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2024-10-23

anond:20241023001913

島耕作は誰が読んでるんだろう…と不思議でならない。

クッキングパパはあまり思想昭和すぎて、よく雑誌読者たちをざわざわさせている。赤ちゃんまれたばかりの父親赤ちゃん写真を持って飲み屋通って他の客に赤ちゃん自慢しているのがいい父親扱いだったり。確か令和になってからの話ですよ、これ。

クッパパでもこれでざわつくほどの読者はいるのに、ずっと昭和のなろうリーマンやつてる島耕作は先週防衛省の手先として辺野古基地の話書いて気づかれるまで無風だった。誰もまともに読んでないから何を書いてもみんな知らなかったのだ。

anond:20241022203510

こういう雇われ根性のやつが外野どころか作家側にもいるって言うのが問題の全てよな

漫画発表するだけなら別に雑誌連載関係なくいくらでも媒体あるから裾野どうこうも取って付けた嘘だし

モーニング史上最も重要マンガ10

実際のところモーニングも以下のようにすでに10選の記事が出ている。

ので私が別に書くことはないかと思ったんだけど、まあ各作品書き手コメントしたような記事を求めてる人もいるようなので僭越ながら自分も書いてみることにした。まあネタ被ったっていいよね。たぶん

ちなみに自分は40台後半。雑誌としてモーニングを読み始めたのは社会人になってからだけど、それ以前から作品単位でならちらほら知ってた、って感じ。年齢的に古い作品がちょい多めなのは許してください。

1. 島耕作シリーズ弘兼憲史1983年課長)〜現在社外取締役

ツッコミを入れ続けられる作品だが、サラリーマン漫画代表作であり絶対的知名度を誇るのだから入れざるを得ない。

それになんだかんだ言いつつ、いまだについ読んでしまう変な魅力があることは否定できない。

長期連載で日本大企業ビジネスについて描かれているので、通して読むと日本におけるビジネスの移り変わりがよく分かるという点でも貴重な作品といえる。いま読むとバブル期の話とか非常に趣深い。

2. ハートカクテル(わたせせいぞう) 1983-1989

シャレオツカラフルイラストで紡がれるスマート大人恋愛ストーリーは、80年代日本のバブリーでトレンディ()空気をみごとにパッケージしていた。80年代という時代象徴するイラスト、というとわたせせいぞうイラストを挙げる人も多いだろう。ということで時代にとって重要作品として挙げておく。

3. クッキングパパうえやまとち) 1985-

実は私は熱心に読んでないんだが、長期連載としてモーニングを長く支えているし、料理系では高級なグルメを紹介する漫画多いなか、家庭的な料理レシピを紹介していく、という立ち位置結構珍しいのではという気はする。よくネタ切れしないな、と感心するし紹介されているレシピは実際ウマいという話なのですごい。

旦那が家庭で料理するってコンセプトも連載開始した1985年当時は珍しかったんではと思う。同じころ(86年)に家事が得意な男子主人公の「ツヨシしっかりしなさい」も連載されてるが、当時そういったブームがあったのか、それともクッキングパパがそのブームを火をつけたのか、どうなんだろう(知ってる人いたらコメントください)

4. 沈黙の艦隊かわぐちかいじ) 1988-1996

まあ、90年代前半ごろのモーニング代表作は島耕作とこれ、という感じだった。

日本の最新鋭の原子力潜水艦独立国を名乗るという突拍子もない話だが、緊張感のある戦闘シーン、やまとは核兵器を持っているかも、という疑念から繰り広げられる政治劇など、非常に見応えがある作品だった。90年代には架空戦記ブームのさきがけ、と評価されるのもうなずける。

沈黙の〇〇」とか「〇〇の艦隊」といったタイトルも当時流行ったのはこの作品の影響が濃かったと思われる。

5. OL進化論 1989年-休載

島耕作シリーズバリバリビジネスする系の社会人漫画代表なら、OL進化論はゆるゆるとした社会人ライフを描いた漫画代表作といえるだろう。日常系という言葉がまだない時代OL日常系4コマ。ゆるい空気感でありながら、よくネットで貼られる「がんばった報い」(人手不足なのにがんばって残業してたら人員補充してくれないよという話)のように、するどい視点が端々に見られてときどきドキッとさせられる。

6. ナニワ金融道(青木雄二) 1990-1996

読んだ人に借金の怖さを知らしめる金融漫画の名作。個人的には学校教頭先生かなんかが先物取引追証で追い詰められてく話が怖くて一生を出さんとこ・・・となったのをよく覚えている。闇金ウシジマくんカイジなど、金にシビア社会を描いた漫画のさきがけだといえよう。

漫画としては正直ヘタな絵だけど、話が面白ければそんなの気にならない、ということを教えてくれた作品でもある。

7.蒼天航路(作画王欣太原作原案:李學仁) 1994-2005

それまで吉川英治などの影響が強かった三国志キャライメージ一新した三国志ものの名作。

すくなくとも曹操イメージはこの作品を契機に、悪役という側面より英雄という側面が強調されることが多くなったのではないだろうか。後半ちょっと間延びした感があったのが惜しいが、初期の勢いと爽快感はとても良かった。

8.プラネテス幸村誠)1999-2004

宇宙もの、という観点で、宇宙兄弟とプラネテスどちらか迷った。どちらも名作で捨てがたいが、まあ幸村誠好きなのでこちらを。スペースデブリ問題を世に知らしめた、という点でも社会的影響はあったと思う。

単行本4巻と短いのも読みやすくてよい。その割に一話一話のエピソード密度が濃くて、割に主人公ハチマキの成長がしっかりと描かれているし、「愛」というテーマでよくまとまっている。短く締まった作品のお手本だなと思う。

9.へうげもの山田芳裕2005-2017

日本の歴史ものを一つ入れるなら、バガボンドとこれとどちらか・・・とこれまた迷ったところ。

戦国時代を「美」を主眼として紡いだところが目新しかったし、山田芳裕独特のダイナミックな表現がその主人公である古田織部の独特の「へうげた」美意識とうまくマッチしていたように思う。まあ御託はともかく描写がとにかく面白い。個人的には本能寺信長死ぬシーンに衝撃を受けた(未読の人は是非とも読んでほしい)。

