はてなキーワード: 雇用形態とは
はてなは引きこもりに対してやたら甘いけどさ、結局引きこもりで成り立つだけの環境がないと引きこもれないわけじゃん。練馬の件なんて最たるもんだけど、実家に恵まれてるからできることだよね。いじめを受けた傷だなんだで被害者ぶってるけど、甘えもいいとこだと思う。
自分は貧困家庭に生まれ育って、中学から新聞配達して家に金を入れてた。
高校の授業料も自分で払いながら、大学進学を目指した。両親のようにはなりたくなかったから。
夜はバイト、早朝に起きて勉強・弁当の作成、通学の繰り替えし。
高校生らしい遊びはせずにいたら、友達とは疎遠になり、あるグループからは私物を隠されたり壊されたり、嫌がらせを受けたりしながら、3年間で120万円を貯めた。
大学に入ってから出会ったのは、親の金で遊んでいる奴、親の金で留学だのなんだのを繰り返し英語が堪能な奴ら。自分が授業料を稼ぐのに3つのバイトを掛け持ちして働いている一方で、奴らは金の心配をせずに遊びなら勉学に励み、見事な成績を挙げていた。
自分が求めても、決して届かない環境にいて、結果を出している。
その事実だけが重くのしかかり、ストレスで円形脱毛症にかかった。同じタイミングで実家が更に傾き、大学にいることすら困難になった。休学を勧められたものの、休学にかかる費用を負担できず、大学中退となった。
しかし休んではいられない。すぐに仕事を始めて家に金をいれなければならない。アパレル系の会社で働き口が見つかった。働いているうちにアルバイトから契約社員に雇用形態が変わった。
そして東日本大震災が起きた。母方の実家が福島だった。避難区域に住んでいた祖母と祖父が住むことになった。金銭的な支援付きで。金銭的にはなんとかやっていけるようになったが、狭い部屋で5人が暮らすのは無理だった。これ以上実家に搾取されたくなかったので、これ幸いと着の身着のまま上京した。こうして逃げ込んだのは家賃4万円のボロアパート。布団はなかったので洋服を床にしいて寝ていた。洗髪は2日に1回、2Lのペットボトルにお湯をためて洗った。実家が貧乏だったので苦ではなかった。
手に職を、と、未経験で雇ってくれる映像制作会社の求人に応募した。すぐに社員は無理だけどインターンなら、ということでアパレルのシフトが入ってない日は映像制作会社で働くことになった。無休で1日20時間近く働かせられていたが楽しかった。やがて社長がインターン1日3000円くれることになって嬉しかった。半年続けていたところで、社員として入社しないかとオファーされ、迷いなく承諾した。
3年間がむしゃらに働いた。その間、丸一日休日だった日は1ヶ月分もないだろう。それでも手がけた実績や技能が身につき、映像系でフリーランスとして独立した。
今は、人並みの仕事量で人並みに稼いでいる。途中で何回電車に飛び込もうと思ったか。引きこもりのニュースを見ては、実家に金があって羨ましいと思っていた。自分は家に戻った所で居場所もないし、働くことからは逃げられない。だから、実家に戻らないで自分が生きる方法を掴み取ってきた。
33歳の正社員の介護士ですが、Web業界に転職したくて、約1年、専門学校に通って、有休(14日)も使って6ヶ月(36日間)、時給1000円でWebの中小企業(以下T社)でインターンシップしたら酷かった話し。
インターン開始から4ヶ月半が経った日の夕方に社長に呼ばれて会議室に入ると、1対1の面談で、雇用の延長はできないと言われました。
社長は「Web課は赤字なんだ、他の課の黒字で赤字を補填しているんだ」と言って、僕に簡単な損益計算書を見せてくれました。
「有休が発生するから、社労士と話をして、君は最長で半年までしか雇えない」と言われました。
僕は社長の話しを聞きながら、同じ部屋で、先ほどまで行われていた3人(全員20代)のリクルートスーツを着た若者の面接を思い出しました。3人同時に面接をしたのではなく、1人ずつ別々に3回、面接をしました。皆、顔見知りではないです。3人とも、あと2人が同じ日に面接をしていたことは知らないでしょう。僕は、今日は特に多いなと思いました。社長は毎週のように面接していましたが、これまでは1日に2人までしか面接したところを見たことがなかったからです。
僕は2018年12月上旬からハローワーク経由でインターンシップとしてT社で働き始めましたが、それから6ヶ月で、僕を除いて、計7人の新入社員がいました。T社は社員13名(社長、僕含む、外部委託5名は含まない)なのに大量採用、大量解雇なのです。8人の新入社員のうち、僕で3人目の離職者です。離職率は37.5%(中途入社で8人採用、6ヶ月の間に3人が離職)です。
1人目のYさん(20代)は約3週間で辞めました。社長と仕事の経過についての面談をした後、皆がいる中で「おい、何度も言わせるなよ、ったく」と軽く罵倒されました。社長がYさんに頼んだFileMaker(ソフトウェア)を使った仕事ができなかったからだそうです。それはそうでしょう。触り始めて1ヶ月も経っていないんだから、難しいに決まっています。契約期間は残っていたのに、僕はその後Yさんを1度も見かけませんでした。
Sさん(20代)は、請負になり、自宅でプログラミングの仕事をすることになりました。
2人目の(Kさん,20代)は1日で辞めました。社長の知り合いの紹介で可愛らしい新卒の女性でした。僕の、次の出勤日に、別の社員が席に座っていたので「あそこはKさんの席じゃないんですか」と聞くと「Kさんは1日で辞めた」と言われました。それで終わりでした。他の社員は皆慣れているようでした。僕は仕事を1日で辞めた人を初めて知ったのでとても驚きました。
そして、僕が辞めることになりました。
それに、当たり前ですが、誰も新規には雇われないというわけでもありません。僕に業務を教えてくれるSさん(パートの女性,30代)はすでに10ヶ月間働いています。「ここに来る前は失業者だった」と昼食時に話してくれました。ハローワークや求人サイト経由で働き続けられる人もいます。
僕は「68件も月次レポート等を作成したんですよ(うち2件は単価6万円)」と社長に話しました。それに対して、社長は「例えば、封書に入れて、郵便局に持っていくような仕事だ」と答えました。つまり、誰にでもできるレポート作成ということです。何十通作成しても、社長にとっては仕事のうちには入らないのでしょう。
これは社内失業者のための仕事という意味です。「郵便物や宅急便を出す[1]」以外にも「ネットサーフィンをして面白そうな記事があったら週一回、上司にメールで報告する[2]」「データをDVDに焼く[3]」「自社と競合他社の商品を勉強するために、他の家具メーカーのホームページを見る[4]」などがあります。
問題は、こういった仕事は、下積みとは違って将来の大きな仕事にはつながらないのです。
"下積みは、長期間にわたり計画的に行われる社員教育の一部である。確かに入社当初に任されるのは、経理処理や採用のサポートであり、地味な作業が中心かもしれない。しかし、その作業は最終的には大きな仕事を遂行するために必要な知識・経験を得るためのものなのだ。(中略)一方、社内失業者は、就業時間のほとんどを仕事を与えられずに放置される。与えられることがあっても極めて少量の雑用に過ぎない[5]。"
そして、2つ目の問題は上の世代から見ると、こういった仕事は、自分の若い頃の下積みに見えるということです。
"課長に相談したことがあります。40代後半ぐらい。仕事がない状態を伝えて、なんとかしてもらおうと、わりと顔を見るたびに相談してたんですよ。
そうすると、課長の"お説教スイッチ"が入っちゃうんですよね。別室に連れて行かれて2時間も3時間も
「これは君の為に言ってるんだけど、僕はね、社会人最初の会社でこうやって教えてもらって、鍛えてもらって、よかったからね。仕事は自分で探すものだから。僕はそうしてきた。仕事がないと思ってるかもしれないけど、探せばある[6]」"
そして、自分の仕事が将来の大きな仕事にはつながらず、社内失業状態だと気づいた社員からやる気が低下[7]して、転職活動を始める。でもそれもうまくいかないことが多い。
以前の前向きだった自分はどこに行っちゃったんだろうって思いますね。仕事にたいしてやる気が出ない。ちょっとした用事も、めんどくさくてしょうがない。封筒に書類を入れて宛て名を書くだけなのに、30分ぐらいかかることもあります。命令された雑用を「ハイハイ」ってやるだけ。小学生でも教えればできますよ。こんな状態で転職して、はたしてちゃんと働けるのか、それは自分でも心配です」
実は多くの社内失業者が転職を視野に入れている。にもかかわらず、なかなか転職できない現状がある。
なぜなら、雑用ばかりを担当させられ、まともな業務経験が積めないために、履歴書に書くことがない、面接で話すことがない、自分をPRできない状態だからだ。郵便局に毎日行って郵便物を出していましたなんてことを、あなたは履歴書に書けるだろうか?[8]
僕は「Googleアナリティクスもスプレッドシートもデータポータルも使えるようになったじゃないですか」と社長に言うと「Googleアナリティクスだけじゃダメだよ」と言われました。
「じゃあ、僕はどうすればよかったんですか。FileMakerも使えるようになればよかったんですか」と聞くと、
「FileMakerを使えるようになっても、雇えるかどうかは分からない」と言われました。
そして、最後にこう言われました。「雇用は延長できないけれど、FileMakerの仕事の請け負いなら頼んでもいいよ。でも、その仕事に責任を持てるか」「Webの仕事は相当頑張らないとダメだよ。今の仕事は辞めたらどうだ。俺たちは、今でも帰宅してから深夜1,2時まで頑張って勉強しているんだ」
僕は「じゃあ、僕にもそうしろって言うんですか。残業はさせられないけれど、1日3,4時間は勉強しろと」
社長は「今はそう言うことは大っぴらには言えない。働き方改革だからね。だけど君は自宅でほとんど勉強していないだろう」
そんなことはない。自宅でだって勉強しているけれど、それは正社員の介護職をした後で、ここでインターンをした後の話しだ。ダブルワークで有休を使ってまで働いているのに、そういう側面は見ない。そして社長はそれを分かって言っているのだ。
「君は未経験だからね」「最初の段階で来るべきじゃなかった」「会社に貢献していない」「基本レベルに達していない」
残業をして、Webの勉強をしようとしたこともありました。でも、マネージャーからは
