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2021-08-12

anond:20210812192144

自民党GOTOオリンピックみたいなお話にならないようなこと実行したあとじゃあ色々手遅れなわけだけどその中で言うならましな方だよね

ていうか野党は対案を出してないに対して反論をしているわけであってその対案がましかどうかってのは論点ずらしだよね?まず、「はいかに野党様は対案をお出しになられてます」と認めろよw

つーかどれも有効な案だと思うんですけど。お話にならないってあなた感想ですよね?そもそもお話になってないのは自民党だよね?なんだいこの感染者数は?

anond:20210812182426

ワクチンで打った、mRNA細胞に取り込まれて、ウイルススパイクタンパク質を作り始めると、

体はウイルス侵入してきた!と判断して、風邪ときと同じ防御反応をとるのだよ。

人体を発熱させて、免疫系を活発化させる。

まりモデルワクチン有効機能しているということだ。

では、なぜファイザーではそれが起きないのか?疑問に思うだろうが、

要は生成するスパイクタンパク質ファイザーは少ないんだ。

から、体はきつい発熱までさせなくても、対処できると判断する。

観光地で何が良いところを探したい時はタクシーに乗って話を聞くのが有効

コロナ危険性を訴えるために

コロナで苦しんで死にそうになってる人の病床を24時間放送し続けるとかどうだろう。

子供の頃に見た破傷風注意喚起ビデオが怖すぎて未だにトラウマと大きな警戒心が残ってるから有効だと思うんだよね。

anond:20210812094628

Arturo_Ui 「この状況で店を開けば大繁盛、普段の何倍も儲かる事間違いなし」< 補償金を出す代わりに、ロックダウンを破った場合罰則適用するのが前提なので、そもそも店を開けられないと思われるが。

文字数が足りないからこっちで書くけど、

Arturo_Ui さんがどういう制度設計を考えてるのかわからないけど、

店が補助を受けたうえで開店してたらそりゃ罰則だろうけど、補助を受けずに営業するのは自由しか言いようがないよ。

で、増田営業すれば何倍もの利益が出る状況を想定してるんだから、当然補助を受けずに営業する。

店に選択権などなく、閉店すれば補助金営業したら強制罰金っていう制度にするとしたら、そこで効いてるのは補助金というインセンティブではなく、罰金という強制ということになるよ。

よってロックダウン有効なのはインセンティブじゃなくて強制、という元増田に賛成の主張になる。

「とにかくPCR検査!」に反対する理由

 スタンスとしてはマススクリーニングとして公費PCR検査隔離は反対。診断治療入国時の検査能力拡大は賛成。

  

検査及び診断方法

 新型コロナ検査・診断方法は主にこの3つが挙げられる。

  1. 遺伝子検査PCR検査・・・精度は高いが専用の設備必要であり、自前の設備がないと結果が出るまで時間がかかる。PCRとは違うがLAMP法というのもある。
  2. 抗原検査・・・精度はPCR劣るが、設備不要検査開始から結果が出るまで30分程度と早い。やり方を覚えれば自宅でできる。
  3. 医師の臨床診断・・・数回の検査で陰性であったが感染の疑いが強い場合や抗原検査の結果すら待てない場合に「感染疑い」として感染者と同じ対応をするために使われる。

 抗体検査CTによる画像診断は言及しない。現状PCR遺伝子検査のほうが有用でありこの検査ができない時に仕方なく臨床診断の補助として用いるものだと考えるからである

  

標準予防策と経路別感染対策

 標準予防策とは、未知の病原体潜伏期間考慮して「すべての患者の汗を除く湿性生体物質(体液、血液排泄物、その他分泌物など)、粘膜、傷のある皮膚」を感染性のあるものとして感染対策を行うことである。例えば手洗いやマスクなどは唾液などの付着や飛散を考慮して行われる標準予防策である

 無限リソースで「俺もお前もウィルス持ち」とやれば検査不要である。が、無限リソースもなければ厳格な適用生活に支障をきたすので無理がある。

私の感覚では感染対策の基本といえばこちらの方なので、検査隔離感染対策の基本と言われても違和感がある。

  

 経路別感染対策とは感染力が強いなどの理由で標準予防策では不足な疾患別に行う対策であるこちらには検査などで疾患を特定することが望ましい。

経路は3つあるが正直この3分類では説明しきれないところがあるので、定義よりざっくりこういうものだと言う話をする

  1. 接触感染・・・病原性物質がついた物などに直接皮膚や粘膜が触れることによって起こる感染
  2. 飛沫感染・・・患者の口や鼻から唾液や鼻水を直接吸い込むことで起きる感染
  3. 空気感染(飛沫核感染・・・空気中に浮かんでいるウィルス細菌を吸い込んで起きる感染

 エアロゾル感染なんて無いと言っても、空気中に浮かんだ水分を吸い込んで起こる感染は分類されていないのでそういう言い方にならざるを得ない。

飛沫でも飛沫核でも無ければ何というのかという問題である

 新型コロナでは接触感染対策隔離など)・飛沫感染対策ソーシャルディスタンスなど)が取られているが、一部空気感染対策(陰圧室管理など)が取られている。

  

検査目的有用だと思われる検査方法

有症状の診断と治療、経過観察=PCR検査必須と言っても良い。

疾患の原因を追求し治療方針を立てるためには精度の高い検査有用である

重点的にリソースを回し、検査能力を確保・拡充するべき。

  

病院等の施設における有症状者の隔離=自前の設備がなければ抗原検査有用

自前で1時間以内にPCRLAMPができなければ、迅速に陽性者を振り分けられる抗原検査の方が有用

抗原検査の精度が低いという話をするなら診断結果が出るまで個室隔離である。もちろんそれだけの個室があればという話にもなる。

  

日々の健康管理としての検査=抗原検査有用

精度よりも自分リアルタイム検査ができるという方が有用である

検査キットに補助金を出して購入しやすくする程度までならやるべきだと思う。

  

濃厚接触者の陰性確認PCR有効

無症状のうちから感染性があることを考えると濃厚接触者は無症状でも感染の疑いがあるものとして扱ったほうが良い。

この場合、迅速な治療必要としていないので、時間はかかっても精度が高い方が有効と考える。

  

感染様式モニタリング調査PCR有効

精度が高い検査を用いる必要がある。ただし、検査より感染を起きる状況を聞き取り分析する人間の方の方が圧倒的に不足していると思う。

  

出国での水際対策PCR検査有効

現場での委託含む)自前の検査設備を持て。

  

コンサートなど短期間の催事=どちらかといえば抗原検査有用

すり替えが困難でリアルタイムな結果がわかる現場での抗原検査のほうが良い。

1万人規模とか規模が大きくなると現場での検査は困難になるので事前PCR検査になるのしょうがない。

  

ドラマ撮影スポーツなど感染対策が困難になる職業PCR検査有効

現場から確実に陽性者を弾くべし。

マスコミだと派遣ADとかお上に逆らうことこそ我が人生みたいなやつから感染しそうだけど。

  

無症状者から感染者を掘り起こして隔離=支持しない

民間が自前で行うなら健康管理とみなして抗原検査をすすめる。

だが、公的検査隔離を行うのは反対。隔離して感染対策する人間をどっから調達するのかの考えたら、その人達ワクチン接種に振り分けたほうがいいと思う。

  

結論

PCR検査有用な場面が多く検査能力を拡充すべきだが、抗原検査有用な場面もあり戦略目的によって使い分けるべきである

また、検査というもの感染しているか否かを振り分ける手段であり、議論されるべきは戦略目的の方である

よって戦略目的が語られない、あるいは「感染者を見つけて隔離すべき」から感染実態調査しないと対策ができない」というように目的がブレるような、「とにかくPCR検査を増やせ!」という検査件数しか見ていないような話には反対である

戦略目的が変われば検査後に必要リソースが変わるからである

  

追記

これをかくのに今月参考にしたリンクコピペすんなと言われても同じ考えの人がいるのはしょうがないし、別に目新しいことを書いたつもりもない。

スタンダードリコーション https://www.inazawa-hospital.jp/media/standard.pdf

新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方  http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/COVID-19_kensaguide0526_2.pdf

2021-08-11

anond:20210811092459

”一人でも接種完了していない人がいたらダメだなんてことでやっていたら、来年になっても国民全員へのワクチン接種が完了していないか自粛継続だ!なんてことになってしまう”

なりそう、っていうかワクチン有効率が90%なら国民全員がワクチン接種をうけている状態有効100%ワクチン国民の90%が受けていると似たようなもんだから

有効100%ワクチン国民最後の一人まで接種されない限りダメだという主張は現実的ではないよう

「松葉茶が新型コロナウイルスに効く」というデマに含まれ連想

「松葉茶が新型コロナワクチンを解毒する」というデマがある。

USATODAYというアメリカ大衆紙ファクトチェックしてる。単に効くかどうかが気になる人は、こちらを見てみるとよい。

https://www.usatoday.com/story/news/factcheck/2021/06/15/fact-check-white-pine-tea-likely-not-helpful-against-covid-19/7651765002/