10. GIANT KILLING作画ツジトモ原作原案綱本将也2007-

最近の連載作の代表として。個人的サッカー別に好きではないのだが、GIANT KILLINGは読んでしまう。

実際の試合でも弱小チームが強豪に勝利を収めたときジャイアントキリングって言うのを、この作品が出てからよく聞くようになった気がする。けど因果関係は知らない(自分意識するようになっただけかもしれない)

この作品監督とか選手を描くのももちろん、サポーターのことも丁寧に描いてるのがいいなと思う。

サッカーに興味の薄い自分にとって、サポーターの人たちがどういう人たちなのかよく分からなかったんだけど、なんとなくその心情が理解できるようになった。

あと達海の選手の盛り上げ方いいよね。この作品ビジネスマンに人気あるらしい(by Wikipedia)けど、まあマネージャー層の琴線にふれるのは分かる気がする。

---

以下選外だけど個人的趣味コメントしたいもの適当に。

GOLDEN LUCKY(榎本俊二) 1990-1996

奇才榎本俊二の初期の代表作。自分子どもの頃に親がこの漫画を「流行ってるらしい」となぜか買ってきたのだが、シュールの塊みたいな作品だったので当時小学生だった自分にはちょっと理解が追いつかなかった。かまくらネタだけ妙に心に残っている。シュールギャグ漫画のさきがけなのかな?と思ったが吉田戦車の「伝染るんです。」のほうがやや早いようだった。まあ歴史的重要なら詳しい方補足お願いします。

バガボンド作画井上雅彦 原作吉川英治)1998-2015以降休載

天才井上雅彦吉川英治の名作を漫画化するんだから面白くないわけない・・・んだが、作者による原作から独自アレンジが強く、だんだんほとんど別物になり、それと関連するのかは分からないが展開もなんだかグダっていってしまった。佐々木小次郎ろう者にして、巌流島までどう展開していくんだ?と気になっているのだが、そこに行き着く前に長い休載に入ってしまっている。とにもかくにも完結はさせてほしいものだがどうなるだろうか。

ツヨシしっかりしなさい永松潔)1986-1990

女ばかりの家庭で家事全般をこなす末っ子男子ツヨシの奮闘を描くコメディ

自分小学生のころ、ドラマにもなったしアニメにもなった大ヒット作なのだが、その後あまり顧みられてない気がする。

当時はアッシーとかミツグくんとか、女性献身的な「都合のいい」男性存在クローズアップされていた時代なので、女性上位の家庭を男子を支える、という設定が当時の世相に合ったのだろうか?

家事ができる男子がガサツな女子を支える、ってラブコメはいまもちらほらあるので、その源流にあたるのかもしれない。とはいえツヨシが支えているのはあくまで母と姉であって、恋人はしっかりしてた記憶だが。

サ道(タナカカツキ2016-不定期連載

この漫画サウナでは「ととのう」ことができる、というのを知ったのだけど、まさかその後サウナでととのうという行為がここまでブームになるとは思わなかった。。。漫画として楽しむというか、啓蒙本として読んでる感覚なので10選には入れなかったが、自分も実際サウナ入るようになったので、個人的バッチリ影響を受けた作品ではある。

---

きのう何食べた?とかチェーザレとかピアノの森とかのコメントも書きたかったが、疲れたのでこのへんにしとく。

モーニングあんまりガッツリ読んでるほうではないのだが、それでもいざ調べてみるとそういえばこういう作品もあったな、好きだなーというのが多くて、10個に絞るのはやっぱり難しいもんだなという感想です。

モーニング史上最も重要マンガ10

実際のところモーニングも以下のようにすでに10選の記事が出ている。

ので私が別に書くことはないかと思ったんだけど、まあ各作品書き手コメントしたような記事を求めてる人もいるようなので僭越ながら自分も書いてみることにした。まあネタ被ったっていいよね。たぶん

ちなみに自分は40台後半。雑誌としてモーニングを読み始めたのは社会人になってからだけど、それ以前から作品単位でならちらほら知ってた、って感じ。年齢的に古い作品がちょい多めなのは許してください。

1. 島耕作シリーズ弘兼憲史1983年課長)〜現在社外取締役

ツッコミを入れ続けられる作品だが、サラリーマン漫画代表作であり絶対的知名度を誇るのだから入れざるを得ない。

それになんだかんだ言いつつ、いまだについ読んでしまう変な魅力があることは否定できない。

長期連載で日本大企業ビジネスについて描かれているので、通して読むと日本におけるビジネスの移り変わりがよく分かるという点でも貴重な作品といえる。いま読むとバブル期の話とか非常に趣深い。

2. ハートカクテル(わたせせいぞう) 1983-1989

シャレオツカラフルイラストで紡がれるスマート大人恋愛ストーリーは、80年代日本のバブリーでトレンディ()空気をみごとにパッケージしていた。80年代という時代象徴するイラスト、というとわたせせいぞうイラストを挙げる人も多いだろう。ということで時代にとって重要作品として挙げておく。

3. クッキングパパうえやまとち) 1985-

実は私は熱心に読んでないんだが、長期連載としてモーニングを長く支えているし、料理系では高級なグルメを紹介する漫画多いなか、家庭的な料理レシピを紹介していく、という立ち位置結構珍しいのではという気はする。よくネタ切れしないな、と感心するし紹介されているレシピは実際ウマいという話なのですごい。

旦那が家庭で料理するってコンセプトも連載開始した1985年当時は珍しかったんではと思う。同じころ(86年)に家事が得意な男子主人公の「ツヨシしっかりしなさい」も連載されてるが、当時そういったブームがあったのか、それともクッキングパパがそのブームを火をつけたのか、どうなんだろう(知ってる人いたらコメントください)

4. 沈黙の艦隊かわぐちかいじ) 1988-1996

まあ、90年代前半ごろのモーニング代表作は島耕作とこれ、という感じだった。

日本の最新鋭の原子力潜水艦独立国を名乗るという突拍子もない話だが、緊張感のある戦闘シーン、やまとは核兵器を持っているかも、という疑念から繰り広げられる政治劇など、非常に見応えがある作品だった。90年代には架空戦記ブームのさきがけ、と評価されるのもうなずける。

