はてなキーワード: ペーパードライバーとは
いくつもの原因が積み重なって、
いくつもの偶然が積み重なって、
思い切って別居した。
別居ってすごく大変で辛いことだらけのように思ってたけど、わりと楽しいことも多くて、当然だけど辛いことも多い。
一緒に住んでる時とは別のベクトルで忙しい。
でもトータルで考えればハッピーなんだろうな、というくらいには落ち着いたと思う。
別居して世界が変わったなんて大げさだけど、別居しないとわからないことがたくさんあったなと気がついたことは確かで。
当たり前のことだと言われそうだけど、半年前の自分とは変わったのを感じる。
まず一番は、家族がいないとさみしいかと思ったけどわりと平気なこと。
子どものいない私たちは仕事以外はべったりで、そのくせセックスレスだったりしたんだけど、ひとりぼっちになってしまうことがすごく不安で踏み切れなかったことが何度もある。
でも、1人になるのがさみしいと思う時点で、そばにいてくれる人なら誰でも良かったんだろーな。
やることがない週末を持て余すこともあるけど、2人でいてケンカしたりモヤモヤしてたことを考えるとずっとずっと心は平穏。
さみしいかと言われたらさみしい。でも私はもっと強いさみしさを彼といて感じてたんだと知ることになった。
あの頃に比べたらまし。簡単に言うとそういうことなんだろうな。
次に、別居するのは簡単だけど、別居してしまうと離婚の重みを感じにくくなるということ。
あれほど離婚しかないと決意して飛び出したのに、不思議なもんだ。
あーこれからどうしよっかなって帰り道にふと思ったりもする。
でも彼の思いはわからないけれど、もう何ヶ月も連絡を取っていないと、いくら旦那でもその存在は軽くなっていく。
乱暴な言い方をしてしまうと、離婚しようがしまいが、私の苗字が変わるくらいで今の生活には変わりがないのだ。
2人でよく聴いていた歌や、彼が好きだったものを見るとふと思い出す。
あ、そうだ私結婚してたんだ、って。
あんなに毎日悩んでいたのに、忘れてしまう日が来るとは思わなかった。
彼と分かり合えないのなら生きている意味なんてないような気がしていたのにな。
いつかははっきりしなきゃいけないんだろうなぁと思いつつ、なんでも問題を先延ばしにしてきた私たちは籍を入れたまま別々に生活をしている。
私たち夫婦にはセックスレスだけが問題ではなく、その他にも問題はたくさんあったのだけど、別居当初の話し合いで彼はいくつもの解決策を提示してくれた。
その内容は、たぶん私がこれから先どんな手を使っても手に入らないような、私にとって都合の良い条件だった。
軽々しいことを言わない彼の性格から、本当にその条件を飲むつもりで提示したのだというのも想像できた。
今戻れば、私にとっては都合の良い楽な生活が待っている。
打算的だと言われようと、生活に疲れていた私には魅力的にも思えた。
でも、どうしても、
セックスレスで悩んでいたのに、だ。
望んでいたものが手に入る。
でもそれは私が望んでいたものではないような気がした。
今さらどんな顔して抱かれればいいの?
セックスしたい。
それが叶わない苦しみと恨みで、きっと私は彼への愛情を食べつくしてしまったんだろうな。
本当のところ、彼にもわからないのかもしれない。
もう少し早くに2人で向き合っていれば。
何かが変わったのかもしれない。
でももうどうやっても、私が世界で一番抱かれたくないのが彼なのだ。
セックスレスで悩みながらも、解決策が見つからないまま、一緒に住んでいるのだから、いつか解決する日が来るか、その前に欲求が枯れてしまうのかな、なんて考えていた、
最後の最後に、こうしてセックスレスが目の前に立ち塞がる日がくるなんてな。
そのほかにも、なんでも1人で解決しなきゃいけないとか、体調崩すと心細いとか、私はペーパードライバーなので遠出できないとか、別居してみて、あ、不便だな、とか、大事にしてくれてたんだな、と感じる瞬間がうんざりするほどあった。
そう強く思う反面、今の私たちではもう一緒に幸せになれないんだなと実感する。
一番抱かれたい人が、一番抱かれたくない人。
何度考えてみても揺るがないその思いを抱えて、まだ慣れないマンションのドアを開けて仕事へ行く。
泣きわめきもしないし、食欲もある。
たくさん笑えてるし、新しい環境にも慣れた。
夜眠りにつく前に真っ暗な部屋で、ずいぶん遠い場所に来てしまったのだな、とぼんやりと思ったりもする。
自分がいなくなった部屋で1人暮らす彼を思ったりもする。
それもきっと、いつか忘れてしまうのだろうな。
取り返しのつかないことが夫婦にはあるんだ。
