はてなキーワード: 座椅子とは
暇を持て余して下の毛をセルフでやったんですよ。
まずはハサミで短くして、ソープ付きの四枚刃だかでザックリ削ぎ落として。
湾曲してるところはカミソリ上手く滑らないから眉剃り用のほっそいカミソリで、肉とヒダを広げてチミ…チミ…と。
終わった後すーんごいヒリッヒリするからフェミニーナ軟膏塗りたくった。フェミニーナ軟膏すごい効く。
とりあえずその日は終わり。問題は次の日。
人間というか毛の生命力ってすごいよね、一晩もしたらなんかチクチク生えてきてるの。どうしてこうも無駄毛は伸びるのが早いのか。体のその部分を守るために生えてるというのはわかってるけどさすがにね、ジャングルレベルに生やすことはないじゃない?
話を戻すんだけどもいつもならまた剃りゃあいっかあで流すんだけど、なんとなく全部抜いてみようと思った。
座椅子に腰掛けていい年した女がM字開脚して、自分の陰部引っ張って一本一本ピンセットで抜いた。アニメ見ながら痛くてオフフフフって声出して泣いた。
体感だけど皮膚薄い尻の方と、恥丘のあたりは抜く時叫ぶぐらい痛かったです。ヒダの真横とかは肉めっちゃ伸びるし抜きやすいしで全然痛くない。
毛は全てが同じタイミングで生えて伸びてくるわけでなく、何ヶ月毎の周期?で生えてくるそう。脱毛も一回や二回じゃ終われないのはそのせいらしい。
もう無心で抜いたよね。いつのまにか流してたスパイファミリー全部見終わっててびっくりした。自分の股間しか見てないから画面見たの最初の2分ぐらい。今度ちゃんと見返します。
表皮からポツッと出てきてる1mmもないであろう陰毛は、引っこ抜くと意外と長くて面白い。4〜5mmぐらい?測ればよかった。
そんなこんなでワンテンポツーテンポ遅れて芽吹いてきた陰毛も、数日かけてチミチミ抜いていて。そして今日の朝5時ぐらいに終わった。念願の、文字通りのツルツルを手に入れた。
妻は結婚してから数カ月後にいきなり何の相談も無く仕事を辞めた。
「人間関係などのストレス」が理由らしいが、以降はロクに転職活動する事無く無職。
元々家事は得意じゃないとの事で、一日中ネット見たりゲームしてたり遊びにいったり。
朝家を出て、夜帰ると家はぐちゃぐちゃで、ゲームしてた妻に「ご飯まだ!?帰り遅い!!」と怒鳴られる事もあった。
結局家事の大半は俺がしている。
離婚になるかもと思っていたら、長男の妊娠が発覚。その2年後に長女も産まれた。
妻は相変わらず家事はロクにやらないけど、育児には熱心な様に見えた。
が、先に産まれた長男よりも明らかに長女にかまっている、手をかけているのは分かった。
「女の子は手がかかるもの!」「でも男なら多少雑でも生きてけるでしょ?」と言われた。
確かにそういう所もあるが、同じことをしても長男には怒るが長女には怒らない、そういう場面もしばしばあって
その度に注意はしていたが改善される事は無かった。
こっちも仕事が多忙になり家事にも追われ、余裕が無かったのもあって、深追い出来なかったのを非常に反省している。
コロナ前から、妻はやたらとネットフェミの様な言動が増えていった。
男児脳がどうだの、男は仕事ばかりしてれば楽で良いだの、女性は社会で抑圧されてるだの、何だの。
じゃあお前が仕事して少しは家計楽にして欲しい、家事は今まで通り俺がやるから、と言ったら
「なんでそんな酷い事を言うの!?」ってギャーギャー泣き出すから話にならない。
次の日には忘れて「家事に無理解な夫を賢い妻がやり込める話」とか「オタクの性欲により搾取されてどうこう」
と言ったネット記事や動画を、仕事と家事で疲れてる俺に見せてきてうんざりさせられ、また喧嘩になる事もあった。
それでも子供の為、俺にとっては駄目な妻でも子供にとっては良い母なのだろう……と思って我慢してたんだけど
ある時、夜勤があって早朝帰宅、コロナで欠勤もあってその日の準夜勤(16時には出社)もあって、
せめて昼までは寝かせてくれっていって、とりあえず前日の皿洗い(妻は食洗機にもロクに入れないし入れても回し忘れ多い)
早朝と昼食作りと洗濯機回しといった最低限の家事だけやって寝たんだ。
でもトイレで11時頃に目が覚めて、部屋を出ると、座椅子に座って本を読んでいた長男(どちらかと言えば大人しい性格)がいて、
そこに元気に走り回っている長女(活発な性格)と、二人の奥側にはスマホ弄ってる妻がいた。
声をかけようとしたら、長女が目測を誤ったのか思い切り長男にぶつかったんだよね。
長女はひっくり返って「うえーん!」って泣き叫び出すし、長女も当たり所が痛かったのか横に倒れて「痛いよ~」って泣き始めた。
とりあえず長女と長男を落ち着かせなきゃって思って向かったら、近くにいた妻が走り寄って……思いっきり長男の腹を蹴り飛ばした。
長男は更に泣き出して、そんな長男の顔を更に叩いて「お前が悪いんだろ!ビービー泣くんじゃないオスガキうっせーんだよ!○○(長女)に謝れ!」って
怒鳴り散らしててさ……それで俺が余りのことに呆然としているのを見つけて、妻は驚いた顔した後に
「いや、これは違うの、□□(長男)が悪い事したから!」って言い訳。
俺はさっき起きて全部見てた、あれは無いだろどういう事だ、あれじゃ虐待じゃないか!って怒り、妻もしつけしてるだけ!
