はてなキーワード: 度会とは
それでも言う事をきかない。
でも今年の夏はなんだかやけに落ち着いていて、
それはそれで逆に不安になっていたら、
と夜中に突然いうのでその後「か、母さん!」と漫画みたいに取り乱した。
妻に聞くと「彼氏よ」と単刀直入に言われ、嬉しいような悲しいような。
結局の所嬉しい気持ちに落ち着いたが、それよりも勝ったのは
「うちの超DQN娘の彼氏なんて超DQNなのでは?」という恐怖心。
「ウシジマくんみたいな奴だったらどうしよう……」
「まぁ、そういうことだから」
「か、母さん」とまたもや取り乱す私。
「あんた気がつかなかったの?」
「え?」
「〇〇君よ」
〇〇君とは、とちゃんと書くと身バレしそうなのでふんわりとしかいえないが、
〇〇君はご近所のあそこの店の息子さんで、なんでうちの娘と?という謎。
嬉しいけど謎。
本当に付き合っているのか?娘が〇〇君を脅していないか?
しかし妻は言う。
と。
訳わかまつで胃が痛い
・30代・女。安全に二人も子供産むのは難しいかもしれないねって年齢
相談所のシステムというか入会後の流れをざっくりと書くと以下のような感じ
↓
↓
連絡先を結婚相談所を介して教えてもらう。
3回ほどデートして『真剣交際』に進むか、お断りするか決める。
↓
『真剣交際』になったらあとはもうデート重ねたり親族に会ったり。
↓
お互いのキリの良いタイミングで『成婚退会』。
プロポーズされたら成婚退会って感じ。
・お見合い
私の場合、お見合いの申し込みは40件/月くらい。実際にお見合いしたのは10件/月かな?
全員に会うのなんてもう無理なのでどうしても厳選しないといけなくなるんだけど、
どうせ借りるならスキルマ凸礼装付き…くらいな感覚になっていくのが辛かったな。
「うわ絶対会いたくない無理」みたいな人は全然いなかったので、大分心苦しかった。
お見合い自体は、一時間喋るだけでも結構合う合わないは分かるもんだな~って感じ。
よその相談所の会員からも申し込みが来るので、同じようなオタクだったのは半数かな。
漫画読むよ~配信サイトでアニメ見るよ~ってだけで普通の人も多かった。
・仮交際
なるべくお見合い後、一週間以内に1回目のデートをするように、って相談所からは言われる。
実際、2週間近く空くと気持ち冷めちゃうというか、同時並行で他の人とも仮交際なりお見合いなりしてるから、
よっぽど第一印象良くないと他の人に抜かれてしまうってところはあると思う。
でもお見合い予定がもう入ってて、デート予定を入れるとこ無い…みたいなことはやっぱあって、難しいね。
交際ってなってるけど、結婚に向けての準備期間って感じだった。
親へのご挨拶とか、親同士の顔合わせしたりする。この辺は人によるんじゃなかな。
「これをしなさい」みたいな指示は男性側に来てるんだと思う。私側には特に何にも連絡が無かった。
希望によっては6か月まで伸ばしても良いみたいだけど、6か月以上になるなら成婚とみなされて成婚退会になる。
こんなシステムなので、3か月前に初めて会った人との結婚意識すんの?!って人は辛いかもしれない。
痒いところに手が届く!みたいな感じでは無くて、「求めよ。されば与えてやらんこともない」という感じ。
「これから6か月以内に成婚退会目指しましょうね!!」って口酸っぱく言われたから、
見込みのない会員をズルズルと泥沼化させよう、みたいなことは考えてないとは思うんだけど、
どんな人にも手厚くきめ細やかなサポート、という感じでも無かったかな。
こちらから何も言わなければひと月丸々っと何の連絡もなかったり、
電話で話して10分で面談終了だったりしてた。(スカイプみたいなテレビ電話とかですらないんだ~とは思った)
分からないことが分からないタイプとか、先んじてアレコレやってくれないと…ってタイプには辛いと思う。
あれどうするの?これどうするの?ってはっきりしてるタイプにはいいかも。
一応、デートごとの「振り返り」(※感想文みたいなのをカウンセラーに毎度送る)に
ちょっと不安なこととか書くと、アドバイスとか面談しますか?みたいなこと言ってくれるんだが、
逆に言うとここに書かないと本当に何もないんじゃないかな。
こんな感じなので、結局カウンセラーとはそんなに話さなかったかな。
連絡が遅い&途切れることも多かったし、後回しにされてる感はちょいちょいあった。
もっと注力したい会員がいて、そっちに担当者がつきっ切り、みたいな。人手が足りなくてカバーしきれてないって印象。
こんな感じ。自発的に動ける人には良いんじゃないかな~という感じかなぁ。
相談所側からこの人どうですか、こちらはどうですか、土曜にお見合いセッティングしときましたよ
ってアレコレ持ってきてほしい人には、あんまり適さないかもしれない。
あとは婚活関係ないんだけど、一番「どうなのよ」って思ったのは、お金を振り込む口座番号の記載ミス。
メール本文と添付された書面の文中で違う口座番号が書いてあった。個人的には結構大きな金額を振り込む先なので困った。(尋ねたら訂正してくれたけども)
あなたからこういう反応が返ってくるとは思っていなかったので返答してみる。
増田でこの題名だとそういう内容を想像する人も多いだろうと思ったのと、初手に軽くユーモアを入れて雰囲気を緩くするためです。
ユーモアも感じられず終始深刻な雰囲気だし、そもそも無職中年男が若くてきれいな女性とセックスできそうな状況になるとこのタイトルを見て思う人間はいないだろう。
書く必要がないからです。読むのに6.6分かかるのはネットの記事としては長く、重要でない記述を削ってようやくあの文字数に収めています。
私が興味深いと思ったのは、それを書く必要がないとしたあなたの判断だ。中年男と若い女の間で問題が起きた、という話をするなら普通はこのような構成にする。
ところがあなたは自分についての説明を二行ですませて、みゆさんについての説明に移っている。これはかなり独特だと思う。
そして、みゆさんについてはそれなりの分量の説明をした上で、一番詳しく書かれているのがあなたが問題だと思った発言についてなのだが、その発言があったときの状況についての説明がまったくないのも独特だ。
