はてなキーワード: 女子校とは
俺は名古屋に住んでいるんだが、名古屋特有の交通事情というか、危険回避のための知識とでもいうものがいくつかある。たとえば、
「8の絡むナンバーは注意」
他の地方でもあるよね。「・・・1」とか「11-11」とかの1並び、1でなくてもゾロ目やそれに準じた並びは注意、みたいな。名古屋はこれが8絡みなんだ。「・・・8」とか「88-88」とか。車種がクラウンやベンツの場合は特に要注意だ。
どうして8なんだろう、って、この地に住むようになったばかりの頃に誰かに聞いたら「ハァ?何聞いてるの?」みたいな剣呑な顔をされて、
「市章、見たことない?」
見ると○に「八」なんだね。なんでも尾張徳川家の参勤交代のときの所持品とか葛籠とか、そういうものにこの紋章を入れていたのをそのまま使っているらしい。だから名古屋ではイカツいクルマに乗る人々も「8ラブ」らしい。
あと、これは他の地方でもあるんだろうが、「前が行ったら自分も行ける」ってやつ。これ、本当によく目にするんだよね。たとえば赤なのに横断歩道に突っ込んでくるクルマがあって、無理矢理停めて、
「アンタ何考えてるんだ、殺す気か?」
と訊くと、大抵、
「前が行ったもんで」
(こういうときは大抵尾張弁。放言は方言、らしい)とか平然と言いやがる。それも決してこちらを見ずに、そっぽを向いて言うわけね。まあそんな訳で、クルマが出てきたら「次がいる」「そいつは停まらない」と己に唱えることが徹底してきた……つもりだったんだ。しかし、今日はちょいと甘かった。
路地から二車線に出る丁字路、二車線の路側帯の信号の付いていない横断歩道。自転車に乗って渡ろうとしたら、ヌルヌルとクルマが出てきやがった。それをやりすごして渡り始めたところに、前のクルマの連れなのか何なのか分からないんだが、少し遅れてベンツが鼻を突っ込んできて、横断歩道を半分踏んだところで軽くスキール音を立てて停まった。俺は思わずそちらを向き直り、
「おい何考えてんだゴラァ」
と怒鳴った。俺の後方には中高一貫の女子校があって、俺の直後にもそこの生徒達が渡り始めていたからだ。しかし……だ。そのクルマが……
いわゆるイカツい黒のベンツで、ナンバーは「70-70」。そこまで目に入ったところで、鼻を突っ込んでこちらを認めて停まったときにホーンをひとつも鳴らさなかったそのクルマ、ホーンを全開で鳴らして、窓を開け、
「なんだオラこのヤロウーッ」
と怒鳴ってきた。あーいかん、馬鹿に火ぃつけてしまった。で、俺が無視して進むとそのまま、開けた窓から腕を突き上げ、ホーンを鳴らしながら追ってきたんだ。うわー勘弁してくれ、とは思ったが、その二車線、一方通行(軽車両を除く……この辺では「原付・自動車」と書いてあることが多いけど、自転車は規制対象外ね)の路地とあちこちで交わっているのを俺はよく知っていたので、絶対に入れない路地に入り込んだ。さーこのエリアからどう出ようかなあ、と思いつつ、角をいくつか曲がったら、後ろからまた同じホーンが。うわーしつこく追ってきてるわ。再び入りようのない路地に入り込み、その場をやり過ごしたのだった。
で、だ。実は俺、こういうめに遭うのは二回目なんだ。一回目は路側帯を自転車で走っていたとき……ああ、ここつっこまれそうなので強調しておくが、俺は道交法を厳守している。このときも歩道が自転車通行不可なのを確認した上で路側帯を走っていただけだ……ただ、クルマの車線がかなり混んでいたためにクルマより速く進めてしまう状況で、そのせいで煽られたと思ったのか何か分からないんだが、黒のクラウン8並びに執拗に追跡されたことがあった。同じように、窓を開け、怒鳴り、腕を突き上げ、ホーンを鳴らしながらね。
とにかく俺は、それ以前にこういうめに遭ったことがない。名古屋だけだ。それ以前には大阪に住んでいたんだが、そんなめに遭ったことがない(いや、色々ブッ壊れたドライバーは目にしましたよ……中央環状線を瓶ビールラッパ飲みしながら走るクルマとかさ)んだ。大阪の前は都内……ああいかん、この辺では「東京都内」って言わないと名古屋の中心部だと思われるんだよね……にいたけど、むしろ自転車の方が問題が多くて参った位で。今回のような、こちらが怒鳴りつけるような場面に遭遇したこともなかったから。
まあ、怒鳴ったこちらにも非がある、との批判は甘んじて受ける。しかし、逃げなきゃ殺されるような状況に二度も遭遇する街、って、何なんだろ。しかも世界的自動車メーカーのお膝元、なんでしょ?ここって。そりゃあ交通事故死者ワースト1を何年も守り続けてるだけのことはあるよなあ……と思い知らされたのだった。