男が妻の育児に口出すな!って喧嘩になり、妻は怒って長女だけを連れて家を出て行ってしまった。
長男をなだめながら、「ママは普段あんな風に怒るのか?」って聞くと、泣くのが落ち着いた頃に、「うん…」とうなずいていた……
以前からも「ママは○○にだけ優しい」とか言ってて、その時は妻も必死で否定して「今日怒ったからスネてるのよw」とか笑ってて
俺も疑問には思ったけどその場を見ていないから何とも言えず、って事があったけど、疑惑は確信に変わってしまった。
その日は急遽、兄妻さんに事情話して来てもらって面倒を見てもらった。
仕事中に義父から電話があり、今後の事で話し合いしたいと言われた。
仕事終わって、長男をそのまま兄宅に泊まらせて貰ってから、義実家に行って話し合い。
妻は憮然とした感じでスマホを弄っており、義両親は怒っているのかと思ったら逆にこちらに平謝りだった。
何でも、以前から義母曰く「身勝手な」「○○君(俺)にそれは失礼では?(負担かけ過ぎでは?)」と思う様な事を愚痴として
義母には吐いており、その度に注意はしていたけど効果が無く、そして今回離婚前提で帰ってきて、俺と喧嘩した経緯と
慰謝料と今の家は貰って名義はそのままでローンはずっと俺支払いで養育費を毎月20万貰って暮らしていく~
という今後の予定を聞かされ、完全に俺では無く妻に非がある、って俺の話を聞く前に痛感したらしい。
俺自身も今までの事もありもう結婚生活は無理だな、って思って離婚はしたい、と告げた。
義両親も離婚はやむなしって感じだった。
妻はその間も「それは違う」「あんたら○○(俺)に甘すぎ!」とか毒づいてきて、その度に義両親に怒られて
さすがにこちらも頭に来たし、義母もスマホは止めなさい!って取り上げてこちらに渡してきた。
画面見たら、SNSで色々言ってる所だった。
こんな時にもSNSかよ……って思ったが、アカウント名で後で調べてみると、もうここに書くのも嫌になる事ばかり書き込んでいた。
妻の中では、俺は家事をしないDV夫で、大人しくて頭も良い長男は躾がなってないしアスペ義両親(自分の両親)に似たクソオスガキで
嘘をついてまで長男と俺と両親まで貶めて、SNS友達と家族や男の悪口言ってて、本当に典型的なネットフェミって感じだった。
さすがにその晩は吐き気がして眠れず、本当に辛かった。
そして親権の話し合い。
弁護士を挟んでやり合っているが、親権は正直難しいと思っていた。
でも長男をあの女の元に置いておくのは絶対に良くないと思い、せめて長男の親権だけはこちらにして欲しいと主張した。
意外な事に義両親も賛成で、それどころか親権も俺にしてあの子(妻)は我々が責任とって引き取るから、ってスタンスだった。
やはり強固に両方の親権を主張しているのは妻だった。
妻は義実家でとりあえず暮らし、義両親と子供と5人でやり直す、と言っていたが、義両親はそんなつもりは無い、
こちらを頼って俺から親権を奪うぐらいなら義実家など追い出す、と言って、実際に妻は義実家を追い出されたらしい。
そして俺に今は妻なんだから養う義務がある!って婚費を請求されている。
(それは払わなければいけないらしく、腹立たしいが仕方が無い)
子供達は、兄夫妻、両親(遠方から来て貰ってる)、シッターを駆使して何とかケアと育児に努めている。
お礼や交通費、シッターの費用、婚費もあり、正直経済的に辛い、が子供の為なら仕方無いと思っている。
シンママ家庭への保障は厚いし母親の権利は強いので正直勝ち目は薄いですって。
もう初めから親権は諦めて、義両親の元で育って貰った方が、まだ子供達にとってはマシな生活だったのかもしれない。
俺が長男を心配して、せめて長男の親権を(できれば二人とも)と主張したせいで、親権があちらにいったら、より苦しい生活を二人にさせる事になってしまう。
自分達を見ずに、ネットの「素晴らしい考えの人達」「敵である男達」「迷惑なオスガキ共」しか見ない妻の元に子供を置いたら、絶対に悪影響を及ぼすと思うのに。
そんな言動は親権には関係無い、継続的な虐待は今の所確認出来ていないから、というのが司法の判断なんだとか。
本当にどうしたら良かったのだろう?初めから全て諦めれば良かったのか。
スイッチ本体のままずっとやると目が愕然とするほど悪くなるからね(まあスマホつかってるなら大差ないかな)
ついてくるクレードルをHDMIで25インチ~30インチくらいの安いのでいいからコンピューターモニターにつないで、その向いに座椅子置いて最初は一日2時間くらいプレイするといいよ
そのとき音がでるテレビなら音質もちょっとこだわると、かなりよいゲーム体験できるよ カメヤマじゃなくてイイヤマとかのやすいのでもそこそこいける
ソフトはなんでもいいけど初心者なら入ってる体験版だけで1週間は遊べるよ
リングフィットやるときも遠くからじゃ本体の指示見えないから大画面が必須だけどテレビ高いから持ってない場合はコンピューターモニター、これ常識ね
あとSDカードいれたり、スマホに連携するとプレイ動画保存できるぞ
自分も1人暮らしの頃、部屋が散らかってたけどマシになったので3つのコツを。
1. 物は床に置いてはいけないルール。自分も床やベットに座ってはいけない。これ絶対。
2. 燃えるゴミ、プラごみの回収場の前日の夜に携帯のアラームをかけて必ずこまめにゴミを捨てる。溜めない。
・食べかけや、後で使うかもしれない物は捨てる。
■ポイント
汚部屋 = 必要な物+不必要な物+ゴミ+汚れ が混在する状況だ。
実は、部屋が汚い人間は全員、床かベッドに座っている。
