はてなキーワード: 陣痛とは
そろそろ臨月なので陣痛時の交通手段としてタクシー会社調べてたんだけど、案外ダメな所多い・・・
住んでいる所が地方の田舎都市なので、マタニティタクシーとか陣痛タクシーという神サービスを提供している所はもちろんないし。
HPあるようなタクシー会社だとFAQ等でお断り文がすでにあるし。
親切な所で対応不可だけど、付き添いありならOKの所はあった。
タクシー以外にもバスも運行しているような大きめの会社だったら流石に大丈夫なんじゃないのとHPに断りがない会社に直接問い合わせたら
「安全に移送できる設備がないため対応不可です。」ということでした。
ついでに「市内のタクシー会社は妊婦対応不可の所がほとんどですが」と絶望的な情報を教えていただき、
対応してもらえる所がないかタクシーの業者組合みたいなところに聞いてみてはどうかとアドバイスされました。
ちょうど妊婦検診で助産師さんと話す機会があったので、そんな話をしたら、
「旦那さんや家族を頼れないの?」「自分で運転はできないよ!!」とか一番最初に考える当たり前の話しかされないし、危険なのわかってますし痛いのに運転なんかしたくないだろ・・・。
だからこそタクシー会社探して、拒否多くてへこんでるんですけど・・・
そんな困ってる人に「救急車はよばないでね!」「でも破水したらすぐきて!旦那さんが帰ってくるまで放置とか絶対しないでね!」
「あと、ちゃんと入院できるタイミングってあるから早めに来てもダメだよ、ちゃんとテキスト読んでね」って完全に追い詰めてくるスタイル。
いやわかってるし、病院側として正しいことしか言ってないからおっしゃる通りですよねなんだけどさ、もう少し優しい言葉かけてくれてもいいのでは・・・
挙句に「タクシーで来る人もいるけどねぇ?断りあるところでも電話でお願いしてみて」ってなんだよその無責任発言それでOKなとこおしえてくれよ~~~って心で叫びつつ、
「そうですか、じゃあまだ希望ありますね^^」って返したんですけど。大人だし。
まぁ産気づいた妊婦なんか乗せて車内汚されたり、汚れるだけで済めばいいけど万が一のことがあって遺族から訴えられたりでもしたら迷惑でしかないんだろうけど、
ネットで調べると同じように困ってる人も多いけど、色々なんとかやりくりして病院にたどりついてるし、偉い・・・。
真似できないけど自分で休み休み車運転した、自転車でいったという猛者もいるらしい。 最強。
なんだかんだいっても病院にいく手段は用意しとかないといけないので、
結果としてはあきらめずに問い合わせた所、幸いにも陣痛時でも妊婦一人で乗せてくれるタクシー会社が見つかりました。
「明らかに緊急時でなければ」大丈夫ということで。緊急時ってなんだろ。明らかにしちゃうと乗れないから触れなかったけど・・・とりあえずよかった!!
これに関係しているわけじゃないけど、自分が妊婦になってからはニュースで赤ちゃんを公衆トイレ、ネカフェで産んだ、遺棄したとかいうの見ると
本当にそのお母さんだけが悪いんだろうか、特殊なんだろうかって思うようになった。
妊婦になると何かとやりづらいことしんどいこと増えるし、自分はなんとかなりそうだけど、
些細な一言がキツイと感じる時だってあるし、程度は違えども頑張ろうとももうだめだってなる人だっていそう。
全てのタクシー会社が妊婦ウェルカムはできないだろうけど、例え会社的な建て前でも乗車拒否は勘弁してほしい。。
追記:
予想以上にコメントあってびっくり・・・ありがとうございます。
ほんと妊婦が対応不可なのはリスク的にきついところあるし、タクシー会社だけを責めてもって感じかもしれない。
でも、自力ではいけない、周りにお願いできる人がいない、タクシー会社は妊婦拒否、病院は救急車呼ぶな。でも破水時はすぐこいは結構きついと思う人もいると思う。
拒否したタクシー会社を制裁したいわけでもなく、最悪自己責任の署名を書いてでもいいから乗せてほしい。ただ交通手段を安心して確保したい。
乗車拒否やめてほしいって書いたけど、むしろどこも解決してくれないからしょうがなく優しいタクシー会社と妊婦個人の努力でなんとかしてるのが現状なのかも。
そういう意味では優しいタクシー会社だけがリスクと損を被ることがないように、小さな問題かもしれないけど行政がもっと関わってくれたらいいのになって。
(全然違う話だけど妊婦だから布マスク2枚増量とかまじいらなかった・・・)
>前もって予約とかできないの?
タクシー会社によってはマタニティタクシーとか陣痛タクシーとかサービスを用意してる所があるから
そういうところは事前に登録しけば安心だけど、あるのは一部の地域だけなんです・・・ 全国に広がってほしい!
あと、陣痛はいつくるかわからないので、乗せてもらえるか事前に確認しといてあとは当日電話して配車手配してもらう感じです。
以前騒いでた人がいたらしいけど、流石に通りすがりのタクシーに手挙げて乗せてもらおうとは思ってないですし、たぶんそういう方は少ないかと・・・
VIPサービスがあるような都会の高級産院とかであればできるのかわからないですけど、
地方にあるような病院では、あらかじめ手術で産む人じゃない限り陣痛がこないとこちらの都合で入院できないです。
むしろ、陣痛だと思って病院にいっても前駆陣痛だったりすると、時間がかかるので一旦家に帰されるケースもあったりします。
それなりに痛くなってからじゃないと病院は受け入れられないってことです。助産師さんにちゃんと事前に渡したテキスト読めといわれて終了です。
出産関係は健康保険関係ない自費だけどお金払えば・・・とかいうのもなく、
特に総合病院のサービスは必要最低限で、ごねればなんとかしてくれることもないです。
結婚すると、旦那さんの仕事の都合で縁もゆかりもない見知らぬ田舎に住まないといけなくなることだってあるんよ・・・
例年なら他の妊婦さんや先輩お母さんと交流できる両親学級や市開催のプレママ広場とかいけるチャンスもあったんだけど全部コロナで中止!
陣痛くるタイミングわかってれば、この日開けてよろしく!って知り合いや遠い実家の家族にも頼めるかもしれないけど、
正常な出産でも3~4週間いつ陣痛くるかわかんないし、いつでも電話一本ですぐかけつけてくれる運転できる健康な大人ってタクシー会社しかいないって人もいると思うのよ・・・
特に自分の場合は旦那が田舎の中でも特に僻地で働いているので、
日中は職場や旦那の理解とかの問題ではなく連絡がつかない日もあり、
なんとか連絡着いたところですぐ帰ってこれない・・・。
通常の陣痛であればそれでも待ってればなんとかなるかもしれないけど、破水してしまったら赤ちゃんが危険なので待っていられないケースも想定しないといけないのが苦しい所。
そんな状況は個人的な理由だから自己責任だろっていうのもおっしゃる通りだし、もちろんまずは自分でなんとかしないといけないんだけど。
こういう小さな無理難題が一つじゃないから、そりゃ少子化になるよね~って感じです。
自分よりなんとかならない人のためにも、とりあえずこういう悩みもあって大変なんだなって知ってもらえたらうれしいです。
追記2:
最初気づかなかったけどブコメが大変なことになっててびびった・・・!!コメント全部読んでます。
ただのチラシの裏に書いた愚痴、誰かわかってくれる人がいいなくらいで書いたので、びっくりしてます。
そして批判的なコメントが多いんじゃないかと思ったら、逆に心配してくれる人や共感してくれる人の方が多くて、励まされました!
救急車の是非は難しいですが陣痛だから絶対ダメなわけではないと思います!
いきなり大量出血とか産まれかけてタクシーじゃ間に合わないような一刻を争う時は呼んでいいと思いますし、
ただならぬときや判断付かない時はまず病院に電話して指示を仰ぐことになると思います!
(日記上部の通り、病院で話した助産師さんからはそんな優しい補足はなく、むしろ「破水しても市内のタクシー会社呼べば1時間くらいで来れるね!」って言われました)
理想は困ったら救急車呼んでいいってなる社会が安心で一番なんでしょうし、呼んでもいいじゃないっていうコメントも多くて嬉しいですが
やはりインフラが限られている中ではそういう特別な事情がない限り、まず身内、できなければタクシー会社を頼らないといけないのが現実かと思います。
(5分10分の遅れが命取りみたいな人が困るといけないので、陣痛とはいえなおさら交通手段がないからでは使えないと考える妊婦さんが普通かと思います。)
自分が当事者になって調べてみるまでは、妊婦さんは普通にタクシー乗れるという認識だったので、対応不可と言われて改めてショックでした。
タクシー会社への怒りというよりは、そりゃ考えてみればタクシー会社も迷惑だもんねっていう絶望です。
そばにサポートしてくれる身内がいたり当たり前に里帰りできる実家がある妊婦さんは関係ないくらいの話なので困るのは妊婦の中でも少数派だと思います。
それでも運悪く状況に恵まれなかった妊婦さんや産みたい人が諦めたり絶望しないで済むようにもっともっときめ細やかな対策が増えれば最高ですけど、
優先度もあるし解決しないといけないのは妊婦の問題だけじゃないでしょうし。
何よりこういうことで困る人もいることを理解して、気持ちに寄り添える人になりたいし、そういう人が増えるだけでもいいなと思います。
最後にたくさんの人に読んでもらえたようで、書いてよかったです。
たまにいるけどというか今朝TLを見たらまさに破水実況してる人がいた
その人は自分が結婚式でウエディングドレスを着た写真を「すぐ消します!」と言って上げたりしていたし、自分に自信があって自己顕示欲の強い人なのかなと思う
マタニティフォトを撮ったとも言ってたし出産後にそのうち上がってくるんじゃないかな
その人は看護師でコロナ禍でも配慮してもらえない、私はせっかく授かった子供を無事に産みたいのに感染はどんどん広がっていくと愚痴り、なんで私達が遊びに行って感染した馬鹿を世話しなきゃいけないんだふざけるなという別の看護師のバズツイをRTしたりして、本人も「自粛しない人は理解できません」とツイートしたりしていた。
と言う割に新幹線で遠征してイベントに参加したり、会食の写真を上げたりしてたけど。
今夜は産まれないとタカを括って、いつもは湯船に入るけど、シャワーのみ。
寝付きが悪い。寝る前にやってたゲームを夢の中でもプレイしてる。
今振り返ると、前駆陣痛(本陣痛?)でお腹が張ってたから寝付きが悪くて夢を見てたのかもしれない。
6:55 破水
目が覚めてTwitter巡回してたら、どぅるんって胎動が下の方であった直後にシャバっと破水。
お股を手でガードしてトイレまで辿り着くも、便座に座る前に盛大にバシャっと床に落ちる羊水😂
陣痛の痛みはなし。
不規則に張る程度。
麻酔投入①
足、下腹部、腹部に保冷剤を当てられて、麻酔の効きをチェック。下腹部は本当に何も感じない(°_°)
4cmのバルーンを挿入。麻酔が効いてるため違和感程度の痛み。
麻酔がないとかなり痛いらしい、と先生から聞いて、麻酔の効きに感謝する。
11:00 やっと朝ごはん。そういえばたまに痛いかも!?程度の痛み。
11:30 お昼寝。蒸気でホットアイマスクつけてすやぁ(´-`)💤
陣痛用ご飯。かわいいサイズのおいなりさん1つとお味噌汁、一口ゼリー3個。
陣痛が激しくなったら、これしかご飯食べられないのかとびびる。
13:00 陣痛(腹部鈍痛)5分間隔に。
ゲームのイベントが14時〆だからひたすらリズムゲームに熱中。ゲームに気を取られてたら、結構痛くなってきた。
麻酔②追加。
13:45 陣痛2〜5分間隔に。
麻酔③追加
14:15 内診。4センチのバルーン挿入入れたところ、なんと子宮口5センチに😲
バルーン分よりもより開いてる‼️
ずっと上向きで寝てたら、👶の心拍が80位まで落ちる。
(正常域は110〜160程度)
助産師さん3〜4人がバタバタと駆けつけ、ちょっと異常な雰囲気。
麻酔④追加
この麻酔④から、助産師さんを呼んで注入してもらうのではなく、自分で手元のボタンを押して任意のタイミングで麻酔入れられるタイプに。
無痛分娩代(+10万円)払ってるから、絶対に痛くないお産にしようと意気込み、躊躇なくボタンを押すことを決意。
15:30 やっぱり上向くと👶の心拍が下がっちゃう。酸素マスクつけて横向きに。
やることなくて暇だから、「新鮮な空気美味しいねえ」とか「あと何時間で会えるかなあ?」とかひたすらお腹の中に話しかける。
16:30 陣痛の間隔2分おきに。👶の心拍も安定してるから、酸素マスク外す。
17:00 内診。子宮口は変わらず5センチくらい。子宮口をやわらかくするための注射をお尻に打つ💉
導尿ついでに内診したら、👶の頭の位置が下がってきてるとのこと!
18:30 促進剤やめて明日にするorつづけて今日産む会議。
→つづけるに決定!👶頑張るよー!
19:00 隣の分娩室にいきなり経産婦さん(破水始まりの子宮口全開?)はいってくる。叫び声にびびる。
隣の妊婦さんと助産師さんの「はーーー」の呼吸に合わせていきむ練習する。
廊下で助産師さんが旦那さんに電話してて、「ついたときに生まれてるかもしれません」って言ってるの聞こえる…。
こんなに叫ぶほど痛くなるのかと震えて、「この人は無痛じゃない無痛じゃない」と心の中で念仏のように唱える。
隣の人の叫び声にびびって麻酔のボタン押しそびれたから、この日一番の痛みが2分毎に。
キリキリ系痛さじゃなくて、鈍痛系痛さ。
痛さとしては、2日目の生理痛で「今日はもう仕事休んでしまおう」と心が折れる数年に一度の憂鬱な生理の日レベル。
20:00 導尿②
やったあー!!!
(新型コロナのため立ち会い出産は分娩直前1時間程度とのルール。)
でも相変わらず上向きで寝ると、👶の心拍が90くらいまで下がる。
場合によっては(心拍下がる状態が続くようなら)帝王切開or鉗子分娩かもしれないと医師に告げられる。
ただ、もう鉗子できる位置まで下がってきてるから、あとは鉗子で引っ張るだけとのこと。
このあたりから、ずーーーーんっとお尻の骨が内側から押される感じ。(痛くはない。違和感。)
21:00 旦那到着🚕
待ち望んだ子宮口全開(((o(*゚▽゚*)o)))
助産師さんからもらったクラリセージ(分娩促進成分あり)のアロマを嗅ぐと、ちゃんと陣痛の波が来る。
アロマのパワーすごい(°_°)‼️
22:00 微弱陣痛になっちゃってたから、頑張っていきもう、次に👶の心拍下がったら鉗子分娩にしよう(帝王切開はしない)と医師が決める。
でも無痛で微弱陣痛だから、いきむタイミングがなかなか掴めず。
NSTの数値が上がったタイミング(陣痛がきたタイミング)でぎゅっとお腹&お尻に力を入れてみる。
この時点でもお腹の痛みはなし、お尻の骨をズーンと押される違和感しかなく、旦那、助産師、医者と冗談言いながら笑って話せる程度。
10回位いきんだところで、これ以上なかなか降りて来ないからと鉗子分娩に切り替え。
いきむタイミングで助産師さんにグイグイお腹を押されたけど、麻酔のおかげでその痛みもなし。
押してる助産師さんは大変そうだけど、痛みがないから結構他人ごと。笑
ただ、何回目かのいきんだタイミングで助産師さんが、何かをさっと拭き取ってポイッとゴミ箱に投げ入れる動作をしてたから、💩を漏らしたんだと思う。
そんな状況も冷静に観察できるくらい痛くない。
いきむタイミングで、肛門に指を入れられて、内側から押してもらう。
このとき推しカプの姿がふっと脳裏をよぎり、わたしは無痛の麻酔が効いてるから全然痛くないけど、いつも痛い思いをさせてごめんね、となぜか懺悔の気持ちになる。
会陰をチョキンと切開する。痛くない。
鉗子の挟む器具をつけてもらう。
微弱陣痛とともに5回くらいいきんだら、つるん!で頭が出てきて、にゅるん!で肩から下が出てきて産まれてきてくれた。
体力全然余ってたから、大きい声で「おつかれさま、よくがんばったねー!かわいいー!!!」を連呼。
23時以降
「会陰縫う回数なるべく少なくしてください」ってお願いするも、「細かく塗った方が綺麗に縫合されるよ」的なことを言われ、体感8針〜10針くらい縫われる。
「麻酔が切れる前に縫合おわりますように」とひたすらに願ってたから、この時間が一番長く感じた。
あとは麻酔が切れるのを待ち、部屋に戻って就寝。
生後1週間たった今は、よく寝て、よくおっぱいを飲んで、布団をキックで蹴り飛ばす脚力強い子を育ててます。
出産時より、今の方が授乳等の肩こり、おっぱいの張り、抱っこの腱鞘炎で体の節々が痛い。
兄弟に出産祝いとしてエステ券を要求したから、届くのが楽しみ。
破水始まりで、病院到着後すぐに麻酔を投入したこともあり、「痛い」とは1度も言わなかった。
これは病院が「麻酔で、生理痛レベルの痛みをMAXにする」との方針で、すぐに麻酔を入れてくれたおかげ。
また、わたしが「無痛分娩代の元取るぞ!麻酔入れまくるぞ!」と気合十分で挑んで、全然痛くなくても麻酔投入のボタンを30分〜40分に1回は押したおかげ。
痛みがないことで、ソフロロジー式呼吸やお腹の中の👶への声かけに専念することができて、結果穏やかな楽しいお産につながった。
ちなみに一番痛かったのは、38w頃の前駆陣痛。
寝てたら急にキリキリ系の痛みがきて、「痛い💢💢💢」と半ギレ状態で目が覚めて、身体中汗びっしょりだった。
38w時点で96mmと頭が大きかったので、帝王切開の可能性もあると言われていた。
自然分娩じゃないことに対する申し訳なさ等は予習段階から一切なし。
無事に健康で生まれてきてくれたら、分娩方法は問わないよってお腹の中の👶に言い聞かせてた。
インスタで鉗子分娩で生まれてきた頭の長い👶の写真をあらかじめ見てたため、頭が引き延ばされて生まれてきた👶を見ても、「まあそうだよね!」という気持ち。
頭の長さは生後2日で元に戻った。
ただ、やっぱり頭は大きい笑
だっこしてると頭がかなり重い笑
すでに腱鞘炎になりかけてるため、バンテリンの手首サポーターのお世話になってる🙏
分娩時間は11時間、鉗子分娩もしたから一般的に「最高の安産!」というわけではないけれど、個人的には最高に楽しくていいお産だった。
痛みを感じることがなかったから、心に余裕を持てたことが一番の要因かな。
無痛分娩=時と場合によってはかなり痛い、とは知ってて、かなり運要素が強いものだと思ってたけど、幸い当たりを引くことができてよかった。
本当、私はたまたま今回運良く麻酔がきっちり効いてくれたおかげで、今後あるかもしれない第二子の出産に対する恐怖まで取ってくれた。
部屋で腰を下ろしたときに、腰に鈍痛を覚えた。座るときに知らずと無理な体制になって、
そこらの筋肉を捻ったか、今までにも何度も経験したことのある痛みだった。しばらくしたら治る。
しかしそのときは30分経っても痛いままだった。その間に身体を動かして筋肉をほぐそうとしたり、
手をぐーにしてどんどんどんと叩いてみたり、横になったり、立ってても痛いままだった。
痛みとゆうのは、時間が経てば痛みがひいたり、頭痛や歯痛みたいに「ずきんずきん」したり、
強弱があるものだけど、ずーっと背中の右側が痛い。それもだんだん痛みが強くなっている。
脂汗が出てきて気持ちも悪くなった。布団を丸めて抱き抱える体勢がいちばん楽だった。
1時間過ぎ、痛みの原因が分からないし、これだけ痛いなら救急車を呼んでもいいだろう、
と母に呼んでもらった。そのとき母が「119番って何番だっけ」と漫画みたいなことを言ったのを聞いた。
出入り口までは歩いて、担架の上にやっと横たわって、丸くなった。
救急隊員の人が声をかけててくれた。「痛がってもいいですよ」と聞こえたけど、
それだと何か話が通じないから別の内容かもしれない。
しかし実はこの時、何だかだんだんと痛みがひいてるときだった。
僕はそのまま救急外来のベッドに寝て、何人もの看護師さんや医者さんがてきぱきと僕を助けようとしてるのに感動してた。
最後に先生からの説明があって、撮ったCT画像を見るとちゃんと白い石が写ってた。
「腎臓から膀胱までの尿管に結石が見えるから。それでしょう。石はもう膀胱に落ちてるみたいですね」。
あと先生は「この痛いのは何度か経験すると、自分で分かって我慢できるようになるんですけどね」と言った。
確かにそう思う。と同時に、次は痛くても我慢しなさいよ。との牽制かとも思った。初めてだったから許してほしい。
結石を画像検索して見ると、棘棘してそれが刺さって痛い、と思い違いしてしまうけど、
違くて「結石が尿管を塞いで尿が流れず、尿管内圧が高まる」のが、痛い。
この痛みの強さは出産と同じか、経産婦で尿管結石にもなった人の話では「尿管結石の方が痛い」そう。
尿管結石の痛みを経験して、出産の痛みとの比較を知って、出産をイメージすることができた。
だけどここから話が違うこと書くけど、尿管結石はそんなに痛くなかった。
次なっても原因が分かってるから、我慢できる(それで違う病気で手遅れになりたくないけど)。
布団抱え込んでたとき「ひーん、ひーん」と1人で声出して呻ってたけど。
頭痛も痛いのは痛い(頭痛はバファリン飲む)。抜歯した後は痛くない。
箪笥の角にぶつけた小指も痛いけど、よそ見してて歩く速度で電柱にぶつかるのは目から星が出るほど痛い。
咳のし過ぎで喉と腹筋が痛くなるのも辛いけど、
いちばん辛いと思う痛みは「お腹が痛い」だ。お腹を下して下痢で痛い、ならいいけど、
僕が人生で3回ほど経験したのは、お腹がとにかくきりきりと腸が膨らまされてるように痛くて、
だからトイレの便座に座るけど、痛すぎて過呼吸か酸欠で失神しそうで嘔吐しそうで、
横に倒れたいけどうんちでるかもしれないから、浴室に行って倒れて失神。
あのお腹の痛さはどうしようもないから、ずっと神様に謝って反省してた。家の中で良かった。
それがあると、ノロウィルスの「上はマーライオン」と言われる下痢が、恐ろしい。
腸捻転も想像すると恐ろしい。例え腕を切断したとしてもその痛みはずっと続かず、
腕が無いけど痛みも無くなるように、どんなことにも慣れることができたらいいのにな!
多分、80万人割るんじゃないかな
あと、病院も余裕がないから、不要不急の出産のためにリソース割けない
http://yui-george.com/2020/04/11/mywife-child/
そして、その数時間後、3月29日日付変わってすぐ妻も亡くなりました。
常位胎盤早期剥離という胎児と母体をつなぐ胎盤が剥がれてしまう症状で
この症状にかかると
子供は半分以上は助からない、もし助かったとしても高確率で障がいのある子になる。
そして母体も危ない。
手も足も耳も鼻も立派に付いてるのに。
3024gもあるのに。
数時間前は妻の中で動いていたのに。
通常に帝王切開より妻の体に大きく負荷がかかるらしく
子供が生きていれば
リスクはぐっと減るみたいですが
子供は死にましたので
コロナの影響か
あの時は、まだ手を握り返してくれたのに
もう手は冷たく
握り返してくれません。
ベッドにいたのが
棺の中になり
今は壺の中にいます。
なんなんですかね。
これは。
昼まで元気だったんですよ。
家に帰ったら
でも、誰もいないんですよ。
なんなんですかね。
これは。
子供が嫌いだ。音楽すらうるさくて嫌なわたしには赤ん坊の泣き声も、幼児のキーキー声も気持ち悪く感じる。全体的に汚い。他人の子は須くそうだ。かといって、静かで綺麗な子供でも、可愛くはない。電車でお行儀よくしてる子供を見ると、おっ、躾けてあっていいな、親も偉いなあとは思うが可愛くはない。
愛する人の子供なら違うよ!ってよく聞くけど、どう考えても25年間、自分より好きな男に出会うことはなかった。彼氏だって自分と同じくらい愛せれば御の字。恋人とは言え嫌なところもあるし、その嫌なところが似たら、恐ろしくてたまらんね。かなり好きで学生のころから追いかけている芸能人の子供をノーリスクで産めると言われてやっと悩むレベルだ。だって、生まれてくる子供はわたしの好きな芸能人じゃない。そういうわたしは、たぶん自分の子供も嫌いだろう。
病気がちだし痛みにも弱いから、鎮痛薬や風邪薬抜きの妊娠期間に耐えられる気もしない。もちろん陣痛も。おっぱいをあげるのも想像すると気持ち悪い(成人男性相手でもこれは嫌いなのだ)。ミルクを与えるにしても、母乳を一切与えないなんて難しい。
ほら、どう考えても子供を育てるのには向いてない。そもそも社会に向いてないタイプの女だから、子育てなんて高度な話は無理なんだよ。
そんなわたしに、酔狂な男がプロポーズしてきた。相手は27。考え直すなら今だよ、間に合うよと言ったけど、一蹴されてしまった。結婚生活はまあ、イメージできる相手だ。大学から5年以上付き合ってるし、嫌なところも知ってる。わたしが子供嫌いなことも。でも、彼は子供嫌いではない。
「欲しくなって、出来るなら産めばいいよ」なんて言うけどさ、違うんだよ。たぶんわたしの性格だから、どこかのタイミングで諦めて子供を作ろうとするんだと思う。中高ではやりたくない部活を続けてたし、行きたくない大学にも行ったし、今すぐ辞めたい仕事もしてるし。それが「当たり前」の道だったら、心で泣いても選択するタイプの人間だ。子供は出来なければそれまでだけど、世間体を考えたら不妊治療だってするかもね。でも、それはわたしの意思ではない。
そう言う自分が分かってるから、曲がりなりにも5年も連れ添ってる彼氏に、わたしみたいな女と結婚させるのは辛いんだよね。わたしにとっての楽しく穏やかな暮らしは彼や世間の考えるものとは違うし、結局わたしが本当に満たされる答えなんかないんだもんな。
昨年、2度目の流産をした。
ショックだったけど、妊娠して間もない頃で、正直子供の形なんてないし、
体もまだ変わり始めだったので、回復も早かった。
22週以降は、基本的に中絶も禁止。早期でも出産し生きている人も沢山いる。
一般的に15週から安定期に入る時期だったが、私の場合はひたすら辛いまま終わった。
12週以降は、出産と同じ手順で死んだものを生まないといけない。
お金も同じようにかかる。死んでるから、死産届も出さないといけない。火葬も必要。
誰にも祝福されなくて、痛みとダメージだけで何も残らない。
そんなこと、どこ調べてもあまり出てこなくて、実際はショックばかり。
そもそも誰もしらないし、経験者は辛くて思い出したくないことだからなのかもしれないけど。
無理しすぎは禁物だが、どうか妊娠中の人は自分を責めないでほしい。
私は、義母に無理しすぎたから流産したんだとか、職場で唯一相談せざるを得なかった子育て中の人に後悔するから休んだ方がいいと言われたけれど、正直傷ついただけ。
実際、流産後に遺伝子検査して、胎児側の原因であることが判明した。
そもそも歳をとるとそういう確率がぐんと上がるのは承知のこと。
色んな理由はあれど、自己責任だし、そうなってしまった以上時間は戻せないし、不運としか言いようのないことで、現実の運命を受け入れるしかない。
だから、周りの人は、安易に自分の意見を押し付けるのは気を付けてほしい。
9~10週頃に、出産する病院を決めて近所に移った。そこで育ちが悪いと言われる。
年齢的に心配だったこともあり、胎児専門の病院にも行って、似たようなことを言われた。
トリソミーなどでよくある形状の異常は見られないけれど、小さいと。
(首の付け根の厚みなどで、その兆候が初期に出たりする)
原因不明で、あまり見ない症例だということで、そこにはその後も何度も通った。
毎日毎日しんどすぎて、びっくりであった。ホルモンバランスの変化のきつさ。
口にするにも、ジュース飲みたくなったり、パスタ食べたくなったり、偏食になってしまった。
妊婦は生ものNG。ってことで、気を使うと食べられるもんが少ない。
<血流1.5倍>
血流が1.5倍になるって知ってた?妊娠してから知ったんだけど、1.5倍って!マジきつい。
例の胎嚢で栄養やっているうちはいいんだけど、胎盤ができてきて子供とつながっていき、血液から栄養送らないといけなくなる。
それは知識では知ってるけど、こんなに母体に負荷がかかるとは。身を持って実感した。
まず階段しんどすぎて、登れない。いつもさっさと歩いていた坂だって、途中休み休み。
電車もバスも立つのは本当にきつくて、息切れして心臓バクバク。人混みもすぐ酔うし、休み休み。
<頻尿>
お腹が大きくなるにつれ、それはそれは頻尿で参った。打ち合わせなどで事前に行っても、終わる頃にはギリギリ。客先などで苦労した。
<免疫低下と持病いろいろ>
赤ちゃんを異物とみなさないよう、妊婦は免疫が低下するらしい。知らなかった、、、、
だから、何年かに一度、弱っているときになるような病気がいっぺんにきた。
むせ返る止められない咳がきつくて、お腹にも力入るし、ハラハラだった。
それによりヘルニアが再発して、咳すると激痛走って痛い痛い。
さらにお腹がくるしくて前屈みになるから、腰が痛い。ヘルニアがいっそうきつくなる。
肌の痒みもすごくて、寝ているときに掻きむしってしまい手足がボロボロに。血だらけ。
目は結膜炎やらものもらいやらを左右繰り返し、まぶたの痒みはまだ残っている。
<不眠>
体調が悪くて寝付けなかったり、夜中に起きてしまって苦しくてもがいたり。
とにかく夜中に睡眠から覚めるのが毎日で、しんどすぎた。トイレも近いので夜中に何度も。
夜中に目が覚めてしまうと、色んな不安が吹き出すのも困った。このときスマホは悪の味方。
病院で言われたことや、言われなかったことや、とにかく育ちが悪かったせいもあって色々調べてしまった。
<むくみ>
色々辛かったけど、一番はこれかも。
もともと浮腫みやすい体質なんだけど、無理をするとお腹がパンパンに張ってしまい苦しくて気持ち悪くて動けなくなる。
職場ではヘルニアが出てしまい、と誤魔化していたが本当に辛かった。(実際それも出ていた)
下痢や便秘なども色々あったけど、上記色々が辛すぎたので記憶から薄れている。
つわりの気持ち悪さと、お腹が張って気持ち悪いのと。数ヶ月ほとんどずっと。
仕事もあるから寝ているわけにもいかないし、どうにもこうにも辛かった。
仕事は人に任せられないものも多く、立場的なこともあり部下の手前、がっつり働いていた。
頭の回転も悪いし、パフォーマンス落ちていたと思うが、何せ流産するかもしれないから妊娠も伝えられないため、頑張るしかなかった。
義父義母は近くに住んでいることもあり、夫経由で伝わってしまい、何度かお食事などもした。
自分の親は、少し離れていることもあり、育ちが不安定と言われている以上、言うに言えず。
流産の時は、母が子宮一部摘出手術になってると聞き、自分のことは言えず仕舞いになってしまった。
まだ伝えられていない。
いや、一応、ゆっくりとは育っていた。けれど、一般的な胎児成長曲線からは外れてしまっていた。
1W遅れくらいの大きさだ、と言われていたものが、14~15週にはそれ以上の開きが出てしまっていた。
普通だったら安定期に入るころ。一番楽しい時よと言われていたころ。
知らないことばかりだが、妊娠初期からこの辺までの成長ペースは、どんな人も大差ないらしい。大きさに差が出るのは、もっと何ヶ月も経ってから。
ネットで調べても、生理日や受精着床日が曖昧であることによる妊娠週数のずれ、というのがよくある話らしいが、こちらは不妊治療で病院に通っての妊娠なので、ずれはない。
病院では二箇所とも、原因不明と言われていた。胎児専門の病院では、万が一このまま育っても、低体重で生まれたり、障害を負うリスクが高いと言われた。
中絶も勧められた。産むとしても、NICUなど施設が整っているところでないとまずNGだとも言われた。
2人目、3人目だったら諦めたかもしれないけど、私には諦められず、悩む日々。
親から1本ずつもらって2本のペアになった遺伝子は、全部で22対に加えてXYの46本。
数が欠けても多くてもだめなこと。数が合っていても、どれか1本でも短かったり欠けていても駄目なこと。
例えばダウン症は21トリソミー、21番目の染色体が3本あることで起こる、一般的な障害だ。
私の胎児は結果として6番目の染色体が少しだけ欠けていたことが、死後の精密検査でわかった。
話を戻す。中絶する?しない?など悩みながらも、22週を越えれば出産している人も世の中にはいて、育っている人もいるという希望のもと、胎児がまだ生きたいと育つのなら、覚悟を持って産む選択をしたいとも考えていた。
しかし、育ちが悪いと言うことは、低体重児以前にそもそもまだ外では生きていけない大きさなわけで。
いずれにしてもリスクがあるので、紹介された病院に一時変えることになり、初診察の矢先。
こうなることも想定内ではあったんだけど。やっぱりショックで。わかりました、と言って涙を堪えるのがやっとだった。
夫はずっと仕事で忙しく、やっと同行してもらえたんだけど、動いている様子を一緒に見ることはなく終わった。(その前に録画した映像は見せたけど。)
超音波検査の後に、別の部屋で、今後について話があった。
頭ではわかっていて、話もちゃんと聞いているんだけど、目からは涙がぼろぼろ止まらなかった。
すぐに処置したほうがいいということだったんだけど、仕事があったり、先生の予定が合わなかったりで、入院は10日以上先になってしまった。
体がなぜか楽になった矢先だったので、やっぱりそういうことなんだ、と思った。
妊娠19週。5ヶ月が終わる頃。
初期の流産の時は、静脈麻酔で寝ている間に掻き出されて終わった。
1日の入院なので、日帰り。
鈍痛はあったけど、お腹も大きくなっていないし、なんてことなかった。
だから、分娩なの。
キラキラしたし新米ママのいる場所で、新生児の声が聞こえる場所で、自分は死と向き合う。
そんなところで、陣痛を起こして、産まないといけない。死んでるのに。
生まれてくるものでないものを生むように仕向けるわけだから、前段階の処理もきつい。
お金も、出産と一緒の金額がっつりかかる。もう生きてないのに…
初期流産と違って、この数ヶ月、育っていたことを実感していて、胎動と思われるようなものも感じていて、一人じゃない日々を過ごしていたから、本当にショックで。
理不尽に酷い仕打ちに、痛みも恐怖もすごいし、辛すぎて、前世で何か悪いことしたのかな?と思ったりもした。
<入院1日目>
朝から荷物持って入院先へ。当初は個室なんて贅沢言ってられないと思っていた。
聞くと、普通に出産する、し終えた、お母さん方と一緒だという。
赤ちゃんは別部屋だが、見ることもあるという。
個室は高すぎるので、せめて1日1万少々プラスの2人部屋を希望。
他の妊婦がいつ入るかはわからないが、幸い今日はいないと言う。
2人部屋へ案内され、奥のベッドで荷物を整え、1日目の処置へ。
子宮口を広げる処置。何か棒を何棒も入れられて。そのままにされるので、痛いったら。
体が拒絶しているんだろうか。
この時から基本的にずっと点滴。この日は栄養や水分を入れるため、その後は薬を入れるなど。手が穴と痣だらけに。
<入院2日目>
しかしこれが、意識が完全に落ちず、悪趣味な映画みたいな幻覚が見えて辛すぎた。
吐くのはおさまってきたけど痛みがずっとあって寝てるしかない。寝てても辛い。
翌日の処置も怖くて寝るに寝れない。
<入院3日目>
分娩台へ移動。なぜか色んな不安とか悲しみとか?で涙がボロボロ出てしまった。
猫のように丸まるように言われる。
背骨横に刺して麻酔を入れるんだけど、ヘルニアせいかうまく入らず、激痛。全身ビックン!!てなるくらいの痛み。
位置を変えてもらい、3~4回目でなんとか成功。仰向けになる。
陣痛の促進はどうやったか忘れたけど、麻酔が切れたあたりで周りに誰もいなくて、言うに言えず結局30分くらい陣痛くらってたのが辛かった。
ずーーーーーんという痛みの大きな波が、やってきては引いていきまた来る〜!というのを繰り返していた。
これが陣痛か、、、と思った。
やっと先生が見に来て、もうきてるね、となって、掻き出されると言うか引っ張り出されると言うか。
どろどろにゅるにゅるしたあったかいものが出て行き、どうやら出産したようだった。時間を記録される。
残りのものを掻き出す処理。これをきちんとしないと、後々いけないらしい。
その後、意識は戻ったものの体がまだちゃんと動かないため、ナースセンター裏あたりで寝かされることしばらく。
やっと昼すぎに、自分のベッドへ戻る。
あらかじめどうするか聞かれるんだけど、長く死んだままお腹に起きっぱなしだったし、そもそも未成熟な状態かつ人間の死体は、見てしまったらそれが呪いのように忘れられなくなりそうで、怖かった。
でも、ごめんね、って気持ちは今もあって、向き合えなかったことも、やっぱり辛い。
子供の名前は?火葬場はどこにるすか?火葬はいつにするか?遺体はいつ運ぶか?立ち会うか?骨壺はこれでいいか?一緒に入れたいものはないか?お骨は引き取らなくていいか?
などなど。
まだ出産直後でぐったりしていて、恐怖と痛みの感覚が残る茫然自失のところ、言われる。
名前なんてないよ!色々考えてたけどないよそんなの!入れるものだって、その子のためになんか用意したら思い出や思い入れ増えてもっと辛くなるじゃん!だから用意なんてできなかったよ!
そんな色んな気持ちがぐちゃぐちゃにあるんだけど冷静に言葉にできないから、涙がぼろぼろでて、たった一言ずつ、「ないです」とか、用件だけ答えるのがやっとだった。葬儀屋さんも別に悪気あってでもなく、人の良さそうなおじさんで、一緒に涙されてしまって、仕事だから必要なこと聞いてるのわかるんだけど、でもこの仕打ちは、死産後直後の女性には辛すぎる。
市町村への提出、代理で行ってもらうようにはしたんだけど、そもそもこれなんとかならないのだろうか。
若くて可愛らしい、女の子らしい妊婦が、夫に甘えながらやってきた。
夫は、夜八時の面会時間MAXまでいて、翌日も朝からきていた。
赤ちゃんの心音チェックや、夫へ甘えられる状況、すべてが羨ましく見えて辛かった。
<4日目、退院>
朝事務が動き出したら手続きしてすぐ出た。休み休み帰り、自宅で仕事など少々。
夫は仕事で忙しいこともあって、自分もそっちを優先すべきだと思い、死産のためにわざわざ来てもらうこともないと一人で頑張ったけど、これを見た男性は、女性が遠慮してもぜひ付き添ってあげてほしい。精神的にも、入院荷物運びで体力的にも、きつい。
帰路は、お腹の中が空っぽになり、心も何か穴が開いたような気持ちだった。
ただ、疲れやすくて夕方にはぐったりする日々はしばらく続いた。
何せホルモンバランスが一気に戻ろうとするため、なんか色々ぐったり。
骨盤や内臓の位置?もきっと戻ろうとしていたんだろう。なんかあちこち痛かった。
妊娠中運動もまともにできない辛さだったので筋力も体力もぐんと落ちてしまった。
一週間はほんとぐったりしていて、夜もすぐ寝て休みも寝ていた。
二週間目くらいから、アルコールも美味しいと思えるようになって、仕事外で人とも会えるくらいになっていった。
階段や坂も、徐々に登れるようになった。
しかし骨盤のあたりが痛い、というのはしばらく続いた。1ヶ月以上。
休み休み動いていたせいで驚くほど下がっていたヒップも、日常生活で2ヶ月後には大分戻ってきた。
<安置されたお寺へ>
1ヶ月半ほどして、お骨があるお寺に顔を出した。やや緊張しつつ。
本当は行かないつもりでいたけれど、それではあまりにも可哀想だと思って。
夫と一緒に足を運んだ小さなお寺では、本堂の仏さんの横らへんに、大切そうに小さな骨壺たちが沢山並んでいた。お人形やらぬいぐるみやらと一緒に。
それを見たら、涙が出た。手を合わせる。
家に引き取られなかったものたちを、大事に祀ってくれていたお寺に感謝の気持ちしかなかった。
天国でお友達ができてるといいな。ここでは1〜2年安置していただいたあと、供養となる。
結果が出るまで1ヶ月以上かかった。
結果、6番目の遺伝子がほんの少しだけ欠けていたそうだ。
身体形状の異常は全くなく、指先も鼻も、内臓も、体はきれいに作られていたのにな。
結局、今回の入院だけで全部で100万以上。入院費や葬儀屋代、無痛分娩や、染色体の遺伝子精密検査も含んで。
出産一時金で40万ほど戻ったけど、それでも痛い出費となった。それ以外に、事前に検査も色々したし事後も病院に数回通った。
これを書いてみたら色々思い出して涙が出た。普段もふと、思い出して一人涙が出るときもある。
何も残らなかったけど、経産婦になってしまい、心も体もめっちゃ痛めた。
友達の幸せそうな出産記録や子育て記録などを見かけると、ああ、あの子も同級生になるはずだったんだよなあ、と、思ったりする。
まずぜひ、みんな妊婦には優しくしてあげてほしい。
席を譲られたことはほぼなく、幸い座れた時に妊婦マークをつけておくことで高齢者の譲ってくれアピールには効果ありだった。
おばさんが譲ってくれたことが2回ある。流産しそうだったし、殆ど誰にも打ち明けられない状態だったから、妊婦として優しくされたことに、泣きそうになってしまった。
お腹大きく見えない頃こそ、心身共にしんどかったりする。男性が譲ってくれたことはない。
無事出産した人は、どんなに辛くても、そこまでいけなかった人もいることを知っておいてほしい。
本当に意味不明に辛くて、本人も理解できない状態だったりするから、一番近くにいる人が、一番大切にしてあげてほしい。
過剰なくらいで丁度いいし、どんな用事よりも優先してなるべく付き添ってあげてほしい。
最後に、お金めちゃちゃかかることや、精神的にも身体的にもダメージ大きいことが、誰にも知られず女性一人辛い思いして終わっている事実が、もう少し何とかなっていったらいいなと思う。
悩んでいる妊婦は、どう転んでも現実は一つだから、勇気持って受け入れて、前向きに生きてほしい。
体調悪いのしんどいと思うけど、頑張って。
人間とは怖いもので、妊娠中は陣痛があれほど怖かったのに、産んだ後になってみると痛みのことはほとんど忘れてしまい、赤ちゃん可愛いとしか思えない。ホルモンの影響ですかね。
妊娠中は大きなトラブルもなく過ごせた方だったけど、やはりメンタルや体調が不安定になる中、仕事も最後まで続けられたのは夫の献身的なサポートが大きかった。もともと家事をやってくれる人だけど、つわりの時は食べやすいものを作ってくれたり、妊娠後期で体重が増えすぎたときはヘルシーメニューを作ってくれたり。入院中も毎日通って赤ちゃんの顔を見にきてくれるし、必要なものをお願いすると必ず買ってきてくれる。
産院から自宅に戻るのが不安だと思っていたけど、夫の「赤ちゃん帰ってきたら我が家は賑やかで楽しくなるね」という言葉に号泣して早く帰りたくなってしまった。
この人の子供ならあと五人くらい、いや十人くらい産みたいし、遺伝子残したい。出産の恐怖なんて何処へやら。経済的にも体力的にも無理だけど、心は今そんな感じ。
私なんでこんな素敵な人と結婚できたのかしら。前世で多くの徳を積んだのかな。
今日、初産で自然分娩で女児を産んだのだが、陣痛が過酷過ぎて涙を流して苦しみまくり、弱音を吐きまくり、悲鳴をあげまくり、ヤバすぎた。息むときに目を閉じていたら、一瞬いつもの瞼を閉じたのとは違う種類の暗闇が見えて(赤ちゃんを産むために全力で息みながらだと別世界が一瞬見えた)「あ、私は死ぬかも」と思った。妊婦さんによってはいきみで毛細血管がぶちぶち切れたり、何て言うかいつもとは違う馬鹿力を出さないといけないから色々と限界突破するんだと思う。私にとってあの暗闇は世界の終わりに見えた。
通っている病院は「妊婦さんにも子供にもダメージが少ないように自然のお産を目指します。」という方針。私のお産は、破水スタートだったんだけど、破水してから陣痛の間隔が短くなるまで一晩待ち、翌日、子宮口が全開になるのを待ち、赤ちゃんが胎内を回転して自然に降りてくるまで半日待ち、陣痛を経験したものにしかわからないと思うが、痛み地獄をずっと味わい続けた。お産で息んで、中途半端なところまで進んだら赤ちゃんが引っ込むなんて知らなかった。息んで赤ちゃんが産道?を進んだらそのままその位置で赤ちゃんがキープされるものだと思ってた。体力がない妊婦は陣痛が起きて、子宮口が開くまで、赤ちゃんが降りてくるまでに体力が尽きて息むのが大変すぎると思う。私の病院は吸引分娩とかしてくれなかったのでひたすら赤ちゃんが赤ちゃんの力で赤ちゃんが降りてくるまで待つのが辛すぎた。お産のときは会陰切開もされた。お産をしたあとで麻酔をして針と糸で縫われたから、おそらく会陰切開をリアルタイムでされたときは麻酔なしだったんだと思う。
陣痛の最中、息んでいる最中に切られたからか、会陰切開の痛みは感じなかった。しかし、お産のあとの麻酔ありの針と糸で縫う手術は麻酔を使ったにも関わらずやっぱりそれなりに痛かったし、私の場合は、産道の中も切れたらしく、それも縫われていたらしい。
私は一番リスクが低いお産が自然分娩なんだと思ってた。帝王切開は子宮と皮膚を二重に切るし、手術中は麻酔が効いていて良いが産後のダメージが半端なさそう。あと、帝王切開で障害が残ったお母さんが「私は帝王切開で車椅子生活になってしまった。もし、自然分娩か帝王切開かあなたが選べる立場ならば自然分娩がいいよ」と書いているブログを読んでちょっとトラウマになった。無痛分娩はニュースでよく死亡事故が報道されていて怖いし、背中に麻酔の針を刺されるのが怖いし、無痛分娩で息むタイミングがわからず上手くいきめなくて子供の脳にダメージが残り、障害児になってしまったというブログを読んでショックを受けた。
色々と考えて自然分娩が一番いいんだろうなーと思って、自然分娩でお産した私だが、私が産んだ子は色々と事情があって産後すぐに治療が必要になり、色々と検査を受けなければならなくなった。何も異常のない元気な赤ちゃんだと信じてはいるが、まだ結果を聞いてないのでドキドキする。
人間やっぱり健康であることが一番なので健康であってくれ。そして、ちゃんと大人になり、私が死んだあともたくましく元気に生き続ける子供であってほしい。
私は産後カンガルーケアもできず、入院部屋で他の入院患者の新生児の可愛い声を聞きながら泣きそうになっているが、どうか我が子は健康であると信じている。
陣痛室に入って、ベッドに横になり内診を受けた。足パカ台以外のところで内診を受けるのは初めてで、産婦人科医じゃない助産師に内診されるのも初めて。
助産師におまたに指を突っ込まれて、そんなことは初めてだったので「こ、これが内診グリグリってやつなのかな?」とビックリしつつ、ひいいいいい!!と怯えていた。内診苦手!!
いつもの内診はクスコとか超音波とかの医療器具を使われているから人の指が入っている感覚はなかった。
きっと、出産のときは助産師におまたに指を突っ込まれまくるんだろうな。本当に陣痛が起きたら痛すぎて内診グリグリされたところであまり気にならないのかもしれない。
結局、尿漏れで破水ではなかったので家に帰ることになってしまった。最近は下半身に違和感があり日常生活がつらいので早く産んでしまいたかったのだが……
30代、初産。都内の総合病院で予定日より2週間前に計画無痛で出産した。
麻酔は硬膜外麻酔という下半身の局所麻酔で、痛みは取れるが意識や感覚は残る。
全くの無痛ではないケースも存在するので「和痛分娩」というのが正確らしいが、ここでは無痛分娩と表記する。
・お産の流れ
その産院における、初産婦の一般的な分娩スケジュールは以下の通り。
前日に入院してテスト麻酔、子宮口を開く器具を挿入して一晩過ごす。
翌日、子宮口が十分開いたら(5㎝くらい)、麻酔と陣痛促進剤開始。破水していなかったら破水させる。
子宮口全開大(10㎝)になったら分娩室に移動して、自力でいきんで出産。
お産が進行しないまま麻酔を使ってしまうと陣痛が弱くなり、分娩が長引いて危険になることがあるため、初産だとある程度陣痛を経験する場合が多いらしい。
私は幸いなことに、前日から子宮口4㎝も開いていたので、ほぼ陣痛を経験することなく、最初から麻酔を使い、完全に無痛に近かった。
朝8時に促進剤と麻酔を入れて、12時過ぎには生まれた(初産にしてはとても速い)。
・メリット
体力を温存できる
痛くない
まずはメリット。
・体力を温存できる
いざ生まれるというときに、いきむ力が残っていないということになると、さらにお産が長引くことになる。
産後も当日から3時間おき授乳が始まり、怒涛の育児ライフに強制的に突入するので、体力を残しておくに越したことはない。
・緊急帝王切開への移行
母親の血圧が下がったりお産が長引いたりすると、胎児に負担がかかるため緊急帝王切開になることがある。
そうなるとできるだけ早く胎児を出してあげないといけない。無痛分娩の麻酔はそのまま帝王切開の際の麻酔として使えるため、手順が一つ減り、素早く対応できる。
実際私も分娩中に胎児の心拍数が下がる瞬間が数回あり、緊急帝王切開もありうると医師に言われていた。
お産はいつ何が起こるかわからないので、安心材料の一つになる。
・痛くない
これ。
多少陣痛を経験するにしても、陣痛マックスの痛みは感じることはない。
陣痛の最中には立ち合いをした家族や助産師に暴言を吐いてしまうということも聞くが、無痛の場合まずそれはない。
私の場合は夫が立ち会ったが、陣痛中は普通に会話をしたり動画をみたりとリラックスして過ごし、生まれる瞬間も「産声でかいなー」と一緒に笑って迎えることができた。
前述の通り麻酔中も感覚は残っているので、痛くはないものの、胎児が出てくる瞬間のどぅるんとした感触はしっかり感じた。
そしてデメリット。
・費用
私の場合は通常の入院6日で70万円、無痛分娩で10万円、計80万円ほどだった。
これは病院によるけど、どこも無痛はプラス10万円くらいかと。
そもそもの基本の費用が高いが、胎児のモニタリングや麻酔の経過チェックなどの体制が整っていたことを考えると、私は納得できた。高いけど。
事故防止のため、麻酔前3時間、麻酔中、麻酔後1-2時間は飲食禁止だった。
下半身の麻酔なので、歩行も麻酔後数時間はできない。つまり、トイレに自力でいけない。
私の場合は導尿されてた。少し心理的な抵抗はあったが、産後は回診のたびに会陰をいろんな人に見られ、母乳の分泌を確かめるために乳首を無遠慮につままれるので、思い返せば導尿くらいなんともない。
産後には子宮が元の大きさに戻ろうとするときに、生理痛のような痛み(後陣痛)が伴う。
それに加え、多くの場合に分娩で会陰が裂ける。
麻酔が切れたあとにこれらの痛みがいきなり襲ってくる。
陣痛を経験していないと、これらが人生の中で最高レベルの痛みに感じる(ような気がする)。
私も会陰がバチバチに裂けたので縫われたが、これがまあ痛い。出産当日の夜はひいひい泣きながらナースコールした。
ただ、後陣痛も会陰裂傷も痛み止めを飲んだり、患部を冷やしたりといった対策はある。
・リスク
麻酔で重大な事故が起こる割合は低いが、全くリスクがないわけではない。
計画分娩だと陣痛促進剤も併用される。促進剤でも事故が起こったケースがある。
自分で調べても情報にはたどり着けるけど、これらの処置のリスク、事故防止のためにどのような対策をとっているか、などをしっかり説明してくれる病院を選んだ方がよいと思う。
今回の産院では、無痛分娩に関する説明会を受けることが必須になっていた。みっちり2時間半、質疑応答の時間もたっぷりとられていた。
リスクに対してメリットが大きいと納得できれば、無痛を選べばいいし、そうでなければ避けた方がよいと思う。
私の場合、完全無痛に近かったことと、よい病院に恵まれたこともあって、無痛にして本当に良かったと改めて感じている。
はてなーには「痛みを経験してこそ」なんて人はいないと思うが、無痛で産んでももちろん我が子はかわいい。
それではみなさまよい分娩を!
たまたま先日大腸カメラを初体験したタイミングで胃カメラ日記を読んだので、私も書きたくなった。
軽い気持ちで受診した大腸肛門科のレントゲンで、下行結腸が細くなっていると指摘され、カメラをやることになった。
前日用に朝昼晩のレトルト検査食セットを処方された。普通のレトルト食品と変わらない味で量も十分だった。
前日用の下剤がよく効き、深夜のうちに数回下した。
当日午前中、2リットルの下剤を飲む。コップ1杯の下剤を10分かけて飲む、もう1杯、10分かけて飲む、水を1杯、5分かけて飲む、でワンセット。これを5セット繰り返す。
寝不足のせいかなかなか効き目が現れず、ラジオ体操したりお腹をさすったりして忙しい。クリニックがポケモンジムなのにレイドに参加する暇はなかった。
13時に、尻に穴の開いた紙パンツに着替え、点滴を入れて狭い検査室に通された。血圧計や心拍計に繋がれ、横向きになってドクターを待った。
ナースが私の腰と肩に優しく手をのせて、ぼうっとする薬を点滴しているから眠くなったら寝てていいですよ、と声をかけてくれた。私もそのつもりだった。
経験したことのある友人たちからも、変な感じはするけど痛くはないと聞いていた。
ドクターは、強い近視の私には顔は確認できなかったが、声が優しく穏やかな雰囲気だった。
いよいよ始まった。
器具が肛門を通る瞬間は気持ち悪かったけど、そういうものだと思っていたので緊張もなく乗り越えられた。
そして、カメラが奥に入って、入って……?
「痛ーーあーー!」
「痛いよね、ごめんね」とドクター。
私の呼吸はハッハッと短くなり、手の先が痺れ、口はカラカラになった。目も開けていられなくて、ドクターとナースの会話だけが耳から入ってくる。
「ドキドキしてるね」「すごくドキドキしてますね」「増田さん、深呼吸して」
痛みがマシな隙にフウフウと深呼吸する。ああこの感じ、遥か昔経験したことあるわ。陣痛だ。ヒッヒッフーとかやるべきかな。それどころじゃねえわ。
「あー、これはすごいね。グニグニに曲がってる。ヨッと。うーん、進まないねー。増田さん、体勢反対向きに変えられる?」
術着がはだけるけどもそんなことを気にする余裕はなく言われた通りに体を動かす。ドクターの指示でナースが私のお腹を上へ下へ右へ左へと引っ張る。
お腹の中にカメラの存在感を強烈に感じる。痛い!痛い!力が入ると余計痛いだろうから叫んだりはしない。吐く息とともに「いたたたたたた」となんども漏らす。
お腹の中のものを早く出したい!もう産ませてくれ!やっぱり陣痛か!
痛い箇所があって、そこを過ぎれば痛くないんじゃないか、もうすぐ痛くなくなるんじゃないか、そうあってくれと祈ったが無駄だった。
ドクターが休み休みやってくれてたんだと思う。カメラが移動しないときは多少楽になる。でも、奥まで入れないわけにはいかない。
最後は仰向けにさせられて、腹を中から突き破られるような痛みと圧迫感に血の気が引くのを感じながら、ドクターの腸内実況を聞いていた。
「もう一回入れろって言われても俺ムリだわー」
おそらく本気ではなくて、痛みに共感を示してくれているのだと口調でわかった。
で、奥に到達して終わりではなくて、戻りつつ中の様子を診察するのだ。
上行結腸、横行結腸、下行結腸はスムーズに進むが、S字結腸に入ると、カメラの前をすぐに壁が塞いでしまう。
腸をまっすぐに伸ばしながらでないと、カメラに何も映らないのだ。
検査後、処置室のベッドでガスを出しながらうとうとした。腹の中のものを産ませろって気持ちが強く、ガスの大きな音も全く恥ずかしくない。
ちょっと意外なくらい、丁寧に説明してくれた。腸のことに詳しくなった。
私は子宮がない。とある病気で全摘した。その病気に関連して内膜症がびっしりとできていたため、摘出手術のときに腸側もだいぶ焼いたと聞いている。
子宮があった空間には、S字結腸が降りてきて収まる。そして癒着する。
どんな形で癒着するかは運任せで、私の場合、折り畳まれたような状態でくっついてしまった。
ほとんど完全に塞がれたようになる人に比べると運がいい方だけど、構造的に非常に便秘になりやすい。あと、腸カメラが痛い。
レントゲンに下行結腸が細く写っていたのは、S字結腸が下に溜まって引っ張られていたから。
腸の中は何も異常なくきれい。
私は以前に過敏性腸症候群の便秘型と診断されたことがあったが、今回否定的という結果が出た。こういうこともカメラで分かるとは知らなかった。
腸カメラは痛くないものと考えて、ほとんどの人は問題ないと思う。でも、何らかのお腹の手術を受けたことのある人は、私みたいな目に遭うこともあるので担当医とよく相談した方がいい。
検査結果の紙に、
3年に一度程度大腸内視鏡検査を受けることを勧めます。癒着があることを伝え、上手な先生にしてもらう事。
とメモがあった。