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2013-11-06

俺の課金ゲーがサービスの訳が無い

http://anond.hatelabo.jp/20131105233601

アイテム課金ゲームコンテンツではなくサービスであり、サービスビジネス世界ではトップクラス企業しか生き残れないが、

トップクラス企業だけはどこまでもサービスを拡大して膨張していくものからです。

えー。過去どれだけのサービスが生まれては消えていったと思ってるの?

mixi現在進行形で瀕死の状態を晒してるけど、あれが栄えてたのだってほんの数年前の話だぜ。

Facebookすらも離脱する奴が増えて、数年後にはどうなってるか全く見えないだろ。

何の間違いかはてなはしぶとく生き残ってるけど、ちょっと前のブログ全盛期と現在では参加してる奴の熱量も違うだろう。

ネットサービス継続して使った経験が少しでもあるなら、サービスがどこまでも拡大していくなんて話が妄想だって事はわかるだろ。

わかりやすい例として検索エンジンを上げてみます検索エンジンと言えば、GoogleYahoo!Bing日本はこの3つでほとんど全てのシェアを占めるでしょう。

検索エンジンサービスです。サービス世界にあるのは利便性コストパフォーマンスだけです。かなりはっきりと優劣がついてしまます

検索エンジンインフラだろ。

インフラ増田の言うように利便性コスパが勝負なので、そこに乗っかるサービス提供していく事でユーザーを誘い込む。

サービスを使うユーザーが増えると、さらインフラシェアが伸びる。

アイテム課金ゲームサービスです。検索エンジンと同じでサービスの良さが勝敗を分けます

スケールメリットを追求し最高のコストパフォーマンスで達成感を販売するサービスけが生き残るビジネスです。

これも違うと思う。

ゲームはあくまでコンテンツで、ソーシャル集客要素にすぎない。

今の課金ゲームコンテンツが貧弱過ぎてサービス的なものに頼らざるを得なかっただけで、今後はコンテンツが重視されると思う。

事実スマホ課金ゲームにも3D化やリッチコンテンツ化の流れは来ていて、開発費の高騰はコンシューマーと同じ道を歩もうとしてる。

スケールメリットを追求したアイテム課金ゲームはどんなものになるでしょうか。

スケールメリットのためにはなによりもまず利用者の数です。俺は前の記事でも言ってましたがソシャゲは人口です。人口が全てです。

任天堂の倒し方を知ってるくせに、自分で倒れかけてるGREEを見ても同じ事が言えるのかと。

アレだけ人口を集めたモバグリも、そこに乗っかったSAP好調だったのはここ3年ぐらいだったじゃん。

キャラクターは老若男女が受け入れられる無難キャラクターに、ゲームルールもとにかく無難に、

ゲームの難易度も無難に(誰がどんなプレイの仕方で遊んでもあまり変わり映えしないように)、とにかく無難ありがちな要素で固めつつ、

クオリティは圧倒的に高く、ゲーム画面はとても見やすく、ルールはとにかくわかりやすく、サーバーとの通信はとても高速で快適に、

これって、コンシューマーの現状でもあるよね。

人が集まる課金ゲーだからこれが起こったわけじゃないね

大衆向けに作ったらコンテンツは結局、こういう方向になるって事なんじゃないの?