このデマ出所不明なのだが、人から人へと伝わるうちに様々な理由けがなされており、その中に含まれる「連想」が面白いので、少し調べてみた。

デマは、全てが突飛な間違いではなく、「一個一個は正しい情報だが、誤った繋がれ方をすることで、全体として間違いの情報」になっている。

そして、この「謝った繋がれ方」を補佐するのが、人間の持つ「連想なのだ

この記事では、このデマにどのような連想が含まれいるかを推察する。

1.松葉茶にはシキミ酸が含まれており、シキミ酸はタミフルの主成分の原料であるため、新型コロナウイルスに効く

松葉茶にシキミ酸が含まれている →正しい

そもそもシキミ酸は色んな植物に含まれているらしい。

松葉にシキミ酸が含まれているのは確からしいが、他の植物に比べて特別多く含有しているか、という正確な情報は見つけられなかった。

シキミ酸はタミフルの原料 →正しい

シキミ酸はタミフルの主成分オセルタミビルの原料である

ただ、あくまで原料であって、シキミから10回の化学反応を経てオセルタミビルが作られるため、シキミ酸とオセルタミビルは全く別の物質である

シキミ酸はタミフル同様インフルエンザに効く →間違い

上記の通り、シキミ酸とオセルタミビルは全く別の物質なので、インフルエンザには効かない。

タミフル新型コロナウイルスに効く →間違い

タミフル新型コロナウイルス有効だった、という研究や臨床結果は出てきていない。

ここでは、「抗ウイルスであるタミフルが、他の抗ウイルス薬(インベルクチンなど)と同様に新型コロナウイルスに効くのではないか?」という連想が含まれている。

ただ、タミフル起点で連想が始まったとすれば、むしろタミフルの原料の植物として有名な八角トウシキミ)に行きつきそうな気がする。

どちらかといえば、「松葉茶」を起点として連想が始まりタミフルこじつけた、と考えるべきか。

2.松葉茶にはスラミンが含まれており、スラミンが新型コロナワクチンに効く

スラミンが新型コロナウイルスに効く →半分正しい

培養細胞など、試験レベルではコロナウイルスの複製を抑制する効果があるとの研究はある。

ただ、臨床レベルでは、効果がなかったとする論文や、効果はあったが副作用がきつすぎて使用を中止した、という小規模な研究があるだけで、現状では何とも言えない。

松葉茶にスラミンが含まれている →間違い

松葉茶にスラミンが含まれているという情報は見つからなかった。

スラミンを経口摂取すると新型コロナウイルスに効く →間違い

スラミンの投与方法は点滴静脈注射。経口では効果がない。

なので、松葉茶にスラミンが含まれていても効果はないと思われる。

そもそも、スラミンは腎毒性があり副作用が強い。スラミンが作用していたとすれば、松葉茶を飲んだ人から健康被害が報告されるはずだ。

松葉茶は韓国中国北米などで昔からまれていたお茶で、健康被害もそれほど報告されていない。安心して飲んでいい。

こちらは、本来まれていないスラミンが松葉茶に含まれていることになる。

これも、先に「松葉茶が新型コロナウイルスに効く」というデマが起点となり、そこからスラミンにこじつけられた、と考えるべきか。

別で「スラミンが新型コロナウイルスに効く」というデマ存在しているようで、それと結びついたようだ。

3.松葉茶が新型コロナワクチン接種者から排出されるエクソソームを解毒する

新型コロナワクチン接種者からエクソソームが排出される →正しい

エクソソームとは、細胞間で免疫情報などを伝達する小胞のこと。

細胞ウイルス感染したり、がん細胞になったりすると、そのことを周りの細胞に伝えるために排出される、らしい。

エクソソームは、尿や涙などにも含まれており、これを使ってワクチン接種後の抗体がどの程度行われたかを測定する研究も行われている。

新型コロナワクチン接種者から排出したエクソソームを摂取すると、自身も同じ症状にかかる →間違い

そんな研究はない。

そもそも、エクソソームは上記の通りのもので、別に毒でもウイルスでもない。

松葉茶がエクソソームの排出抑制する →間違い

そんな研究はない。

これは特に根拠がない推論だが、おそらくアメリカ健康食品として知られていた松葉茶が、「健康にいい=新型コロナウイルスに効く」という連想がまずなされた。

次に、「新型コロナウイルスに効く」というイメージから、他の「新型コロナウイルスに効くもの」→スラミンやタミフルなどへ連想が行われ、それらが「新型コロナウイルスに効く理由」として紐づけられたのだと思う。

情報を精査する場合には、個別情報が正しいかだけでなく、それらが正しく繋がれているかにも着目する必要がある。

人間は「連想」を「繋がり」と勘違いやすい。デマを見ると、都市伝説のような連想によるつながりを観察できる。

なお、松葉茶は健康に悪いものではない。健康被害も報告されていないお茶なので、普通に飲む分には問題ない。

記事を読んで、松葉茶=インチキ健康に悪い、といった「誤った繋がり」を作らないようにご注意願いたい。

「松葉茶が新型コロナウイルスや新型コロナワクチンに効く」というデ

「松葉茶が新型コロナワクチンを解毒する」というデマがある。

USATODAYというアメリカ大衆紙ファクトチェックしてる。単に効くかどうかが気になる人は、こちらを見てみるとよい。

https://www.usatoday.com/story/news/factcheck/2021/06/15/fact-check-white-pine-tea-likely-not-helpful-against-covid-19/7651765002/

