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はてなキーワード: ソニープラザとは

2020-07-31

母に手を引かれ、電車に乗って銀座へ。銀色の波線が書かれた真っ赤な地下鉄は、ドアの窓が高いところにあって私の身長では外が見えないから嫌い。

普段絶対に着せてもらえない、かわいい水玉もようのワンピースに、同じく普段絶対に履かせてもらえない革のくつ(その前に履いたのは幼稚園入園式だった)を履いていた。

ソニープラザドレミ階段を登ったり降りたりして遊んでいると、他の子もやってきた。自分が踏んだ以外の音がしてはまったく面白くないので、さっさと引き上げる。母が熊のグミを買ってくれた。

2020-07-26

防犯カメラ死角必死で探したことがある

実家に帰ってきて親のいない茶の間水ようかんを食べていたら、この家でこんなにしずかな時間を過ごすのは久しぶりだと気づいた。

それは両親が旅行(といっても彼らも私も都民なので県をまたいだ移動をするのは悩ましく、近場のホテルをとって普段よりすこし贅沢みたいなことをしている)で不在にしているのはもちろん、私が人との同棲結婚離婚を経てひさびさにひとりになったからというのもある。

10代後半から20代前半にかけては、親の不在期間はそのまま、好きな男の子を家にこっそり連れ込むためのタイミングだった。

いま、ひどいときには収入が5ケタになるような弱小フリーランスの私とはちがい、両親は当時から地に足のついた仕事をしており、なおかつ良くも悪くもバブル世代的な人たちだった。10年ほど前、実家の駐車スペースには黒くでかいベンツ流線形銀色外車が並んで置かれていて、家族であるから見てもそれらは笑ってしまうほど「金持ち象徴」然としていたので、落書きやいたずらの被害によく遭った。

カイジ第一話がそんなシーンで始まるよと人から聞かされて笑ったのは大人になってからだったが、ベンツという車は本当によくエンブレムを折られる被害に遭う。

私は両親の車に対して特に思い入れがなく、そういったことがあったと両親が警察相談しているのを見るたびに、ひどいな、お母さんを困らせないでよ、とかるく憤ったくらいだった。

というか正直にいえば、自分はまっとうに企業就職できる気もしないし、両親のような裕福で明るい人たちには一生かかってもなれないのだという予感が10代のときにはすでにあったから、どちらかといえば感情移入してしまうのはベンツマークを折ることでしかストレスを解消できない人たちのほうだったような気もする。いずれにせよ、両親には申し訳ないけれど、免許証も持っていない自分には、その被害はあまり関係ないできごとだと思っていた。

が、ちがった。私がある日高から帰ってくると、玄関には見覚えのないスニーカー業者の人のものらしきカバンがあり、母がニコニコと「うちの前に防犯カメラつけるからね」と言った。

そうかそれで車の被害が防げるならいいよな、私も部活帰りの夜道が怖いと思ったことあったしな、と考えながら洗面所に向かい、はっとする。

あさって、彼氏をこっそりうちに呼ぶつもりだったじゃないか! どうしよう!

両親は2日後に旅行にいく予定で、私はそのあい留守番をすると約束していた。「夜は駐車場ライトつけといてね、夜のあいだだけカメラの録画しとくから、なにかあったら再生できるようになってるからね」と母に言われ、一瞬で血の気が引いた。

その日の晩、母が夕食の買いもので家を開けた瞬間から、私は業者が置いていった防犯カメラ説明書鬼のような速さで読んだ。

くもんで速読やっててよかった、生まれて初めて役に立った、お母さんありがとうと母につよく感謝した。

もちろんうしろめたくもあったが、思春期、初めて心から好きな彼氏ができたばかりの私にはどうしても千載一遇のチャンスを逃したくない気持ちのほうが大きかった。私は2日後のためにポトフコーンスープレシピ必死で覚え、産毛処理かみそりをソニープラザで買い、メガネからコンタクトに変えたばかりだった。

説明書を読みこむと、この防犯カメラは3つの角度から射程内を映せるということがわかった。1階がまるまる駐車スペースになっており、玄関階段を上がった2階部分にある構造の私の実家場合は、①駐車スペースの真正面、②駐車スペース右脇の私道、③駐車スペース左脇の公道〜家の階段 がその3つにあたる。

実際にカメラボタンをカチカチといじってみると、たしかにその3か所がよく見える。リアルタイムで家の前を通る人たちの顔立ちや背丈もはっきりわかった。もし夜中にこっそりベンツエンブレムを折りにくる不届き者がいたり、私が彼氏と浮かれながら家の階段を上がったりしたらすぐにわかるだろう。クソッ!

母はたぶん買いものから20分ほどで帰ってきてしまうし、父も仕事が早く終わったらいつ帰ってくるかわからない。焦りと、操作をもし間違えて業者に連絡が行ってしまったりしたらどうしようという不安のなかで泣きそうになりながら、私は必死防犯カメラ死角を探した。

家の正面は鮮明に映ってしまうからぜったいに通れない。家の裏にある公園の柵を越えて敷地内に入ればカメラに映らなそうだ。でも、夜中に公園の柵を男の子ふたりで越えているのをもし近所の人に見られたらどうなる?

うちは商店街の中ほどにあるから東京にしては近所付き合いがさかんだ。公園管理者さんの顔も、そのさらに奥の住宅に住んでいる家族の顔ももちろん知っているしなんなら毎週回覧板を回しにいっている。見られたらおしまいだ。クソッ!

父が帰ってくるまでの15分ほどで、私は持たせてもらったばかりのガラケー防犯カメラの画面の写真を撮りまくり、背景に映っている観葉植物アパートの窓の高さを彼氏身長に頭のなかで換算し、カメラからは見えない範囲必死予測した。

彼氏は素直な人だったから、私が事情説明し、「申し訳ないけど、近所の人に見られてしまうからからは別行動でお願いします。うちの裏についたらこ公園の脇を抜けて、奥の家の窓から見えないように、ものすごく低くしゃがみながらこのルートを猛ダッシュしてほしい。階段は這うように上って、ドアを開ける際には音を立てないでほしい」とめちゃくちゃなことを言っても「うん、おけ」とうなずいてくれた。

2日後の晩、防犯カメラの画面をにらみながら彼氏を待っていた5分間以上に長い時間を私はいまだに知らない。夏がはじまる前のすずしい日だったのに汗だくの彼氏玄関のドアを開け、「さっきアリが靴んなか入った」と笑いながら倒れ込んだとき気持ちをきのうのことのように思い出す。彼氏コンビニで買ってきてくれたロールケーキは潰れ、ビニール袋が破けて中身が出ていた。

けっきょく旅行あいだ両親のベンツはまったく無事で、帰ってきた両親は別にいちども防犯カメラを見返したりなんてしなかった。

けれど、彼氏を連れ込んだのはあっさりばれた。旅行から帰ってきた翌日、母が食器棚を開けて「あんたひとりだったのにお皿はぜんぶ2枚ずつ使ったのね?」と言ったのだ。使い終わった皿の位置! 私はそのとき自分のことを本当にばかだと思った。

さっき、誰もいない実家でひとりぶんの食事適当につくろうと食器棚を開け、その前面に並んでいるのが湯呑みやひとまわり小さいサイズの茶碗ばかりに変わっているのを見たときに、急に昔のことを思い出してこれを書いた。

家の前のライトを消しておけば防犯カメラにはなにも映らないと気づいたのはハタチを越えてからで、でも結婚していたここ数年はそんなふうに人を家に入れる必要もなく、いま防犯カメラ防犯カメラとしての役割だけを担ってくれている。家の車もいつの間にか音の小さい国産車に変わっていた。この10年、一瞬だった。

2019-02-13

バレンタインについて

日本では…

昭和11年洋菓子店モロゾフ株式会社日本最初に「バレンタインデーチョコレートを贈る」ということを提唱した。

昭和33年メリーチョコレートカンパニー伊勢丹新宿本店で「バレンタインセール」を行った。

昭和35年森永製菓バレンタインデー新聞広告を出した。

昭和43年ソニープラザチョコレートを贈ることを流行らせようとした。

バレンタインの由来

3世紀頃のローマでは、皇帝によって若者結婚が禁じられていた。バレンタイン司祭は密かに若者結婚させていたが皇帝にばれてしまい、処刑されてしまった。

 処刑の日は、ローマの豊穣祈願の「ルペルカリア祭」の前日である2月14日が選ばれた。この日を「聖バレンタインデー」と呼ぶようになった。

 
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