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はてなキーワード: 三文小説とは

2019-05-13

anond:20190513174425

私女だよ。女性経験が無い男性馬鹿にしてるようだけど、おっさんに金で身体売ってる方が馬鹿だろ。売女

本当の私を愛して欲しいの!とか、使い古された安い話を本気で書く奴なんかいると思わないだろ?円光社会問題だった頃の三文小説ってこんなのばっかりだ。釣りじゃなきゃ今時こんなの書かない。

増田が全部事実だとしても、自分で体売っといて繊細で傷ついた不幸なあたしごっこか?16歳にもなって赤信号渡って引かれても自業自得だろ。自分で売ったんでしょ?

売女を一番軽蔑してるのって同性だと思うよ。普通売ろうと思わないもの

まあ、貴方のような馬鹿が不幸になってよかった。

2019-05-08

多崎つくるは復讐しない

村上春樹の古い小説の話。愛知高校時代仲良しだった5人グループがいて、多崎だけは東京大学に進学して、ある日仲間と会うことを楽しみに帰郷するんだけど、身に覚えのない罪を責められるかたちで超冷徹に拒絶されて、希死念慮に苛まれるまで精神的にうちのめされるっていうのが前半。大雑把に言えば。

 

あらすじをざっと見れば、いいじゃん進学したんだから地元友達に執着せんでも、みたいなぬるい感想も浮かぶ。でも「常識的」に言って、多崎の仲間たちのやった一方的な締め出しは残酷だし恨みを買われてもおかしくないものだ。事実その後の多崎の苦しみはそれなりに深く、長く尾を引いている。それは決して極端な傷つき方ではない。もちろんありふれた傷つき方の範疇を出ないという考え方もできる。

 

その後仲間たちが多崎を締め出した理由が明かされ、それも納得のいく内容ではあったものの、結局多崎はやられ損だ。4対1。たとえ仲間たちにとって自分たちが多数側であるという感覚がなくとも、自分たちの行いを悔やむ気持ちがあっても、無実の少数者がいけにえにされたことには変わりない。

 

もちろん上述の見方は敢えて取ったスタンスであって、これが村上春樹のいう「悪いこびと」の理屈であることはわかっている。復讐してすかっとするわけでもない。悪霊に憑かれてしまえば幸福も何もない。「やられ損」なのは当たり前だって話で、そこからどうサバイブしていくかってところで、多崎はまあ極めてうまくやった側だということもわかる。仲間、特にエリが(悪霊に)殺されるような話はそれこそ三文小説だということも想像がつく。

 

でもなんかまだもやもやするものがあって、それがなんだかもっと考えてみないといけない気がする。

2019-04-11

セキュリティちょっと怖い話

3行まとめ

- 会社情報システム部局が配布した業務手順書に、出所の怪しいソフトウェアが紹介されていた

- 今のところ実害は出ていないが、社内に何か潜伏してしまったのでは?と不安になる

- 怖いかフェイクを交えてお話するよ

序章

- 私の勤務先は、全国に支社があったりする、まぁまぁ大きな会社

- 最近オフィスソフトウェア統合クラウド環境が整備され、全社的に統一的なIT環境が整備された。

- 情報システム部からメールデータ移行の手順書が配布され、手順書の中にeml形式pst形式に変換するツールが紹介されていた。

- ソフトウェアの配布ドメインmicrosoft.com 。ページタイトルは「EMLファイルPSTエクスポートするためのEMLからPSTへの変換 - 公式ツールキット」

気づき

- 私はそのソフトインストールしようとしたが、天性の直感がそれを妨げた。

- ドメインをよく見ると、 gallery.technet.microsoft.com 。マイクロソフトコミュニティポータルである

- そこにあったソフトウェアマイクロソフトでなく、いちユーザアップロードしたソフトにすぎない。

- アップロードしたユーザ名は日本人っぽいが、紹介文の日本語機械翻訳っぽい。

- そのユーザアクティティみても、類似機能(ファイル変換系)を持つソフトをアップしまくってるのみ。

exe調査

- ここでexe分析たかったのだが、残念ながら趣味プログラマの私には荷が重い。私の技術力で分かったのは次の通り。

* アップロードされていたソフトは、 mailsware社 製の EML File Converter というソフトのVer2.0、とメタデータから推測された。もしくは、それにさらに改造を加えたもの

* ちなみにmailsware社のページで配布中の最新バージョンはVer2.4。

* (ネットワークから遮断したPCで)インストールして動作させると、ちゃん機能してくれるっぽかった。

* でも、不要と思われる itextsharp.dll とか interop.domino.dll とかも入っている。(ほかの変換系ツールと開発を共用しているのか?)