このデマ出所不明なのだが、人から人へと伝わるうちに様々な理由けがなされており、その中に含まれる「連想」が面白いので、少し調べてみた。

デマは、全てが突飛な間違いではなく、「一個一個は正しい情報だが、誤った繋がれ方をすることで、全体として間違いの情報」になっている。

そして、この「謝った繋がれ方」を補佐するのが、人間の持つ「連想なのだ

この記事では、このデマにどのような連想が含まれいるかを推察する。

1.松葉茶にはシキミ酸が含まれており、シキミ酸はタミフルの主成分の原料であるため、新型コロナウイルスに効く

松葉茶にシキミ酸が含まれている →正しい

そもそもシキミ酸は色んな植物に含まれているらしい。

松葉にシキミ酸が含まれているのは確からしいが、他の植物に比べて特別多く含有しているか、という正確な情報は見つけられなかった。

シキミ酸はタミフルの原料 →正しい

シキミ酸はタミフルの主成分オセルタミビルの原料である

ただ、あくまで原料であって、シキミから10回の化学反応を経てオセルタミビルが作られるため、シキミ酸とオセルタミビルは全く別の物質である

シキミ酸はタミフル同様インフルエンザに効く →間違い

上記の通り、シキミ酸とオセルタミビルは全く別の物質なので、インフルエンザには効かない。

タミフル新型コロナウイルスに効く →間違い

タミフル新型コロナウイルス有効だった、という研究や臨床結果は出てきていない。

ここでは、「抗ウイルスであるタミフルが、他の抗ウイルス薬(インベルクチンなど)と同様に新型コロナウイルスに効くのではないか?」という連想が含まれている。

ただ、タミフル起点で連想が始まったとすれば、むしろタミフルの原料の植物として有名な八角トウシキミ)に行きつきそうな気がする。

どちらかといえば、「松葉茶」を起点として連想が始まりタミフルこじつけた、と考えるべきか。

2.松葉茶にはスラミンが含まれており、スラミンが新型コロナワクチンに効く

スラミンが新型コロナウイルスに効く →半分正しい

培養細胞など、試験レベルではコロナウイルスの複製を抑制する効果があるとの研究はある。

ただ、臨床レベルでは、効果がなかったとする論文や、効果はあったが副作用がきつすぎて使用を中止した、という小規模な研究があるだけで、現状では何とも言えない。

松葉茶にスラミンが含まれている →間違い

松葉茶にスラミンが含まれているという情報は見つからなかった。

スラミンを経口摂取すると新型コロナウイルスに効く →間違い

スラミンの投与方法は点滴静脈注射。経口では効果がない。

なので、松葉茶にスラミンが含まれていても効果はないと思われる。

そもそも、スラミンは腎毒性があり副作用が強い。スラミンが作用していたとすれば、松葉茶を飲んだ人から健康被害が報告されるはずだ。

松葉茶は韓国中国北米などで昔からまれていたお茶で、健康被害もそれほど報告されていない。安心して飲んでいい。

こちらは、本来まれていないスラミンが松葉茶に含まれていることになる。

これも、先に「松葉茶が新型コロナウイルスに効く」というデマが起点となり、そこからスラミンにこじつけられた、と考えるべきか。

別で「スラミンが新型コロナウイルスに効く」というデマ存在しているようで、それと結びついたようだ。

3.松葉茶が新型コロナワクチン接種者から排出されるエクソソームを解毒する

新型コロナワクチン接種者からエクソソームが排出される →正しい

エクソソームとは、細胞間で免疫情報などを伝達する小胞のこと。

細胞ウイルス感染したり、がん細胞になったりすると、そのことを周りの細胞に伝えるために排出される、らしい。

エクソソームは、尿や涙などにも含まれており、これを使ってワクチン接種後の抗体がどの程度行われたかを測定する研究も行われている。

新型コロナワクチン接種者から排出したエクソソームを摂取すると、自身も同じ症状にかかる →間違い

そんな研究はない。

そもそも、エクソソームは上記の通りのもので、別に毒でもウイルスでもない。

松葉茶がエクソソームの排出抑制する →間違い

そんな研究はない。

これは特に根拠がない推論だが、おそらくアメリカ健康食品として知られていた松葉茶が、「健康にいい=新型コロナウイルスに効く」という連想がまずなされた。

次に、「新型コロナウイルスに効く」というイメージから、他の「新型コロナウイルスに効くもの」→スラミンやタミフルなどへ連想が行われ、それらが「新型コロナウイルスに効く理由」として紐づけられたのだと思う。

情報を精査する場合には、個別情報が正しいかだけでなく、それらが正しく繋がれているかにも着目する必要がある。

人間は「連想」を「繋がり」と勘違いやすい。デマを見ると、都市伝説のような連想によるつながりを観察できる。

なお、松葉茶は健康に悪いものではない。健康被害も報告されていないお茶なので、普通に飲む分には問題ない。

記事を読んで、松葉茶=インチキ健康に悪い、といった「誤った繋がり」を作らないようにご注意願いたい。

和訳コロナワクチンでADEが問題にならなかった理由(MedPage Today)

和訳コロナワクチンでADEが問題にならなかった理由(MedPage Today)

〜新種のワクチンであっても、抗体依存性増強が問題となる可能性は低い〜

by Veronica Hackethal, MD, MSc, Enterprise & Investigative Writer, MedPage Today

2021年3月16日

(原文記事

Why ADE Hasn't Been a Problem With COVID Vaccines(MedPage Today)

https://www.medpagetoday.com/special-reports/exclusives/91648

パンデミックの初期に、科学者たちはCOVID-19ワクチン有効性と安全性を確保するための最良の構築方法について、さまざまな議論を行いました。その中には、他のウイルス感染症やワクチンで見られる、死に至る可能性のある免疫現象である抗体依存免疫増強(ADE)」に関する議論もありました。

これまでのところ、COVID-19ワクチンによるADEの報告はありません。しかし、COVID-19ワクチンのADEに関する懸念は、ウイルスの亜種が緊急に発生したことで再び浮上してきました。ADEとは一体何でしょうか?過去経験から何がわかっているのでしょうか?また、なぜ専門家COVID-19ワクチンでは問題ないと言っているのでしょうか?

◇ADEの特徴

ADEはさまざまな経路で発生しますが、おそらく最もよく知られているのは、いわゆる「トロイの木馬」経路です。これは、過去感染ワクチン接種によって生じた非中和抗体が、再び病原体さらされたときに、その病原体シャットダウンできない場合に起こります

トロイの木馬」経路とは、過去感染ワクチン接種によって生じた非中和抗体が、再感染時に病原体シャットダウンできず、かえってウイルス侵入を許し、通常は侵入できない細胞一般的にはマクロファージなどの免疫細胞)で増殖してしまうというものです。ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院バリーブルーム医学博士は、MedPage Today取材に対して次のように述べています

「ADEの原因は、ウイルスに対する抗体中和されないことです。ウイルスに対する抗体中和されず、抗体受容体を持つ細胞ウイルスが取り込まれしまうことにあります。これが、通常は感染しないような細胞ウイルスを取り込む方法です」とブルーム氏は言う。

ADEは、中和抗体ウイルスと結合して感染を阻止する抗体)の存在量が十分に少なく、感染を防ぐことができない場合にも起こります中和抗体は、ウイルス粒子と免疫複合体を形成するため、かえって病気悪化させることがあります

過去経験はADEについて何を教えてくれるのか?

トロイの木馬型ADEの典型的な例は、デング熱です。デング熱には4種類のウイルス存在します。それぞれのウイルスには違いがあり、過去に1つのウイルス感染たからといって、別のウイルスから守るのに十分な抗体ができるとは限りません。

ADEはデング熱ワクチン接種後にも発生しています。例えば、2016年に4つの血清型すべてを防御するデングワクチンが開発され、フィリピンで80万人の子どもたちに接種されました。ワクチンを接種し、その後、野生型デングにさらされた子どものうち、14人が死亡しましたが、これはより重症化したためと考えられます。それ以来、このワクチンは、すでにデング熱感染したことのある9歳以上の子どもにのみ推奨されています

もう一つの典型的な例は、米国で行われた呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の不活化ワクチン臨床試験中にADEが発生したことです。1967年臨床試験に参加してワクチンを接種した子どもたちが、その後、社会ウイルスに遭遇した際に、より重篤なRSV疾患を発症しました。2人の幼児が死亡しました。このワクチンは、肺閉塞や呼吸器疾患を引き起こす免疫複合体形成と関連しており、RSVワクチンの開発はかなり停滞しました。

同様に、1960年代米国で開発されていた不活化麻疹ワクチンでもADEの事例が発生しました。ワクチンを接種した子ども重症化したため、ワクチンは中止されました。現在米国使用されている弱毒化した麻疹生ワクチンでは、ADEは発生していません。

COVID-19コロナワクチンではADEは問題にならない

科学者たちは、COVID-19ワクチンではADEはほとんど問題にならないと言っていますが、これは何を根拠にしているのでしょうか?

COVID-19ワクチン開発の初期段階から科学者たちはADEを引き起こす可能性が最も低いSARS-CoV-2のタンパク質ターゲットにすることを目指していた。例えば、SARS-CoV-2の核タンパク質を標的にすると、ADEを引き起こす可能性があることがわかったとき、彼らはすぐにそのアプローチをやめた。最も安全方法スパイクタンパクS2ブユニットを標的とすることであると考え、それを実行したと、Derek Lowe博士はScience Translational Medicineのブログ「In the Pipeline」で書いています

科学者たちは、ADEを探すために動物実験計画しました。そして、緊急使用許可を得たCOVID-19ワクチンの実世界でのデータでもADEを探しています。今のところ、その兆候は見られません。実際には、その逆のことが起こっているとLowe氏は指摘しています

「疑いの余地がないと思われるのは、ワクチンを接種した被験者から重篤コロナウイルス感染者が出ず、入院もしていないということです。これは、ADEが起こっている場合に予期されることとは正反対現象です」と彼は書いている。

さらに、ADEは緊急の問題であり、非常に劇的なものになりますトロントにあるマクマスター大学病理学・分子医学准教授であるブライアン・リヒティ博士は、「もしこれらのワクチン問題があるとしたら、今頃は発見されているでしょう」。

「(ADEが発生したら)すぐに死んでしまますよ。私が知っているADEは、すべてのケースで、それは急性で、ほとんどがサイトカインに起因する事象です」と彼はMedPage Todayに語っています

唯一の例外は、中国で開発された不活性化された全細胞ワクチン、つまり「殺した」ワクチンかもしれません。このワクチンには、1960年代にADEの原因となった麻疹ワクチンやRSVワクチン使用されたのと同じアジュバントであるミョウバン使用されていますブルーム氏によると、中国の不活化全細胞ワクチンは、これらの古いワクチンと同様にADEを引き起こす可能性が「考えられる」とのことです。

「このワクチン米国で日の目を見ることはないでしょうし、言及する価値もないかもしれません。中国製の全球殺虫ワクチンで実際にADEが発生した例はありませんし、あったとしても報告されていません」と述べています

バリアント(変異株)については?