その当たり前のような事実を私は知らなかった。
タイムマシンがあれば、私は絶対に出会った頃の彼に会いに行く。
彼は嫌がるだろうが、私はあの頃の彼に抱かれたい。
ペーパードライバーを返上し、車を運転し始めた。一応自動車学校でペーパードライバーのための訓練を受けて感覚を取り戻した。
時々、夫を助手席に乗せる。このとき夫は別人みたいになる。口調が荒い。もっと曲がり角でスピード出せよ!とか、行け!行け!行けよ!とか、おい!今の行けただろ!と怒鳴ったりするのだ。助手席からの助言は、自動車学校の先生の紳士的なものに慣れていたので正直パニックになりそうになる。
夫は怒鳴ったあとすぐに優しくなる。甘えた声を出したりもする。上手になったねえと褒めてくれたりもするが……アレ?なんかこれDVと似てるな?と思ってモヤモヤ。
運転時に性格が変わる人は地雷だって言うよね。夫は自分で運転しているときは紳士だ。入りたそうな車があれば譲るし、お婆ちゃんが横断歩道を渡ってたらニコニコ待っているし、渋滞してても呑気な感じ。普段も声を荒げることはない。だからびっくりしちゃってさ
確かに車の運転は判断を誤ると事故が起きるので、しっかり注意することは必要だと思う。でも怒鳴る必要はないよね。自動車学校の先生は紳士的な態度で生徒たちを導けているわけだし。
https://anond.hatelabo.jp/20181112183902
元記事はそもそもが違法駐輪を取り締まられた側の文句なので実際8割方耳を貸さなくていいのだけれど、同じく百万遍に自転車を止めていた身としては(ちなみに百万遍に自転車を止めると言ってる以上元記事のひとは9割方京大生ですね)「言いたいことはわかるな」という気持ちにはなった。
この感覚を説明するとしたら、「一般道でスピード違反をした車すべてを問答無用で罰金」に近いと思う。一般道路の上限速度は一応40km/h(追記:厳密には60km/hだった。雑な知識のペーパードライバーですまない…)になっているのだが、現実問題として一般道でそれを厳密に守ってない車はざらにいる。まわりがガンガン飛ばしてるなかでひとりだけ速度を守ってるとむしろ危ない、みたいな環境は想像に難くなく、それらを容赦なく取り締まってたら感情的に反発するだろうなぁ、という話だ。
今回の例で言えば、百万遍は総数2万人とも言われる京都大学のお膝元であり(左京区に2万人いるのではない)、そのエリアには学生向けの飲食店が密集している。ランチどきになるとガガッとランチを食べにくる京大生の自転車でごったがえすのだ。あのエリアは自転車用道路が歩道と一体化していて道幅が広く、交差点部分は簡単な広場になっている上、飲食店以外にも利用するのにちょうどよさそうなドラッグストアも存在する。立地的に違法駐輪のインセンティブが大変高い。しかしそれらの店の目の前には一切の駐輪場が用意されていないというのが現実だ。
もちろんすぐそばには京大のだだっ広いキャンパス=駐輪場が存在しているので、そこに自転車とめろよ、というのは正論だ。しかしたとえば1時間程度のランチタイムというのは徒歩5分の移動時間も惜しいわけで、近くに停められるのがわかっているのにキャンパスの駐輪場を利用するのはめんどくさい。もちろんめんどくさがる方が悪い。そこに有料駐輪場を作って解決しようという発想は正攻法だが理不尽だ。なぜならそのすぐ横には京大キャンパスという広大な無料駐輪場が用意されていて、そこすら惜しむ人間たちには有料であること自体がギルティなのである。ついでに言えば有料駐輪場があったところで駐輪場があふれることは想像に難くなく、ここで起きると思われるのは「有料駐輪場からあぶれたひとが問答無用で取り締まられる」という地獄絵図だ。
悪いのはモラルハザードであり問答無用で取り締まって規律をただすのは正しい。俺がここで言いたいのは、擁護するのでも非難するのでもなく、「違法駐輪を撤去することはなにひとつ解決策になっていない」ということである。問題は京都市における自転車人口が完全にパンクしていることそのもので、そのための方策はキャパに見あったかたちでの駐輪スペース整備であると思われるのだが、当然ながらそんな余裕は物理的にも財政的にも京都市にはない。その結果やることが「違法駐輪の取り締まり」となった場合、構図としては「キャパオーバーの自転車を撤去して予算もゲット」という表層的には市民に不利益を与える行動を選んでいるようには見えて、その対象となるのは帰結として百万遍ユーザーである京大生=学生がメインになる。ある一面を切り取った場合に、本来解決すべき不利益を社会人ですらない学生に皺寄せとして与えている、というのは屁理屈だが一面において正しく、その辺の感情的鬱屈がああいった文章を書かせてしまったのかなぁ、と思った次第である。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 163 | 24374 | 149.5 | 43 |
