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はてなキーワード: 淡々とは

2024-07-20

anond:20240719234825

バンドと同じでこいつと組むのはビジネスと割り切って淡々冒険する方が長く続けられることに気付かないとは、青いな。

2024-07-17

自死した人の無念を晴らす、のはやめて欲しい

兵庫県知事パワハラ有無はちょっと置いておいて

一般的自死した人が主張したことを生きてる人が真剣に取り合うのはやめてほしい

これが広まると自死社会的有効手段として確立してしまうし

自死することがみんなのためになる」

といった同調圧力にもなりかねない

かに殺された人の無念を晴らす、というのは分かるけれど

その対象自死にまで拡張するのは危険だしやめるべき

兵庫県知事については自死とは関係なく淡々百条委員会設置を進めて追及してほしい

2024-07-16

日本製作のドキュメンタリー

投稿者見解解釈や述べず事実淡々と伝えるパターン多いけどマイケル・ムーアなのは日本だと流行らないのか?

「選挙」って映画なんかカットが異様に少なくて垂れ流しに近かったから何度も寝てしまった

スマートフォンを片手に持ちながら、面倒くさそうな表情で手コキされるシチュエーション想像してみてほしい。無造作スクロールする指先と、淡々とした目線に、なんとも言えない魅力が漂う。そんな中、突然電話がかかってくる。

「え?いま?ふつうに家だけど~」と、手コキを続けながら軽い口調で電話に出る彼女。その態度に少しばかりの緊張感と刺激が加わる。

「ともだち?」と尋ねると、通話相手にバレてしまうのではないかと、顔をしかめ、怒りを込めてちんちんをギュ~~~~っと握りしめる。その瞬間の彼女の表情や、無言の圧力に隠された感情が、シチュエーション全体をより一層深みのあるものにしている。

何気ない日常の一コマに、隠された感情と緊張感が交錯する瞬間の美しさを感じてほしい。

2024-07-13

2.5次元の誘惑 (アニメ)

2話から急に失速した。いきなり消化試合に入ったというか、原作淡々とこなしてる感じ。とりあえず制作に愛が無いのは判った。ガチャ外れっすね。

リサが癖のあるキャラなんだから2話でじっくり定着させて、3話を全部ミカリ回で良かったんじゃないか。多分夏コミ終わりまでやるだろうし忙しいのは判るけど、キャラもっと大切にしてくれ

2024-07-12

anond:20240710202315

ワロタ

しかにひ〇ゆきさんの影響だろなあ

ひろまろさんは2ちゃんねるといい、結局社会マイナスをもたらしたまま人生走破しそうやな

「先程回答した通りです」「こういう意味質問されていますでしょうか」って真顔で淡々と言えば良いところを、大袈裟言葉を被せながら「えっ?えっ?さっき言いましたけど?(苦笑)えっ、どういうことですか?(苦笑)えっ?えっ?」みたいなのがひろゆきと同系統典型的煽りクソ野郎って感じ

2024-07-11

伯母が他界した

実家に行ったら遺影じみたものが置かれていたので、父に聞いたら「ああ、10日ぐらい前に」とサラリと言われた。葬式とかやらないの?てかなんで私に連絡が来ないの?と思ったが、父と伯母の兄妹は、互いが寡黙な性格で連絡を取り合わないような希薄すぎる関係性だったか別に違和感はなかった。私も冷たい人間からなのかもしれない。


伯母はずっと独身だった。伯母は実家祖母暮らしていて、私は数回しか会ったことがない。実家家族で行ってもただ黙ってお茶を出すぐらいの人だったので彼女性格はよくわかっていなかった。子どもとしても少し不気味で、祖母の家に行くのは気が進まなかった。祖母20年ほど前に他界し、それから一人暮らしをしていたと聞く。


様子が変わったのは10年ぐらい前。深夜、突然伯母が我が家にやってきたのだ。「ごめんくださーい」みたいな感じで。相変わらず無表情だったけれど、目の焦点があっていないような。「隣人が私を監視しているから逃げてきた」「電車に乗っててもドローンで追いかけてくる」「ずっと私の悪口を言っていて本当に怖い」などと言うので、瞬時に「あ、統合失調症だ」と悟った。父は伯母の異常な雰囲気を前に絶望したのか、通常運転なのかよくわからないけれど、寝室に戻ってしまった。父の淡白さに呆れながらも、私はこの夜初めて伯母とまともに対峙した。彼女リビングにちょこんと座りながら淡々自分体験したことを語った。そして最後に「結婚していないというだけで、どうして私は責められなくてはいけないの。あなたなら、わかってくれるわよね?」と言われた。


心底驚いた。ずっと独身なことに劣等感を覚えていたということに。


彼女が私に同意を求めたのは、独身仕事に追われる毎日を過ごしている私の近況を父から聞いていたからだろう。自分の姉は早々に結婚して専業主婦になっていたから、私に対して余計に共感する点があったのかもしれない。そして、伯母と私は同じ大学を出ていた。


私はそれまで「1人で生きられるようになりたい」と強く願っていたものの、その果てにあるのは伯母の姿なのかと思うと、ぞっとした。私は結婚や家庭を持つことが成功だとは思わない。でも、伯母の世代だとそうはいかないかもしれない。伯母は大学を出てから仕事についたものの、ぱったり仕事をやめてしまい、ずっと実家祖母暮らしていたらしい。彼女が私の前でずっと無言だったのは「兄の成功の証」である「家庭」を見せつけられて、じりじりと自尊心が削られていたからなのかもしれないし、祖母から「お前はなぜ結婚できないのか」と問いただされていたかもしれない。テレビワイドショー芸能人結婚ニュースで溢れているし、ドラマを見れば結婚こそがゴールのように描かれる物語跋扈していた。おそらく伯母にも友人はいたはずだが、多くが結婚していき、疎遠になったのだろう。実家に取り残された伯母は、少しずつ精神が崩れて、病に至ったようにも見える。すべて想像しかないけれど。


幸か不幸か、私は心療内科に通っていたのですぐに伯母を向かわせ、その後病院転々とした。さら認知症発症し、施設に入っていたというわけだ。ここ10年は、意識が混濁状態でほぼ意思疎通はできなかった。それでもしぶとく10年を生き抜いたのだから生命力は強かったのだと思う。