さあ、30分位経ったから、さっき買えなかったもの買いにコンビニでも行くか。念の為に服装変えて行こうかな。いや本当、この手の輩は病的に粘着的だから、気をつけないとね。
【後記】
ふと思ったんだが、あの激怒した原因って、ひょっとしたら女子高生が何人もいるその目前で俺が怒鳴りつけたからなのか?ベンツ野郎のちっちぇえメンツを俺が潰してしまったからなのだろうか。
・経済学部には行かせたくない
せっかく息子にお金をかけて大卒にしたのに、経済学部に行ってしまうと高卒女性の一般職と同じ制服を着て同じオフィスや事務所で働くことになる
・外国語学部には行かせたくない
せっかく息子にお金をかけて大卒にしたのに、外国語学部に行ってしまうと単位のためとはいえ留学という渡航をさせることになる
しかも通訳なんか高卒どん百姓の仕事で、そんなものに関わらせたくない
※翻訳ばかりするならまだまし
・文学部には行かせたくない
そもそも話にもあがらない
・法学部には行かせたくない
息子がオタクなんかはずかしい
※お上に弱い人だと「県庁や財務省は法学系の学生を採用する」というと一発で寝返る
「みずほ銀行や大和証券は法学系の学生を採用する」というとかなりの田舎もんが寝返る
・教育学部ならOK
教育学部なら基本男が多く、先生とも結婚しやすいっぽいので、教育学部進学なら応援するわ
※芸術学部とスポーツ学部は別枠、ただし、芸術家差別を知ってる親は芸術学部を嫌う
男が嫌いすぎて生活に困っている。男の大きい体が、低い声が同じ空間に在るだけで怖い。満員電車でサラリーマンに密着すれば朝から疲弊してしまい、通学もままならない。恐らくこれはミサンドリーで、性差別は悪だから、私はどうしたらいいのか分からない。行き場のない諸々をここに吐き出すので、よかったら聞いてほしい。
【男嫌いになるまで】
増田は大学生女だ。こうも壊滅的な男嫌いになってしまった原因は、父親・レイプ未遂・痴漢・セクハラ・パパ活・パワハラの6つが主だと思う。以下、時系列順に書いていく。
①父親
典型的な男尊女卑思考で、逆らえば殴られる。小さい頃、私の股間に頭を埋めて勃起しているのを見てしまった。今も不自然に体を触られる。
小6。仲の良い男子とトイレ掃除をしていたところ床に押し倒され、必死に抵抗したが力で全く敵わなかった。直に体を触りながら口内を舐め回された。この程度でレイプ未遂?と思われるかもしれないが、運が悪ければ挿入までされていただろうからレイプ未遂だと思っている。(脱線するが、山口達也のしたことをキス程度と軽んじた人は彼がキスだけで済ませるつもりだったのか考えてほしい)
③痴漢
中1〜高3。電車で女子校に通っていて、週に2、3回は痴漢に遭っていた。恐怖で体が動かない・犯人を特定できない等で泣き寝入りすることがほとんどだったが、犯人を捕まえて電車から下ろしたことも数度だけある。特に印象的なのは以下2件。
1.ホームで1人の男性が協力してくれ、無事逮捕に至った。犯人は痴漢の常習者で執行猶予中だったため実刑になった。懲役1年弱。
2.ホームで「もうしないから!」と叫ぶ犯人にしがみ付くも、力負けして逃げられた。改札を飛び越える犯人の姿が防犯カメラに映っており、後日逮捕してもらえるだろうと被害届を出した。警察は何の捜査もしてくれなかった。私の尻の価値は横転したトラック以下。(2018年の渋谷ハロウィン、犯人は山梨まで防犯カメラを辿って逮捕された)
④セクハラ
大1。クラス担任の男に性的な嫌がらせを受けまともに登校できなくなる。何とか単位は取ったが鬱で通院するように。両親の理解が得られず、今も欠席の多さを罵られながら自費で通院中。
⑤パパ活
大1〜2。バイト代のみで生活を賄っていたところ、トラブルで給料が絶たれる。おじさんと食事をしてお小遣いをもらう、いわゆるパパ活を始めた。次第に金に目がくらんでセックスもするようになった。レズビアンなので将来好きな人に処女を捧げたい、といった貞操観念はなかった。どのおじさんも相手を顧みないセックスをする人だった。(女を金で買う男が最低なのは道理だし、売る私も同じ穴のむじな)
⑥パワハラ
新しいバイト先でパワハラを受けた。上司の指示の矛盾を指摘すれば揚げ足をとるなと怒鳴られたし、人格を否定されたし、無賃での残業を強いられた。耐えかねて上層部に相談したところ異動してもらえ、今も勤めている。おかげさまで収入が安定し、売春からは足を洗えた。