「その日はいつものように〇〇駅で待ち合わせて、いつもより少し奮発して××で食事しながら楽しく会話をしていた」などのように、発言が出てくるまでの経過について軽く説明してもいいのだがそれをしない。
発言が出てからどうなったのかについても同様で、「なんだか気まずくなり、その後も会話は盛り上がらずその日は早めに解散した」などの説明があってもいいはずだ。
しかし、あなたはそうはしないで、自分が傷ついた発言があった瞬間のあなたの気持ちしか描写していない。
更に言うなら、みゆさんに「失望」した上であなたがこれからみゆさんとどうするのかも書かれていない。これからも数か月に一度の指名を続けるのか、別の女性をレンタル彼女で探すのか、レンタル彼女の利用をやめるのか、そういう将来のことについて説明してもいいのだが、あなたはそれをしていない。
「重要でない記述を削っ」た上で残ったのが、嫌なことがあった瞬間のあなたの気持ちなのだとしたら、あなたにとって一番重要なのは傷ついた自分の気持なのだろう。しかし一方で、あなたは自分自身についての説明をすることに価値を感じていない。これはアンバランスだと思う。
以前の職に戻ることを否定されたような気がして傷ついた気持ちを大事にするのなら、以前の職で自分がどのように働いていたか、なぜうつ病になり職をやめなければならなったのか、そのとき自分はどう思ったのか、などその根底になる気持ちについても語りたくなるだろうと想像するのだが、それをせず自分が傷ついた瞬間で時が止まっているかのような描写が続くのはかなり独特だし、それが逆に切実さも感じさせる。
「話を聞いてもらう」と書いているのに、他のコメントでも「相談」などと勝手に書き換えられています。読み手の先入観が伺えます。
話を聞いてもらうことと相談することは日常的にはほぼ同じ意味で使われている。
いやいや、ここで自分の話ばかりしてたらますます「自己中のおっさん」「人の気持ちがわからないオタク」と非難されるでしょう。
あなたが誰に非難されるのを恐れているのか知りたい。あなたはレンタル彼女というサービスを利用している客で、金を払って相手の時間を買い取っているのだから、自分の話ばかりしても何の倫理的な問題もないはずだ。
あなたが相手の気持ちを考えて話を聞くようにしていたのだとしたらそれはあなたにとっても良いことだと思うが、もしもその場にいない誰かの非難を恐れてそうしていたのであればそれは不幸なことだと思う。
自分の話だけして気持ち良くなるのであれば少なくともそのことであなたは幸せになっているし、相手に気持ち良く過ごしてもらうために相手の話を聞くのであれば相手の幸せを思って行動したことでやはりあなたは幸せになっている。
しかし、その場にいない誰かの非難を恐れて、自分が「自己中のおっさん」ではないのだというアリバイのためだけに相手の話を聞いているのであればそれはあなたにとっても不幸だし、相手にとっても失礼なことだ。
店員はそういうものなので何とも思っていません。不満に思ってたら危険な客です。「おおむねいい感じ」というのは、会話が滞りなく進んだり笑いが起きたりといったことです。
あなたがホワイトワーカーだとします。うつ病で休職しましたが、復職を目指しています。そこに同僚がやって来て「君なら工場労働ならできるよ」と言われたらそれは「復職は諦めろ」という意味になります。これは常識レベルです。
なんとも思っていない相手に同僚と同じようにあなたやあなたがやっていた仕事について理解することを要求するのはおかしいだろう。
なんとも思っていないというのは嘘だと思う。
そんなこと書いてないっつーの!
ならば、会えない間の数か月をどのように過ごしていたのか書いてほしい。予約をするときはどういう気分だったのか、待ち合わせ場所にはどういう気分で向かうのか、苦しく思うことや楽しく思うことがあったはずだと想像する。
みゆさんの発言は常識的に考えておかしいし、「他の人に相談したらフォローされた」(その人は失言だと認識した) って書いてるのに、批判する人は全員そこを無視するよね。
みゆさんはあなたと数か月に一度会うだけだし、私を含めあなたの文章を読んだ人々も、あなたがどのように働いていたか、あなたの病気がどのような経過を辿ってきたか、あなたが書かなかったのでまったく情報を持たない。
あなたが相談した相手と、みゆさんや、ネットであなたの文章を読んだ人は、同じ人間ではないし、あなたについて同じ情報を持たない。
あなたが書いた文章から読み取れるのは、みゆさんは不用意な発言をしたな、という程度のものだ。
ネットに限っても、無職中年男と若い女性とを対比させる風潮はそこまで強いだろうか?若い男性アイドル、資産家、スポーツ選手など、中年男を馬鹿にするためにダシに使われるものは他にもいくらでもある。
あえて意識を若い女性に集中して劣等感を持っているのはあなただ。
それも私の結論とほぼ同じですよね? 他にも「きれいだからって中身までいいわけないだろ」とか私の結論と同じことをドヤ顔で書いてるコメントがありましたが、他人の褌で相撲を取るなー!
全部の部分、特に最後の部分に返答をもらえなかったのは少し拍子抜けだが、読んで何か感じてくれていたら嬉しい。
言われたとおりにしなくてもまったくかまわないが、こういうやり方もあるのだと、記憶の片隅にでも残しておいてくれればそれでいい。
婚活の一環で、アプリで約束を取り付けた女性だ。今回はドタキャンされずに済んだ。
「こんにちは」
どう思われているだろうか?
38歳の、貴女より10歳も年上のおじさんを見て、表情が曇らないか気がかりだ。
男だって同じ生き物さ。
落胆を取り繕っているのだろうか?まあいいさ。
諦観くらい知っている。
席に通され上座にエスコート、当たり前のマナー。評価ポイントだろう?
そんなことより店員への態度。注文の仕方、テーブルマナー。気配りとタイミングが大事。
ところが思わぬ落とし穴。
気付いたらコーヒーカップに何度も口をつけていた。空だというのに。
当たり障りのない世間話では済まないらしい。
「将来どうなりたい?」
「どんな子どもだった?」
沈黙。。。
なぜだ?
「ひょうきんだった。今は真面目ばかりが残ったつまらない人間」
沈黙。。。
相手は話を変える。
精一杯絞り出した言葉は
「なるほどなぁ」
無念。
無念?
