はてなキーワード: 半導体とは
マイクロソフトは、OSやソフトを自分達で使い、開発環境も自分達で開発している。
Googleも、AWSもクラウドで必要なソフトを作り、自分達で使っている。
Googleなんてクラウドの会社だが、他社のクラウドを社員に積極的に使わせないし、内製化ツールも多くトイレに掲示して社内に広めている。
インテル、AMD、NVIDIAは半導体作り、それを設計するソフトも作っている。
もちろん他社の設計ソフトも使うが、自分達が将来必要になる開発ツールが作れるのが強い。
自社で使うサーバーなりの計算機の性能が足りなければ、自社で作れる。
日本の半導体が衰退したのは、ここからジャンルが外れてたからではないだろうか。
メモリーにしろ、マイコンにしろ、他社に販売はするが、自社内では使用しない。
営業や技術営業は使うだろうが、自分達の生産性を上げるものを作れていない。
ソニーもイメージセンサーが強いというが、自社内で使えるものではない。
イメージセンサーを大量に使って自社の生産性を上げることはできないだろう。
半導体に関しては何やってるかわからないから、人が来ないのだろうし、国も政策も打てないということだと思う。
インテルやAMDなどの消費者やソフトエンジニア向けのは多くあるが、それだけだ。
今の半導体不足を受けて、国内にも半導体生産体制を!と政治クラスタが言っているが、
車やら何やらの日本企業が生産に使用しているプロセスが何nmが多いとか、
国内に持っている技術でできることと、将来に向けてやるべきことと、税金やらコストとのバランスといったことは、
(サプライチェーンなど自分が仕事で関わっている箇所については明らかな誤認識のままTwitterでバズっていたりする。記者も部外者なので仕方ないかもしれないが。)
なにより「日本はもう駄目だ」という声が強すぎるのだ。
・火力発電の効率化…今でも熱効率を上げる施設はあるようだけど、それをさらに推し進める。完全に石炭に頼らない発電は日本には難しいので、技術でなんとかカバーしなさい。追い付けない半導体にお金かけてる場合じゃないよ。
・国内線の一部廃止…地方の赤字の空港は閉めよう。北海道、九州、沖縄以外への国内線は廃止。新幹線使いなさい。昔から主要都市以外への国内便のムダさはひどかった。これを期にやめよう。閉めよう。観光業界はなんとか知恵を絞ってがんばりなさい。ふるさと納税にばっかり力入れてる場合じゃないよ。
・コンビニの集約とドミナント化…コンビニへの物資の配送は無駄すぎる。大手3社に集約して、かつ3社手を組んでドミナント化されたし。100m以内に3社ともある場所はあちこちにある。話し合ってどこかの1店舗に絞りなさい。そんで配送はそれぞれでやらないで同じ配送センターの拠点を設けてそこからできるだけまとめて配送しなさい。どこが1位かどうかなんて言ってる場合じゃないよ。
・二重窓の補助金アゲイン…何年か前まであった二重窓へのリフォーム補助金をもう一度。とくに賃貸住宅への補助。大家さんの思い腰を上げるような補助してやって。エアコン使用の削減が本当にはかどります。
・野菜ハウス栽培の制限…年中トマトを店頭に並べる必要が果たしてあるのか。街頭デモをしていた子達が言ってる「これ以上の豊かさはいらない」ってこういうことを指してると思うんだよね。ブクマカおじさんおばさん達は上から目線でせせら笑ってたけど。ハウス栽培は燃料をものすごく使う。栽培する野菜をある程度制限してもいいのではないかい?技能実習生にこだわってる場合じゃないよ。
こんなもんかな、なんとなく思い付きで書いたからそれぞれの是非はしらん。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed007d675a4df0983e73a55b7e9f6a9fa2ed14c3
ほうほう。
で、
半導体をめぐっては各国が供給網強化などの支援に乗り出しており、バイデン米政権が議会に5兆7千億円規模の巨額支援を要求。中国は計10兆円を超える半導体産業向け基金がある。
うん。それに対して日本は
また、小林氏は国内の先端機微技術が研究者や留学者から海外へ流出することへの防止策として、日本政府の公的資金での支援を研究者らが申請する際、外国政府からの支援がある場合は情報開示を求めるガイドラインを設ける考えを重ねて表明。
うん。わかってた。日本は牟田口廉也が雁首並べてる国だもんねー。
どうせすぐ確実な費用対効果が確実に見えるもの以外は、大学ファンドという名の先に競馬場で増やしてから勝ったらおごる程度の代物でしかないんだろうしさ。
恐らく今後何十年かして振り返った時に今回の選挙が最後の分岐点だったな、と思うだろう。
コロナ由来の与党支持率低迷という数十年に一度のチャンスを物にできなかった日本はもうダメだろう。自民は庶民の暮らしに全く興味がない。地元民と経済界の話には耳を貸すがそれ以外はどうでもいいと思ってるだろうね。これから格差は進み金持ち・大企業とそれらの養分になる庶民との2つに大別され、庶民は真綿で首を絞められようにじわじわと殺されていく。
で、搾取側の大企業がどうかと言うと世界に羽ばたくこと無く国内の縮小傾向に有る市場だけでしか通用せずこれまたジリジリと苦しくなっていくと思う。消費税減らして法人税上げると企業が海外に逃げるぞ!とか言ってるやつが居るが今の日本企業程度に逃げ場所有るか?技術力も人材も無い企業にできるのは国内の小さいパイの奪い合いだけ。IT企業は育つ土壌が無いし自動車産業はEV転換が間に合わず落ちぶれそう(その以前に品質偽装で評判落ちてると思うが)他なんか有った?
