「法学部」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 法学部とは

2021-07-21

anond:20210721152915

昔の人の話を聞くと、旧制高校出身の優秀層が行くのは東大法・医・工のどれか。

京大法学部でさえ希望者はほぼ全入だったらしいから、昔に戻っただけだろう。

2021-07-16

木屋町にあるキャバクラ黒服仕事をしていた

この日記の内容はみだしのとおりだ。京都での学生生活の4年間をキャバクラでの黒服仕事に捧げた。

年末のこと。コロナのおかげでストレスが溜まる中、ふと京都が懐かしくなって一人旅に行った。学生時代と社会人約十年目では、さすがに景色に差があった。いろいろと感じるものがあったので、ちょっとしたためてみることにした。

広島田舎から京都に出たばかりの、当時18才だった私は大学生活に憧れを抱いていた。第一志望ではなかったが、行きたいと思っていた大学だった。

4月はあっという間に過ぎた。入学式オリエンテーションサークル勧誘学部学科での新入生歓迎会、初めての履修登録、初めての講義、初めてのゼミ活動

楽しくもあったし、不安もあったけど、5月になって、まだあることをしていないのに気が付いた。

アルバイトである大学生アルバイトをするものだと思っていた。それ以前に読んだ漫画アニメでは、大学生はみんなアルバイトをしていた。

早速、求人情報掲示板を見た。インターネットではない。学生課の前に貼ってある物理的なやつだ。すると、学内カフェがよさそうな気がしてきた。時給もいい(850円だった気がする)。

その日のうちに、お店に行って店員のおばさんに声をかけた。アルバイトがしたい、と。

何分間か話した後、「土曜日シフトはいます」と告げると、大歓迎な感じで、「今度オーナーも交えて面接しましょう」と言ってくれた。私の携帯電話の番号を伝えた。

その翌日だった。知らない番号から着信があった。携帯が鳴っている最中ガラケー通話ボタンを押す直前に着信が切れた。

もう一度かけなおすと、女性の人が電話に出た。どうも話がかみ合わない。「こちからはかけていません」とのこと。どうやら、大学全体の電話受付窓口に繋がっていたようだ。でも学内の誰かが、私に電話をかけている……。

増田処刑はすでにおわかりだろう。あのカフェからの着信だったのだ。私はそんなことにも気が付かなかった。

それから3日が経って、あのカフェに行って、面接の件がどうなったのか聞いたところ、「オーナーに、あなた電話に出ないと伝えたら、もう面接はいいって」という衝撃の答えが返ってきた。

私が阿呆だっただけだ。今でも、仕事でこういう感じのミスを冒すことがある。

ある日、京都御所の近くにあるコンビニ求人雑誌を持ち帰った。

パラパラと中を覗いてみる。飲食店小売店が多いようだ。ただ、どのお店も時給が低い。大学の近所にあるお店は、だいたい750円~800円だった。今思えば、こういう視点はやはり若いな、と思う。

大学生場合は、たとえ時給400円だろうと、釈迦に生きる人としてふさわしい常識言動知識を身に着けられる職場がいい。大学の同期で、一流どころの企業官公庁NPO法人就職した連中は、リクルート株式会社はてな高島屋アルバイトをしていた。

当時の私は、リクルートはてな高島屋も知らなかった。私の出身広島県の府中市だった。そんなオシャンな会社地元にはない。天満屋だったらあるのだけど。もし私が東京府中市出身だったら、リクルートはてな高島屋も知っていたのかもしれない。

さて、求人情報誌も終わりの方まで来た。すると、スナックキャバクラバーのページが出ていた。

あるお店の男性スタッフの時給のところを見ると、22時までが900円で、22時以降が1000円とあった。基本の労働時間20:30~5:30で、開店準備と片付けを除いた9時間に対して給与が支払われる。ツッコミどころが満載だが、こういう業界なのだ。今でもおそらくこんな感じだろう。

「でも、夜の店はちょっとなあ」と感じつつ、「失敗したとしても私はまだ若い。なんとかなる」とよくわからないポジティブも抱いていた。

あるページを捲ろうとして私は、ある求人に目が留まった。「木屋町で一番レベルが高い店です!」みたいなことが延々と書いてあった。自画自賛もいいところだ。※本当に一番レベルが高い店だった。

でも、「面白いな」と思った。しかも深夜時間帯の時給は1100円ときている。さっそく電話をかけて、簡単自己紹介をして年齢と大学名を言ったら、「ぜひ面接に!」ということになった。

