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2021-02-15

仮想通貨で今年1200万円儲けているけどモヤモヤする話

タイトル通りなんだけれど。

今年の1月初旬に100万円の原資から仮想通貨取引を始めて、2月中旬現在で1300万円まで資産が膨らんでいる。

自分について

・34歳の一般職

専業主婦の妻と子供1人

年収650万

仮想通貨取引

・知人に紹介されて2017年からスタート

・この時は100万円を入れて2ヶ月で40万円まで減ったところで撤退

それからはたまに仮想通貨価格や関連ニュースをチェック

・今年まで取引なし

今年から仮想通貨取引を再開した理由

正月に上の知人から仮想通貨大口理論なる記事が送られてきて、それを読んで納得したから。

それがこれ。

https://note.com/808ojisan/n/ne5213105b5ca

簡単にいうと仮想通貨ほとんどは無価値で、価格が上がったり下がったりするのは仮想通貨を大量に保有している大口プレイヤー価格操作して儲けているから、という理論

本題

仮想通貨は無価値でポンジみたいなものっていう意見は、はてな界隈でもよく出る意見だったけど、この記事を読んですごく納得してしまった。

たとえばリップルかいう国際送金に使うと謳っている仮想通貨なんて、時価総額が何兆円もあったわけだけど、結局はリップル社や○尾率いる○BIの金儲けの手段だということが実際に明らかになってきたんだよね。

仮想通貨ゲームメイカーである大口の金儲けの手段であって、投資対象ではないってことなんだ。

でも、そんな大口の考えを理解して、大口が持つのと同じポジションを持てば儲けることができるってわけ。

詳しい内容は上に置いた記事に譲るとして、具体的にはビットコインとそれ以外の仮想通貨アルトコイン)とで値動きのパターンが違うので、シーソーのようにポジションを持ち替えるわけ。

ビットコインが3年ぶりの高値更新してしばらくしてからアルトコインが伸びると記事に書いてあった。

そこで紹介されていたあるアルトコインに100万円入れたら4倍になり、それを利益確定して別のアルトコインに入れたら3倍ちょっとになり資産が1300万円になっている。

これがたったの1ヶ月半の間の出来事

おそらく今年はこれからまだまだ仮想通貨価格は上がり続けるだろうね。今はまだ序章なんじゃないかな。養分にする人間をどんどん市場に集めてくるために価格釣り上げてくる。

悲しいかな、養分的な人間は安い時に買うんじゃなくて、価格が上がれば上がるほど飛びついてしまうんだよね。ま、だから養分なんだけど。かつては自分もそうだった。

資本主義世界では儲けるのはいだって金のある資本家だし、搾取されるのは無知貧乏人なんだ。そうやって格差がめちゃくちゃ広がっていく。

から、実のところ、そう考えるとかなりモヤモヤする部分が自分の中にある。

自分が得ている利益は、そんな無知情弱養分貧乏から搾取したものなんだ、って。

そのお金は、もしかしたら子ども学費を何とか工面するためにシングルマザーが投じたなけなしの貯金だったかもしれないし、老後の生活費にするために初老夫婦が投じた退職金だったかもしれない。

そう思うと胸が痛くなるし、自分がやっていることは金をむしり取っている大口たちと同じ悪行なんじゃないかとも思う。

でもその一方で、そもそも相場っていうのは他人の金を奪い合うところなんどだ。殺し合うところなんだよ。

から相場に参加している時点で、みんな相手を殺しに来ているし、同時に自分が殺される覚悟を持っていないといけない。

そんな養分貧乏人たちがお金を取られたところで、彼らに同情する余地はない。そんなふうに自分に言い聞かせて、納得させようとしている。

自分はこれから大口理論に沿って仮想通貨相場からお金を抜き取っていく側につこうと思っている。

もちろん100パーセント、割り切れるわけじゃないけれど。

仮想通貨で儲かってるので、昨日はちょっと奮発して普段なら行かない高級寿司店に行ってきた。コロナ禍もあって予約が取れてラッキーだった。

鮮やかに光る寿司ネタを目の前に、「これは弱者から巻き上げた金で食べる寿司だな・・・」なんて感傷に浸ってしまった。やっぱり割り切れない思いがどうしてもある。

どうやってこのモヤモヤに決着をつけたらいいんだろう。

寿司は信じられないくらい美味しかった。

2021-02-04

日光金谷ホテルにて酷い接客をされた話(緊急事態宣言下)