元々日本て技術で食ってる国じゃなかったっけ?それが科学軽視の末に技術も無くなっちゃった。Facebookがメタバースとかいうのに兆単位で投資するって言ってる時に日本は半導体に億出しますとか言ってるんでしょ?世界市場はゾウ、日本市場はアリって感じだよね。科学というか学問自体軽視の自民が仕切っている間は日本はほぼほぼ浮上しない。
少子高齢化、貧困の拡大、挙げ句に基本的人権も奪われ日本には何も残らないだろう。もう後は滅びの道を行くだけ。
少しは議席伸ばすかなと思ったけど局所的に大勝利をあげたが戦局全体を見れば敗戦。次にワンチャンあるとすれば今後10年20年かけて地道に準備しない限りスタートラインにすら立てないと思う。反ワクチンの候補とか目先の利益に走ってるようじゃ無理の無理。しかも維新が伸びてきてるから仮に自民公明と拮抗できても自民は次は維新を仲間に入れて勢力保持するだろうから敵が増えただけなんだよね。維新が存在しなかったらもう少し伸ばせたと思うんだけどね。そう考えると橋下徹って間接的に日本を滅ぼした人間として教科書に載るレベルだよね。
衆院選 自民 単独過半数に届くかギリギリの情勢(23:00)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211031/k10013329401000.html
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20211031/k10013329401000.html
ya--mada 自民党の分を維新が拾うのは分かっていたことだが、納得いかないよね。何故、維新に入れたくなるのか理解し難い。
「何故」も何もないんすよね。日本じゃ小さな政府志向の政党選択肢が他にないんだよ。
アメリカの共和党(小さな政府)と民主党(大きな政府)の二大政党制が理想なんだけど、現実には自由民主党(大きな政府)vs立憲民主党(大きな政府)じゃん。
もう大きな政府はウンザリなんすよ。税金の使い方がとにかく頭に来る。
五輪やGOTOキャンペーンを馬鹿馬鹿しいって思った人も少なくないと思うよ。もちろんそれ以外にもとにかく無駄遣いにしか思えない支出がたくさんある。終末医療とかさ。
長期政権は腐敗するって言うけど、別に長期政権でなくてもカネと権力さえあれば腐敗するから。
身を切ってとにかく小さな政府にしてくれそうな政党が維新くらいしかないんすよ。
維新支持って言うとすぐに「新自由主義者だーーーー!」って大騒ぎするけど、新自由主義イコール悪みたいな発想もほんと毒されてると思いますよ。
つーか日本は一度も新自由主義なんてまともにやったことないし。皆保険に年金に生活保護、産業面では規制につぐ規制、医療も教育も価格統制されてて、米国と比較すりゃすぐ分かるけど何がどう新自由主義なんだよ。
「成功した社会主義」ってずっと言われてたね。まあそれで失速してんだけど。一回くらい新自由主義試してみたら?
アメリカは新自由主義の元でGAFAみたいな新しい産業での大企業を作って一気に豊かになった。一昔前は「アメリカンドリーム」って言ってたらしいね。今も言うのかな?
