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2016-03-16

http://anond.hatelabo.jp/20160316011809

今時の若い奴は社会を「地理」で受験するって本当だったのか…。

自分らの世代では日本史受験するヤツらの方が多かったものだが…。

隔世の感があるな。

2016-03-15

最近若いのは日本中国戦争をして勝ったと思っているらしい

ちょっと前にキャバクラライトネトウヨみたいな若い女の子が付いた。地方から出てきた高卒で二十歳間もない女だ。

ちょうど北条かや似でキャバにしてはめずらしいヲタに好まれそうな清楚風メイクの子だった。

俺は酒席で政治関係の話をするのは好きではないのだが、どうもオッサン政治ネタに食いついてくると思い込んでいるのか、

自己紹介から早々に国際政治の話をふってきた。「お客さん最近中国どう思いますか?」と。

ネトウヨっぽいと書いたとおり、近年の中国政治動向について批判まじりにしきりと話し続ける。

俺は辟易としつつも話に付き合っていたが、しばらく会話を続けいてると、彼女がどうも奇妙な誤解に基いて話をしていることに気づいた。

彼女第二次世界大戦日本中国と戦い(それ自体事実だが)、米国と一緒に中国を打ち負かしたと思っていたのだ。

俺は少し意地悪な気持ち歴史事実を伝えた。日本は(統治下の朝鮮と共に)米中と戦い、そして負けたのだ、と。

この点に関しては左右を問わずに是とする事実だろう。太平洋戦争は、決して日米と中韓の戦いではない。

だが、彼女は食い下がった。日米は同盟国で中韓反日だ。それに日本米国と戦うはずがない。米中が仲がいい訳がない、と。

不思議と「日中戦争」や「上海事変」といった言葉だけは知っているらしい。また、思った通り南京事件捏造だとも語った。

俺は更に突っ込んで、だったら広島長崎原爆を落としたのはどの国だ、と訊いた。すると、彼女北朝鮮だという。

この答えにはさすがに閉口させられ、俺はそれ以上突っ込むことはやめた。議論する価値もない人物だと思ったからだ。

さきほどネトウヨと書いたが、これは実際のネトウヨ連中に失礼な物言いだったかもしれない。

ネトウヨを自認する連中が太平洋戦争顛末と、原爆投下に関してそこまで誤った認識を持っているとは信じがたい。

彼らは歴史事実というより、事実解釈をめぐって闘争しているのだと思う。

他方、キャバクラ嬢はそうした珍妙歴史観家族や友人から教わったという。

まり、一部の日本人は、太平洋戦争とは日米が中韓と戦い、

(驚くべきことに)北朝鮮から原爆攻撃されながらも、辛くも勝利を収めた話として認識しているようだ。

(ちなみに、天皇イエス・キリストブッダの血を引いているとも主張していた。天照大神を知らないらしい)

なるほど、それならば北朝鮮に対して激烈な怒りを持つの理解できるし、中韓を見下すのもよく分かる。

彼らにしてみれば、北朝鮮国家の怨敵、中韓敗戦国にも関わらず日米に楯突く負け犬といったところだろう。

最近テレビで大流行日本礼賛は、こうした層を狙い撃ちにしているのだろうか。

彼らが戦時中の主要敵国は米国であり、原爆米国によるものだと知ったらどう思うだろうか。

そもそも、日本こそが敗戦国であり、天皇は(一時期を除いて)日本土着の宗教共同体首長に過ぎない。

それとも、現状を鑑みてアナクロニズムから、それは中韓による捏造宣伝工作の類だと思うのだろうか。

どちらにしろ、この国には予想を遥かに超える誤った歴史認識を持った層が存在することは確からしい。

歴史教育において近代史が軽んじられる傾向は事実だが、ここまで酷いともはや喜劇的ですらある。

いっそのこと、日本史から近代史を別の科目として独立させてはどうだろうか。

2016-03-07

http://anond.hatelabo.jp/20160302220138

このコピペってもう出た?

●戦中戦後世代(~1935)

戦争経験日本を見事復興させ今の日本経済を作り上げた最強の世代

戦国時代武将なみのレベルの高さで感服。一部勘違いあり。

●混乱の世代(1936~1944)

終戦、復興の混乱期に幼少時代を過ごす。運だけが全てを決めてしまった世代宝くじ大好き。

団塊世代(1945~1949)

自分達が日本を作り上げたと思ってる"超"勘違い世代。 お前らが作ったのは借金キチガイ多し。

動力根性は多少は持ち合わせているがたいした事は無い。 唯一評価できるのは繁殖力の高さ。

ただしあまりにも高すぎて未だにエロイ事件を起こすのもこの世代

日本を滅ぼそうと密かにたくらんでいる。もういいから早く団体中央線ダイブして欲しい。

団塊金魚の糞世代(1950~1959)

団塊と一緒に踊ってただけの世代自主性なし。下の世代にも疑いを持たず踊ること(Yesマン)を求める傾向あり。

上が団塊で且つ人口減少期に生まれた為競争は緩やかで勘違いが増殖。団塊劣化コピー版。

バブル世代(1960~1969)

未だにバブルもう一回とか言ってるバカや、バブル後の脱力感で魂まで抜けた奴が多い

金銭感覚が狂ってるため消費率は高めなのが救いだがほとんどは無能企業内でがん細胞化している世代

団塊Jr(1970~1974)

世代団塊に反発するも就職難で返り討ちにあう。

世代人口が一番多いにもかかわらず出生率を下げていたりと、繁殖力は極めて低い。

団塊の付けを一手に引き受けているのもこの世代。100年後の日本史には悲惨世代として登場予定

無味無臭世代(1975~1979)

いたの?

無気力世代(1980~1984)

あきらめモード全開。やる気ナッシングパラサイト多すぎ。 気持ちはわかるが、仕事しろよと。

愚痴らせたり文句言わせたりすると最強な所や、他人に頼りまくるところは団塊そっくり。

DQN世代(1985~1995)

セックルセックル小学生のうちから無駄セックスしすぎ。おまえら大丈夫かよマジであんま期待して無いけど頑張って。

日本終焉を見守る世代(1996~)

戦後動き出した日本の鼓動がゆっくりと止まるのを見守ることになる世代。彼らの未来は暗く冷たい。

認可保育園問題って日本貧困化したか問題なのでは?

日本貧困化したのが原因だろ?

保育園に入れられなくとも、経済的に余裕が有る家庭は多少文句は言いつつも嫁が専業主婦になるわけで。

こんな日本史ねとか困ってる人間は夫の収入問題が有るんだろ?