現在COVID-19ワクチンは、世界的に流行したSARS-CoV-2の原型を防ぐために開発されたものである。亜種(変異株)が増えるにつれ、科学者たちは、これらの亜種の1つがADEを引き起こすほどの違いを持つようになるのではないかという疑問を提起してきた。Lichty氏によると、今のところ、この懸念は仮説に過ぎないようです。

「これまでのところ、COVID-19ワクチンでADEが発生したという証拠はありません。すべて理論的なものです」と述べています。「これまでのところ、ADEは既存ワクチンウイルス変異体では問題にならないという証拠があると思います」。

その理由の1つは、SARS-CoV-2が、ADEを引き起こすような形でマクロファージに影響を与えていないだけかもしれないが、科学者たちはまだ詳細を調べているところである。ADEは、HIVエボラ出血熱コクサッキーウイルスSARSMERSなどのコロナウイルスなど、他のウイルス自然感染した場合にも報告されている。

「今回のパンデミックを通じて、科学者たちはSARS-CoV-2に関連するADEを探してきましたが、これまでのところ、その事例は見つかっていません」、とLichty氏は指摘します。

「このコロナウイルスは、すでに人間に十分に適応しているので、中和しない抗体との相互作用マクロファージ侵入したとしても、マクロファージが明らかな病態を引き起こすのに十分なサイトカインを産生できないのかもしれません」と述べています

◇新しいワクチンはより安全

mRNAワクチンアデノウイルスベクターワクチン比較的新しいワクチンであるため、躊躇してしまうかもしれませんが、ブルーム氏によれば、これらのワクチンは、ADEの観点から見ると、古いタイプワクチンよりも安全性プロファイルが優れています

「肝心なのは、新しい技術は新しいウイルスパンデミックへの対応が早いだけでなく、より安全で、より明確に科学的に設計されているということです」と彼は言います。「Sタンパク質ワクチンは、よりクリーンで、より慎重に定義されており、より低リスクです。Sタンパク質ワクチンは、よりクリーンで、より慎重に定義されています。そのため、ADEの可能性は、以前のウイルスワクチン製造方法よりもはるかに低いのです」と述べています

最終更新日2021年3月18日

Veronica HackethalはMedPage TodayEnterprise and Investigative journalismチームのレポート担当しています

2021-08-10

anond:20210810042323

人類ワクチン打たなきゃこのまま負けゲームなので状況変えるにはとりあえず打って状況変えてみるしかないって感じがする。一応そこそこ有効そうだし。

与党がクソすぎてどうしようもない時にまあまあマシそうな野党があったら政権交代させるでしょ?そんな感じ。

anond:20210810042323

そうだなあ…

お母さんが話を聞いてくれるかどうかはわからないけど、反論できないという増田の代わりに反論っぽいものは書いておこうか。

20代(私)は感染しても死なない可能性が高いので、まずメリットが少ない。

デルタ株は若者も無症状では済まないことが多くなっており、都内では本来入院必要患者が入れず苦しい思いをしている。

苦しいとは、咳が止まらない程度ではなく、2週間くらいの長期にわたって水の中に顔突っ込まれて溺れ続け、人生で最も苦しいレベル、みたいな辛さだ(ちなみにこれでも軽症〜中等症)。

もちろん、そんなことになれば身体ボロボロ後遺症も遺る。

ワクチン感染予防より重症化を防ぐ意味合いが強い。

10日苦しんでも治らず重症化して薬で意識落とされて人工心肺に繋がれて何ヶ月も後遺症に苦しむ(もちろん最悪治らず若くして死ぬ)のと、2〜3日38℃程度の熱で苦しんでも2週間くらいで治るのとでは大きな違いがある。

子どもをそんな目に遭わせなくて済むのはとても大きなメリットではないんだろうか。

デメリットとしては副反応があって、ひどいと死ぬ人もいる。

副反応があるのはその通り。

普段風邪もひかないような人ほど免疫反応が強いか副反応も強めに出たりする。(あと寝不足や前日の飲酒等で疲れてる状態で接種すると強めに出やすいかも、という噂もある。)

でも2日くらいでおさまるし、ほぼ確実に治る。薬もある。

特効薬のないコロナ感染して苦しんで死ぬより遥かに辛くない可能性が高い。可能性は比べ物にならないほど。


mRNAワクチンを打ってどうなるかはまだわからいから、危険性の方が大きい。

危険性の方が大きい」は主観だ。お母さんの思い込み

科学的には十分に危険が少ないと結論づけられてるから世界中で接種が進められてる。

お母さんは公害とか薬害とかのセンセーショナルニュースを見て育ってるから心配になる気持ちもわかる。

でも今はそれらの反省を踏まえて危険性を事前に十分に研究調査して開発している。

あらゆる物事が進んでいる中、医療・薬剤だけ進んでないということはない。

お母さんが安心できるほどではないかもしれないけど、一応伝えておく。

確率などが絡むこの辺は本来なら研究結果で話をすべきで、文献をたくさん参照しないといけないのだろうが、数を見せても安心はしないだろう。

自分もその道のプロではないので、残念ながらそこまで追いきれない。

摂取後に死んだ人は結構多い。

接種後に亡くなった方はそれはもちろんいる。

ただ、その中には事故や元々の持病、熱中症で亡くなった方も入っている。

これだけワクチン接種が進む中、接種後の死亡者が出なくなったとしたら、それは「不死になるワクチン」だ。それこそ胡散臭いだろう。

ただ、ワクチンのものの影響で亡くなる方がいるかどうかは各国とも慎重に調べている。日本対応不安なら他国対応を見てほしい。

日本ではまだ使われてないワクチン10万~25万回に1回程の割合血栓ができるらしい等が確認されている。

ちゃんと調べて対策もわかってる。

23億人が接種しても起こらなかった超低確率の「何か」を心配してるんだろうか。

それとも、2〜3日で身体から消滅するmRNA呪いが何年も後に突然ジワジワ蝕みだすことを恐れているんだろうか。

重症化を抑える効果はあるかもしれないが、摂取終わった人感染はするので、無症状のままウイルスをばら撒くことになる。よって感染者数はワクチン摂取率上昇とともに増える。摂取をやめたら感染者数の増加は落ち着く。

接種が終わった人感染しうる、無症状の人がウイルスをばら撒きやすい、それはお母さんの言う通り。

でも後半は2つの理由で違う。

1つは無症状の人がウイルスをばら撒きやすいなら、ワクチン接種済みの高齢者マスクをして自粛すべきという知識が広まれば、感染者数を減らすことができるはずということ。

それは無症状になりやす若者マスク自粛をせよと言われてきたのと同じことだ。

2つめは、接種をやめたらデルタ株に感染する若者が減らないので感染者数の増加は落ち着かないということ。

デルタ株予防の有効性が他の株よりは少し低かったり、接種後何ヶ月も経つと弱まることもわかってきているけど、ワクチン接種を進めることで感染確率自体も下げられることがわかっていて、感染が爆発しつつある今、接種を控える理屈はない。

から若者必死ワクチン予約枠を取り合っている。お母さんの知らないところで。

ワクチンは大声で主張しないと注目されないので、ネットには根拠のない強い主張がたくさん散見される。

でも、ワクチン接種に感謝してる人、肯定的な人は特に声を上げない。上げる必要がないから。

人間、一度思い込んでしまった考えを変えるのは、とても難しいことだ。

自分一生懸命考えた理屈は一番信じられる気がするだろう。

それを人から言われて考えなおせる素直な人は一握りだ。

でも、今回の件はお子さんである増田と、お母さんの周りの人の命を守れなくなるおそれに直結してしまう。

少なくとも感染が大流行しているこの半年抗体を持っていることはリスクを大きく下げる。

できればお母さんもワクチンを接種して自分家族の命を適切に守ってほしいが、せめて、お子さんがワクチン接種するのを否定しないであげてほしい。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_yuukousei_anzensei.html

anond:20210810042323

20代(私)は感染しても死なない可能性が高いので、まずメリットが少ない。

コロナは死ななくても後遺症が残る。20代以降の全世代で割と満遍なく発症する(「年齢が高いほど後遺症が残る割合も多い」みたいな偏りがない)。

ただ、ワクチンを打つと後遺症が軽減されるという報告がある(英研究)。詳しくは「コロナ ワクチン 後遺症」で検索だ。

デメリットとしては副反応があって、ひどいと死ぬ人もいる。

mRNAワクチンを打ってどうなるかはまだわからいから、危険性の方が大きい。

このへんは、三分の二くらいは、「それはそう」。

mRNAが今後人体に及ぼす影響は未知数。

メカニズムとしては(自然罹患した際の免疫の動きをなぞってるようなモンなので)大したことなかろうとは言われているが、「実際どうなるか」は神のみぞ知る領域

ただ、「危険性の方が大きい」とは言えない。

未知数は未知数であって危険が大きいということではない。

大きいか小さいかはわからない。それが「未知数」。

「実際どうなるか」は神のみぞ知る領域だが、それを神ならぬ身の人が手持ちの材料推し量ってみると「自然罹患した際の免疫の動きをなぞってるようなモンなので影響はおそらく大したことはない、それより新型コロナ罹患した場合の方が被害がシャレにならない」ということになる。

