はてなキーワード: 油性とは
エネマグラを買った。なぜならそれを肛門に入れて自慰行為をしたかったからである。
肛門に何か物を入れて自慰行為をする快感を覚えたのは中学の頃だったと記憶している。動機は忘れたが、私は勉強熱心であり好奇心旺盛であるので、その矛先が肛門に向かうのは必然であったと言えるかもしれない。
大変に気持ちよかった。やばいよこれは。私は学校では成績優秀で真面目で通っていたので、まさか夜な夜なアナニーをしているなどとはゆめゆめ誰も思うまい。
大人になり、それなりに異性と経験した。私は異性愛者であり、同性には全く感心がない。持ち前の強運によって23歳の初体験からは恋人が途切れることはなく、なんなら全くバレずに浮気さえ可能なほどのフォーチューンクッキーが舞い降り続けていたので、私はあの刺激的なアナニーのことをすっかり忘れていた。ごめんねマイアス。
そしていま、大人になりすぎた。一度ものすごいメンヘラちゃんと同棲してしまったことによって婚期を逃したし、結婚は向いていないことがわかった。もはやただのおっさんである。ちょっとハゲてきているし、メタボってきている。自宅におっさん臭が漂っているような気がしたのでお香を炊いている。
恋人はいるものの、なんやかんや理由をつけられて性交渉には至らない日々が続いた。当該恋人はものすごく年上である。交際するには年上がよろしいが、性交渉をするのは年下が望ましい。ロリコンなんですかこれは。犯罪に手を染めるつもりはないので、チャットアプリでJKと日常会話をすることで発散している。
フリーランスという名の自立したニート生活も悠々自適でありながらストレスが溜まる。上記のフラストレーションも加勢し、私は再びアナニーに手を染めた。ただいまマイアス。私の肛門はそこで待ってくれていた。健気な奴だ。
肛門に挿入するものはボールペン、油性マジック、ドライバーの手で持つ方、などである。快感への探求は留まるところを知らない。もっと太く、もっと長いものをと溺れていくのは必然。トングは気持ちよかったが、痛かった。そして私はエネマグラに手を出す。昨日のことである。アマゾンお急ぎ便だ。
私は勉強熱心であり好奇心旺盛であるので、振動付きのものにした。快感への探求は留まるところを知らない。振動したら気持ちいいんだろうなぁ。百聞は一見にしかず。これは人体実験だ。ユリイカ!
子供の頃の夢は冒険家であった。しかし、自我が芽生えると共に内気にインドアに根暗になっていった。父は「冒険家になるなら自分に厳しくしなさい」と言っていたが、まさか自らの肛門に探究心を燃やし、アマゾンお急ぎ便でエネマグラを2種類同時購入する息子に育っているとはゆめゆめ思うまい。
長い前置きであった。お急ぎ便が届いた。本日夕刻のことである。夕焼けはいつも通りに美しかったし、隣家からはいつも通り豚肉を炒める香りがした。
到着したエネマグラを前にわくわくと戦慄が同居した。ついに着ちゃったよ。俺はまっとうな人間であり続けることができるのだろうか。酒だ、酒を持ってこい。とりあえずウイスキーをあおった。正座した。
深呼吸をし、アナルもののAVをエックスビデオで鑑賞し、気持ちを落ち着かせる。開封する。崇高なるエネマグラの前ではウイスキーをいくらあおっても酔えない。それが自分へのプレゼントとは言え、プレゼントを開封しないのは自分とエネマグラに失礼なのでいい加減に開封する。「おーこれかー」とひとりごちる。
肛門に異物を挿入することは手練れだったので、迷うことなく挿入する。今日の昼間からずっと興奮状態であった。エネマグラは人類の英知とメーカー様の努力によってその形状が最適化されている。当然ながらボールペンより、ドライバーやトングよりもしっくりくる挿入感であった。
バイブを起動する。はじめのうちは「振動している、ちょっとやばい」くらいであった。だけど、どうしても声は出ちゃう。気持ちを落ち着かせるためにあんあん言いながらタバコを吸う。誤解なきように改めて申し上げると、私はちょっとハゲてきたおっさんです。あん♡
AVを見ても、射精したいという感じではなかったのが意外であった。出したいというよりも、溺れたいという感じ。わかるかな?
そう言えば、ドライオーガズムというのがあったぞ、とここで思い出す。あんあん言いながらグーグルで調べる。前立腺を刺激することにより、射精しなくても射精した以上の快感が得られるという黒魔術のようである。よし、やるか。あんっ♡
まずはリラックスするのが良いらしい。そして、挿入後数十分経ってから快感が押し寄せるらしい。私は布団に横になった。いつもは布団を押入れに仕舞うが、本日はお急ぎ便がいつ到着するかわからなかったので、布団を敷きっぱなしにしておいた。準備万端。
バイブは鳴り続けている。前立腺とやらが何なのかさっぱり検討がつかないが、バイブが明滅するかのように「ブルッ、ブルルッ、」と振動すると「いまきもちぃ」という瞬間がある。
けれど、イキそうにはない。まーたしかに気持ちいいけどさー。仰向けになってリラックス、バイブに集中する。その時なんかLINEが来たが、返信できないほどには気持ちよかった。
スマホでさらに調べると、亀頭を刺激するといいと書いてある。裏筋は射精を誘発してしまうので、表の亀頭を手で刺激するといいよぉ。先人は偉大だ。性の先駆者のおかげで今の私がある。
仰向けになって右手で亀頭を刺激する。右利きである。すると、なんかとても気持ちよくなってくる。肛門の中ではエレクトリックエネマグラがヴヴヴヴと言っている。息遣いが荒くなる。溺れていく。AVで気持ちよすぎて白目向いちゃってる女の人がたまに散見されるが、そんな感じ。視線を集中できない。射精はAVを直視して果てるが、これは違うぞ。
亀頭を刺激しているとイキたくなってきた。そんなに激しく刺激していたわけではない。ドライオーガズムは射精しないで快感を得ると書いてある。でも。
やばい。出そう。
いく、でるぅ。
果たして、何も出なかった。いつもと同じ射精した感覚はあったが、何も出ていない。え? 何これ。しかし、たしかにイッた感覚はある。なんやこれ???
