はてなキーワード: 書店とは
https://anond.hatelabo.jp/20230731103637
電鉄会社は始発駅にデパートを持っているが、この二社はちょっと特別で文化をブランド化している。
両社ともデパートの一部に美術館を持ち、古典よりも現代美術などを扱う傾向が強かった。
また西武はレコード店WAVEや巨大書店LIBROなども併設して文化/流行の発信者的立場であった。更にこれら文化/流行事業がブランドとなってルイヴィトンなどのハイブランドの出店の寄せ水ともなっていた。
現在ヨドバシ西武出店で豊島区がクレーム出しているのはこういう背景があるから。
2.本屋
巨大書店が何棟かあるが、神保町三省堂、池袋LIBRO、池袋ジュンク堂、六本木青山ブックセンター、新宿紀伊国屋などは毛色が違って、売れ線の本を並べるのではなくて「推し」を優先して陳列するという特徴があった。「話題の本」が話題になる前にそこにあるという感じだ。売っているのは本じゃなくて文化文脈という感じか。ヘイト本陳列などで紛糾しているのはこの辺の事を知っていないと理解が出来なかったかと思われる。池袋ジュンク堂以外は退潮傾向。
3.レコード屋
渋谷その他のタワーレコード、西武系列のWAVE各店、CISCO、新宿/下北沢のディスクユニオン、秋葉原の石丸CD館など特徴的なレコード店があり、これらでは売れ線のJPOPなどは余り売っていない。これも流行のアンテナショップ的な感じでマイナーシーンでこれから流行るもの、ここでしか買えないものを揃えていた。
CDの退潮によりこれらも退潮傾向(石丸は大火災)だが、CDにかわりビニール盤(レコード)が復活してきたのでタワレコなどは盛り返しつつある。
広尾、六本木の欧米系、新大久保の韓国人、西川口、池袋の中国人、など外国人が集中して居住する地域があり、彼ら向けの商店など外国の風が吹いてるかの如くの雰囲気がある。またその地域では国内で見かけない外国製品が売られているなどエキゾチック。文化的な対立などの問題も起きるが都会や資本主義というのは異物に包容力があるのでなんとかやっている。外国人との対立問題で刑事事件などが根拠にされる場合があるが根本原因ではない。文化間の接触域では「文化を浴びる」感が日常で起こり、それが浸食されるという不安を産んでいることを忘れている。
東京とその近郊は戦前は軍都でもありそれらが全部占領されたのでその基地や居住地付近は米軍の文化に染まった。
占領解除と基地返還でこれらは忘れられつつあるが、近郊には所沢、横須賀などアメリカテイストが残り、それを維持しようとする住民がおり、ニューイングランド様式の家+アメ車などの組み合わせを見る事がある。東京郊外だが埼玉の入間市には米軍住宅をそのまま残したジョンソンタウンという街がある。
6.裏原宿
原宿は西から原宿駅\竹下通り\明治通り-渋谷川暗渠地域/青山(線の傾きは高低差)となっているが、この渋谷川暗渠に沿って民家改造した古着屋、インポートショップが乱立した。両方とも若い経営者が米国や西欧に行って古着市場や日本に入っていない若手ブランド服を買い付けて一般民家を簡易な改造した店舗で売るというモデル。全国展開しているBEAMSなども裏原出身。今では地方都市やショッピングモール、観光地周辺でも見られる業態だが、わざと「簡易な内装」を作るのは裏原の文脈があるから。若者のスモールビジネスからセレクトショップやアンテナショップ業態に移行しつつある。なお、渋谷川暗渠に密集したのは、暗渠沿いには高いビルが建てられず地下が低かったから。
7.お祭り
地方より東京の方が中間共同体が残っている事が多く、お祭りが維持できているケースが多い。
道路上での演奏は禁止なのだが路上演奏者は多く居て、警察が来るとダッシュで逃げるというのを繰り返している。特に外国人が民族衣装を着て民族音楽を演奏するものなどは人気がある。
単にオタクが好きなアニメの服着てるだけに留まらないレベルの人が結構いる。そういう人は総じて相当な美人/美男であり服の装飾や裁縫レベルも高くて高級感もある。文化文脈の摂取に貪欲で外国に出かけて実際の文化を見て吸収しようとするし写真のレベルも高く、サブカルなのにハイカルチャーの趣きがある。SNSの過去ログを手繰ると、昔から美人だったのではなくて文化の吸収や意識の向上に従って外見が変化している。だとするとそれを生ぜしめたコスプレという行為も文化現象として上等と結論づけるしかない。
クラブ遊びもちゃんとやろうとすると音楽の知識、海外の文化現象の理解などが必要になる。カッコだけの真似だとダサイ、浅いという評価になる。