Amazonのベゾス、Facebookのザッカーバーグ、Teslaのイーロンマスクとか世界指折りの大富豪も生まれたね。彼らはみんな一代での成り上がりだよ。
そんで格差ができたって言ってるけど、要するに国全体に余裕あるからそろそろGAFAからも税収取って国民養っていこうかな?ってフェイズなわけでしょ。いいじゃんそれは。
資産が兆単位で今後ももっともっと稼いでいく人たちを大黒柱にして、国民みんなを養ってもらうのよ。
ないに決まってんじゃん。法人税高くて、ちょっと金稼いだら目の敵にされて。誰がこの国で起業して世界で戦おうって思うんですか?賢い人たちはアメリカ行くでしょうよ。
日本の金持ちなんてせいぜい「地主で親から受け継いだ土地で食ってます」みたいなショボい金持ちばっかり。
上の層がスッカスカなんですよ。俺らがイメージできる金持ちって柳井・孫・前澤とか、マジで少ないよ。
日本が世界で戦えてる産業って自動車(トヨタ日産ホンダ)とソニー、日立、パナソニック、ブリヂストン、東芝、村田製作所とか…
古い会社ばっかなのよ。要するに少し前の世代に頑張って作った会社でなんとか食っていってるだけ。新しい産業を創出できてないってこと。
このままだと国が終わる実感があるの。我が国はエネルギーも食糧も半導体もなんもかんも輸入頼りでしょ?我々は自動車と電気部品屋さんなんだから、自動車は欧州かテスラに、電気部品は隣国に負けたらなーーーーーんも売るものなくて飢えて死ぬのよ。
そういう危機感が君ら全然ないでしょ。格差ガーとかそういう内向きの話じゃなくて国としての生存戦略の話ですよ。
現役世代の若者として、大黒柱が腐りかけてるのに老人の医療費にばっか金使ってる現状はウンザリなの。
カネを使うなら教育か産業投資に使ってほしい、それができないなら減税してほしい。ていうか政府の投資って大抵的外れで全然期待してないから民間に任せてほしい。だから維新。
そんで世界相手に商売できるデカい会社を育てて、雇用を作って国内に富をもたらすんだ。巨大な売上作って、将来的にはその税収で国中のインフラをもっともっと良くするんだ。
はてな民は「維新なんかに入れたら終わりだ」って言うけどそれは君らが税金にぶら下がって生きていこうって考えてる側の人間だからでしょ。
高齢化してるサービスだから仕方ないんだろうけど、自分が国を支えていくっていう発想がない。自分の未来に可能性を全然感じられてないように見える。ていうか自分が死ぬまでの間なんとか持ってくれさえすればあとは世となれ山となれって思ってるでしょ?
あのね、逆なんだよ。君等みたいなぶら下がる気満々の人たちばっかりになったら本当に終わりだから。1億人全員が「分配!分配!」って叫ぶ社会になったときこそが本当の終わりなんだってば。
大企業の増税も結構ですけど、既にガッツリ解雇規制かけて社会保障の肩代わりみたいなことしてんじゃん?
そっからもっともっと取ってやろうって、発想が「金のガチョウをすぐ絞め殺そうとする愚か者」にしか見えないんすよ。そんでばらまく先が老人の福祉って冗談キツイっすわ。
STEM、DXなどバズワードでは、理系と文系という分け方がされるが、重要なのはおそらくそうではない。
数学や物理では、学校が紙での試験を前提としているため、コンピュータを使うことを前提に出来ないため、いざコンピュータで計算させようとすると躓く。
また逐次処理になりやすく、物理的な演算回路を複数持った場合に使いこなせるかという視点があまりない。
Wordやエクセルといった事務処理だったり、1つのパソコンの中に限定する処理になって大量のコンピュータを使いこなすという視点がない。
またライブラリの使い方といった、長期的に差別化出来ないものに時間を割いてしまっている。
Google、Facebook(Meta)、Amazon、マイクロソフトとも、サーバーという大量のハードを持っていることが差別化要因となっている。
サーバーの規格化を進め、価格競争をさせ、他社の競争力を阻害するといったことにも力を入れた。
インテルCPUのセキュリティ脆弱性を暴露するといった価格交渉に有利になるようなことも欠かさない。
TPUのようにクラウド上にあってサイドチャネル攻撃が確認しにくくするといったことも欠かさない。
日本が間違ったのは、ソフトウェアが差別化要因の時代になった、ハードは時代遅れでソフトやサービスにこれからはシフトしなければならないと、バランスを欠いたことだ。
先端の半導体は作れず、国内需要も作れないので設計する技術もなく、振り回されっぱなしになっている今の日本を見れば明らかだ。
サーバーもデータも大量に持っている所でないと、投資する意味がない。