その結果としてコンテンツとしての側面は極限まで薄れ純粋サービスになります

この先は失笑もの妄想だらけなのでコメントする気すら起きんけど、一つ言わせてもらうと、

 ユ ー ザ ー を 馬 鹿 に す る な 。

仮に増田の言うような状況が発生したとして、その1年後にはこんな記事がニュースになってるだろう

ゲームユーザー課金疲れが深刻化

一握りのサービスで満足し続ける程、ユーザー馬鹿じゃないし我慢強くもない。

こっちでも書いたけどさ。

http://anond.hatelabo.jp/20131105161350

もういい加減、課金ゲームコンシューマーゲーム比較するのやめようぜ。

売り方が変わっただけで、ゲームゲームのままだ。

過去を懐かしんで現状を否定するのはやめて、新しいプラットフォームでどうやったらユーザーを楽しませるかだけ考えようぜ。

コナミセガバンナムスクエニカプコンといった大手は、課金ゲームでの収益化を模索している。

ゲーム業界なりの成功方程式が見えたら豊富ゲーム資産武器コンテンツを投入してくるだろう。

任天堂業界内での立場故に苦しむだろう。

ガンホーパズドラボーナスステージだけど、脱パズドラ後のスマッシュヒットを作れる体制が作れるかが鍵。

コロプラも同様だが、ライト向け路線でいくのか、リッチ化でゲーム屋に挑むのかはわからん

みんな動き始めてるし、これからもっとカオスになっていくと思うぜ。

少なくとも、拡散こそすれ画一的課金サービスに集約する事は無いと思う。

2013-11-05

元ソシャゲ屋が語るアイテム課金ゲーム最後に到達する未来地平線

増田に「ソーシャルゲーム予算規模を軽くまとめる」を投稿した元ソシャゲ屋です。

http://anond.hatelabo.jp/20110918202040

島国さんがアイテム課金の強さを解いたブログ記事が読む人を納得させるつもりが全くない手抜きな記事でしたので、

僭越ながら俺が代わってアイテム課金ゲーム未来地平線を語らせていただきます

10年後のアイテム課金ゲーム業界。生き残っている会社は精々片手で数える程です。

その数社が運営しているタイトルはおそらく20タイトル前後程度。

そしてそのゲームはつまらないです。パズドラ100倍はつまらないゲームになっています

しかし、そのつまらないゲーム20タイトルを運営する5社で市場規模コンシューマ業界よりもはるかに大きくなっています

どうしてそういう未来になるか。

アイテム課金ゲームコンテンツではなくサービスであり、サービスビジネス世界ではトップクラス企業しか生き残れないが、

トップクラス企業だけはどこまでもサービスを拡大して膨張していくものからです。

コンシューマーゲームコンテンツ9:サービス1くらいにコンテンツという側面がでかい商品です。

対してアイテム課金ゲームサービスが9:コンテンツが1くらいで限りなくサービスに近いコンテンツです。

ここではコンテンツとは「表現に対価を払うもの」という意味で使います

漫画コンテンツです。漫画という表現に対してお金を払います音楽映画小説芸術品などもコンテンツです。

電車コンテンツではなくサービスです。目的地により速く移動するサービスを受けるものです。SNSスーパーサービスです。

コンシューマーゲームは(将棋ゲームのような例外をのぞいて)コンテンツです。

そしてアイテム課金ゲームコンテンツではありません。

アイテム課金ゲームでは絵やストーリーゲームシステムのような表現に相当する要素は無料ですから

ではアイテム課金ゲームお金を払う人は何を求めているのか。

満足感、達成感、優越感です。アイテム課金ゲームお金を払って満足感や達成感や優越感を買うサービスです。

最近カードゲームの絵は本当に豪華ですが、絵のクオリティという表現に対して対価を払うプレイヤーほとんどいません。

時間はかかるミッションをすぐにクリアできたという満足感への対価としてお金を払うのです。

ものすごく強いデッキが完成したという達成感への対価としてお金を払うのです。

誰も持っていないレアカードを持っているという優越感への対価としてお金を払うのです。

アイテム課金ゲームコンテンツではなくサービスです。

そしてビジネスおいコンテンツサービスにはその広がり方に大きな違いがあります

コンテンツ表現を売るものなので、無数の表現、無数のコンテンツを生み出すことができます

例えば日本におけるコンテンツ代表である漫画を見てみればすぐに分かります

アマゾンで新刊コミックを見てみると実に膨大な数です。どれだけの数があるのがわからなくなるほどたくさんの漫画があります

それぞれの漫画共存していますワンピースが圧倒的に売れていても漫画ワンピースだけになったりすることはありません。

サービスでは事情が180度変わりますサービス世界では一番優れたサービスけが生き残ります。ほかはどんどん死んで行きます

わかりやすい例として検索エンジンを上げてみます検索エンジンと言えば、GoogleYahoo!Bing日本はこの3つでほとんど全てのシェアを占めるでしょう。

検索エンジンサービスです。サービス世界にあるのは利便性コストパフォーマンスだけです。かなりはっきりと優劣がついてしまます

アイテム課金ゲームサービスです。検索エンジンと同じでサービスの良さが勝敗を分けます

スケールメリットを追求し最高のコストパフォーマンスで達成感を販売するサービスけが生き残るビジネスです。

スケールメリットを追求したアイテム課金ゲームはどんなものになるでしょうか。

スケールメリットのためにはなによりもまず利用者の数です。俺は前の記事でも言ってましたがソシャゲは人口です。人口が全てです。

日本のほぼ全人口を獲得するために、キャラクターは老若男女が受け入れられる無難キャラクターに、ゲームルールもとにかく無難に、

ゲームの難易度も無難に(誰がどんなプレイの仕方で遊んでもあまり変わり映えしないように)、とにかく無難ありがちな要素で固めつつ、

クオリティは圧倒的に高く、ゲーム画面はとても見やすく、ルールはとにかくわかりやすく、サーバーとの通信はとても高速で快適に、

達成感販売サービスとしてのクオリティスケールメリットを追求したゲームになるでしょう。

その結果としてコンテンツとしての側面は極限まで薄れ純粋サービスになります

コンビニお菓子を買うように、知り合いと軽くお茶でも飲むかのように、今のSNSのように誰もが自然に利用するサービスになります

お酒の席で仲良くなった人と一緒にミッションに出かけて3分で終了するのが挨拶代わりのサービスになっています

そのゲーム空気と同じで誰もが当たり前のように利用するサービスになっています

そのゲーム課金ガチャ1回300円で何が出てくるかわからないなんてヤクザ課金ではありません。

パズドラ魔法石バラマキがキッカケで、アイテム課金ゲーム業界ではゲームの安売り競争がどんどん加速しています

現在でも毎日のようにガチャチケットを配っていたり、簡単すぎてどこで課金していいのかわからないゲームが増えています

価格が高いままで大した達成感も得られないサービスはどんどん絶滅していくでしょう。

そしてスケールメリットを追求するなら世界市場への進出は必須です。Facebook日本進出で日本ローカルSNS駆逐されつくしたように、

スケールメリットを追求し最高のコストパフォーマンスを実現したただ1社だけが最終的に生き残れるのがサービスビジネスです。

海外も手に入れるためにゲーム内容は世界中のあらゆる文化圏人間に受け入れられるレベルまで無難ものになり、

安売り競争も極限まで到達し、20年後には世界60億人が平均で一人あたり月に10円を払って利用しているサービスとして終着点を迎えます

ここまで来たものゲームと言えるものなのかと問われたらおそらく言えません。

サービス9.99:コンテンツ0.01ぐらいにまでコンテンツは退化しており、

純粋お金で達成感を購入する達成感販売サービスとして完成しています

そしてこれはコンテンツのままでは(コンシューマーゲームでは)絶対に到達し得ない地平線です。

その頃にはもうアイテム課金ゲームだなんて意識する人はいなくなります

自販機コーヒーを買ってカフェインを補給するのと同じレベルで達成感購入サービスを利用して達成感を補給するようになります

すこし大げさ気味に書きましたが、アイテム課金ゲームというのがどういうビジネスで最終的にどんな形態を目指しているかイメージできると思います

そしてこの頃でもコンシューマーゲーム業界は生き残っています

テレビが全世界中に普及して誰もがタダで映像を見れる時代になってもハリウッド映画が廃れていないのと同じです。

また、ハリウッド映画が圧倒的な強さを誇っていても、低予算撮影映画B級映画としてマニアの間ではそれなりの存在感があるのと同じで、

日本マイナーゲームメーカーなどもボロボロになりながらもなんとか生き残っているのではないでしょうか。

そして上記のような全世界レベルの達成感販売サービスとはビジネス規模も何もかも違っているので比べるのも馬鹿らしくなっています

SNSのことだろ(ブコメも立派なSNSだと思います)というコメントが多いですね。でも似ていますが違います

 SNSで注目を集めるには文章力インパクトのある写真必要です。面倒です。