5月の割と寒い夜、私は親からもらった原付に乗って、家から木屋町まで10分ほどの距離を慎重にゆっくりと駆けていった。

マクドナルド河原町三条店の近くにある、小ぢんまりとしたビルの地下1階にその店はあった。

当時の私はビルの前に立ち竦んでいた。田舎育ちの私は、ビルの下に降りていく階段を見たことはなかった。真下の方から数人の話し声が聴こえる。

おそるおそる階下に降りていくと、廊下が十メートルぐらい続いていて、奥には分厚い扉が開け放たれていた。表面に店の名前が書いてありそうな。近づいていくと、店の中から男女が笑い合う声が響いた。

扉の前には小さい丸椅子が設えてあって、2人のお客さんとイケメン黒服(ボーイ)が楽しそうに話をしていた。お客さんは、丸っこい小さいグラスに入ったお茶を飲んでいる。

ふと、ひとりの嬢が出てきた。黄色い、ひらひらとしたドレスだった。歩く度に、ドレスの裾がブゥンと上下していた気がする。顔つきは覚えていない。失礼ではあるが、「化粧濃いな」と感じたのは覚えている。外国人風の浅黒い肌の、ツンとした表情だった――人生で初めてキャバクラ嬢を見た瞬間だった。

さて、イケメンの人に「面接に来ました」と告げると、「ちょっと待ってね」と言われ、奥に引っ込むと……すぐに別の男性がヌッと出てきた。

体格が大きい、熊みたいだ。笑っている。当時の私には恐い人に思えた。実際には、恐ろしさと優しさが同居するタイプ……と見せかけて、普通にサイコパスだった。

店長と名乗るその人と、同じビルの2階にある事務室に入って、さっそく面接が始まった。私はソファに座らせてもらっていて、ガラス張りの机の上にペットボトル緑茶が置いてあった(はずだ)。店長は反対側のソファ腰かけた。

「飲んでよ」

ありがとうございます

店長とどんな話をしたかはあまり覚えていない。

思い出せる限りだと、こんな感じだった。

広島出身? 俺の叔父さんが広島なんだ」

「いい高校行ってたんだね」

「18才か。若いね~」

柔道強いんだ。2段だって

「いつから来れる? できれば明後日がいいな」

こんな感じだったと思う。当時は、落ちる可能性が高いと思っていた。ボーイの経験がないどころか、アルバイトしたこともなかったからだ。自分が盆暗な方だということもわかっていた。

ところで、キャバクラで4年も働いていたのだ。私のような類型(実務経験のない若い子)を採用する理由はわかる。

①単純な労働力として

多くのお店では、ホールキッチン仕事を8時間ぶっ続けでやらないといけない。開店の準備と片付けもある。休憩はあるが非常に短い。キッチンのビア樽に座って5分間など。なので、体力のある人がほしい。

②肉壁として

態度の悪いお客さんは必ずいる。特にお酒が入っていると、接客が気に入らないということで難癖をつけたり、声を荒げたり、脅迫してくることもある。

※稀に暴力団組員も来る。「暴力団お断り」のステッカーをどの飲み屋も貼っているだろう? あれは歓楽街では冗談一種だと当時は思っていた。この業界では、清濁を併せ呑み、判断が早く、臨機応変対応できる者が生き残る(と店長が言っていた)。

お客さんとトラブルになっても、年が若くてガタイのいい奴がいるのといないのとでは展開が違ってくることがある。たとえ殴られても、私みたいに若いのは自分が悪いと判断して、お店に治療費請求しないことが多い。

レアドロップ枠として

一例として、私と同じ同志社大学で、かつ同じ法学部法律学科の奴で、大学生活の4年間、ホストをしていた奴がいる。週に3日ほどの出勤で、大学回生になる頃には月に30万~40万ほどは稼いでいた。本人いわく、「いろいろあるので稼ぎ過ぎないように気を付けていた」とのこと。全く正しい行動だ。大学生の年齢でその判断ができる時点で、奴は普通ではなかった。2021年現在も、堅気ではない仕事大金を稼ぎ続けている。その彼は、KFJ京都俗情掲示板)のホスト板にもスレッドができるほどの猛者だった。つまり、年が若くても超スゴイ奴は一定数必ずいる。そういった人材を時給1000円前後で使えるチャンスに賭けているのだ。

私が採用された店というのは、実は特殊タイプだった。

当時の木屋町祇園にあったスナックラウンジキャバクラは、そのほとんどが個人もしくは社員10名以下の会社経営していた。

私が働いていたお店(以後S店とする)は、それなりの企業経営母体だった。モデル女優なんかを育てている芸能事務所が、副業としてキャバクラを出していたのだ。

※もうみんな読んでないのでぶっちゃけるが、㈱オスカープロモーション母体として経営している店だった。当時の私は、そんな会社存在自体を知るはずもなく。

そこに所属している子が修業や小遣い稼ぎの意味で働きに出てくる。そういう構造のお店だった。もちろん普通の子もいる。

以下、私が働いていた4年間で記憶に残っていることを書き出してみようと思う。たぶん長文になる。



大学回生

 キッチンホール仕事をやっていた。時給は1,100円。キッチンが主で、社員の人が少ない時に限ってホールに出る。

 最初の頃は、強面のM主任に怒られてばかりだった。今思えば強面ではなかったし、体格も中肉中背だったが、当時若輩だった私には圧が強すぎた。

 キッチン仕事というのは、いうまでもなく優先順位がモノをいうわけで……おしぼりとつきだしの用意も、ドリンク作りも、フード作りも、皿やグラス洗いも……人生最初に覚えた仕事は、社会に出てから仕事の縮図だった。

