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2021-12-15

いちフェミニスト温泉むすめに願うこと その2

https://anond.hatelabo.jp/20211215104205 の続き

温泉むすめ探訪は続く


半年の間を置き、2021年3月9日駅メモ!の新たなイベント駅メモ!で巡ろう!観光大使温泉むすめの温泉街」がスタートする。アプリは死んでも温泉むすめは死なない。

小野川温泉松島温泉飯坂温泉鳥羽温泉郷、南紀勝浦温泉湯村温泉を巡るミッションしかも今度は温泉地の最寄り駅だけでなく、温泉街まで足を運んでいくつかのポイントを踏破しなければならない。手に入るユニット小野川小町松島名月、飯坂真尋、鳥羽亜矢海、南紀勝浦樹紀、湯村千代さら8月6日三朝温泉三朝歌蓮、玉造温泉玉造彗が追加になった。

この新イベント温泉むすめは全員が温泉地の公認キャラになっており、温泉地では駅メモ!とのコラボキーホルダー販売されている。こちから探しにいかなくてもパネルもグッズも待っていてくれているのだ。前回の駅メモコラボ開催時は、有馬、道後、尖石(台湾しかなかった温泉公認一年で6か所増やし、さらに次の一年で層雲峡、湯原、湯郷、奥津、三朝塩原玉造松江しんじ湖と8か所増やしている。運営の機動力がやっぱりすごい。

だいたい騒動中に巷間で出回っていた「5年以上続くプロジェクト」「多くの温泉から公認」「観光庁の後援」などのフレーズは相当な過大広告で、半数くらいの温泉むすめはここ一年くらいの間に温泉地に突如出現したキャラしかない。

しろ世間に浸透していくのはこの先のことだろう。公認はまだまだ増える。

温泉むすめ巡りを続ける。まずは新温泉町湯村温泉へ。温泉観光協会で湯村千代パネル撮影し、キーホルダータオルを購入。パネルには「湯村温泉観光大使」のたすきがかかっている。流石は公認キャラ、貫録を感じる。湯煙でけぶっている街を歩き足湯に浸かる。ここは吉永小百合の「夢千代日記」で有名な温泉地なので吉永小百合銅像写真も撮り、ドラマ資料館である千代館を見学ドラマ風景再現した展示場で、湯村が胎内被曝者である千代の街として新温泉町広島市との友好の橋渡しとなり、吉永小百合平和活動の大きなバックボーンとなっていることを学ぶ。最後に薬師湯で温泉を使い帰路につく。

次は南紀勝浦温泉南紀勝浦樹紀のパネルは、レンタサイクルの並ぶウッドパネルのオシャレな観光案内所ではなく、古ぼけた温泉旅館組合事務所内に設置されている。この温泉むすめにも観光大使」のたすきがかかっている。パネルの横には驚くほど多種の南紀勝浦樹紀グッズが並んでいる。つい最近コラボが始まったばかりのはずだが本当に機動力がすごい。勝浦は冬のまぐろ祭り太地町落合記念館で落合専用ガンダムエクシア見学するなど何度も訪れているので観光はあっさり済ませる。勝浦漁港カフェまぐろバーガーを食べて、年期の入った建物の天然温泉公衆浴場はまゆで温泉を楽しんで帰る。

鳥羽温泉鳥羽亜矢海は、鳥羽そばショッピングモール鳥羽一番街にいた。キーホルダーは隣接するレストラン農産物水産物直売所である鳥羽マルシェで購入できた。一緒に伊勢茶と伊勢米とアジ干物とカキとサザエも買う。鳥羽温泉にはあまりいい思い出がないので代わりに松阪温泉に入って帰った。

鳥羽亜矢海のデザインはみんな大好きメリーちゃん牛木義隆さんで、肌色成分多めなのにスポーティさが支配する健康的なデザインリボンスカートの裾に入れた和柄紋、ダイビング由来の手の込んだ小物、結い上げた長い髪を下ろせば大きく印象を変えられそうな変身の余地も作って、本当に最高の仕事だった。海の街のご当地キャラデザインとして傑出した完成度がある。鳥羽はあまり好きな街ではないが鳥羽亜矢海だけは推せる。

松島温泉には車で訪問した。松島観光協会タクシードライバー姿の松島名月のパネルを見て、福浦から福浦島に渡り松島風景を楽しんだ。温泉は日帰りで利用できる芭蕉の湯という施設を選んだが、松島名月のパネルは主に海沿いの旅館に設置されていたようで結局出会えたのはタクシードライバーバージョンだけだった。

去年「凪待ち」の舞台探訪で石巻に行ったけど、松島温泉スルーして作並へ行っていた。松島名月のおかげで松島にも温泉があることを知られてよかった。

小野川温泉には米沢駅からバスで向かった。小野川温泉も以前は存在を知らなかったので、訪れる機会をくれた駅メモ!と温泉むすめには感謝しきりだ。この街有馬温泉以来の街ぐるみ温泉むすめを活用している場所だった。至る所にポスターやポップがある。訪問スポット指定されていた甲子大黒天には小野川小町絵馬もあった。共同浴場滝の湯でクソ熱い湯に浸かり、キーホルダー販売している名湯の宿 吾妻荘を訪れるとここにも当然小野川小町パネルが設置されている。もう嬉しくなってしまった。

いくつかの施設の人と話してみても、みな小野川小町に好感を持ってくれており、また温泉むすめが目的で訪れた私に対してもとても親切に対応してくれた。ただ、小野川小町よりもつ最近小野川温泉で大々的なロケを行った江頭2:50の方が遥かに街の人々に愛されているとも感じた。まあ、美少女もいいけど江頭と比べられたらやっぱり負けちゃうよな。

飯坂温泉では“最高の温泉むすめ”飯坂真尋に出会う。福島駅から飯坂線に乗ると列車が既に温泉のれんをかけた車両テンション上がる。飯坂温泉には5年ぶりくらいの訪問になるが、駅を降りた瞬間から飯坂真尋の吊看板観光案内所にも当然飯坂真尋。街中の旅館ロビーではなく玄関先に飯坂真尋のパネルを設置している。自販機には福島県温泉むすめのラッピング。数えきれないほどのポップ。10を超えてからは数えるのを止めた。街が一変している。

飯坂真尋ほど地域の愛を一身に受ける温泉むすめを他に知らない。飯坂真尋は他の温泉むすめと比べて特徴的なルックスではないが、その分アレンジが利かせやすくどんな衣装でも着こなせてしまう。その特性を最大限に活かして、飯坂温泉の数えきれないほどのスポットに様々なコスプレをさせた飯坂真尋ポップが溢れている。

飯坂温泉は町出身オリンピック選手紅白歌手かのように飯坂真尋を訪問客に誇らしげに紹介している。アニメ聖地などではあまり見られない現象だが、飯坂真尋に限っては東京オタクよりも飯坂温泉の住人の方が遥かに飯坂真尋を愛している。二年ほど前に借りてきただけのキャラのはずなのにどうしてこんなことが起きるのか。

宇奈月温泉ももクロに染まるのは理解できる。ももクロの熱には魅了されて当然。でも、同じくらいのテンション飯坂真尋に熱狂する飯坂温泉ちょっと理解の外にある。

自分の好きなアニメキャラ普段アニメを見なさそうな人たちが同じように好きになってくれる様子を見るのが聖地巡礼の楽しみのひとつでもあるが、今日初めてその姿を見る飯坂真尋が多くの人に愛されていることを知って、同じように嬉しく思う。こんな経験は初めてだった。

