はてなキーワード: 快速とは
わかりにくいと思わないか?
まず、先払いなのか後払いなのかわからない。
先払いなのがわかっても、その次の関門が切符の買い方。
行きたい駅を探そうにも、タッチパネルはあいうえお順でもアルファベット順でもなく、料金順というのがもうなにを考えているのか。
これもちゃんと説明が欲しい。
俺は速攻でゴミ箱に捨てた。
だってそうだろう。
それに、名前が悪い。
俺なら、普通の切符は「2等客車」、グリーン車は別の切符にして「1等客車」って切符に印刷するよ。
それと、快速とか準急とか、勝手に造語作るならちゃんとわかるような注釈が欲しい。
rapidって英語表記だから、速いんだろうなとは思ったものの、停車駅が少ないとか、それ説明いるだろ。
わかりにくい極め付けはSuica、普通は切符を買う先払い方式なのに、Suicaだと後払い方式。
後払い方式なのに、先払いでチャージ、最初はさっぱり理解出来なかった。
というのを検証してみようかと思ったのだけれど、それに際して面倒くさい前提をいくつか踏まえないといけない。
鉄道ファンの面倒くさいところとして、「鉄道の旅である以上持っている切符で乗れるところは鉄道に乗らなければ」というのがある。
その伝で言うと、函館青森間は青春18きっぷだけでは乗れないのだけど、2300円のオプション券を追加購入して、道南いさりび鉄道五稜郭〜木古内間と、北海道新幹線木古内〜奥津軽いまべつ間を乗ることができる。奥津軽いまべつ駅に隣接するJR津軽線の津軽二股駅から再び青春18きっぷの旅を再開することになる。
ただ、問題は道南いさりび鉄道もJR津軽線も著しく運転本数が少ない上に、どちらも北海道新幹線との乗り継ぎなんか全く考慮していないダイヤとなっていることで、結果函館青森間の移動に6時間7時間は平気でかかってしまう。実にアホくさい。これに対して、津軽海峡を結ぶフェリーは所要時間4時間弱、津軽海峡フェリーが1日8便で2220円から、青函フェリーも1日8便で1600円から。これなら鉄道ファンでもフェリーを選んじゃうよね。
JR北海道の経営難はつとに知られたところだけど、9年前とくらべても青春18きっぷで乗れる普通列車が経営難のあおりを受けてかなり減った。減っただけならいいんだが、JR北海道のダイヤ編成は、伝統的に普通列車から普通列車への乗り換えを全く考慮しない。乗り継ぐべき列車が前の列車の到着の直前、3分4分前に発車してることはザラにある。「普通同士の乗り継ぎなんて認めん、何が何でも特急料金払って特急に乗れ」と言わんばかりのダイヤを組む。まともな客はこんなことで腹を立てないだろうし、長距離を乗る客には安くて便利な切符は別にあるのだけど、18きっぷの利用者にはそういうことになっている。
とりあえず、今回は特急使わなくても鹿児島まで余裕で行けるのだけれど、ムーンライトながらを取れないときとかはこっちで時間短縮するしかないかも。
というわけで、旅程を考えてみた。
知床斜里 0728 - 0949 北見(4724D→4656D)
【旭川発1347の滝川行普通に3分だけ間に合わず2時間半足止め。こういうことするから北は嫌い】
岩見沢 1805 - 1843 札幌(区間快速いしかりライナー)
【札幌発1843の小樽行快速エアポートに連絡できれば1日目のうちに長万部まで行ける。札幌圏は混んでるから接続できないのはわかるけど悔しい】
札幌 2028 - 2114 小樽(区間快速いしかりライナー)
【この辺は時間と列車に余裕があるので札幌で止まらず小樽まで行ってもいい。オフ会なら札幌かなと】
【もう一本遅い列車もあるので、札幌なり小樽なりで時間が必要であればそちらでも可】
【これもあと10分くらい早く着くとギリギリ12時出港のフェリーに間に合うかもなんだが……。まあ函館で昼飯食おう】
【ほぼ同時刻にもっと安い青函フェリーも出るのだけど、次の列車への乗り継ぎを考えるとこちらを選択】
【この列車に乗るために青森ではなく新青森へ向かって、かつフェリーも早い津軽海峡フェリーを選択する】
【オフ会】
【オフ会】
そんな記事を読んで人生で唯一自殺してしまおうかと思った時のことを思い出した。
人間関係も家族関係も勉強もそこそこ上手くいっていた中学生時代、ある、本当に些細なことをきっかけに先生から激怒された。呼び出されて廊下で、びっくりするくらい感情的に怒鳴られる。学年が静まり返って私を見ている。そんな経験がなかった私はかなり怯んだし、辛かった。
その後1週間ほど、毎日放課後、最終下校まで2時間、3時間、その先生を待ち続けたり、怒られたり、他の先生からなぜか謝られたり、怒られたり、そんな日が続いていた。
怒られたことは正直、教師になった今でも納得がいかないようなことだ。私だったらあんな指導は絶対にしない。なのに、クラスや担任の先生に迷惑を掛けていることが情けなくて、申し訳なくて、こんなくだらないことに毎日何時間もかけなければいけない中学生という身分が嫌で、こんなやつが人を教育する立場にある社会すら恨んでいっそ死んでしまいたいと思った。私が死んで、社会にこのことが出て何もかも変わればいい、先生は一生それを背負って生きていけばいい、そんな風に思っていた。
そんな学校帰り、塾に行くために電車に乗る、いつも使う馴染みの駅、馴染みの駅員さん。ホームに降りたときに通過した快速電車、無意識の中ですーっと吸い込まれるような感覚があった。
ホームには私1人だけ、なぜかいつもと違うところで電車を待つ。何も考えずにぼーっと電車に待つ。乗るつもりなのか、飛び込むつもりなのか自分でも分からなかった。
