はてなキーワード: カサンドラとは
もう耐えかねて離婚した。
発達障害と向き合われている方を非難する気はない。発達障害を持ちながらも、素晴らしい人柄の方も知っている。
発達障害当人方への支援は進められようとしているが、そのパートナーへの支援はまだまだ薄い。というかカサンドラ症候群なんてあまり知られていないだろう。
じぶんがおかしいのかと思って精神科で見てもらったが、定型発達だった。
大したことは書けないけど、パートナーが変わっていて悩んでいるひとの何かしらの参考になったらいいと思う。
そしてこれから書くのは発達障害のパートナーを持った私の個人的な所感です。
発達障害は実に多種多様です。これが全てではないことをお見知りおきください。
・特定の学問や作業に突出して秀でているので一部の人々には頼りにされ、尊敬もされる。
(教員や医師、アーティストなどには向いているんだろうなあと思う)
・心を開くと人懐こい。天真爛漫でこどものように笑う。
(こういうところが魅力的に見えるひともいるだろうと思う)
・何か言い争いになるとすぐに反省して謝ってくれる(ポーズをするから、わかりあえたと勘違いする。これに関しては短所の方にも書く)。
・こだわりが強い。こだわりがかなわないとキレて理不尽なことを言い出す。
(洗濯用洗剤も柔軟剤も食器洗い用洗剤もこだわりがあって、それ以外を使うと、何でそれ使うの?!とキレるなど)
・自分の思い通りにしたい。思い通りに物事が進まないとキレて理不尽なことを言い出す。
(目的の場所にどのように行ってどのように帰るかを執拗に確認したがる。決めた通りにならないと不機嫌になるなど)
・つけた電気を消すことを忘れる。
・開けた扉をしめることを忘れる。
・朝余裕をもって起きられない、遅刻は常習。
・片付けが壊滅的にできない。家を荒らし、汚して回るも、平気。
・料理をすると台所が崩壊し、鍋や菜箸が使い物にならなくなる。そしてまずい。
・話し合いができない。
これがいちばん困ったことだった。長所に、すぐに反省して謝るというところがあったが、これはがただのポーズだった。反省しているふりをして、何を謝っているのかわからないけどとりあえずごめんねと言えばいいと思っていたようだった。
互いが気持ちよく生活するための話し合いをしているはずなのだが、自分の嫌なことは絶対にいや。相手が嫌がっていることはわかっても、その内容が理解できないようだった。
話し合いも終わらせたいからとりあえず謝って理解したふりをする。
それの繰り返しだから、一週間後一ヶ月後にはきれいさっぱり忘れて、また同じことをやっているのだった。
離婚を決めたときは、私が耐えられくなった理由を事細かに説明すると、俺が悪かったでもどうすればいいのかわからなかったごめんねと泣いていた。しかし3ヶ月も経つと、「お前が自分の都合で離婚した」になってしまっていた。
元旦那の妹は一見ふつうだし、魅力的だが、人間関係でいつもトラブルを起こしていた。本人はそれが普通と思っている様子。
・優しい。
・人の話を聞くのがうまい。カウンセラーのよう。だからか、メンヘラが集まってくる。
・明るくておっちょこちょいなところがかわいらしい。
・朝起きられない。遅刻魔。
・口がめちゃくちゃ軽い。人のプライベートを、天気いいですねレベルでペラペラしゃべる。
・いわゆるサークルクラッシャー。
・優しい。
・面倒見がいい。
・口が軽い。
・過干渉。
不倫相手が定まるまでは相手を探していろんな人に声をかけていたようだった。
彼は本当にアスペルガーだったと思う。
しかし、娘に性的な目を向けていたり、その場の空気が全く読めず、見当はずれな話題を唐突に始めて家族にスルーされるのは日常茶飯事だった。
発達障害には、結婚して家族単位での関係が濃厚になってからやっと気が付いた。
子どももいたので、産前産後はこの家族との関わりがほとんど全てになっていた。
産後いくらか経ってから定型発達の友人と久しぶりに関わるようになった。その時わたしが思ったのは、「あれ?生きるのってこんなに楽だったっけ?」ということだった。
今は離婚して本当によかったと思う。
ASDとかそれ以前に、そもそも男性と女性は分かり合えないでしょ?
