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2021-01-09

covid-19の陰謀論について少し聞いてみたけどよく分からなかった

私は、致死率と、重症化する確率が高いコロナウイルス(covid-19)が世界蹂躙している世界線に住んでいる。

でもなんか、真実として「人は新型コロナでは死んでない」らしい。

えっ、そんな世界線があるんですか。教えて!!という気持ちになった。

自分が「コロナ利権ビジネスだ」という人と話す機会があったので、その印象を一度まとめておきたいと思った。

陰謀論説得力があるとは思えなかったし今思ってないけど、私だって「新型コロナ感染症」関連のニュース鵜呑みにしているだけかもしれないし、

何よりそこにどんな論理があるのか気になったので。


教えてくれそうな人から少し聞いたところ、こういうことらしい。

ウイルス防護には効き目が薄いものマスクアルコール)が推奨されている→謎

PCR検査法は不正であるものなのに、なぜ採用されているのか→不明

そもそも全然心配する病気じゃない→単に煽られている

しかし、どんな死に方をしてもコロナ関連死としてカウントされるよう政府から通達がある→煽られている

⑤つまりこれらは、大資本が得をする仕組みなのである

以上を踏まえると、

コロナウイルス存在するが危険性は低い

・様々な死因のものコロナ関連死として扱われている

・ゆくゆくは大資本が得をする仕組みに「新型コロナ」という概念が利用されている

という感じになるだろうか。

①~③については、そーなのかーとにかく危険ではないのだね、という感想だが、

④が今一つ分からなくて、「政府大資本が結託してる」ということなのだろうなと認識している。

結果として政府大資本けが生き残る事は全然あると思う。

私は、結果としては十分あり得る事だと思っているが、その人はそれが目的だと思っている、ということがお互いの違いなのだろう。

以上を踏まえてよく分からない点・聞いてみたい点

医療機関疲弊していない、ということで間違いはないか

救急搬送や予定手術に支障が出る状況、ないしは医療崩壊状態医療機関存在しているのか、いないのか

あなたや私はコロナにかかったとしても大して症状は出ないため、安全ということでいいか

④つまり大資本は敵なのか

もう今はその人に質問できないんだけど。

陰謀論といえども、多くの人が信じるところには何かしらの魅力があるものだと思う。

でもそれは自分にはよく伝わらなかった。頭があまりよくなくて、壮大な話がうまく呑み込めないからかもしれない。

米・英の海外ニュースとか見てると少なくとも人はcovid-19で死んでいるように見えるけれども、どうも嘘らしい。

自分にはそうは見えないが・・・世界単位フィクション映画でも撮ってるとしたらかなり平和プロジェクトで素晴らしいと思う。

ならいいのにな、とも思う。

私はcovid-19の存在を、感染力と致死率が高い凶悪ウイルスとして認識しているが、その人はそうではない。

結局私もメディアを信奉しているだけなのか・・・

病院勤務の知人の疲れた顔も、陰謀産物だというのか・・・

自分は今のところ、後遺症などで味覚が無くなったり肺機能が落ちたりすること・いま死ぬことは大変困るし身近な人を困らせるし、

身近な人に難病・基礎疾患持ちが数人いるから私が罹ると人が死ぬ可能性があるし、

そもそもどのような重のものであれ風邪はひきたくない臆病な引きこもり気質人間なので、マスク・手洗い・消毒・うがい・引きこもり・その他感染症対策継続して行う。

願わくばその人も、できるだけ風邪をひかずに生きていてくれればいいのだけれども。

なんだろうな、お互いが信じられるものを信じているだけの、この状況で抱くこの違和感・・・

人の生死がかかっている(ように私が感じている)からかね。

普段は、信じたいものを信じていても、あんまりそこに生死は関わらんからね。関わると普段ニュースになる。

それが君の真実か、じゃあ勝手にやっとけって言って放置すると、どこかで人が死ぬ気がするからモヤモヤするのかなぁ。

でも、「それだと今以上に人が死ぬかもしれないんだ」ってその人に直接言ったら、「あなたは踊らされている」で終了する気がする。

たか陰謀論、って馬鹿にしたり放置したりしてるとなんか痛い目を見る気がする。その人はいわゆる隣人なのだ

間接的に、結果的に、私はこの人に殺されるのでは?と思っているのかもしれない。

それだけの影響力を私に対して持つ以上、その内容を信じるかは別として、論理を分かりたいんだけど、

よく分からなかった。

anond:20210109112619

つくん自身が賢かったため、結果的音楽ビジネスに目覚めていく。

西野亮廣詐欺師っぽく見える理由

西野亮廣は以下を意図的にやっている。

まり成果物だけで勝負しているのではなく、成果物制作しているロジックや課程をエンタメにしているわけだ。

比較対象として似て非なる人たちを並べてみよう。

つんく

昔、つんくモーニング娘。デビュー時にテレビ番組エンタメ化したが、つんくは当時「アイドルプロデュースする」という企画に乗っただけ。

業界人でないため推測で書いている。違うなら突っ込んでほしい。

つんく自身が賢かったため、結果的音楽ビジネスに目覚めていく。

プロデューサーになる前から著名なミュージシャンであるが、「音楽ビジネス論」を語ることで自身ファンを増やしたり、 「自分の成長過程」を意図的ビジネス化しているわけではない。