・次の次くらいまで優先順位を決めながら動く

・途中で別の仕事に移らない

・雑多な仕事はまとめておいて後でやる

 こういった原則ひとつずつ身に着けていった。

 より精神的な意味での教えもあった。例えば、トレンチお盆)の持ち方について。S店での持ち方は、指を立てて、手のひらが触れないようにして胸の前で持つというものだった。

 当然、最初のうちはできない。いや、言われたとおりにできるのだが、どうしても、たまに手のひらでベッタリと持ってしまう。

 最初にそのミスをした時だった。「おい」というM主任の声が聞こえた。怒られると思って身構えていると、「新人が間違えた持ち方しとんぞ」と、上で述べたイケメンの人が叱られていた。確かに、私は最初トレンチの持ち方をイケメン先輩に教わった。

 でも、当時は「なんでイケメン先輩が怒られるんだろう。なぜ私じゃないんだろう」と素朴に考えていた。

 このS店では、そういう社会人として基本的なことを教わる機会が何度もあった。私は盆暗でノロタイプ人間だったから、ありがたい教えでも、耳から耳にスーッと抜けていったのがたくさんあったに違いない。日記もっと細かくつけておけばよかった。

 今でもM主任を思い出すことがある。厳しい人だったけど、まともに仕事をこなすことを誰よりも考えていた。私のことを考えてくれていたかはわからないけど、今でも確かに思い出すのだ。

 めちゃくちゃ厳しくて……でも、ふいに無邪気で優しい笑顔を見せてくれる。私はずっとM主任の後ろを追いかけていた。今、この場で感謝を述べさせてください。ありがとうございます



大学回生

 この年の春先から初夏にかけて、正社員と同じ仕事が増えていった。一例として、ホールを回る仕事が主になった。棚卸しもするようになった。時給が上がり1,200円になった。

 本来大学生アルバイトは、キッチンでフード作りや洗い物をするものだ。ホールに出ることもあるが、あくま代打的に割り振られる。原則社員キッチンアルバイトホールということはない。にもかかわらず、なぜ私がホール担当になったかというと……。

 私の社歴が、スタッフ内で真ん中あたりになってきたからだ。

 信じられないだろう。でも事実だ。私がS店に入った時、社員5人のアルバイト3人(私を含む)体制だった。1年目の梅雨時に社員がひとり免職処分能力不足だと思う)になって、また秋になった頃に社員1人が系列店に行って、3月の春休みの頃、ひとつ上の学生アルバイトが飛んだ。従業員が3人いなくなって、3人補充された結果こうなった。

 ホールを回る仕事について、思い出せる範囲優先順位が高い方から挙げていくと、①お客さん又は女の子(=キャスト。以下嬢とする)の監視、②オーダーの受取と実行(買い出しを含む。お客さんだと煙草女の子だとストッキング生理用品)、③嬢によくない行為をしているお客さんへの注意、④お客さんからのイジリや自慢話やお酌に付き合う、⑤灰皿やアイスペールの交換、⑥喧嘩を止める(リアルファイト含む)……といったところか。

 重労働だが、そこまでキツイということはない。一般的飲食店でもこれらに近いことをしているはずだ。最初は立っているだけでも辛かった。足が棒になってしまう。慣れてもやっぱり足の裏が痛い。

 思い出に残っているのは、やはりM主任だ。仕事ができる男性で、30代半ばで月給は45万円(残業代は基本給に含まれている)だった。客引きプロであり、街を歩く人でその気のなさそうなお客さんでも、1分も経たないうちにお店への興味を起こさせ、大体3分以内にお店に連れていく。何より損切が早い。この人はだめだと感じたらすぐにその場を去って、別の人に声をかける。

 その主任にこっぴどく怒られたことがある。

 真夏の夜だった。私に初めての仕事が割り振られた。いわゆる、キャバクラの店の前にいる人の役だった。客引きではなく、連絡役に近い。お店に用のある人、例えばリース関係業者だったり、面接希望の嬢だったり、店長の知り合いだったり……むろん、通りがかりのお客さんにサービス内容を聞かれることもある。