相手に好かれなかった悔いではない。
円滑なコミュニケーションができなかった悔いだ。
〝貴女はまだ僕のことを知らないだけ〟
そうさ、スタートラインに立ったところだ。
これから人となりを知り、
応援したくなって、
愛着を育むというもんだ。
愛というのは、
自分が損失を被ったって構わない、
僕はあの温かさを知っている。
さあ御礼のLINEを送ろう。
吉野家は、その点、頑なに接客で食券を配らんからな。ホンマに殿様商売の職権乱用やで。
つか、あれだよね、後ろに人が並んでいることを認識できずに、譲れないっていうマナーの問題じゃないの?買い方は分かるけど、迷うことで楽しむ人っているよね。シングルタスクしか出来ない。電話を取り次ながら、メモを取れないタイプかな。
そう言えば、こないだ。100円ローソンとかダイソーで、おばちゃん・おじちゃんが一度会計を終わって、袋にも詰め終わってるのに、レジの人に『おにいちゃん、コレいくら?』って聞くようなタイプやな。大阪におおいねん。そこで、店員とコミュニケーション穫りたいタイプなんだよな。その点、100均なんやから、100円+税で食品は108円、雑貨は110円って、今日日小学生でも知ってるで。
婚活が終わったので脳に蓄積した要らないものをアウトプットして捨てようと思う
行ってた相談所では交際1ヶ月で意思確認、その後1人に絞ってから3ヶ月で結婚退会、というルールが決まっていた
それを3ヶ月やったところでお互いの何を知ってるというのか、と
それをカウンセラーに言うと、結婚していく人は週1と言わず時間取って会うし、会わない日も連絡を取り合っているようだ、と
これを聞いて私は、そもそもの恋愛経験値・コミュニケーションスキルの前提が違い過ぎる、そんな話はコミュ障で出不精で人付き合いが苦痛でしかない自分には何の参考にもならないと思ったものだった
3ヶ月の感覚は違っていたとは思う
次の約束が苦にならない
相談所には4年半在籍したが、それまでは見合いも交際も基本的には努力と苦行だった
平日残業疲れで帰宅し、交際相手との週末の予定について週中ごろから調整連絡をし、当日は早く起きて身支度をし会っている最中は努めて明るく楽しく過ごし、別れてからやっと一息つく
毎週会うのは疲れるので、週末に用があって1週あくとちょっと楽になった気がする
そうしているうちに相談所から連絡がある、交際についてどんな状況ですか?と
うんざりしながら当たり障りのない返事を遅れ遅れに返す
相手を絞る段階に進む前は、毎月のように申し込み締め切りに追われて、チケットを捨てるのもなんだしと手当たり次第に申し込む
交際している最中に別の見合いが入ることもたまにあり、そうすると土日が婚活で潰れる、休めない
お断り連絡や終了の連絡が来るのは落ち込むが、一方で
これでしばらく1人でゆっくり週末を過ごせると安堵する
そんな感じだった
相手と会うのはとにかく疲れなかった
毎週会っても疲れなかった
3ヶ月の結婚退会確認の時は、まだ3ヶ月なんだっけ?と感じたくらいだった
それまでは2ヶ月で結婚の話切り出されても、と思ったし、会って3ヶ月の人と結婚を決められるほど知り合えるはずもない、と思っていた
その後輩とは1年近く会ってないが久しぶりの再会だし、結婚祝いを渡そうと思っていた。
デパートの売り場に来た時に、果たして後輩は結婚祝いを貰って嬉しいのかと思い始めた。
お世辞にもベタ惚れという印象はなかった。
良い彼女とは言っていたけど、もしかしたら彼女に結婚を言い寄られて半ば半強制的に結婚をしたんじゃないかと。不安になって妻に相談をしたら結婚祝いを持って行くのは常識だと言われて一応カタログギフトを購入した。
いざ会う日になってやっぱり渡すのはやめた。
だってその後輩は他人に気を遣われるのがとても嫌いな人だから。
そのあとしばらくだって実はあの時結構祝いを渡そうか迷ってたんだよ。と言うと後輩はいらないですよ〜と無邪気に笑っていた。
自他共に認めるキモカネの一人だけど、オレのところにくるお見合い相手はここでいう、いなかったことにされるレベルの女ばかり
あんなブサイク、こんなブサイク、みんな個性的なクリーチャーでよく今まで誰からも発見されなかったなという相手ばかり
とはいえまだ12人としかお見合いしてないので多くを語ることはできない
12人のうち2人はまだ見れる姿かたちしてたけどこの二人は望みが高すぎた
会社役員で年収2000万、外車好きのセレブ好みらしいんだけど、こんなのをオレとセッティングできた仲人さんの力量が凄すぎた、どうやってお見合いに口説いてきたんだろう
俺は全員に断られたからもう会うことはないけどただこれら超個性的な生き物はある種ずっと見てられる生き物ばかりで、性格は大人しく見てる分には害のない生き物だったからまた機会があれば会ったみたい
実際ちゃんと告白してフラれるというプロセスを経ているのは1回か2回しかないみたいだし、
イイねが全然押されない、イイねを押しても返ってこない
やっとマッチングしたと思ったら数回メッセージをやりとりしたら途切れる、
会ってそこそこ盛り上がったと思ったのに音信不通になる、
2度3度会っていけると思ったのに断られる、そんなことの繰り返しだ。
(結婚相談所ってことで手組はしてもらえるだろうけど続かない、
盛り上がったと思ったのに断られるとかはよくある話だと思う)
増田はきっとまじめで、1人の人を好きになっては、
「嫌われたらどうしよう」「フラれたら周囲にそれを知られたくない」と積極的な行動ができず、
人知れず傷心になっているように見える。
どーも、あのときのトビウオです。楽園に行く夢は叶いましたか?洒落た開襟シャツなんて着ちゃって、マイタイなんて飲んじゃって、白い砂浜に寝転んじゃったりなんか、してるんじゃないですか?カメラが好きな若い細君はお元気ですか?若いっていったって、お会いしたのはもういつのことやら。
私はね、まあ変わりませんよ。たまに食べられ、たまに変なビョーキにかかり、うっかり網にもかかって出汁の素になり、生きたり死んだりしながらボチボチやっております。最近は前と食の志向が変わっちゃってね、ちょっと渋みを感じるプランクトンが好きですね。それで1杯呑んだりすると、あぁ今日もよく泳いで飛んだなって誇らしく、妙に素直な気持ちになるんですよ。こっちも歳かな。しかしあなたは人好きのする溌剌さが溢れていて、見上げると眩しかったねえ。
それでね、あのとき教えてあげられなかったじゃないですか、緊張せずに泳ぐコツ。こっちは汗だくで飛んでるのに「ちょっといいですか?」なんて引き止められちゃって、ポカンでしたわ。トビウオに泳ぎ方聞くなんてアホかいなと思いましたが、まあ泳いでるやつには声が届かないから、しゃあないな。でも甲板と海面でしょう?エンジン音がドクドクとうるさくて。仕方ないから実演だって、フェリーに沿って泳いで飛んでを繰り返したら、子供みたいに喜んでくれちゃって。
奥様が送ってくださった写真の中に、笑うあなたと私が写った一枚がありましたね。あれは良い写真でした。揺れてブレていたけれど、あなたの笑顔と私のヒレ、どちらにも清々しい夏の明るさがあったね。楽園で泳ぎたいからってあなたは言ってたけど、本気でしたかねえ。まあ、もういいんですよ。起きた出来事の理由を考えても、本当のことにはたどり着けない。心だけがやるせなく取り残されて、ただガムシャラに泳いで飛ぶ日もありますよ。
