はてなキーワード: 資金繰りとは
http://anond.hatelabo.jp/20140813235858
以前に書いた続きです。
前回の追記に書いた通り、内容に支障の無い範囲で特定を避ける為に設定をいじってます。
③飲食店
事業内容:メインは焼肉店だけど同じ店舗内で精肉店として小売りと同業者へ卸売りもしている。売上の比率は飲食、小売り、卸売りがそれぞれ6:3:1くらい。
一昔前は周りに焼肉店も少なく売上が1億円はあったらしい。狂牛病騒動以降に売上高が減少したって言うくらいだから相当前の話。近隣に同業者も増えたが、特に何もせず営業を続けた結果現在の状況になってしまった。社長曰く味さえ良ければ客はついてくるから粛々と自分の仕事をこなすとのこと。
社長含め家族5人が働いているけど、それぞれ薄給なので業績はかろうじて黒字若しくは若干の赤字で近年は推移してる。帳簿は年一で民○。なので正確な売上高はだれも分からない。債務超過ではないが借入金の多さが厳しい。
やった事:まずは会計事務所なので帳簿作りから。民○に頼んでいたので、年一の決算書の数字すら信用ならない。とりあえず毎月の業績を把握してもらう体制を作るために、社長の息子を入力担当者に任命。レシートや請求書といった書類整理はその奥さんを任命。始めは渋っていたけど毎月の業績が知れるようなると、自分の仕事の評価が反映されるようで大事だと分かってくれた。
限界利益率はTKCのBASTで比較したところ若干低め。仕入担当の社長の息子は人が良いので、仕入業者に頼まれると少し無理をして買ってしまう。ただこれ自体は品質の良さや希少部位の入手といった効果があったので放っといた。人件費率は上記の通り薄給なのでむしろ低いくらい。あとは売上を増やすしかない。
ただ問題は家族がそれぞれ反目し合っていること。まぁ創業者とその息子が仲が良い企業なんで見た事ないけど、ここはそれ以外にも複雑に反目し合っててややこしい。
第三者の自分が店をうろちょろしていると、家族がそれぞれ自分の思っている事を他の家族に話せないので個別に話しかけてくる。半分以上は愚痴だけど、それぞれ店について色々アイデアを持ってるようだった。
そこで月一の業績検討会を自分が1年間限定で司会で行い、それぞれのアイデアを披露する場を作った。ちなみに社長の息子に依頼されて渋々引き受けた。一応客数、客単など目的を絞ったアイデアを出してはどうかと指導してみた。
結果:アイデアの出しっぱなしではなく、その担当者を決め、期限と効果を後追いできるような月一の業績検討会にしたことがよかったようで、次々に色々なアイデアを実践していった。この早さは零細ならではだなと思う。アイデア実行の期限が次の日だったり、効果が見えなければ即日打ち切り。
アイデア自体は特筆すべきもの無し。焼肉店では新メニューやイベント、アンケート、割引券など、どこでもやってるようなこと。小売りはコロッケが自慢らしいのでその販促と流行ってるからといういい加減な理由でバーベキュー用メニューの開発と販促。(地元のフリーペーパーに掲載とかホームページ開設とか。)
業績検討会始めてから2年後には売上が最盛期にせまるほどに回復した。味は良いので知名度が高まると後は自然に客数が増えていった。こんなに伸びると思ってなかったので、法人税払い過ぎてイヤミ言われたけど。でもタダで焼肉食わせてもらえるから気にしない。
自分の主たる業務は帳簿の作成指導と記帳確認。記帳代行は一切行わない(自己)方針です。(事務所方針ではない)
零細企業とはいえ、科目配置、毎月の償却費、棚卸の計算方法とその計上、発生主義などきちんと業績を掴むための土台は必要なので、そのお手伝いしています。ここの話はいわばその副産物ですね。
あと中小企業は技術力が高い、と言われますがどこの世界の中小企業ですか?と聞きたくなります。
事業内容:機械の設計を行っている。特定分野に強いらしいが文系にはよく分からない。施工とメンテナンスも行う。すぐ上であんな事書いたけど珍しい技術力が高いと思われる企業。
関与した時の状況:売上は5千万円ほど。
景気の低迷を受けて、設備投資需要の低迷や取引先の倒産など売上が低迷。大幅な債務超過で、関与した時に2年以内で改善の兆しが見えなかったら会社を畳む約束をしたくらい。特に施工がここ数年まったく受注できていない。
帳簿は期中現金主義で、入金時に売上、出金時に仕入なので、期中の業績把握は困難。決算組めればいいって感じの帳簿だった。
やった事:2点だけ。一つは毎月発生主義に基づいた帳簿で業績を正しく把握してもらうこと。また資金繰りに必要な利益を出すための経営計画を作成し、その計画の進捗率を確認してもらった。今月は売上が○○円だったから月の売上目標には○○円足りず、年間の売上目標達成率は○○%です。利益もあと○ヶ月で○○円出さなくてはいけません。さぁ何をしましょう?って感じです。
もう一つは社長に設計業務を離れてもらい営業してもらうこと。ここには営業をする社員がいない。自分の手が入らないことを嫌がっていたけど、社長の息子が設計をきっちりやれることが分かったので、何とか離れてもらえた。
結果:営業することはやはり大事で、待っていては仕事は来ない。元々技術力に自信を持っていたので既存の取引先からの受注、新規取引先が増えた。受注先が困った時にだれを思い浮かべるかで発注が決まったりする。あとは芋づる式で以前は所在地域内の仕事がほとんどだったが、今は全国を飛び回っている。社長が営業に専念し、見積もりにも時間をかけられるようになったので、限界利益率も上昇した。
楽観できる数字ではないけどここ数年は黒字で推移している。受け売りだけど年間の経営計画を立てずに経営を行うことは地図を持たずに目的地を目指すことだ、ということで、毎月の売上目標に対する意識を持ってもらっている。
今回はどちらも借入の返済は変更なしです。
2008年から201X年まで携わりました。若干のフェイクを入れてます。