沈黙の〇〇」とか「〇〇の艦隊」といったタイトルも当時流行ったのはこの作品の影響が濃かったと思われる。

5. OL進化論 1989年-休載

島耕作シリーズバリバリビジネスする系の社会人漫画代表なら、OL進化論はゆるゆるとした社会人ライフを描いた漫画代表作といえるだろう。日常系という言葉がまだない時代OL日常系4コマ。ゆるい空気感でありながら、よくネットで貼られる「がんばった報い」(人手不足なのにがんばって残業してたら人員補充してくれないよという話)のように、するどい視点が端々に見られてときどきドキッとさせられる。

6. ナニワ金融道(青木雄二) 1990-1996

読んだ人に借金の怖さを知らしめる金融漫画の名作。個人的には学校教頭先生かなんかが先物取引追証で追い詰められてく話が怖くて一生を出さんとこ・・・となったのをよく覚えている。闇金ウシジマくんカイジなど、金にシビア社会を描いた漫画のさきがけだといえよう。

漫画としては正直ヘタな絵だけど、話が面白ければそんなの気にならない、ということを教えてくれた作品でもある。

7.蒼天航路(作画王欣太原作原案:李學仁) 1994-2005

それまで吉川英治などの影響が強かった三国志キャライメージ一新した三国志ものの名作。

すくなくとも曹操イメージはこの作品を契機に、悪役という側面より英雄という側面が強調されることが多くなったのではないだろうか。後半ちょっと間延びした感があったのが惜しいが、初期の勢いと爽快感はとても良かった。

8.プラネテス幸村誠)1999-2004

宇宙もの、という観点で、宇宙兄弟とプラネテスどちらか迷った。どちらも名作で捨てがたいが、まあ幸村誠好きなのでこちらを。スペースデブリ問題を世に知らしめた、という点でも社会的影響はあったと思う。

単行本4巻と短いのも読みやすくてよい。その割に一話一話のエピソード密度が濃くて、割に主人公ハチマキの成長がしっかりと描かれているし、「愛」というテーマでよくまとまっている。短く締まった作品のお手本だなと思う。

9.へうげもの山田芳裕2005-2017

日本の歴史ものを一つ入れるなら、バガボンドとこれとどちらか・・・とこれまた迷ったところ。

戦国時代を「美」を主眼として紡いだところが目新しかったし、山田芳裕独特のダイナミックな表現がその主人公である古田織部の独特の「へうげた」美意識とうまくマッチしていたように思う。まあ御託はともかく描写がとにかく面白い。個人的には本能寺信長死ぬシーンに衝撃を受けた(未読の人は是非とも読んでほしい)。

10. GIANT KILLING作画ツジトモ原作原案綱本将也2007-

最近の連載作の代表として。個人的サッカー別に好きではないのだが、GIANT KILLINGは読んでしまう。

実際の試合でも弱小チームが強豪に勝利を収めたときジャイアントキリングって言うのを、この作品が出てからよく聞くようになった気がする。けど因果関係は知らない(自分意識するようになっただけかもしれない)

この作品監督とか選手を描くのももちろん、サポーターのことも丁寧に描いてるのがいいなと思う。

サッカーに興味の薄い自分にとって、サポーターの人たちがどういう人たちなのかよく分からなかったんだけど、なんとなくその心情が理解できるようになった。

あと達海の選手の盛り上げ方いいよね。この作品ビジネスマンに人気あるらしい(by Wikipedia)けど、まあマネージャー層の琴線にふれるのは分かる気がする。

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以下選外だけど個人的趣味コメントしたいもの適当に。

GOLDEN LUCKY(榎本俊二) 1990-1996

奇才榎本俊二の初期の代表作。自分子どもの頃に親がこの漫画を「流行ってるらしい」となぜか買ってきたのだが、シュールの塊みたいな作品だったので当時小学生だった自分にはちょっと理解が追いつかなかった。かまくらネタだけ妙に心に残っている。シュールギャグ漫画のさきがけなのかな?と思ったが吉田戦車の「伝染るんです。」のほうがやや早いようだった。まあ歴史的重要なら詳しい方補足お願いします。

バガボンド作画井上雅彦 原作吉川英治)1998-2015以降休載

天才井上雅彦吉川英治の名作を漫画化するんだから面白くないわけない・・・んだが、作者による原作から独自アレンジが強く、だんだんほとんど別物になり、それと関連するのかは分からないが展開もなんだかグダっていってしまった。佐々木小次郎ろう者にして、巌流島までどう展開していくんだ?と気になっているのだが、そこに行き着く前に長い休載に入ってしまっている。とにもかくにも完結はさせてほしいものだがどうなるだろうか。

ツヨシしっかりしなさい永松潔)1986-1990

女ばかりの家庭で家事全般をこなす末っ子男子ツヨシの奮闘を描くコメディ

自分小学生のころ、ドラマにもなったしアニメにもなった大ヒット作なのだが、その後あまり顧みられてない気がする。

当時はアッシーとかミツグくんとか、女性献身的な「都合のいい」男性存在クローズアップされていた時代なので、女性上位の家庭を男子を支える、という設定が当時の世相に合ったのだろうか?

家事ができる男子がガサツな女子を支える、ってラブコメはいまもちらほらあるので、その源流にあたるのかもしれない。とはいえツヨシが支えているのはあくまで母と姉であって、恋人はしっかりしてた記憶だが。

サ道(タナカカツキ2016-不定期連載

この漫画サウナでは「ととのう」ことができる、というのを知ったのだけど、まさかその後サウナでととのうという行為がここまでブームになるとは思わなかった。。。漫画として楽しむというか、啓蒙本として読んでる感覚なので10選には入れなかったが、自分も実際サウナ入るようになったので、個人的バッチリ影響を受けた作品ではある。

---

きのう何食べた?とかチェーザレとかピアノの森とかのコメントも書きたかったが、疲れたのでこのへんにしとく。

モーニングあんまりガッツリ読んでるほうではないのだが、それでもいざ調べてみるとそういえばこういう作品もあったな、好きだなーというのが多くて、10個に絞るのはやっぱり難しいもんだなという感想です。