「規定時間以内に求められる成果・結果を出すことを重視する。」為です。
長い時間仕事をする事に価値を求めたり、評価する事はしません。"
結局、答えは始めから決まっていたのだと思います。僕は平均的な求職者だと思います。でも本当に残したい優秀な人材ではありません。でも、だからと言って法的に解雇していいほど無能な人材でもない[9]。だから、有期雇用で使い捨てる。問題は、会社がそれを元から織り込んでいることです。元々Web業界にいる人材ならこの中小企業は選びません。だから、未経験からWeb業界に転職したい求職者をハローワークや転職サイト経由で最低賃金で採用します。でも、実際には、彼らは平均的な人材だから長くて半年までしか雇われません。それ以上雇うと、企業に雇用責任が生じるからです。社長からしてみれば、彼らが1日で辞めても構いません。もちろんSさんのように雇われ続ける社員もいますが、それは例外です。
自社の新規事業や簡単なレポート業務などを、常時3,4名のアルバイト(パート)を雇って大量生産させる。上司がチェックして、顧客に提供しますが、顧客が作り手のアルバイト(パート)の顔を見ることはありません。
社長は「新規事業の調子はどうだ、依頼はあるか」と社員に聞きます。そのレポートを作成しているのは、僕とアルバイト(パート)の女性2人なのです。2,3ヶ月経って、引きが少なければ事業から撤退して、...ということなのでしょう。
TVゲーム風に言えば、"ノーマル(正社員)モード"だと思っていたら、2ヶ月働いて、"ハード(非正規社員)モード"だと分かった。それでも構わないと思いながら働き続けたら4ヶ月半経った頃に"無理ゲー(はじめから雇うつもりはない)"だと分かった、という感じです。
最初の面接の時に、社長は「できるだけ長く勤めてほしい」「はじめは「半年間で」と言ったが、2,3年はかかる」「介護の仕事は辞めないで、働いてほしい」というものでした。僕は、ここで頑張ろうと思いました。でも、それは幻想でした。
本当なら、その時に、Web課の損益計算書を見せてもらうべきでした。そうすれば、僕は当たり前の疑問「どうして赤字なのに求人票を出しているんですか」と聞いて、入社しなかったと思います。
最初から無理ゲーだと分かっていたら、僕でなくても、誰もゲームを始めないと思います。
でも、そう言ったら、最低賃金で働いてくれるアルバイト(パート)が集まりません。だから、はじめは馬(僕のような未経験の求職者)の鼻先に人参(Web業界の正社員雇用)をぶら下げるのです。それが実際には存在しない雇用だったとしても。
ハローワークに求人票を掲載している一般的な中小企業は、書類審査や面接で応募者をフィルタリングしてから短期雇用やインターンシップ契約を結びます。目的は正規雇用するためです。
でも、T社は違います。考え方が逆なのです。「Web課が赤字だ」とすれば、本来ならば、少しずつ仕事量や社員を減らす必要があるのに、そうしない。将来につながる赤字なら問題はありません。先行投資だからです。でも、この赤字はただのしがらみなのです。
だから、赤字部署の仕事を、できる限り人件費をかけずに維持する必要があります。そのためにハローワーク等から最低賃金の労働力を調達するのです。
本来ならハローワークは「国民に安定した雇用機会を確保することを目的として国(厚生労働省)が設置する行政機関[10]」なのに、T社は、経営を維持するために短期雇用者を供給する行政機関と割り切っているのです。これは雇用の調整弁ですらない。解雇することを前提として雇うのですから。一番重要なのは、長期雇用(正社員)に雇用転換しないことです。人件費の負担が増えたら、部署の赤字幅がより大きくなるからです。
つまり、T社の採用戦略は、長期的な顧客との関係を維持するために、短期的な求職者との関係を犠牲にするというものなのです。そのためにハローワークは利用されているのです。はじめはこんな風ではなかったのだろうと思います。でも人件費抑制には中毒性があるし、毎週のように求職者が面接に来る。だから少しずつハマっていったんだと思います。
ロスト・ジェネレーション世代(僕は違いますが)は、自分たちより上の世代を簡単には信じません。雇用契約で苦い思いをした経験があるからです。雇用者側の言うこととやることが違って、しわ寄せは、全て若い世代(自分)が被る。
僕の場合で言えば、美しい建て前は団塊世代より少し下の社長やマネージャーと厚生労働省(雇用形態:正社員)のもの、醜い現実は若い世代(ロストジェネレーション以降)と社内失業者(非正規社員)のもの、というところです。そして、僕から見ると、ロストジェネレーション世代は、子どもをつくらないという消極的な形で復讐をしているように見えることです。どのような形の復讐かはご想像にお任せします。
元々転職活動を始めたのは、介護士の低い年収だと、結婚もできないし、子どもも育てられないと思ったからでした。転職をするとしたら、35歳が一つの壁になります。だからそうなる前にWebの専門スクールに1年間通いました。Webデザインの基礎とJavaScript,PHP,WordPressを学んでホームページを作成しました。それからハローワークにも通いました。介護士と同程度の給料でも構わない。パートでもいいからWeb業界で働きたいというのが希望でした。
面談4(東京しごとセンター(ハローワーク)の担当アドバイザーとの話し)
僕がインターンシップの経験を話すと、アドバイザーは「T社は助成金目当てのロクでもない企業だね。確信犯だね」と話してくれました。
それに対して、僕は「令和になってから、現状が変わらなくても大丈夫でしょうか。女性や高齢者が非正規労働市場に参入してきた[11][12]から低賃金労働が可能でしたけれど、令和には限界がくるんじゃないでしょうか」と聞きました。
アドバイザーは「だから外国から(労働者を)入れているんだろうね」と話しました。僕は「なるほど」と相槌を打ちました。そう言われればそうだ。僕の職場(介護)でも外国人労働者が3人います。フィリピン人女性2名、韓国人男性1名(日本人15名)です。
だから人手不足なのに、賃金上昇は起こらないのでしょう。(1997~2017年の民間部門時給の変動率は主要国で日本だけマイナス[13])
当然ですが、僕にだって個人的な問題があります。「新卒で入社しなかった」「介護経験が7年目だから、Web業界に転職できない」「人間性や人柄に問題がある」のかもしれません。
今、僕が案じているのはT社で働いている5人の新入社員です。例えば、Fさん(3~40代)は「下の子の体調不良のために、来たばかりですが早退します」と言って、子どもを迎えに行くようなパートの女性です。Fさんが早退した10分後に会議室で社長とマネージャーの笑い声がしました。
Kさん(60代)は病気で通院するために休みを取るようなパートの高齢男性です。
この文章からは、僕が社長を悪者扱いしているように見えるかもしれませんが、それは違います。初めての面接の時から、僕は社長を尊敬していたし、責任感が強いと思っていました。それは今も変わりません。中小企業を経営していくことがどれほど大変か。経営の本質が問われるのは、赤字が続いている時期であって、黒字の時ではありません。部署全体が赤字ならば、決断をするのは大変でしょう。社長の口癖は「うちは技術屋でね」ですし、「20年経営していて、この規模じゃいけないと思うんだよね」と話したこともあります。
社長がサイコパスっぽくなるのも、よく分かります。ハローワーク、転職サイト経由のあの社員は1日で辞めました。2日で辞めました。1日も来ませんでした。そして今度はインターンがはてな匿名ダイアリーに書いていますとなれば、それは誰だってムカつきますよね。でも社長だって、雇用契約書どころか、労働条件通知書を4ヶ月分しか渡してくれませんでしたよね。僕のことを完全に忘れていましたよね。
5月下旬の面接の際には、欲しい人材は「コンテンツができて、一人でやりきれて、一回(仕事内容を)話せば通じて、CVを上げられる人」と言っていました。僕も100%
タイトルで労働者としたのは派遣なのかどうかさえ分からないからだ。
センター試験の時に試験官をリストラされたおっさんじゃないかとわらったツイートが流れてきたけど、
模試や各種検定試験の試験官に日雇いの例外(副業)として試験官や会場運営を募集しているからそのあたり知らない若い世代が思いそうな内容だと思った。
なぜ雇用形態を疑問に思ったのかというと現場の指示系統が滅茶苦茶だったから。
派遣先がA社だとおもったらB社に派遣されていてA社で作業という状態だった。
派遣会社C社に連絡しても増員も何もなし。
これ偽装請負なんじゃないかと調べ始めたら派遣でさえもないのでは、と。
法に抵触しているかはグレー(そもそも契約書をもらったことがない)で、
平日8時間(以上)働いていているが31日未満毎に契約更新なり別契約ならば問題にならないし、
日々紹介というグレーだったのかも知れない。
普通に雇用保険を納めていた期間は時効(2年以上前のため)で失業給付もあてにできない。
ちなみに派遣登録を断ってきたD社に個人情報漏れているらしく、
社労士の資格持っているのフミコフミオ(id:Delete_All)さんだっけ?斗比主(id:topisyu)さんだっけ。
どこに、なにを、どう訴えたらいいのか教えてほしい。それさえも分からないし辛い。
以下に述べる意見は独断と偏見に満ちていることを予めお断りしておきたい。
日曜の22時に通報があったとのこと。おそらくは土日含めた2交替か3交替制を採用しているのだろう。交替制は通常業務に加えて時差ボケとの闘いを常に強いられ、結果労働者は傾向として「会社と自宅が世界の全て」という状態に陥りやすい。それは雇用形態に関わらず影響を受ける。また、交替制は機械設備を効率的に動かすことを優先に考えたシフトであり、傍らで働く人間の健康状態は半ば度外視している。仕事の終わりが見えにくく(申し送り申し受けという言葉があるように、仕事は連綿と引き継がれていくものである)、残業も増えがちで、どうしたって現場は殺伐とした雰囲気になる。
私はそういった劣悪な労働環境、ひいてはそれを暗黙のうちに是とする現代社会に、今回の事件の遠因があるように思えてならない。第一報では意図してか正社員と派遣社員という立場の違いをクローズアップする報道が目立ったが、マスメディアが数ある事実のなかからそれに注目したという事実自体が現代社会というものを色々と物語っているのではないか。