とりあえずバイブを止めた。息が荒い。私はいつも抱きまくらを抱きしめて眠っているが、抱きまくらをきつく抱いたまま放心であった。通常の射精であれば賢者モードが訪れるし、射精したものが不快なのですぐに起き上がって処理するところが、本日の絶頂はそうではない。しばらく抱きまくらを抱きしめていた。このまま眠りたいとさえ思った。布団の上で、んー♡とひとりごち続けたおっさんがそこにいた。
これがドライオーガズムなのだろうか。ドライオーガズムは射精の何倍も気持ちいいと聞いていたが、何倍も気持ちいいかは不明だ。通常の射精の感覚であった。しかし、何も出ていない。そして賢者モードが来ない。これがメスイキなのかどうかもわからない。気持ちよかったのは確かだけれど。
射精した後のぐったりした感じは全くなかった。いつもは体力を消耗しきってもう何もやる気が起きないという感じだが、このドライオーガズムはそうではない。そして、射精していないにも関わらず満足している。今日はもう自慰行為はしないだろう。
不思議な感覚であった。もう一度同じようにドライオーガズムとやらを体験できるかどうかわからない。だけど、バイブ付きエネマグラは私のものだ。いま充電している。肛門がちょっとヒリヒリする。私は真面目でクールで通っているので、今、私の肛門がエネマグラなる異物によってヒリヒリしているとはゆめゆめ誰も思うまい。
まとめると、エネマグラはとてもよかったよぉ♡
ある?
「安くて書きやすい」というともうジェットストリームみたいな風潮あるけど、
ジェットストリーム嫌いじゃないんだけど、なにかとジェットストリームなのでほかのがあったらぜひ試したい。
個人的にはアクロボールがジェットストリームよりも書きやすかった。
ビクーニャは軽くていいんだけど、ダマができやすい印象。あと、5,6年前に試したビクーニャはなぜか買ってすぐにインク詰まりというか、書けなくなったのであまり良いイメージがない。
不良品だと思い二本目買ったらそれも、三番目もつまり。周りの知人のビクーニャも詰まっていたのでそういう製品と思ってるので今さら手を出しづらい。
言い逃れできないよう証拠を確保して、以前ツイッターで見かけた痴漢撃退法を試してみた
ツイッターでは油性ペンを奨励していたけど、あいにく所持していなかったので今回は口紅で代用
口紅でマーキングした際に一瞬中断したけど、またすぐ痴漢行為を再開したから呆れた
口紅のついた手で女の子を触る様子を駄目押しに撮影して、「この人痴漢です!」と痴漢の腕を掴んで声を上げたら、案の定男は冤罪だと騒ぎ出した
被害に遭っていた女の子はオロオロするし、周囲からは「本当に痴漢なのか」という目で見られたけど、こっちには動かぬ証拠がある
痴漢の手にマーキングしたことと動画があることを言ったら形勢逆転した
走行中の車両で逃げ場がなかったこともあり、男は観念したのか大人しくなって、次の停車駅で駅員さんに引き渡して終了
と、こんな風に実際に痴漢をはたらいていても冤罪を主張する男もいるから、痴漢を捕まえる際には言い逃れできないように証拠が必要だと思う
周囲を納得させないと被害者や痴漢を捕まえようとしている人間に疑いの目がいくし
往生際の悪い痴漢だと肖像権の侵害だの言い出す可能性があるけれど、別にネット上で拡散させるわけじゃないから違法ではないよ
痴漢冤罪が有名になってから便乗して被害者面する痴漢が増えたけど、こうすれば痴漢を撃退できるので、痴漢に悩んでる人がいたら試してほしいな
ラーメン屋でラーメン食ってた時、なんとなくカウンターに置いてあった英語のメニュー表を見ると、roasted park という文字列が目に入った。
すぐに(porkと間違えたんだな)とおもって、カウンターの奥にいる店主に教えてあげようと思った。
「え?、ああこれね、常連の大学生が書いてくれたんだよ。最近外国のお客も多いからねえ」
「ほら、ここ、ポークがパークになってますよ。このままじゃ公園が焼かれたことになる」
「…え?」
「いや、ここ、OがAになってるでしょ?」
「そうなの?」
どうにも会話がかみ合わない。
店主は
「間違ってるなら直してくれる?僕、外国語わからないんだよねえ」
と言って油性ペンを渡してきた。僕はAを塗りつぶし、その上段にOを書いて、