2024-10-22

anond:20241022205339

(追記あり) 日本TRPG界にリプレイ文化を定着させた初期三大リプレイ


1.トラベラーアドベンチャーする(TACTICS 1984年11月号 No.18創刊3周年記念特大号掲載

当時、S誌(シミュレイター)と共に日本ボードSLG界を牽引していたT誌に掲載されたリプレイトラベラー特集の目玉企画。著者はGURPSなど多数の作品を翻訳することになる佐脇洋平リプレイと聞いて連想する今の型式が普及する契機となった。このとき安田均が「違う型式でいこう」と考えてたら、多分リプレイ文化は成立してないか大分変わってた。

2.七つの祭壇(シミュレイター(新)第1号(1985年6月20日発行)掲載

そのS誌に掲載されたローズ・トゥ・ロードリプレイWikipedia曰く『ゲームの解説記事である以上に「読み物」として書かれた初めてのリプレイである。著者はわきあかつぐみ(藤浪智之)。実際の誌面を見ると一目瞭然だが、かなり独特な型式で、これに創刊号(再創刊号)でいきなり15ページも与えた鈴木銀一郎恐るべしである記事自体の人気は爆発的に高く、反響も大きかったが、先述の通り、型式が独特だったので直接の模倣作はそんなに多くなかったはず(プレイ雰囲気というかノリは割と真似というか汚染されてたので、影響力が小さかったわけではない)。

3.ロードス島戦記コンプティーク1986年9月号~1987年4月号

既述の通り、日本ゲーム界では「このとき安田均が違う決断をしていたら歴史が変わっていた」タイミングがいくつかあるがその中でもかなり上位に入る。翻訳TRPG本命というべきD&Dを紹介するにあたり、安田均パートナーとして選んだのが、(専門性の高いボードゲーム誌でなく)大抵の本屋普通に買えるコンピューターゲーム雑誌角川書店だったこと、マスターに選んだのが水野良だったこと、結局そのままの単行本化ができなくてD&Dから離脱したこと、それまでの「エルフ耳」とは単に先が尖っているだけだったのに出渕裕の勘違いで笹の葉の如く細長くなったことなど、その影響は極めて大きい。

(以下追記

次点候補D&Dがよくわかる本: ダンジョンズ&ドラゴンズ入門の書 (富士見ドラゴンブック 7-2 1987年7月発行)

元増田ブコメb:id:f_d_trashboxさんの指摘により思い出した。名前の通りD&D入門書だが、リプレイパート存在しており読み物としても楽しめた。著者は鈴銀とともに初期から日本ボードSLG界を牽引していた黒田大佐こと黒田幸弘。それまではリプレイ雑誌掲載記事だったが((厳密に言えばリプレイ載った同人誌も登場しつつあったが雑誌より入手難易度は上))、これは誰でも買える一般書籍として登場したという点で画期と言える((ただし、TRPGとは複数人数で遊ぶものであり、会場を借りる文化が発達してない時代だと個人宅で遊ぶ物で、必然的自分で持ってない雑誌でもそこで読んだ、という人間は多く(筆者含む)、「雑誌掲載記事」という単語ハードル現代人が想像するほどには高くなかった))。


趣味で紹介.モンスターたちの交響曲(シンフォニー) (月刊ドラゴンマガジン1989年12月号~1990年2月号)

リプレイ文化と言うよりも日本TRPGシーンに与えた影響の大きさで選出。著者は山本弘元増田は『TRPGリプレイが多数書籍刊行されることにはならなかった可能性があるくらい、歴史上はとても重要作品』と言っているが、これは過大評価であり、当時すでに「雑誌リプレイを連載し、そのシステム販売し、さらリプレイ本や小説((ロードス島戦記1巻は1988年4月発行))や解説本も売る」が安田均戦略なのは少目端の利く人間なら理解していた((どんなに遅くとも、独自システムになったロードス島リプレイ第3部(コンプティーク1988年9月号~)を見てそう思わない奴はいねーよ、ぐらいの相場観))。

いわゆる「スチャラカ冒険隊」のリプレイ月刊ドラゴンマガジン1988年11月から連載が始まるが、このパートではそれまではただ退治するものだったはずのモンスターを違う視点で描き、当時の日本中の若者(筆者含む)に多大な影響を与えた。


黒歴史編.ランドオブニンジャ 飛鳥風雲録(月刊RPGマガジン1990年8月号(創刊4号)~ )

「初期」とタイトルに入れたので80年代の話だけにしようかと思ったが、影響の大きさ的に触れた方がいいかと思って言及。不幸な出来事警察庁広域重要事件117号(1988年1989年)と同様に「オタク迫害されている」との自己認識を強める契機となった。


余談編.暗黒太陽浮気娘(ハヤカワミステリアスプレス文庫10 1989年7月発行)

アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の推理小説。著者はシャーリンマクラム。訳者浅羽莢子D&Dがよく分かる本を探しに行ったら本棚から出てきたので紹介。SF大会で起きた殺人事件を題材とするミステリSF大会オタク様相が描かれる。クライマックスではTRPGを使って犯人を追い詰めるので、小説形式リプレイしか見えない謎仕様。今気づいたけど、152ページに出ている架空書籍タイトルが「美女と野獣――マンチキンの国がとりもった結婚」とかで訳注は原義の「オズの魔法使いの国に登場する小人の国」としか書いてないけど、年代的にはジェフ・オカモトの方にひっかけた可能性が高いと思われる(余談が過ぎる)。

Twitterでオシャレだな〜〜と思ってる人がいた。

いたことないブランドにも詳しいし、その人のスタイルちょっと後になってトレンドを迎えてたりもする。

おれもミーハー心でNBやキコアシ買ってみたけどいまいち趣味じゃなかったな。サロモンは割と履いた。オムプリのプリーパンツはかなり好みだったけどブカブカ過ぎて諦めた。暑い時期に意外と快適らしいです。