そして肩を叩かれた。いつもの駅員さんだった。
いつもお疲れ様。がんばってね。
意地になってずっと泣いてなかったのに、涙がでた。
中学校の中の世界しか見ていなかった私はこんなに優しい大人もいるんだ、と思ったのをよく覚えている。
駅員さんはすぐに業務に戻ってしまったけれど、ホームの寒さとは真逆に心が本当にあったかかった。
奇しくも私は教師になった、あんなに恨んで教師になんて絶対にならないって言っていたのに人生ってわからない。
教師であってもなくても、その行動でひとことで救われる子どもはいる。その自覚を持って、あめだまをあげられるような大人になりたい、そう思います。
ちゃんと仕事をしている人は本当に偉いと思う。
会社を辞めた。
会社には面目上は取り繕った理由を伝えたが、本音は本気で疲れたことが理由だった。
ある日突然全てが馬鹿らしくなった。私は一体なんなんだろうか。
好きで始めた仕事だった。中学上がるくらいにはこの業界の仕事をしようと決めて大学にも行き、念願叶って始めた仕事だった。
私はあらゆる業務が人より劣っているため、他の人の3倍4倍も努力しなければ仕事にならず、体力的にも精神的にもハードな日々だった。
それでも好きだから技術を身に付けたいからと我ながら頑張った。いいデザインができるようになりたい。限界までやる。自信をつけたい一心だった。
悔しさと情けなさで泣きながら終電の駅から足を引きづるように帰った日は数え切れない。
生理も何度も止まった、変な蕁麻疹が出た、救急車で運ばれたこともあった。
残業続きで仕事に没頭していて恋人ともうまくいかなかった。(これは仕事が原因だけではない)
「好きじゃないとできないけど、好きだけじゃできない」という言葉がこんなにもしっくりくるのかと自分でも笑けた。
気づけば10年近く経って、そんな中で何度か報われることもあった。
担当者に気に入れられ指名をもらうと、寝不足の辛さなんて吹っ飛んだ、
運良く素晴らしいチームで仕事ができ大きな結果を得た時は素直に嬉しかった、
納期に間に合った、いいねと励まし合えた、小さなことから大きなことまで。
ただ、今まで「好き」でやっていて気力と体力で粘ってきたが、圧倒的にわかったことがあった。
できない奴はできない。それが私だった。
ある時突然全てがバカらしくなった。自分の能力の無さに、これ以上会社員でいても給料が上がりそうもないことに。そんな仕事に必死になっていた自分とその膨大な時間に。
会社に勤める必要はあるのだろうか。疲れた。もう嫌だ、仕事なんてしたくない。上司も嫌いだ。何もかもつまらない。
そんなことばかり考えていると朝起きれなくなった。体調が悪くなり、出勤途中の快速電車を降りることが増えた。
電車の中で無意識に「もう無理」と呟いていた。これは寝言なんだろうか。
周りには素晴らしい仕事をする人がたくさんいる。
どうにかやっていけている。
努力の仕方が間違っていたのかもしれない。勉強方法ももっと別のやり方があったかもしれない。
後悔しても、今目の前にいるのは疲れ果てた自分。
どうにか頑張れと思う。(家賃を払わなければいけないのだ)
世の中甘くないというのは聞き飽きた。
働かないと生きていけないのも大変だなと思うようになってしまった。
できれば笑って過ごしたい。
昨今胸糞の悪くなる冤罪事件、ニュースが多いので、電車に乗る男性は気をつけてほしい、という思いで稚拙ながらもこの文章を残します。
職場に向かうためいつものように新小岩駅から6:12発JR総武本線快速、佐倉行に乗り込む。
いつものように、と書いたがいつもはグリーン車の1つ2つ前の普通車両に乗るのだが、何の気まぐれかこの日に限って3つ4つくらい前の車両に乗った。
今思えばこれが大きな間違いだった。
7人がけの座席にもちらほら空席があるほど。
ぼくはそのちらほらと空いた空席に何気なく座った、リュックサックを抱える体制で。
イヤホンで音楽を聴きながらウトウトしていたぼくは、稲毛駅に着く数分前だったろうか、突然左隣りの女性に左腕をガッと捕まれ「痴漢ですね!身分証明書を見せてください」と迫られた。
眠気と驚きで状況を飲み込めなかった、何事かとイヤホンを外し辺りを見回せば、どうやらぼくのことらしい。女性はぼくの腕を掴みながらこちらを恨めしそうに見ている。
て言うか、身分証明書の提示って痴漢を疑われたほうがやるのであって被害を主張してる側が求めることではなくねぇか?と解せない気持ちのまま、免許証を取り出す、ここで騒がれても面倒なので。
その女性はぼくの免許証を奪いとり、表を一回、裏を一回、また表を一回、スマホのカメラで撮る。ぼくも公然の場で痴漢に仕立て上げられて頭に来てるので負けじと奪い返し、強めに言葉をかける。
ぼく「あんた何言ってんだ?リュックサックを抱えてんのにどうやってあんたに触るんだ?」
女性「二度も触られました!二度も!」
ぼく「いや、だからさ、おれがあんたのどこをどうやって触ったの?証拠でもあるの?周りの人に聞いてみろよ、どう見たってさわれる状況じゃないよ?」
周囲の人達は、この悶着に関わりたくないのだろう、明らかにこちらを見て見ぬふりをしている。
女性「証拠なんかありません、でも私は二度も触られたんです、駅員室に行きましょう」
ぼく「あのさぁ…だからこの状況でどうやって触れと?リュックサックを抱えてんだぞ?向いとか周りの席の人に聞いてみようか?」
依然として周りは見て見ぬふり。
ぼく「めんどくせぇ…」
電車が稲毛駅に着くと、ぼくは女性に腕を掴まれたまま降り、駅員室のほうへと引っ張られた。
