はてなキーワード: 植物状態とは
先月末、Switchで昔ガラケーで配信されていた「女神転生外伝 新約ラストバイブルII 始まりの福音」が配信された。
このゲームはゲームボーイやスーファミで展開されていたラストバイブルシリーズで、こんなタイトルだけど2のリメイクではなくて完全新作。
そしてラストバイブルシリーズどころか、本家の女神転生シリーズを全てひっくるめてもトップクラスの鬱ストーリーになっている……という噂を耳にしたことがあり、一度遊んでみたいと思っていた。だがしかし、何せガラケー末期に配信されたアプリであり、噂を聞いたときはスマホに移行済みだったから、遊びたくても遊べなかった。このたびSwitchへ移植されたことでようやく遊べた。めでたい。
遊び終わった感想はというと、最初から最後まで本当にシナリオがエグくて、本家の女神転生シリーズを全てひっくるめてもトップクラスの鬱ストーリーという前評判は伊達じゃない。メガテンシリーズは全て遊んだわけじゃないけどね。
ただ、元がガラケーアプリということもあって、ググってもほとんど話題がない。あまりにも衝撃を受けたこのゲームの話がとにかくしたいのだ。
というわけで、シナリオを解説しつつ盛大にネタバレしながら語るぞ。
※1度遊んだだけなので、うろ覚えによる勘違いがある可能性あり
この疫病は空気感染するタイプで潜伏期間が3年~不定期、発症率は2~3割で年齢が低いほど発症しやすい。ホルスの住民のほぼ全員が感染しているのではないかと考えられている。
発症すると耐え難い痛みに襲われ、10年以上の月日を重ねて徐々に衰弱していくというもの。
やけに病状が具体的に提示されるのが、恐ろしさを伝えている。
ガラケーアプリで配信された2008年の段階ではそこまでの意図はもちろんないだろうけど、2022年の今遊ぶとパンデミックの恐ろしさが凄くよくわかる上に、病状はコロナよりもちろんヤバい。
ホルスのあちこちの街にある病院では全てのベッドが患者で埋まっており、自宅療養するしかないと告げる看護婦や、街によっては床に雑に寝かされているところもある。
そして、年齢が低いほど発症しやすいので、子供や孫の身内を失った老人が姥捨て山のように住まう村がある。そこにある大きな建物に入ると、フロアにびっしりとベット寝たきり老人が大量に映し出されるのは恐怖でしかない。これは所謂2DRPGだからできたことの表現だろう。
そこにいるまだ元気な老人も死への恐怖から必要以上に騒いだり、人生に悔んだり……。
物語の終盤、人間を苦しみから解放するという名目でルシファーがやってくるが、それは殺害することで苦しみから解放するというものだった。
主人公たちはルシファーを倒すが、この村の村長からはどうせ苦しんでいるだけなのだから一思いに死なせた方が良かったんだと嫌味を言われる。そしてルシファーから助けたはずの老人は病による苦しみから自殺してしまう。後味が悪いというレベルじゃないんだけど……。
この病気に対する薬も開発されているが、麻酔のようなもので、痛みを失くす効果はあるが根本的な治療にならない。
そして街によってはその薬すら満足に供給されず(数少ない薬はお偉いさん方しか使わないという政治腐敗っぷりもある)、死して魂を解放することが幸福であるという、謎の宗教みたいな教えを伝達して誤魔化しているのも、この世界の退廃っぷりを表している。
また、仲間の一人であるルナは行方不明となっている母と父を探しているという設定であるが、この母と父は疫病の進行のため、薬の過重投与によって植物状態になり、聖王軍から"楽園"と呼ばれる施設に同じような症状の患者とともにいた。
ルナはそのような状態になってしまった母と父にショックを受け、弟のカミュの魔法で記憶を改竄して貰っていたのだ……。
"楽園"にたどり着くことで真実を知ってしまったルナは、元々の勝気な性格が嘘のようにショックを受け、しばらくパーティから離脱することになる。
なお、当然ながら弟のカミュはこの真実を知っている。母と父がそのような状態になってしまったからか、姉であるルナに異常な愛情を向けるようになり、ついに自分の思い通りにならないのならそんな姉はいらないというヤンデレ思考でルナを含めた主人公一行と戦うことになる。
敵に操られていたとかそんな理由で肉親と戦うのではなく、セルフで狂って戦うことになってしまうのは、この物語の世界観のエグさを物語っていると思うぞ。
また狂ってしまうのはカミュだけではない。仲間の一人、レオンも物語の終盤に兄のように慕っていたアインは自分をかばってなくなっていたこと、自分たちの責任の重圧に耐えきれず、ルナを誘って逃げようとする。しかし、ルナは亡くなったアインの代わりに自分を新しい依存先にしようとしているという正論パンチを食らわし、痛いところを突かれたレオンは狂乱の中、ルナへ刃を向けることに(この後、ルナと一騎打ちになるが、レオンはメチャクチャ弱い。なお、レオンはその後、反省し、覚醒してパーティに戻る)。