そして、先日息を引き取った。伯母とはほとんど会話したことがなかったものの、自分人生観を大きく変えられた。彼女はどれほど「結婚」の呪いに蝕まれたのだろうか。想像すると胸がぎゅっとしめつけられる。あなたを悪いなんて思っている人なんていないよと言ってあげたかった。彼女人生幸せだったのか? そんな野暮なことを考えては、自分もっと関わるべきだったかもしれないと後悔の念が湧き上がる。


孤独は人を狂わせ、人は独りでは生きていけない。伯母は私の肉体に深く刻みつけた。

2024-07-10

anond:20240710200247

「先程回答した通りです」「こういう意味質問されていますでしょうか」って真顔で淡々と言えば良いところを、大袈裟言葉を被せながら「えっ?えっ?さっき言いましたけど?(苦笑)えっ、どういうことですか?(苦笑)えっ?えっ?」みたいなのがひろゆきと同系統典型的煽りクソ野郎って感じ

あと、古市との問答で聞かれてること本気で理解してないならマジでコミュニケーションに難がありすぎる

そもそも自分真意が伝わってないなら、表現を変えたり「先程も申しましたが~」ともう少し噛み砕いて相手に伝わるように言い直すのが常識的人間なのに、意志疎通の不十分さや誤解の全責任相手に負わせようとするのがマジで終わってる

自然言語で喋る以上は多少の曖昧さを含みながら歩み寄って相互理解を深めていくのが普通なのに、石丸自分からボールを拾いに行こうとは一切せず、自分の足元の極狭領域から出たボールを全て相手責任に押しつけようとするのがクソだし、そんな人間とまともな議論は成立しない

つーか石丸の回答もめちゃくちゃフワッとしてるし、周りの人間がそれを頑張って拾いに行ってる部分も相当あるのに、それを「つまりこういうことですか?」「いや全然違いますけど(苦笑)」ってお前張り倒したろかってなるだろ

なんか本当につまら時代よな。結論は出たので乗り遅れた皆さんは余生を淡々と這いつくばって下さいっていう風潮

2024-07-08

anond:20240708101114

「いえ、そういう意味では言っていないと思います」「こういう意味質問されていますでしょうか」って真顔で淡々と言えば良いところを、大袈裟言葉を被せながら「えっ?えっ?…ですけど?(苦笑)えっ、どういうことですか?(苦笑)えっ?えっ?」みたいなのがひろゆきと同系統典型的煽りクソ野郎って感じ

あと、古市との問答で聞かれてること本気で理解してないならマジでコミュニケーションに難がありすぎる

自分真意が伝わってないなら、表現を変えたり「先程も申しましたが~」ともう少し噛み砕いて相手に伝わるように言い直すのが常識的人間なのに、意志疎通の不十分さや誤解の全責任相手に負わせようとするのがマジで終わってる

自然言語で喋る以上は多少の曖昧さを含みながら歩み寄って相互理解を深めていくのが普通なのに、石丸自分からボールを拾いに行こうとは一切せず、自分の足元の極狭領域から出たボールを全て相手責任に押しつけようとするのがクソだし、そんな人間とまともな議論は成立しない

つーかお前の回答もめちゃくちゃフワッとしてるし、周りの人間がそれを頑張って拾いに行ってる部分も相当あるのに、それを「つまりこういうことですか?」「いや全然違いますけど(苦笑)」ってお前張り倒したろかってなるだろ

2024-07-06

anond:20240706085228

まあ子育て自体お金もその他のコストもかかることだから、札びらで引っ叩くなら全額補助でやっとトントンじゃん…?

それ以外のインセンティヴっていうのもあるから人は子をもうけて育もうとするわけで、それってなんなのかな?っていうとこにもうちょっと目を向けてもいい気はする。

みんながそうするからとか女の幸せとかそういうことじゃあなくて、もっとこう…なんか子をもうけることの成功体験とかをプッシュするとか?わかんないけど。新しいロールモデルっていうか。

それだけじゃダメだろうから札と同時進行でやることになるだろうけど。

そんでその札じゃないインセンティヴこそが産む機械ではなくて、自分意思で子をもうけ育てるんだっていう意識になるんじゃないかなあ…そのほうが子育てに対する取り組みとか意欲も変わってくるから教育も行き届きやすいとかもあるかもだし。

まあでもアンチナタリズムとかが結構叫ばれてきた感じとか考えると、今は人類は減少するのが正しいのかもしんないけど。

生物には本能的にそういう個体数調節機能が備わってる気がするし。

まあでもそれにしてもソフトランディング大事だしな。

別にそこ女がどうとか考えなくても、淡々とやれることやればいいんじゃないすかね…

2024-07-05

anond:20240704230842

なんてったってPMスケジュール管理技術選定もロクにできなかった

最初の時点で淡々とこれを共有・フォローを求めれば良かったのでは?

2024-07-04

カバオのせいで会社クビにされそう

ホントまじふざけんなよ。

事の経緯

俺はIT系会社勤務。

御多分に漏れず、リモートOK。社内のコミュニケーションツールSlackという最近流行の感じの会社

ウチの会社はこのSlack運用ルールがかなり緩くて、プロジェクトチャンネル以外にも、趣味サークルだったり突発飲みだったりのチャンネルを立て放題だった。

俺は同期だったりプロジェクト過去絡んだ人だったりの雑談チャンネル作って、愚痴ったり不満言い合ったりしながらのほほんと仕事してた。まぁ、今回これが災いしたんだけど。