副反応がひどくて死ぬ人はたぶんいる。

日本の報告体制だと、「これは副反応で死んだのか?そうじゃないのか?」がちゃん評価できてないんじゃないの感がある部分はある。

副反応で死んだのか、副反応が元々持ってた持病に火をつけて死に至ったのか、副反応が元々持ってた持病とは言えない程度の不健康悪化させて死んだのか、副反応マジで何も関係なく死んだのか」を評価するのって結構難しいというか、普通に生活してる人だとそんなん評価できるほどのデータが取れないことがほとんどだから

ここは本当に「打ったら死ぬかもしれん」という覚悟がいるところだと思う。

飛行機乗る前に「この飛行機落ちて死ぬかもしれん」、自動車電車乗る前に「事故って死ぬかもしれん」と思う程度の覚悟というか。

みんな「そんな覚悟して飛行機/自動車/電車に乗る奴おらんわ」って言うけど、飛行機事故で/自動車事故で/電車事故で死んだ人も、まさかそれで自分死ぬとは思わんで乗っただろうよ。

確率計算では手の届かない部分での覚悟の決め方としては、結構良い例えだと思うんよね。

摂取後に死んだ人は結構多い。

結構多い」の具体性がわからんけど、厚労省の報告では、「ワクチン接種後の死亡例(ワクチン関係あるかないかわかんないけど打った後で死亡した例)」では7月30日までで919件とされてる。

関係あるかないかわかんない例なので、関係ない例が含まれてる可能性はある。

多いとみるか少ないと見るかは主観だね。

ワイ個人は「ワクチン関連として見るなら多いが(インフルワクチンでこんなに死んだなんて聞いたことない)、コロナは既に15,000人以上殺してるしそれと比べればマシ」と思っている。

インフルより多いってのも、単純にインフルより観察がマメ無関係ぽくても報告は上がってる)で数が多くなってるだけかもしれんし、新型コロナサイトカインストーム引き起こしやすいのでワクチンもそのなんらかの機序に触れちまってる可能性があるかもしれない。今の段階じゃ要因はどうとでも考えられるんだよね。

から他のワクチンと比べて死にやすいかどうかで考えても仕方ないと思ってる。

比べるべきはワクチン打たないでコロナにかかったら最悪どういうことになるかということ。

重症化を抑える効果はあるかもしれないが、摂取終わった人感染はするので、無症状のままウイルスをばら撒くことになる。よって感染者数はワクチン摂取率上昇とともに増える。摂取をやめたら感染者数の増加は落ち着く。

ここは完全に話が逆。感染者数がワクチン接種率とともに上がるんじゃなくて、ワクチン接種率が感染者数とともに上がっていくの。

感染するとえらい目にあって最悪死ぬ、新しい伝染病」が身近に迫ってきていて、「ワクチンができたぞ」ってなったら、打ちたいと思う人はいっぱい出てくる。感染者数が多いヤバイところほど、ワクチンを打ちたい人も多くなる。感染者数の増加に伴って、ワクチン接種率も高くなる。単にそれだけのこと。

ワクチン接種をやめたら感染者数が落ち着くというのはよくわからない。例えば今、我が国ではワクチン2回接種済の人数は全人口の3割くらいだけど、全国の新規感染者数は連日「同じ曜日比較すると過去最高」を更新中だ。

この状況で全国民ワクチンやめてみたら感染者数も落ち着くってこと??いやそうはならんやろ???


ワクチン効果あるとかないとか、死ぬかもしれないとか、本当は全部どうでもいいんだわ。

ただワクチン打ってない時に想定されうるシチュエーションがなんか嫌なんだわ。友達と遊びに行って、「ワクチン打ってないの?」って言われて距離を置かれるとか、万が一感染しちゃった時に、「ワクチン打ってないから」って非難されるとか。

そういう状況を回避したいから打ちたいだけで、別に有効性を母親議論する気は一切ない。普通に今日天気良かったねとか、そういうことを話したい。ご飯どきに暗い話してもしょーがないじゃん!

ぶっちゃけこれそっくりそのまんまそう言うしかなくない???

そういうのイヤだから打つし、そういうのイヤだからワクチンが危ないみたいな話はやめて、って。

ワクチン有効性以前に御母堂の言ってることはなんかおかしいわけだけど、そこは増田的には問題じゃないんだから「良し悪しじゃなくその話はしたくない」で押し切るしかないじゃん。

副反応発熱とかしたときに「母は打つなと言いました」ってグチグチ言われそうではあるけど、それこそ子どもじゃないんだから割り切って対処するしかないよ。

新型コロナウイルスに対する考え方の整理とそれぞれの問題点

大きく分けて2つの考え方がある

ワクチンで死者が出ないから良いじゃないか派(ワクチンがあるから通常運用に戻すのを肯定
新規感染者が増加しないように自粛すべき派(ワクチンがあっても通常運用に戻すのは反対)

新型コロナウイルス収束するために必要プラン

感染者をゼロにして封じ込める
特効薬完璧ワクチン感染者をゼロにする
人類ウイルス問題にならない、普通風邪レベルになって平気になる
  • 現状選ばなければいけないプランの一つ
人口密度の均一化希薄化で感染の広がりを抑制する、感染増加しにくくする
人類の大半が犠牲になり、人口が減ったため感染収束する

母がワクチン反対派でつらい

母親ちょっとコロナワクチンの話になるとおかしい。

いつもは放任主義で口うるさく言ってこない人なのに、コロナワクチン話題にだけはやたら食いついてきて、反対意見をつらつらと喋る。「摂取したって何にもいいことない」とか、「どうしてみんな打っちゃうんだろう」とか。

母曰く、20代(私)は感染しても死なない可能性が高いので、まずメリットが少ない。デメリットとしては副反応があって、ひどいと死ぬ人もいる。mRNAワクチンを打ってどうなるかはまだわからいから、危険性の方が大きい。摂取後に死んだ人は結構多い。重症化を抑える効果はあるかもしれないが、摂取終わった人感染はするので、無症状のままウイルスをばら撒くことになる。よって感染者数はワクチン摂取率上昇とともに増える。摂取をやめたら感染者数の増加は落ち着く。

まあ、5Gとかノーマスクとか言ってるわけじゃないし、なんとなく理屈は通ってる気がする。でも厚労省の言ってることとはなんかずれてる。自分でも母の言ってることが正しいのかどうか色々調べてみた。けど結局よくわからなかった。色んなデータありすぎて、どこを信じたらいいのかさっぱりわからない。

知識が無いので反論もできないし、こういう話になるとただ相槌を打つようにしている。コロナ話題になるとすぐワクチンの方に飛ぶので、そもそも別の話題を選ぶようにもなった。「打つかどうかはその人の自由だよね」と言ってみたら、その場では「そうだね」と返してくれたけど、夜中になって大量のラインが送られてきて、中身はワクチン摂取率の高い国で死者がいっぱい出てるとか、そういう論文イスラエルがどーのこーの、偉い人のツイート感染者数のグラフ、その他諸々……。

いや、私、ワクチン効果あるとかないとか、死ぬかもしれないとか、本当は全部どうでもいいんだわ。

ただワクチン打ってない時に想定されうるシチュエーションがなんか嫌なんだわ。友達と遊びに行って、「ワクチン打ってないの?」って言われて距離を置かれるとか、万が一感染しちゃった時に、「ワクチン打ってないから」って非難されるとか。

そういう状況を回避したいから打ちたいだけで、別に有効性を母親議論する気は一切ない。普通に今日天気良かったねとか、そういうことを話したい。ご飯どきに暗い話してもしょーがないじゃん!

私が「友達が何人打ったよ」とか言うと、「え、打ってる人いるの!?」みたいなリアクション。いや、打つでしょ。あなたが思うよりみんな打ってるよ。母親世代とはやっぱり環境が違うのか?

ワクチン打つことは決めた。予約もした。子供じゃあるまいし、自分が打ちたいから打つ。でもその後が怖いんだな。腫れた腕を見られたらなんて言われるんだろうとか、険悪な空気になるの嫌だなとか、どうしても考えてしまう。

同じ悩みを抱えてる人はいないんだろうか?

少なくとも自分の周りは肯定派ばかりだし、母がどうしてこんなに意固地なのかよくわからない……。

長文失礼しました。

追記8/10

もっと叩かれるかと思ってたけど、冷静な反応も多くてびっくりした。特に、丁寧に反論を書いてくれた方々、ありがとう。とても参考になります

みなさんのコメントも見つつ、自分なりの考えを持てるように、もっとよく調べてみる。

同じような状況の人、強く生きていこうな……。

2021-08-09

核廃絶メッセージは多分日本を守るとかそういうことじゃない

ヤフコメの関連ニュースに「日本核武装を」とか頓珍漢なこと書いてる人が散見されるのを昼間見てたんでなんとなくそれについて思うところを……。

その昼にもエントリ書いたんだけど、日本核兵器禁止条約批准しないのは「禁止条約批准国たちというくくりに入るほうがリスク」だと勝手に思ってる。あと、あの条約を締結することで保有国や他国軍世論牽制しあってる生ぬるい集団の中にわざわざ非戦国家が入って行くか? と言われれば、なんか違うよなあと感じるけどどうですかね。

ところで、再び日本に核攻撃が来るかと言われると「21世紀に入ってから今までの流れ考えると微妙」というのが自分意見日本列島というのは大陸から見ればまあ欲しい立地なのはわかる。ミサイルを持っている周辺国、中露韓(半島全体も考慮に入れる)は攻撃を仕掛ける理由は十二分に持っている。しかし、ここで列島に攻め入るのに核弾頭東京にすぐ落とすかと言われると微妙で、あんまり現実的ではなさそう。単純に面積が必要とされているのではなくて「太平洋に面する使い勝手のよい港」とか実用的なものを求められているのではなかろうか。だとすると核攻撃なんてしたら、土地が使い物になるまでに待ち時間必要なので、撃つ側も核攻撃有効選択肢最上位に置いてはいないと考えてる。

日本にまた核が飛んでくるという可能性は「無」ではないが優先順位は低い、として、じゃあなんで争いの当事者でもないのに核廃絶メッセージをずっと発信してんだっていうのは「現場に立ち会って唯一知っている立場なので知らせるのも唯一この国しかない」っていう単に責務としてだと思う。軽んじている訳ではなく、救われたり称えられるものでもなくても背負わないといけない使命なんだよね、という、なんか月並みな落としどころですんません

無敵じゃなくてよかった

小田急線ニュースを見たとき、これは別の世界線の俺だと思った。

友人にも恵まれ、そこそこの大学に在学し、70人近い部員を抱える部で副部長を務め、順当に行けばそこそこの職に就けるだろう。

俺は、たまたま失うものを沢山持っていたから踏みとどまっているだけで、この犯人とは紙一重だ。

俺に何も無かったら、この犯人と同じ事をしていたに違いない。上手く説明できないけど、確信めいたものがある。

今後事故か何かで全てを失う可能性もゼロではないので、別の世界線の俺ではなく、未来の俺かもしれない。

この事件は、女性への憎悪を背景としたフェミサイド(この言葉は今回の件で初めて知ったが)であることは間違いないだろうが、本質はそこではないだろう。

仮に、犯人に一切の女性憎悪が無かったとしても、抵抗力の弱い女性を優先的に殺した方が人数を稼げるため、同じ結果になっていたと思う。

問題本質は、万引き咎められた程度のことで殺人に踏み切れるほど、彼が何も持っていなかったことではないか

俺が何も持っていなかったら彼になっていたように、彼も何か持っていたら俺になっていた。

俺と彼の違いは本当にそれくらいで、正直に告白すると、俺は彼と同程度の女性憎悪を持っていると思うし、倫理観もだいぶ終わっている自覚もあるし、めちゃくちゃキレやすい。

でも俺は誰も刺さない。失うものが大きすぎるから

現行の制度は、彼のような人を抑止するには不十分であることは明らかで、これは厳罰化よりも福祉の面からアプローチすべき問題な気がする。

彼の立場で考えれば、ブタ箱で暮らす期間が10年になっても100年になっても大して変わらないだろう。(再犯防止という点でいえば有効だと思う。)

ただ、俺には社会学素養が一切ないので、どうすれば解決できるのかは分からない。

しかし、一当事者として、未来犯人として、この問題は提起しておきたかった。

最後に、これは書くか迷ったが、俺は全てを捨てて暴れられる彼のことを心底羨ましいと思った。

俺がこう思うのであれば、同じことを思う人は少なくとも100人くらい居るはずだし、そのうち10人くらいは何も持っていない人で、1人くらいは彼と同じことをするかもしれない。

模倣犯が現れないことを願う。

続:世界大戦争芸術

anond:20210809040759

続き

3.ガウガメラの戦い

 ガウガメラの戦いは、紀元前331年ヨーロッパ東方ペルシアにおいて、当時のアケメネス朝ペルシャの本軍と、アレクサンドロス率いるマケドニア軍が激突した戦いである。

 これまで取り上げている二つのいから分かるように、戦争芸術定義は「圧倒的な戦力差、戦略的不利を、指揮官の機転によって打破する」ことにある。このガウガメラの戦いはそのような意味合いで、戦争芸術極致と言える。


 当時ギリシャの一小国に過ぎなかったマケドニアは、アレクサンドロスの父であるフィリッポス二世の尽力によって急速な軍事政治改革を遂げ、瞬く間にギリシャ全土を手中に収めると、フィリッポス二世の死後マケドニアの実権を握ったアレクサンドロスの指揮下、紀元前334年ボスポラス海峡から小アジアへと渡り、東の大国アケメネス朝ペルシャに対し征服戦争を仕掛けた。これが世に名高い東方遠征である

 その後十年の長きに渡って続いた戦いは、アレクサンドロス企図した、アレクサンドロスによる、アレクサンドロスのための戦いであった。

 アレクサンドロスは紛れもない西方世界英雄であり、破壊者であった。当時アレクサンドロス破壊し、虐殺・略奪を行った都市は数多に渡って存在している。


 アレクサンドロスの猛進を前に、時のペルシア王ダレイオス三世ペルシア西岸イッソスにて、王自ら率いる五万以上の軍勢をもって決戦を挑み、敗北した。数的優勢に立ったペルシア軍は川を挟んでマケドニア軍に対峙し、防衛を試みるが、果敢にも渡河を遂げたアレクサンドロスを前に有効機動戦法が取れず、壊走したのである。ダレイオス三世自身が率いるペルシア本軍敗北の衝撃は余りあるものであり、敗戦の後、ダレイオス三世は堪らずアレクサンドロスへと講和を願い出ているものの、アレクサンドロスはこれを一蹴している。

 それから二年、ダレイオス三世アレクサンドロス本隊を壊滅させるべくイッソスの戦いを上回る規模の軍勢招集し、ガウガメラ荒野にてアレクサンドロス軍を迎え撃とうとしたのであった。これがガウガメラの戦いである。


 この一戦のためにダレイオス三世はありとあらゆる準備を重ねた。

 第一に、(当然のことながら)数的優位を築くこと。マケドニア軍五万弱に対して、この時ダレイオス三世招集した軍勢傭兵を含む十万以上であり、つまりアレクサンドロス軍の二倍以上に当たった。この規模の軍隊は当時の兵站で維持可能な最大レベル軍隊と言え、当時におけるペルシア軍の威信の程が推し量られる。

 また、彼らの戦いの数百年の後に行われたカンナエの戦いにおいて、勝敗を分けたのは騎兵戦力の優劣(とハンニバルの用兵)であったことは先述の通りであるが、マケドニア騎兵七千に対してペルシア騎兵の数は一万を超えており、質はともかくとして量においてはペルシア軍はマケドニア軍を圧倒していた。ここにおいても油断は無かった。

 更にダレイオス三世は当時最新鋭の兵器の一つであった戦車チャリオット)を陣中に大量に配置した。これは複数軍馬によって牽かれる戦闘用の馬車のようなもので、車輪の左右には鋭利刃物が取り付けられると共に、車上には弓兵が配置されており、通常の歩兵戦闘において絶大な威力を発揮する筈であった。ダレイオス三世はこのチャリオットの突進力によってマケドニア軍を圧倒しようとしたのである

 また、ペルシア軍は戦場の整備をも欠かさなかった。チャリオットの機動を阻害する石や木の根などの障害物を、決戦の事前に排除しておき、イッソスの戦い(ペルシア軍は閉所にて有効な機動ができず壊滅した)で舐めた辛酸を繰り返すまいとしたのである

 相手に倍する軍隊、奥の手としての秘密兵器駄目押しにその秘密兵器の機動を有利にする戦場整備、限りなく万端に近い準備の上で、ダレイオス三世は決戦の時を待った。


 紀元前331年10月1日ペルシア軍とマケドニア軍の双方はガウガメラの地にて対峙し、戦闘を開始する。

 この時、マケドニア軍の司令官であるアレクサンドロスの立てた作戦シンプルものだった。それは、緒戦から防衛に徹し、敵の隙を見て騎兵突撃させ、敵の本陣を陥れるというものであった。

 言うは易しだが、何しろマケドニア軍とペルシア軍の数的差は一対二であり、言い換えれば、敵軍には五万以上の余力があった。そんな状況で、本来であれば隙など生まれる筈はなかったのである