先週、栃木県日光金谷ホテル宿泊してきました。

本来、こういった投稿をすることは心憚られるものではあるのですが、

今回、あまりに辛い経験をしたのでここに書くことにしました。

宿に対して過度に中傷する事を私は望んでいませんので、何卒そこはご配慮のほどお願い致します。


日光金谷ホテルを知らない方にお伝えすると、

東照宮など世界遺産のある栃木県日光で、一番有名なホテルです。

現存する日本最古のリゾートホテルとよく言われる格式高いとされるお宿です。

自分旅行も好きだし、古い建築も好き。

ずっと憧れのホテルでもありました。

日光は数回訪れた事があるのですが、神橋の先の歩道から洋風建築ホテルを見上げながら、

「いつか絶対行ってやるぞ」なんて事をずっと思い続けていました。以前より強い幻想を抱いていたんです。



まず宿に着いてチェックイン

クラシックモダン建築に、着いただけで心が踊りました。

コロナ対策もあって健康状態海外渡航歴、鼻水や咳などの風邪症状がないかなどのチェックとサインを求められます。こんな世の中ですし仕方ありません。

今回は、ホテルクレジットが付いているプランだったので、

有名な金谷ホテルパンお土産を買おうと売店に向かいました。

美味しそうなパンケーキ、素敵なお土産が並びます

財布や口座の残高なんかを気にしながら、何を買おうか?なんて悩んでいると、引くくらい大きな咳の音が。

ゴホゴホ…ゲホゲホ…ゴホッ」

こんなご時世で怖いなぁ…どんなお客さんなんだろう…

そう思ったらホテル店員のおばちゃんでした。

マスクしているとはいえ流石にこれだけの咳をしていると、このご時世恐怖です。

結局、3000円分のホテルクレジット食品で無いもので済ませ早々とその場所を立ち去る事にし、

楽しみにしていた金谷ホテル特製のパンケーキ等は買わず、部屋に戻ることにしたのでした。悲しい。

客側には検温やチェックリストへの署名などを行うにも関わらず、スタッフ側はどうなってるのか…

旅の高揚感は一転してホテルへの不信へと変わるのでした。



追い打ちをかけたのは客室内のトイレでした。

客室内のお手洗いの便器には以前宿泊された方が残したであろう大便の跡がくっきり残っていたのです。

このコロナ禍において衛生面への配慮は最大限行われるべきであり、

当然ですが格式高い日光金谷ホテルにおいてトイレの清掃が出来てない事なんて想定など出来ている訳もなく、

便を足す前に気づいた茶色い跡に脳みそが追いつかず、便意を忘れ何回も振り向いてしまいました。


気がつけば夕食の時間

夕食はフレンチ伝統ニジマス料理とで選択でき、

フレンチ料理では豚のソテーと牛のステーキ選択する事ができます

自分フレンチコースの牛ステーキを注文しました。

しばらく待っていると前菜スープが運ばれてきます

味はそれでも絶品。

売店の咳店員トイレの大便跡も気にはなったけど、

やっぱり一流のホテルのディナーは違うな。

そう思っていた矢先、出てきたのは豚の料理

これには流石の私 も

「違います、私は牛のステーキを頼みましたよ」と咄嗟に声を出すと、

「只今お作り直し致します。しばらくお待ち下さいませ」と豚の料理を下げていきました。

謝りの言葉は無いんや…


謝罪もないまま10分程その場で、ステーキ用に取っておいた付け合せの焼きたてのパンも冷め、食前酒ワインも減る中で、

一人で机の上で携帯を弄る自分の姿がとても惨めに映って、涙が出そうになりました。

10分後「申し訳ありませんでした、牛のステーキになります」とようやくの謝罪と正しい料理をお出し頂きましたが、

もう味なんかわかりません。

心が冷めているのですから


その後も、気になる事はいくつかありました。


楽しみにしていたホテル自慢のバー緊急事態宣言で休止中のため、

せっかくのリゾートホテルでも夕食後は何もすることがありません。

ルームサービスを頼もうとするも、夕食が終わる時刻(19時半)には終了しているようでした。

せめて瓶ビールくらいは頼めても良いのでは?とも思うのですがね。

諦めて自販機を探そうとホテルロビーに降り、

自販機場所初老風のホテルマンに尋ねると、

「私最近赴任したばかりでまだわからないのです」と。

いや、1階よ?w

あなたが今いる、そんなに広くないこのホテルの、それも1階ですよ?w教育どうなってんの?w

「一緒に探すのお手伝いします」

なんて言われて、乾いた笑いが込み上げる。

イベント日払いバイトでも、もっとちゃんとしてる気がするんだけどなぁ…

自販機で買ったビールを4本がぶ飲みする。

酔って忘れられたら良かったのに。

翌朝の朝食。

2杯分の紅茶砂糖は一袋。

水を注ぐときの勢いが強い。

もうこのホテルおもてなしの心なんか期待してない。

無駄に美味しいオムレツが逆に悲しい。

このオムレツをずっと食べたいと憧れてたのに。

終始私語の多いスタッフにも、もう呆れて言葉も出ない。

チェックアウトを済ませお金を支払いホテルを出る帰途、思わずそのレシートを投げ捨ててしまいました。

(ポイ捨てしてごめんなさい)

こんな事なら旅行なんかしなきゃ良かった。

自分の少ないお金の中から

こんなホテルに3万円も支払う虚しさに耐えきれなくなりそうでした。


憧れのホテルに泊まれるんだ、そう思うとその前の週は一週間ずっと浮かれていました。

期待値が高すぎたのかもしれません。

正直、自分ひとりで金谷ホテルの通常料金を出すのは厳しい身分で、緊急事態宣言で安くなっていたからこそ泊まった、泊まれたというのはあります

普段の半額程度で泊まったのですから、宿のほうも最低限の人数で、最低限のサービスしかしない(できない)という理屈も脳では理解はできます


それでも一泊一人3万円という金額は、僕のような貧民にはとても大きくて、

自分は、ご多分に漏れコロナ禍の影響で仕事も色んな苦しい事がたくさんあって、

それに重なって今年に入ってツイてない事もいくつか重なったし、定期預金も満了になってお金も少しはできて、誕生日も近いし、立春だし(?)

緊急事態宣言下、不要不急の外食さえ憚られるようなご時世で、

心機一転、少しでも気分を晴らして頑張っていこう。

そう思ってこの旅行に行くことを悩み、決めました。

(近い人に基礎疾患持ちの人がいるので旅行に行くことに罪悪感さえあり、直前まで悩みました。)

ホテル接客態度からは、おもてなしの心が感じられませんでした。

結局、普段の半額しか宿泊費を出さない貧民だと思われて、

価格相応な、半額のサービスしかされてないのかな、

そんな印象を受けました。

そんな事さえ考えさせられてしま接客態度に、

最近のツイてなさ、色々な苦しい日々も相まって

東照宮参道階段の途中でボロボロと涙がこぼれてきました。

日光輪王寺で高いお札を買って帰りました。

厄払いもお願いしておけばよかったな。

気分が乗らず、元々予定していた中禅寺湖華厳の滝方面への旅程はキャンセル

予定より4時間も前倒しをしたスペーシア日光から出て、浅草で安酒を飲んでベロベロで帰りました。

帰ってきたら愛用してたワイヤレスイヤホンも無くなってました。ツイてないな、俺。。。

最後

元々はウェブ上に投稿する予定はなかったのですが、

職場の人に話したところ、匿名こちらに投稿すべきだと言われたので投稿することにしました。

現在、苦情のメールの返信が遅いことも現在進行形で納得はいってないけど、起きた事はもう仕方ないです。

これから、他の人がこんな目に遭わなければいいなって思ってます

コロナでお客さんも従業員も少ない中でのサービスだったことは勿論理解してます普段より安く泊まった事も。

僕はもう行きませんが、食事建物も良かったですよ。僕はもう行きませんが。。。

2021-01-10

anond:20210110210856

だよねえ

ビジュアル系とされたJPOPも今となっては初老向けミュージック

10年後には老人ホーム演奏される

水戸黄門OP吹奏楽部20年前に施設でやったように

今の幼稚園児は10年後に黒夢の曲を老人ホーム演奏する

2021-01-03

金がある女は結婚するな、セックスを買えばいい

30歳東大卒女性、同年代の同性と比べると大分稼いでいる方だとは思う。容姿は中の中くらいで、低身長なのが若い頃はアドバンテージになっていた。子どもは苦手なのでDINKS希望。6年交際していた恋人と別れ、去年末からマッチングアプリを始めている。

