はてなキーワード: 婦人科とは
今月、明らかに経血が多かった。
一番サイズが大きくて厚みのある、特に多い日の夜用なるナプキンを日中に何度も取り替えた。
そういえば2,3ヶ月ぶりの生理だし、久しぶりの時は普段より多くなる。けどそれにしてもおかしいくらいに多かったので病院へ行った。結果、ひとまず薬で落ち着くことができた。
この歳にもなると子宮系の癌や疾患が見つかりやすくなるから、今回の症状からしてもきちんと検査をうけるべきだと医師に指摘された。
指摘されたんだけど、同時に
『性交渉の経験がないと膣エコーは出来ない。良い人を見つけて経験しておきなさい』
とも言われた。
たしかに膣エコーは挿入するから初めてだと大変とは言うけど、それでも必要なら受ける覚悟でいたから拍子抜けした。
病気かもしれないのにセックスしないと検査の機会を逃すことになるのかとわりとショックだった。
もちろん緊急性があれば処女でもやってくれるんだろう。病院を変えればやってくれるかもしれない(けど病院によって可否が変わるのってどうなの…)。
けど、緊急性がないなら処女を捨ててから検査に来いっていうのもなんだかなと思ってしまった。
未婚率の上がっている昨今、処女というだけで婦人科で検査の機会を逃してるかもしれない女性もきっと多いと思うと憂鬱にならずにはいられなかった。
レズビアンは?Aセクの人は?検査のために”良い人”を見つけなきゃなの?
医者にしてみたら痛がる処女はさぞ面倒だろう。医者の立場を考えるとわからんでもない。処女喪失に抵抗のある患者にだって配慮しなきゃだしね。
だからもういっそ、病院監修の処女捨て用のディルドでも売ってくれないだろうか。
TENGAさん、射精障害者の方向けに医療用TENGAを作ったように、irohaのラインでもひとつ処女向けの挿入訓練用に作ってはくれないでしょうか……
今年春から3回断られてる。どこに行ったら受けられるのか本当にわからないという愚痴。1回世代女だけど妊娠の予定がかけらもないので周囲に広げないためくらいの動機だ。
私の住んでいるところは県も市も成人が受けられる病院のリストを公開してない。あるのは小児の予防接種が受けられる病院一覧だけ。PDFでサイトへのリンクもなく検索するまで診療科もわからない。これを元に十分な知識もなく予防する動機が弱い人間が受けようとするとこうなるという話。
麻疹の話から派生して、そういえば風疹は1回だなと思ってリストに載ってる中から近所の総合病院に問い合わせてみた。じゃあまずは抗体検査ですねーと言われてから何度か電話を転送されて、最終的な回答がうち今成人はやってないんですよ、と。この小児向けリストのうち成人に対応してるかは電話をかけて聞くしかないということがわかった。病院スタッフさん面倒なこと聞いてどうもすみませんね。私も面倒に思ったので諦めた。
一度は諦めたものの、1回世代も接種して!と話題になっていたので思い出して別の病院に聞いてみた。小児科がなくて、予防接種のページに三種混合とかの小児が受けるやつと一緒にMRと肺炎球菌ワクチンを並べて書いている病院だ。ここではMRワクチンの在庫がないので1ヶ月後にまた相談してくれと言われた。成人への接種をしている病院でも受けられないことがあるとわかった。結局夏の繁忙期に入って忘れた。
まだ気にかかっていたけれど、正直言ってもう電話口で断られるのも嫌だし、なにかのついでじゃないと動く気にならない。そこでインフルの予防接種を「成人の予防接種を取り扱っていて(60歳以上の肺炎球菌とか)、一覧にMRワクチンがある病院」にしてみた(5月に問い合わせた病院はインフル接種日が少なく予定が合わなかった)。
そこで今日ってわけじゃないんですけど、大人の風疹の予防接種ってやってますか?と聞いてみた。すると返答は「女性は産婦人科に行ってください」と。院内の他の科とかそういう話ではなく他の病院(紹介はない)に行けと。女性は婦人科でないと受けられないのか?この病院では男性なら成人でも受けられるのか?分からないことが多いが、もう聞く気にはならなかった。どうも婦人科で受けた方がよさそうだということだけわかった。
0回世代男性の無償化で話題になってまた思い出してるんだけど、そもそも先天性風疹症候群のこと考えたら1回世代女も無償にするべきじゃないか、私は予定してないけど……と拗ねたい。でも拗ねて受けなくて他人にうつしたら後悔するからまた病院を探そうと思う。でも私が行ったことがある婦人科はリストに載ってないからまた1から探さなきゃいけない。それに以前の抗体検査無償化時には「妊娠を希望する女性」に対する無償化だったらしいんだけどやっぱりそんなこと聞かれるの?全然ないよ?
愚痴ついでの八つ当たりという自覚はあるけど、どこに行ったら受けられるかもわからない状態で予防接種を受けてください!って言ったところで全然流行を防ぐ気が無いように見える。受ける気でもこうなるんだからもっと動機が弱い人なんか接種までたどり着くわけがないだろ。成人が受けられる病院が簡単にわかることは成人の接種率を上げる上で必須だと思う。都会ならググればうちでやってますよ!みたいな病院のページがいっぱい出てくるのかもしれないけど。
もっと動機が強ければリストの上から何件も電話して、そこの診察時間に合わせて休みを取って行くかもしれない。でも正直そこまではしたくない。やってないことを依頼された人の迷惑そうな対応(それ自体は当然だ)を受けに何度も電話するなんて嫌だ。今度の無償化で成人対応リストが出ないかと思って待っている。
服を突破は経験が無いが、急にどばあああっと出てヤベエ、と席を立つことはあった。
仕事に穴をあけるほどの出血はないし、それで倒れたことも無い。
不正出血が続いて婦人科にいったことはあるが、ストレス(パワハラだったかな・・・)によるもので、異常はなかった。
同僚の女子で「めちゃくちゃ量が多いのでオムツタイプのナプキンを使っている」という子もいた。
女子は難儀やな。
ただ、健康な人には個別の病気は理解しがたいだろうから、今後仕事の上で何がおきるかだけ伝えればいいと思う。
ただ、もし自分だったら「仕事はやりたいので自宅で続きをやるなり、病状が安定している時に多めに働かせて欲しい」などと伝えるかもなあ。
どうぞ無理をせず、お大事になさってください。
ここ数日毎晩自分の膣に指を突っ込んでいる。
残念ながらセクシャルな話ではなく、ものすごい事務的に薬を入れているため。
なんとなく股の具合が悪いな、と思って婦人科に行ってみたところ、疲労、ストレスが原因で上がるカンジダ膣炎になってしまっていて。
婦人科に行った日はその場で薬を入れてくれて、その翌日から自分で薬を入れることになったのだが、入れて指を出した時、なんか、もやっと。
すっごい、内臓ですね。
膣って、すっごい内臓ですね。
指を抜いたあと、そこに残る温度とか、触り心地とかに若干引いてしまった。
カマトトぶっているわけではなく、経験人数は多い方だと思うのだが、なんか、すごくないですか。
セックスしてる最中、「中、熱いよ」みたいに言う人とかいるんですけど、指突っ込んだって熱いからな。だって内臓だから。
指が膣の奥に進んでいく、
って、言葉だけで見たらなんか官能小説にありそうだけど実際それを自分で自分にやっているときの脳内に浮かぶのは小腸の柔毛。