「ほら、これでパークがポークになったでしょ?」と確認を促す。
「そうなの?こんな風に上に書いてもわかるの?」と店主
(文字が塗りつぶして会ってその上段に文字があるんだから普通は訂正された跡だって分かるでしょ)とおもったんだが
それでも店主は目を細めながらメニュー表を見ていたので
「porkは豚っていう意味でparkは公園っていう意味なんです。一文字違うだけで全然意味が違うんですよ。」というと
「ふーん…わかんないや…これで外国の人は読めるの?」とずっとわからない様子だった。
後から考えてみると、店主は英語の「構造」を知らなかったのだった。(アルファベット自体も理解していない様子だったが)
アルファベットという文字をいくつかくみ合わせて単語を作り、単語をいくつか組み合わせて文を作るというところを知らなかったのだ。会話している限りでは、右から読むのか左から読むのかも分かっていなかった。
かみ合わなかった会話は、二人の、前提としている水準が全く違ったことに由来していた。
ガールズバーなんてほとんど行ったことなかったのでドキドキだった。
主に相手をしてくれた子はスリムではないかなくらいの若くて健康的な可愛い子だった。
食べるのが好きとのことでいろいろ美味しいものを教えてくれたり、それなりに楽しく談笑してた。
昼はパン屋でパンを売ってるとのことで、翌日朝からお店に出てるからぜひ来てくれとのことだった。
今酔っ払ってるから明日には忘れてるかもというと、手に油性ペンでその子の名前、店の名前とおすすめのパンを書いてくれた。
書く際、当然ちょっとしたスキンシップもあった。「電話番号も書いといてと」小声で冗談ぽくいったらそれは笑ってごまかされた。
その頃には少し客が増えてて、間をあけて座ってたおっさんがその子に「イチャつきすぎ」と怒ってた。
自分は近所のビジホに泊まってると言うと、その1階にあるコンビニチェーンのシュークリームがすごく美味しいから食べろ、私も今日買って帰るという話をした。
シュークリーム買いにきたらコンビニで会うかもね、とか話してるうちに、その子がそろそろ上がる時間とのことで会計をして先に店を出た。
コンビニでそのシュークリームを探すとラスト一個だった。今日はその子が買いたいかもと思って買わずにコンビニを出た。
その子が来るかなーとか思って、ちょっとだけコンビニのまえでケータイいじって待ってたけど、その子はすぐには来なかった。
で、ここからちょっとキモいけど、その子がほんとに来たらワンチャンあるかなーとか思って、向かいのマックでコーヒー飲んでちょっとだけ観察することにした。
コーヒー買って席につくとちょうどその子がコンビニに入っていくところが見えた。こちらには気づいてない。
でもやっぱ待ち伏せはキモいかなーと思ってしまい、ビビって声が掛けられなかった。その子はおそらくシュークリームを買ってホクホクで帰っていった。
キモいけど次の日の朝、その子の働くパン屋を見に行ってみた。キモいけどとても近所だったので。
爽やかな笑顔で接客しているのが見えた。こちらには気づいてない。
でもやっぱ次の日の朝会いに来るのはキモいかなーと思ってしまい。ビビって声が掛けられなかった。
※追記
自分も勘違いしやすい方なんでキモいとは思いますが、ポイントは下記なことかと思います。
・常連ぽい客に「イチャつきすぎ」と注意されるということは普段よりは親密な感じで接客していたということ?
・話していたコンビニ店舗に業後すぐに来たということは、そこで俺と鉢合わせてもOKまたはそれを期待していたのでは?
→NO。その客が嫉妬深くいつもそんなこと言ってるだけ。
→NO。俺と鉢合わせるのは死んでも嫌だけどシュークリームは買いたい。それだけ。鉢合わせたら無視して逃げるつもりだった。
→脈なくても教える。ガールズバーでバイトする真の目的はパン屋に客を呼び込むためであり、そのためには手段を選ばない。
ということでしょうか。
※リプ
→ですかねー。めったにそういうお店いかないんで耐性なくすぐに勘違いしてしまいます。
そうだね、キモいね。
キモいってかこわい
→おおー。自分も勘違いかもながらそうかなーと思いつつ、経験値低くて判断できなかったです。
「いちゃつきすぎ」って別の客が怒ったのはそこがガールズバーだからじゃない?
→冷静!風営法に引っかかるんですか、知らなかったです。
頭が緩いのもその通りかも知れません。オープンにすることのリスクがわかってないというか、人間みんな友だちみたいな。
全部ご指摘通りなんじゃないかという気がしてきました悲しい。
今、入所後に使う私物に貼る名札シール作ってる所なんだけど、涙が止まらず明日に響きそうなので吐き出しておく。
今週の水曜日、同居してた要介護3のばあちゃんがグループホームに入所する事になった。足が悪く半分寝たきりで、認知症も進んできたばあちゃんを俺と父親で1年くらい騙し騙し介護してきたんだけど、入所の順番待ちをしていたグループホームから先週「急遽空きができたんですが、入所されますか」と連絡が来たのだ。先方からは以前、申し訳ないが空きができるにはまだ半年以上かかると思う、と言われていたので寝耳に水だったが、予期せず、介護生活からの解放と70年以上実家に住んでたばーちゃんとの別れがやってきてしまった。いつか来るとは思ってたけど、もっと先だとばかり思っていたので、まったく心の準備ができていなかった。ことの決定権は父親と叔母(父の姉)にあった。毎日主に世話をしているのはお前だからと、俺の意思も訊いてくれたが、断る理由が「寂しい」くらいしかなかったし、この機を逃したら次はいつ順番が回ってくるか分からないのもあって「仕方ないことだし、親父と叔母ちゃんの判断に従うよ」と返答した。
正直、慣れない介護はきつかった。毎朝早めに起きてばあちゃんの部屋へ行き、着替えを手伝い、ポータブルトイレの中身を処理し、車椅子で洗面所と仏壇に連れて行って、朝飯を食わせてデイサービスに行く準備を整えながら自分の出勤の支度もする。仕事が終わって帰宅したら晩飯を食わせて、洗面所と仏壇に連れて行って、ベッドに寝かせて布団をかけてやり消灯。この基本の流れに加え、ばあちゃんが破り散らかしたトイレットペーパーの片付けというインタラプトも高確率で発生する。紙を破るのはやめてくれと言っても認知症なので1分せず忘れる。まあきつい。性格が穏やかな方なのが唯一の救いだった。自力で歩けないから徘徊とかも無いし。もっと大変な家もあるだろうなーとか考えながらも、いつまでこんな生活が続くのかなとか溜息ついちゃうくらいには参っていた。
ばあちゃんは俺が小さい頃、共働きで家にいない両親の代わりにじいちゃんと2人で俺の面倒を見てくれた。昔から足が悪かったが、なんとか杖を突いて歩いてバスに乗り、俺を散髪に連れて行ってくれたり、デパートでガンプラ買ってくれたりした。夏休みや冬休みになると、高速バスに乗って都会に住んでるいとこをばあちゃんと2人で迎えに行ったりもした。両親と仲が悪かったわけじゃないが、俺は完全におばあちゃん子だった。実際ばあちゃんも溺愛してたと思う。いい年こいて結婚できてない俺を、お前みたいにいい子が結婚できないわけがないから、早く嫁さん見つけろと何度も言ってくれた。どうも俺いい子じゃないみたいだぜ。すまんな。
元々ばあちゃんの面倒を見ていた母親が亡くなった時、還暦越えた頑固親父とろくでなし息子だけで祖母の世話をするなど土台無理な話だ、さっさと施設を探した方がいいというのが親戚一同の総意だった。そらそうなるわな普通。ばあちゃんは状況がイマイチよく分からない顔をして小さくなっていたが、それを見たら単純に不憫に思えたし、できもしないくせに母親の代わりを務めないといけないと思ったんだろうな、「いずれは施設の世話になるとしても、可能な限り俺らで面倒見たい」とか皆の前で言ってしまった。その場には介護の仕事してる親戚もいたので「うわっコイツ現実見えてねえ」と思った事だろう。今の俺も当時の俺に対してそう思ってる。介護は素人がフワフワした気持ちで続けられるもんじゃない。事実、今回の報せが来たときはちょっとホッとしたからな。俺がもっと要領よく、マッチョに立ち回れていたなら、「もうしばらく頑張ってみます」というルートに進めたかもしれない。父親と叔母が入所を即断したのは、実の親の介護を未婚の孫にさせていて、あまつさえそれで消耗させてる事に対する罪悪感もあっただろう。自分が情けないと思った。あんなに可愛がってくれたばあちゃんなのに、もう助けてやれないんだと。
入所が決まったという話を叔母がしたとき、ばあちゃんは分かったような分かってないような、少し神妙な顔をしていた。いずれにせよ認知症のせいですぐ忘れてしまうのだが、重大過ぎる事だけは辛うじて記憶できていた(母親が亡くなった事だけは忘れなかった)ので、もしかしたらちゃんと覚えているのかもしれない。ただ今朝もやっぱりトイレットペーパーを破り散らかした。出勤前にスーツに紙屑が付かないように掃除するのは完全な遅刻フラグだったが、ギリギリ大丈夫だった。支度を整え、いつものように庭が見える窓のそばまで連れていき、デイサービスの車が来るのを待つ。毎日繰り返したこの一連のシーケンスも明日の朝で終わりなんだな、なんだかんだで寂しいよなあ、ばあちゃん分かってるか、分かんねえよな、なんて思いながら庭を見たら、土日の暖かさで一気に咲き始めたツツジが見えた。ばあちゃんもそれを見て「ああ、綺麗なツツジだ。ようけ咲いとるわ」と感慨深げに言った後「もうこれで思い残すことはないわ」って言ったんだ。
おいおいおい、やっぱり分かってんじゃねえかばあちゃん、いや実は分かってないかもしれないけど、わざわざそんな事言うってことはそうなんだよな。もうここに帰って来れないってちゃんと分かってるんだよな。朝も夜も分からなくても、飯を食ったのを忘れても、紙を破り散らかすと俺が怒るってことをすぐ忘れても、本当に大事なことだけは覚えてるんだ。なんだよそれ。ずるいだろう。多分本人にはもう状況が分からないから、というのが介護を断念するに至った主因だったんだ。それが分かってるって分かったら、やっぱりまだ家で面倒見ますって言いたくなるに決まってるだろ。もう遅いよ。手続き済んじゃったよ。肌着にも靴下にもタオルにも全部油性ペンででっかく名前書いちゃったよ。もうどうしようもねえよ。明日が最後の我が家だぜ。ばあちゃん。分かってるのかよ。
今日は仕事帰りにラベルシール買ってきて、できる限り可愛い感じの名札シールを作った。施設の職員さんが見たら「なんや妙に凝っとるな」と言うこと請け合いなやつが刷り上がった。いらすとやはやっぱり神サイトだ。でも、もうこの家に生きて戻ってくることがないだろうばあちゃんの名前を綺麗にデコるのは、言い方は悪いが位牌を書いているような気分だった。と言ってもばあちゃんの体調自体はそんなに悪くなく、決して今生の別れでもないし、なんならグループホームは家から1kmしか離れてないような地元オブ地元だ。バカみたいに目を真っ赤にしてこれを書いてる自分を滑稽だと思うけど、それでも明日をもってこの家でのばあちゃんとの思い出は最後になるんだと思うと、俺の中のばあちゃん子スピリッツがどうしようもなく目頭を熱くさせる。困ったもんだ。結局書いてるうちにどんどん涙が出てきて全く目論見違いになったわけだが、こんな思いを打ち明ける相手もいない寂しいオッサンの独り言だと思って、この場所を使うのを許してやってくれ。多分いないと思うけどもし最後まで読んでくれた人がいたらありがとう。
出勤してはてな見たら思った以上に反響あってビビった。泣いちゃうだろ。職場やぞ。花粉症シーズンで助かったわ。今朝は最後のデイサービス送迎だったので、雨の中ひとりセンチな気分で見送ってたら遅刻しかけた(多分職員さんも「なんやコイツ」って思ったと思う)。冷静になってから読んでみると“叔母(父の姉)”とか意味わからんこと書いてるな。面白いからそのままにしとこう。トラバもブコメもありがとうございます。今読むともっと泣いちゃって仕事にならなそうなので我慢する。読んでくれた人本当にありがとう。
受験にことごとく落ちている なんとなくそんな気はしていたけど、受験番号をいれたりして合否をネットで確認するくだりがそろそろ怖くなってきて、毎回動悸がすごいんだ
勉強はしていた していたけど早い時期から頑張れていたわけではなかった やろうとして、自習室にいって、何も頭に入ってこなくて、帰った 朝から夜まで本当に集中できたのなんか冬からだ 明らかに足りなかった わかっていた
指定校の人たちが羨ましいと思うけど、彼らは定期テスト毎に努力をして、いい成績を取ってたからそりゃ報われるべきだよなぁと、当然のことだと思った だって一年の頃からずっと彼らはがんばってたんだ
まあまあいい高校に行って、だからまあまあいい大学にいけると思った アホだから 甘いから そして彼らに加え、一般受験に成功した人たちまでインスタグラムに復帰した
あぁ、そうだよね みんなきっと私より何倍もがんばってたよね
それなのに人気のあるところばっかり受けるからこうだ、こんなザマだ
そんな私も早い段階から塾に通ってた そのお金と あと沢山の受験料…今のところ全部落ちているのに それらのお金が申し訳なかった ママパパごめん。本当に
こんなクズな受験生をいつも優先してくれていた 試験の時のお昼も毎回手作りのお弁当を持たせてくれた 模試の時は何も感じていなかったその優しさも、落ちまくっているいまでは、アルミのおにぎりに油性ペンで描かれたかわいい顔をみるのがつらくてつらくて仕方なかった こんなにつらいんならコンビニで買えばよかった
ほんとはこんな落ちるやつのために早起きしてお弁当なんか作らなくていいよ とか、色々謝りたかったけど、そんなのたぶん言いながら泣くなーと思って、それこそ両親にとってもつらいことだと思ったから、泣かなそうな自信がついたら色々言うんだ
全部私が悪い ちゃんと、もっと勉強しなくてはいけなかった そのときからわかってたはずのこんなかんじの現実は、実際こうして向き合うと本当に苦しい
私は好きなアイドルが一人いて、今までにも何人かいたが、改めて考えてみると彼らはみんな真っ直ぐな努力家だった あ〜〜自分と反対の人を好きになるんだなという気づき
そして最近はそんな推しをみるのまでつらい 正しくがんばってる人を見るのが辛かった 真っ当に生きたいと思った
ほんとは消えて無くなりたかったけど、そうなったときにいちばんつらくなるのは両親で、周りからも腫れ物に触れるみたいに扱われて、娘の自殺という大きな重荷を彼等に背負わせるのって今以上にヤバイと思って まずお金を返したかった 私にかけてくれた、無駄になってしまったお金を そのためにちゃんといいとこに就きたいと思ったけど こんな大学じゃそんなんむりで
親が大学名を聞かれた時に 気まずそうな顔で その名前をいうのを想像するのが耐えられなかった
私もだ バイトとかはじめて、バイト仲間に聞かれるんだ どこ大学?そしてあ〜〜そうなんだ、、みたいな感じで ちょっと内心バカにされるんだ 絶対やだ絶対やだ
浪人できないから、仮面浪人しようと思ったけど 私はできるのか こんな私に
でこんな書いたけどまだ試験が残っている アホみたいな倍率の だからこんなことしてないでまだやらなきゃいけない でもつらすぎて しかも誰にもいえないから書いた ごめん ごめん
http://www.zebra.co.jp/zebra/marker4.html
誤って書いてしまったものを落としたい。そのようなお問合わせを日頃いただくことがございます。
当社の基本概念といたしましては“落ちない”“消えない”ことを前提にしておりますので、簡単に落とすことは難しいのが現状です。
表があり判りやすいです。
http://onouenoboru.com/archives/748
用意する物:
中性洗剤(台所用でも可)・白い綿タオル2枚(1枚は予備)
①
②
タオルは少しずつずらして、常にキレイな部分にシミを移しましょう。
③
※
ゲルインクは、油性と水性の両方の良いとこ取りなので、両方の落ちにくさも持っています。
なので、ご家庭で完全に落とし切るのは難しいでしょう。
さらに、ご家庭で自己処理する事によって、クリーニング屋に持って行った時には、もっと落ちにくくなってしまう可能性すら有ります。
http://curininngu.hateblo.jp/entry/20160826/1472173882
2016-08-26
hatenaの人
いろいろ試す前に
ですって。
それだけならなんてことの無い見慣れた景色であったけれど、後ろからはや歩きで女性に近づく男性に気づいた。
70歳前後に見えるその男性は、改札へと向かう上り階段に差し掛かった女性を右から追い抜くなり、サッと手に持ったプラカード(ダンボールにコピー用紙を貼っ付けた様な簡素なもの)を女性の前でしばし揺すり(右手にプラカードを持ち、左脇腹横で振るような感じ、男性は女性の方を向かず階段を歩き続けていた)、その後は何事もなかったように階段を登り終え、改札から出て行った。
プラカードには「歩きスマホ危険!不快!」の様な文言が油性ペンで書かれていた。
男性は声を出すわけでもなく、静かにメッセージを女性に投げかけて、特にトラブルもなく去っていった。
一方、プラカードを掲示された側の女性は歩きスマホに夢中になるあまり、その男性の行為に全く気付いていない様子で階段を登り終え、そのままスマホを見ながら器用に改札を抜けていった。よく見るとイヤホンもつけている。
男性のプラカードの見せ方があまりにも慎ましかったからかも知れないが、本当に気付いていない様子に見えた。
駅のホームや横断歩道で歩きスマホをする人も珍しくなくなり、自転車に乗りながらスマホをいじっている人もいて、ながらスマホが当たり前になりつつある昨今。
一方で歩きスマホにわざとぶつかるような過激派がニュースになったりもしている。
この男性の行為が先鋭化していかない事を望むとともに、スマホを使う私もマナーや常識を改めて意識する必要があるように感じた出来事となった。
主にtwitterを広告媒体に使用し若者をターゲットとしているマホロバビューティーさん。
調べてみると、商売っ気のない普通のアカウントの若い子たちがこぞって無料体験のクチコミをしています。
これはサクラっぽくなさそう……
なんて、twitterで見かけて気になってる人はいっぱいいると思います。
「これから行ってみようかな?」
と、行きたいけど心配……という方への参考になればと思いレポさせていただきます。
私は計2回、施術をしてもらいました。
~1回目~
私が無料体験に問い合わせた時は、関東圏に住んでる20代女性が対象で、東京以外に住んでる方は通学・通勤で都内に来ていることが条件でした。
日程を決めたらキャンセルをしないことをすごく念押しされる。
たぶん若い子が多いから、簡単にキャンセルしちゃう子も多いのかなぁという印象。
私は渋谷店に伺いました。
雑居ビルの中にありすごく小さいお店ですが、茶色が基調の落ち着く空間。
仕切りとカーテンがあるリクライニングソファに案内され、用紙に個人情報や肌の悩みなどを書いて、その後ベッドに案内されて施術開始。
クレンジング、洗顔、角栓取り、むくみ取りなど、ひとつひとつ丁寧にやっていただきました。
仕上がりは文句なし!
毛穴も綺麗になり、ワントーンあがって、お肌が綺麗になったなという印象。
施術後はリクライニングソファに戻り、今回のクチコミをツイッターに投稿。
満足のいく仕上がりだったのでそのままの気持ちを率直に。
みなさんが見てるクチコミがこれですね。
そして次のセールスがありました。
内容は、もう一つの美顔器などを使用する一回8,000円のコースを2,000円で体験できるというもの。
今回の施術が満足いくものだったので、2,000円ならもう一度試してもいいかな、という気持ちでお願いすることに。
前金で2,000円お支払いし、日程変更は可能だが直前・当日のキャンセルは正規の価格のキャンセル料になりますという旨に同意し、次の日程を決めました。
~2回目~
前回は個室ベッドでの施術でしたが、今回はリクライニングソファでそのまま施術。
カーテンがあるので個室じゃないことはあんまり気にならないですが、前回の無料施術の方が豪華だったのかぁというなんともいえない気持ちに。
クレンジング、洗顔、美容液など、使用するコスメを詳細に説明されながらの施術。
あ、これはコスメ購入させられる流れだな、と思いながら聞いてました。
どうでもいいんですが、クレンジングの説明のときに油性マジックを綺麗に溶かして消して
「これだけ強く油を溶かす力があるけど、口にいれても大丈夫なくらいお肌には優しいんですよ」
みたいな説明をされたんだけど、その説明はなんか違う気がした。
とろろって美味しく食べれるけど肌についたら痒いし。
さて、クレンジング、洗顔、美容液を丁寧にやっていただき、ブラックライトが入った機械でお肌の汚れ具合をチェック。
かなり汚くてショックを受ける。
前回よりもがっつり説明されながらの施術で、使用しているコスメ、器具がいかに素晴らしいかという点を強調されました。
でも今回ももちろんわりと納得のいく仕上がり。
言ってることは嘘じゃないと思う。
そして施術後。
「簡単なアンケートを取らせてください、ちょっと聞くだけなので警戒しなくて大丈夫ですよ~」
といったノリで色々質問されました。
なら最初から「最後にすみませんがコースのご案内をさせてください~」って感じで来てくれればちゃんと聞くのに。
こんなに安く体験させてもらってるんだから、コース契約させないと赤字でしょ。それくらいわかるよ。
聞くだけだから警戒しないで大丈夫っていう言葉は逆効果に感じました。
セールス内容について
・エステしに来るのは月1回のみ
・期間は半年間(6ヶ月)
・価格は40万弱
月1しかこなくていいっていうのはメリットになる人もいるだろうけど、要はコスメと美顔器を買わせて家で各自にやらせるってことなんですね。
なにがそんなにかかるの?って確認すると、コスメの価格がめっちゃ高い。
化粧水とか乳液とかクレンジングとかが1本8千~1万円ちょっと。
それに美顔器(値段忘れた、10万だったかな)とナノクリーム35,000円がプラス。
コスメを必要最低限のものだけに減らして合計額を減らすプランもあるけど、まあ一番高いプランを勧められます。
ちなみに、ナノクリームをデパートとかで買うと10万くらいするって言われたけどどうなん?そんな高い?
まずコスメの成分とか調べたいし、コスメのメーカーも聞いたことないとこだったから調べたかったし。
ちょっと即決できないです、と伝えると、めちゃめちゃ食い下がってくる。
即決できない理由をきかれ、まあ値段的に普通即決できないですよね、一度考えたいです。と答えるも、「でも~」みたいな感じでめちゃめちゃ食い下がってくる。
ここですごい時間使って予定時間過ぎちゃったからもっときっぱり言えばよかったかな~でも結構きっぱり言ったんだけど。
「エステにしかお金使わないんだったら全然払える額ですけど、この年になるとそれ以外にもいろんな支払いがあって、色々考えなきゃいけないんですよ。結婚式資金の貯金を使い込むわけにもいかないじゃないですか」
とちょっと強く言い返したら、その後の態度がすごくそっけなくなりました。
こいつは契約しないわと諦めたんだと思うんだけど、その態度にこっちもげんなり。
前回の担当の方はメイクして帰られますか?と質問していただいたときに、アイロンやドライヤー使用されますか?と聞いてくれたんだけど、今回はアイロンもドライヤーも渡されずメイク終わったら呼んでください。と言われ、別の方を呼び出してドライヤー貸してもらいました。
前回はエレベーター前までお見送りしてくれたけど、今回はドア前まで。
私がエレベーター乗る前に引っ込む始末。
あまりに態度があからさますぎて、あんまりいい気分しないまま帰宅しました。
今回の担当者さんのセールスが下手だったってだけかもしれないけどね!
コスメの使い心地は実際悪くなかったんだけど、使い続けたわけじゃないから肌に合ってるかどうかなんてわからないし、そんな大金はたいて知らないメーカーのコスメ買うくらいなら私はSK-Ⅱを買いたい。
トラバやブコメをいただいたので、勝手ながら浮世絵を勧めてみる。
変な話だが、鑑賞と制作だったら、制作から入ったほうが鑑賞も楽しくなるように思う。
例えば、葛飾北斎の富嶽三十六景の、有名なところで赤富士と言われる夜明けに朝日で赤く染まった富士山、凱風快晴。
あれを見て、思うのだ。
それは、制作を齧ってみるとひしひしと感じとれること。
知っての通り、オリジナルの浮世絵には原画というものが残っていない。
それを版元、つまり出版社の企画担当に渡して、それを板木屋、彫師という職人に渡り、板に張り付けられてしまう。
板に貼りついた絵ごと、彫ってしまうので、原画は木屑と共にこの世から消えてしまってるわけ。
絵師というか、画工っていうイラストレータの地位というのはそれほど高くなくて、彫師が勝手にアレンジすることだってある。
そもそも、芸術家として心から沸き起こるものを表現するんじゃなくて、売れるものを描くのが至上命題。
彫り終わると、それがすなわち線画のコピーが出来るわけで、そこから「ここを赤、ここを青」って具合で、絵師の指示が入る。
具体的な色を塗るとかでなく、文字で書き入れる程度。
そんで、また色の版が出来上がって、今度は摺り師と呼ばれる職人の手に渡る。
そして、絵師立ち合いで、色合わせを行って、微調整されたら出版、という流れ。
で、その手の浮世絵の解説書なんてのだと、初摺りは手がかかってるけど、そのあとの後摺りは手抜きで改変されてるとかって書いてあり、実際初期ロットと後期ロットは色が違うってんだけど、いざ制作してみるとそれだけじゃないように思う。
明らかに自己主張がある。
摺り師の「俺上手いだろ?真似できないだろ?」
っていう自己主張をビンビン感じる。
いざ木版画を始めてみると、100人中99人はそれを目指す、ある種の技術、方向性というのがあって、それが超絶レベルで、過剰なまでにそれに拘ってるのがよくわかる。
彫師と摺り師の自己主張だけじゃない。
時代の流行、ある意味で街の声さえも作品に取り込まれてるのが、ありありとわかる。
彫師のエゴを、摺師のエゴを、江戸の流行りを、それを引き算してやる。
北斎という人はいい歳して「自分が一番!」と天狗になったり、「バカにされるのは嫌だ!」忙しくぐるぐる同じところを回っていて、とてもかわいい。
少なくとも、自分にはそう感じられる。
ちょっと大胆すぎる実験的な試みも、「褒められたい!」という意識が見え隠れする。
それを差っ引いてあげて、初めて、あの絵の本当のコンセプトが見えてくる。
あるいは、摺師、彫師、版元、江戸の空気と北斎とのジャズセッションがあの作品だったとしたら、今度は自分と北斎のセッションが出来る。
なんて楽しいことだろう。
技術が追い付いたら、いつかそれをやりたい。
前置きが長くなってしまったが、そろそろどうやって浮世絵制作を学ぶか書いてみる。
いざ木版画を学ぼうとしても、浮世絵方式の木版画を教える教室はほとんどない。
なにをもって浮世絵方式というのか難しいけれども、木版画においてかつてスタンダードだった、世界で最も優れてた技術体系と断言できる。
その答えはわからない。
俺も知りたい。
で、そもそもその技術を継承した人というのが少なく、浮世絵の職人がやってる版画教室、あるいはその流れを汲むとする版画家の版画教室は知りうる限りで以下の通り。
現役彫師が教える版画教室。
当然ながら彫りに詳しい。
第七回 朝香伝統木版画教室作品展 2017年6月26日~7月2日
摺師が教える版画教室。京都だが、関西を中心に出張講座や通信講座もやっている。
五所菊雄という版画家で、摺師の内川又四郎氏(ポールジャクレーの作品を摺ってた人)から学んでる。
NHK文化センター 川越教室・木版画講座・作品展 2017年8月21日~8月27日
入学すれば学べるんじゃないかなと思うけども、ちょっとハードルが高すぎる。
野田哲也の師にあたる小野忠重の著書は浮世絵の技法を知るうえでお勧め。
いったん情報収集を始めると、先に沈んだ先輩とつながれるので、芋づる式にオタと出会える。
有名なところだと、独学で浮世絵制作者に転身して、大学や企業との共同研究までしてた元ジャズマン(最近亡くなられた)。
職もビザもなく、浮世絵への情熱だけで日本にきて、浮世絵で飯食って浮世絵で家建てて浮世絵で子供育てたカナダ人。
そのへんは浮世絵バカ一代の二代巨頭で、ほかにもごろごろ、まあいるわいるわ。
みんな平気で仕事を捨て、家族を捨て、学歴を捨て、浮世絵制作沼へ沈んでいく。
自分なんか、趣味の範囲で、まだ片足だけだが、いつか完全に沈みそうな気がして怖い。
コピー機がある今だとありがたみがないが、同じものが何回もつくれるというのは、楽しい。
いまだって、コンビニでカラープリントが80円ってのに、当時はかけそば一杯の値段だったっていうから、江戸時代の印刷技術スゲーって思う。
小学校でやるようなローラーで油性インクを塗る油性木版と違って、水性の絵具で摺りあげるのだが、特徴をいくつか。
まるで、フォトショでみたいにね。
うん、フォトショみたいにね。
赤の上に青を重ねると紫になる。フォトショでレイヤーを乗算モードにしたのと同じ。
前段のほうで書いた、誰しもが目指す技術というのは、きれいなベタ、滑らかなグラデーション、計算されつくした重なり、つまり、フォトショやイラレ。
そういうことなら、原画だって、フォトショやイラレでつくったほうが、出来上がりイメージはしやすいだろう。
今日はここまで。
本格的に、道具の用意、構図の学び方等々の話に入れずに力尽きてしまった。
とある事情で毎日1本筋肉注射を打っている。全部で60本弱で、まだ半分以上残ってる。
注射は自分でも打つことができる。初回は生理食塩水を使って看護師さんが丁寧に指導してくれた。でも自分だと打てる場所が限られていて、一度打った場所は腫れ上がって繰り返し打つのが難しくなる。「打つところがなくなったらクリニックに来てくださいね♪」というお言葉に甘えて、最近は多少の手技料を払って病院で打ってもらったりもする。
油性の筋肉注射の痛みって、分かってもらえるだろうか。自分はこれまで健康そのもので採血と予防接種以外で注射針を刺されることなんて皆無だったので、今回初めて苦しんでいる。打つときはそうでもないけど、後からどんどん周りが腫れて痛みが出てくる。腕に打ったらその後2日くらいは腕が上がらないほど痛い。酷いときは着替えをするのもつらいほど。
勿論実際には生活できないほどの痛みではない。必要があれば買い物もするし、料理もする(痛いことは痛い)。今は仕事してないけど、仕事があればとりあえず行ってデスクワークくらいはできるだろう。でも、今は暇なので痛みのことばかり考えてしまう。「今日は比較的うまく打てた」「明日はどこに打とうか」「昨日打ったところはまだ痛い」1本1本注射を打ち、痛みを消化することでギリギリ前に進むことができる。
痛みだけが私の達成感になっている。
あと一ヶ月ちょっと、すべてを打ち終わった後に私は何を考えているのだろう。