いいねが来るのは40〜50代がボリュームゾーン

自分より年収が高い人間からは基本いいねは来ない。つまり私は、「自分より10歳上の自分より稼得能力の低い男」からしか需要がないのだ。であればせめて外見だけでもと思うが、芸能人でもない限り40代以上の男性容姿は期待できないということは既に思い知っている。そもそも容姿一定以上に保つのにはお金必要なのだ。同じ職場の既婚男性は、それこそ定年間際でも小綺麗にしている人間も少なくはないが、それは「潤沢な資金」と「出来た妻の内助の功」があってこそ。独身収入の男には、基本的に「何も無い」のだ。

とはいえ、そんな彼らからしか需要がないのだから、私の恋愛及び婚活における市場価値というのもその程度ということだ。自覚するいい機会になった。

このまま1人で人生を邁進していくべきか、自分に見合った男と結婚することで家事労働担当してもらうべきか。「内助の功」になりうる独身収入の男を見抜くには何を基準にすべきかを考えた。しかし充実した家事というのもまた、安定した収入に裏打ちされたものだ。低収入男性に私より高水準の家事スキルがあるとは考えにくいし、初老にさしかかろうという男性が新たに家事に目覚めるという可能性も考えにくい。さらに言えば、私はねっから面食いで、彼らとの性行為生理的に耐えうる自信がなかった。彼らとの生活メリットがない。

そんな時、30代女性Tinder男性を漁りまくるブログ出会った。

そこからの展開は早かった。Tinderインストールし、性欲を持て余した20代美男子たちと立て続けに行為を重ねた。あ〜なんだ、欲しかったのはこれか〜と気付いてしまった。

そのうち40代以上になれば、このTinderでの作戦も効かなくなってくるだろう。しか幸運なことにこちらには金はある。そうなれば女性風俗を使うだけだ。

メリットのない交際をするくらいなら、いっそライトに金で性欲を発散すればいい。そういう結論に達してしまった。

2021-01-01

anond:20210101165516

高3のとき初老担任にあこがれたことがあったよ

どうして魅力的に感じるのか、どうやったらそのひとと同じレベルになれるか研究したらいい

思いはそっとしまったままでな

2020-12-26

 これから書くことは、すべて本当のことです。

嘘をつく人が嫌いでした。しかしながら、人間だれしも嘘をつく生き物でありましたから、僕は億劫でなりませんでした。この世界には、いったいどれほどの嘘があるというのでしょうか。それとも、嘘というものは、人間人間である以上、離れることのできない、いわば、足枷のようなものではないのか、などと考え、毎晩、眠ろうとも眠れぬ気持ちに駆られて、それから、戸棚の天板を外し、隠していた薬を口に運んで、それでようやく眠れる、というような生活を続けていたのでした。困窮した作家というのは、概してそのような生活をする生き物なのです。

知り合いの大塚くんが、わざわざ電車タクシーを乗り継いで、東京郊外にある小さな学生向けのアパートの一室にやって来て、金が無くなった、3万でいいから貸してくれ。貸してくれなければ、僕は明日にでも死んでしまうだろう、というのです。分かりきった嘘でありました。ははん、きっと彼は僕の弱さに付け込んで、競馬か、あるいはパチンコの軍資金を手に入れようとしているに違いない。僕はそう踏んで、やれ、お前のような人間に貸す金は、一円だって無い、と突っぱねました。しかし、大塚は酷くやつれた顔に、今にも死にそうな、それこそ、病床に伏した末期がんの患者のような姿で、半分泣きながら、僕にそれをねだるのでした。僕には、それを断る勇気がありませんでしたが、しかし、彼のそれを嘘であると見抜く自分の目が、また自分に嘘をついているのではないか、という疑念に駆られて、ひどく怖くなるのでした。

 とうとう、僕は彼に金を貸す決意をしたのでした。いいえ、正確には、彼の求めた額の、ほんの数分の一でしかありませんでしたが(何しろ、このとき自分も、金には困っていたのです)、しかし僕は、その、天性のだまされやすさ、とでも言うべきか、はたまた、お人よしとでも言うべきものに従って、彼にそれだけの金を、預けたのでした。そうして、しまいには、雨の降る寒空の東京に、感謝言葉……それも、見え透いた嘘でした…を口にしながら、いそいそと出ていこうとする彼を見て、僕は彼に、

「利子はいらんよ。きっと、君はい画家になる」

といって、小さくお礼の言葉を繰り返しながら、彼の背中が消えていくのを見送る始末なのでした。

 そんな小さな嘘をつく日々が、やがて行きつけの喫茶店のツケの催促状となって、僕の生活を、ゆっくり侵食し始めたのは、今年の夏になってからのことでした。ちょうど、大陸産の……はて、確かなんとかという、新種のウイルスだったと覚えています……が、巷の人々の生活を、ゆっくりと変えていくのと同じくして、僕の生活も変わっていきました。

 まずは、ある風俗嬢の話をしましょう。僕が住んでいる町は、決して良い場所ではありません。いや、僕の住むアパートの窓からきれいな太平洋の姿が見えることを除けば、とても人が住む場所とは言えないのです。人気のない、寂れた街。住んでいるのは老人ばかりで、皆、学生運動の時代の人々です。僕のような若い人は、確かに住んでいるのもいますが、しかし、数は、とても少ないでしょう。そんな場所で、僕はもう3年も住んでいます。住めば都、とはよく言ったものですが、あれがもし日本の都であるというならば、この国は、もうおしまいです。

 そんな街にも、歓楽街はあるのでした。僕はそこにある風俗店の、とある嬢と関係があって、それも、お金を払わずとも会ってくれるような、いわゆる「セックスフレンド」というやつでした。髪の毛を長く伸ばした、雅な彼女は、僕のことを襲っては、あなたとならどこまでも行きたい、というので、僕は困っていたのでした。僕からすれば、自分欲求を満たせさえすれば、他のことはどうでもよいのでした。それに、彼女もきっと、自らの境遇を少しでも良くするために、僕にすり寄っていたのです……いや、しかし、作家生活するというのは、彼女生活よりも、はるか地獄らしい地獄であることは、言うまでも無いでしょう。

 浮浪者の数、それが増えたという些細な事実に神経が過敏に反応したのは、その彼女が、ひどくやつれた顔で、いつもは情熱的な行為も半ばに、半分泣きながら、僕の方によりかかってきた時だったのです。

