はてなキーワード: 世界チャンピオンとは
サイクルロードレースがこんなに注目されること、ない。
弱虫ペダルが流行っても、レース運営の仕組みとかプロトン内の駆け引きとかトニー・マルティン(落車させられた人)の
なので、きっかけはどうあれ、なんだかうれしい。
東京オリンピックのロードレースも、これを機会に見てほしいと思う。
(オリンピックの開催自体には私は反対だが、ロードレースは観戦ポイントを調べるくらいには楽しみに
してしまっている。ちなみに平坦区間での観戦はおすすめしない。プロトンは時速40km以上で走るので、一瞬で通り過ぎる。
おすすめは、激坂と呼ばれる急勾配の山道の、できればヘアピンカーブの内側だ。坂を駆け上がれば2回見れるからな)
サイクルロードレースというのは機材スポーツであり、団体競技であり(ツールの場合は1チーム8人)、同時に個人競技である
(エースを勝たせるために、他の7人が存在する)という特殊性もあってか、多士済々を絵に描いたように
フィリポ・ガンナ(伊)/もともとはトラックレース(競技場内でぐるぐる回るやつ)の世界チャンピオン。ロードも走ってみたらめっちゃ速かった。
ついたあだ名が「トップ・ガンナ」。ブラッド・ピットには似てない。
アレハンドロ・バルベルデ(西)/今年41歳。毎年「これが最後。もう引退」って言いながらビッグレースに出場し、あげくにステージ優勝の1つ2つ
マチュー・ファン・デル・プール(ベルギー)/3代揃ってレーサーという自転車一族の御曹司。体形的に大谷翔平とかルカクに近いのか?
なんか見るからにすごい。シクロクロス出身(自転車競技なんだけど、泥まみれになりながら自転車を人が担いで坂を登ったりする謎の多い競技)で、
山も登れるしスプリントの発射台もできるし、何をやらせても完璧超人。ちなみに現在マイヨジョーヌ)。
ナイロ・キンタナ(コロンビア)/顔が村長っぽい。村長と呼ばれている。
とか、色々すごい人が来る予定なんだよ。
新城幸也(日)/石垣島出身。高校までハンドボールやってた。2009年にツールに初出場して以来、
グランツール(フランス、イタリア、スペインにそれぞれある)に14回出場、すべて完走。
3週間ほぼ毎日、延べ3500キロとか走るんだよ。その中で、こないだみたいな落車もあるし、
体調不良やチーム事情(次のレースのために途中でリタイヤとか)も影響するので
実際の完走率って確か80%くらいだったはず。
それを、新城は14回完走してる。鉄人かと。そんでいつもにこやか。明るい衣笠かと。
付け加えると、今回のツールはアジア人は一人も出てない(カレブ・ユアンが韓国系オーストラリア人だけど)し、
黒人も多分一人だけ。理由は経済的なこととか文化的なこととかいろいろあるんだろうが、
日本人選手は何度もツールに挑んでは、跳ね返されてきた歴史がある。
それが、14回。新城すごない?
前なんか、逃げにのってステージ優勝一歩手前まで行ったこともあるんだぜ。
ちなみに奥さんはサイクルカメラマン(カメラパーソンていうのか?)。たまに中継に映る。
あとは、アラフィリップ(大スター)を見たかったけど、出場しないらしい。残念。アラフィニッシュが見たかった。
*アラフィニッシュとは! 最後のスプリント勝負で、ゴール前に勝ちを確信してハンドルから手を離し、
バリエーションとして、実際差されてしまったものの直前の斜行により自分が失格になっていたので、
恥ずかしい記録は残さずに済んだってこともあった
まあそんな感じだ! チャオ!