01 | 73 | 11374 | 155.8 | 44 |
02 | 68 | 7785 | 114.5 | 34 |
03 | 20 | 4638 | 231.9 | 62.5 |
04 | 26 | 4855 | 186.7 | 27.5 |
05 | 10 | 2281 | 228.1 | 132.5 |
06 | 26 | 3514 | 135.2 | 55.5 |
07 | 36 | 3391 | 94.2 | 41 |
08 | 71 | 8531 | 120.2 | 53 |
09 | 111 | 9185 | 82.7 | 48 |
10 | 131 | 10530 | 80.4 | 46 |
11 | 124 | 10294 | 83.0 | 32.5 |
12 | 102 | 10282 | 100.8 | 32 |
13 | 86 | 6791 | 79.0 | 41 |
14 | 109 | 8664 | 79.5 | 40 |
15 | 189 | 10737 | 56.8 | 39 |
16 | 161 | 9350 | 58.1 | 33 |
17 | 208 | 14179 | 68.2 | 34.5 |
18 | 167 | 24012 | 143.8 | 50 |
19 | 124 | 13642 | 110.0 | 49 |
20 | 152 | 15526 | 102.1 | 36 |
21 | 110 | 9023 | 82.0 | 32.5 |
22 | 105 | 9792 | 93.3 | 26 |
23 | 113 | 12823 | 113.5 | 30 |
1日 | 2485 | 245573 | 98.8 | 39 |
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今週末、姉が結婚式をあげる。それが終わったら私は親と絶縁しようと思う。
実家が地獄だった。はっきり言って幼少期から精神的虐待を受けていた。
学業も趣味も親の意に沿わなければ人格否定、機嫌が悪いと私に金(学費、生活費など)を返せとヒステリーを起こし何にでも隷従を強いられた。
仕事や夫婦、嫁姑問題などのストレスで理不尽に怒られることが多く、小4の頃には自殺を考え始めたのを覚えている。
はっきりと実家と決別しようと決めたのは中2の頃だった。
理由は覚えていないが親は座って、私は直立不動のまま延々と説教をされていた。その歳には親の説教の理由は全て「気にいらないから」に集約されるとわかっていたので内容は聞かずただじっと耐えていた。そんな説教が1時間近くたったとき、突然意識が飛んだ。
失神か貧血だったのかはわからないが、唐突に目の前が暗転し気がついたら天井を見上げていた。
そのとき私は、あぁこれ以上この人と一緒にいたらいずれ明確な殺意をもって私はこの人を刺すなぁ、と確信した。流石に少年院行きは勘弁だと思い、実家から離れた学生寮のある高校に進学し、それから実家では生活していない。
地獄を離れバイトや一人暮らしを経験し社会で働く力は得たものの、親の呪いは強く自己肯定感は皆無、友人もまともに作れずずっとぼっちの立派なアダルトチルドレン。
しかし姉はと言うと性格は明るく、活動的、友人も多く、とうとう結婚する。
私と決定的に異なるのは、姉は親に愛されていた。姉自身は知らないかもしれないが、確実な姉妹格差があった。
姉は高校を卒業するころ免許を取った。自動車学校の費用は全て親持ち。しかし姉は免許を取っても自分で運転するのを面倒くさがり親に運転を任せるペーパードライバーになった。親はなんとか姉に運転させようと車まで買い与えたが結局進んで運転しなかった。
そして私が免許を取れる歳になったころ親は愚痴っぽくこう言った。
「お姉ちゃんには自動車学校のお金〇〇万も出してあげたのに全然運転してくれない、ペーパードライバーなんて勿体ない。あんたは自分のお金で免許取りなさいよ。もう私は出さないから。」
披露宴で新婦から親への感謝の手紙も感動溢れるものになるんだろう。私はその光景を見ても1ミリも響かないだろうが。
私には家族なんていなかった。