また先の企業からすると、機械学習の流行が終わっても、工場のように限定されたハードではないし、通信でつながっているため他への転用が可能だ。
世の中の変化は速くなっているというが、革新的な技術は数年かかっている。
大量にサーバーを持っている企業からすると、機械学習が成功しようか失敗しようがどちらでもいい。
自社内で他の革新的な技術に注力している間に、他社の研究結果の成果が花開いたとしても、大量のサーバーが必要になるので、結局自社サーバーの顧客となる。
商品が売れなくなった時代に、研究費用から稼ぐ手段を持ったという側面もあるだろう。
自社から優秀な研究結果が出てこなくても、他社や大学から研究結果が出てきたら結果を取り込める。
OSに関してはCPUやGPUといったハードを持てなかったので育てることも出来なかった。
RISC-Vでワンチャンという議論を見ていると、CPUの演算部分のみ議論しており、デバッグやトレース周りの議論がない。
TRONに関しては、OSとしてはカバーする範囲が狭すぎて自力で実装しなければならなかったり、
ハードの差を吸収するだけの開発力がなかったりで、結局失敗したのだろう。
設計に関するソフトについては、Web、ゲームエンジン、CGソフトといったソフトを作るためのソフトや、
ソフトが対応していないから製造できないという状況が起こり、ソフトの修正を依頼するとノウハウや差別化要因が漏れる。
自国内で閉じないため、主に米国ソフト企業のライセンス料の上昇についていくことができず、設計すらできなくなった。
表現の自由があるため、政府が出版業界に支援政策を出すのは困難なのだと想像している。
漫画といった市場に任せておけばいい分野はいいが、産業や国力に長期的にはつながるが売れない分野は持続できなかった。
紙でも電子書籍でもいいが、産業で役立つ内容を出版出来ず、ブラックボックス化した。
株主向けの情報は流通するが、技術者向けの情報は流通しない。情報がないから大学での研究もされない。
日本国内の半導体業界団体としての活動も活発ではないため、業界紙も出版されない。
他の業界についても同様だ。
生物系のように数千ページある洋書が定期的に更新され、その翻訳本でカバー出来る分野はあるが・・・。
中国での書籍を見ていると、産業界に近い書籍が大量に出ていることがわかる。
そして中国で出版された書籍を翻訳できない、売れている書籍情報すら把握出来ていない状況が、今の出版業界の限界を表しているのだろう。
政策を検討する会議に呼ばれる人物が、メディアでよく取り上げられる人しかない。
情報収集能力がないのか、それとも個人情報だからと政府がわざと把握してないからなのかはわからない。
政府がプロジェクトを立ち上げるのであるから、そこには解きたい課題があり、ゴールがあり、それに必要な人・金・リソースがあるはずである。
日本は、国の威信をかけた失敗できないプロジェクトの経験が少ないのか、避けているのか、下手だ。
「高齢者も若者も生き生きとした社会の実現」といった、曖昧なゴールを設定する。
(数字を出すと延々と議論し収拾しない、日本の持ってる問題もあるだろうが)
キャッシュコンバージョンサイクルは、簡単に説明すれば、原料などを仕入れるのにキャッシュを払ってから商品を売ってキャッシュを手にするまでの時間のことをいう。
Amazonはこれがマイナスで、マーケットプレイスへの支払いを極限まで遅らせるといったことで実現している。
これの何がいいのか。
企業からすると銀行から借りずに手元に自前のキャッシュがあるという状態で、投資をしやすい。
また雑な言い方だが、倉庫に入ってる商品は既にキャッシュになっているということで、商品の返品といったリスクを取ることができ、顧客満足度向上につながっている。
飽きというのは強い原動力となるので、四六時中ニュースサイトを見、SNSで絶えず新しい何かを目にするようになった。
フェイクだろうがなんだろうが、飽きることよりも刺激的だ。
https://anond.hatelabo.jp/20211026193844
で、「iPhoneがなぜ日本人に受け入れられたか」を書いた増田です。ブクマが1600もついていてびっくりしました。いままでどんな気合い入れてブログを書いてもブクマ100もいったことがないのに、勢いに任せて書いた増田が1600とは…こういうのみんな知らなかったんですかね。
いろいろ言及してくれた人がいるんで、答えられる限り答えていきたいと思います。