環状八号線の世田谷地区には外車ディーラーが並ぶ。外車は単に高級品というだけではなく、その国の文化というものを纏っているもので、特に米国、イタリア、フランスがその傾向が強い。故に環八の外車ディーラーが並ぶ風景は車好きには外国の風が吹いているように見えるものである。
「ビルの内装はがして壁も天井も配管も白いペンキ塗っただけ」みたいな小さいギャラリーが多くあり、マイナー作家やマニアックな展覧会が催されている。その辺の敷居の低い部分があるのを利用してお上りさんやオタクつかまえてサブカル絵やラッセンの絵を高額ローン組ませて売りつける商法をしていた連中は万死に値するな。
13.商店街
地方ではすっかり衰退してしまった商店街が東京では幾つか健在で、若者文化を取り込んで混在する下北沢とか吉祥寺とか買い物以外でも面白いところがある。増田のおススメは赤羽で、昭和のマーケット形式の商店、カゴに小銭入れてゴムで吊るしている八百屋とかも健在で、新しい飲食店も沢山あって混在している。更に飲食店にやたらとテラスがあるのが特徴で日本じゃないみたいな感じになっている。小奇麗なカフェから昭和の立ち飲み焼き鳥屋にはしごとか出来る。
14.モグリ
人気講師がいる大学には偽学生のモグリが発生する。在籍していないのに勝手に講義を聴きに来るやつだ。大学によってはそれを止めるつもりもない。更に学外者が立ち入るのが当然のように大学内で展覧会を開催したりする。
15.TV局
テレビ局は働く人が多いので企業城下町的なものを形成していたりする。いけ好かないギョーカイ風でもあるがTVの地位低下とオフィス街と一体になった再開発などによりオフィス街と混じる形になって衰退傾向(例:TBS@赤坂、TV朝日@谷町、六本木)
16.建築
近代建築も多く残り、有名建築家の作品も多い。中に入って素材の質感、施工の程度などを触って確認できる。隈研吾のなんか食傷気味でもういらねぇとか思ったりする。但しザハ・ハディッドのは無い…。
今までも歩行者天国は色々なサブカルチャーを生み出してきた。だが加熱しすぎて警察に禁止されたり通り魔が起きたりと都度潰されるという道を辿ってきた。今ではフェアなどで自治体が大道芸を支援するような動きがある。
18.大学
身も蓋も無いが地方の大学と東京の大学では学生生活の質が違うというのはある。東京で大事なのは同質性の低さで、地方から出てきた者、エスカレータ組、留学生、帰国子女が混在している。特に帰国子女は「似た外見を持った異人」であって同質的な学校空間で育った学生に異化作用を齎す。概ね彼らはその異文化経験によって判断基準を「みんながそう言うから」に置かず、成熟して大人びていている。帰国子女とも留学生とも邂逅しない大学というのは大学と呼べるのか。
ホームレスに日常的に遭遇し、自殺の現場に居合わせるなどの経験(鉄道など)により、落伍への強烈な強迫観念が刷り込まれる。当然これはいいことではない。だが影響を強く受ける文化現象として外せないと思われる。
増田タイプの書店営業がパワハラが原因で編集部異動してきたら1ヶ月経たずに化けの皮剥がれて詰んでた
凄く高そうな背広着て出社してるけど、昭和の内職のお母ちゃんがやってるような目悪くなりそうな雑用だけやらされてる
結構イケイケの有能らしいっていうので社内で有名だったけど、新卒ルーキーより仕事知らなくて背筋凍った
18年くらいこの世界いるのに、まさか基本のキすら理解してないとは思わなかった
で、ふとしたタイミングでこの人の口から能力ひけらかすような発言や、大言壮語が出るたびに
「絶対他の会社で必要とされるからうちなんかいないで転職活動したほうがいいよ」
と上司に本気で促されてる
全国のTSUTAYA図書館にガブリエル・ガルシア=マルケスの著書が置いてあるか調べた
人口1桁万人市の武雄市、多賀城市、高梁市、宇城市の4市に加えて、海老名市、多賀城市、周南市、延岡市、和歌山市、丸亀市の図書館
TSUTAYA図書館はこれですべてだろう
結果、これらすべての図書館にガブリエル・ガルシア=マルケスの著書は蔵書されていた
図書館はTSUTAYAに乗っ取られ旧来の書店は閉業して、そのマルシアガルケスはもはや人口5万人の町じゃ手に入らないんだよ…
全巻合わせて10巻未満の作品ではあるんだが、大好きで出来るだけ長く読めるようにと紙書籍で買ってた漫画の最終巻が、電子書籍限定だった。
出版社も厳しいんだろうことは分かる。最近ただでさえ電子でしか出ない作品、連載してるのに1巻以降電子も紙も出版されない作品もたくさんあるから。本好きですらキャパの問題で紙書籍は買わなくなってるだろうし、益々縮小しちゃうのかなという気もする。