 さて、ある3人組のお客さんが店の前を通った時、S店に興味を示した。「お兄さん。どのセットがお勧め?」と聞かれた私は、しどろもどろになりながら、2万円(2h)と1万3千円(1.5h)と1万円(1h)の3つのコース説明した。金額うろ覚えだ。たぶん違う。

 3人組のリーダー格は、「う~ん」という表情になって、何点か質問をしてきた。うまく答えられなかったのは間違いない。最後は、私の方が心が折れてしまった。

 その場を立ち去る3人組を見送る私の後ろに、M主任がいた――縄跳びで打たれたような、痺れた痛みが私を襲った。主任回し蹴りが私のお尻にクリーンヒットし、地下に入る階段の手すりの辺りにもんどり打って転げた。頭を壁面にぶつけたのを覚えている。

 主任に何と言われたかはよく覚えていない。罵倒の数が多すぎたのだ。「お前!売る気ないやんけ!」だったら確実に言われている。「すいません」とだけ謝ると、「〇〇ちゃん。次はないぞ」と言ってお店に入っていった……。

 数分後、また別のお客さんが店の前を通った。私は、ここまでの人生で最大の過ちを犯した。私はM主任の真似をして、お客さん候補トークを始めた。

「こんばんは。これから何件目ですか」

「2件目」

「どこ行ってきたんです」

居酒屋

「どちらにいらしたんです」

和民

「次は女の子のいるお店にしましょう」

「この店は高いからいい」

「安くしときます

 こんなやり取りだった。話すうち、だんだん相手の気が乗ってきて、でもお金がないのも事実のようで、でもお店に入ってほしくて、M主任を見返したくて……去ろうとする相手の腕に触ってしまった。

はいそこやめて!」※確かこんな口上だった。早口警官だった。

 その場で2名の警察官サンドイッチにされた私は、しどろもどろに言い訳を始めた。やがて応援警察官が到着し、単独でお店の中に入っていった……。

(続きます

 https://anond.hatelabo.jp/20210716220543

追記

ところどころやたらと鮮明なのは、当時の日記を見返しながら書いているからだ。

2021-07-13

ヨーロッパの人ってこんなに頭悪いの?

バッハ会長日本人と言うべきところで中国人と言ったらしいけど中国日本なんてアジアトップクラス大国だぞどうして間違える?

例えばそれなりの大学を出た日本人で英仏独の区別がついてない奴なんてほとんどいないだろう。アジア日中の違いが分からないってそのレベルだろそんな奴が国際機関トップになれるって周りはどれだけ無能なんだよ

日本人中国人を見分けるのは無理だろうな俺もできないし、中国語と日本語を聞き分けるのは中国語の四声とかを知ってれば分かるかもしれないけどこれも難しいだろう、でも中国日本は間違えないだろ。

バッハ会長について調べてみたらどうやらユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルク(よく分からないけどウィキペディアを見る限り名門そうな雰囲気大学)の法学部を出てるらしいが、どうやら法学だけでなく政治学も学んでいたらしい。法学だけならアジアに触れる機会はないだろうけど、政治学やってアジアに触れないわけが無いだろ!

さらにこいつが1970年代大学生活を送ってるから絶対テレビ新聞ベトナム戦争とかニクソン訪中を見てるはずなんだ。それなのにアジアに対してこの程度の認識なのはさすがにやばくないか

ヨーロッパ人アジアを見下すのはしょうがないとしてもここまで無頓着なのは見下し仕草じゃなくてただのアホ仕草しかない。

いくらスポーツに功績のある人物とはいえ国際機関トップ他国についてこの程度の認識なのはさすがに組織として終わってると思う。

2021-07-11

佐藤優による曲解官僚

霞が関リアル』という本を佐藤優氏(以下敬称略)が書評している。辛い評価を付けているが、少し前に読んだ身として、このレビューにはかなり問題を感じた。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/291751

なお、佐藤が取り上げている部分の内容は、https://www3.nhk.or.jp/news/special/kasumigaseki/article/article_190408.htmlにあたる(ウェブ連載を本にしているので、違いはあるのだろうが大筋は同じと思われる)。

本の内容の曲解

 佐藤は、東大法学部卒、国家試験首位合格しながら官僚にならなかった、以下の青年発言を引いている。

官僚最初の数年間は下積み時代っていうのがありますし、実際のいい仕事意思決定に関われるのは8年目とか10年目の課長補佐以降だと聞いています。それまでの期間がもったいないですね。上の世代の人が下積みの重要性を言いたがるのは正直理解できません。むだに思える雑用時間を費やしたくない。新卒という、ある意味社会の変化にいちばん敏感な時期の力を最初から最大限発揮していきたいし、そういう力を積極的に使っていこうという企業の中で成長したいんです。年功序列であったり、政治家意見も聞きつつ空気を読んで判断しないといけないという霞が関風土にも染まりたくない」