事の発端は数か月前の月一の全社会議に遡る。ちょうどその頃、アサインされてずっと雲行きが怪しかったプロジェクトがとうとう炎上し始めた頃だった。

何処でもそうなんだろうけど、ウチの全社会議では会社経営状況と、各部門の案件状況の説明、その他全社連絡事項的なことが語られる。

で、プロジェクトが絶賛炎上中だった俺はイライラしながら話を聞いていた。

そしたら、社長の口から仕事論」的なことが話された。

要するにこういう事だった。

プロジェクトメンバープロジェクト責任感と使命感を持たねばならない。

PM責任押し付けず、積極的業務に取り組んでほしい。

・より技術的に挑戦的な業務に挑んで欲しい。

…。わかる…。わかるさ…。それが大事なことはわかる。なんなら新卒だって大事だと思うだろう。

しかし俺は我慢できなかった。なんてったってPMスケジュール管理技術選定もロクにできなかった結果、俺のプロジェクト炎上し、終わらぬ残業休出で疲れ果てていたのだ。

俺は救いを求めて俺の立てた雑談チャンネルを覗いた。案の定メンバーから不平不満が書き連ねられていた。

俺も俺の思いの丈を暴露しよう。そう思ったが、その時ある名案が浮かんだ。

俺は社長が全社会議で語った内容をそのまま、チャンネルに投下した。ただし、下記のようにして。

   ∩ _ ∩     人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
  / \ / \   <  プロジェクトメンバープロジェクト責任感と使命感を持たねばならない。   >
 | (゚)=(゚) |   < PM責任押し付けず、積極的業務に取り組んでほしい。           >
 |  ●_●  |   < より技術的に挑戦的な業務に挑んで欲しい。                  >
 /       \  <                                       >
| 〃―――-ヾ  | <                                       >
 \___二___/  <                                        >
              YYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY

はたして、投稿したポストに瞬く間につく「草」スタンプチャンネルでは大受けだった。なんてったって天下のカバAAである

俺は味を占め、プロジェクト顧客への鬱憤をぶつけるように、全社会議がある度に社長上長、果ては顧客セリフカバAAに喋らせることに心血を注ぐようになった。

上長バレへ

しかし俺とカバオの蜜月はそう長く続かなかった。

ある日、というか先日、上長会議室に呼び出された。

俺は、「昇進か?それともプロジェクト移動か?」と呑気に会議室に入った俺に、上長会議室備え付けのモニターで俺の雑談チャンネル投稿されたカバAA達を淡々と見せつけてきた。

上長は元々感情をあらわにする方ではなく、正直怖いと思ったことはなかった。だが、俺のカバ作品達を見せられてヘラヘラしていた俺に、「笑ってる場合じゃないよ?」と吐き捨てるように言い放ち、俺は事の重大さを自覚した。

上長感情の籠らない口調で、淡々と次のようなことを語った。

・君の投稿については社長も全て把握している。

・今後個人でのチャンネル作成上長の認可を必須とすることにした。

顧客まで貶すような人を今後もプロジェクトアサインさせられない。プロジェクトの引継ぎ資料作成しておいて。

・君と違って皆真面目に会社のことを考えて就業している。それを茶化すような投稿をする神経が分からない。

会議室から出され、自席に戻った俺を待っていたのは、同僚からの冷たい目線であった。

「お前のせいで面倒くさいことになった。」皆、そう無言で訴えていた。

そして現在

かくして俺は今週いっぱいで社内ニートが確定した。俺の後釜にはピアスイケメン新卒が入るらしい。なお、そいつ炎上案件に突っ込まれる要因となった俺のことをボロクソ言ってるんだそうな。

というか、俺のクソレス監視するなら炎上案件スケジュールかについて管理しろよ。意味わからん

社内ニートだともう会社ライフ絶望的かね?給料以外に魅力のない会社だったから正直別にいいけど。

しかし、これが炎上案件を頑張った結末とはね。ともあれ俺はカバオを許さない。

百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

https://anond.hatelabo.jp/20240703191053

ワイ、昨日書いた増田が250以上ブクマされ、ビビり散らかす。まあ逆張り背伸びしたい勢は想像以上にいるってことなんだろうか。それにしても「百年の孤独文庫マジで見つからんな、4件本屋行ったが見つからん。だからまあアレだ、今度は“「百年の孤独文庫版売ってないのでもういっそ「百年の孤独」は読まないで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学”というテイでお薦めするわ。逆張りしてる/したいやつ、そもそも百年の孤独」読まんよな。

アウグスト・ロア=バストス/吉田秀太郎「汝、人の子よ」(パラグアイ)

まず名前カッコよすぎだろ、アウグスト・ロア=バストスって。ラテンアメリカ小説家で一番カッコええよ。まあそれは措いといて、これはパラグアイ現代史とかそういうの描いてんだけど、語り方がめちゃ混乱してる。1人称で進んでたと思ったら3人称語りになったり、日記文章出てきたり。時間軸もめっちゃ変わる。何かググったらロア=バストス、映画脚本家でもあったらしいけど、脚本っぽさが違和感理由かもしんない。こういうわけで読んでて何回もは?とかなるけど、その錯綜っぷりがパラグアイ現代史なのかもね、知らんけど。

オスカール・ナカザト/武田千春「ニホンジン」(ブラジル)

そう、日系ブラジル人ナカザトさんが書いた日系移民についての小説月並みなんだが日本の知られざる歴史ってやつを、ある移民家族史を通じて教えてくれてめっちゃ面白いよ。これ読んでたら、戦前かにブラジルだけじゃなくパラグアイとかペルーとか、あと他の地域の国とかに行って生きたり死んだりしてた日系移民めっちゃ多かったんだろうなとかしみじみしてしまったわ。水声社から出てる現代ブラジル文学コレクションで一番好きやね、これが。

マリオ・レブレーロ/寺尾隆吉「場所」(ウルグアイ)

ある時起きたら見知らぬ部屋にいて、ドアを開けたらまた別の部屋が広がっていて、その部屋のドアを開けたらまた別の部屋が広がっていて……こういう悪夢みたいな状況を描いた作品がこれなんだけども、こっからまた別の意味で変なことが起こっていって、変なことのバーゲンセールが開催されながらも文章結構淡々としてて、この素っ頓狂さをどこまでも真顔で書いてる作者の顔面自然と浮かんでくる。訳者によるとウルグアイは“奇人の国”らしい。これ読むと、まあ納得や。

ソル・ケー・モオ/吉田栄人「穢れなき太陽」(マヤ/メキシコ)