・売上:10億~15億
積み上げるとどう考えても会社として真っ赤なはず。
<やったこと>
・取引先にプロジェクト開始時に着手金の支払を依頼
→ もちろん「着手金」は難しい会社もあるのでそこは色々と
・プロジェクト毎の採算性を厳しくチェック
→ カラ残業が発覚&激減し、採算が向上した
・地方拠点の閉鎖 → 地方の低採算案件から撤退。もともと地方拠点なんて不要な規模だし
・下請先の開拓 → 割安な下請けを探すことで、固定費の変動費化を進める
・給与体系の変更
(たぶんコメントでは「どうせ仕事量が多いんだろ」と批判されると思いますが、否定はしません。
上限付き残業代とどちらが良いのか従業員と話し合った上で、こちらを選択しました。
もともとの給与水準が高かったので、彼らも「現状のままはヤバい。でも転職は面倒なので仕方ない」という認識だと思います)
→ うちもTKCのデータを出して、他社と比べていかに採算が悪いか、給与が高いかを説明しました
<やろうとしたこと>
・役員報酬のカット → 親族の名ばかり役員がゴネたため実施せず
・自社ビルの売却 → 市場感最悪。証券化も考えたけど、手間暇考えても割が悪いため見送り
<んで、現在>
拠点は1箇所、売上と社員数は半分になったけど、利益率はリーマンショック前の10倍まで改善(前が悪すぎた…)。
自分の手が離れた後も借金を返し続けて、ついに昨年度に債務超過も解消したみたい。
のどもと過ぎれば何とやらで、またやりかしそうな気がする…。
<追記>
おまえさんが会社内の話だと思い込んでるそれ
実は会社内だけで閉じる話じゃないんだよ。
「では、それを実務にどのように落とし込むか?」
「そこにかかる経費をどのように投資家に説明つけるか?」
「そもそも、それは可能か?」
「個人の業務範囲を過剰に明確化することは利益に直結するか?」
経営者を王様だと思い過ぎ。実際の経営者の裁量はそんなに大きくない。
ジョブディスクリプションの徹底は、下手すると従業員からの裁量権の簒奪になっちまうし。
経営者を叩けば全ては上手く解決すると思ってるなら、それは間違いだよってお話。
そして、現在の日本の経営者の現状には多くの外部的要因が影響していることを理解してくれと思う。
まぁ、理解しなくてもいいんだけどね。あくまでも経営者の問題に過ぎないから
労働者は自分の権利を主張すればいい。その結果、誰が損失を蒙ろうとまぁ結局のところそれは仕方ないわけだから。
世の中そんな単純なら誰も苦労しないよってお話でした。
ついでに、経営者の仕事って資金繰りからビジョンの策定まで非常に多岐に渡るから
ジョブディスクリプションが経営者の責任になってるってのも違和感ある。おたくの会社にそれをやるべき役職の人いないの?
俺だったら「経営者自身が全ての労働者の職域を把握して整理しろ!」なんて無理ゲーを提案する前に
「管理職のクビすげ変えたら?」って思うけど。それホントに最高経営責任者のお仕事?だとしたらものすごい非効率ですよ。
これって結局、技術的な問題かあるいは会社システムの問題じゃないの?
それを「経営者を甘やかすな!」で片付けるのは流石に無理というか、誰も幸せにならないですよ。
株主(投資家)から労働者に至る全てのシステムを見直さないと改善しないし、更に言えば市場環境要因も大きいわけで。
以前、事業が苦しくなった時、400万だけどうしても資金繰りができなかったことがあった。
億という規模の事業の、たった400万だ。
だから妻に体を売ってもらった。
おかげで事業は危機を脱し、妻に用意してもらった400万も、
年利50%というサラ金も真っ青な金利で借りたと計算して返すことができた。
これで我が家も家庭円満になると安心していたのだが、そう話は簡単ではないらしい。
どうにも、資金繰りに関して自分が果たした役割を過大に評価している節がある。
事あるごとに「私があの時ああしなければ」とか「私にあんなことをさせておいて」などと、
過去を蒸し返すような発言をする。
どんなことをしようとも、その価値は市場経済を通して適正に判断され、400万円という対価を受け取ったはずだ。
それ以上の事ではない。
たかが400万ぽっちでどうしてそんなに大きな顔ができるのか分からない。
その程度の額、今の私なら一日とかからず稼ぎだす。
養われている立場だということを、もっと自覚するべきだと思う。
家庭を維持するには、お互いに譲るべきところがあるように思う。
同じ夢を見てがんばってきたというのに、破局もありえるかもしれないと感じている。
まあ手抜きといえばそうだが、能力が足りないから本気でやっても手抜きレベルなのかもしれない。
本気というのもまともな感覚からすれば半分寝てるような程度だったりするし。
まあ障害者が産まれてそれに対する対策とかできずになあなあでやったり、いい加減な資金繰りで借金残して会社潰したりすれば不幸が現れる。
別に自分のことにかまけてるような親ではなかった(そもそもそこまで人生に対するやる気が感じられない)けど。
でもそういう人間からすればそれなりに本気だったんだとは思うよ。多分。
家族に不幸に成って欲しくないとは多分本気で思ってたと思うけど、本人がアホゆえに教育とか全く考えてなかったしね。大学って遊ぶ以外なんかすんの?みたいな。
自分はプログラマーで、多くのプログラマーと同じように、コードを書く行為そのものが幸せであり、いつまでもコードを書いていたいと思う。
だが30を越えて、今までいくつかの会社でサラリーマンエンジニアとして働いた経験を総合するに、
少なくともこの国でプログラマーで居続けるためには起業する以外の選択肢は無いのだという結論に至った。
普通にコードを書いて、スキルを磨いて、リリースを成功させていくと、やがて肩書きがついて雑務に振り回される日々が訪れる。
プログラマーにとって何よりも大事なのは連続した集中、それも出来るだけ長い時間だ。