「どうした?」

彼女は、僕に抱き寄りました。乳はそれほど大きくありませんでしたが、悲しくありました。華奢な体が、いつの間にか、皮膚と骨だけのようになっていました。寒かったので、リモコン暖房つけました。部屋は暗く、ぼんやりとしていました。

仕事……無くなりました」

お金か?なら僕が」

「いいえ、いりません」

 彼女はぼそりと言いました。言葉が空中で、飽和しました。

「困っているのだろう? 大丈夫。僕は作家だ」

貧乏な人に恵まれるのは、嫌なんです」

 貧乏な人。

 僕はその言葉に、ただぽかんと、宙を見つめることしかできませんでした。

「そうか…」僕はそう言って、立ち上がろうとしましたが、彼女が僕の男根を触ってきたので、そのまま動かないようにしました。

彼女は、一流でした。芸術家でした。きっと、マネも、ゴーギャンも、彼女を見たら、モデルにしたいと思うでしょう。僕は彼女なすがままに、身を任せました。気が付けば、僕の横で、彼女が倒れているのです。そう、一流の芸術は、それを見ているときには、芸術とは思えないものなのです。すべてが終わった後になって、それがそうだったと気が付いて、それで、唐突に称えるものなのです。

から僕は、称えようなどとは思いませんでした。同時に、彼女を貶めようとも思いませんでした。ただ、せめて何かの助けにならないかと、思ったのです。僕は、彼女が一流の芸術家であることは知っていたのです。僕は、隣で静かに眠る彼女を起こさないように体を持ち上げると、枕元に、なけなしの現金を添えて、着替えをして部屋を出ていきました。ホテルの受付で、彼女がまだ寝ていることを告げ、足早に去りました。

寒い朝でした。僕の心も、冷たく冷え切っていました。口から吐く息が白く濁って、真っ白な東京に溶けていきました。きっと、その息の中に、僕の魂も溶けているのでしょう。あと何十万回と息を繰り返せば、僕はやがて倒れてしまうのでしょう。そんなことを思いながら、僕は行きつけの喫茶店へ向かいました。毎朝、彼女と寝た日の翌日には、その店で一杯のコーヒーを飲んで、焼き立ての目玉焼きを食べるのが習慣でした。

彼女自殺をしたと知ったのは、その翌日のことでした。

もともと、払う金もなかったのだそうです。部屋で、薬を飲んで死んでいたのでした。ベッドの上で。僕は、そう、きっとあの時、僕が目覚めた時には、彼女は部屋で、既に死人となっていたのでしょう。「この世で最も重いものは、もう愛していない女の体である」という言葉は、案外的を射ているのかもしれません。実際、彼女の体は、ひどく重かったのです。あんなに華奢で、弱弱しかったのに、です。

彼女体重は僕が最後彼女の…生きている彼女…つまり、生き生きとしているという意味での…彼女に会ったときよりも、20キロも痩せていました。彼女の住んでいる安アパート大家さんも、同じことを言っていました。僕が作家であると言って、なけなしの三流小説のいくつかを持っていくと、取材とのことであれば、と言って大家さんは僕を家に上げてくれました。初老女性でした。しわの多い、低い声の、優しそうな老婆でした。

過食症ですよ、ご存じですか」

「いいえ、まったく」嘘。この春、僕もなったばかりでした。

「食べては吐くのです。精神的な病です。この前、私のところで、彼女のために飯を作ってやったのです。彼女は一人で、5人前も食べましたが、その後すぐに、全部吐き出しました。きっと、胃袋の中身は空っぽなのでしょう。私はそれを全部ふいてやって、それから今日は遅いから早く寝なさい、と言いました。彼女も、いくらかそれを理解したようで、その日は早く眠りました。えぇ、目の色が、死んでいましたよ。あぁ言う人は、良くこのアパートを借りるんです。きっと、そうして、死ぬのです。ここは、自殺の名所なんです。あの樹海なんかよりも、ずっとね」

 いつの間にか、僕は老婆の話に聞き入っていました。滅びゆく人間の話を聞くのが、好きだったのです。枯れていく花を見つめるのを、趣味としていた僕にとって、それは当然でありました。

「ほかにも、死んだ人が?」

「いますよ。伝染病流行ってから、もう3人目です。みんな孤独ですから、私が代わりに葬式に立ち会っているのです」

 一人は、サラリーマンでした。職を失って、いわゆる、リモートワークというやつになったのだそうです。画面越しに仕事をしているうちに、あぁ、彼は、自分が、他人に見られない場所にいられることに安堵したのだ。そうして、ふと、見られないならば、死んでもいいと思ったに違いない。アパートの二階で、首を吊ったらしい。大家の話によれば、彼の部屋に入ると、糞尿を垂らしていたという。きっと、すべてをあきらめた死刑囚と同じ気持ちだったに違いない。

 もう一人は、哀れ、まだ若い女子大生。彼女は、部屋のドアノブにひもを括り付けて、死んだそうです。生気を失った人というのは、ちょうどゴム人形のようなのだとのことでした。体液で、部屋の床が変色するのです。皮膚は、とても冷たい、冷たい。彼女遺言は、ただ一行だけで、それ以外には、何もなかったといいます

寂しい

 この一行に、どれだけの言葉がないまぜになっているのか、きっと君ならわかってくれるはずです。僕も、同じことを、何度思ったのか分かりません。

 彼女は、卒業を間近に控えていました。卒業論文を書けば、良かったのです。しかし、彼女は、家庭の都合から、泣く泣く大学を辞めたのだといいます。僕とは大違いです。たくさんの猶予をもらった、モラトリアム人間とは大違いです。彼女はまじめで、多くの人に悲しまれたといいます。それも一度だって彼女のことを見たことのない人も。

 特にテレビ報道はひどいものだったといいます。僕は、もうずいぶん長いこと、テレビなんて言うものは、俗悪で、卑猥ものと一蹴して、見てもいませんでしたから、そんなニュースを知りもしませんでした。彼女の死は、政権批判タネにされたのでしょう。大家も、今の政治はだめだ、と漏らしていました。その言葉を聞いて、僕は悲しくなりました。

 一人の死です。これほどまでに、あっさりと、人が死ぬのです。

 僕は、大家に礼を言って、その帰りに、例の少女の墓を聞きました。近くの霊園にありました。立派な墓だったのです。きっと、僕は死んでも、こんな立派な墓は立ててもらえないでしょう。立ててもらえるとしても、僕は断るつもりです。