本当は直接伝えられたら良いんだろうけど、なんやかんや憚られるのでここに書きます。
まず、遅くなりましたが内定おめでとう。就職先決まったのは聞いてたけど、まさかスーパーに就職するとは思いませんでした。しかも、店舗に配属なんですね。
私も、学生時代にスーパーで働いたことがあります。もちろんバイトですが。
一口にスーパーとは言っても、会社によって違いはあると思います。とは言え、曲がりなりにもスーパーマーケットで勤務した経験はあるので、それも踏まえて書きます。
まず、お休みについて。
最初からそこかいって感じかもですが、まず最初にぶち当たる壁だと思います。
土日は仕事です。みんなが休みの日、サービス業の人々は働いてます。
あと、シフト制なので連休は取りづらいです。会社や同僚次第なので運だとは思うけれど。ただ、シフト上休みだったとしても、バイトやパートの人が休んだら社員が急遽入るのはよくあることです。
次に、勤務時間について。
君が就職したのは24時間経営のスーパーだね。もれなく、男性の社員は夜勤があると思われます。そして、既に書いた通り欠員が出たら昼間でも出なくてはならない可能性があります。夜勤も日勤もしてる看護師の友達は、会うたび「辛い」と愚痴をこぼします。夜勤してると体を壊す人も多いよ。
理不尽なお客さんがいます。そうです、あなたの嫌いな理不尽です。
フライが湿気てるとか、隣のスーパーの方が安かったじゃないかとか。知らんがな、って言うしかないクレームが毎日続きます。
こちらに落ち度があった時は当然ですが、そうでなくても謝罪を求められます。
アホとか、バカとか、死んでしまえとか、そういう悲しい言葉を厳しい言い方で投げつけられます。
あなたは、自分の親にさえ叱られたことがないと言ってましたね。だから、すごく心配です。ぽっきり心が折れてしまうんじゃないかって。
あなたとは6年くらいの付き合いになります。あなたの印象は出会った時から変わりません。
もっと詳しく言うと、人見知りで、ザ末っ子キャラで、人を引っ張って行くのが苦手で、言い返すよりも殻にこもってしまう。
短所ばかりに聞こえたらごめん。
でもね、少なくとも私にとってはそうなんだよ。
君は、この6年で成長したと言っていたね。
出来るようになったことを沢山教えてくれたね。自分の成長ってすごく嬉しいもん。人と比べるものではないし。
でもね、ほんとごめん。君の成長って正直物足りない。物足りないというか、幼いよ。ほんと、誰かと比べるものではないのかもしれないけれど、
目を合わせて喋れるようになったとか、「ありがとう」って言えるようになったとか、正直それだけ?って感じ。そりゃ6年前の君よりかは進歩してるよ。でも、正直昔の君が至らな過ぎただけだよ。ほんとごめん。
未だにお世辞の一つも言えない、遅刻について謝ることもしない、飲み会で教授を差し置いて真っ先にごはんを食べる、そんな君はすごく幼く見えてしまう。ほんとごめん。
スーパーに就職した理由、教えてくれてありがとう。接客に興味があったのかな、ゆくゆくは食品開発をしたかったからかな、そんな理由だと勝手に思ってた。
君は、「人事の人が優しかったから」って言ってたね。確かに、優しい人だと安心するよね。そういう理由で内定先を選んだ人もいるし。働くところを決めるのは本人だから、理由に良いも悪いも無い。でもさ、実際君が一緒に働くのは人事の人じゃないからね。いろんな年の、いろんな考えの、いろんな雇用形態の人と働くんだよ。週に一度だけ顔を見せに行く研究室より、もっと長い時間を、もっと多い人数に囲まれながら過ごすんだよ。
「公務員って楽しいとか思います?」って、公務員の人を馬鹿にした言い方をしていたね。私は公務員じゃないから楽しいかは分からない。でも、君は公務員の方が向いていると思うよ。部署によっては沢山残業してるところもあるけれど、民間よりは比較的安心して働ける所だと思うよ。
私は君を見くびってるのかもしれない。
ごめん。
正直、君は仕事を辞めると思う。
体だけは大切にね。
■これまでうちはお前に融通を効かせてやった。
→そもそも融通効くのがバイトという雇用形態のメリット。制作時間を削りたくないという事情の中「融通効かせてやった」のは元増田の方。飲食バイトなんか今一番人員確保に苦労してる業種なのにわがまま言うなと。柔軟に対応してでも人員を確保できなきゃ他店に人員持っていかれるので、融通なんて効かせて当たり前。
■自分のやりたいことをやるためにバイトを辞めたいなんて身勝手じゃないか
→自分の人生を生きるためにバイト辞めるなんて、バイト辞める理由として至極真っ当。大事な人生をバイト如きに縛り付ける方が身勝手
■他の先輩もサークル活動とバイトと学業を両立してやっているぞ。お前もそのぐらいならできるんじゃないか。
■それか辞めるんだったら後任を連れて来るのが大学生という社会人として当然のことじゃないか。
→後任を探すのは雇用者側の仕事だし、責務。バイトの仕事じゃない。
■きっぱりやめたいんだったら、後任者を見つけてこい。
→労働基準法上、後任者なんて見つけなくてもやめていい。それを突っぱねるのは違法。
■それまでは週二日ぐらいはシフトに入れ
■制作費を出してくれる人が見つかったと言っているがそんなのいつまで続くかわからないぞ
→続くかもわからないのと同じぐらい続かないかどうかもわからない。そもそも、続かなくなったらまたバイト始めたら良いだけの話。現時点ではバイト辞めてパトロンに頼ったほうがいい。
増田ってやつは普段読みもしなければ書いたこともない。読みづらいのは勘弁してくれ。
これは告発でもあるから後ろめたい気持ちがなくはないが、公表することが顧客と従業員ひいては公益にかなうと信じて疑わないので書いてしまう。
組織としての栄光以外(つまり今回の事件に直接の落ち度のない個人)に迷惑がかからないように書くつもりだ。
昨日の晩、食後にNHKのニュースを見ていたら、「栄光の教室長が勤務中に過労死し、労災と認められた」とたまたま目に入った。
それだけなら(まあそういうことも、あの会社なら不思議ではないな)でスルーできたが、
亡くなられたのは俺が勤務していた教室の近隣教室(成城学園前)の室長だ、ということなので、さすがにスルーできなくなった。
スルーできないのは、過労死を出すような会社を批判したい正義感、とか個人の恨みで栄光憎しではない。
自分の中で罪悪感のようなものを抱えてどうしようもないからだ。「加害者ヅラ」させてほしい。
クソみたいな環境に甘んじていた俺は憎まれるべき悪人で、過労死が起こるような環境を作った責任は俺にもある。
ただ、これを読んでいる人は「栄光がどうなっちゃってんのか」に興味あるのだろうし、
そっちを先に 読んで楽しく をモットーに書いておく。
俺は栄光ゼミナール(集団個別併設)栄光ビザビ(個別専門)両方での勤務経験が10年弱ある。
社員だったのではないが、栄光の数少ない美点である「社員も上の方の管理職も、バイトになれなれしい(が、風通しがいいというわけでもない)」と言う社風から、
管理職のそばにいるうちに、内部事情に精通して理解するようになったと思ってほしい。
働いていた10年の間で、ずいぶんと正社員の人手が減らされていくのをこの目で見た。
まず栄光がどれほど顧客(まず未成年だ)と従業員(社員・バイト含め)をナメているか書いていく。
どれも昨今のナメた企業ではめずらしいものではないのかもだろうが、「これが上場企業(栄光HDはすでに上場廃止しているとのこと。ご指摘感謝。12/9お詫びして訂正いたします。)の教育業でござい」と言われると、俺は後ろ暗い気持ちを抱かずにいられない。
こんな感じだろう。
では具体的なことを書いていこう。
栄光における過労の主要因は、社員1人で担当する生徒の人数が多すぎることだと俺は思う。
今回の事件について
まず、ソースはNHKのニュースによると、教室長過労死の発生したビザビ成城学園校の生徒数は180人だそうだ。
これを社員(ようは学生バイトと事務パート以外)2人で担当していたそうだ。この生徒180人に社員2人という比率は、
栄光の近年の社内基準から言えば「ギリギリ生徒数が多すぎることはない」というスタンダードなものだろう。
後述する「1人教室」に2人目の社員が配置されるかどうかの基準が「在籍数100」とも言われていた。(つまり99人までは1人の社員で教室を運営させる)
だが(誰がどういった根拠で決めたのか不明な)社内基準でOKでも、単純計算で1人あたり90人の生徒、そしてそれとほぼ同数の保護者の対応を満足に行うのは無理だ。
多くの公教育で1クラス50人が限度なので、この50人というのは経験的に求められた「人間1人あたりが面倒を見れる最大人数」なのだろう。
が、在籍数を増やせ増やせ(退塾を減らせ減らせ)と詰められるので、それを粛々とこなす社員だらけだ。
仕事が多すぎることの問題に社内の誰も(社員もバイトも)手をつけずに、むしろ率先して長時間労働を維持する方向に行ってしまったことが、
今回のような取り返しのつかない結果を招いたと言える。
なぜこのような腐った風土なのかは文字数に余裕があれば後述する。
社員が常時2人以上いる教室はまだ生徒の安全面に影響が少ないからマシだ。おぞましいのは社員が1人または1.5人の教室だ。
生徒の在籍人数が100人以下の教室は、ここ10年で社員2人から社員1人に人手が半減された。社員が教室長1人だけの教室を、
そのままだが1人教室と呼んでいた。(1.5人教室は2人目の社員が他教室と掛け持ちである)
俺は「2人教室」→「1.5人教室」→「1人教室」と、なし崩し的に人手が減らされる現場にいたが、
社員の人手不足に対するフォロー(IT活用や勤務時間の融通など)は皆無であり、
学生バイトや事務パートの採用拡大の権限も教室長にはなかった。
もうおかしいのがわかるだろう。
週休2日を維持しようと思えば週1日は「教室に社員が一人もいない日」を設定しなければならない。
つまり、「社員が休むあいだ、バイトが教室の全責任を負って教室を開ける日」を設けるのだ。
あなたは「何かあったら誰も責任の取れない(何かあってもなんの権限も責任もない大学生が矢面に立たされる)の日が毎週ある教室」にお子さんを通わせたいと思うだろうか?
もしあなたがバイトだったら、なんの見返りもなく教室の有事(生徒が怪我をしたら?災害が起こったら?)の責任を負わされるかもしれない立場に立ちたいだろうか?
