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2019-01-29

2019年アニメ1話ほぼ全部観たか感想書く その1

 こないだ「宇宙よりも遠い場所」いしづかあつこ監督のインタビュー記事内で「ファンにできることはありませんか」という質問に「「このアニメが好き」って、一言発信していただくだけで、すごくうれしくなりますね。」と答えていたのを読んでふと「案外こういう怪文書でも巡り巡って彼らの活動支援になったりするのかなぁ」なんてことを思ったので感想を書くことにした。ちゃんと見てから感想書きたい気もするけれど、以前よりもいの完走レビュー書いたときは1ヶ月費やしたので時間の制約上1〜3話程度の感想になっている。

 それっぽく並べてあるけど、作品の優劣は付けてない。容赦して。

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その2

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その3

2019年冬アニメ1話ほぼ全部観たから感想書く その4

配信情報について

 ~独占…対象サービスしか配信してない

 ~のみ見放題…対象サービスでのみ全話見放題。その他のサービスでは有料配信

 ~のみ最新話無料対象サービスでのみ最新話見放題。その他のサービスでは有料配信

 言及なし…複数サービスで全話見放題/最新話無料

 

 私はTVアニメを観ない(BS見れないし、TOKYOMXもAT-Xも受信できないし)ので、配信情報はこれ以外の手段について書いている。

感想(上の作品ほどモチベ高め)

かぐや様は告らせたい

 恋のデスノート。やっぱりA-1 Picturesラブコメ面白いラブコメの中では圧倒的にセリフ量の多い会話劇。

 テーマとして恋愛頭脳戦を掲げているので、メインの二人が「表情に出さないけど思考フルスロットルさせ、頭の中がカオスになっている」っていう様子を面白おかしく絵にする難しさがあるんだけど、あの手この手で彼らのジェットコースターみたいな心情変化を演出している。

 BGMアレンジといい「恋愛頭脳戦とかいう新しいことをやってるみたいでその実、思春期真っ只中な高校生男女なんやで」っていうベタな部分を昭和チックなラブストーリー調に演出するとこが非常に良くて、あくまで二人が大マジで恋愛を繰り広げているからこその面白さ(大マジだからこそ面白いっていうのは「月間少女野崎くん」もそうだよね)にちゃんフォーカスしている。不意にときめいた瞬間を「ラブ・ストーリーが突然に始まりそうな曲」で笑わせてくるところとか最高だった。どういうオーダーしたらあの曲になるんだろう。

 そして青山穣によるイケボ解説が最高。最近良かったナレーションだと「ティラミス」の大塚明夫陰毛役)、「プラネットウィズ」の小山力也おっぱいのくだり)、「ダグ&キリル」の上田燿司(本作のノリはコレに近い)とか。淡々としているようで、ちょくちょく感情を見せてくる生きたナレーションが全体的なテンポ感を規定している感じがあるので、冒頭のあれは毎話必須な気がする。

 「かぐや」はともかく「御行」「藤原」っていう独特なネーミングは竹取物語登場人物元ネタなのね。そのメイン3人のキャラデザについて。原作者インタビュー記事に「まつげを『女性漫画家の書くまつげ』っぽくしてほしいってお願いした」みたいなこと書いてたけど、確かにかぐやと御行の目元が非常に艶っぽくて、ラブコメしからぬ奥ゆかしさを印象づけてる。個人的畠山監督作品の「静かに視線を伏せる男性キャラ」が好きなんだけど(「昭和元禄落語心中」の菊比古師匠ことなんだけどね)、本作の御行も単に目つきが悪いっていうだけではなく、見栄っ張りでありながら動揺しやす性格ちゃんと表情に現れててすごく好き。一方のかぐや様も御行ほどではないにしろ目つきが悪い(やや吊目ぎみ)のに表情が豊かで、しかベクトルが「侮蔑」「焦燥」「優越」「失望」「失意」とか、そっち!?な方向。それでいて、ときめいた瞬間のかぐや様めちゃくちゃ可愛いっていう。

 作者天才かよって思うのが「頭脳戦ゆえ落とし所が難しい話の流れをジョーカーこと藤原千花のサーキットブレーカーというかインターセプトが鮮やかにキマって、ちゃんと短い尺の中でオチがつく」という構成藤原キャラクターとしての自由度が高いのもあって毎回不意打ちを食らっちゃう。また藤原はメイン二人と比べて柔らかい線で構成されたキャラデザなので、メイン二人のきつい目が交互に映る緊張感からの、柔らかい線で描かれた千花の目が映ることで緊張→緩和の流れが出来てるので、どうあっても笑ってしまう。そういえば御行の急な行動→かぐや様がときめくっていう流れのときも、かぐや様は全体的に柔らかい線になるよね。かわいい。そういう部分も含めて緊張と緩和の流れが完璧なので、何度でも観て笑える。1話もう20回位観たかも。早く3話観たいな。

 話題OP水野良樹作曲。すっかり「いきものがかりの人」からアニソンの人」になりつつある。

 