 開戦直後、アレクサンドロスは全軍を緩やかに右斜め前方へと斜行させる。本来であれば軍隊の斜行は自陣に綻びを生む可能性の多い行動であり、採用されることはまず無かったものの、アレクサンドロス自軍の機動に合わせてペルシア軍の不用意な機動を誘った。案の定、折角整備した戦場から離脱されることを恐れたダレイオスは、三方(正面、右左翼から雲霞のごとき兵数を動員し、マケドニア軍を包囲しに掛かった。


 その大軍王道とも言うべき用兵に対抗するべく、アレクサンドロス自軍純粋な横列ではなく、左翼右翼を折り曲げた弓状に変形させており、この鉤状になった右翼左翼を持ってペルシア軍の猛攻を受け止めようとした。

 しかし兵数の差が決定的であったこから、持久戦となればマケドニア軍の敗北は自明であった。左右のいずれかを突破され、後方にペルシア軍の進撃を許した時点で、マケドニア軍の崩壊は決定づけられる。更には、マケドニア軍正面にはペルシア軍の虎の子であるチャリオット隊の猛攻が迫っていた。


 とは言え結論から言えば、このチャリオット隊の猛攻をマケドニア軍は退ける。

 曰く、マケドニア軍は軍馬というものの持つ本能――顔面鋭利物体(槍など)を突き付けられると足を停めてしま本能や、チャリオット特有の旋回能力の低さを突いたと言われている。つまりチャリオット突撃部隊の散開によって躱し、その後方から弓などの武装によって攻撃を仕掛けたのである。恐らくは事前の情報やこれまでの戦闘からマケドニア軍は対チャリオット戦術を磨き上げており、どのような場面においても遅れを取ることはなかったのであろう。

 これらの柔軟な対応によって、マケドニア軍に対する有効戦果を挙げることのできないままチャリオット隊は壊滅することとなる。


 さらには、マケドニア軍両翼はその圧倒的な数差にも関わらず極めて堅陣であり、容易に抜かれることは無かった。強いて言うならば、アレクサンドロス本人が率いる右翼騎兵に比べ、左翼を指揮するパルメニオン将軍は劣勢を訴えていたものの、それでもペルシア軍の猛攻をひたすら受け止め続けていた。

 ダレイオス三世の予想に反し、戦況は膠着状態に陥る。ダレイオス三世本来であれば本陣防衛に充てるはずであった予備兵力騎兵を動員し、マケドニア軍両翼の騎兵に対する圧迫を増大させようとした。短期決戦によってマケドニア軍を壊滅させようとしたのである


 この決戦から二千年以上もの時が流れた後では詮無い事だが、この時ペルシア軍が持久戦に徹し、その両翼での戦闘を維持し続けていれば、ガウガメラの戦いにおける帰趨は逆になっていたかもしれない。

 しかし、ダレイオス三世はその判断を逸した。

 アレクサンドロス超人的な直感によりペルシア軍の崩壊予知した。右翼防衛に当たっていた自ら率いる騎馬隊を突如ペルシア軍正面へと転換させ、両翼へと予備兵力を割いたために手薄になっている、ペルシア本陣のダレイオス三世を狙ったのである。当時、マケドニアの率いる騎兵部隊、いわゆるヘタイロイ騎兵世界においても有数の練度を誇っており、その突進力は歩兵にとって純粋な脅威であった。ヘタイロイ騎兵の突進により、ペルシア本陣のダレイオス三世位置を告げる軍旗が大きく揺れる。ペルシア軍を支える精鋭である親衛隊は敢然とその侵攻を阻もうとするが、アレクサンドロスの猛進は止まることはなかった。

 やがて、ダレイオス三世本陣の上に翻る軍旗は逃走を始め、アレクサンドロスはその追撃へと移った。ガウガメラの戦いの勝敗はここに決したのである


まとめ

 諸君、私は戦争が好きだ。

 この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大(ry

 参考文献:ttps://www.youtube.com/channel/UC5dzkTCM0Jxnc5widb8arDw

世界大戦争芸術

世界大戦争芸術

1.アウステルリッツの戦い

 西暦1805年冬、ナポレオン率いるフランス大陸軍六万と、ロシアオーストリア連合軍八万がウィーン近郊のアウステルリッツプラッツェン高地西方で激突した。

 フランス軍は当時のロシア軍に対し数的劣勢であったことに加え、アウステルリッツにおいて最重要拠点であるプラッツェン高地ロシア軍に占拠されていたため(一時はフランス軍によって占拠されていたものの、明け渡された)、当時フランス軍にとって有利な状況は何一つ存在していなかった。その上、アウステルリッツ南北双方からは敵増援が到着しつつあり、これら増援ロシア軍が合流を果たせばフランス軍には万に一つの勝ち目も無かった。

 このことからナポレオンは開戦直前に停戦交渉を行う。

 しか連合軍は数的優勢、土壇場になって停戦交渉に打って出たナポレオン弱腰さらには戦場における最重要拠点であるプラッツェン高地を手中に収めていることを鑑み、勝機ありと見た末に停戦交渉を撥ね退け、フランス軍との大規模会戦に打って出たのである。それらが全てナポレオンの張り巡らせた罠であるとも知らずに。


 1805年12月2日、戦端はロシア軍の先制攻撃によって開かれる。プラッツェン高地南方にて、フランス右翼の守るテルニッツ村が攻撃を受けた。

 当時の布陣図によれば、フランス右翼は極めて脆弱であり、ロシア軍はそこを弱点と見做し自軍左翼のブクスホーデン軍を急行させたのである南北に伸びたプラッツェン高地から出撃したブクスホーデン軍によって、フランス右翼陣地はあわや撃滅されようとしていた。右翼が壊滅すれば突破したロシア軍はフランス軍後方へと迂回し、中央フランス主力部隊挟撃することができる。そうなればフランス軍は終わりである

 しかし、まさにその瞬間に――ブクスホーデン軍がプラッツェン高地から、地上のフランス右翼へと殺到し始めた瞬間に――ナポレオン勝利確信したのである


「もしも、ロシア軍が右翼へ向かうべくプラッツェン高地を離れたなら、彼らは確実に敗北するだろう」  - ナポレオン

 フランス右翼は囮であった。ナポレオンの狙いは、ロシア左翼フランス右翼攻撃するために進撃を開始した瞬間に、手薄になった中央プラッツェン高地を集中攻撃することにあった。

 これによって、重要拠点であるプラッツェン高地ロシアから奪回し、戦場の主導権を我が物にしようとしたのであるさらに、アウステルリッツ会戦当日にはプラッツェン高地周囲の森には深い霧が立ち込めており、この霧の存在ナポレオン企図を助けることとなった。

 ロシア左翼プラッツェン高地から出撃して間もなく、スルト元帥麾下の第四軍団14000がプラッツェン高地中央部を急襲し、霧の中突如として現れたフランス軍を前に、ロシア中央は総崩れとなる。また、脆弱だった筈のフランス右翼も、ダヴ―元帥麾下7000の部隊が後方都市から到着したことで、数的劣勢を克服し、戦況を盛り返しつつあった。

(開戦前日にダヴ―麾下7000の部隊は密かに戦場へと到達すると、言わば伏兵として右翼後方に待機していた)

 やがて激烈なフランス軍主力の攻撃により、ロシア中央は壊走を始め、プラッツェン高地フランス軍により奪回された。同時に、フランス右翼攻撃のためにプラッツェン高地から地上へと降り立っていたロシア左翼は、敵陣の中孤立することとなり、戦局はここに決したのであった。


 ロシア軍は戦端を開こうとせず、増援の到着を待ち戦力を増強しさえすれば、少なくともフランス軍との直接対決において敗北を喫することは無かったであろう。

 しかし、ナポレオンはその裏を掻いたのである。彼はロシア軍が友軍と合流する前に会戦の火蓋を切って落とし、大規模な会戦に持ち込むことで、いち早く敵軍主力を撃滅することを画策したのだ。そのために、敢えて戦力劣勢を露呈し、戦場の最重要拠点を敵軍へと譲り、尚且つ弱気姿勢を見せるために仮初の停戦交渉さえして見せたのである。とどめには、勝機に逸るロシア軍の中央攻撃するために、敢えて右翼の布陣を脆弱にするという周到さであった。それら全ての罠がロシア軍の判断能力を奪い、かくしてロシア連合軍八万はアウステルリッツの地にて壊滅したのだ。

 かの有名な書物戦争論』の中で、著者であるプロイセン将校クラウゼヴィッツはこの戦いを次の言葉概括している。 「戦争芸術の粋」。


2.カンナエの戦い

 紀元前219年、遥かアフリカ北端国家カルタゴ将軍ハンニバルは、当時世界最大の強国であった共和制ローマ相手取り絶望的な戦いを挑んでいた。

 その絶望的な戦況を好転させるため、ハンニバルは自ら率いた精鋭部隊スペインからアルプス地方へと経由させることで、ローマの中枢であるイタリア半島本土に対し直接攻撃を仕掛けたのである