かにファッションリーダー的な存在と思っていたけれど、ある日彼の格好はインスタとかで割と量産型に類されるものだと知った。

なんか、年上のオシャレな兄ちゃんの語る言葉雑誌受け売りだと知ったような気持ちになった。そういう体験ないけど。

アニメアイコンしからぬ存在だと思っていたけど、ファオタというか、そういう服垢的な存在は珍しくもないらしい。

音楽とかも詳しくてかっこいいなと思ってた。

ビートルズサカナクションくらい当たり前の存在かのように、知らないグループ名前をしれっと口にする。サブカルスノッブさよりもむしろ、日頃からの身近さに感じてた。

けどある日知った某サイトで取り上げられてるアーティストの面々が、ことごとく彼の口にするものと重なっていた。

他にも彼がシェアした曲を配信で聴いてみると、レコメンドや関連楽曲で見覚えのある名前が出るわ出るわで。

色んな音楽に詳しいというよりは、結局「その手のやつ」で括れるようなジャンルしかなかったのか。

これじゃ自分にハマる曲を勧められてんのか、受け売りの嗜好を形成されてんのか分からん

まあ気持ち良くなれさえすれば別に…

受け売りというか、まあ良く言えば感度の話なんだろうけど。

映画とかの感想でもこの人の視点面白いなあ、目のつけどころが鋭いなあ。と思ってたのがある種セオリー的な姿勢と知った時は、なんか結構底を見たような気持ちになってしまった。

大人に近づくにつれて、親の言ってたことにも結構嘘が混じっていた事に気付いたような……

anond:20241022172620

キューティーハニー

百億の昼と千億の夜

がきデカ

マカロニほうれん荘

辺りが入ってないの?

入間くんも今間違いなく折れたら雑誌潰れかねん感じの柱だけど。

anond:20241022142423

大物漫画家なら自分会社から原稿料払ってんじゃね。知らんけど

大物漫画家雑誌掲載をせずに描き下ろしで単行本を出したいと言って実現した。原稿料は入るか入らないか普通は入らずに印税収入のみだよ。

anond:20241022142423

原稿料って言葉が誤解を生んでるんだな。著作物使用料だって

出版社裁量掲載する著作物雑誌に載せる著作物使用料を払う。

使用料を払ってるから雑誌が何百万部売れても同じ料金。

単行本は作者が自身出版物のために表紙書いて原稿料(=著作物使用料)の払い先は自分自身から±0

から単行本の部数に応じたインセンティブ印税が発生する。

出版用語使ってるから分かりにくいだけで当たり前の話だわ

anond:20241022173735

いやぁたりんだろ

出版社が暴利貪ってるみたいな世界観で騙られがちだけど

雑誌連載して広告してもらえるパワーはマジで桁違いだよ

大ヒット出した後独自出版に切り替えるのは不義理だけどいける可能性はある

anond:20241022105334

じゃあ漫画家雑誌宣伝させていただいたら広告料を払わなきゃいけないのか?

雑誌作業で売れるための広告打ってもらってるんだし

anond:20241022004705

だったら雑誌掲載した分の原稿引き取ってkindle自費出版しますね、とかもOKなのかな。

実際は契約とかでうちの出版社通せってなってそうだけど。

anond:20241022122938

原稿料勘違いしてる

原稿料雑誌作品掲載した代価

印税作品を本として出版させてもらった代価

漫画単行本場合は、表紙も作者の作品の一部だから印税になるというだけの話。表紙で原稿料をもらいたいなら編集に表紙絵を雑誌掲載してくれって言えば原稿料もらえる。最近雑誌連載で次の単行本の表紙絵のカラー掲載をよく見る感じ

 

ここでちょっと考えてみてほしい。

大物漫画家が雑誌掲載をせずに描き下ろしで単行本を出したいと言って実現した。原稿料は入るか入らないか普通は入らずに印税収入のみだよ。

こういうケースで漫画家が「原稿料をもらえなかった!酷い!」と言ったらネットはどう反応するだろうか。「当たり前だろ印税もらってるんだからいいだろ」という意見多数派になるんじゃないの

 

よく雑誌掲載された原稿がそのまま単行本になると思ってる人がいるけど、ページが加筆されたり差し替えされたりすることもある。その場合に新たな原稿料は入るのか?入らないと思う人が普通でしょ。

ただし編集が気を使って修正原稿ネット掲載したりとかしたなら原稿料が出る。

 

表紙絵を印税とは別に買い切り契約することもできるかもしれないけど、それだと漫画家が出版社と仲違いして原稿引き上げたいという時に、その表紙絵だけ出版社に残りっぱなしになっちゃうんじゃないの

anond:20241022111332

元増田に書かれているように雑誌原稿料単行本印税もほしいなら漫画家原稿料もらった雑誌掲載された原稿を表紙に使い回せばいいだけよ

そういう選択肢を取る権利漫画家にはあるでしょ

anond:20241022112438

かつ、雑誌連載で180ページの原稿使った本だとすると

原稿料ページ5千円なら 900,000円

原稿料ページ1万円なら 1,800,000円

原稿料ページ2万円なら 3,600,000円

原稿料が払われる。

まあ、連載しているだけだと、アシスタントへの支払いとかで赤字になりかねないとはよく聞くけど

漫画単行本の表紙に原稿料がでないって、

雑誌掲載原稿料あり、印税なし

単行本書きおろし原稿料なし、印税あり

というルールからという話を聞いて思い出したけど、小説雑誌掲載原稿料ハードカバー印税文庫本化でまた印税で、漫画よりおいしいな。

anond:20241022004705

原稿料って原稿に支払われるお金じゃなくて原稿をお借りすることに対する原稿使用料が本当のところだからでしょ

雑誌アンソロ

バイト対応方法は大きく3つあるよ

バイトって言うと急に生えてきたみたいだけど、戦前から違法労働としての日雇い労働存在しているよ。

昭和時代を生きた人なら、手配師に集められてなんか急に解体業務させられたりとか、グッドウィルに装備費引かれていきなり引っ越し屋の数合わせにぶち込まれたりしたことがあると思う。

このへん、基本的には法律問題ない作業なんだけど、たまに明らかにアウトだよなあみたいなことがあったりする。

分かりやすいのだと、入場券でホームに入って指定された新幹線の号車網棚に荷物載せてくる、とか。

そういう時、みんな割の良いのにあたったと思って深くは突っ込まない。(なぜ雇わせた奴にやらせるのか、とか)

こういう時代を生き抜いてきたものとして、闇バイト蔓延した原因は複数あると思ってる。

港湾労働の元締めの弱体化とか、グレーなのに突っ張る企業とか、普通詐欺師の手口なのにバックグラウンドちゃんとした有名人がやるからビジネススキームになってるやつとか。

