はてなキーワード: キャバクラとは
残念なイケメンのことを書いてみる。
顔がhydeさんや「DEATH NOTE」の夜神月に似ていて
シュッとしていて足も長い。当然スーツ姿は決まっていて。
初日に紹介された時「なんじゃこのイケメンはぁああ!?」と恐怖を覚えた。
私のデスクに来ていろいろ教えてくれたりするたび
とチラ見しつつ、やっぱり怖くて、PCモニタをひたすら見て話を聞いていた。
日付またぐほど残業、休日出勤や泊まり込みも当たり前の真っ黒ブラック企業だったが
あまり疑問に思わず(頭が弱い)、また当時は20代前半で体力もあったため
なんとかこなしてしまっていた。(のちに体壊す)
で、たまに飲みに連れて行ってくれた。
みんなでわいわいするのは楽しかった。
そのうち廃土さんとサシでも飲むようになったが
何を話していたんだろう。
…書きながら思い出した。武勇伝だ。
女に貢いでもらったとか、ヒモだったとか
昔は複数人で云々…
とか適当に聞き流していた。
疲れとアルコールのせいで、あまり頭が回っていなかったのもあるだろう。
あと廃土さんに全く興味がなかったため、
(日焼けしててホストっぽい髪形で、喋り方もだるそーなキムタクのマネみたいな)
は、同い年ということもあり仲が良いらしく、しょっちゅうつるんでいた。
つるんでいたがチャラ井さんは廃土さんをおそらく小馬鹿にしているのが見て取れた。
どうやら私服がダサいとか、虚言癖があるとか、性格が暗いとかで。
確かにスーツはちゃんとしてたが、たまにダサそうな片鱗が見えた。
そんな当時の増田は、ストレスによる過食により入社時より6kgくらい半年で肥え
おしゃれもなにも気遣ってない酷い有様だった。
数年経った頃、廃土さんとチャラ井さんがそれぞれ独立して
会社を立ち上げることになった。
廃土さんには「増田は、俺のところに来てほしい。」と早々に誘われた。
ほぼ同時にチャラ井さんにも「うち来いよ。」と誘ってもらった。
廃土さんの会社の条件は良かったが、内容が危なげだったし、誘い方に恐怖を感じた。
それは会社を離れたとしても、この先もずっとそう思ってる。」
とか、
数回やんわり断っても
「こんなに男に口説かれるの初めて…!」と震える日々だった。
いろいろあったが廃土さんが信用できなかったのと
あまりに強引に誘うので怖かったため
チャラ井さんの会社に入った。
単純にチャラ井さんの方が仕事できるなあと思っていたし。
その新しい会社でしばらく経ったある日
「何がですか?」と言ったら
「廃土、増田のこと女として好きだったわ。」
と言われ、
衝撃的すぎて、その後の会話もよく覚えていない。
まあチャラ井さんは、ごたごたを大体知ってたんだろうなあと思っていたが。
ウソだろ。 好きって何?
わかんないよ。全然わかんなかったよ。
たまに眼鏡はずして凝視してきたりしてたけど、それもそういうことだったのか?
男子そんなんじゃ伝わんないよ!!
よく飲みに連れていかれたけど、そうだったの?
しかも飲み行ったあと、キャバクラ行ってたでしょう、廃土さん。
他の社員や出向で来ていた人に「増田と付き合ってる」と話していたらしい。
知らなかったー!そんなことになっていたのか!
その後も廃土さんからのよくわからないアプローチというか接触があったが
もう忘れてしまった。
なんてしょうもないことを、ふと断片的に思い出したが
今も謎すぎて、まったくわからない。
自分が気付いていたら、何か変わっていたのだろうか。いや、
どんなにイケメンに好きになられても気付かなかったり
全然うれしくなかったり、うまくいかないこともある。ってことで
おしまう。
横だけど、オッサンはキャバレーにどれだけ思い込み強いんだよ。
それとも「死語」と指摘されて顔真っ赤か?