芭蕉も浸かったという鯖湖湯の隣の鯖湖神社には飯坂真尋のイラスト絵馬がたくさんかかっている。小野川町の甲子大黒天を思い出す。超愛されてる飯坂真尋。でも、よく見るとイラスト絵馬の半分は塩原温泉観光協会プロジェクト88メンバーよりとか書かれてる。互助会だった。塩原温泉グリル三笠オーナー飯坂真尋でなく自分似顔絵絵馬に描くナルシスト鬼怒川温泉が近いせいで塩原温泉は行ったことなかったけど、近いうちに那須塩原温泉むすめにも会いに行こうと思うよ。グリル三笠軒にも寄ろうと思うよ。

愛宕山温泉神社から飯坂温泉の街を眺め、旧堀切邸を見学八幡神社を参拝、鯖湖湯のクソ熱い温泉に浸かってすぐまた波来湯のクソ熱い温泉はしごし、ラヂウム最中ラヂウム玉子お土産に買いこんで、地酒「摺上川」の4号瓶を購入して水郡線水戸に着くまでに全部開けた。ここ飯坂温泉にはまた必ず来るだろう。

8月三朝歌蓮、玉造彗が駅メモ!に実装されるとまた早速出かける。前日は皆生温泉温泉を使い境港海鮮丼を食べて松江ビジネスホテル投宿。翌朝玉造温泉に向かい観光案内所で玉造彗のパネル撮影キーホルダーを購入する。駅メモ!勢が訪れる以前から玉造ファンは相当数足を運んでいたようで、案内所の人も慣れた様子だ。その後、玉造温泉ゆ~ゆという洋式便器のような形状の施設温泉を楽しみ、三朝温泉に向かう。

途中、琴浦町道の駅で「琴浦さん」グッズが復活していないことを確認して、青山剛昌ふるさと館を見学倉吉お土産の梨を買ってから三朝温泉を少し通り過ぎて三佛寺投入堂を参拝、一人では崖の上のお堂まで行けない決まりなので行き会わせた年配のご婦人二人とチームで崖を登る。取って戻して三朝温泉、街には射的のある娯楽場、向かいには右翼事務所、橋の方に向かうと大綱引資料館などという建物もある。小さな銭湯たまわりの湯で温泉に浸かり、観光案内所ほっとプラ座で「みささ温泉観光大使」のたすきをかけた声優サイン入り三朝歌蓮のパネル写真を撮ってキーホルダーを購入する。

三朝歌蓮は儚げな美少女キャラ可愛いのだけれど、その隣に立つ「宇崎ちゃん鳥取で遊びたい!×三朝温泉」の宇崎花と赤羽根健治パネルの方が観光案内所の雰囲気にはマッチしていた。今更だけどやっぱり温泉制服姿は似合わないわ。

しかし、観光案内所で最も強いインパクトを残したのは、三朝歌蓮でも宇崎花でもなく、三朝温泉マスコットキャラクター湯けむり怪獣ミサラドンだった。有袋類怪獣らしくお腹ポケット赤ちゃん怪獣も入っている。こいつが三朝温泉温泉むすめでも良かったのに。ミサラドングッズはタオルストラップシールを買う。

ほっとプラ座には他の温泉地の温泉むすめの缶バッチも売られていて、ご婦人方が入れ替わり立ち代わり缶バッチを熱心に見ていた。本当はご当地キティを探していたのかもしれない。

その後、鳥取市のビジネスホテルに泊まり、翌朝すなば珈琲に寄って砂丘に寄って岩美町で「Free!」の聖地巡礼をして余部鉄橋見て帰路についた。

その後も、駅メモ!と関係なく修善寺透子、高山匠美、白浜帆南美、十津川飛香と出会ったり、別府奥飛騨では温泉むすめパネル存在は知っていたけれど設置場所まで足を伸ばすのが面倒でスルーしたりした。それが今年10月までの話だ。

つづく

いちフェミニスト温泉むすめに願うこと

温泉むすめの騒動顛末

温泉むすめの炎上騒動から一か月になる。

藤氏発言に端を発した騒動は、運営が火の付いた設定を削除、関係曖昧な後援団体看板も下ろし、スポーツ文化ツーリズムアワードの受賞も辞退、その後は何事もなかったように平常運転を続けている。仁藤氏も当初から米山議員との諍いの話題そらしの感があったが、早々にフェードアウトしていた。

温泉むすめの設定は、セクシャル趣味未成年であることを匂わせる学年表記が消え、30歳で見えなくなる設定も消えた。今回の騒動以前にも不適切描写のいくつかが削られ、修正されることは何度もあったらしいが、傍から見て温泉むすめはどんどん健全な方向へ変化していっているようだ。喜ばしいことだと思う。

温泉むすめの飲酒行為エロ趣味公式サイトを見なきゃ分からないんで、今回仁藤氏サイトを覗きに行くまではコアなオタク以外誰も知らない設定だったりした。で、飲酒言い訳に使われている「温泉むすめは神さまです」という設定も公式サイトを見なきゃ分からないんでこれも誰も知らない設定だったりした。

温泉むすめは容姿能力人間と何ら変わりないので、姿を見ただけでは神さまと判別することはできない(龍神温泉龍神晴除く)。Tシャツ姿のラブやんを見ても愛のキューピッドだとは分からないし、スーツ姿の大川隆法を見ても地球神だとは分からないことと同じだ。

オタクが喜んでくれるだろうと作った神さまとか学校の設定。オタクが喜んでくれるだろうと作った温泉むすめのプロフィールゲームアプリとか温泉むすめ声優ライブみたいな2次元2.5次元の中にいた頃はオタクが喜んでくれるだけで終わっていた表現が、温泉地とコラボして3次元に出てくると仁藤氏みたいな人に見つかって吊るしあげられることになる。

まあ、温泉観光協会自治体公認を貰って観光庁にも後援してもらおうっていうのなら、遅かれ早かれオタクノリは見直す必要はあった。

私は仁藤氏温泉むすめの絵柄についての抗議は頷けないけれど、設定への批判は十分理解できる。そして(温泉むすめのコアファンとは違う層だとは思うけど)、営利目的温泉むすめのセクシャル設定を残せと主張していた一部オタク論客意見に全く同意しない。まあ、フェミニスト側の人間だよね。

ここにフェミニストたる私が温泉むすめの思い出と温泉むすめコンテンツに願うことを書く。

書いたのはもうしばらく前だけど、騒動の際中には放り込みたくなかったんでそろそろ世間が忘れた今放流する。

日記部分が長いので三分割くらいにする。

温泉むすめとの邂逅

私は温泉むすめのゲームアプリは一度も触ったことがなく、温泉むすめ声優イベントにも参加したことはない。ただ、ここ二年ほどの間に温泉むすめの等身大パネルキャラグッズを目当てに全国の温泉地30か所以上を巡った。

私は元々温泉巡りが趣味で年に50か所ほどの温泉を訪れている。毎週温泉に出かけている訳じゃなく、一日で複数温泉地をはしごするのでこの数になる。有名な古湯から山中秘湯、天然温泉利用の銭湯まで種類は問わない。一人旅なので温泉旅館には泊まらない。だいたい車で移動するのでアルコールも摂らない。朝風呂をキメて走り、外湯巡りをして道の駅土地名物を食べまた走り、寺社景勝地観光し外湯巡りをしてビジネスホテルに泊まる。これを繰り返す。