一応ストーリーラインとしては、この疫病で苦しんでいる星で、世界を支配する王であるカインが狂王を名乗り、圧政や異世界から魔獣(メガテンでいうところの悪魔)を召喚してさらに世界を混乱させている。
主人公は冒頭で妹を魔獣に食われ、そしてその魔獣は父と母も殺害してしまう。この魔獣はあざ笑うかのように、妹が持っていた仮面や衣服を着用し、妹の笛を吹いて現れる。父親の死の間際、その魔獣(以下、笛吹き)とそんな魔獣を呼び出したカインへ復讐して欲しいということを語り、当面はまずカインを倒すことを目的に話が進む。
狂王カインへの対抗組織として聖王アベルが率いる聖王軍というものがある。この聖王アベルは前述の薬を作って配布するなど、この星に住む人の希望となっている。
……しかし、主人公たちはカインを倒したときに真実を聞かされることになる。
カインは、疫病への恐怖から誰彼構わず魔女狩りを始める国民に心を痛めており、自分が狂王となり悪役を演じることで全ての不満を自分に向けるように仕向けたこと。その裏で、聖王アベルという架空の存在を作り、疫病への対策を行っていたこと、そして狂王を演じるうちに次第にカインの精神を蝕み、狂ってしまったこと(結局、魔獣を召喚したのはカインであるかどうか不明)。
そうこうしているうちに、主人公を導き、暗躍していた魔獣の女王を名乗るミストラが魔獣王を決めるということを言いだす。
世界の各地に魔獣の卵のようなものがあり、ミストラがそのような提案をすると、サタンとルシファーが孵り、それぞれが魔獣王へ立候補し、彼らは大元の思想は違えど人類を滅ぼすという最終目標は変わらず、主人公はそれを止めるために扮装するが、どちらも倒したものの逃げられてしまう。
そしてミストラが魔獣王を決める際に、サタンとルシファーは合体してメタトロンになり、自分こそ魔獣王にふさわしいと名乗りを上げるが、ミストラが魔獣王として選んだのは、笛吹きであった(笛吹きはその後、各地で子供をさらっているなどして、何度か主人公と戦っている)。
ミストラは笛吹きと合体して、魔獣王ルインとなる。メタトロンは部下として従えることになった。
これまで主人公一派に協力的だったミストラの豹変っぷりはなかなか怖い。淡々と語りだすし。
ルインおよびメタトロンの目的は、人類を滅ぼすことで解放すること。そのための手段として月を惑星ホルスへぶつけるという大掛かりな手段を使おうとしてくる。
刻一刻と迫ってくる月、対策として月を爆破する選択を選ぶが、そのためには月にいるルインおよびメタトロンを倒す必要がある。
しかし、こちらには力が足らない。そのためには主人公にフォースの力を解放させるしかないという展開になり、主人公の心の中で、力の解放のため自分と向き合うことになる……。
気が付くと、主人公は森の中にいた。歩いていくと見慣れた光景が広がっていた、自分の育った家、父、母、そして妹。
妹は誕生日プレゼントで貰った笛と仮面を貰って楽しそうにはしゃいでいる。ここにはあの笛吹きの魔獣はいない。
……あのとき主人公が望んでいた光景が広がっているのだ。父は主人公に大切な話があると語る。
それは主人公は捨て子であり、実の子ではないこと、そして出来れば妹と結婚してずっとここにいないか?と提案してくる。
主人公はその提案を……拒否する(提案を飲むと、月がホルスにぶつかり「HappyEnd」という名の「BadEnd」になる)。
そして主人公は過去の迷いへ決別するために、夢の中の親や妹と戦うことになる。
ここまで読むと、わかるだろうけども、ぶっちゃけると「鬼滅の刃 無限列車編」の夢の世界とほぼ似たような展開となってる。こっちの方が早いけど。
鬼滅では炭治郎が夢の中で自殺することで戻ってこれたけど、ラストバイブル2では家族を殺害することで夢の中から脱出するからその分鬱度が高い。
ちゃんと戦闘になり、プレイヤーの手で攻撃方法・対象を選んで倒さねばならないのだから……。キツい……。これもゲームシステムを利用した演出なんだろう。
月にたどり着くと、いよいよラストダンジョン。その名は"地獄"。ストレートすぎる名称だろ。なんで月に地獄があるかっていうと、おそらくルインが作りだした幻かと思われる。だからこそこの地獄は狂気に包まれている。
この地獄では、人々がやや支離滅裂気味で話す苦しさを全て聞かないと先に進めないので、精神がゴリゴリ削られる。
あと最後までたどり着いてようやく気が付いたのだけど、ミカエルだのルシファーだのが出てきたり、タイトルにバイブル(聖書)という名称が入ってくるくせに、このゲームの世界観は仏教がベースなのよ。ラスボスの前座で出てくる敵は「四苦」と「八苦」。「四苦八苦」という四字熟語があるが、「四苦八苦」とは仏教用語であり、生苦・老苦・病苦・死苦・愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦を表す。ちょっと病苦を全面的に出し過ぎてる気もするが。
なんとかラスボスのルインを倒すが完全には倒せていない、そうこうしているうちに月はホルスに迫る。
もう用意していた爆弾だけでは、月を破壊できたとしても破片がホルスにぶつかって大損害を与えることが必至。完全に粉々に月を爆破する必要があり、主人公はレオンとルナをトランパ(ドラクエでいうルーラ)で逃がし、フォースの剣で更なる力を込めて月の破壊しようとする。
まだ死んでいないルインがやってくる。主人公はルインと心を通わせることで、笛吹きの魔獣……ラミレスの正体を知ることになる。
笛吹きの魔獣はラミレスという名で、正体はレオンの双子の兄である。
ラミレスとレオンは望まれない形で生を受けたため、親から虐待されて育てられた。食糧事情が悪化した際、ラミレスとレオンは親に捨てられた。
レオンは山へ、ラミレスは海へ。レオンはたまたまそこにいたアインに拾われて育てられることになった。
一方ラミレスは海に流された後、あまりにも不憫に思ったミストラにより、身体は魔獣として命を取り戻すことになる。そして主人公が冒頭で暮らしていた島へ流れつく。
仲睦まじく楽しく暮らす家族を見ると、親の愛情を受けずに虐待して育てられたラミレスは苦しみだす。なぜ自分はこんな目に合うのか。
ラミレスは家族の愛に飢えていた。だからこそ、主人公の妹を喰らい、妹が来ていた仮面や服を着ることで、自分はあの幸せそうな妹にすり替われることができるのではないか、と考え実行する。
もちろんすぐにバレるため、主人公の父と母から拒絶され、そのまま殺害してしまう。
家族が欲しいというラミレスの願望は一向に癒されず、各地で子供をさらって食うという猟奇的な行動に出てしまう。
そして、全てを理解した主人公は苦しむラミレスの魂を開放すべく、最後にとどめを刺す。そして月と運命を共にする。
あとは平和になったホルスのエピローグが語られて、「女神転生外伝 新約ラストバイブル2」が終了。
最初から最後までこれでもかというくらい陰鬱な話が続くが、そのための清涼剤としてか仲間はみんな底抜けに明るい。
だからこそ、仲間の辛い過去が判明したり、狂いだすのも結構キツいものがあったりする。
あと、このゲームは2であり、ところどころ1を遊んでいないとわからないと思われる部分もあるが(結局ミストラって何者なの?とか)、まあメインの部分は1をやっていなくても大丈夫。自分も遊んでないし。
まず息を止めてみましょう。
事前に深呼吸とかの準備しないで!今いきなり呼吸を止めてみて。
10〜20秒もしたら死にそうなくらい苦しくなってくるでしょ?
突然に心肺停止して倒れてる人は、そんな状況です。
声もあげす苦悶の表情もなく、失神するかのように突然倒れます。
机の前で椅子に前傾で座ってたら、机に突っ伏して居眠りし出したのと区別つきません。
(救命増田↓は背もたれにのけぞって普通でない姿勢だったのですぐ異常に気づかれ運が良かった。前に倒れてたら「疲れてるんだな、そっとしとこう」と数時間放置され昼休みや定時になって始めて死んでると気づく恐ろしい展開になってたかもしれない)
https://anond.hatelabo.jp/20220620095815
倒れて数秒で即座に救命措置されるなんて、家族やあなた持病を知ってる仲のいい友人が隣にいる運のいい状況で倒れたのでなければ、まずありえません。
学校や職場といった顔見知りが周囲にいる状況ですら、倒れてしばらくは心配そうに顔を覗き来みながら取り囲んで声をかけ、
10秒ほどして「あれ?反応ないな、おかしいぞ」となり、ゆさゆさ体を揺らしても反応なく、
ここで気の利いた人がいれば「もしかして」と呼吸を確かめ、心音を確かめ、ここで初めて救命措置が必要だと気付いて周りが動き出します。
(実際に学校で生徒が倒れ、教師がAEDの必要性を認識できず使わないまま死んでしまい、遺族がなぜ使わなかったと学校を訴えてる事例が複数あります)
https://www.sankei.com/article/20181215-S5ZCH4HEJVJQJPNFZPH4KI6VUE/
https://www.asahi.com/articles/ASL2R3SB2L2RUBQU00Q.html
これでもう30秒たってます。
意識があれば苦しさを感じてる状況です。脳細胞はエネルギーと酸素の供給を断たれ死に始めてます。
倒れた場所が、運良くAEDが置かれている施設の中なら、誰かが走って取りに行き取って戻ってくるまで数十秒から一分程度でしょうか。
その間、心臓マッサージと人工呼吸の必要性を知り、どうやればいいか経験がある人が運良く隣にいれば、心肺停止してても外部から強制的に酸素が送り込まれ心臓がポンプされ、AEDで心臓が動き出すまでの間、脳は一息つけます。
そしてAEDが床に置かれてから、殆どの人はそこで始めて説明を読み、運用を理解してパットを取り出し胸の正しい位置に貼り付け、スタートボタンを押すまで1分かからなければ、かなり手際がいいでしょうね。
その間に心マ人工呼吸がされてなければ、もう脳細胞は多くが窒息死してます。
AEDで心臓が動き出し呼吸が回復しても、これまでどおりの人格や知能が保たれ社会生活に復帰できるかわかりません。脳のどこがどれだけ駄目になるかの運次第です。
まして街中や駅で歩いてる時にそうなれば、「朝から酔っ払って」「道で寝てる変な人だ。近寄らんとこ」「遅刻しちゃう。急がないと」と声掛けすらされされず、通り過ぎる人が多いでしょう。
とくに都会で身なりがしっかりしてない中高年の場合は酔っ払いや変人と見なされトラブル回避のためスルーされる可能性が高くなります。
人が倒れてる、流されてる、等の危機にある!と気づいたとき、咄嗟に反射的に対応に動くのは男性が多く、
しかし駆け寄っても見知らぬ意識のない女性の胸を押したり(心マ)、口づけしたり(人工呼吸)という行為を普段は性犯罪として認識しているため、緊急時にも気後れして実行に躊躇する男性が多く、結果として男性に比べ若い女性ほど現場で救命措置される率が低くなる現実があります。
https://twitter.com/drk0311/status/1537076913788751872
脳細胞が酸素とエネルギーを数分間絶たれ続けて次々と死んでいってる状況で、
女性だから周りに人垣を作って取囲んで人の目から隠してからAEDを使おうとか、第一に駆けつけた男性は措置せず他の女性を呼んで任せようとか、服を脱がせず器用にパットを貼ろうとか、無茶言うなって感じです。殺す気かと。
一秒で救命率が下がるこの状況下での「意識を取り戻したあとに感じる恥ずかしさへの配慮」を提言する人は、実際に倒れてる女性を殺しにかかってると自覚してほしい。知識もなく他人事だからと無責任な提言をして、それを真に受けて実行してしまう人が出てきたら、救命や社会復帰できなくなる人が増えるかもしれないと考えると、激しい怒りを感じてしまう。
死んだり大脳が駄目になって植物状態になったら、恥ずかしさを感じる事すらできないんだぞ。
わかった上でもそれを言うのか?
“就活女子”赤ちゃん殺害後にアップルパイ 法廷で語る風俗バイトとアイドル追っかけ
https://www.fnn.jp/articles/-/239773
のトッブブコメ
inatax "最も愛情を注いでくれるはずの母親" この手の押しつけのせいで、妊娠・出産のリスクを女性だけが負うことになって、こういった事件を引き起こす遠因になってると思う
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.fnn.jp/articles/-/239773
について考えますよほほほい。
3. 推測になるが記事には書かれていないものの父親は不明ないし連絡が取れない(取らない精神)状態だった
ということで進めます。前提3が個人的に重要なものの推測となるのはスマン。
検察官:
この世に生まれてきたにもかかわらず、名前もつけてもらえず、生まれたことさえ誰にも知られないまま、最も愛情を注いでくれるはずの母親に命を奪われた。
この文章は
いるでしょうか?
私はよくわからないのですが、b:id:inatax さんがいいたいことは"最も愛情を注いでくれるはずの母親"は外部の"押しつけ"であり、真実ではない。ということと解釈します。
問題です。
ある夫婦に子供が生まれました。"一般的に最も愛情を注いでくれる"と思われる人物は誰でしょうか。
4. 最も愛情を注いでくれるはずなのは祖父母などの親戚である
真実の正解はわからないから私の回答を書いとくね。1番の母親である。これは一昔なら文脈によってはアリだったかもしれないけれど今の時代だとb:id:inatax さんみたいな人がブッ叩いてくるよね。私もまあそれでいいと思うよ。同様に父親も同列ね。
ということで男女同等に我が子に愛情と責任を感じてほしいという意味で両親が一番。と回答するよ。現代的にね。最もが二人とかいう文句はなしね。そして両親、母、父以外が最も愛情を注いでくれると思う人がいればそれはかなり私と住んでいる世界が違いすぎて想像も及ばないよ。
この問題文に対して強固に母親だと主張する人がいれば私はそれは押し付けだと反対する人に同調すると思います。母親の負担を減らすのは当然として父親の愛情を軽視して欲しくないわね。
じゃあ次の問題です。
子供の父親が死別、失踪、あるいは植物状態などのいわゆるシングルマザーに近しい環境で子供が生まれました。"一般的に最も愛情を注いでくれる"と思われる人物は誰でしょうか。
4. 最も愛情を注いでくれるはずなのは祖父母などの親戚である
こういうシーンでこの世に居ない人、現実的に参加することが難しい人を挙げることは首を傾げますね。死霊か生霊の類です。であれば関われない人を表現の中に入れないのは特段不思議なことではありません。というわけで通常パターンの「両親である」から居ない父親を抜いた母親と回答したいと思います。 "最も愛情を注いでくれるはずの母親"おやおや、私としたことが押しつけをしているようです。まったくそんな意図はないのですが…私は押しつけていますか?
さて、被告は改めて書くと"性風俗のアルバイトをするようになり、客との子どもを妊娠した。" "医師から『周囲の人と相談する必要がある』と言われたものの、母親に『妊娠していない』とウソをついて、その後、産婦人科を受診することはなかった。" 赤ちゃんにとっての生殺与奪の権はまったくもって母親一人が握っていたとても悲しい事件である。わずか43分間の人生の中で愛情を注げる人物は現実的に母親しかいなかった。その原因や社会的サポートの不足などを論じるのは大変結構です。しかし、あくまで本件内で検察官が述べた"最も愛情を注いでくれるはずの母親"という部分だけを抜き出して"押しつけ"と語るのは話のステージが異なると感じます。別の場所で現れたら正しい指摘でもこの内容では文脈を無視しすぎでは?
最近余命宣告された末期癌の人とか重度の障害者の人のブログやネット記事を見に行くことが増えた。
希死念慮が和らぐんだよね。
裕福な家に生まれて美しい容姿と心と優秀な頭脳を持って順風満帆な人生歩んでる人が不慮の事故とか末期がんで死んだりしてるとこんな恵まれた人でもいきなり俺以下になるんだなーって何かワクワクする。
俺が道端で野垂れ死んでも誰も何も言わないだろうけど そういう人が死ぬともう世間は延々大騒ぎしてくれるからすげーなぁもったいなかったねぇ価値のある命だったのにねぇと思う。
すごい奇形とか重度の脳性麻痺の人とか植物状態の人の記事もよく見る。
こういう人たちは生まれた時から恵まれてないわけだけどそれでも無償の愛を注いでくれるわりと良い両親がいたりしてすげ~ってなる。
思い込み次第でなんとかなる → じゃあ死んでもよくね → 指針がないとこうなる
始祖は オファーがくること オファーがこなきゃ 何も考えないことになる
常に欲求が満たされればオファーはこないだろうな 感想だけになる あーりんごうまかったなとか
何も考えないのなら 赤ちゃん 幼稚園 小学生のような生き方になるな
欲求がない 天秤が傾いたほうにいくだけ
欲求持ってもさ 眠い時に起きれない 詰め将棋した結果こうなった
ファイナルファンタジーの世界に行きたいって思ってたけどやっぱどっちでもいいかなって思うようになった
オファーがこない世界戦を考えたけど 普通に生きて普通に死ぬんだろうな
ワイドナの松本でいう レジュラーじゃない たまたま毎週きてる純レギュラーだと 別に強制ではない
4つくらい世界戦つくろうかな 洗脳されたままの世界 洗脳を解いて本能 性欲食欲睡眠欲マズロー忠実にの世界 なにもないその場のノリのオファーの世界 正解不正解がない世界
わかるなぁ
思ってること大体書いてくれてた
趣味もあるしつるんでて楽しい友達もいるけど、それと人生で降り掛かってくるであろう苦難(主に労働)を差し引きしたら圧倒的にマイナスなんだよね
苦労してまで生き延びたくないし、そんなにしてまでこの世界で生きようと思えなくなってきた。
もう疲れたわ。この程度で疲れてるようじゃこの先もダメだろうし。
生きてりゃ何とかなる論ってホント無責任。馬鹿じゃねーの。こっちにだってプライドとかポリシーあるわ。
働きたくないから死ぬなんて甘えとか言ってる人って、結局自分も働きたくないから逃げようとしてる人が許せないだけなんでしょ?
自分の生き死にぐらい好きにさせろや生きるための金出すわけでもねぇのによぉ
でも死ぬのって難しい。
意外と人って丈夫だから。
人間が生きることって、いくら取り繕っても汚いし醜いし有害だって気づいた
だから、自殺したら排泄物垂れ流しとか遺体が醜くなるとか他人に迷惑かけるとか言われても……それ普通の人生とあんまり変わんなくね……?って思っちゃった
迷惑云々の話をするなら
自殺しなくても
町中で婆さんを殴ってトラウマを与えた人とか
植物状態になれば、身内か病院の人に排泄の世話してもらわないといけない
私だってここ20年、環境破壊して他の動物の肉を食べながら生きてるし
こうしてみると、
どちらが大きいかとかそんなん誰にもわからないはずだ(異論は認めます)
だから、生きるにしても死ぬにしても迷惑はかけちゃうからある程度は仕方ないと思う
ま、こんな綺麗事は、自分の使う電車が飛び込み自殺で止まったことがないから言えるのかもしれない。
……はい、以上。
思うだけです、普段なら言いません。Twitterにも書かないけど、ここなら見る人そんなおらんやろ!の気持ちで書きました。
アプリ自体は残りますが、更新は終了しますと、お達しがありました
何が悪かったのだろう
知らん
度々不満の声が上がっていた気もするし、
たぶん
知らんけど
キャラも好き
でもきっと時代に合っていないのはわかってた
1人1人に人生がある
重くて苦い。難しい
終わりを知らされた日、
前兆はあった
春を迎えられないだろうと
まさか事前のお知らせが一切なく、
行き場を無くして持て余した
十分頑張っていた
これでだめならもうだめだろうと、そう言えるくらい自分の中では課金していた
いつか目覚めるかもしれない
養育費だと思ってたまに入れてる
無償の愛じゃない
どれだけ好きだろうと限界がくる
義務感で続けたら、いつか期待外れのことが発生したときにぷっつり切れてしまうかもしれない
こんなに尽くしたのにと見当違いの恨みを持ってしまうかもしれない
適切な距離を保ちたい
今まで課金していた分、
毎月金銭的に余裕ができた
金はそのままそっくり余るかといえばそうではなく
今まで課金のために気を遣っていた食事や買い物を我慢しなくなった
そんなことで消えていく
何にもならない
もう
たすけてほしい
▼そしてサービス終了へ
あれから数か月、
そのお知らせがあった日も、作品内の大切な人物の誕生日でした。
誕生日という喜ばしい日にどうして悲しいお知らせを発表するのか。
前回は年度末だったしなあと無理やり納得したけど、今回はちょっと受け入れ難いよ。
たぶんね、もうそういうところなんですよね。
「『僕を殺しにくればいい』と彼は言った」“植物状態”の息子を介護して9年 被害家族が有名経営者・辻敬太氏にいま訴えたいこと
https://bunshun.jp/articles/-/43885
これ、裁判後に1度2度謝罪に行っただけでは、被害者は納得しないともう
「謝罪には来たけど形だけだった」
「償い金を送ってきたが、金で解決しようとする態度で不快だった」とかね
さだまさしの「償い」って歌を思い出した
この曲は、7年間毎月送金を続けて、被害者家族に許してもらった話だけど、何年続ければ許されるってゴールが見えない状況で続けるのは、並大抵の精神力ではない
ただそのような出来事があった、というだけの話なんだけど。あまり気軽に友達に話せるようなことでもないのでここに置いてく。
発端は先月末、隣の市に住む親戚のおばさん(従姉妹の母親)が入院したことから。
おばさんは私の伯父の奥さんで伯父は20年ぐらい前に癌で亡くなっている。
伯父夫婦には2人子供がいる。兄には生まれつき知的障害があるが大人しい性格で普段は施設で暮らしている。
3歳ぐらい下の妹、つまり今回久しぶりに会った従姉妹は高校受験で地元で一番の進学校へ入ったが中退し、アニメかなんかの専門学校へ行ったらしい。
だけど就職もできずどのバイトも続かずそのまま引きこもるようになったときいてた。
伯父の葬儀でも見た目は普通の女の子だったがずっと無表情で完全に心を閉ざしている感じで、誰かが話しかけても無視か必要なら頷く程度だった。
おばさんは生前「あの子はずっと私を憎んでいたの。」と言っていた。
伯父は癌になるまで大企業の役員クラスの仕事をしていて激務だった為、家庭はほぼ妻に任せていたと思われる。
そして従姉妹は中学生ごろから両親に「どうせ兄の世話を押し付けるつもりで私を産んだのだろう。」みたいなことを頻繁に言っていたらしい。
ただその兄はもう長いこと施設で暮らしていて年末年始などたまに実家へ帰っていたが、今ではもうその施設での規則正しい生活のほうが本人は楽なようで、両親の死後もそこで暮らせるような手筈にはなっている。
伯父夫婦と私は冠婚葬祭やたまに外でごはんを食べたりお土産のやりとりなどそこそこの親戚付き合いはあった。が、どれぐらい従姉妹を立ち直らせようというような働きかけをしていたかは知らない。
おばさんは洋裁が得意で、多趣味で油絵や音楽を習ったりしていて、いつも忙しくしていた。自分の娘のことは「なるようにしかならないから悩んでもしょうがない」と諦めていた感じだ。
あまりクヨクヨしない、楽天的な性格といえばそういう性格の人だった。
おそらく従姉妹とは性格が合わなかったのだと思う。母娘でも合わないなんていくらでもあるし、本来なら相性の悪い親と一緒に暮らすのは苦痛で仕方ないだろう。
しかし従姉妹には独立できるほどの能力も気力もなかった為に親元にいるしかなく、同時に激しく憎むという生活を長年送ってきたのかもしれない。
しかし今回おばさんが急に入院、容体悪化で危篤ということになり、色々あって私が従姉妹を連れて病院へ行くことになった。
まずおばさんの家の中を見たのはたぶん5年ぶりぐらいだけど、ほぼゴミ屋敷になっていた。前から物が多いなとは思ってたんだけど、足の踏み場はかろうじてあるという感じ。
そして20年ぶりの従姉妹はかなり見た目が変わっていた。かなり太ってたのもあるし、もちろん中年になれば変わって当然なのだが、とにかく外に出ず他人との交流がない生活をしている人間だというのがひとめでわかるような風貌だ。最初はちょっと正視できなかった。そして、何を話しかけても言葉を発しない。
従姉妹に、お母さん入院したことは知ってるの?ときくと、僅かに首を横に振った。知らないしそもそも興味もないという顔だ。それで彼女に説明して
「お母さん危ないみたい。明日の朝、迎えに来るから、お母さんに会いに行こう。」と言うと彼女は小さく頷いた。
冷蔵庫の中を見ると生鮮品は古くなっていたが米はあるしインスタントやレトルト食品も山ほどあったのでしばらくは大丈夫だろうと思ったけど、もし足りないものがあれば近くのコンビニに行きなさいと従姉妹に少し現金を渡してからその日はいったん帰宅。
相変わらず何も喋らないが、もしかしたら行くのを嫌がるかと思っていたので素直に車に乗り込んだのを見て少しほっとした。
今は面会の制限が厳しいから、私だけだと入れて貰えなかっただろう。
病院につくとおばさんはICUの中で人工呼吸器をつけ意識もなく寝ていた。
医師によると最初は違う病気で元の病院に入院していて意識もあったが、そこで突然くも膜下出血を起こして手術可能なこちらへ運ばれてきたとのこと。脳内の出血がひどく完全に瞳孔が開いており、手術せずこのままだと年内もたないとのことだった。そして手術して命は助かっても植物状態で寝たきりになるという。
手術するかどうかはおばさん側の実家の親戚に電話をして経緯を話し、「しない」ということになった。
で、面会はこういう時期なので身内に限りひとりだけと言われ、従姉妹に入るよう促した。が、動こうとしない。
彼女の様子を見た看護師さんが状況を察したのか、私に「付き添いということなら、一緒に入っていいです。」と言ってくれ、従姉妹を連れて一緒に中へ入った。彼女は手を引くとようやく足を動かした。そして看護師さんが寝ている母親の手を布団から出して「もう最後ですよ。手を握ってあげて。」と言われると一瞬だけ母親の手に自分の手を重ねた。でもそれは言われたからした、という感じで、すぐに手は引っ込められ、彼女の様子からは何の感情も読み取れなかった。
もしこれがドラマとかだとそこで急に従姉妹が後悔して泣いたりするような展開なのかもしれないけど。
わかったのは、従姉妹は本当に自分の母親が嫌いだったんだろうなと。悲しい気はしたけどそれはそれで仕方ないとも思った。
彼女にとって赤の他人に等しい私には彼女の事情や内面は計り知れないし、実親が死にそうだから泣いて手を握らないといけないということはない。
自分はなんか余計なことしたのかな、という気分にはなった。
それより彼女にとってはこれからの自分のことのほうが、重要なのだろう。今までと同じ生活がもう出来ないことはちゃんとわかっているはずだし。
翌日、連絡した従姉妹の母方の親戚(おばさんの甥・姪にあたる人)がこちらへ出てきた。なんでも甥はおばさんから自分にもしものことがあったらと従姉妹の後見人を頼まれていたらしい。
そして私と一緒に従姉妹の様子を見たいということでまた会いに行ったのだけど。
彼女に僅かな変化を感じた。
相変わらず喋らないし反応も薄いけど、前日はほったらかしだった伸ばしっぱなしの長い髪は後ろで一つにきっちりとまとめられていた。たったそれだけのことでも、なんかだいぶまともに見えた。
おばさんはその数日後に亡くなり、こんな時なので葬儀も僅かな身内だけで済ませて葬儀後の会食などもせず終わり。
今後、従姉妹のことは(彼女の兄のことも含め)そちらの親戚に任せることになった。近々市の福祉課にも相談に行くとか言っていたし、ちゃんとしたしっかりした人たちなので大丈夫だろう。彼女が長年暮らしたあの大きな家も処分するのだろうな。
そして彼女がこれからどう生きてくのかはわからないし、もしかしたら私はこの先彼女と会うことは二度とないかもしれないけど。
彼女の様子を見て、自分の母親の死に対してある意味ホッとしてるのかもなって思った。
従姉妹は精神的に問題あるだろうし引きこもりだけど、8050問題になって親に刺し殺されたりするような人もいる世の中でだいぶラッキーな人だなって感想でした。
今年脳出血を起こして、植物状態になった。コロナ禍で、もうずっと長い間会ってない。
祖母が息さえしていればいいと親戚は思っていて、延命治療している。みんな祖母が好きだから死んでほしくない。生きててほしいのである。私の伯父は祖母を神に近い存在だと言っていた
それとも死にかけて仏(神?)になろうとしているってこと?
祖母は富裕層なため生きてると毎月高額な年金が入ってきて貯金がたまる
祖母は生命力がすさまじくある日「痛い」と言っていたのを看護士が聞いたらしい
医者は弱っている老体を無理やり生かすのはどうかと言っていたらしい
祖母は強い人だったから、延命治療が続けば意識が戻らないまま長く生き続けるんだろうなぁとなんとなく思っている
脳の一番大事なところが出血を起こしてしまったからもうもとには、戻らないそう
『サン・ジュニペロ』はネットフリックスにあるブラックミラーっていうSF連作ドラマの一編なんだけど、終わり方というかラストシーンがマジですごい。
以下巨大ネタバレ
主人公はシャイな女の子ヨーキーと陽気な女の子ケリーの2人組。ディスコで出会った2人は(同性)恋愛関係になるが、価値観の相違からすれ違いが…っていうようなストーリーが展開するんだけど、中盤で舞台がデジタルの世界だったことが判明する。
シャイなヨーキーは自動車事故で植物状態になった婆さんで、陽気なケリーは夫と死別して終末ケアの老人ホームで過ごす婆さん。
どうせ植物状態だし、もう死んで肉体を捨ててバーチャル世界に移住するぞ!と思ってるヨーキーVSバーチャルな「天国」に行くことなく死んだ娘と夫に殉じてオールドスタイルの死を望むケリーっていう対立軸で、2人の感情のぶつかりあいでストーリーは最高潮を迎え……ないんですよね。
なんでかっていうとラストシーンがそれまでの話のドラマ性を1万倍とかにしたものをワンカットでぶち込んでくるからだ。
エンドロールでは、結局夫や娘に(すぐに)殉じることはせずバーチャルな天国に行くことを選択したケリーがヨーキーと一緒にサン・ジュニペロの享楽的な街ではしゃぎ回る様子が映し出される。バックに流れるテーマソングは"The Heaven is a Place on Earth”、「天国は地上にある」ってのはなかなか内容とあった選曲ですね、と思ってるところで、サン・ジュニペロ、地上の天国を提供しているテック企業の様子が突然出てくる。
豆粒くらいの大きさの、表面が明滅するチップを機械が運んでいる。このチップこそがバーチャル世界への移住の要で、これをこめかみにつけた状態で死ぬことで意識がチップに移動するという寸法。運ばれているのは他ならぬケリーとヨーキーのチップだ。
ロボットアームが2人のチップを”San Junipero”と書かれたラックにはめ込む。チップの表面で明滅する光は、電子の天国ではしゃいでいる2人の表情にも重なって見える。
指先くらいの大きさの電子機器に閉じ込められて、偽物の「天国」で暮らすのか、ゾッとしないけどまあそれも幸せなのかな?というような思考が渦巻く。
そこでカメラがグッと引くんですよ!
そしたらね、もうバカみてえな数のチップがあんの。1万とか2万とか、そういう数この部屋にあって、たぶん他所にもっともっとあるんだろうと思わされる。そして全部チカチカ光っててさ、もうどれがケリーとヨーキーかなんか分かんねえわけ。
そこで"The Heaven is a Place on Earth”ですよ。サンジュニペロは天国みたい、ええとこよ〜ってくらいの温度感で受け止めてた歌が、ここで一気にまた違う意味に聞こえてくるわけだ。
人類はテクノロジーを使って天国をこの世に築いてやったぞ、ここが俺たちの天国だ、文句あっか!そういう、生命賛歌であり人類賛歌であり、不気味とかいう矮小な感想は瞬間的に吹き飛ばされる。
サーバールームの点滅なんていう無機質なものの代表みたいなものが、これまでのエピソードによって圧倒的な生命賛歌に見えちゃうわけですよ。
俺は生命賛歌なんて嫌いなんだけど、あのワンカットを見たときはちょっと涙ぐんでしまった。そういうパワーがあるんだよな。
1のドラマを60分くらいにわたって見せた後、ラストのワンカットでハイ×10000でーす!お前らがここまで観てきたものと同じものが何万とここにありまーす!っていうのをぶっ込んで終わる。そんなんアリか?
マジで凄いと思うんですよね。
去年の今ぐらいだったか、脳梗塞をやって植物状態になってしまった祖母のお見舞いに行ったのは。節電で廊下の電気がついていなかったのもあって、白い、年数を感じさせる病棟内が西日に包まれていたのを覚えている。
病室に入ると今まで見たことがないほど痩せこけている祖母と、その口元には祖母の命を支える人工呼吸器。
人工呼吸器が空気を入れ込む度に強制的に身体も「がくん」と動く。その半開きの目は、そんな身体の動きを介さず中空を見ている。
人が生かされているという姿を初めて見た。
既に何度かお見舞いに来ている両親はテキパキと必要なものを補充したり、祖母に声を掛けたりとしている中、自分はそんな祖母の横に佇むしかなく。まだ祖母は生きているというを実感を感じたくて、俺は祖母の手を両手で握った。「おばあちゃん」と何度か声を掛けた。何か少し、握り返してくる力があるような気がした。さらに、腕にも痙攣のように明らか目に見える動きがあった。父親曰く、たまに僅かながら動こくことはあるが、ここまで動くことは初めてだと。
それはただの不随意な痙攣なのか。そして、いやむしろそうであってほしい。本当に、そう心の底から思った。
俺はもはや震えていると言っていいその手を握り返すことしかできなく。
半開きの目は変わらず中空を見ている。が、それだけだ。
ある、間違いなくまだ意識がある。それが意識と呼べるものかはわからないが、少なくとも俺を認識している。それを表現する術がないだけであって。
どうしようもない辛さが自分をえぐる。せめて、せめておばあちゃんが楽になればと、憂いなく安心して眠れるようにと、俺は、僕は大丈夫だから、と耳元で囁くことしかできなかった。