書店もどこもメジャーな作品しか置かないから、缶を重ねるごとにより売上は減るというのもあるかもしれない。
そんな時代に、いっぱいいっぱいの本棚を何とかこじ空けて、最終巻以外はすべて紙書籍で購入した。紙でほしいから、紙で持っておく価値がある作品だと思ってるから紙で買った。
正直今わざわざ紙の本を買ってる層はそういう層だと思っている。
それなのに肝心の最終巻 "だけ" が電子書籍限定ってどういうことなんだよ。前巻の最後に電子書籍のみとは一言も書いていないので管理の意味でも非常に面倒くさい。
電子媒体や電子書籍そのものの形が変わったら、その作品は完結したのか途中で打ち切られたのか分からない。紙って紙だけで完結するからいいのに。
当の最終巻がとにかく最高だったので、とにかくどうにか紙書籍で最終巻が欲しい。
もういっそ、中小web媒体連載漫画なんかはデフォルト電子書籍で1回だけオンデマンド印刷できる権利とか売ってくれたらいいのに。
初めて読んだのはキノの旅で既に何巻か出版されてた頃だったかな
そこからフルメタとかイリヤとかウィザーズブレイン、Missing、リバーズ・エンド、悪魔のミカタ、アリソン、吸血鬼のおしごと、都市シリーズなんかを買い漁ってお金がなくなり
昼食代にも手を出して中古ショップで軽く立ち読みしつつ気になったシリーズを買って、新巻は中古ショップになかなか来ないからやっぱり新品で買うしかなくて
シャナとか出版され始めたらいよいよラノべにハマり、キーリ、バッカーノ!、終わりのクロニクル、ハルヒ、ドクロちゃん、半月、9S、禁書、ゼロ魔とか、あと1巻程度の短編も結構買ってたなあ。
よく考えると富士見ファンタジアに手を出したのは少なかったな、やっぱ表紙買いしてたんだろうな
その頃の富士見ファンタジア文庫の表紙ってデザイン(フォント?配置?)がダサくて「少し昔のレーベル」ってイメージが強かったんだよな
狼と香辛料の頃(2006年代?)になるとバイトも始めたから色々買えるようになったんだが何買ったのかあんまり覚えてない
割と有名で後にアニメ化するようなやつくらい(神メモとかとらドラとか俺妹とか境ホラとか)
濃密に「ラノべ」ってのにハマったのは結局数年もないんだよな
今はほぼラノべ買ってない
昔に好きだった作者やシリーズがでたら買うけど
アニメとかも昔は円盤買ってたけど今はアマプラでいいやってなってる
結局良い顧客じゃ無かったな
正直、「書店のラノべ棚に立ち止まって気に入った表紙を手に取り数ページ読んでレジに持ってく」って行動は今の年齢では難しくなった
そもそも表紙のクオリティが「軒並み上がった」一方で「どれも同じ」に見えるから、手に取ろうという欲求が湧いてこないんだよな
内容はわかるけど売りがよくわからん
たとえば「リビルドワールド」とか「淡海乃海」とか「最果てのパラディン」とか「星海シリーズ」とか
世の中にはまだアニメ化漫画化してないけど面白い作品いくらでもあるんだろうなあ
本を手に取るしかないのだろうけど、それがなあ
ドラゴンランス戦記とか、隣り合わせの灰と青春とかを読ませてみて
意見を聞いてみたりするのが良いと思うんだよね
その人の本格成分を試す試金石
私はフォーチュン・クエストとか結構本格ファンタジーしてると思うんだけれど
ぶっちゃけ、この「本格」ってのはさ
ために設定されるもんであって
普段アニメを扱き下ろしていても自分が楽しみたい場合、なんだかんだ理由を付けて「楽しんでいい物」にする
それが指し示すのは
でしかなく
「ちげぇし、これバトルとか超かっけぇし」
みたいに行う言い訳の延長線上よ
昭和に出版された小学校向けの本で、「○○のむかしばなし」というシリーズがあった。「○○」には都道府県が入り、そのとおり各地方に伝わる民間伝承のような地方色あふれる昔話を収録してある。
(これはどうも教職員向けに配られた?ものらしく、一般書店では出回らなかったようである)
その「鹿児島のむかしばなし」というのが幼少の頃一時的に我が家にあり、そこに収録されていたある一話が “ 大根汁 ” をネタにしたもので、とても印象深く、成人してから出所である母方の祖母(母が成人するまで小学校教員だった)に訊いてみたら何冊か抱えていたようなので譲ってもらったくらい好きな話だ。