別に命にかかわる病気じゃないんだけど、めんどくさい持病がある。時々顔の筋肉のコントロールが効かなくなって、勝手にほっぺたや目の周りがこわばってしまう。他人から見てどの程度異様に見えるのかは分からない。いちおう職場の上司には話してあるので、その情報が周りに伝わっているのかも知れない。発病当初は瞬きの回数が尋常でなく多くなり、だんだん目が勝手に閉じようとするようになった。その時には「苦しそう」「痛そう」と言われたが、その後目の症状はなりを潜め、その代わり広範囲の筋肉に影響を及ぼすようになった。
服薬をしながら、ときどき病院でボトックス注射を打ってもらっている。あのしわ取りに使われるので有名なボトックスだ。余計な筋肉の動きを止めるため、私のような病気の持ち主のために作られた薬らしいが、あんなのを美容目的で100%自己負担で打ってもらう人の気が知れない。私の場合は健康保険が適用されるので3割負担だけどそれでも高いと思う。
もはやこの病気との付き合いも8年ほどになるが、全く治る気配がない。原因からして不明だ。ストレス性の病気かと思われがちだけど、仕事が忙しいとき、イヤな仕事をしなければいけないときに出るとは限らず、家でのんびりしていても症状が出ることがある。なぜか旅行に行くと、旅先では症状が出ないことが多い。
が、やっぱり人生でいろいろ不本意な部分があり、それがこの病気を呼んでいる気がしてならない。それなりの給料と福利厚生を保証してはくれるが、2~3年でだいたい異動することになり、仕事内容を選ぶこともできない我が会社。そしてコミュ障ゆえに全然広がらない、深まらない人間関係。もはやいろいろなときに一人で行動することには慣れてしまったけれど、一人で動くと不便なことも多々ある。特に旅行に行きたいと思っても「一人部屋料金をとられるか、ビジネスホテルのようなところにしか泊まれない」「ペーパードライバーで公共交通機関がある程度あるところにしか行けない」というのが非常に不便だ。
もっと近場で行きたいところがあっても、気軽に誘える相手を思いつかない。こっちは友達だと思っていても、向こうはそう思っていないことなんて日常茶飯事だ。そこそこお金はあるけれど、結局交際費にお金がかからないから貯金できるだけなのだ。いろんな人と気軽にうまく付き合っていける人が羨ましい。昔は美女や可愛い女の子が羨ましくて仕方がなかったけど、私と同レベルの顔でも人生楽しそうに過ごしている人もいるので、あまり容姿は関係なさそうだ。友達に「○○ちゃん(私のこと)は、『自分で自分はこのままでいい』って思えないの?」と言われたことがあるけど、要するにいわゆる自己受容ができていない、自分のことが好きになれない状態らしい。自分で自分のことを好きになれないと他人にも好いてもらえないそうだが、そんな理屈だけ分かっていても簡単に自分のことを好きになれそうにない。
本当にこういう時は遠出しない、お金のかかるところに行かないのが一番だと思う。でも最初に京都・奈良って行き先になる前に「俺あんまり寺とかに興味ないから」って言ってくれれば良かったのにね。京都・奈良なんて古いお寺や神社や博物館が山ほどあって、そういうところに行きたい人が行くもんだと最初から分からないだろうか。
私の友人で、わりとその辺をはっきり言ってくれる人がいるが、その方がお互いにいやな思いをしなくて助かる。「一緒に北海道に行かない?」と言ったら「お金ないから無理」と言われ、日帰り圏内の場所にしたんだけど、当日お天気が悪かったから、さらに近場で済ませた記憶がある。給料日前とかだと、せいぜい2~3千円の交通費で行けるところでも「交通費がない」と言われる。いわゆる非正規雇用とかならわかるんだけど、それで正社員だというからびっくりだ。あまり会社の業績は良くないみたいだけど、正社員でそこまでお金に困っている人は初めて見た。そうはいっても自分が行きたいところには何だかんだといって出かけているようなので、お金を言い訳にしてるだけで気が進まないのかも知れないけどね。
結局自分と同じような価値観の人じゃないと一緒に遊んでもどちらかが我慢する羽目になる。そもそも友達があまりいないので、最近一人旅派になっているけど、その方が「見たいところや行きたいところが違う」「自分がじっくり写真を撮りたいのに向こうはさっさと移動しようとする」というストレスがなくなった。が、ペーパードライバーで周り中から「あんたは(運動神経が鈍いから)車を運転しない方が良い」といわれる不器用で反射の鈍いタイプなので、交通の便の悪いところでレンタカーで移動する…という手が使えないところだけ困っている。観光タクシーとか結構するからなぁ…。