まあ、基本的対処は3つある。それだけ覚えて帰ってくれ。

バイトだなと思ったら

なんか怪しいな、と思った段階で警察相談しよう。

#9110 に電話すると、各県警の相談窓口に繋がるようになってる。

平日昼間だけだけど、まあバイトで引っかかったなと思った時にそれ以上優先することは無いのでまず電話しよう。

相手プロなので「それは普通面接の無いコンビニバイトですね」みたいな回答が返ってくるかもしれないけど、その方がマシなので。

バイトかどうかの判定方法

基本的に無い。

社会人経験もない学生はもちろん、あまり詳しくない分野では歳いってても判らんことはある。

なので、「ホワイトリスト方式」として、誰もが知っている大手チェーン店もしくは地場スーパーみたいな創業が長いところに応募するのが良い。

マクドナルドに応募して闇バイトさせられることは無い。IKEAコストコで突然強盗に行くことになることもない。

しかしたらそのスーパーでは賞味期限切れのラベルをはがして新品に貼りなおす作業をさせられて、これってヤバイやつでは、みたいになることもあるけど、実刑を食らうことはまずない。

なので、自分で使ったこともない店や企業の、やったこともない業務を、未経験者歓迎とかで行ってはいけない。

そんなん、ほとんどのバイトが応募できなくなるじゃん!と思うかもしれない。そうだよ。

まずは自分の目で見て知っている企業経験を積んで、「ああ飲食バイトつってんのにこの時給と拘束時間は変だな」とか判断できるようになってからタイミーとか使うの。

年末年始年賀状配達バイトとか募集あったでしょ?ああい大企業からのお誘いに乗って、こんなクソみたいな労働環境で仕事してこれっぽっちかよ!みたいな経験を積むの。

ブラックバイトに当たるかもしれないけど、闇バイトに当たることは無い。

バイトに参加してしまったら

あらゆる事前準備は無駄になるよ。なぜならば対策されるから

なので、対応方法は次の順番

日本警察は(世間の評判に比べて)非常に優秀なので、素人犯罪は必ず露見してつかまります

当日顔を合わせて押し込み強盗に巻き込まれても、年寄殴って金を盗むとか、しなくていいから。

つうかね、強盗みたいなリスキー犯罪、やりたくないってヤツ連れて行って無理やり脅して数合わせするとか、絶対にしないから。あり得ないから。

問題になってるのは「強盗みたいなハイリスクローリターンなことを」「強盗したいやつマッチングして」「指示役の元で実行犯がやる」っていう頭悪くて治安も悪いのが増えてるから

から百歩譲って、近所の高級車と監視カメラ位置撮影して報告して回る窃盗団の下見に使われちゃっても、そのあとヤベエなって思った段階で警察電話したらそこで止まる。

見せしめ一家惨殺されたらニュースになるでしょ?そんなニュースバリューのあるネタ報道されないとかあり得ないから。

彼らは脅してあなたが怯えるから深みにはまるの。警察相談して、手を切る。即座に110番通報する。

割のいいバイトも割の悪いバイトも、そもそも知らないことをするな

よくわからん仕事を引き受けるな。これに尽きる。

そして#9110で警察相談しろ

あと、身の危険を感じたら躊躇なく110番通報しろ。(110番通報すると必ず警察官が対応してくれる/個人的には交番にかけこむのはおススメしない)

バイト区別なんかつかないの。バール持って他人様に殴りかかる前に、どのタイミングでも引き返せるの。

報復が怖い?んな末端の切り捨て要因いちいち焼き入れに回ってそれで捕まったら単なる阿呆からそんな馬鹿なことしないよ。

も一回繰り返すけど、チラシでも、リクルート雑誌でもタウンワークでもタイミーでも職安でも、知らない企業の知らない仕事をするな。今はそういう時代です。

anond:20241022004705

おっしゃる通りやな

雑誌に載るから原稿料単行本出すのは印税、って考えは、漫画雑誌というものが早晩滅びそうな昨今、古すぎる制度だけど、なかなか変えられないんだろう

俺もそんくらいは支払えよ派だが

森川ジョージが偉そうに言ってるのを見ると

どっちかというとお前は「今週描くと約束した原稿を描かなかった契約不履行の違約金」とか

「さんざん製版所印刷所を待たせて深夜稼働などをさせた過剰経費の実費」とかを毎回支払えや、と思う

なぁなぁの関係性で得してるのは出版社だけじゃないと思うわ

漫画単行本の表紙に原稿料が払われない問題について

なんかtwitter(X)でまたこの手の議論が再燃してたので、思うところを書いてみる。

個人的には「表紙の原稿料くらい払ってあげなよ」と思うけど、払わないのもまた理屈としてはわかる。

まず一般的に、漫画編集部がどんな時にお金を払い、どんな時に払わないのか、以下にざっと整理する。

(※勿論例外もあるが、古くからある出版社の多くはこのようなシステムになっていると思う)

漫画雑誌の表紙には原稿料が支払われる

漫画雑誌の表紙絵などを依頼される場合、当然、原稿料が支払われる。勿論連載原稿にも原稿料が支払われる。

アンソロジーコミックなどの表紙には原稿料が支払われる。

アンソロジーコミックなど、自著以外の単行本の表紙イラストを依頼されて描いた際にも、ちゃん原稿料が支払われる。

③自著の単行本の表紙、本文の描きおろし修正作業などには原稿料は支払われない。

???

今、③が問題になっている。

なぜ③で表紙の原稿料が支払われないのか?

