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はてなキーワード: 屋敷とは

2014-01-16

繊細チンピラ」的なものは今に始まったことではない。

はてなブックマーク - 蛭子能収幸せな姿は他人に見せない方が良い」

http://b.hatena.ne.jp/entry/alfalfalfa.com/archives/7046159.html

こちらの元記事とコメントを読んでいて、こんなトラウマを思い出した。私が小学生の頃だから、もう四半世紀近く前のことだ。国語の授業で自分家族や家についての作文を書いて、各自が自分朗読して発表することになった。

そして私の番が無事終わり、その時には何ごとも無かったのだが、それからしばらくした後、クラスの内の何人かが私への陰口や悪口を言っていることを知って驚いた。何でも、私の作文の「私と妹の部屋は二階にあります」「二人で階段遊んだします」という下りに対してムカついたそうだ。「自分の部屋があるって自慢してる!」「二階建ての一軒家に住んでるってわざわざ言いたいんだ、ムカつく」とか言ってたらしい。

いや、私はもちろん自慢するつもりは毛頭無くて、ただ家のことを書けというからそのまま書いただけだし、そもそもそういう要素が自慢になるという感覚すら無かった。

だいたい、部屋は6畳間を妹と共用だし、一軒家と言っても庭も無いローンウン十年のウサギ小屋だったし、だいいちたか小学生程度に大した格差意識があるわけはない。それに、当の陰口を言っていた彼女たちは、私の家にはないゲーム機流行のグッズを持っていたのだし、加えて私などの家よりも高級なマンションや立派な庭付きの屋敷住まいの子がちゃんといて、「庭でキャッチボールをして遊びました」とか言っていても、その彼らは何も言われていないのだ。

とんだひどい言いがかりだ、どうして私だけが、と内心憤慨したが、結局何も言えなかったし、しばらくしてそのまま忘れてしまった。

つまるところ、「繊細チンピラ」的な存在事象最近になって生まれて増殖したものではなく、ネットの普及で目立つようになっただけなのだろう。

2014-01-15

http://anond.hatelabo.jp/20140114201345

普通って難しいよ

汚部屋育ちに「普通にやってれば普通に暮らしていけるじゃん」って言うのは

両親がいなくて施設で育った子に「普通の家庭を作ってくれればそれで十分だから」って言うのと変わらない

断捨離ブームは、捨てられなくて汚屋敷を作り上げてる親たちを見てきた子供世代に受けてるんだと思う

それを普通に綺麗な家で育った人達上から目線で「気持ち悪い」と断じるのはなんか違うと思う

子育て中の家の話で、子供の作った作品をすぐに捨てちゃう家と飾ってある家とどっちがいいかって話題が出てたけど

断捨離にはまる人達の生育環境では、自分の作った作品を飾ってくれるわけでもなく

どっか隅の方で埃をかぶって汚らしく置いてあって、まったく大切にされてない事は一目でわかるのに、捨てようと提案すると親に激しく抵抗されて

っていうエピソードがざくざく出てくるんだよ

2013-12-21

ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部シリーズの類似点

はじめに

中村あきの星海社FICTIONS新人賞を受賞したデビュー作『ロジック・ロック・フェスティバル』が、古野まほろメフィスト賞を受賞したデビュー作『天帝のはしたなき果実』と類似していると指摘され話題になっている。『ロジック・ロック・フェスティバル』は星海社ウェブサイトで無期限全文公開されている(http://sai-zen-sen.jp/works/awards/logic-lock-festival/01/01.html)ので読んでみた。その結果『天帝のはしたなき果実』だけでなく、米澤穂信の諸作品との類似点が見られたので検証したい。ちなみに現時点で私は『天帝のはしたなき果実』を未読であるが、これから読んでみる予定である

以前から米澤穂信作品との類似は指摘されていた

読書メーター12月4日投稿されたjinさんのレビューhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/33836748)。

読んだ印象としては、米澤穂信西尾維新になったつもりで古典部シリーズを書いたらこうなるんだろうなと思った文学部員が書いた同人誌と言った感じ。

読書メーター12月11日投稿された×(旧らっきーからー。)さんのレビューhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/34001390)。

米澤穂信とかを目指した結果、残念ながらそこに至らず。そんな印象。

物語構成

まず『ロジック・ロック・フェスティバル』の物語の流れを説明する。以下が『ロジック・ロック・フェスティバル』の章タイトルだ。

  1. 四人の申し分なき閑人
  2. 実行補佐
  3. 回想と回送
  4. モバイルコード
  5. 葉桜の季節
  6. 大脱出
  7. バス班室写真消失事件 前編
  8. バス班室写真消失事件 後編
  9. そして、時は来たれり
  10. フェスティバルフリーク
  11. 健康と対策
  12. アイの告白
  13. それは清き学び舎を妖しく濡らして
  14. さよならコージー
  15. 現場検証
  16. 見捨ていくプリコンディション
  17. 星のお告げと逆転密室(万亀千鶴告発
  18. 失われた血の絆(成宮鳴海告発
  19. 浪漫秘密の抜け穴(衿井雪の告発
  20. 犯人探偵中村あきの告白
  21. 名探偵』の復権(鋸りり子の告発
  22. 顚末
  23. 探偵の動機

全部で23章で構成されている。『ロジック・ロック・フェスティバル』のメインとなる事件は文化祭開催期間中に起きた密室殺人事件だが、文化祭が始まるのは「9.そして、時は来たれり」からだ。ではそれ以前はというと小さな謎解きが2,3あるという構成になっている。具体的には「4. モバイルコード」で携帯メール暗号の謎解き、「6. 大脱出」で閉じ込められた蔵から脱出、「7. 女バス班室写真消失事件 前編」「8. 女バス班室写真消失事件 前編」で写真盗難事件の謎解きが行われる。

次に米澤穂信デビュー作『氷菓』の物語の流れを説明する。以下が『氷菓』の章タイトルだ。

  1. ベナレスから手紙
  2. 伝統ある古典部再生
  3. 名誉ある古典部の活動
  4. 事情ある古典部末裔
  5. 由緒ある古典部封印
  6. 栄光ある古典部の昔日
  7. 歴史ある古典部真実
  8. 未来ある古典部の日々
  9. サラエヴォへの手紙

この章タイトルだけではどんな物語かわからない。『氷菓』のメインの物語ヒロインである千反田えるの叔父、関谷純が関わったと思われる33年前の事件を解明することであるしかし、その謎がはっきりするのは「4. 事情ある古典部末裔からであり、「2. 伝統ある古典部再生」では千反田える地学講義室に閉じ込められた謎解き、「3. 名誉ある古典部の活動」では、ある本が毎週借りられている「愛なき愛読者」の謎解きが行われる。

はじめに小さな謎解きがいくつかあり、中盤からメインの大きな謎解きになるという物語構成は特定作家専売特許ではない。であるが『ロジック・ロック・フェスティバル』と『氷菓』の物語構成が類似していると指摘するのは間違いではないだろう。

ヒロインのお屋敷にはじめて行くシーン

ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」では、主人公中村あき)がヒロイン(鋸りり子)の家をはじめて訪れるシーンが描かれる。これを『氷菓』の「6. 栄光ある古典部の昔日」で、主人公折木奉太郎)がヒロイン千反田える)の家をはじめて訪れるシーンと比較したい。

 目に飛び込んできたのは圧巻の庭園だった。手入れの行き届いた刈り込まれた木々。配置を整えられた岩。雨粒を受けてなお静謐を湛える。その中を悠然と泳ぐ色とりどりの錦鯉。そしてそれらを統べるかのように鎮座する絵に描いたような日本家屋。その向こうには立派な蔵も見えた。