うわー、私の15年ぐらい前と同じ状態の人がいる。もっとも離婚した当時は30をちょっと過ぎたばかりで、まだまだイケると思っていて、自由になれるってなんて素晴らしいんだろうと思っていた。
その後しばらく実家で暮らし、マンションで一人暮らしを始めて現在に至る。結婚生活が短かった(3年半ぐらい)のと、元ダンナといちいち趣味や休日の過ごし方が合わなかったので、「やりたくないことをやらずに自由にできる」というのは素晴らしいことだと思った。ただ、実家だと家事は全部母がやってくれるので暇を持て余し、休日はネットばかり見ていた。
結婚前の若いときも友達は少なかったし、休みの予定もあまりなかったので、離婚してからもあまり生活は変わらなかったけど、自分ひとり分でも家事は発生するので、一人暮らしになってから、好きなことをやる時間は減ってしまった。趣味はいちおうあるし、そのサークルにも入っているけれど、あまり頻繁に皆で集まったりするわけではなく、各自で活動して成果を持ち寄るような感じなので、休日に寝過ごすと、洗濯物を片付けて実家に晩ご飯を食べに行って一日が終わってしまうようなことがままある。
嫌いなことをやらなくていいというのは幸せなようでいて、自分の能力の可能性をつぶしているのかも知れない。料理をほとんどしなくなり、掃除も面倒で水回りだけときどきやるレベル。防災設備の点検とかでときどき業者が部屋に来るんだけど、「みっともないから部屋を片付けなくちゃ」みたいなモチベーションはゼロ。子持ちの主婦だったらもっとてきぱき動いて私と同じ時間で何倍ものことをこなすんだろうなとか妄想する。
やらなきゃいけないことを能率的に片付けないと自由があっても時間を有効に使えない。趣味のサークルはメンバーの技術レベルがどんどん上がっていて、自分だけが取り残されているような気持になることがある。旅行はほとんど一人旅。前は頑張って2~3カ月に一回ぐらい行っていたけど、最近それもめんどくさくなっている。一人旅って自分のペースで動けるのはいいけど、私のようなペーパードライバーだと交通の便が悪いところで苦労する。結局国内一~二泊の県庁所在地とかある程度便利なところになってしまう。ツアーに乗ってもいいんだけど、一人で参加するにはつらい行き先とか一人だと泊まれない宿とかあって制約が多い。
ときどき「新しい趣味に挑戦しよう!」と思ってお道具をそろえるんだけど、そこまでで終わってしまうことが多い。今のマイブームは着付けで、リサイクル着物の店で着物と帯をゲットし、小物もある程度ネットで買ったんだけど、果たしてマスターするところまで行くかどうかが問題だ。私の投稿を読んでも特に希望はわいてこないと思うけど、元増田さんも何か楽しいことを見つけられますように。
私の愛読書は旅行会社のパンフレットである。特に好きなのはクラブツーリズムのやつで、いろいろな行き先のツアーがいっぱい載っていて楽しい。普通の旅行会社だったらだいたい行きたいエリアを決めてからその場所のパンフをもらう式なので、なんとなく日程的に行けそうな国内やアジアのものばかりもらいがちだけど、クラブツーリズムは自分が行けそうにもない遠いエリアだろうが、そんなに休みが取れないだろうと思うような長期間のツアーもお構いなしに載せてあって、脳内で妄想旅行を楽しむのに適している。
クラブツーリズムは良くも悪くも至れりつくせりで、一・二泊程度の旅でも「これでもか!」とばかり色々な名所を回るので、実際にツアーに参加してみると忙しくてしょうがないのだが、ペーパードライバー歴15年以上の私としては、交通の便が悪いところに行くならこういうツアーに頼らざるを得ない。あと、写真を撮るのが趣味なので、パンフを見ていると「ここにはこういう名所があるんだな」という調べものの材料にもなる。交通の便が良い場所なら往復のJRや飛行機と宿だけとって、パンフからピックアップした良さそうなスポットに行けばゆっくり撮影できる。
が、問題は仕事が不規則で人と予定が合わないことと、私と旅行に一緒に行ってくれる人がきわめて少ないことだ。前よりだいぶ一人旅にも慣れたけど、エリア的に一人で行きたくない場所(主にテーマパーク系)とか、二人以上でないと泊まれない宿が多く、行きたい場所を泣く泣く諦めることがある。一度一緒に海外に行ってくれた人がいて、その人とは他にも国内旅行に一回行ってるけど、わりとお気に入りの場所をリピートするのが好きみたいなのと、休みの予定が合わないので、なんでも声をかけていいのかが分からない。ちなみに私と同じ趣味(写真撮影)の持ち主で、かつ彼女の好きそうな場所(花の名所が多い)を選んで日帰りで誘っても断ってくる人がいる。最近は始めから声をかけないけど、何がそこまでイヤなのか言って欲しい。
最近の悩みは、休みの日に寝坊してしまうことが多く、洗濯とか雑用をこなしているうちに一日が終わってしまうこと。せめて日帰り圏内のスポットぐらい遊びに行きたいのにそれすらできない。こないだの休みに無理して富士山が見える(はずの)菜の花の名所に行ってみたが、家を出たのが遅すぎたのか、菜の花は見られたけど、富士山はお隠れになったままだった。でも久しぶりに長い時間電車に乗って遠足気分を味わえたのでやっぱりこうやって時々出かけないとだめだなと思った。
ちなみに私のシフト表は3日働いて1日休みみたいなパターンが多いので、珍しく2連休・3連休を確保してあるのにどこにも行けないと非常に悲しい気分になる。別に新幹線や飛行機に乗っていくような遠い場所でなくてもいいんだけど、都内でもちょっとフォトジェニックな場所とか美術館とか写真展とかぐらいは行きたい。最近めんどくさがりに拍車がかかって家の中が散らかってしょうがないんだけど、家の中を片付けるよりもどこかに行きたい。これは単なる現実逃避なんだろうか。
学生時代は夢見がちな小デブの喪女ピエロとしてブイブイ言わせていた。彼氏が居ない。好きな人は少女漫画の彼。太った。たったそれだけのネタを繰り返し、ゼミでも女子会でもSNSでも笑いを取っていた。嘲笑だろうが苦笑だろうが別に良かった。エンターテイメントとして消費されることで、無味無臭なこの人生に意味を持たせたかったのかもしれない。
かなりの大往生だったのもあるし、遠方に住んでいて関わりが薄かったのもあるかもしれないが、悲しい以上にいいなあという気持ちが沸いた。
大勢の子どもとさらに大勢の孫に見送られ天寿を全うした祖母を尊敬した。
そこではっとした。彼女の孫である私は就職してX年。二十云歳にもたって彼氏ゼロのド処女だ。このままじゃ独りで死ぬしかないし、親に孫のひとりも抱かせてやれない。
祖母は片手で足りないくらいの子を産んだ。既に母が自分を産んだ歳になっていた。
私は焦った。子どもが欲しい。
もともと子どもが好きで、漫然と産みたいな~とは思っていたけれど、このときはっきりと思った。産まなければ。
行きずりの男とではない、家庭をつくり子どもを産んで親を、そして天国の祖母を安心させたい。あと自分の老後のこともある。
そして私はそれから、合コンと聞けば飛んでいき、友達からは男の紹介を募り、挙句婚活サイトに登録したりして本腰を入れて彼氏を探すことにした。
彼氏がいない、彼氏ができないとは言っていたがなんのことはない。本気を出してなかっただけ。
そして一年後の2016年クリスマスイブ、初めての彼氏ができた。
相手は同じ歳、同じ血液型、おおらかで優しい人だ。趣味もそこそこ合って、2人ともおしゃべりなほうではないけれど無言も苦にならない(少なくとも私は…)穏やかな時間を過ごせる人。ちょっと不器用なところがあるけれど、そんなところも可愛い。あと多分童貞だ。
2人とも仕事が忙しく、住む場所はそこそこ距離が離れていた。だから会う回数はそれほど多くなかったし、お互い連絡不精でLINEすらままならなかったけれど初めての彼氏だから何が正解かわからない。
童貞に違いないと思っているが、聞いたことはない。けれど、こういうの不慣れだからと言っていた。私も初めての彼氏、彼にとっても、多分初めての彼女。2人らしくゆっくり進んでいけばいいし、連絡も会うのも、2人のペースでいい。
そして1年。気づけばまだ処女だった。
処女どころじゃない。ファーストキッスも、それどころか手を繋いだことすらない。
ちょっと私、経験不足でそういう知識が少女漫画とBL同人誌しかなく申し訳ないのですが、二十云歳の恋愛って、そういうの割とすぐやってくるもんじゃないんですか?確かに少女漫画は手を繋ぐにもだもだしてますけど、でもそいつらは所詮中高生。出てくる二十代はみんな経験豊富な顔して大人ぶってますがな。女子中学生のヒロインにアドバイスなんかしちゃってさ。BL同人誌なんかすごいよ。大体付き合うと同時にセックスしてますもん。
えー、いや。正直いくら牛歩でも3回目のデートくらいでキスくらいするのかなー、と思ってたし、経験値ゼロとはいえ大人だからホテルに連れ込まれることも想定してたんですけど、そう来たか。
喪女仲間は、完全に非処女を見る目で見てくるし、学生時代には普通に恋愛しつつ今たまたま彼氏がいない友人は完全に非処女仲間を見る目で見てくる。
久しぶりに会った彼氏持ちの友人は、「した後さー、筋肉痛にならない?」とか言ってくる。
え?そうなの?