…ともに独立していた農家の兄弟がいた。当初は二人とも貧乏であったが、勤勉な弟はよく働いて分限者(ぶげんしゃ = 金持ち、と註釈あり)となった。一方、怠け者の兄は働かないので貧しいままであった。しかし伝え聞いた弟の境遇は羨ましい。どうしてそんなに金持ちになったのか?と訊きに行くと、「早朝に鍋に水を張り大根を入れて大根汁の用意をして農作業に出掛ける、ひと仕事おえて帰ってきたら美味しい大根汁が喰える」それがモチベだよ兄貴、と諭された。
なるほどなー、と感心した兄は早速翌朝に、「早朝に鍋に水を張り大根を入れて」作業に出掛けた。そして帰ってワクワクしながら鍋蓋を開けたのだが、水に大根が浮いているだけであった。
半泣きの顔で弟にクレームを入れに行く兄であったが、要領を得ない兄の説明をなだめながら聞き出した弟は「火にかけたか?」と問題点を指摘、なんとそうなのか!と聞き入れて(そうつまりこの兄はちょっと愚鈍だが素直なのであった)翌朝の再挑戦をはかるのであった。
そして弟の手順どおり大根汁をセットして出掛け帰宅した兄を待っていたのは今度こそ旨そうに煮えた大根汁であり、大感激で味わうのだった、…そんなふうにして兄弟はよく働くようになり、兄も分限者に、弟はもっと分限者になっためでたしめでたし!というストーリー。
(この兄が「出来てない大根汁にガッカリするところ」と「上手くいった大根汁に破顔するところ」の素朴な挿絵が付いていて、それがまた大根汁という未知のレシピへの興味を加速させるのが当時ほんとうに好きだった)
きっかけ
はじめてアプリを使った。田舎の片隅で20ちょいの年数を生きてきて、彼氏欲しいな〜って思ったこともあったけど、嫌な思いもしたのである時から興味を持つことをやめた。私の好きなものは推しと推しカプとBLで、お金も仕事も自信ないし、いずれ適当に死のうと思ってその日その日が過ぎるのを淡々と待っていたから。
それはTwitterのフォロワーがマッチングアプリで男漁り(言い方)をしてるのを上げていたから。
そのとき私は気付いた。(私もマッチングアプリが使える年齢じゃん)と。そう思ったら俄然興味が湧いてきた。話のネタになればなーって思って動いた。
とりあえず顔面登録しなくても使えて、漫画とアニメと、もうオタク感満載のプロフィールを適当に。
地方都市で人口が少ないからか色んな人とマッチングした。歳上、歳下、みんな趣味は似てたけど、タメ口だった。なんならヤリモク(性行為目的)っぽいひともちらほらいて、適当に2、3通やりあったら逃げてた。どうやらアプリを使う人は女性が少ないらしく、蹴ってもそれなりにアポが来た。
登録して2、3日が経ち、歳上歳下問わずに初回でタメ口っていうのがどうも苦手で、そろそろ退会しようかなと思ってた矢先に
「はじめまして!」
と来たのが彼だった。
恥ずかしながらタメ口の男どもに疲れていた私はすぐにやり取りをした。チョロい
同い年、同じ市内、なんなら読書の趣味までそれなりに合った。今まで話した人の中で一番嫌な気持ちにならなかった。
初会編
それは彼も同じだったようで、すぐに「会わないか」と言う話になった。場所は県内で一番大きな書店。私は行きたい想いと、知らない男に会うっていう怖さで迷った。アプリ使っておいて何を言うかって話なのだけれど。
正直私は女としてはガタイがいい方で、可愛くもない、美人じゃないし、昔付き合った男には「痩せたら可愛い」と言われたくらいだ。今でも思い出すだけで泣きそうになる程度にはトラウマだ。悪かったなデカくて。
振るいにかけるつもりで「私可愛くないので期待しないでください」って送った。
(おもしれえ奴)
殺されたりしたらやばいから友人に連絡して、次の日までLINEがなかったらという条件付きで警察に通報を頼んだ。男の車には乗るなって念を押された。
彼には車で迎えに行こうかって聞かれたが、流石に怖かったので辞退した。
その日の天気と彼の服装はよく覚えてる。春先にしては冷たい雨が降ってて、彼はしま〇らっぽいパーカーを着てた。めっちゃ田舎の男の子だった。
「A駅からです」
最初はそんなやり取りからだろうなーって思ったけどつい最寄り駅を答えるなど阿呆をやらかす私。
すると彼
「A駅ってことはB中学でした?」
「どうして?」
「いや、俺もそこなので」
「…………」
確かに田舎だからありえないことでは無いが、まさかそんな事あるとは思わなかった。
私の通っていた中学はそれなりのマンモス校で、更に私は2年生から不登校になっていたので、たとえ同じクラスだったとしても知るはずはないのだ。さらに言うと前述した元彼と同じ部活だったという。
同じ出身校という事であっという間に緊張は解けて、そのまま書店を三時間散策した。休憩無しだったので流石に疲れた。