日本貧困を脱しない限り認可保育園だけの問題では無い。

子供貧困等も同じ問題である

大学落ちたぞ日本史

正直なめてた。私大理系からね。

センターぼろぼろ。日本史5割取れてない。

もう1年がんばります(^q^)

てかセンター使わない私大の方がいいんかね。

2016-03-05

[]兄の嫁と暮らしています。 Diary.6

オールバック年配男性ネクタイポッケに入れている姿が見れたので、星三つです。

「いつかやりたい事が出来た時にそのための知識がないから諦めるとか苦労するとかつまらんだろ」

ほんとうこれな。

日本史とか世界史をガン無視して生きてきたけど、

ガルパンを楽しくみたいのに、

ロシアドイツイギリスフランスアメリカ、が昔どんな国だったのかを全く知らないから

解説考察記事を読んでも、全く国名が頭に入ってこない。

上坂すみれが好きなのはどの国? ドイツロシアのどっちかだよね?

あと、日本の歴史も詳しくないから

アイドルマスター765プロの面々が戦国時代? にタイムスリップする動画もよく理解できない。

こないだ、ポケモン戦国時代武将と戦うゲームをやってようやく、そのゲームに出てくる武将は少し覚えた。

今度、妖怪ウォッチ三国志コラボゲームが出るから、それもやりたいんだけど、三国志知らないからハードル高いんだよなあ。

まず三国ってなに? 中国がギで、韓国がゴで、台湾がショク? モンゴルはなに? 元ってなんか聞いた事あるけど出てくる?

2016-03-03

日本史上で一番大きかったプロジェクトってなんだろう。

先の大戦

2016-02-28

死霊術師井上

死霊術師としてのすべては、今は亡き祖母から伝習した。大学では文学部に進学した。これはもともと歴史学に興味があったことと、死霊術師としていつか遭遇するかも知ない事態に備えるためだった。

大学3年生の終わりころ、死霊術師としていよいよその事態を迎えることになった。

ある日テレビを見ていると、旅番組のようなものがやっていて、滋賀県西部の山林地帯をいつも見る芸能人が歩いていた。何の変哲もない番組だった。しかし、テレビを介しても充分過ぎるほどに、死者が放つ霊の波動が伝わってきた。もちろん、普段生活していてもその種の死者の波動を感じることはある。霊波は一般に、腐ったり火葬したりして身体が失われると弱まる。またたとえ身体があっても、時間経過によっても霊の波動は弱まる。人間やその他の生き物は、その場にとどまろうという意志を長くはもちえないのだ。恨みだとか、一般に強そうと言われる意志ですらそうだ。こういうのは仏教的に言うと成仏していくってことなんだろう。魂は残らない。めったには。

テレビで知った、滋賀県の霊波は別次元と言えるほど古く、そして強力だった。おそらく、亡骸がある程度そのままの、古い死体があるのだろう。そして、強靭意志21世紀でも保っている。

死体と強い意志。これが重要だ。死者蘇生の用件を満たしている。そしてかなり古い。

腕試しにはちょうどいい。見つけてしまったらもう止められない。死霊術の行使者として、その興味関心を止めることはできない。

祖母から習った作法で、霊波の質から霊が生きた(死んだ?)時代のおおよその年代を感じとった。520年+-30年前くらい? 手元の『日本史辞典』を紐解く。室町後期? 手が震える。研究室で『国史辞典』にかぶりついた。

その頃の近江一般に長享・延徳の乱と呼ばれる動乱期にあった。守護六角氏討伐のために将軍足利義尚が長く近江に陣を設けていた。どうやら死体はこの時期のものらしい。

私は大学研究室院生の先輩に聴いてその時期の文献を学んだ。また隣りの言語学研究室国文学研究室に行って、室町時代言語やその発音について質問した。かなり難しい。筆談の方がいいかもしれない、と祖母アドバイスを実感をもって思い出した。まさか室町期の死体に会えるなんて。せいぜい行って天保期くらいだと思っていた。古い死体なんてもの時代を遡るにつれて加速度的に少なくなる。祖母明治4年に死んだ男の死体蘇生したことがあると言う。これでもだいぶん古い方だ。室町期の死体なんて、祖母からもきいたことがない。後で聞けば、先輩方は私が卒論室町時代後期を扱うから一生懸命調べていると勘違いしていたそうだ。


春休み近江に旅した。大きなスーツケースを持って。蓬莱なんてお誂えむけの地名だ。山の方に入っていく。山は静かだった。ほどなくして現場に到着した。霊波は強い耳鳴りのような形で私の身体に具現する。こんな古くて強い霊波、他の死霊術師が気付かなかったのはちょっと不思議だ。まぁ波長が合う、合わない、はかなり厳密だから。私にもってこいのチャンスなのだ。私は女ながらオリエンテーリング部で体を鍛えていたから山歩きは結構得意なのだオリエンテーリングなんて全然興味が無かったんだけど、新人歓迎コンパで迎えてくれた先輩方の雰囲気がすごく良かった。サークルでは、大学生なりだけど、人との付き合い方、間の取り方を学べたと思う。高校生の時にはあまり意識できなかった、人間(じんかん)の距離感や発話。

山道から沢に下りる。死体が残った理由が、何となくわかった。日本では死体はすぐ腐って亡くなってしまう。しかし沢下にはぽっかりと、知られざる洞窟が顔をのぞかせていた。多分ここに死体がある。相違ないだろう。もしかしたら近年はずっと埋まっていて、最近になって地震などで再び穴が地表に現れたのかもしれない。だから今まで波動に誰も気づかなかったのかも? 洞窟は沢が近く低温が保たれ死体が保存されたのかも。あるいは永久凍土なんかがあって風穴で涼しいのかも。ま、これを考えても詮無い。とにかく、死体があるのは明らかなのだから

ひんやりした洞窟に足を踏み入れる。かなり急だ。いよいよだ。震えるほどだ。周囲には驚かれるけれど、死霊術の技術は、実は私にとってはとても簡単なものだ。血も継いでいるし、祖母と言う佳き師もあったから。祖母もいっていたことだが、基本的死霊術師は技術的な部分はそんなに問題にならない。むしろ重要なのは、死者と会い、契約する時の対話の仕方だ。死者が生きた時代言語常識を、こちらが把握してしっかり対話せねばならない。そうしないと蘇生に応じないこともあるだろうし、蘇生したい旨すら伝えられないこともあるだろう。死霊を怒らせてしまっては、あるいは成仏させてしまっては元も子もない。死霊術師の実力はここで決まる。このことを上手くやるために、私は大学では文学部へ行ったのだ。もし死霊術師に生まれなかったら、稲の光合成研究をしに理学部農学部へ行きたかった。