これはラテンアメリカ先住民の1つ、マヤ人の小説家が書いた小説集。マヤ語とスペイン語の2か国語で、先住民社会とか女性差別とかそういうのを描いてる。マヤ人の社会やら文化やらについて当事者が書いた本は少ないし、そういう意味でもかなりオススメ。ていうか俺は、ラテンアメリカ文学の入門としてこの人の作品も出てる「新しいマヤ文学」がマジでうってつけだと思ってる。フェミニズムやら、ファンタジーやら、魔術的リアリズムやら色々てんこもりで、薄めでしかも字もデカいから読みやすい。図書館とかじゃスペイン語文学の棚じゃなくて、海外文学最後のその他の文学の枠に置いてある時多いから注意な。

 

エリコ・ヴェリッシモ/澤木忠男「大使閣下」(ブラジル)

ラテンアメリカ文学好きは“三大独裁者小説”って聞いたことあるかもな。カルペンティエールの「方法異説」とロア=バストスの「至高の我」とガルシア=マルケスの「族長の秋」ね。この本はそこに並んでもいいようなブラジル小説だけど、またクソ分厚いわ、出した出版社がそこまで有名じゃないわで。日本じゃ全然知名度がない。てか翻訳過程オモロイ。訳者、実は三菱UFJ銀行の元理事で、若い頃にこの本読んで感銘を受けて、50年越しに翻訳したらしい。すげえ執念だ。まあこれは俺の文章より、ラテンアメリカ協会書評読んだ方がええ。https://latin-america.jp/archives/55186

ソル・フアナイネス・デ・ラ・クルス/中井博康「抒情詩集」(メキシコ)

前にスペイン語勉強してた時、メキシコの人に「スペイン語話者モテたいなら、この詩人を読んでスペイン語での口説き方を学べ」って言われてこの人を教えられた。で、図書館行ってとりあえず見つけたこ日本語版の詩集読んでみたんだが……いや全然そういうのじゃなくね!?一体全体何を以てこれ読んで口説き方を学べと言ったんか、それともジョークで言ったんか、マジ分からんが、詩を諳んじられればメキシコひいてはスペイン語圏でモテるってことかね?日本じゃ現代短歌読めればモテる、みたいな。

マヌエル・プイグ/木村栄一「このページを読む者に永遠呪いあれ」(アルゼンチン)

ブコメマヌエル・プイグの話が出てたが、プイグたらこれやろ。「このページを読む者に永遠呪いあれ」やろ、これくらい印象に残る本のタイトルないやろ。この本の表紙の写真と、何か一言だけつけてXで呟けば一発でバズるやろ。というか多分、もうバズってるやつはいるやろ。内容に関しては、忘れた。前の「ポーランドボクサーパターンのやつや。今回はタイトルだけ異常に際立って覚えてるやつ。だって「このページを読む者に永遠呪いあれ」やん、忘れられんやろ、これは。

サルバドールプラセンシア/藤井光「紙の民」(メキシコ/アメリカ)

これ、ラテンアメリカ文学として紹介されてるの見たことなくて不思議だわ。英語で書かれてるけども、著者がメキシコ出身主人公たちもメキシコから移住してきた家族だし、土星戦争みたいに常軌を逸した出来事の数々が起こってる感じ、ラテンアメリカ文学求めてる人に面白がられそう。だがこれが曲者なのが、内容や文章実験的なら、文字レイアウトでまで実験しまくりなことで、本引っくり返したりしないと読めない部分すらある。だから本のフリをした現代美術を楽しむノリで読むというか、体験すべきというか。

エリザベス・アセヴェド/田中亜希子詩人になりたいわたしX」(ドミニカ共和国/アメリカ)

これも英語作品だけども、作者がドミニカ共和国出身主人公も同じ境遇少女や。で題名通りに主人公詩人になろうと色々と頑張るんやが、それが詩の形式でめちゃ改行しまくって書かれてるんだよ。これ読んだ時、マジでビックリしたわ。そんな風に小説書いちゃっていいの?みたいな。内容と合ってるのはもちろん、ドミニカ共和国伝統音楽も出てきて、そういうリズムも感じられんだよな。もち読みやすいし、こん中じゃ一番気軽に薦められるやつ。みんな、児童文学も読めよ。それが周りの読書好きに対する逆張りや。

フェルナンドデル・パソ/寺尾隆吉「帝国の動向」(メキシコ)

すまんが、1冊まだ読み切ってない本を薦めるわ。ラテンアメリカ文学のクソデカ本の頂点はロベルトボラーニョの「2666」だけど、それには全然劣りながらもページ数880でしかも字がめっちゃ小さい。メキシコ第二帝政時代皇帝マクシミリアンとその妃シャルロッテのクソデカ悲劇を描いたクソデカ歴史小説で、マジで何度も読むの挫折してる。「百年の孤独」関連じゃ“読むの挫折した”って悲鳴をXで何度も見てきたが、俺にとってのそういう本だ。俺の代わりに読み切ってくれ、ホンマに。

あと友田とんの「『百年の孤独』を代わりに読む」もちろん知ってるで。でもいきなり早川再販されて、何かサンダンス映画祭でやりそうな面白いインディー映画作ってた監督が、いきなりMarvel作品監督に抜擢された感じで、嬉しいけど寂しい感じやな。その後にMarvel映画作んなくてもずっとハリウッドで大作作り続ける監督とかザラだし、今後はずっとそういう感じで新作も大手から出し続けんのかね?