ゴミを置いてもいいスペースが広がり、立ち上がるのも億劫になるのでゴミ箱まで辿り着けなくなる。
散らかして良いのはテーブルの上だけにするんだ。
「もしかしたら使うかもしれない物」を捨てるんだ。勇気を持て。信じてくれ。99%使わない。必要になったら都度買えばいいんだ。大した出費じゃない。
整理するのは必要な物だけだ。他は捨てるんだ。
実は君ら以外の全員がそうしてるんだ。
【前編】
https://anond.hatelabo.jp/20220502223251
次は、私が現場で直接に『畜生』と対峙した際の経験だ。「マジでクソだな」の2つ目になる。
あるアニメの記念すべき回の収録(製作委員会の各社代表が参加。弊社からは私)が終わった後、スタジオの待合室で出版社の人と雑談をしていた。この後で飲み会をする約束を取り付けてから、私が座椅子を立ってトイレに向かう途中の廊下で、それは起こっていた。
男性声優(以下「男」とする。声優と呼ぶだけの価値はない)が、違う事務所の女性声優の手首を掴んで言い寄っていた。男は、自動販売機の近くの壁に女性を押し付けるようにして口説いていた。ご飯に行こうよ、とのこと。女性に逃げ場はないし、顔も近かった。女の敵は権力者だけではない。あらゆる状況において存在する。
私は距離を取って観察していた。考えが誤っている可能性があるからだ。しかし、やはり女性は嫌がっている。顔はこわばり、体は斜めを向いて男と視線を合わせないようにしている。それを確かめて私は、ぐいぐいと2人の方に歩いて行って、声をかけた。
「ちょっといいですか。この子は嫌がってるみたいです。やめた方がいいと思うのですが」
「あ?いやいや……おかしいやろ」
歯切れの悪い言葉とともに男は黙った。お互いに顔は知っているが、話したことはなかった。
返答を待っていると、男が「こっちのことなんで。うちら同士のことなんで関係ないでしょ」と、女性声優を連れて移動しようとした。
私の記憶では、「待て!」と叫んでいる。左手で男を制したはずだ。
「やめろと言ったろ。私がどういう立場の人間かわかってるよな?」
そう言って睨みつけると、男はまた黙った。
「今回に限っては、この子の事務所に報告するだけで済ませる。あなたの事務所には話さない。その子の手を離して、もう帰ってくれ」と彼のための逃げ場を用意したのだが、それでも手を離さなかった。
目いっぱいまで男に近付いて、額の辺りを睨みつけた。「帰れ」とだけ告げて、それでまた男の目を見続けた。
すると、男が女性の手を放した。舌打ちをして玄関の方に移動していった。収録の時は大人しい印象を受けたが、こんな人間だとは思わなかった。
女性を見ると、真下を向いていた。鼻をすする音が聞こえる。顔は前髪で見えなかった。
「マネージャーに報告しないとだめだよ。難しかったら、私が一緒に行ってあげるから」と言うと、「ありがとうございます」とだけ返ってきた。そういうわけで、その場は事なきを得た。
飲み会前のトイレに行った後、出版社の人とスタジオを出る時、その子がマネージャーと一緒にいるのと確認して安堵したのを覚えている。
それで、入口の自動ドアを通り過ぎたところで、ある理由でマネージャーに呼び止められた。以後数か月の間、さっきの声優の子と色々あったのだが……これは別の物語、いつかまた、別のときにはなすことにしよう。
まずは以下のサイトを紹介する。エンタメ作品をレビューするためのサイトだ。
1回で読み切れる量ではないため、後でまとめて読まれるのを推奨する。
https://sakuhindb.com/janime/7_DOKIDOKI_21_20PRECURE/
https://sakuhindb.com/janime/7_Star_20Twinkle_20Pricure/
概要を説明すると、前者はプリキュア暗黒期(2011~2015頃。男児向け作品の出身者がプロデューサーだったのに起因するらしい。確証はない)と呼ばれる作品のひとつだ。後者については、「東映アニメーションが若手女性プロデューサーを大抜擢!」というアニメ雑誌の記事が記憶に残っている。
上のサイト(作品データベース)では、プリキュアシリーズにおいて「非常の悪い」の評価数が多いものがたまに現れる。
ネタバレを回避しながらコメントを紹介していく。『ドキドキ!プリキュア』だと、「主人公が実は一番自己中」「パロディが多く、児童向けとしてふざけている」「赤ん坊になんてことを」といった【作品の感想】を見つけた。
同じく、『スター☆トゥインクルプリキュア』だと、「主人公の声が無理」「追加メンバーの扱いが悪すぎる」「最後のあたりでメインテーマである多様性を否定」といった【作品の感想】があった。ここまではいい。批判というのはあってしかるべきだ。
稀にではあるが、質的に異なる評価やコメントがある。スタッフを誹謗中傷することが目的であり、作品の内容は二の次、三の次といった次元のレビューを見かけることがある。プロデューサーの経歴にやたらと詳しく、シリーズ構成や脚本家が過去にどんなシナリオを作ってきたかを把握している。業界用語もポンポン飛び出す。
こういったレビューは言うまでもない。アニメ業界内部の人間が書いている。「なぜ私じゃなくて、あいつが評価を受けるんだ。なぜあいつが表舞台に立っているんだ!?」という至ってシンプルな理由――妬みや嫉みである。
彼ら彼女らは、特定個人をこき下ろす目的で公共の場にコメントを書き込んでいる。製作スタッフしか知らない内容や、業界人でないと考察できないレベルの内容がつらつらと並んでいるのを見ると、慙愧に堪えない思いをすることがあった。