BL同人誌じゃ腰とか尻とかよく痛いって言ってるけど、筋肉痛の件は存じ上げないんですけど。推しカプがスポーツマン同士だからかな???受けちゃんの趣味が筋トレだからかな???????
わからない。
どうしてこうなったんだろう。
いや、どうしてどうにもなってないんだろう。
女は盾、防ぐか貫かれるか。
まさか目の前に剣士が立ちながら、攻撃ひとつも受けないとは思わなかった。
盾から当たりにいけばいいのか?処女になんて重荷を背負わすんだよ世界は。
守る方法ばっかりで蹴散らし方教えてくれなかったじゃんかよー!
なんだろう。すっごくセックスがしたいわけじゃない。だって二十云年の人生で一度もしたことないし、せずにこれまで生きてきたから、これからもしなくたって生きていけると思う。
けど、この、処女と言う称号。これはなんとかしたい。できるだけ若いうちに、一分一秒でも若いうちに何とかしないと可能性はどんどん低くなっていく一方だ。
あと結婚したいし子どもが産みたいんですよ。この調子で大丈夫なの?あれ?子どもってセックスしないとできなくない?じゃあ一生しないじゃすまなくない??
とりあえず女側の行動として何があるのかと大好きな襲い受けのBL同人誌を読んでみた。なんか攻めに薬盛ってピッキングして部屋に乗り込んでた。
そんな薬は現実には存在しないしピッキングはできない。はーい、打つ手なし。
そんな私に朗報です。
2017年のクリスマスイブ辺り、ちょっと車で遠出しない?と彼氏。
きた…………!!!!
遠くまで行って夜まで一緒。パーフェクトだ。こんなの、何もないはずがない。
しかし、ルナルナ先生がお前の次の生理は12月22日だと告げている。これはよくない。
私は焦って産婦人科に行き、問診票の『性交渉の経験』という悪夢みたいな欄を埋めて生理移動のためのピルをぶんどってきた。
うっすらとした吐き気と戦い数週間。前々日から毛の処理を開始し、当日朝には内洗浄までした。ボディスクラブを塗りたくり、ボディミルクもいつも以上に浴びた。よし、生理は来ていない。
もちろん不安もあったけど、覚悟は決めた。バージン、さよならの時間だよ。
迎えた12月23日。
彼の車に乗り込んで長い旅。車内での談笑。PAでの買い食い。無言の時間に景色を眺めるのすら楽しかった。
平たく言うと、明日、同僚の引っ越しを手伝うことになったらしい。
はぁ、
まぁ、ね!別に記念日にうるさくしたいわけじゃないし、大事だよね、同僚。
頼られるのは良い事だし、同僚といい関係を築いているとこ本当にすごいと思う!
ここから地元まで、5時間くらいか。明日お昼とかに出発して夜手伝うとか?
えー、大丈夫?疲れとか…。タフだね…。うん…。
聞けなかった。そうなんだとしか、言えなかった。
明日?何時?私はどうするの?これからのタイムスケジュールを教えて!?
なんて聞けなかった。
そういえば、普通にお泊まりだと思ってたけど…そんな話は一度もしていなかったね。
それから、まぁ何事もなかったかのようにおいしいごはんを食べ、きれいな景色をみて…
そして夜。
さぁ帰ろうかってなった。
あ、やっぱ帰るんだ…。
でも既に夜。帰ったら完全に真夜中になってしまう。
私はペーパードライバーだしそもそもAT限定。運転を代わることはできない。
私は勇気を出して言った。所詮処女のちっぽけな知恵と勇気だ。けれど、私にとっては決死の一言だった。
「大丈夫!」
もうめっちゃ頼りがいがすごい
そして出発。
私も疲れで限界で、度々寝落ちてしまっていたけれど、彼だってもちろん限界だったらしい。
正直車のふらつきに気づいていたし、ああ私は処女を失うことなくこの命を失うのかもしれないと思ったりもした。
けれど、まぁいいや。
このまま、処女のまま生きていくよりは、彼氏とのドライブで死ぬのも悪くないかもしれない。
寝ぼけた頭はそんなことまで考えていた。
そんなとき、転機が訪れた。
長く危険なドライブの後半も後半に差し掛かった時、彼がナビを無視したのだ!!!