男性はこのすごい内臓感のあるところに突っ込むの…?指をここに入れるのは楽しいの…?と日々考えており、つぎセックスする時はなんか、冷静になってしまいそうな自分がいる。
誰にも言いたくないし認めたくないから始めてだけどここを使うよ。
国語なんて長らく触れていないし、普段はツイッターランドのおたく村の住人だからハチャメチャに読みにくいと思うけど了承いただきたい。
ほんと吐き出したくてしょうがなかったんだ。
妊婦健診の日だったから、血圧、体重、頸部細胞診ののちにエコー。
婦人科診察台、あれほんとにエッチだなって思いながらぼんやりしてたけど、普通の診察室に戻るように言われ、ベッドに横になるように指示を受けた。
「ああ今日健診の日だし、わたしが採血でよくぶっ倒れるって言ってたこと覚えてくれてたんだな」くらいにしか思わなかったけど、横になるなり「お腹を見せてください」と言われて言われるがまま、腹を晒したんだ。だらしないお腹。
もともとスリムな体型ではないけど、つわりが7週か6週の終わりに少しずつやんで、わりとなんでも食べることができてたから体重は右肩上がりだったから余計にだらしない。
ジェル?を塗って先生がエコーの機械をあてる。そのときは「え〜〜?赤ちゃん本当にいるのかわかんないな〜〜」って笑ってた。
先生が赤ちゃんを探し当てて「わかりますか、これが胎嚢で、ここにうつってるのが赤ちゃんです。」と指し示してくれた。
5週で点だったものが、6週で心音確認できて、9週できちんと人型になってて感動すら覚えていたわたしはこのときはまだまだ理解してなかった。
「あのね、●●さん…すごく、小さいんですよ、胎児の大きさがね。いま9週だと思うけど、それにしてはとても小さい。7週目いくかいかないかくらいしかない。」
まじ?こんなにお腹出てるのに?
じゃあこの腹の肉はなんぞ?ただの脂肪なのか??
「え〜〜、2キロも増えたのに(笑」
「…心臓もエコーを見る限りでは、動いていませんね。確認できないです。」
えっ。
心臓、動いてないの?それってどういうこと??わたしの心臓も止まるかとおもった。待って。
6週めまではちゃんと生きてましたよね。
お腹はたしかに時々チクチク痛いけど、耐えられないような痛みはないよ。
まってまって先生、それ以上言わないで。
けいりゅうりゅうざん。
それ、ほんでよんだことある。
わたしはいまアラサーで、30代にほど近い人間の流産の確率は全妊娠の15パーセントくらいって何かで読んだ。
つわりがぱたりとやんだとき、心配だから病院にいこうかなって旦那に相談した。
先人たちは「流産のときは何かしら兆候があるよ」と教えたくれた。
「そっかあ、じゃあ特に痛みもないし大丈夫だな(^^)v」と思った自分を殴りたい。かわいそうなわたしの赤ちゃん。いつから止まってたのかな、心臓。
きっと苦しかったね。
確定診断は来週になるそうだけど、9割がた稽留流産とみて間違いないそうだ。
誤解しないでほしいんだけど、稽留流産は母体に何かしら問題があるわけではなくて、受精卵側の染色体異常がその原因の多くを占めている。
だからわたしの日頃の行いが悪かったわけでも、旦那がダメだったわけでもない。
そう、誰も悪くない。
初めての正常妊娠だった。
前の月に生理が来たときは、多分化学流産だったから生理痛が半端なかったし、10日以上遅れてきたから期待値も上がっててしくしく泣いてた矢先の妊娠だった。
染色体異常かあ。
人間感情が閾値を超えるとうまく反応ができなくなるらしくて。思わず先生に「マジっすか」って聞き返してた。
「そうですね」と先生。
聞きたくない。流産とかつわりとかここ数ヶ月ずっとそういうの読んでたからそのあとの処置は知ってる。でも聞くことをやめられない。
「今後の、その……処置は……どうすればいいですか」
なるべく冷静に冷静に声を出したつもりだったけど、処置という言葉を自分で選んだくせにそこで涙が止まらなくなった。
産んであげられなくてごめんなさい。
稽留流産の場合、自然流産と違って流産の兆候が見られないままお腹の中で胎児が死んでしまう。
だから胎児が自然に中から出てくるのを待つか、中絶手術と同じように子宮内から胎児を吸引してしまうか、どちらかの選択を迫られる。
わたしはどちらにせよ、この子とはもうさよならしなくちゃならないのだ。
たった3ヶ月、数週間だけの妊婦だったけど、心身の変化はとても楽しかった。
まだ妊娠を経験していないひと、自分の乳首の色を覚えておいてください。びっくりするくらい黒くなるし、 ものすごく大きくなるよ。しかも後生そのまま。写真とかに抵抗がなければ記録として残しておいてもいいかもしれない。
わたしの乳首、もうピンクになることは一生ないんだな、って思うと大人の階段を登ったような気がする。別に自慢の乳首じゃなかったけどさ………。
4週目で妊娠に気づいたのだけど、そのときはまっったく自覚がなくて、でもフワフワして夢見心地で、でも同時にどうしようもなく不安だった。わたしお母さんになれるのかしらって。
わたしはもともと家庭環境が複雑で、母親のことを全くと言っていいほど覚えていない。祖父母はいたけど。
だから母親というものをイマイチ理解してないような気がしている。
でも6週めあたりから、なぜかメチャメチャにお腹の子が愛おしくなって、何が何でも産むぞ〜〜!!みたいな気持ちになって毎日お腹に話しかけまくった。母ちゃんもう疲れたよ〜〜、とかいまめっちゃ電車揺れたけど大丈夫〜〜??とか。
ホルモンの分泌とかなのかな、内側からも外側からも母親になるんだなという感じだった。
こうして文章にしていたらだいぶ落ち着いてきたけど、それでもやっぱ手術は怖いし、血が苦手だから出血がたくさんあるのは無理無理の無理だし、かといって赤ちゃんをこのままにしておくわけにはいかないしで、正直まだ受け入れられないでいる。
昨日も旦那とふたりでワンワン泣いたし、のちに子どもが生まれても、できなくて子どものいない人生を選択をしたとしても、今回妊娠した子のことは絶対に覚えておこうと思う。
まだまだ受け入れたくないけど、たった数週間だけでもこの子の母親になれてよかった。
12月は繁忙期でハチャメチャに忙しくなってしまうので、それまでに手術を受けて、暇を見つけて水子供養に行こうと思います。
今まで不正出血がないこともなかったので数日は放置したが、さすがに2週間は続きすぎと思って週末に婦人科予約した。
ケース1:妊娠
あんまり考えづらい。直近したのは1週間前、さらに前はその1週間前。
さらに前は1ヶ月前になるけどここまでの間に生理はさんでるしそもそもピル飲んでるので可能性薄い。
無くもない。が、月経過多や腹痛などがないからどうなんだろと思う。性交痛とかも特にない。
ケース3:癌
ゼロではない。婦人科検診2年ほどしてない。ちな今30歳。27歳の時に子宮頸がん検診引っかかって定期的に検診してたけど1年で異常なしになったからそれからしてない。ただ不正出血が長く続きすぎているからちょっと疑ってる。癌家系だし。
ケース4:ホルモンの乱れ
別の案件で内科行ったり会社の健康診断で相談したらホルモンの乱れじゃないかって言われた。ピル飲んでますって言っても、それでもあるから気になるなら婦人科へGO!と。
確かに円形脱毛症と過敏性腸症候群になる程度にはストレス溜まってたから無くもない。
けど2週間って長すぎじゃない?
彼氏が医者で、臨床研修婦人科行ってたからセクロス中聞いてみたけど触った感じ変な感触ないし悪臭とかもないと言われた。
二十代後半で乳がんが見つかった。
乳腺症のひどい胸をしていて、二次性徴が見られるころからずっと胸が痛かった。
二十代半ばをすぎたころから何となく胸全体が柔らかくなった気がしていたけれど、
よく触ると固い部分があるからやっぱり自分の胸はこういう胸なんだと思った。
巨乳にあこがれて、理想はEカップだったけれど、長い間Cカップだった。
がんが見つかる2,3年前に下着屋さんで測ってもらったらDカップになっていた。
Dカップも小さくはない部類だなとのんきに考えてはいたけれど、
しこりが大きくなってきているのは薄々感づいていた。
自然と乳がんの話になり、乳がんは肉まんの中に梅干しのタネが入っているみたいな触り心地らしいよ、と、年上の同期が言った。
肉まんの中に梅干しのタネ入ってるのなんか触ったことないですよね~、と、呑気なフリをしていつもの通りおちゃらけて私は返事した。
実は私の胸にもしこりがあるんですよ~、触ってみます?と、いつも通りの雰囲気で、しかし内心焦って続けた。
胸のしこりは、想像の中にある肉まんの中の梅干しのタネに触り心地がそっくりだった。
彼女たちは触らず、微笑みながら言った。
帰国して約一か月、土曜日にトイレでぼんやりしながら、そういえば、と思い出した。
何となく人気らしい病院を選んだ。院長が講演活動なんかもやっているらしい。
電話がつながったものの、案の定、初めての患者は一か月くらい診てもらえないと応答した女性は言う。
「しこりがあるようなら、うちじゃなくても良いんで、一刻も早く診てもらってください」
あまりにも真剣な声だった。電話で問い合わせただけの相手に言うにはあまりにも真剣だった。
予約がとれなければ面倒だからやめとこう、そう考えていた私に次の病院へ電話をかけさせるには十分すぎる熱量だった。
仕方なく次の病院に連絡をしたら、その日のうちに検査ができた。
マンモグラフィーは痛いものだと健診で受けたことある友人から聞いていた。
それにしても痛すぎるのではないか。
それまでの人生、私は自分が痛みに強いのだと思って生きてきた。根拠があるわけではないのだけれど。
しこりのある胸を挟まれた時、あまりの痛みに体が震えて、冷や汗が出た。
検査技師のお姉さんに肩を抱かれて、一旦休憩しようかとベッドに座らされたときにパニックになりそうだった。
こんなに痛い検査が侵襲性のない検査とされているのがおかしい、どうかしている、
痛みを我慢できなくて恥ずかしい、情けない、あまり働かない脳みそを使ってぼんやり考えた。
しこりの少ない胸を検査された時も痛かった。だけども反対側より随分と楽に思えた。
自分の名前を呼ばれて診察室に入った時に、お医者さんからかけられた第一声は「大丈夫?」だった。
大丈夫ではなかった。血の気が引くとはこういうことをいうのかとしみじみと考えた。
そういう知識は持っていた。普通の会社員として働いてはいるけれど、学校で習った。
エコーでお医者さんが見せてくれたしこりは、もこもこしたクリームパンのような形をしていた。
お医者さんは、難しい顔をしている。モデルのように美しい女医さんだ。
良性の腫瘍の表面はつるりとして、悪性の腫瘍はデコボコしている。
そういうことも学校で習った。
これがもしも何ともなければ、がん保険に入ろう。
だから大丈夫だ、言い聞かせるように胸の中で何度もつぶやいた。
医師の友人に連絡をとった。
友人はマンモグラフィー読影の講習を受けたばかりだから何でも聞いてくれといつになく自信にあふれていて、
エコーがこうで、というと、段々と友人の返信に元気がなくなってきた。
当時、転勤になったばかりで、それまでとは全く別の職種にコンバートされていた。
それまでは暇で仕方なかったのだけれど、打って変わって忙しく
新しい職場は単身赴任のおっさんばかりで、慣れない環境に日々翻弄されるばかりだった。
登録していない番号に胸騒ぎがする。折り返すと病院に繋がり、すぐにお医者さんへと代わった。
電話で細胞診の結果を言うことはできない。でも詳細に検査がしたいので予約時間を変更してほしい。
結果を言うことができないも何も、それは告知のようなものではないのか。
人生を揺るがすほどの言葉を、私は残業中に、会社の非常階段で受け取った。
診察室で細胞診の結果を見た。
あまり詳しくはないけれど、学校で見たことのあるような悪い顔をした細胞が並んでいた。
バコラ生検といって、皮膚を切って漫画のような太い針をした注射器のようなもので組織を吸い上げる。
局所麻酔を打つ。痛みがありますよ、なんてお医者さんは言ったけれど、マンモグラフィーの方がよっぽど痛い。
検査をしてくれた個人病院ではなく、大学病院へそのまま紹介状が書かれた。
色々な説明を受けた。
詳細な検査なしにはわからないけれども推定されるステージ、予後、タイプによる治療方法の違いや色々。
がんのサイズは3cmあったので、ステージⅡ以上は確定だと、悲しい顔で告げられた。
「先生、すぐ治りますか」お医者さんにバカみたいな質問をした。
「うん、すぐに元気になるからね」お医者さんは、今思えばとんでもない嘘つきだった。
大学病院での検査の結果、私はホルモンレセプター陽性、HER2タンパク陽性だった。
簡単にいうと、乳がんの治療薬に対して感受性が良いから治療しやすいタイプだ。予後も非常に良い。
その時は、結果に対して良いことだと感じた。
しかしそれが不幸なこととだと後々思い知る。
術前に二種類の抗がん剤をし、術後に放射線治療とホルモン療法をする。
卵巣の保護とがんの発育を防止するために女性ホルモンを止める注射を打ち
手術は、温存できそうであれば乳房は温存、シリコンは30年で入れ替える必要があるからおすすめはされなかったので
術中にすべてが終わる、同時再建となる。
私の乳がんは治療効果が出やすい。出やすいということは、可能な限りの治療法をすべてやってしまうということだ。
予後が良いことと、元気に余生を送ることは違う。
若いから体力がある、回復が早い、とあまり知識のない周りは言う。
元々同い年の友人と比較しても筋肉痛になりやすく新陳代謝の良かった私に副作用はてきめんに出た。
2,3回の抗がん剤でがんは柔らかくなり、一種類目の抗がん剤を終えるころには触れることさえできなくなった。
それでも、標準治療という、乳がんに決められた治療は命に関わる副作用でもない限り続けられる。
味覚障害にならなかったことで体重はどんどん増えていってしまった。
病気のストレスでどんどん食べる。抗がん剤の副作用の吐き気がおさまれば、
副作用止めのステロイドのせいで食欲がとどまることを知らない。
乳がんです、と職場に言えば早期と言った覚えもないのに早期のがんの扱いをされる。
実際に早期の分類ではあるものの、どうせ早期なんだろ、と軽くみられるのは納得いかない。
咳が止まらない風邪のおっさんが、俺もガンかな、と独り言を言う。
病人扱いはしない、と言われたけれど、仕事は当たり前に1人分用意されていて
懇願しないと手伝ってもらえない。
確定診断の前、がんかもしれないと連絡したらいつもお前は私たちを驚かせてばかりだとなじられた。
そのあとに、あんたが落ち込んでると思って、と電話をかけてきた母に優しさは感じたけれど
最終的にはがんは自業自得だと罵られて終わった。
突然健康と容姿を奪われてしまって、なおかつ職場と家族の理解が伴わない、そうなると当然頭がおかしくなる。
手術はうまくいった。乳首も残せた。傷跡も自分ではそれほどは気にならない。
少しずつ萎縮しているようで、元々がん抜きにしても健側の乳房より大分おおきめだった乳房がかなり小さ目になっている。
それでも医療機関で新しいスタッフに出会うたびにきれいだと褒められる。
術後4年とそろそろ半年がくるが今はがんのためには何もしていない。
時期的にはそろそろ寛解といっていい。
手術痕はきれいなものの、剥がれた背中の筋肉や、弄り回されて傷ついた神経は軽い疲れや天候不順で大いに痛む。
この手術がうまくいっていないようで周辺のスジがひどく痛むし、こうしてキーボードを打っていても
薬指や小指のあたりに力が入らない。
抗がん剤で傷ついた手の表面の神経はいまだに感覚が怪しく、ざらざらした布を撫でると奇妙な不快感を覚える。
足も不意に菜箸でつつかれるような痛みを覚えるときがある。
私は元々婦人科系のホルモン疾患があって、ピルを飲まなければ日常生活を送ることすら困難だった。
しかし、ホルモンがエサになるタイプのがんだから使用することができない。
ホルモンの乱れ、心身に蓄積したダメージ、見た目が元気そのものだからこそ理解されないタイプの不調を抱えている。
こんな体調だし、あまり弱みを他人に見せることが好きではないから彼氏はいない。
太ってしまったものの、髪の毛は生えてきているし、我ながら顔は普通レベルには整っている方だと思う。
だけれど、結婚して、子供を産んで、ということは私には夢物語だ。
人生で一番色恋にうつつを抜かさなければならない5年間私はひたすらに体調が悪くて自分の世話さえままならない。
がんが連れてきた不調によっては死に至ってしまうかもしれない。
幾度も孤独な夜を越え、みじめさと苦しさと痛みに、毛のない頭を抱えてもだえ苦しんだ。
粘膜が弱って、鼻が蛇口になったのかと思うほどの量の鼻血が出たこともあった。
ホルモン療法を始めてすぐはひどい鬱状態に陥り、首を吊りたい欲求を抑えることに必死になった。
それと比べれば瞬間最大風速は今の方がぬるい。
でも、終わりもないし先が見えない。
次にがんができたら、そう、一度でもがんを体験したことのある人間なら頻度はともかく頭に浮かぶだろう考え。
できれば死にたい。
何もなくて、安心を得る人もいる、見つけて、切って、はいおしまい。で済む人もいる。
でもそうでもない人もたくさんいることだろう。
そもそも私は乳がん検診適用の35才より若くに自分で病院にかかったから
がんサバイバーがエネルギッシュな姿をさらすことは勇気を与えるかもしれない
でもサバイバーがエネルギッシュにならなければいけないという無言のプレッシャーがある。
現に、私の母は新聞で見た乳がん患者はこんなに元気なのに、あんたはいつまで病人気取りなんだと叱責してきた。
元気がない人にも声を上げさせてほしい。
下手にがんが見つかるとこういう辛い思いをして、死ねずに生きる羽目になる。
だからそれでも生にしがみつきたい人だけが検診をする覚悟を持てと。
やさぐれて、どうしようもなくて、地の底を這いずり回って泥水すするような気持ちで毎日を送る羽目になるぞ。
末期で見つかっていれば、大事な人にありがとうと、嫌いな人へ呪詛を伝えて心軽く天国だか地獄へ行けていただろうに。
病気になる前よりずっとずっと性格が悪くなってしまって悲しい。
長い長い、そろそろ自分を乳がん患者と呼ぶのにためらってしまう三十路女の独り言。
たくさんの方に愚痴に付き合っていただけたことに、少し気分がすっきりしました。長くてすみません。
Amazonの欲しいものリスト!?公開したら物をいただけるの!?さもしい私は飛びつきそうになりましたが、三十路レディなので澄ました顔で見ない振りができます。
お肉食べたい!不眠改善のために良い寝具欲しい!楽して痩せるダイエット器具!
…物欲は止まることを知りませんが、あなたの周りの少し元気がない人に美味しいご飯やおやつをごちそうしてあげて下さい。
回り回っていつか私がご相伴に預かることになるかもしれません。
◆母のこと◆
クソ!母親が!!うちひしがれている娘に!!!そんなことを言うだなんて!!!と、当時発狂しそうに悲しんだんですけど、母も恐かったんでしょう。
恐がりなんです、恐がってる自分を受け入れられなくて、私に当たることしか出来なかったんだと思います。
今も、私が一刻も早く普通に戻れることを期待しています。私の体調が悪いこと、気持ちの落ち込みがあること、すべてを気の持ちようで片付けようとしています。
私は、母の中では病人であってはならないのです。あって欲しくないのです。
だからと言って、娘に言って良いことと悪いことの区別がついていない理由にはなりませんが。
母は、母なりに私に愛情を持っていることだけは誤解されたくなくて追記しました。
内弁慶で臆病なおばさんなんです。
ちなみに、近親者で乳がんは父方の祖母(60代発症)だけで、姉も、おばや従姉妹、その他男性、他に誰も乳がん患者はおりません。
◆職場について◆
国家資格は取得しているものの、勤めている会社ではその資格を使ったお仕事はしていません。
ですので、デリカシーのないおっさんらもあんまり医療知識がないです。
とは言え、どう考えても非情な対応をされたことは間違いありません。
もっと貶してください。
叩いて下さい。
あの頃耐えて笑っていた私が報われます。
今は優しい人達の多い職場に転勤しています。仕事にも人にも恵まれています。
泥水をすすりすぎて、濾過した雨水うめぇ!水道水最高!って言っている状態なのかもしれません。
分子標的薬で心不全症状がガンガン(乳がんだけに)出ていた最中に引越しを伴う辞令を出した会社には多少わだかまりはあるものの、結果オーライで職場環境は確実に改善されています。
それでも体が辛いものは辛い。
そうなんです、八つ当たりなんです。
わかっているんです。
気軽に乳がん検診に行こう、それで簡単な処置で助かる命がある、それは尊いことなんです。
ファッション感覚でピンクリボン、ウェーイ!としている女子が妬ましいんです。
ウェーイしている女子がいるからこそ気軽に検診が出来る、それが本来の目的なんでしょう。
ただ、若年性乳がんって、乳がん全体のほんの数%なんです。貧乏くじ引いてしまった感が否めないんです。
元々ちょいちょいツイてなかった私が、こんな所でもツイてなかったかー、と。
妬ましく思っても許して下さい。
エネルギッシュに闘病体験を語って、良い感じの活動をしている先輩サバイバーを見て、そうはなれない(なりたい訳でもないけれど)不定愁訴がしんどいんです。
残っている後遺症のようなものも障害レベルではなくて、1個1個は誰しもが抱えている何らかの不調なのかもしれません。
不調の数が多すぎて、歯車がガタガタで、支える気力も尽き果てた状態が今の私です
ぶっ飛ばさせて、レッドリボン軍だか、クリボーだか、びっくらぽんだかのアイツを。匿名のこの場でくらい。面と向かっては、きっと吐き出せないので。
優しい言葉をありがとう、長い愚痴に付き合ってくれてありがとう。
嵐のような感情の発露は鍵付きのTwitterだけで行っていました。
初めて書き散らしたこの場で、思いもよらずたくさんの方に見ていただけて、嬉しく思います。
大好きなアーティストに懇願して(服の上から)触って貰ったことあるので、本体の私は乳のせいで地獄のクソ煮込みをわんこそばで注ぎ込まれている割に、乳だけは世界で1番幸せ者かもしれません。
子供が生まれてまだたったの2週間なんだけど、ここまでですでにパパがやる気出して頑張ったけど全然ダメだったことがけっこうあったので思ったことを書き記しておく。
まず一つ目は検診での婦人科。まず病院の待ち時間が長い。これは仕事への支障を考えると辛い。男性としては「妻の検診なんで休みます」というのは言いにくいところ。しかも時間が読めないので午前中の診察でも午前半休ではダメな可能性もある。病院によるのかもしれないけどなんとかしてほしいところ。
んで、長い待ち時間のあと、「先に奥さんだけどうぞ」とか言ってくるの。俺の出番はというとそのあと「ご主人どうぞ」なんて言われて、エコー見せられて「ここが目ですねー」とかやって終わり。
いや、そこじゃねーんですよ。妻の体調がどうとか、体重がどうとか、そういうところですよ。こっちはつわりで偏ったものしか食べない妻に対して毎日栄養価と食べやすさ考えて食事作ってんですよ?まあいろいろ恥ずかしいところもあるからとかいう配慮なのかもしれないけど、もうちょっとなんかないんですかね。
お腹も少し大きくなってきた頃。住んでいる自治体にあった母親学級、両親学級。妻しか参加しない母親学級のほうで妊婦の食事はなにを食べたら良いとか、栄養士の人がきて教えてくれたりするらしいじゃないですか。いや俺にも参加させてよ。沐浴の仕方も両親学級のときより詳しく教えてくれたらしく、いや俺にも教えてよ、そういうところで夫婦の持っている知識に差つけようとさせるのなんなん?って感じ。
出産時。自然分娩なので予定が見えない中、出産はやはり立ち会いたいので会社は陣痛始まったらすぐ休みとって行ったんですよ。これも調整がけっこう辛い。まあ予定見えないから仕方ないねこれは。
生まれた後。翌日から赤ちゃん同室。まだ体力の戻っていない妻に対しても「おっぱい出さないと張っていたくなりますから」とか言って預かるのを渋る看護師。眠くて辛そうな妻。何もできない俺。もうちょっとなんとかならないんですかね?何か手伝いたかった。
入院中にまず抱っこの仕方からミルクのあげ方、ゲップのさせ方、沐浴のさせ方、オムツの変え方、全部母親にだけ教えるんで、俺は何も知らぬまま。。。
退院。退院後に里帰りをさせる予定だったのだけど、妻の実家がいろいろあってすぐには里帰りできないとのことで、とりあえず頑張って1週間休みとったんですよ。
家に帰ると早速うんち。妻に両親学級でやったよねって言われてオムツ替えしてみるんですよ。で、当然うまくできない。連日の寝不足もあってキレる妻、泣く我が子。そしてこれが何かあって泣くごとに俺がやる全てのことにキレる妻。そして紙おむつの外に漏れるうんち。さらにキレる妻。夜泣いても起きない俺。猛烈にキレる妻。仕事休み取るために俺も残業しまくったんだよとは当然言えず謝る俺。泣く我が子。俺も泣きたい。
キレられてもめげずに頑張って、5日後にようやく妻の実家に里帰りさせ、妻も少しは寝れるようになってよかったねという話なのだが、これでまた会わない間に妻の方が赤ちゃんの扱いうまくなっちゃうんかなぁ。はあ。。。
長文。
低用量ピルを飲んでいる理由はPMSと生理痛の緩和。PMSは私の場合、イライラして仕方ない。周りに迷惑かけるレベルのイライラ。命の母ホワイトは1ミリも効かなかったしむしろ鬱っぽくなるので飲みきる前に捨てた。生理痛は痛み止め(バファリンプレミアム)を1日2回飲まないとまともな生活が出来ない。
ネットでいろいろ調べた結果、低用量ピルならやってみる価値あるのでは?10連ガチャ1回ぶん我慢すればいいなら安いもんよ…多分。と思い、前職辞める前の有給使って婦人科行ってゲット。その日から飲み始めてOKとのことで飲み始めた。
飲みはじめは全く副作用がなかった。
一度微熱が出たが休みの日だったので寝て過ごしたくらい。アズレンのイベント捗りましたよ。
10月に入ってピルは2シート目と少し進んだ。あれ?めちゃくちゃ眠い…カフェオレが効かない…あ、眠い。トイレで仮眠しようと考えてると落ちる。自分でも意味が分からない。生活習慣は変わらない。だいたい5〜6時間睡眠。休みの日もほぼ変わらない。Twitterで話題になったチョコラBBの400円するやつもダメ。ドラッグストアで売ってるエスタロンモカとかいうのもダメ。インターネットって便利だよな。もしかしたらピルの副作用かもしれないって。飲み始めて3か月は様子見なんだって。初めに何も起こらなくても、途中から出てくることもあるんだって。そうか〜あぁどうしようと思っているうちに職場の若手社員からの対応が冷たくなってきた。昨日ついに上司(50代男性)から注意された。薬の副作用と言っても何の?と通じないので、正直に低用量ピルの副作用かと思われますと伝えた。ピル?なんで飲んでるの?避妊?
あぁそうだよな避妊と思われるよな…PMSや生理痛のことを話した。上司はPMS知らなかった。ピル飲むのやめたらとまで言われた。全部iPhoneで会話録音されてた。自分の無知がそこに録音されてるよ。
まだ勤務時間中だったから自分の席に戻ってさ。Webの研修みたいなやつ見てたんだけど、涙が出てくるんだよね。ウケる。なんで泣いてるんだ。でもトイレに行くのも気が引けて、秋の花粉もあるからみたいなノリで鼻水かみまくって、たまに鼻かむ前に涙こっそり拭いたりして、こっそり鏡見たらマスカラ落ちてるの。何がウォータープルーフだよ…Webの研修は1ミリも頭に入らなかった。定時のチャイムがなって、さっさと帰るのも嫌だな、となぜかゆっくり帰りの準備してたんだけど、誰も帰ろうとしないの。嘘でしょwwwウケるwww結局私が一番最初に帰ったよwwwお先に失礼しますって言ったけど、誰も返してくれなかったよwwwそうだよねwww居眠りするクズだもんwwwあぁ…虚しい。アットコスメ上位のウォータープルーフのマスカラ2種類とマスカラ下地と、お風呂上がりにつけるパックとかいろいろ買い込んじゃった。はぁ〜マジで虚しい。
なんだそうだ。男はハナから痛みを感じることができないからしょうがないが、
他でもない「女である自分が痛くない」のに生理痛くらいでそんなに痛がるなんて大げさだ、と責めてくる、
始まった時からなかった。
性教育の授業で生理は腹を絞られるような痛みを伴う、気分が落ち込む、頭痛がする、倒れる人もいると。
様々な「いずれやってくる生理への恐怖」を学んだ。
私はその理不尽に確約された痛みや精神の乱れを恐れて待っていたが、実際はあっけなかった。
痛みはなく、時々思いもしない時に股から出てくることもあるが座っていれば大抵はちょっとナプキンについているくらいだ。
最初の2日はさすがに量こそあるものの、休憩にトイレに立った時にまとめて便器に垂らすことができる。
5日くらいであっけなく終わる。
「これが、ノストラダムスの予言のように…私たちに課せられていた生理というものなのだろうか…。大したことないぜ…。」
漫画なら油断した主人公たちに強敵が襲い掛かるところだ。襲い掛からなかった。
しかし同年代の女子には次々と予言されていた恐怖が訪れていた。
多くの女子がこうだった。気の毒だった。痛みをわかってあげられないのは申し訳ないな、と思った。
「私は周期が乱れちゃって、いつくるかわからなくて怖い」
「生理が始まると痛くて何も手につかないよね」
答えに詰まりぼそっと答えたが、女子たちはエッ!!!!という顔をした。
「痛くないの?!羨ましい!」
「痛くなかったらどんなにいいだろうね~」
口々に羨ましがられ、私の体質はほめそやされた。別に努力して得た体質でもないので照れていいのかわからない。
へえ…すいやせんね…。へへっ…。
しかし時々チクリと言われるのだ。
「私も昔はそうだったけど、今は酷いよ」
生理痛がない、ということは少なからず理不尽に耐えている彼女たちの神経を逆なでるのだ。
そうなのかな。いつかやべえ腹痛が来るのかも。
私は26になっても、いずれ来るかもしれないノストラダムスの予言に怯えている。
いや、ノストラダムスの予言が的中し、痛みのさなかにいる彼女たちからすれば許せないことなのかもしれない。
自分たちが理不尽に苛まされている苦痛を感じたことのないヘラヘラパッパな女が存在しているなんて。
産むかどうかも分からないシュレディンガーの赤子のために勝手に体が準備しているなんて迷惑でしかない話だろう。
理不尽だ。最悪だ。毎月そんなものと闘っているのに、この女はそれを免除されているなんて~~!?
たいていの分別のある女性たちは思っても、万が一思ってもこのアマ、許せね~~!!お前も痛めぇ~~!!!!天誅!(万力で私の下腹部をつねる)とは言わない。
時々理不尽に耐えられない女性が、私にチクリと言いたくなるのだろう。
お前以外は、この痛みに耐えているのにと。
「増田ちゃんは生理痛がないから、私の気持ちなんてわからない」と言われたとき、
私は深い深い感情の断絶の谷を想った。
キンタマを蹴られる痛みもわからず、生理痛も知らぬ、私はちゅうぶらりんである。
苦しみを与えられないことを、分かち合えないことをこれほど後ろめたく思うとは。
大多数の人間が体験することを、自分が知らないことの恐ろしさ。
私には痛みが分からない。だから理不尽な苦しみに苛まれている彼女たちの真の苦しみは分からない。
いつかこの腹が痛むのかもしれない。痛んだ時、同じように痛みのない女を理不尽に恨んでしまうのかもしれない。
私に痛みが訪れないうちは闘うあなたたちの苦しみに思いをはせ、
できる限りの仕事を代わりに担いたいと思っている。
あなたたちが婦人科にかかるとき、その間代わりに働いていよう。
だから世の女性たちよ、生理痛のない女がいても、ちょっとだけ許してくれ。
これは生理に関わらず、はたからの目には見えない苦しみと闘っている全ての人に言えることだが。
自分が知らない苦しみを抱えている人を私たちは問答無用で気遣うべきなんだけど…。
生理は多くの女性が抱えている苦しみだから、男にもこの辛さをわからせたいとか、そういう話になりがちなのかもなあ…。
なんとなく生理が2日目なので書いた。
特に婦人科の内診、検診のためにセルフで脱処女を考えている人のための覚書です。
まともな医師ならまずお腹からエコーで様子を見てくれたり、最小のクスコを使ったり、どうしてもな場合かつ必要性が高いと判断された場合は麻酔を検討したり、いろいろなプランBを考えてくれます。
以下は、そうは言うものの膣にクスコや経膣エコーを入れられても平然としているための訓練です
【濡れているときに挿入する】
乾いた膣にいきなり太さのある棒状のものを挿入したら、処女非処女関係なく誰でもメチャクチャ痛いと思います。必ず濡れた状態(※水ではなく、ジェル状のもので塗れている状態。念の為)で挿入しよう。
このとき、面倒かもしれないけど性的に興奮して自然と濡れていたほうが痛みが少ないです。「濡れてきた」程度ではまだまだ膣は乾いていますので挿入すると痛いです。とにかく焦らずゆっくりと濡らしてください。
濡れが足りない場合はローションを使うか、さらに自分を刺激して濡らしてください。ローションは人肌に温めて使おう。
個人差はありますが、十分に濡れた状態でゆっくりと行えば、ほとんど痛みなしに脱処女できると思います。
【柔らかい棒を使う】
ディルドは処女にはオススメできません。インパクト重視で平均サイズより大きかったり、硬さがあったりして膣への負担があるからです。同様に、ローターやバイブなども表面の硬さがあるので私としてはあまりオススメできません。
表面と本体が柔らかい棒が理想です。とても恥ずかしい話ですが、私は柔らかくてフニャフニャの魚肉ソーセージにコンドームをかけて使いました。魚肉ソーセージは硬いものも多いので気をつけて。フニャフニャなので、膣口と膣への負担はほぼゼロです。柔らく、削れるので負担のない太さに調整してください。そして必ずヒト肌温めて使ってください。唯一の難点は魚肉ソーセージ臭がすることですがコンドームで包むと匂いはしなかったです
【挿入時は座った状態が楽だった】
これは個人差が大きいかもしれませんが、私は座った状態が楽でした。浅めに座って背もたれにもたれる感じです。腰に悪いので腰に爆弾持ちはやめておいてね。そういえば今年のイグノーベル賞でお尻から入れる内視鏡を座ったまま自分で入れると痛みが小さいという日本の医師の研究がありました。関係性は不明ですが。
【開通から期間が開くと再度痛くなる】
一回開通したからヘーキヘーキ。と思って何もせずいやら、二年後の子宮頚がん検診で全くうまくいかず普通に処女のように痛かった。慣らしていないとまた痛くなるようです。個人差かもしれません。検診や内診の予定がわかったら、三日くらい前から慣らしていくのが理想です。性欲が淡白あるいはない人にとっては面倒くさいことこの上ないですが、健康には変えられないのでお互い頑張りましょう。
事の起こりは数か月前、持病の薬を貰うため通っていたレディースクリニックにて
私「え、あ、はい」
比較的空いている朝一番の予約で、半分寝ぼけた頭のままぼんやりと、いつものように血圧を計られ、薬だけもらって帰宅する予定だったのに。
医師の言葉に、ぼんやりしたまま普通~に返事をしてしまったが、私は、処女である。
説明しよう、子宮頸がんとは、性的接触により子宮頸部に感染するHPVというウイルスにより発生するガンである。
「すみません、私経験がないので、がん検診はまた次の機会にしてもらっても良いですか…?」
と、この一文をサラッと医師に告げれば良いだけだったのに、
「ああ、はいはい、がん検診ですね?了解で~す」的な雰囲気を醸し出しつつ、私は澄ました顔をして承諾してしまった。
やっちまった。
完全にミスった。
何がやべえって、子宮頸がんの検診は、
<股にクスコをぶっ刺し穴をかっ開いて、器具入れて子宮の入り口の粘膜をこすり取ってくる>
30年間使用されず、廃墟と化した山道のトンネルに、いきなり車両が通行するようなものである。
病院からの帰り道、冷静になった頭でがん検診をシュミレートしていたら、じわじわと恐怖が襲ってきた。
(クスコとはどういうものか、イメージがわかない方は、「クスコ 婦人科」で画像検索されたし)
しかし私の頭には恐怖と同時に、一筋の光も差し込みつつあった。
<これは処女を脱することができる、チャンスなのではないか…!?>
話が前後するが、私は若い頃から卵巣嚢腫を患っていて、婦人科には定期的に通院している。
初診の婦人科では最初の問診で「性経験の有無」について必ず答えるようになっているものではあるが、問診表に素直に「性経験無し」と記載したところで、世の中のすべての人間が私に対して処女としての対応をしてくれるわけではない。
これは完全に個人の体感であり、偏見でもあるのだが、「婦人科で処女だと申告した時に、それを受け入れ当たり前のように処女として対応してもらえるのは、20代前半まで」であるように感じられる。(あくまで主観ですが)
今まで転勤などによって、5カ所の婦人科を渡り歩いてきたが、問診表で処女を申告していても、いざ診察室に入ると、もう一度経験の有無を確認されたり、酷い時には何の疑いもなく股に器具を突っ込まれそうになったことすらある。
残念ながら、
というのが、世の常識なのであろう。
実際、私の周りにも処女なんていないし、この年齢になると5割は経産婦である。
友人同士の女子トークは、自分に話すことがあんまりないからか、ちょっとわずらわしく感じられる時があったりもするが、まぁ問題ない。
じゃあどういうときに肩身の狭さを感じるのかというと、高齢処女が一番のストレスにぶち当たる場面は、やはり病院なのである。
私は卵巣嚢腫を患っている。
経験者はマンコに、処女はケツの穴にこれを挿入して診察するのだが、例えば歳若いお嬢さんであれば、「経験が無いのでお尻から」というのはあたり前に受け入れられるだろう。
しかし30女になるとどうだ。
まず世の常識として、30代は大体非処女、という大前提がある。
医療従事者も人間だ、無意識に刷り込まれている先入観には抗えない。
そんな常識をぶち破り、
「男の経験無いのでケツからお願いシャス!!!」と申告しなければいけないこの心苦しさは計り知れないものがある。
羞恥心、虚しさ、自嘲感、気まずさ。
圧倒的ストレス。
まだ1度や2度くらいなら割り切ってわりとサラッと言える。
しかしながらこれが定期検診となるとストレスの度合いがぶち上がる。
内診の度にじわじわと心が削られる。
しんどい。
一切心苦しい思いをせず、マジョリティのひとりとして診療されたい…
そういう思いもあり、今回の子宮頸がん検診を念願の<非処女>として受診するべく、私は荒廃したトンネルを開通させることを決めたのであった。
そう、自らの手によって。
ここでタイトル回収。
まず彼氏を作る努力をしろよという指摘には、30代で経験が無いことがすべてを物語っているので察してくださいとしか言えない。
始めては好きな人と…なんて可愛げのあるセリフは可愛い女が言えばいい。
誰がなんと言おうと、私の初めての相手はディルド!君に決めた!
アマゾンで1600円くらいで購入。
実家暮らしの為、万が一家族に箱を誤開封された時のことを考え、コンビニ受け取りにする念の入れよう。
まさかこの中にチンコが入っているとは思いもよらないであろう、シンプルな包装。わかっていらっしゃる。
開封。
しかしこれが世の平均サイズ…事前に平均サイズを調べておいたけど、まさにこのディルドも平均of平均といった造形であった。
こんなものが入るのだろうかとヒヨりそうになるが、女の穴は本気を出せば赤子だって通すことができる穴だ。
なんかこう上手いこと出来てるに違いない、と信じるしかない。
さぁ、いざ勝負。
衛生的には被せたほうが良いに決まっているのだが、気持ちが乗っているこの状態を一時中断して買いに行くべきか、悩む。
ゴム無いけど気持ちが盛り上がってるから生でやっちゃうとか、漫画で100万回くらい見たことあるけど、なるほどこういうことね。理解理解。
マキロン信者である私はマキロンにすべてをゆだねることによって、ゴムの購入を省略した。
乾いたバスタオルをケツの下に敷き、事後、すぐ体を拭う用に濡らしたハンドタオルをサイドテーブルにセット。
寝っ転がって股を開脚。
開戦。
「待って待って待って。無理、入らん。普通に痛い。無理。」
10秒後、敗北。
とりあえず先っちょだけ頑張ろうと思った出鼻をくじかれる。
先っちょが、まるで入らない。
入らないのに超痛い。
嘘やろ?世の女たちみんなこんな痛い思いして合体したの?
とりあえずググる。
結果、処女膜はマンコのめちゃめちゃ入り口にあるということが判明。
先にググっとけよという話だが、なるほど把握した。
たかが先っちょ、されど先っちょ。
再戦。
「ぐわあああああ痛ええええええああああああああ!!!!」
と呻きつつも、ディルドの先端を穴に当てがい、グググと押しやる。
ここで引いたら一生勝てない。
押し込む手の力を弱めず、攻め込む。
激しい攻防は20秒ほど続き、そして
「!?」
行けるところまで前進するべし、という軍師の命により、ディルド軍は奥へ歩を進めるものの、
半分くらい行ったところで、ちょっともう股間の痛さが無理すぎてギブ。
終戦。
ディルドを引っこ抜くのもまた怖いやら痛いやら。
準備しておいた濡れタオルで股をぬぐい、ベッドの上でしばらく放心。
体感時間は1時間くらいだったが、実際は途中ググってた時間を含め、10分ほどの戦い。
股間はなおもジワ~~~!!っと痛い。
もう完全に怪我。完全に怪我の痛さだわこれ。股間の怪我。明日は出歩かず安静にしておこうと決める。
それとも好きな男とのデートの途中だからこそ、心身共に盛り上がることによって軽症で済むのだろうか?
30分くらい横たわったのち、そろそろ動くか~と体を起こしたと同時に、尿意を感じトイレへ。
そしてふと股と便器をのぞき込んだら、真っ赤で仰天。5秒おきに股から血が滴り落ちている。
真顔で股の血をトイレットペーパーで拭き、パンツにナプキンをセット。
事前に世の人々の初体験をググっておいた時に出てきた情報では、「パンツに血がにじむ程度」とか書いてあった気がするが、
な~~~にがにじむ程度じゃ馬鹿野郎!垂れ流しって書いとけ!!などと心の内で悪態をつく。
血はほとんど止まっていた。
一週間後、貫通具合を確かめるため、2回戦目。
「え?待って?普通に痛い。」
一度処女膜が破られたら、その後はもうズッコンバッコン余裕なのかと思っていたら、全くそうではないらしい。
初回貫通時の痛みを100としたら、2回目は40くらいの痛みであった。
しかし痛みはあるが、出し入れ自体は初回とは比べ物にならないほど容易ではある。
この調子なら、婦人科のクスコや超音波器具も、もう大丈夫かもしれない。
どうでもいいけど、この椅子はアトラクション感あって、動き出すとちょっとワクワクする。開脚されると正気に戻る。
器具を股に当てられ、そのまま何のためらいもなく流れるように挿入される。
「やべえ、普通に痛い。」
「まだ普通に我慢できる範囲の痛さだけど、これ以上はやばい。これ以上痛くなったらやばい。これ以上は…!」
と頭の中でヒヤヒヤしていたら、一瞬で器具が抜かれ、終了。
早い。
想像以上に一瞬。
椅子に座ってから30秒も経ってないんじゃないかと思うほどの早さ。
この30秒のために大いに悩み、戦をした自分は一体何だったんだ、と思わなくもないが、
心からホッとした。
これから先は婦人科にかかる時、何の心配、心苦しさも感じることなく、内診を受けることができる。
こういうめちゃめちゃしょうもない下の悩みを抱えている人が、もしかしたら私の他にもいるかもしれない、ということで
この日記をここに残しておくことにする。
卵巣系かな?手術になったらどうしよう、等受診までかなり迷いましたが、ある日眠れない程痛みがひどくなり、病院へ。
婦人科で異常なし。その後の内科でも異常なし。不安で各二軒ずつくらい回りましたが何もなし。
内科の先生によると、原因不明の左下腹部の痛みは若い女性に多いそうです。
なので、受診しても特に「この程度で」なんて思われないと思いますよ!
年々痛みの頻度は下がっているので、確かに若い頃特有のものなのかもと思います。
万が一早期発見が重要な病気だった場合も考えて、すっと病院に行かれることをおすすめします!何でもないことをお祈りしております。
左下の、下腹というか足の付け根のすぐ上というか。張ったようなズキズキする痛み。さすってないと歩きたくないくらい結構痛い。普段生理痛とか全然無いんで慣れなくてつらい。
何が原因なんだろう?生理中でもなんでもないのにな。
怖いから病院行ってみたいけど仕事休めないしお金もかかるし「こんなので病院なんか来るな」と言われるのが怖いからやはり止めておこうかなぁ
明日も痛みが酷かったらとりあえず薬飲もうかな。ロキソニン買おうか。
あ、なんとなく婦人科系と決めつけていたけどもし腸だったらキャベジンとかの方が効くのかな。キャベジンなら家にあるぞ。
まあ明日まで様子見だな。まだ若いし病気の可能性は低いでしょ、うん。ただの便秘だといいなぁ。耐えられない痛みになったら鎮痛剤でも貰いに病院行こうか。
病院行くとしたら婦人科と内科どっちがいいんだろう。内科の診察券は持ってないぞ。迷ったら内科かな。でも婦人科の方が行き慣れてるからそっちの方が気楽なんだよなぁ