ロジックとしては簡単で、「自著の単行本絡みの書き下ろし報酬はすべて著者印税に含まれる」ということになっている。

これは小説出版を例に取るとわかりやすい。

書き下ろし小説出版する場合書き下ろしの本文原稿からといってその原稿に「原稿料」は出ない。印税がもらえるだけ。すべての報酬印税くるまれている。

ただし、「雑誌」に連載した場合印税とは別に原稿料がもらえる(これはマンガ家も同じ)。

ちなみに小説単行本の表紙や挿絵担当するイラストレーターは、勿論「原稿料」をもらえる。だが「印税」はもらえない。

そういう仕組になっている。

要するに、印税が発生する仕事原稿料は発生せず、原稿料を貰うような仕事には印税は発生しない、という感じになっている。

雑誌の表紙絵などを描いて原稿料をもらい、その時の原稿単行本表紙に流用する」という裏技ならある。

これで間接的に単行本の表紙に原稿料を発生させることが出来る。

ただ、これも売れている作家から出来るような方法かもしれない。

「いやいや、そもそもなんでちょっとお金ケチるんだよ。商品大事パッケージ部分なんだから普通に表紙に追加のお金出せよ」と感じるかもしれない。

もっともで、実際払ってるとこだってある。

ただ、問題は「お金が絡む制度会社全体で変える難しさ」だ。

もし単行本書き下ろし原稿料を払うようにするとなると、その編集部(もしくは出版社)が取引するすべての作家に同じ待遇を始める必要がある。

一人だけ特別に払うというのは難しくて、場合によっては出版時に交わす契約書の文面を修正する必要も出てくるかもしれない。

今後制度が変わるにしても、編集部の垣根を越えて(あと更に上層部の人とかも含めて)コンセンサスをとるのに時間がかかると思う。

から、現状はとりあえず

「既に表紙の原稿料を払ってくれるのが判明してるところ」を選んで仕事をするしかないと思う。

最近できた新しい出版社編集部は、最初から古い出版社とは違う方式でやっているから、

表紙絵にも普通に原稿料を払うシステムになってたりする。

しかし、そうやって仕事先を選べる作家というのも、結局「力のある作家」に限られる……。

追記原稿料定義解釈について)

 原稿料って原稿に支払われるお金じゃなくて原稿をお借りすることに対する原稿使用料が本当のところだからでしょ 雑誌アンソロ

これはそう。勘違いされやすいけど、出版社が言う原稿料というのは「依頼料(請負料)」じゃなくて「掲載使用料レンタル料)」みたいな扱いに近い(だから雑誌とかアンソロなど、他者著作物寄稿する時に発生する)。

から、もし自著の単行本の表紙原稿出版社からお金を払ってもらおうという場合、それは「いわゆるいつもの原稿料」とは全然別の名目として払われる可能性がある。(宣伝協力の謝礼金とか?)

自著の単行本原稿料が発生するというのは原稿料定義ちょっと変な話になってしまうので、支払いの名目を工夫して建付け上の整合性をとる感じになると思う。

一方で、作家にとって原稿料って「労働時間対価」的な感覚が強いから、こういう話を聞いても「いや何をいってんの?」ってなるのもわかる。

2024-10-21

anond:20241021220637

弱者男性だが、古着にハマって思うのは安いから買う……ではなく少しマニアックだなと

俺がセレオリに価値見出したのも単に昔好きだったり10代の頃に購読してた雑誌によく出て、自分でも着てたからなのが影響してるしバックボーンない人間にとっては誰かが既に着た古くて汚いだけの服じゃん

基本はもう生産してない服で一点物みたいなものだしSNS時代と相性悪い

anond:20241021182640

昔どっかの書き込み雑誌投稿かなんかでみたんだけど、タンポンの紐を避けておしっこするが・・・とか書いてあって、いやそんなことするんか?紐放置でジョバーってやってるんだが?拭けば同じじゃんと思ったけど紐避けておしっこしてる人いるんかな

週刊少年サンデー史上、最も重要マンガ10

週刊少年ジャンプ史上最も重要マンガ20選  https://anond.hatelabo.jp/20241012181121

週刊ビッグコミックスピリッツ史上最も重要マンガ5選 https://anond.hatelabo.jp/20241014232424

週刊ヤングマガジン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241016182953

月刊アフタヌーン史上、最重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241017235116

月刊コロコロコミック史上、最も重要漫画10選 https://anond.hatelabo.jp/20241018225514

モーニングから10作品選ぶとしたら

https://anond.hatelabo.jp/20241016210231

漫画アクション史上、最も重要漫画10

https://anond.hatelabo.jp/20241020163403

モーニングだけブコメ少ないぞ!まあタイトル統一されてないのが悪いが……。

さあサンデーだ。1959年創刊、65年の歴史からたった10作選ぶなんて無茶だ。しかし無茶をやる。批判歓迎!

1.おそ松くん(赤塚不二夫)1962-1967

 •現代ギャグ漫画はここから始まったといっても過言ではない。60年代前半、サンデー日本一雑誌だった。その時の三本柱が『伊賀の影丸』『おそ松くん』『オバケのQ太郎』。牧歌的ユーモアから狂騒的なギャグへ。赤塚不二夫世界を変えた。なお'67年で一旦終った後もまた続くのだが説明がややこしいので省略。

2.オバケのQ太郎(藤子不二雄)1964-1966

 •今読むとQちゃんのおおらかさとのどかさに癒される。FとAそして石森章太郎合作サンデー以外にも学年誌に連載された。この連載形式は『ドラえもん』につながる。藤子不二雄特に藤子・F・不二雄週刊少年サンデーの創成期の功労者であり学年誌守護神でありコロコロコミック創造主である小学館にとってこれより重要漫画家は他にいない。

3.漂流教室(楳図かずお)1972-1974

 •サンデー楳図かずおは『おろち』も『まことちゃん』も名作だがこのノンストップサスペンスを選んだ。読んでいると続きが気になって気になって仕方がない。特に主人公母親狂気紙一重の行動力には圧倒された。最近フランスでも翻訳され評判になっているようだ。

4.男組(雁屋哲池上遼一)1974-1979

 •70年代の暗いサンデー代表格。マンガの中の学園が魔境になったのはこのあたりからだろうか?雁屋哲の何考えてんだかわからないデタラメな展開と池上遼一の美しい絵がぶつかって異様な迫力を見せる。

5.うる星やつら(高橋留美子)1978-1987

 •説明不要説明不要だということが偉大さのなによりの証だ。アニメOPは「Dancing Star推し

6.タッチ(あだち充)1981-1986

 •野球マンガの達成として評価するなら『H2』だろう。今の目で見ると最高傑作は『クロスゲーム』かもしれない。しかあだち充の一作を選ぶとなるとやはり本作だ。ありま猛あだち勉物語』を読むと、達也和也はあだち兄弟投影しているのかもしれないと思えてくる。「達也はそんな男じゃない」

