はてなキーワード: モニタとは
俺の親父はドケチだった.
とにかくドケチだった.
口を開けば「カネがない」とグチった.
貧乏だった.
食う物と言えばパンの耳,着るものと言えばボロ雑巾みたいな古着だった.
ガキだった俺は友達が持っているスーファミが羨ましくて親父にせがんだ.
帰ってきたのはゲンコツだった.
そんなカネねえ,と.
ドケチなクソ親父め.
でも俺はあきらめなかった.
キャラクターをテレビの中で自由に動かせるのに,熱中していた.
根負けしたのか,なんとかしてやると言い出した.
俺は興奮で眠れぬ夜を過ごした.
どうやら友人から譲ってもらったらしい.
なんだか嫌な予感がしながら電源を入れたら,文字しか出てこねぇし,なにすりゃいいのか分からないし,
まさに「コレジャナイ~」と泣きながら手足をバタバタさせてダダをコネたい気持ちになった.
やっぱりクソ親父はクソ親父だった.
曰く,
「これさえあればゲームを作れるらしい.そんなに欲しいなら自分で作れ」
始めはとっつきにくかったが,やってみると面白かった.
「ゲームを自分で作れる」という魅力的な言葉に酔っていたのかもしれない.
これでいつか俺も,F-ZEROを作ってやるぞと,本気で思っていた.
ゴミ捨て場から拾ってきた古いベーマガを読みながら,小さなゲームを作っては楽しんでいた.
始めてジャンケンができるプログラムを作った時の感動は忘れられない.
グラフィカルなゲームは作れなかったが,友達も一緒になって楽しんでくれた.
だが中学2年に上がるころ,長年連れ添った俺の愛機が突然動かなくなった.
ついに寿命が尽きたのだ.
俺はこの世の終わりのように感じた.
まるで愛犬に死なれたような気持ちだった.
しばらく学校も休んだ.
今思えば前の持ち主から数えて10年近く,よく動き続けたものだと感心する.
ドケチな親父は,当然だが新しいPCを買ってくれるわけはなかった.
帰ってきた言葉は
「そんなに欲しいなら自分で作れ」
新聞配達で稼いだ金で少しずつパーツを買い集めた.
始めて自作PCが立ち上がった時は感動した.
親父に本を買ってくれと言ったら,始めは渋っていたが,ボロボロの技術書を何冊か古本屋から調達してくれた.
ヴォルトのアルゴリズムとデータ構造と,クヌースのThe Art of Computer Programmingもあった.
難しすぎたし技術的なところが足りないから,遠くの図書館までわざわざ出かけて技術書を借りてきては読みふけった.
学校の授業中にも読んでいた.
プログラミングの技術はもちろん,画像処理のための数学の道具についても勉強した.
同級生が2次方程式や因数分解をやっている横で,三角関数や行列計算をしていた.
特にアフィン変換には感動させられた.
こんな風に言うと,さぞ数学の成績がよかったのだろうと思うのかもしれないが,テストの点はそこそこだった.
コードを書くのに必要な概念として知っているだけで,証明問題は苦手だった.
それと,古典や社会の時間は全部すっぽかしてノートにコード書いてたから散々だった.
高校に入ったあたりでX windowシステムを使ったグラフィカルなゲームを作れるようになった.
出てきた敵を撃つだけの簡単なインベーダーゲームに始まり,オセロ,ブロック崩し,ウィザードリィみたいな迷宮探索ゲーム,思いつく物何でも作った.
友達の家にもPCがあるところが多くて,Windowsに移植して簡単なネットワーク型対戦ゲームなんかを作ったりもした.
ここまで本格的にゲームプログラミングをやっていると,さすがにジャンクパーツを集めただけのPCでは性能に不満が出ることが多くなってきた.
ビルドの待ち時間が長くていらいらしたり,友達の家で動くゲームが自分のPCで動かなかったりした.
「自分で稼いで買え」
親父はどこから取ってきたのか,俺でもこなせる程度の仕事を持ってきた.
始めはパソコン教室のバイトだったり,ゲームのデバッグだったり,まともなバイトだったのが,
ある日学校から帰ってくると,何に使うのかは知らないが,明日までにこういうコードを書けと言われて徹夜でプログラミングしたりするようになった.
プロの書いたらしいコードを読んで書き直す作業は,かなりの勉強になった.
給料は親父から手渡しで貰ったが,今まで見た事もないような額になった.
その金で新しいマザーボードとPentium IIと32MBメモリを何枚かと,自分の開発環境用にWindowsPCを作った.
こんな感じで高校には通っていたものの,勉強らしい勉強はほとんどしないで過ごした.
それでも,手に職はあるわけだし,しばらくは同人ゲームでも作って過ごそうと思っていた.
