はてなキーワード: 真犯人とは
そりゃそうだろ。
「エロ本を私が担当してたレジで買われた」とかを「性的な嫌がらせ」とカウントしたり、息をしただけで「新型痴漢」と言ってみたり。
萌え絵のポスターを「環境型セクハラ」とか言ってたやつもいたな。
世の中すべてが「性的嫌がらせ」に見える人から見たらそう見えるだろうよ。
これは、本当だ。
じゃあなんで冤罪が起こるんですかね~?
本当に反省しない生き物だな。
真犯人をどうにかして阻止すること、捕まえて引き渡すこと、次なる被害者を極力出さないようにすること、これを共に考えていかねばならないのである。
正直あれは大多数の善良な一般市民には縁の無い話なので気に病む必要なんかないと思う
大多数の善良な市民は、そもそも刺されることも刺すこともないだろうから
(ここからめちゃくちゃ長い話が続くのでご注意ください)
気にするのは
・本当に痴漢をやっている奴
・痴漢憎しで疑いのある奴は全部刺そうと思い詰めた行き過ぎた奴
・チクッと刺して相手がビビるのを見て楽しもうと思っている迷惑な愉快犯(冤罪を起こす奴)
ぐらいのものじゃないだろうか
男性はそもそも大多数が痴漢なんかやったことがないしやろうとも思ってない
↓ ↓ ↓
ゆえにどちらかと言うと冤罪の方が恐ろしい
+
「ちょっと当たったくらいでいちいち文句を言っているのではないか」
という「自分ではそもそも経験もなく具体的な話を身近に聞いたことも無いので想像と理解に限界がある」という現象が起きている
それに対し、女性は学生の頃から被害の大小はあれど何らかの性的な嫌がらせを経験した人間が思ったより多い
性的に不快な目に遭遇したという経験の中には「痴漢被害」もある
しかしわざわざそんなに親しくも無い異性に「私は痴漢にあいました」などと言いふらしたりはしないものだ
わざわざ言わないのは何故かと言うと
「まず恥ずかしい。恥ずかしい目に遭ったことをおおっぴらに言いたくない。うわさされたくない」
「告げた相手によっては『モテる自慢なのか』『性的魅力がある証拠だと言っているのか』のような謎の勘違いによるセカンドレイプまがいの心無い言葉をかけられるのが嫌」
「被害の程度によっては思い返すのも吐きそうなほど辛くて忘れ去りたい。なかったことにしたい。だから言わない」
というような理由が考えられる
(あと、少数ながら男性が男性から痴漢されたというケースも、痴女に触られたというケースも実際にあるので、被害にあわれた方々はそのツラさがご理解いただけると思う。
しかしこれがまた一層人に言いづらいものなので、大多数の善良な市民はそんな事が起こっているとはツユ知らず日々を暮らしているのだ。
だからこそ「まさかそんな」「痴漢なんて実在しませんよ」という発想になる)
被害の実情を知らない男性も、自分は痴漢に遭遇したことが無いという女性も、「ウソだろ」と言ってしまいがちだが、それはぐっと飲み込んで欲しい。
まぁとにかく、男女間での理解と想像と経験の差があまりにも違いすぎて、こと「痴漢」の話に関しては無駄に「男女の喧嘩」のようになりがちだ。
しかしよく考えて欲しい。
犯罪もしていない善良な男女同士でいがみ合って、得をするのは誰かと言うと「真の犯罪者(痴漢する奴と冤罪でっちあげする奴)」である。
本当の犯人である自分たちからみんなの目をそらすことが出来るのである。
対立煽りの方向へ話を転がせば、あとは勝手に善良な市民どうしていがみ合ってくれるので、大変に楽なのだ。
とてもちょろい構図だと言えるだろう。
「痴漢なんて絶対してない」し、「今後しようとも全く思っていない」のである!
そして「自分は痴漢じゃないから、冤罪の方がよっぽど怖い」と思っているのである!
考え方の基本姿勢がそこだから、痴漢被害者が勇気を出して訴えた時にも
「まさか」「考えすぎでは」「ちょっと当たったのを大げさに言っているのでは」
という考えになりがちである。
世の女性の大多数はそもそも「誰かを痴漢冤罪にハメてやろう」なんてこれっぽちも思っていないのである!
そんなことをする奴はごく一部。
しょっぴいていい。
むしろ痴漢に悩んでいる女性陣の敵でもあるので、しっかりとおまわりさんに叱られて冤罪にハメようとした男性に謝って罪をつぐなって欲しい。
遊びじゃねーんだよ!
今後の生活がかかってんだよ!