 これに対して、

国際的にも高度な専門知識、あるいはキャリア官僚として必要な知見と能力を身に付けるには、最低、10年くらいの下積み期間は必要

とし、10年下積みもできないやつは官僚になるな、と主張する。こんな志の低いやつばかりで、日本若いエリートは質が下がっている……というのが、佐藤レビュー趣旨だ。

 だがこの青年は、はじめから第一線の専門家として活躍したいとは書いていない。形式的無駄雑用をしたくないし、若い時期の感性をきちんと使いたいし、意味のある仕事をして成長したい、という主張であり、まっとうと思える。ある意味ではそれも「下積み」であり、この青年が嫌がっているのは、もっと無意味で非合理的な「下積み」だろう。若手官僚能力を活かして働ける環境になっていないのは確かだ(そのことは、この本でも繰り返し言われている)。だいたい、こういう状況が続いたために官僚の志望者が減っているという現状を、佐藤はどう考えているのだろうか。

内容を都合よくかいつまんで批判している

 佐藤言及していないが、この後で青年には親類に官僚がいて仕事ぶりもある程度知っており、官僚を目指したと書かれている。だが、近年の霞が関不祥事をみて、組織全体が振り回されることにげんなりして止めた、とある。分量の制約があるといわればそれまでだが、佐藤が取り出した部分だけ見ると、優秀だが志の低い学生が語っているようにみえる。

 国家公務員試験一定の準備と対策必要とする試験で、どれほど優秀であっても、勉強せずに合格できるものではない。トップ合格であればなおさらだ。この学生に対して、佐藤

「この青年人事院から国家公務員総合職試験1位合格という通知書を用いて、コンサルタント会社投資銀行のような年収の高い企業に入る道具にしようと考えているのだと思う。こういう志の低い者は、霞が関に来ない方がいい」

と評している。コンサル外資就職しようとするやつが、国家公務員試験合格アピールポイントに使うようなコスパの極めて悪いやりかたをするとは思えない。邪推侮辱の類だと思うし、そう思わせるような切り出し方をしているとも感じる。

佐藤があえてこの例を取り上げる理由

 この連載や本で取り上げられている事例の大半は、朝から夜中まで働かされ、しかも前時代的な慣習に絡め取られている霞が関の現状についてだ。政治家小間使のごとく使われ、昔に比べてやりがいもない、そういう話ばかりだ。上の東大生の話も、それが知れ渡ってきたので優秀な人材官僚を目指さなくなった、という文脈に置かれている。

 そうした労働問題に全く触れず、「志の低いやつは官僚になるな」という主張に合致する例をなんとか引っ張り出してきた(上記の通り、合致しているとは思えないが)という事自体が、佐藤の考えを明確に示しているといえる。官僚の志に比べたら、深夜労働も、政治家官僚への横暴も、意味不明な慣習もさほど問題ではないということだ。

佐藤経験との合致

 佐藤がこのような評価をすることも、なんとなくわかる。佐藤著作を読む限り、官僚時代は昼夜を問わず働いて活躍してきたようだし、政治家に尽くしてこそ官僚、という信念もあるのだろう。何の著作か忘れたが、「忙しいし徹夜したいところだが、なにかあったときちゃんと頭が働くように毎日5時間は寝るようにした」という、一周回った社畜自慢に苦笑したことがある。

 そういう彼にとって、「官僚長時間労働で体調を壊す」「妊婦官僚が夜中まで働かざるを得ない」「政治家の支持者の子もの宿題官僚がやらされる」というのは、べつに驚くことでもないし、問題にするようなことでもないのだろう。だが、そうした実情も知れ渡り政治支配が強まって官僚権限も減り、官僚を目指す若者は減っている。そうしたこと問題にしたこの本を読んで、「10年下積みできないやつは官僚を目指すな」と臆面もなく書けるというのは、どういうことなのだろうか。それによって状況は悪くなるとしか思えないが、後輩たちにたいしてそれでいいのだろうか。

増田佐藤氏にたいする評価

 一応書いておくが、私は別に佐藤が嫌いというわけではない。著書もなんだかんだで10冊近く読んできたし、官僚としては有能だったのだろうとは思う。『国家の罠』と『自壊する帝国』の2つは今でもおすすめできるし、

外交官時代エピソードはなかなかおもしろい(「盛ってる」と思われる部分は多いが)。それを離れたビジネス教養主義的な本は、薄っぺらくあまり見るべきところはないと感じるが、かといってひどい本というわけでもない(宗教系の本は未読)。

 これまで佐藤の書く文章で、そこまで大きな違和感を覚えたことはなかったのだが、このレビューには佐藤もつ官僚観が剥き出しで現れたのだろうし、それゆえに強く引っかかったのだと思う。こうした佐藤官僚観は、とても認められるものではないし、一般的には「老害」と呼ぶのではないかと思う。