2024-07-03

目を合わせてみた

スーパーレジ打ちのバイトしてたことがある。

客層はいい方だったから、大体のお客さんは会計が終わった後「ありがとうございます」とか「どうも」とか言ってくれるんだけれども、目を合わせてまでそれを言う人は全然いなかった。

今日スーパーでのバイト時代の夢を見て、それをきっかけにそのことを思い出して、ふと疑問に思った。

そういや、なんで目を合わせないんだろう。

街中で買い物してても、大抵みんなスマホ見ながらお礼言うか、下向きながらお礼言ってるんだよね。

かく言うわたしも、お礼をいってても目を合わせていないことの方が多い。

まあレジにいる店員なんてさ、会計のための装置の一部であって、お礼言ってるだけマシなんだろう、と元レジ店員としては思うけれど、でも、小学校とかでさ、しっかり目を合わせて笑顔挨拶しなさいって習うじゃん。

から目を合わせてみようって思った。

ちょうど今日職場サボり野郎の分のカバー残業したことへの詫び休日をもぎ取った日だったので、スーパーに買い物に行った。

いっつも使っているスーパーは安い割に新鮮で種類も多いチェーンスーパーなので、黄ばんだランニングシャツをきたじいさんからグッチカバンきゅうり入れてエコバックにしているマダムまで、社会階層ボーリング調査して各層から無作為につまんでみました〜みたいな幅広い客層がいるんだけど、今日特に混んでた。勿論レジも。

わたしレジに並んで、会計してる人眺めてても会釈してたりお礼は言っててもやっぱ目を合わせていない。

どれだけ金持ちそうでも、どれだけ貧乏そうでも。

でも彼らにとっちゃそれで十分なほどに礼儀正しい行いで、それに疑問にも思っていないんだなって。

一応、それが悪いとはいってない。

過度な礼儀は卑屈だし、逆に恐怖だし。

でも、お礼言うついでに目を合わせてみるぐらいいいじゃんねえ。

そしてわたしの番が来た。

メンバーズカードお持ちですか」

はい、お願いします」

店員さんはカゴに視線を落としたまま言った。わたし視線店員さんに向けたままメンバーズカード差し出した。店員さんはサッと受け取ってカゴを見つめたままありがとうございます、と返してくれた。

そのまま商品流れるようにわたしマイカゴに受け取られていく。たまごをカゴの底に置いて、潰れやすオクラはあとで積み上げるように避けて。

無数の人の中の一人であるわたしが、バラバラに、法則もなく選んだ組み合わせの商品が、一番最適な形でテトリスみたいに丁寧に詰められていく。

「4623円のお買い上げです」

店員さんが言って、わたしは5000円を差し出した。店員さんはチラとわたしを見てお金を受け取った。

「377円のお返しでございます

カルトンにお釣りを返される。わたしはそれをさっさと財布にしまうと店員さんの方を見た。

ありがとうございます

わたしがそう言ってから店員さんは0.5秒ほど目を伏せたままだった。が、わたし視線に気付いたのかパッと顔をあげてこっちを見た。そして少し驚いたように目を見開いて、小さな会釈を2回して、そして「ぁりがとうございました」と言った。

レジ店員さんが会計装置から人間に戻った瞬間だった。

レジを去りながら、驚かせてしまたかと少し脇汗が出た。別に悪いことしてないのに。

振り返ると、店員さんは次のお客さんの会計を進めていた。やっぱり目を伏せて淡々会計を進めていた。トマトを避けて、キウイを避けて、潰れにくいものから順番にカゴに入れていく。

カゴの中で商品テトリス無限に、黙々と完成させていく。

機械のように精密に。

それを見てて、みんなが目を合わせないのって、邪魔しないためだったのかもな、と思ったりした。

たとえばだけど、陶芸家が集中して作品作ってる時、覗き込んで話しかけたりしたら手元狂うじゃん。

そういう気遣いの形でもあったのかなって。

もしそうなら、悪いことしたかもな。

2024-07-01

映画ルックバック

あんまり面白く…なかった…!?

思ったより泣かんかったわ

原作読んでた方が映画的なリズム感あった

コマ割りで時間経過を示すのが漫画特性でそれを映画に落とし込むのはなかなか難しいんやなあって思った

・均一料金1700円の価値はあった

すごく才能のあるクリエイターさんが原作に最大の敬意を払って丹精込めて作ったのはすごく伝わってきた

(四コマのターン、色も音もキャラののびのび感も目茶苦茶 湯浅政明神っぺえ…)

・「観る」というのは決めてたから観れてよかった

藤本タツキ作品映像化するって無理なんか…?

映像監督趣味に走ろうが原作エッセンス目茶苦茶重視しようがもなんかあの淡々としてる感じなのに激烈に上下する感覚受け手に感じさせるのは沙村広明神の啓示を受けし藤本タツキ神のみ可能スタンド能力…?

・あとBGMちょっとしっとりアゲアゲさせすぎかも わかるけど!てえてえからコーラス入れまくって視聴者をエモの波で押し流してえのはわかるけど!ちょっと待って?!ってなった

・観客、どうせゲゲゲ観に来てた女オタクみてえな奴らばっかやろ!!と思ったら桑田佳祐リスペクトみたいな50代男性が3,4割いて驚いた いかちい あと全体的な年齢層も思ったより高かった 30〜50代くらい

・当たり前だが声優さんの演技が上手すぎる

平成漫画道だ…(主人公女体化)

若いのに漫画道を描き評価され映画化され割高料金でも人が入る 作者さんは天才や…

・30〜50代 男女半々?男性のが少し多い?

30〜40人くらい

・50分で1700円か〜って思ったけどまあ…ええか…

anond:20240701105433

まあおそらくそうだけど

ナチス極悪非道社会システムとして淡々とやってたのがやばいんだよね

ソ連人種丸ごと強制移住とかもそうだが

武器攻撃方法悲惨さとは別のベクトル

2024-06-30

アイルトン・セナが死んで30年が経った

セナは死んでしまったけど、それでF-1は終わることはなくて、今も続いているし

あの頃、セナと共に戦っていた、マクラーレンホンダウィリアムズはいまでもF-1で戦っている。

そのことはセナひとりが死んでも世界は変わることはなく、ある意味冷酷に淡々平常運転していることの証明とも言える。

それでも、あのとき、あの場所での、セナの死は当時のF-1に大きな衝撃を与えた。

あの頃でもF-1は昔に比べてずいぶんと安全になったと言われていたけれど、あの事故の影響によりFIAは更に安全性を追求していくことになる。

とはいえいきなり技術革新が訪れるわけもなく、あの当時は危険を避けるためにサーキットの要所要所にシケインが設置されてハイスピードコーナーが無くなったり、

マシンスピード抑制するためにスリックタイヤではなく溝つきのタイヤを使ったりと、いくぶんF-1は退化したかのような様相を呈しつまらなくなった部分もあった。

まりより速く、をやや追求しなくなってしまたことへの退屈感がそこはかとなく流れ出したのもあの当時の雰囲気だったように思う。

しかし、技術は急には発展しないし、人々の意識もすぐには変わらないけれど、だからといって変化しないわけではない。

あの頃と比べて、F-1マシンはずいぶんと大型化して安全になった。

あの事故以降に新設されたF-1グレードのサーキットはコーナーの外側のエスケープゾーンが大きく取られるようになり、カーブを曲がりきれなかったマシンがいきなり壁へと激突しない工夫が取られている。