 雨が降っていました。カエルが、一匹、彼女墓石にできた水たまりで、ゲコゲコと鳴いていました。名前は、よく見えませんでした。僕も泣いていたのです。帰り際に、僕は一輪の花を見ました。何の花かは覚えていません。でも、とても、寂しいことだけは、覚えています

949。

 この数字が、何を表すのかは、ご想像にお任せします。きっと、僕のこの文章を読んだ人の多くが、ピンと来るはずです。だってあんなに毛嫌いしていたテレビが嫌でもついていて、そうして、毎日のように流れてくれば、誰だって敏感になるのですから

「またいつか」という言葉の空しさを知ります

僕は狭い6畳のアパートにいます学生向けの小さなアパートです。大の大人が、借りているのです。近所の人はみんな、学生です。

若い人というのは元気です。今日は、お隣の音楽学校の生徒が、バイト先の人たちと、ちょっとした遊びをしに行くのだといいます。僕がそれを知っているのは、アパートの部屋の壁が、とても薄いからです。前は、男と女の、汚い喘ぎ声が聞こえて、僕はいつも、すぐに部屋を飛び出して、近くの銭湯へ行き、用もないのに、やれ、世間話に花を咲かせる老人たちと、碁を打ったりしたのです。ですが、ここのところは、彼女たちの電話する声しか、聞こえてきません。あるいは、その、例の「リモート授業」とでも言うべきものを、受けているのでしょうか。

コロナ禍において[判読不能]、あるいは、私たち自覚を持つべきです。若者が[判読不能]なことをしているために・・私たちが悪い…また今度。

そんな内容のことを、表では言いながら、例の、「遊び」には、行くのです。きっとこう書いて、そう、君、この文章ネット上で見つけた下世話な君は、ここだけを切り取って、「若者の乱れた考えが云々」という、お決まり文句を言うのでしょう。僕がこう言っても、きっとそういうに違いない。お好きにしてください。僕は何もしませんし、それも見ませんから

 大人には、彼らの気持ちが分かるはずありません。きっとあなたは、この文章を読んで、そんな気持ち、皆同じだ。お前だけ特別なことのように語るな。それに、何だこの下手糞な文章は。お前は、太宰治にでもなったつもりか、というでしょう。

 みんなと同じ。

 そうです。その通りです。僕は、みんなと同じです。みんなと同じく、孤独なのです。きっと、あの病院で遅くまで働いているナース彼女も、同じです。きっと、街中へ出て、夜まで飲んでから帰る政治家も同じです。みんな孤独なのです。孤独から、寂しいから、みんな、死んでいくのです。

 みんな同じなのです。みんな同じ気持ちなのです。ですから、みんな同じなのです。

 なんとか、なる。

 そう書いた作家もおりました。みんな同じです。

 みんなで耐えましょう。みんなで耐えれば、良くなります。今こそ、農村地帯の、あの共同で助け合う気持ちが、大切なのです。みんな、そういいます

 僕の故郷では、旅人が殺されたそうですよ。バレないように、死体は埋めたそうです。ドラム缶でよく燃やしてから、埋めたそうです。みんな同じです。

 僕は作家です。ですから、僕は今、目の前で起きたり、耳で聞いたりしていることしか、書いていません。それ以外のことは、妄想は、一行だって書いていません。僕の知り合いが、首を吊りました。僕の知り合いが、電車飛び込みました。もうすぐ、始まります。みんな、合掌しながら飛び込むのです。こんな世界に、何の希望があるというのでしょうか。

 みんな「またいつか」と言って、去りました。そのいつかに、用があるのに。そのいつか、は、もうやってこないのに。

 いつか、という言葉は、とても面白いのです。いつ、という疑問の言葉に、か、という呼びかけを付けるだけで、日本人は、未来を指せます。そして、いまでないどこか、今でないどこかに、この「現在から伸びる直線上に、架空の点を置いて、それを呼ぶのです。ひもを引っ張り続ければ、必ず訪れる、「いつか」をです。

 でも、これを英語で言うと、とたんに「See you again」という言葉になって、変わります。「またお会いしましょう」というのが、直訳です。また、というのは、いつのことなのでしょうか。僕には、わかりません。

 経験は、僕と未来の僕の間に、差を作ります。もしも僕が生きていたとすれば、そこにいる僕は「彼は昔の彼ならず」という言葉通りになります。何か大きな災害が起きて、僕は死んでいるかもしれません。何か、特別なことがあって、僕は生きているかもしれません。

 一般化された苦しみを、言葉に起こしてみました。

 それでも、あなたは、大人という生き物は「みんなと同じだ、我慢しろ」というのですか。

 僕はそんなこといいません。「僕も同じです」といって、そばにいます

 それが、今の僕が吐くことのできる、精いっぱいの嘘です。

2020-12-15

昔のゲーム業界人、若すぎワロタ!!ワロタワロタ、、、、

90年代ゲーム雑誌を「懐かしいな~」とめくっていてね、花形クリエイターインタビューとか読んでてね、「あれ、こいつら、この時代めっちゃ若くないか?」ってことでゲームクリエイターの年齢を調べてた。

はあああああ~~~若い業界自体ほとんど80年代に興ったような若い業界から作り手も若いのは当たり前なんだけど、それにしたって若い

神童みたいな存在だった中村光一中裕司若いうちから代表作を残しているのは当たり前としても、あん清濁併せ呑むような作風の『タクティクスオウガ』作ったとき松野泰己20代なんだよ。「ガキが...舐めてると潰すぞ」ってならんか?ならんか?

