2015-07-22

三つ子として生まれ

僕には同い年同じ日生まれの姉と弟がいて、所謂三つ子として生を受けた。

書道英会話学習塾等、3人で習い事にもよく通わされたが、姉と弟は毎回行く前に「行きたくない」とゴネまくり、母を煩わせていた。

しかし、先生や友人の前では、誰よりも良い顔をし完璧物事をこなした。

帰ってきては、僕のミスを逐一親に報告し、僕は親に怒られた。

学校では二人とも成績がよく、スポーツもできた。僕は運動音痴数学が苦手で、3人並べて母親勉強を教えたとき、僕だけが出来ない問題もあって、負い目を感じた。

何より、家では暴れまくっているくせに、外では借りてきた猫のように大人しくしている二人の二面性が大嫌いだった。

そんな3人も大学生4年になり、姉は看護大学に通い、就活らしい就活もせず付属病院内定し、弟は理系大学で院進を決めた。

僕は文系大学に進んだがアルバイトゼミナールも受からず、就活では人手不足と呼ばれている中小ITばかり回っているが、内定はもらえない。

ふたり恋人ができたらしいが、僕は未だに出来ない。

母は小さい頃から「真面目にやっていればお天道様が見ている」と言っていた。

母のその言葉と、姉と弟の内弁慶反面教師として育ったのが、ただの真面目系クズだった。

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