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2023-07-17

君たちはどう生きるか」何がつまらないのかわからない

ストーリーがとっ散らかってるけど破綻してないという意味ではラピュタ原作ナウシカもののけ姫に近いと思うけど

千と千尋よりよっぽど終盤カタルシスあったけど

まあそれら全盛期の作品に比べて老いエネルギーが減衰しているのは確かだがそれはまた別の魅力にもなっていて

ハウルポニョの百倍は面白かったけど

風立ちぬほどの退屈は微塵も感じなかったけど

共感やす主人公じゃないから入り込めないのか?

非合理に大した理由なく自分の頭を石で傷つけてしまうことにむしろ共感してしまうのは

俺が捻くれた子供だったからなのか?

何がわからないのかわからない、何がつまらないのかわからない

なぜ俺にだけこんなに深く刺さってお前らには刺さらないのか

まあこれから肯定的評価は増えてくると思うけど

からなかった勢の否定的な書き散らしを見てもない連中が真に受けてるのが何よりムカつく

君たちはどう作るか

宮崎駿の最新作『君たちはどう生きるか』を見てきたんで、ある程度ネタバレありで感想書きなぐっておこう。

ネタバレありだからね。

正直、観る前に想像してたより悪くなかった。

テンポも悪くないし、人間関係に緊張感もある。

作画が徹底的に心象風景に寄っているのも、職人芸の趣があった。

火災とか草原の描き方なんて、ゴッホともセザンヌともなんだか判らんけどとにかく印象派的に歪みまくっていて、主人公の高熱に魘された夢のような心が伝わってくる。

田舎の家も、当初は主人公の内心の萎縮ぶりを示すかのように何もかも巨大で、玄関なんてどこの古刹の大伽藍かと見紛う巨大さであり、今に残ってたら家ごと国宝になりそうだ。

もちろん、本物はせいぜい田舎豪農レベルなのだろう。

心象風景として東大寺大仏殿並の巨大建築に見えているだけである

敢えて心象風景とわかるように表現している事で、主人公が実際には父の後妻を嫌っていない事も想像がついた。

なぜならすんごく清潔感のある優し気な美女として描かれているかである。嫌っているなら心象風景でそうはならない。

初対面から一目ぼれレベル主人公は慕っていたのだろう。

でまあ、作品は途中から塔の中パートと、塔の外パートという二輪構成で進んでいくのだが、

まあ、なんだ、ここから批判が多くなる。

まず塔の中パートだが、なんというか、とにかく意味があり過ぎる。

これは褒めてない。

宮崎駿もののけ姫辺りから、やたらと意味のあるものを描こうとするようになってしまってるように思える。

1シーン毎に意味があり、多分本人に質問すれば「このシーンはこういう意味がある」と全部答えてくるだろう。

まり寓話的で哲学的記号的で、イソップ童話とか不思議の国のアリスとか、そういう感じの、「意味の塊」として作品を作ってしまっているのが塔の中パートだ。

ハウルとか千と千尋とかでも顕著だったけど。

これの何が悪いって、妄想が爆発してないのである

ムスカラピュタの雷をぶっぱなしたシーンに意味なんてないだろ。王蟲がペジテのドーム食い破ったのも意味なんてないだろ。

あいう爆発するほど格好いいシーンに意味なんてないのだ。

「どうやお前らこんな凄えの見た事ないだろ。俺も見た事ないから作ってやったぞ。見て驚け。」

という作り手の妄想の大爆発なのだ

妄想を爆発させるためにそこには当然無理がある。歪みがある。そのシーンを効果的に描くために、他のシーンで入念に爆発物を積んでいる。

その無理、その歪みが、ある人には滑り、ある人には刺さるのだ。

本人が見せたいのは爆発の部分だが、関係なく歪んだ部分が受けたりする。それが創作快感である

ところが、この作品含めて後期宮崎はその「見た事ないだろ」をやらない。庵野もだけど。

なぜなら、名前が売れて裁量が大きくなった事で、作りたいものを作れるようになったからだ。作りたいものは作ってしまい、もはや「こんなの見た事ないだろ」が無い。

庵野はその無理のなさを、その歪みの無さを、オタク知識で埋めてシン・ウルトラマンやシン・仮面ライダーを作った。

そこにはTVエヴァのような溜めに溜めた便秘解放のような妄想の爆発は無く、無い物を何とか絞り出した感のある細長いウンコしかない。

一方、宮崎駿はそれを哲学記号で埋めてこの作品の塔の中パートを作ったのだ。これは最早宮崎駿のバランス感覚のみで構成された世界から、やたらとデジャヴがある。

もののけ姫と変わらずに「鎮まりたまえ~鎮まりたまえ~」とやってるし、千と千尋と変わらずに仕事やらされたり禁忌に触れて怒られたりしている。

でてくるのもやたら思わせぶりな妖怪連中である。思わせぶりなだけで、記号であるために特に伏線とかない。どういう存在説明されてフェードアウトする。

エンタメに徹するなら、塔の中はクトゥルーばりの別の星・異星文明でも良かったはずだ。せっかく宇宙から飛来した謎物体的な設定があるんだから、一気にスターウォーズ世界になっても良かったのだ。