 文章を書かなくても小銭を払うだけで今すぐちやほやされるシステムならアイテム課金ゲームだと思います

2013-10-24

もうダメ

人生、そろそろやばいっつーか、夢敗れて山河あり、状態が近いかもしれない。

29歳、人生うまく行かなかった。

。。。。。。。。。。。。

親に寄生して無職という選択しもあったけど、自分を試さず人生最初から諦めるのはダメなように思って、

大学に行った。 研究をやったが、成果はでず。

で、大した人間じゃないし、まあ、だめだろうな。

。。。。。。。。。。。。

ってことで、ソロソロ無職になって親に寄生するのかなと思う。

。。。。。。。。。。。。

子供の頃はいじめにあい、また性格もわるかったので、人との付き合いが下手だった。

自閉気味だった。

中学では相手に合わせることを覚えて、目立たないようにした。

高校は全国トップクラスに行けた。

他人とそこそこ仲良くはできたが、思想的には普通感覚がりかいできず、悩み続けていた。

。。。。。。。。。。。。

大学もそこそこのところに行った。

だが、不全感はあった。

はたらいても、ダメだろうなとおもった。

人が嫌いという根本的な性格があるのを自覚した。

研究に進んだが、人付き合いはできても、心は何も感じず、また研究もうまくはいかなかった。

。。。。。。。。。。。

いつからかわからないが、無感動で諦念するようになった。

この世にいるのが単なる現象で、生かされてるんだなと思うようになった。

生きているというか、生かされている。

エロゲ漫画読書ネットニコニコ

いろいろやるけど、どれも心は動いても思想うごかない。

格闘技哲学数学、役には立つが、心は変えられない。

。。。。。。。。。

不思議なのはリア充という人種

なぜ、生きるのが普通だと思えるのかがわからない。

かくいう自分も表面上はリア充とつるむ、キョロではないリア充をやっているが、

本質的につまらない。 ただ、合わせているだけで。

。。。。。。。。。

ただ、もうダメぽっとなっている。

潮時だろう。

本来選ぶ路線だった、寄生してニートとなる。

ニートになっても相場で金は稼げるし、ネトゲなりもある。

運動などにも時間を使える。

そんなの、生きててもしょうがないとも思えるので、どうなんとは思うけど。

そもそも、生きるのに適した精神ではもともとなかったらしい。

。。。。。。。。。。。。。。

人生で学んだのは、

自分自分人生を選んだのではなく、そもそも、生まれた性格というか、脳の何らかのエラーに操られた人生だっただけで、

人生は単なる病気表現だった、ということだ。

また、自分が唯一やりたいのは、優越感を得ることで、

他人をバカにした2chでの煽りや、 妄想

問題を解いたり競う優越感。

ギャンブルでの勝利。

そういうものが唯一で、そのためのコツコツした努力は嫌いだけど、

コツコツした努力も、段階を整理すれば其れなりにちゃんとやる。

一応知能指数もかなり高かったので、学習すればたいていは、そこそこにはなった。

集中力気合は凄い。

また、物事を処理するのが苦手で、

同時に数個並列したりはできるけど、

興味がないものには極端に発揚性が低く、やるべきことはどんなに簡単でもできない。

それこそ、ゴミを捨てるのすら相当頭をひねって、計画しないとできない。

。。。。。。。。。。。。。。。。

砂を噛むような日々だし、これを続けられるとも思わない。

人生、ずっと陰鬱だった。

努力すれば道が開けて楽しいとか、何もしないより行きてる努力をしたほうがいいとか、大人になったら分かるとか、

そういうのひとつもなかった。

人より学んだし努力もしたけど、何もなかった。

それは、一般論ではなにかあるかもだけど、自分はそもそも、頭がおかしかった。

幸せとか、常識を感じる能力がなかった。

性格には、

幸福感や常識的なマナーをみにつけられたが、

それを本質的に「感じる」部分が全くなかった。

全て、何にもならなかった。

。。。。。。。。。。。。。

なぜ、生かされてきたかからない。

親が金を注いでくれただけの人間なんだと思う。

なぜ、みんな努力したり、自分の生を生きられるんだろ。

からない。

2013-08-31

http://anond.hatelabo.jp/20130831000410

なお、日本人口あたりの研究者の数が、世界でもトップクラスに多い国。

研究者ってどのレベルから研究者なの?

これ、興味あったのでググってみたら文科省による調査が見つかった。

http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa200601/002/002/0101.htm

様々な係数や換算がかかっているものの、ざっと見た感じトップクラスという表現には間違いはなさそうに思えた。

2013-08-28

ハードルが高い?

http://anond.hatelabo.jp/20130828092119

ハードルが高いって?

そりゃ飛ぶための努力をしなけりゃハードルはいつまでたっても高いだろうなあ.

東大京大医学部合わせたら日本だけで毎年数万人いるレベル

年代の中の上位1%でいけるレベルだね.

世界1位だってその世界には一人しかいないけど,~の世界1位なら世界に何万人といる.

あらゆる分野を考えれば,

世の中まったく努力をしない人が大多数なんだから,ある程度の努力をすればトップクラスになれる.

それに,世界一にならないと充足しないってどんだけわがままだよってな気もするしなあ.

俺なんか,彼女の中で俺が世界一ならそれでいいや.

彼女を作るのは東大に入るより遙かに簡単だな.

2013-08-25

野崎まど『know』論・前編——知ルはいかにしてブッダとなったか

野崎まど『know』を読んだ。早川SFクラスタでやたらと評判がよいのでいつか読もうと思いつつも、過去に同氏の作品を拝見した中生まれていたわだかまりと作品の底のようなもの邪魔をしていたのだが、ここにようやく機会を得たので所感をはき出しておこうと思う。

本作のジャンルは?

一言でまとめると、『know』という作品はSF的/ライトノベル想像力によって描かれた『ブッダである。つまり〝知ル〟という名の少女が正覚を得るまでの生涯およびその後の万人救済を、それに連れ添ったものの手で描いた物語の体裁を採っている。宗派技術過激派大乗仏教といったところ。福音書と呼んでもよいのだが、本書に織り込まれた示唆エピグラフクライマックス創世記引用であることなど)に反して作中で知ルらが辿った道は真言宗のそれに近いように思えたため本稿ではそちらの用語を採用する。

こう考えると『know』というタイトルも知ルという少女を指すとも解釈できる。だが最もわかりやすいのは目次に並ぶ章題だろう。〝birth〟から〝death〟までまさしく一生が記されている。

物語を振り返る

さて本作の舞台は2081年の京都情報材と電子葉という未知のテクノロジーによって情報空間現実と思考との直結を果たした世界である。一方で情報へのアクセス保護格差法律で規定されるまでに進む。そんな中、語り手を務めるのは作中トップクラス情報エリートである

〝birth〟の章では全知を定められた十四歳の少女・知ルとの出会いとともに、社会革新の原動力となった研究、そして彼女誕生が描かれる。ちなみにこの配置のために作者は作劇上結構な力業を用いている。またここではもうひとりのクラス9・問ウも登場している。彼の姓であるアリステラというのは「最上級」を意味する名前。位置づけがわかりやすい。ただ女性なのは気にかかるが……。

〝child〟では神護寺を訪ねて高僧と悟りについて問答する。ここで択ばれた真言密教とは即身成仏を極意とし、また教えを秘する——つまりオープンの逆をゆく——ことを是とする仏教の一宗派であり、つまりは作品の主題と密接に関わる教義を掲げている。物語構成上から初日にふさわしいといえよう。

〝adult〟では京都御所に匿われた古文書を通じてイザナミイザナギの二柱の行いから生きたまま黄泉路を往く手段を学び取る。これで境界を越える準備は万端、残るは実践のみである

〝aged〟において知ルは当初の目論見通り入定を果たす。その前夜、主人公と知ルは〝知恵の実をかじる〟と称して情報交換における無上の行為に達する。つまりセックスをする。

〝death〟では知ルの死後の肉体と、彼女の還りを信じる主人公の姿が描かれる。この情景は高野山奥の院空海が今でも生存しているという伝説を想起させる。

物語の外側へ

そしてエピローグでは生還した知ルによる革新が成った社会が語られ、物語は終わる。

——わけだが、この小説価値はなんと言っても計算されたフィニッシング・ストローク最後の一撃)だ。

作中では真理に至るための方法を量子葉によって脳を育て、高密度の思考による情報ブラックホール化を行うことだと説明しているが、これはあらゆる意味で知ルを育てた天才技術者の言うように「我々では無理」なのだ。彼の生誕は2014年であり、刊行年の一年先に設定されていることに留意したい。アーサー・C・クラークの名作『幼年期の終わり』は年少の読者に対して希望を残したが、この作者の意地の悪さはそれさえ許さない。