【現在】
ギリギリ留年せずに大学に通いつつ資格の勉強をしている。抗うつ剤、抗不安薬、睡眠導入剤でおおむね安定しているものの、常に体が重く思うように動けない。理由もなく強い不安に襲われてどうしようもなくなることがある。
【増田を書いたわけ】
だらだらと半生を綴ったが、どんな事情があろうと差別は悪だ。被害者として同情してほしくはない。
私はこの世の男すべてを憎んでしまい、恐れてしまい、勝手に窮屈に生きている。本当は楽しく生きたいけれど、それが叶わないから死にたいと毎日思う。だから、男嫌いに折り合いをつけて(直すのは現実的でない)生きる知恵を貸してほしくてこれを書いた。痴漢とパパ活については話したいことがたくさんあるので、気が向いたらまた書く。
長い駄文を読んでくださりありがとうございます。助言いただけたらとても嬉しいです。
【返信 05/17 22:36】
・売春関連
成人男性でAVを観たことがない人はいないと思います。需要があるから供給する、それはどんな商売にも言えることで、私は自分の体を商品にしたことを恥じていません。何より趣旨は売春ではないのでお門違いです
・瞑想
性的指向とその人の考えは別物なので、好きな人としかセックスしたくないレズビアンは普通にいると思います。私も好きでない人とセックスをするのは不快ですが、お金と天秤にかければ諦められる程度でした。
【返信 05/18 17:18】
途中まで読んだことがありますが、未果子はすごくリアルなキャラだと私も思いました。セックスワーカー=①セックス好き ②生活困窮者のどちらかで語られがちですが、③男性嫌悪の裏返し、も多いです。私は②に③が軽く混ざっているのかと。
津島隆太さん『セックス依存症になりました。』第41話でも③が描かれていますね→https://wpb.shueisha.co.jp/comic/2019/02/15/108159/
・今のままでいいじゃん
冒頭に書いている通り生活に支障が出ているので何とかしたいと思っています。ミソジニーの男が嫌い→同類(ミサンドリーの女)になりたくない→男嫌いの自分が嫌い、という葛藤もあります。
世の中には「オシャレな人」と呼ばれる人種がいる。その人たちはモデルかもしれないし、流行に敏感なのかもしれないし、はたまたた自分の好きな格好をしているだけなのかもしれない。
しかし私からしたら、「オシャレな人」までいかなくとも「普通に可愛いorカッコイイ格好ができてる人」「普通に自分に似合う格好ができている人」はみんな「オシャレな人」なんだと思っている。
なぜなら、私は「“元”ダサい人」だからだ。今でも不安になるが、「普通にオシャレな人」くらいにはなれていると思っている。
なお、ここでは「そもそも普通とはなんなのか?」という議論は表題とかけ離れるため追求はしないでいただきたい。
興味ねぇーよ!って方も多いと思うが、しばしお付き合い願いたい。
私は三姉妹の長女で中高一貫の女子校に通っていた。(先に言っておくが、決してお嬢さまなどではない。読めばわかる。)そんな女子にまみれた生活をしていたにも関わらず、洋服にも化粧にも何一つ興味を持てなかった。
興味があるのは漫画とアニメと声優だけという所謂オタクであった。類は友を呼ぶもので、仲の良い友人たちも基本的には私と同じようなスタンスであった。そして残念なことに私はオシャレな同級生からはことごとく遠巻きにされるタイプであったのだ。
自宅では中高生が化粧は早いという母親の考えから化粧に関する知識は何一つもたらされなかった。服装のダサさを母親と妹たちから罵倒されることはあっても、だからと言ってこういうのが似合うとか、今の流行りはなんだとか、そういうことは一切教えてくれなかった。
そんな状況でオシャレが好きになれるはずもなく、オシャレに興味もなければ、何がオシャレなのかわからないまま中高時代を終えてしまったのである。
中高と違い毎日私服で通う大学は新鮮だった。一目で誰がオシャレなのかわかったし、ほとんどの同級生が化粧をしていることにも驚いた。化粧品が好きで集めるのが趣味、なんて子もいた。カルチャーショックである。
そもそも化粧品にまともに触れてこなかった私には<化粧品が好き>という感覚がわからなかった。え?そもそも化粧品なんてファンデーションと口紅しか知らないですよ?