まあ、隠す必要ないよね。そうです。ハイ。名古屋の工業系の大学を出て入りました。あの頃の三洋はすごかったんだ。二次電池、太陽電池、デジカメ、無線通信など、地味に覇権取ってた技術分野がいくつもあった。新潟で半導体も作っていたし、有機ELだって開発してたんだ。パナからは下に見られていたけど、社風はちょっと緩くて、でも活気があっていい会社だった。守口に本社ビルが建ったときは誇らしかったんだ。なんでこの大企業がこうも容易く瓦解して消滅してしまったのか、今となってもよくわからない。新幹線の窓から見えるソーラーアークに「SANYO」とあったのが、「Panasonic」に変わっているのを見たときの衝撃は、今も忘れることができない。
あ、これはまあ、そうですね。事実上の消滅、といったらいいかな…
>日本メーカーのAndroid端末開発の悲喜こもごもを教えて
俺は携帯絡みの仕事で最初にやったのがPHSのCS(基地局)だったんだ。今や三洋が基地局を作っていたなんて知る人も少ないんじゃないか。DDIPocket(その後WILLCOM、そしてSoftbank…)でその仕事していて、CDMAを手伝ったあと、KCP+というクソみたいなプラットフォームでみんなが死んでいるのを横目で見つつ、横須賀で次世代通信の基礎研究みたいなことをやっていた。なので端末の開発はあんまりやってないんだ。でも、三洋の携帯は良かったんだよ。そりゃパナやNECに比べたらブランドや知名度で劣ったけど、中身は全然負けてないつもりだった。ワンセグをつけたのも有機ELディスプレイを付けたのも三洋が最初だし、何より俺らはあのアメリカでしこたま売ってた。
だがいつの間にか三洋の携帯事業はだんだん先行きが怪しくなっていて、ノキアと合併するという話をずっと聞いてたんだけど、なんかしらんけど結局京セラに売られることになった。京セラは厳しいけど温情あるところだったらしく、残ってパナに身売りされた部門よりかはずっと良かったんじゃないかな。俺は京セラには行かず別の会社に移籍してLTEとかしてたんだけど、そこでiPhoneの発売でいろんなもんがすっちゃかめっちゃかになるのをやや離れた場所から見ることになった。その後は凋落する日本の携帯業界とともに生きてきますた。
>iPhoneが出たときにガラケーにかなわないと思ったのはお前の見る目がないからだ
(笑)まあ、そうだよね。それは本当にそうだと思う。ただ、当時出たばかりのiPhoneは、ちょっと重たいサイトを見るとすぐにブラウザが落ちたし、孫さんはこれで仕事が捗るぞみたいなこと言ってたけど、こんな不安定なもの仕事に使えっかよと思ったのも確か。ガラケーのほうがずっと安定していたんだ。その後iPhoneが急激に改良されていったのはご承知の通り。当時はiPhoneの未来性を語るギークも多かったけど、女子高生がNECの二つ折りにじゃらじゃらとストラップをつけて、あらゆる機能を使いこなし超高速でケータイ打ちしてたような時代で、別にメニュー階層なんかもそう複雑でもなく、これがiPhoneより使いにくいなんて思わなかったんだ。先見の明がなかったことはそのとおりだと思う。
>Androidの出始め、海外メーカーのはそんなにダメ端末ではなかったよね
はい、これもそうですね。HTCやサムスンは当初からしっかり作り込んだいいのを出していた。日本メーカーが安定した端末を出せるようになったときには、すでにiPhoneの覇権が確定していたのは前に書いたとおり。ただ、ソニーだけは例外で最初からそこそこ安定したものを出していたし、途中まではグローバルマーケットでガチで戦っていた。とはいえ、確かソニー・エリクソン(後にソニーモバイル)って当時英国の会社だったような。
>iPhoneが普及したのは端末や操作性がAndroidに対して洗練されていたからで、キャリアの戦略や日本メーカーの不手際だけで語るのはおかしい
これも、そうだとは思う。ただ日本だけが突出してiPhoneのシェアが高い(2位以下に10ポイント以上の差をつけている)理由は、キャリアの戦略や日本メーカーの不手際が原因と言っても差し支えはないと思う。
でも、iPhoneが洗練されているってのはどうもやっぱり納得できないんだよな…確かにiPhone5くらいまではそうだったかも知れない。ただその後はUIなんかもひたすらAndroidで先行しているものを取り込んでいったでしょう。通知エリア、戻る機能、大画面化、アイコンのグループ化、ウィジット、カーソル移動…iPhoneがAndroidと比較してそんなに洗練されたものなら、どうしてAndroidのマネをする必要があったのか。また端末はどんどん重くメタボリックになっているし、ノッチはデカく指紋認証も不可で、充電端子の統一もできず未だにデジタルコンテンツのアプリ内購入もできない。それで最高のユーザー体験とか聞くと、寝言は寝てから言えよと思ったりするよな、正直。俺はよく画面分割してYoutubeを再生しながらLINEとかするけど、それすらまだiPhoneはできないんでしょ?
