2018-05-01

治らない病

別に命にかかわる病気じゃないんだけど、めんどくさい持病がある。時々顔の筋肉コントロールが効かなくなって、勝手にほっぺたや目の周りがこわばってしまう。他人から見てどの程度異様に見えるのかは分からない。いちおう職場上司には話してあるので、その情報が周りに伝わっているのかも知れない。発病当初は瞬きの回数が尋常でなく多くなり、だんだん目が勝手に閉じようとするようになった。その時には「苦しそう」「痛そう」と言われたが、その後目の症状はなりを潜め、その代わり広範囲筋肉に影響を及ぼすようになった。

服薬をしながら、ときどき病院ボトックス注射を打ってもらっている。あのしわ取りに使われるので有名なボトックスだ。余計な筋肉の動きを止めるため、私のような病気の持ち主のために作られた薬らしいが、あんなのを美容目的100%自己負担で打ってもらう人の気が知れない。私の場合健康保険適用されるので3割負担だけどそれでも高いと思う。

もはやこの病気との付き合いも8年ほどになるが、全く治る気配がない。原因からして不明だ。ストレス性の病気かと思われがちだけど、仕事が忙しいとき、イヤな仕事をしなければいけないときに出るとは限らず、家でのんびりしていても症状が出ることがある。なぜか旅行に行くと、旅先では症状が出ないことが多い。

が、やっぱり人生でいろいろ不本意な部分があり、それがこの病気を呼んでいる気がしてならない。それなりの給料福利厚生保証してはくれるが、2~3年でだいたい異動することになり、仕事内容を選ぶこともできない我が会社。そしてコミュ障ゆえに全然広がらない、深まらない人間関係。もはやいろいろなときに一人で行動することには慣れてしまったけれど、一人で動くと不便なことも多々ある。特に旅行に行きたいと思っても「一人部屋料金をとられるか、ビジネスホテルのようなところにしかまれない」「ペーパードライバー公共交通機関がある程度あるところにしか行けない」というのが非常に不便だ。

もっと近場で行きたいところがあっても、気軽に誘える相手を思いつかない。こっちは友達だと思っていても、向こうはそう思っていないことなんて日常茶飯事だ。そこそこお金はあるけれど、結局交際費お金がかからいか貯金できるだけなのだ。いろんな人と気軽にうまく付き合っていける人が羨ましい。昔は美女可愛い女の子が羨ましくて仕方がなかったけど、私と同レベルの顔でも人生楽しそうに過ごしている人もいるので、あまり容姿関係なさそうだ。友達に「○○ちゃん(私のこと)は、『自分自分はこのままでいい』って思えないの?」と言われたことがあるけど、要するにいわゆる自己受容ができていない、自分のことが好きになれない状態らしい。自分自分のことを好きになれないと他人にも好いてもらえないそうだが、そんな理屈だけ分かっていても簡単自分のことを好きになれそうにない。

もはやこの病気が顔の筋肉の病なのか、自己受容できない心の病なのか自分にもよく分からない。

  • 普通に考えたらチック(トゥレット症候群)だと思うけど診断はされてないの?

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