はてなキーワード: 有害図書とは
男性向けは既に18禁として売られていて厳密にレーティング・ゾーニングされている。
これは果たして本当か?
幅広く漫画を読んでいればすぐに気付くはずだ。
確かに性器を直接描いているかいないかで分かれているようにも見える。
出版社なりの基準はあると思われるが、それって本当に自明な基準か?
「まるで生贄にするが如く毎月最低1冊指定されてる。惰性で運用されてるとしか思えない」なんて言われてるんだぜ?
性器描写が無くなれば次は性行為自体が駄目、おっぱいが駄目とどんどん規制が進むだけでは?
今はOKとされてる描写の中から次の生贄が選ばれるだけなんじゃないのか?
一歩下がれば規制は更に踏み込んでくる。ラインは後退していく一方なんだ。
ここで青少年健全育成条例と有害図書指定にノーを突きつけないといけない。
でもその根拠が青少年健全育成条例やそれによる有害図書指定を逃れるためでいいのか?
作家、出版社、本屋、ユーザーの合意の中でゾーニングしたければすればいい。
そうあるべきだろう?
信任を得て選ばれたわけでもない委員が密室の中で決めていいことではないはずだ。
悪法もまた法なりで今は従うしかないが法(この場合は条例)には反対していくという立場なの?
それとも青少年健全育成条例を内面化しており、その存在も基準も認めてるの?
「数十年前からゾーニングを求められてるのに、拒否し続けてきたBL」こそ批判してるはずなんだけどな?
男性向けに「18禁(成人向け区分)」ができたときから、BLはずっとゾーニングを求められてるはずだけどな?
事実、男性向けのゾーニングで騒いでたころから、有害図書の数はBLの方が多かった。
「公共的にはBLの方が有害」、って結論がすでに出ちゃってるわけ。
男性向けは18禁でゾーニングされてきたのに、BLは拒否し続けてきたんだから、
「18禁のゾーニングを破り続けた数も実績」も男向けとは比べ物にならないんだよね。
普通に考えたら既にゾーニングされてる男性向けより有害指定が多いのは、当たり前だよね。
既にゾーニングしてる男性向けを血眼になって批判してるんですかね?
「過激なBLは規制すべき」とポジショントークで逃げようとしてる人は、「今年の東京都の有害図書」が「全部BL」なことを知ってるのかな?
「ゾーニングを破って性的な表現をまき散らす有害な表現」は、BLにこそふさわしい話だとは思わない?
小学生でも買える「全年齢向け」として売られてるから、行政が必死で有害指定して、なんとか防ごうとしてるのが現状なんだよ?
それに反発して、何十年もゾーニングを拒んでるのが、BLなんだよ?
「そんな過激なBLはごく一部だ」とか言うんだろうけど、一部じゃねえから「今年の有害図書が全部BL」なんだからな?
そういう現状が何年も続いてるんだからな?
少しは頭使えよ?
「ゾーニングが大事」なんて恥ずかしげもなく堂々と言えるやつは、こうした事情も知らないで騒いでる馬鹿か、
あなたはどっちなの?
ねえどっち?