また私はアニメ聖地巡礼趣味にしている。今年巡礼に出かけた作品は、「ジョゼと虎と魚たち」「魔女見習いをさがして」「君は彼方」「竜とそばかすの姫」「サイダーのように言葉が湧き上がる」「劇場編集かくしごと」「岬のマヨイガ」「きんいろモザイクThankyou!」「神在月のこども」などだ。

EUREKA」を見て檜原村にも行きたくなっているし、「フラ・フラダンス」も面白かったかいわきにもまた行くことになるだろう。

アニメで描かれた景色写真を撮り、アニメポスターがあれば写真を撮り、ついでに立ち寄った温泉にゆキャラがいればこれまた写真に撮る。志摩リンなでしこの訪れた温泉は全てトレースした。それでもこれまで訪れた温泉地で偶然温泉むすめに出会うという経験はなかった。

初めて温泉むすめの存在を知ったのはゲームアプリ駅メモ!」と「温泉むすめ ゆのはなこれくしょん」のコラボイベント日本全国温泉駅巡り!(2019年5月24日開始)」だった。

駅メモ!ではアニメゲームコラボするスタンプラリーイベントが何度か開催されており、チェックポイントの駅に行けばご当地アニメパネルにも会えた。特に鉄道むすめ」とのコラボは相性抜群で、駅メモアプリで駅にチェックイン、改札を出て鉄道むすめパネル写真を撮り、トミーテック発行のスタンプ帳に鉄道むすめスタンプ押印と、三倍楽しむことが出来た。

日本全国温泉駅巡り!」では、温泉地の最寄り駅にチェックインするとアイテムユニットキャラを貰える。その内7駅では温泉むすめのユニット草津結衣奈、鬼怒川日向熱海初夏、黒川姫楽、伊香保葉凪、いわきあろは、大手町梨稟が貰える。熱海鬼怒川に行くだけで、一回500円のガチャを回さなくてもユニットが確定で貰えるのだ。

鉄道むすめコラボでは全国32か所の駅にチェックインしても貰えるユニット立石あやめひとりだけだったのに、温泉むすめコラボ報酬は破格だ。行くしかない。

こうして7人の温泉むすめに会いに行く旅は2019年5月スタートした。

最初に訪れたのは阿蘇。駅にチェックインすればユニット黒川姫楽が貰える。ただ、阿蘇駅はあくまで最寄り駅というだけで黒川温泉のある小国町阿蘇からは離れた場所にある。そのせいか駅には黒川姫楽のパネルなどは見当たらなかった。代わりに熊本ゆかり尾田栄一郎にちなんだ黄金ウソップ像が立っている。

その後、黒川温泉に向かい日帰り入湯できる旅館温泉を楽しむ。黒川温泉では入湯手形を買えば三か所の外湯が利用できるのだが、すでに日は落ちていたので利用するのは一軒だけにした。黒川温泉過去に何度も利用しているし、今日大分市ホテルまで車を飛ばすのだ。

記念にキャラパネル撮影しておこうと、入湯させて貰った旅館スマホ画面の黒川姫楽を見せ「このキャラご存じですか?」と尋ねたが「分からない」との返事。まあ、聖地巡礼先で地元民がご当地キャラを知らないなんてことはこれまでいくらでもあった。景観配慮して看板ほとんど見られない黒川温泉パネル路上に設置されている訳でもないだろうし。

観光案内所も閉まっている時間なので、パネル撮影は諦めることにした。

この空振りは草津でも続いた。長野原草津口駅で、草津結衣奈について尋ねてみたがここでも知らないという。草津温泉JRの駅からは離れているし仕方ないのかもしれないが、これはもう地元で聞いても駄目だと、Google検索してパネルが展示されているという湯畑の玉屋酒店を訪ねた。

玉屋には声優サイン入り草津結衣奈パネルが飾られており、缶バッチキーホルダー、お守りなどのグッズも販売されている。よく見る光景にやっと出会えた。聞くとどうやらこの玉屋草津スカイランドホテルしか草津結衣奈には会えないらしい。何か扱いが小さい。

調べると、温泉から公認を貰っている温泉むすめは4人しかおらず(2019年7月時点)、黒川姫楽も草津結衣奈も温泉公認キャラではなく、名乗りを上げた有志が温泉むすめを宣伝してくれている状態のようだった。ただ草津では温泉むすめのイベントは何度も開催されているらしい。どうやらアプリの方には熱心なファンが付いているらしいが地元との温度差は気になるところだ。

それでもパネルに会えただけで嬉しい。玉屋キーホルダーを買い、御座之湯で温泉に浸かり、温泉りらっくまのぬいぐるみを買って帰路についた。

何か最初想像していたものと違う。公式サイトNEWSページを読んでみると、どうやらゲームアプリ本体ではなく、温泉むすめを演じる声優楽曲販売ライブイベントが太い柱というか温泉むすめという存在のほぼ全てだった。

日本温泉地の公認はまだ有馬温泉道後温泉しかない状態なのに楽曲CDドラマCD10枚以上リリースされ、ライブトークショーは50回以上開催されている。しか羽田空港で15回もイベントをやっているとか、こんなのもう空港むすめじゃないか

空港イベントの盛況を材料温泉地にコラボを売り込んでいる最中らしく、この程度の実績なのに観光庁の後援も取り付けたようだ。運営企業の営業力には見るものがある。

これまで温泉地で見たことがなかった訳だ。これは温泉地の名前アイドル羽田空港ライブをするコンテンツで、温泉むすめファン温泉好きでも何でもない東京声優オタクだった。

でもイベント草津温泉までは何度も来るその情熱は凄い。まあ、草津結衣奈役の高田憂希可愛いもんな。「NEWGAME!」のあおっちだもんな。

気を取り直してパネルを探す旅を続ける。伊香保温泉いわき湯本温泉観光案内所に、熱海温泉ではなくレストランパネルが置かれていた。鬼怒川温泉観光案内所にパネルがあったようだが夜遅くに着いたため会えなかった。

どこでも温泉むすめファンは熱心に足を運んでくれているようで、パネルの評判は良かった。

ただ、大手町温泉だけはキャラパネルどころか入れそうな温泉すら見当たらなかった。なぜこんな所にチェックインスポットを作ったのか謎だ。

7温泉地を巡ってユニットも手に入れ、温泉むすめとはかばかりと心得、アプリ仕舞おうとした頃、以前より温泉地に公認されていた有馬温泉有馬輪花、有馬楓花姉妹駅メモイベントに追加参入することになり状況は変わった。

地元に近いのであまり頻繁に来ることもなかった有馬温泉駅を3年ぶりに訪れてみると、改札前にいきなり有馬姉妹パネルが現れた。観光案内所にもスカイマーク制服を着た有馬楓花のパネルが設置されており、街の至る所にはポスター。金の湯、銀の湯を過ぎて、デイユース目的かんぽの宿有馬にたどり着くとここにも姉妹パネル炭酸煎餅の三ツ森本店では有馬姉妹パッケージ炭酸煎餅も売られている。以前から萌えポスターのようなものはちらほら見かけたけれど、今はその大半が有馬姉妹に入れ替わっている。