無能な努力と、普通の努力の違いが分かってない奴が多すぎるんだろうな。
漫然と同じことを繰り返して時間を過ごしてるのは、努力とは言わない、努力した気になってるだけ。
大なり小なりの結果をだして、自分なりに設定した目標を達成できる人は、
という事を繰り返している。
今日は何を昨日の自分よりも積み上げるのかと成長を意識しながら仕事したり練習したりしてる人と
例えそれがゲームであっても、何を上達したいか?と意識してるプレイヤーと、ただ遊んでるプレイヤーでは
それでもね、金メダルが獲りたいとか、チャンピオンになりたいとか、フィールズ賞が獲りたいとか、頂点に立つ夢があったり
プロアスリートになりたいとか、ミュージシャンとしてメジャーデビューしたいとか、日本代表選手になりたいとか、限られた枠を狙ってるのならば、
少数以外の全員が敗北者になる。
どんなに日々の成長を積み上げても、上位0.1%に入れても、誰か一人にでも伸び幅が劣るなら世界一にはなれないし届かない。
でも、そんな大それた夢があるわけでもない普通の人が、努力したのに才能がないからなんてのは99%が嘘だ。
東大は無理でも、早慶程度なら才能がなくたって、高校3年間日々適切に勉強すれば誰だって合格する
億万長者は無理でも、年収1000万のITエンジニア程度なら、才能なんてなくても10年間、日々適切にキャリアを作れば誰だってなれる
ノーベル賞は取れなくても、適切に研究すれば博士号なら誰だって取れる
世界チャンピオンになれない世界ランカーは世間では無名だし、経済的にも最高には報われないけれど、それでも十分に努力は実っているのを実感してるだろう。
今回は、池江さんに勝てなかったアスリートも、やれることをやって、これまでの人生の他の大会では勝つ喜びを味わって来ているだろう。
仮にノーベル賞が貰えなくても、研究成果が人の役に立てば、あるいは学会誌に採択されれば、それだけで嬉しさを味わえる。
努力すれば本当に欲しかった結果に届くとは言えない、だけど努力しなければ最高の結果に届くことも絶対にない、全く報われない努力もない、そう言うはず。
1000万円を稼ぐために考えて努力したけれど、届かなかったとしても、「この知識(技術、経験)があれば1000万」と定めて手に入れたものは身を助ける力になってるはずで
それを無駄だったという人は、よほどの成果至上主義以外はいないだろう。
無駄でしかない、考えてない時間を漫然と過ごした人間だけが、努力は必ずしも報われない、といって諦める。
考えてない時間の垂れ流しなんて努力ではないし、報われることなんて殆どないだろう。それこそ、それで天辺が獲れたなら天与の才能があると認めたいくらいだ。
自分が出来る小さな目標を毎日達成する努力すら出来ない無能を、天与の才能のなさに置き換えるのは、世界一になろうとして届かない様な、本当に報われにくい戦いを挑んでる人への侮辱だよ。
Formula-1の世界チャンピオン、ルイス・ハミルトンにナイト爵位が授与されて、サー・ルイス・ハミルトンが誕生する。
気をつけなければいけないのは、正式な使い方として、サーの称号は性の前にはつけないということだ。
つまり、
サー・ルイス・ハミルトンは正しい。
サー・ルイスこれも正しい。
あとナイトの爵位を持つ人には、ミスターとはいわないので、これも注意したい。
サー・ルイス、サー・ルイス・ハミルトンは正しいが、サー・ハミルトン、ミスター・ルイス・ハミルトン、ミスター・ハミルトンは正しくない。
うっかりハミルトンに失礼な呼びかけをしないように来年の鈴鹿では気をつけよう。
一
これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。
むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに人類を守るためのお城があって、中山さまという将軍さまが、おられたそうです。
その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。ごんは、一人ぼっちのゴジラよりも大きな狐で、しだの一ぱいしげったアマゾンのような原生林の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばかりしました。はたけへ入って東京ドーム十個分の芋をほりちらしたり、菜種油の貯めてあるタンクへ火をつけて村を焼き払ったり、百姓家の裏手に建っている発電用風車の羽をむしりとっていったり、いろんなことをしました。
或秋のことでした。二、三年雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。
雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れていて、ごんが穴から出たことを知らせる警戒警報が地の果てまできんきん、ひびいていました。
ごんは、村を流れる黄河の十倍ぐらいある川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、まだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三年もの雨で、水が、どっとまし、辺りの村々は全て水没していました。ただのときは水につかることのない、川べりの大きな鉄塔や、世界一長い橋が、黄いろくにごった水に横だおしになって、もまれています。ごんは川下の方へと、すっかり水没した高速道路を歩いていきました。
ふと見ると、川の中にシュワルツネッガーを百倍屈強にしたような人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと原生林の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。
「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はその名の通りグリーンベレーの選りすぐりの兵隊十人を瞬殺したという人類最強の男で、盛り上がった筋肉によってぼろぼろにはち切れた黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、総延長五十キロに及ぶ定置網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、お盆が一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。
しばらくすると、兵十は、定置網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、車や家や橋の残骸などが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものがきらきら光っています。それは、鯨ぐらい太いうなぎの腹や、ジンベエザメぐらい大きなきすの腹でした。兵十は、体育館ぐらいの大きさのびくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。
兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを山の峰においといて、何をさがしにか、川上の方へかけていきました。
兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと原生林の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの中の魚をつかみ出しては、定置網のかかっているところより下手の川の中を目がけて、大谷翔平投手のような豪速球でびゅんびゅんなげこみました。どの魚も、「ドゴォォォン!」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみ、大きな水柱を立てました。
一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュオオオオオオンと超音波のような叫び声を上げてごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから、
「うわア石川五右衛門とアルセーヌ・ルパンと怪盗セイント・テールを足して三で割らない大泥棒狐め」と、地球の裏側でも聞こえるような大声でどなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままごんを縊り殺さんと巨大重機のような力で締めあげてはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、超音速旅客機コンコルド並みの速度でにげていきました。
ほら穴の近くの、ごんの挙動を監視するためのセンサーの下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。
ごんは、ほっとして、象ぐらいの大きさのうなぎの頭をかみくだき、なおも圧搾機のような力で締めあげてくる胴体を渾身の力でやっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。
二
十日ほどたって、ごんが、大日本プロレスを代表する悪役レスターである”地獄のカントリーエレベーター”弥助の家の裏を通りかかりますと、そこの、いちじくの木で懸垂をしながら、弥助が、おはぐろをつけていました。総合格闘技界の若きカリスマ、”溶接王”新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛がダンベルを上げながら髪をセットしていました。ごんは、
「ふふん、格闘技村に何かあるんだな」と、思いました。
「何だろう、異種格闘技戦かな。異種格闘技戦なら、プレスリリースがありそうなものだ。それに第一、告知ののぼりが立つはずだが」
こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に手掘りで地下30キロまで掘り抜いた赤い井戸のある、兵十の家の前へ来ました。その大きな、兵十が歩くたびに立てる地響きによってこわれかけた家の中には、大勢の人があつまっていました。よそいきのコック服を着て、腰に手拭をさげたりした三ツ星シェフたちが、厨房で下ごしらえをしています。大きな鍋の中では、本日のメインディッシュである”比内地鶏胸肉の香草和え~キャビアを添えて~”がぐずぐず煮えていました。
「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。
「兵十の家のだれが死んだんだろう」
お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、坐像としては日本一の高さの大仏さんのかげにかくれていました。いいお天気で、遠く向うには、ごんから人類を守るためのお城の大砲が光っています。墓地には、ラフレシアより大きなひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、延暦寺、東大寺、金剛峯寺、増上寺、永平寺など日本中の名だたる寺から一斉に、ゴーン、ゴーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図です。
やがて、世界各国から集った黒い喪服を着た葬列のものたち七十万人がやって来るのがちらちら見えはじめました。話声も近くなりました。葬列は墓地へはいって来ました。人々が通ったあとには、ひがん花が、跡形もないほど木っ端微塵にふみおられていました。
ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、3m程の位牌をささげています。いつもは、赤い閻魔大王みたいな元気のいい顔が、きょうは何だかしおれていました。
「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」
ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。
その晩、ごんは、穴の中で考えました。
「レスリング女子世界チャンピオンだった兵十のおっ母は、床についていて、巨大うなぎが食べたいと言ったにちがいない。それで兵十が定置網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母に世界三大珍味を始め、ありとあらゆる有名店の美味しいものは食べさせても、巨大うなぎだけは食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、巨大うなぎが食べたい、ゴテゴテに脂が乗って胃もたれがする巨大うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」
三
兵十は今まで、おっ母と二人きりで、ストイックなくらしをしていたもので、おっ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。
「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」
ごんは道場のそばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。
ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助のおかみさんが、裏戸口から、
「いわしを五千匹おくれ。」と言いました。いわしの仲買人は、いわしをつんだトラック三百台を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを満載にした発泡スチロール容器を三百人がかりで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、車列の中から、五、六台のトラックをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の屋敷の裏口から、屋敷の中へトラックを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、落ちたら骨まで砕け散る井戸のところで小指一本で懸垂をしているのが小さく見えました。
ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。
つぎの日には、ごんは栗がなった木々を山ごと削りとって、それをかかえて、兵十の家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、鶏のささみ肉十キロの午飯をたべかけて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことには兵十の頬ぺたに、かすり傷がついています。ボクシング世界ヘビー級王者と戦った時も傷一つつかなかった兵十の顔にです。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。
「一たいだれが、いわしのトラックなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。おかげでおれは、盗人と思われて、いわし仲買人のやつに、ひどい目にあわされかけた。まさかトラック三百台が一斉に突っ込んでくるとはな。受け止めるのはなかなか骨だったぞ」と、ぶつぶつ言っています。
ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし仲買人にトラック三百台で突っ込まれて、あんな傷までつけられたのか。
ごんはこうおもいながら、そっと兵十の三十年連続総合格闘技世界王者防衛を記念して建てられた東洋一の大きさを持つ道場の方へまわってその入口に、山をおいてかえりました。
つぎの日も、そのつぎの日もごんは、山を丸ごと削り取っては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗の山ばかりでなく、まつたけの生えた松の山も二、三個もっていきました。
四
月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を間断なく降り注ぐ砲弾を手で払いのけながら通ってすこしいくと、非常時には戦闘機が離着陸するために滑走路並みに広くなっている道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えます。チンチロリン、チンチロリンと緊急警報が鳴っています。
ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近くなりました。それは、兵十と加助というムエタイ世界王者でした。
「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。
「ああん?」
「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」
「何が?」
「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに大量の土砂を、まいにちまいにちくれるんだよ」
「ふうん、だれが?」
「それがはっきりとはわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」
ごんは、ふたりのあとをつけていきました。
「ほんとかい?」
「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。俺の屋敷を埋め尽くす土砂の山を見せてやるよ」
「へえ、へんなこともあるもんだなア」
それなり、二人はだまって歩いていきました。
加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってたちどまりました。加助は、ごんには気づいていましたが、そのままさっさとあるきました。吉兵衛という館長の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンとサンドバッグを叩く音がしています。窓の障子にあかりがさしていて、兵十よりさらに大きな坊主頭がうつって動いていました。ごんは、
「連合稽古があるんだな」と思いながら井戸のそばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三万人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。千人組手の声がきこえて来ました。
五
ごんは、吉兵衛館長主催の一週間で参加者の九割が病院送りになるという連合稽古がすむまで、井戸のそばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、ついていきました。中山将軍が最終防衛ライン死守のために投入した戦車部隊をふみふみいきました。
お城の前まで来たとき、振りかかる火の粉を払いながら加助が言い出しました。
「まあそうだろうな」と、兵十は飛んできた流れ弾をかわしながら、うんざりした顔で、加助の顔を見ました。
「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、怪獣だ、怪獣が、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」
「そうかなあ」
「そうだとも。だから、まいにち怪獣にお礼参りをするがいいよ」
「無茶を言うな」
ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、怪獣にお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。
六
そのあくる日もごんは、栗山をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は道場で縄登りのトレーニングを行っていました。それでごんは屋敷の裏口から、こっそり中へはいりました。
そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が屋敷の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。
「ようし。」
兵十は立ちあがって、中山の城に設置してある、対ごん戦に特化して開発された砲身長30mの520mm榴弾砲をとってきて、火薬をつめました。
そして足音をしのばせてちかよって、今門を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、びくともしませんでした。兵十は五百発ほど打ち込みました。ごんはかすり傷一つ負っていません。兵十は榴弾砲を剣のように構えると、ごんの足に五千連撃を叩き込みました。ようやくごんは足をくじいてばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家の中を見ると、家の大部分が栗山で押しつぶされているのが目につきました。
「おやおや」と兵十は、うんざりした顔でごんに目を落しました。
「ごん、やはりお前だったのか。いつも栗山をくれたのは」
ごんは、お礼を言われることを期待したきらきらした目で、うなずきました。
その昔、チェスの世界チャンピオンが「チェスって覚えゲーじゃん」と気がついて、『チェス960』という新競技を考案したことがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%B9960
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- hdampty7 ねとらぼだし~ 2017/07/11
- hiby 伝言ゲーム失敗感がある。ウェイな感じのカサ増しが原因だとは思うけど。/最近のねとらぼはずいぶんマシになったなって思ってたけどやっぱこの雑に斜めにずらしていくの本領発揮って感じ。 2017/07/11
- miz999 ネトウヨによる「准教授」の特定と攻撃準備が始まってるので、名前を出さないのは正解だったかと。しかし、ねとらぼに対しては攻撃しないのは普段のヲタ媚が実を結んでいるな 2017/07/11
- yuchan893n まあ「在来種が防いでくれる」からして生き物マニアならぜったい口にしない根拠のない妄想だからな。そして普段Tweetベタばりしてるくせに肝心の研究者のは載せないので本当かも嘘かもわからないねとらぼ無能 10 clicks 2017/07/10
- p260-2001fp ねとらぼの記事。信憑性について後からまたもめそう。 2017/07/10
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日本歴代最強、現役世界最強との評判もある井上尚弥がつい最近イギリスで、バンタム級では事実上の世界最強決定戦だと言われていた、IBF世界チャンピオンのエマヌエル・ロドリゲスをなんと2Rノックアウト。
あまりマニアではないものの、ボクシング好きな俺はその衝撃に興奮したわけだが、その日、その試合の話を会社でしたら誰も井上尚弥を知らなかった。
そのうちの一人に「マジで知らないの?」って聞いたらほんとに知らないって。
じゃぁ誰なら知ってる? ってそいつに聞いたら「亀田興毅」。とっくに引退したってばさ。
プロデビュー以来、18戦全勝・16KO勝ち・三階級世界制覇・2団体統一王者で、世界チャンピオンや元世界チャンピオンを何度も1〜2RKO、「井上は井上自身以外誰も勝てない」と言われるほどなのに、知らない???
大した実力もなかった口だけ達者なお騒がせ亀田にあんなに熱狂してたのに、亀田なんかよりはるかに真っ当で段違いに強い井上尚弥を知らないなんて、意味不明。
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トラバやブコメ読んでると、実感通り最近はボクシング人気はあまりないようだ。
日本は意外かもしれないが、世界全体で見るとボクシング大国だそうだ。
世界的なボクシング記録サイト「ボックスレク」によると、2017年4月20日時点で、アクティブに活動しているプロボクサーの数は世界で2万3460人。ボクシング大国のメキシコが3343人、マーケットの一番大きいアメリカが3266人、いま最もボクシング景気がいいと言われるイギリスが1000人で、日本は1436人となっている。同サイトによれば、ほかに1000人を超える国はアルゼンチンだけだ。
https://number.bunshun.jp/articles/-/827916
ところが同記事によれば、日本のボクシング人口は減少の一途だという。
記事では少子化などを原因に挙げているが、K-1のように格闘技ジャンルが増えたことも一因かもしれない。一時期確かにK-1はテレビの放映時間帯を奪っていたし。
友人と話していたら、その昔は具志堅や辰吉など、昭和から平成中期ぐらいまではボクシング人気は確かに続いていた、と。
悪漢亀田の影響もあるかも知れぬ、と、あれで白けてしまい多くの世間的人気を失った面もあるのでは、という話もあった。
ところで一個だけブコメに返事。
3階級制覇とか2団体統一とか、とにかく王座の扱いが軽すぎて誰がどう強いのか端から見ていてさっぱり分からない。なんで統一王者や防衛戦を目指さずに階級を変えるのかが分からない。
最近の傾向としては連続防衛記録よりも複数階級制覇を目指す傾向が強いですね。同一階級だと強い相手が限られていることや、複数階級だとサクッと階級上げてマッチメイクしやすいこと、上位階級の強い相手を倒せば同一階級でやるより強いイメージを与える事ができるなど、色々理由があるそうです。
そうしないと、ただでさえ現在では同一階級に、正規王座、スーパー王座、暫定王座など複数の王座規定があったり、或いは主要4団体に渡って何人もチャンピオンがいて「ほんとに強いかどうかわかりにくい」状態なので、同団体同一階級に拘ってても面白みにかけるわけです。
ただ、複数階級制覇も体重コントロールが難しいなど、出来る人は限られているので(パッキャオみたいな六階級制覇は異常)、じゃぁ同一階級で世界一決めようじゃないかという意図で始まったのが、井上尚弥が今やってるWBSS(World Boxing Super Series)なんですよね。
そのWBSSバンタム級で井上尚弥は圧倒的な強さをこの二試合で見せつけたというのに、日本ではそんなに騒がれている様子がない、という寂しさ・・・
ここ二年くらい英語学習を続けているんだけれど、自動翻訳のニュースを見て思うところがあった。英語のできない社会人が、評価をあげる目的で英語を勉強する必要はあるのだろうか。
日⇄英間の完璧な自動翻訳が可能になるのはまだまだ先だと思うが、10年後はどうなっているか。わからない。10年前、囲碁の世界チャンピオンがコンピューターに負けるなんて、誰も思ってなかったのだ。
一方で、英語の重要性は増しているようにも思える。小学校では英語のコマ数が増えて、中学校では英語の授業が英語で行われるらしい(調べてビックリした。5文型や関係代名詞の概念なんかも、英語で説明するのだろうか?)。年間のべ250万人がTOEICを受けていて、Amazonランキングの上位にはいつも「金フレ」や「TOEIC公式問題集」なんかが並んでいる。
ぼくが気になるのは、英語が評価の対象になり続けるかどうかだ。英語学習が収入アップにつながることは、少なくともぼくにとって学習の主要なモチベーションだ。翻訳コンニャクが一般化した世界では、ぼくは英語の学習はしないだろう。
基本的には英語学習を続けたいと思っているので、英語が評価の対象になり続ける側の意見をいくつか拾ってみた。
◼︎文章
◼︎会話
たとえば「私は彼の背が高くてハンサムで優しいところが好き(好意)/嫌い(嫉妬)」なんて文章は、最後まで聞かないと英語に直せない。英語は「I like/hate ...」から入るから。
勉強しないための言い訳なんていっぱいあって、うだうだ言ってるヒマがあったら単語のひとつでも覚えた方がいいのはわかるんだけど、みんなの意見も聞いてみたい。