件のBL漫画家が巻き起こした騒動を見て改めて思うのは、女性は基本的には報われるし救われる側っていう事。
男達が必死こいてやってきた事に、後からいっちょ噛みして味方面すれば、それだけで姫扱い。
勿論必死こいてきた男達の中には報われないまま死んでいった奴も大勢いるが、報われた結果だけは共有出来る側の性、それが女である。
BL漫画家が発狂したのは、何故か先に叩かれる筈のオタク向けキモエロ漫画よりも自分の高尚なエロBL漫画が規制されそうだって部分が大きいだろうし
突き詰めれば「何故男では無く、先に女性のワタシが叩かれるのよぉぉ!!!!!」っていう、「男が先にやられる」という『当然の前提』が崩れた認知のバグだろう。
今回の件だって、かのBLエロ漫画が有害図書に指定される遥か以前から「BLが危ない、男性向けの次はBLが規制対象だ」「R-18というレーティングが無い分、寧ろBLが危ない」
と散々指摘されてきたのに、危ない橋を渡って見事に滑っただけなのに、それでも「BLだけは助けて!あっ男性向けはそのままでw」とやる面の皮の厚さだけはあった人だ。
何故今回最悪のお気持ち表明したのか分からないが、界隈に火種を放ったまま、釈明もせず無言で逃亡。つくづく「女が腐った様な」女である。
恐らく近い内に、「表現の自由問題は女性達が提起して権利を勝ち取って来ているのに、ズリネタの自由戦士達に邪魔されてる!男は死ね!」と歴史改変されるだろう。
実際に「コミケは女性が始めたのに、いつの間にか男達に乗っ取られた…辛い…」って捏造被害者ムーブしてるしな。
もし仮にフェミニスト共が語るフェミニズムが社会のスタンダートになったとしても、女は損しないし寧ろ得する側だが男は死ぬ。
どっかの女性向け大人気アニメみたいに、「要職は全て女性!汚い男達は中枢には住めない!ちなみに男の税金は女性の10倍!」とかいうキモい女尊男卑設定みたく
男は一生搾取されるか犯罪者に陥って最後は殺されて終わるだろう。
そこまで極端じゃなくても、フェミニズム(ミサンドリー)が浸透して、男達は性別だけが原因で搾取され抑圧され死んだ様に生きるしかない奴隷になっても、女達は損はしない。寧ろ得をする、救われる。
件のBL漫画家が叩かれたのは、「所詮お前は救われる側の性だろう?」という感情が爆発したのもあるだろう。
ここ1年で初めてはてなブックマーク日毎の総合人気エントリ入りしたドメインからのホットエントリ、ブクマ数順トップ30
anond:20210804000508 でやってみたものと同じ。滅多にホットエントリを出さないサーバからのホットエントリと言ったほうが正確なのかな。
ブクマ数 | タイトル | ドメイン |
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アリエナイシリーズの本は非常に教育的で素晴らしい本だと思ってます。これを有害図書に決定した責任者出てきて釈明しやがれと本気で思ってます。ただ一方で、必死に勉強して鳥取付近の地方(あのような決定をするような地方を以降言葉を選ばずひどい田舎と書きます)から無事脱出、都会の学校から都会で働くエンジニアになった身から見ると、今回のひどい田舎で行われた有害図書にまつわるドタバタについて、ひどい田舎あるあるであることもわかります。以下は自分の観測範囲の意見ですので、そうじゃない人もいると思います(が...多分少数派じゃないかな...。)
なにか決定するなら、十分な議論して物事を決定しましょうという、民主主義の根幹の考えなんて1mmも理解してないです。なんとなく、自分のまわり(彼らは「みんな」とよくいいます)に当たり障りがないことが最重要となりますので、当然議論なんてまともにしません。身の回りにいる誰かの機嫌を損ねないように自分の意見を同調させるだけです。これを彼らは民主主義とよんでます。
本が手に入るのは図書館で、そこには寄贈された軽く10年以上前のカビの生えたような大衆向けの古本を並べてるだけなので、本を読むといっても知識はその範囲に限定されます。更に悪いことに、本を読むことすらひどい田舎は上澄みの1%ぐらいじゃないかな。そうすると本すら読まないような偏った人たちだけで、雰囲気で物事を決めるので、決定はめちゃくちゃです。
自分たちは小さくて取るに足らないかわいい羊と本気で思っているので、取るに足らない自分たちの決定が、まさか都会の出版社様に多大な影響を与えるなんて1mmも思ってません。なので、amazonで本が販売停止担ってるなんて聞いても、出版社が直接講義してきても、最後まで、異世界ファンタジーの話か、違う世界線の話にしか思ってません。結果、担当に連絡してもありえないぐらいの塩対応になります。だって、異世界の出来事なんて彼らの生活には1mmも関係がないんだもの。しかもamazonで本を売っていることは知っていても、たくさん本のある便利な1サービスぐらいにしか思ってなくて、まさか世界の本の市場を牛耳る存在だなんてどこのSFかよと思ってると思います。
主義主張にしたがって動くような意識高い系はさっさと都会に出てますので、残っている人は基本的に明日を生き抜くために周りと雰囲気をあわせて生き抜くしか生きる道はありません。なので、正論はおろか、民主主義よりも、自分の周りに波風たてないのが優先されます。さらに、地方自治に務めないとまともに飯が食えないケースも多いので、そこで働く人たちはひどい田舎の事実上の実権を握ってる状況です。なので、民主主義を優先して波風立てようなら、マヂで生きていけなくなります。
中央の学のある人が一方的に決めた法律なんて、ひどい田舎の人たちには異世界の呪文にしか見えません。その法律の意味すら彼らには理解は難しいです。だって、その法律がなぜ必要なのか、過去にどんな議論が行われて制定されたのかなんてこと考えるよりも、ひどい田舎内部のルールの尊守の方が生き抜くために最重要事項なので、そんな法律のことなんて考える暇なんてないです。有害図書にまつわる話なんてちょっとでも考えようとしたことないと思います。ひどい田舎の有力者が有害と思ってくれそうな本を選んで、儀式的にいきなり投票で決定終了なんです。
インターネットで情報収集してるなら相当意識高いです。LINE使うために、都会に逃げ出した子供と連絡を取るためにインターネット使うだけです。情報の収集先はすべてTVでNHKです。新聞は野球・サッカーとTV欄のみ(しかも見れる局は3つぐらい。)Youtubeは高尚過ぎてついていけません。そもそも英語が混ざったら読まないですw彼らにとっては異世界の言語なので。
今回の騒動は起きるべくして起きた件です。対策するなら、ひどい田舎と中央とで生活する人も含めてお互い人が循環するようにする方策を本気で検討すべきです。そうしないと、ひどい田舎の自治体のあらゆる決定がどんどん異常になっていきます。それが難しいなら、せめてITないと何もできないこの世の中なので、総務省あたりで県ごとに別のIPアドレス(IPv6)割当とかしてください。このアドレスを利用して情報をフィルタすることで、ひどい田舎のイカれた意思決定の影響をひどい田舎に封じ込めて隔離するしかないと思ってます。なお、三才ブックスさんには大変申し訳ないのですが、多分このまま有害図書の件を努力されても、ひどい田舎の自治体の連中とは歩み寄りがおそすぎて永遠に並行線にしかなりません。だって、ひどい田舎の自治体は、三才ブックスさんの言い分なんて、いつまでたっても異世界からの通信ぐらいにしか思わないんだもん!
Twitter反フェミ論壇史、誰かまとめてほしいけど死ぬほど難しそう
https://togetter.com/li/1925825
↑あたりを見ながら事例を思い起こしてみたんだが
あそこで、「公共」と「性差別」を前面に出して「謝罪」を引き出せた結果
完全にそこが「女性活動家が売名するための戦場」にされちゃった
強気に差別を掲げた踏み絵を続けるんだけど、さすがに2021年あたりから、減速しちゃって
ちょっと前に火をつけようとした「ららぽーと」の件も不完全燃焼よね
(1951) チャタレー事件
~
(2002) 松文館裁判
(2015) 碧志摩メグ
(2016) 駅乃みちか
(2019) ストライクウィッチーズ自衛隊ポスター
(2020) 「君野イマ」「君野ミライ」
(2020) 京都市営地下鉄利用促進プロジェクト「地下鉄に乗るっ」
(2020) アツギのタイツ広告 ⇒ (2021) 透けにくい白トップス
(2021) セーラー服の絵(人体無)
(2021) 千葉県警&松戸警察×ご当地VTuber戸定梨香 コラボ
(2021) 温泉むすめ
(2022) 月曜日のたわわ全面広告 ⇒ ハートクローゼット
もっといっぱいあったと思ったんだけど、あんまし覚えてないもんだなぁ・・・
下記のエントリー(anond:20220701074807)で色々と書いてある点について。目下話題になっている「表現の自由」について。自分用の整理として。
目下話題の「表現の自由」は、いかなる意味で表現の自由なのだろうか。それは憲法21条1項に見られるような法的なそれだろうか。それとも、憲法21条1項のようなものとは異なった何かなのだろうか。たとえば、JAなんすんが制作した『ラブライブ! サンシャイン!!』のキャラクターを利用したポスターについて、絵の内容がが性的である※1という批判があった(なお、これや宇崎ちゃん欠缺ポスター事件の余波で、赤木氏らツイッター凍結騒動があったりした。覚えているだろうか?)。
ここで、抗議をJAなんすんが考慮して、ポスターを撤回したとする。すると、「誰の」自由が「誰によって」侵害されているのだろうか。侵害者をざっくりと抗議する者として捉え(本来、ツイッターで批判的な言葉を言っている者、電話をかけて意見を伝える者、付和雷同していたずら電話をする者、大量の手紙を送りつける等のいやがらせをする者等を十把一絡げに全部抗議者として捉えるのは適切ではあるまいが)、被侵害者をさしあたってJAなんすんとして、JAなんすんが抗議者に対して抗議をやめる(たとえば、ツイッターで「ポスターを撤回すべし」等の意見をつぶやくのをやめさせる)ように請求する法的資格を有する、というのが表現の自由主張の趣旨か。
はっきりいえば、そのような主張は法的には認められない。私人間効力の論点を見直すべきであるとしか言い様がない。ここで、抗議をやめるように要求する資格があると裁判所が肯定すれば、抗議者の表現に裁判所(=国家機関!)が介入することになり、それこそが表現の自由の侵害である。この構図において、憲法21条1項が保障する表現の自由の恩恵に浴するのは抗議者の側となるだろう。目下話題の「表現の自由」は、憲法21条1項とは異なる問題であると解するのが相当である・・・のだろう。
元々のエントリーでは次のような言明がある。
言いたかったのは、フェミニストはあくまで「女性の実質的な表現・言論の自由を高めるための環境づくり」を目指しているのであって、「表現規制派」というレッテル貼りは間違いだということ。フェミニストやリベラル派が目指すのは、あらゆる階級や属性の人が等しく表現の自由を行使できる社会だ。
これに対するブコメはこう言っている。
preciar おまえ等がぶっ叩いてきた作品のほとんどが女性の手になる物である時点で、ただの妄想というか開き直りでしかない/そもそも平等のために表現を規制しろと言う主張が「規制派」でなくてなんだ?恥に加えて知恵も無い
後段の「そもそも平等のために表現を規制しろと言う主張が「規制派」でなくてなんだ」という部分に注目したい。再びポスターを題材とする。「規制」という言葉を使うのは公権力ではないから不適切のように思うけれども、例のポスターに対する抗議は、ポスターを掲示することを抑制しようとする意図を有し、ある一つの表現を抑圧する行動である、という部分を問題として切り出すことにしよう。ここで想起するべきなのは、表現すべてがまったく自由(というより、放縦のまま)とされることなどあり得ないということである。たとえば名誉毀損的な言動は認められない。名誉毀損的言動をしている者を叱りつければ、それは一つの表現の抑圧には違いない。しかし、名誉毀損をされないというのも重要な利益であり、自己表現の利益と考量される対象となる(そうならないという人はいないだろう)。プライバシーも同様である。ノンフィクション『逆転』事件を想起すれば良い。前科を実名で暴露されない利益を重視する見地から、『逆転』における表現が抑制されている(この事件では、慰謝料の請求を裁判所が認めているから、公権力による「規制」ですらある!)。プライバシーの保護のために表現を抑制するべきであるという主張は「規制派」であろうか。
名誉毀損やプライバシーは具体的な個人の利益が問題となっているが、女性蔑視の問題はそうではないと思うかもしれない。しかし、番組準則のように、社会に薄く広く広がる利益保護(たとえば、放送番組の政治的公平性)を保護するために、表現を抑制する(番組編集準則であれば、放送局の自由)ということは、そうおかしな話ではない(なお、憲法学では、番組準則は、それへの違反が総務大臣による放送免許の取消原因になり得る等の効果をもつ限りで違憲であるとしている。)。たとえば、大阪府知事・大阪市長・橋下徹のトーク番組に対して、政治的に公平ではないという批判は、無論番組作りを抑制する可能性がある。実際、激しい批判を浴びて、大阪毎日放送は社内調査を行って検証したのである。これも「平等のために表現を規制しろと言う主張」だから「規制派」となるのだろうか?それはそれで一貫した立場ではある。それこそ「知恵も無い」と思うが。
なお、念のためにいえば、プライバシーも名誉権も日本国憲法は明文で保障していない。そのような利益であっても、憲法21条が保障する表現の自由にとっての対抗利益となることができる。憲法の明文で保障されていない権利は表現の自由の対抗利益になり得ないという考え方は、畢竟独自の見解に過ぎない。
選挙において「表現の自由」を掲げる政治家がいる。彼らの問題意識は極めて偏頗ではないか。日本の表現の自由をめぐる問題状況は深刻なものがある。ところが、こと選挙で「表現の自由」を旗印にする者の言動を見ていると、選挙運動の規制、公務員の政治的意見表明やストの広範な禁止、放送資源の分配問題、政府情報の保全・公開等々、様々な形で存在しているはずの問題状況が捨象されて、取り上げられているのは「マンガ・アニメ」の自由ということになっている。また、「アニメ・マンガ」だけを対象にしても、取り組む分野が偏っているのではないか。たとえば、これ(https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1542366137979400193)には『国が燃える』事件が入っていないが、右翼の抗議は免罪されているのか。あるいは、最近の『「神様」のいる家で育ちました』も入っていないが、宗教団体からの抗議は免罪されているのか。上記は、批判としてはマージナルかもしれない(忘れていただけかもしれない)が、刑法175条の廃止等(ポルノの合法化;「有害図書」販売規制の廃止ないし合理化)を公約に入れていないのはどうしたことか。
「表現の自由」を掲げる政治家の言動を観察していると、一つ気づくことがある。彼らは、表現の自由を抑制している制定法を改廃するのではなく、規制の対象外となるように関係機関に働きかけを行って「免除」(制定法の外部で活動しているのだから、お目こぼしに近い)するという活動に主眼を置いているようである。念のためにいえば、そういった活動を政治家が行うこと自体は奇妙なことではない。問題は、「表現の自由」といった一般的・普遍的権利を掲げながら、規制の廃止を唱えるよりも、特定の表現に限って規制を免除するように(制定法の改廃ではなく)法執行機関に働きかけをしていることである※4。取締当局に働きかけをして有利な方針を引き出すという方向性は、自由にとって脅威であることに変わりはない。結局、働きかけをする人物の意向によって「自由」の内実が左右されることになるからである。「免除」の仕組みを動かす人物が特定の出版社や特定の作品群を代表している場合、その他の出版社・表現には「免除」を拒否するという形で脅威となる可能性が存在し続ける。政治家の言動をナイーブに受け止めてはいけない。
なお、私は実は「アニメ・マンガ」の中の特定の作品群のみを対象とした偏頗な政治運動自体がけしからんというつもりはない※5。しかし、「表現の自由」という看板は下ろしてもらいたい。
「表現の自由」を掲げる政治家ないしツイッターアカウントを見ていると、「エロ(・グロ・ナンセンス)」の自由を重視しているような印象がある。こういった表現一般について、公権力の介入を排除する防御権があるのは当然だ、という前提があるような気がする。しかし、「わいせつ(obscenity)」にあたる言論は憲法上の権利として保護されないはずである。憲法上の権利として保護されないということは、内容規制をしても合憲であるということになる。日本の最高裁の考え方もそうであろう:
なお性一般に関する社会通念が時と所とによつて同一でなく、同一の社会においても変遷があることである。現代社会においては例えば以前には展覧が許されなかつたような絵画や彫刻のごときものも陳列され、また出版が認められなかつたような小説も公刊されて一般に異とされないのである。また現在男女の交際や男女共学について広く自由が認められるようになり、その結果両性に関する伝統的観念の修正が要求されるにいたつた。つまり往昔存在していたタブーが漸次姿を消しつつあることは事実である。しかし性に関するかような社会通念の変化が存在しまた現在かような変化が行われつつあるにかかわらず、超ゆべからざる限界としていずれの社会においても認められまた一般的に守られている規範が存在することも否定できない。それは前に述べた性行為の非公然性の原則である。この点に関する限り、以前に猥褻とされていたものが今日ではもはや一般に猥褻と認められなくなつたといえるほど著るしい社会通念の変化は認められないのである。かりに一歩譲つて相当多数の国民層の倫理的感覚が麻痺しており、真に猥褻なものを猥褻と認めないとしても、裁判所は良識をそなえた健全な人間の観念である社会通念の規範に従つて、社会を道徳的頽廃から守らなければならない。けだし法と裁判とは社会的現実を必ずしも常に肯定するものではなく、病弊堕落に対して批判的態度を以て臨み、臨床医的役割を演じなければならぬのである。
「エロ」の自由を擁護していくとなると、「保護されない言論」の判例法理の桎梏をいかに除去していくかを考えるべきであろう。スウェーデンではポルノも出版の自由の対象とされていることに注意する必要がある。スウェーデンの憲法典の一部を構成する出版の自由に関する法律は、出版の自由を制限できる場合を限定列挙する。児童ポルノは出版の自由を制限できる場合に挙げられている※6が、ポルノ一般は挙げられていない。他方で日本の状況を考えてみよう。もはや何の修正もなく『チャタレイ夫人の恋人』は出版されているが、刑法175条自体は生きている。最高裁は判例を変更していない。捜査機関が取締りの方針を変更すれば、刑法175条でもって再び刑事罰が科されるであろう。他の成人向けのアダルト・ビデオにしても、マンガにしてもアニメにしても同様である。一般に「エロ」の表現の自由を目指していきたいのであれば、少なくとも刑法175条を廃止しなければならないはずである。しかし、この最大の桎梏の存在を認識していない者も少なくないように思う。もしかすると、このような規制状況はもはや動かしがたいので、所与としなければならないと考え、より低い脅威度のものを優先しているのかもしれない。あるいは、彼らが取り組んでいる「マンガ・アニメ」は実は「わいせつ」にあたらない物件のみで、ハード・コア・ポルノ的な「マンガ・アニメ」は眼中にないのかもしれない。しかし、それでは『チャタレイ夫人の恋人』や『悪徳の栄え』、あるいは『蜜室』に取り組んだ人々と比べてあまりにチャチな取り組みだと思う。
丸山眞男を引き合いに出すまでもなく、日本人は既成事実に弱いと指摘される。いったん規制されると大変だから、規制される前に対処する政治家が必要であるという言い分を聞くが、既成事実に屈服して「一端規制されると大変」な状況を強化しているのは誰なのだろうか。
※1 ここで「性的」として批判されているのは、単に裸体だとか性器が描写されているという意味ではなく、ほぼ女性蔑視的という意味に等しいことに注意するべきである。
※2 書いているうちに思ったが、リュート判決の構図に似ている。
※3 スウェーデンなどの欧州諸国ではポルノが合法化されている。スウェーデン等で購入したヌード写真集を日本に輸入して税関検閲に引っかかる、というのが税関検閲諸事件の流れだ。
※4 なお、児童ポルノ禁止から創作物を除去せよとの主張は、一般的な規制の問題として評価できよう。
※5 むしろ、出版社の利益を守るためと考えれば、個別の出版について規制をお目こぼししてもらう活動も大事だろう。だが、あくまで出版社の権益であり、表現の自由という共通財の問題ではない。
※6 日本で出版されている成人向けマンガ・イラストが児童ポルノにあたるかと言った事件があったのだが、スウェーデン最高裁はマンガの表現形態に十分配慮した判断を行っている(NJA 2012 s. 400. 翻訳もある。外国の立法255号[2013年]223頁)。このような判断を日本の最高裁がするかというと、全然しないだろう。
https://trajectory.hateblo.jp/entry/2022/05/01/122007
https://trajectory.hateblo.jp/entry/2022/05/03/141521
↑それはもはや自主規制ではない
「燃やされたくなければ自ら燃やせ」
「自分で考えて私と同じ考えになりなさい」
要は規制派のスティグマからは逃れたいから「自分で考えて私と同じ考えになり、私に都合よく自己責任で自主規制しろ」って言ってるのね
筆者は「法的規制は求めないが自主規制を求める」という考えなので「表現の規制派」ではないと考えてるようだが違う。はっきり言うが、あなたは「表現の規制派」だ
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/trajectory.hateblo.jp/entry/2022/05/01/122007
相変わらず自分はカマトトぶって、論的は悪魔化してるなあ。「見ない自由」持ち出しといて表現の自由否定するってどういうセンスなんだろう
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/trajectory.hateblo.jp/entry/2022/05/03/141521
公的な規制でなければ良いとした場合、フェミニストを不快と感じる人達の抗議により講演や出版がキャンセルされたり、限られた人しかアクセスできないようゾーニングされても問題ないという事になりますね。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/b.hatena.ne.jp/entry/4712727467113621954/comment/nowa_s
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/168014
あるジェンダー理論・社会学理論専門大学非常勤講師、90年代の有害図書騒動を引き合いに自主規制を主張し物議をかもす
https://togetter.com/li/1628387
ここ数年有害図書に指定される書籍の多くがBL本になっていたから当然の帰結だと思うけどな
たわわがゾーニングされてないってのは最もな指摘だと思うが、有害図書にされてるようなエロBLを18禁にして隔離しろという声も同時にあるべきだろう。全然言われてない。なんでエロBLゾーニング論が出てないのか。昔、男性声優があえぎ声を出しまくるBLエロCDがめちゃくちゃ出ていた時期があったが、普通に全年齢で買えたよな。全年齢のアニメ雑誌で宣伝もしてた。森川智之のBL界の帝王とかいうネタはこういうエロCDから来てる
自分はおかしいとずっと言い続けてたけどまあ無視されたよなー。のうりんとか宇崎ちゃんとかの前にやることあるやろ君らってずっとずっと言ってるんだけど
いずれBLも有害図書指定で規制されるようになるから表現の自由を守るために共闘しようって声かけたら
「BLは性犯罪と無関係だから規制されることはない」「キモオタ向けエロマンガは規制されて当然」「男性向けエロは一般書店に置かない方がいい」つってたくせに
いざBLがガンガン有害図書指定されるようになると手の平返して
自分の性欲はきれいなもので、尊重されるべきものだと思ってるの?
たわわが未成年女性の性的消費だなんだと騒いでいる一方で、女子中学生が堂々と18禁レベルのBL作品を買ってにちゃついている現状をどう思っているの?
東京都の有害図書に指定されたという不満を言っていたBL作家のツイートがホッテントリに入ってて、BLってそもそもどんな漫画なんやと該当作家のBL漫画の表紙だけ見たらキモくて吐きそうになった(個人の感想です)
銀魂とかでBLをジョークにするネタとかもあって笑ってたけどガチのやつはヤバイですわ
これは隔離しなきゃな、こんなもんを全年齢で売るとか頭おかしいだろ、子供の目に入れたくない……とまで考えてフェミってこんな気持ちだったのか………………と理解
うん、きっとたわわもキモいんだろう。俺が銀魂のBLで笑ってたみたいに、漫画太郎のババアのおっぱいが全年齢で丸出しでも別にいいだろう。ただ「たわわ」みたいなのは確かにゾーニングして、見たい人だけ見れるようにしたらいいな。BLの方もよろしく頼むでマジで
そういう気持ちになっている