有馬輪花は赤い瞳に赤いボブヘア、黒のセーラー服キャラ原案Mika Pikazoさん、有馬楓花はグレーの瞳にグレーのツインテール、グレーのセーラー服キャラ原案さくら小春さん。姉妹なのにびっくりするほど似てない。めっちゃ適当。だけど可愛いから気にしない。

店員さんに聞くと過去には温泉むすめの声優が来る販売イベントなども行われ、温泉むすめと神鉄北神急行連携したコラボ企画もあり、そのたび全国からファンが訪ねて来るのだという。神戸新聞にも盛況が取り上げられていたようだ。

大阪駅から時間で来られる有馬温泉草津温泉へ行くより遥かに楽だし、声優が来るなら声優オタクもそりゃ来るわ。有馬輪花の声優本宮佳奈フェネックだ。有馬楓花の声優桑原由気メイドラゴントールだ。そりゃ来るわ。炭酸煎餅買いに来るわ。

聖地商売などしなくても既に圧倒的な知名度を持つ有馬温泉が、有馬姉妹というアイコンを手に入れ、団体旅行やシルバー世代だけでない客層を貪欲に取り込もうとしている。

元々有馬は豪華なホテル旅館が並ぶ賑やかな場所だし、この街は常に新しいものを受け入れて、いつまでも明るく楽しく変化し続けるのだろう。

温泉むすめラリー熱が加速する。その後、さら駅メモイベントに追加された道後泉海、秋保那菜子、箱根彩耶、奏・バーデン由布院下呂美月登別綾瀬を手に入れる時は、事前に温泉むすめパネルの展示場所やグッズ販売所を確認し、温泉むすめファンブログなども参考にしながら出かけた。登別由布院では姿を見ることはできなかったが、箱根カフェ道後温泉秋保温泉観光案内所ではグッズも買うことが出来た。

結局駅メモ!のゲームイベント間中に、登別温泉浅虫温泉鳴子温泉秋保温泉いわき湯本温泉鬼怒川温泉草津温泉伊香保温泉箱根湯本温泉宇奈月温泉和倉温泉芦原温泉石和温泉下呂温泉熱海温泉榊原温泉おごと温泉有馬温泉城崎温泉玉造温泉温泉津、道後温泉武雄温泉黒川温泉人吉温泉由布院を訪れることになった。

並べると何か凄そうだけど、駅メモ!のランカー勢はこの上にまだ2000人くらいいる。

そして、「温泉むすめ ゆのはなこれくしょん」は駅メモコラボイベント期間終了を待たずにサービスを終了した。温泉むすめファンゲームには課金してくれなかった。

つづく

2021-12-07

https://anond.hatelabo.jp/20211207002211

個人的に同じモヤモヤを抱いていたので、補足してみる。

温泉むすめはキャラクターよりも声優重視の企画では?

元増田ご当地アイドルに触れているし、ブクマコメでも声優について触れているコメがいくつかあるけれど、そこで当たった企画だと思う。

プロデューサーインタビューでも言っているけれど、温泉むすめは企画が始まった当初、まずは音楽に注力したらしい。そのための自社レーベルも立ち上げている。

声優が歌うキャラソンCDリリースして、ライブをやる、というスタイルファンを集めたコンテンツだと思う。

自分は、温泉むすめは全く追っていないのだけど、声優ライブやるコンテンツアイマスとか)のオタクではあるので、ちらほらと動向は目に入っていた。

から見てる印象としては、声優>>>>キャラクターの印象が強かった。

なので、元増田が、温泉むすめのキャラクターは、背後の物語がなくてオタクにとって魅力がないのではないかとか、設定についてあまり気合いが入っていないのではないかというモヤモヤ感は、なんか分かる気がする。

温泉むすめという企画が動くにはキャラクター必要なのだけど(キャラクターなしに声優だけ呼ぶのは難しいだろう)、いったん回り始めてしまえば、極端な話、キャラクターなしで声優さえいればいいのではとすら、外野からすると思えてしまうような感じがした。

個人的には、近いジャンルにいつつも、温泉むすめが自分には刺さらないコンテンツだった理由の一つだけど。

それゆえに、キャラクター設定の瑕疵炎上したのは、「さもりありなんだな」という気持ちと「とはいえかわいそうだな」という気持ちの両方があり、余計モヤモヤした。

聖地巡礼が先、コンテンツは後?

あと、温泉むすめは、メインコンテンツ的なものがないのが特殊といえば特殊

例えば、『ガルパン』ならTVアニメシリーズ、『ウマ娘』ならゲームアプリメインコンテンツとなって、それがメディアミックス展開されていく、というのが馴染みのあるスタイルだと思うけれど

そういう展開の仕方をしていない。

これもプロデューサーインタビューで言ってた話だけど、

温泉聖地巡礼できるコンテンツを作りたい」→「過去聖地巡礼で盛り上がったケースについて、原作ないしアニメ版が終了すると、聖地巡礼も減る」→「恒常的に聖地巡礼が続くコンテンツにしたい」→「終わらないようにすればいい!(だからアニメ化も当分するつもりはない。アニメ化すると一時的に盛り上がるが終わった後に急速にひいてしまうので)」というようなことを話している。

元増田へのブクマコメで、アプリゲームの話がいくつか出てたけど、おそらくあのアプリゲームも、温泉むすめという企画全体の位置でいうと、原作なりメインなりに位置づけられているものではないと思う。あっと言う間にサ終してるけど、温泉むすめの盛り上がり自体に影響与えたようには見えないし。

ところで、元増田を見ると、温泉地側が依頼して始まった企画と思っているようだけれど

温泉むすめは、温泉むすめのプロデューサーがまず立ち上げた企画で、温泉からまれて始まった企画ではない。

最初は、温泉むすめ側から温泉地に営業していったはず。

が、その後、それで成功した温泉地がいくつか出てきたので、別の温泉地が「うちの温泉むすめも作ってくれないか」といって依頼するケースも出てきているという状況らしい。

anond:20211207112419

何が言いたいのか全然わからん

例えば「北へ。」というゲームがある

方々で酷評され、電波ソングなどと揶揄されたが

旅好きの人らには北海道に何度も足を運ぶ理由になる

狸小路ガラス工房函館山

なんてことな観光地だが、「聖地から」同じ場所に何度も足を運ぶ

具体的に固有名詞が少ないセンチですら聖地巡礼としての故郷参りは行われた

ゲマ店舗限定テレカだって、旅にでる理由の一部になったりする

大事なのは、旅に出る理由

旅に出るか出ないか分岐の方が全然重要

その閾値は存外高く、腰を上げさせるのは大変だ

その閾値に0.5でも貢献したなら、十分に貢献してる

それが10でなければ無意味とか、旅しない人間戯言

当然に「理由の一部」なのだから、現地に行って写真を撮り、お土産を買う

そして呟く、料理は美味しかった、温泉は良かった、風光明媚スポットもある、お土産可愛い

批判する人間がたまにいう「そのためだけに現地に来て、それだけで帰る客」みたいなのは、現地だってちょっとアレだろう




私は今でも年一で青森に行く

宿に泊まり

地酒を飲んで

温泉につかり

評判のラーメン屋めぐり

リンゴを買って

ラブリッジで写真を撮り帰る

ねぶたの時期に行くわけでもなければセンチのために青森に行くわけでもない、散歩みたいな旅だが

センチをやってなければ別のところに行ってると思う

anond:20211207002211

正直あれを魅力に感じてあれを目的温泉に行くオタクって本当に存在したのか?

