はてなキーワード: 稲毛駅とは
昨今胸糞の悪くなる冤罪事件、ニュースが多いので、電車に乗る男性は気をつけてほしい、という思いで稚拙ながらもこの文章を残します。
職場に向かうためいつものように新小岩駅から6:12発JR総武本線快速、佐倉行に乗り込む。
いつものように、と書いたがいつもはグリーン車の1つ2つ前の普通車両に乗るのだが、何の気まぐれかこの日に限って3つ4つくらい前の車両に乗った。
今思えばこれが大きな間違いだった。
7人がけの座席にもちらほら空席があるほど。
ぼくはそのちらほらと空いた空席に何気なく座った、リュックサックを抱える体制で。
イヤホンで音楽を聴きながらウトウトしていたぼくは、稲毛駅に着く数分前だったろうか、突然左隣りの女性に左腕をガッと捕まれ「痴漢ですね!身分証明書を見せてください」と迫られた。
眠気と驚きで状況を飲み込めなかった、何事かとイヤホンを外し辺りを見回せば、どうやらぼくのことらしい。女性はぼくの腕を掴みながらこちらを恨めしそうに見ている。
て言うか、身分証明書の提示って痴漢を疑われたほうがやるのであって被害を主張してる側が求めることではなくねぇか?と解せない気持ちのまま、免許証を取り出す、ここで騒がれても面倒なので。
その女性はぼくの免許証を奪いとり、表を一回、裏を一回、また表を一回、スマホのカメラで撮る。ぼくも公然の場で痴漢に仕立て上げられて頭に来てるので負けじと奪い返し、強めに言葉をかける。
ぼく「あんた何言ってんだ?リュックサックを抱えてんのにどうやってあんたに触るんだ?」
女性「二度も触られました!二度も!」
ぼく「いや、だからさ、おれがあんたのどこをどうやって触ったの?証拠でもあるの?周りの人に聞いてみろよ、どう見たってさわれる状況じゃないよ?」
周囲の人達は、この悶着に関わりたくないのだろう、明らかにこちらを見て見ぬふりをしている。
女性「証拠なんかありません、でも私は二度も触られたんです、駅員室に行きましょう」
ぼく「あのさぁ…だからこの状況でどうやって触れと?リュックサックを抱えてんだぞ?向いとか周りの席の人に聞いてみようか?」
依然として周りは見て見ぬふり。
ぼく「めんどくせぇ…」
電車が稲毛駅に着くと、ぼくは女性に腕を掴まれたまま降り、駅員室のほうへと引っ張られた。
うわー、これニュースやネットでよく見るやつだわ… 駅員室入ったら負けなやつじゃん、どーしよ、どうやって逃げよう…終わったわ…
逃げようにも改札周辺はもちろん人が多い、振りほどいて逃げようもんならすぐさま大騒ぎになり周りの人たちに捕まってしまうだろう。そもそもぼくはこの人だかりを突破できるほど脚の速さに自信がなかった。
駅員室に着いて警察が来るまでの数分、ぼくはなぜか落ち着いていて(もう人生終わりだ、と半分諦めていたからかもしれない)、妻、職場に電話で現状を連絡。
妻は夜通しの子供の世話に疲れて寝ていたのか電話に出なかったのでLINEのメールで報告をし、職場の人からは電話で「まじかぁ、それはキツイな、落ち着いたら連絡ちょうだい」と言葉をかけられる。
警察が来てからはぼくはその時の状況をありのままに話す、すると警察も「普通被害者が身分証明書の提示を求めるのか…?」と首をかしげていた。
諦めてたとは言え、やってないものはやってない。どうせ白でも黒にするんだろ警察という奴らは、と思いながらも強がって「ぼくを逮捕したければDNA鑑定でもなんでもしてください、まぁぼくのDNAは出ませんけどね、触ってませんから」と強めに出ておく。
警察もこういうケースが多いのか疑う反面、同情しているような態度で話を聞き、結局警察署行きのパトカーへぼくを連れ出した。
駅からパトカーに向かう間、くよくよしてたらただの犯罪者に見られる、それはシャクだ、ぼくはやっていないのだ、無罪冤罪なんだよ、という気持ちを周りに示すため堂々としているように振る舞うのが精一杯だった。
警察署に着くと駅員室でしたような同じ話を再び精一杯の強がりをしながらする、重複するので割愛。
取調が終わると一時間程待たされた、きっと女性の話を聞きにいったのだろう。
自分が人よりもわりとスケベである自覚は大いにあるが、仕事もあるし、子供も生まれたばかりで他の女性にチョッカイを出すほど血迷っては無い。
しかしこの状況だ、きっと問答無用で逮捕されてこの人生は社会的に終わってしまうのだろう。
ああ、さようなら娘よカミさんよ、こんなことになってごめん、達者でな…。
と項垂れていると、取調べをしていた警察が戻ってきて、「とりあえず、もう帰りましょう、職場に向かってください」と一言。
あれ、助かった???わけのわからないまま、言われるまま念書?(今日こんなことがあり取調べを受けましたよ、という書類)をかき、警察が「こういうこと多いから、電車に乗るときはお気をつけくださいね。女性にはカメラに撮られた免許証のデータは消去させましたのでご安心ください」と言い、ぼくを行きのパトカーとは違う乗用車に乗せ稲毛駅まで送る。
証拠不十分?なぜ助かった?その時は自由になったとは言え、心が落ち着かなかった(これは後でわかったことだが、女性も女性でどこをどのように触られたか最初ははっきり言わず、後で「脚を触られた」と言ったそうだ。いやいや、だから手は塞がってたんですけど…。そして結局「事件にはしない」と女性が言ったらしい。)。
今思えば、女性の思惑通りに事が進んでいれば、示談金目当てに冤罪詐欺をふっかけようとしたのかもしれない。
きっと警察側もそれを察しそうならないように阻止してくれたのだろう。
数日たった今でも、この事を思い出すととても怖いし頭にくる。
今回は本当にたまたま運が良く数時間の拘束で済んだけど、また同じようなことになろうもんなら今度はこうは済まないかもしれない。
あの女性の顔はきっと一生忘れない、同じ電車でまた会ったらどうしよう。恐怖と怒りでどうにかなってしまうかもしれない。
仕事があるので今後も電車通勤を避けられない。乗る車両、時間を変えるしかないな。
痴漢冤罪は他人事じゃあないんです、電車に乗る男性なら誰にでも起こりうることなんです。
注意してもしきれないことかもしれませんが、(両手を塞いでても誤って股間が触れてしまったり。又、肩がちょっと触れただけでも騒ぐ女性がいるそうで…。)皆さんも十分お気をつけください。