7うしおととら(藤田和日郎)1990-1996

 •少年漫画とはなにか。それは『うしおととら』のことである

8名探偵コナン(青山剛昌)1994-

 •国民的、いや世界メガヒット作。本作が凄いのは、志の低い二番煎じ本家を追い抜いてしまたことだ。マガジンの『金田一少年の事件簿』を他誌も後追いするが死屍累々、本作とマイナー誌の『Q.E.D.-証明終了-』が生き残った。モブから出世した高木刑事佐藤刑事パロディキャラが大化けした安室透と赤井秀一、今年になってやっと恋人同士になった平次と和葉などキャラクターの成長が人気の秘訣。そういえば『Q.E.D.』の燈馬君と水原さんも今年になって……。

9.MAJOR(満田拓也)1994-2010

 •お世辞にも完成度の高い作品とは言えない。いきあたりばったりでツッコミどころが多い。だがコナンと本作が無かったらサンデーはとっくに休刊していたかもしれない。長い暗黒期を支えてくれた大恩人。続編『MAJOR2』は2015年から連載中。

10.葬送のフリーレン(山田鐘人、アベツカサ)2020-

 •生まれたと同時に古典になる作品というものがある。第一話を読んだ時の感動を忘れられない。あれだけでも充分名作だった。しかし本作は更に高みへと昇ってゆく。今日本で一番面白いマンガサンデーの長い夜は明けたのだと信じよう。

さてこの10作でいいのだろうか?実はよくない。なぜなら私が最も好きなサンデー作品は『機動警察パトレイバー』だからだ。本当は『MAJOR』を外したい。しかし『パトレイバー』がなくても今のサンデーはあるだろうが『MAJOR』がなかったら今のサンデーはなかったかもしれないのだ。サンデーにとって重要なのはパトレイバー』より『MAJOR』だ。

やはりいくらなんでも10作は少なすぎる。もし20選だったら次の10作も入ってくる。

11.伊賀の影丸(横山光輝)1961-1966

 •山田風太郎と白土三平の影響があからさまだが日本一立役者

12.がんばれ元気(小山ゆう)1976-1981

 •『あしたのジョー』とは正反対の設定にすることで梶原一騎破滅美学を振り切った。この姿勢は実にサンデーらしい。

13.六三四の剣(村上もとか)1981-1985

 •剣道マンガ金字塔。この緻密な絵で週刊連載とは、と改めて驚く。

14.ふたり鷹(新谷かおる)1981-1985

 •新谷かおるの魅力をどう伝えればいいのだろう。忘れられつつあるのではないか無力感に襲われる。

15.機動警察パトレイバー(ゆうきまさみ)1988-1994

 •一推し。あのなんともいえない空気感ギャグからシリアスへの呼吸、理性的議論先進的なジェンダー描写、全てが好きだ。

16.帯をギュッとね!(河合克敏)1989-1995

 •「サンデーらしさ」なら本作が一番ではないだろうか。

17.今日から俺は!!(西森博之)1990-1997

 •同じヤンキーギャグでもサンデーでは本作になりマガジンでは『カメレオン』になる。これが雑誌空気の違い。

18.GS美神極楽大作戦!!(椎名高志)1991-1999

 •二推しGS試験編〜香港編がギャグアクションバランスがよく一番面白かった。

19.かってに改蔵(久米田康治)1998-2004

 •久米田節が確立したのは本作。

20.ハヤテのごとく!(畑健二郎)2004-2017

 •綾崎ハーマイオニー永遠に不滅です。

さらにもし30選だった場合……

21.スポーツマン金太郎(寺田ヒロオ)1959-1963

 •創刊号から連載。清く正しく美しい。

22.どろろ(手塚治虫)1967-1968

 •手塚作品で一番好きかもしれない。

23.銭ゲバ(ジョージ秋山)1970-1971

 •あのラスト人間讃歌のように思える。

24.サバイバル(さいとう・たかを)1976-1980

 •さいとう作品は本作と『雲盗り暫平』が好き。

25.TO-Y(上條淳士)1985-1987

 •80年代しか成立しなかった物語だと思うとなんだか切ない。

26.ガンバ!Fly high(森末慎二、菊田洋之)1994-2000

 •体操テーマにしてアニメ化まで果たしたのは本当にすごい。

27.め組の大吾(曽田正人)1995-1999

 •サンデーに多い「お仕事もの」の代表格。

28.金色ガッシュ!!(雷句誠)2001-2008

 •編集者所業を考えるとこの枠で名前を出すだけで失礼なのかもしれないが、傑作。

29.結界師(田辺イエロウ)2003-2011

 •イエロウの根暗空気に惹かれる。

30.銀の匙 Silver Spoon(荒川弘)2011-2019

 •駒場は今?幸せでいてほしい。

最後に。もし50選になっても入らないだろうが、浅山わかび『ラストカルテ-法獣医学当麻健匠の記憶-』を紹介したい。静かな感動が押し寄せてくるマンガだ。この大傑作が大ヒットせずアニメ化もせず連載終了したのは正直悔しい。いつかアニメになるよう願っている。

(ブコメを読んで追記)

・確かに皆川亮二は入れるべきだった。『ARMS』を入れて『結界師』を外すか……。

島本和彦は入らない。本人のキャラクターと『アオイホノオ』の影響は大きいが『炎の転校生自体は小粒な佳作で、こうしたオールタイムベストに入れる性格作品ではない。

2024-10-20

漫画アクション史上、最も重要漫画10


 誰かが今まさに書いてるであろう他の雑誌と被らなそうな所


 漫画アクションは、週刊→休刊→隔週で復刊して発行中、というちょっと特殊な経緯を持った雑誌

 双葉社ピンチになると神風が吹く、とも言われて、その神風でほぼ埋まるんだよね

 一作者一作品しばりではあるが、このしばりが必要ないんだよなあ



  1. ルパン三世(モンキー・パンチ)
  2. 嗚呼!!花の応援団(どおくまん)
  3. がんばれ!!タブチくん!!(いしいひさいち)
  4. 子連れ狼(原作小池一夫漫画小島剛夕)
  5. じゃりン子チエ(はるき悦巳)
  6. かりあげクン(植田まさし)
  7. BARレモン・ハート(古谷三敏)
  8. クレヨンしんちゃん(臼井儀人)
  9. 坊ちゃん」の時代(原作関川夏央漫画谷口ジロー)
  10. この世界の片隅に(こうの史代)



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