しかしたら専門誌などで語っているかもしれないが、一般人が目にする場所で語ることはない。

秋元康

オーディションエンタメ化する手法は取っていないが、総選挙というアイドルの成長(?)過程エンタメ化する発明をした。

最近総選挙実施していない意図不明

裏方なのに表に出ているとはいえ、「音楽ビジネス論」を語ることで自身ファンを増やしたり、 「自分の成長過程」を意図的ビジネス化しているわけではない。

しかしたら専門誌などで語っているかもしれないが、一般人が目にする場所で語ることはない。

J.Y. Park

NiziUのオーディションアイドルの成長過程エンタメ化して日本で有名になった韓国人プロデューサー

ヒットアイドルを多数リリースしていることから意図的に自らチームを作って音楽ビジネスをしていることが分かる。

元々はシンガーソングライター

裏方なのに表に出ているとはいえ、「音楽ビジネス論」を語ることで自身ファンを増やしたり、 「自分の成長過程」を意図的ビジネス化しているわけではない。

しかしたら専門誌などで語っているかもしれないが、一般人が目にする場所で語ることはない。

鳥山明

完全に成果物勝負しており、自分を語ることはほとんどない。

チーム制といっても少人数で描かれている。

作中や著書の文章などではアホっぽいキャラを演じているが、読み手が混乱しない表現を明らかに意図的に組み込んでおり、確実に賢い。

ビジネスとしては編集の力が大きく、本人はビジネスマンには見えない。

「まんがビジネス論」を語ることで自身ファンを増やしたり、 「自分の成長過程」を意図的ビジネス化しているわけではない。

三田紀房

作画外注しているほどビジネスライクな漫画家

元々経営者であり、作画自身でしていた。

描いている漫画自体ビジネスベースにしたものが多い。

経営者として表に出てくることがあるが、「まんがビジネス論」を語ることが作風に直結しているので違和感がない珍しいポジション

ただ、 「自分の成長過程」を意図的ビジネス化しているわけではなく、あくま成果物での勝負がメインである

上記に挙げた人たちの共通

「本人のファン」を増やすことより「成果物ファン結果的に本人のファンになっている」ということである

西野亮廣

話を西野亮廣に戻すと、彼は

成果物ファン」より「本人のファン」を増やそうとしているわけだ。

ヒットメーカーというのは、ある程度はあざとく狙いに行ける技術を持っているし、あからさまにやっていることも多い。

しかしそんなことを語るとファンが興ざめするから、語らないだけである

自身が本やSNSビジネスのことを全く語らず、

淡々クラウドファンディング絵本を作り、

内容を無料公開し、

映画化まで行ったなら

成果物ファン結果的に本人のファンになる」

というポジションに行けたかもしれない。

もちろん、あえてアンチを作って話題にしてもらうという手法もあると思う。

だが、そうでなかったほうがもっと多くの人から尊敬されるクリエイタープロデューサーというポジションに行ける才能を持っていたかもしれないのに・・・

と思ったので、書きなぐってみた。

なお、個人的にはお笑い芸人の時から西野面白いと思ったことはないし、映画面白そうと思わないので見る気もない。

2021-01-07

コロナやばいことになっちゃえばいいやん

なにやっても政権支持率下がるんだから国民の総意としては何もしないでくれってことなんでしょ。

自由にさせろって国民が言ってるんだからそうりゃいいやん。

結果的やばいことになってもその責任国民1人1人が取ることになるわけで、それで何がいけないんだ。

そもそも民主主義ってそういうものじゃなかったのか。

国民の総意に反することでも頭のいい俺たちが考えた最適な選択肢はこれなんだからこれでいく、責任は俺がとる。なんて、民主主義と違くないか政治詳しくないけど。

かなみんなで馬鹿な方選んでみんなで滅んじゃえばいい。俺はそれが見たい。菅さんなにもしないでくれ。

医療者が真っ先に感染していなかったら、隔離しろ償却しろと言われてそう

医療者や専門家やその身うちに感染が真っ先に広まったことで、強攻策がとりにくくなり、

結果的大勢国民の命が守られているように見える

アラサー経験からプログラマー転職ホワイトに入ってビビってる

もとが諸々引く前で20万行ってない糞給与アルバイターだったんだけどスキルがないからってその会社にずるずるいたわけよ。

でも同じく長年勤めてたアルバイトの兄ちゃんがやめて、その人の代わりにいれた人が半年で合計5人やめて、そんでもって転職したほうがいいって言ってくれる人がいたおかげで転職しようと思った。

 

結果的転職はすげーうまくいったわけよ。

プログラマーとしては完全未経験で一応HTMLCSSは知ってまーすレベル資格は一切ないんだけど、地元SESじゃない会社正社員で拾ってもらえた(なんていう種類なの?なんかパッケージ商品修正変更する仕事なんだけど馬鹿からわかんねえ)。

 

正直ドのつくブラックに突っ込まれるんだろうと思ったわけよ。だって経験アラサー取るんだよ。絶対やべえ会社じゃん。

しか転職エージェントゴリ押ししてくるんだよ。絶対やべえ会社じゃん。

それがどういうわけか超いい会社ホワイト。前の会社と違って定時で帰れるし給与が諸々引く前なら20万こしてる。手取り20いかないけど。

おまけに上司がすげえいい人。褒めてくれる。前の会社は1回間違えたらめちゃくちゃ怒られて2回め以降聞きづらくてミスしてたんだけどこの会社は何回でも教えてくれる。すげーいい人。

しか仕事始める前に研修受けさせてくれたし、仕事始まったらOJTかいうやつできちんと教えてくれるの。めっちゃいい会社

営業仕事はやらなくていい。なまりのきついおっさん電話取って罵声浴びせられなくていい。FAXの読めない文字を解読しなくていい。プログラムいじるの楽しい。最高。

しかもさー、上司が「仕事辛くない?大丈夫?」って聞いてくれんの。辛いわけないじゃん、腰痛持ちなのに15キロの鉄塊一人で運ばされるのと比べたら天国だよ。

 

その後も同じ転職エージェントから数人送り込まれてきてる。ネットだとすげー評判悪いエージェントなのに、なんでこんなあたりの会社引き当ててくれたのか全然わかんねえわ。

転職って運だなーと思ったわ。

 

なお給与は低いがギリギリ生きていける程度だし、未経験PGってうちの地方だとだいたいこんなもんだからそこは文句ない。いくつかのエージェントで見た限り同額程度が多かった。一応昇給もあるっていうからそっち期待してる。