昇進して部下が出来たり、質問される機会が増えたり、評価業務やら、上級職会議やら、採用面接やら、一つ一つは大した事が無くても、
出社時間は気が付けば断片化して切り刻まれ、一日に一時間続けて集中する事すら困難になってしまう。
もはや一日中コードを書き続けるような事は遠い夢になり、腕は鈍り、ますますコードからは遠ざかる。
これまで、本当に多くの人がそうやってコードを書かなくなり、緩やかにピーターの法則に吸い込まれていくのを目にしてきた。
そしていつしか、コードは昔取った杵柄を披露するだけのオモチャになり、やがて家族なんかが出来て、どうでもよくなる。
それはそれでいいだろう。
だが、どこまでいこうが、自分が書きたいのはパワーポイントやエクセルや論文などではない。実際に動いて、問題を解決するコードなのだ。
フリーランスになる事はこの問題を幾分か解決するが、下に述べる他の要因によって最善手ではない。
単なるテキストの塊から、継続的な自動化を行い、マシンの集団を操り、物事の新しい側面を露出させ、市場と金を生み出すことだ。
しかし、サラリーマンエンジニアであろうとする限り2000万円の年収を越す事はほとんど想像出来ない。
プログラマーとして平均の20倍の生産性を叩き出したとしても、報酬には重いフタがのしかかっている。
同じようにレバレッジを利用する投資銀行やらコンサルタントやら、金の流れを直接扱う職能に比べて、ソフトウェア開発者は恐ろしく不当に評価されている。
だが、結局プログラマーはプログラミングを書いていれば幸せなのだから、そのように容易に搾取する事が出来る。
一年後の状況すらまるで読めないこの業界では、学習を止める事がそのまま死に繋がる。
しかし、エンジニアのあるべき姿としてのスペシャリスト信仰のようなものは根強い。
ある技術に特化して一線に身を置く事は極めて重要ではあるが、技術が発展する限り、どのような専門知識も価値は保証されない。
しかし同じ場所に居続ければ、新しい技術を習得したり、全く関連の無い分野に挑戦することはいつしか"若い衆"の役目となってしまう。
挑戦や学習が趣味の領域に追いやられた時点で、エキスパートは本当に脆い存在になる。
そして、30代、40代、50代となって、エキスパートとして食わせてもらう以外の在り方もまた、想像出来ない。
独立がリスクであるように、全てのITエンジニアが置かれたこの状況もまた同じようにリスクであって、どちらにせよ誰も責任を取る事は出来ない。
エンジニアがエンジニアであろうとする限り、やる事は結局のところ他人の問題の解決だ。
相手が解決しようとしている問題を推察して、それに合わせてキャリアやらスキルを設計することになる。
どこか知らない所で仕事が作られ、それに合わせて自身を適合させていく。
どんなに有名で優秀な人間が集まるところだろうが、その構造は基本的には変わらない。
日本の大卒者は社会に出るまで、一貫して他人に選ばれるために他人が定めた問題の解決をする努力を強いられる。
だが、実際にやってみて本当に実感するのは、自分の夢を追うのは他人の夢を追うよりも一億倍やりがいがあるということだ。
面白い仕事を探して選ばれる事を願うよりは、自分が面白いと思う仕事を作って食えるようになった方が楽しい。
何よりもコードが書けるし、どうせいつかは死ぬわけだし、百万年も経てば全ては元通りになる。
まとめると、プログラムを書きまくり、能力に見合った報酬を求め、新しい分野を学習し続け、面白い仕事にありつきたいという願いを叶えるための手段として、
サラリーマンやフリーランスという生き方は絶望的に効率が悪い選択肢という事だ。
各種手続きやら事務やらのおまけは付くが、それすら問題解決の対象として、新しく学習していける限り楽しむ事は出来る。
なんといっても、プログラミングが好きなプログラマーというのはこの世で最も幸福な職業なので。
反応を見ていて、ちょっと言葉が足りていなかったり誤解を招いている部分があったような気がしたので、少し蛇足します。
どうも起業という言葉には一種のアレルギー反応みたいなものが有るように感じられますが、
僕が知る限り起業というのはある種の書類上の手続きを漠然と指すだけのものであって、
人を雇う事や、金を集めて大々的に事業を起こす事そのものを意味するものではないです。
個人事業主になってスタバでアプリを書いたり、手続き上の法人を作ったりするような話から始まって、要は雇われる以外の道を模索するみたいなことです。
仕事の対価を求める限り、結局解決すべきなのは他人の問題であり、最終的にそこをゴールにしなければいけないのは勿論同じ事です。
ただ、"他人"は雇用主や受注先だけではなく、ユーザーという言葉に置き換える事も出来ます。特に今の時代は。
そうした問題設定の起点を自分自身でデザインして定めるか、誰かに定めてもらったものを選ぶかのどちらかで言えば、
自分で定めた方がチャレンジングで面白いと感じられますし、実際にやってみない限りはその能力を鍛える事は出来ないと思います。
どんな形であれ、平均的には"起業"は失敗する方に賭けた方が勝ちます。
ただ、成功するとか失敗するとか、金持ちになるとか破産するとかは基本的にどうでも良い事であって、
現実を思い知り、おそらくは軽視していた営業や事務の重みに押し潰されつつあっても、
それ自身を効率的に肌で学ぶのはやはりやってみない事には分からなかった事で、そういう経験が得られれば良いものだと思います。
それに別に失敗したところで間抜けが地球上から一匹削除される程度の事で、どの道取るに足らない話です。
そうした事をどうでもいいと思わせる程、プログラミングは楽しいものです。
この話はプログラマーから見た効率の話で、実際に企業にあってもこうした事は問題にならず、幸せにコードを書いている人は一杯居ると思います。
ただ、本当に選択肢が無くなる前に、何らかの行動を自分から起こせ、守る者も少ないうちはそういう道に走った方が妥当と感じたという話です。
それに、そっちの方が面白くないですか?
色んな人やテキストがこの手の話をしますが、自分は実際にやってみて、本当にこれが面白いものだと納得しました。もちろん誰にも勧めはしませんが。
念のため
この記事はあくまでプログラマーが起業に追い込まれるだけの理由について述べただけで、
追い込まれた結果としてどのようなビジネスモデルや、ロードマップ、資金繰りに行き着いたか、誰のためにどのようなリリースをしなければならないのか、という話ではありません。
自分自身はまだそれについて書けるだけの材料も資格も無く、現在進行形で自分の金と体で実験をしているようなところです。
うまく生き延びたら、いつかその続きを書きたいと思います。
http://anond.hatelabo.jp/20140501223619
良く潰れなかったなあ。たぶん資金繰りの才能があるんだろう。人徳も。
補助金関連事業に関わるときの心構えってのを、適度にボカしながら書く。
コンテンツ緊急電子化事業、略して緊デジってのが何なのかを簡単に。
・目標
予算規模
概略を読むときも「電子書籍市場の拡大及びそれに伴う被災地域の知へのアクセスの向上に向けて」とかは読み飛ばして良い。
「書籍の電子化作業に要する製作費用を国が補助します。」という何を国が補助するのかだけ読めば良い。
だって、目的は「電子書籍市場の拡大」でもなければ「被災地域の知へのアクセスの向上」でもないんだもの。
緊デジの目標は、
という数字を達成すること。
平たく言えば、金を使い切って電子化した書籍数が約6万になれば完了。
「文書でコミットしたこと」が絶対ってことは、基本的に口約束は軽いし、その場限り。
だから、東北の雇用がとか、地元にカネをとか、口では言う。文書の目的には絶対に書かない。
ただ、勘違いしちゃいけないのは、官僚は有能で、情熱を持った人が発案者でってことが、圧倒的に多いことだ。
だから、情熱を持った善意の人が「自分のできる範囲で自分のやりたいことと復興を結びつけて、国からカネを引っ張れれば素敵だ」と思って行動してることが多い。
もちろん、ソレを取り巻くあれやこれやで歪んだり骨抜きになったり意味が無くなったりするコトが多いんだけど。
とりあえずおいておくとしても、緊デジはその目標から、既になんかおかしいわけだ。
東北のある制作サイドからの視点の人(以後は、「制作会社の人」と呼ぶ)が言うように、雇用とか復興とかってそうじゃない。
とりあえず失業者囲って金を払うってコトが雇用創出とは呼ばない。ドヤ街作りたいなら別だけど、そうじゃないだろう。
本来なら「電子書籍市場の拡大を目指して、中小出版社と中小制作会社を結ぶネットワークを作って、今後出版される本の電子化ルートを構築しよう、少量でも継続的に今後10年は仕事が流れるようにしよう」とかが骨子の所にないといかんわけだ。
だから、制作会社の人は、補助金関連事業の要項を読むときにいつもの感じだったら
「これはバイトを雇って金をせしめるチャンスだ」と目的を設定しなければならない。
役所は金をばらまきたい一時的に雇用を作りたい、こちらは受注が欲しいバイトを雇って地域に一時的に貢献したい。
役所と仕事するときの口癖は、「それ、文書にして貰えますか」。
もちろん、受注は欲しいのであくまでもソフトにソフトにいくんだけども。
そして、文書になっていないことは、何も決まっていないものとして動く。
はじめから短期バイト募集って形で確実に損失を固定しないと、仕事は間違いなく途絶える。
だって、「10年は継続的に仕事を流します」なんて口ではなんと断言しようと絶対に文書にしてもらえないもの。
どうせ視察なんて形だけのモノだし、「できてます揃ってます体制は整ってます」と言うだけならタダ。
履歴書読むのに1通15分、500通で125時間で、時給2000円として25万。
教育も研修も待機時間も、何もかも全部金額にして書類に起こす。
具体的な数字の載った書類をタテに、相手に書類を書いて貰う。
まあ、納品遅延は違約金で、発注遅延は無視ってのが世の常とは言え、待機時間のコストを負担させる手法が皆無じゃない。
役所は、カネを払いさえすれば何時でも良いと思ってるし、ばらまけば良いことをしたと思ってる。
準備は綿密にさせるが口でしか言わないし、文書にはなかなか書かない。
中小企業が借金で準備を整えて、払いが遅れたら倒産するとか想像もしていない。
だから「体裁は取り繕う」「言質は文書でとる」「文書になっていないところは可能な限り省く」が必須。
「チェックできないところはうっかりミスをする」「日程は確実に、品質は担当者次第」「教育コストは相手に被って貰う」
例えば、「InDesignはうっかりミスで買ったと思っていたが試用版」「熟練作業者が確保できていたと思ったが素人だった」
「日程前倒しで納品したが、担当者が気に入らないと突っ返してきたので、詳細に内容を確認して直した」とか。
熱意を持った善意の人が完璧な書類と準備で、悪意が無く仕事でミスするが、結局うやむやのままお金が支払われる。
まあ、制作会社の人が言ってるけど、鼻息荒くMac新調の予定を立てるのが正しい付き合い方。
受注が確定してから、Mac新調しつつバイト雇ってノウハウを手順書にまとめさせて、低品質で納品する。
緊デジ、私的な総括
http://www.pot.co.jp/default/20140501_150904493933661.html
大変興味深く読んだ。うちのことを書いているのかと思ったw
緊デジの話があったのはいつのころだったか。うちのような弱小制作会社にとってはとにかく大きな話だった。
そもそもなぜうちに問い合わせがあったのか今となってはそれもわからないが、改めて振り返る機会もなかったから、便乗して総括してみようと思う。
うちにとっての緊デジの結論は
・危うく倒産するところだった。というか話をそのまま鵜呑みにして"法律をしっかり守っていたら"多分倒産しただろう。さらに言えば、それが遠因となって倒産した福島の会社は現にある。
・ようするに、こりごりだ。二度とやりたいとは思わない。
連絡をもらったのは確か2012年の年明けだ。
うちにはそんなノウハウは全くなかったしやったこともなかったが、DTPだのWebだのができる会社だったら大丈夫とのことだった。
東北の雇用を増やすという主旨を聞いてあぁなるほどなと思ったけれど、既に復興バブルが始まっていた当地においては申し訳ない気持ちがあったと同時に、「ま、お役所が考えることっぽいわな」と思ったものだった。
「覚えれば誰でもできる作業」ということだったから、そんなもので一時的に雇用を作ったところでしょうがないじゃないか、と経営者ながら思ったものだ。
そういうことじゃないんだよ、復興っていうのは、とね。
話を聞けば聞くほど、「それ、うちで大丈夫かいな」と思うようになったのを覚えている。年商1億にも満たない我が社に割り当てられる冊数は相当なもので、緊デジだけで1億数千万以上の売上となる計算だった。
フレコミは「これを機に電子書籍の制作体制を作れれば仕事が増えるしうちからも出しますよ」ということだったのだが、電子書籍の未来が我々制作会社にとって大きな市場となるのかどうかなどまだわからなかったし、わからないもノウハウやスキルに時間と機会を投資するのは流れの速い昨今にあって経営上致命傷となりかねない。
とはいえ、確実な売上が見込める特需が舞い込むということで、鼻息荒く「その売上増を何に投資するか」と巡らせたものだ。
これを機にMacを新調しようだとか、これを機に大手出版社さんとの取引を拡大させようだとか、この利益で人材を採用・育てようだとか。
さて、冷静にコストを計算してみる。InDesignは1本10万円としよう。パソコンもどう考えても足りん。
もちろんスペースも足りないから作業場所を確保しなければならない。採用コストと教育コストも馬鹿にならんだろう。
そして何よりも、その間受注を一部停止するわけだが、そんなリスキーな事はできるのか。
一体何人いればその売上を作れるのか。10人そこそこの我が社なのに、どう考えても数十人必要だ。
というか復興バブルが始まっていた当地において「最長でも1年ですよ」「別にスキルが付くわけじゃないですよ」などという仕事で人が集まるのだろうか。
最終的には下記のようになった。
Indesign・・・とりあえず15本(ほんとは60本必要だった。が、後述するがその投資は不可能だったため1ヶ月の期限付きの試用版で多くは乗り切った)
事務所・・・オペレーション上、本社と離れた場所ではいけないから、たまたま空いていた同じビルの上階を借りた。短期で、という無茶な条件だったため、割増で掛かった。
都合数百万か。
しかし、何より痛かった費用は、借り入れの金利と「支出を伴わないが確かに掛かる見えないコスト」だった。
結局、述べ500人程度の応募があり、1通1通履歴書に目を通す。
面接は集団で行ったが、それでもやはり1回2時間程度は掛かる(PCスキルの把握が必要だったため、テストも行ったから)。
これを何十回とこなす。人によって条件(働ける時間や曜日)は違うし、できるだけ丁寧な説明を心掛けた。
そして教育だ。採用したとしても、最初から生産=売上を上げられるスキルなわけではない。
人によっては80時間程度の研修が必要となった。この間は、いわば持ち出しだ。
管理コストも馬鹿にならない。毎日毎日、名前も覚えていない人達の作業を記録し、適材適所で配していく。どうしてもタグがわからない人がいる。
どうしても長時間画面を見続けることができない人もいる。
そういう一人一人のメンテナンスとケアをし、設備が最大限使われるようシフトを調整していくこれらの時間は、予定時間に含まれているわけではなかったから辛かった。
そして最大のコストとリスクは、これらを管理するために人を配する事で起きる本業の受注減だ。
緊デジの話をもらったときは、もうすぐにでも始まりますよ、といった物言いだった。実際、研修に来いとのことで6~7人を東京に派遣したりした。2泊。
これだけで30万のコストだ。
それが何回もあった。
仕様が変わりましただの、こないだのだけじゃわからなかったでしょだの。1億のため、と先行投資も飲んだ。
いずれにせよ、すぐに始まるというし急いで体制を整えるわけだ。
何事も急げばコストは上がる。
受注しそうだった本業の大型案件は断って緊デジを待つしかない。
が、発注は来ないのだ。待てど暮らせど来ないのだ。
「今月末には始まる」という台詞は春から秋まで毎月聞いたものだった。
そのくせ「貴社はしっかりと体制を整えているようだし、紹介したい発注元がある」などと予定冊数をどんどん増やす。来ないんだけどね。
つか、雇ってんだけども。どうすんのよ!つか、借りてんだけども。どうすんのよ!
制作会社である我々は、制作をしていない時間というのはただのコスト消費になる。
「すいませんまだ上の方で揉めてるみたいで発注できないんです」と言うのは簡単かもしれないが、止めていた受注が来月発生するわけではないし、1時間当たりにこなせる仕事量は決まっているから、来月挽回できるわけでもないのだ。
これは今でも悪夢になってうなされるほど、本当にきつかった。
そして極めつけ「何が復興支援じゃ!」と思ったのは、支払いサイトだ。
今時、手形だ。
納品の定義もどうかしてる。うちは作る。納品する。
でも、相手(出版社)がウンと言わないと納品にならないという。
まぁ、そうかもしれない。それが普通だろうとも思う。
が、弱小制作会社にそんな資金繰りを強いるのはどの辺が復興支援なんだ?と思った。
とっくに納品した電子書籍が、何ヶ月も先方の確認待ちになり、3ヶ月後にようやく納品と思ったら、その月の月末に手形が振り出され、換金は120日後とな。
要するに、最大で数十人分の人件費×9ヶ月程度のお金が先に必要ということだ。
しゃーないから借りたさ。1億な。
月商300万足らずの我が社でよく借りられたもんだ。個人保障付けさせれらたけどな。
いずれにせよ、この金利だけでも相当堪えたよ。
「受注で」1千万強だ。粗利じゃないぜ?この受注額から人件費だの設備だの揃えるんだ。
結局、私を人間不信にさせるほど困憊させたのは発注元の会社と経産省だ。
毎日毎日「まだ仕事始まらないんですか?」と雇った人達を不安にさせながら。
そのたびに答える「実はこの案件は緊デジといって、経済産業省の助成事業なんです。だから何も心配要りませんよ」とな。
だが、それは間違いだったんだ。発注元(東京の超大手企業)が、なんと東北の地の
俺は目を疑ったね。復興支援だからとか東北に本社が必要だとか言ってたけど、おまえら自分でやってんじゃん、と。
おい、それは本来私たちに出すと約束した仕事だったのではないか?
設備を整え、ありもしない仕事のために事務所を借り、結んだはずの労働契約も反故にした私たちはどうなるだよ、と。
つか、雇用契約については結果的に嘘ついたことになったんだぜ?
ま、大手なんてこんなもんだろうと思ってたけど、現実はやっぱり厳しいね。
で、経産省に問い合わせてみたさ。匿名で。責任者とやらに窮状を訴えてみたら「本当にごめんなさい、指示はしてるんですが」やら「ひどい話ですね、指導しておきます」やら、色々言ってはいたが、何も改善しなかった。
「仕事をするもしないも、貴社次第です。そんなに発注元が酷いというなら、緊デジをやらないという選択肢もあるのではないですか?」だとさ。
役人さんよ。民間はそういう力学じゃねーんだよ。やると約束したんだよ。
だからやるんだよ。
例え今上手くいっていなくても、そう簡単に発注元に不義理はできないんだよ。
それはお互い様なのよ。
それに、緊デジ以外でも続くかもしれない関係でしょうよ。
人も雇ってんだよ。
仕事がどうしても作れなくて1度も出勤していない人も大勢いた。
その人達は、うちがキープしてなかったらきっとほかの仕事に就いていたろう。
そのお金で、何かを買っていたかもしれないし、遊びに行っていたかも知れない。
それに、やめろったって、もう金は借りたし設備も買ったよ。
使わねーよこんなに。
そもそも社員分以上あんだしさ。今更やめられないよ。
社員に対してもそうだ。
デザインを覚えたての新入社員も含め「この仕事自体は何のスキルにもならないし経験にもならないかもしれない。でも我が社にとっては非常に大きな機会であり、ここで得た有形無形の利益できっとみんなにも色々還元できる」って言ったさ。
デザインがやりたくて入った社員には、さぞかし苦痛だったろう。
誰でもできる仕事をPC作業という一括りにされて。デザイナーってのは仕事じゃないからさ。生き方だからさ。
本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。
こんな仕事がしたかったんじゃないんですと涙を流しながら辞めた社員もいる。
いずれにせよ、これら全ては経営者である私が見極めることができなかったことに起因する。
本当に申しわけないことをしたと今でも思う。
設定された目標冊数=予算をこなすためだけに揃えられた日の目を見ないであろう本を復興の名の下に電子化する作業は本当に辛かった。
電子ブック屋でいくら探しても、私たちが作った電子書籍が出てこないのも辛い。
本を愛していたからこそ、「津波で流されてしまった本があります。二度とこうならないように」という理念に賛同して最大限リスクを取ろうと思ったが、そんな理念はついぞ体感することはできなかった。
補助金が出るから、という理由で出版社の電子化実験にさせられた本たちもまた、かわいそうだなと思ったものだ。
そして福島では、緊デジに乗って人を増やしすぎた会社が先日潰れた。
それまで3~4名だった会社が、緊デジを機に4~50人になったのだ。
そら、潰れるよ。
というわけで、時間だ。
小さな事から、大きな事まで、判断を重ねて会社を動かしていく。
何も受注の話だけじゃない、人事もそうだし、設備に関するトラブルや、発注のタイミング、
資金繰りに、税金対策、会社を運営して行く上での、ありとあらゆる事の判断を積み重ねて行く。
やるかやらないか、やるとしても一部なのか全部なのか、やらなかった場合のリスクはどうか。
数種類の選択肢の中から、一つを選ぶその決定打となりうる根拠は実は数字ではなく、社長の直感だったりする。
いや、実際に電卓弾いてある程度は試算はするんだけど、到底数字じゃ表せないファクターが多すぎる。
それは、しがらみであったり、義理人情であったり、その時の世間の空気であったり。
ただ、判断基準はある。
社長は何かあれば全ての責任を取らされるんだから、いつも怯えている。
万一の事があったら、俺はどうなるんだと怯えている。
だから、数ヶ月、数年後まで見据えて判断をしている。
見据えているのは、会社の止め時だ。
つまり、自分自信の財産を守りつつ、会社を綺麗に精算できる時期を常に見極めようとする。
結果として、会社経営の方向は安全側に振れて行き、これが直感のベースとなる。
所がだ、これが、内部でも外部でも社長に口添えする人間が増えれば増えるほど、判断は曖昧になり、
いくら意思が強い人でも、複数人から何度も言われれば、段々自分の判断に自信が無くなって行くものだし、
口添えする人間が専門的な知識を持っていたり、学歴が高かったり、経験が上だったりすれば尚更自信喪失していく。
「やっぱり、アイツの言ってることは理にかなってるかな・・・」
「あの人は色々な会社を見てきてる。だからこその助言なのだから、信頼できるかもな・・・」
こうして社長の最初の意見に余計なファクターが追加されて、方向性を見失う判断に至ってしまう。
口添えする人間は、今の売上や目先の事しか見えてないし、外部の人間の口添えはそもそも自分への利益誘導だ。
じゃぁ、分かってるんだったら意思を貫き通せば良いじゃないかと思うだろう。
所が、渦中にいると気が付かないんだよこれが。
自分の中で判断に揺れて苦しんでいる時にされる助言は、一筋の光明に思えてしまうのだ。
「そうだ、そうだよな、だって~じゃないか、俺は何を迷ってたんだろう」
楽になれるから。
特に創業したての社長業は精神の高揚と落胆をジェットコースターのように繰り返す。
繰り返していく内に疲弊していき、精神を病む一歩手前まで追い詰められたりする。
そこに安心材料を伴った話でもあれば、コロッと信じこんでしまうのだ。
これが渦中にいる怖さだ。
振り返ってみれば、何故俺はあの時に、あんな判断をしたんだと後悔し、そして、
進言してきた人達を信じられなくなったり、恨んだり、結局俺が悪いんだと落胆したりする。
しかも、もっと怖いのはここまで分かっていても、また同じ過ちを繰り返してしまう可能性を否定出来ないことだ。
「社長すごいですね、こんなに売上あったら税金すごいですよ!何か税金対策しないとまずいですよ」
「社長、どんと構えていて下さい、なに大丈夫です、攻めれば勝てます」
耳を塞ごうにも、こんなやりとりが日常的にあれば、抗うことが難しくなってくる。
今、ふと我に返ってこんな事を書いているが、判断に揺れているさなかでも、内心では直感的に最適な判断をしていた。
直感を信じていればと後悔するような出来事が1度や2度じゃないのだ。
結局は、創業者である社長は会社の隅々まで知っているので、最適な判断が下せるのは当たり前なのだ。
そこに気が付くまでに2年かかった。
そうそう、例のインタビューで変だなと思ったのは「受け手側の取捨選択」と「作り手側の感性の幅」をゴッチャにして語ってるところなんだよね。
そりゃ「売れるもの=受け手が好むもの」は多様化しにくくて当たり前。「今まで見たこともないような斬新で面白いものが見たい」と思って発掘に挑む層はいつも少数派。大低の人は「すでに多数が面白いと価値を認めた傑作・名作が見たい」と思ってる。それがいいとか悪いとかじゃなく、消費者の傾向はそうなってるというだけ。
クリエイターに多様さがあるかどうか知りたいなら受け手の選択である人気とかランキングは除外して考えないと。
このインダビューの人が混同してるのは他にもあって、例えばラピュタ2のくだり。
人気作の続編や類似作品ばかりになるのは制作会社の資金繰りとかマーケティングの杜撰さとかが原因であって、作り手が心の底からラピュタ2作りたがってるとは言えないだろうと。ヒット作の続編じゃないと企画が通らないとかそういう問題。続編を望むファンと同じくらい嫌がるファンもいそうだし、もはや受け手の問題ですらない。
よくよく読んでみるとなんと36万円の半年間の未払いがあるそうで。
「詐欺」かどうか、というのにこだわることにあまり意味が無いような。
①未払の報酬をどう回収するか
②今後働くとしたら、その報酬をどう回収するか
③今後そこでは働かないとしたら、どうやって収入を得るか
に集中した方がいい。
ちなみに、相手に仮に悪意がなかったとしても、その金払いの悪さからすると、相手の資金繰りはすこぶる悪い。資金繰りの悪さだけからみても、今後の取引は継続しない方がいい。
これまでの報酬については、相手方に未払い額をメールでもいいから認めさせた上で、支払督促の申し立てをするのがいいかな。額に間違いがなく、相手も商売を継続する気があるなら、払ってくるでしょう。
現状は悲惨だ。
仕事上でも気兼ねなくやれる間柄だった。
立ち上げた目的は、自分たちの実力がついたことやお客さんがついてきた事から
多くの金を、楽しく稼げそうだ。という単純なものだった。
立ち上げる前は30万の給料に
福利厚生はなにもなくなった。
案件数も多いとは言えず
業務の範囲も拡大した。
なにもだせない時もあった。
経費を自分で持つことが多く
激務の結果、赤字の月もあった。
でも楽しかった。
状況が厳しい時は互いに励ましあい
飛躍しそうと感じる案件もあり
見えない人参を目の前にぶら下げて
走り続けるのは無理だった。
見通しの立たない資金繰りや
黒字化しないプロジェクトが多くでてきた。
大なり小なりお互い身銭を削る日々が続いた。
うまくいかない原因を探る話し合いは
言い争いになり互いに確執を生んでいった。
感情的になる話し合いでは何も解決できず
相手の意見を否定する間になっていった。
そんな関係が続いてる中、ある事が頭に浮かぶようになった。
向こうが、「金を出しているのは俺だ」と頻繁に言うようになった時だ。
向こうに公平感がなくなったのではないかと思った。
というところが根底にあるのではないだろうかと思った。
さっそく腹を割ってストレートに切り出した。
あたっていた。
どうすれば公平感を取り除けるか提案した。
単純にこちらが出資することを提案した。
すると、相手は少し黙り、話をかえた。
当月のこちらの業務範囲の入金がどれだけあるのかと聞いてきた。
厳しい入金額だと伝えた。
ちょうど新しくプロジェクトを走らせたでこなせなかったのだ。
すると、このプロジェクトが金にならないのかと聞かれた。
まだそのようなタイミングではないと回答した。
向こうはやれやれ、といった態度したことが、こちらの鼻につき
そのプロジェクトでやった内容と、これからやる内容を説明した。
付け加え、いくらにいつなるのかの見通しを説明すると、
それに対しての粗さがしのサイクルがはじまった。
出資する会話には戻らなかった。
頭にはよぎっていたがこちらの気持ちが死んでいた。
今思えば、彼が話を変えた理由としてそ
月の足らない金額を知りたかったのかもしれない。
今思えば、こちらが出資することで
上下関係が崩れるのを恐れたのかもしれない。
どちらにせよ彼の公平感を、
俺が金で解決することはなくなった。
ともに解決する策を探していけないのであれば組んでる必要がなくなる。
この会社はなくなった。
誰かの役にたてばいいなあと思い
・クライアントはパートナーになりやすい。ビジネスを持ちかけたり、相談をしておけばよかった。
・よくわからない大きい事を「とりあえずやってみる」事は絶対にやるんじゃなかった。小さく小さく小さく「とりあえずやってた」結果、大きくやってみるべきか決めるべきだった。確証が得られない物に手を出すタイミングを考えるべきだった。
・数字は嘘をつかないが、集計の仕方が検討違いだと虚無な数字になる。中間目標を数値化するさいの根拠はしっかり考えておくべきだった。
・リーダーは箇所箇所で入れ替わるべきだった。
285 ソーゾー君 [] 2013/10/15(火) 07:59:38 ID:UH88VKl2 Be:
やってることは詐欺なんだよ?歴史を見たら神社も寺もヤクザと仲間だぜ?
金の監督者である行政府=司法と癒着したら帳簿なんか好き勝手に書けるわな・・
帳簿上は「資金繰りが厳しいと書けるわな・・」
全ての宗教は根は同じだ・・非課税で富みクジ=詐欺をして金を集めて
神や仏の代弁者と言って脅して金を徴収してその資金で政治活動をする。
念仏だけ唱えてゃ良いんだよ・・
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/10043/1378650618/l50
285 ソーゾー君 [] 2013/10/15(火) 07:59:38 ID:UH88VKl2 Be:
非課税団体なのだぜ?
つまり「集めた金が幾らで何に使っているのか不明瞭」なのに資金繰りが厳しい?
目的は明瞭化だアホ。
↑こんなもん常識だろ?この癒着を無くすことが目的なんだよアホ。
て言うか宮司っているよな?アイツ等を誰がどのように任命してるんだ?
神社となった土地は無税となり任命された宮司=神道=宗教団体の持ち物になる毎年町内会から金を徴収する。
そして神社の建物と土地の整備は町内会や市や県や国や企業や個人が人や資金を出す。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/10043/1378650618/l50
「資金繰りが上手くいかなくなって職場の経営が大変だから、下でも努力できるような改善案を上に提出しよう!」とか、ついに先輩まで言い出した。
経営を考えるからこそいい給料取ってるんだし、代々世襲で経営をしているんだから。
確かに、職場の経営が破綻して一番困るのは、転職の難しい年齢に達した連中だろう。しかしだからといって、経営に口出していいわけがない。
ボーナスカットされるわ昇給がなくなるわであっさりとおたついて、くだらない改善案やら主婦みたいな節約案やらを提出するなど実にバカバカしい。
愛社精神を利用されてる事に気付け。どんだけ社畜なんだこいつらは。
給料をきちんと出す事ができなくなった時点で労働者からは、経営者は無能、経営は破綻しているとみなされるのが当たり前なんだ。
その時点でもう、年齢的に転職が難しい奴も含め、全員が転職に向けて努力すべきなんだよ。
経営者の金遣いの荒さを横目で見過ごして、そして経営がうまくいかなくなったら仕事を手伝ってやって、一生足元を見られ続けるつもりなのか?
そういうのはもう愛社精神とは呼ばない。奴隷根性、と言うんだ。
俺は奴隷じゃない。
世間並みの給料すら普段から払わず、社会的責任のある職だからと世間並み以上のモラルを要求するような仕事に、尽くす義理は何もない。
経営者が労働者をなめてるからいつまで経ってもこんな、労働者を馬鹿にしたような労働形態がはびこってるんだ。
金さえあればこんな下らない論議に一切付き合わなくて済むのに。金さえあれば。
一か月や二か月の入金遅れで即死出来る状況は
それなりに遭遇すると思うんですが。
それとも俺が無能なだけで世の中の会社って、皆そんなに円満な資金繰りなんですかね?
社長なら皆、自殺でも保険が出るようにしてるもんだと俺は思ってたんですが。
まぁ、無能は否定できませんが。経営者同士でも「あの時入金が三日遅れてたら飛んでた」とか
親兄弟からカネかき集めてなんとかしのいだ、とかあるあるトークじゃないですかね。
悪いことって重なるんですよ、いやマジで。
それを起こす可能性が高い女性様を雇うって、やっぱ潜在的にリスクなんですよ。
属人性は高くて当たり前。故に可視リスクは全部避けて当たり前だと俺は思うんですがね。
ウチもそうだし、元増田の企業もそうだけど小さいうちは異能ある個人に依存してて当たり前なんですよ。
それを脱せる企業ってむしろ稀で、この世に星の数ほどある中小企業の大半はそこに向かう過程なんですよ。
完成度の高い企業とスタートアップ企業では、スタッフ一人の価値が天と地ほど違うんですよ。しょうがないんですよ。
延期できたとしても、その分遅れる入金のせいで資金繰りがショートして終了、みたいなのは中小なら普通にありそう。
リスク管理がどうとかバッファーがどうとか立派なこと皆言ってるけど、日本の中小企業なんてそもそもビジネスモデルが破綻してるところがザラだし、
いくら綺麗事言ってもそれが事実だし、そういう(ご立派な意見としては本来存続するべきでない)企業が軒並み潰れたところで日本人の半数くらいが路頭に迷って日本終了するだけだし、
結局そういう会社では女性雇う余裕なんてないよね、で終わる話だと思う。
てか受託開発ビジネスなんてよっぽど特殊なことしない限りビジネスモデル破綻か常に補助輪なしの自転車で低速綱渡りかのどっちかしかないよね…。