語源はフランス語からの「キャバレー」(cabaret)と、英語から由来の「クラブ」(club)を合成した造語だそうです。
略してキャバクラ。このような言葉は和製外来語というそうです。
ちなみにキャバレーとは、フランスで発達したダンスホールや舞台のある酒場のこと。歌、踊り、コメディショーなど、パフォーマンスを楽しめる飲食店をさすそうです。
キャバレーの特徴は明朗な時間制料金システム。そこへ「クラブ」の持つ高級感を与えることで日本独特のキャバレークラブが誕生したというわけ。
うちの家族は「葬式なんかでカネを使うより、生きてる者が未来の為にもっと有意義なことに使ったほうが良い」って考えですね。
資産家だった私の父もそうでした。
生きている間
「罰があたる!」
などいろいろな脅し文句でカネを引き出そうとしてきた坊主の態度に大きな疑問を抱いて、その背景にある仏教をベースにしたビジネスモデルのろくでもなさに気付いたようです。
こういった考えは葬式で商売されている方にとっては都合が悪いでしょうが。
資産・負債という観点、投資という観点からすれば、葬式にカネを使うのはあまりにも非合理的。
今の日本は合理化が進んでいますから、葬式なんて不要!という人が多くなるのは当然。
それに高級車でキャバクラ通いをする坊主を批判しない仏教界の体質にも強いマイナスイメージを覚えていることでしょう。
そりゃそうですよ、自分が葬式の為に出したカネがキャバクラ嬢やクルマやその他もろもろの高級ブランドが肥え太る為に使われてるなんて知ったらね。
葬祭ビジネスなんてろくでもない。
「罰があたる!」「戒名にこれぐらい出さないと恥ずかしい!」「他の人はもっと寄付してくれてますよ!」
などと脅したり人を馬鹿にしてコンプレックスを刺激したりして今まで儲けてきた。
ほんと、高い壺を売る連中と根っこは変わりませんよ。
仏教界も高級車でキャバクラ通いをするような坊主を表立って批判しませんし、そういった汚れた体質も人々の仏教離れを進めている。
いちばんおぞましいのは仏教信仰が強い地域で葬式を行わないと村八分にされるという恐れですね。
そういう意味では仏教はオウム真理教などのカルト宗教と有害性はさほど変わらなくなる。異教徒への人権侵害を是とする姿勢なのですからね。
優秀な人が言っているのか本当か嘘かは、自分の知識でしか判断できない。
あとそれから、人間の特性として、自分の承認欲求を満たすやつの意見は正しいと思いがちで、自分を否定するやつは間違ってると思いがち。
だから、まず誰かを落とすには相手に合致した形で褒めるのも必要だが、逆に、おだてがきついやつはその時点で警戒するべきもの。
バカ専用商売(ホストとかキャバクラとか霊感商法とか怪しい自己啓発セミナー)は、とにかく相手の承認欲求を満たすことに注力する。
でもまあ、馬鹿だからそういうバカ専用商売ぐらいしか承認欲求満たしてくれないんだろうなとも半分思う。
で、「全面的に俺に従え!疑うな!」みたいなことを言った時点でそれはアウトと断定したほうがいい。
会社の同僚や部下に聞かせたら疎まれたり妬まれたりするから言えるはずもなく、かといって会社と関係のない昔からの友人にしたって同じだ。自ら人間関係を崩すような嫉妬を産み出しても仕方ない。
若い女に聞かせて「わーすごーい」的な煽てられ方で満足するならキャバクラでもいいんだけど、それなりの経験を積んだ人に認めてもらいたいという気持ちはキャバクラでは満たせない。というかおっぱいが気になって自分の自慢話なんかどうでもよくなってくる。
そうか、つまり自分が自慢話をしたいときはそっとスナックへ行き、上司が自慢話をし始めたときにはうまくキャバクラへ誘導するというのが適切なアプローチなんだな。
女は偉大だ。女がいなければ、きっと男は働いていない。
※ちなみに。
これ以上の続きは書いていないです。どうしてああいうことするのかなぁ。理解に苦しみます
https://anond.hatelabo.jp/20181130212224
返してないけどコメント全部読みました。色々ありがとうございます。「今からでも勉強しろよ」って意見が多くて本当にその通りだけども、少し言い訳を書かせてください。
私は多分、生まれた時から環境が整っていたことがすごく羨ましいんです。
例えば、「社員のAさんの家は両親大卒で小さい時はアメリカに住んでて、お母さんの趣味は絵画だったから、子供の頃から美術館に連れて行かれてて〜」って話を聞くと、もうその時点でAさん自身も大卒で、英語や教養(?)が身につくことが決定しているような気がして。どうして私はそういう家に産まれなかったのかなって思ってしまいます。
(もちろんそういう家に産まれてもダメだったかもしれないけど、少なくともうちの家庭じゃ娘を大学に行かそうなんて思ってもなかっただろうし、実際塾とかも行ってない。)