だから、聞いてみた。なんで化粧品が好きなの?「お母さんが好きなんだよね〜!」
そんな私にさらに衝撃の走る事件が起きた。なんと、久しぶりに再会した中高の友人たちがみんな化粧をしているではないか!なぜ!
だから、聞いてみた。どこでお化粧を覚えたの?「お母さんが教えてくれたよ〜!」
(そうか…みんな母親の影響を受けるんだな……女の子にとって母親の影響ってすごいんだな……)
私はしみじみとそんなことを思っていた。では、私の母親はどうであろうか。
「大学生にもなって化粧もしないなんて!せめてバイトぐらいはしていきなさいよ!」
高校生が化粧しているのを見てグチグチ言っていた母親の口からそんな言葉が出るなんて。
しかも、「そもそもやり方がわからない…」そう答えた私に彼女は何も教えてくれなかった。
後日判明したのだが、母親は化粧は高校で習ってきたと思い込んでたらしい。母親の時代は高卒で就職する子も多く、学校でオフィスメイクの授業があったらしい。しかもわざわざ資生堂の人を呼んで。しかし、中高一貫の進学校にそんな授業はあるはずもなかった。とんだ思い違いである。
しかしそんな私も今は「普通にオシャレな人」になれたと自負している。きっかけは友人たちだった。
大学、そして社会人になってからできた友人たちは、オシャレに関心のある子たちが多かった。その子たちは私のオシャレへの興味の無さを心配して、似合う格好や最近の流行り、化粧品の知識などなど私に叩き込んでくれたのである。
その子たちに感化され、私もオシャレに興味が湧いたし、何より楽しいと感じることができた。今ではちゃんと自分で情報収集もするし、自分に似合う格好や色も知っているし、お化粧だってする。友人たちには感謝しかない。
大抵の女の子は一番身近な母親から、または私みたいに友人たちから、オシャレとはなんぞや?ということを学んでいくのだと思う。男の子だって例外ではないだろう。
もちろん、母親や友人だけじゃなく父親の影響を受けた人もいるだろうし、雑誌やテレビのモデルに影響された人もいるはずだ。
そうやって影響されて、自分なりのオシャレをしてみた時の周りの人たちの反応が私は一番重要だと感じている。
「今日すごくオシャレだね!」
「その格好も良いけど、私はこの前会った時の方が好きだな!」
と、そう“ポジティブ”に返してくれるだけで嬉しいのだ。
そういう言葉かけをしてくれる人が周りにいるか。それはオシャレをする上でかなり重要で、そうやってその人なりのセンスが磨かれていくのだと思う。それに、ただその一言が、その人の肯定感にも繋がってゆくのだ。
ここまでを通して私は
と感じたのである。
もし自分の周りで、最近オシャレを頑張ってるな、いつもオシャレに気を配ってるな、と思う人がいるなら、ぜひ一言声をかけてあげてほしい。
( 2019年春アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その2 からの続き )
戦争で生まれた兵器の再利用。「魔法少女特殊戦あすか」的な感じ。戦争のため、魔法によって生み出された兵器「妖精兵」がテーマ。戦争が終わり御役御免なっちゃったので新しいお仕事を探す羽目に。存在自体が違法扱いになってるところや、体よく利用される姿は「PSYCHO-PASS」みたいな感じ?特に本作は2話から公安の職員としていろんな調査に駆り出されるところも刑事ドラマっぽさを感じる。でもあっちは「一般人」と「サイコパス」がグラデーションであるという点で明確に異なる。
なんかファンタジーモノやりたいね→パーティ全員暗黒騎士って面白くね?→でも悪魔(邪神)って何なん?→いっそ妖精にしようぜ→じゃあそれで とのこと。グリムガルとの関係でお世話になった十文字青がシリーズ構成として参加していたり、劇伴をノーネームが担当していたりする(ちなみに制作はグリムガル:A-1 これ:PA)。作中で挿入歌を流す演出も健在。あれめっちゃかっこいいよね。こないだニコ生ライブ見たけどめっちゃ凄かった。