熱烈なファン聖地巡礼のように訪れることを想定しているようだけど、現実全然ちがくて、

例えば、適当オタクに、

温泉むすめの居る温泉と、居ない温泉。どっちにいく?」

と聞けば、「温泉むすめの居る温泉!」と答えるみたいな、

なんというか温泉選びのためのモンドセレクション金賞受賞 という感覚なんだよ。

2021-11-20

老いたら推しができなくなった話

齢29、既婚子持ち、社会人7年目。年々、「推し」ができなくなってきた。

思えば中学の頃にオタクに目覚めてからずっと推しがいた。推したちは私を時間も忘れるほど熱中させ、妄想させ、創作させ、心動かした。

推しのために聖地巡礼とし、一人で特急に乗って高野山に行った。知らない人ばかりのオフ会に参加した。ライブに行くために夜行バスに乗った。あんなに引っ込み思案で出不精だった私を外の世界へ引きずり出した推したち。

それが今はどうだ。忙しい?体力の衰え?老化(年上キャラが好きなので自分の加齢とともにストライクゾーンも上昇してく)?新たな推し出会えなくなってしまった。

今までの推したちの存在がどうでもよくなったわけではない。ただ、私の場合推しとの付き合いはカップルのようなもので、

アツアツ期(出会いたて、鬼のようコンテンツを漁る)→倦怠期(いったん落ち着く)→熟年夫婦期(さざ波のように穏やかに推しを眺める。アツアツ期ほどの情熱はないが燃料が投下されると一瞬燃える

なので今まで出会った推したちは熟年夫婦期に到達している。私が出会いたいのはアツアツ期を堪能できる推しだ。

熱中できる推し出会えることを期待して、一応毎期気になったアニメは観るしゲームも欲しいのがあれば買う。漫画も買う。しかしどれも、ストーリーが気になったり考察読んだりしはするけれど、アツアツには至らない。

新しい推しをどんどん発掘している友人が羨ましい。誰か何か現実以外のもの現実から離れたものに熱中したい。過去資料集めに奔走したあの頃、1日に何時間もそのコンテンツ摂取していたあの頃が懐かしい。推し存在一喜一憂することのない平坦な日常がさみしい。

私生活に不満があるわけではない。かわいい子供にもいい配偶者にも恵まれている。ただ、それは最近つくられた家庭人としての私の話(要は新規レイヤー)。かつて私が推しに熱中するオタクという姿はアイデンティティだった。そんな私、家庭人という層ができる前の私はどこへ?推しに目を輝かせる私を基礎に家庭人の層が重なって私を作り上げているのに、基礎がなってない今の私は何?

いつかコンテンツ情熱を傾けることができるあの日々は戻ってくるのだろうか。

の子供って萌え絵全然抵抗ないんだろうなぁ。

聖地巡礼とか言いはじめて20年くらい経ってない?もっと

地元も某アニメ舞台だけど未だにどこもかしこ萌えキャラだらけ。それ見て育ってるんだもん。

もう親というか祖父母世代も悪いイメージない人多いしね。金使うから

温泉むすめもいるらしい。見たことはないけど。

2021-11-19

anond:20211119162048

温泉むすめでは高級旅館ゆっくりする系の需要喚起できないとか、リピーター確保効果が怪しいってのはおっしゃるとおりだし、問題があるというのはわかるけど、

それって「コンテンツツーリズム全般がそういう性質なんじゃなかったっけ。

そうなると文学作品というコンテンツアピールしたとしても、コンテンツツーリズムであることは違いがないんじゃないかな。舞台から行くって、聖地巡礼のものだし。

町おこし」が先にあるコンテンツ成功したものってあるの?

煽りとかではなく単純な疑問で、ちょっと調べた感じ特にその手の調査も無さそうだったので。


炎上してる「温泉むすめ」を見てふと思ったんだけど、この「温泉むすめ」も、要するにアニメキャラ(風のオリジナルキャラ)を作って、それの人気上昇を期待してる町おこし地域おこしの一環ですよね?

こういう事業って多分念頭にあるのはガルパン大洗とか、あの手のオタクコンテンツとの繋がりで成功した町おこし聖地巡礼みたいなものモデルにしてると思うんだけど、

作品が先か、聖地が先か」っていう差異がありますよね


ガルパンにせよ何でも良いんだけど、まず作品があって、その魅力で関連する実在地域ファンが来る、ってのは解るんだけど、

アニメとかゲームバックボーンがない、町おこし専用のコンテンツが大当たりして、その後当地ファンが押し寄せた例ってあるんでしょうか。

個人的には思い付かないんですよね


たぶん成功例があるから国や大企業も協賛してるんだと思うんだけど、その割に調べてもよくわからない。

自分が本当に知らないだけと言うことも全然あると思うので、そういうのがあったら教えてください。

2021-11-18

anond:20211118143950

そういう意味だと、ガルパンみたいな特級の奇跡は別として

そこそこのコンテンツがはまれば、泉質とか食事とかのPRや、紅葉とか桜とかのシーズン、そういうのが関係ない「お手軽」さが良いんだと思うよ

むすめ系は「コレクション要素」も絡むから、そこそこの流入が見込める

彼らは聖地巡礼をしてるのだから、頼まれなくても界隈にプレゼンしてくれる

失敗例は山の様にあるが、成功すれば鷹宮や大洗、やろうって所はそれなりに出る

もちろん、白川郷の様に問題ないところは、デメリットの方が強く出る(パネルなどの展開は一定の風情を削ぐからね)

anond:20211118132733

聖地巡礼普通に連れ立っていくよな

関連する宿泊プランがあれば高くてもそれにするし、つるんでるから意味も無く散財する

大洗では迷いなくどぶ汁プランにしたし、氷菓高山行ったときは、みたらし巡りしたし

友人同士で行くから酒もたくさん飲むしな

家族連れより儲け出ると思うが、そう書くと「オタク妄想」だの騒ぐんだろうな

2021-11-17

anond:20211117111042

しかしこれだけ手間も費用もかけて、エロゲファンしか呼び込めないのも採算合わなくない?

ある程度の一般化は必要でしょ

ポケモンマンホールとか、アニメドラマ聖地巡礼で人呼べてるわけだからなあ

エロゲ化しないと呼べないなんてことはなくて、エロゲファンに来て欲しいというメッセージしかならないと思うんだ

まあ確かに温泉街って風俗街でもあったわけなので、そういう古い温泉街イメージを取り戻したいということなのかもしれないが

俺も雄琴温泉娘とかどれだけエロいんやろとか思ってしまうもんな

2021-11-16

温泉むすめにマジレスするなら「お前、それがその地方の魅力だってホンキで思ってるの?」を語るべき

最初マジレスするが、温泉街萌えキャラ看板が立っている事について語っても仕方がない。

キャラクター文化においてルックスの魅力を消費するべきか否かについて議論していけば最後にはサンリオピューロランドディズニーランドさえ廃墟になるか黒塗りの棒人間マスコットにするかの二択を迫られることになるが、そんな極端な所までいま議論しても話がこじれるので置いておくべきだ。

温泉むすめについて議論すべきポイント主語はそこまで大きくない。

ご当地キャラクターの設定として何を背負わせるべきか」である

そもそも温泉むすめとは

官公庁温泉PRのために作らせたキャラクターである

かい話は以下のURLを見ていただきたいが、わざわざクリックするのがだるい人向けに一番重要そうな部分だけを抜き出した。

https://onsen-musume.jp/news/3711 

◆立ち上げの経緯

・全国の観光地に再び活気を取り戻したい

 2011年3月に起こった未曽有の大災害東日本大震災」によって、温泉むすめを運営する株式会社エンバウンド代表橋本故郷である福島県は多大な被害を受けました。その爪痕は未だに心の奥深くに残っています

 そんな震災被害のあった福島東北に再び活気を取り戻すためには、一人でも多くの観光客が現地を訪れることが必要です。

 多額の補助金一時的に潤った福島県ですが、お金の力だけでは人々の傷を癒すことはできませんでした。その証拠に未だに海外から観光客福島県を避ける傾向があります

 よって、実際に観光客や県外の方々が福島東北に足を運ぶことが、現地の人たちの心を癒し、元気づける唯一の手段になります

 その手段として、若者に人気の二次元キャラクター活用し、全国を網羅的に盛り上げることを目的2016年キャラクターコンテンツによる地方活性事業温泉むすめ」を立ち上げました。

まり温泉むすめとは福島観光PRするためのキャラクターだったんだよ!