それを軽い気持ちで「キャー!この人チカンですー!」などとウソをついて面白がるような、ニンゲンのくさったような奴はさっさとおまわりさんに連れて行かれるがいい。
最近は微物検査をしっかりしさえすれば、例えば被害女性の胸と尻「だけ」に異様に容疑者の触った跡が出てくるなんて動かぬ証拠もバッチリらしいから、強く希望すればよいと思う。
犯人でないのなら大丈夫、身の潔白を証明するには強く毅然とした態度でいることだと思う。
ところで、一概に「痴漢」といっても善良な一般市民が想像するには限界があり、そして世の中には「まさかそんなやり方で痴漢を?!」というような被害も実際にあるので痴漢被害に詳しくないのは当然な善良な一般市民は被害者を「ウソだろ」「大げさな」などと少ない知識と想像で無駄にけなすのは良くない。
ウソはついていないし、むしろ恥ずかしいのをぐっとこらえて真の犯罪者を何とかして捕まえて欲しい、今後似たような被害が出ないで欲しい、そんな気持ちを無碍にしないで欲しい。
男性は大体自分が痴漢被害者になる事がとても少ないため、本当にその辺何も知らないのである。
知らずに済んでいるのは幸運である。知らないのは、善良だから。
「痴漢」なんて悪いことを考えてみたり実行してみたりしていないから。
これは男女とか無関係に遭遇すると「わかる」と思うのだが「痴漢の触り方」と「うっかり当たっただけ」というのは、それはもう全く別物な触り方なのである。
いかにもいやらしくしつこく撫でさすってくるとかいうのは、まだ分かりやすい。
触りつつとぼけようとする悪い奴というのは、まず「手のひら」を使わないことも多い。
手の甲が「偶然触れた」だけ、を装ったフリをして何度もタッチしてきたり、
新聞を持つヒジが「偶然となりのお姉ちゃんの胸に触れた」だけ、を装って何度も揺れて近づいてきたり、
あいてるのに隣に座って居眠りを始めるフリをして、ヒジを隣の女性のわき腹にグイグイとアバラが痛いくらいに押し付けてきて、次の駅で「起きとったんかい!」とツッコミたくなるくらい素早く降りていく、などなど
これは、本当だ。
触られた側でも「痴漢」か「そうでない」かはちゃんと分かるのである。
触られたほうも、「まさか」「偶然?」「勘違い…?」と最初は悩んで、その上で状況を見て確証を持って判断しているのである。
電車の揺れでピンポイントで女性のお尻の間に元気な息子さんが「偶然」ぴったりフィットするなんてのはエロ漫画の中だけのことで、実際は意図してそうやって腰を持っていかない限りはかなりムリな状態なのである。
偶然少しグラっと揺れただけで、たまたま女性の両胸をピンポイントでわしづかみにしたりは、まず「ない」のである。
大体、善良な一般男性なら「あっ!触ってしまう・・・!」と思った瞬間できるだけ必死で避けようと試みるのが常である。
痴漢の動きは、触られる側からすると「モロバレ」な気持ち悪さなのである。
犯罪者本人は、それを巧妙にカモフラージュしているつもりなのが非常に痛々しい。
あと、何度も言うが「痴漢なんて身近には出会ったことがない」「そんな被害、周りでは聞いたことが無い」というのは、非常に幸運なことである。
電車に乗れば、バスに乗れば、それが「満員ではないのに」わざわざ擦り寄ってくる・・・それが痴漢である。
自転車通学をすれば、「ただ後ろから同じくらいで走っているだけ」という状態でバイクでずっとついてくる・・・そんな場合もある。
痴漢は、痴漢なので善良な市民の思いもよらないような方法で破廉恥なことを仕掛けてくるのである。
これは本当である。
安全ピンで刺すという話が可能(オススメはしない)なのは、そういう「何故か他にもあいてる席が沢山あるのに密着して触れてくる」という痴漢に対してである。
満員電車ではそもそも遠くから手だけ伸ばしてこられたらもう誰か分からないし、自分や別人の尻を刺す可能性の方がよっぽど多いので、全くオススメできない方法なのである。
というのは、ある意味では痴漢被害の現状を知らないから言えることなのである。
すいていても、他にいくらでも席はあるのに、狙ったように妙に近くに寄ってくる・・・それが痴漢である。
日ごろ強がっている(ように見える)女性も、内心は痴漢被害に苦しんで早く忘れ去りたい、犯人は一刻も早く腕を切り落とされるか他界して欲しい、などと考えているものである。
男女でいがみ合ってる場合ではない。
真犯人をどうにかして阻止すること、捕まえて引き渡すこと、次なる被害者を極力出さないようにすること、これを共に考えていかねばならないのである。
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20190428-00124121/
捜査に不備があったら事実に関係なく無罪、というのなら納得できるが、だったら「無罪の理由は捜査の不備です」って前面に押し出して言うべきだよね。「抵抗できたはずだから」なんて妄言吐くから批判されるんで。
すごい良い記事と思う。けどそれとは別に、抗拒不能ではなかったと判断した裁判官に、司法に絶対納得がいかない。強く言えない性格の人は犯されても泣き寝入りしてくださいねってどう考えても厳しすぎるだろ
嫌がっていた、同意してなかった事を立証するために、被害を回避できていた事例や時期を証拠として挙げたら、それに基づいて「必ずしも断れなかったわけではない」と判断されるの、やる方に有利すぎでは。
みんな絶対、「抗拒不能」と「抵抗できなかった」を混同してるでしょ!
あなたたちが言ってるのは、強制性交罪の「暴行又は脅迫」にあたるかどうかって話だよね?
第177条
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。十三歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。
今回父親から振るわれた暴力は、当たり前だけどここで言われる「暴行又は脅迫」に該当しますよ。
しかも被害者は性的虐待を嫌がって逃げようとしていた。これは確実な有罪の証拠になるでしょう。もしも強制性交罪で起訴されていたなら、ね。
第178条
(省略)
ここでの「抗拒不能」って意味わかります? 「心神喪失」とセットになってるのがポイントね。
要するに、この条文は、「お酒でぐでんぐでんになってる」「睡眠薬で眠りこけてる」「心の病気でまともな判断能力がない」状態の人をレイプする罪なわけ。
意識がはっきりしている状態、正常な判断能力がある状態に決まっているじゃないですか。
日常用語の「抵抗できない」とは全然意味が違うの、わかります?