世界観はグリムガルと比べてリアル寄り。「妖精にまつわる部分のみファンタジーだけど、それ以外は全部現実と同じにしたい」というコンセプトらしい。一応、ちょい昔の西欧が舞台。背景はいつものスタジオ・イースター。美術監督は東潤一が担当。相変わらず石畳がエロい。キャラクターデザイン、衣装、小道具まですべてリアル志向。非常に印象的なのが、ボルトアクションライフルを撃つたびリロードする主人公。ほぼすべての射撃シーンにてリロードモーションまできっちり描かれている。手での操作も排出される薬莢も、SEも明らかに拘ってて「ここはファンタジー世界じゃなくて、僕らの知ってる世界線なんだぜ」っていう暗示みたい。
その妖精だけど、あんまり可愛くない(人間に宿る前は可愛いんだけど)。「あ!こいつあのゲームで戦ったやつだ!」みたいな禍々しいデザインで、それこそ妖精というより悪魔みたい。こいつダクソにいなかった?
監督が「JOJOの奇妙な冒険」でお馴染み鈴木健一なので、戦闘シーンはスタンド使い同士の戦いに近い。ただ「ダイヤモンドは砕けない」以降に見られるような「主人格の心を反映した能力」みたいなやつではなく(妖精だからね)、より直接的な戦闘能力を持ってる。殴るのが強い、衝撃波でぶっ飛ばす、強力な弾丸を放つ、暗殺する、etc。作中で妖精の能力は詳しく解説しないので、公式サイトを見てね。JOJOと決定的にに違うのは、人間自身も戦闘に参加していること。主人公はボルトアクションライフル、バディは双剣、フォーマンセルのときは+スナイパー、スポッター。3DCGでゴリゴリ動く妖精と作画でゴリゴリ動く人間の乱闘凄かった。
公式チャンネルでは解説動画シリーズ「ふぇありーんごー」を毎週公開している。まさかのいらすとやコラボである。内容はだいたいあってる。専用新素材もあり、ちょうど素材を切らしていたいらすとやフリークは要チェック。「仮にオーダーメイド素材を沢山使っても、必ず”いらすとやで再現してみたシリーズ”みたいな感じになる」という知見を得た。
もう一つの聲の形。ショートアニメ。制作はシルバーリンクとの共同制作でよく見るCONNECT。元請けは初?監督は「CHAOS;CHILD」「異世界食堂」とかでおなじみ神保昌登。ちなみに神保さんが来年のアニメ「へやキャン」の監督を務める(1期のOP絵コンテを担当したよしみかな)。
人と言葉で喋ろうとすると「はわわーっ」ってなっちゃうので、「もう一つの声」で喋る女の子のお話。「GO!GO!575」よりも575してる。余談だけど先のアニメ「かぐや様は告らせたい」では何気にセリフを575にまとめてテンポ感を出す演出を多用してたので、チェックしてみてね。
主人公かわいい。人前でしゃべれない割に575ならめっちゃ積極的になる感じ。あとセリフがないぶん表情で魅せてくる。笑顔がかわいい。あのちょっと抜けてるとこが良いよね。声は花澤香菜(ファルセットの方)。最近は地声増えてきた印象。パンドーラとかよりもいとかはたらく細胞とか五等分とか。声でいうと先輩を演じる矢作紗友里の矢作紗友里感が非常に強い。ここ最近で一番ツッコミがキレッキレ。
毒島くんに限らず、口下手なキャラと主人公の対比良いよね。筆談(しかも文字制限あり)で思いの丈を全部喋っちゃう主人公が羨ましい。
はるか昔から語り継がれるゲーム原作。エグゼクティブプロデューサー:志倉千代丸。というわけで平行世界を舞台にしたSFアドベンチャー。制作は去年「ISLAND」制作のfeel.。SFモノにご執心なのだろうか。