以前はAndroidが高機能高性能で推してiPhoneはユーザー体験がすごいんだと言われてきたけど、今はどちらかと言うとiPhoneのほうがAチップの高性能を売りにして、ユーザー体験は変な所にこだわっておおよそ実用的ではない。その点もAndroidが優れていると言い切っちゃうと荒れそうだからこのへんでやめとくけど、ぶっちゃけ大して変わらんと思うよ。
まああとは、AppleWatchやiPadやMacとの連携が優れてるみたいな話になるんだろうけど、そのへんは使ってないのでよくわからない。個人的な思いで言えば、個人情報から決済から操作性から何から何まで一社に依存するってのは怖くないんかなって思う。Appleは個人情報保護が優れてるって人もいるけど、実際のところは彼ら中国政府にベッタリで、その要請に従って中国企業に個人情報の管理とか任せたりしてるぞ。
俺が本当にこいつらすごいなと思ったのは、Appleではなくサムスンやファーウェイだった。サムスンはGSMとかから今のスマホの時代に至るまで、グローバルに君臨しつづけているほぼ唯一のメーカーだ。そりゃ過去には日本の技術を盗むとかもあったかも知れないが、日本を追い抜いたあともずっと成長を続けているし、しかも端末のコア部品の大半を内製できて、それらがみな競争力を保っている。こんなオバケみたいな連中は他にいない。
ファーウェイは基地局でとてつもない技術力と競争力を持っていたのもあるが、端末だって短期間にすごいのを出してきた。SoCも内製していたし(製造はtsmcだったけど)、その設計思想や性能はAppleに劣らないくらいだった。そして安かった。安く作れるってのはそれ自体がすごい技術力なんだ。実は俺はファーウェイが躍進して、高慢ちきなAppleを奈落に落とすことを密かに期待していたんだけど、そうはならなかったね。でも彼らはきっといつか這い上がると思う。それが日本にとっていいことかどうかわからんけど。
思うに、日本でiPhoneのシェアが高止まりなのは、中韓に対する根強い差別意識もあるような気がする。日本人はアメリカの作るものは大好きだが、中韓については未だに彼らの技術や製品を認めたくない思いがあるんじゃないかな。欧州なんか行くとサムスンやらXiaomiやらのスマホの機能やデザインを褒める声を聞くけど、日本でそういう人はあまり見ないよね。
>老害め
このコメントが結構あったね…iPhoneが出たときに俺は40歳前後。若くはないけど老害じゃないだろうとは思う。ただ今の若い人は、僕らみたいな年代の人間が日本の産業を焼け野原にしたと思っているのかも知れない。まあそれはそれで確かにそういう一面もある。でもまあ、なんというか、この20年、日本はやるべきことは必死にやってきたと思う。
いま話題の半導体だって、パナとルネサスは共同で微細化の研究に取り組んで世界の先端を行っていたし、富士通は最新の工場を三重に建ててファウンドリビジネスにも取り組もうとしていた。ASMLの独壇場であるEUVリソグラフィだって、実は日本が先行して産学共同で先駆的開発をしていた、なんてもう言っても誰も信じないんだろうな。プラズマや液晶だって有機ELだって、実際のところ日本企業は果敢に攻めていた。世界で求められるキーデバイスは何かはちゃんと把握していたし、それでなんとか世界の一角に残ろうと必死だった。後からならなんとでも言えるが、その時々での判断が遅かったとか合理性を欠いていたとは思えない。でも、なぜかその大半が裏目に出てしまった。技術はあった、人もいた、行動もした。でもダメだった。
太平洋戦争の歴史を読んだりするのが好きなんだけど、あれも途中からやることなす事の大半が裏目に出るようになるんだよね。インパール作戦や特攻のような不条理な作戦もあったけど、全部が全部そうでもなくて、その時はこういう道しかなかったのだろうと思えるものもたくさんある。でも、どうしてかその大半は裏目に出てしまう。そんなときは人生にもあるし、国にもあるんだろう。
俺は、あの三洋電機があっというまに崩壊していったのを見ているから、いま世界を席巻しているAppleやらサムスンやらtsmcだって、いつどうなるかわかったもんじゃないよなって思うよ。富士通やNECみたいに卓越した技術を持っていても、長い時間をかけて凋落していった企業だってある。逆に言えば、ほんの20年くらい前までAppleなんてニッチで時代遅れのPCメーカーだったんだ。日本だっていつまでもダメな国じゃない。社会が変わるときは一瞬で変わる。老害って言われるのは悲しいけど、でも君らと一緒にまた上がっていける日は来ると思うな。
追記:iPodのことを何度か書いている人がいるけど、俺の周囲の人たちでiPodを使っている人は殆どいなくて(ちなみに言うとWalkmanだっていなかった)、大体が中韓の作ったmp3プレーヤーを使っていた。格段に安かったし、iTuneとかいうできの悪いソフトを使わないでも、フォルダごと音楽ファイルを放り込めば再生してくれたからだ。俺も名前忘れたけど韓国メーカーのやつを使ってたと思う。これって自分の周囲があらかた理系でメーカーだったから、割と特殊なのかも知れない。ただ全く無関心なのではなく、飲食店で注文を取るお姉さんがiPod touchを端末に使っていたのを見て、ああイノベーションってこういう形も取るのかと感慨深く思ったのを覚えている。ちなみに当時auはガラケー向けに音楽配信サービスをしていて、もちろん三洋の端末も対応していたんだけど、実際それで音楽聞いてる人を見たことなかったな…(ぶっちゃけ、ビットレートが低く、音もそんなに良くなかった)