嫉妬なのだろう。他人が成功することで自らの地位が低下するという思考に由来して、こういった行動が起きる。彼らは悲しい存在だ。他人を蔑んでいる時点で、相手が自分より優れていることを認めている。このように仲間を大事にできない者は組織も大事にしないし、自分すら大事にできないことが多い。
これとは逆に、相手を賞賛するというのは、事実を客観的に把握したうえで仲間を尊重する行為だ。自分=相手=組織、という感覚があるから相手を自然に認め、褒め称えることができる。仲間が成長して賞賛を受けると自分も気持ちいい。そういう原理が働いている。
特に、健全で安定した自尊心(自分に価値があるという意識。誇り。自分は影響力のある、重要な存在だという感覚)をもてるかどうかは、りっぱな価値ある仕事を自己の内部に取りこみ、自己の一部にできるかどうかにかかっている。
完全なる経営(2001/11/30) アブラハム・マズロー (著), 大川 修二 (翻訳) P.25
人間は、精神的に未発達な時期がある。少年期~青年期は特にそうだ。自分はすごいと思いたがり、他人はすごくないと思いたがる。常に上に立っていたい。だが、精神が成長すると、人間を比較することに大した意味はないことがわかる。
エンタメ業界の問題点は、精神的に未発達な人間が多すぎることにある。そういうわけで、公共のインターネット掲示板で、同じ会社の仲間を糾弾するといった行動で鬱憤を晴らそうとする。嘆かわしいとは思うが、あくまで当人の課題であり、私にはどうすることもできない。当人が成長することでしか解決しない。
アニメ業界で活躍していきたいと考える人が、有象無象に足を引っ張られない未来を願っている。私には、そういった人間を相手にし続けてなお、作品作りへの情熱を燃やすだけの『好き』がなかった。
だから、この業界を辞めた。心が限界で、いつしかアニメが好きではなくなっていた。
だから、残業が少ない仕事を選んだ。今はしみじみと会社員兼農家として生きている。
以上でこの日記は終わりだ。一万字もお付き合いいただきありがとう。デリヘルの人ではないから安心してほしい笑
これまで、私を育ててくれた業界に感謝を述べたい。楽しかったことも、嬉しかったことも、悲しかったことも、憎しみを覚えたことも、とにかく多くの経験を与えてくれた。
私はこの業界から去って、田舎で暮らすことを選んだ。けれど、業界に残ったあなた達が、今でも人の心を動かせるだけのコンテンツを作り続けているのを知っている。
最後に、大人の男性向けに春アニメを紹介する。今は5月なので5本を挙げる。
それぞれ400字以内になるよう心がける。順番に意味はない。思いついたものからだ。
放送前は「まだ0話だけど切るわ」という意見がちらほらと散見された。今では覇権枠候補として認識されている。
これ子ども向けだよね?と思っているのなら、はっきりいって違うので、ぜひ3話まで視聴してほしい。音楽好きにはお勧めだ。
作品全体として優れている。P.A.WORKSらしい安定した作風である。
コンセプトも、脚本も、演出も、作画も、キャラクターもすべてが及第点以上だ。
孔明の英子への愛情が見て取れる。彼女の歌を1人でも多くの人間に、世界に届けるために奮戦する姿に胸を打たれる。
2. ダンス・ダンス・ダンスール
バレエが題材だ。
こういう独自性のあるアニメは、面白いかつまらないかの二極になりがちだ。当作品は、もちろん前者である。
作画はかなりOK。人間が動いている感じがするだけでなく、その実際の動きを見ている者がどう視覚するかまで含めて画を描いている。
そういう描写が1話からビュンビュンと飛び出してきて、まさに圧巻だった。
シナリオもいい。作者がどれだけ等身大の中学生を描いているかを垣間見ることができた。リアルだ。あまりにもリアル。あー、昔はこんなんだったな、と感じてしまう。
課金して原作を読んでみたけど、やっぱり原作者(ジョージ朝倉)の実力が違う。レベルが違うとはこのことだ。
スタッフが本気で作っていると断言できる。というか、今季アニメは当たりが多すぎる。最終回まで残り2ヵ月もある。楽しみだ。
これが好きな人は、『ボールルームへようこそ』も楽しめる。
3. であいもん
こういうのでいいんだよ。こういうので。
4. SPY×FAMILY
覇権枠だ。
製作委員会がそれぞれ大量の資金とスタッフを出し合い、平均的なアニメの実に3~5倍以上の予算と時間を使って最高のものを作り上げる。これは、そういう類のコンテンツだ。
WIT STUDIOとCloverWorksの共同作品になる。
(「進撃の巨人」と「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の制作会社)
原作者は長年漫画家として活躍しており、ベテランの域に入りつつある。
この『SPY×FAMILY』の漫画原作の序盤は、無理やり感のある脚本運びだ。
あまりにこじつけ的な舞台設定や、シナリオや、キャラの言動が見受けられる。それらは間違いない事実だ。
だが、中盤以降はキャラクターがどんどん生きてくる。
ネタバレはしない主義なので伏せるが、尻上がり的にどんどん面白くなっていく。
このアニメを見続ける価値はある。最初の方だけ我慢すれば、きっと楽しめるようになるだろう。今後の展開をお楽しみに。
ニコ動出身のクリエイターユニット『HoneyWorks』の楽曲のスピンオフアニメ。
ハニワというと、やはり「女性向け」を想起する人がおられるだろう。
これは、男性も楽しめる作りになっている。ハニワは女性メンバーが主体だが、男性も一緒になって創っている。安心してほしい。
主人公はいい子だ。ドジなところにも明るさがあって、人生への本気度があって、好感が持てる。
私が好きな社会心理の本に、「男性はカタログとシチュエーションに萌え、女性は物語と関係性に萌える」という文言がある。
まず、女性向けという観点でいうと上の相関関係は合格点を超えている。細かくは述べないが、人間関係は大変濃いうえに、ドロドロすることもある。
男性向けという観点からは、「シチュエーション」を挙げよう。第3話のMV撮影回において、とある胸糞描写がある。終わりの方で、まさに倍返しとばかりの展開があるのだが、これがまた爽快だった。この回で全話視聴しようと決意した。芹澤優の演技がバッチリはまっていた……。
「プリキュア」「ワンピース」など、東映アニメーション4作品の通常放送再開が発表 「お待たせをして申し訳ございません」
https://animeanime.jp/article/2022/04/06/68680.html
約十年前、曇りだったあの日。新卒で入った会社で人材営業をする日々に疲弊していた頃、新宿駅構内で、あるエンタメ企業の求人ポスターを見かけた。
アニメを作る仕事をしたことはなかったが、興味を感じて応募したところ、あれよあれよという間に内定をいただいた。役員面接はパスだった。
それからの私は、『アニメを作る仕事』に邁進する日々を過ごすことになる。長い時間だった。毎日が修業だった。
数年前、無理がたたって病院送りになった。心も体も限界だったのだ。大したレベルではないが後遺症も残った。退院後も結局、心身の調子は回復しなかった。
それで、退職を申し出て、東京から遠く離れた田舎に帰った(のんのんびよりの聖地が近くにある)。今はお堅い仕事に就いている。
十分な時間が過ぎた。そろそろ、当時を振り返ってもよいのではないか。あの日々への整理を付けられるはずだ。今から、エンタメ企業のアニメ部門で○年の時を過ごした男の話をする。
この記事で述べたいのは、シンプルに2点(5/4 以前はシンプリーでした。ブクマでご指摘いただきありがとうございます)。エンターテイメント業界で働いて面白かったことと、つまらなかったことだ。直情的に言うと、『心と体の奥底から感動できたこと』と、『エンタメ業界のほの暗いところ(要するに、こいつらマジでクソだなと思ったこと)』だ。どちらもけっこうな数がある。
それでは、さっそく説明していく。
子どもの頃はアニメが好きだった。一番ハマったのは、『魔法陣グルグル』だった気がする。衛星放送では『白鯨伝説』やCLAMP作品を見ていた。
だが、小学校生活の終わり頃から学習塾に通うようになり、夕方以降にやっているアニメを見れなくなった。中学で勉強漬けの日々を過ごしていた私は、いつの間にやらアニメのことを一切忘れてしまった。
いや、違う。大学の時は、深夜にやっているアニメをたまに見ていた。「コードギアス」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「蟲師」「夏目友人帳」あたりは確実に見ていた。
人材営業の会社で働くようになってからは、金曜日の深夜に自宅に帰った時、疲れ切った頭でテレビを点けて「こんなアニメあったっけ」と、ボンヤリした気分で視聴することがあった。
私はたぶん、アニメが好きだったんだろう。なぜ見なくなったのかと言えば、十分楽しめるだけの精神的余裕がなかったからだ。ならばいっそ、見ない方がいい。中途半端に楽しむのは嫌だ。中学生になった時も、そんな動機でアニメを一切見なくなったのだ。きっと。
そんな私が、アニメーション作品などを作る会社(以下「弊社」という。)に入社した後は、これまたどっぷりと『世界』に浸かることになった。入社から退職まで人事異動はなく、ずっとアニメ製作部門だった。
最初の頃は、アニメ雑誌のインタビュー記事に出るようなプロデューサーその他の足もとで働いた。雑用はもちろんのこと、小さい企画を考案したり、経理その他の事務や、各関係者とのスケジュール調整などを担っていた。ホワイトカラーに毛が生えたような業務内容だ。
ところで、人生で一番最初に携わったアニメは、某少女コミックでそこそこ人気を博した作品だった。タイトルは言わないが、雰囲気は『隣の怪物くん』に似ている。私が入社する半年前から企画が始まっており、当初の担当者から引継ぎを受けた。携わったといっても、スタッフロールに名前が載るわけでもない端役としてだが。実際、大したことはしなかった。やはりホワイトカラーの枠内に納まる仕事だ。
しかし、これは実際に私の世界を拡げてくれた。方々の兵が集まる企画会議に、必要とあらば関係各所を訪問して説得交渉にあたり、お金の雲行きが怪しくなればどうにかやり繰りをする(ダメなら追加出資か企画削減)。ごく稀に、スタジオ等の収録現場では声優の本気と、半面その悲哀を目の当たりにし(ここらへんは後述)、成功した作品の打ち上げ会では、自分達が作った数字を眺めて溜飲を下げる。
長い月日が経って、エンタメ業界に慣れてきた頃だと、新作の立ち上げに、利害関係者間の調整(交渉)に、プロジェクト全体の損益見通しの皮算用に、イベントの企画運営に、ホームページの管理に……とにかく、アニメを見ない日はなかった。
面白かったのは、いろんな業界の人に会えることだ。クリエイターには当然会えるし、経営者にも会えるし、事務屋とも話をするし、現場労働で身を焦がす人も間近で観られる。特に印象に残っているのは、漫画家と声優だ。アニメーターとは、あまり交流の機会がなかった……。
とあるアニメの原作者が一番印象に残っている。つまりは作品の神だ。例の人と呼ばせていただく。
例の人は、ほかの漫画家とは一線を画していた。私がいっぱしに携わったと公言できるアニメは計20本近くになるのだが、その半数は漫画原作である。私達は、最低でも一度は彼ら彼女ら(作品の神)の姿を拝むことになる。機会は少ないが。
原作とシナリオを変える時には事前に伺いを立てるし(ex.某鬼狩りアニメの敵役の台詞である「禍福は糾える縄の如しだろ~」は改変が検討されたらしい。彼が難しい言葉を知っている境遇ではないため)、重要な放送回だと制作現場に来てもらうし、打ち上げその他のパーティーがあれば楽しんでもらえるように最大限配慮する。
自作がアニメ化されるレベルの漫画家や小説家というのは、揃いも揃って個性派だ。めちゃくちゃに大騒ぎをする人もいれば、ひたすら黙って沈思黙考の人もいれば、なんかもう色々とはっちゃける人もいれば、欲望丸出しで悪い意味で子どもみたいな人もいれば、一般企業でも通用しそうな思考や行動の持ち主もいる。
例の人は、漫画家として優れているだけでなく、人格も見識も申し分なかった。落ち着いた性格で、人柄がよくて、教養もあった。話のやり取りすべてが学びに繋がり、励みになった。初めて会った時の吾峠呼世晴さんは、とにかく、これまで出会った数多の創造者の中で抜きん出ていた。
普通、ラスボスの人格の根底を太平洋戦争末期の日本の政治指導者(所謂ファシスト)に置くなど、誰が考えつくだろうか。私は、鬼舞辻無惨の例の粛清の場面を読んだ時、丸山真男の「現代政治の思想と行動」が真っ先に頭に浮かんだ。あの時、脳に痺れを感じたのを覚えている。
この類の書物を読んで、無惨様のキャラクターを作ったのは間違いないのだ。自らを善とするためであれば、どんな言辞をも取り入れ、どんな諫言も亡きものにする。
例として、あの粛清の時に魘夢が助かったのは、「無惨様を肯定したから」だ。「下弦の鬼を解体する」というトップが決めた戦略方針が、たったの一言で撤回された――常なる無謬性がファシズムの基本である。
あの時、「無惨様のキャラ付けは旧日本軍を意識したのですか」と聞いておけばよかった。残りの人生で聞くことができる機会は二度とない。無念だ。
しかも彼等はみな、何物か見えざる力に駆り立てられ、失敗の恐しさにわななきながら目をつぶって突き進んだのである。彼等は戦争を欲したかといえば然りであり、彼等は戦争を避けようとしたかといえばこれまた然りということになる。戦争を欲したにも拘らず戦争を避けようとし、戦争を避けようとしたにも拘らず戦争の道を敢て選んだのが事の実相であった。政治権力のあらゆる非計画性と非組織性にも拘らずそれはまぎれもなく戦争へと方向づけられていた。
この業界で働いていて、「この感じ、苦手だな」「マジでクソだな」と感じたことは当然ある。字数の関係もあるが、何点かに分けて述べていく。声優の悲哀とか、人間の嫉妬やねたみの話になる。
TVアニメ「CUE!」 [Amazon prime video]
https://www.amazon.co.jp/dp/B09PNVWC8S
まだ新人だった頃、先輩(兼上司)に連れられて現場を見ることがあった。現場というのは、アニメ制作会社とか、編集スタジオとか、音声の収録現場などだ。
そのためだけに現場に行くのではなく、何かの機会のついでに現場作業の見学を申し出るのだ。それで、不思議に思って聞いたことがある。
「(私達は)技術的なことはわからないのに、どうして現場に行くんですか?」
と。それに対して、彼はこう言っていたはずだ。
「確かに分からない。仮に、目の前で手抜きをされたとしても見抜けないだろう。でも、企画側である俺達が現場に行くことで、『あなたの仕事を見ている』というメッセージを伝えることができる。俺達はこの作品に熱をもっていて、いいコンテンツを作れる未来を目指してる。そういう想いを行動で伝えるんだ」
みたいな回答だった。
これは今の私が大事にしていることでもある。要は、発注側が受注側の実仕事をどこまで見るべきかという話だ。今現在の私は、受注側の失敗が社会的に許されない類の仕事をしている。転職後に大きな失敗をしでかさなかったのは、あの先輩のお陰だ。
さて。私が二十代後半の頃だ。例の先輩と一緒に、声優がいる収録現場に初めて音連れたのは。スタジオに入ってしばらく進むと、小ホールみたいな広い空間(座椅子が並んでいる待合スペース。十数人はいた。ほぼ声優+マネージャー)に出た。その奥に、マイクが並んでいる部屋が映った。木目調で温もりを感じる、しっとりとした空間なのだが、当時の私に予想できるはずもなく。カラオケみたいだなー、とテキトーに想念していた。
私と先輩が小ホールに入るなり、セミフォーマルな恰好の何人かが寄ってきて、隣にいる先輩に挨拶していた。私も混ぜてもらい、名刺を交換した。
雑談が終わって斜め後ろを振り向くと、女の子と淑女が1人ずつ、あとは男の子が1人、まごつくように並んで私を見ていた――人生で初めて見た声優だった。後で知ったが、攻めのある挨拶活動で知られる声優事務所だった。
ひとりずつ私達の前に出てきて、「~~と申します。(簡単な自己紹介)よろしくお願いいたします!」と、ハキハキした声でアピールをやってのけた。そのうちの淑女は、私の着ていた衣服(お気に入りのやつ)と指輪を褒めるとともに、香水をつけていることを見抜いた(やるな……と感じた)。男の子は謎の一発ギャグを仕掛けてきたのを覚えている。