2021-01-06

ニューノーマル

経済か命かという二択に対して、この国はどちらも選択することなく、結果的に両者を失おうとしている。

責任は無策の政府か、あるいはそれを選んだ国民か。

しかし今となってはそんなことはどうでも良く、これからどうしていくか、というのが重要だ。

経済を優先するという試みは失敗した。

命のみを見ていては経済は息絶える。

結果として我々は「ニューノーマル」と呼ばれる新しい生活様式を受け入れる他はないことがわかった。

飲食店も娯楽も企業も、新しい形にアップデートされなければならない。

それには産業構造の変化に巻き込まれる人、他者との繋がりを重視する人などに多くの苦痛を与えることとなる。

まだ楽観論が多いこの社会ではその変化は許容されないだろう。

しかし、その変化を受け入れるまでコロナ収束することはなく、経済は縮小を続ける。

それに耐えられなくなり、仕方なくニューノーマルを受け入れる頃には、取り返しのつかないダメージを負っていることだろう。

そんな未来を避けるための決断を、私たちはしなくてはならない。

家を建てるとき検討事項

マンション購入時の財テク記事が目に入ったので、もうちょっと郊外に住む前提で、某ハウスメーカーで家を建てたときに何を考えて、どんな手順を踏んだかをここにメモしておきたい。ただし門外漢なので、間違っていることもあるかもしれない。でもま、親戚にいる現職の大工に大筋いい見立てと言ってもらえたのでそんなに間違ってもいないと考えている。

じっくり検討契約する前提で、さくさく進めたい人には向いていないやり方かもしれない。子供小学校にあがる春までには入居したいと考えていたが、その2年以上前から動いていた。現在居住してもうすぐX年目。

情報収集

近所のハウスメーカーに行ったり、不動産屋的なところをのぞいたりしてみたが、結果的総合住宅展示場をぶらぶらしてあっちを見て、とするのがよかった。まだふんわりしている段階なので、ハウスメーカーとしての特徴とか比較するポイントとか教えて欲しい、という話をしているのに、不動産屋を紹介しだして速攻で決めさせようとする営業がいるところは速攻でお断りした。妙な営業出会ってしまたことで、こちらの要望にそうように、丁寧に接客してくれる担当者がつく、を前提に、住宅展示場内のハウスメーカー候補にしようと妻と相談。だいたい初回はモデルハウス設備案内して、希望する家の大きさ、間取りなんかからイメージが膨らむような話をしてくれるケースが多いと感じた。そのあたりの対応を見ながら、以下整理した方針

検討方針とその理由

一級建築士による設計をうたうところはアテにしない

−− フロントで細々した要望を聞いてくれるのは営業担当で、コミュニケーションが多層化するように感じた。機能性より、オシャレな家を目指したい人はいいのかもしれないが、住宅設計にも流行廃りがあり、そのサイクルより居住期間の方が長くなりそうなので、機能性を重視するために決めた方針

要望に対して、適切な指摘があるかどうか

−− たとえば吹き抜けの場合、冷暖房効率は落ちる。開放感と引き換えに犠牲も増えるわけで、そういうデメリット提示できる担当者かどうか。これは担当者の知見と資質の両方が必要だと思うので、この視点で見ていったとき、若手担当がついたハウスメーカー選択肢から消えていった。営業と話した翌週に「すいません社内レビューでこういった問題可能性が……」と提示してきた会社には感心した。

スケールメリット一定出せる程度の建築実績があるのかどうか

−− 話を聞いていくと、だいたいどのハウスメーカーもプレカットで、工場で加工した木材をくみ上げる形式だった。そうすると建具必然規格品を入れることになる(そしてLIXILのすごさを知った、なんでも作ってるのねあそこ)。その場合一定の実績がある方が品質価格の面で安定するだろうと考え、年間建築件数多寡を参考にいれることにした。

− 腕のいい職人アサインできるかどうか

−− 最後現場仕事するのは大工になるので該当地域に腕のいい職人がいるのか、腕のいい職人がいるのかを確認たかった。ただこれは完全に運もあると思う。担当者に前述の質問をぶつけて、職人の腕について曖昧な回答しかできないところを除外した。

− 安定性

−− 逃げられるとかはあまりいかと思いながらも念のため、と思い最終候補に残ったところは上司相談してFORCASを使わせてもらって調査した。上場してるところは一応直近一棟あたりの営業利益などもざっくり確認決算タイミング契約すればおまけあるかもということも考えて決算月もメモ

結果

結果として自分でも納得感のある家ができたので、とてもよかった。問題に感じるのはコンセントもうちょっと増やしてもよかったかな、と思うぐらい。これはまぁそのうちやろうと思う。

上記をそれなりに満たそうとすると必然的に大手の1,2社になると思う。あとは好き嫌い基準変えればいいのと、担当者ガチャはそこそこあるな、と思う。

2021-01-05

アベノマスクの使いみち

雪深いところに住んでいる。日中でも気温は氷点下である

コロナリモート勤務で初夏から運動不足が気になり、散歩趣味となった

最初は家の周りを30分程度歩いていたのだが、徐々に距離をのばし、秋口には2時間程度歩かないと物足りなくなっていた

しかし寒くなると、マスクの中が結露ビシャビシャになるのだ。

マスクの中に溜まった呼気が水蒸気となり外気に触れて凍り、それがまた体温と呼気で溶けてマスクの中を濡らすのだ。不快で仕方ない

最初はこの水分を吸うためにマスクの中にガーゼを入れるか?と思っていたところ、そういえば送られてきて以来開けてもいないアベノマスクがあると思い、マスクを二重にしてみた