栄光曰く「この状態はコンプライアンスに抵触しない」ようだ。生徒と従業員の安全をなんだと思っているんだろうかね。
幸いにも生徒に危害の及ぶ大事件は俺の教室では起こらなかったが、栄光と(おもにオーバーワークで壊され)モメた末に、見せしめ同然に辞めさせられていった元社員が教室に討ち入りにくるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、そんなことはおくびにも出さずに社員のいない教室を毎週開けて、俺は生徒に笑顔で(警備会社の通報ペンダントだろうと思われた物体を自ら首からさげ)授業していた。受付も電話番もいない教室にフラッと不審者が来て、生徒にいきなりガソリンでもかけられたらジ・エンドである。
だが、こんなことがバイトだけで開けてる日にあった。保護者からの電話がかかってきてがバイトでは返答しかるので、会社の代表の番号を案内した。
が、間違えて(間違うもなにもそういうときにどうしたらいいか、なにもバイトは聞かされていないので)新規入塾問合せのフリーダイアルを案内してしまった。
その後、コールセンターの部署から「迷惑だ。なにをしているんだ」と電話口で叱責を受けた。
だがよく聞くと、こちらがバイトだけで教室を1日開けてることも、そこになんのフォローもないことをコールセンターの部署はご存知でなかった。
あとで成城学園前(当時は今回の事件とは別)の教室長から、「そういうことがあったらうちの教室に電話を回してほしい」といまさらのように言われた。
人手不足を重く見た(ポーズをとった)栄光は、「社員が足らないならバイトを社員ぽく見せかければいいじゃない」と思ったか知らないが、
バイト講師に「チーフ教師」なる肩書(とカスみたいな役職手当)をつけて、社員が休みの日の責任をバイトになすりつけるシステムを開発した。
俺が栄光を辞めた後もこの路線は拡大され、個別の教室案内のwebページにチーフ教師が「社員です」みたいな感じで、写真付きで紹介されるようになった。
(ちなみに社員とバイトを写真で見分けるには、スーツに社章がついているかいないかだ。それを悟られないように社章を隠すような写真の教室は確信犯でやってると思う。)
ここまでならなんの問題もない。
だが一部に社内の身分的にチーフではないのに「チーフ教師」と書かれた、嘘っぱちの名刺を渡されて業務をするように命じられたバイトがいる。
俺は、広報活動のため来室した私立学校の先生たちにこのニセ名刺を渡し、保護者面談でも(たしか)渡したと思う。
渡された人たちがどう思ったか知らないが、栄光はなんの非もないバイトを通して取引先を、つまらない見栄のために騙し騙させた。
それに唯々諾々と従っていた俺にも非がある。
簡単に言うと、退職後にニセチーフとして働いたぶんの役職手当を全額栄光に請求した。
きちんとしたフォーマットの請求書を作成し、証拠のニセ名刺を本社の人事宛に送付した。
栄光の人事責任者(だったと思う)から連絡があり、本社で事情を聞きたいと言うので本社に出向いてやって、ありのままを話した。
そこで話をした人事担当者は、このニセ名刺作戦にどれくらい噛んでるのか、俺は知らなかったし知りたくもなく、相手も探られたくはないだろうと思って聞きはしなかった。
「送付した請求書は、高校の同級生の弁護士と相談したうえで、送付させてもらった(大嘘)」と言ったところ、それにビビったのか栄光は即座に和解を申し出た。
「ただ働き分の金は払うからニセ名刺一件は黙っていろ」と、和解とタダで口止めさせる、非常に虫のいい提案がなされた。
俺はひたむきな栄光の従業員たちに思いを馳せ、彼らの幸せ免じて、タダ働きされた分のお金で栄光とは手切れだってことにして、
いろいろと許せないことはあったが、寛大な心で(体面上)ことを荒立てずに和解に乗った。
俺は以前に、「これは間違いなく警察or訴訟沙汰だろうなぁ」と思っていた社内不祥事を、鋼の意志で示談もしくは泣き寝入りに持っていき、隠し通す栄光の体質を十分知っていた。
知っていたはずだが、栄光を1秒でも早く忘れたく、穏便にことを運ぶことを選んだ。
が、それはいま思えば、栄光の隠蔽体質の片棒を担ぐ最低の判断だった。
今回の過労死の件も社内では1年もあったにも関わらずたいして共有もされず(教室長たちを管理する役職にもついていたことがある、他県の教室長が「よく知らない」と仰天発言したのを、俺が昨日のうちに直接本人から電話で聞いたから確実である)、
労災認定のプレスリリースも、目の届きにくいところにひっそり佇んでいる。
ここまで読んでいただいた方は、「そんなにひどい栄光でなぜ社員たちは悪いことをしてでも栄光に忠誠を誓ってしまうのか」と疑問に思われるだろう。
栄光だけではない。このような悲しい過労死の事件が起こるたび、当事者でない我々は「どうしてそこまで」と思ってしまう。
最後に、栄光で働くことで、いかにそのような正常な感覚が失われるのかを書きたい。
まず、想像していただきやすいのが、(手垢のついた言葉で説明するなら)「やりがいの搾取」の構造だ。
「栄光は好きではないが、生徒のために頑張りたい」と口にする社員は、俺の周りでは少なくなかった。
生徒と接していると「生徒のために頑張りたい」という気持ちが湧くのはよくわかる。
ただ、冷酷なようだが彼らは「栄光で頑張ること」が生徒のためになる唯一の解決策だと視野狭窄に陥っていたと言わざるを得ない(俺もそうだった)
世の中に塾はたくさんあるのだし、生徒も、働く者も、何もこんな間違った環境にいる必要などどこにもないのだ。
それに気づかなくさせるくらい、生徒を指導して得られるやりがいというものは劇薬である。
だが栄光で得られる「やりがい」は「他人様の育てた大事なお子さんたちを、タダでダシにした」まがい物だ。
よその会社が必死に作り上げている「やりがい」が聞いて呆れるだろう。
ついで社員をダメにしてしまうのが、彼らの部下の「スーパースペックな塾講師」の存在だろう。
そこらの社員よりも高学歴で授業がうまく生徒からも人気があり頼んだ仕事を絶対に断らない人間が(大学生・既卒問わず)、少なからず栄光では働いている。
不遜を承知で言わせてもらうと、(もうここまで読んでわかると思うが)俺がそうだった。
前述した1人教室が潰れないのは、この有能なバイトがいるからだというのもある。
スーパーなバイトを見て、社員は「バイトがこんなに頑張っているんだから自分だって」と自分を明後日の方向に鼓舞する。それが人情ってものだ。
しかし一方でスーパーなバイトは腐っている栄光を完璧なように取り繕うことができる麻薬だ。
・入院手術で休まざるをえない社員の穴が、社員で埋まらないからスーパーバイトで代わりをさせる。
・夏期講習中休暇を社員に取らせるため、4日連続でバイトだけで教室を営業
・講習期間中にトラブルがあったら、スーパーバイトは休日でも、旅行にいくのをキャンセルにさせて働かせればOK
・突然来なくなったバイトの穴埋めができなくても、急遽電話をかけてスーパーバイトを呼び出せば解決
・教室長が壊れて(!)辞めた後始末をスーパーバイトに、最低時給以下の手当を握らせて、やらせる
使いようのいいバイトに甘えた環境が、腐りきった栄光の社風を作っていると俺は考える。
だがおわかりのように、甘えさせた俺も悪い。
バイトに泣きつけばどうにか持ちこたえてしまうなら、問題の根本的な解決は先送りされる。
先送りされたツケがどうなったかは、知っての通りだ。そしてこれで終わりではない。
「業界の他社も同じことをしている」
「働きすぎるのは自己責任だ」
この文章が印刷され、栄光の人間が読むことがあるかもしれない。
読む人間は俺が誰だかよく知っているだろうし、俺に腹を立てているだろうが知ったこっちゃない。
お前らは、他人様の子供を預かって商売する資格もなければ、人を雇って働かせる資格もない。
俺は栄光を辞めた。この1点でも少なくともお前らより悪じゃない。わかるか?
増田ってやつは普段読みもしなければ書いたこともない。読みづらいのは勘弁してくれ。
これは告発でもあるから後ろめたい気持ちがなくはないが、公表することが顧客と従業員ひいては公益にかなうと信じて疑わないので書いてしまう。
組織としての栄光以外(つまり今回の事件に直接の落ち度のない個人)に迷惑がかからないように書くつもりだ。
昨日の晩、食後にNHKのニュースを見ていたら、「栄光の教室長が勤務中に過労死し、労災と認められた」とたまたま目に入った。
それだけなら(まあそういうことも、あの会社なら不思議ではないな)でスルーできたが、
亡くなられたのは俺が勤務していた教室の近隣教室(成城学園前)の室長だ、ということなので、さすがにスルーできなくなった。
スルーできないのは、過労死を出すような会社を批判したい正義感、とか個人の恨みで栄光憎しではない。
自分の中で罪悪感のようなものを抱えてどうしようもないからだ。「加害者ヅラ」させてほしい。
クソみたいな環境に甘んじていた俺は憎まれるべき悪人で、過労死が起こるような環境を作った責任は俺にもある。
ただ、これを読んでいる人は「栄光がどうなっちゃってんのか」に興味あるのだろうし、
そっちを先に 読んで楽しく をモットーに書いておく。
俺は栄光ゼミナール(集団個別併設)栄光ビザビ(個別専門)両方での勤務経験が10年弱ある。
社員だったのではないが、栄光の数少ない美点である「社員も上の方の管理職も、バイトになれなれしい(が、風通しがいいというわけでもない)」と言う社風から、
管理職のそばにいるうちに、内部事情に精通して理解するようになったと思ってほしい。
働いていた10年の間で、ずいぶんと正社員の人手が減らされていくのをこの目で見た。
まず栄光がどれほど顧客(まず未成年だ)と従業員(社員・バイト含め)をナメているか書いていく。
どれも昨今のナメた企業ではめずらしいものではないのかもだろうが、「これが上場企業の教育業でござい」と言われると、俺は後ろ暗い気持ちを抱かずにいられない。
こんな感じだろう。
では具体的なことを書いていこう。
栄光における過労の主要因は、社員1人で担当する生徒の人数が多すぎることだと俺は思う。
今回の事件について
まず、ソースはNHKのニュースによると、教室長過労死発生したビザビ成城学園校の生徒数は180人だそうだ。
これを社員(ようは学生バイトと事務パート以外)2人で担当していたそうだ。この生徒180人に社員2人という比率は、
栄光の近年の社内基準から言えば「ギリギリ生徒数が多すぎることはない」というスタンダードなものだろう。
後述する「1人教室」に2人目の社員が配置されるかどうかの基準が「在籍数100」とも言われていた。(つまり99人までは1人の社員で教室を運営させる)
だが(誰がどういった根拠で決めたのか不明な)社内基準でOKでも、単純計算で1人あたり90人の生徒、そしてそれとほぼ同数の保護者の対応を満足に行うのは無理だ。
多くの公教育で1クラス50人が限度なので、この50人というのは経験的に求められた「人間1人あたりが面倒を見れる最大人数」なのだろう。
が、在籍数を増やせ増やせ(退塾を減らせ減らせ)と詰められるので、それを粛々とこなす社員だらけだ。
仕事が多すぎることの問題に社内の誰も(社員もバイトも)手をつけずに、むしろ率先して長時間労働を維持する方向に行ってしまったことが、
今回のような取り返しのつかない結果を招いたと言える。
なぜこのような腐った風土なのかは文字数に余裕があれば後述する。
社員が常時2人以上いる教室はまだ生徒の安全面に影響が少ないからマシだ。おぞましいのは社員が1人または1.5人の教室だ。
生徒の在籍人数が100人以下の教室は、ここ10年で社員2人から社員1人に人手が半減された。社員が教室長1人だけの教室を、
そのままだが1人教室と呼んでいた。(1.5人教室は2人目の社員が他教室と掛け持ちである)
俺は「2人教室」→「1.5人教室」→「1人教室」と、なし崩し的に人手が減らされる現場にいたが、
社員の人手不足に対するフォロー(IT活用や勤務時間の融通など)は皆無であり、
学生バイトや事務パートの採用拡大の権限も教室長にはなかった。
もうおかしいのがわかるだろう。
週休2日を維持しようと思えば週1日は「教室に社員が一人もいない日」を設定しなければならない。
つまり、「社員が休むあいだ、バイトが教室の全責任を負って教室を開ける日」を設けるのだ。
あなたは「何かあったら誰も責任の取れない(何かあってもなんの権限も責任もない大学生が矢面に立たされる)の日が毎週ある教室」にお子さんを通わせたいと思うだろうか?
もしあなたがバイトだったら、なんの見返りもなく教室の有事(生徒が怪我をしたら?災害が起こったら?)の責任を負わされるかもしれない立場に立ちたいだろうか?