2021-06-30

東京都議選、経歴が魅了的な女性候補者まとめ

素敵な女性候補がたくさん出ててワクワクする。 

期日前投票▶6/26 ~ 7/3 8:30 ~ 20:00

投開票▶7/4 8:30 ~ 20:00


五十嵐えり

(37歳、立憲、新人武蔵野市

 

1984年まれ

中学時代いじめに遭う→中卒で4tトラック運転手牛乳配達クリーニング配達など様々な職業経験

24歳で高卒認定→働きながら静岡大学夜間卒→名古屋大学院卒→30歳で司法試験合格弁護士

小西洋之参議院議員の元秘書


佐藤こと

33歳、維新新人北区


1988年静岡県浜松市まれ

静岡県浜松北高校ダブリン大学トリニティカレッジ心理学部へ進学。

卒業後、広告代理店にて5年間営業職。障害者雇用支援事業を展開するソーシャルベンチャー株式会社ゼネラルパートナーズ入社し、広報室長選挙のため求職中。

一児の母。ADHDグレーゾーンパリアカデミー出身フェミニスト自称

夫は高卒で、北区工場で三交代勤務マンションの頭金を選挙につぎ込んだとのこと。



広瀬まき

(39歳、自民新人小金井市


愛知県名古屋市まれ

京都大学経済学部卒業三菱UFJ銀行にて約12年勤務(営業企画業務)→アクセンチュア外資系コンサルティング会社)を経て、独立

前回都議選に破れ、4年間浪人生活を送る。

趣味ゲームに関するインタビューTwitterバズる

ドラクエ5花嫁は、ビアンカ以外を選んだことがなくて。フローラ選ぶとイオナズン使えるからその方がいいという人もいるけど、幼馴染を裏切るのは保守政治家として許せない。」

 



池辺愛

40歳都民ファーストの会新人中央区


ヌーブラヤッホー」のギャグブレイク?した元モエヤン解散)。

大阪府豊中市出身大阪教育大学附属池田小学校→同池田中学校、同高等学校池田校舎卒業慶應義塾大学文学部

劇団員お笑い芸人ラジオパーソナリティ

2度の流産乳がん経験し、現在4歳の娘と10ヶ月の息子の母。


山名 かなこ(生年月日記拒否れい新選組新人杉並区


同志社大卒。

すべての「生きづらさ」を感じる女性が、自分たち権利を主張できるコミュニティを目指すNPO法人“The F-Word”の代表

会見では報道陣に配布する書類に生年月日の記載拒否した。


選挙に出られる25歳以上ではあります履歴書や経歴書に、性別、年齢だったり、写真を載せることによって、その人自身というよりも、うわべと申しますか、そういうもので(社会に)判断されることに疑問を感じます。経歴には生年月日を書かない選択しました」