検索による調査

- ここから技術力でなく、ぐぐるである主観憶測が多いため、話半分で。

- そもそも mailsware社 も怪しいよな、と思う。

* ホームページ上は2014-2019を謳うがドメインは2017取得。

* 会社所在地ストリートビューにはそれらしいオフィスは見当たらないほか、サイト上の地図が不自然に感じた。

* Ver2.4インストーラを見たところ、 recoverytools社 が実際にはソフトを作っていると思われる痕跡

- recoverytools社 これもまた怪しい、と私は思う。

* サイトではIndia会社とあるが、本当だろうか?

* Twitterアカウントもあるが、そちらではNY会社と謳っており、LinkedInアカウントではLA所在記載するなど。

* でもLinkedInフォロワーは一人。

* Twitterでは(ヒンディ語の(内容の薄い)ツイートリツイートしたりも)

* ドメイン2002年からあるが、当初から売地。2017年に今の状態

- など、確たる証拠は見つからないまでも、このあたりはSNSを辿っていくと、怪しいと思えるアカウントしか出てこなくて、三文小説のようで結構面白い

終章

- 情報システム部門には情報を上げて、当該ソフトの紹介は手順書から消してもらった

- ダウンロード数は1000超えてるし、わが社でも10人やそこらは気づかずにインストールした人が居るのでは

- なんか、怖いなー。って普通に思いました。

- 私に技術力があれば、NSAのGhidra?とかでexe分析してみたい、と思いました。

2018-09-15

自殺ゲーム」とか言う幻想

ゲームするだけで自殺者が増えるんなら、中国では今頃国産自殺ゲームが作られまくってるぜ。

いい加減そういう

「謎の自殺を遂げた人物。彼の自殺の原因を探るべくそ痕跡を調べていくと、彼の周りで流行っている一つのゲームが有った。そのゲームは『プレイした人間自殺する』といういわくつきのゲームだった……」というカストリ雑誌に載ってそうな三文小説の筋を現実に持ち込んで煽り立てるのは辞めようぜ?

ゲームしたことにより自殺したんじゃなくて、元々の環境がひどくてゲーム自殺きっかけになっただけだと思うんだが。

2018-09-10

anond:20180910143824

むかしの麻のドラマであったよね

連続テレビ小説

金持ちの息子のイケメン三文小説というエロ小説家になろうと頑張っていて親から感動される話だ

2018-06-20

作品価値普遍性

最近NF銀河英雄伝説がはじまった。他の方法でも見れるのかもしれないが、知らない。ただNFではじまったので数十年ぶりに、あの子時代を思い出して見ているのである

が、なんかしっくりこない。

あれほどまでの高揚感はもうない。

こういうときの話ってたいてい 絵柄が とか演出が とかリメイク方法に とかいろんな意見が出てくると思う。

だけども違うのだ。そういうことではなく、すべてが自分知識を下回ったものになっている感覚なのである

国家間戦争の話だが、ラインを聞いていても、いくら何でもこんなレベルの低いこと重要会議で言わんだろとかしか思えないのである

ヤン・ウェンリーの語るラインも昔はうひょーかっこええーだったのが、今では三文小説のそれとしか思えないのである

ドイツのそれを多用した作りも、ドイツに住んだ後の自分で見ると、見事になんだこりゃとしか思えないのである

じゃあ銀河英雄伝説がこれだからと思い、他の作品果たして同様かと思うとこれはこれで別でガンダムは何回見てもそういう思いはないのである

これが作品価値普遍性というものだろうか

2017-11-18

anond:20171117134351

ブコメトラバもなんで人に相談されたときダメな例みたいになってるんだ?