今度会ったらね、息をするコツを聞いてやろうと思っていたんです。飛んでいるとき、ボチボチ苦しいんですよ。大抵追いかけられてますしね。けれどたまに、海と空とまるで違う美しさを針で縫い合わせるように進むことで、世界に役割を与えられているのかなって感じる瞬間があるんです。私に肺はないけれど、深呼吸ってこんな感じなのかなって。遠くにあの日のエンジン音が聞こえる気がします。
オキアミやイルカやカモメにも、そういう瞬間があるんでしょうね。その中で食ったり食われたりしているんでしょうね。あなたはボチボチ楽園についた頃でしょうか。まあもう必要ないとは思いますけど、泳ぐコツね。海を信じて、自分を溶かすような勇気を持つことでしょうか。だから、溶けちゃっても大丈夫ですよ。あなたが溶けた海と思えば、この夏、わたしも限界まで速く長く飛び続けられると思います。
私は昔二次創作をしていた、もう今はほとんどしておらずたま〜にらくがきするオタクだ。
ツイッターはやっているがフォロワーはほぼ全員イベントで1度会ってその時に仲良くさせてもらった方や同人活動をしている友人と繋がっているのがほとんどで、具体的な数字はぼかすが20人程度。イベントで会ったというのもフォロワーの売り子を手伝った際にお互い共通フォロワーからのツイートなどで知っておりあなたが〇〇さん!と交流のきっかけがあっただけで、自分からサークル参加をして繋がったとかではない。
昨今同人誌への感想がどうこうという話題を頻繁に見かける。尽きない話題なので仕方がない。
私自身、友人含め好きな同人作家の方にちょくちょく感想を伝えている方だと自分では思っている。
今回はその前者の同人活動をしている友人に対しての話だ。勘のいい人はタイトルと今の文章を読んで何か察せたかもしれない。
友人は漫画を描いており、私は友人の同人誌を買って読んでいる。
先に言っておくが友人だからではない。ひとりの作家が出す作品として好きで応援したいから、ちゃんとお金を出して買っている。あげるよと言われた時もあったがそういう事はしたくなかったので払ってきた。
感想も会ったときや作業通話をするときなどに伝えていた。作業している時には進捗を見せてくれることもあったので、自分の中ではすごい!とか絵がうまい!の一言で終わらせず、もう少し具体的に褒めたりもした。
誤解を生みたくないので言っておくが、すごい!絵がうまい!の感想がダメだと言いたいのではない。もう少し詳しくどこが良いか、他人から見てどんな風に感じるか、そういった風に褒めてほしい人もいるから、それに合わせたのが半分、実際に見せてもらって感じたことがすごい!絵がうまい!で終わらなかったというのが半分だっただけだ。
私が伝えて褒めると友人はいつもありがとうとか嬉しいとか、そういった反応を返してきた。
そうやって言ってもらえるから頑張れるとも言っていた。私は友人としても、ひとりの創作活動をする人間としても応援したかったので、自分の中では直接いろいろ伝えてきたつもりだった。
でもある日、友人が匿名ツールから来た感想に返事をしているツイートや、友人のフォロワーへのリプ(TL表示されていただけで自分から見に行っていたわけではない)を偶然目にした。そこには匿名相手に「あまりそういう風に言われた事がない」とか「周りに言ってくれる人がいない」とか、そんな事が140文字ではおさまらず2,3ツイート繋げて返信されていた。
それだけの事なら私も気にしなかったのだが、匿名の感想やフォロワーからのリプの内容は私が、口下手ながら必死で友人に伝えたはず、何ならそれは絶対そこに書かれてるまんまの事を直接伝えたはずだと思うものだった。
ショックだった。口頭だと忘れてしまうものなんだろうかと考えて、その次に出された本の感想は直接「ここがこういう風に良かった、読んだ後このキャラの感情をこんな風に考えた、とても好きな内容だった」と簡単に伝えたあと、それをより具体的にしたものを匿名ツールに投げたこともあった。
返事を期待してではなく、文章なら伝わるかと思ってのことだった。一応言うと返事はなかった。
元から全ての匿名感想に返信しているわけじゃなく、だけど目は通していると言っていたのでそれで構わなかった。
それでも、その後友人は匿名の感想に「そう読んでもらえたのは初めて、嬉しい」などの反応で喜んだ。
この1回だけじゃなく、3回ほど私は同じことを繰り返した。口でも伝えて、匿名ツールにもいれてきた。
それでも友人には私の感想は伝わらなかった。
私には、近くにいすぎている友人としての感想よりもフォロワーや匿名ツールの感想の方が彼女には伝わっているように見えた。
同人誌の感想以外、すすめられた映像作品やゲームなども、興味があったので見たよ遊んだよどんな感じだったよと直接話した。
だけど私の声は届かず、彼女の中では「周りに誰もそう言ってくれる人はいなかった」ようだった。
ここまで書いておいて、私は友人のことが嫌になったとかそういう感情は特にない。ただ、私が直接伝えても友人には顔も名前も知らないどこから送られているかわからない感想の方が心に響くんだなぁと思った。
私は自分が二次創作をしていたとき、知らない人よりも仲の良い友人が見てくれて何か言ってくれた時の方が正直嬉しかったので、友人はその逆のタイプなんだろう。
俺は5人家族、3兄弟の末っ子で上には兄と姉が居る。兄は絵に描いたような優秀な人で、頭のいい大学を出て新卒で入社した会社でも上手くやっているので、周囲からはよく「自慢のお兄ちゃんでしょう。」と言われる事があるし、肯定している。下の2人の手本になる様な人であれという両親の言葉を苦にもせず実行する姿を俺は尊敬している。
対する姉は、そんな兄の妹とは思えない様な人で、昔から小学校や中学校では「あの人の妹なのに」と言われていた様だし、俺も先生達から「君はお兄ちゃんに似ていて良かった。」と言われる事が多かった。「あの人の弟とは思えないくらい真面目だね。」と言われる事すらあった。ここでは、そんな姉の話をさせて欲しい。
我が家は学歴にコンプレックスを持つ母とそんな母に言いなりな父に育てられ、母は俺達が幼い頃から「いい大学に出て、良い会社に就職するんだよ。」と教え込んでいた。兄は幼い頃から他の子達よりも優秀で、褒められてばかりの少年だったので母は自慢に思っていた様で、その頃兄と同等程度の学力を発揮していた姉を小学校1年生の頃から塾に通わせ、学校の授業の範囲を先取りする形でどんどん吸収させ、兄より優秀な娘を作ろうとしていた。また、ロングヘアも可愛らしい服も似合わないと笑われた過去をトラウマとしていて、それの当て付けの様に姉の髪を伸ばし、可愛らしい服を着せていた。姉はそれを従順に受け入れていたし、身内の贔屓目もあるが姉はかなりの美人であった為、幼少の頃の姉は俺にとって「可愛いお姉ちゃん」だった。
転機が訪れたのは、姉が小学校4年生、俺が小学校1年生の時だった。よく一緒にケーブルテレビで放送されていたスラムダンクを兄弟3人で観ていた俺達は、3人で地元のバスケチームに入りたいと両親に相談をした。
父は「スポーツを習うのは良い事だ」と賛成していたし、母もスポーツに興味を持った俺達を喜んでいたが、入部を認めて貰えたのは俺と兄の2人だけ。姉は「お姉ちゃんは大事な塾があるからそんな暇無いでしょう。」と却下されてしまった。その時姉は「それもそっか、塾と被るもんね。」と笑っていたが、その後子供部屋に戻った時、ボロボロと目から涙を零して「行きたくて塾行ってる訳じゃないのに。」と泣いていた。俺はそこで初めて、姉の本心を知った。兄はそんな姉を見て「母さんを説得しようか。」と声を掛けていたが、泣きながらも姉は「いい、無駄やと思う。」と首を振っていた。