そこから進めて、「現代日本主人公の迷い込む異世界として描く」まで手が伸びても良かったはずだ。

ところが、そういうエンタメに走らず、やたら寓話的な見たような話で埋めてしまうのが今の宮崎駿である

ブチ切れるセンス・オブ・ワンダーではなく、賽の河原の石積みみたいなひじょーに心象的なもので埋めてしまうのが今の宮崎駿マイブームである

そういう「意味」だけで構成されたパートからストーリーなんてあって無きがごとしである。断片的な寓話職人芸でつなぎ合わせた取り留めのないタペストリーである

一方、塔の外パートは違う。庵野と同じく、オタク知識で埋めている。

人力車描写一つ、言葉遣い一つ、看板一つ、食事のお膳一つから、「当時はこうだったんだぞ」という聞いてもないのに披露されるオタク知識臭がする。

多分、キャノピー実在ナントカ式とかそういう裏打ちされた設定があるんだろう。田舎がどこの県のどこの地方かも絶対決まってるねありゃ。

っつーことで塔の中パートより終わってる感のある塔の外パートだが、そこで主人公父親が妙な存在感出してるおかげでかなり良くなっている。

というのも、この父親ある意味主人公と後妻という二人の問題元凶と言える一人であり(まあ、亡くなった実母の方がより存在感は大きいが)、更に経営者であり金持ちで何でも自分で決めてしまタイプ

というジブリ作品ちょっと見ないタイプキャラからだ。

こういうタイプは、通常は出て来ても悪役なのだが、この作品ではそれを悪役として描かない。塔の外の部外者として描く。(大叔父と血のつながりもないし)

そんなわけで、このキャラについては宮崎駿の才能の爆発が感じられるのである

経営者であり第一線でもある、という後期宮崎駿が手にした立場意図せずに作り上げた鬱屈爆薬になってこのキャラに込められているのだろう。そのせいで、後半になって妙に生き生きしている。

主人公の心象にだけフォーカスするなら、後半の塔の外パートは要らなかったはずだ。少なくとも、もっと小さくなり、警察とかが来て事務的に進むのがセオリーだったはずだ。

しかし、おそらく宮崎駿はこの父親を描くことに創作快感を感じたのではないかと思う。

なんかもう藤井聡太ばりに全く失着を犯さず最善手を打ち続ける主人公の代わりに、

この父親勝手にやらかすし勝手決断するし部外者でありながらガンガン行くしで、

前半には明らかに狂言回しだったこキャラけが、後半に「キャラ勝手に動いた」を感じさせるのである。作中で唯一、記号を感じさせないのがこの父親である

そんなわけで、ち密に意味を積み上げて作り上げたであろう全体の印象を、後半の父親がぶっ壊して変になっているが、その父親がぶっ壊した所こそが個人的には最も見ごたえがあった、という何とも評しがたい作品である

まあ、悪くなかったよ。

でもね、道徳副読本を作りたいんでもなければ、作品作る時はもっと一点の妄想・一点の美意識に全賭けしましょうや監督

2023-07-16

いい大人が「メタファー部分は相手しません。作品として単体で語らせてもらいます」を『僕は正気ですよ』みたいな顔して言うのはちょっと恥ずかしいと思う

彫刻展にいって意図的に片目を閉じた状態で鑑賞して「遠近感の要素は排除して、平面として楽しむことに決めています」と言い張ってるようなものでは?

創作活動というものが「表現である以上は、それについて作る側が「これは特定の何かを表現したものではありません」と宣言しない限りにおいては、そこには何らかの現実表現していると考えるべきだと思うんだけど。

もののけ姫や平成狸合戦ぽんぽこ自然人間対立しているのに対して「現実において人間自然破壊したり、逆に人間自然に脅かされることがあることを、作品とは一切切り離して考えさせていただきます」と宣言したレビューがあったらおかしいと俺は思うんだけど。

どの作品とは言わんけど、そういった感想を見かけることが多くてしんどいよ。

そりゃR-18ポルノビデオなんかでまで現実の何かを風刺してるって言われたら「サッサとシコって賢者タイムになったらその書き込み消して寝ろよ」って言いたくなるよ。

でもそういった特殊な事例を除いて、大部分の創作物は「現実をとして造り手が感じ取った内面有象無象を、他者が受信できる形で現実表現したもの」だと思うわけですよ。

まあ単に「こういうのカッコよくね?」「こういうイケメンってエロくね?」っていうポルノじみた物もありますけど、ある程度以上の物語性を有するもので本当に「勧善懲悪マジスッキリだよね」で終わるような作品って普通に少数派というか、現実に対して何らかの思いがあってそれを作品にぶつけてると思うんだよな。

それを意図的排除して評価するって姿勢があってもいいけど、それはあくまで『捻くれた評価の仕方』をしているだけでしか無いと思うわけ。

捻くれた評価をするんだから、捻くれた評価をしてる人間の顔をちゃんとしなよ。

天才って制約があった方が傑作生み出せるんだよな

最近パヤオの新作とか見て改めて確信したけど、天才って予算とかスケジュールとか内容とか色々鬱陶しい制約がある中で作品作らせた方が圧倒的に傑作生み出せる率高いよな。

パヤオの初期の名作を作ってたころは彼もまだ中堅で予算スケジュールも充分でない中で「これコケたら次のチャンスはもうないかも?」っという緊張感で作品作ってたかちゃん一般ウケしやすい傑作作ってくれてたけど、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」で興行的にも作品的にもピークを迎えた後は「もうあなた巨匠なので予算とかスケジュールとか気にせず好きに作ってください」なんて甘やかすからどんどんわけわからん方向に行ってしまった。

皮肉なのはアーティストに多大なストレス負担をかけてるスケジュールスポンサーなどの制約が、「この限られた条件下でいかに少しでも良くするか」っという構造を生み出して結果として万人にも受け入れられる傑作が生まれやすいってことよね。

古い例だと当時人気アーティストだったゴダイゴなんかは過密なツアースケジュールの中の限られた時間で一気に作り上げた「銀河鉄道999」がいまでも通用する名曲に仕上がったし、それこそ中世イタリアミケランジェロスポンサーであるカトリック教会の過度な干渉予算管理にもめげずにあの歴史に残る数々の傑作を作り上げたわけじゃん。

作り手としては予算とかスケジュールとか気にせずに好きなように作りたい!って想いは強いんだろうけど、結果的にはさまざまな制約の中で神経擦り削りながら作った作品の方が評価されやすいんだよな。

まぁパヤオなんて今更世間評価なんて気にしてないって感じだからさらにタチが悪いんだけど。大嫌いな資本家様に首根っこ抑えられてた時の方があんた輝いてたよ。

君たちはどう生きるか感想(後半ちょいネタバレ

公開数ヶ月前になってタイ人に関するなんやかやの報道でどうでもいい悪印象を与えてくれた鈴木Pでしたが、「宣伝を全くしない」という前代未聞のプロモーション戦略のおかげで、「宮崎駿の新作を全く前情報のない状態で見る」という稀有経験を与えてくれたことに感謝します。

これは実に小学生の頃「両親に連れられて『火垂るの墓』を見に行ったら突然なんか知らないアニメ始まった」以来の驚愕経験であり、その後のジブリアニメ国民アニメとなっていき毎回公開前に怒涛のプロモーションが行われていった経緯と、その時に見た「となりのトトロ」が私の生涯において不動のベストアニメであることを考えると、奇跡のような経験であるといえます

 

ただ、正直あまり期待はしていませんでした。というより期待しないように努めていました。私のジブリへの信頼感のピークは「もののけ姫」とコミック版「ナウシカ」であり、今ではアカデミー賞に相応しい最高のアニメである評価している「千と千尋」も終わった直後は頭の中「???」でしたし、ハウルでは「??????」、ポニョでは「????????????」となっていきました。

ゲド戦記アリエッティは私の生涯のワーストアニメベスト1&2です。

風立ちぬ」「かぐや姫の物語」も、「?」は浮かばなかったものの「ピークを過ぎた老境の作家の遺作としては十分以上の出来だろう」というような妥協した評価に落ち着きました。

 

この作品制作発表された時にまず思ったことは「本当に完成するのか?」という心配でしたが、鈴木Pの斬新なプロモーション戦略により完成するまでその心配を思い出すこともありませんでした。ポスターが発表されてからもほぼ忘れていたのですが、「プロモーションをしない」という鈴木Pの方針話題になってから俄に気になり始め、上記トトロ以来の経験をする決意をしたというわけです。

 

私と同じ体験をしたい人は絶対にこの連休中に観に行くでしょう。連休中に観に行く予定の人はこの先を読まないでください。

 

行かなかった人はその後普通にどのような作品だったか情報を目にすることになるでしょうし、少々のネタバレを食らったところで気にもしないでしょうから、ここから私の感想を書いていきますストーリーの核心をネタバレするつもりはありませんが前提となる設定などは普通にバラしていきます

 

 

 

 

 

面白い

 

カリオストロ」「ラピュタ」のような痛快冒険活劇ではありません。「ナウシカ」のような設定をしっかり作り込んだ異世界ファンタジーでもありません。しかし、見ている最中最高傑作」という言葉が何度も浮かんだのは確かです。「トトロ」や「千と千尋」を上回るか?と言われると、難解で観念的すぎる部分はありますが、明らかに上回っている部分もあるので、評価を決めるにはまだ何度も見る必要があります。というかすぐにでももう一度見たいです。

 

◆この作品を見るべきか否か?

 

文字通り宮崎駿集大成なので、ジブリ映画で育った人間なら見に行かないという選択肢はありえないでしょう。ハウル以降は見なくてもいいと思いますがこの作品を見ずに日本アニメのことを語ることは不可能です。というか、確実に「トトロ」や「魔女宅」などと同じように日本人のDNAに深く刻まれ作品になるでしょう。

 

◆良かった点

 

文字通り集大成なので過去宮崎アニメの要素が全て入っている

 

風立ちぬトトロ千と千尋ハウルポニョコナンカリオストロラピュタ

と怒涛のようにどこかで見たような風景、展開が続きます二番煎じではありません。

本人にしかできないセルフオマージュであり、過去作を踏まえた上で、それが国民記憶として共有されているからこそできる唯一無二の表現です。

そして、あらゆる影響を生み出してきたオリジネイターにしかできない圧倒的イマジネーションがあります

 

宮崎駿自身実存が感じられる

 

主人公モデル少年時代宮崎駿自身であり、半分自伝的な物語になっているが故に、少女主人公とした「千と千尋」などより真に迫ってくる情感があります

何より宮崎駿インタビューで度々口にしていた母親に関する憧憬が、作品として昇華されているところが素晴らしいです。

 

ストーリーが練り込まれている

 

コンテを描きながら公開日を決め、締切に追われながら作られた過去作品は、若い頃は力技で最後まで渾身の力で作りきっていましたが、近年の作品においては終盤明らかに息切れが感じられました。今回は明らかに時間をかけてストーリーが練り込まれており、「ハウル」や「ポニョ」で顕著だった「えっこれで終わり????」という感覚は一切ありません。

既存ストーリー構成の枠にはまらない」という手法は「千と千尋」の方法論を踏襲しているので唐突な展開の連続に難解さを感じる人もいると思いますが、終わってみれば一本筋の通ったストーリーになっており、深く考察する価値がありそうです。

千と千尋」で確立した「ゆきて帰りし物語」のフォーマットを発展させ、導入はよりゆっくり自然に、異世界に入ってからはよりぶっ飛んだ展開の連続で飽きさせません。結末も「これしかない」という納得感のあるものになっています

 

・泣ける

火垂るの墓」以外のジブリ映画で泣いたことはあまりないですが、様々な要因からくる深い感動で終盤は涙が止まりませんでした。米津玄師主題歌がその感動に拍車をかけてきます。ズルいと思うぐらい良いです。

 

◆悪かった点

・なんか説教くさそう

 

説教くさそうなのはタイトルだけです。少年時代宮崎駿が「君たちはどう生きるか」を読んで感銘を受けた、という以上のことは原作との関連は読み取れませんでした。原作を読み返し、何度も見て考察したい点です。

2023-07-15

君たちはどう生きるかストーリー理解できない人に解説する

そもそもこの作品は「メタファー型半ノンフィクション

まずここを理解しているかどうかが大事

「そういう部分もある」では駄目。

これはほぼ100%がそうであるタイプであり、それ以外の部分は繋ぎしかないと思っていい。

作中に説明不足に見える用語が沢山あるけど、それらは作品の外から持ってくる必要がある。

たとえば戦争映画でわざわざ「日本アメリカ戦争をしています日本最後に負けます」と解説しないのと同じで、作品から情報を補わせることで作品テンポを良くしたり仄めかすことでより感情を揺さぶろうとしてる。

困ったときはケツからデータを舐めろ

まずは作品ラストから遡っていき重要用語現実に当てはめて整理していく。

崩壊する塔→宮崎駿が消えた後のジブリ

叔父ジブリの長としての宮崎駿

力を持った石→ジブリという看板

13個目の積み木→宮崎駿長編監督作品ルパン2作とコナン1作を含む)13作目が君たちはどう生きるか

血を継ぐものへの継承宮崎吾朗(アーヤと魔女を見れば分かる通り、継承は失敗している)

インコの王→米林宏昌(それっぽい真似っ子は出来るが……を越えられず、ついには独立してメアリと魔女の花を作っている)

インコジブリアニメーター(塔(ジブリ)の庇護下にあるときは強いのだが、外に羽ばたいて見せると途端に魔法が解けて拾ってきたときのか弱い生き物に戻ってしまう。インコは結局真似っ子しか出来ねえかんね)

産屋→新世代の後継者を生み出す儀式(失敗に終わる)

塔の外の世界視聴者達の世界

下の世界アニメ業界世界

下の世界の死人→アニメーター以外のスタッフ自分たちでは何も生み出せず、いざ作品が形になると群がってくる)

ワラワラ未来の太客(面白い作品を見せて育てることで将来的に太い客になってくれる)

ペリカン→客を食い物にしようとするアニメ関係者(せっかく育てた客を食っていく。傷ついた客がアニメに愛想を尽かすすことも)

若い頃のばあや→古の凄腕アニメーターの現役時代

コレを学ぶものは死す→アニメ業界の門を叩くもの死ぬ

アオサギ鈴木敏夫

主人公は誰なのか

これがマジで難しい。

アニメーターとしての宮崎駿だと考えることも出来るし、宮崎吾朗成長物語だったのかも知れないし、鑑賞者の分身だったのかも知れない。

そういった全てが重なり合った存在であったと解釈するのが自然ではあるのだが……。

たとえば自傷行為心配されているのは宮崎駿引退するする詐欺で周りを振り回したときの様子にそっくり

とあるごとに鈴木敏夫に振り回されているのは宮崎駿もそうだけど鑑賞者側も同じなわけで。

二人の母親について

今作のヒロインは2人の母親である

主人公最初、本当の母親との再開を求めて塔に向かうが、途中から新しい母親を連れ戻すための冒険も同時に進行していく。

塔の中では幼少期の本当の母親と再開し、最後に別れを告げることになる。

また、新しい母親のことを最初他人行儀に読んでいたのが、夏子母さんと母であることを認めることで取り戻すことに成功する。

結果として、どちらもが本当の母であると言わんばかりの終わり方となる。

これは宮崎アニメにおいて「ヒロインをどのようなキャラクターとして造形するか」についての葛藤を描いているのではないか

ハッキリ言えば、「ロリコン趣味を疑われながらも少女主人公とするべきか、そうではないヒロインを描くべきか、それらは物語世間が求めるヒロイン像により時には重なり合い時には反発する」という話をしたかったのだと思う。

歪な時間軸の中で幼少期の母に出会いヒロインとして共に冒険しながら、もう1人の大人ヒロインを救出に行くという混沌とした物語構成が、常にその葛藤に晒されてきた宮崎駿の複雑な心情を描いているのである

材料は揃ったか作品時系列順にまとめてみよう。

  1. 下の世界において古より漁業アニメ制作)が行われていた。
  2. そこでは死人(非アニメータースタッフ)が若かりし頃のばあや(古のアニメーター)が釣り上げた大魚(名作アニメ)を売りさばきワラワラ未来視聴者)が育っていた。
  3. あるときその世界に繋がる巨大な塔(ジブリ)が誕生する。
  4. 叔父宮崎駿)が塔の主になる。
  5. 塔の中では大叔父が石(長編映画)を積み上げていく。
  6. 塔の中では大叔父が拾ってきたインコジブリアニメーター)が少しずつ力をつけていく。
  7. 主人公(観客・宮崎駿宮崎吾朗等のメタファー)がアオサギ鈴木敏夫)に唆されて塔にやってくる。
  8. 塔の中で主人公は本当の母親宮崎アニメロリヒロインメタファー)に出会
  9. インコジブリアニメーター)に脅かされながらも産屋(継承儀式)へと辿り着く
  10. 新しい母親世間から押し付けられたヒロイン像のメタファー)を受け入れることを選ぶ
  11. 出産(新たなるジブリ監督の選出)が妨害されたと石(ジブリ看板)が苛立つ
  12. 積み上げてきた積み木(宮崎駿監督作品)のバランスは既に危ういことを大叔父は悟る
  13. 13個の石(宮崎長編監督作品と同じ数)を新たにバランスよく積み上げることを血の繋がったもの宮崎吾朗)に求めるも拒絶される
  14. インコの王(米林宏昌)は本当の母親ロリヒロインメタファー)を奪いとったり石を適当にズバズバ積み上げたりして継承者になろうとするも上手く行かずにキレる(ジブリから独立
  15. 塔(ジブリ)は崩壊を始めインコジブリアニメーター)達は巣立っていく
  16. お前まだジブリなんて会社があったことを覚えているのかい。でもいずれ忘れちまうんだろうな。


いかがでしたか

こうして纏めてみると結構スッキリした話なんじゃね?(むしろドロドロって気もするけどな(笑)

宮崎駿の目から見たジブリ物語を描いてますよって感じなのでは。

君たちはどう生きるか」というタイトルはこの状況に対しての語りかけで、どこに向けてそれを言ってるのかで意味は変わるんだと思う。

ジブリ関係が深い人に対しては「俺が引退した後好き放題するんだろうけど、何をする気?」みたいな感じだろうし、インコに対しては「真似る相手がいなくなったらお前らもう本当に何も無くなるんじゃね?」とかなんかな。

でもインコの話について観客に対しても「お前らもインコになってねえか?」って圧かけてきててもおかしくないんだよなーこのお爺ちゃん職人気質かいパワハラって読むような所あるからさー正論で人を追い詰めるマチズモなんだよなー。

しょーじきここまでメタファーまみれだと「風斬りの7番」とかも分かる人には分かる要素なのかもね(鈴木敏夫の弱点って聞くと咄嗟とある女性が思い浮かんだりしちゃうが、アオサギ鈴木敏夫じゃなくて高畑勲って解釈もできるし焦っちゃ駄目ね。高畑勲場合柳川堀割物語かな。まあ人間なんかしら人生に汚点はあるからこじつけようと思えばいくらでも出来ちゃうね)。

蛇足 結局この映画どう楽しむの? についての私の考え

アオサギ適当人物に当てはめて「宮崎駿が「お前とは色々あったけど本当に友達だったと思ってるぞ」と言ってるんだ―尊い(T_T)」って適当に感動しときゃええんちゃう

作画スゲーだけで終わらせるのも吉。

ジブリは滅びますぞ―のセンチメンタルのものについて鑑賞者まで深く考えんくていいと思う。

マザコンなのかロリコンなのかハッキリしろって突っ込むとか、宮 崎 吾 朗 wwwwwみたいにヤジを飛ばすとかは見終わってからまでわざわざせんでええのかもなと。

やっぱ全体としてストーリーラインが雑というか、もののけ姫とかに比べて不自然さは凄いし、ストーリーだけを楽しもうとするのは厳しいね

マクガフィン母親であることのパワーを過信しすぎて「え?そこまでする?」になってるのがあまりよろしくないのよねー。

メタファー込みで考えると上手い具合に物語に落とし込んだなって感心はするけど、そんなの見せられても困るんですよお爺ちゃんって感じよ。

悪い意味細田守チックなことされちゃったなーって。

2023-07-14

ネタバレ有】君生き映画のここが良かった!をひたすら書きたい

事前情報なしで見たから俺も感想自分で作り出して放流する。超ネタバレだけど許して。適当たたき台にでもして。

ジブリで見たことのある◯◯を色々な場面で感じ取れたので良かった。それを書いてたら長くなったからそれ単体で放流。ネタバレ怖い人は今日の夕食でも残してってよ。

●ここから感想放流

はじめに、絵が超ぬるぬる動くからびっくりした。最初空襲で町が混沌とする様子は印象が強すぎて忘れられない。急いで外に出るために着替えるシーンは、ただ服を着てるだけなのに焦る気分になった。火事燃えカスや灰が舞うシーンですらヌルヌル火事に騒然としてて、街の人みんなが動いているようなシーンは、見るところが多すぎて目が足りない。主人公視点の走っているシーン(人混みを分けつつ進む、火が強すぎて目が開けられない、危ないから下がって!と叫ぶ大人の手が映る)はアニメーションなのにリアルだった。予約できた席がドルビーアトモスの高い席しか無かった(そこしか残ってなかった)が、ここのシーンだけで掌を返した。

はじめにあ〜〜ジブリ見に来たな……と実感が湧いたのも空襲警報のシーン。何かが起きている事に気づき、思わず廊下を走り出すシーン。廊下を裸足で全力で駆けるシーン(カメラは正面)はジブリ。(自分調べ)

屋敷の婆さんたちの描き方は千と千尋の神隠しを思い出した。シワが多く腰は曲がっていて集まると話が止まらないという特徴も、監督が抱いているイメージなんだろうなと勝手に思った。サバ缶やコンビーフ砂糖で盛り上がるのもめっちゃすき。

対照的に、塔の世界における姉御肌の人もジブリではおなじみだった。力強くヨットを引くシーンは迫力があった。キビキビ漕ぐ、魚もさばける、「あんたも手伝いな!」は正直聴きたかったやつ。

手作りした弓矢が勝手に加速するシーン。ちょっともののけ姫のシーンを思い出したからか、本気でアオサギに当たらないかドギマギしてしまった。加速して迫ってくる感じ、風切り音が恐ろしい。

ジブリ序盤における「今日からここが君の部屋だよ」概念、あるよね……長年使われてないけど、綺麗な状態なのがポイント高い。柄付のベッドが本当にすき。閉まりが悪い窓がだいたい悪さをしている。

ジブリにおける別世界で、大変な目にあいながらも運良く転がり込んだ先で、べらぼうに美味い飯を食う概念。これも好きすぎてたまらん。「あんた、どこから来たのさ」「かくかくしかじかで……」「ふーん……頑張りなよ」みたいなやつ。救われる。

飛行機コックピット?の骨組みを父親が「綺麗だろ?」って言ったときに「美しいですね」が出てきた部分は風立ちぬを思い出した。飛行機の持つ、工業製品しからぬ曲線美は見る人が見ると魅力があるのだろうと思ったり。

バスエンジンをかけ直すシーン。バカうるさい振動と焦げ臭そうな匂いを強烈に感じた。正直今の世界では二度と見ないだろうけど、昔の人にとっては大事原風景だろうなと思う。

禁忌の間における紙、紙垂表現も畏れ多くてゾクゾクした。入り込むと露骨に態度を一変させ、まとわりついてくるのもどこかで見た景色でニヤついてしまった。シーン的には、それどころじゃないシーン。

インコ王が積み木をぞんざいにして謎の石が癇癪を起こすシーン(破裂したのかよく分からん)があるけど、あのシーンにはもののけ姫の祟神らしさを感じた。おどろおどろしい液体が顔にまとわりつく感じが堪らない。

最後理想郷を壊して帰るのはラピュタぽくもあった。隣に居た女の子はお母さんだし、破壊の発端は手が出るのが早い傲慢な王だし色々条件は違うけども。なにげに一緒に行動した可愛い女の子若い頃の母親なのやばくない?母性……というか性癖出ていないか

最後CGぽさが残る岩がめちゃくちゃ怖かった。全部の事象を筆致のあるアニメーションでやる中でのフルCG謎岩はまさにこの世のものではないような雰囲気があった。アニメの線画と比べて、明らかに解像度も高いんだけど、それもこの世の物とは粒度が違う(物質が違う)ような雰囲気を感じられた。CG手書きの両立が一番引き立つシーンだと感じた。考えすぎかもしれん。

●強引に締める

何が言いたかたかとか意味を見出すとするとすごい偏った考えしか出なかったのでこれは別の機会に書きたい。一言で表すと「やっぱ神は下々の存在に興味ないよな」に尽きた。どう生きたいかって話なら、俺はアオサギみたいになりたいよ。

悟郎を食わず嫌いしている

コクリコ坂からって面白い

ナウシカは観たし、もののけ姫絶対見るんだけど、これは迷うわ。

アリエッティなら迷わず観るんだけど

スクリーンで見たことがあるジブリ作品ってもののけ姫だけ

母が好きで映画館で観た以外にも

なんか大学ホールとかでかかると勝手に応募して一人で行くのイヤとかいって連れていかれる。

かれこれ5回くらいは大スクリーンで見てるけど、

正直、私的にはもののけ姫メッセージがうるせぇ!という印象しかない。

一番好きなのはニシンパイ

君たちはどう生きるか感想

自分もののけ姫くらいかリアルタイムで見て、振り返ってカリオストロ以降は全作見て、本やインタビューもそれなりに追っているまあまあの宮崎駿ファンです。

千と千尋の神隠し風立ちぬあたりがフェイバリットです。箇条書きで感想書いていきます

2023-07-12

三大ジブリヒロイン

シータ

ナウシカ


あと1人は?

候補

・湯婆婆

・ドーラ

カンタのおばあちゃん

・節子

ポニョ

かぐや姫

・おキヨ(平成たぬき合戦ぽんぽこ)

・おソノさん(魔女の宅急便

・マッジ(ラピュタパズー親方夫婦の娘)

・カヤ(もののけ姫でアシタカを兄様と呼ぶ娘)

グランママーレポニョ母親

里見菜穂子

2023-07-03

anond:20230703072004

ガンダムって初代から暴力でも言葉でも分かり合えなくて、直接的な心の繋がりをニュータイプという超能力として描いている。

人間が真にわかりあうためのハードルものすごく高いから、最後にはある種のオカルトや巨大な災害破滅の力を借りるんだな。

もののけ姫でも、エヴァンゲリオンでも大体そんな感じだし。

2023-06-21

anond:20230621102555

もののけ姫のモロじゃん

モロじゃないや、誰だっけあれ

2023-06-13

え、今初知りなんだけど

もののけ姫の「こだま」が大きくなったら

となりのトトロの「トトロ」になるの!?