うわー、これニュースやネットでよく見るやつだわ… 駅員室入ったら負けなやつじゃん、どーしよ、どうやって逃げよう…終わったわ…
逃げようにも改札周辺はもちろん人が多い、振りほどいて逃げようもんならすぐさま大騒ぎになり周りの人たちに捕まってしまうだろう。そもそもぼくはこの人だかりを突破できるほど脚の速さに自信がなかった。
駅員室に着いて警察が来るまでの数分、ぼくはなぜか落ち着いていて(もう人生終わりだ、と半分諦めていたからかもしれない)、妻、職場に電話で現状を連絡。
妻は夜通しの子供の世話に疲れて寝ていたのか電話に出なかったのでLINEのメールで報告をし、職場の人からは電話で「まじかぁ、それはキツイな、落ち着いたら連絡ちょうだい」と言葉をかけられる。
警察が来てからはぼくはその時の状況をありのままに話す、すると警察も「普通被害者が身分証明書の提示を求めるのか…?」と首をかしげていた。
諦めてたとは言え、やってないものはやってない。どうせ白でも黒にするんだろ警察という奴らは、と思いながらも強がって「ぼくを逮捕したければDNA鑑定でもなんでもしてください、まぁぼくのDNAは出ませんけどね、触ってませんから」と強めに出ておく。
警察もこういうケースが多いのか疑う反面、同情しているような態度で話を聞き、結局警察署行きのパトカーへぼくを連れ出した。
駅からパトカーに向かう間、くよくよしてたらただの犯罪者に見られる、それはシャクだ、ぼくはやっていないのだ、無罪冤罪なんだよ、という気持ちを周りに示すため堂々としているように振る舞うのが精一杯だった。
警察署に着くと駅員室でしたような同じ話を再び精一杯の強がりをしながらする、重複するので割愛。
取調が終わると一時間程待たされた、きっと女性の話を聞きにいったのだろう。
自分が人よりもわりとスケベである自覚は大いにあるが、仕事もあるし、子供も生まれたばかりで他の女性にチョッカイを出すほど血迷っては無い。
しかしこの状況だ、きっと問答無用で逮捕されてこの人生は社会的に終わってしまうのだろう。
ああ、さようなら娘よカミさんよ、こんなことになってごめん、達者でな…。
と項垂れていると、取調べをしていた警察が戻ってきて、「とりあえず、もう帰りましょう、職場に向かってください」と一言。
あれ、助かった???わけのわからないまま、言われるまま念書?(今日こんなことがあり取調べを受けましたよ、という書類)をかき、警察が「こういうこと多いから、電車に乗るときはお気をつけくださいね。女性にはカメラに撮られた免許証のデータは消去させましたのでご安心ください」と言い、ぼくを行きのパトカーとは違う乗用車に乗せ稲毛駅まで送る。
証拠不十分?なぜ助かった?その時は自由になったとは言え、心が落ち着かなかった(これは後でわかったことだが、女性も女性でどこをどのように触られたか最初ははっきり言わず、後で「脚を触られた」と言ったそうだ。いやいや、だから手は塞がってたんですけど…。そして結局「事件にはしない」と女性が言ったらしい。)。
今思えば、女性の思惑通りに事が進んでいれば、示談金目当てに冤罪詐欺をふっかけようとしたのかもしれない。
きっと警察側もそれを察しそうならないように阻止してくれたのだろう。
数日たった今でも、この事を思い出すととても怖いし頭にくる。
今回は本当にたまたま運が良く数時間の拘束で済んだけど、また同じようなことになろうもんなら今度はこうは済まないかもしれない。
あの女性の顔はきっと一生忘れない、同じ電車でまた会ったらどうしよう。恐怖と怒りでどうにかなってしまうかもしれない。
仕事があるので今後も電車通勤を避けられない。乗る車両、時間を変えるしかないな。
痴漢冤罪は他人事じゃあないんです、電車に乗る男性なら誰にでも起こりうることなんです。
注意してもしきれないことかもしれませんが、(両手を塞いでても誤って股間が触れてしまったり。又、肩がちょっと触れただけでも騒ぐ女性がいるそうで…。)皆さんも十分お気をつけください。
日本国内の交通網がすべて東京中心に移行してしまったから地方の拠点間の移動は不便だよね。
夜行バスがあれば、早朝着で有効に時間を使えるけど、夜行バスで行けない北陸の都市は多いです。仮に昼の便はあったとしても。
民営分割
ご期待ください。
○明るく、親切な窓口に変身します。
民営分割
ご安心ください。
というのがあったんだけど、夜行列車はなくなってしまったし、分割したてのころにバスに対抗して夜行快速とかがんばっていたけど、いつの間になくなってしまった。新幹線屋とか不動産屋もどきになってしまった。日本国中をあまねく結ぶという公共交通機関として固持はなくなってしまったのでしょう。
もう、旅行するときに公共の交通機関はあまりあてにしなくなった。というのが最近の感覚です。
新潟-大阪間の急行きたぐにでも走っていれば、富山・金沢に深夜着とかできたのですが、新幹線の乗り継ぎで行くと東京からの始発で8時半です。東京からの始発というのがミソで、東京からの始発に地方民が乗るにはどうすればいいのかということで、旅行好きには不利な状況です。
車で行くかなというのが、正直なところ。
車がないから、ツアーで行きたいという気持ちもわからないではないですが、東京発着のツアーしかないだろうから、あまりうまみがない。
飛行機+ホテルで半額とか、新幹線+ホテルでほぼホテル無料とかはありそうですが(2人以上しばりかも)、JRの会社またぎの企画商品は少ないので、いまひとつ。
