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はてなキーワード: 80年代とは

2016-03-22

http://anond.hatelabo.jp/20160322183216

うちの嫁と結婚前にデートしていた時には「好きな音楽ELTとか」とか言ってたのでなんかミーハーだなおれELT一個も共感できないけどまあここは半分社交辞令でほめておくか、とかやっていたのが、

最近BSで流れる80年代洋楽番組、早い話がBest Hit USAにやたら詳しいことが判明して、10年近く付き合っているのに意外とよくわからないものだと惚れなおしたりしているなど。

ただののろけだ。

2016-03-19

空港設計施工年度で流行がある

世界中空港を見ているが、大体5-10年ぐらい毎に流行や素材に特徴がある

80年代まで閉塞感のあるデザイン天井の低さなどが特徴の空港が多い、まだ米ソ冷戦だったことも有り、空港軍事施設の延長として捉えられいた部分もあったかも。例えば改装前のモスクワシェルメチエボ2、ベルリンテーゲル。USもまだまだ古い時代

90年台-ゼロ年代。 ピラーに特徴がある骨太デザイン流行していた。改装前の旧ヒースローT4なんかそんな感じ。

ゼロ年代はじめからガラス張りのハイセイルが特徴になりだす。黒川紀章のKL、インチョン、HKG、ミュンヘンなど

独自性のあるのは北欧空港で、空港自体は小さいけどウッドを使ったあたたかみのあるデザイン内装が特徴。ヘルシンキ ヴァンター、コペンハーゲンアイスランド ケフラヴィークなどなど。

2016-03-15

2000年代音楽って?

80年代チェッカーズ中森明菜のようなアイドル歌謡

90年代小室ブームバンドブームで、作曲演奏が注目されたアーティスト時代

00年代代表的音楽は、というと、その当時あった音楽2016年現代にも普通にあるようなタイプが多い。というか、00年代10年代って区別ほとんど感じられない。

10年代ではなく「00年代日本」を代表するような音楽ってどういうのがあるんだろう?

2016-03-13

増田マニフェスト

長寿社会をぶっ壊します!


以上、清き1票をよろしくお願いします!

2016-03-09

http://anond.hatelabo.jp/20160309141641

女/まあまあ若い

ダサいと思う。

80年代ファッションブームからって、お母さんが昔着てた服を無理やり引っ張り出して着てる感じがする。

2016-03-03

[]3月3日

○朝食:なし

○昼食:おにぎり三つ

○夕食:スーパー寿司

調子

仕事普通

ただ、昨日書いた

深堀さん(に、似ている人)と一緒の職場に移るか、一人だけで今の職場に残るのか。

という選択は今も悩み中。

正直、別に仕事上で彼女に頼り切りってことはないので、問題ないかもしれない。

ただ、精神的には結構頼ってる気がするので、やっぱり問題ありそう。

ちなみに、彼女お茶目さを表すエピソードを一つ紹介しようと思う。

昨日の帰り道、駅まで一緒に帰ったんだけど、

駅までの道中に「ゲートキーパー」の広告があった。

この「ゲートキーパー」ってのは、自殺防止のための活動をしている団体?の広告なんだけど、

その広告を見た深堀さんは

明日笑顔のためーに!」と突然歌いだしたのだ。

一応補足すると、それはゲートキーパーズというアニメのオープニングの歌で

ゲートキーパーゲートキーパーズが似てて、昔のアニメネタが懐かしくてつい歌ってしまった。

ということらしいのだが、40代女性として考えると、あまりにもお茶目すぎる。

このような、オタクエピソードはかなり多く、

このゲートキーパーズに関しては僕もたまたま知っていたので付いていけたが、

彼女が大好きで、同人誌Web小説を書いていたらしい、サムライトルーパーズを始めとする80年代アニメネタはさすがに全て拾えるわけではないので、

意味わからんこと言ってるけど、きっとアニメネタなんだろうなあ」と思い、話を聞くことが度々ある。

そんな感じの、お茶目オタクエピソードに、仕事とは関係ないとはいえ、僕は支えられているので、出来れば一緒にいたいなあ、とも思っているのです。

悩ましい。

ゲームニュース

ポケモンバンク」で隠れ特性を持ったレジロックレジアイスレジスチルがもらえる。受け取りは3月4日から可能

http://www.4gamer.net/games/198/G019893/20160303060/

レジスチル以外の二匹は中々有用特性だけど、バング配布って厳選無理なのがシンドイな。

まあ、悪ポケしかバトルで使わないという誓いは七世代継続する予定なので、

コレクションとして有り難く貰っておこうと思う。


Nintendo Direct 2016.3.4

https://www.nintendo.co.jp/nintendo_direct/20160304/index.html

結構久しぶりなニンテンドーダイレクト

僕が気になってるのは、

まずポケモン関連んだけど、

ポケモンダイレクトサンムーンが発表されたばっかりだから

今回は無いかなあ。

ポッ拳の発売日が近いからポッ拳対応のアミーボカードの続報辺りが欲しいかな。

あとサードパーティータイトルだけど、モンハンストーリーズ逆転裁判6の発売日が知りたいかな。

ぐらいかな?

カプコンポケモンだけじゃん。

えーっと

高円寺女子サッカー3ってどうなってんだろ? ぶっちゃけ買う気は無いけど、アイドル電話したい。

雷子ってちゃんと完結まで全部出るの? 完結してからまとめてプレイしたいです。

牧場物語新作に同棲婚はある? あるなら買います、ただしFEifみたいな同姓婚のために誰かを異性婚させる仕様は勘弁。

世界樹5にどんな変態行為NGじゃない貧乳ビッチダンサーは出る? それは同人誌の設定? 知るか! 俺の知ってる世界樹の迷宮薄い本の中にあるんだよ!

真のロックマンの発売日は? One版買う予定だから3DS版は買わないけどさ。

遊戯王ゲームタッグフォース基準? それとも、デュエルカーニバル基準? どっちでもいいけど、魔界劇団がOCG化してなかったらオリジナルでよろしく! プラネットシリーズの残りも欲しい! あとゼアル後半のオリカも欲しいです、ドンサウザンドとかの。それと僕以外誰も望んでなさそうなんだけど、遊戯王Rのリッチーのガンマンモンスターたちもオリカで欲しいです。(普通に原作再現で十分ですからお願いします、1600のダイレクトアタッカーが強すぎる? いやいや、EMなんとかと比べてよ)

アムジーの飛べドラゴン特集よろしく! でも、3DSに移行したときコロぱたセーブデータ消したこと未だに恨んでるからな!(アムジーのせいじゃない)

レイトン7はもうモバイルオンリーなんだっけ? 3DSに移行してからやってないけどさ!

