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2021-05-23

ベルセルク自分の話

三浦先生訃報を聞いてから時間が経ったが、ショックすぎて気持ちがまとまらないのでここに吐き出させてほしい。



高1のときベルセルク出会った。


リョナ趣味の後輩から主人公のやられが多くて興奮するから見てくれ」と勧められて以来頭にはあったが、グロが怖くて読んでいなかった。でも受験を終えて燃え尽き症候群に陥っていたから、この際フヌケの自分を変えてくれるならグロでもなんでもいいかと思ってなんとなく1巻を手に取った。


なんだ、この漫画主人公がめちゃくちゃやさぐれてるじゃねえか。自分の巻き添えになった爺さんのことも何とも思ってなさそうだし、美少女建物から落ちそうになってんのに助けないのかよ。


ジャンプ漫画の清く正しく美しい主人公しか見てこなかった自分にとっては衝撃的な展開の連続だった。


人を助けないし、自殺教唆するし、お供の妖精はいじめるし、一体なんなんだこいつは。


けれどもそういう殺伐とした殺るか殺られるかの世界観は、案外すんなり肌に馴染んだ。

これは自分の家庭環境ボロボロで、現代日本なのに親と殺るか殺られるかの戦いを毎日繰り広げてたからというのも大きいと思うが、とにかく「綺麗事で済ませない」といったベルセルク雰囲気自分感覚に合うな、という印象があった。

親の金でユニバに行くクラスメイトよりも、親代わりのガンビーノを殺しつつも愛を求める気持ちを捨てられないガッツの方が身近に感じた。


ガッツが鷹の団に入るまでのストーリーは読んでてキツかったが(親代わりの大人貞操売られてぶち殺すってどんな話だ?)、黄金時代ストーリー面白くて夢中になって読んだ。ガッツの初仕事(川沿いで奇襲かけたあと殿ひきうけたやつ)の話も、ユリウス伯爵暗殺も、ドルレイ戦も、そんなに上手くはまるわけないだろと思いつつも毎回読んでてワクワクした。

読み進める度に胸が熱くなるようなシーンが次々出てきて、この先どんな物語が待っているのかとページをめくる手が止まらなかった。

(個人的にはプロムナード館での夢の話が好きだ。「夢に支えられ、夢に苦しみ、夢に生かされ、夢に殺される」……夢を表した言葉としてこんなにも的確な言葉は珍しいと思う)


そして黄金時代も佳境に入り、グリフィスが全てを失い絶望の果てに蝕を起こす。

無数のモンスター対峙する鷹の団の見開きの絵を見たとき、初めて気がついた。


(あれ、もしかしてこの人、メチャクチャ絵が上手い?)


バカなので蝕に辿り着くまで三浦先生の絵の偉大さが全く分かっていなかったのだが、大量のモンスターと鷹の団の苦悶の表情を前に、三浦先生凄さを""分からされて""しまった。


びたびたと飛び散る内臓。好きだったキャラクター割れ頭蓋骨と、はみ出した脳みそ。どういう骨格をしているのかよく分からないがとにかく気持ちが悪いことだけは分かるモンスターの群れ。一度見たら忘れることのできないガッツの咆哮の表情。抜ける女体。死ぬほどイカした造形の新生グリフィスことフェムト


ゴッドハンドの女が「愛、憎悪苦痛快楽、生、死、すべてがあそこに……」と言っていたが、まさにその通りだった。読んでるだけで頭がおかしくなりそうだったし、自分体験したわけではないのに脳みそ上下に全力で揺さぶられたような衝撃で心がめちゃくちゃになった。


蝕のシーンがショッキングすぎてトラウマになり、心ここにあらずな日が続いた。授業も全部上の空だった。何をしていても蝕のことが頭をちらついた。あん凄惨光景は二度と見たくないと思うのにもう一度触れさせるような、魅力を越えた魔力があった。蝕の絵は、麻薬だった。


蝕のショックから正気に戻った後は坂を転がり落ちるように、その時出ていた最新刊(36巻だったかな)まで一気読みした。蝕以上にショックなシーンはなかったが、ただただガッツの行く末を見届けたくて、三浦先生の絵が凄すぎてもっと見ていたいという気持ちが強くて、一心不乱に読み続けた。

(個人的には蝕以降のエピソードだとロスト・チルドレン(偽エルフの谷)の話が好きだ。エルフ女王の造詣がクリーチャーとしてクオリティが高すぎるし、女王になった女の子の親父が自分父親そっくりで「ああ、いるいる、こういうくそ野郎」「不幸な家庭があることをぼかさずに書いてくれるんだなあ」と、汚いことも忌避せずに描いてくれる姿勢に信頼が置けたからな)


やがて奨学金を借りつつも大学生になり、バイトを始め金に余裕が出てきたので、スイパラのコラボも行った。

普通なサンリオみたいな可愛いものコラボするようなところがなんでベルセルクコラボした?と思わなくもなかったし、店内にはファンシー雰囲気にはミスマッチキャプ画が張られてて一種異様空気が漂っていた。

どう見てもベルセルクファン自分場違いじゃねえか。コースターポスター目当てで行ったが終始いたたまれなかった。

注文したベヘリットチョコケーキ普通に美味かった。まあ中身スイパラだもんな。



そんなこんなでちょろちょろベルセルクコンテンツに触れたり、他の漫画アニメ浮気したりしつつ、ずっとベルセルクは続いていくんだろうな、早く次の巻出ねえかなー、でも三浦先生には無理しないでほしいしな……と思いながら、年1ペースで出る単行本を追っていた。



2018年の40巻発行から続刊の報が入らなくなって3年目。

相変わらず知り合いに「ベルセルクは良い漫画から読んでくれ、トラウマになるとは思うが読まずに人生終わるよりいいと思う」と吹き込み続けながらいつも通り41巻発行の報を待っていたある日、そのニュースは訪れた。