 道なりに設置された飛び石を歩きながら息を呑む。家柄でここまで住む世界が違うものなのか。自身の境遇比較すると、少しばかり悲しい気持ちになってしまう。

(中略)

 唖然としているうちに僕は言われるがまま三和土で靴を脱ぎ板張りの廊下彼女に説明された通りにんでいた。


ロジック・ロック・フェスティバル

 広大な田圃の中に建つ千反田家は、なるほどお屋敷と呼ぶに相応しかった。日本家屋らしい平屋建てが、生垣に囲まれている。水音がするところを見ると庭にはがあるらしいが、外からは綺麗に刈り込まれたしか見えない。大きく開かれた門の前には、水打ちがしてあった。

(中略)

 無視する。門をくぐり飛び石を飛んで、玄関先のベルを鳴らす。

(中略)

 石造りの三和土で靴を脱ぎ、千反田に先導されて板張りの廊下を進む。


氷菓角川文庫版、135~136頁

太字で示したのが二つの作品で完全に一致した箇所である。いくつか単語が一致しているが、文節単位での剽窃は行われていない。単語の一致も同じ「日本家屋を初めて訪れたシーン」を描いたのだからあって当然だ。むしろ庭園に入ってから周りを描写している『ロジック・ロック・フェスティバル』、生け垣の外から庭をうかがっている『氷菓』という点が大きく異なる。

そもそも、高校一年生のヒロイン日本家屋の豪邸に住んでいるという設定がめずらしいが、かといってこの設定が特定作家専売特許というわけでもない。

氷菓』において、千反田える日本家屋の豪邸に住んでいるのは、千反田家が桁上がりの四名家といわれる名家からだ。『ロジック・ロック・フェスティバル』において、鋸りり子が日本家屋の豪邸に住んでいる理由は説明されない。家柄は明らかにされていないし、両親も学者だ。一般的学者であれば豪邸を建てるほど高給とも思えない。シリーズ化されこれからの作品で明らかにされるのかもしれないが、現時点では主人公たちが閉じ込められる蔵を登場させるためぐらいしか物語必然性がない。背景が説明されないので、どうしても取ってつけたような印象を受けてしまう。

主人公ヒロインが閉じ込められるシーン

ロジック・ロック・フェスティバル』の「6. 大脱出」で描かれる主人公ヒロインが閉じ込められるシーンは、〈古典部シリーズの4作目『遠回りする雛』に収録されている短編「あきましておめでとう」と類似点が多い。例えば、どちらも冒頭に閉じ込められている主人公述懐を置き、時間を巻き戻す形でなぜ閉じ込められることになったのかを記述する形式をとっている。

あらすじはひとことでまとめると以下のようになる。

具体的に『ロジック・ロック・フェスティバル』では、

具体的に「あきましておめでとう」では、

となっている。

以下、『ロジック・ロック・フェスティバル』におい主人公中村あき)とヒロイン(鋸りり子)が小屋(蔵)に閉じ込められるシーンと、「あきましておめでとう」におい主人公折木奉太郎)とヒロイン千反田える)が小屋納屋)に閉じ込められるシーンを比較したい。

 目が慣れてくると、そこは本当に本の山だった。本しかないといってもいいくらい。備え付けの本棚に、そこらに積まれたボール箱に、ぎっしりと詰められた本、本、本――今すぐ古本屋が何件だって始められそうだ。

 りり子に案内され、その後ろに付いていく形で奥の方に歩いていく。中はそれほどの広さでもないようだったが、薄暗さと障害物のように設置された本棚のせいで、なんだか迷路に迷い込んだような眩暈感があった。

推理ものは確か……」

 一応分類されているのだろうか。背表紙を見流す限りでは全く統一感がないような気がするぞ。

 と、その時。

 ぎぎぎ、と何か引きずるような音がして、室内の明度が明らかに落ちた

 なんだろう?

 りり子も一度こっちに振り返り、異変があったことを確かめ合う。

 そして二人同時に思い当たった。

 扉が閉まったのだ。そんな当たり前の結論に到達するのにいやに時間がかかった。

 慌てて扉の方に引き返す僕ら。見るとやはり扉はぴっちりと閉められていた。風やなんかであの重い扉が閉まるだろうか。疑問に思いながらも、とりあえず僕は扉に近づいて手を掛けてみる。

「……あれ?」

 開かない。まさか

 がちゃがちゃがちゃがちゃ。

 扉の外側から響く、金属が打ち付けられるような硬質な音。

 いやいや、冗談でしょ?

「鍵が……閉められてる……?」

強く揺さぶってみると扉はほんの薄くだけ開いた。その間から無慈悲にも完全に閉じられた錠が覗けて。


ロジック・ロック・フェスティバル

 闇の中に手を突き出し摺り足で進んでいく。目が慣れればもう少しマシになるのだろうが、いまはこうしないと危ない。そろそろと奥に進み、手に酒粕が当たらないかと気をつけてみるが、どうも手ごたえがない。

「簡単なお使いかと思ったら、なんだか面倒なことになってきたな」

「あの、折木さん」

 いつの間に近づいてていたのか、千反田が俺のすぐ後ろで名前を呼んだ。背後でアルミドアが風に吹かれて閉まってしまい、納屋の中はいっそう光が入らなくなった


『遠回りする雛』角川文庫版、218~219頁

「おう、開いてるぞ」

 そして、なにやら不吉な、がこんという音。

「え? いまのは……」

 とピンと来ていない千反田。俺はすぐさまドアに、暗くてよくわからないので正確にはドアがあったと思しき場所に飛びついた。アルミノブの、冷たい感触はすぐに探り当てられた。

 しかし。

 がたがたと揺れるだけのドア。オレは千反田を振り返る。千反田の輪郭もはっきりしないけれど、なぜか、心配そうに小首をかしげるやつの顔が見えたように思う。

「どうしました?」

 どうせ見えないだろうけれど、肩をすくめてみせる。

「閉じ込められた」


『遠回りする雛』角川文庫版、221頁

 まず、このドアが閉められている構造をもう一度考える。このドア自体には鍵はない。だから強く押せば、ほんの少しだけ開く。それ以上開かないのは閂のためだ。


『遠回りする雛』角川文庫版、228頁

今度は先程と違い完全に一致する箇所ではなく、同じ事象を別の表現にしている箇所を太字にした(そもそも完全に一致する単語ほとんどない)。非常に似通ったシーンを描いているので、一致している箇所がいくつかあるが、文節単位での剽窃はおこなわれていない。

違和感があるとすれば『ロジック・ロック・フェスティバル』において、「扉はほんの薄くだけ開いた」という点だろう。「あきましておめでとう」では脱出が困難なことを示すために閂がどのようにかけられているか仔細に描写されており、「強く押せば、ほんの少しだけ開く」というのも話の流れから違和感がない。一方の『ロジック・ロック・フェスティバル』においては、どのような扉なのか、どのように錠がかけられているかは具体的に示されておらず、一般的な扉と錠であれば扉が薄く開き外の錠が覗けるというのはおかしい。

「あきましておめでとう」では、折木奉太郎脱出するために様々な方法を試す。そこにはどうやって脱出するのかというハウダニットの愉しみがあるが、『ロジック・ロック・フェスティバル』では、早い段階で窓から脱出できることがわかっている。謎解きの興味はほとんどなく、むしろそれまで葉桜仮名先輩一筋だった主人公中村あき)がヒロイン(鋸りり子)を女性として意識するシーンとして描かれている。

私感

ロジック・ロック・フェスティバル』と〈古典部シリーズ両方を読んでいる私としては、影響は受けていると感じた。しかし、文章の剽窃など著作権法違反に問われるような箇所はないと判断していいだろう。他にも中学時代探偵していたが、とあることをきっかけに探偵することをやめたという鋸りり子の設定が、〈小市民シリーズの小鳩常悟朗の設定と類似するなど気になるところがあるが、それはまたの機会に検証したい。

2013-12-17

イオンができて撤退して

ごく正直なことを言うとね、田舎イオンってのは別に娯楽施設じゃないのよ。

無印だのUNIQLOだのがあって、服屋や飯屋があって映画館もあって、

結構な娯楽じゃない、とか言うでしょう?

んで、返す刀でファスト風土だの画一化だの言うじゃない。

あのね、田舎ってのはなんにもないのよ。

街道沿いに蕎麦屋はある。別に蕎麦特産品じゃないけど。

道の駅物産は売ってる。野菜はどこでも取れるものばっかりだけど。

そりゃ、味噌だの干物だのは土地に根ざしてるからココだけかもしれんが、それがウチを代表する食品か?

なんにもないってのは、ゼロって意味じゃない。

そりゃ、電気もある、ガスもある、車社会だ村じゃ無え

でもね、吉幾三のあの頃だって村にゃ新聞ラジオもあった。

問題はだ、ここはどこにでもある何の変哲もないところで、よそと置換できる程度の土地柄ってところなんだ。

そんなところでよ、下手にテレビでも見てみなさいな。

映画館は大きな街に行かなきゃねえって生活が、街に洋菓子店が1件って生活がよ、耐えられるかってことだよ。

生きていくって意味で言えばよ、ど田舎、ほんとに村とか山ん中みたいなトコに比べりゃ都会だよ。

DASH村みたいなな、娯楽つーと犬と遊ぶことでテレビ観るより星観たほうが良いって土地柄じゃ無え。

そんな半端なところにはな、もう特色なんてのは無いんだよ。


まあ、あるよ?郷土資料館にゃ土地歴史ってのは沢山あることになってる。

寺社仏閣の由来だとか、変な石碑だとか、まー、観光客が来なくもない場所ってのも無くはない。

ただよ、例えば国の重要文化財に指定されている豪商のお屋敷と、神社本殿拝殿があったとしてよ、

それが何なのよ。

神社参道にある土産物屋とか、アメだのウドンだのを江戸の頃から売ってたみたいな店が潰れました。

近所にファミレスマクドナルド牛丼屋が出来てそっちに人が流れて。

それはファスト風土なのか?

そもそもの土産物屋だのうどん屋だの、もっといやどこぞから勧請してきた神社は、ファスト風土じゃねえのか?

あれか、全国にある小京都だの落ち武者の村だのは、ファスト京都とか言うつもりか。

どんだけ貴人が腰掛けた石が世の中にあると思ってんだよ。


あいいよ、三丁目の夕日みたいな自分がちっちぇえころに既に懐かしかったモノを懐かしむって感覚判らんでも無い。

ただな、イオンってのは、いわばインフラなのよ。

近所のダダらなスーパーにゃ、例えばビールが三種類しかねえ。

これが、まあイオンについてるスーパーってのはデカイわな。

品揃えが豊富ってほど豊富かは判らんが、スーパーより断然イイ。

UNIQLOなら都会だろうが田舎だろうが多少量が少ないだけでラインナップがまるで違うって事はなかろう。

参考書ドリル女性向け雑誌しかねえような街の本屋に比べりゃ、多少微妙でもチェーン書店は魅力だわ。

映画だって、都会でかかってるのと同じだろ。


そういうな、いわば村に電気が来た、って状況なのよ。

人が多いってことはイヤイヤ行ってるわけじゃ無えってことぐらいは判るだろ。

それでも撤退するってことはよ、そもそもやってけねえってイオン側が音を上げたわけだろ。

儲かってるコンビニの近所に直営店を出店させるのとはわけが違ってよ、

イオン地元商店街を潰そうと思って出店して、んで潰して、仕事終えて撤退するわけじゃねえだろ。

まりだよ、その程度の客数商圏しか無えところで、イオンに人が吸い上げられて潰れる商店ってのは、

そもそもが潰れる運命にあったんだよ。


つうかよ、分り易くこういう言い方してもいいな。

オレらは、不満を持って仕方がなくその店を使ってた。そこしか無かったから。

商店街魚屋とか肉屋とか文房具屋が潰れました。

それはつまり、画一化されたスーパーのほうがマシだったってことだ。

んで、その延長でイオンが来て、時期的に爺婆も弱ったり死んだりして閉店ラッシュになってよ、

まそりゃ直接の原因は違っても、イオンがって共通の仮想敵作って愚痴れば平和だわな。

商売してる店主だって人間だよ。

商店街寄り合いに顔出す駅前のチェーン書店が、

商店街の端っこにあった文房具屋と共通の街の本屋を潰したとは考えたくないわな。

Amazonが悪い、うちも厳しい、ネットは無情だねってので微妙感情を潰して飲んだり見まわり当番するのが大人だよ。


から結局何が言いたいかって言うとだ、

イオンってのは、そりゃもう室町だの江戸だのの頃から日本地方が連綿とやってきた

環境底上げの一環なんだよ。歓迎してんだよ。

んで、一極集中して、ソコが無くなったとする。

不便にはなるけどな、それだけよ。オレラは離島に住んでるわけじゃ無え。

そこそこの近所には大きな街もある。そこまで足をのばせば良いのよ。

雇用は減るな。工場の撤退も同じだけどよ。

つうか、そもそもからしてお母ちゃんのバイトだしな。新規に生まれた雇用が、元に戻るだけだあな。

商店街がすげえ人雇っててよ、イオンがその雇用を奪って売上も奪って、それでいなくなられたら困る。

でも、そうじゃねえんだって

イオンが居なくなっても、別に前と変わりゃしねえ。

スーパーは無くなったから、自転車で行ける距離から車で行かなきゃならなくなった。そりゃ不便さ。

でも、それだけだよ。


ああ、いっこ思いついた。

マダム向けの洋服店ってあるだろ。何だあの服1500円って、みたいな店。

その近所にUNIQLOが出来て、洋服店が潰れました。

んで、UNIQLOが撤退しました。

雇用だの洋服店が無くなって困るだのって人は、どんだけ居るかってのに似てるな。

金物屋の近所にホームセンターが出来て、金物屋が潰れた。で、ホームセンターが撤退した。

それですげえ困るし、地方の問題だって血圧上げるほどのことかよ、っていう。

車で行ける距離にいっこもホームセンターが無えってこた無えよ。

そんなところからはそもそもホームセンターは撤退しねえ。

からよ、生活インフライオン一社によりかかるのが問題だ、イオンには責任が、とか言うんであればよ、

そもそも洋品店だの金物屋だの、肉屋電気屋氷屋みたいなのが高齢化して店畳んでるのも同じ問題だろうがよ。

でも、金物屋の爺さんが歳だから店閉めたいって言った時に、地域社会に対して無責任だって言わねえだろ。


繰り返すけどな、田舎にゃなんにもねえ。でも、ホントになんにも無えわけじゃ無え。

イオンが集中させた程度で潰れる店ってのには、しっかりしたスーパーは入って無え。

中学校に納品してたとこがアスクルに取られた、みたいなのの方がよっぽどヤベエよ。

からイオンが来て、そのしわ寄せを食って辺り一帯焦土になって、それでイオンが居なくなった。

じゃあ、となり町まで行くべか、って程度の話だよ。

どっちかっていうとな、デケえ廃墟郊外にできるとかよ、

なんか誘致するのに税金投入してなかったっけ?とかのが問題だと思うんだよ。

廃墟モールゾンビは沸かねえけど、やっぱガキは溜まるし変に治安悪化の要因になるだろうしな。

頭良い人はよ、ソッチのほうの問題考えてくれねえかな。ファストファスト言ってねえで。最近はあんま言わんか。

2013-11-28

http://anond.hatelabo.jp/20131128112818

屋敷っぽいノリは線路より北の方の一部だよ。その北だって、大部分は農地だし。駅周辺とかは、かなりワイルドシティーっぽい。お屋敷の人たちは、地元で買い物あんまりしないし、電車使わないんじゃない?

駅ビルリニューアルでそこそこいいレストランが出て行って、安いファミレスだの格安系だけになったし。駅周辺も似たようなもん。

飲食店は、オープン直後はオープン記念セールで盛り上がるんだけど、通常値段になるとパタっと客足が止まる。閉店間際の割引シール争いとか物凄いよ。

2013-11-22

介護職の人って、やっぱりちょっとおかしいの?

先日、ボケちゃった祖母に会いに老人ホーム行った。

私の中での老人ホームイメージって、TVで見たぐらいの知識。

おばあちゃんとお話して、お世話して、感謝されて

「つらいけれど笑顔があるから大丈夫なんです。」

のようなイメージだった。

現実全然違った。

言い方悪いけど、ほんと妖怪屋敷

半分の方はコミュニケーションとれる感じだったけれど、半分はじ〜っと車いすの上でうごかない。

そして異様なにおい。みんな目線は合わない。

「おばあちゃんが好きなんです♪」とかそんな生半可な気持ちじゃ絶対出来ない。

給料が超絶高いならまだ理由はわかるんだけれど、

給料も安い・・・。激務・・・



老人ってほんと、死にむかって進んでいるだけじゃないか・・・

そんな人たちと毎日一緒にいたら、気が狂わないのだろうか?

もう気が狂ってるんじゃないか

と思ってしまう。

すごく尊敬しているけれど、実際目の当たりにしたら

同じ給料がもらえるほかの仕事もあるだろうに・・

と思わずはいられなかった。

給料もっとあげられればいいのに・・なぁ。

2013-11-19

将棋ってさ

クラス(100点)

 羽生 森内 渡辺

神に準ずるレベル(95点)

 谷川佐藤丸山

神々への挑戦者(90点)

 深浦三浦郷田行方久保木村高橋屋敷橋本

神々への挑戦権を得られるかどうかの超絶強い人達(85点)

 鈴木藤井豊島山崎井上松尾

かなり強い(80点)

 中田デビル)、阿久津、畠山飯山広瀬

みたいな感じ? まあ、調子とか、運とか、あるけどさ。

2ch名人 っていう将棋の2chまとめサイトにハマって2ヶ月のにわかなんだけど、こんくらいの認識やけど?

大地、中村菅井、天彦 とかの若手強豪? あたりの実力はよく分からない。

一二三とか、教授(勝又)、森下、あたりの有名どころの現状の位置付けはよく分からない。

名前をよく聞いた、

先崎、南、田中寅彦、じめい、塚田、浦野

あたりもよくわからない。

やっぱ、3段リーグから見てるとおもしろいんだろうなあ。

将棋おもしろいのが、

1位 森内(名人戦以外は勝率5割という名人しからぬ成績だが、名人戦の7局だけでは他の戦いで隠していた研究手や手法を一気に解放パターン名人羽生さんに渡さない)

2位 山崎(序盤、中盤、終盤 すべておもしろいw)

3位 羽生羽生マジック、序盤定石はずし、中盤無理責めから手が無くなって負け とファンタジスタ

4位 渡辺竜王で森内と同じような感じっぽい)

5位 藤井(後手システムを使う時はすげー燃える

ハチワンダイバー

 俺ハチワンダイバー将棋おもしろいなって思った勢で。

 子供の頃は、谷川さんの本とか羽生さんの本で育った勢で。

 でも、ハチワンダイバーみると、ようやく将棋の片鱗が見えた。

 正直、定石を覚えるのがめんどうで将棋の魅力まったく分からなかったけど

①序盤

 定石がいくつかあって、「横歩」「矢倉」「居飛車アナグマ」等々

 これらを覚えるのが結構だるいんだけど。

 覚えると、プロが、『新手』を指したとき興奮するし、どの戦法を出すかという『読み合いや、研究してきた隠し技、必殺技』の押し引き(格ゲーコンボを覚えたあとにどこでコンボをだすか? 新しいコンボの瞬間を使うか? ってのに似てる)

 玉の囲いにも、だいたいどの囲いがどれくらいの手数でどれくらい固いか?が分かっていて、その堅さが終盤の責め合いでの盾になる。 盾の堅さを取るか、相手の盾をはぐことに力をいれるか、盾放棄して責めるかがおもしろい。

②中盤

 発想力、駒の損得、お互いの攻めの着想。

 だいたい、これらを読み切った上で、「ミスが少ない手順」を踏みあう。 という形が多い。

③終盤

 序盤作った囲いの堅さと、その突き崩し合い。

 攻め手を潰しきったらほぼ勝ち。

 このあたりは、「詰み」、「詰めろ」、「必死」、「詰めろ逃れ」などの合理的な読み合いになる。

 中盤は3手先も分からないが、終盤では、「19手詰め」「35手詰め」などが発生するので、それらを合理的に読み切る。ここがプロはすごいw

 今はソフトで、「あ、詰みが発生した」って分かるけど、本当に詰みなのか、分からない。 だが、プロは本当に19手詰めとか読み切ってるw

 だいたい、19手詰めが始まって、13手詰めあたりになって、投了が発生する。(つまり、詰みが発生しても気づいていないことも結構ある、だが、詰み筋はちゃんと攻めている)

 詰み逃しは、そこまで多く無い。

もう少し分かりやす

 どーも、戦法はよく分からない。

 若干、

「昔は居飛車アナグマでz(絶対に詰まない)をつくって、終盤有利に押す」→「藤井システムによって、アナグマが組まれる前に攻める手法によって、振り飛車側が有利に」→「居飛車側の対策が進んで藤井システムが下火」

 「横歩取り戦法(角道を止めたはずの歩を取ることで、歩1枚の得を主張) は難しい」

 「ゴキゲン中飛車 は強い」

 「右四間 はアマチュアでは雑魚狩りで好まれるけどプロは使わない」

 「ハメ技として、 パックマン鬼ごろし とかがある」

 「矢倉vs矢倉 ってのが将棋では正当派」

 くらい?

 イマイチ、よく分からない。

 最近は、囲いの堅さより、終盤の攻め合いで手順を決められるほうが有利っぽい? だから、攻める側(=攻めるタイミングを一方的に作れる)ほうが有利?

2013-10-17

マンションに想ふ

マンションエントランス自動ドアなのはよくあるけど、

各部屋のドアが自動ドアってのないよな?

これすげー面白いと思うんだけど。

各部屋のドアが自動ドアみたく横にスライドする方式なんて見たことないでしょ?

あと、忍者屋敷にあるような隠し部屋に繋がる、回転するドアとかね。

斬新でいいと思う。

あとは押したり引いたりじゃなくて、上下に開くドアとかね。

あとは、ドアという物体じゃなくて、ドア部分に目に見えない電流を流すとかね。

一見するとドアがないか物理的には通れるんだけど、

いざ通ろうとするとセンサーが反応して電流がびりびり!っと体に流れて通れねーみたいな。

ドアで思い出したけど、電車のドア部分を包丁みたいに細くするといいと思うんだ。

そうすれば誰も駆け込み乗車なんてしないだろ?

駆け込み乗車して挟まったらサクっと切れちゃうから

自動改札っていらなくない?

自動改札センサーけがあってカード勝手に記録が残されて、

あとは勝手に引き落とされる仕組みになれば

チャージなんかしなくていいし、自動改札の扉も必要ないし。

あーこんな夜中に何書いてんだろ。

早く寝よ。

おやすみバイビー。

マンモス眠ピー。

2013-09-22

今週のドキドキプリキュアが素晴らしかった

お泊り会でキャッキャウフフ回かとおもいきやまさかありす回。

黄色プリキュアね。

お嬢様キャラで、でもでしゃばらないでほかのメンバーを一歩後ろから見ていて、髪型のお団子ヘアがとぐろうんこの子

よつばありすちゃん。

そんな子だからこれまでのお話の中でも特にフィーチャーされることは少なかった。

怒ったらこわい、何するかわからないとか、友達をバカにされると怒るとかそれくらいしかなかった。

実際、最初はキレるのを怖がってプリキュアにはなりたがらなかったくらい。

あとお嬢様キャラ特有のちょっとした常識はずれ的な行動をするとかでちょっと目立つくらいか

でも製作者はちゃんと見せ場を用意してくれてた。

俺のようにひだまりポカポカ♪(俺の心もポカポカ♪)キュアロゼッタ!を毎週心待ちにしている人間のことも考えてくれていた。

製作者のありすちゃんへの愛を感じたよ。

ありすちゃんは小さいころ身体が弱くて、いつも大きなお屋敷の中でひとりぼっちだった。

そんな環境にいたら身体上の健康はいいのかもしれないけど、精神上の健康はいいはずがない。

からよくなるものもずっとよくならずにいた。

でもマナと六花と出会って友達と遊ぶ楽しさを知った。友達がいるうれしさを知った。友達から元気をもらった。友達が困っていたら力になりたいと思うのが普通だというマナに目を開かれる思いがした。そしてマナのようになりたい、誰かの喜ぶ顔が見たいから、世界中笑顔で、愛でいっぱいにしたいと決心できた。

そうやってありすちゃんは自分確立できたんだ、とすごく伝わってきたよ。

余談だけど小さいときはとぐろうんこが一段だけだったね。あのままでもよかったのに二段おだんごにしたらうんこに見えちゃうから気をつけてね。

ありすちゃんがマナ出会えてよかった。

ありすちゃんのお父様が理解ある父親でよかった。

優秀で思いやりのある執事バスがいてよかった。

弱冠中学生にしてここまで自分の芯を持った子になれた、その根っこの部分を見ることができて、本当によかった。

このままマナたちと友達でいれば、いっしょにいればありすちゃんは大丈夫だね。

そんでアクションシーンがこれまたすごい。

ド派手なミサイル乱発シーンとそれをかいくぐる華麗な動きとダイナミックなカメラワーク。

これまでの肉弾戦メインとは一味違う制作スタッフ気合がビンビンに伝わってきて興奮不可避。

そしてロゼッタリフレクションの盾が割られたらいつも負けフラグで役立たずっぽかったのに、今回は違った。

なんと割られた盾を鉄扇のように両手持ちして果敢に攻め続ける。もうありすちゃん、いやキュアロゼッタの独擅場。

そこのBGM自然鳥肌がたつような、勝ちフラグビンビンに感じさせるいい音楽なんだよね。音楽の力による演出もやっぱりすごいなあとおもったよ。

番外だけど、出落ちマナの顔ドアップも思わず噴き出す可愛さだし、その後にちゅーっとキスっぽくいたずらチックに六花の肩を組むマナちょっと不機嫌そうに見ているまこぴーいいね!

おっとりしたランスちゃんとの相性もばっちりで見ていて始終顔が緩みっぱなしの30分。

いやもう、小ネタ小技を含めて、コンテ、演出、原画動画脚本音楽すべてが素晴らしかった。

そんなもろもろの最後に、新しい決めゼリフ「あなたも私と、愛を育んでくださいな♪」なんて言われたら、視聴者はみな即答で頷かざるを得ないだろう。

最後に声を大にして言いたい。

ありがとうドキドキプリキュア!今週も笑顔と愛とドキドキをたっくさんもらったよ!!

2013-08-16

東京生まれ東京育ちだが、東京ってひとくくりにするな。

〜 http://janesuisjapanese.blogspot.jp/2013/08/vol14.html を読んで感じたこと。

父方は曾祖父の代から、母方は祖父の代から東京に住んでる。

父は木挽町で生まれ泰明小学校銀座中、塾高から慶應大学に行った。

いまでは父方の祖父母は広尾引っ越ししまっている。

だが、父は木挽町が好きなようで本籍はいまでも木挽町だし、僕も生まれた時から初詣家族揃って鉄砲洲に行っている。

また、父と仲の良い小学校同級生はいまでも銀座で店を構えてる連中が多く、父は今でもスーツ銀座同級生に仕立ててもらっているようだし散髪も同じくである

一方、母は下落合で、小学校から大学まで白百合だ。

目白駅から祖父の家まで行く目白通りは、いまでも好きな道の1つである

から地元での話はあまり聞いたことがなく、言うのは学校の近所の話だったり、就職してから出来た友人の話の方がよく聞く。

僕はと言えば生まれたのは小石川で、その後、馬喰町恵比寿一番町南青山東麻布と都内を転々としている。

転々としているのは父の気まぐれだと思う。同じ町に住んだのは一番長くて7年程度だった。

それにずっと集合住宅だったから、地元という感覚の町が無い。

また小学校から大学まで私立なので同級生も皆、住んでいる所がバラバラだった。

家が近所の奴もいたが、多くは電車で数十分で、遠い奴は葉山とか佐倉三島などもいた。

勿論、三島の奴は新幹線通学だ。

から、”地元の友人”というものもない。

住んでる所が一緒、ではなく学校習い事、塾が一緒という点でのつながりしかない。

しかに、今でも出身校の近くを通る時、弁当屋の親父は元気かなとか、

授業抜け出して行った定食屋はどうなったとか考えるし、

最近外苑前表参道の駅が奇麗になったなあとか、

南青山みゆき通り外国のブティッグが増えたなあと、変化したことに感慨があるし、

軍艦パジャマは相変わらず下品だなと、逆に変わっていないことに安心感みたいなものはある。

でも、それぞれに取り立てて愛着がある訳でもなく、それに昔から転々としていたから、

つの間にかよく通っていた店や建物が、久々に行ったら無くなっているというのも当たり前のことだ。

また、ある種の観光地の近くに住んでたこともあり、田舎者に囲まれて育ったこともあり田舎者に対して特段の思いも無い。

そもそも田舎者とは要は東京者に対するヨソ者という感覚だけれど、僕には地元が無いのだから田舎者という概念を持ち得ない。

東京は本当に巨大で、とてつもないマチの集合体だと思う。

よく地方の人が「マチに遊びに行く」という意味での「マチ」が東京には無数にある。

それに「マチ」によって空気全然違う。

白金台の裏の方のお屋敷ばかりのあの空気後楽園の雑多な仲にも昭和的なにおいがある空気一番町空気がキリっとしているし、麻布は昔からの重みを感じる。

マチの空気はそうそう変わらない。(表参道同潤会を壊したのは駄目だと思うが)

東京とひとくくりにするから、毒を浴びるんだと思う。地方出身者にレイプされた気になるんだ。

もっと自分の住んでる町を愛して下さい。せっかく地元があるんだから

地方出身者がトウキョウをスクラップ&ビルドしたとしても、あなた地元の友人関係までは壊せないでしょ。

2013-07-16

日本小説72編の書き出しを集めて作ってみた小説 「四季

第一章

十年をひと昔というならば、この物語の発端は今からふた昔半もまえのことになる。

九歳で、夏だった。幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。

引越そうと思う。

八月、ひどく暑いさかりに、この西松住宅地引越した。

八月のある日、男が一人、行方不明になった。 県営プール水泳競技場。 兵学校出身者や予備学生から成る飛行学生や、飛行予科練習生(予科練)は、茨城県土浦霞ヶ浦での練習機による教育を終えると、戦闘機陸上機要員を除く多くがここに来て、急降下爆撃を行なう艦上爆撃機(略して「艦爆」)や、同じく水平爆撃や雷撃を行なう攻撃機(略して「艦攻」)などに乗り組んでの訓練を短かい期間に集中的に受ける。

…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

飛行機の音ではなかった。 街を眺めながら鈴木は、昆虫のことを考えた。

「ばあちゃん、もう春は来とるんかな」

今は夏。

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これは私の知る限り、最も不思議な事件だ。

つい先だっての夜更けに伊勢海老一匹の到来物があった。 メロス激怒した。 花の木公園にはうさぎが棲んでいる。 ふと気づいたときには部屋は赤に染まっていた。 目を覚まして最初に目にはいったのは、やけに高く見える天井だった。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。 パン屋襲撃の話を妻に聞かせたことが正しい選択であったのかどうか、僕にはいまもって確信が持てない。

第二章

北京の空は紺青に澄みわたり、秋の陽が眩く地面を照らしつけている。 風は全くない。

百人一首を全部暗記している、と得意そうに宣言した少女に対し、周囲の生徒がすげ-、うそ-っ、と驚嘆の声を上げるのを、光紀はきょとんとした顔で不思議そうに見回していた。

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」

放課後の校舎は、静かでなにかしらさむざむしい。 音楽室でラヴェルの『亡き女王のためのパヴァーヌ』を弾いていると、ドアが乱暴に開いて、背の高い男子生徒が入ってきた。

「それで、お金のことはなんとかなったんだね?」とカラスと呼ばれる少年は言う。

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ある日の暮方の事である。 薄曇りの空には、数多くの鳶やカラスが、乱舞していた。

僕は三十七歳で、そのときボーイング747のシートに座っていた。 この数年来、小畠村の閑間重松は姪の矢須子のことで心に負担を感じて来た。 えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終圧えつけていた。

第三章

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。

越後の国に枝折峠という難所がある。 越後春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。 美国が暮れに松籟館に残る決心をしたのは、別に大層な理由があったわけではなかったが、寛司が残ると聞いたのもその一つであることは確かだった。

道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで麓から私を追ってきた。 駐車場には、約束時間よりも早めに着いた。

関東生命相模原本社への最終便は、東京本社を六時十五分に出る。 おろち峠を越えると、山の斜面には、まだ雪が残っていた。 電車綾瀬の駅を離れたところで、雨が降り始めた。

慶応四年旧暦一月七日の夜更け、大坂北浜過書町の盛岡南部藩屋敷に、満身創痍の侍がただひとりたどり着いた。 とてもいい気持ちだ。 明治十年の二月に永野信夫は東京本郷で生まれた。 彼のことを、私と息子は博士と呼んだ。

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鉄三のことはハエの話からはじまる。 私は、その男写真を三葉、見たことがある。 私はその人を常に先生と呼んでいた。 正式には松本春綱先生であるが、センセイ、とわたしは呼ぶ。

つくづく不思議光景だと思う。

第四章

私は此れから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのまゝの事実を書いて見ようと思います

まり春休みはいったばかりの月曜日野島が初めて 杉子に会ったのは帝劇の二階の正面の廊下だった。

夕暮れの盛り場には期待が満ちている。 玄関の扉を引くと、いかにも作りものめいた芳香剤香りが鼻腔を刺激する。 いちばん好きな花はフリージアだった。 厚い雲が月を隠すと、江戸の夜の闇は、ずしりのしかかるように重かった。

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たった二十六文字で、関係のすべてを描ける言語がある。 「最初の機会で恋を感じないなら、恋というものはないだろう」と言ったのは、イギリス劇作家マーローだ。

或春の日暮です。 二人の若い紳士が、すっかりイギリス兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。

「普段からこんな色なんですか、あなたの目」

人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。 恋は人を壊す。 第一印象は信用できない。 完壁な文章などといったもの存在しない。

今夜、死んでしまいたい。

終章

西の魔女が死んだローマ教会に一つの報告がもたらされた。

いい金づるが見つかった。

(完)

2013-07-04

[]

1個目

ロシア人で「ワイルドフニャフニャコフ」という名前の人物が出ていたが詳細は不明

2個目

謎解き屋敷入力を間違えて制限時間が過ぎてしまった

どうやら俺はもう駄目らしい

死ぬ前に俺の方へ駆け寄ってきた仲間にパスワードのヒントを伝えた

3個目

とある姉妹の片方が何処かへ消えてしまった

多分消えたのは姉で、妹と俺は姉を探すことに

俺「なんで一緒に行かなかったんだろう・・・」と悔やむ俺

2013-06-06

虐待話でちょっと盛り上がってるみたいなので思い出したのだけど

昔、近所に汚屋敷一歩手前の借家があって

ちっちゃい借家で、ゴミが外にまで山積みって程じゃないんだけど

玄関から中に入ろうとすると玄関に敷き詰められたゴミを乗り越えて行かなければいけないくらいの散らかりぐあい

小学生の子供がほぼ二人で暮らしてて

たまにお母さんも帰ってくるみたいで、お母さんも子供たちを可愛がってるみたいで、でも毎日は帰ってないみたいで

二人とも明るく笑って暮らしてたけど、あれ、これもしかして虐待じゃない?と思う事もあって

あれはなんだったのだろう

お母さんは子供を可愛がってて、子供たちもちゃんと育ってるように見えたけど

客観的に見たら虐待だったんじゃないだろうかと、今でもときどき気になる

2013-03-14

まおゆう農奴姉妹について納得いかないのは、彼女らを雇った以降に

他の脱走農奴がやってきたときどういう対応をしたのかを描いていないところだ。

農業改善効果を現すまでの間、他の農奴が一人も逃げて来なかったというのは

ありえないだろうし、一体どのように処理されていたのか。

あの屋敷の人員数から考えると、少なくとも姉の方はその処理に

直接的に関与しているはずなのに。

2012-12-22

もしも水戸黄門剛力彩芽だったら

柏木由紀「るんるん♪ お風呂気持ちいいなー。 きゃー! だれ!? チカン?」

剛力彩芽「ほっほっほ」

柏木由紀「なんだ、南蛮渡来の技術でおなごになった黄門様かー。そういえば、この屋敷のお代官様は悪代官でしたよ」

剛力彩芽「よし! 助さん、格さん、やっておしまいなさーい!」

大島優子「この紋所が目に入らぬか!」

エグザイル「ははーーーー」

剛力彩芽「いっけんらくちゃく!」

指原莉乃「うっかりうっかり」

水戸黄門の世直しの旅は続く。

2012-02-18

http://anond.hatelabo.jp/20120218113817

2chの「捗りすぎ」スレは後でまとめサイトに載せる為の広告臭いの多すぎ

グーグルインターネット検索結果が広告だらけになった今となっては「翻訳機能と「地図機能しか使わなくなったから。

どこの会社検索使おうがもう「インターネット検索結果」はいたるところ広告だらけで「ごみ屋敷」みたいなものから大差ないけどね

2012-02-15

http://anond.hatelabo.jp/20120215002214

昔のお嬢様や奥様ってのは、でかい屋敷や大勢の使用人の管理監督仕事だった

社員数十人クラス企業総務部長みたいなもん

から「外に出て働く」のが卑しいんじゃなくて「家の中で仕事がない」のが貧乏ってこと

2011-10-17

これから竜王を倒しにいく人とクリア後の人が共存する社会

から仕事や家屋敷などを相続してしまった人、する予定の人は、竜王を倒した後のクリアしてしまった世界に生まれてしまったのだろう。

そこそこまじめに生きていれば、食いっぱぐれることもない。

がんばりもそこそこでいいので、お小遣い稼ぎ感覚仕事をすることもできるし、ちょっとだけ賭けに出るような生き方をしても、セーフティーネットがある。思ったよりもこの手の境遇の人が今の日本ではマジョリティなのだ。

これからニューゲームで、「竜王を倒しに行くためにレベル1から地道にがんばるよ」みたいな人は案外少ない。

持ち金0、経験値も0からスタートで一旗あげるような生き方ををする人は本当にまれだ。

実際、クリア後の世界に生まれた人とそうでない人との間では、受験にしろ、就職にしろ価値観に隔たりがあるだろうし、この世界観の違いは、結婚観や恋愛観にも大きく影響する。

クリア後の世界からクリア前の世界へ降りていく行き方は並大抵のものではない。

クリア前の人のコマの進め方は、消去法的な選択で一本道だ。進学でも遠方にいくのは困難だし、就職の際もクリア後の家に育ったのかどうかを見られているので、その仲間に入れてもらうことはハードルが高い。

クリア後の人にとっては、クリア条件に向かってのコマを進めるわけではないので、選択肢の幅は広い。クリアしてしまっているので、お城の王様も隣町の商人も知り合いだったりする。

高校や大学に進学したとき違和感を感じる人がいたら、あなたとは別の世界に暮らす人なのだ。

クリア後の世界にいる人にとって、クリア前の世界から猛烈に鍛錬を重ねてストーリーを進めようとする人は目障りで仕方がないはずだ。その存在自分たちの既得権を脅かすものから

クリア前の世界から見ると、クリア後の世界に暮らす人の不平不満は、わがままひとりよがりしか聞こえないかもしれない。

クリア前の世界にいるこれから竜王を倒しにいく人は、社会の原動力だ。この人たちが稼ぐゴールド経験値はまさに成長力そのものだ。クリア後の馴れ合い戦闘ゴールド稼ぎとは趣が異なる。

これから日本は、ますますクリア後の世界の人が増えていく。クリア後の人をクリア前に戻すことやクリア前の人が冒険しやすいように支援することが日本が生き残っていく鍵になるのではないだろうか。

2011-10-12

ドミニオン収穫祭カードレビュー

備忘録も兼ねて。

基本+収穫祭で書く。

◆村落

ユーティリティと呼ぶにふさわしいカード

2枚捨てれば追加効果が両方付くため、使い道が広い。

書庫との組み合わせが超強力。移動動物園でも可。

コストにしては優秀。

◆移動動物園

序盤は役に立たないが、中盤以降は3ドローできる状況がかなりある

また、民兵が飛んでくる状況なら序盤から買っても問題ない。

銀貨、銅貨、屋敷屋敷、移動動物園

みたいに、むしろ民兵撃って欲しい状況も多々ある。

中盤以降で3金しか出ない場合に積極的に買いたい。

手札に2枚かぶっても、使った時点で手札には1枚しかなくなるので問題ない。

占い師

とにかくめんどくさい。

役人と違ってほぼ確実に山札のトップを勝利点か呪いにできるので

攻撃としては有効。序盤では購入したアクションを流せる可能性も高い。

魔女

災いカードによるが、災いカードを誰も買わないような状況では結構強い。

魔女と違って序盤で確実に買えるため、相手を遅らせるという意味では有効。

農村

素直に強い。特に後半、デッキに勝利点が多くなってきた状況での安定感が半端ない。

役人占い師にも耐性ができるので、これらが買われているなら積極的に買って

いきたいところ。呪いがあるならなおさら。

まぁ強いと言っても村なので他のアクション次第。

◆馬商人

かなり強い。使い方としては金貸しや男爵のように序盤のブースト要員。

と見せかけて、後半も無駄にならないところが魅力。

速度でいえば前述の2つに負けるが、安定性は抜群。

また、民兵役人をほぼ無効にできるので邪魔されにくい。

呪いが切れた後の魔女に対して使うと得した気分。

大抵5金は出るので公爵があるともっと強い。

◆再建

序盤で屋敷2枚を銀貨2枚に変えられると幸せな気分になる。

というかかなり勝ちに近づく。逆に引きが噛み合わないと

2枚しか廃棄できない礼拝堂になることもしばしば。

廃棄が2枚固定で融通の効かないところがネック。

◆馬上槍試合

無条件で+1アクション、+1ドローであればもっと使えたと思うが、

いかんせん後半になると弱い。

序盤でたまたま属州が買えて、なおかつ馬上槍試合と一緒に引けると

いう状況があまりなく、褒賞をもらえる頃にはもう終盤で褒賞を使うチャンスが

数えるほどしかないという状況も多い。

序盤から複数枚購入していくのが正しい運用方法か。

プレイ人数が少ないなら、属州を公開される可能性が低いのでもっと使えるのかもしれない。

狩猟

強い。狩猟団で狩猟団を引いてくるという流れが強い。

金貨1枚しかなくても結構属州が買えたりする。逆に手札に金、銀、銅って

揃っていると最初の+1ドロー以外で財宝が引けないので、仮想コインが出る

アクションを混ぜておくといいかもしれない。

公領買うとそこで止まるのでなるべく属州だけ集めたいところ。

◆収穫

とりあえず3金は出ることが多いので、状況によっては1コスト安い金貨として使える。

品評会を使うなら4金も狙えるので悪くない。

役人占い師対策としても有効。

道化師

妨害というより自分利益のために使うカード

獲得できるカードは運頼みだが、4人プレイなら何かしら有効なカードを獲得

できる場合が多い。圧縮環境なら大量に金貨が獲得できる場合もある。

庭園で勝ちにいく場合、これを使うとすごい勢いでデッキが増えていくので強力。

(2金が付いてるので屋敷も買える)

コストなので序盤に買えればラッキー

◆豊穣の角笛

アクションを消費しない工房という感じ。自分自身も1種類に含めるので、

銅貨、銀貨、アクション、豊穣の角笛

といった感じで大抵4コスト場合によっては5コストも獲得できる。

複数枚買ってもそれほど邪魔にならないので、ドロー系と組み合わせれば

6金以上も届く。ただ8金となるとそれ用に組まないとなかなか達しない

ところが絶妙なバランス

勝利点を獲得したときに廃棄を忘れずに。

◆品評会

普通にプレイして1,2種類アクション足せば4点になるので、公領と

属州の中間として機能する。

これを6点にするにはサプライカードをほぼすべて買わないといけないので

コストが高いカードが多い場合は厳しい。

サプライ次第では品評会メインで行けるかもしれないが、1種類増やすためにも

属州欲しいよね、となる。

2011-08-16

絶望格差

S市は大きな都市で、周辺から人口を収奪しながら今も大きくなっています。その中心部が私の生まれ故郷で、小学3年生の秋に、私の一家は郊外のH町に移りました。私の父は、そこそこ社会的成功した人で、広い庭が欲しかったらしく、彼の希望に合致する約600坪というまとまった土地たまたまH町で購入できたので、私もH町を第二の故郷にすることになりました。

H町は旧炭鉱地で、私たちが越した頃から急速にベッドタウンとしての開発が進みましたが、私がH町民になった頃はまだ開発が本格化する直前で、住民は貧しい人がたくさんいました。私が大学生になって、東京に出ていく頃には、町の人口は私が来た時の3倍になっていて、今ではH町の一部の地域は高級住宅地として知られています

引っ越した頃、私は「お高くとまっている」と言われて軽いいじめをうけました。でもそこで、正面からぶつかっていったのでかえって仲良くなって、みんなに溶け込むことが出来ました。私は他の人たちを見下していたわけではないのですが、H町の同級生の目に「お高くとまっている」ように見えたとしても無理はなかっただろうと思います男子女子ジャージを着ているような土地で、かわいらしいフリルのついた服で登校していればそれは異質感がきわだちます。私はS市では当たり前だったことをそのまま当たり前に続けていただけだったのですが、それらがすべてH町民への批判になってしまっていたのでした。

とは言っても、私もそうですし、うちの家族は基本的にだらしないというか、ずぼらな人たちなので、すぐにH町に染まってしまいました。「お屋敷みたいな家に住んでいて、どんな人たちかと思っていたら、気さくな人たちで良かったわ」とはよく言われたものです

私は学校勉強は出来たのですが、H町の子供たちの学力はS市に比べればずっとずっと劣っていました。そして意外かもしれませんが、子供たちはそれを自覚していました。なんとか頑張ろうとしている子もたくさんいて、でも、出来ない子が多すぎるので授業の進みは遅いし、家に帰っても勉強を教えてくれる人もいないし、塾とかもまだH町にはありませんでしたし、あったとしても、経済的には行けなかったりで、私が勉強を教えてあげると、「増田さんっていい人なのね」ということになって、私はすぐにクラスのまとめ役みたいになりました。

放課後には一緒に原っぱをジャージで走り回って、楽しい子供時代を過ごすことが出来ました。

でも、その頃から、町のあちこちで住宅開発が本格化して、それが本格化する直前にH町民になった私は、「原住民」の立場から町の歴史の移り変わりを眺めることになりました。ある日突然、遊び場だった山や原っぱが立ち入り禁止になって、重機が入って、造成していくのです。しばらくして瀟洒な家が立ち並ぶようになって、こぎれいな格好をした人たちが大量に「入植」してきました。

遊び場を奪われて、自分たちとかけ離れた生活をする新住民とその子供たちに、原住民子供たちが素直に好意を抱けるでしょうか?

中学の頃にはずっと新住民と原住民子供の冷たい対立がありました。大量に入ってきた新住民の子供たちは町に溶け込むこともなく、自分たちの色に塗り替えてしまいました。私はそれを原住民の立場から、でも、社会的な立場としてはむしろ新住民に近い人間として、対立や調停に巻き込まれることになりました。どちらから自分たちの側の人間だと思われて、なおかつどちらからも疎外されるような、そういう難しい立場に立たざるを得ませんでした。私の苦悩はむしろ先生たちと共有できていたと思います

新住民と原住民では利害が完全に異なるので、新住民は「出来ない子は切り捨ててどんどん授業を進めてください」と言うし、原住民教育学校に丸投げしてそのくせ自分たちの子にあわせろと主張します。先生は間に入ってかなり大変だったろうと思います

けれども年を経るごとに新住民は数的に圧倒的になって、原住民やその子供たちは自分たちのホームタウンにいながら、次第次第に切り捨てられるようになりました。高校生の頃にはもうこの種の問題は私の日常生活では見えなくなっていました。というのは、そもそも私が通っていた高校は地域ではわりあいレベルが高かったので、そもそも原住民子供ほとんどいなかったかです

小学校の頃から原住民であった同級生の多くは、今はおさだまりの底辺生活者になっていますフリーターだったり、肉体労働者だったり、18歳で子供を産んだりして、私が勉強を教えた子たちもほとんどは結局、貧困連鎖から抜け出すことは出来ませんでした。


ロンドン暴動を見ていて、なんとなく感じることがあります。あの生活費の高い都市で、高度に都市化された生活がかいまみられる状況で、決してそれには手が届かないことを知っている子供たちがどんな風に感じているのだろうと。

「頑張れば抜け出せる」

それは確かにそうなのでしょうし、そのためのアシストもあるのでしょうが日本の、一億総中流幻想があった頃でさえ、実体験から言えばやっぱり貧乏人の子の多くは貧乏人になったのでした。それがどれだけ難しいことなのか「新住民」の人たちは分かっていないと思います母親でさえ四大卒の家庭で育てられた人に、九九も満足に言えないような親に育てられることがどういうことなのか、わからないと思います

頑張らない、頑張らないことをむしろ奨励するのが貧困なのです。親や周囲を敵に回して、そういう中で子供ががんばるのは無理です

2011-05-21

http://anond.hatelabo.jp/20110521013540

蚊取り線香も使っていたが、今では匂いが服に付くから使わなくなり

電池でノーマット?を使うようなったが、蚊取り線香程の効き目がなく

蚊に喰いつかれる。

 

家は冬でも蚊が弱弱しくだが飛んでることもあるからな~ 蚊の屋敷

 

2011-03-13

みんなそれぞれに逃げて生きのびろ

道も、屋敷も、港も、何が何やら見分けがつかない。

漁船が車や住宅に乗り上げている。

泥の湖の中、がれきと化した自宅の跡で男性が立ち尽くす。

その上、原発建屋が吹っ飛ぶなんて…。

テレビ映像映画でない。そう自分に言い聞かせなければならないほどだ。

 

東北太平洋岸に悲しみが広がる。

岩手陸前高田市津波で“消えた”。

仙台市の海岸には、数百体の遺体が散らばっているという。

孤立集落もある。千人を超えた犠牲者は、どこまで増えるのか。

 

津波てんでんこ」。三陸海岸に伝わる言葉だ。

「てんでん」とは「てんでんに」、みんなそれぞれにという意味だ。それにウシを「べごっこ」と呼ぶ東北弁独特の「こ」がついた。

津波が来たら、みんなてんでに、一目散に逃げろ。

1933年の「昭和三陸津波」を経験した作家山下文男さんは、過去惨事から学んだ教訓だと書いている

 

しい歴史がある。2万2千人が亡くなった1896年の「明治三陸津波」、昭和三陸津波では3千人が犠牲になった。

わが子を救おうとした親が逃げ遅れ、肉親を捜すうちに波にのまれる人が続出した

 

そんな悲惨な経験から自分のことはま自分で守る」意識が生まれた。

災害弱者」を救う工夫をする一方、「てんでんこ」の教えも大切にしたい。

 

きのう、十日町市震度6弱が襲った。

福島第1原発では爆発が起き、放射能拡散など2次災害が心配される。

いつ、どんな事態が誘発されるか分からない。

津波てんでんこ」の教訓を1日24時間、心にとめなければ。

 

新潟日報2011年3月13日

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