だから私はどうしても、大学に行くのが当たり前だった家庭で育った背景に憧れてしまうし、大学とか、教養とか、色んなことを当たり前に思う感性が欲しいというか。絵に書いた餅だけど、その餅の絵があたり一面に貼ってあるから、食べられないってわかっていても手を伸ばしたくなる感覚なんです。
「今からでも努力しよう」は、本当にその通りなんだと思います。でも、20代半ばからの努力じゃなかなか追いつけないから、子供の時から塾に行かせて、良い学校に入れるんじゃないんですか?会社の人も子供に色々習わせてます。間違ってたらすみません。
ただやらないよりやった方がいいのは見えているから、少しずつ勉強をしようと思って、さっき本屋に行きました。恥ずかしいけど、中学生用の英語のドリルみたいなやつとか。
それを開いて思ったんですが、私って勉強、どちらかと言うとダサいものって価値観で育ってきたんだなって。
教室の中ではガリ勉よりヤンキー寄りの子の方がカッコいい感じがした。まともに勉強したことがなかったから、思ったよりずっと何もわからない。こういう時にまだ、「Aさんたちは勉強ダサいなんて思ったことないんだろうな」と格差をひしひし感じます。
私の育った価値観では、勉強はだるくてつまんなくて、ちょっと悪いのがイケてて、女は可愛ければ何がなくても逆転できた。
だから私の価値観の中では、可愛ければ育ちが良くなくっても大企業の男の人と結婚して、ピョンと上のステージに行けるんじゃないかと思ってた。
もちろん絶世の美女ならありえるだろうけど、ちょっと可愛いとかそういうのじゃ、全く太刀打ちできない世界。キャバクラでちょっと年収高い客は捕まえられても、本当の意味で選ばれるのは、同じ花壇で育った花なんだなって。
私の最後の希望だった、「それなりに若くて可愛い」が使えなかったのがつらい。今までの人生ではそれなりにモテてきたから、何とかなると思っちゃってた。それに、今後年をとったら美容にお金をかけられる女とそうじゃない組で差がついていくのもあーーーってなる。見た目なんか意味ないってわかったのに、それでもこれ以上色んなことに差がついていくのかって思うとクラクラする。
あと最後に、「勉強すりゃいいじゃん?」ってコメントがたくさんついて、ここも上の世界なんだなって思いました。ここの人たちは「努力すれば解決する」って素直に信じられる力?があって、それは実際努力で色んなことを解決してきたんだろうなって。ちなみにはてなは、「保育園落ちた日本死ね」が話題に上がった時に後でぐぐって知ったよ。
すみませんあと1つ!
男あさりに会社来てんのか、みたいなコメントがあったので書いときますが、正直私はそういう期待があったのも事実です(特に今の会社だと)。すみません。
でも周りの派遣の人は全然真面目で、「この会社だと変な誘いなくて楽!」って言ってる人もいます。私みたいのが少数です。同じ派遣の人に不愉快にさせて申し訳ないです。大企業の人に相手にされないって思い込んでる「私の」話です。
NTT退職エントリーが盛り上がっておりますが、クソであること以外に特徴のない企業からより正常な環境へ移っているエンジニアも多数いらっしゃると存じます。
バブルも就職氷河期も知らない世代ですが、今がかなり被雇用者にとって売り手市場になっていることは馬鹿な私でも感じます。
私もそんな世の動きに乗っかった一人です。
元がNTTのような目立つ名前のところではないので記事としてもインパクトのあるものではございませんが、クソから脱出して半年以上過ぎてなお前職への恨みが消えないので一旦全部吐き出してスッキリしたい所存です。ただ排泄します。
転職活動は非常に短く、#hiyokonitsudukeの流行に乗って、直接現在の職場の方と連絡を取り、10日ほどでかなりスピーディに転職が決まりました。
年収、勤務時間、業務内容、チームメンバーの人格すべてにおいて上回っており、即決でした。
入社し直後に合宿という名の下、三大キャリアの電波の届かないところに連れて行かれ、開発合宿デモするのかと思えば「君たちの本気を試す」という名目の元、スリッパの並べ方にいちゃもんをつけて怒鳴る、社訓を大声で叫ばせて気に入らないやつを「心がこもっていない」怒鳴りつける、8時間ぶっ通しで歩かせて「こいつが足を引っ張った」と怒鳴りつけるという完璧な研修を受けさせていただきました。夜中の3時、4時まで「お前らはいかにダメか」の説教を受けます。
二十人以上を三日間拘束しているので、相当なお金をその研修会社に払っていると思います。質の高い教育のためにはコストを惜しまない、素晴らしい会社でした。
前職は非常にセキュリティ意識と品質意識の高い企業でしたので、どれだけ生産性を落とそうとも、社員の健康を損なおうとも、関係ありません。