そうでなくとも、自分とは別の存在である他人と分かり合えるというのは幻想じゃないですかねー
旦那さんはカサンドラ症候群などというご大層なものではなく、たんに日常生活に支障のある人物が身近にいることにストレスを感じてるだけではないでしょーか
今日、旦那が「俺はカサンドラ症候群かもしれない」と言った。つまり私がASDという現実を受け入れたということになる。
そして、「分かり合えないと割り切る」という結論が出た。
日本人と外国人なら、笑顔や声のトーンなどで通じ合うこともできる。しかし、定型発達者と発達障害者(あるいは健康な人と脳や精神に問題を抱えた人)の間にはそれ以上の断絶があるのではないか。最近そんなことを思っていた。つまり、笑顔も声のトーンも通じない宇宙人同士が交流するようなものではないかと。
分かり合えないと割り切ると言われてとても悲しかった。しかし、それと同時にとても建設的な考え方だと思った。
互いに別の星の生物だと思えば、良い意味での諦めもつくし、相手の負担も減るのだ。(私たち夫婦の場合は、旦那のほうが負担を負ってくれていた気がする。)
人工知能も高感度なセンサーも取り付けられた最新式のロボットに、1970年代に作られた無骨なロボットのことが理解できるわけがない。なのに理解しあおうと努力してくれていたのだ。感謝している。
私にはADHDとPDDの2つの発達障害の診断が下っている。いわゆるASDの気があるADHDというやつだ。
しかし支援が受けられるようなレベルではなく、定期的にカウンセリングや診察を受けている程度。
一応正社員として働いて自立しているが、今のところなんとかクビにならずにやっていけているのは本当にただただ運がいいだけの綱渡り状態でしかないと感じている。
しかし主治医に言わせると私程度では投薬をするほどでもないらしく、認知行動療法だの、自分用マニュアルを作るだのをしながら、
日々塞いだ穴と違う穴から水が漏れては失敗を重ね、社会から完全に脱落してしまうことへのカウントダウンが進む焦燥感をちょっとずつ募らせている。
以下はそんな程度の人間が、自分の状況を確認するために書き殴った、こういうことがあるよね、ということの羅列。
無駄に長く読みにくいが、その辺も含めて現時点での自分をよくあらわしている気がするのでこのまま残しておく。
一般にかなり生き辛いとされるっぽい併発マンの1サンプルとして御査収ください。
個人的な感覚としては、確かに生き辛いけど不幸ではないかなー?といったところ。
落ち着きがなく早とちり、常に体のどこかが動いており、隙あらばクネクネと身を捩って踊り始める。
道を歩けば電柱に激突し、側溝に落ち、何もない場所をまっすぐ歩いているだけで躓いたり足が絡まったりしてすっ転ぶが、転び慣れていて受け身は妙に上手い。
手に力を入れる感覚というのがまだ今一つ習得できていないらしく、握力計で測るとR9㎏/L6㎏とか。
当然力仕事は戦力外で500mlのペットボトルを持って歩いているとすぐに取り落とす。
何とかしようとスポンジボールをグニグニ握ってみたりするのだが、30回もやると手の平が攣る。
余計なことや場の空気をわきまえない発言をしがちで、それを予防するために、
職場では明示的に発言を求められない限り挨拶以外では口を開かないように気を付けている。にもかかわらずこのテの余計な一言による失敗が年に数回はある。
些細な言い間違いなどの流していい引っ掛かりで思考が完全にフリーズし、人混みや刺激の多い空間に行くと簡単にパニックになる。
他者の心の機微に疎く、表情は読み取れず、冗談が冗談とわからず翻弄されて勝手に疲弊し、相手からは呆れられる。
金銭の管理ができず、いくら気を付けていても持っている分だけ使ってしまうので、財布の中に2000円以上の現金を入れておくことができない。
異常に楽観的で、20分以上かかるような作業でも、根拠なく7分あればできると思い込んで毎回失敗する。
何事にも危機感がなくヘラヘラしているように見られるが、そうは言っても来月の給料日まであと20日で所持金1300円というような状況でも、
花が風に揺れていたり、子供が楽し気に遊んでいるのを見たりすればそれはそれとして笑顔になってしまう。
普段は抑えているが、一人になってリラックスしてしまっていると、
ちょっとした苛立ちからのボルテージの高まりを制御できなくなって癇癪を起こし、
最終的にホァーホァーと奇声を発して跳ねまわりながら自身の頬や体をパチパチパンチの如く乱打したり頭をぶつける発作を起こすまでに至る。
初対面の相手と3時間ミーティングをしたら、その日の夜から38度越えの高熱を出す。弟が試験で家に泊まった後も寝込んだ。
ネクタイや襟付きの服のボタンを上まで留めて一日過ごすだけでも高確率で熱を出すので、冠婚葬祭は休みを最低2日確保できなければ参加できない。
靴下を履いているだけで集中力が3割ぐらい減る感じがするし、爪は念入りにお湯でふやかさないと痛くて切ることができない。
パニック発作はだいぶマシになったもののまだ満員電車に乗ると3駅10分に満たない移動に途中下車を必要とし、降りると脂汗でドロドロになる。
夜は安定して寝付きにくく、帰り際に見た月がとても大きかった程度のことでテンションが上がってしまって、朝まで眠れず生活リズムが容易に崩壊する。
たまに早く寝付いてたっぷり眠れた日でも関係なしに朝は朝で大変起きにくい。
起こされても起こされたことを覚えておらず、場合によっては無意識に手足を振り回し奇声を発して抵抗するらしいのだが、記憶はない。
遅刻ギリギリで支度をしていたはずなのに、ハッと気付いたらピンセットを手に2時間近く腕毛をひたすら抜いていてスマホには会社から山ほど着信がきていたりする。
そういえばよーく思い出せばなにやら目の前でスマホが鳴っていたような気がしないでもないでもない……。
慌てて会社に向かいながら、衝動的にいつもと違う道を選んで迷子になり、道を確認しようとしたらスマホは家に忘れていた。
雨が降れば酷い頭痛に襲われ、雨に濡れるとアンパンマンのように覇気を失って耐え難い眠気に襲われ眠り込み、太陽の日差しを浴びて吐き気を催す。
そうかと思えば下痢が出るまで腹が冷えていることにも自分が寒さを感じていることにも気付かずむしろ暑いと感じていたりする感覚のエラーがある。
