「資金繰りが上手くいかなくなって職場の経営が大変だから、下でも努力できるような改善案を上に提出しよう!」とか、ついに先輩まで言い出した。
経営を考えるからこそいい給料取ってるんだし、代々世襲で経営をしているんだから。
確かに、職場の経営が破綻して一番困るのは、転職の難しい年齢に達した連中だろう。しかしだからといって、経営に口出していいわけがない。
ボーナスカットされるわ昇給がなくなるわであっさりとおたついて、くだらない改善案やら主婦みたいな節約案やらを提出するなど実にバカバカしい。
愛社精神を利用されてる事に気付け。どんだけ社畜なんだこいつらは。
給料をきちんと出す事ができなくなった時点で労働者からは、経営者は無能、経営は破綻しているとみなされるのが当たり前なんだ。
その時点でもう、年齢的に転職が難しい奴も含め、全員が転職に向けて努力すべきなんだよ。
経営者の金遣いの荒さを横目で見過ごして、そして経営がうまくいかなくなったら仕事を手伝ってやって、一生足元を見られ続けるつもりなのか?
そういうのはもう愛社精神とは呼ばない。奴隷根性、と言うんだ。
俺は奴隷じゃない。
世間並みの給料すら普段から払わず、社会的責任のある職だからと世間並み以上のモラルを要求するような仕事に、尽くす義理は何もない。
経営者が労働者をなめてるからいつまで経ってもこんな、労働者を馬鹿にしたような労働形態がはびこってるんだ。
金さえあればこんな下らない論議に一切付き合わなくて済むのに。金さえあれば。
その『金』がないのが問題だよね。 資本主義だから、ほとんどの労働者のもとに金は集まらない。 そうして、君も僕もくだらない茶番に付き合いながらリタイアまで働き続けるのさ。 ...