栄光曰く「この状態はコンプライアンスに抵触しない」ようだ。生徒と従業員の安全をなんだと思っているんだろうかね。
幸いにも生徒に危害の及ぶ大事件は俺の教室では起こらなかったが、栄光と(おもにオーバーワークで壊され)モメた末に、見せしめ同然に辞めさせられていった元社員が教室に討ち入りにくるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、そんなことはおくびにも出さずに社員のいない教室を毎週開けて、俺は生徒に笑顔で(警備会社の通報ペンダントだろうと思われた物体を自ら首からさげ)授業していた。受付も電話番もいない教室にフラッと不審者が来て、生徒にいきなりガソリンでもかけられたらジ・エンドである。
だが、こんなことがバイトだけで開けてる日にあった。保護者からの電話がかかってきてがバイトでは返答しかるので、会社の代表の番号を案内した。
が、間違えて(間違うもなにもそういうときにどうしたらいいか、なにもバイトは聞かされていないので)新規入塾問合せのフリーダイアルを案内してしまった。
その後、コールセンターの部署から「迷惑だ。なにをしているんだ」と電話口で叱責を受けた。
だがよく聞くと、こちらがバイトだけで教室を1日開けてることも、そこになんのフォローもないことをコールセンターの部署はご存知でなかった。
あとで成城学園前(当事は今回の事件とは別)の教室長から、「そういうことがあったらうちの教室に電話を回してほしい」といまさらのように言われた。
人手不足を重く見た(ポーズをとった)栄光は、「社員が足らないならバイトを社員ぽく見せかければいいじゃない」と思ったか知らないが、
バイト講師に「チーフ教師」なる肩書(とカスみたいな役職手当)をつけて、社員が休みの日の責任をバイトになすりつけるシステムを開発した。
俺が栄光を辞めた後もこの路線は拡大され、個別の教室案内のwebページにチーフ教師が「社員です」みたいな感じで、写真付きで紹介されるようになった。
(ちなみに社員とバイトを写真で見分けるには、スーツに社章がついているかいないかだ。それを悟られないように社章を隠すような写真の教室は確信犯でやってると思う。)
ここまでならなんの問題もない。
だが一部に社内の身分的にチーフではないのに「チーフ教師」と書かれた、嘘っぱちの名刺を渡されて業務をするように命じられたバイトがいる。
俺は、広報活動のため来室した私立学校の先生たちにこのニセ名刺を渡し、保護者面談でも(たしか)渡したと思う。
渡された人たちがどう思ったか知らないが、栄光はなんの非もないバイトを通して取引先を、つまらない見栄のために騙し騙させた。
それに唯々諾々と従っていた俺にも非がある。
簡単に言うと、退職後にニセチーフとして働いたぶんの役職手当を全額栄光に請求した。
きちんとしたフォーマットの請求書を作成し、証拠のニセ名刺を本社の人事宛に送付した。
栄光の人事責任者(だったと思う)から連絡があり、本社で事情を聞きたいと言うので本社に出向いてやって、ありのままを話した。
そこで話をした人事担当者は、このニセ名刺作戦にどれくらい噛んでるのか、俺は知らなかったし知りたくもなく、相手も探られたくはないだろうと思って聞きはしなかった。
「送付した請求書は、高校の同級生の弁護士と相談したうえで、送付させてもらった(大嘘)」と言ったところ、それにビビったのか栄光は即座に和解を申し出た。
「ただ働き分の金は払うからニセ名刺一件は黙っていろ」と、和解とタダで口止めさせる、非常に虫のいい提案がなされた。
俺はひたむきな栄光の従業員たちに思いを馳せ、彼らの幸せ免じて、タダ働きされた分のお金で栄光とは手切れだってことにして、
いろいろと許せないことはあったが、寛大な心で(体面上)ことを荒立てずに和解に乗った。
俺は以前に、「これは間違いなく警察or訴訟沙汰だろうなぁ」と思っていた社内不祥事を、鋼の意志で示談もしくは泣き寝入りに持っていき、隠し通す栄光の体質を十分知っていた。
知っていたはずだが、栄光を1秒でも早く忘れたく、穏便にことを運ぶことを選んだ。
が、それはいま思えば、栄光の隠蔽体質の片棒を担ぐ最低の判断だった。
今回の過労死の件も社内では1年もあったにも関わらずたいして共有もされず(教室長たちを管理する役職にもついていたことがある、他県の教室長が「よく知らない」と仰天発言したのを、俺が昨日のうちに直接本人から電話で聞いたから確実である)、
労災認定のプレスリリースも、目の届きにくいところにひっそり佇んでいる。
ここまで読んでいただいた方は、「そんなにひどい栄光でなぜ社員たちは悪いことをしてでも栄光に忠誠を誓ってしまうのか」と疑問に思われるだろう。
栄光だけではない。このような悲しい過労死の事件が起こるたび、当事者でない我々は「どうしてそこまで」と思ってしまう。
最後に、栄光で働くことで、いかにそのような正常な感覚が失われるのかを書きたい。
まず、想像していただきやすいのが、(手垢のついた言葉で説明するなら)「やりがいの搾取」の構造だ。
「栄光は好きではないが、生徒のために頑張りたい」と口にする社員は、俺の周りでは少なくなかった。
生徒と接していると「生徒のために頑張りたい」という気持ちが湧くのはよくわかる。
ただ、冷酷なようだが彼らは「栄光で頑張ること」が生徒のためになる唯一の解決策だと視野狭窄に陥っていたと言わざるを得ない(俺もそうだった)
世の中に塾はたくさんなるのだし、生徒も、働く者も、何もこんな間違った環境にいる必要などどこにもないのだ。
それに気づかなくさせるくらい、生徒を指導して得られるやりがいというものは劇薬である。
だが栄光で得られる「やりがい」は「他人様の育てた大事なお子さんたちを、タダでダシにした」まがい物だ。
よその会社が必死に作り上げている「やりがい」が聞いて呆れるだろう。
ついで社員をダメにしてしまうのが、彼らの部下の「スーパースペックな塾講師」の存在だろう。
そこらの社員よりも高学歴で授業がうまく生徒からも人気があり頼んだ仕事を絶対に断らない人間が(大学生・既卒問わず)、少なからず栄光では働いている。
不遜を承知で言わせてもらうと、(もうここまで読んでわかると思うが)俺がそうだった。
前述した1人教室が潰れないのは、この有能なバイトがいるからだというのもある。
スーパーなバイトは、社員は「バイトがこんなに頑張っているんだから自分だって」と自分を鼓舞するのが人情ってものだ。
それにスーパーなバイトは腐っている栄光を完璧なように取り繕うことができる麻薬だ。
・入院手術で休まざるをえない社員の穴が、社員で埋まらないからスーパーバイトで代わりをさせる。
・夏期講習中休暇を社員に取らせるため、4日連続でバイトだけで教室を営業
・講習期間中にトラブルがあったら、スーパーバイトは休日でも、旅行にいくのをキャンセルにさせて働かせればOK
・突然来なくなったバイトの穴埋めができなくても、急遽電話をかけてスーパーバイトを呼び出せば解決
・教室長が壊れて(!)辞めた後始末をスーパーバイトに、最低時給以下の手当を握らせて、やらせる
使いようのいいバイトに甘えた環境が、腐りきった栄光の社風を作っていると俺は考える。
だがおわかりのように、甘えさせた俺も悪い。
バイトに泣きつけばどうにか持ちこたえてしまうなら、問題の根本的な解決は先送りされる。
先送りされたツケがどうなったかは、知っての通りだ。そしてこれで終わりではない。
「業界の他社も同じことをしている」
「働きすぎるのは自己責任だ」
この文章が印刷され、栄光の人間が読むことがあるかもしれない。
増田ってやつは普段読みもしなければ書いたこともない。読みづらいのは勘弁してくれ。
これは告発でもあるから後ろめたい気持ちがなくはないが、公表することが顧客と従業員ひいては公益にかなうと信じて疑わないので書いてしまう。
組織としての栄光以外(つまり今回の事件に直接の落ち度のない個人)に迷惑がかからないように書くつもりだ。
昨日の晩、食後にNHKのニュースを見ていたら、「栄光の教室長が勤務中に過労死し、労災と認められた」とたまたま目に入った。
それだけなら(まあそういうことも、あの会社なら不思議ではないな)でスルーできたが、
亡くなられたのは俺が勤務していた教室の近隣教室(成城学園前)の室長だ、ということなので、さすがにスルーできなくなった。
スルーできないのは、過労死を出すような会社を批判したい正義感、とか個人の恨みで栄光憎しではない。
自分の中で罪悪感のようなものを抱えてどうしようもないからだ。「加害者ヅラ」させてほしい。
クソみたいな環境に甘んじていた俺は憎まれるべき悪人で、過労死が起こるような環境を作った責任は俺にもある。
ただ、これを読んでいる人は「栄光がどうなっちゃってんのか」に興味あるのだろうし、
そっちを先に 読んで楽しく をモットーに書いておく。
俺は栄光ゼミナール(集団個別併設)栄光ビザビ(個別専門)両方での勤務経験が10年弱ある。
社員だったのではないが、栄光の数少ない美点である「社員も上の方の管理職も、バイトになれなれしい(が、風通しがいいというわけでもない)」と言う社風から、
管理職のそばにいるうちに、内部事情に精通して理解するようになったと思ってほしい。
働いていた10年の間で、ずいぶんと正社員の人手が減らされていくのをこの目で見た。
まず栄光がどれほど顧客(まず未成年だ)と従業員(社員・バイト含め)をナメているか書いていく。
どれも昨今のナメた企業ではめずらしいものではないのかもだろうが、「これが上場企業の教育業でござい」と言われると、俺は後ろ暗い気持ちを抱かずにいられない。
こんな感じだろう。
では具体的なことを書いていこう。
栄光における過労の主要因は、社員1人で担当する生徒の人数が多すぎることだと俺は思う。
今回の事件について
まず、ソースはNHKのニュースによると、教室長過労死発生したビザビ成城学園校の生徒数は180人だそうだ。
これを社員(ようは学生バイトと事務パート以外)2人で担当していたそうだ。この生徒180人に社員2人という比率は、
栄光の近年の社内基準から言えば「ギリギリ生徒数が多すぎることはない」というスタンダードなものだろう。
後述する「1人教室」に2人目の社員が配置されるかどうかの基準が「在籍数100」とも言われていた。(つまり99人までは1人の社員で教室を運営させる)
だが(誰がどういった根拠で決めたのか不明な)社内基準でOKでも、単純計算で1人あたり90人の生徒、そしてそれとほぼ同数の保護者の対応を満足に行うのは無理だ。
多くの公教育で1クラス50人が限度なので、この50人というのは経験的に求められた「人間1人あたりが面倒を見れる最大人数」なのだろう。
が、在籍数を増やせ増やせ(退塾を減らせ減らせ)と詰められるので、それを粛々とこなす社員だらけだ。
仕事が多すぎることの問題に社内の誰も(社員もバイトも)手をつけずに、むしろ率先して長時間労働を維持する方向に行ってしまったことが、
今回のような取り返しのつかない結果を招いたと言える。
なぜこのような腐った風土なのかは文字数に余裕があれば後述する。
社員が常時2人以上いる教室はまだ生徒の安全面に影響が少ないからマシだ。おぞましいのは社員が1人または1.5人の教室だ。
生徒の在籍人数が100人以下の教室は、ここ10年で社員2人から社員1人に人手が半減された。社員が教室長1人だけの教室を、
そのままだが1人教室と呼んでいた。(1.5人教室は2人目の社員が他教室と掛け持ちである)
俺は「2人教室」→「1.5人教室」→「1人教室」と、なし崩し的に人手が減らされる現場にいたが、
社員の人手不足に対するフォロー(IT活用や勤務時間の融通など)は皆無であり、
学生バイトや事務パートの採用拡大の権限も教室長にはなかった。
もうおかしいのがわかるだろう。
週休2日を維持しようと思えば週1日は「教室に社員が一人もいない日」を設定しなければならない。
つまり、「社員が休むあいだ、バイトが教室の全責任を負って教室を開ける日」を設けるのだ。
あなたは「何かあったら誰も責任の取れない(何かあってもなんの権限も責任もない大学生が矢面に立たされる)の日が毎週ある教室」にお子さんを通わせたいと思うだろうか?
