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2018-10-03

世田谷区役所仕事したまんが」について公務員から

まんが家山本さほさんの件で区役所炎上してますね。

b:entry:twitter.com:sahoobb:status:1047061214176661504

データの紛失と配付資料コピーの件は(マンガの主張の通りなら)相手(M山氏)がクソだね、で終わりだけど、肝心の会場キャンセル料のギャラから天引き埋め合わせについてどうしても公務員として引っかかる部分があるので。

役所の支払いとして絶対にありえないんですよ。公務員やってたら冗談でも思いつかない発想なんです。

最初可能性を並べると、

①すべてM山氏の冗談最初からギャラは全額払うつもりだった。

②M山氏は区の職員だが、マンガ教室は区の事業ではなく、区職員M山氏個人資金による個人事業だった。

③M山氏は区の職員ではく、ギャラの支払いも区役所からではなかった。((M山氏は役所から教室開催を委託された業者団体従業員で、「役所事業マンガ教室をやります」と言うのをさほ氏が「役所職員なのでそう言っている」と勘違いした。))

のいずれかしかあり得ない。個人的には③の可能性が高いと思います

①はそんな冗談を言っても相手不快にさせるだけで実行不能意味がないし、②は役所職員がそんな資金豊富だとは思えないので。

以下、天引きが実行不可能理由制度から説明します。

役所(に限らず県庁や省庁でも基本は同じ)の何の創造みもない予算執行契約業務説明なので面白くもなんともありません。①~⑤は飛ばして⑥だけで結構です。いや全部読まなくてもいいんだけど。

役所の中ではこんな事やってんだな、こんな世界があるんだなってことで。

予算を確保

役所が何か事業をやるときお金必要になります

そのために確保しておくお金の枠を「予算」と言います。(マンガでもこの言葉が出てきますね)

役所がやりたい事業計画を立てて、必要経費の見積もりをとって足し上げたものが「予算」額になります

ちなみに「予算」は使途ごとに「費目」が決まっていて、費目ごとに金額を決めて予算を作らなければならず、今回の場合は「マンガ子どもに教える」事を役場から個人団体委託するので、「委託料」になります

委託料として確保した予算は、委託する事以外には使えません。(たとえば会場借用料とかキャンセル料とかには使えません。「使用料」とか「補填賠償金」になります。)

縛りガチガチですね。公金ですから好き勝手に使えたら困りますからね。

(費目間流用という例外処理もありますが、非常に面倒な手続き必要だし、事前手続き必須で「当日現場でいきなり」できることではないので省略します。)

事業執行する部署(今回でいうと文化振興課かこども育成課か)が好き勝手予算額を決めることはできず、まずは役所内で「(予算を決定する部署である財政課による査定」を受けます

財政課は常に「財政赤字を減らさねば。予算を削減せねば、部署節約させねば。」と考えてますので、事業や経費の必要性を説明しても根拠資料不足だと差し戻しされたり、事業全部が不要だと却下されたりして、何度も査定室に足を運び、ようやく認められたものが「予算案」になります

「案」です。

財政課内でも査定担当VS上司のバトルがあるんですが省略します)

それを全部局分まとめて議会に提出します。

議会予算決算委員会委員から細かく審議されたあと、問題なければ本会議にかけられて可決されたら正式な「来年予算」として成立します。(これは首長議会が激しく対立してない限り、否決されることはまずありません。委員会で審査されるのも事業のもの必要性で、積算まで見られることはありません。良くありませんね。でも議員さんが役所の全部署事業予算案を積算レベルまで細かく分析するのは現実的ではないでしょう。)

事業に関わる予算要求~支払までの文書公文書であり公開請求すれば見られるので、オンブズマンがチェックしてる部分もあります。)


契約予算執行

さあ、新年度になりました。さっそく予算を使って事業を始めましょう。

これも事業担当職員で好き勝手にはできません。なんせ使うのは公金ですからね。

まずは「予算執行伺」の決済を取らなければなりません。「こんな感じの事業でこのくらいの金額を、この予算のこの費目から使いたいんですが、いいですか」という伺いを文書化して、契約書の案(印鑑が押して無いだけで実際の契約書と同じ)を添付して、担当係長課長審査をうけて決済をもらいます。だいたい文書を回すだけですが、目新しい事業や大きな事業だとデスクの前に呼ばれて口頭説明必要になります。(金額によっては部長とか首長レベルまで決済をもらわないといけないが、だいたいは課長決裁。)

まあ前年度に予算案を作る段階で課内でも財政課でも厳しくチェックされてるので、今更なんですが。


次は、事業のためお金を出す人・団体契約します。今回でいうと、さほ氏や会場店ガリレオですね。

契約相手はどうやって選ぶ?なるべく費用を抑えるために原則は入札。

だけど細かい契約まで入札・開札作業してたら大変なので、限定された使途と一定以下の金額に限り、担当職員契約相手を選ぶ随意契約をして良いことになっています

その場合相見積もりと言って、複数相手から複数見積書をもらって最も安い相手を選ばないといけません。

「この付近にはこの会場しかない」とか「この技能を持つのはこの人しかいない」と合理的理由がある場合には一業者・一人だけ選んで見積もりを取っても良いことになっていますが、これは例外処理なので本当にその相手しかいないのか起案文書できちんと説明しておかないといけないし、上司からも細かくチェックされます


次はまた決済です。今度は「支出負担行為」の文書を回さないといけません。

使う予算の費目(今回なら使用料委託料)、使途、実行月日、円単位金額、支払い相手先名、振込口座情報役所の支払いは原則口座振込です。研修参加費を現地受付で払うとかでない限り、職員から現金払いする事はありません。)を記載した上で、イベント関係書類見積書を添付して、また職員係長課長と決済を回します。今回は課長で終わりません。

課長から決裁印をもらったら、今度は役所の対外支払機能を一手に担う会計からも決済をもらわないといけません。

そう、お金の支払いは事業執行部署ではできないんです。

首長から独立した「会計管理者」が役所資金口座を握っていて、会計管理者の部下である会計職員役所お金の出入りの全てを行っているんです。

会計管理者は「部長」並みの偉い人なので大きい金額契約を見ていて、今回会計課に持ち込んだ「支出負担行為書」は、会計担当係長会計課長で決済されたのでしょう。(会計課にいたことがないので細かい内部処理は不明

支出負担行為書が会計課で決済を終えて戻ってきました。

そうやって初めて、相手契約できます。「依頼」ではありません。「契約」です。

役所契約行為は極一部に限定された例外職員出張で使うJRきっぷとか航空券とかの購入)を除いて、必ず文書契約です。口頭での契約絶対にできません。(お金を出す証拠が残らないので不正支出になる。)

契約書はだいたいテンプレートが決まっていて、支払い相手金額がきっちり明記されています

これを2部用意して、2部ともさほ氏に渡して押印してもらい受け取って、役所では総務課に行って総務課員のチェックを受けたうえで公印(首長印)を押印し、1部をさほ氏に渡して1部は役所で保管して契約成立です。


そうして無事契約が成立して、ようやく「役所から依頼された」ことになります

契約を結んではじめて役所はさほ氏に「教室子どもマンガを教える債務」を負わせることができます


そして教室開催当日を迎えました。

ん?担当者が会場を2カ所抑えていて、キャンセル料が必要になった?一カ所は有料のところ(ガリレオ)で、もう一カ所は無料のところ(公民館とか)だったのかな。

キャンセル料は「費目・使用料」では払えないので、帰庁して急ぎキャンセル料の支払いのため「費目・補填賠償金」の支出手続きをしないといけません。

でも、一店だけ予約していたのが講師の都合で急に開催できなくなってキャンセル、なら支払う理由も成り立つんですが、担当個人ミスで2会場予約していて、しかも当日までキャンセルしてなかったかキャンセル料が必要になった、なんて理由上司会計課に説明しづらいし、公金の支出としても市民からツッこまれそうです。(自分だったら、ダブルブッキングは無かったことにして自分の財布からします。それが一番簡単なので)


③「差し引き払い」が可能なの?

ここでM山氏が言った「さほ氏へのギャラからキャンセル料を差し引いて払いますね」は可能でしょうか。

まず「決まった報酬委託料)から急に発生した別費用差し引く」というのは不適切支出です。相手委託する業務内容に対してこの金額委託すると一度決めたのですから業務内容が変わらないのに減額するなんて役所内の決済で絶対に認められません。

これまで支出するために役所内で行った支出負担行為書には支払相手・支払口座・支払金額が明記されています契約書にも相手金額記載されています

会計課はこの通りにしか支払いしません。

から支出負担行為書を二重線で消して訂正印を押して見え消し修正する・・・無理です。訂正が効くのは誤字脱字くらいで、支払金額とか支払相手先とかの重要項目の修正はどの役所でも認められてません。契約書の訂正も必要です。

役所保管の契約書を担当者が首長印をコッソリ使って勝手に訂正したとしても(今はどこも公印の管理は厳重になってるので難しいけど)、会計課はそれによる支払を認めないし、さほ氏の持っている契約書には修正前の金額記載されている(双方の合意に基づいてない)ので、奇跡的に会計課チェックをスルーして(ありえない)減額した金額でのギャラ払いが成功したとしても、後からさほ氏保管の契約書を提示されて不足分の支払請求をされたら、口座振込による支払金額記録が残ってますから役所は追加払いしなければなりません。

追加払いするためにはまた一連の予算執行手続きがイチから必要になりますし、M山氏はいずれにせよこの段階で不正支出公文書偽造により懲戒処分です。金額という重要項目の訂正・契約書の片方印だけによる訂正を見逃して支払ってしまった会計課の担当上司処分を受けるでしょう。(まあ会計課はどこも細かいのであり得ないけど)


④支払(ようやく)

教室が無事に終わりました。

役所の支払のもう一つの原則は「精算払い(後払い)」です。

相手債務を履行したのを会計担当確認してからでないと支払えません。(例外もあるけど省略)

帰庁後、担当者は会計課にお金支出してもらうための書類支出調書」を作ります文書仕事ばかりでウンザリですか?公金だから仕方ないんです。

ここでもまた、予算の種類、費目、支払相手名、支払金額、支払口座、支払予定日、債務発生日(教室実行日)、支払内容、等を記載して、(システム化されてて支出負担行為と紐付けられてるので、ほぼ自動入力

先に決済済みの予算執行伺・支出負担行為書・役所保管分の契約原本相手委託内容を実行した証拠マンガ教室写真等)と検査調書を添付して、

課内で担当係長課長と決済をもらって、会計課に持ち込んで会計課内でもまた会計担当係長会計課長と決済を経て、

はれて会計課が銀行口座振替依頼データ送信して、さほ氏の口座にギャラが振り込まれることになります

これで「役所事業」は終了です。

もちろん課内でも会計課でも、事前に決済を受けた支出負担行為書や契約書に記載された金額相手名と、支出調書に記載された金額相手名は照合されますので、「こっそり減額した金額で支払い」しようとしても「書類間不一致」でハネられます

まあ、減額したとしてもガリレオさんへのキャンセル料の支払い手続きはされて無いので、予算が余るだけで意味ないんですけどね。


⑤その後(蛇足

これで「事業」としては終わり、なんですが、担当仕事はまだあります

年度末の決算作業決算書ができたら決算特別委員会の想定問答の作成

翌年度に行われる部内監査((事業執行課の総括課が行う))、定期監査((外部から任命された弁護士有識者監査委員会の下部機関である監査事務局による、昨年度に誤った処理がなかったか検査。支払関係特に細かくチェックされる。こっそり書類書き換えとかしてもここでまずバレる。))、監査委員自らによる委員監査監査資料作成や当日の対応

もし予算国庫補助金が入っていたら、補助金の実績報告書提出や受け入れ手続き、国の会計検査院による検査の受検((非常に細かく厳しい。ここで不適切支出とされたら国庫補助金返還となり、返還金の予算確保のために予算流用手続補正予算編成作業議会対応が出てきて死ぬ))。来年度の補助金事業計画交付申請、等々・・・


と長々と説明してきましたが、帰宅してからずっと書いてて誰が読むんだこんなの。


もっと簡単方法

役所担当が持ってる事業は1つではありません。複数分野を担当していて分野ごとに複数事業があります

マンガ教室以外にも十数~数十の事業を持ってるはずです。

教室も1回で終わりではなく年間に何回かやるんでしょう。

教室開催ごとに講師をやってくれそうなマンガ家を探して、コンタクトを取って、ギャラ交渉して、日程調整して、契約して・・・

広さと場所が適した会場を探して、見積もりとって、後払い振込払いの了解もらって、予約(契約)して・・・

講師から教材データをもらって内容チェックして、コピー製本して必要部数を用意して、当日会場に教材持ち込んで様子を写真撮影して・・・

という仕事が出てきます

そして毎回ごとに講師と会場に②~④の予算執行契約・支払手続きもせにゃいかんわけです。

マンガ教室だけじゃなく他の事業でも。

はい、無理です。一人の担当では手に負えません。

ということで、役所がこの手のイベントをやる場合教室講師の手配などイベント開催をまるごと民間業者NPO団体などに「業務委託 Permalink | 記事への反応(0) | 21:42

2018-09-26

anond:20180924164920

すごい!

ルール化、システム化、習慣化

これこそ人間の知恵という感じてとても好きです

ロボット掃除機はほんといいですよね

2018-09-25

anond:20180925110643

バーチャルである意味って絵やCGで顔を隠してますよってだけに思えるんだよな

声は機械音声(ないしサンプリング)で、企画脚本の作り方がシステム化されて始めてバーチャルだろと思う

2018-09-18

anond:20180918192617

システム化する気があるなら20年前にしてるだろ。30年後もあるよ、その仕事

2018-09-09

値上げするべきなのにしていない日本観光地

松本城が安すぎる。

九州沖縄観光地比較すると明らかに値段が安い。そして混雑している。

この違いは、中国人観光客の数だと思う。九州沖縄は大量の中国人観光客ツアー押し寄せてくるため、雰囲気もバブリーになり、施設の値段も総じて高くなる。

一方で松本観光地としてそれなりに整備されているものの、お金持ちの中国人が少ないため、値段が安く混雑している。

そして、信州の人たちに感じた事だが、全体的に窓口が煩雑システム化が進んでおらず、なにかと対人力式のサービスで、個別の客に対応しようとしまくる傾向がある。人手余ってんのか?客もごねる傾向がある。というか何事もスムーズになっていないのでゴネざるを得ないのだろう。

すくなくとも俺は松本城はすぐにでも値段を上げるべきだと思う。

2018-09-07

anond:20180907131211

彼らの本当の客が、ユーザーではないから。

便利にしてユーザーが集まって依存度が高まったところで、金主のためのシステム化へ舵を切る。

2018-09-02

AIは尻を拭くか

落合陽一「要介護者にウォシュレットおっさんにケツ拭いてもらうのどっちがいいか質問したらウォシュレットって答える」

https://togetter.com/li/1262639

 

機械

人がやってたハード的な物事機械に置き換える

 

システム化

人がやってたソフト的な物事プログラム化する

 

AI

判断を高度化する

インターフェース人間風にする

 

ウォシュレット機械化だよな?

まるで意味わかんねー

 

介護現場AI化するとしたら

例えば病気対処判断を高度化するとか

音声アシスタントで何か実行するとか

そういう補助、つまりシステム化の延長にあるから、人orAIにならないと思うんだが

 

まずAIって話になると必ず「ロボットが」って言い出すやつもうペテン師の類だろ

2018-08-25

日本MD-Ph.Dコース雑感

始めに自己紹介を少しだけさせて下さい。私は医学部卒業して(そして医師免許を取って)、すぐに博士課程に進学し、現在在学中の者です。

大学MD-Ph.Dコースに入っており、世間で言われる所の「研究医」というのを目指しています

最近、色々と考えてしまった事があるのと、MD-Ph.Dコース(後ほど細かく書きます)について本音ベース情報があまりweb上に見当たらないので、進路を考える高校生医学生の参考になればと思い書かせて頂きます

とはいえ、それ以外の方が読んでも研究医の事を知って貰うのに興味深いと思う内容もあるので、読んで頂けたら幸いです。

深夜に書いているので所々まとまっていない所もありますが、ご愛嬌でお願いします。

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1.「あれ? 入学時は基礎研究に興味ある人もう少しいなかったっけ?」〜医学部の6年間〜

医学部というのは大学というには特殊環境(否定的意味はない)だと思います。学年は100人程度で6年間、ほとんど同じメンバーで過ごします。

それまで神童とも呼ばれて、そして実際ある程度のインテリジェンスをもった集団ではあるので、どこの大学でも入学時は将来に夢と希望を持った人が多いでしょう。

するとやはり「将来はどんな風になりたい?」みたいな話にもなり、「外科医になってバリバリ手術しまくりたい」「家の病院を継いで地域を支えたい」「なんとなく内科とか良いかな」「コウノトリを読んで感動した!」など様々な事を言う人がいる訳です。

その中に100人中5人くらいでしょうか、「iPS細胞凄い!再生医学やりたい!」「基礎的な医学研究をしたい」などと言う変わり者が混じっています。これらの人が医学の基礎研究に興味がある人達です。

さて、夢と希望ばかり語っていても何も始まりません。医学部という所は医学を学ぶ所です。入学すると教養科目→基礎医学臨床医学→臨床実習という順で学んでいきます

そして5年生くらいで「将来はどんな風になりたい?」ともう一度話すと、当初基礎研究に興味があった人も「市中病院に行って多くの症例をみたい」「マイナー科の医者生活に憧れる」等の意見に変わっている訳です。

もちろん、意見や進路を変えることは誰でも持っている権利だと思いますし、それについては何も思いません。ただ「あれ? 入学時は基礎研究に興味ある人もう少しいなかったっけ?」という感想を持つ訳です。

まり、気づいたら基礎研究を進路として考えてたのは自分だけになっていました。

ただ、やはり医学部生活経験した身としてはそれも分かるなと感じてしまう訳です。

そんな事を次に書きます

2.「学生さん、何科志望?」〜医学部空気感

医学部はやはり忙しいです。しかし、大量の試験や実習でも効率よく通すことのできる必勝法があります。それは「人と違う事をやらない」です。

実際、僕も試験勉強に関しては他の人と同じ事をしていました。正直、それって考えるコストを全て外注できてしまうので凄い楽なんですよね。

そこで「そうか、人と違う事をやらなければ、上手く行くんだ!」という考えを持つと、まず基礎研究という進路は無いと思います

何故かというと臨床に進んだ場合の初期研修制度専門医制度というのが(皮肉抜きに)非常に良く設計されているからです。

言い換えると「○年の内にするべき事」がリスト化されていて、それをクリアすると有効資格が取れるので、非常に良くシステム化されている訳です。

極め付けは臨床実習で様々な科を回ると「学生さん、何科志望?」とほぼ確実に聞かれます

聞いている方は特に意識していないと思いますが、つまりは「この研修システムの中に入って、最終的には専門医を取って、そして臨床医として働くんでしょう?」という空気感を臨床実習で浴びる訳です。「そうか、人と違う事をやらなければ、上手く行くんだ!」という考えがあれば、その空気感に飲まれて基礎研究選択肢として無くなります

そこで「基礎研究に進むつもりです」というと何と言われるでしょう?

答えは「(いきなり興味がなさそうに)ふうん、変わっているね」です。

もちろん全員ではないですが、感覚的に質問してきた人でこういう対応をするのは75%という所でしょうか。

まあ、しょうがないですね。でも、この空気感というのは結構辛いです

僕は比較的気にしない方ですが、日本人なので空気とか読んじゃいます

補足としていうと、卒後数年の待遇研究or臨床で全く違います

これに関してはもはや言うのも野暮ですが、月収30万円の研修医vs学費を払う大学院生という事です。

3.「ボクと契約して研究医になってよ!」〜MD-Ph.Dコース

遠回りしましたが、本題です。

とにかく医学部出身研究者が少ない!と言われているらしく、偉い人たち(http://www.chnmsj.jp/kenkyuui_jouhou_corner.html)が様々な大学MD-Ph.Dプログラムというのを始めました。これは医学部6年間と大学院3~4年間がセットになったものと考えれば良いです。

(書くついでに調べてみたら、文部科学省の強いpushがあったみたいですねhttp://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/10/02/1352252_3.pdf)

幸いにも僕の大学でも始まり、参加しましたが...なんとも言えません。

学校によっては飛び級を認めたりしているらしいですが、少なくとも僕の大学では「授業料相当の奨学金支給します」みたいな感じだけであり、HPを色々みても他の大学でもそんな感じらしいです。

正直、これだけ大々的に研究医不足の危機感を煽っておいて、実際の支援内容が乏しすぎると思います

学生サイドから感想としては

(1)授業料+最低限の生活費(15万/月程度)の支給

(2)前述の「医学部空気感」への介入

が無ければ、研究に興味がある学生研究しないと思います

幸い、自分はこの2点に関して個人的事情でどうにかなりましたが、初期研修並みに上記二点が保証されるシステムとして確立しない限り、基礎研究にいく医学部出身者なんかいなくなると思います

4.サイエンスは厳しい、されど面白い

少し、愚痴っぽくなってしましました。しかし、現在自分の置かれている状況は総合的に見ると満足しています

医学部卒業してフルタイムで没頭できるようになると、研究も本格的にできます

更に幸せな事に、良い指導者を見つける事もでき、研究者として生きて行く事を応援してくれるような環境も手に入れる事も出来ました。

もちろん条件検討に次ぐ条件検討で上手く行かなかったりもしますが、新しいデータ(もちろん裏には大量のNegative result)が出たりすると最高にワクワしますし、それをもとにディスカッションするのは面白いです。

一度振り切れてしまえば楽しいです。なので、もし読んでいる人で研究医になりたいという人がいたら、是非そのまま突き進んで欲しいと思っています

指導者から研究できるポスト無限にある訳ではないし、将来も不安定だよと言われたりもしますが、それでもチャレンジする価値はあるのかなと考えています

以上の僕の経験から研究医になりたいという高校生医学部生にアドバイスを送るとしたら

絶対医学部空気感に流されない。

博士課程の間の生活費をどうするか早い内から考えておく事。

自分の事を応援してくれる指導者を、早く見つける事。

です。

また、もしこの文章を読んでる「偉い人」がいたら

授業料+最低限の生活費(10万/月程度)の支給

・前述の「医学部空気感」への介入

を是非ともお願いします...本当にお願いします。

もちろん、僕も今目指している過程なので、偉そうに言える立場ではないですが、少しだけその世界に足を踏み入れている分、思った事を書かせて頂きました。

ここまで読んでいただいた奇特な方へ、ありがとうございます

2018-08-08

anond:20180808014939

ある一定以上の人材になると看護師みたいに力量をあげれなくなるんだよ。

100人ぐらいいたらシステム化して属人生を減らせるけど10人以下のチームとかになるとそうもいかない。

何とかしたければ病院を各県1つとかに集約するしかないんじゃないの?

anond:20180807124518

料理人で考えてみて。一人だけがいくら千切りが上手にできても、宴会とるならスライサーがあったほうが楽だ。

料理しろ医療しろシステム化が一番強いし、普通企業はそれができているのに、なんで医療だけ個人技能スポーツに話を戻そうとしてんだってことだ。

もちろん、もう衰退することしかみこめない地方珍味料理なら新人社員教育も要らないから迫力ある(失敗があったって客のほうが顔みて遠慮してくれるような)おじいさんだけ採用すりゃいいけど、医療はこれからもずっと必要だろ。

AI補助診断だってなんだっていれりゃいいんだよ。医療保険会社からなんかいわれたりしてないの?

 

あと優秀さについてだが若い医者は55点しかとれない男より80点とれる女のほうがいいにきまってるんじゃないか

https://twitter.com/kayuicomai/status/1026066817851088896

論文読めて覚えられるのは期待できるだろ。なにをもって「優秀」っていってんのかわからん

https://toyokeizai.net/articles/-/200786

5年生存率? 患者ストレスだって女医のほうが少ないでしょうが

なんで男性医師男性医師って一部だけたとえ話でっちあげてひまそうにもりあがってんのかお察しってもんだ。

 

あとこないだ手術されたけど(主治医が院長1人の入院女性しょっちゅう経験している)、ホント昼間だけでも朝夕でもできるだけ女医こみの複数制でおねがいしますって思ったし、いつまでも身の回りの例だけで小乗仏教みたいなこといってんじゃねえよ。

副次的みえる症状に長いこと悩んだあと自分でググりたおして医者にお願いしてようやく正しい結論が出るとかしょっちゅうというかあたりまえなんで(別に救急とか休日ではなく、みんなそんなもん)女性医師しろ素直に話を聞いてくれる先生のほうがいいですし、私の眼の前で話聞いてググってくれていいから。グーグル(ででてくる患者会とか患者体験談)より賢い先生なんかいいから。と思ってます

 

個人技能のある先生たまたまたからなんだっていうんだ。日本全国の患者が運良くそ先生に見てもらえるわけねえよ。

甲子園レベルが1人まじっててなんてたとえ話なんか聞きたくねえよ。田舎甲子園選手がくるわけねえ。

そもそも甲子園選手だって投手バッティング一塁も守らせて万能なやつなんかいない。

そんな中でクソみたいな劣化男性医師ばっかりなのがそもそもおかしいんだ。

なんで母数の少ない優秀な医師をわざわざ受験で減らしたのか?って聞いてるんだ。

おまえらがたとえ話でいうならこっちもたとえ話するけど、優秀な女性医師は昼間の診療看護婦への伝達も細やかだから夜中に急変させる割合が少ないんだよ。

ピンチヒッター必要だろドヤァじゃねえよピンチつくんな

https://president.jp/articles/-/25874

調理師免許なくて食中毒知識がなくたって、千切りできて夜勤連続できる料理人のほうがいいよねーというアルバイト愚痴を延々きかされる身になってみろ。

患者は、受験生は、女は、男は、医者は、みんな怒ってるんだよ。

犯罪者擁護してないでリコールかけろや。

2018-06-03

毎日洗濯して疲弊してる嫁

バカじゃねーの?

て思ってる

毎朝洗濯して早く起きて干して仕事に行く

子供の朝のごはんや準備は俺に丸投げ

別にその事については特に他意はない

俺なら毎日洗濯を週3か4には減らす

理由効率化すれば余裕だから(天もちろん気に左右される)

ほんと、まったくシステム化もされてなく場当たり的に「ただ毎日洗濯している」だけなのだ

ほんとバカじゃねーの、と思う

2018-05-19

あとは9月の総裁選日本会議系以外の首相が出れば西暦化は完全になる。

元号にこだわってるのは官公庁銀行大企業みたいな古いところ。

ただ、銀行大企業はもう今は超システム化が進んでる以上、

1ヶ月以内での対処となると相当頭の固くて、システムトラブル経営責任をとっての辞任を恐れないヒャッハー銀行大企業以外は西暦化すると思っている。

平成来年5月から使えなくなるってのはもうわかってることだからね。今からの準備なら西暦化に間に合うだろうし。

問題官公庁なんだよなぁ。日本会議系以外の総理になればと思うが、、、。、

ただ、大臣所属見てると、もう完全に日本会議系に自民党政治家は毒されてるんだな。

で、珍しい日本会議系以外の大臣の林大臣は、セクシー個室ヨガ問題か、、、、

女性問題秘密調査機関って本当にFBIフーバーみたいに、政敵を追い落とすための手段として使われてね?

まあ、これだけ裏では実は監視社会になってる以上、敵ができやす人間は本当に女性関連は清廉じゃないとダメなんだろうなぁと思ったりする。

2018-05-05

ひとつ本屋で起きたこと。」はここ10年で割とよく見てきたはなし

https://nyawaraban2014.amebaownd.com/posts/4135126

自分も数年前に大学内の類似施設で似たような問題に直面して数年解決を試みたけど

自分の実力だけでは解決は難しいなと思ったので、諦めて業種替えした。

最初転職活動年収が100万円近く上がったのには唖然としたけど。

自分が好きになったことにつけ込まれ業界で働くより、自分評価してくれる業界で働いた方が金銭的には

幸せになれると思います

委託元としての大学

業務発注するには業務内容の把握と評価を適切にできる必要があるが、大学側に書店運営

評価できる人材がいることは期待できない。

誰もが(財務課が)納得する「委託費用」に評価の重きが置かれることになりがち。

大学全体として正規職員以外の職位者には歪んだ指定制度の名残か最低賃金(以下)で雇いたい傾向が強い。

非常勤教職員ポスドク委託スタッフ、下手すれば実質労働時間で割ると最低賃金下回るのでは?

私は文中のクレーム入れてくる教授を「書店に関心があり心身になってくれる良いお客」というよりは

ベテランが積み上げてきた取り組みにフリーライドする組織無意識ブラックカスタマーに思えてくる。

取り組みを評価はしても金は出してくれないもの教授大学運営に強く関わる一員ですから

毎年の委託費を「管理コストは毎年下がっているはず」で委託費用値下げを強行してくるとこも当然ある。

あと、大学事務職の傍流には残念の最先鋭な人たちが集まりがちよね。介護手数料委託費に上乗せしてほしいわ、大学上司氏。

受託企業

大学内の図書販売図書サービス受託する大手書店系や何とか流通センター

契約の獲得にあたり、独自性や高レベルサービスではなく、低価格で何でもやります路線

契約を勝ち取り続けてきた。大学側に価格以外の評価が持ててないことが一因ではある。

契約価格が上昇したのは最低賃金の上昇分と委託価格にかかる消費税増税したときくらい。

それでも利益確保をしようとすると、しわ寄せを現場におしつけがち。

受託企業からみた大学書店運営

書籍販売再販制度があるとは言え、万引きで吹けば飛ぶような利益

コンシュルジュやセレクトショップ形態独自性を出したところで本の価格に上乗せはできない。

必然的に一番高価な維持費である人件費を削減していく傾向は避けられない。

ましてや大学書店生協加入者に1割引きで販売しているので尚更。

維持運営させていくには人を最小人員、最低賃金昇給なしでは事足りず、場合によっては

フルタイムを減らして週20時間以下スタッフ割合を増やし、かつ売り場面積縮小で賃貸料削減も検討する。

教科書・参考図書発注もこれまでの発注履歴からある程度システム化して、業務効率化で乗り切ればよい。

買切りは高リスクなのでできる限り避ける。

あとは現場スタッフでやれるでしょ。

あいつら突っ立って、いらっしゃいませ言って品出しすれば良いんだから、たまには苦労して成長しろ

ちっ、せっかく成長の機会与えてやったら粘りがないから辞めるとか言い出した。

好みで発注しやがって。

せめてリニューアル初期の立ち上げ時にベテランが面倒見てやるのは最低限の義理だろ。とかね。

残念ながらよく聞くはなし。なんか悪い宗教にでもはいっているのかしら。

雇用環境

これまでの日本社会結婚出産正規雇用退職せざるをえなかった女性が非常に多く、一度退職すると

再度の正規雇用はおろか、30代を超えてからフルタイムパートですら見つけるのに苦労する状況があった。

そのため、最低賃金であろうが文化的匂いのする図書販売図書スタッフは大変人気があり、早稲田大学文学部卒や

数十人規模のチームマネジメントをそつなくこなす女性を掃いて捨てるように扱っても応募が絶えない状況が続いてきた。

本を扱う会社文化的であるというより、文化的であることを取り繕える場所って言ったほうが適切な気はする。

ベテラン店員のお役立ち度

ベテラン書店員が高待遇を得るためには店の売上に常に貢献し続けていく必要があるかと思います

長年の経験による発注スキル取材されるレベルの高クオリティフリーペーパーは一体どれだけ

売上に貢献できたか広報活動たりえたか。そして本社大学でその経済価値を共有されていたか

ベテラン店員の「こだわり」が店舗運営上の障害になりうる場合もあります

買切商品を100冊独断発注して1割引きの条件下で販売し「ほとんど売り切れた」として利益でましたか

売れ残ったわずかな冊数で利益つぶしていませんか?

海外文学の棚は売り場面積あたりの売上を従来からどれだけ上げる見込みですか?

フリーペーパーについても頒布コスト書店大学持ちの同人創作活動になってませんか?

文化的評価が高くとも経済的な実績を明示化できないと従業員としての評価には繋がりにくいと思います

書店創作活動継続した利益確保がないと維持できません。

さいごに

今回のような話は「なんとかぜんゆうなんとかどう」で働いていたスタッフから類似した話をよく聞いてきました。

他の大手書店系でもちらほら聞きます。それでも自分が関わっていた頃よりもクソっぷりの純度が上がっていて

開いた口が塞がりませんでした。ベテラン店員の皆様は大学企業のクソさを濃縮して飲まされているようで

胸が締め付けられる思いです。これからのご多幸をお祈りいたします。

2018-04-25

anond:20180424102112

システム化されていくほうがレジ待ちが早くていいじゃん。

エンドユーザ(年寄り)目線の手厚い会計希望するならレジを分けて店員チップを払うようにすればいいんじゃね?

UIの作り込みの問題はあるにせよ、人かシステムかみたいなインタフェースの違いの話は所詮は慣れでしかいから、逆に今の中高生なんかだとスマホで注文できるほうがずっとエンドユーザ目線なわけで。

そもそもそういう店が嫌なら行かなきゃいいじゃん(笑)

2018-04-24

https://anond.hatelabo.jp/20180424102112

は?

運用コスト下げて利益出すのがシステム化目的でしょ?

エンドユーザーが便利になることで利益が出るならそうすべきだし、そうでないならそうしない

ボランティアじゃない、商売やってんだから

最近IT化は間違っている気がする。

最近システム化はとても間違っていると感じる。

なぜ?人にとって便利なものになるはずの「システム」という分野でこんなことが起こっているのか?

いちエンジニアとして本当にかなしい気持ちになったのと同時に

責任の一端をほんの少しだけ感じている。。。

 

スーパーレジ会計のみ自動会計機になっているのを最近よく見かける。

完全に顧客目線システムではないよね?店員バーコードを通して、

何番でーす。というだけ。非常にスピーディにはなっている。確かに

でも楽になったのはスーパー店員でその分のしわ寄せが「エンドユーザー」にいってる。

支払いという行為エンドユーザーだけで行うため、面倒くささをエンドユーザーは感じるのだ。

年寄りなんかはこんなのとても負担に感じるし、逆に売り上げ落ちるんじゃないか

と思っている。

 

システムは常に「エンドユーザー」のことを考えて作られるべきだ。

このエンドユーザーは「システムを使う人」ではない、そのシステムを使う先にいる顧客だ。

BtoBシステムでも常にBtoBtoCのCを忘れてしまうとこんな微妙な感じのシステムが出来上がる。

 

大戸屋でも最近タブレットで注文できるようになった。

これで店員さんは注文を受けなくてよくなったわけだが、これも本当にひどいシステムだ。

結局注文を「入力する」という行為顧客側へ押し付けているだけだ。

さらに、UIがひどいため顧客は一度紙のメニューで選んでからタブレットで注文を入力しないといけない。

顧客目線システムが作られていないから、メニュータブレットでは見にくくて仕方がないのだ。

さら入力も面倒くさい。

 

こんなことを顧客に強いるようなIT化は間違っていると思う。

かに店員生産性は上がるが、それは顧客の「無償の協力やある種労働」に頼っている。

本当にひどいと思うし、これで利益が上がると思っているなら、ちょっと経営としてどうかと思う。

投資家なら株は買わない。客が離れるとわかっているからだ。

 

システムは常にエンドユーザーのためでなければならない。

商売と同じで、使う人、使うことで恩恵を得る人の両方がハッピーにならないのといけない。

従業員が便利にシステムが必ずしも顧客が便利になるとは限らないのだ。

 

2018-03-14

各種、料金滞納の時の担当者まとめ

所得税の滞納  優しいお姉さん

住民税の滞納  語調が刺々しいおばちゃん対応は早い)

国保の滞納   優しいお姉さん

国民年金滞納  説教臭いおっちゃん、だけどツンデレ

消費者金融滞納 クソ丁寧なオペレーター

クレカ滞納   普通オペレーター

電気料金滞納  素人っぽい人(その後システム化された←追記:これ支払いの時の人だった、電気自動で切れる)

水道料金滞納  「お前まじかよ」みたいな対応

ガス料金滞納  覚えてない、確か勝手に止まる

ネット料金滞納 何も言わず切る

 

以上

参考にしないでください

担当者の皆様、クズでごめんなさい

2018-03-11

なんでもかんでもシステム化しすぎ

一ヶ月前、回転寿司に行った。

ちょうど恵方巻きシーズンだったので、普段はすぐに空くカウンター席でも、座るまでに結構時間待った。

食後にレジに向かうと、異常なまでの大行列が出来ていた。全て、支払い待ちの列のようだ。恵方巻きを注文した客の会計と、寿司普通に食べた人の会計が一緒の列で行われているらしい。

レジの支払い待ちが、食事中の人たちのテーブル席まで伸びている。テーブル席に座っている人たちも行列に並んでいる人たちに食事をチラチラ見られて居心地が悪そうだった。

15分ぐらい待って、俺は先頭から2つ後ろまで進んでいた。なぜこんなに時間がかかっているのか気になり、俺は大パニックになっているレジカウンターの裏側を覗き込んだ。

どうやら、恵方巻きがどれくらい売れたのか、業務アプリ入力する必要があるらしい。

大学1年生ぐらいに見える女性店員は、慣れない手つきでタブレット端末に映る豆粒みたいに小さな入力欄を、親指で懸命に押していた。

結局、思ったように入力できなかったようで、先輩と思われる50代ぐらいのおばさん店員に代わりに入力してもらっていた。

しかし、そのおばさん店員も苦戦しているようで、タブレット端末を覗き込むと「(恵方巻きを買った人の)性別、年齢層、注文個数、受取金額」などを事細かに入力する必要があるようだった。

それが、小指の爪より小さいぐらいの文字の大きさで書いてある。

俺はそれを見て、胸を痛めた。

自分自身プログラマという仕事をしており、毎日のように業務系のシステム開発をしているんだが、自分が作っているシステムは要らないんじゃないかと思うことがよくある。実は、システムを使う側からすれば、新しいシステムを導入しないで今のままのオペレーションを続けるほうがやりやすいんじゃないかって。

上の出来事がある前からそう思うことが良くあったが、行列に並んで現場を目撃した結果、その考えが確信となった。

システム理解していない人ほど、システム化=(今の仕組みよりも)便利なものになる、だと思っている。

これは全くの誤り。

システムというものは、作る側と使う側、お互いが理解し合うことで初めて便利なものになる。

使う側があれこれ無理を言ってきても、いいものはできないし、逆に作る側が良かれと思ってあれこれやってあげても、使ってもらえなきゃ意味が無い。

さしずめ、件の回転寿司システムは、レジ打ちなどの現場経験が一切ない本社人間と、その人の言うことに何の疑問も抱かず、提案ひとつもしない言いなりの開発会社が作ったんだろう。

今回のは、作る側が使う側のことを一切考えないで作ったパターンだと思う。

結果、現場では大混乱が起こり、不満が爆発。それをみた本社人間は開発会社文句を言い、開発会社改善要望を載せて次の新システム開発に動くと。

だったら、最初からシステム化しなきゃいいだろって思う。最近話題アマゾンの完全無人コンビニも、あれ人間良心を信用しすぎだと思っている。

俺ならそのコンビニ利用者尾行して携帯盗んで入る、ぐらいのこと考えるけどね。

とにかく、システム化すれば、物事は良い方向に向かうだなんてのは完全に幻想。頭がお堅い弊社の人々にもわかってほしいもんだ

2018-02-19

anond:20180219132154

それは「システム化された人事評価」が嫌いなんじゃなくて

評価軸が自分価値観と違う」ってだけの話じゃないの

システム化された人事評制度が嫌いだ。

前職で、途中からそのシステムが導入されたんだけど、

それがもう合わなくて、合わなくて、

仕事しても仕事しても、ぜんぜん評価上がらなくて、

(むしろちょっと下がって)辞める一因になった。

 

もう4年ぐらい前の話だから、今はサービスも変わってるかもだけど、

とにかく書く量も多いしそれで時間取られるし、

「この半期でよかった点」「悪かった点」を、10個ぐらいの項目に書かなくちゃなのさ。

小学校の成績表じゃないんだから」みたいな項目もあったな。うろ覚えだけど。

 

営業会社制作部門だったから、そもそもなんか評価方向性も違っているし。

営業仕事をしやすいようにサポートすると、それは自分の実績にならない感じ)

クオリティよりもつくった枚数が評価につながるから

みんなどんどん時間をかけずに数をこなすようになっちゃって、

その頃にちょうど辞めて転職したんだけど、

その会社クオリティの高さが魅力で入ったんだけど、

私が辞める頃にはそういうの皆無になってた。

 

企業なんて、人と同じで存在の数だけ個性あるじゃん

それをシステム化して、どの会社も同じ項目で評価してたら、

それがもっともっと広がって行ってしまったら、

日本企業は無個性になるし、そのシステムつくっている会社にとって

優秀な人材しか育たなく成っちゃうよね。

わかるんだけどさ、人事にかける経費削減とかい概念は。

でも私は、

 

あのシステム滅んでほしい。と思ってる。

2018-01-05

データベースバラバラ

社内のデータベースバラバラなので無駄仕事がなくならない

営業営業日誌を入力し、

本部営業日から契約管理システム入力し、

経理部契約管理システムから決算システム入力する。

だいたい決算のたびにこんな仕事をしている。

システムからシステムに転記するのは自動でできない(開発したシステム会社バラバラなので規格がバラバラ)ので、手作業

そして手作業から間違っているかもしれないので伝票同士を目で再確認する。

システム化各部署で遂行した結果がこれ。

2017-10-12

https://anond.hatelabo.jp/20171012165214

Q1について経験談から補足するけど、仮に全ての自治体業務が同じだったとしても、京都市レベルの巨大な自治体なんてそうそうないから、汎用的なシステムを作る意味あんまりない。人口100万人以上の自治体なんて数えるくらいしかいから、汎用的なシステムを作ったとしても市場が小さすぎる。

人口が増えると当然データの量も桁違いに増えて、処理にかかる時間も変わってくるから、数万人程度の自治体と同じシステムってわけにもいかない。数万人程度だと、処理の対象が少なすぎる場合は、そもそもシステム化されてなくて、手作業税金なんかの計算をする場合もあるけど、それが何十倍にもなると手作業がおっつかなくてシステム化せざるをえない。

でもなんでかんでもシステム化すると、当然金がかかるし、保守をする手間もかかるから、小さい自治体には、大きい自治体向けのシステムなんていらない。小さい自治体向けだと、数人で扱うことを想定して作られてるけど、大きい自治体向けだと、それこそ何倍もの人員で使うことを想定して作られているからね。

ちなみに数万人程度の小さい自治体だと、市場は大きいから、汎用的なシステム結構導入されてるよ。もちろん自治体によって事情は違うから、多少のカスタマイズをする必要はあるけどね。

2017-09-24

anond:20170924211258

真面目に商談するつもりもないのにアニメ好きを自称しちゃったのは悪かったと思うけど

ただその情熱やいい仕事システム化効率的に進める事もできるし、

それを金でも買ってしまえばっていう提案をしたかっただけだよ...

しかしどうして金を払う気がない無知クライアントって

すぐ情熱だ愛だとか言ってすぐ値切ろうとするの?

情熱や愛で問題解決するなら俺達はいらねえだろっていう。

2017-08-07

システム化をすると効率が良くなるんじゃない

いい加減わかってくれないかな?

システム化IT化をすると効率が良くなるんじゃなく

レガシーシステム見直し、繰り返しな処理をIT化または印刷をしないことによって効率が良くなる。

たったこれだけな事なのに

「イママデコウダッター星人」とか「コレハカタクナイ星人」が多すぎ。

じゃあなんで発注したの?

バカなの?

正直こういったバカな客を受け入れて儲からないって言ってる営業社長も同罪

2017-07-29

https://anond.hatelabo.jp/20170729155407

憶測憶測だが治験の内服なんて、「ごっくん」「飲みました」でクリアでしょ。

飲んだあとに本当に飲んだか口をあけさせて隅々まで確認をする、ということまではしないんじゃない?

飲んだふりをして舌の下とかに隠しておけば参加者治験薬によってもたらされる悪い影響を回避しつつ治験参加報酬を得ることができる。

から血中濃度を測定してちゃんと内服・吸収されたか確認する必要がある。

その血中濃度が測定感度以下ならまず治験施行者は参加者不正をした可能性を第一に考える。その他の可能性としては薬が参加者のところに行くまでに取り違えられたか血液検査までに取り違えられたか

個人的にはシステム化された治験過程でこれらその他が起こる可能性は、参加者不正をする可能性よりはるかに少ないと思う。もちろんゼロではない。もしかしたら増田はその僅かな可能性にあたってしまったのかもしれない。

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