それから姉は、塾をサボる様になった。塾の時間に外に出て居るものの、友達の家で遊んでいる事を俺は知っていた。姉の友人の弟もまた、俺の友人であったからだ。でも俺はそれを両親に報告もしなかったし、姉に知っている事も言わなかった。しかし、なんだか俺は悪い事を姉と一緒に隠しているつもりになってしまって、落ち着かなかった。
塾からはいつも、姉が居ない事について電話が来ていたらしい。父がよく連絡を受けていたらしいが、父にも思う事はあったのか母には姉が塾をサボっている事を伝えていなかった様だった。悪い事は、父も一緒に隠していたのだと思うとなんだか安心したが、偶々その日家に居て塾からの連絡を受けてしまったのは母で、母は全てを知ってしまった。そして、帰宅した姉の髪を掴んで家の柱に顔を打ち付け、殴り、11月の寒空の下、ベランダに締め出した。姉は泣きながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返していて、兄も俺も助けてやりたかったけど、母はそれを許さなかった。あの日、父が母を説得して家の中に入れてやるまでの3時間程度の間、俺と兄は母がトイレに行った隙にこっそり姉にカイロを渡す程度しかしてあげられなかった。
やがて、両親が離婚した。原因はまだ幼かった俺に説明は無かったが、兄と姉は知っている様だった。でも姉は「知らない方がきっとお前の為だから」と言っていたし、兄は「両親がお前には教えないと判断したなら、俺もお前には言えない。」と言っていたので、理由は知らないままであるが、兎に角離婚した。そして、俺達兄弟は父に引き取られた。母は少し離れた場所に引越し、1ヶ月に1度程度会う関係になった。
母の引越しが行われた日。母が出て行ったのを見送った姉は、そのまま一人部屋を得ていた兄の部屋へと向かった。俺も暇だったので何をしているのかと着いて行くと、姉は兄に「ねえ、お兄ちゃんの着れなくなった服ちょうだい。」と言い出した。「男の服だからお前が着ると変だよ。」と言う兄はそれでも、持っていてもどうせ着れないからと姉に小さくなった服をあげていた。いつか、俺が大きくなったらお下がりで貰おうと思っていた服もその中には混じっていて、姉はそれを嬉しそうに受け取るとリビングで着替えた。女の子らしい、可愛らしい服ばかりを着ていた姉が、男の子の格好をしているのにそれはそれは強烈な違和感があったし、見ていた父も何事かと首を傾げた。
次に姉は、そんな父の所へ行って「髪の毛切りに行きたい」と言い出した。父は了承すると姉に美容室代を渡して、姉は通い慣れた地元の美容室へと一人で出掛けて行った。リビングでそれを見ていた俺についでと言わんばかりに父はお小遣いをくれて、「これで駄菓子屋(美容室の隣にあった。)行ってお菓子買って、姉ちゃんとわけっ子して2人で帰っておいで。姉ちゃんの事待っとくんぞ。」と言った。俺は了承してウキウキで駄菓子屋へ自転車を走らせ、駄菓子を沢山買って店の前で姉が美容室から出て来るのを待っていた。
店の前に出て20分くらいだろうか。美容室のドアが開く音がして顔を向けると、そこには男の子の服を着て、髪をすっかり短く切った、ジャニーズ風の雰囲気の髪型になった姉が立っていた。「え、そんな切ったん?」「うん、長いの嫌やったっちゃん。てか何でおるん?」と会話をしている相手は姉なのに、見たことも無い姿にやっぱりなんだか違和感があった。離婚を機に、姉は塾も辞めたらしい。「ホントはずっと塾も長い髪も嫌やったっちゃんね。男子の服の方が動きやすそうやし、かっけーしさ。」と笑った姉は、何だかいつもより楽しそうだった。
中学生になった姉は、優秀な兄と比べられるストレス、兄が優秀な分同等の価値を求められるストレスから段々とおかしくなっていった。ちょっと悪い人達と一緒に居るようになって、学校をサボる様になった。髪を染めてピアスを開けて、知らない人みたいになっていった。偶に会う母と姉の関係は冷え切っていた。理想とは真逆を進み始めた姉を母は受け入れられなかった様で、居ないものとして扱うようになってしまったし、姉は「元々ね、うちと母さんは理解し合えんのよ。やけん仕方ないね。」と笑い飛ばした。結局姉はそのまま中卒で社会に出た。
俺が高校生になった頃。よく姉が仕事の休みの日に家に連れて来る女の子が居た。その子と姉は休みの度に会っているようで、なんだかやけに親しげだった。
姉は俺のテスト期間や週末に休みが被ると、よくご飯に連れて行ってくれて、多少値が張る店でも俺が好きそうな飯がある店によく連れて行ってくれていた。その日は個室タイプの居酒屋のランチ営業に2人で行っていて、聞けるのはこういう時しかない、と思って俺は口を開いた。
姉は驚いた様に目を開いて、暫く迷う素振りを見せた後静かに首を振った「違うよ、でも、最近連れて来るあの子と付き合ってんの。」そう零した姉に、俺は首を傾げた。女と付き合ってるならレズなんじゃないの?そう言おうとした俺に姉は「今からね、お前がびっくりする話すんね。でもお前にしか言わないから皆には秘密ね。」と続けた。
話によると、姉は性自認が人と少し違う人だった。でも、性同一性障害という訳でもないし、自分が女であるというのは理解している。でも、自分が女だという事に強烈な違和感があり、だからといって男なのかと聞かれればそれも違和感がある、所謂「性自認がどちらでもない人」だった。後で調べた話、こういう人をどうやら「Xジェンダー」と呼ぶそうだ。
そして、姉はレズビアンではなくて、性自認がどちらでもない関係上、女も男も異性であり同性。そして、自分とは違う人達という認識で、そこに差を持たない生粋のバイ・セクシャルだった。でも、男と付き合うと女である事を強く求められるけれど女と付き合うと自分のままでも受け入れてもらえるからと、女性と付き合う事が多いのだと話していた。
その頃の姉は奇抜な髪色に、耳と顔に沢山のピアス。そしてやっぱり、男性物の服を着た性別も年齢もよく分からない様な見た目をしていて、「そういう格好もわざとなん?」って聞いた。そしたら姉は「女を押し付けられたちっちゃい頃の反動。分かんない、反抗期なんかな。」と煙草を片手に笑っていた。俺は姉を「姉ちゃん」と呼ぶのを辞めた。友達みたいに、名前で呼ぶようになった。姉はそれに気付いたみたいで泣きそうに潤んだ瞳で一言「弟のくせに生意気」と言った。
そんな話から3年後。姉に珍しく彼氏が出来た。親や兄の前では特に触れてなかったが、彼氏の紹介を終えた姉は俺の部屋に来て「あんね、彼氏ね。うちの性自認も理解してくれる人なん。」「女の子やなくてね、うちのままで居ていいって言ってくれたん。」と嬉しそうに笑っていたし、性自認を打ち明けられない息苦しさと、女性と付き合うことによる周囲からの偏見の目に晒されていた姉の言葉に俺は夜じわじわと一人で寝る前に泣いた。幸せになって欲しかった。姉は派手な見た目と素行から誤解をされがちだったが、いっぱい我慢して来た人だった。そして、誰より優しい人だった。自分を殺してでも、周りが求める理想に従順である努力を、ほんの幼い頃から出来る人だった。ふたつしか貰わなかった大好きなクッキーを、「兄ちゃんと弟にあげるから」と食べずに持って帰って来る様な姉だった。人の為に、が出来る人だった。反発の仕方が分からなくて、反骨の仕方が上手くいかなくて、すっかり周りからは「グレたヤンキーのどうしようもない娘」だと思われていたけど、俺にとっては大好きで大事で、自慢の姉だった。