湯たんぽやストーブで低温やけどして皮膚がグズグズになっていても気付かない。
吐くまで自分が満腹であることに気付かなかったり、ガス漏れや下水の逆流にも気付かないほど一部の感覚が鈍い。
そのくせ視認、認識している痛みには過敏で、袖口やニット帽の締め付けが痛くてつけていられないし、
テレビや映画の他人のケガを見ているだけでも同じあたりが本当に痛み出して使えなくなってしまう。
同じように、体調が悪い他人を見ると、引っ張られて自分も本当に体調を崩す。病は気からとはよく言ったものだ。
奇跡的に結婚に漕ぎつけた妻は、ボディタッチが苦手で触れられることを無意識に拒否してしまったり、言われたことを忘れたりし続けて、
「宇宙人と暮らしている」「人の形をした別種の生物」という言葉が出てくるほど典型的なカサンドラ症候群に陥ってしまった。
その後抑うつ状態と診断された妻は心身の不調を頻繁に訴えるようになり、それに引っ張られて私も体調不良が激増し数年前には休職せざるを得ないところまでいった。
妻の体調を考えて妻を実家に帰して別居した結果、事実として途端に私の体調が劇的に改善してしまったので、他人と暮らす事自体に根本的に向いていないのだろう。
お互いに相手の事は悪しからず思っているので、現時点では別居したまま、一緒に住まない夫婦という形態を継続している。
耳からの情報獲得が壊滅的で、たびたび音声による意思疎通が困難なほど聞き取れないくせに、他人の話し声が耳に入ると頭の中の思考がすぐにリセットされる。
気を付けていても言葉を額面通りに解釈してしまっていてトラブルを起こす。
自分の普通が信用できないので様子を伺って行動を起こすのが遅れる。
3桁の数字すら覚えていられないのでメモを要するのだが、咄嗟にメモに書き込もうと取り出した時点で既に頭には何も残っていないので
相手がメモするほどでもないだろうと思っているしょうもない事ほど相手に二度手間をかけさせてしまう。
何度も見直して音読して指さし確認までした項目が、後から見ると完全に間違った内容になっていたりするし、
動かして整列させられない20個ほどのものを計数するような作業が苦手で、
何度やり直しても誤差が出るので何度も何度もやり直すが数が合わず、最後には数えながら眠ってしまう。
写真を撮ってペイントで書き込みながら数えるのが私がやる分には一番早いのだが、ただ数えるだけの雑用にそんな珍妙な方法をとる事には流石に理解も許可も得られない。
全体的に、長所は短所で打ち消されてそこまで伸びず、短所の数が倍になっているような印象がある。
過集中状態に入りかけたタイミングで、タスクを前から順番に潰していかないと落ち着かない
気持ち悪いというASD的な欲求が沸き出て来てしまうと、不得意なタスクにわざわざ向かってしまって集中がすぐに解けてしまうとか。
跳び込んだはいいが入水角度が浅く、すぐに浮いて来てしまうような感覚に似ている。
長所と長所の相互作用などもあってもよさそうなものだが、ADHDとASD的な特性の長所は割と違った方を向いていて、
うまくいい方向に重なって活かせるタイミングということが滅多にない。(ゼロではないし、実際に人生で数回爆発的な成果を残してはいる。)
今後も私は、周囲には踊り狂っているように映りつつ、もがく日々を過ごしていくのだろう。
(末尾に追記しました)
ちょっと聞いてほしい。
理系夫は帰る時間がけっこうわちゃくちゃ(午後7時~12時のどこか)。
普段の晩御飯は一通り作っておいて、夫が帰ってきたらあっためて出してる。ここまでが前提。
近所でライブがあって行きたかったから、夫に「ライブ行ってくる、晩ご飯は机に上に出してる。ライブは19時~21時半くらいに終わる」ってLINEして出かけた(「うん」と返事は来た)。
で、9時45分くらいに帰ってきた。家の明かりはついてるけど「ただいま」って言っても反応なし。
リビングを見ると料理そのまま(全く手をつけてない)。夫は自分の部屋でビール飲んでた。デスクの上には4本ビール瓶がおいてあった。
おなかへると不機嫌になる人なので、どうしたのかなあと思って顔を覗き込むと、不機嫌な顔で「はやく料理あっためろ!」とな。
手を洗ったりしてたら「早くしろ!」って怒鳴る。うるさいなー。
それで料理をレンジやフライパンであっため直しながら「ビールどれにする?」って言ったら、突然切れた。
「お前は違うことしてるのになんで俺に対して同じことを強要するんだ!!!」って。
どういうこっちゃ。
あっためた料理出して、切れた夫をなだめるの大変だった。
夫の言い分はこう。
「なんでお前に合わせないといけないのか」
「お前はコンサートに行き料理を机の上に置くという普段と違う行動をとった。なのになぜ俺には、「ビールどれにする?」といういつもの夕食時と変わらないセリフを言ったんだ」
「『ビールまだ残ってる?(ないなら冷蔵庫からとるけど)』ではなくなぜ『ビールどれにする?』という、決めつけによるセリフなのか。全然違う意味なのに。そしてなぜ逆なでするほうのせりふを選ぶのか」
等々。
「ビール残ってる?」も「ビールどれにする?」もわたしから見ると一緒なんだけど、もちろん違いは分かるけど、そんなに切れること??
正直同じだと思っているので、なぜ? と聞かれてもわからん。答えられない。で、わからないっていうと怒りに火を注ぐけど考えるために黙っていても火を注ぐ。どうすりゃいいのだ。
ほんとにわかんないわたしのために夫が1時間くらい説得(という名の説教)してくるんだけど夫の言葉だとわかんない。宇宙人としゃべってるみたいでなんか言ったセリフとか覚えられない。
夫の気持ちがわかる人教えてください。わたしのセリフの何が悪かったのか? ほんとにわかんなくて困ってる。
めっちゃストレスなんだけど、夫もなんでわたしが夫の言ってることわからないかが理解できないようでたぶん違うベクトルで同じストレスかかってるんだろうな。ごめん夫。
「出かけるのが気に食わなかった?」「(出かけたことで夫を)ないがしろにされてるようで嫌だった?」「仕事疲れてるの?」と聞いても、「そんなこと聞きたいんじゃない!」と言う。
「一体何を言ってほしいの?」ときくと、「俺の考えてることを言ってほしい、ごまかしの言葉じゃなくて正解を考えてほしい」。お前は西野カナか?