三浦先生、ご逝去享年54歳。




何が起こったのか全く分からなかった。職場トイレにいたのにどういうことなのか分からなくてしばらくぼうっとしていた。胸の上にどすっと重たい何かがぶつかり、心を胸の内側から弾き飛ばししまったようだった。


もうベルセルク新刊は出ないのか。もう、三浦先生のお描きになった素晴らしい新作の絵を見ることはかなわないのか。


そのことが信じられなくて逃げるように仕事に戻った。全く効率は上がらなかったが、何もしていないよりかはましだった。

けれども何をやっても三浦先生がこの世にもういらっしゃらないのだと知らされた衝撃が消えることはなくて、明日会社に行くのをやめようかと一瞬考えた。


仕事を終え、訃報を聞いてから4時間ぐらい経ったあたりで、自分もっとお金を落としていれば、先生に美味しいものを食べて気持ちよく寝てもらってと、健康的な生活を送ってもらえたのではないか自分を責める気持ちが湧いてきた。

もちろん自分高校生ときには既にベルセルクは大ヒット漫画だったし、その時点で三浦先生ポケットにはベルセルクマネーがドカドカ入っていたのだろうからファン一人がたくさんのお金をつぎこまなかったからこんなことになったというのは馬鹿げた考えだというのは分かる。

だがそんな考えが浮かんでくるぐらい、自分にとって三浦先生訃報がショックだったのだろう。


結局当日はショックを受け止めきれず、友人に話を聞いてもらった。

自分にとってベルセルクがすごく大事作品だったこと、もう二度と続きが出ないなんて信じられないこと、自分を責める気持ちになってしまたこと。拙い言葉での話だったのに、友人は最後まで黙って聴いてくれた。

それで大ベルセルク展が9月に開催されるから絶対に行こうと思っていることを伝えると、友人は穏やかにこう言った。


「そうだね。でもたぶん売り上げは関係者のところに行くと思うから、ご家族とか近しかった人に届くと思うよ」


この一言が、沈んだ心を救ってくれた。


三浦先生ご本人には届かなくても、近しい方には届くのか。

一般的に言って、亡くなった方が気がかりなのはなんといっても残された家族のことだろう。自分の金が三浦先生のご家族のところに行ってその生活に役立つというのなら、天国におられる先生安心してお休みになられることに繋がるはずだ。


ショックで放心状態になっていたが、友人のおかげで「大ベルセルク展で金を落とす」という目標ができた。


今年9月に大ベルセルク展が無事開催されたら、ガッツマウスパッドと複製原画烙印ピアスを買おうと思う。そのためにいらないものメルカリで売って、給料から天引きする形でささやかながら貯金もすることにした。三浦先生がお亡くなりになられたショックは消えたわけではないが、今から少し楽しみだ。

2021-05-22

anond:20210522015732

女達というよりそれぞれの復讐と野望と立身出世の話なので

それも含まれる、程度だと思う

もちろん背後に描かれるのは人間のものの姿

人間味を欠いたグリフィス人間的な弱さによる崩壊と、いつまでも正気を保ち続け、いつまでも人間だったガッツの対比がある

から描きたかったのはあるときは欠け、あるときは野心に燃えしかし中心は人間しかなかった人たちの群像劇だと思う

全体のテーマ性で言えば上の通り

グリフィス人間を捨て、まさに非人間的な存在になったことで、(ある意味では気が狂ってしまった)グリフィスの頬を張るためにガッツいつまでも食い下がってゆく、という古典的な熱さはなぜにあったか

それはガッツが欠けてしまったグリフィス自身を信じていたからこそいつまでも食い下がったのだ、と言ってもそれほど間違ってないと思う

ガッツ妄執ゴッドハンドに鷹の団と自分青春をめちゃくちゃにされたゆえの怨念もあろうが、グリフィスへの郷愁というか、望郷というか、そのような懐かしむ念も強くあったと思う

そしてスキあらばはっ倒したいと、目を覚まさせたいと思っていた

自分彼女レイプした親友に正面から向き合ってはっ倒したいだとか

これはすごい話だと思う

人間性の対比で言えば、グリフィス進歩主義者で常に自分自身を別のものへと変化させようとした過去を持つ。これは彼自身が下賤の出自を持つからで、いつでも逆境にあって自分自身で有り続けたガッツと、自分から逃げ続けて涼しい顔をしていたグリフィスという対比なんだ。つまりその根底にはやはり人間回帰へのテーマ性が見え隠れする。

グリフィスはどこかで深く傷ついているので、フェムトになった際にも嫉妬憎悪などが渦巻いて素晴らしい云々と他のゴッドハンドの蛇女に評されている。グリフィスガッツという人間が羨ましかったのに、その羨ましさをガッツを保持する、という手段で止めようとした。しかガッツ決闘のち彼の手から離れる。これはガッツにとっていつまでも自分であり続ける旅の始まりであったと同時に、グリフィス自分でない何かになるための焦りを加速させてしまった。同じ人間としてもがいていた二人のベクトル真逆に向いた決定的瞬間がスムーズに描かれている。

この筆力は漫画家としても、あるいは文章として書き直しても色褪せないまとまり方だ。

元増田の女の戦いをテーマに入れるなら、エレーン(キャスカ)と娼婦たちの話も語らなければ片手落ちじゃないか

こっちのテーマは虐げられている者達の根性だと思う

三浦自身生前アイマスキャラで頑張ってる子が好きと言ってるので、頑張る女像が出てくるのは自然なことだと思う。

2021-05-21

で、お前ら結局どうなってほしかった?

