はてなキーワード: 内弁慶とは
先月、母が亡くなった。
母を亡くしてからとても寂しくて時々私も死にたくなる。
早く死んでしまいたい。
私には父がいない。いないというより、いるにはいるが私が生まれる頃から別々に暮らしていて、あまり面識がない。あまり会ったことのない人を父親だと思えないので、父がいないということにしている。
私は昔から内弁慶で外では大人しく良い子のように振る舞うのに家ではワガママ自己中だ。母には何度もワガママを言った。母が私を生んだ歳は初老に近い歳と言ってもいいと思う。その為、私が小学生に上がる頃には母は子育てだけではなく、更年期とも戦っていた。更年期で気分の下がる中、私のワガママはうっとおしかっただろう。更に気分の下がった母はよく、「死ぬ」ということを口にしていた。その母の口癖がうつったのか、中学に上がる前には「死にたい」とよく言う子供になっていた。
小学校高学年のとき、私はいじめにあった。今思うと、いじめではないのかもしれない。ただ、「からかい」の延長線なのかもしれない。クラスの男の子から見た目のことをよくからかわれ、それが嫌で嫌でたまらなく、自殺をした。「死ぬ」という言葉が身近だったからつらいことがあれば死ねばいいのだと思った。でも自殺は失敗した。遺書まで書いたのに、首を吊ろうとしたロープは途中で千切れ、ただ首に痣を残しただけだった。死ねなかったことがあまりにも惨めで寂しく感じ、母に、男子にいじめられてること、自殺しようとしたことを伝えたら母は泣いた。「気付いてあげられなくてごめんね」と言いながら泣いた。なんだか余計に自分が惨めだと感じた。
中学の頃もいじめられた。これももしかしたらいじめられてはないのかもしれない。ただ、私は人付き合いが苦手で上手くクラスの子と話せず、完全にクラスで浮いてた。親友だった子は他の子といっぱい喋っていた。親友を取られたように感じた。
私は被害妄想が激しい方なのでもしかしたらそれは妄想かもしれない。でも、私を菌扱いしてる男子がいたことは事実だし妄想じゃないことははっきりしている。
この時も死にたくなった。でももう失敗はしたくないし、あんな惨めな思いはしたくなくて、なんとか学校に行って生きてた。
学校から帰ってきて、家の庭で何度も泣いた。家の中で泣いたらいじめられてることが母や姉にバレるから。なぜか家族にバレたくなかった。理由はよく覚えてないけど、とにかくバレたくなかった。
でも精神は不安定だから家の中で横暴な態度を取り続け、母に当たっていた。何かを察した母は「またいじめられたの?」と聞いてきた。私が母に当たる度に母はそれを聞いてきた。私はそれに腹がたって更に母に強く当たった。
そんなことが続いて、ある日母と大げんかをした。私は何かを言った。言った内容は覚えてないけど、何か、母をとても傷付けることを言った。それを聞いて母は私に「あんたなんか産まなきゃ良かった」と言った。私は泣いた。産まなきゃ良かったと言われたことではなく、母にそんなことを言わせてしまったことに泣いた。私があの時母に言った言葉は覚えていないが、私が母に「産まなきゃ良かった」と言わせるような、誘導するような言葉を言った気がする。私は母をすごく傷つけただろう。
私が高校にあがり、しばらく経った時、母は癌になった。家族でいっぱい泣いた。みんなで頑張ろうと言いながら泣いた。
何度か入退院を繰り返し、発症から約1年後、母は頑張って癌を治した。
それで安心したのも束の間、私が高校を卒業する頃には母の癌が再発した。脳腫瘍だった。
私は高校を卒業した後、短大に通うために少し遠くで一人暮らしをした。母が再び闘病する姿は近くでは見ていない。姉や母がたまにかけてくる電話で母の様子を知っていた。
私が短大を卒業し、地元に戻って来る頃、二度目の闘病を母は乗り越えた。
でも、後遺症は残っていた。
身体の左半分は思うように動かないし、少し認知症のような感じの言動も見られた。
母の闘病を間近で見ていない私は認知症のように幼児退行した言動を時々起こしたり、理不尽なことを言う母を自分の母と思えなかった。
別人のように感じた。
どうしても受け入れられず、また、キツく当たってしまった。
最低だ。恥ずかしい。そんな思いはあったが、気付くとキツく当たっていた。本当にバカだと思う。
母の脳腫瘍はまた再発したのだ。
もうこれで三度目の闘病だ。担当医は「もうダメだ」というようなことを言った。
そのことは母には伝えなかった。だからなのかわからないが、母は、担当医が予想するよりも長く生きた。最後の方は意識はほとんどなかったがそれでも生きていた。
それでも私はバカだから母との残された時間を大事にしていなかった。
母が死んだのは朝方だった。病院は家から車で1時間ほどかかるところにある。寝起きの姉と私は母の最後に間に合わず、看取ることができなかった。私達が病室に着いた時、母はもう冷たかった。
「なんで私達のことを待ってくれなかったんだろう」そう思ったとき、母の「あんたなんか産まなきゃ良かった」という声が頭の中に響いた。
姉は献身的に母のことを見てたが、私は違う。バカだから母を沢山傷付けたし、悲しませた。
もしかしたら母は死に際に私の顔なんて見たくなかったのかもしれない。
周りの、親戚や母の知り合いはそんな私のことを慰めた。
ありがたい言葉だ。でも、そんなの他人の予想でしかない。母の本心はわからない。私にあんなに傷付けられ、本当に幸せだったのだろうか。自分が授けた命を無駄にしようとし、酷い言葉を投げるような娘など本当は大嫌いなのかもしれない。
だって、「あんたなんか産まなきゃ良かった」と言わせてしまった。
母の本心が知りたい。
私はバカだからまた、母を傷付けるようなことを口にしてしまう。死にたい。
また命を無駄にしたいと思っている。
今夜眠りに着いたら明日の朝、目が覚めなければいいのにと思う。
死んで、母に会いたい。母に会って母に謝りたい。沢山傷付けた分、沢山沢山謝りたい。
そして母の本心を知りたい。私のことを許さなくてもいい。私のことが嫌いなら罵倒されたって構わない。「あんたなんか産まなきゃ良かった」ともう一度言ってくれたっていい。なんで私達を待たずに死んでしまったのか聞きたい。
母の本心を聞いたら私のこの不安定な気持ちは落ち着く気がする。早く死にたいという漠然とした不安も無くなる気がする。
さっさと死んで、母に会いたい。
明日の朝、目が覚めなきゃいいのに。
当方、生まれも育ちも福岡県で、現在東京住みの20代後半男性です。
最近の調査では「市民のプライドが最も高い都市」堂々の一位だった福岡市。
http://www.murc.jp/publicity/press_release/press_170614.pdf
福岡県出身者の多く、特に福岡市内かそれに近い出身者に限って、「福岡って素晴らしい」的なマンセーをよく耳にします。
福岡移住を促すイベントが盛んに東京で催され、ベンチャー界隈でも「今、盛り上がっている」等ネットでも見かけますが、盲目的に信じて福岡に移住して欲しくないです。そんなに給与高い就職先も多く無いだろ。
北九州や筑豊等、比較的福岡市から距離が有る地域の傾向は少し違うかもしれませんが、上京して数年経った今、私がいざ福岡に帰省した時に感じる、福岡の嫌いな所を挙げます。(ほんの一例)
アンケート結果の裏を返せばこういうことです。実家に住む両親や、九州を出たことが無い、地元の人間によく見られる傾向。私に対しては、「東京とか長く住まんで、はよ帰ってこんね」「仕事とか、こっちで探せば良かろうもん」など、無責任な口でUターンを促してきますが、その背景からは「福岡が住みやすいんだから、帰って来れば良いのに」という無言の同調圧力が有る。こっちとしては東京が楽しくて仕方が無いのに、帰省する度に言われるから嫌気が差す。押し付けがましい。あと、中学や高校の仲間に自分の近況が知られたら、出回るスピードが早い。マイルドヤンキーとは言わないけど、普通に地元で働いてる友人の言動こそ面倒。
似ている傾向として、福岡に転勤して来た人間に「福岡のご飯美味しいやろ?」「福岡ってアクセスも良いし住みやすかろ?」等、これも同調掛けてると思うが、転勤族からしたら、きっとそういう態度取るお前らが一番押し付けがましくてウザいから!変な一体感持っちゃってて、内弁慶だから余計腹が立つ。
住んでいた頃は何とも思って無かったけど、東京に住み始めてから強く思うようになった。例えば、西鉄天神大牟田線で天神から太宰府あたりに行こうとするなら、往復800円近くになる。新宿〜調布間の往復だったら同じくらいの距離で往復500円だわ。絶対値段高いわ。だから福岡で使うのは「天神〜博多」の100円バスくらいで、他はあんまり良い気持ちしていない。あとはバスが多過ぎて市内はよく渋滞になってる。例えば初めて福岡に訪れた方は、どのバスに乗ったら良いか分からないなど、問題多いと思ってる。とりあえず西鉄は不動産でも儲かってるだろうが!鉄道やバスの部門をスリム化して、料金も下げて、物流部門とか、別の部署にお金入れて強化してやれよ。
散々言われてる。まず、歩きタバコ。良くない。あと、タクシー並びに一般人の運転が荒い、特に言いたいのは「ベンチャー支援に力入れるくらいなら、福岡市でさっさとUber導入してください。」っていう話。
http://jp.techcrunch.com/2015/02/05/everyonesuber-fukuoka/
これどうなったんだよ!国交省の反発食らっても、頑張って導入して、マナーが悪くて料金が高いタクシーを一掃してくれよ!
これ、子供と一緒に移住するなら真剣に考えた方が良い話。私は以前から問題だと思っていることで、公立高校が学区制のため、学区の中からしか公立校の受験校を選べない。例えば、筑紫丘高校は「第五学区」の地域に当たるため、中央区や早良区や西区の子は受験すら出来ない。逆に、偏差値が一番高いとされる修猷館高校には「第五学区」の生徒は受験が出来ない。トップ校が存在する学区はまだマシな方で、悲惨なのは子供が優秀でもハイレベルな高校が無いから通わせられないパターン。お金無かったらハイレベルな私立にも通わせられない。
※福岡は私立高校より、公立高校の方が全体的に偏差値が高く、御三家は「修猷館高校」「福岡高校」「筑紫丘高校」とされているらしい。
http://fukuto.jp/info/public/system/gakku.php?
この学区制に対しての、福岡県教育庁 企画調整課からの回答はこちら。
http://kvoice.pref.fukuoka.lg.jp/voices/detail/id:898
って、それは供給者の都合を押し付けてるだけだろ。競争ってのは、消費者側ではなく、供給者同士のことを言うんだよ。特色有る高校作りをせず、学区に甘えてるだけだろ!他の県では学区制廃止している県も増えているのに、怠慢だろマジで!
「制服で高校を選ぶ」とか「いじめっ子の中学の奴らとはもう会いたくない」などの場合、私立高校を選ぶか、必死に勉強してそいつらとは違う偏差値の高校に通うしか無い。でも学区が一緒だから電車が同じだとか、同じ高校に同じ中学出身者が絶対に存在してくる。(同様に近況がすぐに地元の人間に知れ渡る)
一旦はこのくらいにしておこう。
福岡はぬるま湯過ぎる。福岡に住むのは中学か高校までで良い。福岡の学生達は、「親が安心するから」「皆が目指しているから」って理由で九州大学とか目指さず、大学からさっさと九州を脱出して、外の世界を観るべきだと思う。遅くても就職のタイミングで。じゃないと福岡大好きで外の世界知らない同調圧力の強い大人になっちゃう。子供や外に出た人からすると良い迷惑だわ。あと、福岡住みの女性も、ずっと福岡に住んでる男としか恋愛した経験無いのは損してると思う。女余りの都市とは言え、外出て付き合ってみるとか、転勤族と付き合ってみて、福岡以外の男も知っておく方が良いと思う。
http://toyokeizai.net/articles/-/129445
http://girlschannel.net/topics/247675/
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2014/04/04/133016
福岡は確かに良いところも有るけど、変えてもらいたい「マンセー」な部分は沢山有りますから。
40代独身の親友が自殺した、という記事がリツイートされてきた。
タイトルを読んでああ未来の自分のことかもしれないなと記事を読み進め、その人の結婚に対する焦燥感や絶望を想像し、大いに共感した。
けれど、子供が欲しかった、というくだりを読んでふと気が付いた。
四半世紀生きてきて、私は自分の子供が欲しいと思ったことがない。
件の記事の女性に共感すると書いた通り、私は典型的な独身アラサー喪女だ。
中流サラリーマン家庭で、長子にしては親に甘やかされて育った方だと思う。
学生時代から大人しくコミュ障気味の地味なオタクで、中流家庭にしては塾や習い事にお金をかけてもらって、そこそこの私大に進学した。
途中不登校になりかけたりして中高時代にあまり良い思い出がない私にはサークルやゼミなど、大学生活は楽しかったし、比較的自由な校風の大学は新鮮だった。けれど大学に入ったことくらいで生来のコミュ障が治るはずもなく、恋人や親友と呼べるような友人はできなかった。
まあ恋人ができなかったのはブス(しかも高校〜大学時代は今より5キロ太っていて、身長160センチ体重54キロで筋肉のない下半身デブ)だからだとも思う。
そんなコミュ障ブスのくせして準備と能力が足らずに就活で大失敗し、藁をもつかむ思いで就職した月給手取り約20万の会社で、今のところ職場で問題を起こすことはないものの辛い業務が多く、日々辞めたいと思いながら3年目を過ごしている。
だからと言って再就職がうまくいくとも全く思えないので、当面転職も考えられない。
転勤してから一人暮らしをしているが、仕事だけで疲れて帰ると何もできず、自炊はおろか(食事の8割はコンビニの出来合いかレンジ調理のみの冷凍食品、昼食もコンビニ)必要最低限の生活(週2回の洗濯、月1回程度の掃除機)で精一杯という体たらくで、休みの日は予定がない限り家に引きこもっている。
買い物すら行く気が起きず、最近では週末になるとネットスーパーで冷凍食品と飲み物、シャンプーなど最低限の食料品と生活用品を注文する生活。
実家暮らしの頃はオタク趣味にお金を使っていたので、貯金総額はこの冬のボーナス(手取りの2月分ほど)が入ってようやく300万に届くか、というところ。今後少しは昇給するとしても、この年収でおひとり様として生きていける気はしない。
あまり長く生きていたくないので将来に備えるという発想にもならず、保険や個人年金、社内預金などもしていない。
親に愛されなかったわけでも、環境にそこまで大きな問題があったとも考えられないので問題は自分自身に有るのだが、私は自分に自信がないくせに自己愛とプライドは中途半端に高い。
一方で自分を好きになる人などいないと思いながらも、なぜ世間の人はこんなにも皆結婚しているのに自分には恋人のひとりもできないのだ、と内心落ち込んでいる。
仕事と勉強で疲れている、を言い訳に恋人を作る努力も友達を連れ努力もしていない。
コミュ障かつ真面目系クズの上、とんでもない内弁慶なので、そんな悩みを友人や他人に相談することなど到底できず(というかそもそも友人が少ないしそこそこの大学を出てしまったために仕事の話をすること自体がコンプレックスと化している)、月に何回かは仕事の愚痴を暴言に近い口調で親に聞いてもらうことで鬱憤を晴らしているような体たらくだ。
脱線しすぎたので、話を戻す。
それならばその先を考える意味はないような気もするが、私は自分の子供が欲しいと思わない。
人生は今のところうまくいかないことの方が多く、私は自分自身のことが嫌いで、万が一にも自分の遺伝子が入った子供が生まれるなんてことは考えられない。
もしも半分が好きな人の遺伝子だとしても、半分は自分の遺伝子の入ったその子を愛することなどできないし、うまく育てられず虐待するかもしれない。
私に似るとしたら(というかどこかしらは似るだろう)その子は絶対に美人ではないし、要領も悪いだろうから幸せになれるとは全く思えない。
そんなかわいそうな子は産みたくない。
まあそもそも恋人すらできない時点でそんなことは夢物語なんだけど。
未だに自立というものが全くできておらず、もしも親が居なくなったらどうやって生きていけば良いのか全く分からない。
孤独は怖いけれど、世間の多くの人がしているように恋人を作り結婚する自分というものをイメージできない。
というか私のどこに誰かが好きになってくれる要素がある?考えているだけで無間地獄に陥りそうになる。
でもおとうさんおかあさんごめんなさい、だから私は貴方達に孫を見せることは絶対にできないし、できることなら貴方達より先に死にたいです。
自覚したのは高校生の時で、思い返してみると小学生の頃からそうだった。
コミュ力が高いわけではい。人見知りだし、コミュ障だし、友達も少ないし、人気者というわけでもない。
学生時代は目立たないグループにいた。仲いい人達とだけ喋れる、っていう典型的な内弁慶。
しかし、複数人で話していると、いつの間にか私がその中心になってしまう。
例えるなら、バラエティ番組の司会とひな壇芸人。「踊るさんま御殿」のさんまとそれを取り囲むタレント、ってのが一番近いと思う。
飲み会の席などで、なぜか皆、私に向かって話をする。私以外の間で会話がないわけではない。相槌や茶々を入れたり、質問を挟んだりはする。
しかし、基本的に自分が話の聞き手になってしまうのだ。A→私、B→私、A→私、C→私・・・という風な会話の流れになってしまう。
バラエティ番組の司会とひな壇芸人という例えを出したが、もちろん私から話し手を指名しているわけではない。
「この間こんなことがあってさ、」「聞いてよ、アイツがー」「そういやあの話聞いた?」を言われるのが毎回私なのだ。なぜなんだ。
前述した通り、私はコミュ力がなく口下手だ。司会でもタレントでもなく、出来ることなら観覧席で笑っていたいタイプなのだ。
話を聞きながら笑い、たまにツッコんだりするポジションでいたいのだ。
しかし、彼らは私を見ながら話す。私は、相槌を打ち、リアクションをし、話の続きを促す。
私は、どうすればいいんだろう。
私がいない時、友人達はどういう風に会話をしているんだろう。
六つ子の長男「おそ松」の無邪気で傍若無人なところ、ナチュラルなスクールカースト上位者という感じがする。
公立の小中学校って、こういう性格の男子が無双してない?このネアカで強引でサイコパシーな感じ。
「俺、お前のことスゲー面白いヤツだって思ってるんだよ?」「好きだから構ってやってんだよ?」というノリで、
傍から見るとイジメみたいな待遇で人を扱ってそう。同級生に居たら超怖いやつ。
人に優しくしてみる時もあるけど、俺ルール俺基準で優しくする。飽きるときもスッと飽きる。
人にどう思われるか全く気にならない、徹底的な「自分の気持ちに正直」というやつで、その真っ直ぐなナチュラルさが怖いとすら思う。
というかおそ松兄さんぽい知人がひとり居て、モテるけど誰とも真面目に付き合ったことがない。
おそ松兄さんの性格がタイプだという女性、不幸フラグ立ってる気がする。
末っ子のトド松もスクールカースト高そうだけど、こっちはナチュラルじゃない。カースト上位者に必要な要素を狙って集めてる。
チョロ松と一松にもカーストが見えていて、トド松のように上位を狙う意欲が無くて「ケッ」となってる感じがする。
カースト自体が見えて無さそうなおそ松兄さんとは根本的に違うなと思う。
カースト見えてない:おそ松、カラ松、十四松
という感じ。
今はおそ松兄さんが「六つ子全員ニートでいいじゃん」という空気を作っているから、チョロ松が何と言おうとそういう空気だけど、
おそ松兄さんが「俺らもう26だぜ?」とか言い出したら、マジで就職しなきゃなという空気になりそうな気がする。
それまで「寂しいから」と弟の自立を阻んでおいて、自分が「就職っぽい気分」になったらしれっと就職するような、
自分の発言を自分で忘れている系の、天然で無茶苦茶な人の匂いがおそ松兄さんからはするわ。
作中でカラ松がサイコパスって言われたけど、おそ松兄さんの方がサイコパス感強い。
カラ松単体にカースト上位感は無いなあ。
おそ松兄さんは人の名前をよく呼ぶけど、カラ松は人に呼び掛けることが少なく、「逆ナン待ち」とか、コミュニケーションが結構受け身。
ウィンドの音を聞いてる俺、スカイの香りを嗅いでいる俺、サンシャインを浴びている俺。とにかく俺。話しかけてもらうために派手な服装をする俺。
兄弟の中でも根がビビリなほうとして描かれてるし、承認欲求が強いところも、学校みたいな同年代の集まる場ではナメられそう。
受け身の人って騙されやすくもある。ぼったくりバーの話や、「生パンティ付きのエロ本」を買ってたこと、あれも騙されやすさだよね。
兄弟を攻撃するようなことを決して言わないし、性格が温厚なんだと思う。
自分の中に悪意が少ないから、人から露骨に馬鹿にされたとしてもそれを馬鹿にされたと感じなくて、結果としてダメージを受けにくい。
チョロ松はイヤ代の回で「一軍の人来ちゃった」と感想持ったあたり、スクールカーストがっつり把握してそう。
兄弟の中では暴言吐きまくるけど、外では品行方正な、プライド高い内弁慶って感じ。
「こうありたい自分」のイメージと現実の自分とのギャップが大きくて、ストレス値高そう。
作中でもツイッターやってる描写があるし、インターネットに居る男という感じがすごくする。
自意識グラグラ感あるから、おそ松によくイジられるのもわかる。トド松のこと妬んでそう。
一松はお笑いが好きそう。お笑いに詳しい根暗という感じがする。そういう男子居たじゃん。
もともと真面目で人目を気にして消耗しがちなタイプだったのが、江頭2:50的な破天荒芸に救われて、脱糞とか下半身芸に突っ走ってる感じ。
Mr.ビーンの人って実は理学修士だけど、あの人にちょっと似てて「頭が良いけど顔芸ヨゴレ芸をすすんでやる」みたいな印象ある。
でも脱糞芸みたいなのって、やりすぎで、普通の女子は引くじゃないですか。
可愛いまともな女子ほど「明るいスポーツマンがおちゃらけてみせる」みたいな、眠てぇノリに笑うじゃないですか。
そういうのをくだらねーと思ってて、不謹慎な笑いでもOKとされるお笑い芸人っぽいホモソーシャルなノリが好きなんだと思う。
外の世界の方がオシャレで健康的で快適と感じてるトド松とは逆で、一松は松野家の兄弟ホモソーシャルノリが居心地が良さそう。
トド松が「こういうオシャレでまともな可愛い子と付き合いたい」って感じるような女子のことが一松は苦手そう。
でもこじらせ女も面倒だから、女全般が苦手そうなんだよね。公式でケモナーなのも納得感ある。
十四松はちょっとよくわからない。いじめられていた説もピンとこない。なんかスゲエ奴としてカーストの外側に生きてた気がする。
チョロ松とトド松がスクールカーストについて話す回とか無いかなあ。
トド松の10年後とかもすごい見たい。要領が良くて行動力もあるから、家を出て何かやってそうで気になる。
まずこの表見て欲しい
ここにかいてあるのが全てではないが、人には大人になる上でクリアすべき課題があり、それは下位のものができなければ上位のものはできない。
赤ちゃんなら自分の手を自分と認識する。幼児なら自分の思い通りにならないことがある、
学童なら、親は親以外の役割を持つことや、他人も自分と同じように欲求があること、
それとうまく交渉して折り合いをつけなければいけないことなど。
私はネット住民の傾向に則り、幼少期から内気、内弁慶であった。
学生時代も友人というものを頑張って作ったり、友人の席に遊びに行く、
友人のやりたいことに付き合うということがあまりなかった。
なぜか中高では友人に恵まれた気がするが、今付き合いが無いことは
特異なことなのだろう。
一人でいる気楽さは好きだが、皆ができる「友人を作る」スキルが人より劣るのはずっと気になっていた。
大学を卒業して、人と関わる仕事をして、表面上愛想良くすることは(社会から締め出されない程度には)なんとかかんとか達成できた
ように思っている。
しかし、30代にならんという今の自分に求められているのはそんな低レベルなもんじゃ無いことがわかった。
他業種との交流会が先日あった。あらゆる年齢層の人々が、人脈を広げようと積極的に交流していた。
皆愛想良く、しんせつで、それでいて作り物らしく見え無い素晴らしいやりとりだった。
最初の数時間は私もその輪の中に混ざっていたと思う。しかし相手のコミュ力が高ければ高いほど、私の張りぼての
コミュニケーション力は通用しない。ややもすれば「こいつとは繋がらなくて良いな」と評されかわされるようになる。
交流会に来ていた、名ばかりの名誉会長という人が挨拶でこういった。「私は仕事が好きだった。辞めてみたら自分がただの
ちっぽけな男だとはっきり気づいた。今私にあるのは暖かい人の輪だけ。だがそれが一番大事だ」と。
私には名誉会長のもつ人の輪など欠片も手に入ら無いだろう。どうすればうまく振る舞えるのかと一人で反省会をしていたが
また酷いの見つけてきましたなぁ…。今日は書きたいものが決まってるので、明日辺りに食いつきたいです。(僕が嫌いな、怒り狂いそうなたぐいのライターの書き物を見つけてきてくれたので、いい感じにカチンとくる事ができましたw
酷い記事だ。 @messy_web はおはなちゃんに連載持たせたメディアだからもっとできるところかと思った矢先にカエターノ武野みたいな人にああ言う記事を書かせるのか…。がっかりだなぁ…
そんな知識で乳袋批判の記事書いてるのかよ…。ちなみに、AVの過激プレイ系の作品だと白目剥いたアヘ顔がパッケージに載ってるものはあります。(二次元でもアヘ顔は基本的にアダルト向け作品の表現)
参考にお聞きしたいのですが、あなたの言うポルノとはなんでしょうか?露出の有無や対象年齢などある程度の枠組みを説明していただかないと感覚的に頭ごなしに罵る「バカアホマヌケ」程度の意味にしかならないと思われますが?
問題を先取りした結果がオタク知識皆無な人間による乳袋批判ですか…。乳袋の議論なんか少し前にも流行ったから先取りでも何でもないですから、編集さんに頼らずに自分できっちりネタを探しましょう。
kanose ノリノリである。ブログなどがヒットした時にすぐ調子に乗ってライターにケンカ売りだす病気。昨日の野球記事で調子に乗った発言をしていた時からだれでも予測できる展開だった。
オタクがデブでブサイク名なんぞかみたいな20年近く前のイメージをまだ引きずっていられるのですか…?ちなみに、言うまでもないですが、コミケの日だからコミケ帰りの連中が紙袋を持った人が新橋から電車に乗りこんできてます。
アイドルの知識も疎そうだから言っておきますが、AKB48はクラスでも1番ではないであろうぐらいの美人の子(等身大ぐらいの子)を選んでる部分があるため、コスプレイヤーに限らず、AKB48より美人そうな子は意外と周りにいると思いますよ
kanose 岡田育の時もそうだったが、どうやら仕事で書いてるライターにはリプライやRTでちょっかいを出しても反応をされないという思い込みがあるようだ。反応されそうな相手にはエアリプするくらいのチキンのくせに。相手の顔を見て態度変えるクズ
連投しちゃってすいません。その周辺の部分を読んだら、去りますので、もうちょっとだけお付き合いくださいm(_ _)m
カエターノさん、「お金にならないやりとりはしない」と公言してたのに、俺のリプに「勉強になります」って返してくれてる。…思ったよりいい人?
kanose さっきまで強気で発言していたのに相手が反応してると知った瞬間から急に卑屈な態度を撮り始め発言も弱腰になっており雑魚臭が半端ない。相手が見えたから礼儀正しくしてるといえば聞こえはいいが実際は相手が何も言わないところだけでしか強気な発言ができない情けなさい人間。
この問題も調べてもらうと面白い話があり、オタクの間では10年代頭から「男の娘」というジャンルが流行ってます。しかし、イラストを書く人の中には女の子を書いてから「(設定上)男だ」と言い張っただけのものが多く区別がほぼないキャラも多数
これは同感。異議なし
見るところ見たし、これでおしまいでいいや。乳袋批判の記事についてのコメントだけ明日書くかも…。
kanose 相手の反応が見られた瞬間に即時に逃げの準備にはいって、強気な発言をすることもなく撤退。内弁慶にも程がある。
僕には同い年同じ日生まれの姉と弟がいて、所謂三つ子として生を受けた。
書道、英会話、学習塾等、3人で習い事にもよく通わされたが、姉と弟は毎回行く前に「行きたくない」とゴネまくり、母を煩わせていた。
しかし、先生や友人の前では、誰よりも良い顔をし完璧に物事をこなした。
帰ってきては、僕のミスを逐一親に報告し、僕は親に怒られた。
学校では二人とも成績がよく、スポーツもできた。僕は運動音痴で数学が苦手で、3人並べて母親が勉強を教えたとき、僕だけが出来ない問題もあって、負い目を感じた。
何より、家では暴れまくっているくせに、外では借りてきた猫のように大人しくしている二人の二面性が大嫌いだった。
そんな3人も大学生4年になり、姉は看護大学に通い、就活らしい就活もせず付属病院に内定し、弟は理系の大学で院進を決めた。
僕は文系の大学に進んだがアルバイトもゼミナールも受からず、就活では人手不足と呼ばれている中小ITばかり回っているが、内定はもらえない。
http://ibaya.hatenablog.com/entry/2015/03/11/162610
を読んだ。
私は小学校入ってすぐくらいには「せいかつひ」「こーねつひ」「きょーいくひ」「しょくひ」という言葉を知っていた。
私がいなければこのケンカはないと考えたからか、お金がかかることは悪というか。
死ぬに等しいようなものという呪いみたいな価値観を持ってしまってる原因だと思う。
私が生まれたから、そのために発生するお金のためにお母さんが働かなきゃいけないから、家がおかしくなって、そんな風になったの?
私のために?
そんな私に子供ができた。
孫が生まれるから、母親はそのために自分の仕事をやめた。とか言い出した。
気持ち悪すぎる。
家族には高圧的な内弁慶で、外に出るのを怖がるがそれを認めない。寂しい人だ。
日常的に、気分が良いときに一時的に里帰りしている私に世話を焼く。
○○のためにやってあげたのに、という。
それで感謝しないといけないのだ。
誰も頼んでない。犠牲になってほしいとか思ってない。
楽しいと思うことをしていてくれたらいい、と言っている。
そういうと人を突き放している、と怒る。
自分の生きる意味を人に被せないで、自分が楽しんで生きてほしいのに。
それで私のことはほうっておいてほしい、どうか。
この記事を読んで、これらを一気に思い出して顔が歪んだ。
ネット民の間では、嫌韓の意図を純粋な愛国主義から生まれたと思ってるようだが、事実は違う。
嫌韓という一コンテンツとして盛り上がりを見せてるが、実際行われるそれに類するデモは日本国内のみである。
という事実に基づいて考えると、これらは実に天邪鬼で内弁慶、そして独り善がりであり、韓国国民への排斥運動といっても
要するにこの一連のデモはデモンストレーションつまりパフォーマンスなのである。
桜井誠という経営者はいち早くこのビジネスに飛びつき成功した。
そして今この利権に飛びつこうとしてるのが自民党で、最近は閣僚が在特会と繋がりを持ったりネオナチと関係を持ったりしてるのも
嫌韓というビジネスはこれからも大きくクローズアップされるはずであろう。
だから、叩かれば叩かれるほど盛り上がりを見せる炎上マーケティングの一つとして儲けとしてこの使途不明の戦いが繰り返されるのだ。
喧嘩しちゃった。
というか、イジメて来た奴に、仕返しをした。
俺は、元々、ある程度の勉強とスポーツは出来るのだが、コミュニケーションも上手くないし、不器用だし、あわて者だし。
真面目系クズだよな。
どうも、6回程度のカウンセリングを受けるうちに。
「幼少期の話を聞かせて下さい」
「あなたのお父さんも、口下手だったの?」
などと、聞かれるうちに、
とても、怖い印象を持っていたことを思い出した。
当たり前過ぎで、ついぞ、忘れていた。
毒親が、どう毒親でと言うことが、分からなかった。
父親も、どもり症で、どうも、職場での人間関係は、上手く出来ない人だった。
アルコールに逃げるような人だった。
どういうわけか、父親を助けて上げたいと思っていた。
小さなころには、休みの日には、騒げないし、静かないい子でないと、いけなかった。
そういう父親の目線、フィルターを通して世の中を観ていたことに気がついた。
そんな人でも、働ける世の中で、あって欲しいと、子供時代におぼろげながら、考えていたかもしれない、と感じた。
妙な正義感が、あった。
コミュニケーションのスキルと言うよりは、コミュニケーションとは、何か?
ということが、自分は学べていなかったのかもしれない。
そもそものコミュニケーションの定義というか、どこから始まり、いつ終わるのか?
みたいな基本的な事柄が、分かっていなくて、
コミュニケーションが怖いと、思っていたのかも。
自分は、能力がないから、コミュニケーションが下手だと思っていたが、そうでもなかったのかも。
家では、俺は父とのプライドを傷つけないようにして、生きていた。
それでも、父親から、認めて貰えている感じがないので、なんか、ひねくれたな。
俺は、怖がりな性格だが、ちょっとしたことでも、キレちゃうと言うか。
カウンセリングというか、第三者との会話で、救いの糸口が見つかりつつ、あるように感じる。
だが、しかし、
同時に、俺は、今まで、40年近く生きて来たのに、自分の意思ではなくて、
父親に気に入れるために、
むしろ、父親を守ってあげるぐらいの気持ちでいたことに気がついた。
余りにも、本人には、当たり前過ぎで、自分が何者かが分からなかった。
弱い人には、優しくするべきだって考え方が、変なふうに解釈しちゃって来たような。
DV嫁とかが簡単に抜け出せないのが、なんか、分かった気がする。
どっぷりとハマり込んでいる人間には、たとえ、それが、変であっても、慣れ親しんでいるが故に、簡単には抜けれないんだな。
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これは、水です、の話のようにみたいだよな。
http://j.ktamura.com/this-is-water
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気がついたら、自分が何者かが分かって来たら、涙が出てきた。
泣けてきた。
あんな人達に好かれるような努力なんてしてこなくても、良かったのに。
自分のことを、認めてくれる人も世の中には、いるのに、なぜか素直に受け取れないまま、時を過ごしてきた。
良く晴れた、ある秋の日。
からころとカウベルのような音を立てて、喫茶店に一人の女性が入ってきた。
正確に言えば、扉に付いているのは高地で放牧されていた牛がつけていたものを喫茶店のマスターが旅先でもらってきたものであるので、事実、カウベルの音なのだが。
ふと、目をやると、カウンターの上に2つのりんごが置いてある。
「りんごだ」
秋恵はそうつぶやいてから、ひどく恥ずかしくなった。りんごを見て、りんごだ、とつぶやくのはなんというか、あまりにもそのままだったからだ。
他に誰も聞いている人が居ないかを確認してから、秋恵は買い出して来た材料を片付ける為に、店の奥に向かった。さほど大きくはない喫茶店なのだが、カウンターの他に何故か調理室がある。
「……よし」
今日は、キッシュを作ろうと心に決めていた。しかし、調理室に入っていざ準備をしてみると、なぜか少し不安がある。秋恵の中では、料理は特技の中には入っていない。どちらかと言うと、手芸であるとか、もっと具体的に言えば手袋を編むのは中々のものだと思っている。
しかし、まだ季節は秋である。手袋をプレゼントにするには少し早い。
サプライズパーティーをする予定で、他のメンバーがマスターを外に連れ出している。まずお茶の時間にケーキとちょっとしたものでサプライズをして、夜はしっかりごちそうを作る予定だ。
まだキッチンは秋恵だけである。というよりも、料理に自信がなかったので、少し早めに来て先に進めようと考えていたのだ。
秋恵の不安は大きくなる。挽き肉とほうれん草のカレーをマスターに美味しいと褒められたので、パーティーらしくキッシュにしようと挽き肉とほうれん草を買ってきたのだが、良く考えたらカレーだから美味しかったのであって、キッシュにしたらぱさぱさにならないか?チーズとかいるのだろうか?
冷凍パイ生地を使って作ったことがあるのはアップルパイだけだ。アレは自分で食べたのだが中々美味しかった。先ほど見たりんごが脳裏をかすめる。
マスターの趣味で、五香粉だのクミンシードだの、調理室には様々な香辛料が溜め込まれている。当然シナモンもある。
「……よし」
もし、誰かが使うつもりのものだったら謝ってあとでスーパーに買いに行けば良い。ちょうど2個あるし、使ってしまおう。
そう思って喫茶店内にとって返したところで、からころと音がなった。
秋恵がりんごに手を伸ばしたタイミングで、ちょうど目があった。
春香が大声を上げる。
「え?いや、ちょっと使わせてもらうかなーと思ったんだけど」
さすがの秋恵も、自分が買ってきたわけでない食材を勝手に使おうとしていたのでしどろもどろに返答していたのだが、途中でハタと気がついた。
「なによ!ちゃんとマスターにも聞いたんだからね、今欲しい物が何かって!」
それを直接聞くなよ、サプライズだぞ妹よ、と秋恵は思ったのだが口には出さない。どうせ面倒な事になるのが目に見えているからだ。この妹は基本的に善良で模範的な市民なのだが、内弁慶である。そして、すぐに懐いて身内扱いするので、知り合いに対して弁慶である。もう、ほぼ弁慶だ。
「ひどい!4つも食べたの?信じらんない!だから彼氏にも逃げられるのよ!」
「ひどいひどい!マスターがリンゴが6個食べたいって言ってたから、ちゃんと昨日のうちにスーパーで買って来て、これから磨こうと思ってたのに!」
「りんご6個?」
ものすごく嫌な予感がする。秋恵は妹をこれ以上刺激しないようにしたいと心の底から思ったのだが、好奇心が勝った。
「それって、もしかしてApple6って言ってなかった?」
まだ妹が何かを喚いているが、秋恵は聞いていない。そう、妹はこういう奴なのだ。春香ちゃんって天然だねと常連客に言われて、農薬なんか使ってませんと突然怒るような娘なのだ。
秋恵がほんのりと妹の天然さ加減に心温めていると、ついに弁慶が物理的に攻撃を仕掛けてきた。慌てて説明を再開する。
「いや、待てって。あたしはまだ使ってないって。これからちょっと借りてパイをつくろうと思ってただけで」
「借りるって使っちゃったら返せないじゃない!」
「だから、まだ使ってないって。あんたのりんごには手を出してないから」
「今触ってたじゃない!」
「いやだから」
結局、春香が納得して残ったりんごを磨き始めるのに、45分かかった。大幅なタイムロスである。
「もう!誰が4つ食べちゃったのよ」
「そりゃわかんないけど、意外とマスターあたりじゃないの?」
秋恵もなんとなくりんご磨きに付き合わされている。こんなことをしている場合ではないのだが、もはやキッシュを作るのと春香を同時に相手にするのは無理だと心の何処かで諦めている。
りんごを磨きながら扉を見やると、無理やり渋い顔を作っているマスターと、夏代が入ってくるのが見える。
「わたし食べた」
先ほどまでの騒動を三割増しで春香がマスターに報告していると、夏代が唐突に告白した。
春香が目を大きく見開いたのをみて、慌ててマスターが補足を入れる。
「僕が先に食べようって言ったんだよ。ね、夏代ちゃん?」
「先に見つけたのはわたし」
「どういうことよ!ナッちゃんマスターといつのまにそんな関係になったのよ!」
秋恵が黙ってりんごを磨きながら噛み合わない会話を聞いていると、なんとなく全貌が掴めてきた。
つまり、こういうことだ。
昨晩、春香がりんごを6個買ってきて、カウンターの上において帰った。どうやらビニール袋に入れたままだったようだ。プレゼントの扱いが雑だぞ妹よ、と秋恵は思ったが当然口には出さない。
閉店清掃をしていた夏代がカウンターのビニール袋に目を留め、閉店前精算をしていたマスターが、りんごを剥いて夏代と一緒に食べたということのようだ。
「おいしかった」
もうぐだぐだである。マスターも一応気がつかないふりで渋い顔をしていたはずだが、すっかり嬉しそうな様子を隠そうともしない。
「まあまあ、結局は僕へのプレゼントを僕が食べたんだし、良いじゃない」
春香は、マスターに頭をなでてもらってすっかりご満悦である。秋恵は、磨いているりんごを夏代がじっと見つめてくるのが少し気になるが、取り敢えずは無視して気になっていることを聞くことにする。
「ナッちゃんさ、ふゆねぇは?」
「ケーキを取りに行った」
もうサプライズでもなんでも無いなと秋恵は思ったが、主に春香のせいなので気にしないことにする。
「や、なんか変だなーとは思ったんだよね。冬美さんがお散歩しませんか、とか言うから。まあ今日は暇だし、ちょっと休憩がてらと思って、冬美さんと夏代ちゃんと一緒にお散歩に出たら」
冬美は散歩の途中で唐突に、厠に、と言ったらしい。マスターはそこがツボだったらしく、いやあ女性が言うと雅だねとか何とか言っているが、それにしてももう少しマシな言い訳は作れなかったのかと秋恵は思う。
「待ってるつもりだったんだけど、冬美さんも時間が掛かるから先に帰っててって言ってたし、先に帰ってきたんだよね」
そのお茶はサプライズのパーティーという打ち合わせを昨晩きちんとしたはずだし、トイレに時間がかかると女性が言うのはどうだろうと秋恵は思ったが、もはや何を言っても無駄な気がしてきている。
からんころんという音とともに、冬美が大きな箱を持って店内に入ってきた。
「あら、みんなでお茶の準備かしら?」
本人は自然なつもりなのだろうが、どうみてもケーキが入っている箱を持っているし、不自然極まりない入り方に秋恵は少し目眩がする。
「わたしミルクティー」
「じゃあ、わたしはマスター特製のブレンドにしようかしら」
「……あたしもブレンドで」
それでもお湯を沸かしカップを揃え、豆を挽いてミルクを温めてと、マスターを中心に淀みなく準備が進むのは、流石に喫茶店での作業に手慣れた姉妹ならではのものだ。
4人がカウンターに並んで座り、マスターはカウンターの作業側に立っている。いつもの光景だ。
普段と違うのは、明らかにケーキが入っている箱が不自然に中央に置かれていることだ。
冬美がたっぷりと溜めてから箱を開き、驚いたでしょう?という顔でマスターを見上げ、マスターはとても嬉しそうだ。まあ、嬉しそうだからもう何も言うまいと秋恵は諦めてりんごを磨いている。
「あたしも!りんご!ほら、お姉ちゃんも渡して!それあたしのプレゼント!」
春香に続き、秋恵も大人しくマスターにりんごを渡す。ほんの少しだけ渡すのが寂しいと秋恵が思ったのは、丁寧に磨いたからだろうか。
「いや、嬉しいな。ありがとう。僕、結構りんご好きなんだよね」
秋恵がApple6がりんご2個になったと知ったらマスターがどんな顔をするだろうかとぼんやり想像していたが、隣からそわそわとした雰囲気が伝わってきたので、怪訝に思って見てみると、冬美が明らかに何かを企んでいる顔をしている。
これは何かまだプレゼントがあるな、サプライズの意味が解っている流石は最年長者だと素直に秋恵は感心した。
「実はですね~、もう一つ」
「え?りんごがまだあるのかな?良かった、生のりんごは好物でね」
「ナマの?」
秋恵は反射的に聞いてしまってから、後悔した。隣の冬美が笑顔のまま突然硬直したからだ。嫌な予感がする。
「そう、僕は焼きリンゴとかはギリギリ大丈夫なんだけど、アップルパイみたいに煮てあるやつがダメでね。くにゅっとした食感がどうにも苦手で」
マスターは基本的には喫茶店のマスターらしく空気を読むし、苦手な食べ物でも相手から出されたものは断らない。ましてや冬美がプレゼントするものを拒否することはありえない。例え砂まみれでも笑顔で食べるだろう。
「も、もう一つは……あ、あたしからの歌です!」
冬美の無理矢理のリカバリーを夏代が台無しにするが、まだマスターは笑顔のままだ。
「な、ナッちゃんもほら、一緒に!ハッピバースデートゥーユー!」
ハッピバースデーディアと一緒に歌いながら、秋恵は思い出す。そういえば調理室でキッシュを作ろうとして不安になったのは、甘い匂いが残っていたからではなかったか。シナモンが目立つ位置に出ていたのは何故だったか。りんごは元々6個あり、マスターと夏代が食べて、今マスターが2個持っているということは、残りの2個はどこに行ったのか。そして、キッシュを作っていないことに気が付き溜息をつきそうになるが、嬉しそうに蝋燭の炎を消すマスターをみて、まあ、幸せそうならば良いかと秋恵は思い直す。
喫茶店の外は、秋らしく良く晴れている。
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【第0回】短編小説の集い
http://novelcluster.hatenablog.jp/entry/2014/09/18/121657
はてブでは「id:zeromoon0 」を入れて感想をいただければ恐縮です。
父 : 口数少なく内弁慶で社交性低め。昔気質の善人だが短気ですぐ拳骨が飛ぶ。子供の教育にはあまり関心がない。腹違いのDQN兄が2人いる。高卒。
母 : 口うるさいADHD。子供は褒めると付けあがるという信念のもとあら捜しに精を出し、思い付きで叱る。父子家庭でアル中の毒親に育てられた。高卒。
姉 : 生活態度がだらしなく注意されるも改めることができず頻繁に親の怒りを買う。母と折り合いが悪い。父の拳骨がトラウマ。成績は中の上。大卒。
弟 : 姉が常に親から攻撃されているのを観察して良い子を演じるが短慮でうっかりミスが多く頻繁に親の怒りを買う。陰で問題行動多し。成績は上の下。大卒。
こういう家庭で育った姉と弟は、無事に自己評価が低く人間不信で異性に縁もない大人になりましたとさ。
姉は働き始めたらさっさと家を出ていったものの、父親の拳骨のせいで男性恐怖症になりおひとり様まっしぐらのアラフォーになりました。
弟は30手前まで実家暮らしした後、数年間の一人暮らしでいつの間にか嫁を見つけてきた。現在一児の父。
振り返るにこの家族最大の癌は、やはり母親の絶え間なく一貫性もない叱咤と、絶対に子供を褒めないぞ、という共育方針だったように思う。姉は40歳を目前にして未だに母親への嫌悪感と、母とは仲良くするのが良い娘だという価値観の板挟みになっている。具体的に言うと、よせばいいのに一緒に旅行に出ては旅先で大喧嘩するということを繰り返している。
大人になるまで扶養してもらったことへの感謝はあるが、しかし、いくら親の顔色を窺い「いい子」でいようと努力し続けても一向に評価されず、一度の些細なミスで最低評価に転落するという親子関係は空しい。
見下してるというより それはただ単に
親から見て「良い子」になりたいってだけの話だろう
親から見た「良い子」と
状態になり、さらに
状態で苦しみ 生きづらくなったりする
15歳くらいまでに
幼稚な人格のまま 老人になっていく
たくさん苦しめられることになる
安全な場所にひきこもったり 閉鎖的なネットワークで内弁慶になったり
という行動パターンになっていくことが多い
「みんなボクちゃんを見て見てぇー」
「ボクちゃんはこんなにルールを守ってる良い子だよ」
「ボクちゃんはとっても良い子だよ」
「だからボクちゃんをみんなで愛してー」
そういう幼稚な人格の人物は
通常「キモイ奴」と思われ
誰からも愛されない
http://anond.hatelabo.jp/20140315113205