社会に出るまでの道筋は兄が示してくれた。でも、人に優しくする方法は、いつだって姉が示してくれた。
半年後、姉は彼氏と同棲を始めて家を出た。寂しくて、荷造りする姉の手伝いをしながら、昔話を2人でして、引越しの前はアルバムなんか俺が引っ張り出してきて、あんな事あったこんな事あったと話して2人で泣いた。随分派手な見た目になった姉は、それでもやっぱり昔のままで「うちの事受け入れてれてありがとう」と嗚咽混じりに告げた。髪が長くて可愛らしい服を着た「可愛いお姉ちゃん」は、見た目が変わってしまってもやっぱり美人で、俺にとっては「かっこいい兄弟」にランクアップしただけだった。姉は泣き腫らした顔で翌日旅立った。俺はその日、寝る前にまた一人で泣いた。
姉には幸せになって欲しかった。やっと姉が、姉のままで居られる環境に旅立てた事が自分のことの様に嬉しくて、次会った時にもっと男みたいになってて、俺よりよっぽどイケメンになってたらどうしよう。なんて再会を楽しみに思っていた。
思っていたのに。
髪を伸ばして、派手な色もやめて、ピアスだって全て外して、綺麗めな女性の服を着て、パンプスなんか履いていた。一人称は「私」になっていた。父には「やっぱ私さ、実家が好きだわ〜!嫁に行けんでごめん!」とか言って笑い飛ばしていた姉は、荷解きをする為に戻った自室で1人で泣いていた。
「びっくりした、めちゃくちゃ女になってて。」
「だって、そうしろって言われた。隣に並ぶの恥ずかしいってさ。」
嗚咽混じりに聞いた話はあまりに酷い話だった。
彼氏が姉の性自認を受け入れてくれたのなんて嘘だった。姉と付き合いたいが為に理解者のふりをしていただけで、同棲開始直後から女である事を求められ、髪は伸ばし黒く染め、持っていたメンズやユニセックスの服は捨てられた。一人称も、喋り方も矯正させられ、前の喋り方が出ると「気色悪い」と詰られた。
「お前みたいな厨二病のメンヘラと付き合ってやってんだから」と姉に言い聞かせ、2年間ずっと都合のいい存在として消費されていたらしい姉の話は、俺の心にずっしりとのしかかって来るなにかがあった。姉には幸せになって欲しかった。姉にはありのままの姿で生きていて欲しかった。泣いて帰って来てなんて欲しくなかった。
俺は財布から金を抜いて姉に渡した。「俺、お前のショートヘア大好きだったよ。かっけーもん。」
俺のお下がりの服は、体格差から姉にはかなり大きかったけど、それでも小さいサイズのものを選んで貸した。あの日から10年以上経って、姉は今度は兄ではなく俺の服を着て美容室へ向かい、長い髪の毛をすっかり短くして来た。ツーブロックまでした姉を俺はあの日と同じ様に駄菓子屋で待ちたかったけど、駄菓子屋は改装して雑貨屋になっていたから、雑貨屋で姉の部屋に飾るアクセサリースタンドを買って、袋を提げて店の前で待っていた俺に姉は「お前もおっきくなったね」と笑った。やっぱり中性的な姉は美人だった。
俺は5人家族、3兄弟の末っ子で上には兄と姉が居る。兄は絵に描いたような優秀な人で、頭のいい大学を出て新卒で入社した会社でも上手くやっているので、周囲からはよく「自慢のお兄ちゃんでしょう。」と言われる事があるし、肯定している。下の2人の手本になる様な人であれという両親の言葉を苦にもせず実行する姿を俺は尊敬している。
対する姉は、そんな兄の妹とは思えない様な人で、昔から小学校や中学校では「あの人の妹なのに」と言われていた様だし、俺も先生達から「君はお兄ちゃんに似ていて良かった。」と言われる事が多かった。「あの人の弟とは思えないくらい真面目だね。」と言われる事すらあった。しかし、俺は幾らだって言いたい。俺を優しいと言うけれど、その優しさは姉から貰ったものだった。優しくて、生きづらくて、それでも決して誰かを悪く言わない強い姉だって、昔から兄と同じくらい自慢の姉だった。
4か月以上前に別れを告げられた元カノのことで気持ち悪さがずっと残っている
2017年春、彼女が高校3年生になったばかりのころにTwitter経由で友達になる
彼女はお絵かきが趣味でツイキャス作業配信をしていたので頻繁に訪れてコメントしてた
他に常連と呼ぶようなリスナーもいなく、大半は彼女が喋りながら作業するのに僕がコメントをするだけの日々
その時に彼女が高校3年生であること、自分と同じ県に住んでいることを初めて知った
夏になり仕事の都合により俺がTwitterで浮上できなかったりする中で、彼女はふとした理由からTwitterをやめてしまい連絡が取れなくなる
翌2018年夏、色々あった彼女がTwitterに戻ってきて再度やり取りするようになった。彼女は専門学校へ進学していた
そこから再び友達としての付き合いが始まり、学校の文化祭で同人誌を売るということでその年の秋にリアルで初対面
正直これまでのやり取りとかで彼女のことを好きになっていた自分がいたが、相手は未成年だという考えで想いを伝えないでいた
僕は在宅勤務で日中から暇というか通話しながらでも進められるような仕事なので二人で作業通話をするようになった
作業通話ってのは建前で、一緒にアマプラで映画を見たりしてなんというか友達以上恋人未満、ってのはこんな感じなのかなァと感じていた
「もし付き合ってる相手とかいるんだったら申し訳ないし、こういう通話は程々にしない?」
「付き合ってる人はいないですよ?」
こんな会話もした。正直一度会った時に素朴ながら可愛らしい外見をしていてモテるだろうと思っていたので予想外だった
そしてホッとした。裏で彼女のことをコッソリ狙ってる同級生男子とかいっぱいいただろうに
作業通話、そんな建前で二人とも会話がしたかっただけなのかもしれない
お酒を飲んだのは20歳の誕生日以来、という彼女と通話越しでお酒を飲みながら会話したりと楽しく過ごしていた
ある作業通話の際に「今まで黙っていたことがあります」と彼女に告げられた
要点だけ書くと
・実は2019年の春に男性から交際をもちかけられて付き合っている
まぁ、ショックだった
彼氏いませんなんて話を鵜呑みにして僕は彼女に散々アピールしていたのだから
そして自分ルールとはいえ、彼女が成人するのを待とうと思って想いを告げずにいたのに、あろうことか学校の先生が未成年だった彼女に手を出していたなんて
しかも内縁の妻がいるので彼女に対して将来を誓うようなつもりもない、そんな男相手にだ
「他にいい男がいたら、そっちに行きなよ」
そんなセリフを常日頃彼女に聞かせていたらしい。僕はその先生だけでなく、世の中の教師という存在が一気に嫌いになった
自分が課したルールで何もかもが手遅れになったことを知った僕は彼女に今の関係を終わりにしようと告げた
しかし彼女から帰ってきた答えは「終わりにしたくない」そんな一言だった
「どうせ卒業したら先生との関係は終わりになってしまう。だから貴方から私に告白してほしい。恋人として関係を続けたい」
涙ながらに彼女から訴えられた僕は、「今までずっと好きでした。僕と付き合ってください」と告白してしまった
そしてここで問題が発生する
元から忙しいを理由に頻繁に会ったりはせず、自分の都合のいい時にデートに連れて行くような人らしい
更に年に数回体調を大きく崩す人であり、恋人が出来たと告げたらショックで体調を崩すのではないか?彼女はそれを懸念していつ告げようか悩んでいた