ブギーポップは笑わない

 「濃いアニメを作るスタジオ」ことマッドハウスの新作(監督含む主要なスタッフ的にはワンパンマンとかACCA13区の布陣)。20年くらい前に書かれたライトノベル原作現代舞台にしたSF(少し不思議サスペンス会話劇。

 クオリティが高いというのもあるけれど、作りが完全に映画のそれ。各シーンをぶつ切りしていく演出とか、その中で登校シーンみたいなリフレインを入れて時間経過を表現してたり、ブギーポップとの会話で変化する主人公感情日常生活の行動を切り取る形で淡々表現してたり、凄く尖った演出になってる。写実的な背景(背景:アトリエ・ムサ)も気合いが入ってて、屋上のシーンで敢えて遠景のカットが多い。リアリティの強い世界観を持った作品

 あと劇伴が印象的。本作の劇伴は「聲の形」「DEVILMAN」でおなじみ牛尾憲輔。穏やかなのに心がざわざわする美しくて豊かな音楽聲の形っぽさを感じるんだけど、不穏な空気シンセの重低音で表現してたり、カットの切り替わりで音楽をぶつ切りして、直後の無音で緊張感を演出する等、映画劇伴で使う手法地上波アニメでやってる感じがある。あの音ってスマホで出せるのかな。サントラ欲しい。

 その会話も、ブギーポップという非日常存在に、学校という日常空間(会話する場所は必ず校舎の屋上)の中で会うっていう、ブギーポップ実存性(不確実なはずなのに、確かそこに存在しているっていう感じ)が凄く不思議。そういえばそんな話を二人もしてたっけ(多重人格についてのくだり)。あと同級生との、少し距離感を感じさせる会話なんかすごく小説っぽい。

 会話劇として「あの作品っぽいなぁ」みたいな作品をいくつも思い出すけど、(このライトノベル刊行された時期的に)私がこれまで触れてきた多くのライトノベル作品が「ブギーポップは笑わない」の下流存在しているわけで、非常に感慨深い。

 それにしても、ブギーポップを演じる悠木碧すっげー。中性的な声を持つ声優さんって貴重だけど、その中でも特に、声に含みがありすぎる感じ(本人もよく「私の演技は情報を詰めすぎてしまう傾向がある」と言ってる)がたまらない。あと宮下藤花も悠木碧が演じてるってことに最初気づかなかった。

 EDは「やがて君になる」のOP曲でおなじみ安月名莉子xボンジュール鈴木。すき。

 

荒野のコトブキ飛行隊

 水島努x横手美智子の新作。空飛ぶ用心棒日常アニメ。またバンダイナムコからスマホゲーム配信予定。

 水島努監督作品ガールズ&パンツァー」が「清く正しく美しい戦車の可愛さを描く、女の子が中心の世界」なのに対し、本作は「ならず者のはびこる男社会の空を、プロペラ機で逞しく生きる女の子の話」なので、決してやさしいせかいではない。戦闘シーンが両方共ガチなのは共通

 アニメーション制作をGEMBA(CG)、ワオワールド作画)が行っており、主要キャラ(コトブキ飛行隊、飛行機)が基本的3DCG。対してモブ作画キャラなので、3DCGキャラ作画キャラが同じ絵の中にいる不思議アニメに。3DCGキャラの利点として、細かい作業を行うときマジでかい作業)の手元がちゃんとしているところと、飛行中の機体を引きで見たときの良さが際立ってる(実際、作画モブキャラは飛行中、引きの絵が無い)。あとトゥーンレンダリング調のキャラに対して飛行機写実的。なんか3Dゲームに出てくる飛行機みたい。年季の入った感じとか、個性のあるペイントとか。

 相変わらずミリタリー関係演出ヤバイ。まず怒涛の専門用語による会話から始まる戦闘。何言ってるか全然わかんない。艦橋で交わされる、ウィットに飛んだテンポの良い会話はさすが横手美智子って感じ。そしてほぼ完全再現?される出撃前儀式。いやその計器を指差し確認されてもわからんし。燃料とか油圧とか確認してるんだろうけど。機体は既存飛行機が今後も登場する模様。1話は隼、紫電零戦。その後敵機とドッグファイト突入するけど、ガルパンでもあった「回転する砲塔視点」みたいな視点結構使われてて、機銃視点で天地がくるくる回り、敵機と追いかけっこしながら銃弾が飛び交うシーンが続く。攻撃側の狙う場所が(アニメ的には飛行機の胴体を攻撃するのが絵的にわかやすいんだろうけど)羽根の付け根部分を射撃→燃料タンクに着弾→燃料が漏れる→引火→爆発っていう描き方がガチ過ぎて笑った。着弾した場所ちゃんと弾痕あるし。他にも、相手の後ろに取り付いて攻撃するっていうパターンが徹底されている上に「後ろに取り付いてきた敵機に対して、急制動による捻り込みで背後を奪う」からの「エース機と思しき敵機に捻り込みを使って背後を取ろうとするも、裏をかかれて被弾」とか。主人公を追い詰めた敵機がとどめを刺そうとしたタイミングタイムリミットになり引き返すシーンも、一瞬だけ燃料メーターを映して「燃料が帰還分しか残ってないよ」って演出したり。機体をフラフラさせて煽るシーンは笑った。どんだけ描写を練ってるんだ。同じ空戦でも「ガーリー・エアフォース」とかなりベクトルの違う魅せ方なのが素敵。