そろそろ帰ろうかなと思って切り出そうとしたところ、彼から「お寿司、好きですか?この辺に食べログ1位の美味しいお店があって」と切り出された。
私は迷った。なぜなら私は
そして迷う私に彼が追加する
「俺の奢りで」
気が付いたら友人の忠告も忘れて車に乗ってた。寿司って怖い。食べログ1位のお寿司って行ったことないもん。行きたいじゃん。加えてこの男、
このあと持ち帰られたらどうしようと思った。もう持ち帰られても私が悪いんだけど。
全身しま〇らの男に持ち帰られたらネタになるなとか思いながら寿司食べてた。彼にもしま〇らに悪いな。
お寿司はめちゃくちゃ美味しかった。食べログ1位だった。ちょっといいお店だし、初めてだし、少しは気を使った。食べる方なので。彼は気にせずニコニコ食べてた。チワワスマイル全開だった。
そのあと、心配してたことは起こらなかった。自宅の最寄り駅で下ろしてもらって、次の予定を取り付けた。
後日聞いたら彼は、「そんなこと考えてなかった」そうで、素直な人間代表の私はそうなんだ……と助手席で思ったのだった。
帰宅後、今までは開きたいと思わなかった中学のアルバムを開いた。確かにそこには聞かされた名前と同じ名前の彼がチワワスマイルで載っていた。
少しだけ楽しみが増えたなとこの時は思った。
2回目
週を跨いで二回目。彼の車で水族館に行くことになった。(2度目にして既に彼に対する警戒感は多少薄れていた。)
致命的なまでに人の顔を覚えるのが苦手な私は、1週間で先週会った男の顔を完全に忘れていた。
覚えているのは名前と、強めの車の芳香剤の匂い。あとはやたら笑顔が可愛かったという印象だけだった。
以前降ろしてもらった駅で拾ってもらうことになっていたのだが、はて、車も覚えてないのだ。どうしようかと思っていた。
顔覚えの悪い私でも、こちらに向かって歩いてくる男が居れば流石にわかった。
当日の彼はジャケットを着ていた。
彼を見た時に私は息が止まった。
そしてこの私、三度の飯と同じくらいに男のジャケットが好きなオタクだ。推しカプがデートでジャケット着てたら丸一日元気で居られるくらいには好きだ。
目の前にはオフィスカジュアルな男がいる。例えるなら相棒の神戸尊である。しかも前回はしま〇らチワワだった訳で……。そんなギャップにテンションが上がらないわけがなかった。
一方の私、前回の彼に合わせてラフ目にしてきたため、互いに格好が入れ替わった形になった。格好を例えるなら相棒の亀山薫みたいな格好をしていた。
さて、無事顔を忘れた私だったが、話してるうちに(あー、こんな感じだったな。この人だ)と思い出し始めた。向こうは覚えてたのにこっちは覚えてないとは失礼な話だが、体質だからしょうがないのだ。
なお、このチワワの顔をふんわり思い浮かべられるようになるのは付き合って3ヶ月経つくらいになってからだ。車の顔の方が先に覚えられた。ごめんチワワ。
2度目は正直あまり覚えていない。泳いでた魚は美味しそうだとか、アジは沖と港とで種類が違うとか、港でブリも釣れるとか、話していた気がする。
「今度天気が良ければ釣りに行きますか」って言われた気がする。
それは付き合って早々に実現するのだけれど、そこで私は魚を素手で掴んだまま帰宅するのだった。
彼は何故か感動していた。
話が脱線した。あらかた水族館を見終わって、天気がいいから浜に行こうって言われた。
めちゃくちゃ天気が良かった。カップルが山のようにいた。あまりにも居すぎて見てるこっちが恥ずかしくなった。
それは向こうも同じだったようで、
「わかる」
夕食は誘われたけど、今回は辞退した。理由は忘れたけど。
つぎはご飯を食べようって話になって、知人の店に行きましょうって私が提案した。
拾ってくれた場所で下ろしてもらって、「また来週」って挨拶した。
久しぶりに楽しかったので、友人に洗いざらい報告して、その夜は珍しくよく眠れたと思う。
3回目
ここまででかかった日数は僅か二週間。
二週間で知らないチワワ男と毎日やり取りする仲になったのだ。面白い話である。
ここまでくると次のイベントはそう
「告白」
永遠に私と縁がなかったイベントである。なんなら告白された事はなく、男を見る目もない。可愛くないと家族にも男にも言われ続けて自尊心なんてほとんど残っていない二十代前半で既に出涸らしのような女である。
この頃の私の検索履歴は「付き合ってない 3回目 デート」でいっぱいだった。頭の中はなんでだらけだった。
今回は飲む予定だったので互いに最寄り駅で合流する手筈になっていた。
当たり前のようにチワワの顔は忘れていた。
出かける前にそう彼から連絡が来ていた。
田舎だから駅で降りる人達なんてほとんど学生で、だからなんとなく彼を見つけられた。
その日の彼は残念ながらしま〇らboyに戻っていた。
その時私はなんとなく気付いた。
話が逸れるが、私の実弟はものすごくオシャレが好きな男だ。私なんかよりずっと靴を持ってる。
そんな訳で、イマドキの若い男ってここぞと言う時にはめちゃくちゃかっこいい服着てくるイメージしかなくて、色んな意味でびっくりした。
おすそ分けのタケノコを持っていた私が言えることではないけれど。
初めての異性とのサシ飲みは、本当に友人達とのものと代わり映えもなく、互いに「酒は飲めるがあまり飲む必要はない」というスタンス通りに2、3杯飲んで終わった。
電車の時間まで40分くらい。最後に頼んだ梅酒ロックが効いてふわふわになりながら、「おさんぽすき!!(本当に好き)」とハイテンションで了承した。
散歩と言っても田舎の9時は真っ暗で、ぽつぽつとある街頭の下を酔っ払いのテンションで学生時代の話なんかしながら歩いていく。気がつけば電車の時間まで20分を切ってて、次の電車がいつあるのか把握していない私は心配になった。
「そろそろ戻らないと電車間に合いませんよ」
「あ、公園がある!もう少しだけいいですか」
(なんで草ボーボーの公園に入っちゃうかな〜)と当時は思ったのだけど、今思えばタイミングを探してたのかなと思ってる。
結局ブランコに座ったまま雑談に突入。もう電車は間に合わない時間帯だった。
「俺、もうこのアプリ辞めようと思ってて。」
「私もそろっと辞める予定です。変な人と沢山会ったし!勉強になりました」
これは本当。彼と会って最後は辞めるつもりだったし、身の丈に合わないと思ったから。
彼はそのまま隣でスマホを開いて退会処理を始めた。
気が早いな〜と思って見てたら
「あの、アプリ消したし、よかったら付き合って貰えませんか」
「はい」
なんか流れるように告白されて、私も脳みそが認識する前に反射で答えてた。ついでにどうしたらいいか分からなくて握手した。
電車の踏切の音が聞こえて、乗る予定だった電車が華麗に通り過ぎてった。
なんかもっとこう、告白って、少女漫画みたいなキラキラシチュエーションで、もっとゆっくり時間が過ぎるのを感じるものだと思ってた。
現実は草ボーボーの公園だし、足は寒いし、目の前にいたのは嬉しそうなしま〇らチワワだった。
帰宅後、LI〇Eで「これからよろしくお願いします」と送ったら「うん!こちらこそよろしく😁」ときて、2週間の間全く外れなかったチャットツールでの敬語が外れたので、距離感の詰め方に驚きながらもようやく彼氏が出来たことを実感した。
そんな子と半年も付き合ってる。
東中野でフェニミズムの専門書店をやっていた跡にごはん屋ができたということで行ってきた。フェニミズムに関するシュメール語の専門書籍を手堅く扱う店は経営が難しかったのだろうか。
で、そのごはん屋の定番メニューにはプラスサイズ定食というのがあって、これはプラスサイズの女性だけが注文できることになっている。ワンコインで頼めるのにボリュームがたっぷりで、揚げたシュウマイだの魚のフライだのがプレートにぎっしりと積んであるやつだ。
自分はプラスサイズの男性であるからプラスサイズ定食を頼んでいいはずだと思い注文すると却下された。店員に抗議すると、レンズの厚い四角メガネをかけた店主女性が出てきて、おまえは単なるデブであってプラスサイズではないから資格を満たしていないと言われた。
それはおかしいではないか、デブの女性がプラスサイズと言ってよければ、デブの男性もプラスサイズではないかと反論すると、プラスサイズであることは女性の特権であるので、性転換をすればよい、そうすればダイバーシティも達成することができるので一石二鳥だろうと言われた。
そんなのは屁理屈ではないか、差別ではないかと反論すると、当店ではサステイナビリティを重視しているため、プラスサイズ定食は女性にのみ提供することが正当なのだと言われた。いわく、プラスサイズ定食に入っているフライは、バラムツという白身魚のフライであって、これを食すると猛烈に腹を下す、そうして下した有機物を畑に投下することによってさらに有機野菜が栽培でき、さらに多くのプラスサイズ定食を生産することができる、またプラスサイズ定食を食べた女性はダイエットをすることができ、エネルギー消費を減らすことができるので地球にやさしい、さらには釣っても捨てられているバラムツを食料として利用することで資源の有効活用にもなっているとのことだった。
いっしょに表現規制に反対しよう!
じゃなくて、BLは一般書店の子供が立ち入るコーナーにおいてもOK、男向けはR18にして目につかないようにしろ
だもんな
で、いやいやBLも男性向けなら規制されるような表現あるしそれが都条例で規制されるのもしょうがないよね?
って言ったら、
なんだもん
遅まきながら『週刊プレイボーイ24号』を手に入れてAIグラビアアイドル、さつきあいのグラビアを拝見しました。ちょっと遅くなってしまったのは正規書店で買ったのではなく、露店のおじさんから買ったからです。おじさんが道端にシートを敷いて魅力的な商品を並べてるアレです。先週号のジャンプも売ってました。
さて、その、さつきあいのグラビアですが特に感動はなかったです。もうネットで随分見ていたし、誌面で見ると何か違う感慨があるのかと思ったけれど、特にそういうものはありませんでしたね。写実的な美少女の絵以上のものはなく、不気味の谷をまだもう一歩超え切れていない感じもありました。続けてページをめくっていると違う女の子のグラビアになり、「これもAIか良くできてるなあ」と思いましたが、実はそれは根本凪さんというリアルアイドルのグラビアでした。要するに、まだやはり写真とAIによる生成画像だと質の差があるということでもあるし、先入観によって感じ方が変わるくらい生成画像の方もよく出来ているということだと思います。
グラビア・ディガーでもあるラッパーの呂布カルマさんにAIグラビアについてインタビューしている小さな記事も載っていて、その最後の部分が良かったので少し引用します。AIによる画像生成を今から始めても遅くないだろうか、と問われた呂布さんの答えが
呂布 今ってつくり手が“野良”じゃないですか。数年後は間違いなく規制されるので、法律で許されない表現も含め、今やれるうちに出しつくしとけって感じです!
というものです。これはHIPHOP黎明期に著作権などを気にせず熱量と衝動であらゆる表現が生まれて、爆発的にHIPHOPが誕生し進化し普及した時代のことが頭にあるから出てきた発言でしょう。ラッパーらしい進言ですね。
ラインで送られてきた表紙画像の絵が全然なくて見つけられなかった
店員さんに聞いて見つかったけど、単行本の帯がめちゃくちゃ大きくて、「○○先生絶賛!!!」って超有名作家の名前がある帯で、マジムカついた
ていうか見せたいの表紙じゃなくてそこなんだな……。小さく絶賛ってあるなら気にならないけど、ここまで大きくしないといけないの、権威的でちょっと腹立つわ
「この本はトランス差別者が書いたものです!不買!書店に意見!」とか「そのRTしたツイート、トランス差別者のものです!それをRTするということは、あなたも加害者になります!やめてください!」みたいなのを見かけるたびに、本当に怖くなる。
生理がある人、子宮がある人、みたいな定義はダメ、実際にトランスの人は世の中にいて、トイレなどで困っているが、「認められたい」性別の風呂に無理やり入ろうとは思わない、等々、「トランスジェンダー」周りの知識のアップデートはしている。しているつもりだ。
でも、もし「いいこと言ってるな〜!」と思ってRTしたのがそのトランス差別者のもので、色々追及されたら?とか、本を読んでなるほど〜!ツイートしたら「差別者!」みたいに言われるのは、これは健全なんだろうか。
「トランス差別者の言動を広めるのは加害なので、それを止めるのは正義です」みたいな言論も見て、本当に怖くなってしまった。正直、自分にとってはトランス当事者より、「トランス差別を許さない」を掲げている人が怖い。
そしてこういうのを言うと、「お前はTERFだな!許さん!加害者!」となる風潮も恐ろしい
村井理子
@Riko_Murai
男性は、ほんのわずかに気持ちいいことのために、本当に女性の人生を危険に晒すのでしょうか? ええ。晒します。そんなことは毎日起きています。道端に咲くタンポポぐらい、ありとあらゆる場所にある話です。
射精責任 - 太田出版 https://ohtabooks.com/publish/2023/07/19181958.html
@OHTABOOKS_PR
より
ohtabooks.com
全米騒然! ニューヨークタイムズ・ベストセラー選出 世界9カ国で翻訳 刊行前からSNSで話題沸騰!! 男性は、ほんのわずかに気持ちいいことのために、本当に女性...著『射精責任』作品案内。/ISBN:9784778318789、2023年7月19日搬入発売。
村井理子
@Riko_Murai
本書で議論されているのは、「望まない妊娠の責任は100%男性にある」という点です。中絶の原因となる〈望まない妊娠〉という点が非常に重要なのです。避妊の責任のアンバランスさにも言及がありますので、よろしければお読み下さい。
@FUJISAWA0417
📚全米ベストセラー🏆日本でもTLを騒がせ続けてきた話題作『射精責任』、いよいよ予約開始です👏営業に「売れる未来が見えない…」と後ろ指刺されながらも、ヘルジャパンをぶっ壊すために版権取っちゃったので😇皆さんの力で日本でもベストセラーにしてくださいませ🙏予約だ👉
@FUJISAWA0417
Amazon売れ筋ランキング(全体)、2桁台、来た!すごい!!みんなの力で!!『射精責任』をベストセラーにしてくれ!!!!日本を変えよう!!!!!私たちの肉体的、精神的痛みに、NOと言おう!!初版刷って少しでも安くこの本を広めよう!引き続きよろしくお願いします!!!
@FUJISAWA0417
男は絶対に責任を負わないぞという社会に対するミラーリングワードです。女はすでにしっかり責任を取ってるし、そこから逃れらないって話も書いてあります。7月刊行予定で頑張ってます。読んでね。
パンチのあるタイトルと、強烈な目次と、上記のような思想の訳者と編集者という素敵な組み合わせで話題になっている『射精責任』(邦題)ですが、どうも訳者の村井理子氏が恣意的な訳し方しているようです。
Munehiko Matsuyama /松山宗彦(ポーカー翻訳)
@donkeydragonfly
タイトルのインパクトと訳者村井さんの百人組手上等の構えで話題沸騰中の「射精責任」だが、原題をそのまま訳すと「責任ある射精」となる。この二つ、微妙ながら大事なニュアンスの違いがあるように思えるのだが。
💫T.Katsumi🏳️🌈📢
@tkatsumi06j
そのまま訳すなら、
原作者にどう伝えているのかは気になるところです。「逆翻訳してこう伝わります」と伝えたのかどうか。出版翻訳ではそこまでして著者と密に確認したりしないのかもですけれど、なにしろ書店に並ぶ本の表紙ですから。副題の訳も気になっています。
@maureen_kanae1
この原書”Ejaculate Responsibly”をポチった。タイトルが動詞から名詞に変わるだけで印象がガラッと変わる。
名詞の方が責任の所在を探すニュアンスが強いな。タイトル大事。
@maureen_kanae1
翻訳者さんにとってこれは火を見るより明らかなことであるはずだから、『射精責任』という題名にするまでの決定プロセス・意図を知りたい。
確かに『射精責任』と『責任ある射精を』では受け取る印象が全然変わってしまいますね。
『射精責任』だと自慰行為による射精ですら責任を負わなきゃならんのかという気分になってしまいます。
この分だと本書の中身も意訳だらけになって、訳者の村井理子氏による利己的な内容に(リコだけに)書き換えられているかもしれません。
もしかしたら原書はグローバルな視点で書かれている良書なのかもしれませんが、日本特有のミサンドリーベースのラディカルフェミニズムによって原書作者のガブリエル・スタンリー・ブレアさんの思惑とは違う方向性に歪められてしまっている可能性が否定できません。
今のところ、ツイッター上で本書を絶賛しているのは(発売もしてないのに)、いかにも男性への憎悪で毎日生きづらそうなミサンドリストばかりの印象でした。
そういった層にリーチをかけるために意図的にこういう訳し方したのでしょうか?自分が一から書いたわけでもないのに、海の向こうの人が書いた原書をダシに男性攻撃を煽るのは村井理子氏の翻訳家としての、そして太田出版の出版社としての理念を疑います。
発売は7月だそうです。