予定では、申し訳ないことに私の地元まで送ってくれることになっていた。
ナビはもちろん、私の家を指示している。けれど彼がそれを無視して進んだ方向の標識には、彼の家がある地名が書かれていた。
逆転ホームラン。
完全に眠気が吹っ飛んだ瞬間だった。彼は疲れで限界で、今も車はふらついている。だから意識的にか無意識にかはわからないけれど、自分の家に向かっているのではないか。
ただでさえ色々なところを歩き回った上に、長時間の運転。時間は既に0時をまわりクリスマスイブを迎えている。
疲れたよね、いいよ、このまま彼の家に行って、ゆっくり休もうよ。わざわざ私の家なんて遠回りする必要ないよ。明日自力で電車で帰るから。
まぁナビは軌道修正してきて普通に私の家にたどり着きましたけどね。
最後のチャンスだった。
「うちでちょっと休んでく?」
でも、我が家は今荒れ放題だった。
今日のためにどれにしようかと迷った服や下着が散乱し、プチシャワーセペの箱は転がっている。
まぁ、言えないよねー。
気を付けてねと彼を見送り、そして昼まで寝て、泣きながらやけくそでこんなものを書いているクリスマスイブ。
でもね、もし言えていたとして、断られたら。
今度こそ処女は立ち直れなかったから私の部屋が私を守ってくれたんだと思う。
だから、今じゃなかったんだと思う。
次のチャンスまでに痩せておくから。部屋もきれいにしておくから。
二十云歳、処女。ネタにできているうちは余裕だった。彼氏を作って、合わなかったら別れたらいい。行動すればちゃんと恋人くらいつくれるはず。そう思ってた。実際できた。
で、彼氏ができて、ここからどうしたらいいのかわからない。少なくとも、今も処女だし、来年も処女かもしれない。処女のまま、三十路を迎えるのかもしれない。彼氏がいるのに。
例えば別れて、次の人が見つかるだろうか。次の人が見つかったとして、スムーズにことが進むという確証は?そもそも彼に文句があるわけじゃない。私の処女を奪う気がないなら別れましょうなんて言えるなら、そもそももう処女じゃない気がする。
彼も、同じなんだろうか。彼女はできたがここからどうしたらいいのかわからないのかな。
ていうかそうじゃなきゃ困る。このデブは抱けないけど、とりあえずキープと思われているならもう開放してほしい。
N君。もしみていても引かないで。
ただデート中、ちょっと休もうかってなったとき、喫茶店じゃなくてホテルに連れてってくれてもいいんだよ。
連れていきたくないっていうならせめて…せめて、結婚のことや子どものことについてどう考えているのか教えて…。
とりあえず、食べるものがないから家を出た。近所のケーキ屋にカップルがいっぱいいて砂を吐きたくなったけどそんな権利はない。だって私には彼氏がいる。同僚の手伝いをしている優しい彼氏がいる。ひとりで寂しいけれど誰からも連絡はない。だって彼氏がいるから。
はぁ…牡蠣買って帰ろう。
賃貸住まいの時はペーパードライバーだったけど、自分で家を買ってから車を買って乗るようになった。
元増田と同じく、うちも郊外(山手線の外)で、土地の坪単価で300万ちょいくらいのエリアで狭小戸建てに住んでるけど、ガレージは容積率不参入で作れるってのがあって駐車場のついてる家に住んでる。
車は週末に温泉に行くための移動手段でしかないから50万で買える5年落ち6万キロの軽の中古車で十分。
大体走行年間7000キロとしても5年乗れるから車代(年10万)、保険料(3万)、車検積立て(年4万)、オイル交換代(年1万)、ガソリン代(年6万)、税金(年1万)、なので合わせて年間25万くらい。新卒一年目の手取り月収くらいじゃん。
実際は高速代とかあるけど、それでも年30万ちょっとくらいかな。
車なかったころは、電車賃・特急券・タクシー代で月3万くらいはかかってたので、負担が増えたという感覚もない。
駅徒歩7分くらいだから買い物は歩いていくし、山手線の内側への移動で車使うことはまず無いけど、持ってて負担にはならない。
都内に住んでいるか否かじゃなくて、週末に山手線の内側で過ごすことが多いか、山手線の外側に出かけるかで車を持つか持たないか決めれはいいと思う。