※かなり昔のことだが、内容は一応伏せる。当日記では、声優個人の名前を出すことはない。
私も「よろしくお願いします」と返したものの、微妙な気分になった。たとえ私がどれだけ昇進しようと、彼女たちのキャスティングに関わる可能性は皆無だからだ。まったくゼロではないが……。
例えば、アナウンサーになりたい女子大生は、いろんなイベントにコンパニオンとして参加することで武者修行をするわけだろう。それらのイベントでは、今後関わり合いになる人だろうと、これっきりの人だろうと、あの子達は全力で挨拶活動をしていた。熱意は感じるのだが、やはり私には引っかかるものがある。
こんなことを思っている時点で、私はそういう職業には縁がないのかもしれない。今、私は『効率』という観点で物を考えた。あの声優の子が私に挨拶をしても報われる可能性はないのに、と考えた。夢中になっている人間は効率のことは考えない。やれることをすべてやる。それだけだ。
何かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。そういう情熱のとりこになってしまった者にはどうしてなのか説明することができないし、そういう経験をしたことのない者には理解することができない。山の頂を征服することに命を賭ける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。
はてしない物語(1982) 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳), Michael Ende (原著) P.17
あの子達は本気だった。報われようが報われまいが、声優として活躍すると決めたからには、生き残るために何でもやる。上でURLを貼ったアマゾンのレビューにもあるが、声優は堅気の仕事ではない。勝った負けたで全部決まる。精一杯頑張っても生き残れる保証はない。選ばれた者だけが生き残る――余談だが、あの時の淑女と男の子は今でも活躍している。女の子はだめだった。
さて。淑女と男の子は、実力があるうえに、礼儀正しく、サービス精神も豊富だった。それが生き残った理由だ。しかし、声優全般が行う営業活動には後ろ暗いものも当然ある。5ちゃんねるとかで、たまにアニメ業界の出身者がスレッドを立てて降臨することがあるだろう。
それで、やり取りの中で、誰かが「枕営業ってあるの?」と質問をする。スレ主は「そんなのないよ」「聞いたことない」と応えるのが定番だ。
これは、私個人の日記だ。この際だからはっきり言う。枕営業をしている声優はいるし、やらさせている声優もいる。重要なフォローをさせてもらうが、芸能界の表舞台――ひとつの契約で何百万もの金が動く――に比べれば圧倒的に数は少ない。声優関係のギャラというのは、例えば女性タレントが出るCM撮影や、青年誌のグラビアや、全国各所での公演活動と比べても相当に廉価だ。1回の収録につき数万円以内で呼べてしまう。表舞台に比べると利権は少ない。
それでも、そういうことはある。パターンは簡単に分けて2つ。いっぱしの声優になりたい、もしくは声優であり続けたい者が、キャスティング権がありそうな人に近づいて配役を得ようとする。
スタジオでの雑談や、小さい贈り物や、二人きりでの食事くらいで留めておけばいいものを、一線を超えてしまう場合もある。私が30才を過ぎた頃、例の収録現場で、声優に「よかったらご飯行きましょう」などと声をかけられたことがある(最終的な内訳:男性が2人、女性が5人)。
その際、はっきりと「ごめんね。私にキャスティング権はないんだ」と答えた場合、彼ら彼女らを傷つけてしまう可能性が高い。いや、はっきりいって『侮辱』である。なので断り方が難しかった。「帰って社内会議があるので」みたいな返答をしていた。
これはまだいい。声優個人or事務所の意思の問題だ。「あの役がほしい」とどうしても思っていて、そのためなら何でもやるという覚悟と責任さえあれば、枕営業は罪ではないと私個人は感じる。「この業界は堅気じゃない」とはそういうことだ。
(追記)正直に言うと、私の妻が声優だった頃に食事に行ったことがある。私から誘ったので上の内訳には入れていない。
以上、「この感じ、苦手だな」と思ったことを述べた。以下に語るのは「マジでクソだな」と思ったことになる。すなわち、個人が望んでいる保証のない枕営業のことだ。アニメ業界に限ったことではなく、エンタメ業界には先日話題になった映画監督のような『畜生』が何人もいる。結果を出している人間の一部がやりたい放題やっているのだ。
まだエンタメ業界にいた頃、そんな人間に捕まったと思われる(主に女性)声優の話を聞くたびに胸が痛くなった。このような話題が、どうして私などの塵芥の耳に届いているのか……? そう考えると、さらに心が抉られる思いがした。
おそらくは、やった本人または関係者が面白がって吹聴している。私のところまで噂が届くということは、そういうことだ。いろんな声優の姿が脳裏をよぎった。「あの子は大丈夫だろうか」といらぬ心配をしてしまうほど、当時の私には『噂』がグッサリと刺さった。
さて。エンタメ業界に恩があるのも事実だ。下種な話題はこれくらいに留めておこう。気が付けば字数がない。前後に分けることにする。
【後編】
二人がけの座椅子で横並びになって話しながら酒飲め!
わけあって今の会社に出向した後、3年目で正式に移籍をした。今年はかなり仕事が忙しかったが、正式移籍で給与が1.5倍ぐらいになったので、けっこう旅に出たり百貨店回ったりとそれなりに生活に余裕ができてきた。それはとても嬉しいことなのだが、困ったことに物欲が満たされると、精神の健全化を図るように体が要求してきた。平均帰宅時刻が23時とかいう激務に見舞われたからかもしれない。それで帰省で貯まったマイルを生かして各地を回っていたのだけれど、それでもどこか満たされない。
幸いにして浮気している暇さえないので、というよりむしろ奥さんや子供と離れれば離れるほど、その大切さがわかったり、愛しさが増すばかりであった。月1回ペースで帰省していたが、帰ったときには家族第一で、子どもともできるだけ遊んで、子どもが寝てる隙には奥さんとしまくった。多分付き合い始めた頃レベルでした。
で、するに越したことはないけれど、奥さんを抱きしめているだけでも随分満たされた。フリーハグとか一時期流行ったけれど、あれはきっとオキシトシンが分泌されているのだろう、人にとって人を抱きしめるというのは、実は結構重要な行為だったのだ、と気づいた。
家族でない人を合法的に抱きしめるには、風俗行ったり、そこまでしなくてもリフレでもできると思ったが、料金もそこそこするし、何より奥さんに後ろめたい気持ちもあり、おそらく満足できないだろうと思った。
そうだ、抱きしめるものがあればいいのだ。そう思った俺は抱き枕を買うことにした。
都内某百貨店へ見に行ったが、正直抱き枕を探すのは恥ずかしかった。抱き枕といえば、奥さんが妊娠中に抱き枕を使っていたが、お腹の支えにしたり腕の支えにしたり、身体の痛みを軽減するために使っていた。しかし俺はどうだ。奥さんを抱きしめられないのが寂しいから抱き枕が欲しい、なんてなんとも軟弱な理由ではないか。俺は酒を少し飲んで理性を鈍らせてから行くことにした。抱き枕を探しているおっさんにも店員はさっそく応対してくれた。このあたり、やはり百貨店はありがたい。試着室ならぬ試眠室?ベッドが置いてある半個室の、なんだか怪しい風俗みたいな(失礼 部屋に通され、まずはロフテーの機能重視のものと、やや安価なものを出してもらって試してみた。しかし私は機能よりも奥さんのぬくもりを求めており、つまり奥さんの姿形に似ている抱き枕を探している、がそんなこととても言えない。ここまで書いてダッチワイフならどうか、と思ったが、別に人間的な造形や、ましてや穴を求めているわけではない。それに機能重視のものは3万円すると、かなり高かった。これならハンズで売ってるビーズクッションのほうがマシだ。さすがに検討するというと、もう一つ西川の抱き枕があると言われ、そちらも試してみる。西川にもやはり機能重視のやつと太いやつ、細いやつとあって、それぞれ試したところ、なんと太い抱き枕が奥さんの背丈ウエストとそっくりなのだ。特に正しい位置に当てたとき(抱き枕は大腿に挟んで使用する)太い側の位置がちょうど奥さんと正対して抱きしめたときの頭の位置に一致して、思わず一目惚れしてしまった。値段も8千円と手頃な額で、ほぼ即答で「これにします」と言ってしまった。持ち帰るには少し大きかったが、構わず持ち帰った。
そしてさっそく自宅で使ってみたが、とんでもなく心地よかった。座椅子に座りながら抱きしめると、ソファで奥さんとテレビ見ながらふざけて抱き合ったときのようであったし、もっとしっかり抱きしめると対面座位のようである。俺はふざけて膝の上に奥さんを乗せることがあったが、足りないのは50kg超の重みだけである。寝る時も横において抱きしめると、案じたとおりに太めの部分が完璧な位置に来る。ニヤニヤしながら思わず腰を振ってしまった。絶対見られたくない、変態そのものである。しかし俺はめちゃくちゃ幸せだった。
俺は嫁と特に早朝することが多い(深夜は子どもが寝静まるよう、寝たふりをして過ごすのだが、どちらかかそのまま寝落ちてしまうのだ)のだが、朝起きて隣に抱き枕がある。抱きしめる。めちゃくちゃ気持ちいい。愛おしい。こんなにも抱きしめたかっただなんて。こんな幸せな時間がずっと続けばいいのに、と日曜だったの1時間ぐらいゴロゴロしていた。
まさかこんなに抱き枕一つで気持ちが変わるとは思っていなかった。しかし、明日はまた会社であるが、果たして俺は明日の朝まともに起きられるのだろうか、非常に心配である。
こたつは基本こたつ機能を使わない感じ(電気毛布と比較した電気代を考慮)
テレビと実質デュアルディスプレイだから作業パフォーマンスはPCデスク並みだし、
ゲームもアニメも映画も飯も睡眠も勉強も仕事も全部ここだけで完結するぞ
最低限必要な面積も狭くて済むからワンルームでも3LDKでもこの構成で行ける
これ欠点あるか?
ソファ&ローテーブルなんて冬寒いし飯食いにくいし作業もスマホ見ながらテレビ見るくらいが限界だからレスバになったとき勝てねーだろ