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はてなキーワード: 利益とは

2024-06-09

有権者欲望が流れ込むドブの掃除屋を政治家という

anond:20240608183721

有権者欲望の調整こそが政治本質だよね。

でも政治家って、視界の狭い有権者の身勝手欲望が流れ込むドブに首まで浸かってドブ掃除する

クソみたいな仕事なのに報酬削れって言われてるんだよな。

報酬が十分じゃないか裏金作りやバレバレ利益供与するようなクズしか政治家にならないんだろうに。

真っ当な人間がわれ先に飛びつくような報酬用意しなきゃダメなんだが、

それにしたってそもそも有権者が真っ当に政治家選ぶ責任感を持つのが先なので

有権者に今すぐ英知を授ける魔法でもなければ当分実現しそうにないのが辛いところ。

なぜ東京ディズニーは混んでいるのか(チケットが安いのか)

東京ディズニーランド/シーは混み過ぎだと思う。

本当に混んでいる。平日でも混んでいる。

なにもかもキャパシティオバーしている。

そしてチケットが安い。

アメリカディズニーに行ったことのある人はわかると思うが、特別な日やアトラクションでなければ驚くほど快適だ。

空いているというか、キャパティに合ったゲスト数だと思う。

チケットは高い。1dayだと3万円弱くらいかかる。

ファストパス的なジーニーなんとかというのもある。使うと最高に快適だし、使わなくてもまあ楽しめる。

チケットを倍額にしてもいいから入場者数を半分にしてほしい」

というのはよく聞く意見だ。

特にコロナ禍でTDRの真の楽しさを味わってしまったら、3倍額でも出して快適に過ごしたい人が多いだろう。

バケーションパッケージという優先入場パックみたいなものがあるが、激混みのパークで多少横入りができる程度のものだ。

普通に考えたら、チケットの値段と入場者数のちょうどいいバランスを探るはずである

たぶんアメリカではそうしている。

でも日本ではしていなそうだ。なぜなのか。

そこにはTDRだけの特殊事情関係している。

TDRだけはフランチャイズ経営なのだ

からディズニー利益運営会社利益が別なのである

ディズニーに渡すロイヤリティチケット代の10%と言われている。

一方で、おみやげ代のロイヤリティはずっと安いそうだ。

まりTDR利益の大部分をおみやげ購入に頼っていることになる。

からチケット代を倍にして入場者数を半分にすると、運営会社は大損してしまう。

快適だからっておみやげが2倍になるわけじゃないからね。

逆に、体験が悪くてもおみやげを減らすこともないだろう。

東京ディズニーゲスト体験を最大化するメリットほとんどない。

チケット代を安くして限界までゲストを詰め込んでおみやげを買わせるのが最適解なのである

この利益チケット代値上げだけでカバーするためには、アメリカよりも更に高額にする必要があるだろう。

そんなことはさすがにできない。だから東京ディズニー永久に混み続ける。嫌な人は海外直営パークに行こう。

あと、キャストの質下がり過ぎだよね。逆にUSJはかなり良くなった。

2024-06-08

anond:20240608094357

社会問題個人責任転嫁してるのが自己責任

自己責任論は社会問題矮小化していて良くないというと他責だね君 と言われる

まあ政治家かには嬉しい存在だと思う

戦争に後ろ向きな人達非国民と呼んで排斥してたのと同じ人種

視野が極端に狭いと時代適応して権力者に阿った生き方ができるので、自己利益最適化という点では有能

anond:20240608160100

高速バスは基本全て先払いだよ。

予約時払いという意味なら、バス会社不正防止が目的じゃ無くて乗客数を増やして利益を最大化することが目的から、高額なキャンセル料設定したら上客が他に逃げたじゃ意味がないので。

IT企業経営者の目に止まってほしいよ

この記事、殴り書きです。ごめんなさい。

スタートアップで働くみんなに見てほしい、あわよくば100人未満のスタートアップ企業経営者たちの目に止まってほしい。でもきっと無理だと思う。匿名だし、身元を明かす勇気もワイにはないわけだし。

みんな「セクショナリズム」って言葉はご存知?

セクショナリズム理解するには以下の記事おすすめ

セクショナリズム』は、英語の『sectionalism』に由来する言葉です。日本語では『部局割拠主義』と訳され、セクショナリズムは『派閥主義』や『縄張り意識』を生み出します。従業員自分のチームや部署利益効率を優先し、他の部署に対して非協力的になっている状態

↓これおすすめ

https://www.hrbrain.jp/media/human-resources-management/sectionalism#heading-0

で、これなんだけど経営者セクショナリズムができつつある・できちゃってることに大体気付いてないよね。経営者に報告上げる人が隠すんだもん。「現場はうまく回ってます」って言いたいよね。特に業績悪いときってそれどころじゃないよね。現場のみんなもビクビクしてるもん。次の評価の時期が来るのがとっても怖いの。

現場ってさ、いかに早くあなたたちの上の人の要望を捌けるか常に頑張って考えてるのよ。意外とね、マネージャーとかリーダーレベルでもいっつもちょっとだけ急な要望が来ても耐えられるように整えてんの。

からさ、元xxx(すごい会社)みたいなさ権力主義の人をあなた私たちの間に置くのやめてくれない?きっとさ、給料も高いだろうしさめっちゃ悩んであなたたちも採用したと思うんだ。それは分かるしさ現場回して運用見直したりしてさ利益上げたいよね。分かる。

ワイたちにさ、包み隠さずさ、会社の状況話してよ。わたしたちはさ、聞きたくても経営層の何かしらに出席できないのよ。元XXみたいな人がね、自分の力発揮したいかさ入れてくれないの。情報も隠されちゃうの。全社員がいる毎月やる会議とかでさ、喋ってるつもりだって言うじゃん。でもそれってさ時間もさ限られてるしさ細かいディティールわかんないよ。お互いに使うことばのニュアンスもきっと違うしさ。

売り上げ悪いときとかほんとやって。無理してでもやって。運用してるメンバー個別で話してみてよ。そしたら絶対セクショナリズムまれないよ。だって経営者あなた応援したくてぼくらは働いてるんだもん。SOもないし、退職金もないけど信じてその船に乗ったんだよ。読んだことないけどワンピースだよ。

でさ、特に現場で頑張ってるやついるじゃん。すっげーSlack投稿してるやつとかさアナティクスで見れるじゃん。そいつ捕まえてさ、まずはさ話してみてよ。

セクショナリズム現場を壊すよ。

からさ、本当にさ、やってほしい。あなたを信じてるから従業員っているんだよ。

あなたとぼくたちの真ん中にいる人ばっかり信じないで。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754464690951653216/comment/shields-pikes

マッチングアプリ結婚相談所も、大昔からいくらでもあった。公営じゃないとダメ理由なんて何もない。こういう他責思考自分から率先して動かない人は、よほどのイケメンとかじゃない限り結婚できないと思う。

に対する反論

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754514169006167168/comment/nanamino

行政がやる事か?」って難癖は意味分からんな。結婚相談所って、職安と同じで本来ならば営利度外視行政がやるべき事だろうに。民間に門戸を開くから、ぼったくって成婚率も悪くなるんでしょ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754524176823100544/comment/by-king

民間企業なら当然既婚者だろうと登録できた方が儲かり、登録者は退会しない事が理想的なので結婚成就させるインセンティブが無い、という点を見落としがち。行政利益求めないという点だけでも随分異なるよね。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754464690951653216/comment/shields-pikes

マッチングアプリ結婚相談所も、大昔からいくらでもあった。公営じゃないとダメ理由なんて何もない。こういう他責思考自分から率先して動かない人は、よほどのイケメンとかじゃない限り結婚できないと思う。

に対する反論

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754514169006167168/comment/nanamino

行政がやる事か?」って難癖は意味分からんな。結婚相談所って、職安と同じで本来ならば営利度外視行政がやるべき事だろうに。民間に門戸を開くから、ぼったくって成婚率も悪くなるんでしょ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754524176823100544/comment/by-king

民間企業なら当然既婚者だろうと登録できた方が儲かり、登録者は退会しない事が理想的なので結婚成就させるインセンティブが無い、という点を見落としがち。行政利益求めないという点だけでも随分異なるよね。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754464690951653216/comment/shields-pikes

マッチングアプリ結婚相談所も、大昔からいくらでもあった。公営じゃないとダメ理由なんて何もない。こういう他責思考自分から率先して動かない人は、よほどのイケメンとかじゃない限り結婚できないと思う。

に対する反論

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行政がやる事か?」って難癖は意味分からんな。結婚相談所って、職安と同じで本来ならば営利度外視行政がやるべき事だろうに。民間に門戸を開くから、ぼったくって成婚率も悪くなるんでしょ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754524176823100544/comment/by-king

民間企業なら当然既婚者だろうと登録できた方が儲かり、登録者は退会しない事が理想的なので結婚成就させるインセンティブが無い、という点を見落としがち。行政利益求めないという点だけでも随分異なるよね。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754464690951653216/comment/shields-pikes

マッチングアプリ結婚相談所も、大昔からいくらでもあった。公営じゃないとダメ理由なんて何もない。こういう他責思考自分から率先して動かない人は、よほどのイケメンとかじゃない限り結婚できないと思う。

に対する反論

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754514169006167168/comment/nanamino

行政がやる事か?」って難癖は意味分からんな。結婚相談所って、職安と同じで本来ならば営利度外視行政がやるべき事だろうに。民間に門戸を開くから、ぼったくって成婚率も悪くなるんでしょ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4754524176823100544/comment/by-king

民間企業なら当然既婚者だろうと登録できた方が儲かり、登録者は退会しない事が理想的なので結婚成就させるインセンティブが無い、という点を見落としがち。行政利益求めないという点だけでも随分異なるよね。

anond:20240607115344

弱者定義分からんが、

乙武さんや伊是名さんも子供を設けている事からも分かるように、

弱者』であっても経済的基盤があれば結婚子供は増えるんじゃないの?

貧困対策マッチングアプリ別に利益対立しないから両方やれって話だよ

子育て支援対立するけどね。

anond:20240607115344

最近流行りの『育児支援少子化対策ではない』という主張

最近じゃなくて15年以上前から言い続けてるよ

ようやくちょっとは耳を傾ける政治家が出てきたけれど完全に手遅れってところ。

あいいんじゃない、子育て支援という金持ち優遇逆進政策こそが少子化対策だと思って、このまま少子化を促進して勝手に滅びれば。

それが既得権益者の利益を追及したこの国の自業自得だと思う

2024-06-07

anond:20240607191531

退職代行って言う制度顧客がわかった気がする。

弁護士を使ってまで係争をする体力もないし、かといって自力退職手続きをやれるだけの常識相手にない」ケースだ。

今回のケースも増田書き込みを見る限り明らかな不法行為散見されるし、裁判に挑めば勝てる可能性は低くないように見えるし、そうした対応を望めば弁護士も探す余地はあったように思う。

だけれども、当然ながら係争は双方の体力を削る行為だし、必ず勝てるなんてことは言えない分、消耗する。

相手がろくでもなければろくでもないほどに、無意味な消耗は増える可能性が高い。

弁護士係争するならそれなりの儲けになると受託するかもしれないが、単に退職するだけでは旨味もないから安くは請けないだろう。

かと言って「法的には退職意思表示を郵送すれば終わり」って法的な手順を説いても、当人はともかく会社が知ってか知らずか無視してくるケースは確かにある。

住所に押しかけたり連絡先に鬼電したり直接威圧したりといったケースはあるから、間を取り持つ人物がいることには確かに利益がある。

非弁行為という問題労組の形でクリア(出来てるのか知らんが)するなら、需要自体はあるのだろうとは思う。

ロクでもねぇ世の中だな!

これトップブコメなんだけどおかしない?

ブコメ12中国に住んでいるが「中国人になれ」やら「日本人の誇りを捨てろ」などと言われたことはない。だから日本人差別的と言われるんだが自覚がないのか。/ 中共ウイグル族に放つ言葉日本人が使うとは。」

そりゃあ中国人は嫌ってる日本人中国人になって欲しいなんて思わないだろ

外国人日本外国人として住み着いたときの、負担リスクブクマカは負うことなく、高貴なリベラル(笑)っぽく振る舞う利益だけ得ようとしてる

anond:20240607192707

そら今差別的構造によって利益を得ている人(例えば男)は

差別がなくなることで利益が減るから差別がある世界のほうが居心地が良いと感じるに決まってるやろ

金融証券不動産とかでなく玩具企業としてなら正しいとしか思えないんだけどここまで堂々と書かれると自分認識特殊なのかと焦っちゃうなw

ガンプラを作って遊びたい人にだけ喜ばれる増産をして、資産として出品し利益を出したい人は切り捨てる。

この商売についてどう思うかです。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14298504479

anond:20240607103937

なんか複雑過ぎるとおもうなあ

単に「他人の得は自分の損」精神じゃねーの

自分が得られなかった利益を、社会他人に与えているのを見ると、猛烈に嫉妬する人種っているじゃん

PFAS

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240606/k10014471451000.html

水俣病から連想で騒いでる人がいるので、少し調べた。

現在の知見では、有機水銀生物学半減期は70日。一定濃度に達しなければ毎日摂取しても問題ないとされている。

その量も WHOが定めるところによれば、一週あたり、1.3μg/kgほどであり、PFASのngとはオーダーが1000倍ほども違う。


重金属を含んでいるわけでもないPFASはどうみても環境屋さんの新しいシノギしか見えぬ。

以前騒いでた環境ホルモンのかわりでしょうな。


次の反ワクチンみたいな陰謀論屋さんの飯のタネになるんだろうねえ。

因果関係絶対にないとか言えない以上。

ワクチンと違ってそれ自体利益はなんもないし、あってもなくても分からんようなもんだし、上手いものに目をつけたな。くらいには思いますが。


ちなみに流産は通常でも全妊娠の三〜四割で発生するので、三回連続で起こったくらいで異常だと言うのはだいぶ無理あります

汚職してもよし」の欺瞞

政治家汚職が無くならない理由は、有権者がそれを許しているからに他ならない。

選挙の度に耳にタコができるほど聞く話だけど、結局のところ有権者が程度の違いこそあれ許しているから、汚職がのさばるんだよ。

汚職してでも職務を全うしているから良し」という論調もちらほら見かけるけど、そもそもなぜ全うしていることにしているのか、さっぱり理解できない。

ちょっと考えてみればわかることなんだよ。

ルールよりも金の優先度が高いなら、簡単国益も裏切るだろう。

政治家が金に目が眩んで、国の利益二の次にするなんてことは、歴史証明している。結局、金が絡めば人間簡単に裏切るものだ。そんなやつらに国を任せるなんて、冗談じゃない。信じられるのはルールを守る姿勢であり、その背後にある誠実さだ。

シンプルに考えてみてほしい。

汚職して仕事できる」よりも「汚職せずに仕事できる」を選ぶべきだろう。なぜそんな当たり前のことがわからないのか、不思議でならない。汚職しながら仕事をこなすなんて、まるで泥棒が盗んだ金で慈善事業をするようなもんだ。そんなことを許す社会は、結局のところ腐敗していると言わざるを得ない。

有権者もっと厳しく監視し、汚職を許さな姿勢を示さない限り、政治家はいつまでも好き放題するだろう。

結局のところ、国民がその泥をかぶる羽目になる。だから選挙の度に目を覚まし、真剣に考えるべきだ。

2024-06-06

anond:20240606122650

民間に委ねるべきどころか、寧ろ最初から民間やらせちゃ駄目な分野だったよね

民間だとどうしても営利目的になるから、成婚退会しないでダラダラ続けてもらう方が利益に繋がり、結果として寧ろ少子化を促進してる。

10年前と言わずもっと早い時期、民間サービスが手付かずの時期に行政主導で行うべきだった。

民間やらせちゃ駄目な分野ってあるんだよ。

就活だってリクルートが食い込んでおかしくなったんだし。

おまけ:よくある誤解とその解説

入りきらなかったので別エントリで。

なお、出典は前のエントリーに貼ってあるのでそっちを見てくれ。

子育てができない→子育てする金がないか結婚しないのであって、既に金がある奴を支援しろ

今までの話を読んできてもらった人には、完全に誤った議論であることはわかっていただけると思うのだけれど、どうしてもこう言う事を言う人がいる。

ただ、一点だけ「既に金がある奴を支援するべき」はその通りで、そのための施策マッチングサービス非婚対策なのである

統計で見ると、結婚しない・出来ない理由は、トップが「出会いがない」で次いで「経済的理由である

経済的理由出会いが無いはほぼ同率なので、両方に手当てをする必要がある。

そして未婚男性で最も多いのは年収500万円以上なので、経済だけを協調して、マッチングサービスなど出会いを作る施策を非合理的だとする理由はない。

両方やれば良いし「合理性」で考えるならば、マッチングサービスなどの単純な婚活支援最初に来るだろう。

参考: ttps://president.jp/articles/-/63789 婚活市場では"高望み"の部類だが…「年収500万円以上の未婚男性」が最も余っている皮肉理由

引用

涯未婚率対象年齢である45~54歳男女の未婚人口年収別にみると、未婚男性もっと人口が多いのは500万円以上の年収層になります(2007~2017年10年推移)。これは2007年も同様で、比率にしてしまうと小さくなるのですが、実数としては「婚活女性高望みといわれてしま年収500万円以上の未婚男性」がもっとも余っている

婚姻が下がっているか少子化しているのではない、少子化しているか婚姻率が下がっているのだ

まり相関であって因果ではないと言いたいらしい。

わずかにそう言った傾向はあるかも知れないが、基本的には誤り。根拠としては、結婚する理由に「子どもが欲しいから」と答える人が減っているという事を上げることが多いが、子どもが欲しいからと上げていた時代はもう50年以上前時代統計であり、現在の状況を分析するには古すぎる。(注3)

また、子どもが欲しいか結婚すると言う回答と、婚姻数が減り始める時期にはズレがあるのでマクロな動向を説明するには矛盾がある。

結婚せずに子どもを増やせばいいので結婚強制するな

結婚せずに子どもを産む、いわゆる婚外子割合が多い国はイタリアなどがあるが、実はイタリア日本よりも出生率が落ちていて急速に少子化が進んでいる。

また、現実問題日本では婚外子出生率が非常に低い。これは社会文化的問題なので早々覆すことはできない。

参考: ttps://president.jp/articles/-/74857 婚外子の推奨で出生率アップを狙うのは大間違い…婚外子養子を認めても少子化解決しない理由

ただし、て「結婚強制するな」まで入って、最も合理的優先順位の高い非婚対策による少子化対策トレードオフ関係に持っていく場合には問題になるが、

結婚しなくても子ども産みたい人は生めるようにどんどん制度を整えていったら良いのでは、という部分だけならば反対する理由はない。できるならば全部やれば良い。

結婚する人を増やしたいならXXXXXより****をやれ

これは最高に頭の悪い議論だと思っているんだけど、対立しない限り全部やればいいのは自明でしょう。

費用対効果は考える必要があるが、それに求められる効果は非常にわずかでも利益が大きい。

また、民間で出来ているか不要である、と言う話も頭が悪いと思っていて、その民間サービスができて何年たっているかという事を意識して話をするべきだ。

例えば、マッチングサービスならば、サービス2010年代前半から急激に増加して、もう10年以上の歴史があるが、そこから漏れる人々がいたのだ。だから非婚化は進み続けている。

ならばそれに対して行政が入る事で改善を図ることに合理性はしっかりとある

同性カップル結婚できないからやるべきではない

気持ちはわかるのだが、同性カップル結婚可能にすることと、少子化対策として非婚化の対策マッチングアプリなどの施策本質的対立しない。

にもかかわらず、そこをつなげる意味は無い

女性への圧力高まるからやるな

こういった考え方は少数派であることがわかっているため、マクロ政策議論するときには、残念ながら優先順位は下がる。

もう社会的にコンセンサスがとれて久しいため、古い統計しか残っていないが

ttps://survey.gov-online.go.jp/hutai/h20/h20-syousika.html

これらを確認すると、少子化対策をやるな、不要だ、としている人は社会的に2%以下で、この数字は母数に対してほぼ誤差であり有意数字ではない。

もちろんマイノリティであっても、配慮必要であるさらに、戦前産めよ増やせよの方向に行くようなことは避けなければならない事は大前提である

しかし、少子化対策で、そこが戻るような兆候は見当たらないため、政策決定段階では処置不要だと思われる。実施する時に個別対応はする。

少子化対策は人道的に不可である。何故ならば人道的に不可だから。女をあてがえ論である

前項にも関わるのだけれど、こういった極端な意見は少数派である事が分かっているため、マクロ政策議論するときには、残念ながら優先順位は下がる。

一方で、この議論は前項と違い、個人的に嫌だと思っていると言う主語自分に置いた話とは程度が異なり、主語社会になっている。

であるならば根拠必要とされるわけだけど、このような話にそう言った論拠や統計などが記載されている所を見たことがない。

こういった議論こそ少子化対策を駄目にしていると思っていて、根拠ベースで話をしたいと思って、面倒だが色々な出典を貼ったエントリーを書いている。

元増田

anond:20240606122650

少子化対策優先順位非婚対策 経済対策 晩婚化対策の順

言いたいことをまとめると

さらに言うと

以下本文(別に読まなくて良い)

前段

こんな増田があった。

anond:20240605091903

つぶやき的な増田だけど、素朴に基礎知識を持っている人の感想というところであろう。

しかし、それに対しての反応に、未だに基礎知識がなく印象論だけで話をしている人が多く居るという事を見かたので、改めて書いてみる。

この他にも、元々東京都婚活アプリを整備すると言う話 [注5] に対しても微妙意見があるので整理してみる。

ちなみに前書いた増田

https://anond.hatelabo.jp/20231208002645

の切り口を変えたバージョンなので一部流用してます

子育て対策少子化対策としては非合理的優先順位は低い

子育て支援のほうが合理的、そんな意見があるが、それは間違っている。何故かと言うと、少子化の主因を捉えていないから。

これは繰り返し言われてきたが、少子化の主要因は、非婚化と言われている(注1)

詳しくは注記に文献を上げておくので見てほしいが、簡単に言うと

と言う状況があるためだ。

結婚した夫婦がもうける子どもの数は微減状態にはあるが、そこに合計特殊出生率の変化のグラフと、婚姻率のグラフを重ねてみてほしい。そうすれば、夫婦が設ける子どもの数は横這いで、結果として表れる合計特殊出生率の変化のグラフとは重ならないが、婚姻率のグラフは綺麗に重なることがわかるだろう。一目瞭然で「結婚した夫婦も減ってるじゃ無いか」と言うのは枝葉であり、全くマトを得てない事が分かると思う。

少なくとも「対策合理性」という観点から検討すると合理的とは言いがたい。

ただ、この点についても重要視点がある為、あとで少し書いてみる。どちらにしても少子化支援解決は難しい。

このように、結婚しない人を結婚させるより、3人目を諦める人を支援した方が良いと言う事実はない事も既に研究で明らかになっている。確かに理想の人数の子の数を諦めた理由という調査では、その理由経済を上げる人が多いが、統計分析すると

要するに夫婦の子もの数を増やすには、最も合理的手段は晩婚化対策であるだと言うことになるが、政治的タブーでありこの路線はほぼ無理であるとも言える。ただ、やるべきではあるのだが、これは子育て支援方面ではない。

もちろん、

ただし

子育て支援少子化対策としては有効ではないと言うことをとにかく認識してほしい。

よく「子育て支援少子化対策」と並べる人がいるが、この二つは似て非なるものである少子化対策とは別に考えるべきだ。

非婚対策に何が重要

まず基礎的な事実確認から

と言うことになる。

この施策を真っ向からストレートに捉えると、出会いを作って結婚してもらうと言う事になるだろう。色々な所が取り組んでいる。それを東京都がやるのが東京都が行う管掌のマッチングアプリという事になるだろう。

ここで「合理的か」という観点から見るとき考えなければならないのが、この施策にかかるリソースだが、東京都がこの婚姻支援に入れる予算は、たったの3億円である。(注5)

福祉予算としては圧倒的に低く、はっきりと東京都レベルでは誤差の範囲予算だ。例えば、都庁プロジェクションマッピングの半額以下である

予算が低いことが問題ではない。むしろ合理性」という観点では低い予算で高い効果が上がる可能性が高いと言うことだ。3億円では都心100人規模の保育所運営費にも満たないと思われる。

色々な資料を読んでいると、非婚化・晩婚化による少子化1990年代から既に言われていることで(注1) この程度の予算でできる事をなぜやってこなかったのか、とどうしても思ってしまうが、過去の事は仕方が無い。

これからでもよいのでやるべきだ。

晩婚化対策に何が必要

さて、優先順位の3番目にきている「晩婚化対策」についても触れたいと思う。

晩婚化対策が何故必要かは、既に述べた理由の再掲にはなるのだが、まとめると

また、

さて、晩婚化対策とはなんだろうか?これは2つ考えられ

  • 晩婚化しないように若いうちに結婚するよう推奨する施策
  • 晩婚化は仕方が無いと受け入れ、晩婚化による弊害を軽減する施策

の二つがある。

政策的にやりやすいのは明らかに後者である。1は大事だが、これは政治的タブーであるし、現実問題出来るのかという事がついて回る。

一方で後者はやりやすい。と言うのは、いずれの統計でも、いずれの時代にも「結婚したい」と考える独身者の率は年齢が上がるほど延びて、一定を超えると諦めて減ると言うカーブを取るからである

ただしこれは子育て支援とは切り口が異なる。政策的には子育て支援に含められている場合も多いが「不妊治療公的扶助の拡充」などがそれにあたる。

子育て支援と異なるのは何かと言うと、保育所支援学費無料化などは「既に生んだ後」の支援である。実はこれが少子化対策には効果が薄く非合理的だと言われる。

直接的に生みたいが生めないと言う人々を支援することが有効なのだが、何故か少子化対策に対してこちらの方が手薄になっている。

少子化対策予算などいくらでも出せるのだから全部やればいいと思うのだが。

おこなわれないのは、属性の人々はあまり政治層に声を上げないし、代弁して声を上げるような社会団体が無いからだと思われる。

まとめ

再掲するが、せめて

必要だ。

政治的

みたいなことを堂々といったら炎上するだけで難しいのはわかる。例えば、子育て支援所得制限無し無制限が支持される一方で、自治体が頑張って結婚相談所を作っても参加補助どころか無料も無理で、実費請求されるところがほとんどだ。

今回の件も、例えば朝日新聞報道( 注5) にも「行政がやる事か?」「結婚しろという圧力になる」と言った的外れコメントが、有識者枠で掲載される有様だ。有識者と言いながら単なる社会活動家ポジショントークに過ぎないのだが、ほぼ例外なく誰もが当事者であるから出てきてしまうのであろう。

これは有権者の支持が得られないというところであろう。

が、もうこれを上手くオブラートに包んで実行していくほかにないのでは無いと思われる。

子育て支援をするなと行っているのでは無い。子育て支援はやるべきだしかし、子育て支援少子化対策にならないのを直視して、少子化対策は別枠でちゃんとやってくれと言う事である

少なくともこの現実直視し、正しい基礎知識を持った上で、婚姻支援合理的ではないなどいった誤った考えを早く正すべきだと考える。また政治活動家ロビー活動をする時も、この論法を使うことは控えてほしい。もっと他に手頃なスケープゴートがあるだろう。

冷静に考えてほしい。東京都だけで2兆円ちかい子育て関連予算に対して、3億円の施策が何だというのか? そして誰も「子育て支援を削って非婚対策しろ」なんて考えで施策を行ってないのである

少子化対策は非常に重要問題で、主要な政治家はみな積極的に取り組んでいる状態だ。子育て支援婚姻支援トレードオフ関係にある訳がないから、必要なら両方やれば良いのだ。

正しい知識をもって行動してほしい。

注記

アドレス載せすぎてスパム判定されたので、h抜きにしてあります

おまけ:よくある誤解とその解説

子育てができない→子育てする金がないか結婚しないのであって、既に金がある奴を支援しろ

今までの話を読んできてもらった人には、完全に誤った議論であることはわかっていただけると思うのだけれど、どうしてもこう言う事を言う人がいる。

ただ、一点だけ「既に金がある奴を支援するべき」はその通りで、そのための施策マッチングサービス非婚対策なのである

統計で見ると、結婚しない・出来ない理由は、トップが「出会いがない」で次いで「経済理由である

経済理由出会いが無いはほぼ同率なので、両方に手当てをする必要がある。

そして未婚男性で最も多いのは年収500万円以上なので、経済だけを協調して、マッチングサービスなど出会いを作る施策を非合理的だとする理由はない。

両方やれば良いし「合理性」で考えるならば、マッチングサービスなどの単純な婚活支援最初に来るだろう。

参考: ttps://president.jp/articles/-/63789 婚活市場では"高望み"の部類だが…「年収500万円以上の未婚男性」が最も余っている皮肉理由

引用

涯未婚率対象年齢である45~54歳男女の未婚人口年収別にみると、未婚男性もっと人口が多いのは500万円以上の年収層になります(2007~2017年10年推移)。これは2007年も同様で、比率にしてしまうと小さくなるのですが、実数としては「婚活女性高望みといわれてしま年収500万円以上の未婚男性」がもっとも余っている


婚姻が下がっているか少子化しているのではない、少子化しているか婚姻率が下がっているのだ

まり相関であって因果ではないと言いたいらしい。

わずかにそう言った傾向はあるかも知れないが、基本的には誤り。根拠としては、結婚する理由に「子どもが欲しいから」と答える人が減っているという事を上げることが多いが、子どもが欲しいからと上げていた Permalink | 記事への反応(0) | 12:26

アメリカ日本の政治献金

アメリカ政治献金制度はまるで合法的賄賂天国

企業個人がPAC(政治行動委員会)を通じて献金できる。スーパーPACってやつが特にヤバい

金持ち企業政治家自分たち操り人形にできる仕組みが整ってる。お金をたくさん出せば出すほど、政治家がその意向に沿って動くようになる。アメリカ政治オークションにかけられてるみたいなもん。

献金表現の自由の一部だ」と言う奴もいるだろうけど、それって本当に自由なのか?

金持ちけが発言力を持てる社会ってのは、ただの不平等だろう。普通市民の声なんて、金持ち喧嘩の背景音に過ぎないんだよ。

一方で、日本の政治献金制度も同じくらい滑稽。

企業や団体が直接政治家献金するのは基本的禁止されてるが、企業設立した政治団体を通じての献金OK

さらに、個人献金には上限があるけど、実際にはそれを超える額が献金されるケースがある。しかも、政治資金規正法の規定が緩くて、罰則も軽い。

形式上は厳しく見えるけど、実際にはザル法で、簡単抜け道が見つかるようになっている。

日本では「企業献金禁止されてる」とか「透明性が高い」とか言われるけど、実際には形を変えた賄賂が横行してる。政治家企業利益のために動くってのは、日本アメリカも変わらない。ただ、手法が少し違うだけで、結果は同じ。国民の声無視され、金持ち企業利益が優先される。

じゃあ、どうすればいいのか?

完全に政治献金禁止するのが理想だろうけど、そんなことが現実的可能かどうかは疑わしい。

企業金持ち政治に影響を及ぼそうとするのは、ある意味自然の摂理とも言える。

でも、少なくとも透明性をもっと高めるべきだろう。献金の流れを完全に公開し、誰がどれだけの金を出しているのかを明確にする。それによって、少しでも不正を防ぐことができるはず。

理想論だけどね。理想を捨てたら改善は無いから。

2024-06-05

I.GPT-4からAGIへ:OOMを数える (11)

補遺 OOMを駆け抜けるこの10年か、それとも破綻

私は以前、AGIへの短期的なタイムラインには懐疑的だった。その理由ひとつは、この10年を優遇し、AGI確率質量を集中させるのは不合理に思えたかである(「我々は特別だ」と考えるのは古典的誤謬のように思えた)。私は、AGIを手に入れるために何が必要なのかについて不確実であるべきであり、その結果、AGIを手に入れる可能性のある時期について、もっと「しみじみとした」確率分布になるはずだと考えた。

しかし、私は考えを変えました。決定的に重要なのは、AGIを得るために何が必要かという不確実性は、年単位ではなく、OOM有効計算量)単位であるべきだということです。

私たちはこの10年でOOMsを駆け抜けようとしている。かつての全盛期でさえ、ムーアの法則は1~1.5OOM/10年に過ぎなかった。私の予想では、4年で~5OOM10年で~10OOMを超えるだろう。

https://situational-awareness.ai/wp-content/uploads/2024/06/this_decade_or_bust-1200x925.png

この10年間、我々はOOMの数を競ってきたが、2030年代初頭以降は、ゆっくりとしたスローグに直面するだろう。

要するに、私たちはこの10年で1回限りの利益を得るための大規模なスケールアップの真っ只中にいるのであり、OOMsを通過する進歩はその後何倍も遅くなるだろう。もしこのスケールアップが今後5~10年でAGIに到達できなければ、AGIはまだまだ先の話になるかもしれない。

まり、今後10年間で、その後数十年間よりも多くのOOM経験することになる。それで十分かもしれないし、すぐにAGIが実現するかもしれない。AGIを達成するのがどれほど難しいかによって、AGI達成までの時間中央値について、あなたと私の意見が食い違うのは当然です。しかし、私たちが今どのようにOOMを駆け抜けているかを考えると、あなたのAGI達成のモーダル・イヤーは、この10年かそこらの後半になるはずです。

https://lh7-us.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXe0r6fnJI53YqKa4sRV8xUwQtJLVqoBk16MCRwi8PYQWnOifB3rGVIl-3FbSdDosEIHyAnVe3xdni6Wy5MG1J020VeIM14qeZ25X4QMAvQQ1hVMxT9oey0h5Nae64Hy44P-ujLKOQb_WXM5ushSj3-2at8?key=dBAH1mD-mi8jAGZnPZl-1g

マシューバーネット(Matthew Barnett)氏は、計算機と生物学境界だけを考慮した、これに関連する素晴らしい視覚化を行っている。

I.GPT-4からAGIへ:OOMを数える (9)

3.コンピュータ使用

これはおそらく3つの中で最も簡単方法だ。現在のChatGPTは、基本的に、テキスト入力できる孤立した箱の中に座っている人間のようなものだ。初期のアンホブリング改良では、個々の孤立したツールの使い方をモデルに教えていましたが、マルチモーダルモデルでは、近いうちにこれを一挙にできるようになると期待しています

まりZoomでの通話に参加したり、オンラインで調べ物をしたり、メッセージ電子メールを送ったり、共有されたドキュメントを読んだり、アプリや開発ツールを使ったりといったことだ。(もちろん、より長いホライゾン・ループモデルがこれを最大限に活用するためには、テスト時間コンピューティングをアンロックする必要がある。)

最終的には、ドロップイン・リモートワーカーのようなものができると期待している。エージェントは、あなた会社入社し、新しい人間雇用のようにオンボードされ、Slackあなたや同僚にメッセージを送り、あなたソフトウェア使用し、プルリクエストを行い、大きなプロジェクトがあれば、人間独立してプロジェクト完了するために数週間留守にするのと同等のことができる。これを実現するためには、GPT-4よりもいくらか優れたベースモデル必要だろうが、おそらくそれほどでもないだろう。

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Devinは、完全に自動化されたソフトウェアエンジニアを作るために、モデル上の「エージェンシーオーバーハング」/「テストタイムコンピューティングオーバハング」を解除する初期のプロトタイプだ。Devinが実際にどの程度機能するかはわからないし、このデモは、適切なチャットボットエージェントのアンホブリングがもたらすものに比べれば、まだ非常に限定的ものだが、近々登場するものティーザーとしては役に立つだろう。

ところで、私は、アンホブリングの中心性が、商業的応用という点で、少々興味深い「ソニックブーム効果につながると期待している。現在ドロップイン・リモートワーカーの中間モデルは、ワークフローを変更し、統合して経済的価値を引き出すためのインフラを構築するために、膨大な手間を必要とする。ドロップイン・リモートワーカーは、統合が劇的に簡単になる。つまりリモートでできるすべての仕事自動化するために、ドロップインするだけでいいのだ。つまりドロップイン・リモートワーカーが多くの仕事自動化できるようになる頃には、中間モデルはまだ完全に活用され統合されていないため、生み出される経済価値ジャンプはやや不連続になる可能性がある。

次の4年間

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GPT-4に先立つ4年間の進歩原動力と、GPT-4後の4年間に期待されることについての推計のまとめ。


数字をまとめると、GPT-4に続く4年間で、2027年末までにGPT-2からGPT-4規模のジャンプが再び起こると(おおよそ)予想される。

GPT-4のトレーニングに3ヶ月かかったとしよう。2027年には、一流のAIラボGPT-4レベルモデルを1分で訓練できるようになるだろう。OOM効果的なコンピュート・スケールアップは劇的なものになるだろう。

それは我々をどこへ連れて行くのだろうか?

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OOMカウントのまとめ。


GPT-2からGPT-4までで、私たちは~未就学児から~賢い高校生になった。とんでもないジャンプだ。もしこれが、私たちが今一度カバーする知能の差だとしたら、それは私たちをどこに連れて行くのだろうか?私たちは、それが私たちをとてもとても遠くに連れていっても驚かないはずだ。おそらく、ある分野の博士や最高の専門家凌駕するようなモデルまで到達するだろう。

(このことを考える1つの良い方法は、現在AI進歩の傾向は、子供の成長のおよそ3倍のペースで進んでいるということだ。あなたの3倍速の子どもは高校卒業したばかりだが、いつの間にかあなた仕事を奪っていくだろう!)

続き I.GPT-4からAGIへ:OOMを数える(10) https://anond.hatelabo.jp/20240605211837

I.GPT-4からAGIへ:OOMを数える (5)

アルゴリズム効率

コンピュートへの大規模な投資が注目される一方で、アルゴリズム進歩も同様に重要進歩原動力であると思われる(そして、これまで劇的に過小評価されてきた)。

アルゴリズム進歩がどれほど大きな意味を持つかを理解するために、MATHベンチマーク高校生競技数学)において、わずか2年間で~50%の精度を達成するために必要価格が下がったことを示す次の図を考えてみてください。(比較のために、数学特に好きではないコンピュータサイエンスの博士課程の学生が40%のスコアを出したので、これはすでにかなり良いことです)。推論効率は2年足らずで3OOMs-1,000倍近く向上した。

https://situational-awareness.ai/wp-content/uploads/2024/06/math_inference_cost-1024x819.png

MATHのパフォーマンスを〜50%にするために必要な推論コストの概算。


これは推論効率だけの数字だが(公開データから推論するのが難しいトレーニング効率の向上と一致するかどうかはわからない)、アルゴリズム進歩は非常に大きく、また実際に起こっている。

この記事では、アルゴリズム進歩を2種類に分けて説明します。まず、「パラダイム内」でのアルゴリズムの改良を取り上げることにしま す。例えば、より優れたアルゴリズムによって、同じパフォーマンスを達成しながら、トレーニング計算量を10倍減らすことができるかもしれません。その結果、有効計算量は10倍(1OOM)になります。(後ほど「アンホブリング」を取り上げますが、これはベースモデル能力を解き放つ「パラダイム拡張/アプリケーション拡張」的なアルゴリズム進歩と考えることができます)。

一歩下がって長期的な傾向を見ると、私たちはかなり一貫した割合で新しいアルゴリズムの改良を発見しているようです。しかし、長期的なトレンドライン予測可能であり、グラフ上の直線であるトレンドラインを信じよう。

アルゴリズム研究ほとんど公開されており、10年前にさかのぼデータがある)ImageNetでは、2012年から2021年までの9年間で、計算効率が一貫して約0.5OOM/年向上しています

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アルゴリズム進歩を測定することができます。同じ性能のモデルを訓練するために必要計算量は、2012年比較して2021年にはどれくらい少なくなっているのでしょうか?その結果、アルゴリズム効率は年間0.5 OOMs/年程度向上していることがわかります。出典Erdil and Besiroglu 2022.

これは非常に大きなことです。つまり、4年後には、~100倍少ない計算量で同じ性能を達成できるということです(同時に、同じ計算量ではるかに高い性能も達成できます!)。

残念ながら、研究室はこれに関する内部データ公表していないため、過去4年間のフロンティアLLMのアルゴリズム進歩を測定することは難しい。EpochAIは、言語モデリングに関するImageNetの結果を再現した新しい研究を行っており、2012年から2023年までのLLMのアルゴリズム効率トレンドは、同様に~0.5OOM/年である推定しています。(しかし、これはエラーバーが広く、また、主要なラボアルゴリズム効率公表を停止しているため、最近の上昇を捕捉していません)。

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Epoch AIによる言語モデリングにおけるアルゴリズム効率推定。この試算によると、私たちは8年間で~4OOM効率向上を達成したことになります

より直接的に過去4年間を見ると、GPT-2からGPT-3は基本的に単純なスケールアップでした(論文によると)が、GPT-3以降、公に知られ、公に干渉可能な多くの利益がありました:

最近リリースされたGemini 1.5 Flashは、"GPT-3.75レベル "とGPT-4レベルの間の性能を提供する一方で、オリジナルGPT-4よりも85倍/57倍(入力/出力)安い(驚異的な利益!)。

公開されている情報総合すると、GPT-2からGPT-4へのジャンプには、1-2 OOMアルゴリズム効率向上が含まれいたことになります

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GPT-4に続く4年間はこの傾向が続くと予想され、2027年までに平均0.5OOMs/年の計算効率、つまりGPT-4と比較して~2OOMsの向上が見込まれます計算効率の向上は、低空飛行の果実を摘み取るようになるにつれて難しくなる一方、新たなアルゴリズムの改良を見出すためのAIラボ資金人材への投資は急速に増加しています。 (少なくとも、公開されている推論コスト効率化は、まったく減速していないようだ)。ハイエンドでは、より根本的な、トランスフォーマーのようなブレークスルーが起こり、さらに大きな利益が得られる可能性さえある。

これらをまとめると、2027年末までには(GPT-4と比較して)1~3OOMアルゴリズム効率向上が期待できることになります

続き I.GPT-4からAGIへ:OOMを数える(6) https://anond.hatelabo.jp/20240605205754

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