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はてなキーワード: 感情移入とは

2020-08-23

寿蘭はAセク感情移入できる最高の少女漫画キャラ

オシャレで美人意志が強くてスポーツ万能、勉強は苦手だけどいざと言う時はミラクル起こしてやり遂げるという女子の憧れ要素と

死ぬほど鈍感で恋愛感度ゼロで一応彼氏タツキチも特別扱いせず仲の良い友達感覚という少女漫画では欠点になりそうなところがちょうど良い

りぼんという低年齢向けザ・少女漫画純粋に大ヒットした漫画GALS!の主人公が寿蘭で本当によかった

続編連載中だけど蘭ちゃんはブレずに蘭ちゃんでいてほしい

2020-08-22

にじさんじ甲子園成功を受けて

にじさんじ甲子園で、所詮ライバー名前がついてるだけのCPUが動かしてる選手を見てなんでこんなに熱くなってるんだろうと思ってたけど、そもそもスポーツ観戦なんか自分の影響力の及ばん所で選手勝手に動いてるだけで中身がAIだろうが人間だろうが視覚に入ってくる情報はそんなかわらんことに気付いた。

少なくない人にとって大切なのはパフォーマンスよりもバックボーン。だからこそ所詮学生アマチュア大会に過ぎず、実力でいえば大学野球プロ野球に遠く及ばない高校野球が人気なのはそのためだろうし。格闘技イベントでクソしつこくそれぞれの生い立ちとか練習風景を映すのもそうだろう。

今回のにじさんじ甲子園は仮にCPU操作するコマであってもそのコマうまいこと感情移入できるバックボーンを乗せればエンターテイメントとしてある程度通用するところを見せられた。

ただ精度の高いプレーや高難易度プレー機械がやったところで感動は薄いが、その機械バックボーンをうまく作り上げられればAIスポーツ可能性はもっと広がるような気がするようなしないような。

2020-08-21

Vtuber活動休止になって、やっと呪いが解けた

今日、某Vtuber活動休止する旨のツイートを見た。

そのVtuberファンには悪いが、正直「あぁ、やっと楽になったな」と思った。

(ここから先は話が分かる人用にしか書かないけど、許してほしい。)

去年の12月彼女たちの華やかな復活には正直興奮したし、投げ銭も少しだけ投げた。

けれど、「話し合いの決着が結局ついてないこと」だったり、「他の10の子たちが口をそろえて批判していたこと」が引っかかって素直に推すことができず、距離を置き始めた。

よく考えればあの騒動に関しては何も解決していなかった。このまま脳死応援することは簡単だったけど、それだといつかまた同じことが起こってしまうだろうな、と思ってた。

残された10の子たちに降りかかる誹謗中傷や、目に見えて下がっていく同時接続数を見て心が苦しくなった。

彼女たちに全く落ち度がないかといえばそうでもないが、一度は心から愛してた彼女たちの凋落を見守るのは心苦しかった。

そのうち、「なんでこの子たちはこんなに苦しんでいるのに、あの子は人気を集めているんだろう」と思うようになった。

自分でも歪んだ嫉妬心から感情だと分かっていたけど、どうしてもそう思う気持ちを拭いきれなかった。

一方がたくさんのファンに囲まれ、たくさんの投げ銭をもらい、いろんなVtuberコラボをしているのを見て、本当に心が苦しくなった。

やっぱり素直に応援できなかった。

ほかの子たちと一緒に苦しんでほしかった。

日の目を浴びないでほしかった。

そして例の炎上、そして今日事実上活動休止ツイートを見て、すとんと心が軽くなった。ずっとずっと心を苦しめ続けていた呪縛みたいなものが消えうせたように感じた。

あの騒動の本当の原因は何だったのか、おぼろげながら真実らしきものを知ることができた。

やっと自分の中で一区切り、ケリをつけることができた。

多分、自分気持ちに整理がついたところでもうあの残った10の子達の配信を見ることはないだろうけど、やっと前を向いていけるような気がする。

とりあえず今はホロライブを見ているが、もうあん騒動は二度とごめんだから感情移入しすぎないように距離を測りながらVtuberとは付き合っている。

2020-08-18

メス堕ちしたい

男だけどメス堕ちしたい

エロ漫画AVに出てくる女の子がやられてるシーンめっちゃ気持ち良さそうじゃん

いっつもそちら側に感情移入して自分がメス堕ちしてるのを想像してオナってる

でも絶対にその感覚自分が味わえることないんだよな

「ハッテン場行けば?」とか言われるかもしれないが、尻でやるのと女性器とでは感覚違うだろ。やったことないけど。

一度でいいからあの感覚を味わってみたい 羨ましい

anond:20200818204844

他人日記を要約した挙句に「気持ち悪い」などと直接罵声を投げつけてくる人間が、礼節だと??

笑ってしまうよ。

この被害者意識元増田っぽい。長文書いて他人迷惑かける人間感情移入する増田はなかなかいない。

2020-08-16

30年ほど前の中学バレーボール部の思い出【ロスジェネ世代

当時の中学部活動に参加必須だった。

その中でバレーボールを選んでしまった。

なんとなく楽そう、友達も入ると言っていたから。

これが間違いの始まりだった。

練習できるのは3年生だけだった。

1~2年は球拾い専門。

コートをぐるりと囲んで、飛んでくる球を回収するだけの雑用係。

拾うボールは飛び交っているのだが、球拾い要員の人数が多く(30人近く)、手持ち無沙汰。

明らかな過剰スペック

ほぼ棒立ちの状態

でもみんな練習がしたかった。

たまに飛んできたボールを、トスして回していたら「真面目にやれ!」と一喝された。

無心で数時間を過ごすのは苦痛しかなかった。


練習最後は決まって、アタックを拾うレシーブの練習が行われる。

球拾いが最も忙しくなる時間でもある。


「早く終わってくれ・・・・」これが1,2年の共通した願いだった。



ラストォォォーーー!!!!!」顧問の怒号が飛ぶ。

練習の末期が近づいたと安堵を感じる。


しか顧問は力任せに思いっきアタックするため、誰も取れない。

そもそも球がコート外に行くことも多い。

そんなこんなで、「ラスト」は永遠と思えるくらいに伸びに延び、他部活の生徒が完全に帰り、外が真っ暗になった頃に終焉を迎えるのが日常だった。



これが毎日続いた。

月火水木金土日。

休みもなく毎日

平日は16時~19時までの3時間

土日は弁当持参で丸一日。


夏休みもこうした毎日が続いた。

お盆の時期、2泊3日の合宿があった。

問答無用で球拾いだった。

朝6時に起きてランニングして球拾い。

ご飯を食べて球拾い。

夜は9時まで球拾い。

合宿中は学校体育館で寝泊りした。

家まで自転車10分。

泊まる意味が分からなかった。

1年の秋。

3年生が最後大会でボロ負けした。

3年生は泣いていた。

でもボレは何とも思わなかった。

感情移入できなかった。

「早く帰りたい」と言う思いしかなかった。

しかし「来年絶対に勝つぞぉ!!!」という顧問一言で、その日は夜遅くまで球拾いさせられた。。

3年生が引退し。

2年生が練習できるようになった。

長きにわたり耐え抜いた彼らの顔は、とても生き生きしていた・・・

しかし1年生は相変わらず球拾いの毎日だった。

しかも球拾い要員の数が少なくなったこともあり、ボーっとしていると目立つようになった。

気の抜けた顔で突っ立っていると「やる気だせやぁぁぁああ!!!」、と横からボール顔面に投げつけられた。

鼓膜が破れたかと思った。

ボレは、部活サボりだした。

職員室に呼び出され説教された。

それでも行く気になれなかった。

2年になるころには、全く行かなくなった。

同じような脱落者が何人もいた。


そしてボレ達は3年生になり。

2年間球拾いに耐え続けた英雄達(同期)は、試合で1度も勝つことなく、部活動を終えたと聞いた。

・・・

これがボレの中学部活の思い出である

今こんな部活があれば、親御さんからクレームは相当だろう。

でも当時はこんな部活結構あった。

テニス部ハンドボール部も球拾い専門だと言っていた。

・・・

思い返せば。

ボレの人生は、あのバレーボール部の入部で歯車が狂いだしたように思う。

40歳を超えても、日雇い非正規雇用である


そして2020年

コロナショックである・・・・。

夢も仕事未来もない。

家賃も払えず、来月末には退去を迫られている。



それでもボレは、文句も言わずただ粛々と生き続けようと思っている。


そう。

あの顧問は立派な奴隷を育て上げたのだ。

ロスジェネ世代が生まれたのは、こうした時代背景があったからだと、ボレは強く思っている。

2020-08-12

anond:20200812110553

下着じゃないけど、確かに男向けアニメゲームの女キャラがどいつもこいつも「今時しまむらでもそんな服売ってねーわ」みたいな格好してるのはゲンナリする。

百貨店に行ったら某キャラ百貨店紙袋をぶら下げて街を歩いているコラボイラストが貼られていたけど「どこの田舎から出てきたんだこの子ら…」みたくなってて宣伝になっているのか微妙だった。

洋服現代的なリアリティがなくて感情移入できないっていう話なら分かる。(現代劇なら)

それともこのエントリは「女は己のためにオシャレする」理論をひけらかしたいのか、単に増田が「男が描いたダサい下着欲情しない」って言う話なんかな。

anond:20200812131222

人間味が足りない

親指姫みたいなもの

(異種族ヒーローヒロインビルドゥングスロマン読まされてもなぁ...と子供心に感情移入しづらくてツマンネと思ってた)

2020-08-06

ポケモンアニメみていると絶望感がパネぇ

幼稚園児の息子がポケモンに興味を持ち始めた様子だったのでプライムビデオサンムーンアローラ地方)のアニメを一通り見た

そもそも俺はポケモンゲーム全然やってないしアニメ全然見ておらず、まさかポケモンGOから入った新参者だったわけだけど

相性とかポケモン名前とか覚えられないんでアニメ見れば多少は知識増えるかな程度で息子に付き合って垣間見てた

んで、垣間見てるだけなんだけど、なんか胸がめっちゃ苦しくなる

理由いまいち言語化できないんだけど、ちょうどアローラ地方という夏の開放感あふれる舞台設定とか

少年3人+少女3人の色恋沙汰のかけらもない中での学園生活冒険譚とか

そこらのアニメみたいに視聴者に媚びた様子などまったくなく、実にスポーティーなヒロイン勢の眩しさとか

こちとら連日くだらない仕事で頭がいっぱいの中、好きなポケモンのことばかり考えて少年少女真夏の島を冒険めぐりとか

おっさんとか楽しく見れるのこれ?

いやわかるのよ、俺もアニメはそこそこみるし、物語に没頭し過ぎて現実に戻れないとかたまにあるんだけどさ

さすがにサトシ感情移入とかポケモン世界に入り込むとかできないか俯瞰視点でみてるわけだけど

そしたら、うっわ、こいつらめっちゃ輝いてるじゃんってなるわけよ

んで、極めつけにED歌詞で「失敗したっていいよ僕らまだ始まったばかり何だってやれるさ何にだってなれるさ」だよ

おま、何者にもなれず、成し遂げられなかったことの数がこれからやれることの数を上回ってるおっさんに、面と向かって言えるのそれ?

2020-08-05

友川オルタ存在するという話

ちょっと前に流行ったあの漫画の友川の話

友川=綾城のような所謂『神絵師、神字書き』ポジション人物に並々ならぬクソデカ感情を抱く立場キャラクター

みたいなふわっとした感じで、結構な数の人が私は友川だな…いや友川みたいに頑張れてないけど… といった反応をしていたのをよく見た記憶がある(記憶いかもしれない)

けれど友川という女は、そんな我々地獄の住人すべての魑魅魍魎を兼ね備えていただろうか もっと清廉として無垢存在ではなかっただろうか

似ているなどと言うのは自意識過剰も甚だしいお門違い、ちゃんちゃらおかし集団幻覚であると思う

そもそも貴方が友川なら 元々居る友達と馴れ合うのに忙しくて成長などしないだろう

そもそも貴方が友川なら 綾城を追い求めたい人物ではなく『到底手の届かないコンテンツ』として見るだろう

そもそも貴方が友川なら あそこで誰かしらに焼きマシュマロを送っている、もしくは正論で叩ける素材がないか血眼になって探すだろう

そんな貴方が友川なら、それはもう友川ではないだろう

この話はそんな貴方が友川である仮定した時、貴方は『友川オルタであるだろう と主張する私による熱を出した日に見る夢みたいな話だ

上記の話がいやそうでもないな…という方は普通に純血友川だと思うので読まなくていい話です 他の記事を読んでください





まず友川にとって綾城は「到底手の届かないところにいる、けれど惹かれる人物」だ

そして貴方にとって綾城は「ギリ手の届く範囲にいてなおかつ尊敬に値する人物」だ

この違いは、読めばわかるとは思うが要するに登場人物か、読み手(神視点)かどうかの違いだ

この物語の終わりに友川は綾城に手が届いた それを知っている貴方にとって綾城は、『とてもすごい人だが何らかの奇跡(この場合友川の努力)によってなら手が届く対象』でしかなくなった

そういう対象現実世界存在するならどんな人物か、これは絵描きにのみわかりやす表現になってしまうが『好きな人片思いフォローをしていて、フォロバは帰ってこないがたまにRTいいねが飛んでくる絵ウマ人』、または『好きな人相互だが明らかに実力に差があり、なぜフォローをしてくれているのかわからない けれどたまにいいねはくれるしTwitter外での交流乱入OKの絵チャとか通話)はおそるおそる行ってみることができる絵ウマ人』といった人物

相互である時点で後者の方が当てはまりやすいかもしれない、だが長期的に見れば前者も充分に可能性はある ジャンルが変わった頃にしれっと別垢で繋がれる事もあるのだから

貴方はそういう対象にある日突然スイッチが入って『好き!』になる事があるのだ

勿論貴方の観察眼が鋭いのであれば、ある日と言わずインターネットの海で出会った瞬間に『好き!』となるだろう これが友川に起こった現象に似ている上に混ざることもあるので実にややこしいが 勿論本件の貴方のものと友川のものは全く違う

貴方の『好き!』の瞬間には短時間で実に巧妙で打算的な判断がある それは

「到底手の届かないところにいる」か、

「ギリ手の届く範囲にいる」かどうかだ

もし貴方が前者であると思ったなら、それは相手を「コンテンツ」として見る事が決定した瞬間だ、貴方は昨今創作者に忌み嫌われる「創作者を、創作物を生み出す機械として扱う人でなし」になる ただ人によっては「コンテンツ」に感情移入し優しい言葉をかける奇特な方も居るが、そんな人も大抵暫くしたら飽きてポイしてしま

では後者相手が「ギリ手の届く範囲にいる」としたら?

それは貴方が『友川オルタ』として、魑魅魍魎の名に恥じない大惨劇を見せてくれることが決定した瞬間だ

好きな人が手の届くところに居る、話しかけたら親切に返事をしてくれる程度に程よい距離に居る、そして心も 手の届くところにあるという 確固たる自信があなたにはあった

その人が好きだ、どうしようもないほど好きになった、何故好きになったのかなんて些事にすぎない、きっかけはその人の作品なのだから その人の作品が何より好きなのだ

頭の中があの人でいっぱいになる なんでも許せる気がする 偶の陰鬱愚痴も、優しい言葉で包んであげたくなる 不安げに投票機能で皆の反応を伺っていたら 空中リプライ貴方選択が何より正しいと示してあげたくなる 収入があればある程度であれば貢ぐのもやぶさかではない、勿論感謝なんて必要ない 何かを捧げるだけで嬉しい気持ちでいっぱいになる それだけで十分元は取れているのだから……

さて、ここで相手がどう出るかによっては あなたの目論見は上手くゆかれないことになる その鍵となるのはその相手が「過去貴方のような人間人生か心をぶち壊された、または危ないところまで行ったか 否か」だ

もし相手人生豊富なら 相手貴方を拒絶するだろう もちろん貴方がそんな相手も騙し通せるほど人心掌握に長けているのなら 落としきることも不可能ではないだろうが

そしてこの相手判断がその人にとって最後の砦になる 何から守る砦なのかというと、勿論貴方だ その人を頭から食らって骨までしゃぶる準備万端の 化け物から守る砦だ

そしてその砦が破れ、相手貴方に心を開いた瞬間 それが終わりの始まりになる

何が起こるのか、ここまで読んだ方なら オチ何となく察しがつくだろうと思うが、ヒントは貴方の「到底手の届かないところにいる」相手への反応だ

そう、いずれ飽きるのだ

そこまでして傾倒した相手に飽きる、場合によっては嫌うこともある そうなれば地獄度は増すがちょっとズレるのでそれは置いておいて

なぜ飽きるのか?という話だ そんなに好きだったのに貴方は何故 一瞬にして尊敬すべき相手への興味をなくしてしまったのか 無視ブロック、垢消しなどで相手を大なり小なり傷つけてでも逃げようとするのか

そんなもの理由なんてない 興味が無くなったのだ

別の人が好きになったということもあるし、単純にジャンルが変わることもある、時にはSNSすら触らなくなることだってある

だってしょうがないじゃないか、あの人は「貴方に好かれているという立場にあぐらをかいて 特段貴方繋ぎ止めようとはしていなかった」のだから、引き続き好いていようと、離れようと個人自由

「私がなにかしたの?」と言うそ言葉すら鼻で笑えてしまうほどにほとほと興味も尽きてしまった、ただそれだけの話

そうして貴方は、本当に手が届いてしまった「好き」の回数だけ相手に飽きてちいさな地獄を作ってその屍を背に生きていく まるで化け物だ この話のはじめに出した「友川」なんてかわいらしい年端も行かない聖処女のようだ

そんな貴方が「この話に感情移入するなら友川かな……あ!勿論こんなに頑張れるようなすごい人じゃないけどね……」と言っている

もう一度言うが ちゃんちゃらおかしい、自意識過剰も甚だしい、幻覚を見るのならもう少し現実を混ぜた方が幸せになれるというもの

……ただそれでも貴方が「友川」であると言うのなら まさしく『友川オルタ』の名前が相応しいだろう

誰も傷つけることな物語を終えた友川とは正反対の、これからも終わることなく誰かを傷つけてゆく者にお似合いであると、思う



※この物語フィクションです※

デレステを好きになれなくて悲しかった

仲の良かった知り合いかデレステを勧められたので始めてみたが、全然まれなかった。

アニメゲームも好きだが、ギャルゲーとかアイドル育成ゲーはほとんどやったことがなかった。

好きになれるか不安を感じていたが、学生の時にガラケーラブプラスパチモンみたいなゲームにはまった時期があったし、

何より沢山の大きなお友だちがハマっているゲームだしと思ってデレステインストールした。

しかし、自分はこのゲームも沢山のアイドルたちも好きになることはできなかった。

始める前はアニメで見たキャラが出てきて、その内の誰かをメインに育成してライブを楽しむゲームだと思っていた。

ニコニコ動画IDOLM@STERプレイ動画などは見たことがあったので)

しかし、初めてガチャを回したとき予想外にモブっぽいキャラが大量に出てきた。

え?誰?アニメに出てた?と焦ったがこういうゲームらしい。この容姿レア度もノーマルな子たちは、

高感度を上げて特訓したりストーリーを見たりはできるが、基本的レア度の高いキャラクターの

レッスンパートナーという役目を終えると儚く消えていってしまうのだ。

このシステムがどうしても受け入れられなかった。

自分基本的アニメゲームも登場するキャラクター全てに差こそあれど感情移入するタイプだ。

しかし、このゲームにはストーリー性格はおろか、名前さえ知らずに消えていくアイドルが大量にいた。

そんな子をお前が育ててやれよという話ではあるが、一端の社会人レア度の違いや限定などを含めると

膨大な人数になるアイドルを一人ひとり丹精込めて育てる時間お金も無かった。

それでも推し諸星きらりちゃんストーリーきらりちゃん言動キャラ性の裏で色々考えていて深くてよかった)を進めたり、

初めてSSRキャラを引いた興奮やMVの可愛さ(イリュージョニスタ! すごい好き)を原動力

ゲームプレイしていたが、割とすぐに限界が来た。自分が全く関わることができないアイドルたちを、

レッスンパートナーと称してガンガン消費していくことがどうしても耐えられなかった。

(もしかしたらレア度の低いアイドルをこんな風に扱う以外のプレイ方法があるのかもしれないが自分にはわからない)

プロデューサーという役割をもっているのに、自分時間お金という現実的な制約のしわ寄せを、

トップアイドルを夢見て頑張っている膨大なアイドルたちに負わせている感覚がとても辛かった。

輝く夢を抱いて事務所の門を叩いてくれたはずの彼女たちに、自分は何もしてあげられないどころか名前すら覚えず

消費物のように扱っている。その傍ら、推しアイドルキラキラしたステージMVを楽しむのはどうにも空虚だった。

世のIDOLM@STERにハマったという人の話を聞くたびにとても羨ましくなる。

自分ゲームにはまって現実ライブに参加して、その興奮と感動を五感を全て開放して味わい尽くしたかった。

でもできなかった。レッスンパートナーとして消えていった彼女たちのことを思うと、どうしても楽しめない。

自分プロデュースしたアイドルきらびやかステージで歌って踊る、それだけでこのゲームが成り立っていれば

どれだけよかったか

デレステを楽しもうとするたびに、舞台から推しアイドルの成長を見守る自分を影から見つめる名もなき大量の

アイドルたちの存在を肌に感じてしまう。

IDOLM@STERという一大コンテンツを楽しんでいる人たちは、自分比較的似たクラスター所属していると思っていた。

だが自分はどうやらそうでは無かったようだ。多くの人が楽しんでいるこのコンテンツ自分は楽しめないことがただただ悲しい。

一緒にライブに行って盛り上がったりツアー巡ってみたり、好きなアイドルを語ったりしてみたかった。

2020-08-04

子供側に感情移入する人が増えたよね

親子の問題話題に上る時

子供側に感情移入する人が増えたように思う

香川ゲーム規制も、一昔前だったらこんなに沢山子供側に立って反対する人は居なかったろう

追記 反論相手県議会だが 反論するにあたっては完全に子供視点反論していた人が多かったように思う

独身子無しが増えているからだろうか

いい歳して子供視点他人の親に反論してる大人ちょっと気持ち悪いなと思う反面

意外とリベラルチックで面白いなと思う

anond:20200804113921

ストーカーまで行かなくても、宇崎ちゃんみたいに女のほうがからグイグイくるのに男がウザがる系の漫画ってぜんぜん感情移入できない。

からちょっと優しくされただけで「もしかしてこいつ俺に気がある?」とかワクワクしちゃうのに。

世間がどう半沢直樹感情移入しているかからない

そこそこ面白く視聴させてもらっています

ただ「他のドラマは見習うべき」おじさん/おばさんが大量発生する程に王道かと言われると……

インド映画面白かったら世の中の映画は全てインド映画を真似ないといけないのだろうか。)

まぁ個人的趣味にあまり合わないんだろうと言うのはあって

実際、一期も最初エピソードぐらいがピークで後半よくわからなかった感はあった。

けど二期はもうなんか凄い。

半沢直樹が悪過ぎて、都度挟まれる顔芸対決シーンでも、どっちかって言うと半沢直樹の方がが悪役側でヤクザ親分が怒鳴ってる感じしかしない。

親会社子会社スパイ合戦のくだりも、最初喧嘩ふっかけたのが親会社だとしても明らかに反撃の仕方の方が重罪っぽくて

いくら顔芸シーンで正義を力説されても、「礼儀に欠けたら鉛玉打ち込まれても仕方ないよね」みたいに聞こえてしまう。

百歩譲って(この世界の)銀行員は「疎開資料」とか言い出すアウトロー集団だとしても

3話のIT社長社員不正アクセスを大声で命令してフロアの全員が応援する展開はIT業界からクレーム来るレベルだと思う。

いやー、別にそこは社長室でコッソリやるとか、何なら倉庫に隠れてやるとかの演出でも良かったのでは……

下町ロケット徹夜サービス残業起死回生の一手を繰り出すのは、まぁ演出範囲だと思う。

でもそれをこの展開で使ったら流石にわけわかんなくないか……?

悪い奴が主役でも良いとは思うんだけどね。クライムサスペンスはそれをクライムとして描いてるから面白いと思うんだよね。。。

半沢直樹アウトロー加減とそれ以外の作品の一致団結感を融合させてしまった結果、何かよく分かんない状態になってるけど

それが世間にすんなり受け入れられてるのがものすごく戸惑う。

世間的にはこれで大正解のようなので文句ばかり言っても仕方ないのだけど、

もう少しリアルっぽさ(≠リアル)な路線で来ると思ってたのでここまで振り切ったのは意外だった。

別に演出優先でもいいんだけど、例えばストーリーに影響ない範囲株価ストップ高にするとか(せっかく大画面にローソク足を常時出してるし)、

ハッキングネタやるにしても日本語ファイル名のタイピング速度で決着が付くんじゃなくてシェル芸っぽい何かをやるとか、

個人的にはそのぐらいの「それっぽい演出」が見たかったのかも知れない。

そんなに歌舞伎を見たければもう歌舞伎として制作して放送すれば良いのでは……ジャンプ漫画とかもあるんでしょ?

2020-08-01

ハロコン2020宮城公演の感想メモ

ハロコン2020宮城公演の感想メモ


全体的な感想

  • 全般的ステージが近い
  • MC矢島舞美さんは,原稿棒読みをできるだけ避けようとしていた(同じ意味でも自分言葉で話そうとしていた)印象
  • 同じチームの公演でも,日ごとにパフォーマンスも印象も変化する
    • 特に開催地が変わると歌唱順も変わり,それが印象に与える影響は絶対にあるが,個人的にはそれほど大きいとは感じなかった
    • 開催地の変化というよりは,1週間ほど日数が空くことによる,その間の日々の各者の歌への取り組みによるパフォーマンスの変化の方が大きく感じた
  • なので,あるチームの公演を一度観ても,別日の同じチームの公演を観る価値はあると思う(もちろん財布と相談だが)
  • チームごとの魅力として B > A は変わらず

以下各チームの感想だが,表記は下述の通り:

  1. 歌唱者名: 『曲名

Aチーム: 0725昼

  1. 松永里愛: 『ただ泣きたくなるの
  2. 岡村まれ: 『M』
    • 良くなっていた;特に前半切なさが出ていた;後半はやはり平板に感じた
  3. 新沼希空: 『会いたくて 会いたくて』
    • 良かったが,一曲通じて同じ感じで,少し単調だったか
  4. 江口紗耶: 『Lemon』
    • 相変わらず謎に良い
  5. 井上玲音: 『糸』
    • 相変わらず良い;中音域の響きが素晴らしい
  6. 西田汐里: 『PRIDE
    • 声があっていないという印象は変わらない;前後半で変化を付けると平板さが減るのではないかと思う
  7. 段原瑠々: 『見上げてごらん夜の星を
    • 2回声が少し裏返った;まだ段原版のこの曲がどういう感情を伝えようとしているのか理解できていない
  8. 船木結: 『大阪で生まれた女』
  9. 羽賀朱音: 『もしもピアノが弾けたなら』
    • だんだん良くなってるが,これも新沼さんと同じで一曲通してトーンが同じなのが平板さに繋がってるように思う
  10. 加賀楓: 『楓』
    • 良い;大阪2日目より良かったと思う;サビより大サビを盛り上げる感じがもう少し欲しいか
  11. 小林萌花: 『私はピアノ
  12. 譜久村聖: 『僕は君に恋をする
  13. 高瀬くるみ: 『Time goes by
  14. 小片リサ: 『明日へ手紙
  15. 石田亜佑美: 『なごり雪
    • 大幅に良くなった;ほぼ声の震えがなくなった(まだホンの少し残っているが)ことにより,本来の切なさがちゃんと伝わるようになった;一挙に上位集団に躍り出たと思う
  16. 秋山眞緒: 『春なのに』
    • 歌い方と声質のせいだと思うのだが,演歌っぽく聞こえてしまうのが難
  17. 川村文乃: 『未来へ』
    • 技術的なミスは3ヶ所ほどあったように思うが,それを補って余りある情感で素晴らしい

チーム内での個人的評価は,

  1. 第一集団加賀さん,譜久村さん,高瀬さん,石田さん,川村さん
  2. 第二集団井上さん,船木さん
  3. 第三集団岡村さん,江口さん,小林さん

という感じ。

第一集団にあえて順位を付けるとすると,大幅に良くなって驚きを提供してくれた石田さんがトップで,高瀬さん加賀さんが続き,その後に川村さん譜久村さんという感じ。

Bチーム: 0725夜

  1. 里吉うたの: 『赤い風船
  2. 小野瑞歩: 『I LOVE YOU
  3. 佐藤優樹: 『ひこうき雲
    • 低音は多少改善されたようだが,今度は高音が苦しそうだった;前回高音あまり気にならなかったこから考えるとたぶん調子が悪かったのだろう;合った音域ではブルージーな声が出ていて本家より良いのではと思うくらいなので(というか本家は声が独特すぎる),この不安定さがなくなればという期待はある
  4. 金澤朋子: 『Jupiter
  5. 上國料萌衣: 『さよなら
    • さよなら」の「ら」で切らずに「らぁ」と少し弱めに伸ばす感じになっていて,前回の個人的な不満が解消された;その結果ものすごく良くなってて,その効果は「さよなら」の部分よりもその直後の部分(「もうすぐ外は白い冬」や「そのままのキミだけ」等)に現れて,切なさが強く表現されているように感じた
  6. 島倉りか: 『スローモーション
  7. 山岸理子: 『想い出がいっぱい』
    • まだ不安定だが,音を外すのは大幅に減ったのでは
  8. 野中美希: 『Hello, Again ~昔からある場所~』
    • 歌い方が変わったように感じた;個人的には好きな歌い方に近づいた(まだ裏声への切り替わり等数ヵ所にハロプロ歌唱っぽさが残ってはいると思うが)
  9. 佐々木莉佳子: 『ハナミズキ
    • 息の流れが気になる箇所が大幅に減って素晴らしく良くなった;感情表現は前回同様素晴らしかったので,トータルでトップクラスのパフォーマンスだったと思う;歌を聴いて泣くことは滅多にないのだが,少し泣いてしまった
  10. 伊勢鈴蘭: 『三日月
    • 引き続き素晴らしかった;今回は高音が少し苦しそうな箇所もあったように思うが,本人はMCコメントで「今までで一番入り込めた」と言っていたので,苦しそうな感じも含めての感情移入だったのかもしれない
  11. 小野田紗栞: 『プラネタリウム
    • 今回も良かった
  12. 高木紗友希: 『ワインレッドの心』
  13. 平井美葉: 『海の声
  14. 稲場愛香: 『明日への扉』
    • 可愛い」ではない歌い方を模索している印象;一部それができてるなぁと感じるところもあって,あの歌唱が全編でできたら新しい表現がでてくるんじゃないかという期待は感じた
  15. 北川莉央: 『ありがとう
    • 本人コメントとは異なる(矢島さんのコメントと被る)けど,一部本家に寄せようとしてるのではと感じたところがあった(どこか忘れたが「る」の歌い方等);彼女くらいの歴だったら,まずは本家をできるだけ完璧になぞるのを目指しても良いのではと思う(個性の追求はそのあとでも良いと思うし,モノマネに走らなければ個性なんて自然とにじみ出てくるのでは)
  16. 前田こころ: 『366日』
  17. 森戸知沙希: 『会いたい』
    • 高音の必死さがだいぶ減って表現する余裕が少し出てきた印象(特に前半);「悲しい歌」と言いながら笑ってしまう森戸さん実に森戸さんらしくて良い;実はバラード向いてないのかもしれない(笑)
  18. 生田衣梨奈: 『キミを忘れないよ』
    • フラットしてる印象は前回比でだいぶ減った;でもまだ精度を上げている段階ではと(個人的には)思った

こちらのチーム内評価

  1. 第一集団金澤さん,上國料さん,島倉さん,佐々木さん,伊勢さん,高木さん
  2. 第二集団小野さん,平井さん
  3. 第三集団前田さん

という感じでかなり激戦。3人1組の2番目のブロック金澤さん,上國料さん,島倉さん)がとにかく強くて,そこに他ブロック強者が食い込んでいった感じ。

こちらも第一集団にあえて順位を付けるとすると,技術的に大幅に改善されて飛躍的に聴きやすくなったことで,もともと強いエモさがより強烈に伝わるようになった佐々木さんがトップ,次いで同じく改善された(というか自分の好みに近づいた)上國料さん,僅差で高木さん伊勢さんが並び,また僅かな差で島倉さん金澤さんという感じだった。

A,Bとも開催地宮城県出身のメンバートップだったのだが,これは自分としてはたまたまで(もちろん彼女らが凱旋公演ということでより一層研鑽した可能性を否定する気は全くない),2人とも前回個人的欠点と感じた箇所がほぼ解消されて,歌の良さの伝わり方が大幅に良くなったことによるところが大きい。。

cf. anond:20200724054425

2020-07-31

anond:20200730225824

バトロワ

かわいい女の子xたくさんにかわいい服を着せ舞台に乗せカラオケさせるだけではだめです

何かストーリーを作って感情移入できる場面を作ってくれないとアイドルはいいがたい

2020-07-30

anond:20200730192540

元増田リアルなのが好きなんだなw

俺も基本女性側に感情移入するから気持ち分かるぞーーーー

ファンタジーファンタジーと割り切れて、リアル志向とうまく住み分けできると理想だな!

2020-07-28

恋人のいるハーレムもの主人公アタックするヒロイン

が苦手だ

主人公フリーなら分かるんだよ、まだ主人公が誰を好きになるか・付き合うのか分からいから頑張って主人公に好きになってもらおうとするってのは分かる

そして大抵その頑張っている姿は可愛い、恋に頑張る女の子可愛い。この世の真理だ

ただ主人公がもう心を決めていて、その相手(以下メインヒロインとする)も主人公のことが好きで付き合っていて…ってなると話は全然違ってくる

明確にメインヒロインと付き合っている、場合によってはもう一線超えてたり将来も心に決めていたり、下手すると(実のではない)子供かいたりする主人公相手に、表立って恋心アピールしてアタックしてるのを見ると「えぇ…」ってなっちゃ

君は主人公のことが好きなんだろ、好きな相手気持ち尊重しようとか思わないのか!?とか

付き合ってる相手(メインヒロイン)がいるのに好きと言われてもそれ主人公にとっては重荷になるだけじゃんとか思っちゃう

その横恋慕ヒロインメインヒロイン普通に友達だったりすると余計に思う

メインヒロインにとっても正直だいぶキツいでしょそんな状況…恋人が居てでも友達恋人のこと好きで諦め切れてなくて度々(時には目の前で)アピールされんの…普通ブチのギーレェでしょ

いや険悪な仲でも嫌だけど…

主人公モテモテハーレムものだけど主人公メインヒロインに一途だから!とオススメされてもこの辺の理由で他のヒロインに好感抱けなくて段々辛くなってくることが多い

あと大抵主人公キッパリとした態度を取らないの

お前恋人おるやろーが!ってなってもっとメインヒロインのこと省みてあげてよ…ってなってきちゃって最終的にメインヒロイン感情移入してしま

しかし「恋人のいるハーレムもの主人公」という言葉の時点でそこはかとなく矛盾感あるな

anond:20200728161829

女がメインターゲットの商売から

ヒロイン感情移入できるようにしてるだけだろそれ

anond:20200725130051

本ひまと笹木が人気なのはめちゃくちゃ取っ付きやすいからだろ

・みんなが知ってるゲームやってくれる

・全力で楽しんだり悔しがったりして感情移入できる

プレイスキルが高いかあんまりグダらない(でも時々馬鹿なとこも見せてくれる)

ツッコミトークも切り抜きができるぐらい面白い

雰囲気に変なクセがない

って感じでとにかくわかりやす面白さがあるから人気になるのも当然だと思うけどな

2020-07-26

防犯カメラ死角必死で探したことがある

実家に帰ってきて親のいない茶の間水ようかんを食べていたら、この家でこんなにしずかな時間を過ごすのは久しぶりだと気づいた。

それは両親が旅行(といっても彼らも私も都民なので県をまたいだ移動をするのは悩ましく、近場のホテルをとって普段よりすこし贅沢みたいなことをしている)で不在にしているのはもちろん、私が人との同棲結婚離婚を経てひさびさにひとりになったからというのもある。

10代後半から20代前半にかけては、親の不在期間はそのまま、好きな男の子を家にこっそり連れ込むためのタイミングだった。

いま、ひどいときには収入が5ケタになるような弱小フリーランスの私とはちがい、両親は当時から地に足のついた仕事をしており、なおかつ良くも悪くもバブル世代的な人たちだった。10年ほど前、実家の駐車スペースには黒くでかいベンツ流線形銀色外車が並んで置かれていて、家族であるから見てもそれらは笑ってしまうほど「金持ち象徴」然としていたので、落書きやいたずらの被害によく遭った。

カイジ第一話がそんなシーンで始まるよと人から聞かされて笑ったのは大人になってからだったが、ベンツという車は本当によくエンブレムを折られる被害に遭う。

私は両親の車に対して特に思い入れがなく、そういったことがあったと両親が警察相談しているのを見るたびに、ひどいな、お母さんを困らせないでよ、とかるく憤ったくらいだった。

というか正直にいえば、自分はまっとうに企業就職できる気もしないし、両親のような裕福で明るい人たちには一生かかってもなれないのだという予感が10代のときにはすでにあったから、どちらかといえば感情移入してしまうのはベンツマークを折ることでしかストレスを解消できない人たちのほうだったような気もする。いずれにせよ、両親には申し訳ないけれど、免許証も持っていない自分には、その被害はあまり関係ないできごとだと思っていた。

が、ちがった。私がある日高から帰ってくると、玄関には見覚えのないスニーカー業者の人のものらしきカバンがあり、母がニコニコと「うちの前に防犯カメラつけるからね」と言った。

そうかそれで車の被害が防げるならいいよな、私も部活帰りの夜道が怖いと思ったことあったしな、と考えながら洗面所に向かい、はっとする。

あさって、彼氏をこっそりうちに呼ぶつもりだったじゃないか! どうしよう!

両親は2日後に旅行にいく予定で、私はそのあい留守番をすると約束していた。「夜は駐車場ライトつけといてね、夜のあいだだけカメラの録画しとくから、なにかあったら再生できるようになってるからね」と母に言われ、一瞬で血の気が引いた。

その日の晩、母が夕食の買いもので家を開けた瞬間から、私は業者が置いていった防犯カメラ説明書鬼のような速さで読んだ。

くもんで速読やっててよかった、生まれて初めて役に立った、お母さんありがとうと母につよく感謝した。

もちろんうしろめたくもあったが、思春期、初めて心から好きな彼氏ができたばかりの私にはどうしても千載一遇のチャンスを逃したくない気持ちのほうが大きかった。私は2日後のためにポトフコーンスープレシピ必死で覚え、産毛処理かみそりをソニープラザで買い、メガネからコンタクトに変えたばかりだった。

説明書を読みこむと、この防犯カメラは3つの角度から射程内を映せるということがわかった。1階がまるまる駐車スペースになっており、玄関階段を上がった2階部分にある構造の私の実家場合は、①駐車スペースの真正面、②駐車スペース右脇の私道、③駐車スペース左脇の公道〜家の階段 がその3つにあたる。

実際にカメラボタンをカチカチといじってみると、たしかにその3か所がよく見える。リアルタイムで家の前を通る人たちの顔立ちや背丈もはっきりわかった。もし夜中にこっそりベンツエンブレムを折りにくる不届き者がいたり、私が彼氏と浮かれながら家の階段を上がったりしたらすぐにわかるだろう。クソッ!

母はたぶん買いものから20分ほどで帰ってきてしまうし、父も仕事が早く終わったらいつ帰ってくるかわからない。焦りと、操作をもし間違えて業者に連絡が行ってしまったりしたらどうしようという不安のなかで泣きそうになりながら、私は必死防犯カメラ死角を探した。

家の正面は鮮明に映ってしまうからぜったいに通れない。家の裏にある公園の柵を越えて敷地内に入ればカメラに映らなそうだ。でも、夜中に公園の柵を男の子ふたりで越えているのをもし近所の人に見られたらどうなる?

うちは商店街の中ほどにあるから東京にしては近所付き合いがさかんだ。公園管理者さんの顔も、そのさらに奥の住宅に住んでいる家族の顔ももちろん知っているしなんなら毎週回覧板を回しにいっている。見られたらおしまいだ。クソッ!

父が帰ってくるまでの15分ほどで、私は持たせてもらったばかりのガラケー防犯カメラの画面の写真を撮りまくり、背景に映っている観葉植物アパートの窓の高さを彼氏身長に頭のなかで換算し、カメラからは見えない範囲必死予測した。

彼氏は素直な人だったから、私が事情説明し、「申し訳ないけど、近所の人に見られてしまうからからは別行動でお願いします。うちの裏についたらこ公園の脇を抜けて、奥の家の窓から見えないように、ものすごく低くしゃがみながらこのルートを猛ダッシュしてほしい。階段は這うように上って、ドアを開ける際には音を立てないでほしい」とめちゃくちゃなことを言っても「うん、おけ」とうなずいてくれた。

2日後の晩、防犯カメラの画面をにらみながら彼氏を待っていた5分間以上に長い時間を私はいまだに知らない。夏がはじまる前のすずしい日だったのに汗だくの彼氏玄関のドアを開け、「さっきアリが靴んなか入った」と笑いながら倒れ込んだとき気持ちをきのうのことのように思い出す。彼氏コンビニで買ってきてくれたロールケーキは潰れ、ビニール袋が破けて中身が出ていた。

けっきょく旅行あいだ両親のベンツはまったく無事で、帰ってきた両親は別にいちども防犯カメラを見返したりなんてしなかった。

けれど、彼氏を連れ込んだのはあっさりばれた。旅行から帰ってきた翌日、母が食器棚を開けて「あんたひとりだったのにお皿はぜんぶ2枚ずつ使ったのね?」と言ったのだ。使い終わった皿の位置! 私はそのとき自分のことを本当にばかだと思った。

さっき、誰もいない実家でひとりぶんの食事適当につくろうと食器棚を開け、その前面に並んでいるのが湯呑みやひとまわり小さいサイズの茶碗ばかりに変わっているのを見たときに、急に昔のことを思い出してこれを書いた。

家の前のライトを消しておけば防犯カメラにはなにも映らないと気づいたのはハタチを越えてからで、でも結婚していたここ数年はそんなふうに人を家に入れる必要もなく、いま防犯カメラ防犯カメラとしての役割だけを担ってくれている。家の車もいつの間にか音の小さい国産車に変わっていた。この10年、一瞬だった。

anond:20200726032437

昔、夢中になっていた作品が、今では真剣に鑑賞できない、というのもあるな。

特に若い頃、自我不安定な時期に、同様な心理状態を描いた作品は年取ってからだと感情移入ができない。

2020-07-24

anond:20200724001839

自分陰キャ自覚があるけど、消費された感より共感が強くてのめり込んでる

心境の変化が理解やすい→感情移入やすい感じ

まあ、あんなことは自分の身には起きやしないのは百も承知だけど…

その上で自分と似ている感じ方の人物の悩む様とか考える様、喜ぶ様を楽しんでる

個人的には自分客観視する視点(ただし異常に厳しい)を持っているのがあるあるなんだけど、そんな市川を微笑ましく見ている

自分に対して「やべえ今のキモいよな…」的なやつ

そう思いつつも市川を見て微笑ましく感じるってことは結局自分のこと好きなんだろうなと今書いてて思った

2020-07-22

これから将棋を観る人へ

藤井棋聖フィーバーを受けて、将棋を観始める人に、ここが将棋を観る上でのの魅力、ポイントというのを言いたくなったので書いてみる

それはずばり、最終盤から投了までの棋士の佇まい、投了後の第一声だと思う

それまでの序盤、中盤は、最後の瞬間に感情移入して見られる程度に追っていればよい

盤面はわからなくてよい

解説を聞いてなんとなく情勢がわかる程度でよい

どうしてこの瞬間か

それは棋士感情が溢れる瞬間だから

将棋は負けると滅茶苦茶に悔しいゲーム

運の要素のない完全情報ゲームから自分の負けは即ち自分一人の責任になる

読みが甘かったから、気を抜いたから、能力が不足していたから、負ける

ウォーズ2級程度の腕の私すら、頭が火照るほど悔しい時がある

多くのプロ棋士は、小学生の頃からその地域大人はまず敵わない

そんな天才が全国からまり奨励会に入り、プロになるのは年数人の天才の中の天才

ちなみにプロ棋士の中でタイトル獲得まで至るのは一握りだし、タイトル保持を続けて覇権を握るのは羽生九段など、さらに限られた存在となる

そんな天才たちが何時間もの対局時間をかけて、生活の多くの時間を対局に備えて、人生将棋に賭けてきた棋士が負けた時の悔しさは業火に焼かれるような感じだろうか

想像も出来ない

もちろん、ずっと勝負世界に身を置いてきた棋士達が取り乱すわけではない

それでも、溢れるものがあるように思う

投了のずっと前には敗勢を認めて、

棋士によって潔く首を差し出したり、泥臭くあがいたり、幾重にも罠をはったり

そうした中で逆転もある

将棋は逆転の多いゲームで、終盤ほど一手の重みは大きくなる

勝っている方は一手のミスでこれまでの時間台無しになってしまプレッシャーの中、極限の緊張と興奮の中で読み抜けている筋はないか探し続ける

そんな時間には、身体を揺らしたり、頭を掻きむしったり、ぼやいたり、はたまた微動だにせず盤面を見続けたりと、棋士それぞれの色が出る

それでも、局面が進むに従って盤上にあった可能性は一方の勝ち、一方の負けという形に収束する

勝ち負けがはっきりするに従い、棋士も落ち着き始める

負けを認めるまでに、選ばなかった選択肢を思ったりするのだろう

そして、戦い自分を負かせた相手に敬意を表して、着衣、姿勢を整え投了する

暫しの間を置いて、一局の中で生じた別の展開の可能性について話し始める

この過程将棋を見ていてどうしようもなく美しい、これが魅力だと、個人的には感じている

もちろん、好きに観て楽しめば良いのだけど、ただ藤井棋聖一人に注目するよりも対局者二人の物語を感じた方が将棋面白いんじゃないかと思って

また、ここからの数年、藤井棋聖覇権を握っていくのだろうけれど、

個人的には藤井棋聖が悔しがらせる姿が見られるよう、他の棋士活躍を期待したい

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