■森沢きょうこ(42歳、無所属、現職、品川区



神奈川県茅ヶ崎市出身

慶應義塾大学法学部政治学科日本テレビ入社

報道記者を4年、その後社会部、外報部、政治部にて取材や中継を経験

トレンダーズ株式会社にてPRコンサルタントを勤めた後、夫の海外留学・勤務のため離職し、シンガポールにて子育て

帰国後、「株式会社みんなのウェディング広報や、女性キャリア支援する「株式会社LiB」法人営業

2児の母。

前回都民ファーストの会初当選後、離党し、会派東京みらい」を立ち上げる。

女性活躍子育て支援に熱心に取り組む。

2021-06-29

国立私立学部で見る大学生イメージ偏見

学部編〜

法学部 見るからに真面目。

経済学部 浮ついてるように見えて真面目。

商学部 チャラついてる。コミュ力でなんとかしがち。

文学部 落ち着いてる。草食。美意識高い系。一部ウェイ。

理工学部 陰キャ

医学部 坊ちゃま。

薬学部 姿を現さない。地味だけど意思強い系女子

看護学部 女子派閥が怖い。強キャラ

国立私立編〜

国立 一見チャラくても、5教科7,8科目を潜り抜けた猛者なので中身は真面目。ただ、発達障害もそこそこ。

   おとなしい。堅実。勉強が好き。

私立 チャラ〜推薦系〜スポーツ推薦系もなんでもあり。国立に比べると難関私大でもチャラいし不真面目なイメージ。あと派手。

  地味な学生は隠れがち。

 コメ日本殆ど私大

ごめん。文系から限界が来た。

続きを誰か書いてくれ。

2021-06-13

anond:20210613130304

今の日本に置き換えたら、東大法学部卒でそういう境遇になった人とかいそう。

2021-06-07

anond:20210607135456

医者同時通訳者のような特殊な高度人材ではない、って点では

一部の資格系以外はだいたい似たようなものだと思うが。

経済学部だって法学部だって文学部だって理学部だって工学部だってそういうものでしょ。

勿論別途法曹資格なり語学資格なり取る人もいるけど、それは単に大学を出たこととイコールではない。

家政系だけが高等とみなされてないって話に持っていくのは違うと感じる。

anond:20210607114302

あれ、昔のほうがむしろ旧帝大博士を出たら学者には大概なれたとかじゃなかったっけ

文系博士いくよりは茨の道感が小さい気がするけど。

あと、人文系とかじゃなくて法学部だし。

当該の先生もすぐ助手にはなれてるわけだし。

まあ任期なしのはずなのに慣例で2,3年で退職させられるというアレな職ではあったけど……

2021-05-14

日本では経済学が、非現実的な、哲学崩れの文系おもちゃになってしまったのが不幸だった

資本主義人間幸せにするのか?とか、お金本質は何か?とかテクニカル現実経済市場とは無縁の、

言葉遊びとして長らくメディアで扱われてしまった。マルクス経済学だとかポストモダンだとかな。

おかげで実務に携わる人間も、主流派経済学専門教育を受けた人間よりも、

法科万能主義法学部卒なんてのが幅を利かせている始末だ

80年代から2000年代の初頭にかけて、主流派経済学テクニカル議論メディア上で、さして注目を集める話題でなかった事は、

間違いなく今日日本社会に暗い影を落としている

2021-05-12

anond:20210512175920

法学部でもブスがヲタサーの姫みたいにちやほやされる傾向がある

はてなに足りないのはやる夫

やる夫の「だっておwwwww」っていうやつが一番似合うのが今のはてな

ブコメしろ増田しろ「キリッ」っていうものが多いけど

正直「だっておwwwww」っていうレベルのものばかり

東大法学部卒で年収700万とか「だっておwwwww」案件のもの

で、AA貼ろうとしたらAA記法無くなってる

貼ろうとしたらInternal Server Errorになるし

AA記法復活してほしいなぁ

2021-05-11

anond:20210511212419

どうでもいいけど

> by. 高校時代弁論大会で全国優勝経験あり(20代東大法学部卒(文一)、年収700万)

ってわざわざ匿名スペック自称する意味って何?

【完成版】オリンピック開催派完全論破ガイド

Q. オリンピック開催しろ

A. コロナから無理

 

Q. 開催しないと経済死ぬ

A. なら国民に金使って経済政策しろ

 

Q. 中止したら違約金がかかる。お前たちが払うの?

A. コロナで死にまくったら一兆じゃすまないよ。政治的怠慢で経済死んだけど賠償金お前払うか?

 

Q. 辞退しろって池江に言えるの?

A. 言っただろ。池江辞退しろ

 

Q. 池江に辞退しろとか言うの心なさすぎ

A. 池江を盾にしたのはお前

 

Q. 選手ワクチン打てば安全

A. オリンピック選手如きを優先するなら同じ理論経済回してる労働者層優先してワクチン打て

 

Q. 無観客試合でやればテレビで見るコンテンツ増えてコロナ減につながるぞ!

A. 誰も興味ねぇしそもそもコロナなくても水質と気温の問題解決してないだろ

 

Q. 日本は中止宣言できない

A. 北朝鮮ですら不参加宣言できたぞ。お前の国は北朝鮮以下の権限しかないの?

 

Q. オリンピック中止派は他のスポーツイベントにはなんで言わないの?

A. そんなにそのイベントに関心があるなら君が人生をかけて止めなさい

 

Q. オリンピック中止したら二度と誘致できない

A. コミケの時のキモオタからも同じ言葉を聞いたけどいまだに毎年開催されてるぞ

 

Q. オリンピックいくら金使ったと思ってんだ!

A. ザハ案ならもっと安く済んだのにな 安倍と森で2000億ぐらい賠償しろ

 

 

他の意見があるならどうぞ

完璧論破しま

by. 高校時代弁論大会で全国優勝経験あり(20代東大法学部卒(文一)、年収700万)

2021-05-10

anond:20210510184756

黒羽刑務所についてものすごく詳しい東大法学部卒もここに常駐しているしな

2021-04-24

「死んで当然だ、あんなヤツ。俺が裁判員だったら、弁論なしで即刻死刑宣告だ」

法学部卒の社会科教員は、人権感覚を持ち合わせていないらしい。

2021-04-23

anond:20210423202123

ワイは言われたけどなー

理学部数学科行きたかったけど、法学部受けさせられたわ

受かったけど行かなかった

2021-04-17

権利は勝ち取るもの問題ないと思うんだが

物を言うのは大事だけど、相手負担も考えず一方的立場から発言配慮が足りない。

若い障碍者は頭を使ってほしい。

これは、論争じゃなくて対話未来を考える上で重要

権利は勝ち取る物でなく分かち合う物。

権利は勝ち取る物ではない、というのなら裁判必要ない

明確に言い切りすぎるのもどうかと思うが、敢えて言うなら、

権利法廷で勝ち取るもの

というのが法治国家ではないのか?