だけど親父は反対で,大学ぐらい入れと言い出した.
それでもやる気のなかった俺に,
一体何が起こった,このクソ親父,脳の病気にでもかかったかと本気で疑った.
どうやら正気で言っているらしいと分かると,俺も必死に勉強を始めた.
そうは言っても,中学時代から受験を意識した勉強なんてさっぱりしてこなかった俺には,何をどうしていいのか分からない.
しかも,やっぱり親父はドケチで,塾や予備校なんていく金は無い.
しかたがないから高校時代の友達で,頭のいい大学に行ったやつにお世話になることになった.
厚かましくも,キャンパスにまでついていったりしていたから,新入生として入って行くと顔見知りに驚かれた.
親父は約束通りPower Macintosh G3を買ってくれた.
だが,俺の親父はドケチだった.
「せっかくいいパソコン買ってやったんだから,そいつで学費ぐらい稼げ」
さすがにそいつは無いだろうと思った.
自分で遊ぶ分くらいは当然稼ぐつもりだったが,学費丸ごととは.
いくら国立大学とは言え4年分の学費となると200万ほどになる.
しかも教科書代やもろもろを考えると300万円は無いと厳しい.
300万円稼ぐために俺ができることと言えば,やはりゲームを作るぐらいだった.
志望動機を聞かれて,
「ゲームを作って300万円ほど稼ぐためです」
と言ったら爆笑された.
金が必要な理由を言ったら,一瞬でお通夜みたいな空気になったけれど.
先輩が相談に乗ってくれて,成績優秀なら学費は免除になったり半額になったりすることを教えてくれた.
それならなんとかできそうな金額だった.
プログラミングをしているだけなのに,「お勉強」として扱われるなんて.
今まで何気なく使ってきた道具に,こんなに深い基礎理論があるなんて,知らなかった.
講義が終わったらサークル棟に入り浸って,入学祝いのMacintoshで朝までゲームを作ったりしていた.
学費を稼ぐためのゲームだが,やはりエロゲを作ろうということになった.
ただし,そのためには絵師が必要だということで,先輩が漫画研究会から絵師をスカウトしてきた.
一目惚れした.
こんなちっこくてクリクリして可愛い女の子が,こんなドエロい絵を描くなんて!
俺の頭はすっかり茹だって,も~だめだ~という感じになった.
それから,なんやかんやあって,結果的に彼女は俺の嫁になった.
詳細は伏せるが,なかなかにこっ恥ずかしい青春を送った.
今まで○とか■とか,ちょっとしたドット絵でしかなかったキャラクターに命が吹き込まれるようだった.
先輩たちが,売上金を快く俺にカンパしてくれたおかげでもある.
満ち足りた大学生活だった.
スーファミはもう時代遅れになったが,自分の作ったゲームが本当に発売されて,ゲーム機の中で動いているのを見た時は嬉しくて泣いた.
娘が生まれた時と,どっちがと思うくらい泣いた.
さて,俺のドケチな親父だが,娘が生まれてほどなくして死んだ.
あんなにドケチに金を惜しんでいたのに,財産も何も残さず死んだ.
遺書を読んだら,葬儀は簡素に親族だけで行うように,とあった.
親戚付き合いらしい親戚も居ないし,どうせ誰も来ないだろうと思っていたが,
葬式当日には呼んでもないのに大勢の参列があって,なんだこれは,人違いかなにかかと思った.
なんでも,親父の運営するNPO法人の従業員だとか,親父の寄付金で建てた養護施設の代表さんだとか,
親父とは無縁の世界の住人だとばかり思っていた,立派な善人ばかりだった.
家に居ないことの多い親父が外で何をしているかなんて興味なかったし,どうせ競馬かなんかで稼いでるんだろうと思っていた.
葬儀が終わって,ちょっとした額になった香典の山を眺めていると,
「さあ自由に使っていいカネだぞ.お前はそれで何をするんだ?」
そんな声が聞こえてくるようだった.
なんだかむかついたので,その金は今まで通った学校にプログラミング関係の本を寄付するのに使うことにした.
一銭も残さずに,全部.
それでもなんだか負けた気分だったから,ボーナスをつぎ込んで,倍額にして寄付してやった.
ドケチなクソ親父を,見返してやった.
最高の気分だった.
それが6年ほど前の話だ.
ところで最近,小学校に上がった娘が,アニメに出てくるようなフリフリなドレスを着て学校に行きたいと言い出した.
もうそんなお年ごろになったのか.
子供には不自由させたくないと思っていたが,調べてみると我が子の眼鏡にかなう服は,日常的に着る服にしては,ちょっと高い.
悩ましい問題だ.
さて,どうやって安上がりにすませようか.