洞窟の奥にややひらけた場所があり、その壁によりかかるように木製の箱型の人工物が見える。…ああ、かなり古い牛車だ。小八葉の牛車? 公家が移動手段として用いていたもの。八葉の大きさ、小さい? 大きい? これで身分が大体分かるのだが…肝腎の大きさが、大きいのか小さいのかわからない。そんなの文献に載ってない。牛車なんて初めて見るんだ。そもそも近江に牛車。やや不可解? 足利義尚近江出陣の際には公家近江まで出向いたというから牛車できてたのか? それにしたって牛車で近江まで行くの? なにもかも自信が無くなってくる。

これではだめだ。祖母の言によれば、まずはその人をそのまま、そのままに感じるのだ。先入主観は退けるのだ。牛車の文様が大八葉だろうが小八葉だろうが、なかに居る主こそを見るべきなのだ

精神を澄ませる。霊とは頭の中で会話する。結局、『太平記』のテキストをメインに準備を進めていた。『太平記』は南北朝時代を描いた軍記物で、室町後期には往来物として身分を問わず人々に広まっていた。死体教養がいかほどであっても『太平記』の語調なら大丈夫ではないか、と考えた。とうぜんテキスト変わっているんだろうけど…。

太平記』の文法で私は語りかける。

「私はあなたよりも後世を生きる人間で、その間に人間が語る言葉も変わってしまった。この言葉あなたにどの程度通じるか私にはわからないが、どうか話を聞いてほしい」。ここまでテンプレ国文学研究室富田先輩ありがとう

…牛車がガタガタと動く。御簾が超自然的な動きを示し、内の暗闇をあらわにする。お化けが怖い人はびっくりするんだろうけどもちろん私はそんなことはない。打掛の裾が見える。小袖が二重? そして茶色く干からびた手のひらが…暗くてよく見えない…が、死者に話しかけた段階で幽界との淡いが生起し、この世ならざる強烈なイメージ五感以外から五感を経由し認知される。死体は髪の長い公家女性が見える。平安時代のオカメ十二単イメージがあるけど、それより軽装だ。でも相当めかしこんでいる。この時代人間は小さいしガリガリだな。さぁ、いよいよだ。頑張って蘇生素体になってくれるよう語りかけよう。

「…私の寂滅からどれくらいの時間が経過しまたか?」むむ、なんとかこれくらいなら聴き取れる。うほっ、「太平記読み」専攻の坂田先輩ありがとう! 高校非常勤やりながら大変でしょうけど博論頑張ってください。

「五百有余年でございます。『太平記』を読んであなた時代言葉を学びました」「…私も『源氏物語』で古の言葉の遣いに触れました。」「実は、…今日あなたお話しがあって武蔵国から参ったのです」いよいよ本題だ。

あなたは強い心をお持ちで五百有余年をお過ごしになられました。そして幸いにしてお体も崩れず残されております。私はあなた精神と身体とを結び付かせ、再び現し世に復することができます。再び洞窟の外に出て暮らしてみるのはいかがでしょうか」

「たしかに私はまだ黄泉の食物を口にしておりませんね」さすが公家の娘だけある。当意即妙にこたえねば。「私なら黄泉比良坂をあなたを連れて戻ることができます。」「どうして私を選ぶのです」「あなたのように長らく意識と身体とを保つ例はめったにないことなのです。」実はこれはあまり理由になっていない。死霊術師の衝動説明するには、私には言葉が足りない。彼女が尋ねる。

「当時(筆者注:ここでは現在の事を指す)は死者を供養する作法は未だ仏式を用いますか?」意外な質問だ。自らの供養を望んでいるのか? 「ええ、大分形はかわっておりますが仏の教えは今でも通用しております」「ならば既に死んだ者を私なりのやり方で供養して、意味があるということですね」…あやうく意味を取り損ねるところだった。ちょっと不可解な質問だ。彼女は何を考えているのか。彼女の事を深く知った今になって考えると、これは彼女なりにかなり考え抜かれた、ある種の哲学のようなものだった。彼女の培った供養の作法。そのルールがもし現代で途絶えていたら。つまり仏教現代に伝わらなくて、もし私たちが何か違う祈りの作法で死者を弔っていたら。きっと彼女蘇生に応じなかっただろう。彼女の知っているルール現代でも供養ができる。これが彼女にとって重要だったのだ。

「私は京都六角富小路邸宅がある公家(筆者注:ここでは「こうけ」って読んでね!)に生まれました。大乱(筆者注:ここでは応仁の乱を指す)の後の騒擾の世でありますから、私は近江根拠にする武家の御仁に嫁ぐことになりました。いよいよ渡嫁のとき、牛車が谷に落ちて私は命を落としたのです。嫁ぐことが決まってから武家奉公人生活が如何様であるか、主人が如何なる稟性を持つのか。和歌は読めるのか古典は存じているのか。いつも想像していました。」死霊術師の常識から考えれば、それだけでここまで精神は保てない。私はほとんど確信をもって尋ねた。「もちろんそれだけで想いを保つことはできなかったでしょう。どうして。」

彼女はここで初めて表情を私に感じさせた。「実は洛中で一度彼の人をお見かけ申上げたことがあるのです。私の生家は上って四位の家柄ですから、ふらふらと外にでてもあまり咎められることは有りませんでした。ある日京師が物騒になり武家の人が20騎ばかり邸宅の前を過ぎりました。颯爽と武者を連れていたのが、後々判ったことですが我が主人となる方でありました」え? それだけ。うーん恋愛感情ってわからないけど、そんな単純な感情で何百年も持つのかな? 単純だからこそ長持ちする? わからんね。すると彼女が続ける。

「死んだあとはずっと新しい生活の事を考えていました。武家生活。今まで見知った知識や噂話全てからひとつひとつ、未だ来ぬ時の先をずっと、ひとつひとつ限りなく。一日の起きてから寝るまで衣服の糸先から世情に至るまで。とにかくひとつひとつ。世に現れるであろう現象をすべて想像しうる限り、ひとつひとつ。彼や周囲の人間との交わされたであろう会話をひとつひとつ。彼の人とのありうべき時と出来ごとの全てをひとつひとつ想像していたのです。そうしたら、ええと、五百有余年過ぎ去っていたというわけです。」そうして彼女は莞爾した。私は一発でこの女性を好ましいと思ってしまった。こんな偏執的で叮嚀な思考回路を持った人があるだろうか。この人なら。彼女21世紀平成の世の中で夫となるはずだった人の菩提を弔わせたり、あるいは彼の一族についてその後どうなったか調べさせたりすることは、彼女の心性をおそらく負に傾けることはないだろう。ひとつひとつ彼女には想像したことの自分なりの答え合わせをしてもらえたら。私がそのお手伝いができたら。ちょっと勝手か。とにかく、この人なら大丈夫だ。

好奇心イマジネーションとを併せ持って、平成の世まで意識を有した五条顕子姫の死体は、その意識と共に、こうして私の赤羽マンションにやってきた。

地方国立ってもう潰しても良いんじゃね

2chで見つけたコピペだけどさ。

これみたら大学行くレベルじゃない奴らが大学行ってると思う。

九州工業大学 情報工学部 NK先輩 推薦入試合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report15339.html

センター試験 436/950 英語 80+14 数1A 65 数2B 49 国語 45 化学 56 物理 71 地理 56

鳥取大学 工学部 I・T先輩 前期日程合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report10825.html

センター試験 497/950 英語92+25 数1A45 数2B55 国語102 化学58 物理52 地理68

徳島大学 工学部 Y・B先輩 推薦入試合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report3670.html

センター試験 473/950 英語 110+30 数1A 61 数2B 51 国語 78 化学 43 物理 57 日本史 43 現社 28

福島大学 理工学群 I・K先輩 AO入試合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report13345.html

センター試験 484/950 英語 87+16 数1A 72 数2B 61 国語 99 化学 50 物理 45 地理 54

琉球大学 工学部 S・Y先輩 前期日程合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report1600.html

センター試験 470/950 英語 91+28 数1A 46 数2B 33 国語 133 化学 53 物理 57 地理 29

山口大学 工学部 D・S先輩 前期日程合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report5179.html

センター試験 498/950 英語 118+26 数1A 80 数2B 58 国語 81 生物 14 化学 32 物理 55 地理 48 現社 33

富山大学 工学部 N・Y先輩 前期日程合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report11922.html

センター試験 490/950 英語 119+30 数1A 48 数2B 58 国語 105 化学 45 物理 34 地理 41 現社 51

富山大学 工学部 FK先輩 前期日程合格 http://kuchikomi.zemi.ne.jp/gokaku/report14241.html

センター試験 509/950 英語 79+18 数1A 72 数2B 58 国語 67 化学 76 物理 77 地理 62

2016-02-24

なぜ今更組体操ときで騒いでるんだ

今のガキはそんなに軟弱なのか?

危険なのは今に始まったことじゃないだろう

何今更躍起になってさわいでんの?

別に組体操やれとかいうことじゃない

こういう日本人意味不明な団結がすごく嫌い

ってことで日本史ね。

2016-02-22

信長死んだぞ日本史!!!

何なんだよ信長

第六天魔王じゃねーのかよ。

天正10年に是非もなく本能寺で死んだわ。

どうすんだよ天下布武出来ねーじゃねーか。

命賭けて天下獲って平和グローバルで豊かな国づくりしてやるって言ってるのに明智は何が不満なんだ?

何が下克上だよクソ。

秀吉が継いだはいいけど野望通り海外出兵ほぼ強制からwって言ってて忠誠誓う武将なんかいねーよ。

種なしでもいいし淀殿に夢中なのもどうでもいいから国内にとどまれよ。

明国平定で何千億両無駄に使ってんだよ。

キリシタンとかどうでもいいから国内にとどまれよ。

黄金茶室を作る金あるなら国内にとどまれよ。

どうすんだよ国書の偽造しなくちゃならねーだろ。

ふざけんな秀吉

国内にとどまれないなら朝臣立場捨てろよ。

国内とどまれないし天皇臣下だけど中国皇帝になりたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ

国を富ませないでどうすんだよ。

豊臣マジ感じ悪りぃって徳川シンパゴマンといるんだから取り敢えず金配るか諸大名の不満を解決しろよ。

検知したり刀狩りしたりハーレム作ったりして余生を楽しんでれば晩節汚すこともなかっただろ。

まじいい加減にしろ秀吉

2016-02-21

彼女」を作ろうとしてるから彼女ができないのでは無いでしょうか

彼女」を作る方法は、結論から言って二つしかなくて、「告白してOKを貰う」か、「告白されてOKを出すか」。

彼女」を作ろうとすれば、結局これしか方法は無い。

でも、それはあくまでも「彼女」を作る方法であって、その前の段階として、「気の合う女性」を作ることが必要だよね。

急に「彼女」を作ろうとするから日本史ねとか言い出すのであって、まずは「気の合う女性」を作ろうとしたら良い。

「気の合う女性」なんて居ない日本史ね?

いや「気の合う」人間が既に初めから居たなんて人間は居ないから

彼女」のできない人間というのは、何というか「運命論」みたいなもの思考が傾倒している節があって、「徐々に」とか「関わっていく内に」とか、そういう考えを持っていない。

彼女持ち」は最初から彼女好意を抱いていたと思ってる。

一度告白して断られたら、その女性は二度とアプローチできないと思ってる。

話して変な顔をされたら、すぐ「自分とは合わない」と思ってる。

彼女」や「気の合う女性」を探しているから、見つからない。

当たり前だよね、初めからそんなもの無いから

割の良い仕事を幾ら探しても、美味しい話を幾ら探しても、そんなものは見つかる訳ない。

金持ちになる方法も、人生が劇的に変わる本も、そんなものは探しても無い。

仕事をしていく上で、改善を重ねることで、割の良い仕事になっていくし、端からみたら美味しい話になっていく。

お金に関する改善を重ねたから、お金は増えていくし、人生も同じような方法で、徐々に変わっていく。

彼女」を作ろうとしているから、彼女ができない。

非モテ増田典型的思考回路な気がするね。

2016-01-29

SALON by BULKHOMME たったの1年で閉店していた

日本史上最高で資金獲得に成功した、野口社長が何度も土下座してはじめたあのサロンが…!!

たったの1年で閉店ということはずっと赤字だったのだろう。経営の才能ねえなあ。。。

Twitter検索するとステマTweetの多さに驚く。

2016-01-25

細民は弔われずに捨てられてたってよ

寒いですね、ソースはさっきまでつけっぱなしにしてた放送大学近代日本史なんとか。

いや、考古学かなにかだったかもしらん。

新宿にある黄檗宗系のとあるお寺の近辺をほじくりかえしたら、継続的墓参りを前提としていないような弔われ方をした証拠みたいなのがでてきたらしいってよ。つまり江戸の下層民はポイ捨てされてたってこと。