 で、音がブッチギリヤバイ空間的な変化を丁寧に反映した音響はさすがとしか言えない。大音量ヘッドフォンか、部屋が震えるくらい大音量スピーカーで視聴推奨。出撃前後で言うと、出撃前はエンジンのドコドコ音が響いていて、滑走路を走行エンジン音が徐々に変化してるのに加えてタイヤのガタガタ音が重なり、空中に出た瞬間、空間的な広がりを感じるエンジン音と風切り音に。風切り音も通常飛行と雲の中を進むときとで音違うし。縦に旋回する時、機体がギシギシ軋む音は感動した。機銃の音も、発砲する機体が映ってるとき発砲音は乾いた音(パパパン)が聞こえるが、撃たれる側が映ってるとき、遠くで鳴ってるような残響(ボボボン)になってるとことか。命中した音も、近くだとキキンッっていう軽い音と弾丸の風切り音が混ざってるが、引きだとガガンッっていう重い音に変わってたり。

 音楽ガルパンに引き続き浜口史郎戦闘シーンの音楽めっちゃかっこいい。ミリタリーストリングスの相性って抜群だよね。

 ちなみに戦闘シーンはガルパン以上に説明的な会話が無いので、ニコニコ動画ミリタリーに詳しい人たちと一緒に観たほうが良いかも。私も全然わかんない人なのでニコニコ動画コメント付きで観ようかな(音のクオリティ的に、ニコニコ動画品質妥協しづらい…)。「解説つけなくても視聴者は付いてきてくれるはず」という水島努監督の強いメッセージを感じた。ちなみに毎週更新公式webラジオレシプロ機の詳しい解説を見ることができたり、できなかったりする。

 

盾の勇者の成り上がり

 「メイドインアビス」のキネマシトラスによる不条理文学。2クールかけて主人公が成長する姿を描く。原作はなろう系小説1話は1時間スペシャル

 最近よくアニメになってる異世界転生(転移?)モノだけど、オバロとか転スラのようなヒロイズムと大きな距離がある。こういう作品共通した性質としてゲームライクな世界観というものがあって(本作のゲームライクな演出は「デスマーチから始まる異世界狂想曲」に近く、絵としてのGUI結構練られている)、主人公がただの村人Aではないこと(異端というか特別)の記号になってるんだけど、本作の主人公俗物的で、上記のようなヒロイズムに対するポストヒロイズムみたいな感じ。勇者D(X人目)。転生によってアドバンテージを得た勇者が転生先で成功するお話に対し、本作は転生によってディスアドバンテージを得た主人公が、転生先でそれに抗う、あるいは異世界人のように逞しく生きながらえるお話

 王前で主人公慟哭するシーンは、異世界生モノの持つ「現実世界において「自分社会から不当に虐げられている」という漠然とした不満のようなものを持っている人たち」というメッセージを強く表現してる。なんとなく「風と共に去りぬ」を思い出した。風と共に去りぬ南北戦争を描いた小説で、差別不条理と戦う女性お話、だっけ。本作における「剥がしたり消したりすることのできない盾」は彼が例の勇者であり、同時に排斥対象であることを知らしめるレッテルになっていて、彼が戦っているあらゆる不条理がこの「盾」に集約されている。そういう意味では、最初に仲間になったのが奴隷っていうのも大きな意味があるよね。

 面白いのは「1ヶ月後にやってくる敵の襲来」というイベント。彼が勇者である以上逃れる術はないので実質的に盾と同じ不条理象徴ではある(特に2話は、「襲来を乗り切って生き残るんだ」というセリフが何度も登場する)んだけど、同時に彼がただの大罪人ではなく世界一利用価値がある人間であることの担保になっていて、ワンチャンあらゆる不条理を打ち負かす可能性を秘めていること(世界に借りを作ることができる)。タイトルはそういう意味なのかな。

人殺しは悪か。厨二おじさんが考えてみました。

人殺し一言で言っても種類がある。

大きく分けて、※個人のための人殺しと、※社会のための人殺しがある。

人類誕生から現代に至るまで、大抵の※人殺し社会のための人殺しだ。

個人のための人殺しは、社会によって悪とされてきた。

社会のための人殺しは、社会によって善とされてきた。

人殺しが悪とされるか善とされるかは、社会によって決められる。

動機個人的(独善的)であれば悪とされるし、社会的であれば善とされる。

より多くの支持を得られれば、人殺しは歓迎される。

しかし、ここにきて※人権という思想が生まれた。

社会は、社会自身を守るために社会内の異端個人

社会のための人殺し」によって排除してきた。

社会は、人権を認めてしまえば社会破滅を招くと考える。

まり社会には人権規制する動機があるのだ。

 