アベノマスクは作りが平面だから最初は鼻が押しつけられるようで苦しかったので、口だけを覆って上から不織布のマスクをつける

そうするとマスクの中に呼気が充満するスペースがなくなり、結果的に長時間歩いていてもマスクが濡れなくなった

届いてから半年、やっとアベノマスクの正しい使いみちを見つけた

医療機関コロナでひっ迫してるのは医者のせい

まぁ病院が足りない、病床が足りないってニュースで言ってるけど

あれ嘘なんだよね

足りてるんだよ

問題コロナを受け入れている病院で足りてないって話

この話はコロナ関係なく、昔から言われていた、予想されていた

小さい病院が多すぎると。非効率から集約しましょうって話が起きたんだけど

それに反対したのが医者なんだよね

患者そばに寄り添った医療ができなくなるってね

巨大病院化を拒んだのは医者なんだよ

結果的に国としての病床は欧米比較してもいいほうなんだけど

受け入れられる病床は1/10になってしまった

コロナ医者が足りない、病床が足りないって困ってるけど

この危機を招いたのは医者のせい

まぁ医師会というべきか

そのことは覚えておいてほしい

anond:20210104114710

あんまり頑張らないほうがいいよ。

私も同じ経験して(奥さんがなる)、最後は向こうが回復したものこちらが精神病いかけた。

結果的精神的に保ってたなにかがプチっときれて、離婚しました。今は安泰。

anond:20210105093723

そこは見解の違いだけど

例えて言うなら「宣伝や売名のために選挙に出る」ようなもので、マグロ自体を使わないわけではないにしても結果的目的外利用になっちゃってる感はある

説得がうまく行かないときは串団子を思い出せ

10年くらい前に接客業で働いていたときの先輩の言葉年末にふと思い出した。

今になってみてもたしかにそのとおりだなと思えたので、思い出しつつ書いてみる。

思い出したきっかけは、母親初詣に行くといって聞かなかったのを今年はやめておこうと説得したことだった。

先輩が言うには、人は、問題が発生すると原因を考えて行動(解決)しようとするという。

そしてこれは、串にささった団子のように一直線に並んでいるらしい。

図にするとこんな感じだ。

問題に触れて、原因を予測して、行動に移すという、物事に触れる順番とは異なる。

時系列で言えば、もともと原因があり、問題が発生して、解決必要になるからこの順番なのだそうだ。

そして、多くの場合、人が人を説得しようとするとき、この行動に対して説得を試みるのだという。

今回の場合母親初詣に行くのは、このコロナ騒動が一日でも早く収まってほしいからと神様にお願いしに行きたいという気持ちからだった。

もしそれを説得する場合、以前のわたしなら、今の時期における初詣危険性を山程並べて母親の説得にあたっただろう。

しかし、先輩の説得モデルを使うとそうではなくなる。

この問題にあたる部分は、比較的に視覚化されていることが多く、また、皆が問題を共有できていることがほとんどらしい。

今回でいうと新型コロナ感染拡大による社会への悪影響である

それに対する問題意識は、母親わたしも共有できている。

それなのにも関わらず、行動という点において、かたや母親は「初詣に行く」、かたやわたしは「初詣に行かない」として行動が分かれてしまったのはなぜだろうか。

それは、予測した原因が異なるからなのだ

母親母親思考において、一直線に原因、問題、行動が並んでいる。

そしてわたしも、わたし思考において、それらは一直線に並んでいる。

その2つを重ねてみると、ちょうど問題を中心として、クロスするかのように角度が違っているの状態にあるのだ。

それならば説得を試みるのは行動ではなく原因の方で、原因さえ互いに共有できれば、自ずと行動も変わってくる=団子の角度が一致するというのが先輩の話だった。

そこで母親に、新型コロナ感染拡大の原因はどこにあるのかを聞いてみることにした。

母は、人の心の乱れが一番の原因だと言った。

なるほど。たしかにそれはそうかも知れない。人の心が乱れれば、規律を守らず身勝手な行動が増え、そしてそれが結果的感染拡大にもつながる。

それならば、人が集まることを禁止している指示を破り、人混みの初詣に行くことも、身勝手な行動ではないだろうか。

そういうと母親は一理あるといった顔をしてうーんとうなずいた。

今できることはなにか。それを母親と話し合った結果、3が日がすぎて落ち着いた平日、日中初詣に行くことにして、それまでは神様に待っててもらおうということで決着がついた。

おそらく、母親の行動を否定し続けていても、一時的な行動の中止はできても変化までには至らなかったはずだ。

そしてもしわたしの説得によって行動の中止をした場合、本人が納得できていない以上、行動を中止された恨みはわたしに向かう。

相手に良かれとやったことでいちいち恨みを買っていたのではたまったものではない。

説得は相手の納得なくしては強制しかならないのだ。

そして面白いことに、初詣には行かないと決めていたわたし自身の考えにも変化が起きた。

問題を中心として、わたしの団子も母親の団子に引き寄せられるように角度が変化したのだ。

人の考えは羅針盤のようにくるくると変化している。

自分の考えだけが正しいと信じることは、それはそれで危険なのだ

先輩は、これをお客様対応ときに教えてくれた。

お客様が持ち出してくる何かしらのクレームは、つまり行動の部分にあたるという。

例えば製品問題があったとして、それをもとに原因をお客様なりに考えて、それにふさわしいクレーム要求)をしてくる。

もしそのクレーム対応するべきものではないとした場合、そのクレームがふさわしくないことをいくら説得しても無駄なのだという。

製品問題はともに共有しやすものだが、その原因と考えている部分の認識がずれたままなら、いくらクレーム対応しようとしても無駄からだ。

お客様からお客様の考える原因を聞き出し、その上で相手と正しい原因を共感することで、はじめてふさわしい要求は何かという話し合いができるのだという。

それに、もしそれでも過剰な要求をやめなかった場合は、それはもうお客様ではなく問題あるクレーマーとして切り分けができるのだとも言っていた。

事実、この先輩は、一回一回の対応は決して短いものではないが、全体を通すとほぼ最短で解決に結びつけていたし、その後にクレームが再燃するようなこともほとんどなかった。

クレーム対応として正しいかどうかは別として、自分ならそういう担当にあたってほしい思えるような人だった。

ちなみに、この論法を教えてもらってからマスコミの薄汚さがよくわかった。

マスコミ問題に対して原因を曲げて伝えることで、行動をコントロールしているのだ。

わたしたちは、その問題が、果たしてマスコミがいう原因によって引き起こされているのか、考える必要が求められている。

と、ここまで書いて、もともと団子よりも羅針盤の針になぞらえて例えたほうがわかりやすいんじゃないかってことに気がついたけど、もうまとめ直す気力はなくなってしまった。そのうちまた。

2021-01-04

今日FX

心機一転今日からスタート。100万円で開始。

結果的に2万円儲けた。儲けたが、3万円儲けた後無駄トレードをして2万円になったというところだ。

この無駄トレードというのをなくしていきたい。去年もずっと同じことを繰り返していた。虫か?

勝っていい気分になると、さらに勝って脳が気持ちよくなりたいと思ってしまうわけだ。「これわかりづらいから本当は手を出さないほうがいいんだよなあ…」と思いながら手を出してる有様。

チャートを見て思った方向にほんの少しでも動いていたら損をした気分にもなる。チャートの動きを読んでたのに、儲けられなかった(動きを読んでたってのも、5050だからたまたま当たっただけだ)。そうして負けてないのに負けを取り戻そうとする。結果本当に負ける。

理想は一日一トレード。そこでしっかり儲ける。その日は勝ち逃げする。その後はチャートを見ない。

わかっていてもできないものだけれど、頑張っていきたい。

年末に買ってめちゃくちゃよかったもの

電動自転車クロスバイクを買ったんですよ。

クロスバイクというのはママチャリより走るけど、ロードバイクほど高くない自転車のこと。

もともとGiantEscape R3というクロスバイクを乗ってた。

コスパ最高なクロスバイクの一つで、通勤チャリに最適っていう評価に惹かれて購入。

それから10年以上お世話になってきたのだけど、最近歳のせいか膝の負担が大きくなってきてちょっとずつ乗るのが億劫になってきてしまった。

その間に引っ越しもあって、今住んでいるところが周辺どこからも少し高い位置にあるのでどこに出かけるにも帰りの最後上り坂が待っているというのも大きい。

それでも40を過ぎて年齢的なことを考えると運動必要で、今後は故障と付き合いながら運動をしなきゃいけないんだななんて考え始めた頃だった。

そんな中コロナが始まって、電車に乗るのもリスクだし、最初にうちは頑張って歩いて出かけてたんだけど、やっぱり距離限界がある。

それで意を決して自転車で出かけても、クタクタになって次に出かけるときに腰が重い。

原付きも考えたけど、検索すると今は違反の目の敵になってるとか余計な記事ばかり出てくる。

それにそもそも二段階右折ルールがよくわからん

で考えたのが電動自転車しかママチャリじゃなくて多少走れそうなやつ。

今まで乗ってたR3は車体が軽くてタイヤが細い。

タイヤが細いとどういう恩恵があるかというと、圧力が高ければ摩擦が少なくて最高速度が出やすくなる。

その分ちょっとした段差でパンクする危険性が高い。

自分の脚力だと、平地の平らな道なら巡航速度は時速30kmくらいをキープできた。

その分、歩道とか走らなきゃいけないときは慎重に走らなきゃいけないか全然スピードが出なくなる。

そもそも車道を走らなくてはいけないのだけど、明らかに車道危険だと思えるときにも歩道に乗ることが割とストレスだった。

そんな中、今回選んだのはママチャリと同じタイヤサイズの電動クロスバイクだった。価格を書くと車種が限定されてしまうが大手家電量販店で13万円だ。

予算的にR3と同じタイヤを積んでるような電動自転車には手が届かなかったというのもある。

ところが、乗ってみると結果的に街乗りするならこっちのほうが大正解だということがわかった。

電動自転車アシストがあるために低速域を負担なく走れるようになるので、止まることにも躊躇がなくなるし、タイヤママチャリと同じ太さがあるので歩道の段差もまったく気にならない。

もちろん歩道を走るとき歩行者を優先して、人が多いときは最徐行で走る。

それはR3のときも今も変わらないのだけど、電動自転車はそこからの再加速が楽なので、歩道走行に本当にストレスがない。

車道危険だと思えたら迷わず歩道に乗り込めるし、乗り込むときも衝撃を気にして止まる寸前まで減速する必要もない。(車道で減速しなくてはならないので割と危険度が高いと常々思っていた)

歩道走行ストレスがないということが、街乗りにとってこんなにストレスがなくなるだなんて思ってもなかった。

電動自転車といえば坂道が楽になるイメージだったけど、これは想定外恩恵だった。

平地での巡航速度は時速27kmくらいに落ちた。それでも、それを補って余るほど加速の速さと坂道での速度維持がある。

トータルでの目的地までの到達時間は変わってないだろう。

23区内なら十分射程距離だ。コロナで出かけられないストレスの大半がこれで解決した。

給付金の使いみちが決まらないまま年を越しそうだったが本当にいい買い物だった。

今年はこれで色々楽しめそうです。

2021-01-03

白黒つけない、ということを理解できない大人は多い

善悪とか正誤とか。

「白黒つけない」というのは、つけないほうが総体的メリットが大きいから「あえてつけないでおく」のパターンと、

事情が複雑だったり判然としないから「つけることができない」のパターンがある。

この2つを理解というか受容するためには、話を聞いて「なるほど」の後に「でももしかすると」という自発的再考必要となる。

耳触りの良い話だけど、本当にこんなに簡単な話があるだろうかっていうセルフチェックである

思考することがストレスになる人は多いようで、そういう人は多少ひっかかりをおぼえても正常化バイアスで抑え込んでしまう。

テレビでやっているのだから」「偉い人が言っているのだから」「本にまで書かれているのだから」とか。

こういう抑え込みも無意識にやっているか結果的にはグレーであっても白だ黒だと盲信している状態になってしまう。

白だ黒だと固執するようになると、自身の心の安寧と引き換えに当然のように対立生まれる。

ネットではモラル政治的問題善悪を巡ってバトルが毎日のように起こっている。

ネットバトルは対立エンタメになったものなので、いったん火がつくと当事者差し置いてどんどん肥大していく傾向にある。

エンタメは楽しさが魅力なので鎮まる理由がないかである

対立を煽るうえでは白黒のないグレーでは盛り上がらない。敵をボコボコにするためにはまず敵認定しなければ始まらいかである

よくもこんな下らないことで炎上が起きるなと思う人は多いと思うが、敵をボコすというエンタメにはそれだけの魅力があるということなのだろう。

逆に「妙にこいつ白黒つけたがってるな」という人間を見かけたら、対立に発展させたり党派性ぬくぬくしたりするのが好きな厄介な人物で、

思考能力も信用に足らないと思っていい。

近づいてきても、まともに思考できない人は味方にしても敵にしても得がないので、利害関係を持たないことをお勧めする。

anond:20210103012008

20代はまだ夢見がちだから喪女ほど理想が高いし、レベル高い子はよりどりみどりから結果的総合ハイスペックしかお鉢が回ってこない。

元増田年収以外のスペック次第だな。

2021-01-02

「ご報告」〜この文字暴力

コロナで騒がれた2020年が終わって2021年になった。オタクの私は、現地参戦が少なくなったくらいで元々インドアだったので大騒ぎはしなかった。

2021年は既にいくつかのイベントがあり、今年はもっと楽しい年になればいいなと思っていた。そうお気楽支部えっち小説を読んでゴロゴロしていた。とても楽しかった。

忘れもしない2021年1月1日13時丁度。Twitterの通知がなった。推しからツイート通知だった。「あけおめ挨拶かな?」と思ったが、iPhone12proを使っている推しなはずが、メモの背景が本体メモ機能クリーム色ではなく真っ白であることに違和感を覚えた。

ただ事ではないぞとすぐにわかった。



そこには「結婚させて頂きましたことをご報告させて頂きます」と書かれてあった。



手が震えた、頭が真っ白になった、何とも言えない不快気持ちが湧き上がってきた。とりあえず自室に籠り、ツイートしまくった。「え」、「ちょっとまって」、「なに」。第一声に「おめでとう」の文字は出てこなくて、その事に気づいたのはしばらく経ってからだった。急いで「ああ祝わなきゃめでたいことなんだから」と思って「おめでとうございます」とツイートした。心からはそう思っていなくて、形式的にそう口にした。

その後、友達に思いの丈をぶつけようと電話をかけたが時間が悪かったのか誰も出なかった。自室で枕に呻いていた。ごめんね素直におめでとうと言えなくてごめんね、私は推し幸せを祝えなかった。

私はずっとTwitterたぬき掲示板を往復していた。それが自傷行為になるとは分かっていたが、この辛さは私だけではないと証明して欲しかった。その願いの通り、ファン層がファン層だから結婚発表を受け止めきれないフォロワーは多く、ТLで傷の舐め合いをしていた。たぬき掲示板結婚報告の揚げ足取りをしていた。既婚を隠している声優に失礼な書き方だとか繋がりと結婚したような書き方だとか言っていた。

アンチよりも「おめでとう!」と言っているファンの方が共感出来なかった。

私は彼のファンを2年やってきた。決して長くはない方だが、何も冠番組が無い時代から推しいるからそこそこ見てきてはいる。推し普段ツイートからまりプライベートを語らないから、ラジオ些細な情報プロ意識が芽生える何年も前の過去ツイートを見たりして、彼を知っていった。いや、知った「気になっていた」のかもしれない。

辛かった大学受験の時は彼と彼の出演している作品に救われた。大学に進学してからは移動や資金の融通がきくようになりイベントにも参加した。いくつもに増えたレギュラー番組ではお便りも読まれたこともあったし、ファンレターも送った。熱狂ファンには劣るかもしれないが、私なりに最大級の愛を持っていた。

彼の努力は当然だから努力している姿をあえて見せない姿も、嫌なこともファンに率直に言ってしまうのも、浪人した過去も、声優としても人間としても好きだった。いや今でも好きなのだが。

勿論、調べていくうちに社交的な性格から彼女がいない方がおかしいと思ったし、彼女いるかも?という節はあった。しかし、その根拠はあまりにもフワフワしていて楽観視していた。

それは現実だったのだ。私が彼に救済を求めている間にも彼には愛する人がいて、私が聞いていたエピソードの一つや二つは奥さんエピソードであって、わたしガールズバーで好きでもないおじさんに愛想笑いして稼いだ金はこの夫妻に渡っていた。雑誌理想家族像や好きな下着は黒のTバックという話は、「理想」ではなく「現実」であった。震えた。私の唯一無二の人は彼の大勢の米粒だったことをまざまざと示された。親友恋人自由に望めないこの世界で、あと幾つ大切な人を失えば私は報われるのだろうかと思った。

夜になっても考え続けて初夢には彼が出てきた。内容は、私は彼の名前をどうしても思い出せないがどうしても好きなことはわかっていた、しか友達が「この人気になる」と言って見送ったというものだ。昨日のことを描いている様で悲しかった。

私は結婚自体形容しがたい感じで胸が締め付けられたが、何よりも「おめでとう」と祝えなかったのが悔しくて悲しかった。人間として最悪だと思った。世間がおめでとうムードに包まれている中、当のファン達が祝えなくて、推し幸せを願えなくて自己嫌悪でいっぱいになった。

結婚報告の夜のソロラジオで本人の口から結婚について語られたが、(私は都合により聞けていないので検索から話させて貰うが)「すみません」という謝罪言葉があったようだ。私達ファン推しに「結婚報告してすみません」と言わせてしまったらしいのだ。こんなことさせたくなかったけど結婚報告について受け止めきれないのは事実で、でも推しは何も悪くないのに申し訳なく思っていた。ファンエゴのせいで推し謝罪言葉を口にさせてしまった。ごめんね、ごめんね、ごめんね。

脱線するように見えるが)私の他の推し女性アイドル)はソロ曲で「みんなが期待するような人に絶対になれなくてごめんなさい」と歌い、ラストライブでは腰が痛くて痛くて「嫌だ無理だ行けない」と言いながらスタッフに押されてアンコールステージに立っていた。

共通して言えることは、私達は推し応援して推しの姿が見たくて理想像を押し付けて、結果的に(少なくともファン視点からして)推しにさせたくない事をさせていた。どれだけ推しを苦しめたら気が済むのだろうか、推しには笑顔でいて欲しいのに。

1日経っても何かに集中していないと「あぁ推し結婚したんだな」と虚無になってしまう。何故か37.4°Cまで体温は上がった。少しかは冷静になったが多分ラジオやらライブやら媒体に触れると一気にぶり返すので、当分は慎重に動かなければならない。

でも、推しの事は大好きだし降りることは無い。こんなに言っておきながら、結婚報告を正直するような人間性に惚れているのだから

ゆっくりと前を向いていきたいです、推しファン幸せになって欲しいです。

中古の家ってこんなことが起きるんですね

この正月に手慰みに書くというだけの話です.

当時大学生だった僕は実家暮らしていました.中古の家で,母親の話すところによると父方の祖父が「この家でなければ家に関して援助はしてやらん」とのことでこの家に住むことになったそうです.お世辞にもあまりいい家ではなく自分の部屋もないため,「静かに暮らすこと」とは無縁の家族の声は聞こえ放題で,神経質な僕には居心地が悪かったです.しかし近くの大学に通っていたこととお金の面で家を出るメリットよりデメリットの方が勝りました.

3年生の梅雨の時期の夕方に,ある老女が家を訪ねてきました.家には父親と僕がいて,インターホンが鳴るなり父親は僕に対応するように促しました.カメラ付きインターホンスクリーンには,やや背の曲がった憔悴したような疲れたような顔の老女が映り込んでいました.「はい」と僕が対応すると

「〇〇か?」

と老女は言います.僕にはその「〇〇」という人物思い当たる節はなく,スピーカーで聞いていた父親もなんのことだかわからないといった様子でした.否定をしたのですが,しきりに「話がしたいので出てきてほしい」というようなことを言うので僕が降りることになりました.正直なところ,僕は何かの事件に巻き込まれるのではないかと気が気ではありませんでした.僕は体も比較的大きく単純な腕力では負けるはずもないのですが,憔悴した様子でしきりに出てこさせようとする様子はただならぬ雰囲気を持っており,恐怖を全く感じなかったと言えば嘘になります.恐る恐る玄関の扉を開けると,老女が

「▲▲か?大きくなったなあ」

と今度は違う名前を言ってきます.その名前は僕の名前ではありませんでした.どうやら先ほどの否定が伝わっていないようでした.僕がなんのことだかわからないといった顔をしていると,

「覚えてないかあんたが小さいころに会っただけやからな.お父さんはおるか?」

と言います.さすがに人違いされたままでは困るため,僕はその人ではないことを伝えた上で家を間違えてないか確認したのですが,老女も何のことだがわかっていないようでした.すると父親何となく普通ではないことを察したのか降りてきて僕にどういうことか説明を求めました.すると父親は何かに思い至ったのかその老女が訪ねていると思い込んでいる人の苗字を聞きました.その苗字は僕の苗字とは違うものでしたが,父親は全てを理解したようでした.

「☆☆さんはだいぶ前に引っ越さはりましたよ.ここに今住んでるのは✴︎✴︎です.」

父親は言い,表札を指差して老女に見せました.老女は納得がいかないという様子で,今どこにいるか分かるかといったことを父親に聞いていましたが父親も知らないようでした.ともあれ

「ほんまか...そうか...」

理解した老女は帰っていきました.この家は僕が1歳頃,つまり20年ほど前に住み始めた家でしたがその前に住んでいた親戚を訪ねてきたんじゃないか父親説明しました.続けて

「でも,あの人糖尿かなんかで亡くなったんちゃうかったかなあ」

と言いました.中古の家に住んでいるとこういうこともあるのかとか,引っ越したことが伝わっておらず亡くなったことも伝わっていないとは相当仲が悪かったのかなあなんて考えました.それで久しく会っていなかったが,何かに思い立ち話をしようとやってきたのかもしれません.もし仲を戻そうとしたなら残念なことだとは思いましたがあくま他人事という感は拭えませんでした.

事態が変わったのはその日の夜22時ごろのことでした.あの老女がまた訪ねてきたのです.昼間のこともあり明確な恐怖の感情が生まれましたが,僕も父親もふと一つの可能性にたどりつきました.

認知症ちゃうか...?」

ここから母親警察を呼ぶよう頼み,警察が来るまでの間に僕と父親で老女が認知症であるかを確かめる流れになりました.父親が,

「こいつと僕が昼間に会ってるんやけど覚えてる?」

と言うと,

「いや,覚えとらん.昼間来たんか?」

と老女は言います.間違いなく認知症でした.そこからは家はどこにあるのかとか誰かと暮らしいるかとか連絡できる人はいるかという話を聞きましたが老女は一人暮らしのようでした.しばらくすると二人組の警察がやってきました.何となくこの時間に面倒ごとが舞い込んできて気だるそうな様子でした.近所から野次馬もやってきてなんでこんなことになっているのかとため息をつきたくなりました.父親事情説明するなり警察が老女に身分証明できるものあるかなどの確認しましたがそういった類のものは持っていないようでした.さら認知症の診断を受けているか確認しました.すると,

認知症なんかちゃうで.名前も住所も誕生日も言える.」

と老女は答えました.この言葉が僕には強く刺さりました.「認知症患者自分認知症であることがわからない」ということを現実に見て,一人暮らしの老女が認知症である事態の重さに気づきました.結果的に老女は警察保護されることになりパトカーを見届けましたが,その日は何となく眠りが浅かったです.

これで解決したと思い込んでいましたが,二週間後の昼間に老女はまたやってきました.その時も家にいたのは父親と僕でした.今度は事態理解ができている分,スムーズ解決しました.やはり前回訪ねてきたことは忘れていました.この話を聞いた母親は,何回もこられても困るといったようなことを言っていましたが,「対応してるのは俺と親父なんやけど...」と言いかけてやめました.

そして数日後,今度は僕が一人の時に別の二人の男女が訪ねてきます.あの老女の親戚でした.詳しく尋ねてはいないため事実とは異なるかもしれませんが,おそらく男性の方が老女の兄か弟で女性は妻のように見受けられました.男性の目やあの猫背雰囲気が老女にそっくりでした.以前から認知症であることを知っていたようでした.男性の方はとてもばつが悪そうであまり言葉を発さず,女性菓子折りを僕に渡しながら謝ると男性も頭を下げてこられました.僕は他人に頭を下げて謝られるのが苦手です.自分がする分にはいいのですが,される側になるとこちらの立場が上で謝らせているような感覚になってしまます.ましてや自分より何十歳も年が上の人が頭を下げる姿を見るのは忍びないことでした.せめて気分を軽くしてほしいと思いながら「いえ,全然問題ないですよ」といったようなことを言いました.菓子折りを受け取って二人を見送ってから何となく居心地の悪さは抜けませんでした.

それ以来,あの老女は一度も訪ねてきてはいません.施設に入ることができたのかもしれません.この出来事高齢社会独居老人の話を聞くたびにいつも思い出す話になりました.この話をすることで認知症患者が生きやすい世の中を作ろうと呼びかけているわけではないのです.もちろんそういう世の中ができれば良いことなのは間違いないのですが,僕はそのための具体的な行動を起こしているわけではなく,そういったことを呼びかける資格を持ち合わせていません.中古の家ならではの印象的な出来事を少し話したくなった.そういう話です.

2020-12-31

anond:20201231192041

女性広報アツギ2次絵タイツPRダメで、女性下着モデルは何故許されるかって議論で答え出てたけど、文脈から導き出される想定視聴者層が誰かが問題なんだよ

同性に認められるプロセス大事

Kアイドルはやりたいことやってるから洒落結果的セクシー、Jアイドルは男に媚びるからキモいこの差

2020-12-30

私の好きな小説家AがTwitterでぶっ叩かれてた

小説家A先生自分作品社会問題ネタを入れるのが特徴で、私はA先生作品を何作も買って読んできた読者だ。ファンと言ってもいい。

TwitterA先生アカウントを見つけた時、私は嬉しく思ったのと同時に、不安にもなった。

プロアマわず、字書きがSNS失言して騒がれる様子をこれまで何度も見てきたからだ。

そして嫌な予感は的中した。

喧嘩腰で政治的主張を繰り返すA先生は、他のTwitter民に嘲笑されまくっていたのだ。

残念な事に、A先生は「思い込み政治を語る」タイプの人だった。

この手の政治語り屋は右向きだろうが左向きだろうが自分思い込みで語るから

「その主張、実際のデータに反してますよね?」「なんかそういうデータあるんですか? 偏見だけで語ってませんか?」「実際は真逆なんですが……」

といろんな人から袋叩きにされるのがお約束の流れだ。

ちなみに、A先生Twitter日本流行る前からプロとして活躍してきた作家だ。

現実世界社会問題物語の中に組み込むという手法をずっと続けてきたせいなのだろうか、「自分政治をよく理解している」と勘違いしてしまったのかもしれない。

思い込みの激しい愚者が周囲に被害を撒き散らして最後には社会的に不必要な悪として制裁される……っていうのがA先生作品のお決まりパターンで、

正直しつこいくらい何度も見てきたけど、まさか作者自身がこんなに偏見こじらせてる人だったとは……。

A先生批判に負けず、厳しい口調で自分の考えをツイートし続けた。

自作品語りなんてほとんどせず、新刊宣伝より政治語りの方に熱心になっていた。

着実にTwitter内で敵を増やし、悪い意味知名度が高まっていき、

そのうちフォロワー数の多い有名な政治語りアカウントから反論されるようになって、A先生さらに多くの人々に自身無知晒す事となった。

ファン自分はというと、A先生擁護する気にはなれなかった。

A先生過去作品は好きなんだけど、それとこれとは別。

浅い知識と激しい思い込みで自信満々に政治を語り、主張の対立する相手を徹底的に蔑む姿に、正直幻滅してしまった。

「あの人、本当に小説家なんですか?www」「小説家ってバカでもなれるんだなwww」と空リプされているのを見た時はさすがにかわいそうだと思ったけど。


んで、A先生とは全く関係ないB先生の話になるんだけど、この若手の小説家さんはA先生とは対照的だった。

Twitter議論をしようとしない。

ツイートの大半が自分の新作の宣伝あるいは過去作の話、あるいは自作品に関連したネタツイート(読者へのファンサービス的な)。

・他の創作者の作品を褒める。

Twitterを読者を増やすための場と割り切ってる感じで、個人的にはこっちの方向性の方が好き。

賞を取ったデビュー作が凄く面白くて元々好きな作家さんだったけど、Twitterを見てもっと好きになった。

新刊は必ず予約して買うようにしている。


クリエイターSNS自由に語ればいいと思う。そしてそれを見たユーザーは何らかの意見を表明してもいいし、無言で離れていってもいい。

あの騒動以来、私はA先生小説を一冊も買っていない。

ぶっちゃけて言うと過去作の方が面白かったって思いながら読んでたし、ファンを辞めるきっかけを与えてくれて結果的には良かったのかもしれない。

anond:20201230013055

結果的に誤っていたとはいえ正義感人一倍強いゆえに出てしまった発言だろう。

ネトウヨデマが野放しになっているのに、なぜ人権真剣に考えている人間の誤りばかりが槍玉に挙げられるのか。

2020-12-29

anond:20201228141845

そもそも大坂人が東京や他県を下に見ているのが全ての元凶

おかし選民思想を持っているから腫れ物のように扱われ結果的差別されてるように感じる。

朝鮮と全く同じ構図だ。

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