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はてなキーワード: 権威とは

2021-03-21

anond:20210320211611

何というかアカデミズムの中に居る人ってかなり神聖化されてた面があるし学歴や業績=権威だったわけだけど、完全にメッキ剥がれちゃったよね

やってることが青識みたいな無業績屁理屈コネマンと仲良しこよしって、医者祈祷師をスタッフに入れて開業しましたとか代替医療で儲けてますとかと同じだもん

呉座なんたらみたいな小物のブクマ何個も乱立させるのやめろ

初報のさえぼー先生やらのツイのブクマはいいけどさあ

続報の晒しだとか謝罪だとか本人のツイッター、木っ端アカウント晒しまで新着に載せまくるはてサスパムみたいなブクマ連投の手口は勘弁してくれよ。

他のまともなエントリが全滅して興味薄い奴にとって低品質サイトになりすぎるんだよ。

呉座なんとかはさえぼー等を中傷したミソジニー野郎。大した権威知名度もない研究者情報なんてこれ以上要らんわ。

いいとこ1,2エントリーまでに絞ってくれ。たくさんのツイートやら晒したいならTogetterにでもまとめてブクマ一本に絞れや。

ウマ娘はマジ女神

ウマ娘はマジ女神である

それもそのはず、人間と同等の身体サイズと知能でありながら馬並みの身体能力保有している生物からだ。

人間戦争キモは「如何にアウトレンジから攻撃を撃ち、撃ち返されないか?」であることはよく知られている。

人間事実上地上最強生物になれた理由は、知能はもちろんのことだが、訓練した者であれば拳大の石を100m先へ投擲できるという他の生物には真似の出来ない優秀すぎるアウトレンジ攻撃能力のお陰だ。

アウトレンジから石や槍を投擲することによって自分は外敵の攻撃範囲から一方的攻撃することが可能で、これによってナウマンゾウ絶滅させるほど効率的な狩りを行えていた。

しかし、人間同士の争いになるとどうしても投擲した石や槍を投げ返されることが問題視され、より射程のある長弓が登場するようになる。そして飛んできた矢は弓が無いと撃ち返せない。

察しの良い者ならば気付いただろう。銃や砲はより射程があり弾の再利用すら出来ないし、大陸間弾道ミサイルは射程の究極である

この状況でウマ娘という生物存在する世界観想像してみて欲しい。

ウマ娘人間と同等の身体サイズと知能でありながら馬並みの身体能力保有しており、人間を圧倒する投擲能力を発揮できる。人間いくら石を投擲したどころでウマ娘に届かないがウマ娘からすると有効射程距離なのだ

弓矢が登場しても同様だ。人間には引けぬ強弓で圧倒的なアウトレンジから矢の雨をウマ娘は振らせてくる。

辛くもウマ娘のアウトレンジ攻撃から生き残った人間が居たとしても、悪夢のような超スピード突撃されて疲弊した人間たちは一気に殲滅されてしまたことだろう。

そして忘れてはならない、ウマ娘人間と同等の身体サイズ、そして同等の知能を有しているのだ。

これはつまり人間からするとバケモノのようなこの生物は高い知能で隊列を組んで軍事行動すらやってのける存在であることを意味している。

強すぎるウマ娘古代に畏敬を集めたことは想像に難しくなく、畏敬は崇拝に、そして信仰として成立した可能性がある。

それこそがウマ娘世界の三女神であり、だからこそウマ娘は三女神の生き写しのような姿をしている。

ウマ娘世界神話は詳細に語られていないが、すべてのウマ娘は三女神末裔である可能性もそこそこに高いのだ。つまり全てのウマ娘は神の血統である

ウマ娘国家体を成し、文明を築き上げ、神の血統たる王侯貴族として治世を行い、我々人間ウマ娘の功績のおこぼれにあずかっていた。

これはウマ娘国家体同士の戦争過程近代以降に人間が「解放」されるまで続いたであろう。

例えばおそらくは東方島国では権力ウマ娘が持ち政権を築き、人間女神末裔祭祀巫女として仕え、やがて権威化していたりするはずだ。きっとトレーナーはその名残であろう。

そうウマ娘はマジ女神、マジ女神からこそ歌姫でありアイドルであり現代人間サイリウムを振るのだ。

インセルやるにしてもカジュアル馬鹿にされるようになっちゃった饅頭を持ち上げることねえだろ…って思うんだけど

あの界隈ではまだ権威なんだよな。反知性主義の奴が内輪の知的権威再生産してんのはウケる

2021-03-18

ブリンケン長官中国、一貫して約束破ってきた…反民主主義に対抗しなければ」

https://s.japanese.joins.com/jarticle/276704

アントニーブリンケン米国長官は18日、「中国約束を一貫して破ってきたことを明確に認識している」とし、「中国の反民主主義的行動に対抗することがより重要だ」と述べた。

ブリンケン長官はこの日、ソウル鍾路区(チョンノグ)の韓国外交部庁舎で韓米外交国防長官会議後に行われた共同記者会見で、「(会議で)中国攻撃的かつ権威的な行動が、インド太平洋地域の安定と安全保障繁栄にどんな問題をもたらしているか議論した」と述べた。

また、「中国の行動のために、我々同盟間で共通したアプローチを行うことが一層重要になった」とし、「世界的に民主主義人権の後退現象が現れている。このような時ほど中国の反民主的行動に対抗することが重要だ」と述べた。

北朝鮮については「我々は、北朝鮮の非核化に専念し、北朝鮮が与える広範囲の脅威を低減させなければならない」とし、「北朝鮮住民は、広範囲かつ体系的な蹂躙を受けている」と述べた。

バイデン人権派だから慰安婦問題韓国の味方をするとか日本は苦境に陥るとかほざいてた阿呆はいまどうしてるんだろな。

anond:20210317182955

ゲイが祝福されない云々はともかく、

定説は考えようによってはそんなに悪いものではないと思う

資本主義キリスト教プロテスタンティズムからまれたとも考えられている

宗教改革におけるカルヴァン思想は、より徹底した聖書中心主義であり、神は絶対的権威をもち、人間原罪キリストの福音によってのみ救われるというものであった。その神による救済は「予(あらかじ)め定められている」であり、それを定めるのは絶対権限を持つ神だけである、したがって「人間はすべて平等に創られてはいない。永遠生命にあずかるもの永遠の劫罰に喘ぐのも、すべて前もって定められている」とした。そのような人間がどのようにして神への絶対的服従を示すことができるかというと、現世の天職を与えられたものとして務めることでしかできない、と説いた。このようなカルヴァン派の信仰西ヨーロッパ商工業者中産階級)に支持されていった。そしてこの西ヨーロッパ商工業者の中から近代社会を出現させる資本主義が生まれてきた。→『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

いずれにせよ、神は最初から私を救うか救わないかという正解を持っているが、それは私が死んで答え合わせがあるのであって、

私が死ぬまで正解は分からない、正解はCMのあとではなく死んだあとである

からこそ、目の前の仕事を全うするしかないし、仕事がないとしても人生謳歌するしかないとさえ私は考えている

その、仕事を全うする、人生を楽しむ、といったことも神は最初から計画されていることだし、

もっと広く考えるならば、この世界のすべてが神が計画されていることである

まり自由意志があるようで自由意志がないわけであるが、個々人にとってそれはどうでもいいことなである

なぜなら、我々人は、神様が何をお考えになっているのか、知りようがないかである

そして、それを知ることができるのはイエス・キリストのみであり、それ以外の預言者は偽の預言者である

人は神様が何をお考えになり、これからどうされようとしているのか、知る方法はないはずだからである

から別にキリスト教信仰しろ信心深くあれ、不信心は許さん、とはまったく私は思わないが、

人は機械ではなく、ロジックのみで動作するわけではなく、必ずしも論理的科学思考が正しいとも言えない存在であり、

特別信仰はなくても、頭のどこかに神というか、なにか見えないものを信じる必要性さえあるように私は考える

それは星の王子さまの、大切なものは目に見えないだったり、

水木しげる氏の、見えないものを信じる、にも似ているように私は思っている

キリスト教宗教を悪と考える人たちがこの世界に多く存在することも事実である

しかし、本当に宗教必要ないのか、人の心に平安を与える唯物論的ではない何かが必要ないのか、

個々人がそれぞれ考えておく必要があるように思う

そういえば庵野氏の昔のインタビューの中に、今の庵野氏の心情とは大きく異なっている可能性はあるが、

飽食時代から心の問題を描いた」みたいな発言があったが、

しかにそれはある側面では正しく、それがオウム真理教のような終末思想カルトを多く生み出した

しかし、当時の庵野氏が言う、飽食時代でなければ明日食べるもののことだけ考えるから心は問題にならない、

これは本当だろうか

もちろん、明日食べるもののことだけしか考えられなくはなるだろう、自分もそうなるだろう

しかし、エヴァで例えるなら、その極限的な状態シンジにとってのゲンドウが死ぬシンジにとっての周囲の人たちが死ぬ

でも、自分が生きてるからそれでいいや、みたいに思えるものだろうか

しか他人に対して思い入れがない、思い入れがない他人であればそうかもしれない

極限的な状態であれば、食料のために親が子を食べる、子が親を食べる、人が人を食べる、殺し合い奪い合う、

そういうことが起こっても不思議はない

しかし、人であるならば、どこかで我に返ったとき考えてしまうのではないだろうか

これでいいのか、何か間違っていないか

そういった考えが人にあるからこそ、道具を発明したり、農業発明してきたのではなかったのか

もし、人がそうでないのであれば、今でも殺し合い奪い合っているはずである

なぜなら、それで勝者は生きていけるからである

しかし、そうならなかったのはなぜなのか?

そして、こういった万物すべてを神様計画なさっている

悲しいことだが、大切な人が無残な死を迎えても、これも神様がご計画されていたこである

神様役割は、お賽銭のような賄賂をもらって人の願いを叶えることではないし、

すべての人類一人一人が不自由なく幸せになることでもないかである

逆に考えても、すべての人が幸福世界なんてありえないとしか思えないわけで

あくま個人的解釈だが、まず聖書は寄せ集めの書物という考え方もあるわけで、

キリスト教の中にも聖書無謬であり絶対的に正しいという考え方と、

いや、聖書にも間違いがある、本質的には神が絶対であり神を信じることである、という考えもある

色々なキリスト教があるし、キリスト教以外の宗教もある

からあくま個人的解釈だが、自分としてはキリスト教的に、

ゲイの人だから神に救済されないなどということはないと考える

それよりも最初に書いたように予定説で考えるならば、

ゲイであれノンケであれ関係なく、すべての人たちが救済されるか救済されないか、という問題を抱えており、

それは神様最初から決めているわけであるが、我々人は死ぬまでそれは分からないのである

からこそ、一日一日を大切に生きていくしか、人にはそれぐらいしかできないのである

人は思い上がりやすく、この世界宇宙をすべて悟ったつもりになりがちである

鋼の錬金術師フラスコの中の小人ではないが、神に思い上がるな、と言われるまで人は自らの思い上がりに気が付かない

そして、人は基本的怠惰であり、その思い上がりから歴史的にも多くの悲劇を生み出してきた

神を信じなくてもいいが、自らが思い上がっていないか、常々肝に銘じておく必要があるように思う

神を信じなくてもいいが、星の王子さまの、大切なものは目に見えない、水木しげる氏の、見えないものを信じる、

といったような考え方を非科学的だと馬鹿にするのはどうだろうか、と自問自答する必要があるように思う

2021-03-17

anond:20210317162340

キリスト教自体が、旧約の教義杓子定規解釈して権威にするヘブライ人へのカウンターという側面があるので

教義が正しくない場合もあるんだよという主張をするのは必然とも言える。

いまさら話題同性愛と「聖書矛盾

簡単に言えば、いまだにゲイ問題になってる時点で愚か。

anond:20210316230236

引用するくらい真面目な増田なのでそのうち気づくと思うが、聖書に書いてあることってめちゃくちゃなんだよね。

偶像礼拝する者

引用の「コリント信徒への手紙」にも出てくる偶像って要は、十字架とかキリスト像マリア像のことからね。

そうなんですよ、実は聖書十字架を禁じてるんですよ

知らない人はびっくり。

十字架をあがめる奴は地獄いきなんです。

ゲイ同性愛?に関する記述なんて片手で数えられるほどで聖書同性愛を認めてるかと揉めるくらいなのに、偶像崇拝の禁止」についてはほぼ全編でくどいほど訴えまくってます

死ぬほど「偶像を崇拝するな」と書いてます

引用したら多分文字数制限で引っ掛かって増田投稿できないレベルです。

なんで偶像崇拝が禁止なのかは今回の騒動を見てもわかりますね。

カトリックがー」って騒ぎになってるのは「カトリックという権威」が偶像化されてるからで、偶像化した権威って宗教の形すら歪めちゃうわけですよ。

恐ろしいですね。

十字架とかキリスト像なんかは、「特にカトリックのみなさんが大好きなもの」っす。

いやあ、「聖書に書いてあるから~」とか主張してたのが馬鹿らしくなりますよね。

聖書記述なんて鵜呑みにしてたら、カトリックの時点で神の国に行けねーから。(byプロテスタント

他にも姦通だとか人のものを奪うとか強欲とか酒におぼれるとか、まんまカトリックのやってきた負の歴史のものですねえ。

十戒(神の意志のもの)にある「人殺すな」「物盗むな」すら守れてないわけですし。

まあそういう腐ったカトリックに反発してプロテスタント十字架キリスト像を崇拝しない)が生まれたんだけど、このプロテスタントも「聖書記述に忠実」とか言いつつ、やってることめちゃくちゃなんだよね。

プロテスタントアメリカ宗教と言えば意味が分かってもらえるかもしれない。プロテスタントゲイがお嫌い。でも近親そうk)

ほんで、アル中だったりDVしたり人種差別してる田舎プロテスタント親父が「ゲイとかありえねえよな」って言ってるわけ。すごいね

有色人種ってキリスト本人はどうなる。

他にも、みだらな者とか酒好きとか嘘つきとかある通り、「聖書記述通りならゲイは~」とか言うんだったらすべての人類が同じ扱いだから

知ってるか、オナニーって許されてないんだぜ

自分の妻以外に欲情したら神への裏切りなんだぜ。そういえば教会関係者児童ぎゃk

ゲイどころかお前ら全員ゴミ地獄いきだボケ」って書いてあるのが、聖書

ちなみに、キリスト本人の言葉同性愛禁止されてない

娼婦を赦したり、信者からすると本当に困った人ですねキリスト君は。

それを解釈で捻じ曲げて、殊更にゲイを「政治的に」悪者にしてるってことなわけ。聖書の内容じゃなくてそれを利用する側の話

(政治的ってのは組織の都合って意味)

まあ死刑囚が刑の執行前に神父に祈ってもらったりするけど、死刑になるような凶悪だってそんぐらいの扱いはしてもらえるわけで。


ゲイがどうとかってのは(宗教を利用する教会側という)政治的問題」でしかなくて宗教的な問題じゃないのですよ。

ゲイ赤ちゃん社長さんも等しくすべての人類ゴミだけどお前らゴミを救ってやるよってのがキリスト教なんだけど、

誰がどんな理屈必死でこねようと、「人殺す」「物盗む」より同性愛の方が罪が重いなんてことはあり得ないわな。

聖書に従うなら偶像を有り難がってる全カトリック教徒よりも罪は軽いんじゃね。

アーメン

anond:20210317032750

咀嚼されてないしそのまんまなんだよな

 

増田がどんな落書きにもどんな文章にも日々こころ動かされているっていうなら

嘘偽りは無いのだと思うけど

権威流行りを無批判にありがたがる雰囲気に弱いだけだと思うな

anond:20210317012032

第三者権威けが重要なひと以外いらんと思うわ

 

第三者の思惑抜きに本当におすすめして欲しいが

Apple Musicおすすめ機能は使えるレベルにないし

Google様のもワイに広告お勧めする要素とやらがこんな感じなんやが?

 

 

もちろん大外れである

anond:20210316232303

宗教神学歴史的権威武装してるからポリコレ民が雑に火付けしにくいってのはあるよな。

起点は神の存在という妄想だけど壮大な理屈付けの大系があって、長年に渡り多くの人々が信仰してきたという実績があってと。

2021-03-14

anond:20210314124351

そりゃ権威があったり認知されてたりする団体ならそうでしょうけど、「いっときネットブームに則って話せ」なんて、老害しかない。影響力があると思ってるのは自分たちだけ。モテないのもわかるわー

農薬発達障害の原因

農薬ネオニコチノイドを考える<下>脳科学者 黒田洋一郎さん 子どもの脳に影響か 「予防原則」の適用を|【西日本新聞ニュース

1970年代から発達障害が増え始めた米国疫学調査の結果も出始め、

まず神経伝達物質アセチルコリン代謝を阻害する有機リン農薬暴露の多い子どもに、ADHDになる率が高いこと

が2010年、権威ある米国医学専門誌「小児科学」に発表された。

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/18167/

2021-03-11

「専門外で適当なことを言う専門家は専門でも適当なことを言う」という物語を嬉々として語る人がいるみたいだけど、残念ながら「専門外では適当なことを言う専門家も、専門ではまともなことしか言わない」のが専門家の恐ろしいところなんだよ。

からこそ、専門外の適当発言権威も落ちないのよ。

からこそ、継続的注視し続けなければいけないのよ。

2021-03-10

anond:20210310222609

メーガンがフルボッコされてるの見てまだそんなこと言えるのか

王の権威理屈じゃねぇのよ

2021-03-08

anond:20210306181117

フェミニスト定義はさておき、「ネット炎上フェミ」にはだいたいパターンがある。

「(主に男性向けの)ちょいエッチオタクイラスト権威的なところに入り込むことが気に入らない」 ってこと。

この権威的ってのもざっくりしているが、「いままでの蓄積で、そこにあるものは基本良いものというだいたいの社会的合意があるもの」だ。

献血の呼びかけであったり、駅の巨大広告だったり、公共行政機関の啓発ポスター図書館に置いてある本、教科書といったものだ。

そこに載るということは、「社会的価値が認められた」と感じさせるものだ。

社会的価値が認められている存在権威的なもの)がオタクに媚びることが許せない」 が発火点なので、本来フェミニスト的なものと直接結びつけて批判しようとすると無理が出る。ただ気持ちはわかる。

素直に「オタクに媚びないで!もうちょっと慎みをもって!」と言う方がまだ共感が得やすいとは思うのだが。

まあ「権威的なものが媚びるほどオタクが世の中に涌いている」ことに発狂しているので、なかなか冷静になれないのだろうが。

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→ anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

2021-03-06

信田さよ子かいう有名らしい心理カウンセラーが、

「実は「中立」や「客観」って、マジョリティ立場に立つことなんですよ。それは強者眼差しなんです。DV問題だったら、男性視点に重なってしまう。だから私は「客観的」という言葉ほとんど使わないようにしています。」

「私のカウンセラーとしての特徴があるとしたら、たとえ相手が嘘を言っていたとしても、完全に肩入れするという姿勢ですね」

と言っているんだけどこれはかなり危険

ある種の虐待加害者弱者を装いつつ家族モラルハラスメントを繰り返して道徳的に優位な立場から支配しようとするから女性が多い)、こういう立場人間権威を持つと、逆に利用される形で虐待に加担することになる。

2021-03-05

[] #92-2「サイボーグ彼女

≪ 前

運命の時が迫るのは、激動の時代における後期。

技術革新最前線をひた走る者達が選別され、誰の目にも明らかになる頃合いだった。

もはや個々人がどうこうしようという幻想は打ち砕かれ、伏兵道化の付け入る隙なんてものもなく、記録や記憶に残ることすら適わない。

それでも尚もがこうとする者達も、いるにはいた。

「皆さん、来年2月14日、この町にも施策される条例悪法です! 我々は断固として反対します!」

その中で未だ情熱に溢れていたのは、未来を憂う若者意識が高めの大学生達だった。

彼らは何らかの目標を持って勉学に励み、若いうちから自己投資を積み立てている真っ最中人種

なのに、それが下手をすれば無駄になるかもしれないとくれば、焦るのも仕方のないことだ。

蠢く価値基準を掌握するのは、現在進行形トップにいる組織のみ。

自分たちの与り知らぬところで変動していく情勢。

社会現象という、目に見えないけれど確かにあるように思える存在

どうにかできるものなら、どうにかしたい。

あいつら、またやってるよ」

「あの気概を、もっと有効活用しようって発想はないのかねえ」

「やる気スイッチ的な?」

「ははっ、それいいね。本当にできる未来がやってくるかも」

だが多くの人々にとって、その活動はもはや冷笑対象しかなかった。

何の権威も持たない烏合の衆が喚いて、現状を打破しようとするフェイズは疾うに過ぎていたからだ。

実際問題、彼らの活動教科書には載っていない。

当時の風景を知る両親でさえ、この出来事を断片的に語るのみである

たぶん実を結ぶかどうか以前に、そもそもしたことはやっていなかったのだろう。

当人達も、この活動に労力を割くつもりはなく、漠然とした焦燥感を発散させたかっただけなのかもしれない。

嫌味な言い方をするならば、政治社会に関心ありますよというポーズだった。

ただ母の場合は、そのポージングすら飽きていたようだが。

「あの、これ何時ごろ解散するの?」

この活動に参加してはいものの、どちらかというと仲間の付き合いで仕方なく、人数合わせで立っているだけ。

傍観者を気取って冷笑するほど無頓着でもなかったが、正味やってることに大した思い入れもなかった。

「できれば3時までには帰らせてね。タイムセールに間に合わなくなる」

「待ってくれよ、マスダ。タイムセールは5時までって話だろ」

時間が有限なように、在庫も有限でしょうが

痺れを切らした母は、いち早く抜けることにした。

何らかの意義ある行為か、安く買える用品か。

比べるものではないのだろうけど、それでも選べというなら迷いなく後者を選ぶ。

なんというか、俺の即物的思想は母由来なのだろうな。

もし俺がその場にいても、たぶん同じ行動をしていたと思う。

しかし、この時の判断が、まさか後の不幸を生むことになるとは誰も思わなかっただろう。

それは母にとって間違いなく事件であると同時に、俺たち家族にとって重要ターニングポイントともいえた。

次 ≫

anond:20210305000806

銀英伝神格化してる高齢オタク多いけど

下の世代には全く通じてないの傍から見てて哀しい

もともと高尚でもないものを無理やり権威化していく浅ましさ

2021-03-04

言語とは精神病発言の主たる要因である

私が毎日使っている言語は、一種記号である

五感で得た情報を司り、言語という枠を使って漠然としたイメージ表現する一種記号である

言語は想起のための指標である。それは経験知識の曳き手であって、イメージリアリティではない。

 書くことは、他者とのコミュニケーション可能であることを前提に、ラベル付けされた一連の記号を用いて、他者に対して主張や理性を主張する方法の一つである