公式公認らしいけどビックリ

こだまが100年後に小トトロに…わ

2023-05-31

体感景気とバブル崩壊はズレがあったと思う

https://anond.hatelabo.jp/20230530182341

 

これ昔から思ってた

1980年代がイケイケだったのは確か

1987年1989年が圧倒的にバブルだったが

これは調べるとわかるが、虚構にまみれた株価だった

日本全体で株価吊り上げをやっていたに等しい

 

1990年株価ピーから急落、2年で半分以下になった

不動産価格半年遅れくらいで追従、これで土地転がししてた人らがバタバタ倒れたのは有名なんだけど

大企業はこの負債だけでは即死せず、かといって公表せず、爆弾を抱えたままゾンビのように生き残っていた

 

から一般人にとってバブル崩壊はどこか他人事だった、株価が4年前に戻っただけだから

色んな指標1997年ピークになっている

例えば日本人の給料ピークが1997年だった、新聞発行部数1997年ピークだ

から個人的には元増田の言う「90年代後半は暗かった」というのは分からない

日本人はまだまだイケイケだったと思う

エンタメも元気だった

例えばFF7発売が1997年だし、アムラー流行ったのもこの頃、ジブリもののけ姫を出したし、ハリウッドではインデペンデンス・デイロストワールドスピード2が出た年だ

面白かった思い出しかない

 

ただ97年に金融界が危機だったのは確かで

北海道拓殖銀行山一證券日本長期信用銀行、日本債券信用銀行が破綻した

ただ、この頃からITバブルが始まっていたこともあり、若者子供にとってはそんな暗い時代ではなかったと思う

ノストラダムスの大予言に夢中だったのは確かだけどそれはベクトルが違う

 

じゃあい頃日本が暗くなったかといえば、2002年から徐々にだと思う

ITバブル崩壊し、金融政策がうまく行かず、バブル崩壊負債と金危機負債小出しで爆発した関係で低迷したし

回復してきたかと思ったら2005年会社法が成立し、会社健全化する中で膿を出しつつ低迷した

ちなみに2005年合計特殊出生率が最低をマークしている、ここらへんがどん底だと思う

この頃は小泉政権時代だ、まさに聖域なき構造改革で、膿を出して2007年くらいにはようやく回復したんだが

2008年リーマンショック2011年東日本大震災で追い打ちをされた(これがなかったらどうなってたんだろう)

海外でもゴタゴタあり、結果2002年2014年あたりの殆どタイミングで暗い時代が続いた

そして実は2014年以降、つまりアベノミクスタイミングでは世界的に平穏で少しずつ回復して行っていたわけだが

まあコロナで全部壊されて今に至る

 

まとめると、90年代後半ってすげー良い時代だったと思う

 

ここらへんの話はしくじり企業系の情報見てるとストーリー見えてきて面白いよ

2023-05-23

anond:20230416175200

でたらめにもほどがある。

まず基本的な考え方がおかしい。

創作物である以上、本当に「必要な戦い」は認めるしかない。この点が憲法9条非武装主義を掲げる日本リベラルとは相性が悪い

闘争否定しないとネトウヨならば(ルフィのやってることは戦争ではない)、「三里塚闘争」「辺野古基地闘争」をしている人たちはネトウヨなのだろうか。

暴力反戦と反闘争混同するあたりでまったく見当違い。

それにワンピースガンダムも「国家」や「権力」を全く信用のできないものとして描いているんだが、なぜそこに触れないのか。

ガンダムニュータイプ表現なんて当時の欧米インテリリベラル層に流行したスピリチュアル思想の改変だろ。

あとワンピースは反権力反政府なのに反感を抱く左派がいるが、彼らはインテリの嫌う「任侠的な空気」に反発しているのであって、

リベラル」がインテリ好みの世界観でない=右翼的と決めつける癖がある(そうして庶民を振り落とす)証拠しかない。

エヴァ流行った90年代にもオタク層は反権力リベラルの方にややシンパシーを感じる者が多かった。

宮崎事件オタク叩きが激しかたから、一般社会怨念を持つものが多くいた。権力による表現規制も含めて。

このあたりの流れが00年代以降に反政府ではなく反マスコミに回収されたことのほうが反「リベラル」の風潮には直接的に影響しているのでは。

宮崎駿が「戦前日本は酷いけど日本の文化は素晴らしいよ」「侵略は悪だけど必要な戦いもあるよね」的な作品を作った。

そもそもラピュタ」「トトロ」「魔女の宅急便」のどこに日本ホルホルにつながるものがあるのか。

ガチ左翼網野史学を取り入れ、リベラル読書層が持ち上げた「もののけ姫」以前には日本称揚につながるような話はほぼない。

トトロ農村コミュニティへの懐古(それもインテリが「腰掛ける」対象としての)くらいではないか

これだって火垂るの墓」と併映で、セットでのキャッチコピーも「忘れ物を届けに来ました」で現代日本批判だったことを忘れてはいけないし。

加えて、90年代には「日本軍が米軍をかっこよくやっつける」話も流行したが、アニメオタク層とはズレたところでブームになってる。

沈黙の艦隊」も「紺碧艦隊」もオタク層の外側での流行日本ホルホルの流れは宮崎よりは荒巻の方がずっと直接的で影響が強い。

荒巻が受け入れられたのも、今からは考えられないくら日本経済的に強くて全能感に社会全体があふれていて

なのに湾岸戦争で1兆ドル分捕られたとかで「反米感情が高まっていたことが背景。中国韓国問題にもならない雑魚だったから。

90年代世界的な反米ブームが忘れられているんだな。アメリカメディア自分たちの嫌われっぷりにショックを受けて特集を何度も組むレベルだったのに。

現状の「反中反韓」をベースにした流れは教科書問題日韓ワールドカップとどちらもアニメ無関係

そうした流れが一般メディア黙殺に反発する形でネットコミュニティ、とりわけ2ちゃんねるに流れ込んで、

同じくネットコミュニティ拠点としたアニオタ層と一部クロスオーバーするようになったって流れではないのか。

それがアニメオタクに受け入れられた(とするなら)その理由はまた別に考える必要はあるし。

やり直し。

2023-05-07

ああ、そうか。

もののけ姫でアシタカが弓で放っていた矢は通常の貫くための鏃(やじり)ではなくて、雁股と呼ばれるような切るための鏃がついていたのだな。

からポンポンと当たるたびに武士の首をチョンパ、チョンパと飛ばしていったんだ。

なるほどなあ。

2023-04-23

サン巨乳アフリカ黒人美少女にしてもののけ姫やったら違和感バリバリすぎて反発半端ないと思うんだけど……。まず舞台サバンナじゃないと成り立たないよね。

2023-01-30

昔の映画映画館で観たい

マトリックスを、コン・エアーを、もののけ姫を、映画館で観たい。

ターミネーター2も、タイタニックも、ムトゥ 踊るマハラジャ映画館で観たい。

 

最近気付いたんだが、近所の映画館が本当に居心地が良い。

座り心地最高の1人様用ソファみたいな椅子自分ち位くつろげるし、広々と空間を使ってるから隣の人があまり気にならない。

音響映像ももちろん良い。

そして映画館だとちゃん映画に集中できるのも良い。

さら飲み物食べ物も手元のQRコードで開けるサイトで注文したら観てる最中に届けてくれるのも最高。

 

全く、今時の映画館はこんなに良くなったのかと感心する。

あの環境で昔の映画ずっと観てたいなぁ。

2022-12-27

anond:20221227131943

何で読んだか忘れたけど元増田エンタメしてたって頃の作品は全体の構造意識して作ってたらしい

紅の豚だったかもののけ姫だったか、そのあたりから先を決めずアニメーション製作しながら建物増築していくような形で物語を作るようになったとか

宮崎駿作品見てもなるほどー(虚勢)て感じだぜ

アニメとか何も知らんやつが、適当漕いてる文章なんで。お前はそう思っとけ、ッて言う感じの落書きです。真に受けないでね♡

もともと子供とか十代の頃に見たせいってのもあるのかもしらんけど、駿作品なんか変じゃない?

変て言うと不確かかな?エンタメとして作られて無いのがわかるって感じかな

エンタメとして売り出してて最低限その体裁は整えてはいるけど、エンタメにゲージは40%くらいで視聴者がぎり怒らないレベルにおさえてて

それ以外のこだわりポイントとかを作り込んでるって感じかな?まぁそういう作品があってもいいけど、面白いって言われると、面白くはなくはなくないか

流石にクソ映画とは比べ物にならんほどクオリティは高いんだけども

ナウシカとかラピュタあたりは完全にエンタメ優先で作られてて、面白いことこそが前提で、思想とか監督趣味はその後。っていう空気がまだよめるんだけど

もののけ姫とか千と千尋あたりから?は?どういうこと?これ見て考察しろってこと?考察しないと面白さがわからんってこと?

みたいなのが多くなってきてて、「エンタメ」としての力みたいなのは明らかに落ちてるんだよな。落ちてると言うか創作サイドとか駿先生もわかっててわざとやってるんだろうけど、視聴者に対する信頼感といえば聞こえはいいけど、投げっぱなしとか、甘えが見えて透けるっていうのかな。

いいすぎかもしれんけども。トトロはこどもの俺が見てもめちゃ面白かったし、面白かったし、多分おっさんの俺が今見ても面白いだろう。

でも、中学生の俺はもののけ姫千と千尋意味わからんくて、はぁ?って感じだったしな

宮崎駿作品視聴者に甘えてるのは確かだと思う。そのせいでエンタメとしての力は下がってると思う。

から国民新海誠とかの新しいアニメ映画を求めたんじゃないのかな。ジブリ巨匠になってしまって、敷居が高い専門家が見る作品になってしまった。

専門家以外は見ても意味わからんからな。普通の人は見なくなる。

駿先生アニメ力が神レベルに到達してしまってて、一般人の俺には、何を見せられてるんだ……。ってなることが増えたんかなぁ。

格ゲーとかも90年代後半は無理だろっていうコマンドとかコンボ前提の仕様になってて素人お断りになってたけど、ジブリアニメ素人お断り感が感じる。

ポニョ見てねーから知らんし、そんな視聴体験をしたせいでポニョはいいやっていう気持ちになってるのですのよね。

そんなお気持ち。みたいな気持ち

好きなジブリ作品ラピュタ猫の恩返し。好きなディズニー作品ファイアボールズートピアです。

2022-12-13

宮崎駿の最新作が『君たちはどう生きるのか 』ってさあ

君たちはどう生きるのかってあれ、

ガチャ成功した上級国民高等遊民モラトリアム自分探ししか思えなくて

はっきり言って今の時代には共感を呼ばないだろうと思った

生き方で悩むという発想からし時代遅れにも程があるんだよねー

今の若者、っていうかとっくに若者ではなくなった就職氷河期世代以下の年齢層では

『どう生きるのか』なんてレベルの高い問題を気にする余裕はなくて、

そもそも生きられるかどうかが問題なんだわ

どう生きるのか、じゃなくて、生きられないかもしれない事が問題なの

宮崎駿だってもののけ姫の頃は『生きろ』を謳い文句にしていたじゃん

その頃から退化しているようにしか見えない

まあ、退化しているのは宮崎駿がというよりは社会全体がそうか

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