2021-01-03

白黒つけない、ということを理解できない大人は多い

善悪とか正誤とか。

「白黒つけない」というのは、つけないほうが総体的メリットが大きいから「あえてつけないでおく」のパターンと、

事情が複雑だったり判然としないから「つけることができない」のパターンがある。

この2つを理解というか受容するためには、話を聞いて「なるほど」の後に「でももしかすると」という自発的再考必要となる。

耳触りの良い話だけど、本当にこんなに簡単な話があるだろうかっていうセルフチェックである

思考することがストレスになる人は多いようで、そういう人は多少ひっかかりをおぼえても正常化バイアスで抑え込んでしまう。

テレビでやっているのだから」「偉い人が言っているのだから」「本にまで書かれているのだから」とか。

こういう抑え込みも無意識にやっているか結果的にはグレーであっても白だ黒だと盲信している状態になってしまう。

白だ黒だと固執するようになると、自身の心の安寧と引き換えに当然のように対立生まれる。

ネットではモラル政治的問題善悪を巡ってバトルが毎日のように起こっている。

ネットバトルは対立エンタメになったものなので、いったん火がつくと当事者差し置いてどんどん肥大していく傾向にある。

エンタメは楽しさが魅力なので鎮まる理由がないかである

対立を煽るうえでは白黒のないグレーでは盛り上がらない。敵をボコボコにするためにはまず敵認定しなければ始まらいかである

よくもこんな下らないことで炎上が起きるなと思う人は多いと思うが、敵をボコすというエンタメにはそれだけの魅力があるということなのだろう。

逆に「妙にこいつ白黒つけたがってるな」という人間を見かけたら、対立に発展させたり党派性ぬくぬくしたりするのが好きな厄介な人物で、

思考能力も信用に足らないと思っていい。

近づいてきても、まともに思考できない人は味方にしても敵にしても得がないので、利害関係を持たないことをお勧めする。

  • これは新年早々すばらしいエントリ ぜひ消さないで頂きたい

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