 口頭での主張は、私たちが獲得した仮説推論の致命的な能力と、類似点を見つける病気悪用して、メディアミーム感染させる一種ツールである

インターネットを通じて他人イメージを乗っ取ることを意図して書かれている。この思索は、言語というナンセンス方法を使っているので破綻している。

       自由幸福は、自分の手に負えないもの無視することで得られる。


 これは古代ギリシャ哲学者エピクテテスの発言です。これは権威的な重み付けのための引用であり、特に意味はありません。

松井秀喜がこのストイック哲学者と似たようなことを言っていたので、歴史的にも理解できる考え方だと思いました。

言語の美点は、話し手意図した通りに「もっともらしい」もの人間に刷り込むことができることである。ある公理を真理として刷り込み、恐怖や扇動によってその絶対性を刷り込む行為は、様々な組織の中で日常的に見られる。

 そもそも言語誕生は、人間による宗教の獲得と不可分である人間はある時点で、言語を通じて空想力、理性、類似性を見出す能力を獲得し、自分ではどうしようもないことを生活の中に内在化させてきた。

それは例えば、お金権威などの暴力一種であったり、感情という人間状態一種であったりする。

すぐには永続させることのできない現象が、言語という記号を使って他者と共有されるようになったのである

それだけでなく、活版印刷インターネット技術革新によって、言語は時空を超えて広く、長く保存されるようになりました。

それと引き換えに、宗教絶対性を広めることで、言語習得デメリットである上記のような制御不能事象を打ち消そうとする試みがなされたのである

上記記述には何の根拠も示せないので、適当な本やネット上の類似情報相互参照して、ご自身結論否定判断にお任せすることにします。

エピステーム

 精神病についての深い考察は、ミシェル・フーコーの著書をお読みください。エピステームという重要概念提唱されています

エピステーメとは、ギリシャ語で「知識」を意味する言葉をもとにフーコー造語した言葉である簡単に言えば、私たち認識形成される知識の枠組みを指す。私たちの知覚は、私たち経験から直接、媒介されずに得られるものではありません。私たち経験はすべて、私たちが持っているある認知的枠組みに適用されたとき知識となるのです。

 そもそも精神病」という名前を使うのはよくありません。何と言っていいのかわからない。ラ・ラ・ラ・ラ・ラ。なんだっけ?

インゲニヤトー

 1213世紀ヨーロッパでは、労働組合倫理規定により技術開発が停滞していましたが、後のルネサンス期の15世紀には、相次ぐ戦争対応するために様々な技術が開発されました。この時の新技術はインゲニウムと呼ばれていました。その技術を開発したのがインゲニウム・トーである。インゲニウムは、今日エンジニア語源です。レオナルド・ダ・ヴィンチもインジニアトールの一人でした。

 レオナルドの写本の中で最も有名なのは、アトランティコ写本とマドリッド写本である。彼はすべてのもの描写するために、フォトリアリスティックな絵を必要としていました。言語のような一対一の記号ではなく、より具体的なイメージを捉える方法必要だったのだと思います

 ピクトリアルジオメトリという幾何学技法がありますガスパール・モンジュによって確立され、産業革命期にエコール・ポリテクニークで教えられました。ルネサンスの数世紀後には、主に軍事目的であったが、イコノグラフィーが導入された。

2021-02-24

anond:20210224123331

>大した権威も影響力もない存在なら何も意味もないし

 

この発想、悪しきフェミニズム共通しててすごくよくないと思う。 

今このときこの場所女性の(私の)権利保障されなければ何の意味もないし、その為なら最終的な男女平等など踏みにじるって感じの。

 

男女関わらず、フェミニズムとも関係なく、現代特有の悪習だとされているやつだどね。

もうちょっと、真理とか最終的な理想とか、そういうのを考えていこうよ。

思想哲学なんだから利益しか考えないと取り落とす。

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