ここで言う「品質」とは、安定したシステムのことではなく、「何ステップの開発には何個のバグが入るはず」「見積もりどおりの規模になる」「残業100h/月すれば納期を守れる」という意味で、保守性や可読性のことではありません。
ここで言う「セキュリティ」とは、「不便にすればセキュリティは高まる」という信念のことで、「機密性」「完全性」「可用性」とは別の概念です。
「契約で何ステップの開発することになっているから」「契約で何ページの文書をつくることになっているから」ということで、仕様どおりに動く成果物ができあがりテストカバレージ100%にもかかわらず、できるだけ無駄にコードを重複させるように命じられます。
CSVファイルをちゃんとfor文で心を込めて一行ずつ読み込み、SQLiteを使えば3行で終わる集計処理をJavaの基本ライブラリだけで実装します。セキュリティを高めるために外部ライブラリ・ツールの仕様が一切禁じられているからです。
また、これもセキュリティ施策の一環として、構内からのインターネット接続が禁止されているため、ドキュメントを見たいときは社用携帯の狭い画面で調べます。
あまりに常軌を逸しているため、クラウドの勉強をして多少はまともな環境の部署へ異動を願い出ました。もちろん、その数ヶ月前に現状の何が不満で何をどう改善してほしいか具体的に伝え、改善されなければ出ていく意図をはっきり示しましたが改善されなかったからです。
するとなんということでしょう。「勝手に異動願出すとはなんだ!」と怒鳴り声で電話がかかってきます。なんと部下思いの部長でしょうか。
やっとインターネットでドキュメントやソースを参照できるチームにアサインされたと思ったら、典型的ダメSES企業には典型的ダメ情シスがセットでついてきます。彼らは保身と「自分だけ」定時退社するためには何でもする、働き方改革の最前線にいます。
社内ネットワークをダウンさせ、全社の業務を数時間ストップさせ、社外へ出るプロキシの申請の設定を自分たちの不手際で吹き飛ばしても「社外へ接続する場合は課長部長本部長の判子付きの申請書を再提出してください。」と、しっかりルールを守る姿勢を貫きます。
セキュリティをさらに高めるために、社内からのGitHub接続を禁止するという偉業を達成しました。社用携帯で調査をするあの日々に戻りました。
チャットツールやバージョン管理ツールを導入したくてもセキュリティを守るためにNoが帰ってきます。
なんとかOSSで自前でホストさせてくれと懇願して払い出されるのはシングルコア、メモリ500MBの超ハイスペックVMです。最先端をいく素晴らしい会社でした。
「愛社精神、コミュニケーションが足りない!」という理由で「せや!BBQしよう!遠足いこう!」となるところまでテンプレです。
もちろんイベント幹事は若手の仕事。なんら機密情報を含まないイベントの出欠管理も、エクセルをzip暗号化して拡張子を変えてEメールでパスワード別送する必要があります。徹底したセキュリティ意識の高さが素晴らしいですね。
年に一度、ホテルのホールを借りて懇話会を行いますが、これはなんと休日に開催されます。さらに、原則出席必須で欠席する場合は理由を申し出なくてはなりません。
強制力を発揮しているので実質休日出勤命令ですが、イベントに呼んでいただいたことに感謝しなければならないのでもちろん手当などありません。
きめ細かなコミュニケーションのため、大きなイベントでなく小さな交流会も時々開催されます。ただし呼びかけるのは部長職以上、呼ばれるのは未婚の若い女性社員のみです。
もちろん断ったり楽しそうな素振りを見せなかったりすると後でネチネチ言われるので、実質社員を動員しながら経費でキャバクラですね。
最後の最後まで搾り取ろうとする姿勢も見事なものです。退職二週間ほど前に有給消化に入ったのですが、「もう退職予定だからこの案件は参加できない。クラウドわかる人間が必要なら案件を諦めるか他を育ててください」と明確に伝えたにもかかわらず、勝手に受注して「やってくれなきゃ困る」となぜか私のせいにしてきました。挙句の果てに私の個人携帯の連絡先を同期から聞き出して、警戒させないために自分ではなく私の同期から電話させて、電話に出たらなんとか作業をさせようとあれこれ駄々をこね始めました。有給消化中で旅行に行っていることも伝えているのに、素晴らしい仕事への意識の高さです。
今後一切関わることはないと思いますが、生まれて初めて他人に心から不幸になってほしいと思いました。
また、"エンジニアしぐさ"のひとつなのか「良い悪いじゃない」「転職は手段であって目的でない」「ケースバイケース」などといってひたすら物事を相対化することがカッコイイと思っている人が界隈にはたくさんいらっしゃいますが、仔細に見れば傷の舐め合いや現実逃避がほとんどでしょう。
私はSESのすべてを知っているわけではないので、もしSESという業態が好きでたまらない、幸せでたまらないという方(もちろん搾取する側以外で)がいらっしゃったら、ぜひとも他人に噛み付くのではなくご自分でそのお気持ちをどこかにアウトプットしていただきたいです。
タイトル通り、私の友人はキャバクラで働き大学の学費を稼いでいる。
友人の名前をミカとしよう。ミカは今年の3月にバイトで知り合った友人で、大学2年生だ。誰もが振り返る、超絶ウルトラパーフェクトビューティーでキュートな女の子。
最初、ミカは心の壁が分厚かった。同い年なのに敬語を使ってくるし、やたら自分を卑下してこちらを持ち上げるしで、「絶対こいつ家がやばいな」と察した。
色々と力技を駆使して私はミカの心の壁を破って打ち解けることに成功した。ある日、ミカは私に複雑な家庭事情を打ち明けた。
ミカの家は所謂「機能不全家族」だ。カルト宗教信者の親の下で育ち、彼女は今も、恐らくその洗脳が抜けていない。
ミカの母は高校3年生の頃、癌で亡くなった。亡くなる前から、治療費が高額だから離婚したいだとか家族内で分裂が起こったり多くの問題があって、ミカは治療費を稼ぐために受験生ながらバイトに追われ、その上周りの大人は母親の死後処理なども全て彼女に押し付けた。
そんな中で勉強に集中できるはずもなく、成績は落ち、彼女は望んでいなかった大学へ進学した。
1年目は無利子の奨学金を月5万借り、祖母から残りの学費を援助してもらっていた。しかし家の家賃や自分と弟の生活費、そして母の治療費へ充てた借金を返す為に稼がなければならなかった。父親は単身赴任をしているが稼ぎが良くない。
彼女はキャバクラでバイトをし始めた。大学まで片道2時間かかるから、早朝に家を出て学校へ行き、夜は遅くまでキャバクラで勤務。そして帰宅・・・。
2年生になる前、借金完済の目途が立ったので、キャバクラを辞めた。そしてこのバイトを始めたということだった。
しかし今年の夏、ミカが通っている大学は祖母が進学を反対していた所だったこともあり、祖母はミカへの学費支援を打ち切った。ミカは、自分で学費を稼がねばならなくなり、キャバクラへ戻った。
私とミカが知り合ったバイトは、1年続けることを条件に採用される。だからミカはこのバイトを辞めず週2で入れ、キャバクラでも働き、学校も通い・・・と睡眠時間も休む暇もない日々を送った。
結果、ミカは倒れ、やむを得ない為こちらのバイトは辞め、稼ぎの良いキャバクラを続けることにした。
ミカがバイトをやめた後、私は電話で「キャバクラで夜まで働いて、睡眠時間もままならないまま早朝家を出て・・・って体に負担かけてまで、ストレートで大学卒業することにこだわる必要ある?」と尋ねた。
ミカは「母ちゃんの遺言に、4年制の大学を卒業して欲しいって書いてあったんだ~、今生きる意味、それがすべてって感じだから・・・」と言った。
「家の問題とか、自分を大事にすることを覚えなきゃいけないこととか、痛感したよ。精神科も受診した。大学も4年生になれば楽になるから、あと1年頑張れば大丈夫!」とミカは言う。
お母さんの遺言を守りたいのはわかる。遺言は故人からの最後の贈り物だから、大事にしたい。私も大切な人を亡くしたことがあるからわかる。
それでも、大学を卒業するのは、今じゃなくていいと思うし、私はミカに体を壊すような生活を送って欲しくない。ミカの家族は今までミカを大事にしてこなかったし、それが変わることは正直望めないと思う。
私のエゴだっていうことも、他の家の事情に口は挟めないことも、彼女の意思を尊重するべきであるのは分かる。
でも、長年家族や周囲に洗脳されて、真面目な気質に付け込まれ本来大人が負うべき責任を押し付けられ、間違った自己責任論を信じ込む彼女の意思通りにすることが良い結果につながるだろうか。
弟はまだ中学生だし、ミカは精神病の正式な診断が下っているし、二人とも公的機関によって保護を受ける権利がある。一度休んだって良い、というか休むべき。
それにミカは今までの苦労を鑑みると、どこでだって働いていける。大変だけれど、一旦働いて学費を確保してから通うとか、通信制を利用するとか、方法は他にもあると思う。学費の高い、今の私大に拘る必要もない。
勉強だって、私も自分の勉強に毎日追われているから一緒にするし、家から逃げたければ手段を一緒に考えるし実行を助ける。ご飯ならいくらでも奢る。
私が全て何とかすることができるわけではないし、自分の意見を押し付けるべきではないし、人の人生に介入する権利も、止める権利もない。ミカの人生だからミカ自身で考えて選択することだ。
視線を合わせないように俯いてスーッと通り過ぎる。
「上司と目が合えば嫌味の一つや二つ言われるに違いない、、、」
特に悪いことをしてるわけではない
定時で上がっただけなのに私は小走りで
逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が聴こえてきた。
早く帰ろう。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
この日も上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
繰り返される日々
(冒頭に戻る)
ディズニーリゾートが高いとか貧乏人も金持ちも平等かよと言っていたオジサンがいたよね。本当に高いのかというと似たような施設と比べるとそうでもないような気がしてくるのだ。
本邦最高峰のリゾート施設のひとつであるわけで、他に比較対照があるのかよとツッコミが予想されるわけではあるが、ある種の批判はやってくるカクゴで筆を進めていく。
ディズニーリゾートを楽しむための入場料は、7400円/日。朝8時ごろから夜10時まで滞在してこのお値段なので、時間あたりに直すと535円/時となる。一時間あたり535円となると意外とお買い得な案件なのではないかという疑念がムムムっと湧き上がってくるではありませんか。値上げ前は、2001年から2006年ごろの5500円だと392円/時となりその辺のボーリング場で貸しシューズを借りて遊ぶよりもはるかにお得に見えてしまうのがビンボー人の性なのかもしれない。
バブル時代のあとに日光鬼怒川に雨後のタケノコのように現れたテーマパークの値段をチェックしてみると東武ワールドスクウェアは大人2800円、日光江戸村は4700円。ちなみに池袋のサンシャインシティにあるナンジャタウンは3500円である。この値段と比べるととてもお徳用なテーマパークに思えてしまうのが「夢と魔法」だったり「冒険とイマジネーション」の力だったりするのだろう。
アトラクションを見たり、ライブショーをみたり、食事をしたり、雰囲気を楽しんだりといろいろと楽しみ方はあるのだが、たぶん前向きに楽しめないといろいろ言っても7400円/日は高いといわれるのだろう。7500円あったら、駅前の養老乃瀧でいっぱいひっかけてから、客引きの誘いに乗ってキャバクラへ行って、最後にいつものママが待っているスナックでツケで飲もうなんて思っている人にとっては、どうあがこうと高いものは高いのだ。
貧乏人も金持ちも平等かという点については、そうではないと言い切れる。富裕層であれば、このリゾートのスポンサー企業と懇意になると、それぞれのラウンジで接待付きのリゾートが楽しめるはず。JCBカードのランクを上げれば、CLUB33という一般入場できないお店で楽しむこともできる。
さらにもっと簡単な方法はバケーションパッケージと呼ばれるホテル付のプランを買えば、ショーの優先席確保、ファーストパス発券、レストランの予約などの特典付きでリゾートを楽しめる。一人当たり6万から8万円と急に相場が上がって一般人オコトワリ感が著しい。キャバクラのおねいちゃんに貢ぐのであれば、こちらの投資したほうがはるかにリターンが大きく、妻や娘の痛い視線を感じることもなく、家庭円満への道まっしぐらな生活がエンジョイできそうな気がするのであるが、前向きにリゾートを楽しめないプライドがある人には一生縁遠い選択なのかもしれない。
一応、8万円出せば、ホテル付きでとても有意義なリゾートが楽しめるねという情報を置いておく。「8万円だすなら年パス買うわ」という人は足繁く通って、楽しいところだけいいとこどりすればいいと思うし、いっそのこと本国やパリや香港や上海へ行ってみるのも一興である。
7400円払うワンデーな人は、どうすればいいのか。
・抽選のないショーを見る
・園内でレストランの予約取れないときは、園外に出て食事をする。ピアリでも新浦安でもいいじゃん。
とにかく、行列に並ばない、他の人たちと違うスケジュール感で行動するが満足度の高いリゾートライフの第一歩。
お金持ちのオジサンは、8万円はらってバケーションパッケージを買えばいいし、そうでない人は7400円のコスパを追及する人の裏に道あり花の山ということが伝えたかったのだった。
当方30代半ば。
キャバクラとかクラブは楽しいとは思うけど、一人でも行きたいと思うほど、行きたいわけではない。
強引に誘われて仕方なく行って、行ったら行ったで楽しい、と思う程度のもの。
でも、最近思うのは、年取って、仕事を引退したらキャバクラで遊びたいな、と思う。
だって、世代の違う女の子と一生懸命話すのって、ボケ防止になりそうだし、仮にそのときに性欲のかけらでも残っていたら、なんか元気になりそうな気がするし。
いま、70歳に近付こうとしている男根の世代の面々は、今こそ、キャバクラ遊びをスべきだと思う。
金もあるだろうし、ボケ防止にもなるだろうし、活力も湧くだろう。しかも、若い頃は行ってた世代だろうし、慣れてるだろうし。
あそんでらっしゃい!
そして、ボケ防止して頂戴!
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181120/k10011717631000.html
このニュースを見て、震えるほど悔しくなったので増田に吐き出します。
21世紀を迎えた時、私は高校生でした。翌年、東京の有名私立大学に合格し、来る大学生活にたくさんの夢を乗せて期待に胸を膨らませていました。東京での一人暮らし。誰もが知る有名私立大学の学生として、充実した勉強、素晴らしい友人が私を待っているに違いありません。
その年、父が働いていた工場が閉鎖しました。父は日産系列の工場の社員でした。高校を卒業し、ひたすら真面目に働くだけが取柄だったけど、車と私たち家族が大好きな父でした。別の工場への転勤を打診され、単身赴任で引っ越していきました。
父の給料は増えるどころか減るばかりです。工場も、地元出身者はともかく、よその工場から来た人には冷たく、居心地は悪かったようです。
単身赴任はお金がかかります。有名私立中学に通っていた弟がいたので母は地元に残っていたのですが、弟の高校進学を機に父と同居することになりました。弟は地域の公立高校に進学し、母のパートも辞めざるを得ず、うちの家計が日々苦しくなるのを見守るばかりでした。
2年生の夏、母から電話がありました。「家計が苦しい。学費は出せるけど、仕送りは来月から出せない。」その日から、私のバイトだらけの日々が始まりました。毎日飲食店でのアルバイト、深夜まで働いても数千円、それでも食事代は浮きますし生活は助かります。キラキラした学生生活を送る同級生を脇目に見ながら毎日アルバイト漬けでした。
父は、本体の工場から地域の協力工場に移らされ、給料もさらに切り下げられました。学費も自分で払ってくれ、そう言われたのは3年生になる春でした。もう普通のアルバイトでは払えない額です。はたちも過ぎてましたし、水商売のアルバイトに手を付けざるを得ません。昼は飲食、夜はキャバクラ。でもお金が足りません。講義になんかちっとも出る余裕もなく、時に中年男性に肌を委ねることもしばしばでした。だいたい、私が初めてお付き合い(それをお付き合いと呼ぶのなら)した男性は、水商売で知り合った45歳の中小企業の社長ですから。男性の裏側、汚いところを嫌というほど見せつけられました。
そんなことをしていたら、大学の成績だって散々たるもの、まともな就職はできません。ちょうど就職氷河期、面接官の男性には「○○大学の子には珍しくお水ぽい、うちはそういうのはダメなのね」と言われ、有名企業の面接は全滅。結局、拾ってもらえたのは、何の因果か日産系の中小部品メーカーでした。
でも、それが災いの元。今度は、日産本体によるサプライヤーの整理再編の中、最初に勤めた会社はあっという間に倒産しました。転職しようにも特別なスキルがない私は、そのまま派遣で2~3年おきに企業を渡り歩いています。派遣先の男性に交際を誘われたりしますが、水商売時代の記憶で、どんなに表で良い顔をしていても、裏では何をやっているか想像がつのります。どうしても結婚する気にはなれません。
それでも、父が愛した日産が立派な会社になるのなら、亡き父のことを考えると一縷の救いもあろうかと思ったら、日産のお金は、ゴーンの贅沢に費消されていたとか。
こんなことが許されていいのか。
私の人生だけではなく、同じような話が本当に数万人の身の上に起きたはずなんだ。
こんなことがあっていいのか。
記者会見していた西川社長のつやつやした顔、あれだって同罪だろう?
何かがおかしいよ。
世の中はおかしいよ。
世の中は、弱い人はとことん虐げられるようにできている。
悔しくて震える。
悔しくて涙が止まらない。
視線を合わせないように俯いてスーッと通り過ぎる。
「上司と目が合えば嫌味の一つや二つ言われるに違いない、、、」
特に悪いことをしてるわけではない
定時で上がっただけなのに私は小走りで
逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が聴こえてきた。
早く帰ろう。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
この日も上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
繰り返される日々
(冒頭に戻る)
特に悪いことをしたわけではないが
定時で上がる時は俯きながら逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が垂れ流されていた。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた。
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日、
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、お得意の答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思い立った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
早く戻ろう。悲しくなる前に。
※繰り返される日々
(冒頭へ戻る)
1
特に悪いことをしたわけではないが
定時で上がる時は俯きながら逃げるように
会社を後にする。
「夕焼け小焼け」が垂れ流されていた。
退屈だ、大体のことに興味が持てない。
冷めた日常を押し流すように
強めのアルコールを喉に流し込めば
朝になるまでの数時間は気がまぎれる
そしてまた 現実を突きつけられる日々
後輩の冷ややかな目
を思い出すと憂鬱になる。
あげる
最低限の会話と最低限の仕事をこなして
終わりを告げるチャイムが鳴れば帰路につく。
しかし確実に歳はとり、 老ける。
シワが増え 記憶力と体力も低下していく
白髪が混じりの44歳。
考えたくもない。