 最終的に、ハンニバルイタリア半島に十年間留まり、その間絶えずローマ軍に対する圧迫を続けた。その十年の戦いにおいて世界戦史上に燦然と煌めく、もっとも著名な戦いこそがカンナエの戦いである。


 ハンニバルアルプス山脈を越えイタリア北部に侵攻すると、次々と現れるローマ軍を待ち伏せや正面突破によって壊滅させ、イタリア半島南方へと進撃した。当時、快進撃を続けるハンニバルは数万の軍隊を維持するべく、イタリア半島各地で略奪を行っており、農村を中心に甚大な被害が上がっていたこからローマ軍首脳のストレスピークに達していた。更に、イタリア半島南部においてはローマ軍の補給基地存在しており、そこをハンニバルに抑えられるとローマ軍は南イタリアでの行動を制限される可能性があった。そのため、ローマ首脳陣はカルタゴ軍を撃滅するべくローマ史上最大規模の部隊を編成し、約八万の軍を執政官パウルスとウァロに指揮させた。この時、決戦の地に選ばれたのがイタリア南方カンナエである

 決戦の舞台となったカンナエは、川と丘陵地帯に挟まれた地形であり、カルタゴ軍約五万とローマ軍七万は平原ほとんど埋めるように布陣し、正面からかい合った。

 両軍は双方ともに両翼に騎兵部隊を、中央歩兵部隊を配置しており、いかにも窮屈そうな陣形であった。

 しかし、この人馬が埋め尽くす不自由戦場は、後に分かる通り、ハンニバルの用意した殺戮舞台としてはうってつけのものでさえあった。


 戦端は両翼の騎兵部隊同士の衝突によって開かれる。

 ローマカルタゴ双方の騎兵隊は、狭い地形において機動戦法を取ることができず、正面からぶつかった。

 歩兵戦力ではローマカルタゴで比べるべくもない数的差(6万強:4万)が開いていたが、騎兵の質、量においてはカルタゴ軍がローマ軍を上回っており(6500:1万)、カルタゴ軍は開戦から僅かな間に、左翼での騎兵部隊戦闘において優勢に立っていた。単純な数的有利から繰り出される圧力と、また練度の違いによりローマ騎兵は瞬く間に圧迫され、その算を乱していった。


 一方歩兵部隊における戦力差は繰り返すように圧倒的であり、歩兵同士の戦闘に限ってはカルタゴ軍がローマ軍に勝利する公算は無かった。

 そのため、ハンニバルは一計を案じた。

 ハンニバルカルタゴ歩兵陣形をお椀のように変形させ、その弧を描いた部分をローマ中央歩兵部隊と接敵するようにしたのである。これによって接敵する面積をできるだけ減らし、中央突破されるまでの時間を稼ごうとしたのだ。ハンニバル歩兵同士の戦闘をできるだけ遅滞させ、両翼の騎兵部隊が優勢に立つのを待った。

 また、ハンニバルはお椀型をしていた陣形を、戦闘が推移するに従って屈伸させ後退させた。当初の形(お椀の底の部分が接敵する形)とは逆に、ローマ軍の大半をお椀の中へと誘い込んだのであるさらに、ハンニバルは温存していた自軍左右の重装歩兵ローマ軍へと攻撃させ、ローマ歩兵挟撃される形を築こうとした。

 とは言えこの時点ではカルタゴ軍によるローマ軍への包囲は決定的ではなく、ローマ軍は歩兵戦闘において依然優勢な状況にあった。そのためローマ軍は、優勢な戦況を継続し、カルタゴ中央突破することで戦局を優位に進めようとした。


 ところがその時、歩兵部隊の両翼で戦闘を行っていたカルタゴ騎兵が、歩兵同士の戦闘に加わったのである

 戦端より優勢を維持していたカルタゴ騎兵は、ローマ騎兵を壊滅させた後に、敵歩兵部隊無防備な背後を攻撃した。左右を川と丘陵に囲まれ陣形の狭さ故に、ローマ騎兵有効回避機動を取ることができず、瞬く間にカルタゴ騎兵によって殲滅されたのであった。

 ただでさえカルタゴ軍に包囲されかかっていたローマ軍は、後方から攻撃を受けることによって決定的な混乱を迎えた。周囲を完全に包囲されたローマ軍は逃げ惑い、歩兵中央部では逃げ惑う味方の身体に押されて圧死する者も現れたという。

 この戦いによってローマ軍7万の部隊は完全に壊滅し、6万人が死傷、また、残る1万人は捕虜となった。


 地形を有効に利用し、敵軍を機能不全に陥らせ包囲殲滅する戦法は、いわばハンニバルの御家芸であった。

 機動部隊同士の戦闘を優勢に進め、敵軍を包囲殲滅するこの戦法が、以降近現代軍事教本に取り上げられ、カンナエの戦いのハンニバルに帰する栄光が不動のものとなったことはあまりにも有名であるハンニバルイタリアの地にてローマ軍を完全に破った。この戦闘によって、当初戦闘に参加していた元老院議員政治家八十名が戦死し、議員定員約300名のローマ議会における四分の一が戦死することとなる。


 続く:anond:20210809041010

未だに「自民党政権に反対なら立憲に投票」とか言ってるはてなー

マジで気持ち悪い。

いや、そうやって分かりやす選択肢を与えて視野を狭めることで投票先を誘導する戦略有効なのは分かるぜ?

でもそういうこと言ってる奴に限って、自民に対して「衆愚を騙して票集めしている」「与党立場悪用して選挙で勝っている」とか言ってる奴が多いか気持ち悪いんだよ。

大野党という立憲の分かりやす立場を活かして、自民が嫌でもどこに投票したら良いかからないという人を誘導し、自分の都合の良いように操る。

やってること自民のやり口と同じじゃねぇか、と。

騙くらかしてでも勝てば官軍精神でテメェの推し政党利益誘導したいだけのくせに、選挙に関して民主性だ正義だ公正だと語るなよ。

逆に、もしも本当に一人一人が正しい投票行動を取れるような理想的民主主義社会の到来を望んでいるなら、勢力規模や思想の左右を問わず、立憲だけじゃなくて他の様々な野党存在考慮した上で各人が最良と思える政党投票できるように促してくれよ。

そんな社会が来れば、俺の推し政党も弱小から脱することができるかもしれないし。

俺だけじゃなくてこういう理由立憲民主党およびその支持者にヘイトを抱いている人はけっこういると思うんだよな。

国民民主維新れいわ辺りの、今一歩存在感を出せない野党の支持者には。

共産独自存在感を出しているかあんまりこういう悩みはなさそう。

ほんとに堂々と「勝てば官軍!」っていう度胸があるなら、もうそれも立憲の力って受け入れられるんだけど、あいつらはあくまで「自分たちは卑劣自民被害者」みたいな立場からムカつくんだよ。

あー、正義を語りながら私欲を満たすような人間が一番腹立たしい。

2021-08-08

anond:20210808231300

なら君も自衛隊入ろう

自衛隊募集中だぞ

限られたリソース有効に使わなきゃな

身体が貧弱?大丈夫、入隊してから鍛えた隊員もいるし安心してくれ

anond:20210807142832

カウンセリング勧めた人に反論したり叩いたりするだけで自分ではなにも有効な策を書こうとしない人らも立派に思考停止だろ。

なに自分達のほうが物事を深く考えてるつもりになってんだよ。

2021-08-07

オリンピックもそろそろ終わりでパラリンピックが続き、それも終わるとテレビ衆院選の話が多くなるだろう。

おそらく選挙では各政党コロナ対策アピールする。

徹底的なPCR検査を!とかまた言い出すのかもしれない。

世田谷モデル破綻したことも知らなければ有権者にはまだまだ有効アピールかもしれない。

強い罰則規定を盛り込んだロックダウンを主張する政党はさすがにないだろう。

そもそも立憲民主党は火中の栗を拾うようなことをするのだろうか?

恐らく、これから数年、死者数は前年比で増加する。

そもそも日本高齢化で死者数は年々増加していたのに去年、2020年はそれが減っていた。恐らく今年は元に戻って、来年以降はしばらく高齢化の影響以上に死者数が増える。

2020年に死ななかった高齢者が亡くなる他に、健康診断を控えてガンなどの発見が遅れて亡くなるケース、ワクチン接種をしなかったために重症から死亡するケースなどが考えられる。

運が悪いのか、そろそろ子宮頸がんワクチン控えの影響がはっきりと現れる時期にきている。

仮に今年の衆院選政権を取ってしまうと、死者数増加と政権移行時期がばっちりと重なると思われ、それは立憲民主党も把握しているだろう。

それでも立憲民主党政権を取ろうという胆力があるのかしっかりと確かめたいと思う。

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