なんだってー!

いやマジでなんなんだろう。

話の繋がりが分からなすぎる。

何度読んでも意味がわからない。

だがわかったことがある。

温泉むすめの目的は、その地域に魅力があることを伝え、他所から来たくなってもらうためにある」ということだ。

温泉むすめの「故郷」に行きたくなるか

聖地」ではないのが重要だ。

オタクに人気を出して聖地巡礼で温泉に入ってもらおうでは期待できる効果ニッチすぎる。

それをやりたいなら既存作品公式地方がくっつく方向にすればいい。

ぶっちゃけ福島ならフラガール辺りに金を握らせてCMでも作らせればいいのだ。

温泉むすめ単品で新規の客を呼び寄せたいなら温泉むすめがアピールするべきは「キャラ」や「聖地」ではなく「地元」そのものである

「産まれ故郷の魅力」を語らせて其処に行きたくさせるべきだ。

だが温泉むすめはそれが出来ていない。

雑なステレオタイプで雑にキャラクターを当てはめているだけである

問題があるパターンは大きく2つあるのでそれぞれ話す。

パターン1 地方の負の歴史を自慢気に語るタイプ

今回真っ先に炎上していたのがコレだ。

たとえば「夜這い文化が合ったんですよ」なんて堂々と語られても反応に困るだけだ。

かに……確かに温泉むすめを知ってるオタク同士のカップル山形旅行に行くことで夜這いOKかどうかを確認」みたいなのはあるのかも知れない……日本人口が1億人いるんだから1組ぐらいはそういうカップルいるかも知れない。

だがその可能性があるならば「夜這い文化とか教育にわる……子供連れて東北温泉街はいけんわ……」となる家族が10組ぐらいありそうなものでもある。

この時点でもう悪手なのである

温泉むすめのコンセプトは「地方個性」をアピールすることではなく、「魅力」をアピールすることであり、その方向性としては「全面的プラス」なものであるべきではないだろうか?

かに地方キャラクターには負の歴史を抱えているキャラクターも多いが、多くは「でも今はい時代だよね」で締めくくっている。

それをあろうことか「いやーよか時代もあったもんですなー」みたいにアピールされても反応に困るというものだ。

企画のコンセプトとスタッフ価値観があっていないのだ。

ポリコレ的な良し悪しもそうだが、単純に企画のもの企画倒れになっていないか

観光庁(の後ろ盾を得ている下請けの面々)よ、力を入れたのはCDの録音ぐらいなのか?

パターン2 その地方出身である要素が薄すぎるキャラ

そもそも「どの地方出身でも問題なさすぎる」ようなキャラがいる。

たとえば次のキャラがどこ出身か当ててみて欲しい

マイペースでおっとりした性格スタイル抜群なむすめ。他のメンバーが失敗や挫折などで気落ちしているのを優しく包み込む。ユニットみんなのお姉さん的存在だが、実はもう一つの顔を持っているという噂がある。

正解はURLを見てもらおう。

https://onsen-musume.jp/character/noboribetsu_ayase

URLを見れば分かる通り、出身アピールとなるのは名前ぐらいだ。

地方観光促進イメージキャラクターの姿か?これが?

たとえば貴方温泉むすめの情報だけを頼りに旅行先を決定するとしよう。

そのときにこんな無個性キャラのいる場所を選ぶだろうか?

地名しかからないのだからまず除外だろう。

というかこんなものが出てきて誰も「いやこれは駄目だろ」って言わなかったことが問題だ。

これならまだ夜這い文化自慢のほうが「なるほどね。このジジイは脳が大正時代で止まってるんだ」で納得できる可能性が0.1%ぐらいはあるが、こんな無個性キャラを出されて納得するような「ここってマイナスイメージしかいから無個性アピールの方がマシでは?」と考えるような奴は今すぐ観光業に関わるのを辞めろと言う他無い。

まあこれがもし栃木温泉むすめで好物エビフライで頭のポンパドールが爆発していて決め台詞が「ないんだな、それが」だったらインターネットに脳を汚染された可愛そうな観光スタッフとしてセーフかも知れない(ちなみに栃木温泉むすめも割と無個性な部類だ)。

とにかく、こんな奴らを日本中に配置して「観光地アピールしたぜ!」と言われても困るのだ。

頼むから何がしたいのか話し合ってくれ

温泉むすめ全体に言えることなのだが、何をしたいのかが分かってないまま進んだ匂いが強すぎる。

最初であるならとりあえず立ち上げて日本全国の最強クラス温泉街売れっ子声優を当ててアイドルソングを歌わせておけば終わりでいいかも知れない。

でも2枚目のCDを出す前ぐらいで「でもこれって本当に地方の魅力伝わってるの?」と思い直すべきだった。

そういった話し合いが行われていたとは思えない代物が出てきている。

手段萌えキャラからということで雑になったのかも知れないが、それを言い訳にするのなら「地方観光に力を入れることに対して雑だった」ということにしかならない。

そもそも萌えキャラなんて何をしても「キャラが濃いね」で許されるわけで、大砲だろうが城だろうがなんでも背負わせていい超自由キャラクター分野だ。

何をやらせてもいいのに特に何もやらせず無個性キャラ乱発というのは「私達はこの地域に全く魅力を感じませんでした」というアピールにさえなることを本当気をつけろよ官僚から金や権威を貰って仕事している下請けとはいえ多分官僚なんぞに今の時代なる中の下連中よりは優秀であろう連中)ども~~。

2021-10-26

私はおじさんを性的な目で見ている

私はおじさんを性的な目で見ている

それは、おじさんがあまりにも性的からである

ただ、やけに若く見える童顔おじさんは好きではない。むしろ気持ち悪さを感じてしまう。

セクハラを実際にするおじさんも好きではない。相手が嫌がるかもしれない劣情は、心に秘めておくべきだ。

かなり上から目線で選定したが、それ以外であれば、身長、体型、顔は問わず、どんなおじさんも大好きである

おじさんを性的な目で見るようになったのは、40代後半の独身おじさんが好きだったことがきっかけだ。

丸みを帯びた性格と、柔らかな笑顔に添えられた、目元のシワが可愛らしいおじさまだった。

事情事情で、振られてしまったが。

今でもたまに、本人に会わないことを祈りながら聖地巡礼(本人の行動範囲と思われる場所巡り)をしている。これだけで十分に気持ち悪い要素を兼ね備えているため、相手をこれ以上追いかけるつもりは無い。相手が嫌がるかもしれないからに加えて、私が本人を見たら嬉しさのあまり号泣してしまうかもしれないからだ。通報されてしまう。

から本人の自宅などは知らないし、たとえ知っていたとしても、行くつもりも無い。

そのような恋愛経験を経て、

ビール腹おじさんや、細身のおじさま、前頭葉からつるつるになっていくおじさんを性的な目で見てしまうようになった。

お母さん、ごめんなさい。

なおここ4ヶ月ぐらいの歳の差恋愛関連の増田は、ほぼ全て私の自演である

おじさんになり切ってから書き込む方が受けが良いことが分かった。

中には優しい増田が、長文をトラバしてくれるので、嬉しさと申し訳ない気持ちでいっぱいである。

ただ安心して欲しい。私の心の養分になっている。(20代/女性

2021-10-05

みんなそんなに二次創作物に金出してんの?