結論として、人殺しは悪。例外として人権の無い社会では善となることもある。

 

個人=知覚、思考表現取引できる人類

社会=①複数個人の集まり。②社会内の支配階層社会個人

人殺し=①人ではなくすこと。②命、知覚、思考表現支配的に規制すること。

人権=すべての人殺しを一緒くたに否定し、悪とする思想

2019-01-28

ポリコレは反ポリコレ容認できない時点で矛盾してる

例えば人類全員が同性愛になる、さもなくば出生率が1を下回れば種族として滅ぶわけだが

それでもポリコレ的に正しいから許されると思ってるんだろうか。

LGBTの中には自分たちメジャーじゃなくマイナーでもいいし、少数派でも異端でも奇異な存在でもいい。

ただ不干渉でいてほしい、こちからも極力干渉はしないから。

という消極的姿勢の方がずっと楽に生きれると思ってる人もいる。

なのに無理やり同じ立場であるはずの他のLGBTから主張せよ抵抗せよと強制される。

そしてLGBT以外からは相変わらず理解されない存在として孤立し続ける。

これのどこが解決なのだろうか。

2019-01-27

これがポルノじゃなくてなんなのか

尻見えてるがな!

そんなにセックスすることが大事なのか

恋人できました、結婚しました、子供できました、って

私はパートナーセックスしてますって公言することに他ならないですよね。


若いころは淫らなこと、抑制がきかないこと、として扱われる環境で育って、

実際パートナーを取っ替え引っ替えしている恋愛脳な人らは

そういう人として見られていた。

でもある一定の年齢を過ぎ、ある程度の立場となると、

そうしたパートナー存在しないことのほうが、異端として扱われるようになった。

みんなどうしてそんなにうまいこと切り替えられるのだろうか。


コンビニからエロ本排除され、それが喝采を浴びる世の中で

世のお父さんお母さんはみな漏れなくセックスしていることが周知されている。

パートナーを持てない私は、ずっとそんな違和感を感じたまま今に至る。

2019-01-18

anond:20190118101742

自分異端を認めろと世間に訴えるのに

自分の子孫は血がつながってないとNGだとかミクロなことを要求すんのか

2019-01-13

19歳女子大生。初めて、ではないんだけど…私のお漫ってどうかな?教

はいどうもー」

「僕らなんで漫才やってるか、って言うと、端的に言えば、大金持ちになりたいからなんですよね」

「《芸能人》、夢があるわな。おれはベタやけど、漫才大金を稼いで、ええクルマに乗って、タワーマンション最上階でシャンパンあけたろと思ってるんです」

「僕は、大金持ちになったら、服を買います

ファッションかいな」

「《イケメンじゃないと着こなせない服》って世の中にはあるじゃないですか。それと同じで、僕の好きなファッションって《お金を持ってないと、できない服装》なんですよね」

「たしかにあるよね。《ヤンキーじゃないと着れないし似合わない服》とかね」

ピンク特攻服とかね」

「ド田舎ヤンキーと熱心な阪神ファンしか着てない服やね」

「そうなんです、それと同じで。僕も本当はこんなスーツじゃなくて、ターバン巻いてマントを着たいんですけど」

「……」

「どうした?」

「おれの思ってたお金持ちのファッションと違うけど、続けて?」

「あと、お付きの人もお揃いのターバンマントをつけてもらって」

石油王やん!一瞬考えたけど、完全に石油王やん!そんな一国の王のするファッションがしたいの?たしかに、大金持ちにしか出来ん格好やけど!」

「そんな風に言われるでしょ?世間は、異端迫害するでしょ?…だから僕ははやく大金持ちになりたいんですよ」

「いや流石に、それは、常識的に考えて」

「なりたい自分になったら、ダメなんですか!」

「……」

「……」

「…ダメじゃないけど」

「でしょう?」

せやな

「だから僕は漫才成功して」

せやな

大金持ちになって」

応援するわ」

ターバン巻いてマント着て」

「なりたい自分になる」

天下一武道会悟空と戦って」

「……」

「腕が折れたら、千切って、再生して」

ピッコロやん!石油王じゃなくて、ピッコロやん!」

「…ピ…コロ…?」

「嘘つけ!絶対知ってるやろ!たしかに一国の王というか、それ以上の、神的な存在やけど!」

「(無視して)まあとにかく、そんな風になりたいんですよ」

「お付きの人の名前は?」

ミスターポポ

絶対ピッコロやん!」

「(無視して)マントの下には道着を着て」

ピッコロやん」

オリジナルロゴをつけるんです」

「知ってる、漢字悪魔の《魔》やろ?」

「いや違う」

「じゃあ何なの?どんなロゴ?」

「(ドヤ顔で胸を指差して)《I don’t use mortgage deductions》」

ドヤ顔で言われても!全然意味わからん!」

「《住宅ローン控除は使いません》」

「どんな自慢やねん!」

「いやだって住宅ローン控除で返ってくる所得税額ってすごいですよ?今なら住宅ローン年末残高の1%所得税額が返ってくる。仮に所得税額よりも返ってくる金額のほうが場合は、さら住民税からも返ってくるし。最大限活用したい場合は、あえて夫婦で別々にローンを」