そして、まるでマシンの大型化に適応するかのように道幅も広くなった。

大型化して速度も速くなったF-1マシンは、そのような新しいサーキットでは水を得た魚のように華々しくバトルを繰り広げることとなる。

逆にSUZUKAのようなサーキットオールサーキットと呼ばれるようになり、相変わらずファンからドライバーからも愛されているけれど、現代のF-1がレースをするのには最適化されているとは言えなくもなってきている。

あの当時の人々も年をとった。

アイルトン・セナの最大のライバルだったアラン・プロストもいいおじいちゃんになった。

いい年齢の重ね方をしていて、それが表情に現れている。

こういうふうに老人になれるのなら年をとるのも悪くないと思わされる。

ゲルハルト・ベルガーアイルトン・セナの同僚であり親友だった当時のスーパープレイボーイフジテレビ女子アナにまで手を出そうとしていた)は、今ではその面影もなく禿げ上がって突き出た腹はみっともなく、知らない人は教えられなくては有名なレーシングドライバーだったと気づくことはないだろう。

まり人も物も大きく変化したということだ。

ただアイルトン・セナけが、あの頃から変わることなく、人々の記憶に強烈な印象を与え続けている。

若くして、死んだ人は美しい。

人生燃えさかるような時期に突然の死を迎えた人たちは悲しく、そして限りなく美しい。

彼らは年をとることはなく、ただ美しく人の記憶に残り続ける。

彼らのことを思うと、とき感情が撃発し、涙が止まらなくなることがある。

自分も相応の年齢になり、悲しみで大きく感情を揺さぶられて取り乱すようなこともなくなったが、

彼らのことを深く追憶するときだけは、涙なくしてはいられない。

アイルトン・セナが死んで30年経ったが、人々は彼のことをまだ忘れていない。

そして彼らのことを深く思い出すとき、僕は涙なしではいられない。

2024-06-29

二外中国語

キリル文字とかハングルみたいなのを新しく覚えるのが嫌だった。あと横文字というか、漢字以外の全ての文字日本語とかけ離れすぎてるのが嫌だった。

これはまあ概ね想定通りというか、楽だった。

「遠い」がloinになるよりは远の方がまだ覚えやすいし、言偏が讠になったりするのもすぐ慣れた。字の部品基本的に同じだから

文字系は字面から何も見えてこない。他の単語の組み合わせとかならともかく、Accomplishが「成し遂げる」なんて知らきゃ分かる訳がない。成就と言われたらなんとなく分かる。

発音が難しいというのはガセだった。

ガセというか、個人差あるんだろうけど自分は全く苦でなかった。

あれだけ分かりやす視覚化されてる声調記号をガン無視する学生が多くて謎だった。単にやる気がないのか、世の中の人間が思っている以上に音痴なのか。

ただ三声の変則的発音はなんとなく分かったけど、了とかが上がらないのは完全に雰囲気だけでやってた。

発音英語に比べたらよっぽど簡単な気がした。xとshとかかなりはっきり違うし、rとlも英語より分かりやすいような気がした。母音もouとかちょっとむずかしいけど、慣れればまあ。

nとngあんまりよく分かってなかったけど、なんとなく聞いてた余韻の感じを雰囲気で真似してたらええやんと言われた。聞き取る分には大分文脈依存な気がした。

ただ単語ごとにピンインを知らないと読みようがないのが死ぬほど面倒臭い雰囲気で分かるもんでもないし。

漢字微妙に違ったりするからそこも覚えてないといけないし、意味微妙に違ったりするし、さらに声調含めて発音まで覚えないといけない。白文というか、ピンイン振られてない状態で読むと脳トレ状態発音のものちょっとしたルール覚えればすぐに分かるけど、どう読むするかを個別的に知ってなきゃいけないのが大変。その辺を指して「発音が難しい」というんならまあ強ち間違いでもないかも。読み上げるだけなら簡単だけど暗唱テスト億劫だった。

その点英語とかは発音綴りが一体化してる(?)から楽だなと思った。oftenみたいにたまに罠はあるけど、基本書いてあるまま読めばいいだけだから

文法簡単というのもガセな気がした。

読むのはまあなんか多少の原則が分かってれば雰囲気でいけないこともないけど、自分で書くと結構シビアだった。難しくてもはやほとんど覚えてない。形容詞にbe動詞を入れないのがしっくりこなかったり、很の使い方が最後まで掴みきれなかったりした。

二と两の使い分けも雰囲気しか分かってなかった気がする。

なんか教科書天安門広場とか普通に出てきたけど、性教育の授業のような過度に淡々とした空気勝手に感じてこっちだけピリッとした緊張感を覚えた。

あと麻雀のローとかチューとかリャンとかのエセ中国語ちょっとイラッとするようになった。

本格的に学べばうんたらとかマウント取るゴミは知りません。

2024-06-28

anond:20240628103653

まり欲もなく淡々と生きたほうが、こういう悲惨最期になる可能性が低くなるっていうような期待値問題

2024-06-26

戦争経験って重いな

最近ある作家(故人)のエッセイ集を買ったんだけど、

その人大正まれの人でさ

田舎土地持ちの息子で、東京の名門私立中高出て帝大の文学部中退してるんだよね

で、エッセイでよく金の話が出てきて

原稿料が安くて若い時は苦労した、貧乏だったみたいなこと書いてんだけど

嘘つけよお前めちゃくちゃ金持ちじゃん 何が苦労だよ馬鹿かよって思って読んでたんだ

そしたら次の章で戦時中の話出てきてさ

戦時中その人は学生だったんだけど

空襲実家燃えたとか医者志望の同級生原爆で死んだとか

健康診断で引っかかって除隊されたけど末期にもう一度徴兵されて、あと少し戦争が長引けば自分兵隊になってた、人の生き死にが凄く身近だったとか

そういうことを淡々と書いててさ

なんだか、お、おう…ってなって面食らってしまった

どう考えてもその人は裕福な家だったんだけど、それが帳消しになるぐらい戦時中暮らしってデカ経験なんだなって

戦後貧乏と今の貧乏ってまた意味合い違うんだろうな 昭和人間ってタフだ

2024-06-25

anond:20240625130809

アラサーぐらいの若いうちはまだ結婚でどうにかなる意識がある人もいるとは思う

親を安心させるために婚活してる人も多い

でも、40代になって子供もたない人生確定したら親もうるさく言わなくなるし、本人も住むとこさえあれば月10万でギリギリ食べていけるビジョンが出てくるからそんなに焦らなくなる

