2013-06-06

学生」の質の担保を高校に丸投げする恥ずかしい日本大学

から衝撃的なニュースを見た。

センター試験廃止へ 文科省、複数回の新テスト検討

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0505N_V00C13A6MM8000/

うおー、マジか、ついにセンター無くなるかーと、センター試験受験した世代として感慨に浸っていると、その目的は「大学志願者の学ぶ意欲を引き出すことで高等教育の質を高め、国際社会活躍するグローバル人材の育成につなげる」ことらしい。

呆れてしまった。

  

最近大学の「入試改革」が盛んだ。

日本No.1大学である東京大学秋入学、推薦入試の導入は記憶に新しいし、No.2の京都大学入試改革に躍起だ。そしてその目的は、概ね今回のセンター試験改革と同様である

ただ、この流れには違和感を禁じ得ない。

入試改革」の話はよく聞かれるが、「教育改革」の話は聞かないからだ。

入試なんていうのは、単なる選抜にすぎない。それによって教育を施しているわけではない。

学習意欲が無かったり、グローバル人材が育たないのは、入試が悪いかなのだろうか?それは誰がどう考えても否である

百歩譲ってFラン大学入試改革をするならまだ分かる。しかし、東京大学京都大学は誰もが認める日本トップクラスの名門大学である

日本最高クラス人材が集まっているはずで、そこで「入試改革」をして一体何になるのだろう?

入試改革」は、学生の質の担保を高校に丸投げしていることに他ならない。

学習意欲が無かったり、グローバル人材が育たないのは、高校や入試のせいではなく、大学のせいである。

4年間をかけて大学学生を育てなければならないはずなのに、何故かそれを怠り「入試」で出来るだけ完成された学生を求める。無い物ねだりにもほどがある。

こんなのは高等教育機関」ではなく「高校生選抜機関」だ。実に恥ずかしい。

  

日本大学には早く目を覚まして貰いたいものだ。

  • 記事見たけど、それ単にアメリカの制度をパクリたいだけじゃね? 理由にグローバルうんたらっつーのもあるけど 要は留学生(日本から海外に行くのもその逆も)が対応しやすい制度に...

  • 入試のための教育になってるから、入試を壊そう って話だから

  • いやいや、勉強というか学習意欲も含めた自己研鑽って、結局自分の目的意識と自制心の賜物でしょ。 それに年齢なんか関係ないよね。 なのに、そういう自己研鑽は高校まではいらない...

    • と、おもったけど違うやん。 高校在学中に複数回受けられる全国統一試験「到達度テスト」(仮称)を創設して大学入試に活用する検討を始めた。 つまり入試が一発勝負じゃなくて...

  • そうすれば大学に行きたい奴は海外に行くしかないので自動的にグローバル化できる こんな誰でもわかることをなぜやらないのか http://anond.hatelabo.jp/20130606083425

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