しかも知ルが死後の世界で目にし、人々に広めたものが何であるかは一切語られることなく物語は終わる。

この物語が抱える問題意識情報格差である。作者はそれを人類間のレベルから、全知の存在たる神との格差へと推し進めた。だからすべての人が全知となった瞬間、格差は消滅し、万人救済が果たされることになる。しかしそれはあくまで作品世界内の話にすぎない。読者はその外にいる。その格差を肌で感じた瞬間、初めて読者は揺さぶられ、知ることへの欲求を呼び覚まされる——格差を埋めたいという渇望によって。ただ純粋に「知ることと生きることは同じ」と断じた知ルに比べて何と浅ましいことだろう。けれどそれもまごうことなき人間本質である。語り手が中途半端情報強者に位置づけられていたことも、妙に鼻持ちならない人物であったことも計算ずく。すべてはこの一行の効果を最大化するための小道具に過ぎない。

もとよりメタフィクション指向する作家であると感じてはいたが、人工的な世界を下敷きにすることでより巧みにそれを演出できるようになったらしい。

読者への挑戦状

で。

実はここまではすべて前置きである。読者を操ることを至上とするこの作家メタフィクションへの可能性をこの程度のウェルメイドな小説に留めるはずがない。

この作品に残された最後の謎はずばり〝ただひとりに向けられた暗号である。正直な話、この解明に挑む資格があるのは野崎まどの全作品を電子化して常に携帯するような気狂いだけに違いない。

けれど非才を尽くしてその手がかりくらいは拾い集めておきたいと思う。

(後編へ続く)

2013-08-18

パシフィック・リム眠い

パシフィック・リムを見てきた。

本来なら言うことはない。夏らしい平凡なポップコーン映画だった。

ただ、ネットの一部界隈では、映画監督姑息イメージ戦略にアテられたのかなんなのか、過大評価すぎるものが多く見えるので、細々と感想を書き連ねてみる。

パシフィック・リム怪獣大図鑑

映画監督が円谷ファンを自称しているらしいので、円谷のビデオソフトで例えると、パシフィック・リムは、怪獣大図鑑みたいなもの。(ウルトラマン戦闘シーンのみを編集したプロモーションビデオ

怪獣が暴れる映像のために他の全ては下敷きか犠牲になってる。ひたすら怪獣、巨大ロボ、衝突、破壊、爆発の繰り返し。

それらのアクションシーンには、見どころが沢山ある。細部までしっかり意味ありげにデザインされたロボットの造型。重量感。一進一退の攻防が次から次へと展開する。

人達を集めて、談笑しながら見るのなら、かなりいい作品だと思った。

ただ、それ一辺倒なので真剣に見るのには向いていない。映画館など黙って鑑賞せざるを得ない環境だと、ワンパターン過ぎて睡眠誘導になりかねない。

間というものが皆無だ。心を落ち着けて、さあこれから山場だぞ!というシーンなど無く、パチンコ屋にいるような騒々しさが延々と続く。

終わってみれば、心に残るもの特に何もない。

ウルトラマンとは違って、テーマ性は薄い。ドリフトというシステムで取って付けたようなお題目はあったものの、じーんと心に響くものではなかった。

怪獣個性がない

円谷ファンを自称する監督だが、本作に登場する怪獣には円谷作品のような多様性は一切ない。

全部クローンであるという設定と、欧米説得力の問題でああなったのかもしれないけれど、どれも土気色に水色の体液でカラーリングが一緒で、形態には差異があるものの、画面の暗さとそれに溶け込む暗い色のせいで大した差を見いだせない。

最終決戦には3体もの怪獣と同時に戦うことになるのだけど、そのときにはもうどれがどれかわからない状態になってしまった。

最後真打ちとして登場した3体目は、カテゴリー5(今までは4止まりだったのだろう、未知のタイプだ!と司令部が騒いでいた)と呼ばれていて、さぞスゴイ奴が出てくるのだろうと思ったら、気持ち大きいだけに感じる上に、乱戦してるうちに見せ場もなくボロボロになってしまった。

何のために盛り上げたんだ!

最終決戦のほうがしょぼい

本作では上記のように戦闘シーンに特化した結果、オリジナル作品にも関わらず原作ダイジェストを見ているような忙しなさを抱えることになったが、その対価として、大ボリューム戦闘シーンを2回もこなしている。

ただひたすらカッチョイイロボとでかい怪獣の戦いを表現したいというのなら、間違っていない選択だと思った。

ただ、なんで最後舞台を海底にしちゃったんだろう。

海底に開かれた次元の扉を閉じるために、主人公たちのロボットは海底を歩いて進み、そこを守る怪獣最後の決戦を繰り広げるのだけど・・・

深海なので画面が暗く、水中なので動きは鈍い。敵が3体でてくるものの、暗さと没個性が相まってただごちゃごちゃ戦っているだけという印象。

地上での戦いだけで良かったのではないか。前半のほうが凄く感じただけに鈍い上に乱戦でグレードダウンした感のある最終決戦は、視聴者にとっても集中力限界との戦いだった。

日本人キャラ差し込んだ弊害

マーケティングの一環なのかなんなのか、監督日本に対する愛情の現れなのかはわからないけれど、本作には日本人俳優メインヒロイン役として参加する。

現代ヒロインを演じた菊池さんのほうは、海外俳優に混じってなお遜色のない演技をしていた。吹き替えだと声が林原めぐみだし、かわいい

ただ、問題は子供時代回想シーンで。芦田さんという日本屈指の子俳優が演じたのだけれど・・・

最初フォローとして、泣きながら逃げるだけな上に、実在しないCG相手というハードルの高い演技であったろうことは言っておくとして。

ロングカットをほぼ彼女一人でやらせるのは荷が重かった。

日本トップクラスの子役と言えど、いざ洋画にでてみると、世界の子俳優の足元にも及ばないのだなということがわかる。

最後斜陽を背負うイェーガーを見上げる場面になると、お遊戯感が炸裂する。

”眩しくて顔に手をかざす”という行為感覚を理解していないのだろう。あのシーンだけ、最近ありがちなCGギトギトのダサい邦画を見ている気分になった。

ポップコーン映画として

全体的に見て、僕はこの映画は好きだ。

映像はやっぱりすごいとおもったし、音の使い方も凄く良かった。

主人公機が画面中央に現れるときには決まって「デューン」というジングルみたいな物が入るのだけれど、あれのお陰で暗くごちゃごちゃした画面でも、すぐに主人公機だ!カッケー!という気分を呼び起こしてくれるので凄く乗りやすかった。

ビデオを借りてきて家で見るのなら、下手な名作系の映画よりも満足感を得られる内容だろうと思う。

でも、最近ネットで見られるレビューのたぐいは、流行に流されて一辺倒になっている雰囲気がある。

まりに勢いがありすぎて、この映画面白く無いやつはわかってないという上から目線めいたものも見受けられる始末。

本作はそこまでのものじゃない。ただ映像がかっこいいだけの、ポップコーン映画だ。

この映画を見て満足感が得られなかったとしても、当然と思えることは上に書いたように沢山ある。

おそらく、監督は円谷作品のファンということを大々的にアピールしていたことが出火元のひとつであるように思うのだけれど、

それで釣られた人たちは、この映画を見終わって果たしてどう思うだろう。

環境汚染だとか、人類が力を合わせるだとか、円谷っぽいお題目かいつまんではいた。

でも、それだけだ。自分には、監督は一体円谷作品の何を見ていたんだ?としか思えなかった。

2013-08-16

http://anond.hatelabo.jp/20130816190515

確かに。

一応特別ルールの35分ハーフで、延長線はなし(即PK合戦)だからフルタイムの連投とは同一視はできないけどね。

あと、サッカー場合はそれこそ

高校燃え尽きる」=高校部活サッカー

プロを見据える」=ユース(クラブサッカー

で、ある程度頑然と住み分けられてるし、

なおかつ両者のトップクラスは「プリンスリーグ」って言って、長い間隔を開けながらリーグ戦をやる制度もある。

プロ目指したければ学校部活なんかやんないほうがいいやね。

2013-08-12

http://anond.hatelabo.jp/20130812223740

昔っつっても精々数年前の話だぞ。俺が言ってるのは。

普通に東証一部上場業界トップクラス企業な。

低学歴地域で思い出したこと。

 http://lkhjkljkljdkljl.hatenablog.com/entry/2013/08/12/004216を読んで思い出したことがある。

 

 思い出したから書いているだけで、それ以上でもそれ以下でもないことを先に述べておく。

 1950年代生まれの女性がいる。叔母ではないが、記載が面倒なのでここでは叔母ということにしておく。

 叔母はそこそこの中学を出て、慶応女子高に行った。当然、高校を出たら慶応大学に行くつもりで。

 当時は1学年3クラス150人弱、半分くらいが中等部からの持ち上がりで残り半分が高校受験して入る。いずれにせよ、東京とその近隣から通う女の子ばかりだ。

 受験して入ってきた下町クラスメイトが2年になったときに驚いた

「え! このクラスって全員、大学に行くつもりなの?」

 彼女以外の全員がびっくりした。

 このクラス、じゃないよ。

 この学校に来る人は全員大学に行くつもりだよ。

 だが彼女の住む地域ではそうではなかったのだ。

 たまたま勉強ができたので、中学担任が異様な熱意を持って彼女とその両親に慶応女子高の入試を薦めた。

 なので、彼女慶応女子高を受けた。通学もそんなに時間がかからないし、悪くないと思ったからだ。

 でもそれ以上のことは考えていなかったらしい。

 大学なんて、本当に一部の特別な人が行くところで、中学勉強ができたからといってみんながみんな行く場所ではない・・・彼女の頭の中では、世界はそうなっていたのだ。

 叔母の時代ころも既に、学歴社会であった。だがそれでも、

「だからなに?」

という地域東京にもポコンポコンと何箇所かあった。

 彼女は女だったから、大学卒業後、就職先で結婚相手を見つけて家を出た。その地域を出た。高学歴の人がたくさん住む地域に、移っていった。

 けれど男だったらどうなったのだろう。

 就職しても転勤が無ければ、親元から会社に通っていたのだろうか。

 近所の飲み屋で幼馴染と顔を合わせたときに、仕事とは別によぉよぉと話をうまく合わせられたのだろうか。

 結婚相手は幼馴染から選べたのだろうか。それとも大卒就職した大企業仕事ぶりに合わせた相手を選んだのだろうか。

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 もう一人、私の友達のことも書いてみる。

 こちらは1970年代半ば生まれの男性だ。

 関西生まれで、彼はトップクラス国立大学工学部から大学院に進み、研究所勤めをしている。

 彼の両親は中卒で、兄3人も高校中退。彼だけが勉強の人だった。

 仕事関係東京暮らしていたけれど、めったに関西に帰らなかった。

 なぜ帰らないのかと尋ねた。

「帰ってもだれとも話が合わないから」

 もう中学の頃からどんどん話が合わなくなった。

 勉強する環境っていうものを親も理解していなかったから、両親が自分のためにテレビを着けるかつけないかでけんかするのがテレビ以上にうるさかった。

 兄たちの宿題小学校のころから全部自分がやっていた。面白いと思うものがあっても、兄弟とも近所の男の子たちとも共有できなかった。

 兄たちは好きだ。でも、兄も両親も「会社で働く」ということが分からない。だから最近どうしてるの」といわれて、返事をしてもまったく会話にならない。

 高校の途中くらいから「会話の通じなさ」が加速していった。

 好きだけれど、会話が成り立たないんだ。だから帰りたくないんだ。

 彼は、私も知っているキャリア系の女性結婚した。気が利いていて、古い言い方をするとおきゃんな子だ。

 下町育ちだけれど、兄弟は有名大学を出ている。

 彼は彼女やこどもと一緒に実家帰省しているんだろうか。毎年夏になるとそんなことをぼんやりと考える。

2013-08-04

http://anond.hatelabo.jp/20130804230029

想像してみろ。いわゆるレールの上を行く男たちの人生を。小学校中学校と常に成績はトップクラス。有名進学校受験戦争の駒をすすめ、一流大学はいる。はいって3年もすれば今度は就職戦争。頭を下げ会社から会社を歩き回り、やっと入る一流企業。これが一つのゴールだが、すぐに気がつく。レースがまだまだ終わっていないことを。今度は出世競争ギャンブルにも酒にも女にも溺れず、仕事を第一に考え、ゲス上司にへつらい、取引先にはおべっか毎日律儀に定時に会社へ通い、残業をこなし、ひどいスケジュール残業をこなし、そんな生活10年以上続けて、もう若くない。40近い年になってやっと蓄えられる金が1000万、2000万という金なんだ。」(利根川幸雄

2013-07-23

http://anond.hatelabo.jp/20080713235356#tb

自分ととても良く似ている。

小学校中学校勉強しなくてもトップクラスだった。

中学校までは周囲にもてはやされ浮かれていたが、

高校に入って下位になり面白くなくなり不登校になった。

本当なら、自分の頭の良さを活かしてもっと勉強しておけば

今の状況もだいぶ違っていたかも知れないと思うけれど、

当時は将来のことがまったく考えられず、とても勉強など

取り組める気分ではなかった。

田舎だったから小中学校などガキの集まりみたいなもので、

そんな中でトップクラスだったとしても何の意味もなかったのに

井の中の蛙しかなかったってことなんだな。

2013-07-22

ブラックワタミ議員が「一年生だからなんでもやる」っていうのに違和感

たった6年しか無い参院任期一年を何のビジョンも提示せず「なんでもやる」

それは対外的には何もやらないのと同じじゃないのか

ワタミ自身にいれてくれてるワタミ支持者にたいしてはそれでいいのかもしれないが

あんた比例当確だろ?

自分自身の勉強のために比例票を無駄にするのか。他の参議院になる人たちの公約曖昧ものが多いがそのなかでもトップクラスビジョン曖昧だ。

しかブラック企業代名詞にまでなってる企業の元会長さんのくせに「うちがブラックなら日本ブラック企業なんていっぱいある。気にしてない」とか言っちゃってる。いやいや気にしろ。「クラスの皆もってるから3DS買ってー」と同じレベルか。

なにが「子供たちが夢を語れる国にしたい」だ。20時間拘束の低賃金で夢とかばかじゃないのか。手に職もなく、技術も身につかず、毎日必死ステップアップすらできなくなるわ。

正直反吐が出る。なんでもやるなら「すぐに辞任」してくれ。

参議院ていう制度自体もやめてほしいくらいなのに。2制にするならもっとマシなシステムしろ

参院を経て衆院になる計画なんだろうけど本当にやめてくれ。

ワタミグループは使わない決意がもっと硬くなりました。

【追記】

TBの争いが悲しいよ

2013-07-18

就職活動大事なこと

最近また就職活動に関して書かれたものを見るようになったので何となく書いとく。

で、自分自分なりの経験と周りの言ってることを合わせて色々と重要なことがあるのでそのへんを。

まず、強調してもしきれないところがあるので書いとくけどさ

諦めない

これ。

いや本当なんかもうちょっとこれ頭に叩きこまなきゃいかん。日本新卒採用至上主義だから日本新卒採用至上主義だから

もうね。もしわからないんなら、新卒でこぼれたらどうなるかの末路を今すぐここを離れてGoogleで調べてみるべきだ。就職活動自体がクソみたいなゲーム?そうだ。その指摘自体は正しいかもしれない。だが残念な事実だけれど、その指摘をしたところでその残念なゲームを避けながらあなた人生をより良くする方法は残念ながらないみたいだ。なので、もしそれを強く思うのであれば、なおさら、そのゲームでよいスコアを残し、よい職についてまともな社会的地位を得た上で、もう一度それを訴えながら社会に影響をあたえることを試みるべきだ。

さて、長くなったけれど、この点はおさえていてほしい。それでも諦めたくなることがある?そうかもしれない。実際就職活動はとても不条理ゲームだ。努力を行ったところでスコアが上がる程度はおそらく知れているし、元々そのゲームスコア自体がほとんど運に任されている。実際に就職活動を終えた人の声を聞いてみたらいい。あれはほとんど運だった、とみんな口を揃えて言うはずだ。一部にとんでもないハイスコアを残す人がいるだろう。でもおそらくそういった人は、トップクラス学歴だったり、帰国子女だったり、体育会で実績を残していたりなどなど、可視化されたわかりやすシグナルがあるに過ぎない。そういったものを持たないほとんどの人達にとって、やはりこのゲームは運にまかせることになる。

では何が言いたいのかというと、これはもう、結果出すには数当たるしかないってことなんだよ。単純に打席×打率で成績が決まる。で、打率の部分は自分能力値にとんでもなく秀でたもの(又は極端なマイナスポイント)が無い限り、大差ないことになる。

のでひたすら打席数を増やすしか無い。ここで重要なのは、もうひたすら運であると、完全に割りきって、自分が否定された感覚を持ち過ぎないことだ。自分経験があるのでとても理解できる。お祈り、なんてものはなんだか全人格を否定されているような気分になるものだけれど、そうじゃない。採用の枠が決まっていて、例えば10人の枠に100人が応募しているとする、そうならば自分がその10人に入る確率は単純に10分の1なんだよね。そこに特別にアピールできるものが無い中で挑めばそれはもちろん確率ゲームとして打率は一割だ。けれども感情が生じる。自分は否定された、自分には価値がない、だとか。そうではない、単純にそういうゲームなのだから、静かに音楽が流れる椅子取りゲームタイミング悪く、音楽の鳴り止んだ時に自分の目の前には椅子がなかったと受け止めればいいんだ。

なんかもうちょっと色々書きたいことがあったけども、このことはほんとうに紛れも無い真実から。なんだかんだそのとき大変でも続けてれば気づいたらどうにでもなってたりするから、がんばってください、ほんと。

2013-07-10

http://anond.hatelabo.jp/20130710092106

島津の有利さは地理的要因の他に、

自国の初期国力がトップクラスなのに隣接国が雑魚い、

配下の将軍がかなり優秀などのチート要因があるからねぇ。

ただ、天道で観戦モードで眺めていると、意外と伸びない事も多いので、

バランスは昔より取れてきているんだと思う。

2013-06-15

やるせないけどいい夢を見た。夢のなかでお礼を言っておけばよかった。

29歳が昨日見た夢の話。

10代後半であろう僕はね、きっと7個くらい上だろう兄と暮らしてるわけよ。親らしきヒトは見当たらない。

そしてたぶん近所に住む兄と歳の近い幼馴染みであろう「ねえさん」て呼んでるヒトがいて、その3人で農場?みたいのをやりくりして生計を立ててた。

いつからなんだろう、たぶん、ずっと長く。

農場は近所の人達と共同で使用しているような農場でボロボロではないけど、僕ら3人がいるから、いるからというか3人を育ててくれるために続けているような状態に思えた。

近所の人達は僕らよりだいぶ歳上の人たちばかりで子育ての延長のような想いもあってかよく面倒を見てもらってた。

芋と豆を一緒に育てたり、農場だけどお茶を液体の状態で出荷したり、全員がゴルフウェアを着たセレブ家族が来て農場内での犬の散歩を手伝ったり、その土地の偉い人っぽい高齢の老夫婦のおばあさんと喋ったり、近所の人達と休憩の合間に楽しくご飯を食べたり。

若い3人ではなんだか危なっかしい感じだったんだろう、いろんなヒトが手伝ってくれてた。

若い僕が見てるのは、最高の理想ではないし刺激なんて皆無だけど、みんないつも笑顔のそんな暮らしだ。

兄は顔は整ってるが聡明ではなく、時折バカが染みだしてしまい、けしてかっこいいわけじゃない。

でも不思議と周りに人が集まる人望のある人で、いつも明るくて人を気遣って寂しい雰囲気を出さなかった。愛嬌のある性格だった。僕を不安にさせないようにしてたのかもしれない。

ねえさんは自分から楽しく喋るわけじゃないが話している側が楽しくなってくる不思議な魅力のある、地域でもトップクラス美人だ。

いろんな人と話ができて無理してる訳じゃなく笑顔を絶やさない人で、いつも明るくて兄よりももっと人を気遣って寂しい雰囲気を出さなかった。達観してるというか、芯の強いヒトなんだろう。

まわりのひとは、僕もそうだったけどいつか兄とねえさんが結婚するんだって思ってた。

3人で生計を立てていてそれが自然だったから疑ったことなんてなかった。なにより2人はだれがどうみてもお似合いのふたりだった。

今朝はねえさんが農場に来る前から兄がいつもより元気だ。

自分たちの農場で生産しているモノを多分だがベタ褒めしている。多分というのはその表現方法に擬音が多すぎて意味不明からだ。

ああ、バカになってるな。

そうかやっと勇気を出したか。僕のことなんか気にするな。本当におめでとう。

兄の一大決心は農場で芋と豆を選別中に僕もいる前でさり気なく言ってみたつもりだったんだろうけど不自然全開だった。

ねえさんは黙った。どうしたんだろう。

兄はバカだが理解した。兄と同じ血筋の僕はすぐに理解できなかった。

兄が「そうか」とつぶやきにしてはでかい声で仕事を放り出して走って結構な速度で視界から消えた。僕はその時にようやく理解できた。

つのまにかねえさんもいなくなってた。

少しぼーっとしてしまった。近所の人達が手伝いに来てくれる頃だな。

そんなことはどうでもいい、どう考えてもねえさんを探すのが優先だ。

事務所らしきところに向かった。農場中に響く放送でねえさんに向けてとりあえず事務所に来てと呼びかけなければいけない気がしてる。

途中、探してないけど兄を見つけた。今朝元気だった男がアロハを着て猫背でこちらを見ながら立ちすくみ号泣していた。そして近寄ってくる。

泣いている理由を話している。擬音が多い。

どうやら沖縄ダイビングスクールに行く気らしい。号泣しながらなぜか多言語で「沖縄に連れて行って」と書いたヒッチハイク用のパネルを首から下げて号泣しながら走って農場の正面口とは逆の方角に消えていった。

そういえば前に農場で芋を全滅させた時も兄は号泣して近くの海で泳ぎまくってたな。と、冷静に思い出した。

走り去っていくアロハの兄を見て、僕といつのまにか手伝いに来てくれた近所の人達は笑いながら「まーた始まったよ」みたいな空気でそれでも兄の性格を知ってるから、あれならどこに行っても大丈夫だろうと放っておいた。たしかに兄はバカになれる人だから大丈夫だろう。

そんなことより問題はねえさんだ。老夫婦のおばあさんに事務所から呼びかけてもらい、僕は農場内を必死に探した。

ねえさんは正面口付近で仕事としての犬の散歩を頼まれている最中だった。セレブ家族よ、空気を読まずによくそこで止めた。偉いぞ。

ねえさんの挙動が遠目から見ていつもどおりではない。

「ねえさん!大丈夫か!」 声がいつもより大きくなってた気がする。

今日はもういいから、それと明日からのこと気になると思うから後で連絡する。あいつは大丈夫そうだったから気にしないで」というと

ねえさんはいつもどおりの笑顔になろうとして「別に私は大丈夫から」とセレブ犬を引き連れたまま農場の正面口から出て行った。

追って呼び止めればいいのに「どう見ても大丈夫じゃねえだろ、明日からあんたどうすんの?」なんて考えている間にねえさんを見失った。

頭のなかとは言え、ねえさんを初めてあんた呼ばわりした。兄のことを聞かず、話を切るためにいつもどおりに振舞おうとしたねえさんの態度に冷たさを感じてちょっと腹が立っていた。

ねえさんに明日からのことどうやって伝えようか考えながら事務所に戻った。

3人ともまだどうにでもなる年齢なんだ。将来を気にしながら生きなきゃいけないけれども希望も夢も可能性もあるし、なんとでもなるんだ。と普段はあまり喋らない土地の偉い老夫婦の夫が言った。たぶん僕を慰めてくれたんだろう。

明日から僕自身、生活できなくなるわけだが、そんなこと考える余裕は頭のどこにも無かった。

農場を閉めなきゃいけない時間だねと近所の人に言われ、そんな時間かといつもどおりに道具を片付けに行こうとしたら

29歳に戻った。


ちょっとおもしろいいい夢だったなー」とぼんやり思い出して断片も拾い集めてニヤニヤした。それから寂しくなって後悔した。

兄とねえさんにお礼を言っておけばよかった。近所の人にも。

兄には「またね」それとねえさんに「フラレた方は皆が慰めてくれるしなんとでもなるから、フッた方は必要以上に傷つけてしまった、もっと早くどうにかできてたなんて思ったり気に病むことなんてないんだからね」と言っておけばよかった。

兄はきっと夜には旅行者の車に乗っけてもらって話を聞いてもらって慰められながら南下し、旅行者のいい思い出になってるだろう。あいつは大丈夫だ。

ねえさんはきっと普段を取り戻すまでに時間がかかるのだろう。

ヒトの幸せ生活を壊してしまった、時間を奪ってしまったという自責の念に捕らわれるタイプ性格だ。

ねえさんはどうして断ったんだろう。僕が知らない、兄が知らない所でなにか考えてたんだろうか。肉親関係でなにかあったんだろうか。

今の生活限界を感じ取ってたのかもな。いま考えると兄をあの農場から解放するための勇気だったかな。なんてったって刺激がない。

なにか理由があって一緒に行けないというのもあるんだろう。

いやそれは今の僕の願望で、きっとずっと前からその気なんて全然なかったのに周りの期待を裏切れなかったんだろうな。

兄の性格を知ってるからってのもあるんだろうけど、同情をしないように流されないように肺の奥を押し殺して返事をしないようにして断ったんだと思う。芯の強い人だから

あのあとふたりが話しあえてたらいいな。互いに大丈夫だよと確認しあえてたらいいな。

自分自身にこんな経験はない。夢すごい。ふたりにはもう会えない。

http://anond.hatelabo.jp/20130614165747

しかにそうだね

人権問題の話をしておいてその言葉遣いはないわってお上品な笑いやね

あの方文法をお間違えになられましてよ という下品な嘲笑ではないようにも思える



生まれも育ちも良いトップクラス人間があつまるところでいか場違いかって記事にするには

文法まちがえたはずかちぃーってほうが日本人うけいいって感じだったりとか

状況を察する能力や社交的な態度の気品といわれても日本人あんまりなじみないでしょって感じだったんじゃない?