僕は悩んだ末、彼女に「今すぐでなくてもいいよ。待ってるから」そう言った
それからは晴れて恋人同士ということで仲をゆっくりと進展させていった
恥ずかしくて最初の頃は手を繋ぐのを苦手としていた彼女が、自分から僕の手を握ってくれた日はとても嬉しかった
歪な形ながらも3年越しの片思いがようやく実ったのだ
年が明けた
そして僕の大好きだった祖母が死んだ
そして葬儀から帰ってきた僕は彼女に自分のトラウマを打ち明けた
これまで断片的に伝えていた出来事を
あまりこういった場でも書きにくい僕の根っこにある弱い部分だ
20年以上自分を苦しめてきて、何度も死んでしまいたいと思わせてきた弱みだ
これを読んでくれてるあなたに伝わるかわからないが、人生で最も僕を救ってくれた一言で、この子と巡り合えてよかったなと心から思った
2月、ちょっとずつ仲を深めていった僕たちの関係が急速に進展した
彼女は前述の先生とのことで性行為に対して少しトラウマに近いものを抱えていた
先生から「ゴムがあるとイケない」と言われ生でセックスしたことが原因で、その話を聞かされていた僕は慎重になっていた
「怖かったりしたら、断っていいから。でも僕はキミを抱きたい」そう彼女に伝え、彼女からもOKサインがでた
2月というのは僕にとって1年を通じて最もつらい時期で、どうしても母親の命日が近づくと苦しくて仕方なくなるのだ
「貴方のせいじゃない」そう言ってくれた彼女に気分が沈んでることで心配をかけてしまった
この頃にはもうコロナが流行っていて、どこに行くにもマスクが欠かせない時期だったのに彼女は休みを利用したり学校帰りに僕とデートをしてくれた
気分が沈むのは、母親の命日だけじゃない、もっと他に理由があると気が付きながらも
まだ彼女は先生に対して付き合っている人がいることを告げていなかった
忙しくて夏以降一度も会ってないとは言っていたけども、僕はそれが真実なのかわからない
デートに誘うと「そこはやめた方がいいと思うよ。先生と行ったことあるから…」
「先生は悩みを抱え込む人だから、別れてからも相談役として支えてあげたい」
「ごめんなさい。私が先生に思う好きと貴方に思う好きは別のものだから、貴方を一番好きにできない。順位付けができない」
そんな歪な理由だった
顔も名前も知らぬ、彼女にとって今も大切な存在であるおじさんに負けたくないと空回りばかりしていた
眠れぬ日々が続いた
本当は都合のいい相手としてキープされてるだけなんじゃないかって、そんな考えばかりが頭をグルグルとよぎる
次第に体調を崩し始めた。不眠と食欲不振、そして胃の痛みばかりが続く
「もう待ってるのは辛い。先生にハッキリと話をしてくれないか」
『待ってるから』あの日そう言ったのは自分だったのに、僕は約束を反故にしてしまった
一日かけて彼女から先生へと別れを告げたという内容のLINEがきた
まるで親から叱られた子供がしぶしぶと宿題をこなしたような、そんな不服さを文面から受け取ってしまった
『しんどいので1~2週間放っておいてください』
望まぬ形で別れを告げさせられ、気持ちの整理がつかないであろう彼女からそう送られてきた
そして1週間もせずに僕は別れを告げられた
今もどこで道を誤ってしまったのか、正直そう考えてしまう自分がいる
別れてから僕は自分を見失い、とても彼女を傷つけるようなことをしたし、カフェイン錠剤で自殺を図り失敗した
振られたぐらいで死のうとするなよ、そう思う人がいるかもしれない
ただ、20数年抱えていたトラウマを受け止めてくれた相手から突然見捨てられてしまったのだ
彼女によって心の隙間に流し込まれたセメントを、すべて取り除かれ、元あった穴より広がってしまったような気分だ
僕が彼女に対して甘え過ぎていたのかもしれない
今も答えが出ないでいる
そして僕は今日も心の傷跡を掻きむしっている
彼氏は「夢絵」をたぶん知らない。
二次元キャラやアイドルなどと「自分」(見た人がそれぞれ自分になぞらえて妄想するためのモブキャラ)の交流やいちゃいちゃを描くものだ。「自分」は原作には登場しないオリジナルキャラクターで、極端に特徴が薄かったり、果ては目や口が省略されたのっぺらぼうだったりする。
私は、普段は夢絵や夢小説を好む「夢女子」ではない。ここから夢女子文化について大変失礼なことを書くので、気を悪くなさったら申し訳ない。
私が夢絵を見るとき、原作に出てこない顔のない「自分」をねじ込んだ作品に、正直異物感を覚えることがあった。キラキラに書き込まれた推しと、粗雑な「自分」の対比に、ある種の卑屈さを感じたのだ。
推しと付き合いたいと思うなら、いっそ清々しく「ぼくがかんがえたさいきょうのガンダム」を描いてほしいと私は思った。推しに釣り合うような美人とか、平凡だけどほっこりと可愛らしい彼女。推しがそのキャラクターを愛するまでのストーリーを図解されて、私は納得したかった。
ところで彼氏はいわば公式で私の彼氏だ。同じ世界線で生き、2年前から公式でつきあっている。
今年の1月から遠距離恋愛になったが、間の悪いことに、ちょうどコロナウイルスの流行が始まってしまった。月に一度会う予定が、今に至るまで3回しか会っていない。当然、今まで行っていたいちゃいちゃ活動も滞っている。
私は決して最初から夢絵を描こうとしたわけではない。ふと彼氏の似顔絵を描いてみたくなった。面白く書けたら彼氏に見せようと思い、好奇心で実行に移した。
彼氏の顔、見上げた時の顔、無精髭の顎のライン、ふざけてしゃくれる顔を描いた。気づいたら、膝を曲げて、上から覗き込むようにキスしてくれる彼氏の絵を描いていた。ここ2年、親の顔より見た顔だ。我ながらうまく特徴を捉えた夢絵が描けていた。
ペンが止まらない。なにしろ彼氏の顔を描くのが楽しい。個性的な顔立ちで、表情が豊かなかわいい人だ。目元の表現をあれこれ工夫していると、だんだん彼氏が目の前にいるような気持ちになり、ぽーっとしてくる。
彼氏の匂いとか、硬くて寝心地が悪い胸板が恋しい。彼氏の微妙に楽しくなっちゃってるちんちんの上に座りたい。(膝の上よりもちんちんの上の方が興奮するのだ)
前述の通り、私と彼氏は同じ世界の登場人物であり、公式でつきあっている。だから作中の人物同士の二次創作と言ってもいいのだが、夢絵と表現したのは、自分の顔を描かなかったからだ。彼氏の顔は覚えている限り詳細に描くが、例え自分の似顔絵であっても、彼氏の膝の上で抱きしめられている人の顔を描きたくない。激しい嫉妬である。
ベッドに腰掛けた彼氏のちんちんの上に座り、まっすぐな肩に顔を埋める絵を描き、私はついに夢絵を体得した。
夢絵は作品ではなく行為だ。描くこと自体が彼氏との交流であり、いちゃいちゃだった。完成も公開もしなくていい。二次創作を描くときに頭をよぎるいいねの数、気にもならない。これは召喚だ。私が夢絵を描くとき、彼氏は次元の向こうではなく、ライン電話越しでもなく、たしかにここに来る。夢絵に顔は要らない。そもそも私の顔はこんな位置にないからだ。私はここにいて、これを描いている間ずっと、彼氏に抱きしめられているのは私だ。
私の彼氏は聞き上手なので、私は日々の発見を彼氏に伝える。彼氏は私の話を興味深く聞き、きっと素敵な茶々を入れてくれるだろう。
「意中の女性と何度か食事に行っているけどいつのまにか良い友達になって、いざ告白すると断られる」問題
これただ単に伝えたタイミングや伝え方、方法が間違っていたってことありませんか?