自動車+スマホでセルフツアーを組んで旅に出るというのが、地方民としての最適解なのではないでしょうか。スマホのGPSとナビアプリでいろいろな場所に行くのは問題ないですし、時間の制約からも解放されます。
ときどき「ふつうにおいしい」とか「ふつうにかわいい」とかが褒め言葉かどうかでトラブることがある。
これによく似た事例に特急がある。
これは「特別急行」の略称に過ぎなかった。なぜなら「普通急行」があったからだ。
国鉄時代、ホームでは「N番線に××行き特別急行△△M号がまいります」と構内放送が流れたものだ。
しかしJRが「特別急行」という表現をすることはおそらくないと思う。現在特急は特急であり、それ以外のなにものかであってはならない。
略称ではもうないのだ。なぜなら「普通急行」つまり急行が存在しないから、何が特別なのか問題になるためだ。「普通に特別な急行」といった感じだろう。
なにかしらの施策がうまくいってある程度電車の混雑が解消したとしよう。
すると何が起こるかというと、電車の本数が減るか、電車の車両数が減ることになる。
以前より乗る人が少ないのに以前と同じだけ電車を運行していたら損じゃないか。
営利企業なんだから損が出ないようにするのは当たり前じゃないか。
航空機などと違って、車両にどれほど人が乗っても合法なので、詰め込めるだけ詰め込んだ方が効率が良い。
鉄道会社の立場で考えたら満員電車であればあるほど良いのに止める理由がない。
追記
ブコメ読んだ。
ここで書いた電車の本数が減る、電車の車両数が減るという話は実際に今も行われていることである。
都心から埼玉、千葉、神奈川へ向かう電車は普通列車は15両だが、利用者が少ない快速列車は10両で運行されていて当然本数も少ない。
・住まい
購入価格680万円、リノベにざっくり700万円。すごく満足の行く仕上がり。
自己資金ゼロで返済は20年ローンで月7万弱、札幌市内で賃貸マンション(中央区、地下鉄徒歩5分)+駐車場借りてたのより2万下がった。
敷地面積は90坪、1階からは無理だけど2階からは小樽の海が見える、但し傾斜は少し辛い。
・家庭
こどもは現在一人目を妊娠中、7ヶ月。8ヶ月で産休に入る予定。
年収は俺が550万、妻が250万
・生活
とはいえガチガチの高級店ではないので月4から5万くらいが外食費だったかな
俺のランチは週に4000円程度、コンビニ飯からちょっといいお店まで懐具合と仕事具合により、って感じ。
ワイン日本酒ウイスキービールは家でもよく飲む、小樽に来てからは友達と飲むより嫁と話しながら飲むほうが多くなった、週に3日は休肝日。
・海外旅行
年に1回は行ってる。
・その他
貯金というか流動資産は800万ちょい、頭金に使わなかったのはその800万からもちょこっとずつ収益があるから。
小樽駅まで徒歩10分、そこから快速で札幌まで30分、札幌駅からは一度も外に出ること無く職場まで5分強。
交通費は会社から出るし生活費用は札幌時代よりコンパクトになった。
車は国産中古、5ナンバーで100万。もう一台購入予定、駐車場はもちろん敷地内。ローンではな無く現金払い。
服はお互いそんなに高いものは着ないけどちょこっとずついいものは揃えてる。ジョンスメドレーのニットとか、トリッカーズのブーツとか、マッキントッシュのゴム引きとか(英国モノ好き)
妻のはよくわからん。
小樽を拠点にしたことで、後志管内のドライブが増えたし(積丹方面、ニセコ方面などアクセス抜群)海が眺められる住まいは超お気に入り。
妻の希望もあって週末には札幌から車で遊びに来て酒盛りして泊まっていく友人たちとの時間も結構持てるし、北海道の定番、庭でのBBQも盛り上がる。
家を持つことで第一に考えたのは将来に渡る固定を削減できるか、の部分。
第一子を妊娠し、最終的には二人ほしいなぁと考えていれば家賃はやっぱり10万〜になるし、その他の費用もかさんでくる。
庭付きの生活へのあこがれもあった。
んで最小の費用で一軒家を持とうと考えた結果が小樽での中古リノベーションだった。
上モノはもともと購入費用ほぼゼロだし、680万円の地面が将来に渡る資産になるわけでもないかもしれないがなんか安心感がある。
急に今の仕事ができなくなったとしても破綻するようなローンじゃないことが大きいだろう。
私はよっぽど混雑していないなら電車の中ではベビーカーを畳まなくていい派です。
ドアのところで畳んで広げてをやるのはむしろ邪魔だし、親も大変だろうし。
そのまま乗っていいと思う。もちろん端に寄せるとか混雑していないところを選ぶとか配慮は必要でね。
混雑してる時はバランスを崩した人が乗っかってきたりしてベビーカーの中の子供が危ないので抱っこしたほうがいいんじゃないかな〜くらいの感じ。
バッキバキに喪女でこのまま子孫を残さず地球の人口を無為に減らすしかない私からすれば、子供を産んで育ててくれてありがとうございますという気持ちしかないので子育て中のお父さんお母さんは尊敬しております。
でも今日、土曜のお昼時、中央線の快速電車。それなりに混んでる車内。
そこで通路を半分以上塞ぐでっかいベビーカーに乗った多分4歳くらいの大きさで起きてる子供と両親を見たとき畳めよ!!!!と思った。
ベビーカーだし一応優先席付近にいときますかハハハみたいな感じで品が良さそうに談笑してるの、両親が。
ちょっとね、年齢が高めのご夫婦で、持ってるものも服装も高級な感じで、子供は男の子で、ああすごく可愛がってるんだな、でっかいベビーカーも買うよね、うんうん。
でもね優先席に一番近いドア入ってすぐのとこにベビーカー止めて通路塞いでるから優先席に行きたいおじいちゃんおばあちゃんが入れないんだよ!!!!!!
バッカじゃねーの!!!!!!!
子供が寝ちゃってるならまだわかる、寝てる子供って重いもんね、でもめっちゃ起きてる。元気。
お母さん一人orお父さん一人ならまだわかる、一人で子供抱っこしてベビーカー持っては大変だよね、でも二人揃ってる。何なら二人とも手ぶら。
ベビーカー畳めよと思ったのは初めてかもしれない。
というお話。
快速電車がすぐ脇を猛スピードで突き抜けていくのを横目に黄色い点字上を歩くこともしばしばだ。
昨日から風邪を引いている。別に線路や電車までの距離が近づいた気はしないが、普段考えないようなことも考えたりするようになる。
最近たまに、思いがけないことが我が身に起きる。何度も確認した予定表から大事な予定を見落としていたり、大事なプレゼンに行くのにそのプレゼン資料を忘れて新幹線に乗り込んだり、うんこを漏らしたり、だ。まさに、夢であってくれればと願うのに覚めない悪夢ばかりだ。
うんこを漏らせば、増田に書き込めばいい。他人もうんこを漏らしている。どうってことはない。(あるが)
だけど、もし、体調が優れない時には極低確率でホームから線路に落ちるとしたらどうか?
昔、友人から、上司が飲み会の帰りに人身事故で死亡したという話を聞いた。自殺する理由は全くなく、本当に事故だったのだろうと友人は語っていた。
その後、何かで読んだが、泥酔してホームから転落する人達の多くは、よく啓発ポスターであるように、千鳥足でホームの端を歩き足を踏み外して落ちるわけではない、むしろ多いのは、ベンチなどからいきなり立ち上がり、真っ直ぐホームの端を目指して歩いていく、ということだ。だからベンチの向きはホームの端を向けないことが有効な対策なのではないかと結ばれていた。
最近、利用駅のベンチが軒並み新しいベンチに替えられた。いずれも、座るとホームの進行方向ないし逆側を向くベンチばかりだ。
タミフルを摂取すると異常行動が出ると一時期話題になったが、あれは確かタミフルが原因ではなく、インフルエンザでの高熱時には低頻度で異常行動が出る、それが原因ではないかということでほぼ決着がついたように記憶している。
もし、人は体調不良の際に低確率でホームから転落する行動をとってしまうのだとしたら。
これまで、過労を苦にして自殺したとされてきた人達の何割かは、本当に、一瞬たりとも自殺など考えぬまま自殺行為をしてしまっていたり、するのだろうか。
もしそうであるならば、風邪を引いただけの、今日の自分もまた、幸いにして自殺とは縁遠い人生を歩んで来られた自分もまた、極低確率とは言え自殺者に名を連ねる可能性があるということではないか。
体調不良人身事故死者達は、最期に何を見ていたのだろうか。彼らをホームの先に駆り立てたものは、何だったのか。何らかの法則はあるのか。
うんこを漏らしても、増田に書けば事実は共有できる。その結果、有能なサラリーマンはうんこを漏らすという気づきが得られる。
しかし、人身事故で死んでしまったら書けない。書けないから残らない。仮に生き延びて書けたら、それには生存バイアスが付きまとうのかも知れない。
「わかったぞ!」
「わかりましたか」
「完全にわかった。
エロ漫画コレクター、江口快楽天氏(享年46歳)を殺害した犯人がな! 江口夫人の淹れてくれたお茶を飲んでピンとひらめいたよ。残念ながらキミの出る幕はなさそうだ、探偵くん」
「では、警部の名推理を拝聴しましょうか」
「見ろ。江口氏は『至近距離で真正面から』『刃物でめったざし』されている。
なのに、抵抗した痕跡がない。
被害者は刺される直前まで犯人に対して油断しきっていたんだ。つまり、顔見知りの犯行だな。
被害者が風呂上がりでタオル一枚の素っ裸だったことからも、それが伺える。
となれば、事件当夜に現場となった江口邸内にいて、かつ被害者と最も親しかった人物――結婚十年目を迎えた妻の薔薇族氏(41歳)、夫婦の一粒種である絵留王くん(18歳)、古くからの親友であるボブ・ディラン氏(75歳)の三人に絞られる。
被害者は毎日決まった時間帯に入浴していた。犯人は湯浴みをおえた被害者を彼の書斎で待ち受けて凶行に及んだとおぼしい。この時間帯とその直後にアリバイのない人間が犯人だ。
容疑者三名のうち絵留王くんは自室で夏休みの宿題――ゆうちょアイディア貯金箱コンクールに出品するための貯金箱づくり――に励んでいた。その姿は他ならぬ君によって目撃されている。
奥さんの薔薇族氏は近所の奥様方と夏コミ同人誌製作の追いこみをしていた。
アリバイがないのはゲスト・ルームで作曲をしていたディラン氏だけ。
彼こそ犯人だ!」
「警部。落ち着いて。
それに『正面からめったざし』なんですよ? 被害者氏は即死したわけじゃない。
いくら親しかろうが、殺意むきだしで襲い掛かってきている相手に対してまったく抵抗しないなんておおかしいでしょう」
「む、むう。言われてみれば……では、外部犯の可能性が否定できないということか。またふりだしからだな」
「いえ、警部の目のつけどころはいいと思います。
犯行の難しさ、内部犯であろうと外部犯であろうと一緒です。
ただ、なにか……欠けているピースが……」
「そうか! 警部、被害者の左手に握られたものを見てください」