心配してるのはわかるが、そういった思いやりもまず言葉にしていこうよ。

増田は手術するに決まってる。

それを論理的解説してほしいわけじゃないし、「意見」がほしいわけじゃない。

ただでさえ腫瘍がみつかって落ち込んでいる。

それをこれからやっていこうと思っていた職場相談したらひどい仕打ち

続けて起こった出来事自分を取り巻く世界のものに哀しくなってしまったんだ。

(怒りじゃなく鬱っぽくなってしまうところが増田の優しさだ)

腫瘍は不運だった。

でも院長は増田心配して思いやりの言葉をかけるべきだったし、将来について安心させることを言うべきだった。

からその三文小説の悪役みたいな院長のかわりに言う。

大変だったね、今もつらいよね。

手術も心配……だけど、がんばろう。

体が良くなったら、きっと世界も新しくなる。

もっといい職場で働ける。

だって今の職場は院長がサイテーだから、これより悪くはならない。

君に幸あれ!

2017-10-09

この道はや十六年、しかして感じる恐怖

まれてこの方十六年、処女をやっている者なのだが友人の話を聞いて時折恐怖しておる。

中等学校では数えるほどしかおらなんだ不順異性交遊者が高等科へ上がると十の指では、いや足も含めて二十の指でも数えることができん。あな恐ろしや。

先日も仲間内で夕餉を共にした際に親友中等学校在籍時に純潔を散らしていたことを知った。ブルトゥス、お前もか。私が冗談半分で交際相手でもない男と情を交わせば絶交すると言ったのを間に受けていたようだった。実際、言葉を失ったがそれ如きで揺らぐ友情ではない。私は涙とそれに溶けた睫毛装飾液と筆で描いた目線が混じりあった黒い雫を零した。

私が感じる恐怖というのは何もする相手がいない、ということではない。単純に痛そうだからに過ぎん。

興味が湧いて秘所に指を入れてみた事がある。指一本と少ししか入らなかった。具体的に言うと中指丸々と人差し指第一関節まで、だ。しかも痛かった…もう二度とこのような真似はすまい。解せばとか濡らせば良いなどという助言は要らぬ。詳細は省くがそういうことは十二分にした。それでもこの結果だったのだ。なんと恐ろしい事か…!かような体たらくで男を受け入れたり子を産んだりすることが出来るのだろうか。我が母上もこのような試練を乗り越えたのだと思うと頭が下がるばかりである

追記

読み捨ての三文小説、とかい意味合いらしい舶来の映画には良い褥での一時を過ごす為に秘所にピアッシングをした女が出てきた。痛くないのだろうか…夫が麻薬商人であったか麻酔替わりに商品を使いながらしたのかもしれぬな。

2017-10-07

夢か現か、幻か。

面と向かっては誰にも言えないような、自分たち世界の話。馬鹿げた三文小説のような、稚拙で安っぽいものかもしれない。けれど自分たちにとっては本当にあった事だ。

幼い頃から自分の中にはたくさんの人間(今思えば別の人格とも言えるような、あやふやだけど確かに存在すると思っているもの)が居る。遊ぶのが大好きな明るくちょっとやんちゃな人。本を読むのが好きなおとなしい人。気が弱く、ちょっとたことで泣いてしまう人。ごっこ遊びが好きで、いろんな物語好きな人音楽が好きで、特に歌うことが大好きな人。怒りやすいけど言いたいことははっきりと言う人。大人のような知的で冷静な行動をとる人。日々をぼんやりと、俯瞰するように見つめている人。心優しく、他人大事にする人等。とにかくいろんな人いた。

そんな人たちが、自分身体を通して物事を見たり、感じたり、表現したりしていた。主に行動していたのは優しい人と物事をはっきりと言う人だった。

そうして日々を過ごし、普通の日々を幸せに感じながら成長していくはずだった。

そんな中、ある出来事きっかけに優しい人が殺されてしまい、自分という世界からいなくなってしまった。たくさんの人たちが驚き、嘆いて悲しんだ。その中でも物事をはっきりと言う人が一番取り乱した。優しい人と物事をはっきり言う人は双子のように特別仲が良かったからだ。殺される原因となった出来事を憎み、その出来事を起こした人物や、それを見ていて放置した人々を殺したいほどの衝動に駆られた。それを見た他の人はどうにかその怒りを外に出さないように、変わるがわる表に出て、怒りを誤魔化すように他人と会話をしたり、怒りを鎮める行動をとったりしてどうにかしようとした。

しかしそれが、自分という人の行動そのものしっちゃかめっちゃかにして、次第に他人から倦厭されるようになった。頭のおかしい人だと思われていった。

それを目の当たりにしたはっきりと物事を言う人が、ついに耐えきれなくなって、周りに当たり散らした。当時はそのおかしさ故にそこそこいじめられていたため、それに報復するような形で怒鳴ったり物を投げつけたりと、今思えばなかなかに酷い行動をとった。猜疑心に駆られていて誰も信じず、また誰にも頼ることもなくなった。

そうしていくうちに、友達と呼べる存在は少なくなっていった。

ある日、急に糸が切れたかのように、朝起きれなくなっていた。何もする気が起きず、ずっと携帯をいじっていたり、ぼうっと天井を眺めていたりした。

そうしていくうちに、睡眠障害になり、うつ病になった。自分世界の人たちも疲れきっていて、ただ黙っていた。主に活動していたのは周りを俯瞰するように眺めている人と、はっきりと物事を言う人だった。しかしはっきりと物事を言う人は、優しい人を失くしたショックで絶望していた。全てが色を失ったかのように、無気力に過ごした。

次第に自分世界に居た人々は少なくなっていき、今は両手で数えるほどになった。

今はそこそこ回復しつつあるものの、自分世界人間はやはり安定しないままで、話し方も雰囲気もころころと変わってしまう。おそらく他人から見たら相当に奇妙な人だと思われているだろう。

このままではどこにもいけないし、生きることすら難しい。

主に行動していた優しい人の残した傷痕が深く、何をするにもその出来事を思い出してしまい、まともに息すら出来なくなる。

色々調べていたが、イマジナリーフレンドや解離性同一性障害という言葉に行き当たったものの、自分たちはそういうものではなさそうだった。

じゃあ何だと言われれば何も言えなくなってしまう。

果たして自分たちは何者なのか。そればかりを考えて、今日も答えが出ないままだ。

確実に言えるのは、これから先は生きていけそうもないことだけ。毎日湧き出てくるような希死念慮とそれを誤魔化すためのネットサーフィンをして、生ける粗大ごみの如く、駄目人間として息を潜めている。

支離滅裂な上に長く読みづらい文章だけど、どこかに自分たちのことを書きたくてたまらなかった。創作でもなく、実際に感じたことだけが頼りで、記さなければ形すら得られないからだ。

こんな駄文を残すことをどうか許して欲しい。

2017-01-26

http://anond.hatelabo.jp/20170126212214

オーバーロードってあの分厚くて巻数長いやつでしょ~~~?アニメにもなった、映画化もするのね?

あい骨太ファンタジーをサクッと短く楽しめる電子書籍レーベルが僕は欲しいのだぁ~。

三文小説でくだらなくて笑える小説を安く提供してくれるっていうパターンもいいよね~。

ラノベもなろうもカクヨムも嫌いな人

でも作家になりたい、でも投稿して賞がもらえるほどのものはまだ書けぬ、

という人の登竜門になる50000字くらいのパルプフィクション三文小説)を200円くらいで売る電子書籍レーベルを誰か作ってほしい。

個人でも出版社でもいい。

表紙はエロ同人作家が小遣い欲しさに一寸描いた煽情的女の子でいい。

ターゲットハイティーンからサーティーまで、ジャンルは何でも。

増田増田文学なんて言う無駄技巧を披露している人にはうってつけだと思う。(まぁプロ息抜きかもしれんけど)

なんでこんなことを思いついたかというと、パルプフィクションwikiを見てて、ハイラインディックも、ラブクラフトチャンドラーパルプで書いてた

というのを見つけて、今はラノベが人気だけどそういう層向けの物は少ない気がした。

誰かやって~~~

2016-05-20

さっきのこ

蓮實重彦三島賞事件があったじゃないですか。

候補のメンツニュースで見た時にはお茶吹いたけど、やっぱり蓮實氏が取ったなあと思って、

伯爵夫人」読んでみたくなって、Amazonで探したら。6/22発売で、まだ「BOOKデータベース登録されてないらしく。

紹介文がね、すっごい。

『おそるべき戦場は寝台の上にある――。エロススリルの往還で深さを増す物語東大総長が意を決して書き上げた、衝撃の長篇小説。』

1行目は、三文小説の帯みたいだけどまあいい。

2行目。「エロス」のあとに「スリル」って…スパイ小説じゃないんだから

3行目。wikiったら「東大総長」が出てきたんだろうか。

「意を決して」 …これ。ここすごい。

そして締めが良い。「衝撃の長篇小説」。よくある惹句ですね。

ハスミンの眼にこれが止まらないことを祈る。

2014-07-17

不倫して良かった。

※これは頭のネジがゆるいビッチのたわ言です。世の大多数の女性もっと真面目に誠実に生きていると思います

無駄に長文で、読んだら胸糞悪くなると思います

2014/07/18 お礼を書きました。http://anond.hatelabo.jp/20140718205540

【結論】

不倫して良かったわー!おかげで旦那ラブラブだわー!

【経緯】

結婚する前、旦那浮気をしたことがある。

その時は半年くらいの反省期間をあけて復縁した。

彼は謝罪し、ちゃんと時間をかけて誠意を見せてくれた。人間だれしも過ちを犯す。一夜の火遊びぐらい寛大な心で許してやろうとその時の私は思ったのだ。

数年後、その彼と結婚した。

結婚するとき、少しだけ浮気の件を思い出し、本当にこれでいいのか?と迷った。

浮気は繰り返すと聞く。彼はもう浮気をせず、私だけを大事にしてくれるのだろうか?と。

悶々と悩んでいたが、客観的に見ると高学歴大企業に勤め、身長も高く思いやりのある優しいイケメンが、薹の立った顔面偏差値20を切るほどの私を嫁にしてくれると言っているのだ。

こんな美味しい話が、今後の人生において降ってくることがあるだろうか。いやない。絶対ない。そう考えたら答えは簡単だった。

結婚後、3年間は何事もなく過ぎた。

子供は出来なかったけど、旦那は変わらず優しいままだったし、いまだに私のことを「世界で一番可愛い。愛してる」と言って憚らない。

こんなブスを相手に何を言ってるんだ。頭おかしいんじゃないか、と思わなくもないがブタもおだてりゃ木に登る。多少身なりに気を使うようになったことで容姿に対する劣等感は昔よりほんの少しだけ薄れたような気がした。

それでもふとした時、例えば旦那の帰りが遅い日とかは、やっぱり浮気の件を思い出しては一人でハラハラすることが度々あった。

そういう杞憂は地味にしんどかった。

大学生男の子が私の職場アルバイトとして来たのはそんな時期だった。

私の職場学生バイトがそこそこいるところで、私はそこで一応管理職をやっている人間だ。

女子大生ばかりの中で久しぶりに入ってきた男の子に、周囲は浮き足立っていたが私は特に気にも留めず普通に仕事をしていた。

私は既婚者だし、年下は好みじゃなかったのでスルーしていたのだ。

ここまで読んでいる人ならもうお分かりだろう。何故かその男大学生は私に懸想してしまったのだ。

今時の草食系っぽい外見でありながら意外にもガンガン押してくる子だった。

最初アタック職場飲み会。私の隣にちゃっかり座り、帰り道は「途中まで送ります」とか言って気付いたときには二人っきりだった。

増田さん、結婚してるんですよね?」

「うん」

旦那さん、どんな人ですか?」

「すっごく優しい人」

「今でも好きですか?」

「うん、好きだよ。良い旦那様だと思う」

嘘は言っていない。だが、見栄を張っていたと思う。”私は幸せなんだ”と自分に言い聞かせていたと思う。

その返事で彼が何を思ったのかは知らない。だけどその次に私をしっかり見据えてこう言ったのだ。

「俺、増田さんのことが好きなんです」と。

ほろ酔い気分も一瞬でさめた。はぁ?というのが正直な感想だった。

「えっと、私既婚です」

「知ってます

「なので無理」

「どうしてですか?俺のこと嫌いですか?」

「いやいや、そういう問題じゃないでしょう」

「じゃあ嫌いではないんですね?」

そういうことじゃないだろう!と思いつつその後も進展のない話しを少しして、結局「私、不倫するつもりないから」とバッサリ切り捨てた。

10歳近く離れていたし、若さゆえの気の迷いだろうと結論付けてその後は努めてビジネスライクに振舞うようにした。

しかし、彼は諦めなかった。若さゆえの行動力というか、なんとかタイミングを見つけては二人きりになり「増田さん、好きです」と繰り返した。

職場にそういうことを持ち込むな!と叱ったこともあった。メールアドレス電話番号も絶対に教えなかった。

そんなまま2年が過ぎた。2年もそんなことを繰り返すと誰しも情が湧くのではなかろうか。自分のことを好きだと言ってくれる人を嫌いになるのは難しい。(ストーカーは除く)

なのでその頃には個人的な付き合いは全くなかったが「増田さん、好きです!」「はいはい、ありがとねー。気持ちだけ受け取るー」と返すぐらいの関係にはなっていた。

自分を好きだと言ってくれる人がいる、という状況を楽しんでいたのだ。

状況が変わったのはその年の冬だった。

ちょっと残業が続き、職場で久しぶりに二人きりになった。

増田さん…俺、本当に増田さんのことが好きなんです」

「うん、知ってる」

「今年で大学卒業なんです」

「うん、そうだね」

就職したら東京行くんです」

「へー、そうなんだ」

「寂しくなりますか?」

「そうだね、みんな寂しがると思うよ」

こちらがあえて曖昧な返事をしたことに気付いたのか彼は悲しさと諦めが混ざったような薄い笑みを浮かべて、すぐに真面目な顔になった。

一生のお願いです!最後の思い出に一度だけ増田さんを抱かせてください!」

そう言ってすごい勢いで90度に頭を下げた。

一瞬、何を言われたのか意味が分からなかった。

意味理解した瞬間、それ女子台詞じゃない?と思った。「最後の思い出に抱いてください」とか、三文小説とかにありそうだなって。

でも目の前の男の子は、一生懸命ものすごく緊張しているように見えて。ああ、マジでそう思ってんだろうなぁと思った。

これがもし演技でも、だまされてやっていいかなって思った。それ以上に、これは旦那への素敵な復讐になるってどこかで冷静に計算していた。

私は自分で思っているよりもずっとエグい人間だったみたいだ。

「いいよ。最初最後からね」って言って驚いている彼の手を引いてホテルに行った。

正直、セックスは気持ちよくなかった。下手だし、勢いばっかりで。でも若さゆえのがっつき方がある意味しかった。

家に帰ったら旦那様はもう寝ていた。その寝顔を見ても自分でも驚くぐらい罪悪感は感じなかった。自分旦那より最低の人間に落ちたんだと思って面白かった。

次の日が土曜だったので、寝ている旦那の布団にもぐりこんでセックスをせがんだ。旦那は喜んで優しく私を抱いてくれた。最高に感じた。今までで一番気持ちよかった。

あっという間に春が来て大学生の彼はバイトを辞めていった。約束どおり彼はあの夜以来、私にちょっかいをかけなくなった。

最後送別会の日、彼は「増田さんを好きになってよかったです」と言ってくれた。なんだか気恥ずかしくて「そっか」とだけ答えた。

夫婦仲は更に良好になったと思う。彼が不倫をしてるんじゃないかって心配を全くしなくなった。したいならすればいい。私にばれないようにやる分には全く問題ない、とまで思うようになった。

もし、大学生の彼が将来、旦那にばらしたらどうしよう、ということも考えたことがあったが、その時は大人しく旦那慰謝料を払って離婚しようと思った。

子供はいないし、仕事はある。捨てられても別にいいや、と今でも思っている。

あの後、わずかに芽生えた罪悪感から私は今、旦那にとても優しくなれる。大抵のことは笑って許せるようになった。

旦那は今でも相変わらず私を「可愛い」、「愛している」と言ってくれるし、お願いはだいたい聞いてもらえる。

私も毎日旦那に「愛している」と言うし、彼の望みなら何でも叶えてあげたいと本気で思っている。

周囲には「増田さんちはいつまでたっても新婚さんみたいでうらやましい」と言われる。

子供がいないのがちょっと残念だけど、まぁ、できなかったものは仕方ない。

先日、数年ぶりに職場大学生の彼が遊びにきた。話を聞くと結婚するので彼女を親に紹介するため地元に帰ってきたらしい。

職場の皆と「立派になったね」、「男前になったね」と彼の成長を喜んだ。

彼女はどんな子かと誰かが尋ねると恥ずかしそうに皆に写真を見せてくれた。

つやつやとしたロングの髪が綺麗で上品そうな女の子が写っていた。青いワンピースがよく似合っている。

それを見てほっとした。私とは正反対タイプだ。

後になって、安心したことに笑いがこみ上げた。私は何を心配していたんだろう。自意識過剰だ、ばーか

少しだけ職場の人たちと挨拶をして、彼はすぐに帰っていった。

幸せになれよー、と心の中だけでエールを送っておいた。

 
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