「そんな饒舌になられても!」

だって、各年最大40万、10年間で400万が返ってくるんだよ。それを使わないってことは」

「それはたしかに大きいね!大きいけど!」

「…そうやって細かな節税蔑ろにする日本金融リテラシーの低さは問題だよね」

「そんな話してた?そもそも、そんなに有利な節税なら、なんで(住宅ローン控除を)使わんの?」

「それは」

「お、わかった!大金持ちやから不動産現金で買う、だから住宅ローンは借りない、借りないか住宅ローン控除は使えない!」

「いや違う。合計所得金額が、3千万円を超えると、住宅ローン控除は使えなくなるんです」

「おれ、さっきから税務署の人と話してるの?」

常識でしょ」

マニアックすぎへん?」

「(ヒソヒソ相談して)このネタを書いてる33歳既婚子持ち・こないだマンション買ったおじさん曰く《常識》だそうです」

「設定めちゃくちゃやん」

「とにかく、僕はタワーマンション最上階でシャンパンをあけて神戸ビーフを食べたいんですよ」

なんや結局おれとかわらんやん」

「いや違う」

「何がよ」

「全部ふるさと納税

税金の話ばっかりか!もうええわ」

https://anond.hatelabo.jp/20190111180250

2019-01-09

anond:20190109150258

あれは掲示板ではなくブックマークなので、一覧で見たときに印象的だった言葉自分にわかるようにしてるとか、そういうことだと思うんだが。

もしかしてブックマーク扱いするほうが異端なのか。

最近はじめたのでわからん

2019-01-05

anond:20190105215405

ギャル「マジ卍」

異端審問官「見ろ‼スワチカを取り出したぞ‼蝿の王召喚する気か⁉」

2018-12-28

anond:20181228164052

その中で異端ができるんだろ。

自分と全く同じ意見人間なんていないんだから

anond:20181228163942

異端とならないグループをつくって

自由に移動できるようにすんだよ。

anond:20181228163244

異端になって弾圧されたくないから皆が一様な行動をとる社会になる

北朝鮮だな

anond:20181228102809

国民の敵だと航空自衛隊幹部に襲撃されたミンス議員みたいになりたくないからね

国旗国歌反対教師解雇されたあたりから皆こわいから偉大なる自衛隊様の顔色をお伺いして逆らわず調子を合わせる社会になった

ネトウヨにしたって周囲の様子を見ながらテンプレ発言に終始して独自性を出さないやつが9割だ

異端判定されて10式戦車で踏みつぶされたり89式ライフルで射殺されたくないんだろう

2018-12-26

ただの愚痴

愚痴自分語りメンヘラでもかまちょでもなんでもいい。匿名だし。一人で抱えてるの辛い。たぶん読み辛いし暗い。愚痴からな。

自分社会に出てちょっと経つ社会人。20数年生きて、少し前に人生で初めて恋人ができた。

予定外。恋人とかできるとも思ってなかったし、適当に稼いで葬式代と損害賠償代貯めて死ぬのが人生目標だし、そもそも異性を好きになったの初めてだ。

告られた側なのだけど、まあ若い女、かつ恋人ナシ、となると片手しかいない職場だったから、自分かー、とは思ったけどパニック半分で受け入れた。その人のことは観察対象としては大好きだったので。本当は同期の女(かわいい)のことが好きなのだろうと思ってたかマジでパニくったのだけど。

一緒にいて苦痛って程でもないし、まあすぐ飽きられるだろう、捨てられるだろう、って思ってた。というか、これは今でも思ってる。

さて、自分は前述の通り若造しか相手干支半分以上年上。所謂結婚適齢期。ご兄弟最近人の親になったとかで、いわゆる「普通」というような、結婚して、子供を産んで(産むのは貴様ではないだろうが)幸せに暮らすのを信じて疑わない人のようだった。

相容れない。

人柄も挙動も好みではあるが、無償の愛、みたいな、家族愛みたいなもの、本当に受け付けない。というか、自分は死んでも子供を産みたくない。見知らぬ他人強制同居なんて無理。自分兄弟が苦手すぎてトラウマになって実家に帰る数週間前から体調を壊すのに、万が一にも、というほど低くない確率あいつに(=自分に、なのだが)似たりしたら死ぬ

殺すか死ぬわからんけど、少なくとも一つの命は散る。散らす。自分の手によって。

そうでなくても自分学校とかそういう過干渉集団にいい思い出がない。関わりたくない。仕事すら人間関係煮詰まってるのが嫌で派遣みたいに転々流浪の民できる仕事転職した。雑談に巻き込まれない仕事万歳