もしあなたがバイトだったら、なんの見返りもなく教室の有事(生徒が怪我をしたら?災害が起こったら?)の責任を負わされるかもしれない立場に立ちたいだろうか?
栄光曰く「この状態はコンプライアンスに抵触しない」ようだ。生徒と従業員の安全をなんだと思っているんだろうかね。
幸いにも生徒に危害の及ぶ大事件は俺の教室では起こらなかったが、栄光と(おもにオーバーワークで壊され)モメた末に、見せしめ同然に辞めさせられていった元社員が教室に討ち入りにくるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、そんなことはおくびにも出さずに社員のいない教室を毎週開けて、俺は生徒に笑顔で(警備会社の通報ペンダントだろうと思われた物体を自ら首からさげ)授業していた。受付も電話番もいない教室にフラッと不審者が来て、生徒にいきなりガソリンでもかけられたらジ・エンドである。
だが、こんなことがバイトだけで開けてる日にあった。保護者からの電話がかかってきてがバイトでは返答しかるので、会社の代表の番号を案内した。
が、間違えて(間違うもなにもそういうときにどうしたらいいか、なにもバイトは聞かされていないので)新規入塾問合せのフリーダイアルを案内してしまった。
その後、コールセンターの部署から「迷惑だ。なにをしているんだ」と電話口で叱責を受けた。
だがよく聞くと、こちらがバイトだけで教室を1日開けてることも、そこになんのフォローもないことをコールセンターの部署はご存知でなかった。
あとで成城学園前(当事は今回の事件とは別)の教室長から、「そういうことがあったらうちの教室に電話を回してほしい」といまさらのように言われた。
人手不足を重く見た(ポーズをとった)栄光は、「社員が足らないならバイトを社員ぽく見せかければいいじゃない」と思ったか知らないが、
バイト講師に「チーフ教師」なる肩書(とカスみたいな役職手当)をつけて、社員が休みの日の責任をバイトになすりつけるシステムを開発した。
俺が栄光を辞めた後もこの路線は拡大され、個別の教室案内のwebページにチーフ教師が「社員です」みたいな感じで、写真付きで紹介されるようになった。
(ちなみに社員とバイトを写真で見分けるには、スーツに社章がついているかいないかだ。それを悟られないように社章を隠すような写真の教室は確信犯でやってると思う。)
ここまでならなんの問題もない。
だが一部に社内の身分的にチーフではないのに「チーフ教師」と書かれた、嘘っぱちの名刺を渡されて業務をするように命じられたバイトがいる。
俺は、広報活動のため来室した私立学校の先生たちにこのニセ名刺を渡し、保護者面談でも(たしか)渡したと思う。
渡された人たちがどう思ったか知らないが、栄光はなんの非もないバイトを通して取引先を、つまらない見栄のために騙し騙させた。
それに唯々諾々と従っていた俺にも非がある。
簡単に言うと、退職後にニセチーフとして働いたぶんの役職手当を全額栄光に請求した。
きちんとしたフォーマットの請求書を作成し、証拠のニセ名刺を本社の人事宛に送付した。
栄光の人事責任者(だったと思う)から連絡があり、本社で事情を聞きたいと言うので本社に出向いてやって、ありのままを話した。
そこで話をした人事担当者は、このニセ名刺作戦にどれくらい噛んでるのか、俺は知らなかったし知りたくもなく、相手も探られたくはないだろうと思って聞きはしなかった。
「送付した請求書は、高校の同級生の弁護士と相談したうえで、送付させてもらった(大嘘)」と言ったところ、それにビビったのか栄光は即座に和解を申し出た。
「ただ働き分の金は払うからニセ名刺一件は黙っていろ」と、和解とタダで口止めさせる、非常に虫のいい提案がなされた。
俺はひたむきな栄光の従業員たちに思いを馳せ、彼らの幸せ免じて、タダ働きされた分のお金で栄光とは手切れだってことにして、
いろいろと許せないことはあったが、寛大な心で(体面上)ことを荒立てずに和解に乗った。
俺は以前に、「これは間違いなく警察or訴訟沙汰だろうなぁ」と思っていた社内不祥事を、鋼の意志で示談もしくは泣き寝入りに持っていき、隠し通す栄光の体質を十分知っていた。
知っていたはずだが、栄光を1秒でも早く忘れたく、穏便にことを運ぶことを選んだ。
が、それはいま思えば、栄光の隠蔽体質の片棒を担ぐ最低の判断だった。
今回の過労死の件も社内では1年もあったにも関わらずたいして共有もされず(教室長たちを管理する役職にもついていたことがある、他県の教室長が「よく知らない」と仰天発言したのを、俺が昨日のうちに直接本人から電話で聞いたから確実である)、
労災認定のプレスリリースも、目の届きにくいところにひっそり佇んでいる。
ここまで読んでいただいた方は、「そんなにひどい栄光でなぜ社員たちは悪いことをしてでも栄光に忠誠を誓ってしまうのか」と疑問に思われるだろう。
栄光だけではない。このような悲しい過労死の事件が起こるたび、当事者でない我々は「どうしてそこまで」と思ってしまう。
最後に、栄光で働くことで、いかにそのような正常な感覚が失われるのかを書きたい。
まず、想像していただきやすいのが、(手垢のついた言葉で説明するなら)「やりがいの搾取」の構造だ。
「栄光は好きではないが、生徒のために頑張りたい」と口にする社員は、俺の周りでは少なくなかった。
生徒と接していると「生徒のために頑張りたい」という気持ちが湧くのはよくわかる。
ただ、冷酷なようだが彼らは「栄光で頑張ること」が生徒のためになる唯一の解決策だと視野狭窄に陥っていたと言わざるを得ない(俺もそうだった)
世の中に塾はたくさんなるのだし、生徒も、働く者も、何もこんな間違った環境にいる必要などどこにもないのだ。
それに気づかなくさせるくらい、生徒を指導して得られるやりがいというものは劇薬である。
だが栄光で得られる「やりがい」は「他人様の育てた大事なお子さんたちを、タダでダシにした」まがい物だ。
よその会社が必死に作り上げている「やりがい」が聞いて呆れるだろう。
ついで社員をダメにしてしまうのが、彼らの部下の「スーパースペックな塾講師」の存在だろう。
そこらの社員よりも高学歴で授業がうまく生徒からも人気があり頼んだ仕事を絶対に断らない人間が(大学生・既卒問わず)、少なからず栄光では働いている。
不遜を承知で言わせてもらうと、(もうここまで読んでわかると思うが)俺がそうだった。
前述した1人教室が潰れないのは、この有能なバイトがいるからだというのもある。
スーパーなバイトは、社員は「バイトがこんなに頑張っているんだから自分だって」と自分を鼓舞するのが人情ってものだ。
それにスーパーなバイトは腐っている栄光を完璧なように取り繕うことができる麻薬だ。
・入院手術で休まざるをえない社員の穴が、社員で埋まらないからスーパーバイトで代わりをさせる。
・夏期講習中休暇を社員に取らせるため、4日連続でバイトだけで教室を営業
・講習期間中にトラブルがあったら、スーパーバイトは休日でも、旅行にいくのをキャンセルにさせて働かせればOK
・突然来なくなったバイトの穴埋めができなくても、急遽電話をかけてスーパーバイトを呼び出せば解決
・教室長が壊れて(!)辞めた後始末をスーパーバイトに、最低時給以下の手当を握らせて、やらせる
使いようのいいバイトに甘えた環境が、腐りきった栄光の社風を作っていると俺は考える。
だがおわかりのように、甘えさせた俺も悪い。
バイトに泣きつけばどうにか持ちこたえてしまうなら、問題の根本的な解決は先送りされる。
先送りされたツケがどうなったかは、知っての通りだ。そしてこれで終わりではない。
「業界の他社も同じことをしている」
「働きすぎるのは自己責任だ」
この文章が印刷され、栄光の人間が読むことがあるかもしれない。
増田ってやつは普段読みもしなければ書いたこともない。読みづらいのは勘弁してくれ。
これは告発でもあるから後ろめたい気持ちがなくはないが、公表することが顧客と従業員ひいては公益にかなうと信じて疑わないので書いてしまう。
組織としての栄光以外(つまり落ち度のない個人)に迷惑がかからないように書くつもりだ。
昨日の晩、食後にNHKのニュースを見ていたら、「栄光の教室長が勤務中に過労死し、労災と認められた」とたまたま目に入った。
それだけなら(まあそういうことも、あの会社なら不思議ではないな)でスルーできたが、
亡くなられたのは俺が勤務していた教室の近隣教室(成城学園前)の室長だ、ということなので、さすがにスルーできなくなった。
スルーできないのは、過労死を出すような会社を批判したい正義感、とか個人の恨みで栄光憎しではない。
自分の中で罪悪感のようなものを抱えてどうしようもないからだ。「加害者ヅラ」させてほしい。
クソみたいな環境に甘んじていた俺は憎まれるべき悪人で、過労死が起こるような環境を作った責任は俺にもある。
ただ、これを読んでいる人は、栄光がどうなっちゃってんのかに興味あるのだろうし、そっちを先に読んで楽しくをモットーに書いておく。
俺は栄光ゼミナール(集団個別併設)栄光ビザビ(個別専門)両方での勤務経験が10年弱ある。
社員だったのではないが、栄光の数少ない美点である「社員も上の方の管理職も、バイトになれなれしい(が、風通しがいいというわけでもない)」と言う社風から、
管理職のそばにいるうちに、内部事情に精通して理解するようになったと思ってほしい。勝手なお願いだが信じてほしい。俺は悪人だが、嘘は書かない。
働いていた10年の間で、ずいぶんと正社員の人手が減らされていくのをこの目で見た。
まず栄光がどれほど顧客(まず未成年だ)と従業員(社員・バイト含め)をナメているか書いていく。
どれも昨今のナメた企業ではめずらしいものではないのかもだろうが、「これが上場企業の教育業でござい」と言われると、俺は後ろ暗い気持ちを抱かずにいられない。
こんな感じだろう。
では具体的なことを書いていこう。
栄光における過労の主要因は、社員1人で担当する生徒の人数が多すぎることだと俺は思う。
今回の事件について
まず、ソースはNHKのニュースによると、教室長過労死発生したビザビ成城学園校の生徒数は180人だそうだ。
これを社員(ようは学生バイトと事務パート以外)2人で担当していたそうだ。この生徒180人に社員2人という比率は、
栄光の近年の社内基準から言えば「ギリギリ生徒数が多すぎることはない」というスタンダードなものだろう。
後述する「1人教室」に2人目の社員が配置されるかどうかの基準が「在籍数100」とも言われていた。(つまり99人までは1人の社員で教室を運営させる)
だが(誰がどういった根拠で決めたのか不明な)社内基準でOKでも、単純計算で1人あたり90人の生徒、そしてそれとほぼ同数の保護者の対応を満足に行うのは無理だ。
多くの公教育で1クラス50人が限度なので、この50人というのは経験的に求められた「人間1人あたりが面倒を見れる最大人数」なのだろう。
が、在籍数を増やせ増やせ(退塾を減らせ減らせ)と詰められるので、それを粛々とこなす社員だらけだ。
仕事が多すぎることの問題に社内の誰も(社員もバイトも)手をつけずに、むしろ率先して長時間労働を維持する方向に行ってしまったことが、
今回のような取り返しのつかない結果を招いたと言える。
なぜこのような腐った風土なのかは文字数に余裕があれば後述する。
社員が常時2人以上いる教室はまだ生徒の安全面に影響が少ないからマシだ。おぞましいのは社員が1人または1.5人の教室だ。
生徒の在籍人数が100人以下の教室は、ここ10年で社員2人から社員1人に人手が半減された。社員が教室長1人だけの教室を、
そのままだが1人教室と呼んでいた。(1.5人教室は2人目の社員が他教室と掛け持ちである)
俺は「2人教室」→「1.5人教室」→「1人教室」と、なし崩し的に人手が減らされる現場にいたが、
社員の人手不足に対するフォロー(IT活用や勤務時間の融通など)は皆無であり、
学生バイトや事務パートの採用拡大の権限も教室長にはなかった。
もうおかしいのがわかるだろう。
週休2日を維持しようと思えば週1日は「教室に社員が一人もいない日」を設定しなければならない。
つまり、「社員が休むあいだ、バイトが教室の全責任を負って教室を開ける日」を設けるのだ。
あなたは「何かあったら誰も責任の取れない(何かあってもなんの権限も責任もない大学生が矢面に立たされる)の日が毎週ある教室」にお子さんを通わせたいと思うだろうか?