「2クール全26話のアニメでは、原作ゲームに出てくる全キャラ、全ルートを描いていく」と公式アナウンスがあった。1話は伏線パート。印象としてはそれこそシュタゲみたいなガチガチのSFやんのかなー、的な。「もし平行世界に干渉すると、何が起こるんだろう」みたいなところを掘り下げていくお話。時空を操る系主人公の中ではトライアンドエラー方式を採用してて、よくわかんないけどやってみっか!精神に溢れている。ISLANDのセツナより前のめりな主人公。その割に言い回しがクレバーなところが好き。
feelということで、キャラデザは「この美術部には問題がある!」の人。ジト目かわいい。そして何かとfeel作品と縁のある小澤亜李。この美(主人公)、ヒナまつり(主人公)に続き本作で表題のヒロイン役。1話で四散しちゃったけど再登場は暫く先とのこと。
監督は「ゼロから始める魔法の書」監督の平川哲生。多分本作も監督とシリーズ構成を兼任してるみたい。ゼロ魔でも見られるような女の子とノリの良い掛け合いすき。ちなみにゼロ魔並みに涼しい顔して下ネタを自重しないスタイル。
あと2話の「民主主義は手順の政治よ。事後承諾なんてもっての外だわ!」のパワーワード感が強い。先のクールで社会派パワーワードを連発したアニメ「えんどろ~!」に引き続き、今期のMVPはこれかも。
視聴者参加型総合エンターテインメント。アイドルたちの青春を描く。そしてジャニーズのキンプリとは関係がない。本作はプリティーリズムシリーズの系譜にある作品。
・現在、その後継シリーズとしてプリチャン(2期目)が放送中。
で、プリリズのTVシリーズ内で登場した男性アイドルグループを主人公とするスピンオフ作品がこのキンプリ。元々は劇場公開作品で、2016年に劇場版1作目、2017年に劇場版2作目、そして現在3作目が公開されている。TV版の内容としては、現在公開されている3作目を再編集したもの。劇場版1話→TV版1〜2話相当?で合ってますか?教えてすごい人。なので、過去作を追いかけるなら劇場版を見ればいいはず。
そういうわけで、基本的に劇場版(とりわけ応援上映)として視聴者が参加することを前提に作られている。冒頭のアレとか。応援上映の様子が0話の中で取り上げられているけど、めっちゃ楽しそう。その気になればTV放送版でも同じことができるので、ライブシーンに出てくる主張の強い観客を参考に叫んでみよう。歓声の内容が具体的で草。
1話はざっくりこれまでのあらすじを追ってるので、初見でも大丈夫だった。2話はかなりヘビーな人間ドラマになってて、オケ中心のエモい劇伴も相まって見入っちゃう。やっぱり山ちゃんマジすごい。
すごい。あらゆる飛び道具を駆使して想像の限りを尽くした演出。というかカオス。演出は他のプリリズ作品に引き続き京極尚彦(「宝石の国」監督等でおなじみ)、乙部善弘、今中菜々。ショーをテーマにした作品だと「レヴュースタァライト」もミュージカル作品だけれど、あっちが舞台少女vs舞台少女のオーディションなのに対して本作はショーなので綺羅びやか。2話のショーは、散々悩み倒した末に見出した自己を表現するっていうシナリオの流れでめっちゃかっこよかった。
とうらぶっぽい聖☆おにいさん。人間に化けて人間界で生活する仏様の日常を描く。そのとき、聖☆おにいさんみたいなことが起こった。
DMMのゲーム原作。シリーズ構成がDMMつながりでとうらぶ(花丸)の脚本を担当した吉田恵里香。なんか花丸っぽさがある。
仏のお仕事を通して描かれる宗教観が面白い。仏教の勉強してないのでよく分かんないけど、基本は仙狐さんみたいに人間の負の感情を祓うお仕事。が、「何でもかんでも祓ってしまうのは良くない」というバランス感覚も同時に描いてて、改めてその宗教観に興味が湧いた。2話では動物園の倫理に触れてたり。でもあんまりシリアスに寄り過ぎない感じなので、日常アニメとして楽しめそう。IT音痴のおじいちゃんがいるのはまだしもデイトレはさすがに笑う。てかそのPCいつのだよ!
音楽は日常アニメですっかりおなじみ藤澤慶昌。ほぼ寺で日常生活してるだけなのに凄く風情がある音楽は「宝石の国」劇伴に近いものを感じる。
全体的に作画がかなり安定している。それこそとうらぶ(動画工房)くらい。制作は旭プロダクション(下請けでよく見るとこ)で、年1くらいしか元請け作品が無いようなところなんだけど、実は大手並みにマンパワーのある会社なのかな。最近だとかぐや様の千花ダンスに動画で参加してたりする。アクションシーンめっちゃ動くやん。
スマホゲーム原作。女子校の野球部をテーマにしたスポ根。まさかの硬式。硬球ってめっちゃでかいイメージなんだけど、女子でも持てるんだろうか?
1話のあらすじ…初心者が初めて野球に触れる→あれ、意外とおもしろい→みんなで同好会つくろ!→生徒会「不許可」→なんでー!? まで。生徒会のくだりまで1話でまとめたあたりに「王道中の王道でやってやりますよ!」という気概を感じる。
監督は「南鎌倉高校女子自転車部」の工藤進。両作品ともスポーツものとして序盤の流れは割と似てるけど、こっちのほうがガチ感が強い。ゼロスタートな部分は一緒だけど、
みなかま:「スポーツバイクってどういうもの?」という初心者向け(そういう趣旨のCパートもある)。最終目標が自転車部としての活動継続。
「野球を楽しもう」という角度で野球部を描く作品ってかなり珍しい気がする。 女子x野球といえば「大正野球娘。」だけど、あっちは1話副題「男子がすなるという、あれ」の通り「男がするような野蛮な競技を女がするなんてとんでもない!」とか「今の時代、女性に学歴なんて必要ないでしょ?」みたいな時代の流れに対する反骨が一つの大きなテーマだったの対して本作はそういう路線ではなさそう。強いて言えばリトルリーグ時代の回想で男子についていけない女の子っていうシチュはあったけど、あれは「自分はみんなほど野球が得意じゃないっていうパーソナリティを持っているんだ、という自覚が芽生えるシーン」という文脈っぽいよね。男vs女という構図はあんまり前面に出さないスタイル。だからこそ敢えて硬式を選んだのかな。それにしても2話エモかった。得手不得手の話とか、自分の得意なモノを優先した結果楽しさを見失ったとか、「楽しい」という理由で集まり始めるメンバーとか。EDのマッキーエモい。やっぱりいい曲だよね。先のレイトン教授の娘さんもEDがマッキー作曲だったのでこれから徐々に見る機会が増えていく可能性あるかもね。
Netflix独占
癒やし全フリのストップモーション芸術。ショートアニメ。制作はドワーフ。
社会の中ですり減った心を癒やすリラックマ。仙狐さんで描かれている「リアルな社会人(男性)」とこっちの「リアルな社会人(女性)」どっちもわかり味が深い。仙狐さんがおばあちゃんなのに対して本作はむしろ立場が逆で、「あんまり言うことを聞かない息子」みたいな感じ。でも憎めない。
ストップモーションアニメとしてはかなりヌルヌル動いている。公式ようつべ動画でメイキング映像が公開されてるんだけど、それによると作品全体で約22万コマとのこと。制作に2年かかったらしい。表情も丁寧に作られててびっくりした。細かいジオラマも良く出来てるし、太陽光線の角度まで計算されている。主人公の表情も相まって夕方のシーンがエモい。EDのスキップめっちゃすごかった。
あだち充の漫画原作。冒頭からタッチのネタバレがあるので注意。タッチでおなじみの高校が舞台ではあるけれど、時代の変遷によってすっかり強豪ではなくなった野球部がもう一回甲子園に返り咲くために頑張るスポ根。同じ世界線とはいえストーリーにガッツリ絡んでくるわけでもなく、あくまでフレーバー要素に留めてるみたい。2クールくらい放送するのかな。
ナレーションが日高のり子さん。めっちゃ丁寧な解説が付いてるのでタッチ見たことない人も安心して観てね。本作における日高のり子さんは「この世界の母」的ポジなので、お母さんに見守られながら描かれる世界全てに優しさを感じる。お母さんかわいい。モブもかわいい。男子も女子もかわいいキャラデザ。強いて言えば新旧エース対決くらい?