すっごい察してちゃん(しかもなんか言ってることがわかりにくい)なんだけど、男って声も女より大きくて力も強いから女よりもタチが悪いな。怒鳴られると怖いんだよ慣れてても。
こういうことがけっこう多くてすごく疲れる。
夫の言ってることが理解できなくて、いつも「え? え??」ってなって、そのたびに怒らせてしまう。
ただ夫は怒らせてしばらくすると「さみしい、かまってほしい」って言ってくる。これハネムーン期かな。
食の好みがほぼ正反対だから夫の好きなご飯を出したり、マッサージしたり、仕事から帰ってきたら「お仕事お疲れ様、ありがとう」ってほぼ毎日言ってるんだけどな。
まだ思いやりが足りないのかな?
正直、人の気持ちを察するのが苦手なので、できれば行動ベースで言ってほしい(たとえば「夜出かけられるとさみしいから〇時までに帰ってきてほしい」とか)んだけど、そう言うと「そんなんじゃ応用できないから意味がない」っていうし。
もう夫に合わせるの疲れたよ。でも夫もわたしに合わせてくれてるのかな。
生活に何一つ不自由はないし、仕事をする重圧とか大変だと思うから働いてくれてありがとうと思うし、恵まれた環境にいるのに、なんかすごく息苦しい。
子どもはいない(どっちが原因かわからないけどたぶん不妊)。子どもはかわいいけど夫の子どもは全くほしくなくなっちゃった。
◆以下、追記
二丁目のバー増田さんによる完璧で秀逸なトラバ解説のおかげとはいえ、まさかこんなにホッテントリ入りするとは思わなくてめちゃくちゃびっくりしてる。
元増田を書いたときは、わたし自身が頭に血が上って、勢いでわーっと書いてしまった。だから今読み返すとけっこう思ったよりずっと主観的だし、「旦那ムカつく―! ムキーッ! わたしかわいそうシクシク!(チラッ」みたいな文面になっちゃって反省している。
いくつか補足する。ブコメなどで疑問に思われているだろうことをできるだけ書いたつもりなので長くなってしまい申し訳ない。冗長または盛大な後出しと思われる個所もあると思う。
・夫婦ともに30代前半。
・海外在住の駐在妻(ヨーロッパ圏の超絶田舎)なので離婚は選択肢にない(まあ殴られるとかされれば何があっても離婚するけど)。バイトのようなことはやってるがガッツリ働くのは物理的に無理。
・元増田の文章だとまるで毎日苛烈に怒られてるみたいだが実際はここまで激しいのは月に1度くらい(前はもっとあったが海外生活に慣れてくるに従って減ってきてる)。それ以外は仲良く楽しく暮らしてる。間歇泉みたいな怒り方をするので翌日にはケロッとしてる。怒られてるときは怖いしカサンドラ症候群みたいになってるけど翌日になるとわたしもケロッとしてしまう。ただ専業主婦ゆえに一人の時間が多いため、そういうときに一人で情緒不安定になるときはある。
・夫とは幼馴染。違う大学に行ったことで遠距離恋愛に→結婚(この時点では夫はまだ学生だったのでわたしが扶養してた。その後ポスドクになり出張とか研究会とかで週末婚状態に)→夫今の仕事ゲットしてわたしは仕事を辞めて一緒に海外移住。同棲しとけばよかったなとは思うけど状況的に無理だった。
・付き合いは長いけど、結婚後の出張が多くて日本での最長同居期間が1か月くらいしかない。言ってることがわからないなあ、前より怒りっぽくなったなあと思うようになったのは海外に移住してから。近所にバーみたいな一息つけるところもないし、現地の知り合いや気心の知れた友達がいない(日本の友達が観光ついでに来ることはたまーにあるしSkypeなどでいろいろ電話したりとかはしてるけど)のでかなりストレスだろうとは思う。
・理系夫と明記したのは、夫は怒ると「これだから文系は」と雑なdisりをしてくるのでそれを書こうとしたがそれはいらないなと思って消した。そして「理系」の文字を消し忘れた。理系disの意図はない。すみません。
・結婚を決めたのは、わたしが性格難なブスなので「これを逃したら後がない」と思ってた3割と、別れる理由が特にない1割と、夫と一緒にいると面白そうだな6割という理由から。わたしは自分の夢に早くから見切りをつけ好きなことは趣味でやっていこうと思っていたのに対し、夫は好きなことや趣味を仕事にしたタイプなので、夢を叶える過程を見届けたいというのもあった。わたしは文系なので夫のやってることはさっぱりかっぱり(夫の博論読んでも数式まみれで1行もわからないし家でいろいろ実験してるのを手伝うこともあるが常にちんぷんかんぷん)だけど、性格や専攻が同じタイプよりは違うタイプと結婚したほうが視野が広がるかも、とも思ったので。内容はわからなくても夫がるんるんしながらいまやってる実験のことなどを話してるのは聞いてて楽しい。金目当てではないつもりだが将来性目当てと言われると否定できない。
・夫は一人暮らし歴が長いので、料理洗濯掃除その他すべてできる。ミシンとかわたしよりうまい。日本にいたときは折半して家事してた。今は全然やらないけど、家事にリソース割くより仕事や趣味に注力してほしい。
・冠婚葬祭などでわたしが1人で帰国することはあるし、習い事もしている。だから外を出歩くこと自体が許せないわけではないと思う。むしろいろいろ自由にやらせてもらってるのですごくありがたい。
・ライブについては事前に、「この日にライブがあって、開始は19時終了21時半くらい」と何度か言っている(元増田の文面だとそう読めないと思うけど、終了が19時~21時半ではなく、開始19時~終了21時半ということは伝わってる)。そういうイレギュラーな単発のスケジュールは頭に入れにくいらしいのでけっこう前から何度か言うようにしている。