「左手? おっ、この人間工学に基づいたハンドグリップとモノリスの叡智を思わせる漆黒のボディーは……
「そのとおり。
紙のように薄く感じられるよう、これまでの Kindle よりも20%以上軽く、平均で30%も薄くなり、人間工学に基づいた、左右で薄さのことなるデザインを採用、最も薄い箇所でわずか3.4mm。
それでいて、高剛性プレーティングを施したフレームと kindle 史上最強のカバーガラスを採用し、軽さを追求するとともに、いつでも気軽に持ち歩ける耐久性をも実現した Kindle 最新にして最強のニューモデルです」
「ぶっちゃけ、容量とCPUが旧モデルと変わんないから要らないと思っていたが、
こうして直に触ってみると超欲しくなるな。しかし、これがどうかしたのか?」
「警部、その Oasis にダウンロードされている書籍をチェックしてください」
「おう。……んん、立ち上がりが遅いな。
やはり性能が……うわっ」
「フフ。そこに表示されているのは、無修正のエロ漫画ですね? しかも一番破廉恥なシーン」
「!? なぜ、画面を見もしないでそれを!?」
「奥さん。この kindle は被害者本人が購入したものですか?」
「い、いえ。それは絵留王が主人の誕生日プレゼントにと昨晩渡したものです。あらかじめ容量いっぱいに購入していたエロ漫画といっしょに」
「でしょうね。つまり、絵留王、キミが快楽天氏殺害の犯人だ!」
「警部。死体をよく見てください。被害者は俯けに倒れているのに、タオルは尻の上にかぶさった格好になっている。おかしいとは思いませんか? 普通、タオルを腰に巻いたまま倒れたなら、タオルはちんこと床のあいだに挟まれるはずです。
もうひとつあります。遺体発見当時、風呂場から現場となった書斎へ続くカーペットに足跡や染みは見あたりませんでした」
「な、なに? なぜ教えてくれなかった」
「訊かれませんでしたから。
そして、これが一番重要ですが――なぜ風呂上がりの被害者の手に kindle が握られていたか、ということです」
「風呂場で使ってたんじゃないか? kindle は防水機能もピカイチだからな。Waterfiの加工が施され、完璧な防水加工となっている。真水でも海水でも、ともかく200フィート以上の深さに時間無制限で耐えることができる。たとえばスキューバダイビングにでかけて、海の底に腰を落ち着けながら『海底二万里』を読むことができるわけだ。これはちょっとした「経験」になり得るかもしれない。」
「その割に kindle 本体に水滴はついていません日本人は臆病だから、風呂場で読むなら絶対ジップロックに入れますよ。しかしそのジップロックの形跡も見当たらない。
わかりますか、警部? あらゆる証拠が『被害者は風呂に入っていなかった』ことを示唆しているのですよ。
では、風呂に入ってなかったとすれば何をやっていたのか。なぜ kindle oasis がここにあるのか。
裸族でも風呂上がりでもない大の男が裸体を晒す理由――となると、ひとつしかありませんね」
「!! オナニーか!」
「新しいテクノロジーを手に入れたら、まずエロいことで試したくなる。おっさんに普遍の心理です。
「わかるなあ。だがね、探偵君、風呂がオナニーになっただけで何が違うのかね」
警部は、風呂に入るなら自慰行為をやる前がいいですか? やったあとがいいですか?」
「そりゃあ、した後だろ」
「そう。被害者は風呂に入る前にkinオナを行っていた可能性が高い。
犯行の推定時刻が『定時の入浴直後』から『定時の入浴前』にずれるわけです。この差は大きい」
「そうか、入浴中〜入浴後にあった絵留王氏と薔薇族氏のアリバイが崩れるわけだな」
「そして、もう一つの大きなメリット。それこそ今回の大きな謎を説明するものです。
『真正面から抵抗を受けずに何度も刺す』ことを可能にしたのです!!!」
「おお〜〜〜〜!!!
って、い、いや、待ってくれ探偵くん。
いくら自慰中だったからといって、刺されてるのに気づかないのはいくらなんでもおかしいぞ」
「……警部。あなた、さっき Oasis を立ち上げたときになんて仰ってました?」
「えっ? たしか、『立ち上がるのが遅い』と……ああああああ!!!!」
つまり、書庫がほぼ満杯ならマンガのページ送り速度はイライラするほど遅くなるのです!
これはkinオナにあたっては致命的な欠陥となる!
「そのときに発揮される強力な集中力! そして分泌されるアドレナリンが被害者に『刃物で刺されている』痛みを認識させなかったんだ!」
ところで、ディラン氏、江口快楽天氏はオナニーするときは全裸になる派でしたか?」
「いや。いつもズボンとパンツだけを脱いでいた。『全裸オナニーなど文明化されてないサルのやることだ』とね」
そう、犯人が衣服を持ち去ったからです。どうしても『kinオナの最中に殺害した』と思われたくなかった。
それはアリバイ工作のためでもあり――そして、Oasis が自らと結びつくことを過剰に恐れたからだ。
絵留「……証拠は……あるのかよ?」
探偵「あなたが部屋で作っていた貯金箱……私も直に見て驚きましたよ。
――血の付着した衣服があしらわれているんですからね!」
“!?"
探偵「工作に使ったハサミを鑑識に回せばそれが凶器として使われたどうかはわかります。刺すだけではなく、遺体から服を切り離すのにもつかわれたのでしょう」
絵留「……クソッ……俺の負けだよ……」
警部「しかし……なぜだ。絵留王くんはエロ漫画読書界のホープとして、父子鷹でがんばってきたんじゃなかったのか?」
探偵「まさしく快楽天氏の英才教育こそが今回の動機なのでしょう。ですよね? 絵留王さん――いや、絵留王ちゃん?」
絵留「!? ……フッ、名前とヤドクガエル先生の描いたような外見のせいでたいがい勘違いされるんだがな。すると俺の『本当の年齢』も知っているわけか」
探偵「ええ。あなたは18歳じゃない。戸籍上はまだ小学生のはずです」
探偵「いかにも。貯金箱コンクールの応募資格は『小学生のみ』です。いい大人が夏休みの宿題に作るようなもんじゃありません」
警部「だが、なぜ江口一家は絵留王ちゃんがあたかも18歳であるかのようにふるまっていたんだ?」
探偵「さっきご自分で仰ってたじゃないですか。『エロ漫画読書界のホープ』だったって。エロ漫画を読めるのは何歳からですか?」
警部「!? まさか――」
絵留「……そうだよ。あのクソ親父は、この12年ずっと俺を『18歳の成人男子』として扱ってきた。まだハイハイもおぼつかねえころから、朝から晩までエロ漫画、エロゲ、エロ同人漬け……。
冗談じゃねえ……俺には俺の人生がある。健全な小学生の女児としての、な。あいつは結局こどもを愛してなんかいなかった……」
探偵「……それは違います。絵留王ちゃん。なぜ快楽天氏はクソ性能の Oasis でオナニーをしていたと思いますか? 彼ほどのエロ漫画マニアなら、さっさと合理性を優先して、紙の書籍に切り替えてたはずです。しかし死ぬまで Oasis を手放さなかった――」
絵留「……え…まさか……プレゼントだったからだっていうのかよ? 俺からの誕生日プレゼントだったから、どんなクソ性能でも使ってたんだって……
そんな……オレは…‥じゃあなんで……うわあああ〜〜(泣き崩れる」
「今回もイヤな事件だったな……」
「kindle は使うものによって悪にも善にもなります。エロ漫画もまたそうなのでしょう」
「そうだな……わかっている……わかっているが……くそっ! やりきれない……」
「ぼくも同じ気持です……もし彼らが kindle Oasis ではなくアレさえ持っていればと思うと」
「アレとは?」
「フフフ、これですよ(バッ」
「あ、黒いシルエットを燦然と穿つ青白い光!!!それは、君、『kindle paperwhite のマンガモデル』じゃないか!」
「いかにも! 通常の Paperwhite の8倍、32GBのストレージを実現し、マンガなら約700冊を保存可能!
快速ページターン機能を使えばマンガのページおくりのスピードが33%アップします!
さらにはピンチ&ズーム機能で細部まで書き込まれた作品でも簡単に拡大が可能!
まさにマンガ大国ニッポンのために生まれた読書デバイスです!」
「なんてこった、これさえあれば今回の被害者も刺されたときにすぐに気づいて、ちゃんと娘と話し合いの場が持てたはず…‥」
「起こってしまったことは変えようがありません。しかし、新たな悲劇を防ぐことは……あれ? 警部、どうしたんですか? ニヤニヤして」
「フフ、こんなこともあろうかと私も既に購入していたのだよ。マンガモデルをな! ほらここに」
警部!
それ、ダイナマイトですよ!」
「ば、爆発する〜〜〜!!!」
ドカーーーーン!!
「う、うーん……あれ? 生きてる。警部も……」
「どうやら助かったようだな……」
「!? 警部! あの断崖の上ッ!」
「あ、あの人影はッ!」
(慈愛に満ちた微笑みを浮かべて立ち去っていくボブ・ディラン)
「……助けてくれたのか」
「おそらく、ノーベル賞委員会の刺客が警部の気づかないうちにマンガモデルとダイナマイトをすり替えていたんでしょう。あの場に居合わせていたディラン氏を爆殺するために……」
「あの屋敷に刺客が?」
「警部が冒頭で飲んでいたお茶、あれを手渡すときにすりかえが行われたのでしょう。お茶にアンフェタミンを混ぜることで警部の注意を散漫にさせ、違和感に気づかせなかった。
興奮作用で普段はにぶい警部が突然推理をひらめいてしまったのです。
それをきっかけに事件がスピード解決したせいで、かなり遅れてダイナマイトが爆発した」
「まさか薔薇族夫人がノーベル賞委員会の手先だったなんて…‥なんてやつらだ。ん? 待てよ?
おい、今は2017年8月だぞ。ノーベル賞授賞式はもう去年の暮に終わったじゃないか。
結局、ディラン氏は会場に来なかった。
「警部。ボブ・ディランは信義の男です。
彼は一度結んだ約束を絶対に違えない。
授賞式に行くといったならば、かならず来ます」
「しかし現に――」
「現にディラン氏は去年の10月に『授賞式に来るか?』と訊ねられて、なんと答えていましたか?
『行くとも。可能ならね』ですよ。
――ことばどおりなら、彼には『行くことが不可能になる』可能性があったことになります」
「それが委員会による妨害工作だと? ノーベル賞委員会はディラン氏を授賞式に出したかったんじゃないのか?
そのために受賞スピーチは代わりに歌でやっていいだとか、さんざん譲歩してきたんじゃなかったのか。
そもそもディラン氏を殺して彼らに何の得があるんだ?」
「ノーベル賞委員会はひとまとめにされがちですが、実態は各カテゴリーごとに分かれていて一枚岩じゃない。
特に文学賞はスウェーデン・アカデミーが担当しており、科学関連を司る本家スウェーデン王立科学アカデミーからは独立しています」
「違うとはいっても、同じスウェーデンのアカデミーなんだろ? そんな喧嘩する理由が……」
「あるんです。王立科学アカデミーを設立したのはフレデリク一世。スウェーデン・アカデミーはグスタフ三世です。対立の歴史詳しく説明すると長くなるので省きますけれど、簡単にいえば、二つのアカデミーのもつ「本家」意識のぶつかりあいですね。
『元祖』である科学アカデミーにあの時の騒動に苦々しい思いを抱いていた。ポップ歌手風情に受賞させた上に、ノーベル賞全体の権威をコケにされたわけですからね。
だから、彼らはこう考えた。
『授賞式にこさせなければ、受賞はできない』。
殺してしまっては『死後受賞』になるので授賞式まで生かさず殺さずにしようとしたんです。
もっとも、ディラン氏は3万9211人のノーベル・ニンジャ部隊を相手に傷一つ負わなかったようですが――
ともあれ、目的は達成された。彼は2016年の授賞式に現れませんでした」
「だったらこれ以上ディラン氏に関わり合いになる必要はないじゃないか。何も殺すなんて……」
文学賞を二度獲った例はありませんが……ライナス・ポーリングの例を考えてみてください。
彼は54年に科学賞、62年に平和賞という異なるカテゴリーで受賞をはたしています。
愛と平和を歌ったボブ・ディランなら――いつか『平和賞受賞』もありうる」
「そうか。平和賞だけはスウェーデンじゃなくてノルウェーのノーベル委員会の管轄だから……」
ふだんからちゃらんぽらんな選考をしている平和賞委員会ですから、なおさらね」
「だから二度目の受賞――平和賞に選ばれる前にディランを殺そうとした」
「そう、本年度受賞者が発表される10月までに、ね。去年四万人近い手駒を失ってしまった王立科学アカデミーには、今年のディラン氏の来瑞を止める手立てはありません。
ディラン氏は今度こそ授賞式に現れることでしょう。それが『可能』なんですからね」
「今回の事件も実はディラン氏が発端だったんです。
江口夫婦のうち薔薇族夫人は科学アカデミー側の人間でした。かたや夫の快楽天氏は文学アカデミー側。二人は敵対する組織に属しながらも愛によって結ばれた、いわばノーベルロミオとノーベルジュリエット。
ところが、夫がディラン氏を科学アカデミーの刺客から匿うことに決めたとき、調和は亀裂が走った。
彼女が何より許せなかったのは『自分への愛』より『ディラン氏への愛』を選んだことだったのかもしれません。その憎しみが彼女の心を悪魔に変えた。
考えてみてください。
いくら教育法に難点があったからといって、小学生が父親を殺そうとしますか?
そう、絵留王ちゃんは悪魔から禁断の果実を知らないうちに与えられてしまっていたがために、あんな凶行に及んだのです。
「娘を薬物で操ったのか……」
「夫人の親玉は世界に冠たるスウェーデン王立科学アカデミー……薬物の調達くらい、朝飯前でしょう」
「彼女は実の母親ではありません。快楽天氏と薔薇族夫人が結婚したのは十年前。絵留王ちゃんは十二歳です。
……警部、絵留王ちゃんの面立ちは誰かに似ているとおもいませんでしたか? 快楽天氏でも、夫人でもなく――」
「――ボブ・ディランに!」
「快楽天氏は十二年前は『彼』ではなく『彼女』でした。絵留王ちゃんはボブ・ディラン氏と(当時女性だった)快楽天氏とのあいだの子供だったのです!」
「そんな……娘も夫人にとっては憎しみの対象だったのか」
「あの一家もまたノーベル賞騒動の被害者なのかもしれません……」
「いや、最も憎むべきは……
アンフェタミンだ!
こんな薬物さえなければ……」
「安易な薬物乱用の恐ろしさを学びましたね…‥。
薬物乱用は、単に乱用者自身の精神や身体上の問題にとどまらず、家庭内暴力などによる家庭の崩壊、さらには、殺人放火等悲惨な事件の原因にもなり、社会全体への問題と発展するといいます」
「そうだ……薬物は、使用しているうちにやめられなくなるという"依存性"と、乱用による"幻覚"、"妄想"に伴う自傷、他害の危険性がある。
一度だけのつもりがいつの間にか中毒となり、一度しかない人生が取り返しのつかないものとなるのだ……」
「このような薬物乱用の恐ろしさを十分に知っていただき、薬物乱用問題を考える際に以下のサイトを参考にしていただきたいと思います。
「完」
いつもの情報番組がいつものコーナーに差し掛かる頃、右上の時計が切り替わると同時に玄関へと向かう。
僕の勤務先は最寄り駅を挟んで反対側にしばらく歩いたところにある。
ところでこの最寄り駅は少し不便なところがある。
そのために、快速通過直前の電車に乗り遅れてしまうと10分近く待たされることに加えて、後続電車は非常に混雑してしまうのだ。
あの時間に家を出ると、僕が駅に差し掛かるのはその電車が到着する少し前だ。
ほら。あちらこちらから電車に間に合うようにと色々な人が駆けてくるよ。
僕が駅の入口を過ぎると、駆けてくる人は大半が目の前から向かってくる形になる。
今朝も沢山揺れていました。いつもありがとうございます。