自覚したのは高校生の時で、思い返してみると小学生の頃からそうだった。
コミュ力が高いわけではい。人見知りだし、コミュ障だし、友達も少ないし、人気者というわけでもない。
学生時代は目立たないグループにいた。仲いい人達とだけ喋れる、っていう典型的な内弁慶。
しかし、複数人で話していると、いつの間にか私がその中心になってしまう。
例えるなら、バラエティ番組の司会とひな壇芸人。「踊るさんま御殿」のさんまとそれを取り囲むタレント、ってのが一番近いと思う。
飲み会の席などで、なぜか皆、私に向かって話をする。私以外の間で会話がないわけではない。相槌や茶々を入れたり、質問を挟んだりはする。
しかし、基本的に自分が話の聞き手になってしまうのだ。A→私、B→私、A→私、C→私・・・という風な会話の流れになってしまう。
バラエティ番組の司会とひな壇芸人という例えを出したが、もちろん私から話し手を指名しているわけではない。
「この間こんなことがあってさ、」「聞いてよ、アイツがー」「そういやあの話聞いた?」を言われるのが毎回私なのだ。なぜなんだ。
前述した通り、私はコミュ力がなく口下手だ。司会でもタレントでもなく、出来ることなら観覧席で笑っていたいタイプなのだ。
話を聞きながら笑い、たまにツッコんだりするポジションでいたいのだ。
しかし、彼らは私を見ながら話す。私は、相槌を打ち、リアクションをし、話の続きを促す。
私は、どうすればいいんだろう。
私がいない時、友人達はどういう風に会話をしているんだろう。