・事前に言ってはいるものの、「行くことは決定事項」な雰囲気を醸し出していたのでその点はよくなかったと思う。これは改めたい。
・「ビールどれにする?」の意図は、ふだんご飯食べるときはいつも「ビールどれにする?」「ヒューガルデンとって」みたいなやりとりするので、つい何も考えず反射的に同じセリフを言ってしまった。(ビールは常に何種類かストックしてある)
・ビールのくだりで、「お前は違うことしてるのになんで俺に対して同じことを強要するんだ!!!」というセリフが当初は本気で理解できなかったので元増田を書いた。今は、ブコメやトラバを読み、当時の状況を振り返って考えると確かに不用意で、相手を逆なでさせる発言だったなということはわかる。ビール4本(夫の許容量ちょい前)飲んでるのに「ビールどれにする?」はないな。ライブで浮かれてたのは確かにあるのでこの対応はよくなかった。男女逆で言ったら病気の妻に「きょうの俺のごはんは?」って言うレベルのひどさだ。まあだからといって親の仇レベルで切れていいわけじゃないんだが。
・渦中にいたときや元増田を書いたときは全然気づかなかったが「相手はビール4本飲んだ酔っ払い」という認識が抜けてた(こういう、認識が抜けてるところが夫の怒りを助長するんだと思う)。そりゃまあ支離滅裂な会話になっても仕方ない。
・今回は仕事のストレス7割&イレギュラーな事態でエラー1割&温めるのめんどくてビール飲んでたら仕事のイライラからやけ酒になってさらに温めるのがめんどくさくなり空腹でもっとイライラ1割&その他今までの不満とか1割、かなと思う。
・夫は外ではこんな性格ではない。まじめでリーダーシップがあり細かいことにも気づけるいいやつというような感じみたい。ただ内と外の差が激しい。夫との付き合いが長くない人からは「ものすごく優しそうな人だね」と言われる。いろんな人から愛妻家だと思われてる。
・付き合ってる間に「気難しい人だな」とは思ったがここまで察してちゃんだとは思わなかった。が、自分が甘やかして助長させてるのだということがよく分かった。元いじめられっ子でつい卑屈になりがちなんだけど、もっともっと自分の主張をはっきり言わないといけない(元増田には書いてないけど実際は黙ったりなだめたりしつつ「細かいよー」「言ってることわけわかんない!」くらいのことは言い返している)。
・わたし自身、人の話を聞かないというか、会話しててもずれたことを言ってしまったり、ビールのくだりみたいなデリカシーのない対応、不用意で余計な発言をしてしまうことも多い。会話は苦手でキャッチボールがうまくできないし口頭だと誤認することがよくある。あとすごく人の気持ちに鈍感で人の考えてることを読み取るのが苦手。だから夫が100%悪いとは思わない(100%自分が悪いとも思ってない)。割れ鍋に綴じ蓋だとは思ってる。
・夫よりも実家族のほうがやっかいなので夫と一緒にいるほうが快適……というのはある。
・最近はアサーティブやアンガーコントロールに関する文章を読んでいる。けっこうためになる。読ませたいが夫は怒っているときに怒っているという自覚がないようなので(ってさっき言ってた)たぶん読んでくれない。
・猫を飼っている。扱いは夫のほうがうまい。飼い主に似たのか超甘えっこ。愛い。
・配偶者の愚痴を書く奴になりたくないってブコメあったけど、確かにその通りだと思う。夫に悪いことしたと思っている(といいつつ追記までしてしまったので説得力ないな)。ただ友達などに愚痴や相談をしても二丁目のバー増田さんや夫さんの気持ちがわかる30代後半男さんのような回答はなかなか返ってこなかっただろう。今回いろんな人の意見を(文章ベースで)読めて本当にありがたいなあと思った。はてなってすごい。どうもありがとう。
どうせ誰も悲しむ人間なんか一人もいない
機能不全家族で育ち発達障碍者として生まれた時点でこうなる運命だったのかもしれない
友達も一人もいなくて貧困だから薄暗い団地で古いゲームを繰り返し遊ぶだけしか楽しみがなかった
笑った経験など一度もない
両親はアスペルガー症候群とカサンドラ症候群みたいな感じでいつも口喧嘩ばかりしてた
学校でも過ごしづらかったのに家に帰るといつも情緒不安定な母親に怒鳴り散らされた
あまりのストレスのせいか中学生の頃には身体が不調になり 鬱病や慢性疲労症候群なような状態になった
あの時に死んでおけば良かった
人間の声が本当に嫌いになった
人間の姿も見たくない
ずっと寝たい
ずっと寝ていたいのに眠れない
検索サイトで「死にたい」みたいに検索すると「死んではいけません相談して下さい」みたいなページが出てくる
おせっかいなんだよ
こういうのやめて欲しい
世界を破滅と混沌に導くトランプやテロリストや環境破壊者は正しいと思う
自分でコントロールしてるって感覚がないのに自分の心臓や内臓が勝手に動いていたり腸内に細菌がいると思うと気持ち悪くて吐き気がする
科学者になってたら地球を滅ぼす兵器を作ったり人類を滅ぼす研究をしていたかもしれない
って書きたくなるくらいつらいことあった
親からみて
・大きい音が嫌いというかめっちゃ疲れる。耳栓を用意してあげても感触がいやで使わない。30m内に2つのステージからマイクで別のことをしゃべってる会場で気分が悪くなって倒れた。(ライブに行きたいというときこの体験を出し、かつ新聞記事のライブ難聴をおしえて参加を止めるか耳栓をもたせている)
・ある種の生地とか嫌い。逆にいやな生地でできてなければ体をしめつけすぎてても気が付かないことがある。靴をきつくなったから変えてとかのサイズ変更を言い出さない。
・味覚もわりと敏感。偏食。レストランのお冷の水で急に臭いといって怒りだし、もう出たいということがある。水道水をそのままつかっているのか、洗剤のすすぎが不十分なのか。家のは浄水器はもちろん、水道水にも文句をいったことがない。
・自分を含むグループへの批判的な比喩を文言通り受け止めて非常に嫌がる。「××する人ってまるで〇〇だよね」「〇〇なわけないじゃん!もう帰る!」一般的な認識であっても、また××はあきらかにおまえのことじゃない、といっても刺さったまま抜けない。
・風呂に5日くらい入らないので臭いというとやはり刺さる。泣きながらそれが登校前であれ風呂に入る。こっちとしては臭いものを臭くないというのはお世辞レベルで面倒なんだけど言わざるを得ない。
・疲れるとか寒くなるはずとかの予測がつかない。これは急に体力が落ちることとも関係するけど。「そんなに連日遊びにいったら疲れてまた16時間眠ることになる」など予告をしつこくしてやったらようやく自分の疲れ、寒さをすこしずつ受け入れられるようになった。
・スマホ親和性、電子ゲーム親和性が非常に高い。ルール通りだからだと思う。そのわりに、ボードゲームでの接待ゲームはわりと有効。
・人間の口頭による比喩・誤りや急な予定変更に弱い。スマホ指示の電車を乗り逃してパニック。むしろ人間よりスマホが好き(間違えないから)
・アスペとアスペは直接会話させたらあかん。どこかでそりがあわなくなったらどうしようもない。親友との絶交状を代筆させられた。どうしても潤滑油として「ふつうの、鷹揚な子」が必要だけどふつうの子にはあまり好かれないから集まりがち。カサンドラ母も実は疲れてるんだけどな・・。
・身体症状に精神薬は続けて飲めばそれなりに効いてる。というか、不眠がまずあったのかもしれない。添い寝をはじめたら夜中にビクンビクンしたり寝ながら泣いているときはすこしゆり起こすなどすることで安定して睡眠がとれるようになったらしい。
スマホの広がりでこういう子増えるんじゃないかな。というか、スマホがないうちはうちの子もこんなじゃなかったんだけど、高校のライン連絡がネックで買い与えたら急に宇宙人みたいになって1年たった。多少疲れてます。
いままできいたのはスマホを持ち込ませない添い寝と、薬と、あと受験戦争の戦士扱いから除外させてと先生にかけあうこと。
俺が女叩きになった理由は、リアルで女から被害を受けたからだ。
俺は医者なんだけど、女医が、「私は放射線を浴びたくないから、お前が手術してくれ」と、放射線を浴びる手術の交代を頼まれた時だ。
意味が分からない。医者だろ?女とか関係ないだろ?俺だって放射線浴びたくないよ。
また、別の時では、「地方への赴任は嫌だから、増田君が行ってくれ」と言われた。医局の女はほとんど断ったらしい。
でも考えても見てくれ、最近は医者になる半分が女。ってことは、女が地方赴任を断ると、これまでの2倍男が地方赴任するわけだよ。
どう考えても、男女平等じゃない。
ここに書いたのはフィクションもあるが、ほぼ事実。これ以上のことも納得がいかないことがたくさんあった。
看護師も女特有の嫌がらせを受けまくった。俺がイケメンならたぶんされないようなこともたくさんあった。
医者だけでなく、学生時代も、女だからでそんなことまで?ってのがたくさんあった。
そういうありえない理不尽と、不細工チビであるゆえに子供のころからマッタク女にもてないことからくる、「女には世話になってない、なんの義理も無い」という感覚。
さらに、自分は発達障害もあるため遺伝を恐れて子供を作らないし、両親も不仲なので夫婦生活も嫌だと思う(父親アスペで母親はカサンドラ症候群+母親も両親不仲でヒステリー気味)から一生結婚する気もない。だから、女には一生関わらない。
風俗位は行ったことあるが、それも童貞卒業してみたかっただけだ。
女は権力持たせると、女のメリットさんざん使いまくって、男を苦しめると。
というのも、
「フェミによって女性が弱者男性と結婚せず、我慢して結婚しなきゃ、俺たちみたいな発達障害や、不幸な家庭はできないんじゃないの?」
なるほどな。
女性が男性を選別することで、俺みたいなチビや不細工や発達障害は淘汰されていくのかもしれないな。と思った。
そのためにも、俺個人としては損でしかないけど、フェミによって女性が調子にのりすぎる、女尊男卑にすぎるとしても、これはトータルでメリットでかいんじゃないかと思った。
患者の気持ちわからないから意味不明なところで同僚から注意を受ける。同僚の気持ちもわからないから、意味不明なところでキレられる。
もちろん、それなりに対応を覚えて、意味わからないけど黙ったりしてなんとかやれてはいる。が、普通の人はたぶん他人の気持ちの8割くらいわかるだろうに、俺は2割くらいしかわからない上に他人に興味が持てない。興味が持てないとかなり認識が低下するから、工夫しまくってようやく他人と同じ振る舞いを『作っている』
あと、チビっていうのも、食生活で日本人の身長伸びているらしいが、
俺みたいな偏差値-2SDレベルの極端なチビは完全に人生損なってるので、これも淘汰されてほしい。
不細工も消えた方が、男女とも納得いく夫婦生活をおくれる確率上がるんじゃないか?
よく、言われることだが。
俺のかーちゃんは、俺の父親と結婚するのが死ぬほど嫌だったらしく(見合い)。
今でもヒステリーを起こすと、アメリカで付き合っていた外人の元カレの名前を叫ぶ。
「〇〇(元彼)と結婚したかったのに、お前(かーちゃんのかーちゃん、つまり俺のちゃんばー)らが、無理やりに日本に連れ帰したんだ!」と。
多分マジなんだろう。
親同士の都合で俺のとーちゃんとかーちゃんは結婚しただけだ。
結局、俺のとーちゃんは不細工だ。頭だけは医者の中でもトップクラスだったらしいから、頭だけはたぶんいいんだけど。
俺もとーちゃんほどとはいかないが、頭だけは引きついた。発達も引き継いだけど。
ここまで来て、俺はかーちゃんを認めてやりたいと思った。
かーちゃんは悪くない。とーちゃんは淘汰されるべきだった。
とーちゃんを擁護しないとかわいそうって意見もありそうだけど、俺のとーちゃん、俺が小学校くらいの時に外に女作って、そいつに子供まで作ったらしいんだよね。で、俺の今の家庭捨てるんじゃねーかってところまで行ったっぽいんだよね。
不細工の癖に、医者ってモテるのか?って今でもびっくりするけど。まあそん時でとーちゃんとの親子関係には特になんも興味持ってない。
もちろん、人間だからしょうがないと思うから、その部分ではとーちゃんも一人の人間としては認めている。話も頭いいから面白いしね。
発達特有の明らかにおかしい話もたくさんあるけどね。20年以上、同じ場面で同じことを話される。まるで痴呆老人のように。壊れたテープレコーダーみたいに。パターンもいくつか決まってる。理由不明、明らかに頭がおかしいんだろう。
まるで、とーちゃんだけオカシイようだけど、俺もどっかオカシイからよく他人に注意を受けるんだろう。
だから、こんなキチガイ家系、俺で終わりにしてあげようじゃないか。
しかし、俺の兄弟姉妹は全員イケメン美女なんだよなあ。不思議だけど。身長も高い。性格もいい。いや、姉妹は性格微妙か。
ファッションなんてしてないし、風呂も入らないし、歯磨きもしないし、髪も自分で切ってるくらいだ。コミュ力もそれほどない。
しかし、イケメンってだけで人生クッソ楽しくやってる。友達も多い。
姉妹も、相当美人だ。やや高慢なところもあるが、それも愛嬌で、まあまあ女にしては頭がいい。
北斗の拳に出てきた要塞都市『カサンドラ』の住民達に由来し、一群のペルソナに対していう。
例)
獄長型・・・善悪よりも、自分の役割を優先するペルソナ。テロリストに多い。
門番型・・・大切な物を失いたくないからしょうがないと自分に言い聞かせて欲求を抑え込むペルソナ。意外に、大切な物をなくしても大丈夫だったりする。大切な物への執着を捨てた段階でテロ行為に走りやすい。
囚人型・・・本来は才能を有しつつも、抑圧を受けた結果、絶望してしまうペルソナ。変革を求めやすいため、いざとなるとテロ行為に走りやすい。
その他。
アスペとADHDを併発してる夫に、カサンドラ症候群になって別居中の妻が最近言ったり送ったりしたことをまとめなおしてみた。
あなたはいつもデフォルトの「あなた」がしっかりとあって、基本的に寝て起きるといつも同じ「あなた」からスタートする。
昨夜言い争った内容も、私の涙も、出ていない結論も、あなたに訪れた幸運さえも、きれいに「解決」「終わったこと」になっていて、
「えっ、なにそれ?」「ごめん、思い出せない」「いつの話だっけ?」と忘れ去り、毎日まっさらな気持ちで気持ちよくニコニコ笑っている。
私はこんなに悶々と悩みを抱えているのに。まだ、何も解決していないのに。
どうしてあなたはそんなに幸せそうな顔でいられるのだろうと、私は静かに憤りを感じる。
そのことに、あなたは気付かない。気付けない。
でも、私の雰囲気の変化を敏感に感じて、だけどそれが何かわからないので、
「どうしたのー?」とニコニコしながら頭を撫でてもらっても、今は私の気持ちを逆撫でするだけだというのがわからない。
私が「今はやめて」と言ってしまうと、あなたはどうすればいいかわからなくなって、泣きそうな顔でフリーズする。
そして明日になって、今日が昨日になってあなたがリセットされるまで、身体的接触自体に消極的になってしまう。
あまりに純粋すぎるあなたを前に、私はまた罪悪感から自己嫌悪に陥ってしまう。
あなたが「昨日」を引きずるのは、心身の調子がとても悪いときだけ。
常に私が話すとその場その場では真剣に考えてくれているのはわかるのだけど、何かで気が散ったりしてその場で結論に至らなかった場合、話が翌日に引き継がれることはなかなかない。
引き継がれているとき=考えすぎて身体にも異常が出てしまっている(大体急に40度近い高熱を出す)ときなので、
あなたが苦手な分野の話をするのはとても億劫になるし、熱を出させてしまうと申し訳なくなる。
毎日リセットされるので、行動も思考もほとんど変化がなく他人に影響されない。
ブレない自分を持っているあなたは、その基準の中で厳格で明快な判断を下す反面、
まるで精密機械にように、同じ結果、同じ結論に達するために同じ経過を幾度も辿るので、何度も何度も同じやり取りをして、同じ失敗をする。
あなたは気付いていないかもしれないけれど、私からは、毎日同じ段差に躓き、毎日車輪を再発明してニコニコ喜んでいるような生活を送っているように見える。
だから、最初からできることは確実にできるけど、できないことはなかなか、時には年単位で時間をかけてもできるようにならない。
実は前の失敗を踏まえてアプローチの仕方が変わっていたり、つまずくポイントが微妙に違ったりして、あなたなりに変化が全くないわけじゃないのはなんとなくわかるんだけど、
一度失敗したら、気を付けていれば普通二度と失敗しないだろう。と思うようなことで何度も失敗しているのを見ていると、面倒くさくなって頼むのをやめたり、つい手を出してしまう。
私が手を出すと、あなたはペースが乱れて混乱し、蓄積されかけていた経験値はあっという間にゼロに戻る。
あなたの歩みを見守るには、私には忍耐強さが足りないのだと思う。
一つ新しいことを覚えるのに、時間をかけて体と脳に染み込ませる必要があるし、大抵のことはリセットされて翌朝には元に戻ってしまうので、
一緒に暮らしていて相手として、相手に影響を与えている感じがしない。まるでよくできたロボットと暮らしているような気持ちになる。
カレーを焦がさず作る練習の為に毎日カレーを食べ続けるのはさすがに苦痛だし、仮に特訓の果てにカレーの玉ねぎは焦げなくなっても、野菜炒めはやっぱり焦がしてしまうのがあなた。
特に苦手な、自他の心情や情動の絡むことになると、そもそも全く一般的でない、突拍子もない考え方でこれまで生きてきていたりして、
一般的な感覚やリアクションに至る理由が全く理解できなかったり、「その発想はなかった!」ということばかりのようで、教えようとすると大変労力がかかるし、それも徒労に終わることの方が多い。
すごく頼れてしっかり者で、同年代の人よりはるかに精神的に大人な部分と、普通の人は当たり前にできることができない小学生並の部分が混在していて、そのギャップが激しすぎる。
だから、「ただもう少し気を遣ってほしい」とか、「こういうことを察して行動して欲しい」というような小さな不満が、
元の不満が小さいからこそ、『なぜこんな簡単なことが何度言ってもできないのか、それは私が大切にされていないからではないか』とどんどん膨らんでいく。
診断がついて、頭ではあなたの特性によるものだと理解しているつもりでも、あなたの優秀な側面も知っているからこそ、「そんな馬鹿な」「できるはずだ」「私でもできるのに」と、どうしても心が納得させられない。
あなたがもっとポンコツで、スッパリ諦めがつけばいいのに、諦めきれない。
あなたが私を愛してくれていることは、あなたの態度や行動からとてもよくわかるのだけれど、
あなたの表明してくれる愛情と、そういった未発達な部分からくる対応の齟齬で、私の心はひどく混乱し、罪悪感や自己嫌悪に蝕まれ、疲弊する。
口に出して頼みさえすれば、なんでも喜んでやってくれるのはわかっているし、その都度私があなたに言うようにすれば家庭が円滑に回るのはわかっているけれど、
全部言葉にして言わなければ伝わらなかったり、項目や手順を紙に書いて掲示しなければいけなかったり、やってくれても思わぬところで失敗したりするのがしんどくて、つい、言うよりも自分でやってしまう。
伝える労力と我慢を天秤にかけて、我慢を選んでいるのは私自身なのだけれど、それでも不満が蓄積されていく。
もっと早く診断がついていれば、言わなければわからないものなのだと知っていれば、まだ言っていく方向に頑張れたかもしれないけれど。
ずっと「普通は察して自発的に動けるハズで、それをしないのはやる気がないからだ」と思っていたし、
「なぜ私ばかりが言うという労力を払わなければならないのか(なぜ分からないのか)」
「なぜ書かないとわからないし、今から書く必要のある話をするということも察せないのか」
「なぜ記録を残さないと忘れるのか」
「なぜコミュニケーションをするために、準備に労力を払って、テンポの悪いやり取りをしなければならないのか」と、今もどうしても思ってしまう。
普通じゃないのがあなたの魅力でもあり、弱点でもあるのに、私はあなたに私の思う「普通」であることを強く望んでしまう。
カウンセラーとのやり取りの中で、あなたがあなた自身あまり意識はしないままに、幼いころから自分はなんとなく社会の中で居場所を確保できなさそうだと気付いて、
時間をかけ、工夫を重ねて、人とは方法が違っても概ね同じ結果が得られるように様々なことを訓練してきたことを知った。
その結果、表面上「ちょっと変わった普通の人」風に振る舞えるように努力し続けて、今現在社会的に自立した生活を送れていて、
それが同じような特性による不自由さを持つ人たちの中では、カウンセラーや医師が投薬を渋って今後に期待をかけたくなる程度には上々の成果とされることもわかっているつもりだし、
実際、なにが問題なのかさえ正しく認識できれば、大抵のことをゆっくり解決に向かわせられるだけの自己分析能力も問題解決能力もあって、
生活を改善する意識もかなり高い部類であることも、本などに出てくる様々なケースを読む中でわかってきた。
けれど、それでも、私が無意識に求めてしまう「普通」と、あなたの演じられる「普通」には大きな隔たりがあって、その溝はきっと今後も埋まらなくて、それがとてもつらいし、不安になる。