おお、結構気になるゲームあるな。

あとまあ単純に、WiiU売ってない問題があるので、ポッ拳までに何とかして欲しいね

新型は無さそうだけど。


VCポケモン自作バイナリエディタの起動に成功した人がいるらしい

拡散するのが嫌なのでURL引用しません)


お、おう、まじか。

技術的に凄まじいし、そもそもこういう抜け道を潰せなかったゲーフリが悪いって話なんだけど、

なんだけど、正直、DP時代の謎の場所バグを解析したせいで、ダークライアイテム配布イベントがぽしゃった件を思い出して、もやもやする。

現状、閉じた世界でかつ、そもそもセレクトバグとか色々なバグほとんど操作しまくれるVC一世代から別に良いのかもしれないけど、

将来的にはサンムーンバンクを経由して連動できることを考えると、

これに起因する何かしらの非正規手段で、謎の場所ダークライみたいなことが起きないか不安不安しょうがない。

世の中は性悪説で、プログラマセキュリティを考えなきゃいけない、っていうのはよくわかるし、

現状不都合が起こってない以上、こういう解析をしてる人に

「辞めなくてもいいから、せめて鍵垢でやってくれません?」って言うのは間違ってるんだけど、

間違ってるんだけど、

うーん、もやもやするなあ。


「いや別に謎の場所ダークライがあるから、DPでは新月ダークライの配布なかったけど、その分劇場配信ダークライがあるんだからええやん」

っていう意見もあるけど、

僕的にはニックネームを付けられるか否かは、とてもとてもとてもとても重要ポイントなので、

やっぱりもやもやするんだよなあ。

うーーーーーん、僕が過剰反応なだけかなあ。

そもそも、サンムーンに悪影響を及ばすか否かなんて、まだ誰にもわからないんだし、別に気にしなくてもいいのかなあ。

そもそも、解析がなかったら、種族値とか努力値とか個体値仕様を解明することすら出来ないんだよ、

解析は必要悪だよ。

大体、乱数解析とかもしたことないわけ?

っていう意見もありそうだしなあ。


うーーーーーーーーーーーん、メチャクチャ難しい。

難しくて、自分の中ですら線引きがちゃんと出来ない。

乱数は? とか、仕様の解析は? とか考えだすとキリがない。

キリがないし、そもそも自分の中で線を引いたところで、

オンラインで繋がるシステムがある以上、誰かが使う可能性はあるし、

自分自身だって、対戦中に相手ポケモン種族値実数値をグーグル検索することは普通にする。


うんよし、とりあえず、自分の中の線引きは

「その非正規の動作の結果僕自身不利益を被ったときにのみ怒りを表明する」ということにしておこう。

なので、現時点では

「謎の場所の解析によって、DPの新月ダークライ不正捕獲した人が居た影響で、DPにメンバーズカードが配布されず、NNを付けられるダークライ捕獲する機会が減った」(当時プラチナがメインロムで、かつ回収用サブロムとしてプラチナを買う余裕がなかったため)

というこのことにのみ怒りを表明して、

それ以外は穏やかな気持ちで接しよう。

乱数も、コードフリークも、仕様解析のためのソフトデータぶっこ抜きも、等しく穏やかに接しよう。

あと、このNN付けられるダークライが、リメイクDPでORASのデオキシスのように時期に縛られない無限回収が可能になった場合

手のひらを返す準備はできています

2016-03-01

学生運動パロディ化するなんて80年代からあったというのに

http://www.asahi.com/articles/ASJ266D3YJ26PLZB010.html

今まだやってんのかよって感じ。

90年台に東京学生だったが、明治法政あたりは残滓残滓残滓な感じだった。

パロディすら最近見ないのに、俺らは何やっとるんだろうかっていうね。

2016-02-21

http://anond.hatelabo.jp/20160217210905

80年代吉田照美毎日ラジオで「埼玉ダサイ」「ダサイタマ」などと親の敵のごとく連呼していた。それで全国にダサイ県だと広まった。

2016-02-14

いわゆるファンタジーが難しいので

http://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20160212/1455256800

90年代オタクコンテンツからいわゆるファンタジーが消えた、というのが異世界転生ファンタジーブームの遠因の一つになっている気がする。

そもそも80年代後半から90年代にかけてファンタジーブームだっただけという説もあるらしいが、その後にわざわざハイファンタジーなのかロー・ファンタジーなのかよくわからない、

現実世界から世界へ移動するファンタジーが勃興した背景には、「自分ではない別の人物・別の世界」への志向から自己投影やす物語需要が変わったからではないかと思う。

現実世界と接点がある」という強みだったものが、最近は逆にうざくなってきたんじゃないだろうか。ルイズ現実世界にやってくる描写には首をひねりたくなるし、

オーバーロードは大変物悲しい。自己を消すという点では百合ブームもあったが現実高校が描かれている。現役中高生おっさんが羨む理想青春がよくわからなくなってきたとしても、

細部までみっちり作りこんだ大きな妄想世界ハイファンタジー?)というのは現代では制作も消費も難しい気がする。そうしてみると自己を残して現実と接点のない(現実を生きたという過去の接点のみを残して)異世界に行く、

というのはよくできていて流行るのもわかる気がする。浄土系が現実を体系に組み込み浄土は死後だが救いは今生」と諭して現実に送り返すのに比べると、異様な感じはするが。

2016-02-05

The Martian(オデッセイ)見てきた

邦題ひどすぎる

5W1H

小説日本語版)が好きすぎて原作kindleで読んで、普段見ない映画まで見に行ってしまった。

先行上映になるのかな?渋谷3D 字幕版です

注意

いろいろネタバレ

====

感想

まず

3Dである必要性ない。

そりゃアクション的なスリリングな要素無いしね。

メカがなんかちゃっちい。なんでだろ。

ハードSF要素ごっそり削られてる。

必要な耕作面積を算出したり

必要栄養素とカロリー計算したり

距離移動時の酸素や水や日々の必要電気量計算したり

出来た水の量から空気中の水素量を推測したシーンもなし

あ、モールス信号

ついでに0.4Gじゃなくて1G

死を意識するシーンもごっそり

ワトニーが死に方を考えとくシーンも

ヘルメス補給物資受け取りに失敗したときにとる5人の選択も

あのシーン好きなんだけどなぁ。最初メキシコ産だよね

そのほか無かったシーン

70年代80年代ドラマ見るシーンが無い。なのでアイイイイイーの意味がわからない

嵐に気がついてよけるシーン無い

アレス4の降下船で助ける計画も無い

中国が助ける本当の理由映画だけではあんまりからない

ワトニーは

農家植物学者)で

メカニックであり

距離トラック運転手であり

宇宙海賊でああるはずんだんだけど、

描かれたのは農家宇宙海賊だけ。しかしこう書くとTOKIOっぽいな

よかった部分

小説にはなかったシーンが最後にあった。正直見たかった部分でもあるのでそこはうれしかった

悪かった改変部分

救助シーンでなぜか**がしゃしゃりでる

結論

2時間30分くらいでは全部はこなせない。12・3話のTVドラマにしてくれればいいのになぁ

あ、私はもう一度見に行きますたぶん。

2016-01-30

ガルパンはいいぞ」ってフレーズがムカつく

なんでわざわざ「いいぞ」何だ?

「ぞ」のせいで押し付けられてる、傲慢さを感じてイラッと来る。

例えば「ガルパンはいいっ!」とかではダメなの?

これだったら柔らかい印象になるし、何よりもゆうきまさみとりみき出渕裕らが80年代連呼してた「原田知世はいいっ!」のダブルミーニングになって

オタク的にも「こいつわかってんじゃん」って流れに持っていけるじゃん。

どうしても「いいっ!」じゃなくて「いいぞ」じゃないとダメ理由あるの?

何なのその上から目線は?

ゴーマンかましてよかですか?」と大差ないじゃん。

2016-01-18

35年勉めて幹部もやった会社を辞めることになったので、愚痴る。

結局何が悪かったのかわかるようでわからんようで、まだ正直気持ちの整理もできていないが、落ち着かせる意味増田に書かせてもらう。

今度、35年つとめた会社退職することになった。いや、正確には一応は役員になっているから、解任か。

解任理由は簡単、

会社人生はいろいろやった。自分なりに会社に貢献してきたつもりだったし、事実、苦しいときには俺がやった事業会社の新しい展開をやれたとは思う。

ただ、その事実のものを、専務の奴は気にくわなかったんだと思う。

もういい加減、愛想が尽きた。今は、あん会社は徐々に腐っていけばいいと思う。

入社したころ

入社したときは、企画職でも営業でもなく事務職だった。ただ、ちょうどその頃会社はその頃の看板商品が大ヒットしていて、人手が足りなくなってた。

そこで、他の部署に応援に回される事になって、いろいろな部署の応援をやった。

人海戦術DM発送、苦情受け付けに倉庫整理、制服の繕い物、展示会の売り子から営業の補助まで、何でもやったよ。その中で、最終的にある製品企画プロジェクトに回された事が転機になった。

そのプロジェクト全然注目されて無くて、一応商品化は済ませていたものの、社長専務の覚えも悪く全然売れてなかった。

ただ会社の景気だけは良かったからお取りつぶしにされる事無く済んでいた。

こんな、他にもいくつかあったプロジェクトの一つだった。一応は責任者という立場だったが部下はいなかった。

プロジェクトに関わってから

会社はどこまで行っても同族企業で、その上社長や専務が強力なコネクションを持って仕事を取ってくるような所があった。

から社長専務の覚えがめでたけりゃ予算をもらえてそれだけである程度売れる。

ただ、そういう所はひたすら専務の言うことを聞いてなきゃだめ、言いなりになってないと駄目と言う感じだった。

一方で、そうではないところは完全に日陰。だから俺がやる事になった所は、商売としてはさっぱりだったが、その代わり注目もされないので専務に横やりを入れられることもなく、自由にやる事ができた。とにかく当時は看板商品が売れに売れてお取りつぶしにするような手間すら惜しかったのだろ。

どうせつぶれるのだろうし、いろいろな場所でいろいろな手伝いをして歩いてずっと考えてたビジネスプランを実行してみることにした。

それが、当たった。ビジネスプランには自信が無いわけじゃないが、時代に当たった運もある。

もちろん、始めはいろいろと難しかったけど、取り組み初めて数年で軌道に乗り始めた。

プロジェクト成功と、時代の流れと、看板商品廃止

ちょうど時代は、昭和という時代が終わり数年たったころ。

バブルの残り香が消え始め、酔いが覚めるように人々はだんだんともうバブルは終わったんだと言う空気感になり始めた頃。そんな時代が切り替わるタイミングというのはいろいろと古い商売と新しい商売が入れ替わっていく。

そんなタイミングにあっても、出た芽は小さくて、昔から商売をしている人にすれば、たまに生まれてすぐに消えるようなものに見えていたと思う。だからそう言う新しいことをやろうとしている人は、今の商売でうまくいっている人々に相手にされていなかった。

そこに俺は、今の商売でうまくっている所の看板を使って乗り込むことで、一気に市場存在感を出すことができた。今流で言うと社内ベンチャーということになるのだろうか。最初は小さかった商売だんだんとうまく行き始めた。

ただ、うまくいきすぎた。いや、違うか、本当に時代が変わっていた。これは悪い事に、これは看板商品の方がだんだん時代に通用しなくなってきたことも意味してた。前の看板商品だんだんと売れ行きが鈍っていく。一方で俺の商品は売れていく。

そうして、あるとき有力な取引先が3つも相次いで路線変更をし、うちの商品のそれまでの看板製品の扱いを大幅に絞った。その代わり採用されたのが俺がやってた路線商品

うれしいと思うよりも、もう必死だったよ。気楽にやってたのにいつの間にか主流の落ちた売上を俺が支えなきゃならない立場になってしまった。必死必死会社を守るために働いた。幸いにして努力は報われてどんどん売上は伸びたが、主流派商品はどんどん駄目になっていった。

そして…主流派商品がついに販売できなくなった。

よく覚えている、阪神淡路大震災があり、オウム真理教事件があった頃だ。

専務が関わっていた主流派の方は、既存設備が無理がたたって主力品が販売できなくなった。

一方で、同系統代替品を用意はしていたが、売れない。それはそうだ。時代の変化について行けなくなったから。前と全く同じ商品だったから売れていただけで、時代に合わない違う新製品を出しても売れなくなっていた。

会社は支える事ができた、ただ、それが…

一方で俺の方の商品は順調に売れていた。そこで、俺はよかれと思って、俺の方の商品に、主流派商品をセット販売を少しずつ始めていた。どうも専務たちはそれを本当はやりたくないような雰囲気が合ったが、当時は完全に俺の商品以外は赤字になっていたからだ。

また、この新しい商品ノウハウは社内にも公開した。当然だ、秘密にする理由がない。

これで、だんだんと社内の方にも広まり始めた。

これによって主流の方のラインだんだんと復帰し始めた。

ただ、ここまで来ても俺がやっていた方のラインは、メインのラインと完全に交わることはなかった。ただ、スタッフ交流は行われていたし、現場レベルでは別に完全に分離されているわけじゃなかった。

社長専務が主流の方に力を入れていて、こちらに何も言ってこないのは以前からだったし、何よりもそう言う体制があったからこそ、時代の流れの変化に会社として対応ができたから、それはそれで好ましいと思って、特に気にしなかったんだ。

ただ、今思うと、だんだんとひずみが蓄積していったのだと思う。

新しい時代の変化と、決定的な出来事

いくつか時代象徴する出来事というのがあるが、オウム真理教事件が以前の時代の節目を象徴したものなら、俺にとってのその次は、リーマンショックだったと思う。

この頃から市場環境が再び大きく変化し始めた。商売環境が再び変化し、90年代確立しつつあったやり方が再び通用しなくなった。顧客予算配分が大幅に変わり、そもそも市場が縮小し始めた。これにより売上が頭打ちになり始めた。当然手は打っている。手を打ったから大幅な売上減少にまでは至らなかったが、このままではじり貧なのは間違いが無い。

そして時代が回るうちに、うちの会社で主流派社長専務がやってきていた古いスタイルが再び受けるようになってきた。主流派は、こちらが作り上げ、提供したやり方と、80年代からやっている古いやり方両方を知っているため、堅調に伸び続けた。

当然、我々も後を追おうと考えた。

しかし、ここで、2つの決定的な出来事が起きた。

  1. こちらから流派側に協力を求めたが、拒否された。
  2. 再び来た時代の節目に、打とうと考えた新たな手を禁止してきた。

この二つのうち、どちらかを認めてくれるのならば、まだ耐えられた。ただ、両方とも封じられてしまったら、もう手も足も出ずに、座して沈んでいくのを待つしか無い。

しかし、もう問題は俺だけの問題でも、俺の部下だけの問題でもなく、供給責任として商品を届ける取引先や、それに連なる経済生態系に対して責任が及ぶようになってしまった。

そこで俺は、ここへ来て明確な指示への違反をした。いろいろと問題にならないように配慮をしつつ、せめて影響が小さくなるように、できる限りの手配をし、できる限りの手を打った。

専務からは何度も話は合った。そのたびにできる限り社の方針に従いながらも、しか責任は果たすように新しい方向に舵を切っていった。

とどめとなった「うわさ」

専務からの締付は強くなってきてはいたが、専務はそもそも会社愛が非常に強い人間でもある。ある程度の自制は効いていたのか、俺や幹部には強く当たるが、実際に決まった業務に影響が出るようなことはなかった。関係性は冷え込んで、それは取引先にまでしれるような状況になっていたが。

均衡状態が一気に動いたのは、ある噂だった。

それは俺が、独立するというものだった。

タイミングとしては最悪だった。社長専務はもう高齢で、後継者の話がでて、専務の娘が会社に入り、次期社長に決まっていた。そこでいろいろな整理が始まっていた頃だった。

もちろん、俺にはそんな気は全くなかった。弁解もした。ただ、これが「とどめ」になった。

専務からの指示はどんどん強くなっていった。それは俺に言うだけではなく、従来は現場レベルではある程度協業できていた末端の業務にも影響が出始めた。

そして去年の1月専務に呼び出された。慌てて向かうとそこには専務の他に取引先の人間と、会社顧問弁護士がいた。専務取引先の人間に、独立する気も社長の座をねらってもいないと直接説明するように求めた。

俺は求められたように、何度も繰り返していた同じ話をした。そんなつもりは全くない、これからもやっていくつもりだと。事実として、社長専務戦後直後から作り上げた偉大なブランド力と、会社の巨大なシステムがなければ商売は続けられないし、それを辞めるメリットはどこにもなかった。冷静になれば誰にでもわかることだ。

ただ、専務はその取引先がいる席上で、そういった説明だけではなく、俺がやっている商品がいかに駄目か、いくらやっても会社の主流は専務商品であり、劣った亜流であるかを演説し始めた。顧客まで馬鹿にするような発言。はっきり言って事実じゃない。そうして言ったのだ。主流になっているラインと、俺がやっているラインが分かれて摩擦がある事そのもの存在せず、もし存在しているとしたら刃を向けているのと同じだから、辞めてもらうと。

話はあっという間に広まった。

言い分。

わかっている。いくらやっても主流になれないことは。

だが、会社問題になったときに、古いやり方に固執して市場変化に対応できず、それでも売ろうとして製品を壊してしまったの誰なのか、収益を上げて会社を支えたのは誰なのか、それぐらいは人気視していると思っていた。

専務後生大事に掲げる理想ははっきり言って利益になってない。それは我々が作り上げた売れ筋の土壌の上にしか存在できないものだ。それを認めろとは言わないが、否定するということはどういうことなのか。

主流になりたいと思ったことがないと言ったら事実ではないが、主流にしてくれと言ったことはないではないか。それでも何故、敵視してくるのか。

専務の言い分、それがすべてでたらめとは言わない。もっともな指摘はあるだろう。古い伝統理想を掲げることは大事だ。

しかし、古い理想を古いやり方が再び流行が回るように時代の流れになったからと言って、それは合っていたとは言わない。

止まっている時計は必ず一日に一度は正確な時間を示す、しかしそれは時を動かしているものいるからだ。止まっていることと動いている事は全く違う。

正直愛想が尽きた。

今、会社は手足、足かせをして新しい手法を認めていない。

この方針は続けることになるだろう。少なくとも社長専務がいる限りは。その娘がいる限りは。ただ、誰の目にもその方針でいつかは行き詰まることはわかりきっている。消えてしまうことはないだろうが、市場は大幅に縮小することになるだろう。

専務取引先がいる席上でこう言った。「辞めろ」と。本流と一緒にやろうとしたとき、それを拒否し壁を決定的にした本人が、摩擦が存在するならば、辞めろと。ならば辞めてやろうと思う。

今後について

ただ、そう決めたからと言って、いきなり出社しないとかではなく、いなくなっても問題が無くなるまで引き継ぎをするあたり、結局俺は小物なのだと思う。

あいつが勝手に辞めたか会社が駄目になったとか言われるのも癪に触る。部下が困るのも本意では無い。結局一年かかってしまった。

希望を言うならば、ただ、進行の遅い癌のようにじわじわ会社をむしばんでいって、最後どうにもならなくなった時に、あのときあいつが残っていれば違ったのだろうなと言わせたいと言う程度の希望はある。(これは呪いでもある)

金なら十分すぎるほどあるし、仕事しかしてこなかったから養わなきゃならん家族もいない。これからは気楽にやろうと思っている。

悩み事としては、俺が辞めるではなく独立して新しい会社を興そうと考えてると勘違いして、ついて行きますと言ってる部下をなだめるのに苦労している。

俺も、それなりに人望はあると思ったが、そこまでとは、正直感動した。

感動したが、部下たちもあん会社でそんなことを言ったら会社での立場が完全に駄目になることはわかりきっているのに言ってしまった。だからといって本当に会社を興してうまくいくとは思っていないので彼らを拾うこともできない。

もう噂になっていると言う所で頭が痛いが、最後奉公だと思って(会社はどうでもいいが、部下や取引先は大切だ)各方面にこの下げなれた軽い頭を下げに行ってくるつもりだ。

(この話はフィクションです。現実団体、そのほかとは関係がありません。よく似ているものがあっても、無関係です。)

2016-01-16

すみれSeptemberLoveのミックスは・・・

CMタイアップという形でテレビ放送されることをすごく意識したらしい

70~80年代ってテレビタイアップのおかげでマスを使ったプロモーションが劇的に発展した時代だよな

音楽にさほど興味がない人間にもアピールできたことがある意味スケール大きくしてったのかも

今でいうつべで世界に発信みたいな感覚に入ってたというか。そういう考えの萌芽がここらへんで生まれたような気もする

http://anond.hatelabo.jp/20160116005923

2016-01-08

美少女の皮をかぶったオッサン

知らないうちに「ギタ女」ブーム、「ガールズバンドブームがきているらしい。

それでデビュー3年未満くらいの女性アーティスト音楽をいくつか聴いてみた。

その中に、メンバー全員女の子1720歳くらい)であるにもかかわらずアレンジ80年代ロックを髣髴とさせる知ってる人には思わずニヤリのフレーズがあったりして最初は「よく勉強してるな」くらいに思ってた。

しかし詳しく調べてみるとそういうバンドほとんどは実際に曲作りをしているのは元ミュージシャン崩れのおっさんプロデューサーであることがわかった。

ていうかほとんどのガールズバンドやギタ女がそうだった。

なんだか美少女の皮をかぶったオッサンの曲を聴いているようで最近は素直に音楽を楽しめない。

2016-01-05

昭和みたい

一口に「昭和みたい」と言っても約65年間もあったわけだが、人が「昭和みたい」と言った場合イメージって、西暦何年くらいのことを指しているのだろう。

「この年代の人ならだいたい19**あたりのことを言っている」という調査みたいなものデータって無いのかしら?

2ちゃんスレで「ラブライブ」の初期の絵柄って昭和アニメみたいだよな」ってレスが有って「・・・は?」という気分になったが、1990年代に生まれた人にとってはそういう感覚なのだろうか

昭和みたい


同様に「90年代みたい」「80年代みたい」もあるな。

2016-01-04

日本で働く韓国人アニメーター達が受けた差別発言の例

1■  ガンダムビルドファイターズワンパンマン等の作画監督を務めた金世俊氏の場合

http://archive.2ch-ranking.net/asaloon/1352786685.html

日本人 ?@fuck__korea

@gojooni 朝鮮人は今すぐ日本から出て行け。これ以上ガンダムを汚すな

Retweeted by 金世俊

日本人 ?@fuck__korea

@gojooni 竹島日本領土だ。図々しく領有権を主張するな泥棒民族が。

Retweeted by 金世俊

金世俊 ?@gojooni

@sobacocco @kity_cassis まあ、人生ってこんなもんでしょう!

僕みたいなやつで気がすむんだったらいくら言われてもかまいません。d(^_^o)

なおfuck__koreaは該当ツイートを削除して逃亡。



2■  80年代初期からドラえもんエスパー魔美などを担当し、今も現役のシンエイ動画社員演出家パク キョンスン氏の場合

http://umigami.sakura.ne.jp/soudan08.html

 まあ どれもこれも さくしゃは しに

   のこった むのうなスタッフが さくひんタイトルにしがみついて

   つづいているようなもんだから いちばんわるいのは やつらだな パクキョンスンとか あのあたり

このサイト韓国ヘイトネタが多いのでこれも意図的な物。

サイトはもう更新されてないが、管理人ツイッター稼働中

https://twitter.com/umigami_houkou

2015-12-28

http://anond.hatelabo.jp/20151228183731

いやいやいやいやいやいやないないw

アニメ同人誌好きな女なんて、80年代からどこに出しても恥ずかしいオタク扱いだよ。

当人達も自分オタクである自覚していた。オタクだといじめられたという経験がある女も多いはず。

ただオタク世界から完全に離れた人間にはそういう女の存在があまり知られていなかっただけ。

オタクという人種存在マスコミ最初に賑わせた時代宮崎とか宅八郎とかその辺)は、女オタク殆ど腐女子だったため

(当時は所謂乙女系や夢のような「女オタク向けの男女カプもの」はほぼ無かったし、男性向けを好む女オタク殆どいなかった)

オタクマスコミで取り上げられる事がなかったってのが大きな要因だと思う。

二次元美少女が好きな男」であれば分かりやすいけど、「ホモが好きな女」は分かりにくいからね。

「女オタクが増えた」と言われるようになったのは腐ではない女オタクが増えてからだよ。

元増田が言ってる記事もだけど、男女カプ好きやイケメン好きは非オタクにも理解やすからマスコミで取り上げられやすい。

2015-12-27

http://anond.hatelabo.jp/20151227142915

差別とまでは言わないけどいい加減古臭いよな、とは80年代くらいから言われている

2015-12-23

ポップス名盤Blue Avenue / 花澤香菜」について(長々と)語りたい

このアルバムはすごい名盤だってものすごく語りたいです。音楽にうるさい方々にも積極的に聴いていただきたいなと思う次第です。

でも、こういうのをあまりべた褒めするのって結構怖いですね。音楽の好みは人それぞれですし。

自分が最高!って思ってても世間的には全くそんなことないなんてことは本当によくあります。妙に褒めると反発をくらいかねないです。

実際、音楽雑誌とかの「2015年ベストアルバム特集」をぱらぱら読んでみても全然話題に出てなかったので。まあそんなもんです。自分視野が狭いだけです。

はいえ、それなりに注目されて評価されてるのかなってのはなんとなく勝手に思っていたので、年間ベストに入ってなくてちょっとがっかりしました。

から自分で語ろうかな、と思い至るわけですが、やっぱり、ハマってしまったあまりに冷静さを失った文章になる気がするので、書いて叩かれるのが少し怖いところはあります

からここに書きます

声優花澤香菜

アルバムについて語る前に花澤香菜という人について少し。

花澤香菜とは、声優です。人気若手女性声優です。名前くらいは聞いたことがある人が多いと思いますし、検索したほうが理解は早いです。

声優の中ではアニメの出演数がトップクラスに多いです。1年間に何十本も出ていたりします。最近は少し落ち着いてきましたけどね。

特徴は、ウィスパーボイスというか、天使のようにかわいらしい声ですね。ヒロインボイスです。個人的には少し荒げた演技も好きですが。

声に含まれ倍音成分がものすごく豊富らしいです。科学的に実証されてるらしいです。

声優なので、当然ソロ歌手デビューする前からキャラソンとか歌っていました。化物語の「恋愛サーキュレーション」という曲がレジェンド級に有名です。

あと、セキレイという作品ライブで歌った時の歌い方がネタにされてて、わりと音痴っぽい扱いを受けてました。

ソロ歌手デビュー

そして、2012年に満を持してソロ歌手デビューをするわけですが、みんな歌の方は割と心配してました。

私も深夜アニメはよく見ていて花澤香菜さんのことは当然知っていましたが、当時は特別好きというわけでもありませんでした。

しかし、プロデュースするのがROUND TABLE北川勝利だというニュースを聞いてにわかに興味が湧いたのを覚えています

ROUND TABLE、及びfeaturing Ninoは好きで聴いていましたし、声質との相性も良さそうだということで、けっこう期待していました。

その後2013年に1stアルバムclaire」がリリースされたのですが、確かに名盤でした。

北川さんをはじめ、中塚武神前暁カジヒデキ宮川弾矢野博康沖井礼二などなど、渋谷系の流れを汲むポップス好きにとってはたまらない作家陣で、花澤さんにぴったりの歌を作ってくれました。

花澤さんも声優らしく表現力豊かに歌いこなしていて素晴らしかった。「マダダーレモー」とはなんだったのか。たぶん自分の歌い方ってのを少しずつわかっていったんでしょうね。

1年後の2014年には25歳の誕生日を迎えることにちなんで25曲入りのアルバム「25」をリリースしました。ものすごいハイペースです。

この2ndアルバムでは岩里祐穂さんを作詞に迎え、花澤さんと意見を交わしつつパーソナルな部分を反映させた曲作りをしています

そのうえで、25曲という多さを生かして幅広いジャンルの曲に挑戦していきました。

そんなこんなで、アニメやらレコーディングやらライブやらで多忙を極めた後に迎えたソロ活動3rdシーズン集大成が「Blue avenue」になるわけです。

ここでようやっとBlue Avenueの話

Blue Avenueリリースされるまでに、3つの先行シングルが発売されました。

『ほほ笑みモード』

『こきゅうとす』

『君がいなくちゃだめなんだ』

しかし、この3曲を聴いて「このアルバムってこんな感じか」と思ってはいけません。

しろ、この3曲がアルバムの中で最もコンセプトから外れている曲といっても過言ではないでしょう。

Blue Avenueってこんなアルバム

では、このアルバムはどんなコンセプトで制作されたのでしょうか?

Blue Avenue」のコンセプトは一言でいえば「ニューヨーク」です。

テーマニューヨークになった経緯はインタビューで話されています

──今作のテーマは「ニューヨーク」とのことですが、なぜこのテーマを?

ニューヨークはわりと後付けなんです。アコースティックライブの「かなまつり」みたいな少人数でのライブを何度か経験して、少ない音と声で作り上げる空気感っていいなと思っていて。

3rdアルバム方向性を考えているときに、「あの自由音楽を楽しむ感じを生かすなら、ジャズをやってみるのもいいんじゃない?」って意見が上がったんです。

その中でニューヨークというキーワードが浮かび上がって。ジャズの街でもあるし、ほかの新しい音楽に挑戦するのにも「ニューヨーク」をテーマにすれば統一感のある作品になるんじゃない?って。

花澤香菜「Blue Avenue」インタビュー (1/3) - 音楽ナタリー Power Push

ジャズAORフュージョンレゲエなど、これまでのアルバムと比べると「大人」な雰囲気を持った曲が多めのアルバムになっています

そして、ニューヨークといっても70~80年代くらいのニューヨークイメージという感じがします。

それはSwing Out Sisterが参加してるのもあるかもしれませんね。

詳しい方ならば、楽曲クレジットを見ればこのアルバムがどういったアルバムなのかがわかるかもしれませんね。

ということで曲目・スタッフリストを載せたいのですが、長いので記事の末尾に載せました。

曲目リストへジャンプ

Blue Avenueのすごいなと思うところ

こういうのをあまり主張するのもどうかと思うんですが、参加しているミュージシャンが豪華です。

クレジットを見ていただければわかるように、今までのアルバムでおなじみの作家陣に加え、シングル曲ではSTUDIO APARTMENTやくしまるえつこがサウンドプロデュースをしたり、2つのニューヨークレコーディング曲においてウィルリーやスティーヴ・ジョーダンなどの海外スタジオミュージシャンの参加、80年代から活躍するイギリスユニットスウィングアウトシスター提供曲など、一流の人たちがたくさん参加しています