ベルセルクオチですよ。

ガッツキャスカには幸せになってほしかったという声が圧倒的なのはわかってるのでそうじゃない声を拾いたいわけですよ。

私はキャスカには幸せになってほしいんだけどガッツグリフィスと一緒に地獄に落ちてほしいんですよ。

少数派なのはわかってるので。

2021-05-03

まどかマギカはもう作らなくていい

エヴァの完結に感化されたのかそれより前に考えられていたのか分からんけど。

もう最終回は作らなくてもいいよ言いたい。

シンエヴァを見てわかったけど、綺麗に話を終わらせるためだけに作品を作ると駄作になる。

虚淵玄が「アイデアない」って言ってたんなら作らなくていいよ。まじで。

ベルセルクも再開するの?もうガッツグリフィス倒す動機ないじゃん。まどまぎもベルセルクもあのまま未完で終わりにしようよ。

2021-03-11

anond:20210311145909

ベルセルクはもう1回蝕起こしてシールレイプすればいつでも伝説作品になれるから

もう1回、今度はガッツための蝕が起きるのは既定路線だと思う。

まあガッツキャスカは既に贄認定されてるのでなんか特殊形式の蝕ではあると思うけど、

キャスカ+今の仲間と、グリフィスの喉元を食い破れる力を天秤にかけて

それでも生贄を捧げることを拒否するのがベルセルクという物語トゥルーエンドルートだろう。

2021-01-28

anond:20210128111155

グリフィスは指を1本1本つぶされて、丁寧に丁寧に人間としての尊厳を潰されて死んだほうがマシという姿でいのちだけ強制的にながびかせて、自然史を待つという究極の拷問毎日毎日されてたはずだよ

めしに、手足の指全部くだいていい?そのへんからスタート

2020-12-07

ベルセルク 最終巻のネタバレ 書くぞ~

 鬼滅の刃ネタバレを書いたやつがいる。

 anond:20201207003738

 

 便乗してベルセルクの最終巻ネタバレを書くぞ。全部、バラちゃう

 

 ――

 

 ガッツ一行はみんな死んじゃうんだよ。ガッツも死んじゃうんだ。

 だけど相打ちの形で、ゴッドハンドもみんな死んじゃうんだよ。残ったのはグリフィス様だけだ。

 で、キャスカも生き残るんだが、キャスカ正気に戻ってからグリフィス様と結婚するんだ。

 そしてグリフィス様は改心して、まともな正気人間に戻った。

 二人は末永く幸せ暮らしましたとさ。

2020-08-01

anond:20200801233218

100m走「男子9.58(ウサイン・ボルト)」「女子10.49(フローレンスグリフィスジョイナー)」

マラソン男子:2時間01分39秒(エリウド・キプチョゲ)」「女子:2時間14分04秒(ブリジットコスゲイ)」

もう調べるのめんどくさくなった(´・ω・`)

女子男子世界記録競技ってあるのかね

2020-07-09

ゴットハンドが蘇らせてくれるからなんどもグリフィスしようぜ案件なだけいないわけじゃないだろう

2019-12-06

anond:20191206123108

NTR一種ホモソーシャルであるというのは

ベルセルクガッツキャスカグリフィスの例を引くまでもなく周知の事実

ヒーローが本当に好きなのは15年ずっと隣にいる一人の雑魚だった…って展開だぞ

2019-03-30

[]ゼノブレイド1 3ds 116時間 クリア

クエ強敵にいどむハードルが高くてもはや作業レベル上げが必要になってきたので面倒になってラスダン突入してエンディング見た

ディクソンが一番強かったなー

あと女もエーテル池に落とされるのがうざかった

ラスボスは弱かった

こっちレベル84だったけど

エンディングみたらどーでもよくなったな

サブクエ強敵も今度やるのはもっと時間あいからだろーな

3dsソフト1本でこれだけ遊んだのは初めてだわ

もとが据え置きだけあってすげーボリュームだった

サブクエとかキズナありきだなー

インストリーだけだとそれほどでもなかった

サブクエとかで世界観補強して掘り下げてこその面白さなんだろーな

ノポンがすげーかわいくてよかった

あとくえすとやった後にお礼いってもらえるのもよかった

個人的に今でも覚えてるのはグラビティデイズシリーズで、あれもクエストたくさんあるけど、達成してもお礼どころかイヤミ言われたりして嫌な気分になることがすんげー多かったんだよね

キトゥンがいい子だったか文句ほとんど言ってなかったけど

あれはすげーストレスたまったわ

閑話休題

とにかく最後最後までしっかり作り込んであってよかった

ゼノギアスっぽくなる可能性もあったらしいけど社長?が良い判断してくれたわ

その結果こんだけ高評価になったんだろーし

ラスボスがなんとなくベルセルクグリフィスっぽかった

クロスと2はゲーム機もってないかプレイできない

まあ続けてプレイするのはさすがにだれるしやる気ないからいいんだけど

ファンは怒るだろうけど、ウィッチャー3もサブクエ多いらしいし、大枠で言えば同じような理由評価されてるのかなーと

でもゼノブレイド3ds版はとっかかりがワルすぎたなー・・・

画質悪いし敵強いしで

結局買ってすぐにはプレイせずに2年たってクリアだもんなー

2018-08-25

ベルセルクどうせ完結しねえんだろうなああ!!!

youtube劇場版挿入歌平沢進のやつ)とか、TV版の頃のオープニングとか見てて唐突にクソォォ!!って思ったわ。コミック原作の方のグリフィス転生したあたり割と神がかり的な展開なんだけど、その後の妖精の島とか微妙だし、あんな具合に頓挫して終わりかよ畜生

2018-07-18

ベルセルクについての思いつきメモ

神は殺せるかという話か。

キリスト教的な人間であり神であるグリフィス

異教の神や魔法やら因果律の外みたいな話も全てそれを実現するためのもの

グリフィス=神は殺されるだろうな。

2018-06-12

ベルセルクグリフィスってさ

拷問されて車いすになった後、キャスカとの間に子供できてたよね

あんなひどい拷問されるくらいなら性器なんて真っ先にズタボロにされそうなもんだけど

そこはちゃんと残しといてもらえたんだな

2018-04-04

anond:20180404103252

女の格好でレイプ被害に遭った(=女で生きていくことの過酷さ)からだよ。

んでグリフィスに強くなるか弱者のままでいるか選べみたいなこと言われてたじゃん。

2018-02-27

きのこの山たけのこの里 国民総選挙は止めてほしかった

自分はどちらかに肩入れするほど深い思い入れは無い。しかし双方嫌いでもないので、片方を上げて片方を下げるような醜い罵り合いは例えネタでやっているんだとしても見たくないんだよ。

それが公式に結果が出ることでより深刻化するんじゃないか勝手危惧している。

双方良い所があるから認め合うではだめなのか?むしろ手を取り合い助け合うべきでは。ガッツグリフィスのような関係になってしまっていいのか?

そもそもどっちが本当に人気ががあるのか分からないこと自体が話の種になっていたのに、答えを出してしまっていいものか。互いを高め競い合うライバルでいいのに、勝者と敗者の関係になったらつまらなくないか

実はどっちが勝とうがどうでもいいんだけど、結果がなぜか同点になったりどっちも党が謎の組織票勝利みたいなつまらない展開だけはやめて欲しいな

2017-09-25

裏切りの星 たつき

サンライズ石ダテコー太郎田辺茂範

戦友(とも)を切り捨て続け遂にたどり着いた栄光の地で最後には己が裏切られる

なんとも壮絶な人生

戦国武将かお前は

グリフィスかなんかか

2017-09-13

anond:20170913190853

ベルセルク

ここからガッツグリフィスが再び対峙するルート全然見えないが、

作者への信頼度は高いのでなにかちゃんと考えてくれているのだろう。

2016-04-20

http://anond.hatelabo.jp/20160419213649

多分、使徒全然でてこない黄金時代篇やってた頃もオワコンって言われてたと思う。

 

物語を盛り上げるためにはあえて平坦な旅をする場面も必要なんだよ。

 

おそらくいまの旅は、ガッツグリフィスを倒しうる力を得られるような

変則的な降魔の儀で「捧げますか?」をするための前フリとしてやってるんだと思う。

2016-02-19

映画を年間何百本観たとかじゃないけど、個人的オススメしたい映画

何か映画を何百本観たとかそれは権威つけ云々とか読んでて、みんなバーカバーカ、お前ら黙って映画見てろって思ったが、これに便乗すれば自分オススメ映画監督を広められるじゃないかと思ったので書く、皆とにかく映画観ろ!!!

1本目「燃え上がる生物監督:ジャックスミス

これはマジで滅茶苦茶意味が分からないけど凄い、ジャックスミスニューヨークアングラ映画界の巨匠でニュー・アメリカンシネマ(アメリカン・ニュー・シネマじゃない)を担う天才だったらしいんだけども、内容は女性の服を着た男性の集団がすごい絡み合う、それが45分間ずっと続く、何が面白いだって聞くかもしれないけど、荒々しさとかポエジーとかオリエンタリズムとか色々な要素が絡み合って、観客の前に完全なカオスがドカンと提示される、マジで何だこりゃって最初観たときは度肝抜かれたよ、映画原始的な力ってものを感じた!!!オススメ!!!ビデオインスタレーションとか配信してる美術サイトUbuwebってとこで配信してるから検索して即鑑賞だ!

2本目「愛しのアクアマリン監督エリザベスアレン

これはなアレだ、女子の友情もの、13歳の少女が2人いて、凄い親友なんだけども片方が引っ越して別れが近づいてる、そんな2人の前に何と人魚が登場、彼女は地上で3日間のうちに婚約者見つけないと父ちゃんが用意した男と結婚しなきゃいけない、ってことで3人力合わせて良い男性を探そう!って映画。これが笑えるやら切ないやら、ひねくれた自分にも友情の大切さってものがもう痛いほど染みた、超素晴らしい!!あと人魚役がタイウェストってホラー作家の良い感じに昔めいた洋館ホラーインキーパーズ」って作品に出てきたサラ・パクストンっていうのも注目だよな!!!

3本目"Within our gates"監督オスカー・ミショー

グリフィスの「國民の創生」、あれは映画史に残る名画とか言われてるけど差別主義者の集まり糞KKKを美化した作品で、今年サンダンス映画祭で"Birth of Nation"ってアフリカ系のネイト・パーカーが作ってオスカーとかの人種差別カウンターとし話題になったけど、「國民の創生」とほぼ同じ時期にこれへのアフリカ映画監督からのアンサー的作品が作られてて、それがこの"Within our Gates"な訳だよ、日本未公開だけどパブリックドメインになってyoutubeに全編アップしてあるからマジでお前ら絶対観ろ!!!

4本目「裸の診療室」監督ヌーク・レオポルド

アメリカ映画ばっか紹介しちゃったから今度はオランダ映画な、これは正直有り体に言っちゃえば、夫とか子供とかい自分医者として活躍して幸せな生活送ってんのに、何か人生に不満抱えてて、それで患者ボコスカ不倫しまくる女性の話な訳、でもな、このあらすじを念頭に入れて本編見てみ、ヤバいからショットショット全部絵画みたいで度がすぎてるほど美しい、監督の美的センス超絶ヤバい主人公感情移入もクソもねーわって人も美術館絵画を眺める感じで見れる、オススメよこれは!!!

5本目「魔 デビルズオーメン監督カイ・チーホン

去年、アンソニー・ウォンの「人肉饅頭」とか「エボラシンドローム」とかモラルとかそういう概念超越したドクソ不謹慎香港映画リバイバルされたじゃん?あれ好きな人、これ観たほうが良い、「燃え上がる生物」とは全く違う意味意味分かんないし、ヤベえほど汚ねえ、ウジ虫とか何らかの虫は数千匹出るし、ワニの死体グッチグッチゃだし、仏教?何か仏教?が超ブワアアアアアアアんとかさなる、この凄まじい汚さはカラーな分「ムカデ人間2」とか「神々のたそがれ」レベル香港が残した最も汚ならしい映画作品、だから大好きなんだ!

6本目「サンダーパンツ!

英国映画史な、「黒水仙」とか「フォー・ウェディング」とか「ファクトリー・ガール」とか「モーリス」とか「怒りをこめて振り返れ」とか「人食いエイリアン」とか「if...」とかヒッチコックの初期作とか「英国に聞け!」とか名作色々あるよ、でもさ英国映画史上最高の映画って聞かれたら、俺は真っ先にこの「サンダーパンツ!」を選ぶね。オナラがコンプレックス少年が親友の力借りてオナラで宇宙へと旅立つんだよ、俺はこれ毎回見るたび深く深く心を揺さぶられて号泣する、全人類にこれ見てほしいよ、それでオナラに泣きながら下積み時代のキーラ・ナイトレイがどこに出演してたか探してほしい!!!

7本目「ソナチネ監督シェリーヌ・ランク

北野武の奴も好きだけど、俺は断然こっちの寒々しいカナダ映画の方を推したい。少女2人の心がさ迷う姿を本当に侘しいまでに凍てついたトーンで描いてる、思春期っていうのは孤独の牢獄だよ、それで彼女たちが物語の最後にやること、これくらい切実な"私たちはここで生きてる!気づいてよ!"って叫び聞いたことないわ。ちなみこの傑作作ったミシェリーヌ・ランクト、これしか映画作ってねーのかなとか悲しく思ってたんだけど、実はバリバリ現役で映画作りまくってて、しかIMDB見たら最近俺が観た映画俳優として出演してたんだよ、もうマジでめっちゃビックリしたよ、でもマジで元気で良かったわ!!!

7本目「バチェロレッテ~あの娘が結婚するなんて~」監督レスリー・ヘッドラン

主人公は3人の女性で、ある日学生時代にクソデブっ思って見下してた女子が結婚するって聴いて、はああああ????って思いながら表面的には笑顔浮かべて彼女が開く独身最後のパーティーに行ってクソ騒動起こすって映画。まあ最後にはこいつらクズで最悪に迷惑かけるけど、自分達も良い男見つけて嫉妬心も無くなって最後には全員ハッピーハッピーヘヘーイ、とかなると思うじゃん普通?この3人マジでずっとクズ、救いようがないくらいクズ、結果1歩も成長なんかしない、ここでめちゃ評価別れるけど、でもこの映画は、人間成長なんかしなくたって生きていけりゃいいんだよ!!!ってある意味スゲーポジティブメッセージ送ってくる、ここに感銘受けたね、人間いつかは成長しなくちゃとか成長できるよとかそういうオブラート包んだ欺瞞ばっかこっちに向ける映画ばっかあるけど、この映画はそこらの映画とは気骨が全く違う!!!

8本目「昼間から呑む監督ノ・ヨンソク

昼間から呑む昼間から呑む!!昼間から呑む!!!昼間から呑む!!!マジでこれくらい最高の邦題を俺は聞いたことがない!!!昼間から呑む昼間から呑む昼間から呑む!内容は彼女にフラれた青年が酒呑んで旅して女性に恋して酒呑んで旅して女性に恋して酒呑んで酒呑んで、そして酒を呑む映画だ!だけども観ているうちに、この映画がいかに脚本を丁寧に丁寧に組み立てまくってるかに驚かされる一作になってるってきっと分かる筈だ!!昼間から呑みながら観ろ!!酒呑めない人は何も呑みながらでなくていいから観ろ!!!

9本目「ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズダイアリー監督マウゴジャタ・シュモフスカ

みんな大好きおフランス映画だぜ!!監督ポーランド人だけどそれは気にすんな!!内容はビノシュ演じる雑誌の記者が2人の若い娼婦インタビューすることで、移民がこの国で置かれる状況、学生の困窮ぶりがいかに厳しいか、性差別実態、そういうのを知っていくうちに自分人生も見つめ直さざるを得なくなるストーリー!!エロがあるからこんな邦題にされたけど、監督のマウゴジャタ・シュモフスカは一貫して、自意識が複雑化し、肉体と精神が解離を遂げていく現代において、私たちはいかにして私たちからだを取り戻すべきなのかって深遠なテーマを扱っていて、唯一この映画だけが日本でも普通にDVDで見られるからエロい邦題で敬遠してる人も是非観ろ!!!

10本目「悲愁物語」監督鈴木清順

最後に邦画を一本、俺的には「殺しの烙印」だとか「ツィゴイネルワイゼン」とかよりもこっちだ!!!プロゴルファーテレビ出演して、その疲れからご近所トラブルに巻き込まれて全てが破綻する!!!あらすじ書いてて自分でも意味が分からなかったが、観ても意味は分からない!!だけど異様な熱量に圧倒されること間違いない、意味が分からないという快楽に身を浸せ!!!

ということでオススメ10本紹介終わりだ!!ネットで観られる奴と「ソナチネ」以外は全部DVD出てるから近くのTSUTAYA行くか、ディスカスで借りれるぞ!!本当はラリーサ・シェピチコの「処刑の丘」とか紹介したかったけど、日本じゃ観れないし独りよがりになるから紹介せず!!!でもラリーサ・シェピチコまともに観れねぇ日本はマジにファックだよな!!!

注目の映画監督10人!!!

1.ヨルゴス・ランティモス

籠の中の乙女」はゼロ年代重要映画、最新作「ロブスター」もきっと頭がおかし!!!

2.ミア=ハンセン・ラブ

EDEN」の語りの独特さはテン年代刻印、新作ベルリン金熊賞獲ってくれ!!!

3.サム・エスメイル

映画コメット」とドラマ「Mr.ロボット」でアメリカに殴り込みかけたスゲー奴だ!!

4.ミシェルフランコ

ハネケ直系、不穏なムードを醸し出させたら天下一!!新作はティム・ロス主演「或る終焉」!!

5.アナリリーアマポアー

自分好きな物全部ぶっ混みまくったスタイリッシュフェミニズムヴァンパイアホラーウェスタンヴァンパイア残酷な牙をもつ少女」は何じゃあこりゃ!!!

6.リサンドロ・アロンソ

アルゼンチンからやってきた異才だ!!「約束の地」は筆舌に尽くしがたい時間感覚を持ち合わせた傑作だ!

7.坂本あゆみ

再びのハネケ直系、「FORMA」は何でソフト化されないんじゃ!!!

8.ナ・ホンジン

チェイサー」も「哀しき獣」もとにかく走って走って走りまくる凄まじい圧力と巧みなストーリーテリングに脱帽!新作が観てえ!!!

9.マウゴジャタ・シュモフスカ

さっきも書いたので説明割愛!!!

10.ヨアキム・トリアー

この中で唯一作品が通常公開されてないけども、新作"Louder than Bombs"が日本公開決定したらしいので入れた!!ノルウェーの若き大いなる才能!!

ということで、皆もっと映画観ろよ、じゃあな!!!

2015-10-01

http://anond.hatelabo.jp/20150930165623

体格的に劣るのは骨格の問題から仕方ないけど、日本人男性欧米人女性と同じくらいの体格だって知ってた?

まり筋力で言うなら欧米人男性欧米人女性日本人男性日本人女性ってこと


バカフェミ乙。明らかな誤認だ。

無差別級超級で比べると明らかに女子は劣っているよ


重量挙げ

女子75kg超級  世界記録

スナッチ  155 kg  タチアナ・カシリナ

クリーン&ジャーク  193 kg  タチアナ・カシリナ

合計重量  348 kg  タチアナ・カシリナ

男子105kg超級  日本記録

スナッチ  188 kg  太田和臣

クリーン&ジャーク  226 kg  太田和臣

合計重量  410 kg  太田和臣

まさか男子階級制と女子無差別を比べたりしないよな?


走るみたいな総合力系だと更に劣る。

女子100メートル世界記録

10秒49 0.0 フローレンスグリフィスジョイナー

男子100メートル日本7位

10秒09 -0.1 高瀬慧

風の影響考慮して7位と比べてもこれ。

100メートルで0.4秒差は致命傷と言っていい。

砲丸投げ等の競技人口が少ない所を見て欧米女性日本男性とか言ってるのだろうけど、まともな競技人口の有る種目ではどう考えても日本男性>>欧米女性だよ。

女が筋力で男に劣るなんて当たり前だろうが。そんな所にいちいち噛みつくからフェミバカって言われるんだよ。

2015-05-22

詐欺捏造・偽作

台湾誌(1704年

ジョルジュ・サルマナザールはフランスまれ白人だったが、ウィリアムイネスという牧師の協力を得て「キリスト教改宗した台湾人」になりすました。「台湾人の先祖日本人である」「香草をまぶした生肉を食べている」などデタラメ風習を広め、独自の「台湾語」まで作りだした。当時のヨーロッパでは台湾ことなど全く知られていなかったので、サルマナザールは25年ものあい台湾専門家と見なされ、彼が執筆した『台湾誌』は知識人からも信頼されていた。しかし、ハレー彗星で知られるエドモンド・ハレーが、『台湾誌』に掲載された星図などから矛盾を見つけ出して突きつけたため、彼はついに自らの虚偽を告白した。

ベリンガー事件(1726年)

数学教授デリック図書館司書エックハルトは、横柄な態度のヨハン・ベリンガーに腹を立て、悪質ないたずらを仕掛けることにした。二人は石灰岩に細工をして、カエルミミズ化石彗星太陽の形をした化石、「ヤハウェ」という文字が刻まれ化石などを作り出し、ベリンガー化石採集していた山に埋めておいた。当時は化石が生まれる原因が分かっておらず、神秘的な力によって形成されると考えられていたので、いま見ると明らかにおかし化石でも、ベリンガーは本物だと信じこみ、図版を収録した書籍まで出版してしまった。話が大きくなって慌てた犯人の二人は偽造であることを明かしたが、ベリンガーはそれを中傷だと考えてまったく取り合わなかったという。

コック・レーンの幽霊(1762年)

コック・レーンにあるリチャード・パーソンズの家に、ウィリアムケントとファニーという夫妻が下宿していた。しばらくしてファニーは天然痘で亡くなったが、それ以来、パーソンズの家では何かを叩くような音や引っかくような音がたびたび聞こえるようになり、パーソンズは「ファニーの幽霊に取り憑かれた」と主張した。ファニーの幽霊は、自分ケントに毒殺されたことを訴えているのだとされた。幽霊のことはロンドン中の話題になり、見物客が連日のように集まってコック・レーンを歩けないほどだった。しか調査の結果、パーソンズ自分の娘を使って、木の板を叩いたり引っかいたりさせていたのだということが分かり、彼は有罪となった。

トルコ人(1770年

ヴォルフガング・フォン・ケンペレンは「トルコ人」という名の人形を完成させた。それは完全な機械仕掛けチェスを指し、しかほとんどの人間より強いというものだった。「トルコ人」はヨーロッパ中を旅してチェスを指し、その中にはベンジャミン・フランクリンナポレオン・ボナパルトなどの名だたる人物がいた。多くの人間がその秘密を暴こうとしたが果たせなかった。ケンペレンの死後、「トルコ人」はヨハン・メルツェルのもとに渡り、ふたたびアメリカなどで大金を稼いだが、1854年火事によって焼失した。その後、最後の持ち主の息子が明らかにしたところでは、やはりチェス盤のあるキャビネットの中に人が入っていたのであった。

首飾り事件(1785年

宝石商シャルル・ベーマーは、自身が持つ高額な首飾りを王妃マリー・アントワネットに売りたいと思い、王妃の友人だと吹聴していたラ・モット伯爵夫人仲介を依頼した。伯爵夫人は、ルイ・ド・ロアン枢機卿を巧みに騙して首飾りの代理購入をさせ、王妃に渡すと言って受け取った首飾りをばらばらにして売りさばいてしまった。その後、事件が発覚して伯爵夫人逮捕された。かの有名なカリオストロ伯爵も巻き添えで逮捕され、のちに無罪となっている。また「王妃はラ・モット伯爵夫人同性愛関係にあった」「この事件王妃陰謀だった」といった事実無根の噂が流れ、マリー・アントワネットの評判は貶められた。

ヴォーティガンとロウィーナ(1796年

19歳のウィリアムヘンリー・アイアランドは、父親を喜ばせるためにシェイクスピア手紙文書を偽造するようになった。多くの専門家がそれを本物だと鑑定し、ジェイムズ・ボズウェルなどは「我らが詩人聖遺物を生きて見られたことに感謝する」と祝杯を上げたほどだった。ついにウィリアム戯曲の偽作まで行うようになったが、その戯曲「ヴォーティガンとロウィーナ」はあまりにも悲惨出来栄えだった。また、その頃にはエドモンド・マローンによる批判も広まっていた。ウィリアムは罪を自白したが、世間はそれをウィリアム父親が息子に言わせているものだと受け取った。当の父親も、無能な息子がそんなものを書けるわけがないと、死ぬまで贋作であることを信じなかった。

プリンセス・カラブー(1817年)

イギリスで異国の言葉を話す身元不明女性保護された。ある船乗りが「言葉が分かる」というので通訳となった。船乗りによれば、彼女インド洋島国王女ラブーであり、海賊に囚われていたが逃げ出してきたのだということだった。彼女地元の有力者たちのあいだで人気となり、またその肖像画新聞掲載されて広まった。しかし、その新聞を見た人から通報があり、彼女メアリー・ベイカーという家政婦で、架空言語を作り出して、カラブー王女のふりをしていただけだということが判明した。

ポヤイス国(1822年)

イギリス軍人グレガー・マクレガーは、中南米で実際に功績を上げたのち、イギリスに戻って「ポヤイス国」への移住者募集した。ポヤイス国は南米の美しい楽園で、土地は肥沃であり、砂金が採れると喧伝された。ポヤイス国の土地役職通貨などが高額で売りに出された。それを購入した二百七十人の移住者グループが船で現地へ向かったが、そこにポヤイス国など存在しなかった。荒れ地に放り出された移住者たちは次々に死んでいった。マクレガーフランス高飛びし、そこで同じ詐欺を働こうとして失敗した。さらベネズエラへと逃げて、そこで英雄的な軍人として死んだ。

ピトケアン島の独裁者1831年

アメリカ冒険家だったジョシュアヒルは、ハワイ移住しようとして失敗した後、タヒチ島からピトケアン島へと渡った。ピトケアン島は、イギリスからタヒチまで航海したのちに水兵たちが反乱を起こしたという「バウンティ号」の生き残りと、その子孫たちが暮らす絶海の孤島だった。ヒルは、自分イギリス政府から派遣された要人だと嘘をつき、独裁者として君臨した。逆らう者には容赦なく鞭を振るい、恐怖で島を支配した。それから6年後、通りすがりイギリス海軍の船に島民たちが助けを求めたことで、ついにヒルは島から追放された。

ティッチボーン事件1865年

イギリスの名門ティッチボーン家の長男ロジャーは、1854年南アメリカ沖で海難事故に遭って亡くなっていたが、その10年後にオーストラリア肉屋を営む男が「自分ロジャーである」と名乗り出た。翌年、ロジャーの母である未亡人と「ロジャー」はパリで面会した。華奢だったロジャーとは違い、「ロジャー」は体重100kgを超える粗野な男だったが、未亡人は彼こそがロジャーだと認めた。貴族を名乗りつつも労働者であった彼は、イギリス庶民からも大いに人気を集めた。しか未亡人が亡くなった後、裁判において彼は偽者であるとの裁決が下され、14年の懲役刑を課されることになった。

カーディフ巨人1869年

ジョージハル進化論を支持する無神論者だったが、聖書に登場する巨人実在について口論となり、それがきっかけで巨人化石捏造することを思いついた。石膏を巧みに加工し、毛穴まで彫り込んで、いかにも偶然発見たかのように装って大々的に発表した。専門家たちはすぐに偽物であることを見抜いたが、キリスト教原理主義者の一部は進化論への反証としてこれを支持し、また全米から多くの見物客がやってきた。フィニアス・テイラーバーナムが同様に巨人化石見世物にしはじめたことで、ハルバーナムを訴えるが、その裁判取材していた新聞記者がハルの雇った石工を突き止めて自白させたため、ハル観念して偽造を認めてしまった。

ケーペニックの大尉1906年

ドイツの靴職人ヴィルヘルム・フォークトは、古着屋で軍服軍刀などを購入し、「プロイセン陸軍大尉」に変装した。彼は大通りで立哨勤務をしていた近衛兵に声をかけ、十数名の兵士を集めさせると、ケーペニック市庁舎に踏み込んだ。フォークトは、市長秘書らを逮捕し、また市の予算から4000マルクほどを押収すると、兵士たちにこのまま市庁舎占拠するよう言いつけ、自分は悠々と駅に向かい新聞記者から取材に応じた後、列車に乗り込んで姿を消した。彼はすぐに逮捕されたが、ドイツ全土で人気者となり、時の皇帝によって特赦を受けた。

ピルトダウン人(1909年

イギリスピルトダウンでチャールズドーソンによって発見された化石は、脳は現代人のように大きいが、下顎は類人猿に似ている頭蓋骨だった。ドーソンはこれをアーサー・スミス・ウッドワードと共同で研究し、人類の最古の祖先として「ピルトダウン人」と名付けて発表した。当時は大英帝国繁栄期であり、人類発祥の地がイギリスであるという説は強く関心を持たれた。しか1949年フッ素年代測定により、ピルトダウン人の化石捏造されたものだと断定された。捏造犯人は未だに分かっておらず、『シャーロック・ホームズ』の作者であるアーサー・コナン・ドイル真犯人だという説まである

エチオピア皇帝事件1910年

後に作家となるヴァージニア・ウルフを含む6人の大学生たちは、外務次官の名義でイギリス艦隊司令長官に「エチオピア皇帝艦隊見学するので国賓として応対せよ」と電報を打ってから変装をして戦艦ドレッドノートが停泊するウェイマス港に向かった。ぞんざい変装だったにもかかわらず正体がバレることはなく、イギリス海軍から歓待を受けた。彼らはラテン語ギリシア語を交えたでたらめな言葉を話し、適当ものを指して「ブンガ!ブンガ!」と叫んだりした。ロンドンに帰った彼らは新聞社に手紙を送って種明かしをし、イギリス海軍の面目は丸潰れとなった。

アルバニア王オットー1世1913年

ドイツ曲芸オットー・ヴィッテは、アルバニア公国独立の際に「スルタンの甥」のふりをしてアルバニアへ赴き、嘘がバレるまでの五日間だけ国王として即位した、と吹聴した。そのような記録はアルバニアにもなく、当時からオットー証言は疑わしいものとされていたが、オットードイツ国内でよく知られ、新聞などで人気を博していた。オットーが亡くなったとき、その訃報には「元アルバニア王オットー1世」と書かれた。

コティングリー妖精事件1916年

コティングリー村に住む少女フランシスグリフィスとエルシー・ライトは、日頃から「森で妖精たちと遊んでいる」と話していた。ある日、二人が撮影してきた写真に小さな妖精が写っていたことに驚いた父親は、作家アーサー・コナン・ドイルに鑑定を依頼した。そしてドイルが「本物の妖精」とのお墨付きを与えて雑誌に発表したため、大騒動となった。50年後、老婆となったエルシーは、絵本から切り抜いた妖精を草むらにピンで止めて撮影したと告白した。しかし、フランシスもエルシーも「写真は偽物だが妖精を見たのは本当だ」と最後まで主張していた。

アーン・マレー(1943年

オーストラリア現代詩誌『アングリーペンギンズ』に、25歳で亡くなったという青年アーン・マレーの詩が、彼の姉であるセルから送られてきた。『アングリーペンギンズ』誌はこれを大きく取り上げて天才と称賛した。しかし、これは保守派詩人であるジェームズマコリーハロルドスチュワートが、現代詩を貶めるためにつくったデタラメものだった。この事件によりオーストラリア現代詩壇は大きな損害を蒙ったが、1970年代に入るとアーン・マレーの作品シュルレアリスム詩として称賛されるようになり、以降の芸術家に大きな影響を与えるようになった。

タサダイ族(1971年

フィリピンミンダナオ島で、文明から孤立したまま原始的暮らしを続けてきたという「タサダイ族」が発見された。彼らの言語には「武器」「戦争」「敵」といった言葉がなかったため「愛の部族」として世界的な話題になった。彼らを保護するため、世界から多額の寄付が集まり居住区への立ち入りは禁止された。しかし15年後、保護地区に潜入したジャーナリストは、タサダイ族が家に住み、タバコを吸い、オートバイに乗っているのを目撃した。全ては当時のフィリピン環境大臣マヌエル・エリザルデJr.による募金目当てのでっちあげだったとされた。

ソーカル事件1994年

評論雑誌ソーシャルテキスト』は、「サイエンス・ウォーズ」と題したポストモダニズム批判への反論特集に、アランソーカルから寄せられた『境界侵犯すること 量子重力の変換解釈学に向けて』という論文掲載した。しかしそれは、ソーカルがのちに明かしたとおり、きちんと読めば明らかにおかしいと分かるような意味不明の疑似論文であり、ソーカルはそうしたでたらめをきちんと見抜けるかを試したのだった。それはポストモダン哲学者たちが科学用語濫用かつ誤用している状況に対する痛烈な批判だった。

2014-10-01

イントレランス

ぼさーっとホッテントリを見てて、ふとグリフィスイントレランスという映画を思い出しぐぐってみたら、

キテレツ大百科イントレランスオマージュした回がある、というwikipediaの項目を見つけてびっくりして、

ほんまかいな、って思ってさら検索したら、キテレツ大百科の全話レビューをやってるブログをを発見してさらにびっくりした。

その、驚愕キテレツレビューブログによると、どうやらイントレランスオマージュというよりも、グッドモーニングバビロンオマージュという内容かなという感じ。見たいなぁその回。

キテレツDVD中古であるにはありそうだけど、何巻目に入ってるのかも調べないと分からん

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