中の人ネタで言うと、主人公兄弟(兄と妹)を演じるのが内田真礼/雄馬姉弟。最近かなり共演する機会増えたよね。自然な(コミカルな声調を抑えた)演技がリアルな学生の日常っぽくて好き。特に内田真礼はピーキーなキャラを演じている作品が多い印象だったのでギャップを感じた。本作は(しばらく)会話劇がメインなんだけど、漫画のコマをモチーフにした演出で時系列を行ったり来たりするシーンとかテンポよく話が進んでいく上に見てて楽しい。
回想シーンで言えば、冒頭の回想シーン。「ここは時系列的に昔の話ですよ」を表現する方法としてよく使われるようになった「16:9→シネスコサイズにアス比を変える演出」に対して、「16:9→4:3にアス比を変える演出」になってるのがエモかった。
ここに限らず、ちょくちょくタッチリスペクトを挟んでくる。ナレーションもメタネタをガンガン突っ込んでくるし、吹奏楽部の演奏とか(リアル世界ではありふれてる出来事なんだけど)あえてアニメ内でこれをやるっていうのがエモい(演奏は公式で募集をかけている。2話は青学高等部の吹奏楽部による演奏)。
卒業して数年のOG。タイトルの「東大の植民地」は、大学合格時に塾の先生から言われた言葉。
今年の東大入学式の上野千鶴子による祝辞がTwitterで流れてきたので読んだ。その中でも、
「東大には今でも東大女子が実質的に入れず、他大学の女子のみに参加を認める男子サークルがあると聞きました。わたしが学生だった半世紀前にも同じようなサークルがありました。それが半世紀後の今日も続いているとは驚きです。この3月に東京大学男女共同参画担当理事・副学長名で、女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。」
という箇所に色々と思い出すことがあったので吐き出す。
やっぱり私が入学した時にもそういうインカレサークルが少なからずあった。新歓で渡されたビラに、男子は東大のみ、女子はうちの大学やほかの女子大の学生で構成されている、と明記してあるのだ。当時ピカピカの大学一年生だった私は死ぬ程ムカついた。だって「自分たちより劣った存在が欲しい」と言って、そういう都合のいい存在として自分たちを見ているのだ、としか思えなかったから。
特に記憶に残っているのは、「部長」の他に「女部長」なる役職が存在するサークルだ。もし男女それぞれでまとめ役が欲しいんだったら、「男部長」「女部長」とすればいいのに。東大男子でなければ、ちゃんとした「部長」にはなれないのか、と愕然とした覚えがある。高校も女子校だった私にとって、それは初めて身近で目撃した女性への差別だった。
もちろんインカレサークルの全てがそういう形態をとっているわけではなく、東大女子もいれば他大男子もいる、というようなところもたくさんあったけど、私としては男女混合のサークルに入ると「女」としての役割を果たすことを期待されるんじゃないかと思えてしまって、結局学内の、女子しかいない小さなサークルに入った。
一番腹が立ったのは、うちの学生自身が、そういうサークルに平気で入り続けているということだった。ふだんジェンダーがどうの女性の活躍がどうの言ってるのは結局建前だったんかい。同期にも「女子大だと出会いがないから」と言ってインカレサークルに入った人がたくさんいた。私が感じたような違和感は、野暮なもの、世間知らずなものだった。みんなそんなこと気づいていなかったのか、それとも気づいていたけど無視していたのだろうか。いずれにしても、友達が入ったサークルをdisることになるので、私もこのことについては蓋をして、やがて忘れていった。
今回の祝辞を読んで、(あれは「東大女子がサークルに入れないこと」にフォーカスした発言だけど)私の感じていたことは決しておかしいことではなかったのだと言ってもらったようだった。あの時ほとんど誰にも言えなかった気持ちをやっと外に出せるような気がして、こうして増田を書いている。
今年の新歓はどんな感じだったんだろう。祝辞に「女子学生排除は「東大憲章」が唱える平等の理念に反すると警告を発しました。」とあるから、少しは改善されていたらいいのだけど。