そもそも、この世界が、分かち合う、譲り合う、相手配慮する、で解決できるんだったら、台湾有事なんて起こらないわけで、

争いごとは法廷戦争しか決着はつかない、これは自明だと思う

では、暴力はどうなのかといえば、法治国家での暴力警察軍隊といった暴力装置によって規制されるべきであり、

むやみな暴力を許す法治国家というのも一般的にはありえないわけで、

結論としては、権利というのは法廷で勝ち取るものであり、議論口論には限界ありすぎる

また、戦争とは外交の一手段であり単なる暴力とは違うのである

あと、「若い障碍者は頭を使ってほしい」みたいな物言い障がい者雇用でも企業側によく言われるのだけど、

少なくとも凡人がちょっと頭を駆使して解決できるような悩み事なら、障がい者になんてなるわけないし、

そんなこと言われなくてもとっくに解決している話なわけで、

上述の文章は、障がい者黒人アフリカ系アメリカ人に置き換えてもそこそこ互換性のある話だと思うんだけど

結局は、障がい者配慮するコスト、と、障がい者への配慮は健常者には無駄しかない、というのは両立しうる話であって、

互いの利益不利益が衝突する話でしかないのに、

障害者は頭を使え、

障害者側が配慮しろ

というのは難癖の付け合いと同じである

争うなら法廷で、しかない

漫画の話に例えるのもなんだが、

例えば銃夢モータボール編でジャシュガンがガリィに、自由とは何なのか?をうまく説明している

(このへんの元ネタ荒木飛呂彦ジョジョなどにあったのかもしれないが

自由というのは、それを手に入れる、勝ち取るために足掻き、もがくことを自由という、みたいなトートロジーだった気がする

しかし、これは言い得て妙であって、少なくとも白人社会での自由定義をうまく説明しているように思う

そもそも日本には「自由」という単語黒船が来るまで存在しなかった

それまでの日本は上に従うのが当然であり、例えば関所などは移動の自由を大いに侵害していると現在なら考えられるが、

当時の日本ではそれが当たり前であり、∀ガンダム地球人側ではないが、そもそも日本人とは白人に比べれば、そういう点で蛮族だった

フリーダムリバティーという単語に相当する単語がなかったため、「自由」という単語造語したのである

しかし、この「自らを由とする」という漢字による当てはめも素晴らしいものだと思う

現代では、少なくとも法治国家においては、権利自由法律で争い、勝ち取るべきものなのだ

他人への配慮だの、分かち合いだので、自動車事故解決するだろうか?よく考えてみてほしい

そして、この勝ち取るために足掻きもがくという行動に対し、法律の下であるならば、何人もそれに規制制裁を加えてはならない

この社会にはルールがある、

しかし、ルールを守らない人は当然存在するし、ルールというのが文章である以上、解釈複数存在しうるのである

法学部でなくとも、法律を学ぶ、研究するというのはそういう意味があるのである

ルールを書いたら終わり、ではない

性悪説で考えるなら、ルールを書いても人はルールを守らないだろう

では、守らない人をどうするか、という所から暴力装置の必要性などに話がつながる

ルール解釈複数ある、ぶれる場合どうするか、

となれば、これもまた法廷で争い、解決するべき事案でしかない

権利自由は寝ているだけでほっといても与えられるものではない

権利自由は勝ち取るものであるから

それから、今ただただ与えられている権利だって過去に勝ち取った権利を多く含んでいるのだ

我々はその積み重ねで生きているわけだし、

これから永遠に積み重ねていく必要がある

2021-04-16

プログラミングスクール不要論と大学不要論の同根

大学中退情報系の専門学校(2年生)卒ますだ。


法学部に1年通って、学ぶ意味が見いだせなくてニートしてから就職のために学歴付けた。当時は、学べるものがあると思ってたけど。

その道のスペシャリストになるのであれば、まあ行く価値はあると思う。

ただ、基本的に学ぶのって自主的で、教員(師)の有無って多少の効率以外であんまり関係ない。

うちのプログラミン教師はまあまあ出来る知識もある人だったけど、一部のめっちゃやる気あって就職ちゃん希望通りにできる生徒の知識には全く追いつけてなかった。

大学専門学校野良スクールも、やる気の維持というか動機付けはいるかもだけど、実際そこで学べることなんてほとんどなくて、物足りなくなって自習して授業が無駄に思えるってのが、正解ルートだと思う、まあ、親が納得しなかったりとかで丸く収まるには無駄な金払って通うべきもんかとも思うし、18~20そこらの年齢でなかなかやりたい道とか決まらいから、無駄に金かけるのも否定はしないが。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん