「新陳代謝」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 新陳代謝とは

2023-05-28

せめて勉強するフリくらいしてくれ

ここ数年、まったく進歩しない部下がいる。スキルが足踏みだ。

まあ、適性がないことは指導していてわかっていたし、当人もそれは悟っているらしい。

しか面談していて「私にはこれ以上は無理ですから」「もう諦めてます」みたいなことを平気で言ってくるのはいただけない。

 

同じスキル足踏みでも「がんばってもスキルが伸びない人」と「スキルを伸ばす気がない人」では、会社としては見る目が違うんだよ。

そもそもウチの業界は毎月のように新しい技術が産まれてきて古い技術が捨てられていく新陳代謝の激しい業界で、現状維持は足踏みですらなく、相対的スキル低下を意味する。

手持ちのスキルだけで食いつなぐのは貯金を切り崩しながら生活するようなもので、いずれ首が回らなくなる。追いつく努力をしてやっとトントン

から普通会社なら伸びないのも伸ばす気がないのもどっちもダメ、という評価を下されるだろう。

でもウチはヌルいし、俺だっての子なので、同じ足踏みでも「成長を投げてる人」よりは「努力くらいはしてる人」のほうを高く評価したい。

と言っても本当に努力しろと言ってるわけじゃない。せめて努力してるように見せかけてくれ、そのフリでいいから、と切に思う。

 

スキルが伸びてなくても努力さえしててくれたら、ああよくがんばっているね、くらいは言える。成果はあまり出ていないけれど、そのうち成果が見えてくるとよいね、と前向きに話ができる。努力方向性について討議もできる。

でも、スキル伸びてません努力しませんじゃ、叱るしかないんですよ……。

適性がない、努力しても伸びないことはわかってる、そんな人を成長しろと叱らなきゃいけない。これは双方がつらいことですよ……。

から上手に、ほどよく、うまい加減に、努力してるっぽさをアピールしてほしいのよ……。

やれることは精一杯やってる「感じ」を出してくれ……「感じ」でいいから……。

2023-05-15

空調「ざあこ♡」

新陳代謝よわよわな僕にはまだ半袖は早かったよ…

からせられちゃった

2023-05-05

anond:20230505200641

新陳代謝はあるじゃないの

ほら、Coloboの話題メチャクチャ熱心だった人たちが綺麗に消え去ったじゃん

2023-05-03

広告で流れてきたなろうの宣伝文句「疲れない体って最高!」

もうね、来るところまで来たなと。

さなくなってきたっていうのもあるんだけど、それ以上にターゲット層がいよいよ曲がり角の向こう側に来てるんだって思い知らされた。

SAO初期版のリアルタイム世代キリトと同じ年齢だったら今いくつだろうって想像してみなよ、怖いだろ?

今はもう既にそこなんだなと。

ゲッターマジンガーモチーフの杖が売られているのを見て「ターゲット層の高齢化すごーい」と他人事みたいに言ってる場合じゃなかったんだよね。

コミュニティ新陳代謝なんてすることはない、もしも若返って見えたのならそれは同じジャンル世代の違うコミュニティ存在しているだけとはよく言ったもんだね。

まさにそうなんだよ今やかってライトノベルを読んでいた者達というコミュニティはそういう世代になってきたんだよ。

なんでなろうの主人公たちが転生するのかもこうなると答がハッキリするよ。

10代の少年少女として冒険する姿に憧れる気持ちを抱え続けながらも、自分が心を重ねるにはせめてアラサー以上の主人公像を求めてしまう中高年達向けだったんだってことだよ。

特定気持ち感情移入可能な年齢の下限というものがきっと存在するんだろうな。

からそこを誤魔化すために主人公最初の数ページだけ中年にしてから転生させるんだ。

でもそれだけじゃ説得力が無くなってきたらしい。

もっと説得力のある中高年らしさが主人公像に求められるようになっていった。

その結果がコレさ。

「疲れない体って最高!」

凄いキャッチコピーだ。

たとえばこれが小学生向けなら「魔法の力ってスゲー」

中学生向けなら「俺って実は凄い奴?」

高校生向けなら「皆こんなことも出来ないのか?」

大学生向けなら「俺リア充じゃん!」

新社会人なら「今度こそやり直すんだ!」

そして中高年が相手になると「疲れない体って最高!」

純粋好奇心とか承認欲求とか人生成功とかそういうのなんかよりもとにかく健康が一番って所に最後は落ち着くんだろうな。

欲求の段階を駆け上がってきたはずが、足元から全てが崩れ去って最後はただただ肉体の救いを求める所にたどり着く。

絶望感さえあるよ。

現実ってものを突きつけられたね。

こんなものを望んでいるってことを見透かしたように気取るコンテンツが、実際に刺さってしまうのが中高年なんだよね。

2023-05-01

anond:20230501005512

RSSリーダーは廃れていません。ただ一時のハイプが終わって落ち着いただけです。今でも新たなアプリが開発されて出てきて新陳代謝があるし、有料のサービスちゃんと続いてます

目立ってはないかも知れないけれど、必要としている人たちは結構いるので、黙々と使ってます

2023-04-29

オタクコンテンツは終わりです、残念でした

オタクコンテンツは終わりです、残念でした…

…とだけ書いて終わるのは雑なので、個人的偏見等を込みで色々思うところを書いていく。

おそらくここで語るもの陳腐凡庸面白みのないものであろう、しかしもし興味を持っていただけたら読んでもらえると幸いである。

オタクコンテンツ一般化とその弊害

オタクコンテンツはみなさんご存知の通り一般化した、街中にはアニメVtuberなどとコラボした商品散見され、街中でアニソンが流れていたりする。

アニメ漫画の話をしても嫌がられないし、むしろそのような話を積極的にしてくる人もいる。

オタクコンテンツ一般に広まったせいで過度に一般化してしまったと私は思っている(これはあくま偏見である)

というのもまずは売れるかどうかという数値が前提にくるからである

もちろんこれらは"商品"であるため、売れるのがいいというのは間違いがないし企業としては売れなければ価値がないというのは間違いないであろう。

そこで問題にしたいのはオタクコンテンツ精神性というふわっとしたものになる。

これらコンテンツ個人的偏見等込みではあるが迫害歴史であったと私は思っている。話をすればキモがられ、売っている場所隔離されるそのようなものであった。

しかしそのような状態であってもコンテンツを作り続けた人たちがいた、彼らは自身の溢れ出るもの解放させコンテンツを作り続けた結果今のように市民権を得ることができた。

このようなコンテンツ最初はごく一部の人間が面白がり小さいコミュニティ、もしくは執着に近い発掘欲を持つ人間にの評価されていた。

また自身面白いと思うコンテンツ他者に知らせたいものでさまざまな機会で、さまざまなツール面白いと思う感情を広げていった。

そして一般層にまで広がり市民権を得たということだ。

問題はここからで私は一般層はもの評価する能力がない、もしくはあったとしてもそこまで高くないと思っている。

動物悲劇があれば泣くし、子供が頑張れば感動する。弱者サクセスストーリで涙し、悪徳企業に怒り、永遠の愛でしんみりする。

しかしわかりやすい感動にしか反応しない、もっと正確にいうならばわかりやす感情の変化にしか反応しないのだ。

感動というものはさまざまなものがあるが大きくまとめれば感情の変化であろう。

感情の変化というものは各人のセンス知識経験依存するものだ。感動するという行為にも才能と経験必要になる。

例えばよくピカソの絵を見て誰でも描けるとかこれが芸術なんだとかい人間がいる。しかピカソ写実的な絵も描くことができ、キュビズム本来なら同じ平面上に存在しないものを写実性を捨て記号化することにより同時に存在させるようにしようとした試みであることを知ればそれは難しいことがわかる。

知識がなければピカソの絵を見ても評価できないのである

コンテンツというのは歴史の流れがあり新しい評価基準表現感性を探求するという性質がある。

しかしそれらを評価するためには今までのコンテンツへの理解などが必要になる。

一般層の人間はこの知識経験がない、そのため評価基準他者依存することになるかもしくはわかりやすものしか評価できなくなる。

さてさまざまなコンテンツの多くは営利活動の結果生まれ産物である営利活動評価を行う際に基準となるもの収益であろう。

当然のことではあるが収益性のみを考えた場合、新しいコンテンツ評価するようなオタクコミュニティ(ここではこのような人やコミュニティをまとめてオタクコミュニティと呼ぶことにする)と一般層、どちらの方が人口が多いであろうか。

考えるまでもなく後者だ、そして後者はわかりやすものしか評価できない。

ではどうなるか

企業としての答えは明白だ、わかりやすものを作れば良い。

ただ、わかりやすすぎるとそれはそれで消費者が怒る。

なので1手先しか考えていないようなわかりやす一見深そうで薄いコンテンツ生産されていく。

コンテンツ生産者の話

また、クリエイター視点に立ってみよう。

間違いなくオタクコミュニティー向けの作品を作るクリエイター一般層に評価はされないだろう、わかりづらい作品を作るので歓迎されることはないだろう。

では誰がコンテンツを作るようになるか、これは間違いなく一般層のクリエイターになる。

というのも感情が近いので作りやすいのだ、またオタクコミュニティー向けの作品を作るクリエイター比較して、コンテンツ自体に執着が薄い(無いわけではないし一部の方はとても強いと理解しているが集合として見た時の話である)ので仕事と割り切れたりするという強みもある。

企業からすると一般層のクリエイター収益も産みやすく優秀な金の卵であるが、オタクコミュニティー向けの作品を作るクリエイター収益を産まない腐った卵であろう。どちらが優遇されるかは明白である

このようにしてクリエイターの層が更新されていく(新陳代謝といえばそうかも知れない)

クリエイターが変わっていくとコンテンツ自体オタクコミュニティー向けのものから一般層向けのものへと大部分がシフトしていき、そのうち入れ替わる。

そうしてオタク向けのコンテンツ一般向けのコンテンツへと狂気希釈されていく。(私はこれを一般層の文化的侵略だと呼んでいる)

そのような状況であってもオタクコミュニティー向けのコンテンツを作る人は作るだろう、しか評価はされづらくなる。

もしくはそのようなクリエイター時代の変化などさまざまな要因で一般層向けのものを作ることもあるだろう、映画などにある細かいネタや裏設定はそのようなクリエイターの少しばかりの一般層への反乱ではないかと思えて仕方ない。

企業から観点を考える

さてオタク向けのコンテンツオタクコミュニティから一般層向けのコンテンツへと変わっていくという話をした。

ここで一般層の評価基軸をもう一度説明すると他社が評価しているか、わかりやすい感動かという軸で評価している。

後者と比べ前者は容易にハックすることができる評価基準である資本マーケティング勝負に落とせるからだ。

まり一般層のコンテンツは、芽が出そうなものに対して資本という栄養剤を投与することで完成する、そして一般層に収穫され消費されるのだ。

私は最近コンテンツ話題になる期間が短いのはこのような背景があるからではと思っている。短くしないと次のコンテンツを消費できなくなるからだ。

ここで一つ誤解を解く必要があるが、私はこのような企業行為に対して悪だと断罪するつもりはないし、営利活動を行う団体として収益を上げるのは正しい行為だと考えている。

ただその商品ターゲットが変わっただけである

最後

このようにしてオタクコンテンツは終わっていくし、すでにアニメ漫画などは終わっていると私は考えている。終わっていなかったとしても一般層にリーチしないのでそのようなコンテンツを知り得る人はごく僅かであろう。

これが悪いのかどうかと言われるとそうではなくただ集団の行動の結果であるしかいえない。

しかし、間違いなく言えることは一般層がオタクコンテンツに入ってきた瞬間にそれは終わるということだ。

もっと正確にいうならば物事評価できないもの多数決という言葉に負け評価基準を渡してはならない。

その先に待っているのはコンテンツ破滅であると私は考える。

ここまで長々と書いたが私の本心最後に書いておこう。

推しの子あんまりきじゃない、

2023-04-28

anond:20230427171922

女はどこまでも他責であるという意識がよくわかる。

男は「俺の社会進出を阻んできた」などとは言わない。少なくともまともな社会生活を営んでいる男は言わない。

文句を言う前に変える、挑戦する。

元増田のような他責無責任言動はしないのよ。

男女の差があるというのなら、それは長年の他責の積み重ねじゃないのかね。

実態は「男が女に仕事させない」が正解だった

仕事をさせてくれないなら自分で作ればいいのよ。

もちろん「できる」が大前提だけれどね。

増田が本当に「できる」のなら、起業でも自営でも好きにやれるよ。

それができるのは「今現在社会上層部にいる多くの男性なのだから

上にいる奴はいつか年老いて退場する。そして新陳代謝される。

そもそも絶対的支配者なんてこの世に居ない。

一時世界を牛耳った日本家電メーカー凋落を見ればわかるでしょう。

世代交代してトップに立つ為に、日々磨き続けた者が上に行くんだよ。

元増田のように永遠に他責やってる奴なんて、中小企業中間管理職すら任せられないよ。

2023-04-24

世代交代とかしょうもない角度からし政治家を語れないのは知的劣化

芦屋市市長が26歳の若者に変わって、ちょっと話題になってるが

肯定してる人間理由が若くて賢い奴が市政に入ってきて世代交代新陳代謝で良いことだめでたい、とかバカ丸出し理由で喜んでてしょうもない

若いとか年寄りだとか関係なく政治家なんだから政策の良し悪しについて語れというのだ

26歳市長ホームページ政策乗っけてるけど何人が読んだ上で評価してるんだ?

現職と比較してこういうところが素晴らしいとか優れているという事で語らないと

有名人芸能人雰囲気投票してるバカと同レベルだぞ

2023-04-04

anond:20230403120245

やっぱりそういう収益構造だったのか

中小企業診断士してていろんな会社見てたんだけど、そういうゾンビ企業特に地方には多いね

  

会社ビジネスモデルがもう30年くらい前に陳腐化しきってるのに

増田会社のように過去資産地方特有新陳代謝の遅さのせいで生き残ってたりする

自分が見た会社じゃ1960年代くらいまでしか生き残れないだろうって付加価値会社なのに、昔から商流ゾンビして社長は2000万以上もらって社員は250万とかあったよ

経理女性愛人らしくて「この会社で働いてる人って生きてけるのかしら」って言ってたのが印象的だった

  

増田もいうように積立金だとか資産評価かいい加減で財務諸表以上に会社実態は痛んでるんだろうし、増田が継がされて会社清算に苦労する羽目になるよりさっさと足抜けした方がいいと思うけどな

現社長が身内なのだうから悪く言うのも申し訳ないが、その手のタイプって嗅覚だけは優れてるのか、出涸らしまで吸い取って会社が回んなくなった段階で綺麗に見極めて引退してこようとするのが本当に多いよ

  

親族の人縁でそういう経緯なのだうから部外者が言うように簡単に足抜けなんてできんのだろうが

2023-03-27

anond:20230327002425

思い切って買い替えるのがいいよ

家電新陳代謝必要、使い続けるとなんか気持ちもよどむし、生活現状維持を求めてしま

2023-03-26

anond:20230326115923

欧米新陳代謝が早いか銀行潰れたりする分、回復や新しい産業ができやす

日本新陳代謝が皆無だからゆっくり腐っていって新しい風廃墟になるまで起きない

2023-03-24

ホットドックプレス40代親父向けの雑誌になってた

読者層の新陳代謝ができなかったんだな

そのまま親父たちと歩むんだろうな

調べたら、すでに紙の雑誌廃刊済みで、電子書籍として出してるみたい

2023-03-19

射精回数(射精による累積精子生産量の増加)と、精子に含まれ染色体の de novo 変異の数に相関はありますか?

射精回数と精子に含まれるde novo(新生変異の数に相関があるかどうかについて、明確な答えはないと言わざるを得ません。研究限定的であり、様々な要因が影響を与えるため、結論を導くことが難しいからです。

de novo変異は、受精卵の遺伝子に親から受け継がれない新しい変異です。これらの変異は、精子卵子形成中に起こる複製エラーや、その後の細胞分裂中にも起こります精子は、男性の生涯にわたって生産され、成熟するにつれて細胞分裂が繰り返されます。これにより、年齢とともに精子のde novo変異リスクが増加することが示唆されています

ただし、射精回数とde novo変異関係については、現在のところ限定的研究しかありません。射精回数が増加することで、精子新陳代謝が活発化し、より新しい精子生産される可能性がありますが、これがde novo変異リスクにどの程度影響するかは明らかではありません。

さらに、de novo変異の発生は、遺伝的要素、環境要素、生活習慣など、多くの異なる要因によって影響を受けるため、単一の要因である射精回数との関係特定することは困難です。そのため、射精回数とde novo変異との相関を決定するためには、より多くの研究必要です。