仕事もさ、女の場合、選ばなければ高齢者でも働き口はあるじゃん掃除とか介護とかホテルのベッドメイクとか。それを惨めと感じないのが女の強さだと思うんよね。

親を看取った後、公営住宅住んで非正規でひっそり丁寧な暮らししてる中高年女ってわりと多いし、イメージやすロールモデルも周囲にいる

そもそも特に欲がなく日々平穏に暮らせればいいってタイプの女の場合、男と暮らすとお金かかるし文句言われるし面倒だし、性欲もそんな強くないし、結婚するモチベーションガツガツ稼ぐモチベーションもないよね。

自称弱者男性の一番キツイとこって、欲があるとこじゃん? 性欲とか自己顕示欲とか物欲とかさ。貧乏かつ欲があると一番大変だと思う。仕事がしょぼいだけで自分を惨めに感じて病んじゃってたり。

でも、欲がなく淡々暮らしてる男もたぶんいるとは思うんだよね。インターネットにいちいち書き散らさないだけで。

2024-06-24

anond:20240624011358

・傷つくかと言われれば傷つかない程度のメンタル大人として持ちたい

・一方で傷つくか傷つかないかに関わらず関係性が不適切礼儀を知らないガキ(15~25歳)は淡々と裏で評価下げられてる

 中学以下はまあ許しちゃる

この二点が社会人としての共通認識かなと思うけど

あと「おっちゃん」「おばちゃん」という親しみと関係性を表したもう少し好意的呼称もあるっちゃあるから

おっさんとかおばさんとかよりそっちの方がいい気はする

2024-06-17

妻とセックスしない事が決まった

先日今後2度と妻とセックスしない事が決まった。

自分が思っていた以上に衝撃的で悲しかったので、せめて自分への慰めに長くなるが文字にして残そうと思う。

増田アラフォー、妻は30代半ば、数年付き合って5年ほど前に結婚した。

付き合ってる時はデートの度にしてたし、結婚して1〜2年目もコロナ時期と被ってたからやる事もなく、少なくとも週に1回くらいの頻度でやっていた。

3年目くらいに子供が欲しいねという話になり、増田としては同じくらいの頻度でしようと思っていたのだが「疲れている」「気分が乗らない」といった理由で断られる事が増えた。週1回が隔週になり月1になり隔月になり、そして4年目は1度もセックスすることはなかった。

というか4年目はそもそもキスすらしなかった。

子供は欲しいというが、この状態じゃできるわけもない。この時点で増田はもう自分とはしたくないんだろうなと諦めていたので、シリンジ法とかを調べて今年の正月に妻へ話をした。

男としての自分が終わるようで悲しかったが、増田子供は欲しかったのでその提案をしたところ「普通にしよう」という思いもかけない言葉が妻から出てきた。

やばいくらい嬉しかった、大好きな妻とまた昔のようにできるのだ。もう20代じゃないし体の負担もあるだろうけど週1くらいはしようねと約束し、次は妻から誘ってもらうということでその日はやらずに寝た。

思えば付き合い始めてからから誘ってもらう事など殆どなかったので、次に誘いがくるのがめちゃくちゃ楽しみで寝付けなかったのを覚えている。中高生が初めて彼女セックスする約束をしたような感覚だ、脳汁がやばかった。

翌週になった。

しかしその週は妻が体調を崩したので誘われず、それはしかたない。1月は体調が戻らなかったのか誘いはなかった。

2月、誘いは無し。うちの親が入院したりで増田バタバタしててタイミングが悪かったのかと思う。

3月4月、誘いは無し。妻も仕事をしてるし年度末年度初めで忙しかったのかもしれない。ちょっと焦ってきたが誘いを待つという手前こっちから言うのも悪いなと思ってたので待つ事にした。

GWは妻1人で妻実家に帰るのでリフレッシュしたら5月はあるだろう……と思っていたが5月も無し。

そして今月、詳細は省くが本当に些細な事で増田がブチ切れてしまい、感情の発露が止まら約束を守ってくれない事にひどく傷ついているといったような話を妻へした。我ながら子供のような癇癪を起こしてしまったので、そこは良くなかったと思う。でもどうしようもなかった、半年近く誘われなくて悲しくて仕方なかったのだ。

妻は驚いたような申し訳ないような顔をして、その後手紙謝罪があった。文字で残す事で今後の戒めとしたいとの事だった。

仕事の疲れを言い訳にして約束を守らず申し訳ない、何も言われないのを良い事に日々の家事生活の事も甘えていた、子供は欲しい、今後は自立して信用されるようにする、これからも仲良く一緒にいたい。

要約するとこんな感じで、残念ながら増田が欲しかった性行為をするという言葉はなかった。

手紙を読んだ後再び話し合いの場を設け、今後我々はセックスせずに産婦人科相談して子作りをするという事で同意した。

妻の顔は心なしかホッとしているように見えて、深く傷ついたが言葉にはしなかった。

淡々と話し合いを進めたが冒頭のとおり個人的にかなり衝撃的な出来事絶望感がある。正直死にたくなっている。

妻の事は変わらず愛しているし、仕事も優秀な部下がいてくれて楽しい。日々は充実している、と思う。

しかしもう妻とセックスする事はないんだなと思うと、果てしなく辛い。

本当は薬でも勃たなくなる歳までしたかった。

妻とするのは本当に幸せだったのだ、でも、妻はそうじゃないんだなと実感する毎に死にたくなってくる。

諸所の事情産婦人科にかかれるのは10月くらいになりそうで、それまでお互い不妊治療についてや良い産婦人科を調べようと話してある。

もし、万が一、ないとは思うんだけど、10月までに妻が約束を違えて何も調べていなかったら、年内にできるだけ迷惑のかからない方法で死のうと思う。

生命保険もかけてから3年以上経ってるし、いくらかまとまった金が遺せるから安心だ。

それまではただひたすら、不妊治療について調べる事でこの希死念慮と付き合っていくつもり。まだ見ぬ子供の事を考えている時だけがまだ生きる希望になる。子供って偉大だな。