普通の女オタクだと自分では思ってる。

公式新刊出たら買うし、グッズもそれなりに厳選してだけど買う。二次創作をしてSNSに上げたりもするし聖地巡礼だとかもする。 

だけど、二次創作を金で買うのが理解できない。

やれ同人即売会衝動買いしただの。同人誌の値段なんて見ないだの、買った後悔はいときだけど買わなかった後悔は一生だの。そうだね〜って相槌は打つけどぶっちゃけからない。

別に二次創作利益出すのはダメかい思想を持ってるわけじゃないし、買いたい人は買えばいいんだけどさ。ほんとうに意味わからん

だってさ、公式じゃないんだよ?

どんなに絵や文が上手かろうが、(商業やってる作者もいるのかもしれないけど)素人だし個人解釈じゃん。

その解釈とやらだって同じ人間じゃないからぴったり合うわけないし、みんな自分解釈が一番でしょ?

正直二次創作なんかTwitterPixivに溢れてるしただ見すればいいだけの話だと思う。

面白い話、綺麗な絵、萌える推しカプのエロ、どれも大好きだけど、でも金を出すって別じゃない?

百歩譲って描き下ろしあるならともかく、マジで意味からないのがネットにあげたものをまとめただけの再録本とかいうやつ。

ネット上にあるのはいつ消えるかわからないんだからって言うけど、ローカル保存すればいいじゃん。自分だけで楽しむ分にはセーフでしょ。

でもこんなことTwitterで言ったら袋叩きなんだろうな。

絶対服とかコスメとか商業ちゃんとした本買った方が有意義だと思うんだけど。

理解できる説明をしてくれる人がほしい。

2021-09-15

anond:20210914150723

温泉旅館宿泊したら部屋にプペルの絵本が置いてあった

食堂にむかう廊下の共用トイレにはプペルデザイントイレットペーパーが使われてた

部屋にちょっと特殊宗教本が置いてあるのは宿泊施設あるあるだが

1室につき1冊購入するとなると、旅館経営者を捕まえると美味しいんだろうなあ

なお部屋は綺麗で食事も美味しくて温泉も部屋からかなり歩くけど良かったし、価格面もけっこうリーズナブル

アニメ化された某マンガで紹介されたらしくポスターも貼ってあるのであちこち聖地巡礼してる人は知ってるかも

しかしたらオタク向けアピールのつもりでプペルも採用したのかもしれないね

anond:20210914150723

温泉旅館宿泊したら部屋にプペルの絵本が置いてあった

食堂にむかう廊下の共用トイレにはプペルデザイントイレットペーパーが使われてた

部屋にちょっと特殊宗教本が置いてあるのは宿泊施設あるあるだが

1室につき1冊購入するとなると、旅館経営者を捕まえると美味しいんだろうなあ

なお部屋は綺麗で食事も美味しくて温泉も部屋からかなり歩くけど良かったし、価格面もけっこうリーズナブル

アニメ化された某マンガで紹介されたらしくポスターも貼ってあるのであちこち聖地巡礼してる人は知ってるかも

しかしたらオタク向けアピールのつもりでプペルも採用したのかもしれないね

2021-09-12

anond:20210912121902

ユーリ!!! on ICE公式としてはBLのつもりはないらしいが、世界レベル漠然BLだと勘違いされている)が唐津聖地巡礼コラボをしたけど、ヤバい絵が飾られていたという話は聞かないね

2021-08-10

anond:20210809171448

「居場所を得るためのオタク」というのは居る

別にコンテンツが好きなわけではないし

創作と発表に飢えてるわけでもない

特定コミュニティに属して認知されたいだけの人

そのための属性としてオタクは手軽なんだ

コンテンツを見てそれっぽく語ればいい

熱く語れば一目置かれたりもする

聖地巡礼なんてただの一人旅だしな

リア充だとキョロ充などと呼ばれる奴だが

決定的な違いは人づきあいイベント)が強制されない事で

周りも他人に踏み込まないから適度な付き合いができる


このタイプが後々問題になるのは

当人ですらそれに気付かず自身アイデンティティオタクに置くことがある点で

大抵こういう人は「年齢とともに楽しくなくなった」という

そりゃそうだ

楽しさの大部分はコミュニティにあったのに

年齢とともにそれがなくなっていくのだから

そして

貪欲に今のコンテンツを消費して付いていくほどでもない

だって

元々好きじゃないんだから

だけど本人も思い込んでいると気付かずに思い悩んだり

コンテンツ否定し始めたりする


これの亜種はサブカルタイプ

昔なら青二才

今ならだれだろう?

曲がりなりにも文化批評をしてやろうとするサブカル勢に良くあるスカした接し方でもなく

自分趣味として(当人は楽しんでる体で)接しているように見えるが

結果のアウトプットは「一言物申す」という形になることが多く

段々と取り巻くプレイヤーオタク文化への意見になっていく

初手から転倒していた手段目的

歳を経るごと回を重ねるごとに誤魔化しが利かなくなっていく

本人が気づいているなら邪悪ではあるが救いはあるが

気付いてない場合ただの滑稽な道化である



これらについては早期の判断必要だと個人的には考えている

今一度

自分がなんでそのコンテンツを見てるんだろうと考える時間を持つと良い






私は未だにときメモ2プレイしているし

TLSの下校会話も定期的に楽しんでいるが

LoveRには手が出なかった

それでも自身の事はオタクだと思っている

2021-07-31

コミケって必要なくなったんだね

実際になくなってみて分かりました。

必要ないですね。

人と会いたいならSNSで堂々と声をかければいいだけです。

会う口実なんてライブでも聖地巡礼でもなんでもいい。

創作物の交換だってお金を出してもらうレベルクオリティならDLやサブスクでいいし、スケブもSkebがあります

お金を貰う必要がないなら普通にTwitterで流すだけでいい。

コスプレ撮影会コスプレ撮影会専門のイベントがありますからわざわざ同人誌即売会ゴッチャにしなくていい。

企業による物販も企業同士で協力してそういった企画をやるか、それぞれが主体で関わるイベント公式HPでやればいい。

とはいえ10年前とかにはまだコミケって必要だったと思うんですよ。

コミケ代替となるものが十分に揃ってそれらが活性化したのって割と最近だと思います

でも今はもう必要ないですね。

役目を終えたんですよコミケは。

から無くなるべきだとは言いませんが、無くならないようにすることを頑張る必要はもうないと思います

コミケでなければいけないことって別にないですよ。

まあワンフェスはいますけど。

だって立体物って実物見ないとわかんないし。

2021-07-12

https://www.tyoshiki.com/entry/2021/07/12/124806

これ読んでぱっと思い浮かんだのが「掲示板オフ会他人と話すのが好きな人」だった

話してて分かるんだ

あぁ、この人は「語りたい」のだなぁって


ゲームが好きな「結果」誰かと語りたい人と

誰かと語りたい「結果」ゲームを遊んでる人って違いが出るんよ

哀しいのは、後者自身アイデンティティを「オタク」だとするんだよね

だけど、加齢とともに周りから語れる相手が減っていく

掲示板文化みたいなのが残ってればそれでも居場所はあったかもだけど今はSNS時代


そういう人って、自分が楽しめなくなった原因を「誰かと語れないから」ではなくて、「コンテンツがつまらなくなった」に見出そうとする

だって自分オタクで、積極的コンテンツを楽しんでると勘違いしてんだもの

艦これグラブルFGOウマ娘

あなたはどうして、ソレを選びましたか

絵描きさんだとしたら、そのジャンル二次創作をするのはなぜですか?

そのブログ記事、どういう心持で書きましたか

廃人活動もしてないのに楽しそうにしてる人と、がつがつやってもなんだか空虚あなたとの違いは、どこにあると思いますか?

みたいな

的な


今でも、ときメモセンチで楽しそうに語れる人らがいる

ふらっと青森に行っては、ラブリッジを写真に撮ってTwitterに流し、友人が数人「わかってる」コメントをする

仰々しく聖地巡礼とか書かない

そういう反応を期待する「趣味」ではないしね

革細工にしろ料理しろ自転車しろ

他者の中の自分」が目的の「趣味」はコミュニティをきちんとしないと長続きしないように思う

それらはインプットとかアウトプットとかそういう話じゃない、どうしようもなく他者依存のもの

そうでなく、「自己完結」型の趣味は長続きする

そりゃそうだ、だってどこまで行っても自分が好きだけでやってんだから


そういう違いをきちんと把握して

自分真実なにを楽しんでいたのかを間違えてしまうと

趣味対象を憎んだり、加齢で楽しめなくなったと勘違いしたりしてしま


コミケオフ会で知り合った人に何人もそういう人が居た

Kanonとか、お前絶対に好きなのは名雪じゃねぇよってな(お前が好きなのはあゆあゆだって意味じゃねぇぞ)

実家を出た今でもアニメ観てると母に審査されてる気分になる

母親所謂萌え」系アニメに強い嫌悪感を抱いていることはうすぼんやりと気付いていたが、自分学生の頃にそれが確信に変わった。

ある冬の事、NHKニュース鷲宮神社が取り上げられたことがあった。若者に人気のアニメらき☆すた」の舞台の一つとして、大勢ファンが参拝しているという話だった。

オタク聖地巡礼スポットだっただけに、境内に飾られていた絵馬イラスト付きで推し(当時の言葉で言えば嫁)への愛を訴えるものが多くあった。

その映像が流れたのはほんの数秒だった。しかしたったそれだけで、お茶の間が凍り付いた。冷気の発信源はまぎれもなく母だった。

その時に、母にも地雷があることを知った。

幼いころからジブリディズニーを見せられて育ち、食事中のアニメ鑑賞なども割と寛容だった母だっただけに、あの凍り付きっぷりは印象的だった。

その数年後も、初音ミクライブ成功したというニュースを観て大量の冷気を放っていた。ミクちゃんライブ成功報道に内心喜んでいた私には結構ショックだった。

冷気は重い圧の様にのしかかって、初音ミク話題を出すことを避けさせた。

そのせいか、十数年の月日が経ち、一人暮らしをするようになった今になってもアニメを観ていると母に品定めをされているような気持ちになってしまう。

このアニメは母に受け入れられるアニメなのか、そうでないのか。そんな目でアニメを観てしまう時がある。

今期もメイドラゴンSの作画クオリティ演出などにテンション爆上がりしながらも、脳内の母に散々言い訳をしている自分がいた。

いや、違うんだお母さん。イルルの体型は精神的な幼さに反してドラゴンとしての実力を十分に持っているというアンバランスさを表した姿であって決して原作者フェチからという理由だけでは語れないものがあって……

そんなことを頭で反芻していると、アニメを一話観ただけでもドッと疲れてしまう。

ここまで散々脳内の母に言い訳をしてきた私でも、母に理解を求めているわけではない。理解よりも共生を望んでいたんだと思う。

仮に母の嗜好にそぐわない作品が紹介されても、それが好きな人達もいるよね、と話せる間柄でありたかった。

母の冷気のように噴射する圧は私にはとても居心地が悪く、何よりそれが無性にしかった。圧で沈黙させるのではなく、対話で互いの落としどころを見つけたかった。

メイドラSの終盤のシーンを思い返しながら、何故だかそんなことを思った。

実家を出た今でもアニメ観てると母に審査されてる気分になる

母親所謂萌え」系アニメに強い嫌悪感を抱いていることはうすぼんやりと気付いていたが、自分学生の頃にそれが確信に変わった。

ある冬の事、NHKニュース鷲宮神社が取り上げられたことがあった。若者に人気のアニメらき☆すた」の舞台の一つとして、大勢ファンが参拝しているという話だった。

オタク聖地巡礼スポットだっただけに、境内に飾られていた絵馬イラスト付きで推し(当時の言葉で言えば嫁)への愛を訴えるものが多くあった。

その映像が流れたのはほんの数秒だった。しかしたったそれだけで、お茶の間が凍り付いた。冷気の発信源はまぎれもなく母だった。

その時に、母にも地雷があることを知った。

幼いころからジブリディズニーを見せられて育ち、食事中のアニメ鑑賞なども割と寛容だった母だっただけに、あの凍り付きっぷりは印象的だった。

その数年後も、初音ミクライブ成功したというニュースを観て大量の冷気を放っていた。ミクちゃんライブ成功報道に内心喜んでいた私には結構ショックだった。

冷気は重い圧の様にのしかかって、初音ミク話題を出すことを避けさせた。

そのせいか、十数年の月日が経ち、一人暮らしをするようになった今になってもアニメを観ていると母に品定めをされているような気持ちになってしまう。

このアニメは母に受け入れられるアニメなのか、そうでないのか。そんな目でアニメを観てしまう時がある。

今期もメイドラゴンSの作画クオリティ演出などにテンション爆上がりしながらも、脳内の母に散々言い訳をしている自分がいた。

いや、違うんだお母さん。イルルの体型は精神的な幼さに反してドラゴンとしての実力を十分に持っているというアンバランスさを表した姿であって決して原作者フェチからという理由だけでは語れないものがあって……

そんなことを頭で反芻していると、アニメを一話観ただけでもドッと疲れてしまう。

ここまで散々脳内の母に言い訳をしてきた私でも、母に理解を求めているわけではない。理解よりも共生を望んでいたんだと思う。

仮に母の嗜好にそぐわない作品が紹介されても、それが好きな人達もいるよね、と話せる間柄でありたかった。

母の冷気のように噴射する圧は私にはとても居心地が悪く、何よりそれが無性にしかった。圧で沈黙させるのではなく、対話で互いの落としどころを見つけたかった。

メイドラSの終盤のシーンを思い返しながら、何故だかそんなことを思った。

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