とりあえず高齢精子は良くないようだ。

2023-03-14

anond:20230314200823

人間のフケとか新陳代謝で剥がれた皮膚とか食べる虫がいるか掃除しろっていつもいってるだろ…。

2023-03-11

anond:20230311085306

以下のくだりが、とても印象的だった。

その時にわたし出身地名産が好きで、通販でたまに買って食べてるんだけど美味しいよね、とさりげなく話題をそらしてくれた年配の男性がいた。

その人が後から「あの人、悪い人じゃないんだけどごめんね、自分神戸出身でさ」と言われた。

恥ずかしい話、「神戸出身から」と言われて私は何も分からなかった。

私は自分地震津波被災者で、東北で育った私たちが一番の被災者で、今後数十年はわたしたちが一番のかわいそうな立場だという感覚を持っていた。

「なぜ急に神戸?」とポカンとして「はぁそうなんですか…」と雑に返した気がする。

その後、関東に戻ってしばらくしてから、何がきっかけか覚えていないがオウム真理教の話になったとき

上司が「あの年は神戸で大震災もあって、オウム事件もあって日本は終わりだと思った」と言ってて

やっと気づいた。


ひとの災害経験というのは、ほんと様々で、一概にかわいそうな被害者としてのっぺらぼうな面をみるわけにはいかないよね。

自分けが被害者面していたかも、という気づき。こういうちょっとワンクッションおいて、時間が経って考えること、こういうのが大切なんだと思う。

ただ、被害者という言葉共通項を見出したとしても、阪神淡路大震災経験したひとと、東日本大震災経験した増田がこうして、何かのきっかけでお互いの体験共通部分に触れようとしたときでさえ、お互いが経験したものの奥行や背景は全く違う。でもそれは、もっと言葉を交わさなければみえてこないもの

多分、増田上記言葉を交わしたとき、その手前でふと立ち止まって考えたんだと思う。

ひるがえって自分の親戚の話。自分語りをトラバに混ぜるのはなんだかな、と思うところもあるが、テーマ性質上書かせてもらう。津波から数日後、東北もっとも大きな漁港ひとつで、親戚が経営していた漁業関連会社生産工場が全滅したとの一報を受けた。一方、杜の都に住む息子娘世代は全員無事だったという朗報にほっとしたことを思い出す。

しかし、それよりも震災から半年くらい経って、父が一言つぶやいた言葉のほうが忘れられなかった。

父は東北我が家家系からすると、よそから婿養子だった。

その父が他界した親戚をふりかえってぽつりとこうつぶやいた。

「あれは天罰のようなものだったんだろうね 」と。

期待していない予想外の冷徹つぶやきに私は動揺した。

他界した親戚一家は、さかのぼると、昭和8年津波の前から漁港生計を営んでいた。1933年津波で多くの財産を失った親戚は一から再建する際に、同じ場所でやり直すのはやめるべきだと再三にわたって、周囲から助言されていたという。しかし、結局、同じ場所人生をやり直し、次世代が引き継ぎ、そして次第に事業規模が大きくなり、津波記憶が遠ざかっていくなかで、そのまた次世代の方々が財を成し、地元の名士として羽振りよく、親族のなかで存在感を持つに至る。そんななかで、半世紀以上前東京に出て行った東北の令嬢が結婚前の父と出会う。

大切な令嬢(大地主の長女)をどこの馬の骨ともわからないよその県の小作人末っ子風情に嫁がせるわけにはいかない、という大反対の嵐。本家からなにから親戚中の冷たい目線。結局、結婚は許されて、父は母の家系に婿として入ることになるのだが、その時に受けた屈辱を忘れられないらしく、東日本大震災で全滅した親戚に対して、天罰、という言葉自身のつらみを含ませて表現したのだった。

父にとっては、かわいそうだね、では決して片づけられない感情

個人的には、なにより、貧しい者も栄華を誇った者も等しくなぎ倒した大津波の、客観的な、物理的な力に圧倒せざるを得なかった。

たとえ、誰と震災経験の話をするとしても、このようなパーソナルヒストリーの違いによる温度差は避けることができない。そう思っている。

震災経験していようがいまいが、あるいは同じく焼け出された隣人でも同じではない。大地震大津波破壊力を前には、あの家は無事だった、無事でなかった、そういうさまざまな経験がそれぞれにあるにすぎない。

こうしたファミリーヒストリー視点でそれぞれの思いがある一方で、

上司が「あの年は神戸で大震災もあって、オウム事件もあって日本は終わりだと思った」と言ってて

やっと気づいた。

という上司言葉。そして、「やっと気づいた」という言葉。このつながり方は、大変興味深い。「あの年は~」というのは個々の経験の違いを超えた、歴史を振り返った俯瞰的な総括を含んでいるからだ。1995年という時代、そういったマクロ視点での気づきをもたらすのも災害だ。

そして、それが何かの理由で、自分自身ファミリーヒストリー神戸出身者とのちょっとした会話と結びついたのだとすれば、それは自分ある意味「かわいそうな」私的な思いを、歴史の一コマなかに着地させようとする、そういう覚醒だったのかもしれない。

実をいうと、よりマクロ視点で、それぞれの災害にはそれぞれの社会的な背景があり、その脆弱性被害を増幅させている、という視点最初に提起したのは、阪神淡路大震災だった。

1990年代以前は、災害被害者というのは、災害管理文脈で救援対象として、比較ステレオタイプに捉えられていた。しかし、その認識を大きく変え、都市社会構造脆弱性に関心が高まったきっかけが1995年震災だった。こう書くとなにやら上から目線風だけど、阪神淡路大震災自分仕事として防災世界に入るきっかけを作った。

ざくっとまとめると以下のような歴史神戸にはある。

神戸都市としての成り立ちは、明治の初め、神戸港が開港された時から始まる。以降、港湾労働者が多く流入低所得層脆弱埋め立て地や条件の悪い内陸部へ集住するようになる。他方で、20世紀鉄道時代に入ると、阪神間交通網が充実し、六甲山ろくに高級住宅地が開発されるようになる。高度経済成長期には六甲の開発で切り崩した丘陵地住宅地建設、その残土で海岸が埋め立てられ、工場用地や港湾建設が進められていく。おりしも公害問題が深刻化した時代都市生活環境はますます深刻化していった。そんななか、オイルショックを契機に産業構造の転換という時代の変わり目を迎え、神戸産業シンボルであった造船、鉄鋼は停滞してゆく。それは関連する神戸の零細地場産業を苦境に陥らせ、今度は人口流出が起こり都市部の空洞化が始まった。都市部に残っているのは、流動性の低い層つまり高齢者低所得者ばかりとなった(インナーティ形成)。

これに対して1980年代神戸市の政策的な対応としては、財政問題の打開が先行した。バブル前の当時の考え方では、大規模開発こそが地域経済再生をもたらすと信じられていた。埋立地の利用による、ポートラインラド、六甲アイランド建設物流機能強化のための明石大橋建設最先端技術産業の誘致、ニュータウン建設など、新たな付加価値の創出が事態打開の切り札だった。

その一方、社会脆弱層への支援行政による市街地再生は後手に回っていた。

オイルショック後の産業構造の転換で取り残された低賃金労働者の町、老朽化の進んだ木造住宅密集地域長屋建ての住宅の占める割合の多い市街地長田区スラムのようなオールドタウン)は新陳代謝が進められなかった。地震対策の上でも洪水対策の面でも取り残された街となった。どのような地域であったか番町地区検索をしてほしい。

このような経済格差脆弱性が生み出された、マクロ構造変動のなかで襲ったのが1995年大地震であり、被害社会経済的脆弱な人々に集中した。暴力団員が懸命に救助活動していたエピソードを覚えている人もいるだろう。そういう街だった。

社会学的な視点でみれば、この地震の教訓として、被害高齢者低所得者に集中したのは、ある意味歴史的必然だ。格差が生み出された背景などのマクロ政治的経済的な動向と切り離せないということだ。

そして、このような格差脆弱性という切り口でみる構造分析は先月発生したトルコシリア大地震でも、当てはめることができる。

このように、可哀そうな存在というのを社会学的に脆弱性として構造的にとらえる、ひとつきっかけは、やはり他の災害を知るということであるし、昔の災害を知るということだと思う。

パーソナルヒストリーとしてお互いに触れあうことで、お互いに違うバックグラウンドにあることがうすうすわかってくる、それもまた、大切な気づきなのだと思う。

また、パーソナルなコミュニケーションが、例えばまさに「通販でたまに買って食べてるんだけど美味しいよね」みたいな会話、これが実はマクロ特性を知るうえでも、その人のパーソナルヒストリーをしるうえでに、もっと重要エントリーポイントだったりする。仕事上、ひとから話を聞くときにいつも気に留めていることでもある。

からトルコシリア現在進行形震災について全体状況を大きな視点理解している国際機関よりも、よりミクロ視点で、特定家族地域の人たちにコンタクトがとれる小規模のNGO支援団体に私自身は微力ながら支援金を送付している。たまたまシリア難民支援をしている人と知り合いの知り合いくらいの関係SNSでつながっていたのがきっかけだ。アサド政権物資を止めてしまう現状も現地の声としてより関心を持つようになった。そのほうが確実に、受け取った人の顔がみえ、困っている状況がミクロにもマクロにもわかってくる。自分支援したお金支援先の一家族あたりの支援額(しか第一バッチ)の1/4にも満たないことを知る。こういうことも大切だと思う。

そのように、何かをきっかけに、他の災害に対して接点を持つ機会を大切にしたい。

その人が後から「あの人、悪い人じゃないんだけどごめんね、自分神戸出身でさ」と言われた。

というのは、居酒屋トイレ洗面所とかで何気なくかわす会話、とか想像していたのだけど、そういうのが大切だよね。そういうのが心の残って覚えている、ということがさ。もちろん完全にひとのことを理解するなんてことはどんなに会話を交わしてもない。でも覚えてさえいれば、そのなぜか覚えていた思いを何かにつなげることができる。その「きっかけ」というのはとても大切に思う。

災害を忘れない、というのはそういうことだと思うので。

2023-03-09

俺は増田もハテブもそこまで嫌いではない

だけど、同じ内容をずっと低レベル次元で繰り返し議論しているのを見ると、まるで進歩が見えない連中だなとは思う

最近性別移行の話で持ちきりだが、ぶっちゃけ増田では当事者の話以外にほぼ意味はない

これはSNSなどが有象無象つぶやきの集合でしかなく、それらは時折出現する突出したものをすくい上げることを役割としている構造によるもの

ようは一般人が騒いで専門家が出てくるというもの

それはまあいいんだが、ここは基本的に他からはみ出た古い話題をひたすら繰り返すだけなのが辛い

同じ内容だと同じ人しかこないため新陳代謝が起こらずつまらない人しかいなくなる

2023-03-06

anond:20211216232254

ちなみに断食していても大便はちゃんと出る。

大便の7~8割を占める水分を除けば、大便の組成

  • 食べ物由来(いわゆる食物残渣)が1/3、
  • 腸壁由来(新陳代謝してはがれ落ちた腸内細胞など)が1/3、
  • 腸内細菌由来(死んだ細菌の死骸、まだ生きている細菌、それらの出した老廃物など)が1/3。

まり実に2/3が断食してても排出される成分。

したことないので本当に断食しててもいつもの2/3の量が出るかは知らんが。

2023-02-15

anond:20230214235617

そもそも成田悠輔の集団自決発言は、年功序列主義が独り歩きして新陳代謝しなくなった日本への風刺として語られている。

なんのコンテクストも読めずに書き込んでるあなたこそ大多数のまっとうな人間からすると宇宙人でしょうな

2023-02-10

anond:20230209200124

無能のクソ上司もこいつも辞めさせれる環境にないという新陳代謝のなさこそ批判されるべきでは

2023-02-09

新陳代謝

なんでも新陳代謝して若々しくなりたい

からだじゅうの細胞

財布も

環境

なんでも新陳代謝させたい

今はなんというか停滞してる

吐くばかり

お金はそんなに使ってないけど趣味とか手放してばかり

2023-01-20

不動産屋はあてにならないのか(追記修正した)

追記しました(1.21)

https://anond.hatelabo.jp/20230121161927

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/DS_uraura/status/1615652971647500293

ここのブコメに、「不動産屋があてにならないならどうやって良い物件を見つけろというのか」というのがあったので少し。

本当に「不動産屋はあてにならない」と簡単に言い切れるかというとそうでもなく、あてにならない不動産屋も残念ながら結構たくさんいるし、一方で客の側がぼんやりしているか不動産屋が困ってるケースもあるのだ。

新しい洗濯機を買いに行くのに、乾燥機付きがいいし斜めドラムが良いけど予算は2万円という客である可能性。または、深く考えずに携帯キャリアショップに行き超オーバースペック回線契約させられてきていたりする可能性。そういうことはおそらく家探しについてもそこそこ起きてる不幸だと思う。

これが携帯回線だったらインターネッツどもは「この情弱が」の大合唱だろう。「これだから携帯ショップはろくでもない」と嘆息する奴も出てくるだろうが、これは不動産における「不動産屋は詐欺師ぞろいだ」と言うのと同じだ。携帯回線場合ならインターネッツの奴らはSIMがうんたら衛星から云々とかそういう情報を得る努力をするだろう。家も同じで、情報知識契約者側にも必要になる。バカキャリアショップに行って高い回線契約する、賢いやつは情報仕入れ自分にとって一番良い回線を選んで契約できる。そして物のわかってないやつに適当に売りつける宜しくない輩は不動産屋には確かに多いが、ほかの業界だってそこそこ多い。そして不動産屋にもちゃんとしているところもいくらでもある。選べ、選ぶための情報を得ろ!

家探しの厄介なところは、つい広大な砂丘の中1カラットダイヤモンドを探そうとしてしまうところだが、そんな幸運は降ってくることは普通ない。「自分が満足できる家で、家賃もお得」な物件他人が探すのは簡単ではない。ヘアサロンに行って、短く!良い感じでお願いします、で実際に良い感じ仕上がるのは元々美形な人である

これを家に置き換えれば、お金があるならそれは可能だ(月に50万円でアタクシが初めての一人暮らしをする家を探してほしいの、港区でね)。

だが、「少しでも安い家賃で」とエコノミーなことを考えている場合はうまくいかない。ちゃん情報仕入れ、仕組みを理解してはじめて「いい物件」を自分自覚できるし、自覚して初めて人に「こういう家を探してほしい」と伝えたりもできる。

家賃ほとんどの場合市場原理に基づいて平準化されていてお得物件なんてそうそうない。皆インターネットを使えるだろうと思うが、Yahoo不動産ホームズスーモレベルの巨大な不動産ポータルサイトでは膨大な情報が得られる。各サイトともに駅やエリアごとに平均家賃を出しているし、物件情報は山ほど掲載されている。自分の気になる条件を設定して月に2回ぐらい定点観測しているだけでも、良くも悪くも、かなりの情報を貯め込める。

が、大量の物件情報を前に茫漠としないために「自分いくらぐらい家に金を使えるか、どんな家に住みたいか」を先に整理しておくことが大事だ。山ほどの情報の中から自分にとって大事情報フォーカスするための己の整理である

実は、「あった!自分の探してた部屋はこれだ!」と確信できるほど、どういう家に住みたいのかを言語化できてる人間はあまり多くない。逆にこれが整理できていれば、最近ではかなり楽にインターネット物件を見つけられる。ちなみにレインズ見られないのずるい言ってるのは「分かってない馬鹿」だ。レインズとは仲介業者業界団体の仲介情報の共有プラットフォーム業界団体に加入している不動産しか見られない。「見られない」からただ悔しがっているだけだ。これは賃貸についてはあん関係ないので気にすんな(詳細は割愛するが、賃貸で探してる人にとってはyahoo不動産などとあまり変わらない。逆に言えば購入の場合レインズを見られると有利なことはそこそこある。ただ一方で購入は賃貸とは全然違う深いフェーズ物件の目利きをする専門性必要なので素直にプロ(まともな不動産屋)に任せて、これから説明する方法で「己の家への希望」を研ぎ澄ませたうえでそれを伝えて探してもらえばよいだけである)。


レインズ見れないと斜め下の訳知り顔をする前に、まずは、自分が払える家賃範囲で選べる最上級の家はどんなものか、について自分希望を整理せよ。初めての場合には、一般的には以下の順序で「俺、こんな家がいいな」を言語化していくのがよいと思う。

  1. 自分が「いくら家賃に出せそうか」を広めのレンジで設定しておく(一般的には手取りの3割以下。若い人は4割(追記:間違えた25%以下です。すまん)以下で考えるのが無難だが、上限について少し広めに考えておく方がいい。家賃交渉が通ることもあるので)。
  2. 色んな条件のうち、「駅」と「駅から距離」の許容範囲を設定しておく。場所は取り換えようがないので優先順位が高いのだ。住みたい沿線地域が分からない、土地勘がない場合などは取りあえずは後回しでもいいが、就職進学で初めての土地場合でも沿線ぐらいなら絞れるのではと思う。沿線も絞れないのなら、まぁ後回しでもいいが通勤・通学先に乗り換えナシで行ける沿線、で考えるのが無難
  3. 部屋の広さ、間取り風呂の有無や風呂トイレ別、などの条件のうち、「どうしても譲れねぇ!」というものを2、3決めておく。不動産サイトを見るとずらっと条件が並んでいるのでそれを参考に。
  4. その他もろもろの条件を「比較的優先したい」「妥協してもよい」などにうっすら分類。

どの条件の優先順位が高いかは己の情念でもあるが、客観的に考える場合は「取り換えようがない」条件の優先順を高くしておく方が良い。具体的に言えば、家賃大家との交渉可能だが、風呂がない物件風呂をつけてくれというのは現実的には不可能なので、可変性が低そうな条件ほど優先順位を高くしておくのがセオリーウォシュレットとかどうとでもなるのは無視で。逆に自分情念で「どうしてもベランダが広くなければしんでしまう」と思う場合優先順位を上げておく。この「どうしても優先したい」を条件を数個に絞る作業が、己の部屋への情念と向き合うことになる。

条件の優先順位をつけておき、上記で決めた条件で物件サイト検索する。

検索して物件が引っかからない場合は、家賃と部屋の大きさのバランスがばかになっていることがほとんどなので、不動産ポータルの「駅別の賃料」みたいなのを見て(例えばこれとかhttps://www.homes.co.jp/chintai/price/)己の貪欲さを恥じて条件を変える。条件を変える時も上記で整理した優先順位レンジを変える(=妥協する)。

逆に検索結果が何十件も、何百件も出てきてしま場合は、己の条件のストライクゾーンを狭める。中野駅から徒歩15分以内、家賃50万円までなら出せる!だと死ぬほど出てくるが、これを徒歩10分、家賃10万まで狭めればぐっと少なくなる。この「検索条件のストライクゾーンを探す」作業を行うことで、己の望みが研磨され磨かれてくるのだ。

希望条件を調整して、10件台程度まで減らせたらそれが「割と住んでもよさそうな家」になる。注意したいのは「同じ物件複数業者登録しているいわゆるダブり物件は1物件」、「おとり物件可能性もあるからこの時点で夢を膨らませすぎるな」である。おとり物件については後述。

そう、家探しは妥協である理想の家が欲しいなら自分土地を買って自分設計して建てるしかない。が、設計士の友人がこれをやったが「理想の家って難しいなまじで」と言ってた。それにそういうことをしていたら予算青天井である。結局、家探しは妥協なのだ

妥協というと嫌な言い方になるが、「そこにすでに実存する家と、己を調和させる行為」が家探しである。アイツ(家)だって、もって生まれた駅徒歩分数や築年数は変わりようがないし、お前にだって譲れないところがある。数多ある「家」から自分にとってちょうどいい背伸びせずに付き合える相手を探す妥協の積み重ねという営為が家探しだ。妥協を楽しめ。そのための条件整理である

「お得物件」についてだが、無い、と言い切れるわけではなく実はたまにある。だが、「お得だ!」に出会うためには、これまでに延べてきた「妥協を楽しめるまでに己の欲求を突き詰めたか」にかかっている。それが出来ていないなら「お得な物件」は絶対に見つからない。哲学問答のような言い草になるが、市場価格に比して「お得」ってそういうものだろうそもそも。

極端な話になるが、別の友人は10年以上「山手線西側の某駅の徒歩3分の古いビルの上の(おそらく違法ペントハウス」に住んでいた。かなりおんぼろ、無理やり住居にした怪しい部屋でワンルームといえば聞こえはいいが飯場プレハブトイレは一旦部屋の外に出る必要があり風呂は後付けでバランス釜とグラグラ揺れる小さい浴槽、プレハブから夏熱くて冬寒いエアコンなんて何の役にも立たない、そんな家で家賃10万円台前半だったのだが、とにかく見晴らしが良く広大なバルコニー(というかビル屋上)があり、そこで夜でもギター練習がし放題だったり野菜を育てたりしていて、奴にとっては「俺ここに一生住む」というぐらいお得物件だったらしい。建て替えで引っ越す羽目になった時にはとても惜しんでいた。奴はどうやってその物件を見つけたか、というとインターネットで見つけた。奴にとっての優先順は、場所家賃絶対条件でそれ以外はどうでもよく、ギリギリ内角低めの家賃で探したときに一つだけヒットした物件だったのだそうだ(ただしあからさまに違法感の漂う物件場合ポータルサイトに出さないこともあるので、奴のはラッキーケースかもしんない)。

自分にとっての条件を見つめることは、このように大切である

最後に、「悪い不動産屋」について。前述した「ダブり物件」を内見したくなった時にどの不動産屋にコンタクトを取るのがマシかということ。繰り返すが不動産屋はすべてがクズなわけではなく、こちらが選べばいいだけのことである

見分け方のもっとも雑でかつイージーなのは業者会社概要から宅建免許番号を見ることだ。これは業者コンタクトをとる前に必ず見ることをお勧めする。

宅建番号は例えば「東京都知事(n)第99999号」みたいになっている。かっこの中の数字(n)が大事不動産屋は免許がないと出来ず、5年に一度免許更新をする必要があるのだが、このカッコの中の数字免許更新の回数を示している。つまり(n)×5=事務所が続いている年数である。この数字が大きいほどその場所で長く事務所を開き続けているということになるので、一般的には信頼度が高いと考えてよいと思う(あくまでも一般論だけど)。次に述べるが、悪徳不動産屋は割と頻繁におとりつぶしになったり、つぶれたりで結構新陳代謝をする。知らない名前不動産屋で(1)のところは取りあえず避ける、ぐらいでも良いかもしれない。またその不動産屋の名前検索しておくと更に精度が増すね。行政処分を受けている業者かどうかを調べることもできやすhttps://www.fudousan.or.jp/gyoseiinfo/#a03

また、有名どころの不動産屋だったとしても、賃貸仲介をメインでやっている業者は、他に選択肢があるのなら避けてもいいかもしれない。その理由としては、賃貸仲介をメインでやってる業者は薄利多売な傾向があるからだ。薄利多売の店から良いサービスを期待するのは、まぁ現実問題としてはあまり良い方法ではない。

不動産仲介屋の仕事は大きく二つで、売買仲介賃貸仲介である。売買の場合は何千万円の取引で、取引額の3%が「貰っていい手数料」の上限金額であるが、賃貸場合は「家賃の1か月分」が手数料の上限となる。賃貸仲介は1件を取り扱う労力に比して得られる金額が低い。そして責任も小さいし業務量も売買仲介と比べて少ないので、まぁ、こう、あまり知識経験がなく倫理的ではない社員結構混じってきてしまうのだ。また賃貸専門業者の中には宅建免許(がないと仲介ができない)の名義貸し状態になっている店もある。内見案内をしてる人は宅建免許を持ってないアホで、少し込み入ったことを聞いても答えられん…みたいな不幸が起こることもある(免許がなくては出来ないのは契約業務なので内見をしても違反じゃないので)。口がうまいホスト崩れみたいなのが営業担当で出てくることがあるのはこういう理由。まぁ口がうまいホスト崩れみたいなやつでも物件情報にはガチで詳しくて近所の良い感じの飲み屋情報とか教えてくれる頼りになるやつ、ということもあるので、必ずしも人は見かけには寄らないが。

よく言われている「おとり物件商法」が多いのは確かだが、おとり商法はやっちゃダメなやつなので色々強く出ていい。

内見前に「空いているか、見られるか先に確認してほしい」「見られないなら行かない」とはっきり言う。それでも、会った後に内見時に希望した物件を見せてもらえなかったら「じゃあいいです」とそのまま帰ってこよう。何ならここまでくる時間交通費が…ぐらい言ってもいいし、血の気が多いタイプを自負してるのなら「通報しますよ」ぐらい言ってもいい(まぁ険悪にはなると思うが)。

親切心がもしあるなら消費者庁通報もできる(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/contact/disobey_form/通報されるとその業者ペナルティを受ける。不動産仲介業界免許商売で、業界団体が機能しているので、通報されるとちゃん行政処分を受けるよ(まぁそれだけ悪業者がいるということでもあるが…)。

あとは「おとり物件」の見分け方だが、不動産ポータルサイトから「あ、おとり物件だ」を見抜くのは、かなり難しいのが現実だ。まぁ一番確度が高いのは相場より1割以上安い、間取りも良さそうな物件は、おとりかも?まぁ空いてればラッキーぐらいに思っておくのは精神安定程度にはなると思う。

相場よりも1割以上安いというのは、特に都市部ではまずないと思っておいてよい。仮に相場より1割ぐらい安く貸してもいいかなと大家が思っている場合でも、出し値をはじめから1割引きしておくバカはいいからだ。つまり家賃は実は結構値引き交渉可能なことが多い。なので、前にも述べたが、家賃上限の検索レンジを広めにしておくのは「結果気に入った物件」に出会える可能性は高くなるよ。砂漠ダイヤモンド出会うには。

あと、「1割ぐらい安いな…」と気づくために、ちょっと手間ではあるが1㎡当たりの家賃相場、というのを都度、確かめておくととても捗る不動産ポータルサイト提示されている家賃相場間取り別になっていて、例えば中野駅の1Kなら9万円、といった感じで提示されている。だが1Kにも20から50㎡ぐらいまで広さの差があるので、20㎡で9万円だと4,500円だし、50㎡で9万円だと1,800円で、めちゃ安い!となる。

なので検索している時に「よさそう」と思う物件の1㎡あたり家賃計算して、だいたい覚えておくと、自分が探している家の相場家賃より得そうか、そうでもないかがすぐ分かるよ。

おまけで。

仲介手数料無料!」をうたってる業者がいる。これは何か。

多くの場合は、大家から営業用の仲介手数料をもらっているから入居者からは貰わんでええわ、という場合と、大家が直接募集をしている場合である。これは「あたり」の部類であると言える。手数料払わんでよいのだからして。

一方で実はこの「仲介手数料無料!」業者は「微悪業者」である場合も増えている。本来しかった仲介手数料1か月分を、2年間(契約年数)の家賃に分割して乗っけてるだけ、というからくりで、嘘をついて、意思決定時でお得感を醸し出している場合もあるので、一応注意が必要である。まぁうっすら家賃に乗っけてても「この家賃なら納得」と思うなら関係ないっちゃ関係ないわけだが。まあ、乗っけてる分だけ市場よりはお高いかもしれないし、逆に、契約期間前に引っ越す可能性があるのなら、その分乗っかってた月割りの仲介手数料分の金を払わないですんだ、となることもある。なので極悪ではなく微悪。

2023-01-19

anond:20230119101100

老いない、老化しないって事は、新陳代謝がないって事にはならないのだろうか。

汗をかいたり排便したりっていうのもなくなるのだろうか?

死なないって事は腹も減らないって事で、そしたら食欲は存在しなくなる。

性欲はどうだろう?睡眠は?

そうやって考えていくと、不老不死ってのは結構つまんねぇなって思う。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん