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はてなキーワード: 臨床試験とは

2019-07-18

anond:20190718190302

ニューラリンク最初可能になるのは

脳のニューロン信号を取り出すことと、外部から脳のニューロン信号を送るところ

までなんだよ。

実際のニューラリンク義手を動かす場合

脳で義手を動かすイメージを繰り返す。

その際にニューラリンクで得られる信号パターンを記録

その信号パターンが来たとき義手を動かす

という地味なトレーニングの繰り返しによって、ようやく思い通りに動かせるようになる。

要は脳内ニューラリンク接続付近義手制御用の脳を育てるカタチで現在実験は進められている。


イーロンのニューラリンク画期的なのは、従来よりも圧倒的に接続端子数が増やせるので、

今まで大まかにしか動かせなかった義手が人並みに細かく制御できる可能性があると言う点にあるわけ。

ニューラリンク接続付近の脳でそこまでできるかどうか?そんな脳が育つかどうかは

まだ誰にも分からないけど、できるだろうと信じて臨床試験をするのだ。

2019-07-04

生理を最長4ヶ月なくせるピル

最近生理の話がホットなので、割と最近日本で認可された、月経困難症(月経痛や月経による精神不安など)に対する保険適用ピル「ヤーズフレックス」というお薬について紹介します。

※以下書いていく内容の全ては、ヤーズフレックス説明書または産婦人科医者の話に基づいたものですが、この記事を読んで起こった全ての損害に対して私は責任を負いません。薬剤の使用自己責任で、ご了承願います

概要

ヤーズフレックスは超低容量ピルで、従来の21錠のんで1週間やめて擬似生理を起こすものとは違い、最長120日間飲み続ける(生理をなくし続ける)ことができるピルです。

え、そんなことして健康大丈夫なの?と思うと思いますが(私も思った)、ヤーズフレックス臨床試験のほかヨーロッパ等で長い間使われ、健康問題がないことがわかっています

そもそも1ヶ月に1回の生理は多すぎる(そんなに毎月血垂れ流さなくても子宮内膜は大丈夫)なのですが、従来のピル心理的安心させるため1ヶ月に一度擬似生理を起こさせていたそうです(産婦人科医者談)。

メリットデメリット

ヤーズフレックスを飲んで何が嬉しいかというと

  • 経血の回数が減る(普通は120日間1度も来ないわけではない ※後述)
  • 経血の量が減る
  • ヤーズはPMSによる気分の落ち込みに特化したピルなので、特に気分症状によく効く
  • (本来の使い方ではないが)前回の擬似生理から14日以上立っていれば、いつでも好きな時に擬似生理を起こせる(ことで、大事な日を回避できる)

逆にヤーズフレックスデメリットは、

使用

以下、ヤーズフレックスのもう少し具体的な使い方、使用感について書きます(使用する際は絶対医師説明書の指示を守ってください)。

120日間飲み続ける中で、最初24日間は不正出血が起きる可能性がありますが、無視して飲み続けます

その後も、たまに生理がきます(医師によると多くは最初は飲み始めて40〜50日間後に来ることが多いとのこと)。

その生理が3日続けば、4日間ヤーズフレックスを飲むのをやめて、また飲み続けます

このように、従来の21錠実薬+7錠プラセボ型のピルとは違い、ヤーズフレックスはい生理が来るかわかりません。

が、産婦人科医者によると、多くの患者さんはヤーズフレックスを飲み続けることで、消退出血(ピルによる擬似生理)の回数、経血量ともに減っていくそうです。

なのでもちろん人によって個人差はありますが、前の生理からしばらく経ったなと思えば、おりものシートを念のため使っておく、といった程度で大丈夫だそうです。

(患者によっては120日間1度も来ない人もいるようですが、全く問題ないようです。ヤーズフレックスを120日間飲んで一度も生理が来ない場合は、4日間休薬し、また飲み続けます。)

また、従来のピル生理日の移動に使えるのと同じように、ヤーズフレックスも休薬期間を任意の日から設けることで、大事な日の前に生理を来させることができます

医者によると、前回の生理から14日間経っていれば4日間休薬することで、生理を起こすことができます

おわりに

従来のピルも飲んだことがないのに、いきなりヤーズフレックスちょっと…という方は、21錠実薬+8錠プラセボ型のヤーズもあるので、そちらから試すといいと思います

最近日本で使えるようになった薬で、私は割と大きくQOLが変わったので、知らない人も多いのではということでヤーズフレックスについて書いてみました。

個人的な話をすると、私は以前は酷いPMDDで、希死念慮イライラ不安、眠気で本っ当〜に大変でした。また経血量も人より多いことは無かったと思いますが、それでも普通に大変ですよね。

みんな使え!!ってんではもちろん無いですが、選択肢の一つとして知ってほしいです。

あとヤーズフレックスでなくても、従来型のビルでもだいぶ症状は緩和されるので、ヤーズフレックスがなんとなく不安、とか使いにくそうって方はそちらでもいいと思います

生理に悩む方が少しでも減りますように〜!

余談:

ヤーズフレックス日本では避妊用ではなくPMS改善用として処方されていますが、海外では避妊用として使われている国もあります

関連ページ:

ヤーズフレックスについての公式ページ

https://whc.bayer.jp/ja/yazflex/

2019-06-07

anond:20190607223336

医療大麻臨床試験が始まるぞってニュースのこと?

ちなみに日本では「大麻使用」は禁止されていないけど、「大麻の所持」は(医師等、研究目的正式に所持の資格を持つ者を除いて)全面的禁止されていて、この法律はそうそう変えられない。

2019-05-15

高額医薬品として注目されていたスイス製大手ノバルティス遺伝子治療薬「キムリア」(一般名:チサゲンレクルユーセル)の国内での薬価が1回の投与で3349万3407円に決まった。厚生労働省5月15日に開催した中央社会保険医療協議会で、原価計算方式に基づいて算出した案が了承された。5月22日保険適用され、施設基準を満たした医療機関において治療が受けられるようになる。

 キムリアは患者免疫細胞を取り出して、がん細胞に対する攻撃力を高めるために特殊遺伝子を導入した後、細胞を増やして患者の体に移植するという製品だ。米国2017年9月世界で初めて承認され、日本でも2019年3月厚労省承認していた。

 臨床試験では、通常の治療では治らなかった難治性の白血病リンパ腫などの血液がんに対して高い有効性が確認されている。ただし、一定割合で効かない患者がいるほか、非常に重篤副作用が生じる場合があることが分かっている

2019-05-13

anond:20190513154938

「それだけを何ヶ月も続けるのは精神的に無理」ってエビデンスも出てきてるけどね。

https://wired.jp/2019/03/21/huel-soylent-meal-replacement-drinks/

数週間ほど定期的に飲み続けたあとで、わたしの口はソイレントやヒュールを受け付けなくなっていた。しかし、そんな状態になったのはわたしだけではなかった。食事代替飲料テーマにした掲示板には、同様の悩みを訴えている人があちこち存在する。

https://gigazine.net/news/20131113-30-days-eat-only-soylent/

28日目のマーチャントさんは「段々、体というか頭がおかしくなってきたよ。ちょっとうつ病っぽい感じかもしれない」と明らかに精神的に弱っています

マーチャントさんは「30日間を通して肉体的な問題を抱えることはありませんでした。もしソイレントが適切な臨床試験を通過したなら、もう一度食べてみるかもしれないね。ただ、今回の実験のおかげで、食べるという行為幸せなことだと気づきました」とソイレント生活感想を語っています

2019-01-30

anond:20190130190731

増よ。飛躍しすぎて医薬品 or notになってきてるじゃん。

特保臨床試験とか必要から調べてみるといいよ。

2019-01-22

anond:20190121092237

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012100142&g=soc

対人障害改善の薬開発=「幸せホルモン」鼻からスプレー浜松医科大

臨床試験したところ、オキシトシンを鼻から吸引した成人男性患者は、

 治療前には活動が低下していた感情理解などをつかさどる脳の部位が活発化、コミュニケーション能力の向上が見られた。」

2018-07-10

オキシトシン効果しか

自閉スペクトラム症の症状がめちゃくちゃ改善するみたいな触れ込みで、それこそ鳴り物入りみたいな感じで臨床試験やった結果、


プラセボと効き方に差異はない


ってなんだよ。

ほとんど効かないという結果は驚きだけど、結果に対するブコメにもあった通り、そもそもASD当事者の脳のオキシトシン受容体の量が少ないのだとしたら、こういう結果になるのも無理はない。

バカに付ける薬は無かった」とか厭味ったらしいブコメがあったが、皮肉としてはまあその通りかも。


そうなるともはや、脳に過剰な作用をもたらすような、かなり強力な薬物も検討しないとダメってことになる?

例えば、「エクスタシー」とか「ラブドラッグ」なんて呼ばれてるMDMAとか?

使うと溢れんばかりの多幸感で超ハイになって、夜の営みもキマりまくるとか言われるアレだ。それを利用してPTSD治療にも使われてる国があるなんて話も聞くし、一応ASD向けにも研究はされてるらしいし。

はいえ、このクスリ日本のみならず世界中非合法化されている向精神薬な上に長期の使用で耐性がつく(=次第に同じ量じゃ効かなくなって、最後は過剰摂取死ぬ)らしいから、実用化はほど遠いだろうけどな。

てか、そんな奴いないと思うがマジでダメゼッタイだぞ?使った結果どうなっても知らんってことで。


そんな事を思いついたくらいには、残念な結果だった。

2018-02-03

anond:20180203123534

その主治医、この辺の論文を知ってるのかどうか確かめたほうがいいですね

研究は、市販抗うつ薬有効性をプラセボ偽薬比較したもので、9~18歳までの5260人を対象にした臨床試験成績34件をまとめたものです。

その結果によりますと、プラセボ薬よりも高い抗う作用がみられたのはフルオキセチンだけしかないことが明らかになりました。

http://d.hatena.ne.jp/Drhase/20160705

2018-02-02

anond:20180202134232

極論を言えば、うつ病病院に行かなくても自然寛解する病気なので(抗うつ薬による治療寛解に至る期間を短くするくらい)、「これをしたら効果があったよ」という個人体験談ホメオパシーと同等レベルです。

紹介するならせめて二重盲検ランダム比較試験を行って、臨床的に有意な差が認められたもの限定したほうが誠実なのではないでしょうか。

抗うつ薬ですら臨床試験プラセボ有意差を示せず敗退していったものがいくつもあるわけで、それくらいプラセボというのは強力な作用があります

ここに示されたいくつかもプラセボ効果だった可能性が排除できていません。

元増田に悪気はないのでしょうがはてなでは、メンタルヘルスに関する話題だとエビデンスがなくても食いつきが良い傾向にあります

それくらい精神科医療に関するリテラシーが低い人たちに対して情報発信をする際には慎重の上にも慎重をきすべきだと思います

2018-01-31

anond:20180131175259

ノバルティスファーマディオバンなんかすごい効き目だもんね。

ジェネリックに比べて。

10万人単位臨床試験京都府立医科大ほか各病院採取して、それで顕著に効くのが「ディオバン」って高血圧専門医お墨付き

これはジェネリックより先発薬って思う人が増えるのはしゃーない。

捏造だったけどね。

先発薬絶対効く効くって嘘宣伝やらかしてきた方が罰則なくのびのび暮らしてるのに

その嘘宣伝に真っ先につかまりそうな情弱ばっかぶっ叩かれててちょっと哀れみを覚える。

2018-01-06

医者になってからずっと、このまま医者を続けていっていいのだろうか

30代男性内科医師、卒後10年程度、妻子あり。

医者になってからずっと、このまま医者を続けていっていいのだろうかと考えている。

はじめに断っておくが、医者仕事がキツいとか、仕事についていけないからやめたいとか言っているわけではない。

自分で言うのも何だが、私はそれなりに優秀な部類に入る方の医者だと思う。

同僚や患者さんからの受けも悪くない(はず)。

仕事がキツいと思ったことがないとは言わないが、それが原因でやめたいと思ったことはない。

何が問題かと言うと、医者という仕事にどうしても楽しさが見いだせないことだ。

自分治療によって患者さんが良くなるのはうれしいし、医者という仕事感謝されることが多くてやりがいはある。

これは間違いないのだが、果たしてそれを糧にしてこれから人生でずっと医者を続けていっていいのだろうか。というか続けていけるのだろうか。

医者になってはじめの数年は、このまま経験を積んでいけばそのうち医者という仕事に楽しさを見いだせるようになるに違いないと思っていた。

しかし、初期研修医が終わり、後期研修医が終わってもあまり状況は変わらない。

卒後10年くらいでこんなことを言われると怒られるかもしれないが、医者という仕事はある程度のキャリアを積めば、どういった環境で働くかにもよるが、その後はルーチンワークがどんどん増えていく。

この世に一人として同じ人間がいないように、同じ疾患の患者さんで同じ経過をたどる人はいないわけだが、それでもほとんどの場合何かしらの類型化は可能である。「あっ、これ前に見た患者さんと同じ感じだ」というのが増えていく。

そして、現在の流れとしてEBM(Evidence based medicine:臨床試験などの結果を踏まえた根拠に基づいた医療)を元にした各種ガイドライン化が進み、誰がやってもある程度同じ結果が得られるような体制ができつつある。

自分が優秀だとして、その自分の優秀さのおかげで患者さんの予後が変わるシチュエーションなんて、そうそう巡り合わない。まぁ、そんなシチュエーションに頻繁に巡り合うとストレス寿命が縮むのでやめていただきたいが。

現実医者世界ほとんどは、医療ドラマにあるような派手な世界とは真逆の地味な世界だ。

誰がやってもほぼ同じなんて楽しいけがない。まぁ、医者の楽しみのために患者さんがいるわけじゃないので、誰がやってもほぼ同じということはもちろんいいことなんだけど。

そして、きっとそう遠くない未来には、医者AIの助言に基づいて最終的な判断を下すだけの存在に成り下がるに違いない。お先真っ暗である

外科系や循環器内科などの手に職系の内科は違うかもしれないが、きっとそれもそのうちロボット駆逐されるだろうと思っている。

それはさておき、そんな自分の現状を変えようと思って、臨床にいったん区切りをつけて、大学院に戻って今度は研究をしてみたが、これまたあんまり楽しくない。

それなりに優秀なので教授にも気に入られてそれなりに結果を出してはいるが、現在医学研究は物量がものをいう世界になっていて、アイデアはもちろんだが、カネとヒトがないとトップジャーナルに載るような研究はほぼ不可能である

これまた個人問題でなんとかなることではない。

もう数年は頑張って、なんとか博士号だけは取りたいとは思ってはいるが、将来的に主任研究者としてこの世界でやり合っていけるほど自分研究に向いているとは到底思えない。

そんなこんなで、医者になってからずっと自分探しの旅が続いている。

から脳天気人間に見えるらしく、悩みもなく順風満帆エリートコースを歩いているように見えるらしいのだが、内実は大荒れの海を彷徨っているかのごとしである

よく、「好きなことを仕事に」とか言われるけど、好きなことってなんだ?

増田にこんなことを書いていることからわかるように、パソコンインターネットが好きで、株を少しばかり嗜むこともあって、岡三RSSを駆使して自作した株の自動売買システムをいじくっている時が最近の一番楽しい時間だが、プロ投資家としてやっていけるような才覚はおそらくない。

医者パソコンインターネット好きということを活かすという意味では、医療ITベンチャースタートアップなんかも楽しそうではあるが、この年になって妻子を抱えた身としてそんなところに身を投じる勇気は残念ながらない。

AIとかディープラーニングとか、医療世界もっと活用できそうなことが転がっていて、すごく心躍る世界ではあるのだけど。

なにより、医者という身分はいろんな意味で居心地がいいので、なかなか捨てづらいものがある。

医者仕事に楽しさが見いだせない」とか言いながら、実際に臨床を離れると患者さんを見る機会が減ってかなりさみしかった。

今はバイトベース外来救急をしているが、患者さんを診ると充足感があるのは確かだ。

給料はいわずもがな。大学院生をしながら週1〜2回の外来・当直で妻子を養っていける。こんな職業は他にはたぶんない。

なんとなく不満をぶつぶつ言いながら、このまま荒波に順調に流されて行ってしまいそうな気がする。

から見えるとおり、一応まだエリートコースには乗っているので、それでも悪くないんだろうけど。

やっぱり「楽しく仕事をする」っていうのは幻想なんだろうか。

2017-12-19

STAP細胞2017

みなさん。お元気ですか。私です。わかりますか。

スタップ細胞、なんか大変なことになってしまってごめんなさい。

私ね、あれから研究を見なおしたの。それでね、……できちゃった。ごっついリアルなやつが。やっぱり、ありました。

それで皆にも協力してほしいんだけれど聴いてくれるかな。

まず、ヒエヒエSTAP細胞をローション代わりにオナニーしてほしいの。

おかずは何でもいいんだー。

STAP細胞はヌメヌメしていてヒエヒエからとっても気持ちが良いんだって

みんなの精子ヒエヒエ細胞にかかると、わかりやすく言うと「着床」みたいな感じになって、ある程度随意的に人間の発生をコントロールできて、必要細胞任意培養することができるの。

「刺激惹起性多機能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)」の「刺激惹起性」が全然違う意味なっちゃったんだけど、ごめんなさい。

既に猫と牛と犬(来年干支!)では臨床試験クリアいているの。

あとはみんなの精子だけなんだー。

連絡くれれば、ヒエヒエ細胞を送ります。それにぶっかけ理化学研究所に送り返してくださいねかしこ

2017-08-01

ツイッターで流れてきたので読みました

https://anond.hatelabo.jp/20170729065340#tb

読んでて鼻血が出るかと思いました。被ってるエントリーを見つけてしまいましたが、折角なので投稿します。

本件に関しては、マスコミで騒いで貰ってでも明るみに出してほしいです。これはSTAP細胞化血研スキャンダルと同じくらいのインパクトのある話だと思っています

割と大ごとなのに、記事のような状況が何故発生したのか、考えてみました。

恐らくですが、報告を受けた全ての機関が、何が本質的問題化を洗いだせず、適切な窓口に繋げなかったからかなと。

この件の本質的問題点は、不正をしたと認める認めない、にお金が支払われる支払われないの話を持ち出したのと、病院側が不都合データ意図的不採用にしようとしたかもしれない(のとあといくつかあるけど他のエントリー見てください)のようなところにあります。これは立派な法令違反です(医薬品臨床試験実施基準に関する省令)。

変な話、被験者には連番で番号が振られているため、当該被験者存在自体を完全に無かったことにするのは結構難しいです。不採用にするためにどうにかこうにか理由を付けようにも、後から適当に「薬を飲んでなかったから」とか事実でない理由を付けてしまえば、データ捏造改竄となってしまます

一番ダメなのは、どうにかして都合の悪いデータが無かったことにされた場合です。この医薬品が薬事申請され、承認されてしまった後、高い確率で大問題になる。

実際のところ、漫画 フラジャイル治験の話のように、都合の悪いデータをいじったり消したりて、無理に世に薬を出すような事は実際は割に合わなさ過ぎてできません。ただでさえ、市販後には治験と比べて色々条件の異なる患者(年齢、体質、既往歴、併用薬)が薬を使うため、どの相の治験でも明らかにおかしなことが起きれば、リアルワールドではもっと多くの事が起きると容易に想像されます。なので、多分この薬は開発中止となり世に出ないのではと思っています(甘いかな?)。

とまぁつらつら書きましたが・・

本来であれば、対応すべきは厚労省ですね、厚労省が適切な窓口に繋ぎ企業に対して調査を行い、当該医薬品承認申請された際にはこの被験者データや記録が削除されたり、不適切な形で改竄されたりしていないか調査すべきなのだと思います

でもされない、本当に本当に残念です。

あと、今回被験者健康には問題がないってところも厚労省が動かなかった一因かもしれないですね。本質を考えるととてもとてもダメなんですが・・

2017-02-14

http://anond.hatelabo.jp/20170213025232

おいおい、未成年抗うつ剤ヤバいんだぜ…

http://www.afpbb.com/articles/-/3089875

最も入手しやす抗うつ剤は、深刻なうつ病を患う子ども10代の若者に対して効果がなく、一部は安全でない恐れもあるとする研究論文が9日、発表された。

医学ランセット(Lancet)に掲載された論文によると、有効成分を含有しない偽薬比較した際、より高い抗う作用がみられたのはフルオキセチンのみだったという。

一方、ベンラファキシンは、偽薬や5種類の他の抗うつ剤と比べて、自殺願望自殺衝動リスク増加と関連性があると指摘した。

さらに、これらの薬剤が若者に及ぼす影響について適切に計画された臨床試験が十分に行われていないと警告。国際研究チームは、若者抗うつ剤を服用する場合特に治療を開始したばかりの時期には、薬の種類を問わず若者から目を離さないよう勧告した。

2016-03-08

ニセ科学批判というニセ科学

水素水第一人者からツッコミ入ってた

「正統な科学に基づく水素水ニセ科学と言っては科学進歩を阻害する」太田 成男(日本医科大学日本分子水素医学生学会理事長

http://www.cml-office.org/wwatch/alkalli/comment-ph-09

臨床試験で結果を出す前に、健康にいいとか影響を及ぼす、という具体性を欠いた宣伝水素水を薦めるのは、ニセ科学の主張ということになる。」天羽さんのニセ科学定義かもしれませんが、日本語の「ニセ」とは異なるもので、誤認を与える使い方だと思います

ニセ科学という概念科学的に検証されてないんだから、そりゃこうなるわな

2016-03-06

http://anond.hatelabo.jp/20160305104940

海外疑似科学批判者は製薬会社とか臨床試験エビデンス批判をかなり辛辣にやってるけど、NATROM信者はまったくスルー

そのへんは偏ってるというか、底が浅いところだな

つうかNATROMはそんなに正しい診療ができるならセカンドオピニオン受け付ければいいのにな

2016-02-09

ーーーー

  

現代医学生物との繋がりで言うと、新しいの治療薬の開発は、

あなたは、知らないと思うが、医薬品動物実験マウス)での臨床試験を経なければ、治験薬として認めらません。

また、病気マウス健康マウス比較区別して飼育するときには、必要だよね。

 

ーー

スギ花粉によるアレルギー説明などは、完全に高校理科生物で習う抗体抗原反応で説明できる。

何の為にマスクが売れるのか。

ざわちんの真似をしてるのか?違うだろ。

  

2016-01-20

http://anond.hatelabo.jp/20160120231718

エビデンスってことでいうならホメオパシーの方が臨床試験効果出してる分、そこらの漢方鍼灸より上なんだよなあ

2015-11-07

ジェネリックの話

http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20151106/k10010296571000.html

話題になっていたので、とりとめなく書いてみる。

メーカーが違えば試薬は別物

これは大学化学実験をすれば教えられてると思う。

実際に自分実験すればよくわかることだけど

A+B→C

で反応させてCだけ取れました、なんてことはありえない。

反応しなかったAやB、AやBに含まれていた不純物、反応の副生成物、反応に使った溶媒溶媒に含まれている不純物、反応容器の成分、容器についていた不純物、精製過程での混入物、Cからの分解物……

例えばCの純度が98%以上という試薬でも、蒸留したのか、クロマトで分離したのか、再結晶までしたのかでまったく別物になる。

最近分析機器の感度も良いので、メーカーの違いがはっきり見えることが多い。

さらには、同じメーカでもロットが変われば中身が違ってくることもあるし、梅雨時期に製造されたのはよくないとかあるある。

ロット管理大事

メーカーブランドは別

普通は、同じと考えてよいのだけど、時々そうでないこともある。

例えばWコウとNライがそれぞれ自分ブランドで売っている試薬だけど、実際のメーカーは同じ会社下請けしていたりすることもある。

からジェネリックも一概には言えなくて、先発品と同じメーカーが作っていて、錠剤に刻印が入っていないだけという薬もある。

が、そうではないものもあるので、問題が出ることがある。

臨床試験していない

から本当は最終的な効果をきちんと比較するのが望ましいのだけど、臨床試験をするとすごい費用がかかるのでジェネリック作る意味がなくなる。

もし、自分医師だったと考えてみる。患者ジェネリック医薬品を投与したとする。

副作用が出た or 薬の効果がなかった

その場合に「あなたジェネリックを選択したのが悪かった」と言われたとき反論するデータがない。

からジェネリック医師から嫌われる。

ロット問題

薬は箱に入れて売られている。

薬局は開封していない箱を、卸会社に返品することができる。

薬が切れるたびに至急で発注しても卸が困るので、ある種の紳士協定のようなもの

ここで、通常の先発品なら大抵100錠程度が1箱に入っている。

しかジェネリックは5,000錠1箱とかよくある。

そうなると、ある人に30錠売ると残り4,970錠を薬局在庫として抱えることになる。

そうなれば、ジェネリックを強引に売るような困った薬局も出てくる。

薄利多売の在庫リスク薬局押し付けるのでジェネリックは嫌われる。

先発品もあまり高くない

ジェネリック特許切れとともに出てくることがほとんどだが、その頃には先発品の発売からだいぶ時間がたっている。

薬価時間とともに切り下げられる。

そのため、先発品メーカーはその頃にはかなり投資を回収していて、あえて売りたいわけではない状態になっていたりする。

以前話題になったアメリカ会社のように、いきなり値上げすることはできない。

混合診療禁止されている日本では、国の保険者の言い値で薬を売らない会社は、事実上商売ができない。

ここにTPPで「自由競争」が入ってくれば薬代は劇的に跳ね上がるだろう。

もっと厳しい話題

日本では皆保険があるため、先発品でもジェネリックでも、たいていの人は自由に選べる。

だが、発展途上国では先発品を買えない人が大勢いる。

たとえ、ジェネリック臨床試験をサボってそのリスク患者押し付けていたとしても薬が無いより良いのではないか。

実際、途上国ではジェネリックですらない偽薬が大問題に。

2015-09-04

読書メモ代替医療トリック

代替医療トリック

http://www.amazon.co.jp/dp/4105393057

代替医療:主流派医師の大半が受け入れていない治療法(この本の中での定義)。

ホメオパシー※1とか鍼とかハーブとかその他得体の知れない代替医療は数あれど、それらを冷静に論じた研究は意外に少ない。盲目的に信じ込むか、逆に根拠のないたわごとから皆殺しにすべきとか、ヒステリック物言いは割とあるのだけど。

この本では、医薬品では実際に行われている二重盲検法を同様に用いて、代替医療各々は効果があるのか、何にどれくらいの効果があるのかというところを冷静に検証している。第一章では、経験ではなく根拠に基づいて医学を発展させてきた歴史を大まかに説明している。二重盲検法について知っている人でも医学史として楽しめること請け合い。壊血病の対策をいち早く発見できたイギリスの躍進とか激アツ。

※1:ある物質が持つエネルギーを水に記憶させることで治療薬を作成する。溶液は百万分の一以上に薄められて有効成分の分子が含まれてないかもしれないけど、希釈されればされるほどエネルギーは増幅されるから大丈夫だよ(大丈夫じゃない)。材料植物鉱物生物など様々。ベルリンの壁材料にしたものもあるよ。

この本の中では、具体的なエピソードは読んで欲しいので省きますが、多くの代替医療科学的な検証を経てプラセボと同等の効果しかないという結果が繰り返し提示されます効果があるものも、検証する立場の人が中立じゃなかったり、認知的なバイアスによるものなんじゃないかという検証がなされます一時的に悪い状態(風邪とか)が平均への回帰でほっといても治ったのを、代替医療を施したせいだと思ってもらう工夫とか。

作中でも、また世の中にも「プラセボでも効果があるのならそれでいいじゃないか」という意見がしばしば出されます。著者はこれに対し、以下のように反論していました。

プラセボ効果を最大にするために、医師意図的患者を騙すことになる

=水平的な立場ではなくなり、患者自己決定権を阻害する、不誠実な関係を築くことになる

医師プラセボ効果を守るために薬効の真実について口をつぐむことになり、医学進歩ストップする。製薬企業も金のかかる新薬開発を投げ出して砂糖玉販売に終止するようになってしま

代替医療自体に害がなかったとしても、代替医療を選択することで主流派医療を受ける機会損失となり危険

予防接種を受けさせない親とか)

治験でもプラセボ効果が出やすい分野とかはあるそうです。軽度・中等度のうつとか。でも抗癌剤とかだと明らかにプラセボは駄目なことが多いっぽいので、そっち方面までプラセボでもいいんだの民に駆逐されるとやばそうな。▲

などなど。このあたりがヒステリックじゃなくエレガントに書いてあって感じが良かったです。

アメリカでは代替医療の一つであるホメオパシーが、昔から有力者に好きな人が多いとかでFDAアメリカ食品医薬品局。医薬品臨床試験とかする。つよいきびしい)の審査抜きでガバガバ売られてたり、イギリスではチャールズ皇太子代替医療大好きでその効果の程を知らしめるための機関を作って研究者から批判されたりとか、日本とは違う実情があるみたいです。日本でもやってる人はやってるみたいですけど。

巻末には30種類くらいの代替医療効果のほどが簡略にまとめてあるので、代替医療概論としてもおすすめ

代替医療についてまとめて学ぶのが初めてだったので興味深かった。「多次元DNA手術はチャネリングテクニックを用いて、DNAレベル問題のある配列を取り除き、神のような完璧配列で置き換える治療法です」とか最高にキてる。▲

代替医療呪術構造が似ていると思った。

呪術がその効力を発するには、以上の条件を満たさなくてはいけない。呪術それ単体で存在するのではなく、呪いにかかったと信じる人がいて、それが呪いにかかったからだと信じる社会があって、呪いをかけた人間がいて、はじめて呪術が成立する。呪いにかかったと思わなければ呪いは成立しない。

以前『医療人類学のレッスン』でも書いたんだけど、プラセボあるいは代替医療効果を発する状況には、似たような構造があると思う。

代替医療を受ける人が居て、それが効果があるものだとする社会存在して、そのコミュニティでは権威のある施術者が居て。施術者と患者関係が非水平的(知ってる人と知らない人、授ける人と助けを乞う人)という構造も似ている。実際には何もないのに、なにかあるように見せかけることができるってほんとに魔法のようだと思う。呪術代替医療プラセボ類似性が私の中で熱いので、今後も追いかけていきたい。▲

2015-06-03

僕が百万人を騙して「チョコレート体重を減らす」と考えさせた方法

僕がからかったら、百万人がチョコレートは体重を減らすのだと勘違いした。その手法。

I Fooled Millions Into Thinking Chocolate Helps Weight Loss. Here's How.(John Bohannon)

(訳注:増田の新たな可能性。さあ英語ブクマ勢よ!添削し、正しい文を提示するのだ!)

チョコレート痩せる!」 こんな見出しが踊った。ドイツ人研究者チームが、毎日チョコバーを食べると低炭水化物ダイエットよりも10%も早く体重が落ちることを発見した。その記事は、ヨーロッパ最大の日刊紙トップページを飾った。ジャーマンウイングス9525便墜落事故続報の真下にだ。それからそれは、インターネットの遥か彼方まで飛び火した。20を超える国と、半ダースもの言語に翻訳されてニュースになった。ワイドショーでも話題となった。それは最新のシェイプ6月号((訳注:つまり北米版「Tarzan」な))特集として、艶やかな印刷で現れた。(「何故あなたチョコレート毎日食べなければならないか」p128)研究では、チョコレートは体重減を加速させるだけでなく、コレステロールレベルを健康値にし、幸福度を増大させる効果があることも発見された。Bild(ドイツの新聞)の記事は、研究の筆頭著者であるIDH(the Institute of Diet and Health)リサーチディレクターJohannes Bohannon博士の談話を引用した:「この手法の優れた点は……チョコレートはどこでも買える」

僕がJohannes Bohannon博士だ。まあ、実は本当の名前はジョンだし、僕はジャーナリストだ。僕は博士号はちゃんと持ってる。でもバクテリア分子生物学ので、ヒトのじゃない。The Institute of Diet and Health((訳注:どう訳しても馬鹿っぽい……))?ウェブサイト以外には何も無いよ。

ささいな点を除けば、研究は100パーセント本物だ。同僚と僕は、ちゃんと実在するドイツ人被験者を雇った。僕たちは実際に臨床試験をしたし、被験者には色んなダイエット法を無作為に割り当てた。それに、統計的に有意な効果がチョコレートにはあるって報告は、実際のデータに基づいている。それは、実際の所、ダイエットの実地調査としては公平で典型的な研究だった。ひらたく言うと:それはヒドイ科学だった。 結果には意味が無いし、世界中の百万もの人々がメディアでがなり立てた健康の手法は、まったくもって根拠が無い。

僕らは、いかにしてやったか。

仕込み(The Setup)

僕は、去年の12月にピーター・オネケンって名前のドイツテレビリポーターに呼ばれた。彼と協力者のダイアナ・レーブルは、クズ科学ダイエット産業のドキュメンタリー番組に取り組んでいた。彼らは、ダイエットブームの背後にあるダメ科学入りのニュースが、どれほど簡単に作り出せるかのデモンストレーションを手伝って欲しいと言ってきた。そして、オネケンはとんでもないスタイルを望んだ:それを使って、ダイエット研究とメディア企業の腐敗を明らかにする。

呼び出し自体はそれほど驚かなかった。去年、僕は載せるのにお金を取る学会誌オープンアクセスジャーナル)への囮作戦をやったからだ。アカデミック出版ビジネスの中で急成長中の、儲かる新しい分野だ。そういった出版社のうち何社が約束通り厳格なピア・レビューをするのか見つけるために、僕はバカバカしい欠点だらけの論文を送って、いくつ拒絶されるかカウントした。(答え:半分よりちょい少ない

オネケンとレーブルは、全て揃えた:被験者を雇う為の数千ユーロ、研究する為のドイツ人の医者、それにこっちに都合の良いデータをこねくりまわす為の統計学者。オネケンは、僕の学会誌に対する囮と風刺の結果を聞いていたし、僕がどうやって出版させれば良いか知っていると考えていた。 唯一の問題は時間だった:この番組がドイツフランスのTVで放映されるのが、晩春の予定だった(これは来週初放映)、だから実にたったの2,3ヶ月しかなかった。

どこかで出版できるか?たぶん。でも、その後は?僕はこれは正直失敗すると思った。僕ら科学ジャーナリストは、一般人よりは賢いだろうとの自負が有る。結局のところ、僕らは難解な科学の研究について、十分に説明できる程度には理解しておく必要があるわけだ。そして、科学的な素養を持たない記者でも、ほんのちょっとでもこのネタの為に裏取りしたら?本物の栄養学者でなくても、ちょっとした科学的素養を持つ誰かが相手なら? 彼らは、その研究がどんなにオカシクてモロいか気がつく。言うまでもないけど、ググってもJohannes Bohannonの名前も、彼の研究も、全然出てこなかった。ヘルスサイエンスの記者連中は、ワンマイル先からでもこのごまかしを嗅ぎつけると思った。でも、できるだけ悲観的には聞こえないように、僕は言った。「これがどうなるか、、まあ見てみようよ」

ペテン(The Con)

オネケンとレーブルは、迅速だった。彼らはフェイスブックを使って、3週間のダイエットで誰にでも150ユーロを出すと言ってフランクフルト被験者を募集した。ドキュメンタリー番組だってことはクリアに説明したけど、それ以上の詳細は伏せた。 寒い1月の朝、5人の男性と11人の女性が現れた。19歳~67歳だった。

この悪ふざけにノッた一般開業医、ギュンター・フランク臨床試験を実施した。オネケンは、疑似科学ダイエットをこき下ろしたフランクの本を読んで、彼を推した。ダイエットサプリとしてビターチョコレートテストしようというのは、彼のアイデアだ。なんで?と聞いたら、フランクは「自然食品狂信者は気にいるだろうって言った。「ビターチョコレートは、マズイ。だから、体に良いハズだ」彼は言ったもんだ。「宗教に似てるのさ」

アンケートと血液テストで、被験者摂食障害糖尿病やその他の病気で無いことを確認した後、フランク被験者たちを3つのグループ無作為に割り当てた。1つ目のグループには低炭水化物ダイエットを割り当てた。次のには、同じ低炭水化物ダイエットに加えて、毎日1.5オンス(42グラム)のダークチョコレートを。そして、残りのコントロールグループには、今のダイエット法を全く変えないように指示した。彼らは21日間、毎朝体重を測って、最後にアンケートと血液テストを行った。

オネケンは、ゴリゴリ数字を弄る為に友人で金融アナリストアレックス・ドロステハールに頼った。週末に1樽ビール差し入れた後……ビンゴ低炭水化物ダイエットグループは5ポンド減量して、コントロールグループ(何もしてないグループ)の平均体重は、上下動ゼロになった。じゃあ、低炭水化物ダイエットチョコレート組は?彼らは10パーセント早く痩せてた。かてて加えて、統計的に有意な差異として、チョコレートグループだけはコレステロール値と幸福度調査の値が良くなっていた。

引っ掛け(The Hook)

何考えてるか判るよ。

この研究でチョコレートグループの体重減が早いのを見せたかったんじゃ-信頼しちゃダメじゃない?科学的じゃないんじゃない?

ここに、ダーティーでちょっとした科学の秘密がある:もし少人数に対して大量の物事を測定するなら、キミは「統計的な有意差」って結果をほぼ間違いなく手にすることができる。 この研究では、18種類も測った-体重、コレステロール値、ナトリウム値、血中タンパク値、睡眠品質、幸福感、ナドナド-たったの15人から。 (一人は落とした)この研究は、偽陽性レシピで設計された。

計測対象を、くじ引きのクジだと考えて欲しい。クジはそれぞれ「有意な」結果を出すチャンスがあって、ストーリーを紡いで、メディアに売り込むための可能性を持ってる。もっとクジを買えば、たぶんもっと当たりやすくなった。上手くいくかは判らなかった-大見出しを賑わしたのは、チョコレートが眠りの質を良くするだったかも知れないし、血圧を下げるだったかも知れない-でも、最低ひとつは「統計的に有意な」結果が得られる可能性はかなり高いと判ってた。

ある結果が小さなp値を意味する、というフレーズを良く聞くかもしれない。このpと言う文字には言霊としての力があるんだが……まあ、ただのデータのSN比(信号対雑音比)という単位だ。 「有意」であるため閾値(カットオフ値)は、普通0.05だ。それは、5%の確率でその結果がランダムな影響かもしれないってことだ。 たくさんクジを買えば、偽陽性のチャンスを得る可能性は上がる。どれだけクジを買えば良い?

  • P(winning) = 1 - (1 - p)^n

測定項目が18個あれば、p < 0.05となる「有意な」結果を得られるチャンスが60%を超えた。(測定項目は独立していなかったので、もっと高かったかも)このゲームは、僕らに有利に組み立てられた。

これをp-ハッキングと呼ぶ-0.05未満のpを出すために、実験手法とデータをこねくりまわす-そして、これは大きな問題だ。ほとんどの科学者は誠実だが、無意識にこれをやってる。彼らは結果が思い通りじゃなかったら、自分たちがしくじったと思い、「上手くいく」まで繰り返し実験をし、「異常値」を落とす。

ただ、p-ハッキングを避けようと注意したとしても、僕らの研究は(不幸なことに)被験者が少なく、コントロール出来ない要因に大きく影響を受けた。ひとつ例を挙げる:ある女性の体重は、月経サイクルで5ポンド(2.27キロ)も変動したが、これは低炭水化物ダイエットグループチョコレートグループとの差よりもずっと大きい。これが、大量の人を対象にし、年齢や性別をバランスよくグループに取り入れる必要がある理由だ。(僕らは気にしなかった)

キミは、僕らの結果を解釈するのと同じくらい、紅茶を飲み終わった後のお茶っ葉の形を読んだほうが良い。(訳注:ハリポタにも出てくるが、茶殻を読む占いってのが有る)チョコレートは、体重減加速器かもしれないし、もしくはその反対かもしれない。キミは、ノンチョコレート低炭水化物ダイエットグループも、何もしてないグループも、同じくらい信用してはいけない。何もしてないグループの人達が何を食べたか、誰が知ってるんだ?僕らは聞かなかったけど。

幸運な事に、科学者達はこの問題に賢く対応している。いくつかの学会誌は、科学者たちのより良い習慣となるよう、p値の有意性をテストする段階にある。それに、もはや誰も研究対象被験者を30人以下にはしない。りっぱな学会誌編集者は、ピア・レビュアーに送る前に、即座に拒絶する。だけど、評判よりもお金のことを気にする学会誌も多い。

内通者(The Inside Man)

僕らの科学的なブレークスルーを、世界とシェアするタイミングだった。すぐに出版させなきゃいけなかったけど、ダメ科学だし、僕らはピア・レビューを完全にスキップする必要があった。 都合良く、手元にニセ学会誌リストがあった。(これは僕のリスト、こっちは別のリストちょっとタイトスケジュールだったから、僕らは同時に論文を出した-「減量加速器としての高カカオチョコレート」-20の学会誌に。そして、幸運を祈りながら待った。

僕らの論文は、複数の学会誌に24時間以内に受け入れられた(アクセプトされた)。言うまでもないけど、僕らはピア・レビューに全く直面しなかった。熱烈なアプローチをしてきた、医学国際アーカイブ(the International Archives of Medicine)誌に、最終的には決めた。そこは、巨大出版社BioMedCentralによって運営されてるけど、最近オーナーが変わったばかりだった。出版社の新しいCEOであるカルロスバスケスは、僕らの出した「傑出した原稿」をちょうど600ユーロで「我々の素晴らしい学会誌に直接掲載しよう」とJohannesにメールしてきた。(訳注:忘れてる頃だろうが、Johannes Bohannon博士はジョンの偽名だ)

アーカイブ編集者「ジャーナルに提出されたすべての記事は、過酷な方法でレビューされる」と主張してたけど、僕らの論文はオネケンのクレジットカード決済が通ってから2週間以内に出版された。一文字も変更されなかったよ。

標的(The Marks)

論文以外でも、ちょっと仕掛ける時間はあった。僕は、科学的なPRの仕事をしてる友達の友達を呼んだ。彼女は僕を通じて、見出しに載せるためのいくつか卑怯なトリックを使った。毎日僕が触れてるモノの別の側面を聞いて、ゾッとした。

コツは、信じられないほど怠惰なジャーナリズムを利用することだ。もしキミが正しく情報を紙面に反映できるなら、キミ自身がメディアに記事を書くのとほとんど同じくらい、中身を理解してるってことだ。事実、多くの記者たちが(文字通りの意味で)僕らのテキストコピペしかしなかった。

僕のでっち上げプレス・リリースちょっと見て。全部入りだ。記者の専門語で:セクシーな導入部、判りやすくざっぱなグラフ、いくつかパンチの聞いた引用文、そして意外なオチ。さらに、すでに主要なポイントは詰め込んであるので、科学的な論文を読む必要が全く無い。 僕は正確さに特に注意した。記者連中を騙すというよりむしろ、論文についての完全に典型的プレスリリースで釣ることがゴールだったからだ。(当然、被験者の数や、グループ間の体重の差がすごく小さいことは書かなかった)

でも、良いプレスリリースだけじゃ不十分だ。記者連中は、見出しに載せるなにか可愛いアート」に飢えてる。

だから、オネケンとレーブルは、フリーランスアーティストに依頼して、チョコレートと体重減少についてアコースティックバラードラップを作成させて、いくつかプロモーション・ビデオクリップを作った。(ほとんどどんなことでもインターネット上でやってもらえるってことが判るだろう)

オネケンはドイツ語プレスリリースを書き、ドイツの地方メディアに直接出した。記事の「専門的な」裏付けは、とても魅力的だ。たとえそれが嘘でも。そして、ドイツ語プレスリリース爆撃はオーストリアネットサービスから出て、イギリスでもニュースワイアー(訳注:海外にあるオンラインニュース配信サービス)の外に出た。品質管理なぞ無かった。それは記者連中に託されていた。

僕は、世界中で爆釣れしている中、自慢と嫌悪が混ざり合ったなんとも言えない気持ちになっていた。

釣果(The Score)

餌に喰いついたと気がつく前に、デカイ魚を釣り上げていることすらあった。Bild(新聞社)は、急にこの記事を書いた-「チョコレートを食べてもスリムなまま!」-全然こっちに連絡無く。すぐに、デイリー・スター紙アイリッシュ・エギザミナー紙コスモポリタンドイツ語サイトインド版のTimes紙ドイツ版インド版ハフィントン・ポスト、それにテキサスのテレビニュースオーストラリアの朝のトークショー、に気がついた。

記者連中は、とんと僕にコンタクトしてこなかったけど、してきても投げやりな質問だけだった。「なぜチョコレートで減量が加速すると思いますか?読者に何かアドバイスは?」ほぼ誰からも被験者数については聞かれなかったし、誰も数は報道しなかった。誰一人として、他の研究者に聞いていなかった。他の研究者の引用は、無かった。

これらの刊行物は、大量の聴衆を操るけど、必ずしもジャーナリズムの美徳の鑑ってワケじゃない。だから、新しい見出しのためにちょっとしたデジタル撒き餌でも簡単に食いつくのは、別に驚くことじゃない。ベージビューを収穫して、次に行くだけ。でも、(恐らくは)厳格な地方局でも、同じように研究の穴を見つけることは出来なかった。

僕らの研究を伝えるシェイプ・マガジンの記事では-6月号の128ページを見てね-校正係(fact-checker)を雇っていたけど、でも他と同じようにやる気が無かった。校正は全部含めても、2,3の文の正しさと、僕の名前の綴りの確認だけ。校正範囲は、減量を促すチョコレートカカオ含有量(81%)、2つのブランドの特定だけだった(食料品店アマゾンで買える)。

いくつかは銃弾を避けた。ある男性向け健康情報誌の記者は、Eメールでそれほど厳密では無い質問をいくつかしてきた。彼女は、9月号の記事を予定していると言ってたので、僕らはその記事がどうなるかは全く判らない。

じゃあ、最も期待はずれだったのは?誰一人として、チョコレートミュージックビデオを使ってくれなかった。その代わり、みんなどことなポルノチックなチョコレートを食べる女性のイメージを使った。たぶん、この音楽に僕らの生活の真実ってやつがにじみ出ているからだろう:

https://youtu.be/j-15v8N8gFw

https://youtu.be/oYGBgQRhsB8

批判(The Knock)

なんで気にする必要がある?必死に信用できる情報を求める人達は、ズラッと並んだダイエットガイダンスに戸惑ってる-塩は悪い塩は良いタンパク質は良いタンパク質は悪い脂質は悪い脂質は良い-まるで天気みたいに変わる。

でも、科学は明らかにするよね、ね?今は、肥満を疫病のように言ってて、トップクラス科学者達に資金が注入されてる。いずれ原因と治療法をクリアに答えてくれて、雑音は止む。

もしくは、そうじゃないかも。

公平に見て、十分な資金を持ち本当の減量科学の研究をしているところでは、混乱してて、結論を出せていない。非営利の栄養学推進機関(the Nutrition Science Initiative)共同設立者外科医ピーター・アティアは嘆いている。例えば、女性の健康促進(the Women’s Health Initiative)-その種の調査で最大のものの一つ-で、ダイエットと健康についていくつかが明確になった。アティアは 「その結果は、混乱するものでした」と言う。「彼らは、10億ドルを費やしても、低脂肪ダイエットが良いか悪いか証明できなかった」アティアの非営利団体は、基本的な質問の答えを探すために、1.9億ドルを調達しようとしている。でも、肥満の科学に注意を向けるのはひどく難しい。彼は言う「あまりにも雑音が多すぎる」

キミは、僕みたいなのに感謝することが出来る。僕らジャーナリストは、日々のニュースという獣を養う必要があって、ダイエット科学は打ち出の小槌だ。読者は、赤ワインの効能やフルクトースの危険性について、十分な記事を読めない。一般的な関心事というだけでなく-それは、1日に最低3回は必要という決定に関連している-それは科学だ!僕らは、どんな報告でも、家から出る必要は無い。僕らは、メールボックスに届いた科学的なプレスリリースを、デイリーニュースという小川にちょっと浸す。そして、ストックしといたスナップ写真を貼り付けたら、完成。

ダイエット科学の唯一の問題は、それが科学であるってことだ。キミは、科学の論文の読み方を知っている必要がある-さらにいえば、本当はやってみる必要もある。とても長い間、人々はゴシップみたいにこのインチキと同じプレスリリースに飛びついては流行を作ってきた。願わくば、この小さな実験が、記者連中や読者を、もっと疑り深くしてくれますように。

もしも、どれだけの被験者を対象としたか明らかにしない研究、「統計的に優位」と言うにも関わらずどれだけ影響が大きいか言わない大胆なダイエット法が発表されたら、キミは「なぜ?」と思うはずだ。でも、大抵の場合、僕ら(訳注:忘れた頃だろうが、科学ジャーナリスト)はやらない。 残念だけど、ジャーナリスト事実上、相互評価(ピア・レビュー)のシステムで動いてるからだ。そして、僕らが失敗すれば、世界はジャンクサイエンスで溢れかえる


この悲喜劇にも、希望の光はあった。記者連中が僕らの「発見」を吐き出している間、多くの読者が思慮深く、疑い深かった。オンラインコメントで、彼らは記者連中が聞くべきであった質問をポストした。

「なぜ、各個人のカロリーを計測していない?」ボディービルフォーラムで読者が質問した。「このドメイン(IDHのウェブサイトのモノ)は、3月に登録されてて、大量のブログニュースは、この研究以外には触れていない(ググれ)。これは誰かが背後に居るぞ」ドイツの主要なオンラインマガジンの内の一つ、FOCAS Onlineの読者が言った。

また、先見性のある読者が、4月4日のデイリー・エクスプレスの記事にこうコメントした。「栄養学は毎日エイプリルフール」。

更新:the International Archives of Medicineのウェブサイトからは取り除かれちゃったけど、ココで読めるよ

(訳注:修正済みのためCorrectionは訳さず。あと、何箇所か言い回しが怪しいので、適宜修正するよ)

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