あくまで私の場合なので、他の女性が全部そうであるとは言いません。参考としてこういうパターンもいるんだと解釈してください。
以前、職場で気になる男性がいました。恋のような感情です。その時は彼にオスとして魅力を感じていました。
その時は向こうに彼女がいたし私も彼氏がいたので何もありませんでした。
当時の彼氏とは別れ、仕事も変わって、連絡が来るようになりました。一か月に一度くらい会っていました。
「あれ?この人私のこと異性として好きなのかな?」と思っていたけど何も言ってこないし、何もしてこないので普通に会っていました。
男友達は今までの人生でいなかったけど、この人は手もだしてこないし異性として見なくていいんだと思っていました。
1か月に1度くらい会うのが1年くらい続いた後に「付き合ってほしい」と言われました。
「〇〇君といると楽しいけど恋愛の対象ではない」と答えました。
これ、別に彼にオスとしての魅力がないのではなくてただ単純に恋愛の対象にギアチェンジするタイミングが違っただけです。
私は仕事をやめて彼氏と別れて数回会って「あれ?これって恋愛対象?」って感じていたころに「つきあっちゃわない?」とでも言われれば全然付き合っちゃう。
でも何もないまま食事を何回もして芸能人ゴシップや世間話に花が咲いていたらもう「ああ、この人はお友達として接してほしいのね」とお友達フォルダに入れてしまう。
あくまで私の場合ですが、お友達フォルダから恋愛対象フォルダに移動することはありません。
一度移動したら戻せません。
だから、異性として見てほしいのなら月に1度会っているときも常に口説いて来てほしい。
「これからホテル行こう」とかそういうのではなくて、「僕はあなたを異性として魅力的に思っています」という素振りは出してほしいわけです。
モテる人はそこが上手いのだと思う。
「髪切った?」「かわいいね」「痩せた?」「そんな男より俺のほうがいいんじゃない?」「俺は〇〇ちゃんのそういうところ好きだな」「あまり他の男の話しないで。嫉妬しちゃうから」などなど。
こんな事言うのモテる男だけですよね。こんな事言ってるからモテるんです。
キモいんじゃないかって?そりゃ恋愛対象ではない人に言われたらキモいと思って会わなくなることもありますが、そもそもキモいと思う人と食事に行ったりしない。(職場の上司とかではない限り)
伝えて距離を置かれるなら告白する前に相手の気持ちが分かって良い。
直接「好きだ。付き合ってくれ」と言わないまでも「俺はあなたを恋愛対象とし見ているアピール」はしておいてほしい。それがないのならその人はお友達であり恋愛対象外のフォルダに入れて二度とそこから移動することはない。
何が言いたいかっていうと告白を断ったことはその人に魅力がないわけじゃなくて単純にタイミングとか方法が悪かったってこともあるんじゃねーの?ってことです。
学生の時と違って友達なんて大人になれば精々年に数回、多くて月に一度会うくらい? なので話が多少合わなくたってニコニコしてればいいのだ。
なんなら無料の対人関係練習相手だと思って接客するつもりでもいい。多少気まずい思いをする事があっても2,3年おけば忘れてる。
だが人生のパートナーは下手すると365日毎日同じ家で生活するので、合わない人間を選ぶとお互いに長期的につらい。本当につらい。
逆に相性がいいパートナーは本当に友達としてもずっと付き合えるし、多少人に言えない趣味も共有くらいは出来るし、メンタルの安定にも寄与してくれる。
たとえ仲が良くとも時には利害の対立や意見の食い違いが絶対に出てくるものなので、お互い妥協するのが苦じゃない相手である必要がある。
そこに関しては顔や容姿は関係ない。ズボラ具合の一致度や金銭感覚や価値観の近さの方が重要。
若いうちから行動して置くのはいい事だが、焦ったり無理したりする必要はない。
相手を不快にさせない程度に素を出して疲れないようにするのもスキルなので、練習だと思って取り組んでみるのも一つの手である。
創作活動と同じく対人スキルも練習量と慣れの積み重ねがものを言うし、何より昔から「女遊びは芸の肥やし」というように、人の心を揺さぶる創作活動の下地として対人スキルはとても有用だ。
あまり人と付き合わずにここの練習をサボると、ものすごく感じがよくて見た目も良い、わかりやすくイケてる人しかイケてると思えなくなってくる。
よく男/女慣れしていないのにやたらと高望み風な事を言い始めるタイプの人がいるが、それは高望みというよりも、高くない部分の望みに対する分解能が足りないのだ。
コロナ禍で全然夏らしくない今日この頃だが、7月も下旬に入り、カレンダー上はもうすぐお盆休みがやってくる。
今年は学校関係の夏休みが例年より短いようだし、第二波とかあるのでお盆休みらしい雰囲気もないかもしれないが、私の仕事は元々盆と正月くらいしか休むことを許されないものであるため、このタイミングで3,4日の休暇(いわゆる夏季休暇)でもなければやってられない。
夏季休暇をいつからいつにするかは当然会社が決定するものなのだが、建前上「会社としては休暇とせず営業を継続して顧客にサービスを提供したいが、現場サイドから要望が上がってきたため調整の上夏季休暇とした」という体裁にするため、現場サイドの責任者同士で休暇日を話し合い、上程した上で最終的に会社が決定するというやり方になっている。
1日でも長く休みを取りたい現場サイドと、1日でも長く働かせたい会社サイド。
ある程度会社に対して"忖度"(=休暇返上で働くというポーズ)した案を作らざるを得ない現場サイドと、1日たりとも休みを取らせないわけにもいかないが自ら「休め」とは決して言いたくない会社サイド。
現場サイドも会社サイドも結局最後は同業他社がどうしているかを見て自分の打つ手を決めるのだから、くだらない茶番などしないで同業他社の動きだけ見て決めればいいものを…。