結果オーライってことで

sの有無とか縁のない社交界とか細かいことはおいといて ダメ人間みつけたってことが伝わったからいいじゃない

2013-06-06

学生」の質の担保を高校に丸投げする恥ずかしい日本大学

から衝撃的なニュースを見た。

センター試験廃止へ 文科省、複数回の新テスト検討

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0505N_V00C13A6MM8000/

うおー、マジか、ついにセンター無くなるかーと、センター試験受験した世代として感慨に浸っていると、その目的は「大学志願者の学ぶ意欲を引き出すことで高等教育の質を高め、国際社会活躍するグローバル人材の育成につなげる」ことらしい。

呆れてしまった。

  

最近大学の「入試改革」が盛んだ。

日本No.1大学である東京大学秋入学、推薦入試の導入は記憶に新しいし、No.2の京都大学入試改革に躍起だ。そしてその目的は、概ね今回のセンター試験改革と同様である

ただ、この流れには違和感を禁じ得ない。

入試改革」の話はよく聞かれるが、「教育改革」の話は聞かないからだ。

入試なんていうのは、単なる選抜にすぎない。それによって教育を施しているわけではない。

学習意欲が無かったり、グローバル人材が育たないのは、入試が悪いかなのだろうか?それは誰がどう考えても否である

百歩譲ってFラン大学入試改革をするならまだ分かる。しかし、東京大学京都大学は誰もが認める日本トップクラスの名門大学である

日本最高クラス人材が集まっているはずで、そこで「入試改革」をして一体何になるのだろう?

入試改革」は、学生の質の担保を高校に丸投げしていることに他ならない。

学習意欲が無かったり、グローバル人材が育たないのは、高校や入試のせいではなく、大学のせいである。

4年間をかけて大学学生を育てなければならないはずなのに、何故かそれを怠り「入試」で出来るだけ完成された学生を求める。無い物ねだりにもほどがある。

こんなのは高等教育機関」ではなく「高校生選抜機関」だ。実に恥ずかしい。

  

日本大学には早く目を覚まして貰いたいものだ。

2013-06-04

http://anond.hatelabo.jp/20130604162556

医師はカネも政治力トップクラスにある階級からねぇ

仕事量はそりゃ多いけど、じゃあコメディカルに分業しようという議論になると絶対権限渡さないのも医師会だし

医師仕事量は利権と裏表なんだわな

ワタミ労働者とは状況がぜんぜん違うね

2013-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20130517214042

矛盾がなくてみっともないところの無いやつなんかツマんないでしょ。

人間としてのつまらなさでは元増田トップクラスでしょ。

話してもくだらねー愚痴的外れ説教しか出てこないわけだし。

2013-05-08

http://anond.hatelabo.jp/20130508143353

なぜ佐々木希を引き合いに出す。一般人トップクラス芸能人を比べてどうする。

お前はイチローほど活躍してないし、稼いでないか仕事する価値がない、って言ってるようなもんだぞ。

2013-05-04

http://anond.hatelabo.jp/20130504230749

あの朝生メンツ性格の悪さと言うか胡散臭さでは歴代トップクラスなように思う

ネットもつかえん時事馬場が選んだ老害政治屋聖人君主に見えるレベル

2013-05-02

柳井正いか人格者である

ユニクロ、社名でいえばファーストリテイリングは240時間以上時間外労働をすると処罰しかもかなり凄まじい)の対象になるので、それ以上はみな申告せずにサービス残業状態である

しかし、逆に言えば、240時間まではしっかり残業代が出るということである

240時間ということはだ、例えば基本給が21万とすれば、21日出勤8時間労働を基本とすると、時給1250円

割増で1.2倍でるとすると36万もの残業代が支給されている計算になる。

基本給と合わせれば総額で57万である

明らかに、あと一人雇ったほうが安い。

これが繁忙期の1ヶ月だけ240時間残業必要だけど、残り11ヶ月は暇で暇で定時帰りってなら、雇い入れない理由としてわかるが、ファーストリテイリングはこの殺人的な時間外労働が定常化している。

あるいは、残業代は240時間出すけれども、実際は+200時間ほどサビ残してもらっているので元は取れてるという理屈だろうか。

ファーストリテイリングサービス残業に対する姿勢というのは、かなり厳格なもので、サービス残業が発覚した場合上司を含めて降格、繰り返せばクビというものだ。

残業しても処罰サービス残業でも処罰、つまり柳井

仕事が出来るようになってもらいたい。成長してもらいたい。」

と心底思っている。

普通の人が200時間以上残業しなければ終わらない仕事を定時までに終わせる、これが柳井正の考える足切りラインである

これが常軌を逸しているのは明らかであるが、それについてはここで区切ろう。

しかし、柳井正は優しい心の持ち主である

常に、社員一人一人が成長できる前進できるように、出勤退勤時間を一時間上前倒しして、早く帰って家で勉強できるように配慮し、英語教材を配るという配慮。

「どんなに忙しくても、辛くても、乗り越えろ。乗り越えるだけじゃなく、次のステージでも活躍できるよう力を蓄えろ」

というメッセージである

涙が止まらない。

事実仕事が出来ないだけでは柳井は見捨てない。

「はじめから出来る人などいない」「一勝九敗でいい」「行動してみる前に考えても無駄です。行動して修正すればいい。致命的にならない限り失敗してもいい。やってみないとわからない。」といい、今、出来ないことよりも、常に前進することが重要チャレンジ精神を非常に高く買う。

社長、それは違います

と言うような社員を高く買う。

かつて柳井正社長を退いたことがある。

社長についたTという男、彼の目にかなっただけあり、それはそれは超人である

さきほどの足切りラインなど軽々クリア

ラガーマンで全国準優勝の経験があり、20代MBAを取り、つまり体力も知力もトップクラスであった。

しかし、たった三年で解任される。

理由は、「安定成長路線を取ったから」である

「去年フリースが売れすぎたから、今年売り上げを落とさないためにはどうしたらいいか

客離れを防ぐ、そんな守りの姿勢は評価以前である

そんなことはして当然、更に攻めろ攻めろ、である

Tのほか、何人も社長を譲ろうと打診したことがあるが、いつも固辞されてきた。

そりゃあそうだろう(笑)

根本的には、柳井正の言う、「仕事が一番楽しい」の「仕事」の部分も「楽しい」の部分もズレまくってることが全ての原因だろう。

彼の言う「仕事」は、一般人には、「フルマラソン」くらいに聞こえる内容だ。

普通の人は楽しいもなにも、完走すら出来ないし。

しかも、彼の「楽しい」は「せっかくだから金だったり命だったりを賭けて走るのが楽しい」「当然、いつだって倍プッシュである

2020年までに売り上げ5兆円を目標という。

どれだけ凄まじいことか。

5兆って、日本国内だけで5兆売ろうとしたら、生まれたばかりの赤ん坊から死にかけのジジババまで、一年に一人4200円ユニクロ製品を買わないといけない。

そんなの絶対に無理だ。

当然、世界展開して、しか成功しないと無理だ。

過去最高益を上げたアップルの売上が5兆円くらいだ。

アパレルで今最も世界で売り上げている会社だって、1.2兆くらいだ。

アパレルで5兆売るなんて、大嘘つきか、キチガイか、どちらかだ。

そして、柳井正後者だ。

2000年に2200億だった売上は、2013年9月予想では1.1兆円となる。

柳井正たかアパレルと思ってないし、たかが平社員店長たかバイトとは思っていない。

えーっとつまりですね、柳井正は素晴らしい。

高い志と、海よりも広く深い心で、神様です。

でも、ついていける人はいません。

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