まあ、極端な話、名前は知らなくてもいいと思うんですけどね。聴けばわかりますから。「I ♥ NEY DAY!」「Nobody Knows」での軽快なドラム気持ち良いなあとか、「Dream A Dream」の洋楽っぽい感じがすごい良いとか。ここでいう洋楽っぽいってのは英語圏の歌っぽいなあっていう意味ですね。洋楽日本語カバーみたいな雰囲気がありますね。それもまた味。そして、セリフパートがあって、もしかして本業声優であることを意識して作ってくれたのかなとか想像してみたり。

おなじみの作家陣もすごい良い仕事をしてくれています。というかキレキレです。特に矢野博康作曲「We Are So in Love」が光ってますね。4つ打ちフュージョンで、イントロからもうたまらないです。シンバルズの頃から思っていたんですが、矢野さんは王道のポップソングもいいんですけど少し趣味に走った感じの曲を書くと時々とんでもない名曲を生み出しますね。

一つだけ主張しておきたいのは、みんな決して無駄遣いではないということですね。すべてが良い方向に結びついています

ニューヨーク」というコンセプトがあって非常に統一感があるのが素晴らしいです。

最初に「シングル曲がコンセプトから外れている=ニューヨークっぽくない」と言っておいてなんなんだ、と思われるかもしれませんが、このアルバム面白いところは3つのシングル曲が違和感なく自然に収まっているところなんですね。

バラードの「君がいなくちゃだめなんだ」が終盤に入ることでアルバムがよりドラマチックになっています。そこから最後の曲「Blue Avenueを探して」に続くのがもう最高ですね。西寺郷太さんの歌詞がいいんですよ。

クラブミュージックの「ほほ笑みモード」ややくしまるえつこさんの個性が色濃く出ている「こきゅうとす」も、意外なくらい自然に入ってるんですよね。それは曲順が考えられているのもあるんですが、「ほほ笑みモード」がアルバムミックスになっていたりなど、音づくりにこだわっているからというのもあるのでしょう。後述しますが、このアルバムは音が良いです。

アルバムとして非常によくまとまっていて、通して聴いた後の余韻が良い感じです。

  • 音質の良さ

NYで録音した2曲は際立って音が良いんですけど、それに劣らず全体的に非常に高いクオリティの音づくりがされています。花澤さんのアルバムは1stの頃から一貫してソニーの茅根裕司氏がマスタリングエンジニアを務めていて、常にクオリティが高かったんですが、今回は最高の出来栄えなのではないでしょうか。オーディオに詳しいわけではないので断言はできないですけど。

シングル曲が違和感なく収まっているのもマスタリングによるところが大きいのでしょうか。詳しくはわかりませんが、ぜひ良いヘッドホンでじっくり聴いてほしいと思えるくらい良い音です。

ニューヨークっぽいということでAORとかフュージョンを取り入れた、と聞いても正直ピンとこない人が多いんじゃないかと思いますAORってどんな音楽かを説明できる人って実はそんなに多くないのではないかと。結構マニアックなところを突いてきてると思います(そんなことないよ、常識だよとお思いの方もいるでしょうが)。

でも、そういうジャンルとか全く分からなくても「良いな」と思えるようなアルバムになっているのではないかと思うのです。それは曲自体がそう作られているというのもあるかもしれないんですけど、やはり花澤香菜が歌うということでポップスとして完成されるというか、そこに花澤さんの歌のすごさがあるのではないかと思っています

3rdアルバムを出すまでの3年間で60曲以上のオリジナル楽曲を歌い、ライブも精力的にこなしてきたからこそその次元に達しているというか、こういう曲を楽しみながらポップスとして歌える筋力がついたのではないかなと思うのです。それこそ「25」あたりの頃の怒涛のスケジュール千本ノックのように効いてるのかもしれないですね。

1stの頃は作家の作る曲を最大限に活かすために歌うという感じ、それこそ声優としてディレクションに応えるような感じで歌っていたように思うのですが、「Blue Avenue」ではコンセプトの発端が花澤さんの意見であることからも、ちゃん歌手になってきてるのだなと感じます

当然ですが、豪華なメンツに霞むこともなく、曲に負けているだとか歌わされてるだとかいう印象を全く受けません。むしろ北川さんも他の作家さんも花澤さんをプロデュースすることで新しい扉を開けているような感じさえします。インスピレーションを与える「ミューズ」なのかもしれませんね。

私が花澤さんのアルバムの中で際立ってこれを好きなのは、花澤さんと作家陣が一緒になって制作している感じを受けるからなのかもしれません。化学反応が起きているのをひしひしと感じます

また、花澤さんは1stの頃から自作詞曲を歌っているのですが、今回も2曲作詞していて、ちょっともこなれてきたというか、アーティストとしての一面が出てきたような感じがします。

タップダンスの音が聴こえてきたら」では音楽に身を委ねることの喜びをシンプルに書いていて、歌を楽しめている感じが伝わってきます

タップダンスの音が 聴こえてきたら

軽やかなそのリズムに 身をまかせて踊るの


寄りかかる小説も どんな優しい言葉

はいらない ふみならそう 夢中になるだけさ

一方、「プール」では暗い部分を歌っている感じで、こういうのがあるとなんというか、深みが増しますよね。

花澤さんは詞を書くと少し重たい感じになってしまうみたいで、それもまた個性というか、人気声優としてバリバリ活躍している彼女の影の部分が垣間見れるようで、イイですよね。

どうやって喋ってたか

ねえ どうやって眠ってたか

どうやって歩いてたか

ねえ どうやって 笑ってたのかな

からない 思い出せないの


空っぽプール 泳ぎ続けるの

空っぽプール 泳ぎ続けてる

ライブがすごい

しかたらここまで惚れ込んでいる理由ライブを見たからなのかもしれません。花澤香菜の歌の魅力の真骨頂ライブにあるのかもしれません。

武道館公演の映像を収録した「Live Avenue Kana Hanazawa in Budokan」というBDが発売されているのですが、アコースティックライブ映像も収録されていまして、他にも素晴らしい映像特典もありまして、とても素晴らしい商品です。

花澤さんの歌って生演奏にすごく合うんですよね。地上波で「こきゅうとす」を披露したこともあるんですけど、それとは全然違いますね。ライブの「こきゅうとす」すごく良いです。

武道館ライブではバックバンド通称「ディスティネーションズ」にホーンも加わって、とても豪華なものになっています

一番の見どころはジェームス・ブラウンの「Get Up (Sex Machine)」(ゲロッパ)に合わせて花澤さんが好きなパン名前を叫ぶというパフォーマンスメロンパンメロメロ!)。冷静に考えるとすごくくだらないシャレなんですが、演奏ガチであることと、みんなすごく楽しげな様子が印象的で、とても幸せ空間が出来上がってるなあと感じました。

あと、花澤さんのパフォーマンスがいちいちかわいらしいんですよね。「Merry Go Round」の振り付けとか。

そして、アコースティックライブが素晴らしいんです。花澤さんの生歌ってこんなに良いものなのか、とため息が出ますよ。本当に、歌がヘタであるような扱いをされていたのが嘘みたいです。声量は確かにそんなにないのですが、歌の細かい表情付けがまらなく上手いです。ピアノギターだけの少ない音だと余計に際立ちますね。

こんな人に薦めたい

誰にと言われれば万人に、と言いたくもなるんですけども。

最近星野源やらceroやらで、ブラックミュージックとかシティポップとかそういう言葉がよく聞かれるようになったんですけど、このアルバムもそれと同じ文脈で語ることができるのではと思います

シティポップ」ってもはや言葉が独り歩きしだしてよく分からない感じなんですけど、街のことを歌うのがシティポップだとするなら「Blue Avenue」も十分当てはまりますよね。

また、北川勝利さんをはじめとした作家陣は、最近評価の流れがある気がする「渋谷系」や、最近流行り気味の新しい「シティポップ」の世代狭間にいる人たちなんですよね。どちらも独り歩きしてあやふや状態にある言葉ですけど。

良質な音楽を作ってきながらも長らく日の目を見なかった人たちがこうやって素晴らしいものを作り上げてくれている、というのも感慨深いものはありますね。

そして、70~80年代ニューヨークイメージってことで、けっこうオッサン向けなのかもしれません。……年間ベストに入らなかったのは革新性がないと思われたからなのかも。私は花澤香菜さんが歌うだけで十分新しいと思うんですけど。


というわけで、以上、Blue Avenueについてでした。

参考

花澤香菜Blue Avenueインタビュー - 音楽ナタリー Power Push

http://natalie.mu/music/news/111594

花澤香菜×北川勝利が明かす、“極上のポップソング”の作り方「人生音楽がより密接になってきた」|Real Sound|リアルサウンド

http://realsound.jp/2015/04/post-3000.html

曲目、スタッフリスト

01.I ♥ NEY DAY!

作詞岩里祐穂 作曲編曲北川勝利 ホーンアレンジ村田陽一
BassWill Lee
Drums : Steve Jordan
Electric GuitarDavid Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Electric Guitar : 山之内俊夫(流線形
Wind Chime, Chorus北川勝利ROUND TABLE
Chorus : acane_madder

02.ほほ笑みモードアルバムミックス

作詞岩里祐穂 作曲編曲STUDIO APARTMENT
Guitar堀越雄輔
Vocal Direction : 北川勝利ROUND TABLE
Sound produced by STUDIO APARTMENT

03.Nobody Knows

作詞岩里祐穂 作曲北川勝利 編曲北園みなみ北川勝利
BassWill Lee
Drums : Steve Jordan
Electric GuitarDavid Spinozza
Piano, Organ : Rob Mounsey
Trumpet : Jeff Kievit
Trombone : Mike Davis
Saxophone : Andy Snitzer
Conga, Tambourine : 三沢またろう
Wuritzer, Claviniet, Analog Synthesizer北園みなみ
appears courtesy of Polystar Co.,Ltd.)
Wind Chime, Shaker : 北川勝利ROUND TABLE
Chorus : acane_madder

04.ブルーベリーナイト

作詞作曲編曲宮川弾
Programming, Clarinet, Saxophone, Chorus宮川弾
Guitar後藤秀人
Chorus : acane_madder

05.Trace

作詞岩里祐穂 作曲編曲 : mito
Drums千住宗臣
GuitarSaigenji Permalink | 記事への反応(0) | 15:20

2015-12-20

http://anond.hatelabo.jp/20151220164058

大塚英志80年代原稿を読むと、同時期の全日試合休憩タイムレベルグラウンドの攻防にもなってない攻防だけを15分延々続けているだけの旧UWFを、完全ガチ未来格闘技だと思って興奮して書いているものを見かけたりする。

はてなでもよく、ダッチワイフ試合してるプロレスを新しい真のエンターテイメントだとかい論調で語ってる手合いがいるじゃん。

20年後に読み返して自殺しないように今すぐネットからその痕跡を消したほうが良いと思う。

2015-12-15

なぜ○○なのかって?ってイチイチ入れてくる人


80年代以降のポップコンテンツ盲目的に見過ぎ。誰も聞いてないし、修辞的・演出的に飽きられた方法なの小学校の時に日記で注意されなかったのか?

2015-12-14

最近何かと話題同性愛云々の話

ぶっちゃけ、ほんの最近まで同性愛者を犯罪者扱いしていた国々でどでかい反動が起きてるだけなんじゃね、と。

イギリスとか90年代まで男性同士のセックス犯罪だった地域が残ってたし、アメリカなんて21世紀になっても違法地域ゴロゴロあった。

フランス同性愛売春と同等の社会悪と見なされていて、公共の場での異性装(男が女装したり、女が男装したり)は80年代まで違法だった。ドイツ90年代まで「男同士」は犯罪だった。

そういう過去の過ちを正すために揺り戻しが来ているだけだよな。

そもそも日本はかれこれ明治時代からずーっと同性愛合法のままだったわけでさ。

しかも当時の白人ときたら同性愛者を野放しにする土人ジャップランドwww」みたいな価値観日本バカしまくってたわけ。

そんな西欧諸国の都合に日本がどれだけ付き合う必要あるのか、ちょっと冷静になった方がいいんじゃないか?

2015-12-07

http://anond.hatelabo.jp/20151207142142

80年代ゲーセン行ける歳だったって事は今40代くらい?

もうゲーセンなんて子連れ子供向けゲームやるくらいしか場所ないだろ

ゲーセンねーなぁ…

80年代もっとプレイしとくんだった…

ゲーセン禁止令とか触れて回ってた当時のPTAは許されざるよ

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