職場で上司とハイタッチをしてしまった。相手は一回り上のPM。
フィジビリティ調査とは、システムの実現可能性を調べることを指すけれど、
PMは、多分プロトタイプ開発によるCIを狙ってるのだと思う。
典型的なウォータフォール開発がメインの業務プロセスにあって、
80%→120%への細かい微調整とレベルアップを可能にする。
設計書の山に、エクセルスクショの貼付けも健在ではあるけれど、
現物があるので、机上でデバッグを繰り返すよりよほど楽だし、そんなに辛くはない。
最も、表立って工数は積めないから"調査"の範囲内である程度動くものを求められるわけで、
異常系の処理に全てTODOを書き込んで、ワンパスを通すことに腐心する。
本来のプログラム行程はリファクタリング機能の呼び出しとコメントの追加が
主な作業だけど、致命的な欠点が見つかってロジックをごっそり変えたことはないから
火事場の馬鹿知恵は、便器の上でうなり続ける時間に匹敵するのだろう。
先日、朝の進捗の打ち合わせでお客様から出た業務アプリの改修案件について、
いつものように、とりあえず調べてみようよということになった。
システムテストまで含めて2.5人月かかるよと試算は出ていたが
俺とお前なら1週間かからないんじゃねえのとPMはこっそりうそぶく。
席に戻ったら、割り込みで申し訳ないけど、と他のメンバーに謝って
今日のお題は、QRコードを取得している箇所でバーコードも使えないかという相談だ。
QRコードを開発したのは日本人だよと、トリビアから始まった会話の中で、
そういえば、と過去に行ったシステムテストで見つかったインシデントを話す。
バーコードを読んでいる箇所でふざけてQRコードを読み込んだら
通ってしまったので慌ててバリデーションチェックに追加したんですよと。
もしかしてバーコード関係のAPI(GoogleのZxingをラップしたもの。他社開発)って
あまりその辺を意識しなくていい?あ、やっぱりそうだ。今日中に終わるかもねみたいな流れから
Bluetooth機能のIF追加などやらなければ行けないことが決まって大雑把に機能分担して
コーディングに入った。
Dドライブ下に同じドメイン配下の共有フォルダを置いてやり取りをする。
ここどうすればいい?みたいな質問をお互いのモニタを見ながら2,3回やって
ほぼ同時に作業が終わったので、二人で個別に組んだコードをマージする。
初ビルドはエラーもなく、すぐに終わった。アプリを立ち上げた後、
テスト用のバーコードやQRコードはお互いに用意してくれているだろうと無言の目線を交わす一幕も。
上司が両手を上げる。普段空気が読めない自分が、何故かこの時は自然に手が出た。
普段表情が硬いメンバーの女性がクスクス笑っていたのでよほどテンションが上がっていたのだろう。
結果として、3週間PGに時間を取るはずが、半日かからずに終わってしまった。
別の作業に戻った後も、やり遂げたという高揚感にその日はずっと酔っていた。
上司はいつも笑っていて、仕事を楽しくさせることに努力を惜しまない人だ。
同じ会社だし、お会いする機会、仕事をする機会もまだまだあるのだろうが、
その時は今の距離感は許されないだろう。
短期で人が入れ替わり立ち替わりが当たり前の職場で
自分はどこか人間関係も段々ドライに捉えるようになっていたから、
今はただこの寂しさに慣れない。
相手に悪意がないのに悪意に解釈して反応すればリアルでも過剰反応とか被害妄想とかって言われたり思われたりするよね?w
…というか、最初の頃の方がむしろ「悪意」はなかったよ。純粋に意見を言ったり誤読を指摘したりしてた。
ここんとこの書き込みの方が、君の「全レス主義」とやらを茶化しにかかってるので、ハタからみたら悪意に見えるんじゃないかな?どっちかって言うと。
w…なんだろう、やっぱりお前、私をモニタの前に居る一個人ではなくて、都合の良い時に話しかけられる人工知能のような存在だとでも思ってないか?w
だいぶ前からそう思い始めてるよw
だって「全レス主義」なんて標榜するってことは、つまりそういうことじゃんw
「全レス主義」って、「いつでも相手の暇つぶしのおもちゃになります宣言」じゃん、ある意味。君が自分から言い出したんだよw
で、同意だけではなく、同時に例えば何か訊ねられているのであれば、そりゃ何らかの返答くらいはするさ。
ということは、俺の書き込みが何か尋ねる形式を取っている限り、君は俺のちょっと口の悪いSiriになっててくれるってことでいいのかな?w
いや、これはもはや交換日記なのか…そうなのか…
>君が過剰反応してただけでしょ?w
我々はみな自身の悪意の有無を証明できないし、悪意の有無を決定づけるのは常に受け取る側だ。
>必要性の有無を判断してレスを返さないこともあるんであれば「全レス主義」じゃないじゃん!