なので、iPodを使ってた人がiPhoneを受け入れたという説は、そうかも知れないけど自分にはわからん、となるのであった。ごめんね。否定しているわけじゃないんですわ。こうやって現場の人に周りが見えてなかったってのも、我々の敗因のひとつなんだろう。
最近増田でホットなAndroidとiPhoneの罵り合い。楽しいですね。
なんとなくこの業界に関わってきたので、どうして日本でこんなにiPhoneが支持されるようになったのか、ちょっと書いてみたいと思う。ちなみに俺は今は亡きS社(今は完全に消滅して、かつての本社は市役所になっている)でPHS(みんな覚えてる?)の開発に携わったのが最初。その後は出向で三浦半島の先の方で怒りのデスロードみたいな経験をしたり転職して某関西のメーカーでAndroidやったり。当時一緒にやってた人たちの一部は京セラに行ったけど、大体はどこに行ったか知らない。とにかく日本の一大産業であった携帯電話や基地局の生産や開発に一通り関わってきて、その衰退とともに生きてきました。
で、よく知られているように日本の携帯電話は1999年のiモードの導入から劇的に進歩し、ネットが見れるだけでなく、カメラも付きラジオも聞け非接触決済もできて音楽を聞いてテレビまで見れて、もちろん防水でアプリまで動かすことができた。カッチリ作られた二つ折りやスライド機構は触ってるだけで楽しかったし、こんな携帯は日本メーカー以外どこも作れなかった。
まあそれがガラパゴスと言われて後々の衰退につながるんだけど、実際はドコモはガラパゴスを良しとしてなくて、iモードを普及させようとして海外の携帯キャリアにガンガン出資していたし(その大半が失敗して莫大な損失が生じた)、ドコモの進出と同時に日本メーカーは高機能な携帯を世界に売り込もうとした。でも結局どれもうまく行かなかった。なんとか海外に地盤を築いていたのはソニー・エリクソンと三洋くらいで、三洋はアメリカのスプリントにCDMA携帯を輸出してそこそこのシェアを取っていた。ライヴァルであるモトローラとかサムスンの携帯を買って研究していたのが懐かしい。
後にAndroidやiPhoneがすごい勢いでエコシステムを世界に広げていくのを見ると、どうしてiモードにはそれができなかったのかなと思ったりする。まあでも日本メーカーの小さな筐体にぎっちりと機能の詰まった携帯は、個人的にはサイバーでありジョリーグッドで今でも好きなのだが、海外ではいまいち受けなかったし、ドコモにおんぶにだっこで儲けていたNECやらパナやら富士通は、お付き合い程度にしか海外進出をする気もなかったようだ。
当時すでにスマートフォンは海外ではそこそこ普及しており、SymbianとかPocketPCとかBlackBerryなんかの端末は結構海外のビジネスマンは使っていた。しかし日本ではいわゆる「ガラケー」のデキが良すぎてほとんど普及せず。シャープがWindowsCEを積んだW-ZERO3を出してたくらい(持ってた)。
で、2010年(追記:2008年の間違いだった、申し訳ない)ついにiPhoneが日本で発売。もちろん俺は買った。当時ソフトバンクの独占発売だった。よく知られているように、当時の論調は「iPhoneより日本のガラケーの方がずっと高機能」で、こんなものは驚異にはならないという話だった。確かにiPhoneはすぐに電池が切れるし、FeliCaも防水もワンセグもなし。文章のコピペもできないダメケータイだった。実のところ俺自身も使ってみて、こんなダサいものが日本の携帯に勝てるもんかと思った。しかしソフトバンクがiPhoneの未来イメージとシンプルで安い料金プランでガンガン攻めてきて、auやdocomoは対応せざるを得なかった。
まもなくシャープや富士通東芝、ソニー、NECなどが次々とAndroidスマホ発売。このあたりの大混乱の思い出はブコメでもよく見るけど、未だにどうしてこうなったんだと思わざるを得ない体たらくだった。iPhoneに対抗するためにキャリアがワンセグやFeliCaの搭載を求めたために、開発は難航。第一Androidの開発をしたことがある人なんていなかったし、そもそもスマホなんて作ったことなかったのだった。納期に間に合わせるためにやっつけて作ったソフトは不具合連発。一体何であんなもんを作ったのか未だにわからない、メガネケヱスと言われて1円でばらまかれたシャープの端末、まともに動いた時間のほうが少ないと言われたレグザフォン、ホッカイロスマホと言われ東京湾に在庫が沈められたと噂されたアローズ。この頃俺は端末の開発からは遠ざかっていたけど、何人が死んでるんだろうと思うくらい現場は悲惨だったようだ。
それでも各社はなんとしてでもiPhoneに抗おうと必死だったようだ。AndroidとiOSはほぼ同時期に出てきているんだけど、端末開発では若干iOSが先んじたが、実際のところ世界ではスマホのシェアはあっという間にAndroidがiPhoneを抜き去っている。しかし日本のAndroid勢はソニーエリクソンを除けば総崩れで、iPhoneを扱うソフトバンクへの流出が止まらない。まずauがiPhone4を扱うことに。docomoは当初ツートップ戦略というサムスンとソニーのスマホで推す作戦に出たが、それによってパナやNECといった古くから携帯を作ってきたメーカーが脱落。その後2013年にAppleに屈した。その契約は屈辱的な内容だったらしく、日経は「不平等条約」と書いた。専用の売り場を設けたりといったよく知られている事に加えて、一説によると販売する端末の3~4割がiPhoneでなければならないとか、iPhoneのために莫大な広告宣伝費を負担するなどである。未だに日本ではiPhoneが発売されるとauやdocomoがiPhoneのCMを流すが、あれにはAppleは1銭も出していない。全部キャリアの持ち出しである。彼らの強欲なやり方を告発した、「アップル帝国の正体」という本が出たのもこの頃だ。
結局の所キャリア各社はこの契約を履行するために、iPhone用のお得な料金プランや分割購入プランを作り、窓口でも積極的に売り込んだ。初期のAndroidスマホのできの悪さを見聞きしてきた人たちは一斉に乗り換えていった。キャリアはいままで苦楽をともにしてきた日本メーカーをあっさりと見捨ててAppleを推しまくった。この頃はAndroidの開発もこなれてきて割とマシなスマホを日本メーカーも作れるようになってきたが、もうキャリアも消費者も見向きもしなかったのだ。実際iPhoneは使いやすかったし、膨大なCMと提灯記事とキャリアショップのど真ん中で扱われたことで、もうスマホを買うことはiPhoneを買うことと同じくなっていく。
もうこうなるとiPhoneなしでは全くキャリア戦略は成り立たない。今に至るまでAppleと契約した屈辱的な関係を捨てることはできず、結局の所3キャリアはAppleの言いなりになって莫大な国富を貢ぎ続けた。まあ彼らのやり方がうまかったといえばそうなんだが、こんな事になってしまった国は日本くらいで、いまやアメリカをもしのぎ世界で最もiOSのシェアの高い国である。他の国ではiPhoneは一部の富裕層の持ち物であり、安くて高性能なAndroidスマホがとっくに主流になっている。iPhoneはそのCPUを除けばもうすでにイノベーションからは周回遅れであり、中国メーカーの作るAndroidがいまや先端を突っ走っているが、日本ではなぜか多くの人がiPhoneを最先端で最高性能と信じ続けた。
結果として、この給料のまるで上がらない国で、値段が上がり続けるiPhoneは売れ続け、日経が「最新のiPhoneは日本人平均給与の6割」という記事を書くまでになった。まあ別に何を買おうと勝手なのだけど、貧困女子といったタイトルがつく報道でカップラーメンをすすっている人が持っているスマホが、10万円近いiPhoneだったりするどこか歪んだ社会になってしまった。最近も同僚から「家族みんなでiPhoneを買い換えるので40万かかる」との嘆きを聴いた。OPPOあたりにしとけば全員分買っても10万で済みそうなのだが、その選択肢は彼らにはない。
とにかく日本のキャリアは総務省の顔色を伺いながらiPhoneを売るだけのAppleのポチになってしまった。auもdocomoも傲慢な連中だったが(もっと言えばNECもパナもry)、Appleはそれに輪をかけて傲慢でクズな会社である。彼らが電気電子産業が壊滅した焼け野原の日本から、ケツの毛一本までも利益をむしり取っていく現状は悲劇としか言いようがない。一社が支配的な力を持つ市場はろくなことにならないという証左であろうが、もっともそのクソに完膚なきまでに負けたのも我々である。ほんとすみません。
俺は岐阜のS社の研究所と虎ノ門のDDIポケットの本社を往復してた時代から、百花繚乱のごとく日本の携帯が咲き乱れた黄金期を生きて、それらが全部Appleになぎ倒されていく歴史の中に身を置き、どうしてこうなってしまったのか、どこでどうしたら良かったのかと今も思う。しばらくはiPhoneに使われる部品も日本製が多かったが、今や台湾や韓国にも負けてしまった。スマホのCPUを作れたのはルネサスだけでそれも一世代で消滅。メモリも液晶もだめになって、今やNANDとMLCCくらいか。最終製品を失った日本にもう一度半導体をと言っても虚しく響く。
まあ、もう50すぎのおっさんの独り言です。ちなみに私が使っているのはかつてアメリカ市場で我々とCDMA携帯のシェアを争ったサムスンのGalaxy。妻とむすめはiPhoneです。二人は絶対にiPhoneじゃなきゃいやだ、Androidは使いにくいといいます。おっさんはそんなことないと思います。でも、何言ってももう彼女らは「iPhone」なのです。