もしあなたがバイトだったら、なんの見返りもなく教室の有事(生徒が怪我をしたら?災害が起こったら?)の責任を負わされるかもしれない立場に立ちたいだろうか?
栄光曰く「この状態はコンプライアンスに抵触しない」ようだ。生徒と従業員の安全をなんだと思っているんだろうかね。
幸いにも生徒に危害の及ぶ大事件は俺の教室では起こらなかったが、栄光と(おもにオーバーワークで壊され)モメた末に、見せしめ同然に辞めさせられていった元社員が教室に討ち入りにくるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、そんなことはおくびにも出さずに社員のいない教室を毎週開けて、俺は生徒に笑顔で(警備会社の通報ペンダントだろうと思われた物体を自ら首からさげ)授業していた。受付も電話番もいない教室にフラッと不審者が来て、生徒にいきなりガソリンでもかけられたらジ・エンドである。
だが、こんなことがバイトだけで開けてる日にあった。保護者からの電話がかかってきてがバイトでは返答しかるので、会社の代表の番号を案内した。
が、間違えて(間違うもなにもそういうときにどうしたらいいか、なにもバイトは聞かされていないので)新規入塾問合せのフリーダイアルを案内してしまった。
その後、コールセンターの部署から「迷惑だ。なにをしているんだ」と電話口で叱責を受けた。
だがよく聞くと、こちらがバイトだけで教室を1日開けてることも、そこになんのフォローもないことをコールセンターの部署はご存知でなかった。
あとで成城学園前(当事は今回の事件とは別)の教室長から、「そういうことがあったらうちの教室に電話を回してほしい」といまさらのように言われた。
人手不足を重く見た(ポーズをとった)栄光は、「社員が足らないならバイトを社員ぽく見せかければいいじゃない」と思ったか知らないが、
バイト講師に「チーフ教師」なる肩書(とカスみたいな役職手当)をつけて、社員が休みの日の責任をバイトになすりつけるシステムを開発した。
俺が栄光を辞めた後もこの路線は拡大され、個別の教室案内のwebページにチーフ教師が「社員です」みたいな感じで、写真付きで紹介されるようになった。
(ちなみに社員とバイトを写真で見分けるには、スーツに社章がついているかいないかだ。それを悟られないように社章を隠すような写真の教室は確信犯でやってると思う。)
ここまでならなんの問題もない。
だが一部に社内の身分的にチーフではないのに「チーフ教師」と書かれた、嘘っぱちの名刺を渡されて業務をするように命じられたバイトがいる。
俺は、広報活動のため来室した私立学校の先生たちにこのニセ名刺を渡し、保護者面談でも(たしか)渡したと思う。
渡された人たちがどう思ったか知らないが、栄光はなんの非もないバイトを通して取引先を、つまらない見栄のために騙し騙させた。
それに唯々諾々と従っていた俺にも非がある。
簡単に言うと、退職後にニセチーフとして働いたぶんの役職手当を全額栄光に請求した。
きちんとしたフォーマットの請求書を作成し、証拠のニセ名刺を本社の人事宛に送付した。
栄光の人事責任者(だったと思う)から連絡があり、本社で事情を聞きたいと言うので本社に出向いてやって、ありのままを話した。
そこで話をした人事担当者は、このニセ名刺作戦にどれくらい噛んでるのか、俺は知らなかったし知りたくもなく、相手も探られたくはないだろうと思って聞きはしなかった。
「送付した請求書は、高校の同級生の弁護士と相談したうえで、送付させてもらった(大嘘)」と言ったところ、それにビビったのか栄光は即座に和解を申し出た。
「ただ働き分の金は払うからニセ名刺一件は黙っていろ」と、和解とタダで口止めさせる、非常に虫のいい提案がなされた。
俺はひたむきな栄光の従業員たちに思いを馳せ、彼らの幸せ免じて、タダ働きされた分のお金で栄光とは手切れだってことにして、
いろいろと許せないことはあったが、寛大な心で(体面上)ことを荒立てずに和解に乗った。
俺は以前に、「これは間違いなく警察or訴訟沙汰だろうなぁ」と思っていた社内不祥事を、鋼の意志で示談もしくは泣き寝入りに持っていき、隠し通す栄光の体質を十分知っていた。
知っていたはずだが、栄光を1秒でも早く忘れたく、穏便にことを運ぶことを選んだ。
が、それはいま思えば、栄光の隠蔽体質の片棒を担ぐ最低の判断だった。
今回の過労死の件も社内では1年もあったにも関わらずたいして共有もされず(教室長たちを管理する役職にもついていたことがある、他県の教室長が「よく知らない」と仰天発言したのを、俺が昨日のうちに直接本人から電話で聞いたから確実である)、
労災認定のプレスリリースも、目の届きにくいところにひっそり佇んでいる。
ここまで読んでいただいた方は、「そんなにひどい栄光でなぜ社員たちは悪いことをしてでも栄光に忠誠を誓ってしまうのか」と疑問に思われるだろう。
栄光だけではない。このような悲しい過労死の事件が起こるたび、当事者でない我々は「どうしてそこまで」と思ってしまう。
最後に、栄光で働くことで、いかにそのような正常な感覚が失われるのかを書きたい。
まず、想像していただきやすいのが、(手垢のついた言葉で説明するなら)「やりがいの搾取」の構造だ。
「栄光は好きではないが、生徒のために頑張りたい」と口にする社員は、俺の周りでは少なくなかった。
生徒と接していると「生徒のために頑張りたい」という気持ちが湧くのはよくわかる。
ただ、冷酷なようだが彼らは「栄光で頑張ること」が生徒のためになる唯一の解決策だと視野狭窄に陥っていたと言わざるを得ない(俺もそうだった)
世の中に塾はたくさんなるのだし、生徒も、働く者も、何もこんな間違った環境にいる必要などどこにもないのだ。
それに気づかなくさせるくらい、生徒を指導して得られるやりがいというものは劇薬である。
だが栄光で得られる「やりがい」は「他人様の育てた大事なお子さんたちをタダでダシにした」まがい物だ。
よその会社が必死に作り上げている「やりがい」が聞いて呆れるだろう。
ついで社員を駆り立ててしまうのが、彼らの部下の「スーパースペックな塾講師」の存在だろう。
そこらの社員よりも高学歴で授業がうまく生徒からも人気があり頼んだ仕事を絶対に断らない人間が(大学生・既卒問わず)、少なからず栄光では働いている。
不遜を承知で言わせてもらうと、(もうここまで読んでわかると思うが)俺がそうだった。
前述した1人教室が潰れないのは、この有能なバイトがいるからだというのもある。
スーパーなバイトは、腐っている栄光を完璧なように取り繕うことができる麻薬だ。
・入院手術で休まざるをえない社員の穴が、社員で埋まらないからスーパーバイトで代わりをさせる。
・夏期講習中休暇を社員に取らせるため、4日連続でバイトだけで教室を営業
・講習期間中にトラブルがあったら、スーパーバイトは休日でも、旅行にいくのをキャンセルにさせて働かせればOK
・突然来なくなったバイトの穴埋めができなくても、急遽電話をかけてスーパーバイトを呼び出せば解決
・教室長が壊れて(!)辞めた後始末をスーパーバイトに、最低時給以下の手当を握らせて、やらせる
彼らスーパー塾講師に甘えた環境が、腐りきった栄光の社風を作っていると俺は考える。
だがおわかりのように、甘えさせた俺も悪い。
バイトに泣きつけばどうにか持ちこたえてしまうなら、問題の根本的な解決は先送りされる。
先送りされたツケがどうなったかは、知っての通りだ。そしてこれで終わりではない。
栄光スタンダードとはこういうものだ、業界の他社も同じことをしている、働きすぎるのは自己責任だ、など甘えきった言い訳から絶対に手を離しはしないだろう。
この文章が印刷され、栄光の人間が読むことがあるかもしれない。
増田ってやつは普段読みもしなければ書いたこともない。読みづらいのは勘弁してくれ。
これは告発でもあるから後ろめたい気持ちがなくはないが、公表することが顧客と従業員ひいては公益にかなうと信じて疑わないので書いてしまう。
組織としての栄光以外(つまり落ち度のない個人)に迷惑がかからないように書くつもりだ。
昨日の晩、食後にNHKのニュースを見ていたら、「栄光の教室長が勤務中に過労死し、労災と認められた」とたまたま目に入った。
それだけなら(まあそういうことも、あの会社なら不思議ではないな)でスルーできたが、
亡くなられたのは俺が勤務していた教室の近隣教室(成城学園前)の室長だ、ということなので、さすがにスルーできなくなった。
スルーできないのは、過労死を出すような会社を批判したい正義感、とか個人の恨みで栄光憎しではない。
自分の中で罪悪感のようなものを抱えてどうしようもないからだ。「加害者ヅラ」させてほしい。
クソみたいな環境に甘んじていた俺は憎まれるべき悪人で、過労死が起こるような環境を作った責任は俺にもある。
ただ、これを読んでいる人は、栄光がどうなっちゃってんのかに興味あるのだろうし、そっちを先に読んで楽しくをモットーに書いておく。
俺は栄光ゼミナール(集団個別併設)栄光ビザビ(個別専門)両方での勤務経験が10年弱ある。
社員だったのではないが、栄光の数少ない美点である「社員も上の方の管理職も、バイトになれなれしい(が、風通しがいいというわけでもない)」と言う社風から、
管理職のそばにいるうちに、内部事情に精通して理解するようになったと思ってほしい。勝手なお願いだが信じてほしい。俺は悪人だが、嘘は書かない。
働いていた10年の間で、ずいぶんと正社員の人手が減らされていくのをこの目で見た。
まず栄光がどれほど顧客(まず未成年だ)と従業員(社員・バイト含め)をナメているか書いていく。
どれも昨今のナメた企業ではめずらしいものではないのかもだろうが、「これが上場企業(現在は上場廃止。指摘感謝)の教育業でござい」と言われると、俺は後ろ暗い気持ちを抱かずにいられない。
こんな感じだろう。
では具体的なことを書いていこう。
栄光における過労の主要因は、社員1人で担当する生徒の人数が多すぎることだと俺は思う。
今回の事件について
まず、ソースはNHKのニュースによると、教室長過労死発生したビザビ成城学園校の生徒数は180人だそうだ。
これを社員(ようは学生バイトと事務パート以外)2人で担当していたそうだ。この生徒180人に社員2人という比率は、
栄光の近年の社内基準から言えば「ギリギリ生徒数が多すぎることはない」というスタンダードなものだろう。
後述する「1人教室」に2人目の社員が配置されるかどうかの基準が「在籍数100」とも言われていた。(つまり99人までは1人の社員で教室を運営させる)
だが(誰がどういった根拠で決めたのか不明な)社内基準でOKでも、単純計算で1人あたり90人の生徒、そしてそれとほぼ同数の保護者の対応を満足に行うのは無理だ。
多くの公教育で1クラス50人が限度なので、この50人というのは経験的に求められた「人間1人あたりが面倒を見れる最大人数」なのだろう。
が、在籍数を増やせ増やせ(退塾を減らせ減らせ)と詰められるので、それを粛々とこなす社員だらけだ。
仕事が多すぎることの問題に社内の誰も手をつけずに、むしろ率先して長時間労働を維持する方向に行ってしまったのが、今回のような取り返しのつかない結果を招いたと言える。
なぜこのような腐った風土なのかは文字数に余裕があれば後述する。
社員が常時2人以上いる教室はまだ生徒の安全面に影響が少ないからマシだ。おぞましいのは社員が1人または1.5人の教室だ。
生徒の在籍人数が100人以下の教室は、ここ10年で社員2人から社員1人に人手が半減された。社員が教室長1人だけの教室を、
そのままだが1人教室と呼んでいた。(1.5人教室は2人目の社員が他教室と掛け持ちである)
俺は「2人教室」→「1.5人教室」→「1人教室」と、なし崩し的に人手が減らされる現場にいたが、
社員の人手不足に対するフォロー(IT活用や勤務時間の融通など)は皆無であり、
学生バイトや事務パートの採用拡大の権限も教室長にはなかった。
もうおかしいのがわかるだろう。
週休2日を維持しようと思えば週1日は「教室に社員が一人もいない日」を設定しなければならない。
つまり、「社員が休むあいだ、バイトが教室の全責任を負って教室を開ける日」を設けるのだ。
あなたは「何かあったら誰も責任の取れない(何かあってもなんの権限も責任もない大学生が矢面に立たされる)の日が毎週ある教室」にお子さんを通わせたいと思うだろうか?
もしあなたがバイトだったら、なんの見返りもなく教室の有事(生徒が怪我をしたら?災害が起こったら?)の責任を負わされるかもしれない立場に立ちたいだろうか?
栄光曰く「この状態はコンプライアンスに抵触しない」ようだ。生徒と従業員の安全をなんだと思っているんだろうかね。
幸いにも生徒に危害の及ぶ大事件は俺の教室では起こらなかったが、栄光と(おもにオーバーワークで壊され)モメた末に、見せしめ同然に辞めさせられていった元社員が教室に討ち入りにくるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、そんなことはおくびにも出さずに社員のいない教室を毎週開けて、俺は生徒に笑顔で(警備会社の通報ペンダントだろうと思われた物体を自ら首からさげ)授業していた。受付も電話番もいない教室にフラッと不審者が来て、生徒にいきなりガソリンでもかけられたらジ・エンドである。
だが、こんなことがバイトだけで開けてる日にあった。保護者からの電話がかかってきてがバイトでは返答しかるので、会社の代表の番号を案内した。
が、間違えて(間違うもなにもそういうときにどうしたらいいか、なにもバイトは聞かされていないので)新規入塾問合せのフリーダイアルを案内してしまった。
その後、コールセンターの部署から「迷惑だ。なにをしているんだ」と電話口で叱責を受けた。
だがよく聞くと、こちらがバイトだけで教室を1日開けてることも、そこになんのフォローもないことをコールセンターの部署はご存知でなかった。
あとで成城学園前(当事は今回の事件とは別)の教室長から、「そういうことがあったらうちの教室に電話を回してほしい」といまさらのように言われた。
人手不足を重く見た(ポーズをとった)栄光は、「社員が足らないならバイトを社員ぽく見せかければいいじゃない」と思ったか知らないが、
バイト講師に「チーフ教師」なる肩書(とカスみたいな役職手当)をつけて、社員が休みの日の責任をバイトになすりつけるシステムを開発した。
俺が栄光を辞めた後もこの路線は拡大され、個別の教室案内のwebページにチーフ教師が「社員です」みたいな感じで、写真付きで紹介されるようになった。
(ちなみに社員とバイトを写真で見分けるには、スーツに社章がついているかいないかだ。それを悟られないように社章を隠すような写真の教室は確信犯でやってると思う。)
ここまでならなんの問題もない。
だが一部に社内の身分的にチーフではないのに「チーフ教師」と書かれた、嘘っぱちの名刺を渡されて業務をするように命じられたバイトがいる。
俺は、広報活動のため来室した私立学校の先生たちにこのニセ名刺を渡し、保護者面談でも(たしか)渡したと思う。
渡された人たちがどう思ったか知らないが、栄光はなんの非もないバイトを通して取引先を、つまらない見栄のために騙し騙させた。
それに唯々諾々と従っていた俺にも非がある。
簡単に言うと、退職後にニセチーフとして働いたぶんの役職手当を全額栄光に請求した。
きちんとしたフォーマットの請求書を作成し、証拠のニセ名刺を本社の人事宛に送付した。
栄光の人事責任者(だったと思う)から連絡があり、本社で事情を聞きたいと言うので本社に出向いてやって、ありのままを話した。
そこで話をした人事担当者は、このニセ名刺作戦にどれくらい噛んでるのか、俺は知らなかったし知りたくもなく、相手も探られたくはないだろうと思って聞きはしなかった。
「送付した請求書は、高校の同級生の弁護士と相談したうえで、送付させてもらった(大嘘)」と言ったところ、それにビビったのか栄光は即座に和解を申し出た。
「ただ働き分の金は払うからニセ名刺一件は黙っていろ」と、和解とタダで口止めさせる、非常に虫のいい提案がなされた。
俺はひたむきな栄光の従業員たちに思いを馳せ、彼らの幸せ免じて、タダ働きされた分のお金で栄光とは手切れだってことにして、
いろいろと許せないことはあったが、寛大な心で(体面上)ことを荒立てずに和解に乗った。
俺は以前に、「これは間違いなく警察or訴訟沙汰だろうなぁ」と思っていた社内不祥事を、鋼の意志で示談もしくは泣き寝入りに持っていき、隠し通す栄光の体質を十分知っていた。
知っていたはずだが、栄光を1秒でも早く忘れたく、穏便にことを運ぶことを選んだ。
が、それはいま思えば、栄光の隠蔽体質の片棒を担ぐ最低の判断だった。
今回の過労死の件も社内では1年もあったにも関わらずたいして共有もされず(教室長たちを管理する役職にもついていたことがある、他県の教室長が「よく知らない」と仰天発言したのを、俺が昨日のうちに直接本人から電話で聞いたから確実である)、
労災認定のプレスリリースも、目の届きにくいところにひっそり佇んでいる。
ここまで読んでいただいた方は、「そんなにひどい栄光でなぜ社員たちは悪いことをしてでも栄光に忠誠を誓ってしまうのか」と疑問に思われるだろう。
栄光だけではない。このような悲しい過労死の事件が起こるたび、当事者でない我々は「どうしてそこまで」と思ってしまう。
最後に、栄光で働くことで、いかにそのような正常な感覚が失われるのかを書きたい。
まず、想像していただきやすいのが、(手垢のついた言葉で説明するなら)「やりがいの搾取」の構造だ。
「栄光は好きではないが、生徒のために頑張りたい」と口にする社員は、俺の周りでは少なくなかった。
生徒と接していると「生徒のために頑張りたい」という気持ちが湧くのはよくわかる。
ただ、冷酷なようだが彼らは「栄光で頑張ること」が生徒のためになる唯一の解決策だと視野狭窄に陥っていたと言わざるを得ない(俺もそうだった)
世の中に塾はたくさんなるのだし、生徒も、働く者も、何もこんな間違った環境にいる必要などどこにもないのだ。
それに気づかなくさせるくらい、生徒を指導して得られるやりがいというものは劇薬である。
だが栄光で得られる「やりがい」は「他人様の育てた大事なお子さんたちをタダでダシにした」まがい物だ。
よその会社が必死に作り上げている「やりがい」が聞いて呆れるだろう。
ついで社員を駆り立ててしまうのが、彼らの部下の「スーパースペックな塾講師」の存在だろう。
そこらの社員よりも高学歴で授業がうまく生徒からも人気があり頼んだ仕事を絶対に断らない人間が(大学生・既卒問わず)、少なからず栄光では働いている。
不遜を承知で言わせてもらうと、(もうここまで読んでわかると思うが)俺がそうだった。
前述した1人教室が潰れないのは、この有能なバイトがいるからだというのもある。
スーパーなバイトは、腐っている栄光を完璧なように取り繕うことができる麻薬だ。
・入院手術で休まざるをえない社員の穴が、社員で埋まらないからスーパーバイトで代わりをさせる。
・夏期講習中休暇を社員に取らせるため、4日連続でバイトだけで教室を営業
・講習期間中にトラブルがあったら、スーパーバイトは休日でも、旅行にいくのをキャンセルにさせて働かせればOK
・突然来なくなったバイトの穴埋めができなくても、急遽電話をかけてスーパーバイトを呼び出せば解決
・教室長が壊れて(!)辞めた後始末をスーパーバイトに、最低時給以下の手当を握らせて、やらせる
彼らスーパー塾講師に甘えた環境が、腐りきった栄光の社風を作っていると俺は考える。
だがおわかりのように、甘えさせた俺も悪い。
バイトに泣きつけばどうにか持ちこたえてしまうなら、問題の根本的な解決は先送りされる。
先送りされたツケがどうなったかは、知っての通りだ。そしてこれで終わりではない。
栄光スタンダードとはこういうものだ、業界の他社も同じことをしている、働きすぎるのは自己責任だ、など甘えきった言い訳から絶対に手を離しはしないだろう。
この文章が印刷され、栄光の人間が読むことがあるかもしれない。