>「判断」が入るってことは、必要なしと判断しさえすればいつでもやめられるってことで、それなら他の皆と一緒じゃん!
>それでいいの?
w…なんだろう、やっぱりお前、私をモニタの前に居る一個人ではなくて、都合の良い時に話しかけられる人工知能のような存在だとでも思ってないか?w
人工知能じゃなくて人なんだから、そこまで四角四面な機械的な反応はしないさw
なぜならば。
悪意にはまったく同じ悪意、罵倒にはまったく同じ罵倒を返せるが、同意には同意を返しづらいんだよ。
「そうだね」「だろ?なぁやっぱりそう思うだろ?ホラ俺の意見は正しかった!」←この通り。ウザい。
せっかく同意してくれてる数少ない人に暑苦しく絡むのも何だろう?
で、同意だけではなく、同時に例えば何か訊ねられているのであれば、そりゃ何らかの返答くらいはするさ。
その辺はさじ加減を効かすよw
ShadowPlayで録画したのをYoutubeにアップロードしても1分以上だと必ず変換でエラーが発生してたんだけど、
どうやらNVIDIA Surroundが悪さをしていたみたい。
元々3モニタのSurround解像度だとShadowPlay自体が有効にならなかった。
でも、Surround設定は有効のまま解像度を1980x1200にすればShadowPlayは有効になり、
録画も一見問題なく出来ていたようなので、その録画した動画をYoutubeにアップロード。ここでエラーが発生。
Surround機能を無効にしてやってみたらYoutubeでの変換処理も問題なく出来るようになった。
これはSurround機能とShadowPlay機能の相性問題なんかな。
英語フォーラムを探しても見かけなかったけど、既知のものではないんだろうか?
追記--
と思ったけど違った。やっぱり失敗する。
録画するゲームを「T.E.C.3001」から「FlatOut」に変えたら問題なくできた。
結論--
ぼく「やった!念願のMacbook Pro Early 2011だ!すごい速い!デザインカッコいい!Appleサイコー!」
MBP「せやろ」
ぼく「2年ぐらい使ったらなんか画面が突然フリーズするようになったんだけど。。きっとパッチが来るから大丈夫!Appleは優秀だから!」
ぼく「そうなんだ!Apple Careが切れてたから4万出して換えたよ!でもまだ直らないんだけど。。」
MBP「そうなんか?なんかRadeonのGPUがおかしいとか言ってる奴がおるようやけど、わしゃ知らんで。リコールもせんぞ」
ぼく「3年使ったからね!そろそろ寿命かな、今までありがとう!新しいRetina 15inch Late 2013買うよ!」
MBP「よっしゃ27万もろたで」
ぼく「すごいSSD速い!筐体も薄いし、Retina見やすい!Appleサイコー!」
MBP「せやろ」
ぼく「なんか突然キーボードとトラックパッドが反応しなくなって再起動しないといけない時があるんだけど。。」
ぼく「上げたよ!でもHDMIのセカンドモニタ繋ぐとまた画面がフリーズするんだけど。。」
MBP「ロジックボード換えたら直るんやないかな(鼻ホジー)」
ぼく「よろしい、ならば戦争だ」
(二つ略)
例の女子医大事件で、朝日新聞の記事に「プロポフォールは小児の死亡例が海外で報告され、代わりの麻酔薬を使うのが一般的とされる。」とあったのだが、そうだったっけか?と思って調べてみた。
結果としては、3歳以上への麻酔導入・2ヶ月以上への麻酔維持はよいが、アメリカでもICUでの小児への長期投与は推奨されていなかった。
勉強になりました。
ここは分けて考えるべきだと思われる。そして今回の事件はICUでの長期投与だから、やはりダメなケースだと考えられる。
ただ、「これまで63人に投与し・・・」については、もちろん日本の行政上は禁止行為なわけだけれど、純粋に医療として考えた場合、それが世界的には適切な麻酔維持・導入への使用だったのか、それとも今回の件のように危険なICUでの維持使用であったのかはわけて考えたほうが良いように思った。
テレビ業界でアシスタントディレクターをやっていたことがある。
ディレクターなんてついているが、体の良い雑用係だ。
細かい用事が山のようにあって、ひとつひとつをこなしていくと自分が今何をやってるのかわからなくなる。
あるとき、番組の出演者の方から「今日、私の選んだ写真をデータでください」と言われた。
「わかりました」と答えたものの、「これとこれと、あとこれも」と私の私物のデジカメのモニタを指しなが
「えっと、本番で使用したものということでいいですか?」なんて言いかけたら、その出演者の女性は「いいからお願いね」と
言って誰かに呼ばれた方向へ行ってしまった。
困ったなあと思って、とりあえずカメラにUSBケーブルを繋いでパソコンで見てみた。
当日撮った写真は全体で50枚程度。これくらいなら大したことはないかと思って、まるごと Dropbox に放り込んで
教えてもらっていたタレントさんのメールアドレスに共有メッセージを送っておいた。
ところが後日メールが来た。
そう若い人でもないので、さすがに Dropbox はわからなかったのかもしれない。
しょうがないので、手帳を見ながら本番で使用した写真をひろいあげ、メールに添付して送信した。
しかし帰ってきた返事は、「私が選んだものが添付されていません。次回SDカードごとください」だった。
こないだ買ったばかりの大容量のMicroSDカードである。しかも私物の。
たかだか数千円とはいえ、くれといわれてほいとあげられるほど、裕福じゃない。
他の男性出演者さんと打ち上げの時に2人で撮った写真もあったはず。
私はため息をつきつつ、本番で使用したものということではないのですか、ということと、本番で使用した
ファイルの名前を書いて送ってみたが、無駄だった。出演者さんは、私の上司に連絡を取ったようだった。
「SDカードくらいあげちゃえばいいじゃない」
そう上司は言った。
「え、じゃあ経費で出してもらえます?」
買ったばかりのSDカード、痛いなあ。彼氏と取った写真も入ってるんだけどなあ。
しぶしぶSDカードを渡す旨を出演者さんにメールしたあとで、CDに焼けばいいんじゃないかと思いついた。
カメラにUSBケーブルをつないで中身をパソコンに移しておいた。CD-R 1枚くらいなら痛くない。
思えばこの時、番組で使った物以外を削除しておけばよかった。
当日になって、カメラを持って行って「CDに焼き付けますので写真を選んでいただければ」と言ったら、
「これは個人のものでして」
上司に言われた「あんたのミスなんだからあんたの自腹」という言葉が脳裏をよぎる。
「そのスタッフが、今日、SDカードを渡すと言ったんだけど?」
「見られて困るもの?」
完全に獲物を狙う野獣の目だった。
「い、いいえ」
「では貸してくれる?」
なにか意地にさせてしまったようだ。
CD-R ならあげるので、お願いだから CD-R で我慢して欲しい
どうして私のSDカードをまるごと欲しがるのか。そんなに私から何かを奪わなければプライドが満たされないのか。
「渡したらええやないか!」と会話を聞いてたディレクターが怒鳴り始めた。
もうしょうがない。「ちょっと許可を取ってきますので」と曖昧なことをいって一度部屋を出た。
私との2ショット写真が入ってるはずの男性出演者さんたちは、みなさん「そんな困ることないよ、大丈夫だから渡しちゃっていいよ」と
言ってくださった。
彼氏にも電話をかけて、「知らないけど有名な人なんでしょ、そんな悪いことには使わないんじゃない」と言っていてた。
そっかー、まあそうだよね。
痛いのは私のお財布だけ。ならもうしょうがないか、と諦めて、部屋に戻った私はカメラからMicroSDカードを抜き、そのまま渡してしまった。
大容量のものはしばらく我慢して、帰りに安いSDカードを買いに行こう。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110720/221574/
しかも、彼女のメインの仕事場であるシュレッダーのある位置は冷房が直接当たる。
今日暑かったので、エアコンを28度で付けたらカーディガンを着てしまった。
カーディガンを着てしまったら、ムチムチの二の腕、細すぎない手首、ぽっこりお腹という幼児体型スペシャルセットが見られない。
何より、この仕事で最も重要と言われる上半身と下半身の間のベルトラインが隠れてしまい俺の業務に支障が出る。
最近、仕事中おパンツが見えているのに気付いたのか、ベルトライン付近のガードが固くなっている。
しかし、全く何やってんだ、頭隠して尻隠さず、胸元のガードが疎かになってるぞ。
「黒ブラ確認!よかった!」
法事じゃないんだぞ。
おパンツだけでは飽きられると思って早速ジョーカー使っちゃっうのか?
出すのが早過ぎるぞ。
入社していきなりジョーカー使ってしまなんていう視野の狭さが後々命取りになるんだぞ。
この季節、満開になった桜とともに、俺にはたまらなく嬉しい事がもう一つある。
今年も新人が入ってきた。
子供の頃に大好きで、もうとっくの昔に連載が終了したマンガ。大人になってふと本屋に立ち寄ると、そのスピンオフとか続編だとかが発行されていることに気がついた、そんな感じに似ている喜びだ。
何より、動きづらそうなス―ツで固めた彼女の目には、仕事への熱意があふれていた。
そんな様を見て、ベテラン社員のオバちゃんは俺をひやかした。「念願の秘書が出来ましたね(笑)」。
諸君に紹介しよう。俺の秘書。彼女は、蒼井そらを地味にしたような印象の女の子だ。
理系の常識にもれず口下手な蒼井そらは、会話の冒頭を必ず「あ」から始める。
俺「この関数の計算量はわかるよね?」「あ、まず、はじめのアルゴリズムのオーダーがlogNですから…」みたいに。
そして緊張すると、1オクターブ声が高くなる。
俺「うん。よく出来たね。ところでお昼ごはんどうする?」「あ⤴、今日はお弁当用意してきてないです。」
はじめの時はガチガチに緊張していたが(お互い)、近頃、肩の力が抜けてきたのか、笑顔が見られるようになった。
あかん。
俺の頭に警告ランプが灯る。beep音が鳴り響く。
参った。いい年してこんな気持ちになるなんて、思っても見なかった。
この歳まで仕事一筋で生きてきた俺。
だから、俺のディスプレイを覗きこんだ彼女の香水が昨日と違うことに気づいても、
(フ、俺にとって社員は目的達成のためのコマに過ぎない。会社の成長とユーザーの笑顔こそが、俺の全てだ。)と頭のなかで唱えてやり過ごし、
俺のコンビニ弁当に野菜が少ないのを見越した彼女が、手持ちの手作り弁当からトマトをひょいと寄越して「あ、私、実はトマト苦手なんです。母に食べろって言われてるのでしかたなく入れてるんです」と言ってニッコリ笑った時も、
「うん、それなら貰うよ。ありがとう」(全ての親はいつだって自分の子どもを心配しているものである。これは子孫繁栄のために全ての動物に見られる特徴である)などと念じ、
議論が白熱して夜遅くなって、車で送ろう、と言った時も、
「あ⤴、まだ終電ギリギリ間に合います。陸上部だったんで、足には自信があるんです、ダイジョブですよ」って固辞した時も、
(車を使うと地球温暖化を推し進める怖れがあるからな。賢明な判断じゃないか。だから俺が特別嫌われてるわけではない。嫌われているわけではない。嫌われているわけではない…)
などと呟いて事なきを得た。
でも歯車が致命的にズレて、万が一にも、彼女と交際して、最悪、結婚する、という事態になったら、目も当てられないことになる。
社員を招いて結婚パーティーを開かなくちゃならないし、取引先にも知れてしまうかもしれない。
悪いうわさが立つかもしれない。「あー、あそこの会社の社長、蒼井そら似の新人に手を出したんですってよー」。ぐうの音も出ない。
会議で司会進行役の社員が、「以上です。『パワハラ』さんはなにかご意見ありますか? アッ」などと、呼び名を間違ってしまうかもしれない。
それだけは避けたい。
だから駄目だ。手を出しちゃ駄目だ。
明日も彼女は俺のそばに来る。それは避けようのない事態だ(いや、無理言えば避けられるけども)。
土日を一緒に過ごすのはアウトか。
食事くらいはいいのか。でもそれで我慢できるのか。全てが未知の領域だ。真っ暗闇のなか目隠しをされて歩く。吹き上げてくる風を感じる。両脇は崖だ。
ああ。
こんな気持になったのは小学生以来かもしれない。
放課後の教室、誰もいなくなった教室に、隣の席に座っていた長い髪の女の子を呼び出して告白したとき以来だ。春の風が窓から入りこんで、彼女の髪が揺れる。ニッコリと微笑む。そして言う。『NO』。
俺はモテナイ。俺はモテナイ。かの事件以来、オイラーの公式以上にシンプルな事実は、俺の心の碑文に深く刻み込まれていた。wikipediaで調べたところによると、およそ1500年前に気の利いたインド人が、どんな数も割れない数『0』を生み出したそうだが、そんな彼も、1500年後にとある日本人(俺)がモテナイ、ってことには気が付かなかったと思う。同じくwikipediaで今調べたところによると『-1』のルートをとった数に『虚数』という意味が与えられたのはおよそ500年前だそうだが、俺は500年たってもモテナイ以上の意味を持つことはないだろう。
別に上手くないな。
…とにかく俺は、逃げた。
コミュニケーション能力を磨くとか、目の前の人間をちゃんと向き合う、といった人間として必要な努力に背中を向けたクズに成り下がった。
マフラーで結ばれた同学年の男女が公園のベンチで自販機のスープをすすっている時に、俺は、
ろくに暖房も効かない部室で、部費で買ってもらった貴重なコンピュータのモニタを、同志たちと肩を寄せあって睨みつけていた。
恋愛映画を見ている恋人が、映画が終わった後、ホテルで相手の服を脱がすその手順を考えている時に、俺は、
メモリの限られた計算機上で、いかに効率的に破綻なくプログラムを組み上げるかに没頭していた。
そうだ。誰に否定されても、変わらない事実がもう一つあった。
俺は、プログラミングが好きだ。
俺の心の碑文の裏には、それがきっと刻まれている。
仕事っつってもキーボード用意してofficeなら別にandroidでも遜色なくいけるだろうし
プッシュ通知と共有メニューのおかげでSNSはandroidのほうが大幅に有利だし
androidアプリとwinのフリーソフトがタメ張れるかというと、ことライトユースではアプリのほうが利便性高いし
タブレットはがっつりやるにはスペックもモニタサイズも足りないし、デジタイザついてても仕事で使うような3Dはおろか2Dデザイン、イラストレーションですら無理だし
私はAmazonで物を売っていた。
そう、残念なことに過去形で。
一方的に停止させられてしまったのだ。
Amazon.co.jpにより一時停止されています。]
正直なところ、理由はよくわからない。
メッセージの詳細を見ると
「以前当サイトにて
関連があると判断しました」
と書いてある。
警告をもらうようなことは、しているつもりがないし
本当に心当たりがなかったので
それはわかってるけど、理由がサッパリわからないことを伝える。
「申し訳ありません、それはこちらでもわかりません」
全く連絡手段を持たないらしい。
どんな企業だよとか心のなかでは思いつつ、
そこへの連絡先を聞くと
「公平性を保つため、メッセージでのやりとりのみとなってます」
末端オペレータをチクチクやっても問題は解決しないので
なにかマズイことがあるなら、改善しなければならない。
・勝手ながら一方的に判断して閉鎖したよ。
・残ってる注文の処理はそっちで勝手にやってね。
・FBA倉庫(Amazonに委託販売する時に使う倉庫)にある荷物は
・販売客からのクレーム処理のため、売上金はしばらく返さないよ
そんな内容だった。
その内容の下に、問い合わせ用のボタンが付いている。
早速、こんな内容で送ってみた。
「全く心当りがないので、
なにかマズイことがあるなら教えて欲しい。
ぜひ改善してストアの再開をしたい」
調査内容はセキュリティの問題上開かせません。
アカウント再開はできません。」
なん・・・だと?
こちらはアカウント(ストア)が再開しないと
飯の種がなくなるので、当然必死だ。
これを受けてamazonに返信してみた。
「ご回答、ありがとうございます。
どのような規定に触れたのか知らないことには、
二の轍を踏む可能性がございます。
今後の改善策として教えていただけませんでしょうか。
どうぞよろしくお願い申し上げます。」
正直、内心ムカつきながら書いてるけど
ここは我慢我慢。
で、返事が来た。
再開はできかねる旨、ご連絡申し上げます。
ご了承ください。」
正直なところ、かなり避けたい事態だった。
だが、このメールには続きがあって
要約するとこうだ。
・Amazon内で行われる活動をモニタし、調査する権利があるが義務ではない。
・Amazonが不適切だと思った行為に対して、あらゆる処置を行います。
(Amazon内での出品停止などにとどまらず、財産の差し押さえとかもやれるらしい)
・これらの規約違反について、Amazonは絶対的な裁量を保有します。
なんとか関係改善の糸口がつかめないかと三度目メールを送ってみた。
正直、自分でもしつこいとは思っているんだけど
これがないと収入が消えるのでどうしようもなくなる。
「申し訳ありませんが教えてください。
どういう意味なのでしょうか。
私個人に対して、なにか重大な規約違反があったのでしょうか。」
「アカウントも2度と作らせねーよ?」
と言われると、一体どんな恐ろしいことをしたのか不安になる。
今度の返信は早かった。
及びその関連アカウントについては、
総合的な判断より閉鎖の処置を行わせていただく場合がございます。
同様の処置を取らせていただく可能性がありますことをご理解ください。」
そもそも、関連アカウントって何?みたいな感じですが
試しに、隣にいた親戚の人に頼んで
新しいストアを作ってもらうことにした。
が。
理由は聞かないでください」
という内容の赤文字とともに、申請が途中で止まる。
ここはレンタルオフィススペース。
おそらく・・・と思ってダメ元でアカウントスペシャリストにメールを送ってみた。
アカウント停止を解除していただけないでしょうか。
何卒、ご検討ください」
一番最初のメールが帰ってきた。
一行だけ「重ねてのご案内となりますが」と付け加えられて。
次々とアカウント閉鎖に追い込まれているが
もちろん最初の一人以外は心当りがないに違いない。
先週、オフィスを逃げるように引き払った。
自分にとって唯一の救いは、
他のオフィス仲間も、なんとか立ち直って欲しいと本当に思う。
私はともかく周辺の人間だけでもなんとかならないかと思ったから。
だが。
何回か言葉のやりとりを交わした後
「どうにもなりませんね。
日本の伝統的な組織体系だと、だいたいPC購入の裁量権を持った人は40代後半か50代の部長、総務部長あたりである。
だいたいこのあたりの中間役職は、売上業績アップと、コストカットの数値を眺めるのが生きがいの職である。
大きなフロアに、島式の向かい合わせ席をいくつか作り、誕生席に役職が座るという、これまた日本の伝統的な職場配置で、
役職が使うPCはWindows XP、Office 2003、メモリは1GB、ハードディスクは120GBで1280x1024のモニタといったところである。
何年か前に、客先からOffice 2007のファイルが送られてきたが、さんざん大騒ぎした挙句、
ファイルコンバーターをインストールすれば読み書きできることを知ったらしい。不幸か幸いか、未だにOffice 2010以上で
作られたファイルが送られてきたことがないことから、客先も似たような現状なんだろう。
ちなみに客先の従業員PCはインターネットに繋がっておらず、閉じたイントラしかなく、XPにSP2こそ入っているようだが、
その後のサービスパックが一切当たっていないPCが殆どで、今年の1月に、いつPCのリプレースしますか?と聞いたら、来年まで予定はないそうな。
来年というのは年度なのか、文字通り2014年という意味なのかはわからないが、おそらく来年もリプレースの予定はないのだろう。
Windows 2000が現役で稼働している現場だし。
話が脱線してしまったが、部長はエロサイトを見るのが好きらしい。
この前、閉じても閉じてもポップアップウィンドウが表示されて、利用代金を支払えみたいな内容が表示されると困っていた。
「よくある架空請求の類だから無視しておいていいですよ。」と助言しておいたが、その後どうなったかは知らない。
俺氏「部長、Windows XPのサポートが今月4月8日に切れるんですけど」
部長「知ってるよ。でもまだ使えるよね?どこも厳しいんだ。使えるうちは買い換えるお金は無いよ。」
「変なサイトとか見てウィルスとかに感染しないように注意しなさい」
「「お前が言うか!」」と言いたいのグッとこらえて、まあ予想通りの答えが返ってきて安心した。
というわけで、これからもWindows XPを使い続けます!
MBAにしろMBPにしろ、あのスペックであの薄さ、ってのが偉いもんだけど、
これはもう慣れ、としか言いようがない。Macで慣れたらWindowsが使いづらくなるだろうし。
フリーソフトでWindowsみたくするものならいくつかあるけど。
Mavericksからは両方に表示(同時に表示、じゃなくて、カーソルとかを移動させると移動する、って感じだけど)出来るようにもなった。逆にキモいから使いづらいけど。
DockにApplicationフォルダでもおいておけばいい。
UNIX系と言えばそうだけどLinuxではないのであくまで「似てる」ってだけで実利は無いと思う。パッケージのインストール方法も違うし。
Linuxの中でだって違いは結構あるし、"実利"はあると思うけど。
てか、「似てる」っていみは、「Unix系」とかそういうレベルじゃなくて、単にすぐにBashとかが使えるかどうか、ってレベルの話だと思いますが。
ヤリコンと言えばいいのだろうか、セックス目的の合コンめいた会合に誘われた。断ってもよかったのだけど、そうこうしてる間に流されてその当日となってしまった。連れの男たちと一緒に、飲み屋の個室が会場だったのだが、その部屋と続いている学食のような広い食堂で腹ごしらえをすることになった。精力をつけなきゃな、と言いあって、俺は鶏肉のうどんを頼んだ。連れのうちに一人、痩せの暗そうな男がいて、(それは俺にもいえたことだが)こんな会には似つかわしくないので珍しく思った。
いよいよその部屋に入ると中は白っぽく、相手の女は三人ほどだがそこには居なくて、代わりにテレビモニタが並んでいて、それぞれに一人ひとりの顔が映っていた。ライブ映像っぽかったので、別の部屋に通されているのだろうと思った。さっき見かけた男は俺の隣に座るはずだったけど、怖じ気づいたのか逃げだしたらしく、空席だった。部屋にはいくつかのテレビカメラが設置されていて、そのとき初めて知ったのだが、これはテレビ番組の一部で、見知らぬ男女をセックスのためにひき逢わせるという企画だということだった。視聴者はやがてセックスすることになる男女の駆け引きを見て楽しむものらしい。それを聞いて俺は、知りあいにばれてしまっては困ると思って顔を俯けて隠すようにしたが、ちょうど何かの陰になっていたらしく顔はほとんど映っていなかった。結局それで気をそがれたのか、俺はセックスにこぎ着けることもなくその会を去ってしまった。他の男はそれぞれにうまくやっていた。
あとになって2chまとめブログに上がった記事に、あの番組に出演していた女たちはみな性病もちで、確信犯的に不特定多数の男たちとセックスしているのだということだった。その証拠のブログ記事や漫画がアップロードされていた。それを知って俺は恐ろしさと危機を逃れた安堵に震えてた。
なんかストーリーのある夢だったので。