あと何気にショッキングだったのは、堀井雄二広井王子ね。元々ゲーム業界外の出身であるこのへんは年齢も高く、ゲーム雑誌を熱心に読んでいた90年代中盤の自分にとっては「おじさん」っていうか殆ど初老」って感じだったんだけど、年齢みたら40歳前半くらいなんだよな。全然若いなオイ、ソシャゲディレクターとかのが全然年齢上だぞ、ってなる。

から年齢の問題はともかく、橋野さんや外山さんに比べて一回り遅れている気持ちが、どうしても僕の中にはあります若い頃に芽が出なくて、やっと32歳のときに『ドラッグオンドラグーン』でディレクターでしたから。

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ニーア、ペルソナ等の人気ゲーム開発者激論国内ゲーム産業を支える40代クリエイターの苦悩とは【SIE外山圭一郎×アトラス橋野桂×スクエニ藤澤仁×ヨコオタロウ

https://news.denfaminicogamer.jp/interview/170828

ヨコオタロウの「やっと32歳でディレクター」というのは、現在感覚からすると随分順調なように思えるが、2003年(『ドラッグオンドラグーン』のリリース年)であっても、なおそれくらいの若々しさが残っていた業界だったということだ。この座談会のなかで、外山はコナミで3年目、橋野はアトラスで5年目で初ディレクターを任されたと語っている。




2020-12-09

あと20歳歳をとったら

あと20歳くらい年をとって中年超えて初老近くなったら、ウリ専に行って10代〜20代前半のノンケ買ってケツ掘らせる。

仕事から頑張って勃たせて挿入してくるノンケ可愛いだろうなぁ。

内心嫌がってるんだろうなぁ。

抱かれたら気持ちいいだろうなぁ。

からクワクする。

anond:20201209204056

初老朦朧が今更ファースト原理主義かよ?って勢いで頓珍漢なタイミングで殴りかかってくる姿もまさにガンダムだわな

2020-12-08

微熱病院に行ってわかった、病院側の方針

【要約】

埼玉の片田舎

・母が咳と微熱受診して血中酸素測られてコロナじゃないと判定される

 (軽症の人だと血中酸素では異常が出ない場合がある by google)

・頼んでも居ない解熱剤や咳止めをたくさん出される

PCR市町村ごとに検査可能枠が決まっていて、週に2,3日程度しか行わない

・結局、風邪コロナかはわからないまま生活

コロナにかかるのは仕方なく、今更感染を止める施策も遅いか普通に生活させて、重傷者だけ拾う方針

⇒多分、収容施設とか医療体制とかが足りなくなる未来が見えているから、軽症者は勝手に治って免疫もらってくれって方針


数日前、母が時々咳き込み始めた。

そして昨日、体温を測ったら微熱があった。

母は複数の人と会う職業をしているため、コロナになる危険はいくらでもある。

こどおじの私も、都内に週2日程度仕事に向かっているので、どこでコロナ患者接触しているかからない。

私が感染源だと申し訳ないなぁと感じた。私は無症状。


そして今日、母が病院に行ったらしい。

最寄りの医院は「発熱患者お断り」とのことで、発熱患者を受け入れる大きめの病院へ向かった。

大きめの病院で10人ほど待って出てきたのは初老のお医者さんだったらしい。

その医師コロナ対策マスク1枚で、母は「こんな軽い装備なのか」と驚いたそうだ。

軽い咳と微熱だけということもあったのだろうが、聴診器も当てられずに血中酸素を図って問題が無いとのことで終了。

「軽い症状の段階で来られたことはすばらしい」

PCR検査は、市町村ごとに枠が決まっていて、各市で週2,3日、1日10枠くらいしかできないから大変」

「症状が治ったら仕事いっていい」

近くの薬局処方箋を提出すると、抗生物質の他に咳止めや解熱剤をたくさん出された。

少ない枠を待ってPCRに行くのが大変なので、うちの母はその分長めに静養することにした。

だが、体制的には明日から会社に行っても何ら問題にはされない。

普通の人は明日から出勤するだろこれ。

後で問題になっても、「医療機関で陰性と判断されていた」という話になるのだろう。


医療に詳しくないからよくわからないけど、多分コロナが広まる前提で動いているのではないかなぁと思った。

コロナは実際には発表されている数字以上にずっと広まっていて、軽症者まで全員隔離するとパンクするから放置するしかない。

ヤバい患者だけ拾い上げる。

それにしても、解熱剤と咳止めは助かるけど、コロナ患者が誤魔化して出勤する手助けに見えなくもない。

もちろん、非コロナ患者であれば勘違いされて辛い目に合わずにすむから必要とも言えるけどさ。


この体制が悪いとかお医者さんを悪く言うつもりは全く無く、現実に驚いたよ、という話。

さいたまの現状らしきものを共有したかった。

コロナなんて自分に大変影響のある話なのに、正しい現在状態が全く入ってこない。

日本感染者数が少ないのは、単純にPCR検査枠が少なくて、お医者さんがパンクしないように上手に調整しているから。


「そんなの前からわかってたでしょ」

と言われると、「その可能性も十分あるだろうけど、実際はわかんねえな専門家じゃねえし」と思っていた自分が身近に証拠らしきものを見つけて実感して驚いた、って感じです。

まぁ、埼京線乗車率100%を毎朝しっかり超えているし、そりゃかかるよね。

あと、私はコロナ詳しくないから何か間違ってたらごめんね。

ムダに怯えているだけなら教えて下さい。

2020-12-06

WebライターはいつまでWebライターなのか

別に誰かを腐したいわけではない。

テキストサイトの頃から活躍しているライターさんの写真ネット上に上がっているのを見続けているうちに、最近中年どころか初老の人の容貌になってきている。

なるほど、自分も歳を取るわけだと思う。

それで、これはいつまで続くのだろう。

WebライターはいつまでWebライターなのか。

インターネット老人会私たちが実際に初老に、果ては後期高齢者になるにつれて、ネット上で顔出しをしながら私たちの読むコンテンツを書くライターも70代、80代の人が増えていくのだろうか。

コンテンツ後期高齢者向けに特化し、尿もれ防止パッドを実際に使ってみた、とか徘徊防止タグ入りの靴を実際に履いて保護されてみた(認知症ライター)みたいな体験記事を書くライター一定需要が発生したりするのだろうか。

しばらくあのライターさんの記事を読まないけどどうしたのかな、と思っているうちに、老衰大往生でした、とか孤独死していました、とかいうお知らせが編集部から流れても誰も驚かなくなるのだろうか。

2020-11-16

同窓会の思い出

もう10年以上前の話。中学同窓会の案内が来た。

陰キャとして存在感のない中学時代を送っていた自分は当然そんなものに出る気はなく、出欠の返事すらせず葉書を何処かへやっていたのだが数年経ったあるときふと見つけた。

そこにはとある同窓会サイトURLパスワードが書かれており、何の気なしに開いてみたら開催された同窓会写真が幾つか掲載されていた。

もうすっかり初老と呼べる姿になった担任の姿、殆ど雰囲気が変わらない陽キャ達に僅かばかりの郷愁の念を抱かなかったといえば嘘になる。

そのサイトには掲示板機能もあり、当時の出欠の連絡や交流書き込みが残っていた。

懐かしい名前とその近況を流し読んでいたらふと目がとまる。子供いるから欠席する、という連絡に対して幹事陽キャ自分子供がいて大変だみたいなことを書いているのだ。

それはそうだろう。別に何もおかしくもない。なのに、中学時代スクールカースト上位として好き勝手に暴れていた陽キャ結婚して子供もいる。そんなのおかしくないか?真っ当に中学生していなかったような奴らがなんで?そんな疑問しかかばない。

神様不公平だ。

2020-11-04

anond:20201104101226

ものの見事に子供自主性を潰す毒親意見だな

お前の思うその「怪しからん」は自分性的価値がなくなったのを認められないBBA特有の繰り言だよ

…と、まだ子育てから足を洗えない初老過ぎたおっさんは思うわけだ

2020-11-03

助けてくれる人を誘拐・変質者扱い。日本人こそ”たかりの名人

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1604390861/

975ニューノーマル名無しさん2020/11/03(火) 18:06:49.65ID:PbarHF3h0

23才のとき道路ギャン泣きして迷子幼女発見。親が見つけに来るかも?としばらく様子見しつつも幼女の横を通りすぎる他の大人たちはみんな見て見ぬふり。

「あれ?親が来ない。あの人も違うこの人も違う。」そう思ってギャン泣き幼女に声をかけ「お母さんは?お父さんは?一緒に探そう」と言って手を繋いで幼女と歩くと向こうから1人の女性

近付いてきて「あんた!!うちの娘に何したのよ?こんなに泣かせて!!!何するつもりだった!?!?警察呼ぶぞ!!」→110番されました。→私怖くて逃げました。

女でも通報される。だから男も女も若くても初老でも誰も声かけられない。

2020-10-12

友だちが欲しい

中高生の時から友だちがいない。予備校生時代にやっとできた仲良しは数年前に亡くなってしまった。今は友だちはゼロ

50近くにして、友だちがいない寂しさを感じ始めた。これまで割と平気だったんだけど。本当に寂しいのか、ともだちが作れない自分絶望した寂寥な感情なのかもわからない。

初老入口からの友だち作りって、どうやって作ればいいのだろうか。SNSは辛くてやめた。人の幸せ自慢ほど、心を細らせるものはない。

みんなはどうやって友だちを作っているのか。多分息をするように友だちを作ることができる人もいるだろう。私は本しか友だちがいない。いや、本とも距離があって、友達かどうか怪しい。

やっぱり寂しいんだ。友だちが欲しい。

2020-10-05

anond:20201004103436

この人いくつかな。

アラフォーになったらメンタル中年に、アラフィフになったらメンタル初老になって、若い頃とは興味も変わるのが普通、って思ってるよね。若いときはね。自分も思ってた。

変わらねえからね。オタク特にね。

びっくりするほど成長しないし自動的老成とかしないからね。

興味も趣味も、アラサーと変わらないまま戸籍上の歳だけとっていくから

自分もそんなんだと思わなかったからびっくりしてるよ。

2020-10-02

保護犬と過ごしたリモートワーク生活

https://anond.hatelabo.jp/20200324160510

保護犬の成犬を引き取った話の続きです。

このご時世なのでリモートワーク暮らしとなって以来、今年初めて飼い始めた犬と接する時間が増え、様々な経験発見があったのでここに記す。なお俺も嫁も子供の頃から犬も猫も大好きで子供の頃は住宅事情大人になってから仕事事情も加わり一度も飼う機会のないまま歳月が過ぎ、今年念願の初めての犬を飼い始めたのだ。なので「そんなことも知らなかったのか」とか「そんなの当たり前だろ」とか思うことも書くかも知れないがそこはご容赦頂きたい。なお「保護犬と過ごした」と過去形で書いたのは単にリモートワークが終わって今は出社しているからで、犬が死んだわけではない。元気いっぱいである。

名前

嫁は最初から「〇〇〇〇」と名づけて日常ではそれをもじって「〇〇ちゃん」と呼ぶつもりだった。要するに例えば「八兵衛(仮)」と名づけて「はっちゃん(仮)」と呼ぶようなものである。俺は保護施設で呼ばれていた名前の方が本犬が混乱しないんじゃないかと思ったが、実際には杞憂であった。

犬は自分名前何となくではあるがすぐ認識した。いやこの犬が並外れて賢いだけなのかもしれないが、響きとアクセント認識したのだ。窓際のカーテンの下に寝そべる犬を「こうすけ(仮)!」と呼んでもキョトンとした顔でこっちを見ている。だが自分名前である「八兵衛(仮)!」と呼ぶと尻尾をびたんびたんと床に叩きつけ始める。「はっちゃん(仮)」と呼んでもだ。ただ「こうちゃん(仮)!」と呼ぶと同じようにびたんびたん始めるので、そこまで精密な理解ではなさそうである。そして俺が「呼んだだけだよ」と言うとやがて「用もないのに呼ぶなよ」と言いたげに前足に顎を乗せそっぽを向くか「まあそう言うなって、ほらボールだ」とボールを咥えて寄って来る。

抱っこ

大好きである。ただしこの犬、体重が27キロある。それでもお構いなしに乗ってきて抱っこをせがむ。向かい合うように縦にする抱っこでもいいのだが、人間で言うお姫様抱っこが好きだ。ただし俺たち(特に嫁が)が立った状態では瞬間的な抱っこしかできないことを学んだか、ソファ椅子に座っているときに膝の上に無理やり乗って抱っこさせる。この習慣があるから後述のSkype中での乱入もし始めたのかもしれない。

動物は相当リラックスした状態でもない限り仰向けにならないと思うのだが、この犬はいつまでもお姫様だっこ仰向けになって反り返る。それをこちらがしばらく放置していると顔をこっちに向けて「おい、なでなではどうした」と催促してくるのだ。ちなみにひとしきり撫でてもらうと体を反転して「今度はこっちね」となる。

スカイプ

リモートワークになって以来、家のPCSkypeを使うようになった。基本的にはチャットを開きっぱなしで通話はあまりしないのだが、たまに通話していると犬が不思議そうに寄ってくるようになった。何か四角い画面に向かって俺がペラペラ喋っているのをずっと観ていたからだとは思うが、やがてあの着信の「ぽんぴんぽんんぴんぽんぴんん(わかる?)」アラームが鳴るといそいそと隣の部屋から来るようになった。始めは遠慮がちに机の下にもぐり込み、俺の膝の間から俺の顔を見上げてるだけだったのだが。やがて俺の膝の上に飛び乗り無理やり座るようになった。

ちなみにこの犬、レトリバーポインター雑種と思われ結構大きい。そして俺もやや大柄ではあるもの大型犬を膝で愛でるほどの巨人ではない。と言うことは犬にとって俺の膝の上でこの姿勢は窮屈だしおさまりが悪いはずなのだしかし無理やり俺の膝の間に無理やり座ると画面に向かって「こんにちは犬です」とやるようになった。画面の向こうの相手は高確率で「おお!可愛い」と笑顔になっているはずだ。なぜ「はず」なのかと言うと俺の視界は犬の後頭部で阻まれいるからよく見えない。

定時連絡も含め一日4~5回のアラームが鳴るたびに犬は家のどこにいても駆け寄って来て、そのうち2~3回はこのように割り込んで来るようになった。

散歩とお供

犬は散歩が好きである。もちろん運動が嫌いな犬もいるだろうが概ね犬は散歩が好きであり、うちの犬も好きだ。しか毎日朝晩の散歩をしているうちに気づいたことがある。それは散歩大事なのは距離よりルーティンであることだ。うちの犬散歩道路に出て左に曲がり、家のある区画を一周するショートバージョンと、同じく右に曲がって河原まで行くロングバージョンがあるのだが、いずれのコースときも上機嫌である。まるでパトロールをするかのように「うむ、この電柱今日もいい匂いだ。この草むらもいい匂いだ。よしここでうんちすることするからちょっと待ってくれ」と言った具合にだ。蛇足だがうんちしてる所をこちらが凝視していると「何見てんだよぉお前はうんちしないのかよぉ」と、上目遣いのとても情けない表情になって面白いからつい凝視してしまう。ちなみにおしっこときはそうでもない。

そんな日々のルーティンコースから、たまに飼い主の都合でちょっと寄り道するため違う道に行くと、犬がこっちを見上げる回数が増える。さすがに踏ん張って抵抗まではしないものの「ん?こっちか?どうした?」と何度も見上げてくる。その寄り道が犬とは関係のない飼い主のランダムルーティンで、やがてその道を覚えたとしてもそれでも犬にとってはそれは「散歩から「ご主人のお供」に切り替わるのだ。実際寄り道をすると犬はトイレをしない。

いずれの散歩から帰宅でも犬は家が近づくと引っ張り気味に前に出て、道路から正確に俺の家に入り玄関でばっちゃばっちゃと水を飲む。そうだよな、わかってるんだよな、ここはお前の家だから当たり前だよな。

獣医

好きでも嫌いでもないが、他の犬が吠えても「ん?犬が吠えてるぞ?」と言った様子で相手にせず、おとなしくおすわりしている。だが俺のそばにぴったり体を寄せて座ってる所を見ると緊張はしているようだ。ちなみに俺も嫁も緊張している。獣医に来たのは、昨日の夜の散歩で何かを踏んだらしく後ろ足の猫で言う肉球と呼ばれるゴワゴワプニプニした所から血を流していたからだ。帰宅してからすぐにお湯で洗ったし血も止まったが大事を取って獣医に来たわけだ。リモートワークで良かった。

ちなみにここの獣医患者を呼ぶとき増田さん」とは呼ばず「増田さん、犬くん」と呼ぶ。そうして呼ばれて診察室に入ると、いかにも動物大好きって顔に書いてある初老先生と、奥さんだろうか険しい表情の看護師さんがいる。とりあえずライス国務長官イメージして欲しい。俺が抱きあげて犬を診察台に載せ、ライスが犬の頭の横から肩にかけてなだめるように撫でると犬も落ち着いたようで軽く尻尾を振った。すごいぞライス

昨日起きたことを説明して、そしてこの犬の出自や、俺たち夫婦が犬をずっと飼いたくて遂に飼い始めたんだけど飼い方がおっかなびっくりになりがちなことまで話すと、先生はまず犬の傷口を診て「傷もふさがってるし綺麗ですね。問題ないと思いますがしばらく無理させないように」と言ってくれた。そして「僕は犬猫にはどんな症状でも必ずやるんで」と触診を始めた。するとライスが青いピッタリした手袋の包みを取り出して先生に渡すと、犬の向きを変えて正面から軽く犬の上半身を抱く押さえる感じで抱きしめた。「はい犬くんお尻を失礼」と手袋をはめた先生がも尻に指を突っ込んだ。ライスの肩越しから見える犬の表情は絶望的になり「おい!ご主人助けて!こいつ俺のお尻を!俺のお尻が!!」と言わんばかりに、暴れたり唸ったりはしなかった分、目だけが鬼気迫る圧力必死に訴えていた。

最後に犬にあげてはいけない食べ物リストという小さな紙を渡して診察は終わった。やはり初めて飼うことを伝えておいて良かった。このリストを見ると「まあそうだろうな」という品目が並んでいたので、俺が「これに書いてませんが魚の骨とかはいいんですか?鶏の骨はなんかガラスみたいに胃の粘膜を傷つけるとか聞きますが」と言うと「一番怖いのは中毒です。そのリストにあるものを与えると高確率中毒症状が出ます。あとはあげ過ぎです。それと鶏の骨の成分で内蔵を傷つけるなんてありません」と言う意味の答えを頂いた。嫁が真顔で「ケンタッキーの骨と〇〇の手羽先はあげていいんですね」と俺の家の食生活をつまびらかにするような質問をするとライスが「あそこの手羽先おいしいですよね!」と笑った。ライスもあそこの手羽先を食べるのか。

犬との暮らし

実は俺たちはそろそろ子供を作ろうと思ってる。いわゆる妊活って奴だ。しかし、すぐにできると思ってたのだが少し時間がかかっている。まだ医者相談するほど深刻なそれではないものの、嫁がほんの少し不安に思っているようだ。なので俺は嫁を安心させる意味本心の両方からこう言っている。

「犬がいる暮らしって本当に楽しいなあ!面倒なことも含めて楽しい!」

だって本当なんだから

anond:20201002003511

隣人が執拗ペットだった飼い犬の葬式に出てくれと言ってきてかなわん、と仏頂面で愚痴ってた京都初老常連客を思い出した

2020-09-29

anond:20200929140631

40は初老から逆算すると30がおじさんおばさんの開始点だろ。

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