豊かになった現代でも墓石一つでくそお金がかかるし、墓石なんていらなかったんやー

2016-01-18

http://anond.hatelabo.jp/20160118175203

でもそう言われると、確かに歴史を変えるほどの暗殺ってあんまり思いつかないな。

シーザー暗殺は大きいけどアウグストゥス完璧に引き継いだので結果オーライって感じ。

リンカーン暗殺ケネディ暗殺がどれほど歴史を変えたか微妙なところ。

ということはサラエヴォ事件くらいなのかなあ。

日本史限定すれば蘇我入鹿乙巳の変)、織田信長暗殺本能寺の変)、大久保利通暗殺(紀尾井坂の変)あたりかな。

2016-01-15

出願ミスった

英語重視型のところを間違えて均等配点にした

英語国語(現代文のみ)はいい方だと思うけど

日本史やべぇよ、全然やってねぇよ

受かるものも受からねぇよ辛いよ

2016-01-04

今日からセンター: あと12

今日までほぼ勉強時間0分でのうのうと生きてきた。センターまで、あと11日という現実今日から勉強始めます。 ▼今日の予定: 日本史やる ▼とりあえず日本史実況中継と一問一答をやればいいんじゃねーのということで。終わったらまた書く 【お詫び】掲載当初あと11日となっていましたが、正しくは12日でした。お詫びして訂正いたします。

2016-01-03

また無為正月三が日が過ぎた

というわけで今年も大晦日までこんな感じで続くんだろうなあ。




何か始めようにも、英語は才能ないし、

プログラミングをするほどの根気はないし、

読書は目が痛くなるし、部屋の片付けはキリがないし、

アイドルにハマるほど気力がねえし、

落語を聞くには教養がないし、

テレビを見ようにもテレビがないし、

ラジオを聞いてたら眠たくなるし、

学校へ行くと大勢の人がいるし、

Twitterなんか今さら?って言われるだろうし、

LINEしようにもスマホじゃないし、

DTMちょっと興味あるけど音符読めないし、

絵を描こうにもペンタブレットがないし、

日本史勉強漢字が多いし、

世界史勉強カタカナが多いし、

古典は古いし、漢文漢字だし、

ウォーキングはなんか気取ってるし、

マラソンなんかしたらゴールで死ぬし、

仕事人間関係がめんどうだし、

料理は一切食わないし、恋愛はくせえし、

親孝行はイヤだし、

ギャンブルに手を出したら人間ダメになりそうだし、

円周率を覚えるのなんてただの無駄だし、




なーんにもしたくない。


幸せが向こうから歩いてくりゃあいいんだがなあ。

2015-12-22

名前はどう考えても後世の人間を考えてつけるべき

日本史は「卑弥呼」というヘンテコな人名を暗記することから始まる。

まあこれは当て字のようなものだし、考えたのは当時の中国人からあいつらが悪いということで済む。

しかし、少なくとも国風文化が発達してからの名付けに対しては、日本人責任を負うべきであろう。

将来それを覚えることになるガキんちょのことも、少しは考えてほしかったのである

わかりづらい読み方の名前をつけるな。難しい漢字名前をつけるな。

源頼朝とか、あれでともと読ます由来が全くわからなかったぞ。だから二代目と三代目があんなことになるんだ。

それから当時一番腹立ったのが井伊直弼だ。弓・百・弓と覚えりゃ済むことだが、あいつ以外であの字見たことねーぞ。

あと木戸孝允の允の字もそうだ。桂小五郎でよかったものを、余計なことしやがって。

後醍醐天皇は生きてるうちに自分で名乗ったらしいが、なまじ有名なせいで避けて通れず、ガキどものヘイトを稼いでいる気がする。

そこへ来ると藤原道長の安定感は凄い。読み間違えようのない漢字からまれる、圧倒的な存在感

まさに望月のごとく、欠けたるところのない完全無欠なネーミングである

惜しいのが子の頼通で、これをみちと読ますのはやや引っかけ臭い

さら平等院鳳凰堂なんてものを建ててしまった悪行と合わせると、こいつの代で衰退し始めたのも当然の報いではないだろうか。

オーバーに言ってしまえば、読みにくい名前、書きにくい名前をつけることは、世代倫理にもとる行為なのである

現代キラキラネームを巡る議論を見ていると、その子いじめられるとか、先生が読みづらいとかいうのばかりで、

今の人間の都合しか考えられていないように感じる。

「そんな名前をつけられた奴が、将来歴史に名を残すことはないだろう」という驕りがあるのではないか。

未来は誰にもわからない。

ピカチュウちゃんが何かの間違いで、歴史に残るような偉業を成し遂げちゃったらどうするんだよ。

未来小学生がだな、この偉人は光宙だったか光忠だったか、大体なんて読むんだよなんて頭抱える姿を想像してみろ。

殺意覚えるぞ。いやもう死んでるだろうけどさ。

2015-12-07

郷土偉人大阪編)

大阪言わずと知れた関西最大の都市であり、奈良京都と並んで歴史のある土地だが、

大阪出身偉人といえば?」と言われると意外に思い浮かばない。

松下幸之助和歌山出身だそうですよ。知らなかった。

遡って幕末だと福沢諭吉

しかし「大阪代表する偉人福沢諭吉です」というのもなぁ、という感じがする。

江戸時代元禄文化から井原西鶴竹本義太夫などが思い浮かぶが、どうもパンチが足りない。

有名人の宝庫である戦国時代でも、有名なエピソードといえば大阪冬の陣・夏の陣くらいのもので、

もちろん豊臣秀吉真田幸村大阪の生まれではないし、秀頼では駄目だ。

戦国時代では他に、顕如荒木村重高山右近など…いずれも知名度が致命的に欠けている。

千利休

これは良い線なのではないだろうか。

茶道大成者であり、豊臣秀吉を通して戦国史にも多大な影響を与えた。

さらに遡って南北朝時代

楠木正成

ビッグネームだ。

生地不明?(アーアーキコエナイ

戦前大楠age反動最近は影が薄い気もするが、それでも知名度は高かろう。

平安時代では…源義家あたりか。

日本史的には超有名人だが一般的な知名度はどうか。それとやはり出生地不明

というか河内源氏河内を捨てて鎌倉なんぞに行きやがったからな。

さらに昔だと…道鏡。これはあんまりだ。

というわけで、大阪の「郷土偉人」は、

武では楠木正成、文では千利休

ということになるのではないか。

2015-11-10

簿記会計の知識は大事である」ということを学校で教えろや

簿記の基本を学校で教えとけっていう増田http://anond.hatelabo.jp/20151109212125)がいて、ブコメもたくさん集まっていて、

だいたい「その通りだ」という意見とか、「そんなもん、必要になったら学べばよい」みたいな意見とか、

「何を削るんだよ。学校では基礎教養を教えるべき」とかいろいろあるけど、

多分、問題なのは、そこそこ一流という学歴を得るための日本教育カリキュラムをまっとうにこなしても、

簿記とか会計の仕組みや考え方が、世の中においてかなり大事な仕組みであり、しかも、人類知的遺産の一つである、という認識

まれにくいことなんじゃないかと思う。

で、そのまま、管理職になったり政治家になったりジャーナリストになったり評論家になったりして、

なんか、いろいろ混乱させている気がする。

必要になったら自分で身につけられる」って、それは当たり前で、必要になりゃ人は学ぶもんだ。

あと、別に実務的な帳簿のつけ方を、必ずしも全員に教える必要もなくて、

それより学校で教えるべきことは、いろいろあるとは思う。

例えば、政治の分やでは学校民主主義とか基本的人権大事ですよとか、現代につながるそういう思想

市民革命を経て生まれたんですよとか、そういうことを、学んだりする。

それは、必ずしも、いわゆる「公民」の分野だけじゃなくて、世界史とか学んでも、そういう視点がある。

なのに、会計学とか、株式会社とか、そういう概念については、あんまりそういう視点で教えない。

少なくとも、オレ自身が受けてきた教育はそうだった。

簿記起源や諸説あるらしいが、そのうちベネチアジェノバ商人に導入され、ヨーロッパで洗練されていったものらしい。

オレ自身、詳しくはないが(なにせ、学校で習わないし)、その後、株式会社というものが生まれて、

ヨーロッパ文明大航海時代から植民地支配へと、傍若無人な力を発揮するうえで、

大切な役割果たしていったんじゃないかと思う。

で、今の社会だの世界情勢だのを語るうえで、企業というもの無視するわけにはいかんだろう。

日本社会多数派がそこに属しているわけだし、一生かかわらずに生きる人は多分いない。

別に、具体的に仕分けがどうこうとか、細かく必修で教える必要はないだろうし、

そんなことして別の内容を削る必要もないと思うが、

世に複式簿記というものがあり、それがどんな重要役割をはたしているかということだけは

教えておけばいいのではないか?

その程度だったら、既存社会科の内容をちょっと手直しすりゃ、できると思う。

少なくとも、日本史で、仏像写真みて仏師名前をこたえられるようになったりするより、大事な気がするし

社会科といえば「いいくにつくろう鎌倉幕府」(最近は、年号違うらしいけど)とかを思い浮かべるばっかりとかいうより、

ましな結果になると思う。

興味が湧いたやつは、そこから深堀したり、進学先を経営学部商学部にしたりするだろう。

今のカリキュラム普通科高校に進学したやつは、

そもそも、学校で学ぶ範囲の中で「興味を持つ」ことすら難しいんじゃないか?

いや、実際の今の学校カリキュラムを、詳しく知らないが。


オレは学校で周期律というのを習ったが、社会に出て実際に役に立ったことは、ほぼ無い。

それでも、過去にああいものが作られて、それで世の中の物質がすべて説明できて、

そういう知識が積み重なって化学が発展してったことを

学校で学んだことはムダだったとは思わない。

実際に帳簿を付けたり仕分けをしたりはしない人たちにとっても、

そういう感じで、「複式簿記というものがあり、それは大事ものなんだなあ」と知っておくべきだと思う。

社会に出て、実際に具体的な知識を身につける必要に迫られた人は、多分

「ああ、社会科時間になんかいってたのは、こういうことなんだなあ。もっと学生時代勉強しとけばよかった」

と思うはずだ。

「実務的な簿記の知識」は教養ではないだろうが、

ヨーロッパ文明が「複式簿記」という仕組みを洗練させ、それが、現代まで続く、企業会計の基礎になってきたという

そのことを知るのは「教養」だと思う。

で、「教養」を身に着けさせるのは、学校の大切な仕事だろう、と、思うのだ。

2015-09-10

世界いちばん遠回りな世界一周

http://anond.hatelabo.jp/20150910215231

からの続き

自分の本当の想いに気づいたなら、あとは現実的な算段をつけていくだけだ。

僕が主に学びたいのは経済学である。だから経済学部のある大学を目指す。それは確定として、どの大学を目指すべきだろうか。みんなどうやって志望大学を決めてるんだろう。調べても情報が多すぎて混乱してくる。旧帝とかMARCHとかってなんぞ。ゼミとか研究室とか修士とか博士とかもよくわからない。そもそも大学の仕組みがよくわからない。最初のうちは学ぶ側で、そのうち教える側だったり、最先端研究をする側にまわる、というのはなんとなく知ってる。以前は「4年勉強して卒業」としか思ってなかったので、これでも大学に対する理解はだいぶ進んだほうだけど、やっぱり前提知識がいろいろ足りてない気がする。

いや待て、そういった知識的な問題よりも何よりも、その前にまず僕には大学受験資格がない。僕は中卒なのである。正確には高校中退だけど、数ヶ月しか通っていないので取得した単位なんてないも同然だ。どこを志望するとか、大学に通う資金はどうするとか、それ以前の問題だ。受験資格を手に入れなければ、スタートラインに立つことさえできない。まずはその問題から片づけよう。あとのことはあとで考えよう。

そういうわけで大検について調べてみる。どうもいまは名前が変わっているようで、高等学校卒業程度認定試験、略して高認という名称になっているらしい。試験は年2回、8月と11月に行われる。科目は、国語英語世界史A/B、日本史A/B 、地理A/B 、現代社会政治・経済倫理、科学と人間生活化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎、数学I。これらの中から8〜10科目を受ける。合格ラインは40点前後らしい。半分正解できればいいのだ。しか高校で習う教科ってこんなに多いのか。けっこう大変そうだ。文科省サイト過去問が公開されているようなのでひとつずつ見ていく。

まずは国語。大問が4つで、現代文が2問、古文漢文が1問ずつ。現代文のほうは普段から本を読む習慣のある人なら普通に解けそうな感じだ。僕もいちおうコンスタントに本は読んでいるし、現代文に関しては問題なさそうだった。古文漢文に関しても文章の意味は7割以上わかるし、試しに問題を解いてみたら全問正解だった。あれ? 古文漢文って中学でやるんだっけ? 独学でやった覚えはないから中学でやったんだと思うけど、20年たっても意外と覚えてるものだと思った。文法とかはさっぱりわからんけど。

英語に関しても問題なさそうだった。英語は二十代のころに必死こいて勉強した時期がある。1回だけ受けたTOEICは680点だった。そのあと半年海外放浪して日常会話くらいなら問題なく喋れるようになったし、これで合格点を取れないってことはまずあるまい。

次は世界史。これに関しても最近やったばかりだし問題なさそうだった。AとかBとかどう違うんだろ、と思ったけど、Bのほうが範囲が広く、より深い内容になっているらしい。高認の試験ではかぶっている問題が多いし、そんなに違いは感じなかったけど。ちなみにA/Bどちらを受けるかは当日に試験問題を見てから決めていいらしい。

日本史、もしくは地理。これは願書提出時に事前選択するようだ。日本史はかなり難しい。半分正解できるか、ちょっとあやしい地理のほうが点数を取れそうだったので、こちらを選択することにした。半分は正解できそうだけど、これに関してはちょっと勉強しておいたほうがいいか。

公民は、現代社会、もしくは政治・経済倫理から選択する。科目数は少ないほうがいいので、現社でいくことにした。毎日ちゃんとニュースを見ている社会人なら誰でも普通に合格できそうな内容だ。これは勉強する必要はないかな。

理科系科目は、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎のうちから3科目を選択するか、もしくは科学と人間生活+どれか1科目。これも科目数が少ない後者でいこう。

科学と人間生活って聞き慣れない教科名だと思ったけど、理科総合のことのようだ。学習指導要領改定されて、つい最近こうなったらしい。試験は基礎4科目からそれぞれ易しめの問題が出される感じ。でも半分いけるかちょっと微妙ラインだ。これは勉強必須だなあ。

あとの1科目は地学基礎にした。これも以前は地学Iとかだっけ。地学I→地学基礎、地学II→地学、みたいな感じで変わってるようだ。これも半分いけるか微妙。勉強必須

まあでも理科系科目がちょっと不安なくらいで、全体的にはけっこう余裕かな。なあんだ、身構えて損したよ。ハハ。ああ、そういや最後に数学が残ってたっけ。まあこれも余裕かな。ハハハ。じゃあちょっと過去問を見てみようかな。

え? これあれでしょ? 東大入試問題でしょ? ちょっと文科省さんしっかりしてくださいよアップするファイル間違えてますよやだなあもホントかんべんしてくださいよマジでマジで……。なんぞこれ……。1ミリわからん……。死にたい……。

マジやばい。本当に本気で1問もわからない。最初のほうのサービス問題っぽいのすらわからない。解き方がわからないとかじゃなくて問題文の意味すらわからない。なにこれマジやばい。というかいまさらだけど自分は文系だったのだとこのとき初めて気づいた。プログラミングで飯を食ってたりするんだからてっきり自分理系なのだとばかり……。マジかよ……。

嘆いていてもしかたない。これをどうにかしないことには大学には行けないのだ。ならどうにかするしかない。

まずは本屋で数Iの参考書立ち読みしてみる。なるほど、わからん。よし、次だ。中学数学参考書。なるほど、わからん。よし、次だ。算数の本。なるほど、わかります。でも、最大公約数とか最小公倍数とか通分とか約分とか、けっこう難しい。小学生ってこんなのやってるのか。すげえな。

参考書ドリルを何冊か買って帰り、勉強を始めた。地獄のような日々の始まりだった。

算数ドリルをやってみると、四則演算はさすがにできるけど、九九がところどころ記憶から抜け落ちてることに気づいた。やばい。そして分数の計算がまったくできない。分数の割り算ってなんだよ。割り算で割るってどういうことよ。意味わからん。と思いつつも、算数についてはなんとかなった。問題は中学数学からである

算数から数学になると急激に難易度が上がる。なんでマイナスマイナス掛けたらプラスになるの。分数の割り算が今度は逆数の掛け算になるとかどういうことよ。ちょっともう本当に意味がわからない。そうしているうちに1週間、2週間が過ぎる。やばい。それでもぜんぜんわからない。中学数学最初の段階でこれだけ時間かかってたら数Iを終えるまでに何年かかるんだ。本当にこんなので大学へ行けるのか。さすがに焦りが出てくる。心が折れそうになる。何より、やっていてまったくおもしろくない。つまらない。こんなの社会に出てから何の役に立つんだ。これを必修にするとか文科省陰謀だろ。あ、人が陰謀論に走るのは精神的にまいってるときなのか。ひとつ勉強になった。

そんな感じでウンウン唸りながらも参考書を読み進めていると、「-xは係数に1が隠れている」という一文が目に止まった。あ、そうか、-xは、-1x、-1掛けるxってことか。なるほど。でもこれって、マイナスだけじゃなくてプラスでも同じじゃないか? つまり、xは、1掛けるxなのだ。あ、これって文字じゃなくても同じか。つまり、5は、1掛ける5だ。あれ? もしかして、どんな数にも、係数として1が掛かっている……? ああなんだか考えすぎて頭がパンクしそうだ。脳みそギシギシと軋む音が聞こえる。でももうちょっと考えてみよう。

つまり、つまり分数も同じなのだ。1/2は、1掛ける1/2だ。算数的にいえば、ケーキ1個を半分にしたものがケーキ1/2個だ。うん、それでいい。でもよく考えたら、ケーキを半分にしたあとで他の誰かがやってきたら、その人は最初の大きさを知らないのだから、半分のサイズケーキを1個とカウントするはずである。1/2個とカウントするには、「半分にした」という事実認識必要なのだ。いや待て、そもそも、1/2という数字それ自体が「半分にする」という意味なのだ。これは、「半分」という名詞ではなく、「半分にする」という動詞なのだ。1/2というのは何か実体のあるものではなく、「いまからお前を半分にしてやる」という意思、考え方、概念なのだ

そのときバタン!」と音を立てて扉が開いた。それは数学の扉だった。

そうだ、数(すう)とは概念なのだ。いち、にぃ、さん、とものをかぞえるときに使う数(かず)とは違うのだ。そして前者を扱うのが数学であり、後者を扱うのが算数なのだ。僕はいままで数学をやっているようで、その実、算数をやっていたのだ。ぜんぜん違う教科をやっていたのだから、わからなくてあたりまえ、つまらなくてあたりまえだった。

数とは概念である。その前提を踏まえてみると、これまでとはまったく違う世界が見えてきた。数を感覚的に扱えるようになってきた。数式の手ざわりがわかるようになってきた。なにこれやばい。超おもしろい。いままで「数学おもしろい」っていう人のことがまったく理解できなかったけど、そうか、こういうことか。数の正体を知っている人と知らない人では、同じ数式を見ても、まったく違うものを見ているのだ。

それからはこれまでの苦悩が嘘のようにサクサクと勉強が進んだ。中学数学も予想より早く終わった。よし、ここからが本番だ。と気合いを入れて数Iに突入したけど、参考書パラパラとめくってすぐに拍子抜けした。なにこれ中学数学ちょっと発展させただけじゃん……。気合い入れて損した……。

よし、最大の懸念だった数学はなんとかなりそうだ。次は理科系科目にいってみよう。

まずはまた本屋参考書を何冊か購入し、読んでみる。数学ときほどまったくわからないということはないけど、なんだかいまいち頭に入ってこない。原子がどうの、位置エネルギーがどうのといわれても、なんだかいまいち実感がわかない。これはまた数学ときと同じく、勉強の仕方を間違えているのではないかと思った。こういうのを学校で習うときは、実験を行いながら、実感をともなって理解していくもののように思う。本を読むだけではその実感は得られないのは当然だ。でも個人で実験器具を揃えるなんて現実的じゃないし、わざわざこのためだけに予備校に行くのも大げさだ。そうだ、どこかの動画サイト実験映像がアップされてるんじゃないだろうか。それを見れば多少は実感もわくだろう。

いろいろとネット上を探していると、NHKの高校講座を発見した。どうやらNHKでは放送済みの高校講座をすべてネット配信しているようだ。理系科目はもちろん、文系科目もある。こんなんあったのか。もっと早く教えてくれよ。とかぼやきつつ、さっそく科学と人間生活の講座を見てみたら、バラエティ番組っぽい雰囲気ちょっと面食らった。NHKの高校講座ってこんなんだっけ。講師が延々と解説してるだけの、いかにも教育番組って感じの、おかたい雰囲気じゃなかったっけ。いまはタレントがメインで出ていて、講師あくまで補佐的な役割のようだ。そのぶん雰囲気はゆるくなっているけど、見ていて飽きない作りになっている。化学物理実験映像で見られるのもそうだけど、習った内容が社会の中で実際にどう活かされているのか、町工場や、最先端研究現場リポートもあったりして、興味をかきたてられる内容になっている。これを無料配信するとか、NHKすげえな。しかしやはりこういう講義形式はわかりやすい。本で独学だと、自分の理解が合ってるのかどうか、不安になることが多々あるし。

よし、どんどんいこう。化学基礎。いまはpHを「ペーハー」じゃなくて「ピーエイチ」って読むらしい。マジか。物理基礎。ダムの水が持つ位置エネルギーは何から与えられたエネルギーか。え、わからん。正解は太陽エネルギー。マジか。太陽パネェな。生物基礎。呼吸と燃焼の反応式は同じ。温度と反応速度が違うだけ。え? マジで? 生まれときから呼吸してるのに知らんかった……。ショック……。地学基礎。グリーンランド沖で沈み込んだ海水は、太平洋の表層に達するまでの5万kmを、1000年とか2000年とかかけて流れる。壮大すぎだろ。地球パネェな。地理。お、このケッペンの気候区分ってのは世界一周アプリに使えそうだ。GIS(地理情報システム)を本気で開発するなら、地理に関してはもっと突っ込んだところまで勉強しないといけないかもしれないな。

さら日本史世界史数学I……NHK高校講座おもしろすぎわろた、とかやってるうちに、試験本番の日がやってきた。


試験会場に集まっていたのは、ほとんどが二十歳前後若者だった。控え室には、参考書と格闘している人もいれば、友人同士で最終的な確認をしあう人たちもいる。そういえばこの人たちはベルリンの壁崩壊後に生まれてるんだよな。それはもはや教科書で習う「歴史なのだ。そして逆に、僕より上の世代にとっての東西冷戦は、自分たちが生きた時代のものだ。「あのままずっと世界は真っ二つに分かれたままだと思ってた」というような話はよく聞く。いまとなってはわからない感覚だけど、当時は誰もがそう思っていたようだ。僕はそのどちらでもない。十分に咀嚼された「歴史」でもなく、自分が生きた時代でもない。だからそれについて、誰よりも知らない。しかしだからこそ、誰よりも知りたくなったのかもしれない。そしてそのために、僕はいま、ここにいる。

高認の試験は2日間に分けて行われる。初日の1科目目は現代社会だった。まったく対策らしい対策をしなかったから、ここで初めて気づいたけど、グラフの読み取り問題がやたらと多い。間違い探しのように精査しなければならず、1問にかかる時間が長い。問題よりも時間配分の仕方がわからない。時間が足りない。もっとちゃんと過去問で練習しとくんだった……。

次は国語。問題文にちょっとおもしろい箇所があって、静まり返った試験会場で「デュフフwww」とかキモい笑いを漏らしてしまった。死にたいしかしおかげで緊張はほぐれた。

英語TOEICに比べたら楽勝だった。9割はいけたんじゃないだろうか。

そして数学。これがいちばん不安だったけど、落ち着いてやれば余裕だった。これも9割いけたんじゃないだろうか。あらためて問題を見てみると、捻った問題というか応用問題すらないので、基本的なことがわかっていれば確実に解けるようになっている。東大入試問題とかいってたやつ誰よ。

科学と人間生活。範囲が広いのであまり詳しく勉強してない箇所の問題もあったけど、半分はいけたはず。

1日目、無事終了。

2日目。地理海外放浪ときにまわった国の問題が多く出ていて、なんだか常識問題のようだった。ちょっとチートっぽいけど、こうやって実地で得た知識もれっきとした学力だ。うん。

世界史。これも範囲は広いけど、さほど突っ込んだ問題はない。9割いけたはず。

地学基礎。フズリナと同時期に繁栄した生物は、1.トリゴニア、2.カヘイ石(ヌンムリテス)、3.ロボク、4.デスモスチルス、そこまで詳しくしらんがな。クイズか。そんな感じの問題もあったけど、なんとか半分はクリアできた。

2日目も無事終了。

試験が終わると一気に力が抜けて、何もやる気が起こらなかった。しばらくは勉強もせずダラダラと過ごした。

1ヶ月後、試験結果が届いた。

全科目合格だった。

それが先週の話。

そしていま、こうして増田に投稿する文章を書いている。

からこのお話はここで終わりだ。正確にいうなら、ここから先の展開はまだわからない。


あらためて思う。世界は巨大で、そして複雑だ。

数学の扉を開いたとき、数式が以前とはまったく違って見えたように、新しい視座を得れば、世界がまったく別物に見えてくる。世界が変わる。そしてまた、以前は気づかなかった、新しい視座の存在に気づく。

あとどれくらい、そんなことを繰り返せばいいんだろうか。

方程式定理法則電気磁気エネルギー素粒子、宇宙、銀河太陽地球生命遺伝子、進化、化石燃料、製錬、農耕、富、労働、権力支配、隷従、社会自由イデオロギー宗教民族言語貨幣、法、国家議会政党福祉、教育、研究、産業、組合、企業、グローバリゼーション条約為替貿易経済

時間軸と空間軸を埋め尽くす、無数の点と線。それらが織りなすのは、世界という長大な書物。

そのことを考えると、なぜか胸が苦しくなってくる。無性に泣きたくなってくる。

人生のすべてを費やしても、その書物を読み解くことは決してできないと、どうしようもないほどに思い知らされるからかもしれない。

だけど、それでも僕は、次のページをめくらずにはいられない。

それはきっと、生まれながらに組み込まれた、僕の中の最もプリミティブなプログラム

未知の領域へ。さらその先へ

どんな権限をもってしても、そのプロセスを殺すことはできない。

から僕は、今日も本のページをめくり、旅をする。

たとえそれが、世界いちばん遠回りな世界一周の旅だとしても。

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