2024-06-15

うちは小さな会社で、全員が知り合いだ。

そこで経理のおばちゃんと俺の先輩が今年はまだお花見に行ってないなぁ~という話をしたらしく、それならみんなで!と思って部長に話を持ち掛けたらしい。

すると部長OKを出してくれたので、あくる日の休日。俺たちは花見に繰り出した。

メンバーは下っ端のぼくと先輩、それに経理ベテランおばちゃんと唯一の若い女の子でありおばちゃんの部下の経理ちゃん

あとは部長の五人。

場所取りは僕が担当することになって、いざ始まるとみんな乗り気ですぐさまどんちゃん騒ぎになった。

「なぁ増田~お前、どんなAV好きなの?」

「えっ?」

僕は突然の質問にまごついた。

先輩は酒癖が悪くて、酔うとすぐに話題下ネタにするのだ。

「え、え~と、普通のですかねぇ…」

「んだよ、それ。つまんねぇな」

「じゃあ先輩はどういうのを観るんですか?」

「俺?俺は和姦もの

「それ、ただのレイプものじゃないんですか」

「いや、はっきり和姦だね」

そこまで自信満々に言われるとこちらも何も言えず、黙ることにした。

経理ちゃんはどういうの観るの?」

「ちょっ!?」

完全なセクハラだ。しか経理ちゃんは何でもない様子で「わたしは男同士のとか観ますね」と淡々と答えた。

「あ、ふーん…」

少し変な空気になってもお酒はどんどん進み、ついには足りなくなってしまった。

そこで部長が「お酒の買い足しをしようと思うんだけど、せっかくだから誰が行くかはゲームで決めよう!」なんて言い出した。

ゲームって、何をするんです?」と先輩が尋ねると「しりとりなんていいじゃないかな」と部長

先輩は吹き出し、「それ、古くないですか?」という。

部長ちょっと怒ったように「そんなことないよ」と言って経理ちゃんの方を向き、「若くてもしりとり、やるよね?」と尋ねる。

「やりますねぇ」と経理ちゃん

ほれ見たことか!と部長ドヤ顔を見せ、しりとりが始まった。

部長、先輩、おばちゃん経理ちゃん、ぼくの順となり、まずは部長から

「じゃあ、しりとりのりだからりんご!」

ゴリラ!」

「ら、ら…ラッコ、でどうかしら?」

子犬

「ヌッ?!」

ヌ…ってなんかあるか!?

結局思い付かず時間切れとなって僕の負け。

仕方がないので近くのコンビニまでひとっ走りしてお酒を買ってきた。

それぞれが注文したお酒を渡して回ると部長が「ん?」と声を上げた。

僕のミスで、違うお酒を買ってきてしまったらしい。

すみません、すぐに買ってきます」とぼくが言うと部長はいいよと手を振り、それから「あっ!」と声を上げた。

「肴もなくなってきたし、今度はそれを買ってくるってことにしようか」と部長提案する。

その際にお酒は買ってくればいいから、と僕を止めたのだ。部長…やさしい!!

再びしりとりが始まり、順番も前と同じで部長、先輩、おばちゃん経理ちゃん、ぼくの順。

まずは部長から

「じゃあ、お酒のけからで毛虫!」

「し?し…しりとり!」

「り…リボン、じゃなくて…リール!」

ルシファー

「ファッ!?」

ファ…と詰まってしまい、言葉は思い付かず再び僕の負けとなってしまった。

仕方なくコンビニに向かおうと立ち上がると部長が僕を止め、「あと、おでんも頼む」というので僕は頷いた。

コンビニに行って酒の肴おでんお酒と買って戻るとおでんに歓声が上がり、僕よりも歓迎されていた。

「俺、ゆで卵もらっていいですか?」

「駄目だよきみぃ、それは私の―」

「なら外側だけでいいんで」

「あーわかった。でも…また黄身かぁ」なんて部長と先輩がわちゃわちゃやり取りをしていて、おばちゃんはそんな光景をほほえましく見守っていた。

日は既に暮れかけていて、僕は時間が気になって経理ちゃんに聞こうと思って声をかけた。

「ねぇ、今なん―」

デモ行ったよね?」と経理ちゃんが突然先輩に聞き、その場の空気が固まった。

「え?」と先輩は動揺し、「この前のデモ行進の動画に先輩さん映ってましたよ」と経理ちゃんが言う。

先輩は脂汗を掻きながら、「べ、別人じゃないかなぁ~」と目を逸らす。

なんだか妙な雰囲気になってしまったので助けを求めて部長の方を向くと…居ない!?

つの間にか居なくなっていて、何処に行ったんだと周りに目をやっていると「お~い」と声が聞こえて振り返るとこちらに小走りする部長の姿が目に入った。

部長、どこ行ってたんすか!?」と先輩がいの一番に声をかけ、「ごめんごめん」と部長

両手で平皿を持っており、その上にはマグロかぶと煮。

「いやぁ~肴が物足りなくてね。ちょっと検索したら近くにスーパーあったから、ちょっと行ってきた」

そう言って手に持つお皿を中央に置く。

「これ、かぶと煮ですよね!?

「そうそう。ちょうど安くなってたから、買ってきた」と部長は得意げに言う。

かにまり食べたことないし、結構おいしそうだ。

僕は気を利かせて付属のしょうゆをかけようと封を開けた。

「あっ、顔にかけて顔に!」

部長が慌ててそう言うので僕はマグロの顔にしょうゆをかけ、それから皆でかぶと煮を食べはじめた。

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