話がそれた。

なんだっけ、そう、子供を産みたくない話。

この話な、大泣きしながらすでに相手に話したんだ。付き合って割とすぐのころ。職場の人が人の親になったそうで、新生児写真を見せられ、そこにいた老若数人の女でかわいいと言うイベントがあったから。自分社会人なので同調した。覚えてないけどなんか色々褒めた気がする。年の近い先輩が現実のものとして、先輩本人にも自分にも他人事ではないように言ってるのを聞いて、なんとも言えない嫌悪感が湧いて、ああ、世間一般自分感性がズレてんだな、って気付いた。いや本当は気付いていたのだけど、目を逸らしていたことを突き付けられたみたいな気分になった。

自分幸せ相手幸せは相容れないのだろうなと思って文面でカミングアウトしたのだけど、その結果が「会って話そう」で、案の定泣き喚いて無様に不明瞭に伝えることになった。

その時なんて言われたかはよく覚えてないが、子供ワガママみたいな扱いをされたのは今でも恨み深く覚えている。あとは望んでも来ないこともあるし、成り行きだし、みたいな。そういうことを言われた。何も伝わんなかったな、ということは自分の心に刻まれた。

本当、ホンットにこの時点で別れを告げておけば良かったと思う。お互い傷が浅いというか。でも子孫繁栄の話以外はスゲー好きな人なので、踏ん切りもつかず、ズルズル甘えて今に至る。今も普通に付き合ってくれてる。

ここから話が少し変わり、品のない話になるのだが。

自分性交渉が半端なく苦手だ。

触ったり触られたりといった接触は嫌いではないのだが、挿入が無理。

最中からめちゃくちゃ痛いし、暖房どれだけ入れても寒くてたまらないし、腹は壊すし、3日は椅子に座ると痛い。何しても痛い。なお病気はない。機能性の月経困難症、つまりよくわかんねーし原因もないけど月一でめちゃくちゃ腹が痛くなるやつだけだ。解決法がないので思春期からこっち月一気絶する生活を送っている。病気ではないから何も治らない。月経痛に加えて交渉痛もあるなら病気じゃないかと、ワンチャン臓器の摘出も頼めるんじゃないかと思って最近病院に罹ってみたが機能性〜の判定。終了。薬を貰ったのだが、出血が減る代わりに痛みが3倍くらいになった。殺してほしい。

ほんと殺してほしいエブリデイ。

こういう時って行為断っても良いのだろうか?

ていうかこんだけ具合悪くなるのは多数派ではあるまい?女性の方々におかれてはどの程度の痛みで済むものなのか。やはり耐えられる程度でごまかせる程度なのだろうか。羨ましい。

あいうほど入れられることはないのだけど、ゼロというのは男性にとって酷なのだろうと思うと、どうしてもたまの誘いを断るのが大罪に思えてしまう。三十路って衰え行くものなんじゃないのか?まだなのか?挿入以前の段階ならほぼ毎回だが?

話が進まなくなる。

で。

そんな苦痛行為を経て、自由になれない一年前後を経て、多量に金を必要とし、話の通じない、(もしかしたら自分世界一嫌いな生き物に似た)他人軟禁される生活が待っているわけだ。子供を産む、ということは。

もちろんこれが悪意に満ち満ちた穿った視点の意地の悪い表現なのは自覚している。

しか現実問題相手は余裕で法律ストップのかかる残業時間を常とする激務の人間で、実家は片道3時間距離なので、どう楽観視しても他人との軟禁は避けられない現実なのだろうと思う。

産んだら可愛いとか自分の子供は特別だとか、そんなことを無責任に言わないでほしい。自分の子供が万が一特別可愛いとしても、それと繋がる話の通じない他人の子供とも触れ合うことを強要されるのが女親なのだろう。性器が体外にはみ出てないだけで無条件で家事ができて人間の雛が好きでいつでもいい匂いがすると決めつけるのはやめてほしい。

こんだけ嫌だと泣き喚いても理由を列挙しても認めてもらえない「普通」なんて何が普通だと言うのだろう。

普通になれない自分が悪いのか。

悪いならもう関わらないから早く見放してほしい。幸せに生きるために、子供という他人は私に邪魔だと繰り返しているのに、それでも子供はいいぞ、産めば変わる、と押し付け続けるのはやめてほしい。なんでそんなに私を不幸にしたいんだ。幸せに生きられないならすぐに死にたい。そのためにも養育費よりも葬式代を貯めたい。でもそれは悪なのだ。周りの言う幸せにハマれなければダメなのだ。無条件で子供が好きで、80まで生きることを当然と疑わなくて、子々孫々繁栄することを当たり前に願える、そんな普通人間になれない私が異端で愚かで悪なのだ

なら早く殺してくれよ。

2018-12-23

自分の思う常識が実は常識じゃ無かったとか

最近自動車で平気で煽り運転して死傷事故起こす人とか、Wi-Fiはただで使えると思ってる奴が多かったりとか、店頭店員に絡む奴とか、本当にレベルの低い酷い人たちが目に付くなあと思ったけど、もしかしたら世間にはそんな人の方が多くて、それがおかしいと思っている自分の方が異端なのか?

