2016-02-27

深夜アニメ映画館上映のみとするメリットデメリットを考えた

増田だったと思うが、「こんな不便なBD商法くそくらえ」という様な文章を見た。

彼は好きなアニメ作品の2~3話で1個のBD最後まで買って「なんでこんな不便なBDを買わなきゃいけないんだ」

「確かにアニメ業界がこういうので生きてるってのは分かってるから買うが、もう無理!今後買わない!」みたいな事を言っていた。

じゃあそういったユーザーを減らすにはどうすればいいのか、妄想を膨らませるとタイトルの通りの考えが出てきた。

現状、アニメから映画化といえば近年だとエヴァ宇宙戦艦ヤマト進撃の巨人ガルパンがある。

という訳で考えだしたメリットについてまとめてみる。長いので、その○の所だけしか読まなくても構わない。

だが真面目に読んで考えて欲しい。考えるのを諦めた人は今期オススメアニメでも書いておけ。俺は「亜人」だ。

メリットその1、地域による視聴時間差というのが無くなる

映画館に行けば作品が見られるのだからネタバレが嫌なら映画館映画として見ればいい。

地方で見られないから」「深夜は無理」「録画面倒」という様な理由はもう一切無い。

大きな映画館スクリーンポップコーン片手に映画を見るのだ。

その2、海賊版アニメ作品本体を利用した二次作品が激減する

現状、ニコニコ動画や月額有料ストリーミングサイトといった大手動画サイトでのアニメ本編はまだしも、

探せば世界中にある海賊版サイトアニメ本編、大手海賊版の本編を利用したと考えられる二次作品

一気に激減すると考えられる。二次作品に対しての是非はさておき、本編垂れ流しが無くなるのは効果が高いだろう。

現状の通報とか第三者機関とかそういう対策アニメ業界お金を出せるのか。

それよりも、BD資金回収するために動いたほうが早そう…。

しか~し!映画館上映のみにすることで、海賊版を出そうものなら映画館で録画→犯罪でアウト。

海賊版が生まれるのは映画館からBDに移った後になるだろうし、これは「アニメ本編よりBDを先に販売論」とも似ているに違いない。

その3、映画館利用者が急増する

全ての深夜アニメが移行するのは無理、また全てのアニメ好きが映画館に通うとも限らないが、有名作品の続編などが映画館上映のみとなれば

多くのアニメ好きが映画館に足を運ぶ結果になるに違いない。そうすると映画館利用者は急増し、ポップコーンの売上も急増するわけだ!

その4、他の映画興行収入もアップ?

そもそもアニメ好きは映像作品が好きか?正直これは分からない。アニメ化された○○という感じでラノベ小説漫画Web小説好きというのも

居るだろうし、扱われている題材がミリタリーから日常からSFからというのもあるかもしれない。

しか~し!ここまで書いて考えてみれば映画館には様々なジャンルアニメ以外の作品もあるじゃないか!

「こんな映画ネットで見つからなかったけど面白そう、今度見よう」で他の映画も見る人が増えるかもしれない!

しか~し!アニメ好きは実写嫌いかもしれない!これは微妙なとこだった!

その5、○○商法

映画館アニメを見るとなれば様々な商法があるだろう。現状のパンフレットや関連グッズを映画館販売するとなれば

アニメ好きはアニメを見なくとも映画館ショップに通い、パンフレットや関連グッズを買う結果に。

前売り券を買えばグッズが付いてくるだとかポケモンがよくやってる奴、あれもパクれば良い感じだろう。

映画を見終わった人向けにBD限定販売、これもたまりませんなぁ!!


さてここまで好きに妄想を膨らせてみたが、デメリットについて考えてみた。

デメリットその1、移行するコストが高すぎる

現状のアニメ制作ってただで大変そうなのに今以上映画館でやってしまったら制作死ぬのでは?無理だろ。

そもそもアニメ映画を出している大手スタジオジブリ庵野、新海、細田。凄いジブリパチスロ効果エヴァ

CMなど短編制作の新海、よろしくお願いします!の細田。ここは映画アニメに関する技術を持っているが

主に深夜アニメを出すスタジオ映画っていきなり言われてどうだろうか。無理に違いない。いや無理だ。解像度とか作りこみとか

どう考えても無理。素人から見ても無理だって分かる。いくらなんでもむちゃくちゃすぎる。業界人を舐めている。

そんな事をしなくてもアニメ好きは不便なBDを買ってBD売上競争に自ら首を突っ込んでくれているじゃないか。

そっちにした方が手早く稼いでスタジオ名前を世に売らせて金を得て次の足がかりに出来る。それが安泰の道だ。挑戦なんて要らない。

スタジオ名前さえ売れれば海外から発注が来るだろう。海外アニメ文化が広がれば先輩である日本アニメスタジオに更に仕事が舞い込み万々歳。

その2、現状のアニメ視聴の形と大きく離れる

まず現状、大手動画サイトリピート再生したり、録画したアニメを何度も見直す、動画につけられたコメントを読む、本編実況といった

アニメ付随機能コンテンツ)がある訳だが、これが主になってる人からの反感は少なくないはず。というか制作サイドの中にも

お金というよりはSNS動画サイトの反応を楽しんでる人だって必ず居るだろうし、海賊版のを見に行ってまでコメントを読みながら

糧にして頑張ってるという人まで必ず居るはず。そういった事を考えた時にアニメ好きは映画館まで付いてくるかと言われたら違う気がする。

この障壁クリアするためには映画館のものの形を変える必要があるだろう。例えば「友達と会話しながら見てもいい上映時間回」、

「手元の画面からコメント投稿してスクリーン投影出来るシアター」といったもの

更には「制作陣と見ながら楽しむシアター」といったものだ。左上に制作陣の顔がありながらアニメを見られる。

意外と面白そうである試写会が近いか)。とはいデメリットを完全払拭する事は出来ないだろう。

その3、放映時間がどうなるか分からない

映画というのは本来2時間、最長でも3時間で終わるものであるが、

アニメの最短といっても3分アニメ*12話で36分のものもあれば30分*24話で12時間のものもあるだろう。

おいそこ銀英伝を思い浮かべたな!それはさておいて、映画館上映としたとき、上映時間はどうなるのか。

何部作とかに分けるのか。途中から見に来る結果になった人はどうするのか。例えば1話~4話を上映期間の最初から最後まで流すとした時、

その時の映画館は枠が取られる事をどう感じるのか?そういった場合の客の量の推移予測は?こうなった場合の疑問が尽きない。



デメリットその1が強すぎるのでデメリットは3つになってしまったがこんな感じだ。

自分で考えても「面白そうだな~」と感じるのだが、実現までの壁が高すぎてこの世で実行するのは無理に近いだろう。

何か革命的な流れが起きればどうにかなるかもしれないが、現状はBD商法文句を言いながらアニメーターを食いつなぐ

彼の様な存在必要とされる事となる。残念だ。この妄想では彼を救う事は出来なかった。


ちなみにこの文章を書く際に参考文献を探した所9年前の同様の記事が出てきた訳だが、

その人はニコニコ動画アニメを出すことを否定していた。

その人は今どういう思いを持っているのか、興味がある。以上。

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