「でも嫌がって逃げようとしてたじゃん!」って反応はおかしいわけですよ。逃げようとしたってことは、意識ははっきりしてたんでしょ? じゃあ「抗拒不能」じゃないよね、ってだけの話。
じゃあレイプし放題ってこと? もちろんそんなわけはない! だって、意識が正常な人をレイプした人は、強制性交罪に問われるわけですからね。
その場合は、「殴られた」「脅迫された」という事実でもって「なるほどこれは日常用語でいうところの抵抗はできなかったですね。有罪」ってことになるはず。
でも、検察は今回「意識がはっきりしてない人をレイプした罪」である準強制性交罪で起訴したわけ。
とすると、強制性交罪にあたっては有罪の証拠になるはずの「嫌がっていた」「殴られていた」という事実は、どれも無罪の証拠になりうる。
なぜなら、それは全部、「抗拒不能ではなかった」=「意識ははっきりしていた」ことの証明になるから。
「意識がはっきりしていない人をレイプした罪」で起訴された以上、被害者の意識がはっきりしていることがわかったなら無罪にすべきでしょう。
「あんパンを盗んだ罪で起訴された男が盗んだのは実はジャムパンだった」みたいなものです。あんパンを盗んだ罪で起訴されてしまった以上は無罪を言い渡すしかない。
繰り返すけど、意識がはっきりしている人をレイプする罪は別にあります。だから、これで性犯罪し放題とか言ってるコメントはまったくもっておかしい。
「被告人が盗んだのはジャムパンだったから『あんパンを盗んだ罪』に関しては無罪」という判決に「あんパンなら盗んでいいのか!」「パンが盗み放題になるじゃないか!」って言ってるようなもの。的外れにもほどがある。そりゃ、こんなこと言ってたら専門家から呆れられますわな。
こういうときはどうすればいいか? 訴因変更という手続きがあります(これは控訴せずとも一審の途中とかでもできます)。
要するに、検察側が、「ごめんごめん、起訴するときはあんパンって言ってたけどやっぱりジャムパンだったわ。『ジャムパンを盗んだ罪』に変更します」と言えばいい。
なので、上訴審では訴因変更する可能性もあるんじゃないでしょうか。というか、控訴した以上はそうすると思う。
じゃあなんで検察は最初に準強制性交罪で起訴したかっていうと、これは江川さんの記事にもある通り「長いあいだ親に支配されていてまともな判断能力がなかった」という点をもって「抗拒不能」と主張したかったんだろうなあと思います。
酒やら睡眠薬やらの影響じゃなくても、正常な判断能力が壊れている、あるいは壊されている場合というのはありうるので、それに該当すると言いたかったんじゃないかと。
ところが今回の被害者さんは、親から逃げようと準備するとか、そういうまっとうな判断力が残されていたわけですね。
とすると、「まともな判断能力がない」という、罪を成り立たせる前提が疑わしいわけですよ。前提に疑いが生じたのなら無罪にするほかないでしょう。
どんな極悪人でも、起訴状に書いていないこと、検察官が主張していないことに基づいて有罪判決が下されるべきではない。
私も、今回の被害者さんの振る舞いを見る限り、彼女にはまともな判断能力はあったし、レイプを続けた父親は本当にクソ野郎だなと思うわけですが、だからこそ、この事案は無罪にしないといけないんですよ。
なぜなら、父親は「まともな判断能力のない人をレイプした罪」で起訴されてしまったから。
レイプされた被害者にまともな判断能力があることが明らかにされたなら、「まともな判断能力のない人をレイプした罪」に問うことはできない。
当たり前ですね?
「検察は『まともな判断能力がある人をレイプした罪』で起訴しろよ」うんうん、その通り。
「そもそもなんでその2つの罪を分けてるんだろ。どっちもレイプだろ」お説ごもっとも。
「裁判長はおかしい! こいつを有罪にしろ!」いやそのりくつはおかしい。
何度も言うけど、この件は無罪になるべきなんです。
裁判官が「起訴事実は多少不正確だけど、こいつ悪いやつだから有罪」なんて言う世界は嫌でしょ?
今回の事件は、どちらにせよ非常に胸くそ悪い事案で、有罪だろうが無罪だろうがこの被告人が極悪人であることに変わりはない。
でも、だからといってこれで有罪にすることを認めてしまったらどうなるか?
もっと微妙な事案で、事件の成立の有無を分けるようなディテールの部分で、「うーん、細かいところはよくわかんないけど有罪!」になってしまうかもしれない。
そんな世界、望ましくないでしょ? え? 望ましい? そんな馬鹿な。
あなた本人が、あなたの親兄弟や恋人が、テキトーな事実認定で有罪にされても同じことが言えますか。
繰り返すけど、文句を言う相手は検察や立法です。「準強制性交罪じゃなくて強制性交罪で起訴しろよ」「そもそもその2つの罪がなんで別なんだよ。統合しろよ」そういう主張は正当だし支持します。
でも、裁判官はおかしい! 裁判官に性教育を! なんて、矛先を間違えた主張にはまったくもって賛同できません。そういうの魔女狩りって言うと思うんですが。正しい判決を下しただけなのに訴追請求しろとまで言われてるの気の毒すぎるでしょ。
ということで何が言いたいかというと、
ってことです。
「学習性無気力症」は正常な判断がある状態と言えるか問題じゃね? 洗脳と言い換えてもいい。そりゃ酩酊や昏睡ではないが、かと言って。
そういう理路で批判するなら理解できるんですが(検察もそういう判断から準強制性交罪で起訴に踏み切ったんだと思いますし、無茶な考えというわけではないと思う)、明らかに「抗拒不能」の意味を「抵抗できない」って意味だと勘違いしてる人多すぎなんですよね。この増田はそういう勘違いへのカウンターなので、「抗拒不能」を正しく理解した上で文句を言うならご自由にどうぞと思います(でもその文句、つける意味あります? 準強制性交罪でも強制性交罪でも法定刑は同じなのに)。
過去の継続的な暴力、脅しは認定できても、「その」性交に向けた直接の暴行脅迫が裏付けられないからこそじゃん?学部生なら努力賞だな。これに喜びを隠さない半可通ども↓は人間だったら反省しろ。
補足。起訴された2性交(事務所とラブホ記録で特定可能だった件)に対する直接の暴行脅迫はなく「暴行又は脅迫を用いて」の要件を満たさない。177条なら有罪になったはずとの増田の論は誤り。
そういう懸念はありえるところだと思います(検察が準強制性交罪を適用したのもそういう懸念があるからかも)。ただ、滝本太郎弁護士が紹介されていた判例(https://sky.ap.teacup.com/takitaro/2545.html)によれば、強制性交罪も成立しそうに思えます。
リンク先の内容を簡単に紹介すると、「2周間前に脅迫された女性が、脅迫してきた男に自分から連絡して性交した」という事例で、男は強姦罪で有罪になっています。とすると脅迫や暴行が時間的に近接していなくとも構わないという理解になり、以前に暴力を振るわれていたから怖くて抵抗できなかった、もじゅうぶんに177条が成立しそうな気がするのですが、いかがでしょうか。
強い酒飲ませて泥酔させたとか、飲み物に睡眠薬仕込んで眠らせたとか、そういう事例はたまに聞きますが、軒並み準強制性交罪が適用されます。
それは別にして、今回のケースでも法律が必ずしも犯罪に至るまでの過程までは拾えてないんだ。ってことで、これからはどうしようね。って話をしてる人も多いと思うんですけど。
ちょっと前に性犯罪関係の法律が変わって、強姦罪が強制性交罪になり、監護者等性交罪が新設されたので、けっこう拾えるようになっているのでは? 少なくとも、現在において18歳未満の娘と性交した父親はそれだけで罪に問われます。
今回の件は、18歳未満での性交があったのは法改正前だから新法が適用されず、18歳以降の性交のみに絞って起訴するほかなかったというだけです。でも、これは性犯罪だろうが他の犯罪だろうが変わらない、近代社会の大原則ですよね。
正直、今回の騒動でビックリしたのが、まるで性犯罪関係では司法はちっとも変わってないみたいな主張をしている人の存在です。2017年の刑法改正で性犯罪に関して議論を経て改正がなされたのは、性犯罪に多少なりとも興味があればジョーシキでしょ、って思ってました。まだ改革が足りない、という主張は賛否は別として理解できるんですが(不同意性交罪を作ろう、という議論はこれですよね)、これまで行われてきた改革を知らずに発言してるっぽい人はいったい何なの、と思います……好意的に解釈すると2年前は性犯罪に特に関心がなかったってことなんでしょうね。
やっぱ「逃げる」をどう処理すりゃいいんだという暗い気持ちがわく。多種多様な暴力から逃げようと必死なのを、今は未来からひっ捕まえて正常だねと呼ぶしかない。背後に増田の威を借りてマウント連中が通る中で
逃げようと思えるくらいにはマトモな判断力が生きていた人を無理やり犯したのだから、上訴して強制性交罪に訴因変更して有罪判決を出してもらえばそれでよいのでは。
ただ、検察の捜査方法がマズかったという話も出ているので、仮に訴因変更しても無罪判決になる可能性はありますね。それはもうどう考えても検察が悪いので仕方ない。今回の検察は録画・録音していたという点で相対的にいえばかなりマトモな部類に入ると思いますが、そんな人たちでも調書の捏造とかやっちゃうんだ……と慄然としました。じゃあマトモじゃない警察や検察に捕まったらいったいどんな調書を作られちゃうの? 怖すぎでしょ。
正直、誰がどう考えても悪いやつだけど警察や検察が捜査過程で色々やらかしている、という案件については、積極的に無罪を出していくべきだと思っています。これって冤罪なんじゃ……? というケースで無罪判決が出るのは当然だと思われてしまいますが、どう考えても真犯人でひどい犯行をしている、という人が捜査手法を理由に無罪になるような案件が続けば危機感も生まれるでしょう。まあ、これは本題とは関係のない余談ですが。
増田の言うことは最も。どっちの罪に該当するか微妙なとき(横領と窃盗とか)で、検察がどっちの罪に該当するかを間違えたら無罪ってのは制度の瑕疵じゃないかと思う。裁判官の責任ではないけど。
だから予備的訴因というものが認められているし、必要なら訴因変更もできるわけですよね。別に一発勝負というわけではないので被告人の人権を侵害しない範囲で訴因を変更するなり追加するなりすればよいのでは(むちゃくちゃな訴因変更もありますけどね。過去の冤罪事件だと、おいおいそりゃないだろ、というのが結構あります……最近だとオウム真理教事件の菊地直子さんの裁判なんかがそれ)。
法律解釈的にはそうかもしれないし、大衆が法律わかってないのもそうなんだが、「法治国家」が法をすり抜ける悪や、被害者の理不尽な敗北がまかり通る世界であってはいけないし、法の正当性が揺らぐと思う。
高校生のときに冤罪問題を知って以来、「十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜を罰するなかれ」が法治国家の原則であり法の理念だと強く信じています。私は、私が無実の罪で裁判にかけられたときに、圧倒的な力を持つ検察官からなるべく守られる社会の方がいい。たとえそのために、真犯人が無罪放免になったとしても。
法知識の解説はありがたいし司法の役割や冤罪の問題は最もだが、暴力行為があったことは明らかな事件の解説で「10人の真犯人を逃すとも」と持ち出すのは心ない言葉に思える。支持はできない。
何をおっしゃっているのかよくわからなかったんですが、ひょっとしてこの事件の被告人が「一人の無辜」だと思ってます? そのフレーズは「一人の無辜を有罪にしないためには十人の真犯人が無罪になる仕組みであってもやむを得ない」という意味なんですが……
犯罪者の必罰と冤罪防止はトレードオフですね。裁判官を訴追しろとか無罪判決許さないとか言ってる皆様は性犯罪者は必罰にせよって言ってるんでしょ? それは冤罪防止と矛盾します。
んで、準強制性行罪は無罪なのはわかった、疑わしきは被告人の有利にもわかった。んで被害者の人権はだれが、どうやって守るんだ?身の回りで同じ事がら起きたら自分はどうすればいいかわからん。
じゃあなんで検察はリスキーな準強制性交罪を使ったのかと、そういう状況でいったいどうやって被害女性を助ければよかったのか。
刑事裁判は「被害者の人権を守る場」でも「被害者を救済する場」でもないので……「被告人を有罪にするかどうか決める場」であって、対決の構図は「圧倒的有利な国家権力である検察官vs.無力な一般人である被告人」なので……被害者の人権を守ったり救済したりするのはシェルターとか医療とか警察の早期介入とかなので……
「まともな判断力がない」「まともな判断力があるが死ぬ気で抵抗した」場合は罪に問えるけど、まともな判断力をもって抵抗を諦めた場合は罪に問えないのかしら/検察に厳しい立証責任が課せられてるのは分かった
たのむから にほんごを よんでください
どうやればこの増田から前段のような理解が出てくるのかマジで理解不能ですわ。 Permalink | 記事への反応(24) | 10:22
https://togetter.com/li/1340318
50万入金して確認画面に31万と出たのでパニックなって店員さん呼んだら その間に処理されてしまいました。
そこで確認出来ましたが金額が大きすぎて全力でパニックを起こし取消ボタン押さずに店員さんを呼んでしまったのです🙄
今思えば冷静に取消押すべきでした
これがすべて。
この人は50万入金して、画面に31万と表示してパニックになり、店員を呼びに行った。
それを背後で見ていたKKOが、取引ボタンを押して取引を継続させ、
数えられずに戻ってきた19万円をこっそり奪って逃げた。
そこで、まず、現行犯逮捕の要件として「逮捕の必要性」が必要であるかについて検討する。
確かに、逮捕状の発付については、刑事訴訟法199条2項が「裁判官は、被疑者が罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由があると認めるときは、……前項の逮捕状を発する。但し、明らかに逮捕の必要がないと認めるときは、この限りでない。」と規定し、刑事訴訟規則143条の3も「逮捕状の請求を受けた裁判官は、逮捕の理由があると認める場合においても、被疑者の年齢及び境遇並びに犯罪の軽重及び態様その他諸般の事情に照らし、被疑者が逃亡する虞がなく、かつ、罪証を隠滅する虞がない等明らかに逮捕の必要がないと認めるときは、逮捕状の請求を却下しなければならない。」と規定しており、この趣旨は、司法警察員が逮捕状を請求する場合及び司法警察職員が逮捕状によって被疑者を逮捕する場合についてもあてはまるものであるところ、現行犯逮捕については、刑事訴訟法213条にも「逮捕の必要性」について規定されておらず、さらに、現行犯逮捕は司法警察職員のみならず私人もなし得るものであって、これらによれば、現行犯逮捕については、被逮捕者が現行犯人である以上その者が真犯人であることは明白であり誤認逮捕のおそれも少ないことから、「逮捕の必要性」を要しないと解することもあながち理由がないわけではない。
しかしながら、現行犯逮捕は令状主義の例外であり、現行犯人性さえ認められれば無制限に逮捕できると解することは相当でなく、現行犯逮捕も逮捕の一類型である以上、「逮捕の必要性」すなわち「罪証隠滅のおそれ」又は「逃亡のおそれ」がある場合に限って現行犯逮捕することが許されるものと解すべきである(一定の軽微な事件については、刑事訴訟法217条が「犯人の住居若しくは氏名が明らかでない場合又は犯人が逃亡するおそれがある場合」に限って現行犯逮捕できる旨を規定している。)
退任させたからって何か意味あるの?いてもいなくてもどうでもいい単なるお飾りだと思ってたんだけど。
それにしてもそれだけでおしまいにしてしまうフランスの捜査当局にがっかり。もっと贈賄疑惑を遡って追究して真犯人をギュウギュウに締め上げて欲しかった。日本の警察にやらせると変に忖度してうやむやになりそうだからね。今Wikipediaのオリンピック招致委員会のところを見てみたら、会長は石原慎太郎じゃん。竹田は理事長だったみたいだけど、電通から金借りてまでオリンピック招致やったアホは石原なんだからヤツをなぜ捜査対象にしないのか。
2016年招致も2020年招致もやたらと無駄なイベントやって都民の税金を無駄にしたくせになぜ逃げおおせるのか。しかもWikipediaの記述が正しいとすれば、2016年招致の経理書類が保存されていないというじゃないの。どうせ2020年の招致のときも贈賄できちゃったぐらいだから経理の記録なんてずさんなんでしょ。「オリンピック500日前になって今さら言うな」とかいう人もいるかも知れないけど私は許さない。
チェーホフの銃
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%95%E3%81%AE%E9%8A%83
チェーホフの銃という表現は、ストーリーに持ち込まれたものは、すべて後段の展開の中で使わなければならず、そうならないものはそもそも取り上げてはならないのだ、と論じた、アントン・チェーホフ本人の言葉に由来している。
「誰も発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない。」アレクサンドル・セメノビッチ・ラザレフ(Aleksandr Semenovich Lazarev)(A・S・グルジンスキ(A. S. Gruzinsky)の変名)に宛てたチェーホフの手紙、1889年11月1日
例えば、ミステリ作品において、犯罪者の正体を探っていく過程では、無実の登場人物に疑いが向かうように偽りの強調をしたり、ミスディレクション(誤った手がかり)を与えたり、「意味深長な」言葉を並べるなど、様々な騙しの仕掛けを用いて、著者は読者の注意を意図的に誘導する。読者の疑いは、誤った方向に導かれ、少なくとも当面の間、真犯人は正体を知られないままでいる。
「いってらっしゃい。お仕事頑張ってね。お土産楽しみにしてるわ。」
そう。今回のシゴトは、私の一生を掛けた大仕事。最後までわずかなミスも許されない。
大手機械メーカーの大阪支社に勤める私は、大分県別府市内に建設計画中の工場案件の全てを任されている。
サマータイム導入から10年。すっかり国力の落ちた日本では、ベトナムに工場を作るよりも国内に作った方が
輸送費等の兼ね合いで安く済んでしまう。AIによる製造工程の自動化が進んだ結果、人件費も無視できるレベルに抑えられたのも大きい。
だが、それが一番の問題でもある。
雇用を産まない工場が地方にどれだけ敬遠されているのか、経営陣は本当に分かっているのだろうか…。
私はこの2年間、何度も別府市に行き、地権者から商工会関係者、市会議員から市長まで接待を繰り返した。
接待というものは、される側にはとても気持ちのよいものだが、する側の味わうストレスは大変なものである。
そんなストレスを解消するために、ある時より別府から大阪への帰路にフェリーを使うようになった。
別府 19:35 発~大阪 翌朝 7:35 着 のさんふらわあ号12時間の旅は、翌朝会社に直行するのにちょうどよい時間であったのと、
市街地の明かりが全く見えない海上で甲板から見上げた星空の美しさは言葉では表せない素晴らしいものであったのだ。
半年ほど前からは、携帯式の反射式望遠鏡を購入し、甲板からつかの間の天体観測を楽しむようにしていた。
フェリーの船長は、そんな私に気を利かしてくれて船の常夜灯を最小限の明るさに抑えてくれた。
その日は、数々の環境確保条例をクリアして工場着工に関する最終認可を別府市から得ることに成功し、
この2年間の苦労が報われた本当に長い1日だった。
もちろん、工場は建設が始まれば、後は全て現場任せにできるという簡単なものではない。
すべての設備が導入されて、最初の製品が出荷されるまではまったく気が抜けない。
私はいつものように甲板から星を眺めつつ、これからの仕事に対して、改めて、自分自身に気合いを入れるのであった。
朝 7:40 頃、私は大阪南港のフェリー乗り場の近くでタクシーを捕まえて会社に向かった。
気の良さそうなタクシーの運ちゃんにフェリーでの天体観測の話をしたのち、夜間、誰にも邪魔されないように切っていたスマホの電源を入れたところ、5分と経たずして、電話が鳴った。
警察から掛かってきたその電話は、妻の非業の死を告げるもので、自宅での現場検証に立ち会ってほしいとのことだった。
私はひどく狼狽し、しどろもどろになって、タクシーの運転手に自宅の住所を告げた。
朝 8:10。
自宅周辺に張られた規制線のそばで私を出迎えたのは、よれよれのコートを着た冴えない中年の刑事だった。
刑事「このたびは、まことに…なんといいますか、奥さまが亡くなられたことにお悔やみ申し上げます。」
私「社交辞令はいいので。いったい何が起きたのか教えてもらえますか?」
刑事「ん~。あたしもまだ詳しいことはさっぱりなんですがねぇ。。。
分かってるのは、朝6時半に親切な牛乳配達員が、玄関そばの牛乳箱の周りの血痕に気づいて、不審に思って半開きのドアを開けたら血だらけになった奥さまを発見して通報したことだけ。」
配達員は妻からなにか最後の言葉とか犯人の特徴とか聞いてないんですか?
刑事「ん~。この出血量だとねぇ。。心肺停止と言っても即死みたいなもんだからねぇ。。どうなのかなぁ。。」
要領を得ない刑事の言葉に少しイラッとしたが、玄関口から廊下の奥まで広がる血の海は、
配達員は間違いなく何も聞けていない...。
その後、警察は自宅内に残された犯人の指紋を探すとのことで、家人である私は鑑識に指紋を採られた。
自宅に出入りした可能性のある人物を聞かれ、親族と妻の友人数名の名を挙げた。
おそらく彼らの指紋も照合されるのだろう。
室内には荒らされた形跡があり、盗まれたと思われる妻の財布や貴金属、通帳などいくつかを警察に伝えた。
窓や勝手口などの出入り口については、1ヵ所ずつ状態を確認し、普段の施錠状況と合わせて異常の有無を説明させられた。
勝手口の鍵が掛かっていなかったことから、犯人はそこから出入りしたとも思われる。
例の刑事は、「あのー。大変聞きづらいんだけど。。これ。おたくさんの?」
と妻の寝室のゴミ箱から取り出した使用済みのコンドームを振って見せた。
私「…。その。。妻とはずっと、レスでして。。。」
刑事「あー。そう。」
しばらくの沈黙後。
私「分かりません。涙。」
仕事で大成功した翌朝に妻を殺されて、その直後に妻の不貞が発覚したとき、夫はどんな顔をすべきなんだろう?
何カ月も前からこの瞬間について考えていたのだが結局分からなかったので、私は泣くことに決めた。
全ては計画通りに進行しているので、本来、喜ぶべき時なのではあるが...。
昼13:30。
午後になると、私は警察署に連れて行かれ、妻の遺体と対面した。
(・・・おまえが全て悪いんだよ。私が心血を注いで集めたコレクションを二束三文で売り払ってしまうなんて。)
(・・・結婚前にもお互いの趣味について尊重するとあれほど約束したのに。。)
(・・・プレミアのついた「レイカは華麗な僕のメイド」 フィギュアをいったい、いくらで買ったと思ってるんだ・・・)
無言の妻を前にして、言いたいことは山ほどあったが、私は沈黙を貫き、ひたすら号泣した。
刑事ドラマでみかけるような取調室とおぼしき部屋で待っていたのは、あの刑事だった。
刑事「あのーですねぃ。ひじょーに聞きづらいことなんですが。。
これは捜査の一環として、どうしても関係者一人ひとりに確認しておかなければならないことがありまして。」
と尋ねた。
刑事「そうなんです。
べつにあなたを疑ってる訳じゃなくてね、容疑者から除外するために必要と言いますか、聞いておかないとあたしが怒られちゃうんで・・。」
私「はぁ..。私は昨日の夜19時半に別府港でフェリーに乗って、今朝7時半に大阪港に着きました。それからタクシーで家に戻りました。これでいいですか?」
おもむろに財布にしまってあった、フェリー乗車券の半券と大阪港から自宅まで乗ったタクシーの領収書を取り出した。
半券には 19:35発 7:35着の文字がくっきり書かれている。
間違いなくフェリーに乗っていたことは、天体観測している様子を見た船員が証言してくれる。
領収書は自宅到着時の印字時刻しか書かれていないが、タクシー会社は何時何分に客を乗せたか記録しているはず。
刑事は、私のアリバイ以外にも妻の普段の生活習慣のことや近所付き合い、最近のなにげない出来事まで、こと細かく聞いてきた。
一通り聞き終えた刑事は満足したようで、ようやく私は質問責めから解放された。
私が取調室を出て帰る瞬間、刑事は「すみません。あと1つ。」と呼び止めた。
刑事「おたくさん、お持ちのスマホは1つだけ?個人用と会社用と別に持ってない?」
私「うちの会社は経費節減で会社専用の携帯は支給されてないんですよ。個人のスマホで代用して仕事で使った通話料だけ請求するカタチなんです。」
刑事「あらま。実は、これから関係者の電話の通信記録を調べようと思ってましてね。もし犯人が奥さんの知人だった場合、過去に一度くらい電話してるかもしれないでしょう?見落としがあるといけないので聞いてみたんですわ。」
刑事「それにしても最近のスマホはすごいもんですなぁ。うちのかみさんがスマホを忘れた時なんて、パソコンでちょちょっと操作するだけですぐに置き忘れた場所が分かっちゃったんですよ。」
あの刑事は私を疑っている?
かみさんの話は私にカマを掛けたものかもしれない。ちょっと面白くなってきた。
最新のスマホは複数の基地局と同時に通信するため、およその居場所が通信局のログに残ってしまう。
だから私はフェリーに乗る時にスマホの電源を落とした。念には念を入れて、スマホをアルミ箔で包むことで
完全に電波遮断したので、スマホの移動履歴からアリバイを崩すのは不可能だ。
夜18:00。
自宅のリビングのソファに座り、長かった今日一日の出来事を考えていると、うとうとして眠くなってきた。
昨夜から一睡もしていなかったことを思い出してしばらく仮眠をとることにした。
夜23時過ぎに、リビングの窓を叩く音で目が覚めると、外にはあの刑事が居た。
刑事はどうしても確認したいことがあるとのことで、しかたなく私はリビングに招き入れた。
刑事「昼間聞いた、おたくのアリバイなんだけどね。もう一度、説明してもらえる?本当のところを。」
私「はぁ..。私は昨日の夜19時半に別府港でフェリーに乗って、今朝7時半に大阪港に着きました。それからタクシーで家に戻りました。これで満足ですか?」
刑事「でもねぇ。昨夜はサマータイムの切替え日だったでしょ?夜中に時刻が2時間巻き戻ってるよねぇ?」
夜19時半から航行時間である12時間後が何時になるのか?これ見よがしに数えてゆく。
刑事「1,2,3,4・・・12。ほらね?大阪港に着くのは今朝の5時半だ」
刑事「5時半に着いて、7時40分のタクシーに乗るまでの約2時間。おたくはいったいどこで何をしていたんです?
冴えない刑事の目が、一瞬、狼の目のごとく鋭く光ったように感じた。
それでピンときたね。
あれ?この人、もしかして奥さんが運ばれている様子を見ていたのではと。」
だから無意識に救急隊員という言葉を口にしてしまったことを思い出した。
迂闊だった。
私「そんなことで・・・」
刑事「そうだよ。
5時半に着いたあんたは、バイクか何かで自宅に戻り、6時過ぎに奥さんを殺した。
毎朝6時半に届けにくる配達員にわざと死体を発見させたのを確認して、7時半には大阪港に戻った。
違うかね?」
…素晴らしい。完璧だ。
…およそ完全犯罪というものは、良きライバルに巡り合えてこそ、真に完成するというものだ。
…だが、君がたどり着けるのはそこまでだ。
私「そんなことで。そんなくだらない妄想で、今日一日。初動捜査の貴重な一日目を無駄にしたんかっ」
私「この一日の間に真犯人が絶対捕まらないところへ逃げおおせたら、いったいどない責任とるつもりやねん」
顔を真っ赤にした私は、自分でもびっくりするほどの大声で刑事に怒鳴りつけた。
私「お前はなんもフェリーのことが分かっちゃいない。
サマータイム切替え日には、航行時間を10時間にしたり、14時間にすることで
時刻の辻褄をあわせてるんや。ほら、ここよくみいや。」
フェリー会社の「よくあるご質問」ページをスマホで開いて見せた。
Q:サマータイム切替え日の乗船/下船時刻はどうなるのでしょうか?
A:海上での航行時間(速度)で調整しますので、時刻表通りとお考えください。
無慈悲な一文が、刑事の考えた時刻表トリックをあっさりと打ち砕いた。
私「信じられんなら、明日フェリー会社に問い合わせてみるといい。
船長も船員も乗客も、そうじのおばはんも、み~んな朝7時半に着いたと証言するわっ。アホめ。
もうお前が私を疑っていると分かった以上、今後はいかなる質問も弁護士を通してもらうからな。
こんなクソの役にも立たない捜査官なんて、もう二度と顔もみたくないわ。」
これから先、あの刑事がどこをどう調べても私のアリバイが崩れることは無いだろう。
だって、私は本当に19:35発~7:35着のフェリーに乗っていたのだから。
アリバイ崩しをあきらめて、寝室で見つかった精液の持ち主を追い始めてくれたらそれで十分だ。
私が出張先の風俗店のごみ箱から拾った精液の持ち主がどうなろうと知ったことではない。
夜23:55。
私は自分の寝室に戻り、省電力モードで待機しているメイドロボット・レイカのスイッチを入れた。
レイカ「お帰りなさいませ。ご主人様」
魔改造を重ねられたレイカは、どんな命令をもこなせる最強メイドだ。
もちろん夜のサービスだって完璧だし、アイ・カメラからの映像をネット経由で遠隔地に飛ばすことも可能。
完璧なメイドに完璧な仕事をさせる。夜のいちばん長い今日を執行日に選んだのはそれが理由だった。
今日から、死が二人を分かつまで、彼女との二人きりの甘い生活が始まる。
妄想で頭をいっぱいにした私は、レイカの柔らかな胸に顔を埋めつつ、深い眠りにおちるのだった。(終
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参考)
https://www.ferry-sunflower.co.jp/route/osaka-beppu/time/
http://my-s-maid-reika.sakura.ne.jp/figure/index.html
レイカさん、良いですよねぇ。
原作は1冊のみで完結なんですが、番外編としてぐすたふ先生ご本人の同人誌が続くようでファンとしてはうれしい限りです。
最近、ミクさんと結婚された男性が話題になってましたけど、私が結婚するなら絶対レイカさんが良いデス。
http://b.hatena.ne.jp/entry/370544145/comment/gabill
http://b.hatena.ne.jp/entry/370569310/comment/tetsutalow
https://anond.hatelabo.jp/20180907005441
「19:35発」と書いた時点ですぐに、サマータイムで時間のズレがぁぁ
アリバイが崩れて不可能だった犯行が可能にぃってバレバレじゃないですか。
少しひねって、サマータイムの時差で2時間分の余裕ができたが、犯行に必要なのは3時間。残り1時間はどうやって?
としたら、ただの時刻表トリックと変わりなくなってしまいそう。
アリバイは崩れたけど証拠が無いよ系を面白く書くにはショート・ショートでおさまらないかなと。
推理モノなら、家宅捜索の時点で埃を被って動かないレイカさんが出てくるべきなんでしょうけど、
最初の草案では、正統派コロンボのように、天体観測が趣味なのに関連する書籍が本棚に少なかったり、荒らされた部屋の紛失物をすらすらと言える姿に疑いを深めてゆきます。
最後に、奥さまの体内のチタンプレートにこんな傷を負わせられるのはロボットしか居ない。とか、あなたはロボットの目を通してしか現場を見ていなかった。だからこんなケアレスミスをしたんだ。
みたいなことを考えていたんですが、これだと、魔改造によってロボット3原則を破れるようになったレイカさんは破壊処分されてしまいます。
それが嫌でこうなりました。
物理的や認識において現実でいうと証拠というのは直接それと結びつく認識が個人にあるだけのもので
何であっても「証拠」と説いたいであろう「直接因子の物理的結びつき」は見つからない
ビデオにとっていようがそれが全員に知られていようが文章でのこっていようが物理的な反応として存在していようが
「それをそのように認識してしまっている」という現象に個人が苛まれる可能性はゼロではない
それを踏まえて「本人に私がしましたといわせる」ことが最重要でそれを代弁させるために
「本人はそれをすることができないので代理人がしましたとみとめます」と判断をさせる
つまり裁判で判決が下ると冤罪だろうと犯人だろうと「犯人」になる
吹聴してみんなが納得するものであればそれが「証拠」でもあるし
冤罪であろうとなかろうと何度でも追及すれば追及の仕方で逆転が見込めることもあるだろうし
誰がどう見ても納得せざるをえない状況もある
なので回数制限を設けることにもなっているし証拠を証拠としてみとめるかどうかも
厳密に規定があり判断する者も「社会的にみて常識的である」という認可のある人間にさせる
精神的な疾患があるからといって裁判官ができないのは不平等ではないか、と言われるのであれば
「絶対無二の確実な判断を下すべきそれ」を「証拠」と言えるだろうけれども
現時点で人間が証拠と言えるのは「有罪と判決にいたった要素」までが証拠でしかない
実際に犯罪者として扱われている人間について証拠はなにかと問うてもそれは存在していて
検討され判断材料につかわれ結果「証拠」だった結果ものがあった故なので
今でている結果は冤罪であろうとなかろうとそれがだれかにしくまれたものであろうとなかろうと
当人が純真無垢で犯罪の意思がなかったとしても 行動をさせられていまもそんな事実が認知できなかったとしても
もっと調べれば、真犯人がでてくれば、と無限に陰謀論を展開すればいくらでも証拠はでてくるだろうし
それをどれほどの人間が判断材料に使用して無罪か有罪かを再度判断したいと申し出るかはわからない
人が有罪であるか無罪であるか 永遠に問い続ける必要があるみたいな哲学的なものが社会の機能として
有用ではないためそんなことは行われないということは想像に容易いだろう
宗教なんかでもそうだが救われるのは非常に容易い また罪に溺れるのも非常にたやすい
ジャッジが絶対的だということだけが厳密でさえあれば現実に罪かそうでないかは大した問題ではない
証拠というちりばめられた事象は傾向こそあれ関連するなにもかもが証拠となりえる
厳密にそれを起因として結果がでるという要素を確定させる定義をもつこと自体が重要なのだ
証拠があるから犯人だ という犯人が犯罪者なのかということや証拠は真実なのかということは
毎日祈りさえすれば救われる 信じさえすれば許される そういう定義が結果につながると定義されることで
証拠を得ることになる
それが実際他者に影響を及ぼすことができる存在というものつまり「証拠」たりえるかというと
これは人間の限界で 絶対の真理というものにたどり着いた人がもしいるとしたら