多分、「相手自分と同じ人間である」という認識根本から欠如しているよね。

月並みだけど一度でも良いから、対人の接客業仕事をやってみると良いと思う。

客というのが多様で本当に信じられないほど自分勝手な人が居ると言う事が身に染みて分かる。と、同時に自分の行動を顧みて同じようなことはするまい、と体感できるはず。

と言うか自分がそうだった。

多分そう言う感覚が無い人は、コンビニ店員自販機機械かなんかと思ってるんだろうし、街を走る車はレースゲーム障害物だとでも思ってるのかもしれない。そこに自分と同じ人間がいると言う意識ちょっと持つだけで分かると思うんだけどね。

何なんだろうね。

anond:20181223200320

多数派に合わせてるだけ

少数派の異端になって迫害されたくないから大昔は左翼、少し前はノンポリ、今は普通の日本人のふりをしてるだけ

自分意見はあるけどネットしか言わないわ

添付例外発言リアルでして迫害されたくないし

2018-12-20

たばこ吸わないけど煙の臭い大好きって異端

たばこ吸ったことないけど、あの臭い好き。

異端なのだろうか。たばこ吸わない人は嫌いなものなのか。

2018-12-14

anond:20181214104700

リベラルに楯突いたら西海岸では暮らしていけないわけで、異端排除するのはどこのどんな主義でもだいたい変わらんから

どちらかの排除が正しくてどちらかの排除が間違っているということはない

2018-12-13

整理

昨日の夜、出先にアイコスを忘れてからニコチン摂取していない。チック持ちのADHDなのでだいぶつらい。しかもそのせいかなんだかしょうもないことでイライラしたり被害妄想が止まらないので、とりあえず文字にして今の気持ちを整理してみる。

私は某大学に通う会計士受験生の女だ。短答はこの前受かったので次は論文が待っている。在学中合格の目標があるので頑張りたいと思っているところだ。

そういう風に自分が頑張ってなんとかなるようなもの安心する。

けれどもこれから歳をとっていくとそうはいかないことが多くなってくるというのは、未熟な私にも想像がつく。

仕事に関してはあまり心配していない。このまま順当に受かれば卒業後は四大監査法人のどこかに所属して、英語が好きなので海外研修プログラムとか何かでUSCPAに挑戦したいなあなんていう明るい未来だって描こうと思えば描ける。それに希望的観測なのは承知の上で、仕事に関しては自分努力である程度はなんとかなるはずだと少なくとも今のところは信じていられる。

仕事はきっと、好きになれると思う。

けれど、私は女なので、仕事か家庭どちらを選ぶのかとか、子供を育てていく人生にするのかどうかとか、そういう選択を迫られる状況が来るんじゃないかとうっすら予想している。(女にとって結婚出産はこの現代日本において男よりも人生に対するインパクトが大きく、それはそれは一大事なのだ)

こんな悩みなんて道端に掃いて捨てるほど転がってるのは知っている。けれどもそれに対してどのような答え(というか妥協点)を見つけていくのかはそれぞれが自分で探すしかない。私の最適解はどこにあるんだろう。

まあ正直そんなの頭で考えても意味ないということは感覚にわかる。こういうのは、選んだ道が正解だったと受け入れていくしかないんだと思う。人生は一度きりだから、後悔はできない。ならばできる限り足掻いて、その結果得られたものを無理矢理にでも納得すればいいだけのことだ。

けれど、例えばこんなニコチン切れのときに、考えてしまう。

今付き合ってる人と将来結婚して、専業主婦になって、経済的相手に頼りきりになって、もし自分の両親のことでお金必要になったら?

私の家事能力に関して重箱の隅をつついてくるタイプの人だったら?

もしくは共働きになって、相手家事子育てを私にばかり押し付けてきたら?

なかなか妊娠しないのを、私の体のせいにされたら?

子供障害をもって産まれてきたら?

私が女じゃなければ、こんなくだらないことで悩まなくても良かったのかな。

今日も、今お付き合いしてる同い年の男の子と私の喫煙の話になり、女の子身体大事にした方がいいという内容の話をされた。それは彼の優しさだということは理解しているし、女で喫煙者というこちらが異端だというのもすごく良くわかる。けれども、貴方も吸うじゃないと言わずはいられなかった。どうして私は、ダメなんだろう。それは、子供を産むかもしれないから?

最近医学部入試で、女性離職率理由に不当に落としていたことが発覚するニュースをいくつか見かけたが、そこで落とされた女の子もたまったものじゃないよな。

私たちだって好きで結婚後離職したいわけでもないし、こんな風に子供を産む構造身体を持って産まれたわけではないのに。私たちは、血の繋がった子供が欲しいなら、自分身体を使って産むしかない。そして産んだあとも大半の家庭で女が子供を育てることになっている。それが人生設計をするにあたり大きなネックになっている人は少なくないはず。

人工子宮子供ができる未来がやってくるまでこの問題は解消しないように思う。私が生きているうちは無理かな…。でも、もし可能になれば、世の中のジェンダー問題の多くは解決するんじゃないかなあ。

という戯言。そろそろ髪乾かして寝る。おやすみなさい。

2018-12-12

anond:20181212115342

私は普通ですけど……。

自分を「普通」という奴に普通の奴は一人もいない。

何故自分が「普通である」と言い切れるのか。

普通」とは何か、どこに基準があるかを知ってるのか。

結局、「自分こそが普通である(違う考えは異端)」と言ってるだけなのである

2018-12-01

anond:20181201124705

不適切な例えや、不適切比較を行う論法

例えば、「あなたの言う通り犬が哺乳類であるなら、トカゲ哺乳類という事になります」などの不適切な例えで、「犬は哺乳類である」という主張に疑問を呈する。

脅かし論法

例えば、「犬が哺乳類と主張することで問題が起きたらどうするつもりですか」「犬が哺乳類と主張する事に対してあなた責任が取れるのでしょうか?取れるわけがない。あなた無責任です。」などと、根拠なく問題が起きるとかリスクがある等と主張し、

議論相手を脅かす。

名称未定)

例えば、「あなたが犬は哺乳類と主張しなかったところで社会的問題になるとは思えません。あなたが犬が哺乳類であるとあえて主張するメリット理由はなんでしょうか?」等と、自分自身の論を標準側と無条件に見なし、

議論相手異端扱いする。

表現の自由」のくに

フェミニストの一斉弾圧から10年。

20☓☓年の日本ではクリエイター権利神聖不可侵のものとされていた。日本コンテンツ海外に売り込もうという政府意向と、表現の自由を最大限にしたいというクリエイターおよびそのファンの願望が合致したのである保守派議員表現規制を推進しようとした時代はとうの昔に終わり、いまや与党の中枢は表現の自由戦士で占められていた。

刑法改正されて「クリエイター侮辱罪」が制定され、表現の自由侵害するフェミニストの一斉弾圧が行われた。それは表現の自由侵害であると主張した憲法学者弁護士たちも逮捕された。

 現在逮捕された彼/彼女たちは思想改造のため、強制収容所収監され、萌え絵エロ絵に囲まれ生活している。しかし、その一部は弾圧を逃れ、「隠れフェミ」として地下活動に励んでいるとされていた。警察はいまもその行方を追っている。

 街角でも、萌え絵エロ絵に対する批判はいっさい禁止され、公共の場に氾濫するエロ絵に「違和感」でも表明しようものなら、即座に密告され、逮捕収監される状況になっていた。コミケでは、エロ絵のバッグが大々的に復活し、終了後のりんかい線ゆりかもめには幼女の裸のイラストが溢れる事態となった。

 渋谷大通り幼女の裸体イラスト広告が大々的に掲示されたときには、CNNBBCは「二次元ポルノ大国日本」として報じたが、そうした記事SNSで紹介するだけでも「出羽守」「売国奴」とみなされ、たちまち糾弾対象となった。

 街角書店はほぼ全滅し、大規模書店大都市の中心地にみられるだけになっていたが、そのなかで大部分の書籍の表紙は萌え絵になっていた。夏目漱石森鴎外などの小説の表紙は言うでもなく、ハンナアレント人間の条件』の表紙は当然のごとくデフォルメされた美少女アレントであり、アリストテレスニコマス倫理学』の表紙にはニコニコしながらマスをかいている美少女イラストが描かれていた。フェミニスト書籍は言うまでもなく大部分が発行禁止になっていたが、ストロッセンや初期の牟田和恵などの著作は大々的に宣伝されていた。

 この頃になると、全国民あいだで「二分間憎悪」が行われるようになっていた。ある時刻になると、街角スクリーンや各々のスマホの画面に「パブリック・エネミー」が現れる。それを国民全員で罵倒するという儀式である

 そのパブリック・エネミーには、かつて名を馳せ、いまは地下で活動しているとされるフェミニストが選ばれていた。そのフェミニストたちがスクリーンに登場するや否や、国民は男女を問わずフェミナチ!」「全体主義者!」「表現の自由の敵!」といった罵詈雑言をぶつけるのである二分間憎悪最後には、そうしたフェミニストたちが性的に陵辱されるアニメが映し出された。これも「表現の自由」により擁護される表現なのであった。

 そうした体制違和感をもち、密かに「隠れフェミ」に関心をもった女性がいた。やがて彼女は『フェミニズムと表現の自由』なる著作を手に入れ、その内容に惹かれていく。だが、実は「隠れフェミ」は彼女のような異端者を駆り出すための仕掛けにすぎず、『フェミニズムと表現の自由』もその餌にすぎなかった。

 熾烈な拷問の結果、彼女クリエイターへの忠誠を誓って解放される。彼女はただ処刑されるのを待つだけの身である彼女が見上げると、そこには巨大な幼女の裸体のイラストが掲げてあった。そうして彼女は泣きながら、自分がそれを愛していることに気づくのであった。 

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