上司に定時で上がることを告げた。
正直、気分が高揚していた。
リビングへと向かう。
夕食を広げると同時にテレビの電源をつけた。
映し出されるスタジアム。
誰にも言ってないが最近の楽しみがこれだ
点が決まると独りで雄叫びをあげる。
お酒が進む進む。
前半戦が終わりハーフタイムになって
一息ついた時、我に帰った、
「俺が応援したところで何があるのかな。」
「ただ1人で叫んでいるだけではないか。」
たまにあるのだ、
そんな時はアダルトビデオでも見ればいい
ひとりの時間は十分過ぎるほどあるんだ
そう思い、ブックマークしてあるエロサイトの中からDMMの文字をクリックした。
しばらくページを眺めるが
すぐに手が止まっていた。。
違うなぁ、何か違う、何かこうなんとなく虚しい 虚しくて涙が溢れてきた
泣いても 仕方がないのはわかっているが
こんな年にまでもなって、いつまでも同じことを繰り返している自分が情けない。。。
こんなはずじゃなかったなぁという思いが
込み上げて涙が次から次へと溢れて止まらない。 無理して住んでいる家賃が高いアパート。
無理して新車で買った車。
すべて偽物の願望で、空虚な心を埋める為に過ぎない。
顔を上げて洗面台に写る、幼いじじい どうしようもない。 声を上げ奇声を上げ咽び泣く。
疲れては果てて、感情を抑えきれなくなり
横になって体を震わせた
そして胎児のように丸くなった。
そこに写っているのは
まだ幼い頃の私と弟と父、母
あぁ、この頃に戻りたいなぁ。
意識が遠のく。やり直したいなぁ。
生まれ変わりたいなぁ。
しばらくして
隣の部屋に置いてあった携帯の着信音が珍しく鳴っていることに気づいた。
2
のそのそと音のなる方に近づき、なんなら出る前に切れてほしい思いとは裏腹に
着信音は鳴り続けた
また昔みたいに県外に泊まりでさ! 」
声に出してはみたが頭の中で
反射的に面倒という文字が浮かんだ。
思えば相手の要求に対してつい良い顔をしてしまうのが昔からの癖だ。
数年前、自分含め友人三人でスキー行ったのだが自分以外の二人はちょくちょく会っているようで
そこにどう入っていけばいいか分からず あんまりいい思い出はない。
翌日、
スキーの為になまった体に鞭を入れようと地元のフィットネスクラブに向かった。
土曜の昼過ぎと言うこともあり、閑散としている
受付と着替えを済ませ
鏡の前で、20代後半らしき女性がストレッチをしているのが見えた。
自分もとりあえずランニングマシーンの電源を入れペタペタと歩いてみる。
視界に入る女性のヨガか、太極拳かよくわからないがとにかく気になって悶々とする。
顔に出ないように心がけるが、むっつり顔になっているのが自分でもわかる。
30分くらい走っただろうか、顔と背中に汗が滴っているのが分かる。鏡に映る自分はいつもより爽やかに見えて
この際ストレッチをしている女性に声でもかけてやろうか!と考えた。
「おつかれさまです!! 体柔らかいですね!」
「よかったら一緒に走りませんか?」
いつのまにかおばさん達もいなくなって
あと一回り若ければチャンスだったかもしれない。
こっちに向かってくる男性が目にとまる。
私はすぐにマシンを降りて気付れないように二人の様子を伺った。
すぐに二人が親密な関係なのが見て取れた。
危ない危ない
まるでスーパーマンのようにきらきらと輝いていた。お似合いなのだ。
そう悟ったら一気に恥ずかしくなった。
着替えてジムを出てそのまま
また涙で視界がぼやけてきた。
3
どのくらい時間が経とうが構いやしなかった。
予定も何もない土曜の昼過ぎに汗だくのおじさんがただ独り、意味もなく命を消費している。
人としてこの世に生まれ 私は何を残せているだろうか?
目を瞑り、お得意の答えのない答え探しの時間に入った。
それは蜂やハエやムカデだったり季節ごと様々だが、見つけたら容赦なくシューズで踏みつけ
その死骸をつまんで作業台の上に乗せる。
拡大鏡を取り出し、潰された虫の変わり果てた姿をまじまじと見つめていると段々気持ちが楽になる。
少し経って死骸に問いかける
「お前は何の為に生きていた?
私に殺された気分はどう?死んだら生まれ変わったりする?」
返事はないようだ。
鬱陶しければこの虫けらのように
いや既にされているのかもしれない。
目立たず大人しく弱々しく
誰にも見つからないように
生きてきたのに、存在自体が認識できなくなって今じゃまるで透明人間のようじゃないか
行き交う人はすり抜けるように私のことなど見てはいない。それは自分が望んだことでもあるが
そんな気持ちも心の片隅に顔を出している
これからどんな事をして、何を食べてどんな生活を送れば 世間からいいねを貰えるのか。
案外私と同じ悩みを抱えているの人も多いかも
しれんなぁ。」
なんだか前にも同じこと考えた気がする
びっくりするほど撫で肩になった。
指先がとても冷たい。帰ろう、
4
間接照明が照らすダイニングキッチンの隅に小さく丸くなり、ぼんやりと薄暗い部屋を眺める。
出てきた検索欄に「女性と話す方法」と入力したページを無表情で黙々とスクロールしていくうちに。ガールズバーに行こうと思い立った。
丸見えだし気が引ける
次の週
前より孤独感や焦燥感、不安で目眩と吐き気が増した気がしたがなんとか踏ん張った。
上司に「今日は体調が悪いんで定時で上がらせて下さい」と告げ会社を後にした。
いつもならまっすぐ、アパートに帰り
空いた時間をゲームとアダルトビデオで埋めるのだが、今日は久々に実家に帰りたくなった。
ドアを開けると空き家という感じはしなかった。
まだ生活感で溢れているせいか、つい最近来たようなそんな感じがした。
父も母も数年前に亡くなり、四つ離れている弟も
県外で暮らしている。
数年ぶりに二階にある
自分の部屋にも入ってみた。
しばらく、ぼんやりと立ち尽くしていたが、市の防災無線から流れる「夕焼け小焼け」
のメロディーが
部屋を出る前に押入れから家族写真を取り出してポケットに入れた。
早く戻ろう。悲しくなる前に。
※繰り返される日々
(冒頭へ戻る)